2025年9月10日に“Conton Candy”がニューシングル「スノウドロップ」をリリース! タイトル曲は、アニメ『青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない』のオープニング・テーマとして書き下ろされたもの。MVは白を基調としたスタジオでのエネルギッシュ且つストイックな演奏シーンを中心に構成。様々なカメラ・アングルと映像機材で撮影された映像が、楽曲の持つ疾走感を鮮やかに表現されております。
さて、今日のうたではそんな“Conton Candy”の紬衣による歌詞エッセイをお届け。新曲「スノウドロップ」に込めた想いに通ずる、“待雪草”の持つふたつの花言葉とは…。ぜひ、歌詞とあわせて、エッセイをお楽しみください。
『青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない』という作品に書き下ろさせていただいた「スノウドロップ」という楽曲。
その語源はスノードロップという花から来ています。スノードロップは春を告げる花と言われていて、別名に待雪草とも呼ばれます。そして、花言葉は“逆境の中の希望”。この花言葉がアニメのテーマの1つである思春期症候群とリンクすると思いました。
思春期は特に心がモヤモヤしたり、他者と比べて自分自身と向き合うことが多くなったりする時期だと思います。その中で、もがき苦しみながらも自分が生きる道を探していく。まさに逆境の中から一筋の希望を見出していくことで、自分自身に秘められた新たな可能性と出会える。そうして人は子から大人へと成長していく。
そして、このスノードロップにはもう1つ花言葉があります。それは「あなたの死を望む」というものです。自分の中にある子どもの要素が死んで大人に生まれ変わることで思春期というものが終わると私は考えます。新たな自分に生まれ変わることで、さらに豊かで彩りのある人生を送ることができる。一見ネガティブに捉えられてしまうようなこの花言葉にも深いメッセージ性があると私は強く感じたのです。
誰しも経験するであろう思春期。
でもその時期があったからこそ今の自分は確かに此処に存在している。
がむしゃらにでも生きて生きて生き続ける。
そうして可能性を見出していくことこそ、人間冥利に尽きるんじゃないかな、と。
きっとそれこそが幸せであり、一瞬香ったスノードロップのように枯れないものです。
また、今回のカップリング曲には「虹色の羽虫」という楽曲を収録しました。
夏の終わりの寂しい気持ちを落とし込んだ、ノスタルジックかつConton Candyらしいミドルバラードになっています。
モノクロだった世界に記憶という色彩が足されていく。歌詞にも注目してみてほしいです。みんなの夏の記憶を優しく包み込めるような楽曲になりますように。
<Conton Candy・紬衣>
◆ニューシングル「スノウドロップ」
2025年9月10日発売