2025年9月3日に“汐れいら”がニューシングル「ハレの日に」をリリース! タイトル曲は、TVアニメ『薫る花は凛と咲く』エンディングテーマです。7月6日には先行配信リリースもスタート。まっすぐな想いに心を掴まれる、ハートウォーミングでピュアキュンな青春学園ストーリーを汐れいらの歌声が彩ります。
さて、今日のうたではそんな“汐れいら”による歌詞エッセイを2週連続でお届け。第2弾は新曲「リーズナブルな彼女」にまつわるお話です。あなたは“リーズナブル”という言葉に、どんな印象を抱きますか? リーズナブルな○○はお好きですか? ぜひ楽曲とあわせて、エッセイをお楽しみください。
変な時間に小腹が空いた。
たまには夜食もアリかと思い、千円をポケットに突っ込んで近所のチェーン店へ。
【♪チェーン店なんて無理
だけどニーズあるからすき~】
流れているこの派手な曲がやけに気になる。
聞こえた歌詞で検索してみると、汐れいらの「リーズナブルな彼女」だった。
その下に歌ネットというサイト。
汐れいらによる「リーズナブルな彼女」のエッセイが載っていた。
[好きなオトコとチェーン店、無理じゃない。
全然すき。むしろチェーンで繋がれてるのはワタシの生命。レベルで深く愛しています。勿論スマイルくださいなんて言わない。
マックのダブチがすき。富士そばのかき揚げ丼が好き。サイゼのたらこパスタが好き。
ちなみにすき家のキング牛丼を食べといてこんなことを言うのはあれですが、牛丼屋では吉野家(生卵マスト)が好きです。あ、でもこの前は松屋のうまトマに感動しました。寿司ははま寿司派でしたが最近くら寿司に靡きつつ、ミスドのエンゼルクリーム。たこ焼きはわなかの塩一択。大阪すきやねん。
チェーン店のいいところはなんていったって安いところ。大体近くにあってお手軽なところ。なんかちょうどいい。
そう、色んな意味でリーズナブル*なわけです。
高級なものも価値があるけど、安くても一緒に楽しめるような人にはもっと価値があると思います。
*リーズナブル
=道理をわきまえた、合理的な、正当な、手ごろな、ほどよい
ということは。
安いチェーン店で喜んでくれる彼女も
ブランド品に全く興味ない彼女も
可愛すぎなくて安心するちょうどいい顔の彼女も
喧嘩したらちゃんと謝ってくる彼女も
手頃にヤッてくれる女も
全員まとめてリーズナブルな彼女と言えると思います。
「お手軽な女」なんていうと批判されそうですが、リーズナブルな彼女っていうとなんか違いますよね。「お持ち帰り」も「テイクアウト」に変えたら良さそう。彼女に暴力的な男も、「彼は彼女にお手上げ」と言い換えたら、ひっかけ問題っぽくて大半は騙せると思います。
リーズナブルなのは何にせよとても良いですが、大衆に人気があるので、独り占めできるかと言ったら怪しいですし、そのたくさんの人の中から一人に絞れと言われても困ると思います。
八方美人の人の親友になれたら嬉しいように、大衆ニーズの特別枠に入ると依存してしまいやすいので注意ですし、依存される側も気をつけたいところです。
今回リリースしたわたしの曲「リーズナブルな彼女」は、乱暴さを上手い言い回しで隠蔽するDV彼氏みたいな曲ですが、ということは中毒性があるんでしょうか。
是非、愛して愛して、少々耳に痣ができるくらい愛されてください。]
イートインじゃなく、テイクアウトにした。
包み紙を脱がせて、ハンバーガーにかぶりつく。ヘッドホンからは「リーズナブルな彼女」
なんかリピートしたくなるんだよな、これ。
<汐れいら>
◆ニューシングル「ハレの日に」
2025年9月3日発売