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  • 三阪咲
    「My Type」は、ズバリ、SNSでの出逢い!
    「My Type」は、ズバリ、SNSでの出逢い!

    三阪咲

    「My Type」は、ズバリ、SNSでの出逢い!

    2021年11月1日に“三阪咲”が4曲入り音源『I am ME』でメジャーデビュー!今作は「私らしく“今、歌いたい楽曲”を届けたい」というコンセプトのもと制作。タイトルは「私は私」という意味で、移り変わりの激しい時代の中でもジャンルレスかつ、自由に歌い、自由に音楽を楽しむ彼女のこれからを示す音源になっております。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“三阪咲”による歌詞エッセイを3回に渡りお届け。今回はその第1弾です。綴っていただいたのは、今作『I am ME』で大事にしたかったこと。そしてEPの入り口を飾る収録曲「 My Type 」についてのお話です。是非、歌詞と併せてお楽しみください。 こんにちは、三阪咲です!   大阪出身、好きな食べ物はうどんとえんがわです(笑)!   この度、私、三阪咲は 11月1日にメジャーデビューEP『I am ME』を デジタルリリースしますっ!   全4曲入りのEPで 今、私が歌いたい曲、届けたい曲が ぎゅっとつまった作品ができあがりました!   今回はこの『I am ME』について!   1曲目に収録されている 「 My Type 」についてお話しようと思います!     まずはEP自体のお話から。   今回のEPで大事にしたかったことは シンプルに自分がかっこいいと思う曲をつくること。   そのために何が必要か スタッフさん達と話し合いを重ねていく中で 「三阪、英語で歌ってるときの響きいいよね」 という話をしてくださり 今回はEPを通して 「英語を織り交ぜた歌詞」にしたいと思ったんです!   元々私は洋楽が大好きで、 普段よく聴いていたりもしますし、 エド・シーランさんなどの洋楽カバーもやっていたので 英語で歌うことに挑戦することを決めました!   三阪咲の原点にたちかえって シンガーとして、ガツン!とかっこいい曲を歌いたい!   そんな想いで 『I am ME』の制作はスタートしたのでした!     ここで1曲目に収録されている「 My Type 」について!   この曲はサビの ♪type type type♪ の繰り返しが印象的で、カッコいいんだけど かわいさもある曲です!     実は今回 作詞家さんに歌詞をお願いするにあたって (英語詞がまだ書けず…英語の勉強がんばりマス!) それぞれの曲の元ネタ、というか、アイデアは 自分から出させて頂きました!    「My Type」は、ズバリ、SNSでの出逢い!   今、SNSで誰かと出逢ったり、恋に落ちたり すごくSNSが身近にあると思うんです。     恋する女の子の気持ちって ずっと前から変わらないんだけど そのきっかけとかって 時代によって変わるんじゃないかな、と。     なので歌詞にInstagramとか、DMとか 具体的な言葉を入れてもらいました!     是非インスタ見ながら聴いて頂けると嬉しいです!   いえ、いつでも聴いてください(笑)     それでは今日はここまで!     三阪咲でした! <三阪咲> ◆紹介曲「 My Type 」 作詞:Mayu Wakisaka 作曲:Dawn Elektra・Sam Hocking・Josh Green・Ryan Griggs・Willie Weeks

    2021/11/01

  • 西片梨帆
    わたしは自分に愛をあげられたことがないです。
    わたしは自分に愛をあげられたことがないです。

    西片梨帆

    わたしは自分に愛をあげられたことがないです。

    2021年10月27日に“西片梨帆”が自身初となるフル・アルバム『まどろみのひかり』をリリースしました。今作には、先行配信曲「そのままでいてね」「愛は4年で終わる」を含む珠玉の11曲が収録されております。時にやさしく寄り添い、時に鋭利に迫る歌詞の魅力に加えて、爽快なギターロックや、胸に沁みるミドルテンポ、HIPHOP等、サウンド面でもバラエティに富んだ作品が完成!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“西片梨帆”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第1弾。今作『まどろみのひかり』収録曲から「 まちのなか 」「 白昼夢 」「 ゆるゆる 」のセルフライナーノーツを綴ってくださいました。すこし疲れてしまっている方へ、自分に自信が持てない方へ、なかなか前向きになれない方へ、この歌詞とエッセイが届きますように。 こんにちは。西片梨帆です。10月27日に『まどろみのひかり』というアルバムがリリースされました。ぜひ聞いてほしいです。今回は、3曲分のセルフライナーノーツを公開します。よろしくお願いします。 「 まちのなか 」 同い年の友人が就職をして、私は音楽を選び、2年が過ぎました。向き合うことは違えど、悩みながらも進んでいることは同じです。一人の友人と久しぶりに再会した日、最近聴いている音楽の話になりました。彼女は「仕事で疲れているから、この頃は言葉が入ってこないインストミュージックを聴いて日々癒されている」と言いました。音楽を作る上で、何よりも言葉を大切にしていたわたしはすごく驚きました。 ただ、このアルバムは「今までやったことないことをやってみよう」と作り始めたので、日々にすこし疲れてしまっている人でも気軽に聴けるような曲をひとつ作ろうと思いました。これまでそういう音楽を作ったことがなかったのですが、大切な人のためになら作りたいと初めて思ったのです。あまり言葉に意味を加えたり、書き直したりしませんでした。自転車に乗っているときに思いついた曲だったので、軽やかで前向きになれる曲だと思います。 東京に引っ越してきてから、いろんな場所を自転車で走ることが好きで、昔、家族と車で行っていた場所や、駅とは違った景色にひとりで行ってみて、思い返します。まちのなかでは決まって、ひとりで青色の建物や、光、空を見つける遊びをしていて、どこまでも走って行けるように思えて、いろんなことがどうでもよくなるのです。 あなたを乗り越える 一人の時間になると思い出してたあなたのことも、なんだか愛しく思えるのでした。 「 白昼夢 」 お守りみたいな言葉って、ほんとうにあると思っていて。 大切な人が何気無く言ってくれた一言。 歳を重ねるにつれて、本当の言葉で話せる機会が少なくなりました。説明をするように会話をして、相手の価値観に合わせ、声色を伺って話す言葉は、わたしにとって捨てたいものでした。それでも、出会う人の中にときどき、パズルのピースみたく何かがはまって、“この人の中にわたしがいる”と感じられる瞬間はとても幸せで。“わかるよ”その4文字だけで浄化されていくようで、全てが大丈夫だと思えました。 そう思う人には決まって好かれたいと思うのだけど、好かれたいと思えば思うほど上手くいかなくて、そのままのわたしでいたほうがよかったんだと、今になって思います。 美しさを見てもらいたいけど レプリカで空っぽだってこと 見透かさないでね わたしは自分に愛をあげられたことがないです。自信がない。誰かを大切に思うと、相手に対しても「自分を大切に思って欲しい」と思いながらも、私を知ってもらうことは怖いことでした。見せかけの飾りはたくさん持っていても、核心に触れられたときに、“空っぽだな、この人”と思われることが怖くて。ついつい嘘をついてしまいそうになります。わたしが好きになる人だからそんなふうにはきっと思わないのに、自分が自分をまだ信じてあげられないから、この詩が出てきたのかなと思います。 「 ゆるゆる 」 ある人にずっと憧れていました。カメラをいつも持ち歩いていて、誰かと群れたりはしないけど、自然と周りに人が集まってくるような不思議な人でした。わたしも、一人が好きだけれど、どこかで“だれも好きになってくれないだろう”と思うから一人でいるのであって。その人がわたしと違うところは、自分の前向きな意思で一人でいるところでした。 当時は、その人に勝手な憧れを抱いたせいで、うまくおしゃべりができませんでした。だけど、2年が経ち、表参道のあるカフェで再会した時、驚くほど会話が弾み、それはほんとうに幸せな時間でした。共通の友人と少し距離を置いている話をすると、「いつかそうしてよかったって、お互いに分かる日が来るよ」と言う姿を見て、私がどうしてこの人に憧れていたかがはっきりと分かりました。誰かを否定することなく、想像力をもって話をしてくれる人だから、好きになったんだなと思いました。隣にその人が座っていて、コーヒーを飲んでいる、それだけでこんなに嬉しい。そんな人に出会えたことがただ大切でした。 帰り道は、2駅ぶん歩いて、いろんな話をしました。昔、共通の友人とお酒を飲んだ話。今、目指しているお仕事の話。寒くと暑くもない秋ごろで、夜風を感じながら、ふたりの気持ちが共鳴するとはこういうことなのかなと思いました。改札で別れた後も、嬉しくてスキップしそうになったり、珍しく浮かれている自分に驚きながら、あの人みたいにわたしも想像力を持った人になりたいと思いました。前向きでいたいと思いました。 私利私欲や自己中な人ばかりだと 勝手に決め付けてたのは わたしだったんだね 否定的なことに目を向けたっていいけれど、うしろだけじゃなくて、前にも、幸せは転がっているよ、だからイージーに生きてみようよ。そんな思い出のおかげでしばらく一人でも幸せな時間を過ごして、月を見ながら、今まで持ったことのなかった遊び心をもって、ゆる~く、だけど、大きな変化をくれた曲です。 <西片梨帆> ◆紹介曲「 まちのなか 」 作詞:西片梨帆 作曲:西片梨帆 ◆紹介曲「 白昼夢 」 作詞:西片梨帆 作曲:西片梨帆 ◆紹介曲「 ゆるゆる 」 作詞:西片梨帆 作曲:西片梨帆 ◆フルアルバム『まどろみのひかり』 2021年10月27日発売 COCB-54327 ¥3,300(税込) <収録曲> 1. まちのなか 2. 白昼夢 3. ゆるゆる 4. なりたい 5. そのままでいてね 6. 水槽の脳 7. 耐えがたいアイロニー 8. まどろみのひかり 9. 愛は4年で終わる 10. 夜を捧げる 11. 桜上水で

    2021/10/29

  • 川村結花
    Liveはおっきなひとつの曲。
    Liveはおっきなひとつの曲。

    川村結花

    Liveはおっきなひとつの曲。

    2020年にCDデビュー25周年を迎えた、シンガーソングライター・川村結花。今日のうたコラムでは、その記念企画として2020年~2021年の2年を通じてのご本人によるスペシャル歌詞エッセイをお届けしてまいります!更新は毎月第4木曜。  シンガーソングライターとして活躍しながら、様々なアーティストへの楽曲提供も行い、ここ数年はピアノ弾き語りのLiveをコンスタントに続けている彼女。この連載でどんな言葉を綴ってくださるのでしょうか…!今回は第22回をお届けいたします。 第22回歌詞エッセイ いきなり真夏日がやって来たかと思えば、翌日には12月並みの寒さだったりというジェットコースターのような気候も過ぎ去り、やっと待ち焦がれた本格的な秋の訪れであります。開け放した南北の窓から抜けて行く夕風がなんと心地良いことでありましょう。ていうか窓を開けていられるなんて。エアコンいらないなんて。そんな日が来るなんて。嬉しすぎ。とはいうものの、世の中的には何だかんだと気が抜けずマスクも取れずで、なかなかもどかしい日々ではありますが、それでも亀の歩みながら少しずつ光が差して来ていると信じたい。そんな気持ちにさせてくれる初秋。10月であります。皆さまいかがお過ごしでしょうか。 わたしはといえば、来月13日開催予定であるところのひーっさびさのバンドLiveの準備にそろそろ取り掛かかろうとしているところです。なにしろなにをおいてもともかくプログラムの曲決め。これがまあ悩むことこのうえなく。自分一人のピアノ弾き語りなら本番直前まで(さらに本番中でさえも、いや曲が始まってからでさえも)曲目変更可能ですが、バンドとなるとある程度事前に確定しなくてはなりません。リハあるし。楽譜書かなあかんし。なので今からきちんと準備しとかなあかんので、日々曲を並べて眺めたり鳴らしたりしてみては流れを考えているといったところです。 思えば前回のLiveは半年前の5月、その時は斎藤有太さんと2人での2台ピアノライブだったので(←むちゃくちゃ楽しかった)ワンマンとしては1年と10ヶ月ぶりなのです。そら悩むわ~。あれもやりたいしこれは外されへんしこれも意外とええかもやし、、、など。 だいたいにおいてわたしはLive全体を「ひとつのおっきな曲」のように捉えています。クラシックのオーケストラ曲のような感じというとわかりやすいでしょうか。正攻法的なところで言えば、たとえば全体を4つに分けて出だしの第1楽章はPOPでわかりやすく。続いて第2楽章はスロウ、第3楽章はちょっとハズして異国情緒だったり意外なものだったり、で第4楽章は総まとめ、の如き構成だったり。ラフマニノフのように何分かに1回の割合でなにがなんでも涙を促されるかのような展開を想定した構成であったり。モーツァルトのようにどこをとってもひたすら美しく全体がサビのようであったり。 等々ちょいと大仰に書いて参りましたが、そんなわたし自身の今度のLiveのテーマは「Happyそしてちょっと涙ホロリ」。であります。なんだかんだいっても人生っていとおしいな。なんだか胸の真ん中があったかいな。そんなふうに感じていただけるようなひとときが作れたらいいな。わたし自身も歌いながら奏でながらそんなHappyな思いに包まれながら心で涙ホロリとしたいな。 そのためには曲調的な流れももちろんだけれど、歌詞の内容もものすごく大事なのは言うまでもなく、です。イケイケでノリノリ(しょ、昭和っぽい表現、、、)だった毎日が次第にうまくいかなくなり、行き詰まりうなだれてヤサグレて涙も枯れ果てた頃、偶然出会った誰かの存在に救われて、まただんだんと前を向けるようになって、、、という物語のために4、5曲要することもあれば2、3曲のこともある。何なら1曲で行けるときもあったりして。なにより一番大切なのは聴いてくださる方の心が自然に自由に気持ちよく旅できること、なのでそのために日夜考察を重ねるのであります。それはとても幸せな時間です。 そんなわけでー、来月11月、1年10ヶ月ぶりのワンマンLiveに向けて邁進したいと思います。お心&お時間がお許しであればどうぞ御運びいただけましたら嬉しいです。そしていよいよあと2回となりましたこちらのエッセイ。来月もどうぞ皆さまお元気で、ぜひまたこのページでお会いできますよう楽しみにしております。 <川村結花> ◆information 東京・丸の内のジャズクラブ「コットンクラブ」にて 川村結花 Special Band Live 「25(+1)年目の4重奏」の開催が決定! 2021. 11.13.sat [1st.show] open 2:45pm / start 3:45pm [2nd.show] open 5:30pm / start 6:30pm MEMBER 川村結花 (vo,p) 石成正人 (g) 有賀啓雄 (b) 玉木正昭 (ds,per) 詳細 http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/yuka-kawamura/ ◆プロフィール 川村結花(シンガー・ソングライター) 大阪府生まれ。東京芸術大学作曲学科卒業。1995年、アルバム「ちょっと計算して泣いた」でシンガーソングライターとしてデビュー。同時に作詞家作曲家として楽曲提供を行い、主な提供楽曲は、夜空ノムコウ(作曲)をはじめ2019年現在までに100曲以上。2010年「あとひとつ」(作詞作曲共作)でレコード大賞作曲賞を受賞。2017年、アルバム「ハレルヤ」をリリース。ここ数年は、提供楽曲の作詞作曲も行いながら、ピアノ弾き語りのLiveをコンスタントに続けている。 オフィシャルサイト: https://www.kawamurayuka.com ◆歌詞エッセイバックナンバー 【 第1回 】 【 第2回 】 【 第3回 】 【 第4回 】 【 第5回 】 【 第6回 】 【 第7回 】 【 第8回 】 【 第9回 】 【 第10回 】 【 第11回 】 【 第12回 】 【 第13回 】 【 第14回 】 【 第15回 】 【 第16回 】 【 第17回 】 【 第18回 】 【 第19回 】 【 第20回 】 【 第21回 】

    2021/10/28

  • saji
    手も足も目も口も、明日へ向けて生まれてきたのだ。
    手も足も目も口も、明日へ向けて生まれてきたのだ。

    saji

    手も足も目も口も、明日へ向けて生まれてきたのだ。

    2021年10月21日に“saji”がニューシングル「ハヅキ」をリリースしました。失恋を歌った歌詞が共感できるとティーンを中心に話題沸騰中の彼らの最新作「ハヅキ」は、TVアニメ『SHAMAN KING』の第3弾エンディングテーマ。失って初めて気付く、大切な人への想いを歌った壮大なバラードナンバーに仕上がっております。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“saji”のヨシダタクミによる歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、新曲「 ハヅキ 」に通ずるような故郷にまつわるエピソードです。みなさんは“故郷”といえば、どのような景色、匂い、感情、記憶を思い出しますか…? 是非、歌詞と併せてエッセイをお楽しみください。 ~歌詞エッセイ:落葉樹~ 子どもの頃は、並木道なんてものに気を回して考えた事もなかったが、大人になるとその土地土地にまさに根付いた樹木が色々と存在するのだと気付く。 僕が生まれた北海道の十勝地方は、冬は厳しく夏はカラッとした暑さの大陸性気候で、年間の冬と夏の温度差が最大で60度に達するらしい。なるほど。確かに冬は平気で-20℃を超えたりしていた。東京に移り住んで約7年。もはや故郷の冬を過ごせる気がしない。 そんな十勝では白樺やマツといった針葉樹が多い。僕はサウナが大好きなのだが、本場フィンランドを意識したサウナ施設なんかに行くと、ヴィヒタ(白樺の枝葉を束ねたもの。サウナ室内に吊るして香りを楽しんだり、マッサージ用いたりする)が置いてあったりして、そう言えば東京では白樺を見かけることがないなと望郷の念に駆られることもある。 故郷と言えばもう一つエピソードを。 僕がやっているsajiというバンドの新曲「ハヅキ」のリリースに先立ち、新しいアーティスト写真の撮影があった。リリースが10月だったのでそれに因んで秋らしいものにしようという事になり、イチョウの葉を床に敷き詰めた上にメンバー三人で並び立ち、葉が舞い落ちる中の1シーンを切り取ったような作品になっている。 学生時代、僕の家からユタニの実家へ向かう道すがらイチョウが並び立つ通りがあって、イチョウの葉を見るとあの頃を思い出して少し胸がくすぐったいような、キュッと切なくなるような気持ちになるのだ。 当時好きだったあの子と一緒に、門限ギリギリで急いで帰ってパンクした自転車。ユタニの家の近くのフードコートで食べた山盛りポテト。 匂いや景色は時に僕らを郷愁的な夢へと連れて行ってくれる。過去と云うのは常に倖せだった事だけを輝かせているから、あの頃に帰りたい。などと、叶うことのない想いと現実との狭間で僕らの胸は苦しくなる。 然して僕らは前にしか進めない。手も足も目も口も、明日へ向けて生まれてきたのだ。 どんな過去や後悔を持ってしても、それを変えることはできないのであれば、いずれ来る未来のために明日こそは変えてみせようと、僕は日々思いながらハヅキという曲を書き、いつかの涙たちの追福を祈っている。未だ、落葉の道の中。 <saji・ヨシダタクミ> ◆紹介曲「 ハヅキ 」 作詞:ヨシダタクミ 作曲:ヨシダタクミ

    2021/10/27

  • the shes gone
    悩んでいたら“彼女居たらの話~”って出てきて
    悩んでいたら“彼女居たらの話~”って出てきて

    the shes gone

    悩んでいたら“彼女居たらの話~”って出てきて

    2021年10月20日に“the shes gone”が1stフルアルバム『SINCE』をリリースしました。今作は、YouTube再生回数1500万回を突破している代表曲「想いあい」やシングルとして発売された新曲「ラベンダー」や先行配信曲「線香花火」などを含む、全10曲収録となっています。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“the shes gone”の兼丸(Vo.Gt.)による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 ガールフレンド 」と「 線香花火 」のお話。どちらも彼が歌詞に悩んでいた楽曲。その曲が一気に広がったきっかけとは…? 是非、歌詞と併せてこのエッセイをお楽しみください。 ~歌詞エッセイ第2弾~ 今回もSINCEの収録曲について。「ラベンダー」を書いたあとに「 ガールフレンド 」も書き始めていきました。 「ラベンダー」が曲の分数も文字量も長めだった分、緊張感が抜けなくて、なんだかサビのドラムの四つ打ちや、曲全体のポップな雰囲気とメロディーに対して、出てくる言葉が硬いんだよな~むむむ~、なんてレコーディング数日前まで悩んでいたら “彼女居たらの話~”って出てきて。 この曲そっちか!アホな方か!って分かって(笑) そこから肩の力がちょっと抜けてきて、最後の“彼女居たらの話~”の1行に頼って、普段は真面目に歌ったら恥ずかしいことも詰め込んでみたり。何も見ずに聴いてくれている時と別で、歌詞カードを見てもらった時にも気付きがあるようにもできたし、おもしろいのできたー!って楽しんで書けました! ライブでは手上げて一緒に飛び跳ねてもらえる曲になってくれたら良いな~。 あれ、やばいね。このペースだと全曲どころか新曲たちも触れていけないね(笑)。いけるところまで書きますね(笑)。 「 線香花火 」は当初、季節を感じる曲にする予定はなかったんだけど、どうしてそうなったかと言いますと。 その日のスタジオは「線香花火」の制作で朝から夜まで続いていて。まだ歌詞や曲テーマの決定的な部分が欠けていて、うーんうーんってずっとなっている中で、ふとスタジオ外の空気吸えるベランダ(スタジオ敷地内)みたいなところでギター持ちながら、チャカチャカ弾きながらサビを何度か歌っていたんです。 そしたら、 "~ルルル~~線香花火~ ひとりでもさ 綺麗なのが余計に切なくなる~" って。 出た。なんか自分の口から良いの出てきてくれた。 少し身体がブルっとする寒さというか寂しさを感じる。 もう、ここのワード決まってくれたらなと困ってる時に、そこに当てはまってくれる時ってそう何度もないので、「逃さないようにしないと!」と、すぐにボイスメモに録音したのを覚えています。 でも去年もコロナ禍で花火なんて久しくしてないのに、なんでポッと出てきてくれたんだろうなあ。思えば歌詞ができる前、みんなで編曲してる時にベースのDaishiが「音が花火っぽいね」なんて言っていたから自分の中に引っ掛かってたのかな。 線香花火か。夏ドストレートじゃなくて良いかも。とすぐに思えたし、夏の終わりから夏を思い出す画が浮かんで、みんなにそれをすぐ話してアレンジも膨らんで。詩やタイトルに引っ張ってもらう時ってあるんだなぁと。 そして、出てきたワードをその時に歌っていた箇所(落ちサビ)にそのまま入れてあげて。デモに「線香花火」と、タイトルを付けました。 タイミングとそれを逃さないようにメモできるツールがあって良かった、、。それにしても、夏を表すワードが歌詞の中に“線香花火”のひと単語しかないのに、細かい季節や時期を思い浮かべられちゃうなんて不思議。それほど季語ってパワーを持っているんだね。 そんなこんなで思いがけず“夏の終わり”を彩る曲が出来たのでした~! 今回はこんな感じで。急にフレーズが出てきてくれたことで、その曲が一気に広がった曲たちの制作、作詞過程のお話でした! それでは次回はラスト! こりゃ全曲は書けそうにないや(笑)。 またね。 <the shes gone・兼丸> ◆紹介曲「 ガールフレンド 」 作詞:兼丸 作曲:兼丸 ◆紹介曲「 線香花火 」 作詞:兼丸 作曲:兼丸 ◆1st フルアルバム『SINCE』 2021年10月20日発売 <収録曲> 1.Make my day 2.ラベンダー 3.想いあい 4.ガールフレンド 5.春の中に 6.ふたりのうた 7.シーサイドテイル 8.線香花火 9.ディセンバーフール 10.Ask him.

    2021/10/26

  • Solmana
    今度は私がみんなを引っ張って、一つの作品を作りたいと思った。
    今度は私がみんなを引っ張って、一つの作品を作りたいと思った。

    Solmana

    今度は私がみんなを引っ張って、一つの作品を作りたいと思った。

    シンガー、ソングライターの大坂朋子によるソロ・プロジェクト“Solmana”が、2nd EP『AWA』を10月にデジタルで、11月にLPでリリース。今作には、AAAMYYY、ermhoi、Nao Kawamura、吉田沙良(モノンクル)という四名の女性アーティストが参加。Solmanaが親交の深い仲間達と時間をかけて丁寧に作ってきた、全曲客演のコンセプトEPとなっております。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Solmana(大坂朋子)”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、今作『AWA』の2つの大きなコンセプトについてのお話です。今作を仲間たちと作った理由とは。そして今作の“AWA”というテーマに込めた想いとは。是非、歌詞と併せてお楽しみください。 ~歌詞エッセイ~ ・2nd EP『AWA』のコンセプト① Solmanaとしての活動が始まる前、本名の大坂朋子として様々なアーティストのコーラスやコーラス監修を行ってきた。約3年前に、ソロ名義・Solmanaとしても活動しようと決心して1st EP『AMANECER』の制作が始まった。その1st EPを制作中、すでに今回の作品について私の頭の中で計画が始まっていた。 「この作品(AMANECER)を作り終わったら、これまで私と共に歩み、闘ってきてくれたあいつらを呼んで、私名義で作品を作って恩返ししよう」とずっと思っていた。私は多くの、友であり音楽仲間達のコーラスを任せてもらってきた。ずっとそばで彼女ら、彼らが、自分の力で走り続けてきた姿を見ていた。中には「俺ら(私ら)が先に走って道作っておくから、お前も早くこいよ!」 と、先駆けになって、後に私たちが走りやすいようにしてくれた仲間もいた。そうやって私たちは売れてる売れてない関係なく、仲間同士で助け合って音楽を続けてきた。 AAAMYYYは、これまでレコーディング、ライブなどで2曲コーラス&アレンジ、そしてコーラス監修を1曲任せてくれた。AAAMYYYの大切な曲達の制作に毎度関わらせてもらっている。また、私の1st EPの英作詞はAAAMYYYがやってくれている。長年スキルトレードをしてきた仲だ。 Nao Kawamuraは、同じ音大ということもあって私が上京してきた23歳の頃から、数え切れないほど一緒に歌ってきた。Naoの大事なライブでは私がコーラスをし、私の大事なライブではNaoにコーラスをしてもらってきた。Suchmos、SANABAGUN.、WONKなど、様々なバンド達のコーラスも、彼女と共にやってきた。 ermhoiは、2018年のNao Kawamuraのリリースワンマンライブの時に2人でコーラスをして、そこから交友がある。今回のメンバーの中では一番音楽のジャンル的には正反対だが、馬が合ってプライベートでも深い仲になり、音楽的にも人間的にも良い関係を築いてきた。 吉田沙良は、音大の先輩(同い年だが、私が4年遅れて入学したので、さらちゃんが先輩になる)で、一緒に歌うきっかけとなったのは、3年前のSOIL&"PIMP"SESSIONSのアルバムでNao Kawamuraがfeat.した時のコーラスだった。歌への拘りが誰よりも強く、とても尊敬している。 そんな彼女らは、私にとって一緒に闘ってきた盟友であり、尊敬する音楽仲間であり、大好きな恩人達である。今まで私がみんなに引っ張ってきてもらったからこそ、恩返しがしたいという気持ちがあり、今度は私がみんなを引っ張って、一つの作品を作りたいと思った。 ・2nd EP『AWA』のコンセプト② 2つ目のコンセプトが、“精神的な意味の女性性”である。フェミニズムとはまた違う話で、人間は性別関係なく誰もが男性性と女性性をバランスよく持っていると考えている。女性性というと、性別的なものだと思う方もいるかもしれないが、そういうことではなく、精神面の話である。今回はその女性性に焦点を当てて作品を作りたかった。 今回のメンバーは、音楽仲間である前に、縁の深い友人達でもあるため、普段から何気ない話から踏み込んだ話までする仲であった。だからこそ表面的なテーマではなく、もっと深いところに突っ込んだ内容にしようと考えた。 精神的な意味の女性性というのは、柔軟性、調和、感覚的、内的などがあり、逆に男性性は、気合と根性、結果主義、支配的、外的などがある。精神面の話なので、全人類がどちらもこれを持ち合わせている。 漠然とそんなことをテーマに曲が作れたらいいなと思っていた時、カタカムナという古代文明が日本にあったことを知った。カタカムナ文献には科学や物理学、宇宙のことなども文書として残っているらしい。そのカタカムナで女性性を表す言葉が“アワ”ということだった(逆に男性性はサヌキというらしい)。そこから“AWA”がきている。 ここ何年も、特にここ5年くらい、コロナだけではなく、世界的にカオスな状態(時代の変動と交差)が続いていると感じている。そんな中で、何が自分にとって大事なのか、どうやって生きていきたいのか、自分はどうありたいのかを日常的に考え、仲間達や大事な人たちと話してきた。 ざっくり話すと、「このカオスな時代に生きている私達だけど、常に柔軟に、豊かに、自分の頭と心でよく考えて向き合って、愛を大事に生きていきたいよね」ということをどの曲でも歌っている。 そこから更に掘り下げて、曲ごとにいろんな角度やベクトルで、“女性性”を自分達なりに考えて解釈して、このEP『AWA』の曲達を作った。 <Solmana(大坂朋子)> ◆Solmana 2nd EP『AWA』 <収録曲> 01. Solmana / AWA (feat. AAAMYYY, ermhoi, Nao Kawamura, 吉田沙良(モノンクル)) https://youtu.be/uZkxR0-8sM4 02. Solmana & AAAMYYY / No End https://youtu.be/JW_NQBcsJXk 03. Solmana & ermhoi / Finally https://youtu.be/5w319AUDIwY 04. Solmana & Nao Kawamura / Be As One https://youtu.be/kP-jqC1wjxw 05. Solmana / Love Shower (feat. AAAMYYY, ermhoi, Nao Kawamura, 吉田沙良(モノンクル)) https://youtu.be/oFdxwvwh680 ・DL&Streaming https://ssm.lnk.to/AWA

    2021/10/25

  • ヒグチアイ
    ほんのちょっとの距離のせいで。
    ほんのちょっとの距離のせいで。

    ヒグチアイ

    ほんのちょっとの距離のせいで。

    ヒグチアイが、9月から3ヶ月連続で新曲をデジタルリリース!2021年10月20日にリリースされたのが第2弾楽曲「距離」です。学生の頃の盲目的な恋愛ではなく、仕事も忙しく、恋愛以外のプライベートも忙しくなった働く女性の恋愛ソング。遠距離というだけではなく、近くにいても感じる精神的な距離やもどかしさも表現した楽曲に仕上がっております。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作をリリースした“ヒグチアイ”による歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け。綴っていただいたのは、新曲「 距離 」にも通ずるお話。19歳のときに付き合っていた、遠距離恋愛の年上の彼氏。もしも当時の<わたし>がこの曲を聴いていたら、恋の結末は違ったのかもしれません…。 ~歌詞エッセイ第2弾:「 距離 」~ 19歳のときに付き合っていた彼氏は、栃木の大学でカラスの研究をしている人だった。早朝に仕掛けた罠を見に行き、カラスが捕まっているとそれを研究所に持っていき生態なんかを調べる、という生活をしている人だった。ちょっと変わった人を好きになる癖を持っていたので、聞いたことのない人生を歩む人に興味を持った。 少し年上の人で、車を運転していて、レストランでご飯を食べた時には、当たり前のように前菜を頼んだ。高校生の付き合いしか知らなかったわたしにはどれも新鮮だった。そして、わたしの家族がバラバラに暮らしてることを知ると涙を流していた。そのとんちんかんな優しさもなんだか逆によかった。 だんだんと関係に慣れていくにつれて、わたしは東京、相手は栃木、見えない時間の中に不安を感じ始めていた。ある日、彼が飲み会があるというので、連絡がないこともまあしょうがないか、と諦めていたのだが、いつまで経っても来ない連絡に、誰と?どこで?どんな?という考えたところで答えの出ない疑問が浮かんできた。 長々と考えた結果、電話をした。何回目かのコールで出た彼は立派に酔っ払っていた。どうしようもなく。「もしもし?!大丈夫なの?」心配してるふりをしながら向こうの様子を探る。ガヤガヤとする中に、キンとした女の声が耳に突き刺さる。「なにー!?!彼女からー!?ヒューヒュー!」その声を聞いた瞬間に電話を切った。 なんだ。普通の男じゃないか。ただの、普通の、どこにでもいる男じゃないか。わたしが今東京で一人なのも、彼が女もいる飲み会でぐずぐずになるまで飲むことも、もう全部どうでもいい。 真夜中、ノートを開いて電子ピアノの電源を入れる。絶対に負けない、絶対に負けない。孤独に負けるもんか。勝手に蔑ろにされたと思って、勝手に意地を張って生きてきた。でも、そうしないと簡単に折れそうだったから。 そうやって磨いてきた刃が、10年後まさかこんな切れ味になるとは。 <ヒグチアイ> ◆紹介曲「 距離 」 作詞:ヒグチアイ 作曲:ヒグチアイ

    2021/10/22

  • CHIHIRO
    「好きでした」じゃなく「好きです」と言えるように。
    「好きでした」じゃなく「好きです」と言えるように。

    CHIHIRO

    「好きでした」じゃなく「好きです」と言えるように。

     デジタル時代の恋愛ソングのカリスマとして、女性から圧倒的な支持を得るシンガーソングライター“CHIHIRO”が『失恋セラピー三部作』としたデジタルシングルを3ヶ月連続でリリース!恋愛迷子になってしまった女性に向けた恋愛処方箋となるような楽曲たち。2021年9月15日には、第1弾配信シングル「 もうByeBye 」をリリース。10月20日には、第2弾配信シングル「 後悔のまえに 」をリリースしました。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“CHIHIRO”による歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け!今回は第1弾です。綴っていただいたのは『失恋セラピー三部作』の楽曲に通ずる想いです。恋がいつも後悔で終わってしまうあなたへ。「~だったら」「~していれば」と“たられば”ばかりを考えて涙しているあなたへ。是非、このエッセイを新曲とともに受け取ってください。 ~歌詞エッセイ第1弾~ 「好きでした」 私の片思いはいつもこれで終わる。 しかも心の中でつぶやいて言葉にすることもなく。 とにかく自分に自信がない。 こんな私が好きになっちゃダメだ こんな私を愛してくれるわけない 呪文のように呟いてた。 なりたい自分もなれそうにないし キラキラしたSNSも持ってない。 いつも「私なんて」が先に来てしまう性格だった。 今日突然片思いが終わった。 1年と3ヶ月片想いしていた彼に 彼女が出来たと聞いた。 彼は私が好きなことを知らないし 私もそんなそぶりを見せなかったから 気づかれてもいないと思う。 「そうなんだ、よかったね…」 この一言を振り絞って 中途半端な笑顔を作って返事した。 “たくさん共通点があったのに 理由つけてデートに誘えばよかったな” “笑顔とか話し方とか気をつけて もっと女の子として見られたかったな” 帰り道出来なかったことをぼんやり考えながら 家に着いた。 電気もつけず真っ暗な部屋でベッドに潜り込んだ。 「あぁ…終わっちゃった」 声も出ないままただ泣いてた。 泣いてたらめちゃくちゃ好きだったんだって気づいた。 もう遅い、遅すぎた。 溢れた感情が夜を濡らした。 泣きすぎて目が開かなかった朝。 ファンデーションとコンシーラーで一生懸命 誤魔化しながらいつもより長めのメイクをした。 彼女はきっと可愛いんだろうな。 もっと私も可愛くなろう、心も見た目も。 小さなドレッサーの汚れた鏡を拭いていたら 自分の心も少しだけ綺麗になったように感じた。 もうこんな顔して泣きたくない。 もしまた恋をしたらやれることをやろう。 いい加減に変わらなきゃ。 自分のこと好きな自分でいたい。 何も出来ないまま終わる恋なんてしたくない。 「好きでした」じゃなく 「好きです」と言えるように。 ―後悔する前に動こう― <CHIHIRO>

    2021/10/21

  • the shes gone
    “優しさ”とは別で“温かさ”も持つ曲になってくれた。
    “優しさ”とは別で“温かさ”も持つ曲になってくれた。

    the shes gone

    “優しさ”とは別で“温かさ”も持つ曲になってくれた。

     2021年10月20日に“the shes gone”が1stフルアルバム『SINCE』をリリースしました。今作は、YouTube再生回数1500万回を突破している代表曲「想いあい」やシングルとして発売された新曲「ラベンダー」や先行配信曲「線香花火」などを含む、全10曲収録となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“the shes gone”の兼丸(Vo.Gt.)による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 ラベンダー 」にまつわるお話です。自身のなかでとある縛りを作り、書き方もいろんな挑戦をしてみたというこの曲。是非、歌詞と併せてエッセイをお楽しみください。 ~歌詞エッセイ第1弾:「 ラベンダー 」~ 10月20日リリースとなる今作『SINCE』はバンド初のfull album。インディーズデビューしてからのミニミニベストというか。the shes goneがどういうバンドなのか、どの方向に向かっていきたいのか、改めて伝わる1枚になっていると思います。 ミニアルバムを3枚、今フルアルバムを1枚、バンドとしてのアイデンティティがようやく固まってきたのかな~なんて思います。 (親近感が湧いてくれたらなという思いで、ここから敬語を少しずつ抜いていきますよう!) やっぱりね、人間だからね、数人でひとつのバンドをやるって難しいし、凄いことだと思うんだよね。バンドとしてひとつの方向を向くこともそうだし。納得出来るものを作るっていうのはね、もうね、学校でもバイトでも仕事でもむんずかしいもんね。でも今作はすごく納得してます!音楽的にも、歌詞的にも! ということでアルバムの話はここまでにして、今回は3回に渡ってのコラム。歌詞サイトの“歌ネット”さんということで歌詞や制作過程に触れていこうかな~と思います! 今回は「 ラベンダー 」について。今年の5月に配信リリースをして、色んなSNSの媒体があるおかげで沢山の人に届いているみたいで。自分たちが思う以上にアルバムを引っ張ってくれる曲になってくれて、正直驚いてます。 「ラベンダー」は、曲が完成する前からMV化したいと考えていた楽曲で、元にあったサビデモから発展させて2020年の11月辺りから本格的に制作していきました。シズゴの場合は「ラブストーリー」「想いあい」のMVを自分で制作したのもあって、楽曲制作の段階で『この曲を映像化したい!』っていうのを前提で作ることが多々あって、「ラベンダー」もそのひとつ! 歌詞に関しては優しく、誰も傷付けない曲にしたいな~とは思ってたんだけど、「ふたりのうた」で自分の中の優しさってものを出し尽くしたつもりだったから。本当に時間掛かって、、。出来てからは“優しさ”とは別で“温かさ”も持つ曲になってくれて、自分たちこんな曲作れるんだ~、生まれてきてくれてありがとう~、って歌う度に思ってます笑。 あとはどうやったら情景だったり、風景描写のある歌詞に頼らないで、曲の主人公がどんな人間なのか、聴く人に対して上辺じゃなくてしっかり届けられるのかな~なんて考えながら書いてみたり。 前作の『FACE』の「春の中に」「ディセンバーフール」なんかは季語を使って、タイトルからも季節を感じられる言葉を使ったんだけど。風景とか季語って、その単語プラス連想出来る“色”だったり“気温”だったり、説明しなくてもみんなが想像出来る部分があると思うから「ラベンダー」ではそこに甘えたくないな~と思ってたんだよね。 そんな自分で決めてしまった縛りがあったり。書き方もスマホメモを使って書いたり、ノートでペンに書き出してみたり、作詞としても挑戦でした。 分かりにくい言い回しもあると思うんだけど、数年経って「あれ、こういうこと言ってたのかな?」って思ってもらえたり、何回か聴くうちになんとなーく分かってもらえたらいいかな!正解なんてないからね。良いと思ってもらえたらそれでいいや笑。 ん~、ものづくりって大変だけど素晴らしい。ということで、こんな作詞過程を踏まえて「ラベンダー」を聴いてもらえたら、また別の楽しみ方が出来るかな? というか楽しんでもらえたかな、、? 次回もアルバムから新曲について、書こうと思います!読んでくれてありがとうございました!またね~。 <the shes gone・兼丸> ◆紹介曲「 ラベンダー 」 作詞:兼丸 作曲:兼丸 ◆1st フルアルバム『SINCE』 2021年10月20日発売 <収録曲> 1.Make my day 2.ラベンダー 3.想いあい 4.ガールフレンド 5.春の中に 6.ふたりのうた 7.シーサイドテイル 8.線香花火 9.ディセンバーフール 10.Ask him.

    2021/10/20

  • iri
    「会いたいわ」の歌詞は実話を元に描かれています。
    「会いたいわ」の歌詞は実話を元に描かれています。

    iri

    「会いたいわ」の歌詞は実話を元に描かれています。

     2021年10月27日に“iri”がBEST ALBUM『2016-2020』をリリース!2016年10月26日にALBUM『Groove it』でデビューし、昨年2020年3月にリリースされた4th ALBUM『Sparkle』までの楽曲から構成された今作。デビューからの5年間を凝縮した、代表曲ヒット曲のみならず想いの込められた収録内容となっております。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“iri”による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、今作の収録曲であり、歌詞アクセス数10万回を突破の歴代人気曲に認定されている「 会いたいわ 」にまつわるお話。今回、新たに制作されたMVと併せて、歌詞とエッセイをお楽しみください。 ~歌詞エッセイ:「 会いたいわ 」~ 「会いたいわ」の歌詞は実話を元に描かれています。当時好きだった人と過ごした日々のことや感情を、リアルにそのまま歌詞にしていて、どうしてもうまくいかない彼との別れを覚悟した夜に、おぼろげな意識の中で曲を作り、クラウドサービスにアップしました。翌朝聴き直し、「私こんなの作ったんだ」と自分でも驚いたのを覚えています。 デビューして翌年の2017年、「会いたいわ」をEP『life ep』に収録することになりました。インディーズのころに制作したバージョンをベースに、より幅広い人たちに聴いてもらえるようなサウンドを意識してレコーディングに臨みました。ギターの音は、新しく録り直したけど、結局インディーズの時に制作した音源のギターの音が曲のイメージに一番あっていたので、新しく録った音ではなく、インディーズの時と同じ音を使用しました。 作ったのはもうかなり前になりますが、ライブなどで歌う時には、作った当時の気持ちや景色を思い出します。また、この曲を聴いてくださっている方、それぞれにストーリーがあると思うので、そういったところも想像しながら歌っています。 2020年の初頭くらいに、周りの方からTikTokで流行っていると聞いて初めて知り、驚きました。これをきっかけに「会いたいわ」を初めて聞いた方もたくさんいらっしゃると思うので、より多くの方にこの曲が届くことを、単純に嬉しく思いました。 時を経て、今回、BEST ALBUM『2016-2020』のリリースを機にMusic Videoを制作することになりまして。私が実際に体験した実話を歌にしているので、なるべくリアルに再現してもらえるように、当時のことを山岸聖太監督に細かくお話ししました。 撮影をしている段階からとてもいいものができそうな予感がしていたので、完成を楽しみに待つ日々でした。出来上がった映像は、情景などもリアルに表現されていてイメージ通りのものができ、見ていて泣きそうになりました。そして早くみんなに見てほしい!と思っていたので、ぜひご覧頂けたらと思います。 <iri> ◆紹介曲「 会いたいわ 」 作詞:iri 作曲:iri ◆iri「会いたいわ」Music Video https://youtu.be/TBaXNwOnbc8 ◆iri 「会いたいわ」DL&Streaming https://jvcmusic.lnk.to/iri_aitaiwa ◆BEST ALBUM「2016-2020」 2021年10月27日発売 【完全生産限定盤<CD+Tシャツ> 】VIZL-1956 ¥6,600(税込) 【初回限定盤<CD+BD> 】VIZL-1955 ¥4,400(税込) 【通常盤<CD>】 VICL-65581 ¥3,300(税込) 【アナログ】VIJL-60272〜60273 ¥4,400(税込) <収録曲> 1. ナイトグルーヴ 2. rhythm 3. brother 4. Watashi 5. Shade 6. Corner 7. 24-25 8. Wonderland 9. Sparkle 10. Telephone feat. 5lack 11. Only One 12. SUMMER END 13. 会いたいわ 14. Valerie 15. make me bright 16. 東へ西へ

    2021/10/19

  • リリィ、さよなら。
    あれ?ハッピーエンドなんて存在しないんじゃない?
    あれ?ハッピーエンドなんて存在しないんじゃない?

    リリィ、さよなら。

    あれ?ハッピーエンドなんて存在しないんじゃない?

     2021年10月20日に“リリィ、さよなら。”が新曲「ハッピーノーエンディング」を配信リリース!完全新曲としては約2年ぶりのこの楽曲は、2015年にリリースした「 フラッシュバック 」のアンサーソングとなっております。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“リリィ、さよなら。”による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、新曲「 ハッピーノーエンディング 」のタイトルや歌詞に込めた想い。そして「 フラッシュバック 」との大切な繋がりも明かしてくださいました。是非、改めて「 フラッシュバック 」の歌詞も併せてお楽しみください。 ~歌詞エッセイ:「 ハッピーノーエンディング 」~ ごきげんよう。初めまして。シンガーソングライター・リリィさよなら。のVo.ひろきです。今回は新曲『ハッピーノーエンディング』の歌詞について、作者としてありのままの想いを書かせていただきます。 まず、この『ハッピーノーエンディング』という曲名。変わった名前だな、何のことかよく分からないな、と思われる方が大多数だと思います。そうです、何故なら僕が考えた造語だからです。 世の中で言うと『ハッピーエンド』『ハッピーエンディング』は、ポピュラーで耳馴染みのある言葉ですよね。私自身『ハッピーエンド』と言う言葉も、ハッピーエンドの作品も大好きで、過去に『ハッピーエンドで会いましょう』と言うタイトルのアルバムを出したことがあるくらいです。 では、この『ハッピーノーエンディング』と言うタイトルは何なのか? 私は『ハッピーノーエンディング』と言う単語に『ハッピーエンド』よりもっと上位互換的な幸せと言う意味合いを込めました。 その言葉はこの曲の制作背景から生まれました。私が過去にリリースした『フラッシュバック』と言う楽曲があります。そのアンサーソングを作りたいと思って生まれた曲が『ハッピーノーエンディング』なのです。 前身となる『フラッシュバック』は、世界で一番大事な相手を上手く大事に出来ないまま「ああ、もう二度と帰ってこないんだ」と思った朝に、薄暗い部屋で泣きながらキーボードを弾いて想いのままに作った、とても思い入れのある楽曲で。様々な形で共感してくださる方がいて、多くの人との出会いのきっかけになった「別れの歌」です。 『フラッシュバック』と言う曲では、最後の最後まで二人は巡り会うことはありません。主人公の「僕」は最後まで再会を願いながらも どこかの交差点でまた偶然みたいに 「初めまして!」って僕は手を差し出すから 君は何も言わずに子供っぽい笑顔で あの頃みたいにもう一度優しく握り返して、 と切ない歌詞で物語は終わってしまいます。はい。バッドエンドです。心が痛いです。 「初めまして!」が2回も来ないこと、叶わないことなんて頭で分かっていても、それでも想わずにはいられないのです。 ただ作者の私はやはり『ハッピーエンド』が好きなので、ここで希望を残しました。 もう一度優しく握り返して、 と言う最後の歌詞の「、」です。物語がいつかまた続く祈りを込めての「。」じゃなくて「、」です。 そしてアンサーソングは「絶対にハッピーエンドにしたい。」と意気込んで作り始めました。 しかし、『ハッピーエンド』って何なんだろうと考えているうちに あれ?ハッピーエンドなんて存在しないんじゃない? 小説や映画は「いつまでもいつまでも二人は幸せに暮らしました」「めでたしめでたし」で終わっても、現実世界の二人にはその後も続く生活があって。物語があって。途切れることはあっても幸せは続いていくと思ったんです。結ばれて『ハッピーエンド』となった二人のその後こそが、本当の『ハッピーエンド』だと思ったんです。 だから本当の幸せ(=ハッピーエンドなんて来ない)と言う意味で、『ハッピーノーエンディング』と名付けました。 ふう。解説がとても長くなってしまいましたね。 もう少しお付き合いしていただけますか? 『ハッピーノーエンディング』の歌詞は、前身の作品『フラッシュバック』で結ばれなかった二人が何度も何度も輪廻転生、あるいはパラレルワールドを経て、ようやく結ばれる世界線にたどり着くと言う、少しファンタジーな内容になっております。 ねぇ 聞いて ちょっと聞いて 昔から僕は 不思議な夢見て泣いて起きる日がある いつだって誰かを探している夢 その度 運命に引き裂かれ 出だしからいきなりファンタジーです。主人公の「僕」は何か「君」と出会えたことに、根拠のない運命を感じているような。ここから物語はどんどん展開し、最後二人は晴れて結ばれるのですが めでたしめでたしで終わらないで もう二度と離さない -お話はつづくつづく- と言う歌詞でラストサビは終わります。 そう。「もう二度と離さない」なんですね。二人は初めて結ばれたはずなのに。ここで二人の深い縁を表現しています。 そして、この最後のサビの後にはもう一度、全く新しい歌詞とメロディーが来ます。その部分が『フラッシュバック』と今作『ハッピーノーエンディング』の物語を繋ぐ、最大の答えになっています。 「、」で終わった『フラッシュバック』と違い 今作はちゃんと「。」で終わりますよ。 これが今の私に書ける最大の幸福の形であり、『ハッピーエンド』の最適解であると感じています。 歌詞にもメロディーにもMVにも この2曲を繋ぐ沢山の仕掛けがあります。 ぜひ歌詞を見ながら楽曲を聴いて 真の『ハッピーエンド』と、その結末を見届けてください。 ではでは、大変長くなってしまいましたが またお会いしましょう。 リリィさよなら。のひろきでした。 <リリィ、さよなら。> ◆紹介曲「 ハッピーノーエンディング 」 作詞:滉紀 作曲:滉紀 ◆紹介曲「 フラッシュバック 」 作詞:ヒロキ 作曲:ヒロキ

    2021/10/18

  • DEEP SQUAD
    変わりゆくもの変わらないもの。
    変わりゆくもの変わらないもの。

    DEEP SQUAD

    変わりゆくもの変わらないもの。

     2021年10月13日に“DEEP SQUAD”が新曲「変わりゆくもの変わらないもの」をリリースしました。タイトル曲は、10/9(土)全国公開の『劇場版 抱かれたい男1位に脅されています。 ~スペイン編~』主題歌で、DEEP SQUAD初のアニメ映画主題歌となります。原作の物語に寄り添うような歌詞の世界観と、切なくも儚いヴォーカルワークを劇場と音源からお楽しみください…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“DEEP SQUAD”による歌詞エッセイを3日連続でお届け!今回が最終回です。メンバーのKEISEIと比嘉涼樹。それぞれの「 変わりゆくもの変わらないもの 」に対する想いを、歌詞と併せて受け取ってください。 ~歌詞エッセイ最終回:「 変わりゆくもの変わらないもの 」~ 変わりゆくもの変わらないもの 三日三晩このテーマを考えてみた。 時代、世代、街の雰囲気や自分の取り巻く環境 常に世の中はすごいスピードで変化しているし 歳を重ねるほど嫌になるくらい早く感じる。 追いついていこうとする自分と、 いや追わなくていいでしょという自分との葛藤の日々。 やれなかったことがやれるようになって やれたことがやれなくなる。 変わることが全て正解でもないし 変わっていかなくちゃいけないこともある。 実に深いテーマ。 あえてスタイルを変えず貫き通す人達もリスペクト 変化を恐れず変えていく人達もリスペクト 人間の色が出るテーマです。 自分はどっちなんだろうな。 歌を歌っていく上でスタイルは どんどん変えていきたい派ではあるし ルーツとか憧れだったものを 取り入れていくスタイルは変えたくないし 自分の立ち振る舞いとかも考えさせられるテーマ。 ということで僕は今 昔からある老舗の立ち食いそば屋で そばを啜りながらこれを書いています。 うーんそのままの味…いや 変わらない味だったんだけど ちょっと味が違うな 変わったのは僕の味覚? お店の味?何かが違うように感じる 変わりゆくもの変わらないものってのは その人の考え方やその時の気分だったりの ほんの少しの匙加減で左右されるものなんだろうか… <DEEP SQUAD・KEISEI> 「変わりゆくもの変わらないもの」 タイトルからして なんだ?と思う方が結構多いと思う。 この楽曲を理解するまでは、、、 この楽曲は『劇場版 抱かれたい男1位に脅されています。~スペイン編~』の主題歌としてのお話を頂いてから制作に取り掛かり、作品に寄り添って作られた。この作品に出てくるキャラクター同士のやりとりや台詞からインスパイアを受けて書かれたリリックだったり、一曲を通してこの作品を表現している。 作品の中で「ずっと一緒にいる為にはずっと一緒じゃダメだ」という台詞がある。リリックでも<ずっと二人変わらないように きっと変わっていかなくちゃダメだ>というフレーズがある。 変わらないものを守り続けていくには、変わっていかなければならないというのはとても共感できるし「変わりゆくもの変わらないもの」を表現している部分でもあると思う。 もちろん、作品を見ずにこの楽曲を聴いても、人それぞれ共感できる事だったり、感じる事は多くあると思う。けれど、作品を深く理解することで、この楽曲にもより深みがでて、楽曲が色付いていくと思う。 僕も楽曲の世界観をしっかり伝えられるように、心を込めて歌っていきたい。 <DEEP SQUAD・比嘉涼樹> ◆紹介曲「 変わりゆくもの変わらないもの 」 作詞:オタユキ 作曲:オタユキ・Tsubasa

    2021/10/15

  • DEEP SQUAD
    この人が居たから今の自分が居る。
    この人が居たから今の自分が居る。

    DEEP SQUAD

    この人が居たから今の自分が居る。

     2021年10月13日に“DEEP SQUAD”が新曲「変わりゆくもの変わらないもの」をリリースしました。タイトル曲は、10/9(土)全国公開の『劇場版 抱かれたい男1位に脅されています。 ~スペイン編~』主題歌で、DEEP SQUAD初のアニメ映画主題歌となります。原作の物語に寄り添うような歌詞の世界観と、切なくも儚いヴォーカルワークを劇場と音源からお楽しみください…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“DEEP SQUAD”による歌詞エッセイを3日連続でお届け!今回はその第2弾です。執筆を担当したのは、メンバーのTAKAと宇原雄飛。それぞれの「 変わりゆくもの変わらないもの 」に対する想いを、歌詞と併せて受け取ってください。 ~歌詞エッセイ第2弾:「 変わりゆくもの変わらないもの 」~ この楽曲の本質とは… まさに“純愛”… あなたと生きてくこの世界は こんなに切なくて ただ綺麗で この歌詞のフレーズが僕の心を掴んで離さない。 純愛の中に生じる矛盾… 弱さと強さ… 陰と陽… そんな感情のコントラストが織りなす “純愛物語”がこの楽曲には描かれている。 純愛とは“甘美な媚薬”。 一度口にしてしまえば、我を忘れ心奪われる。 それほど純粋かつ繊細で、魅力的なモノだと思う。 「こんな想いするくらいなら、出会わなきゃ良かった…」 「でも、出会ってなかったら、こんなにも世界が綺麗で美しい事にも気付かなかった…」 そんな葛藤の中で、愛する人とずっと一緒に居続けるためには、このままではいけないという衝動。 「変わらないものを守るためには自分自身も変わっていかなきゃダメだ…」 という愛する人に対する愛深き覚悟と決意。 その真っ直ぐで純粋な想いが この楽曲には込められている。 人が生きていく上で必要不可欠な愛は 人それぞれ平等に与えられたモノ。 例えば、母が我が子を抱きしめるように、TVの悲しい報道に涙するように、目が合った瞬間恋に落ちるように… 年齢や性別、形や場所、時代や時間に関係なく、誰もが持つ大切な感情。 しがらみや環境に流され、どこかへ置き忘れてしまいがちだが、この楽曲を聴いて自分にとっての“純愛”とは何か? もう一度思い返していただきたい。 僕自身がそうであったように…。 <DEEP SQUAD・TAKA> この曲を初めて聴いた時、切ないバラードの中にもどこか煌びやかさを感じさせる1曲だと感じた。 あなたと生きてくこの世界は こんなに切なくて ただ綺麗で あなたが居るせいで切なくも儚い思いにさせられる… あなたが居るおかげで自分の中のこの世界は綺麗になる… 純愛とは自分を自身でコントロールできないほど複雑な感情にさせるもの。そして、自分を変えてくれるもの。この歌詞はそれを感じさせるとても印象的な言葉だった。 自分には、好きな人に対してどうしようもなく好きで自分をコントロールできなくなった時があった。その人のせいで切なくも儚い思いにさせられた。反対にその人のおかげで自分の世界は華やかに色づいた。そんな経験があり、自分は変わり、成長してきたと思う。今、この曲を通して改めて『この人が居たから今の自分が居る』と感じることができた。 切なさ儚さの中の煌びやかさを感じさせてくれる1曲。 『変わりゆくもの変わらないもの』 <DEEP SQUAD・宇原雄飛> ◆紹介曲「 変わりゆくもの変わらないもの 」 作詞:オタユキ 作曲:オタユキ・Tsubasa

    2021/10/14

  • DEEP SQUAD
    あなたと生きてくこの世界は、こんなに切なくてただ綺麗で。
    あなたと生きてくこの世界は、こんなに切なくてただ綺麗で。

    DEEP SQUAD

    あなたと生きてくこの世界は、こんなに切なくてただ綺麗で。

     2021年10月13日に“DEEP SQUAD”が新曲「変わりゆくもの変わらないもの」をリリースしました。タイトル曲は、10/9(土)全国公開の『劇場版 抱かれたい男1位に脅されています。 ~スペイン編~』主題歌で、DEEP SQUAD初のアニメ映画主題歌となります。原作の物語に寄り添うような歌詞の世界観と、切なくも儚いヴォーカルワークを劇場と音源からご堪能あれ…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“DEEP SQUAD”による歌詞エッセイを3日連続でお届け!今回はその第1弾です。執筆を担当したのは、メンバーのYUICHIROと杉山亮司。それぞれの「 変わりゆくもの変わらないもの 」に対する想いを、歌詞と併せて受け取ってください。 ~歌詞エッセイ第1弾:「 変わりゆくもの変わらないもの 」~ あなたと生きてくこの世界は こんなに切なくて ただ綺麗で 今まで、まるで意味がない無のような世界で生きてきたのに、人を愛する気持ちが初めて芽生えた瞬間に、全ての物事が動き出すかのようで。そして物や景色、生きとし生ける全てに息吹が吹き込まれた瞬間に、自分が生きている世界は切なくもありただ綺麗である事に気づく。 人を愛するという事はそれだけ自分の世界を変えてしまう。愛し過ぎて回りが見えなくなるほど人を狂わせる。 この曲はまさに、愛を知った時に目に映る全てが美しく光り輝く世界と、ただ真っ直ぐに愛するだけではダメな世界の中、揺れ動く葛藤を歌った曲になっています。 誰しも恋愛しづらい環境はそれぞれにあると思います。例えば両親の反対もそうですし、職場恋愛がダメ、遠距離恋愛なんかもそうかも知れない。でもそんな環境のなかでも 二人の世界が重なるまで 別の空で繋がっていよう という純粋な想いも込められてます。ここまで純粋に人を愛する事に向き合う事はなかなかないのかもしれないけれど、こんな世の中で今一度、人を愛する事の大切さを感じていただきたい。 そして、変わりゆく事の大切さ、変わらない事の大切さ。是非この曲を通して少しでも感じていただけたらと思います。 <DEEP SQUAD・YUICHIRO> 初めてこの楽曲のデモを聴いた時、入りサビが流れた瞬間鳥肌が立った。 あなたと生きてくこの世界は こんなに切なくて ただ綺麗で この歌詞に込められている世界観を瞬時に感じた。悲しみに溢れている世界を知るたびに、苦しくて、切なくてたまらなくなる時がある。その中で見つけたこの恋があまりにも儚くて、綺麗に見えてしまう。瞬時にそう感じました。 レコーディングの際、どうしたら切なさを込められるかなと思い、周りには言えない恋を想像した。誰かに言えない何かがある関係、例えば浮気とか、、本人達や世間からしたら良いようには聞こえない。だが2人にとってはどうだろう。 夢中になって悪いことをしてるなんて到底思えない。終わりの見える儚さに切なくも、その当時は綺麗に見えていると思う。その環境で2人がずっと一緒にいるためには、変わっていかなくちゃ駄目だ、という切なさを込めています。 楽曲を通して聴いてみると、自分にとっての「変わりゆくもの 変わらないもの」とは何かと考えさせられる。 恋人、家族、仲間や友達、会社の上司や後輩、色々な人生がある中で、それぞれが人生の中で感じた“切なさ”がこの歌詞のどこかにきっと当てはまると思う。そう感じてもらえるように僕は歌っている。 <DEEP SQUAD・杉山亮司> ◆紹介曲「 変わりゆくもの変わらないもの 」 作詞:オタユキ 作曲:オタユキ・Tsubasa

    2021/10/13

  • 尾崎裕哉
    話すように歌うってどういうことだろう。
    話すように歌うってどういうことだろう。

    尾崎裕哉

    話すように歌うってどういうことだろう。

     2021年9月22日に“尾崎裕哉”がNEW EP『BEHIND EVERY SMILE』をリリースしました。父である尾崎豊の曲をTVで披露し大反響を受けたり、昨年末より精力的にLIVEを行ったりと、活動してきた彼。今作には、トップクリエーターである旧友・Yaffleとのコラボレーション曲も収録。また、長年の盟友にしてヒットプロデューサーでもあるトオミヨウとがっつり組んだ意欲作となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作をリリースした“尾崎裕哉”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回が最終回。綴っていただいたのは「話すように歌うってどういうことだろう」という考察。そのために意識した「シンガーソングライター的な韻の踏み方について」のお話です。自身の楽曲の歌詞を例に、細かい韻の踏み方やその語感が生み出す効果について明かしてくださいました。是非、歌詞と併せて、じっくりとお楽しみください…! ~歌詞エッセイ最終回~ “Sing Like Talking” 決して佐藤竹善さんのバンドの話ではなく、そのままの意味で「話すように歌うってどういうことだろう」という考察だ。これは僕のEPを製作する際に考慮した、かなり細かい専門的な作詞のテクニックの話になる。せっかく歌詞のメディアで3回にも亘って寄稿させてもらえたのだし、最後の回くらいは歌詞を作る側の話、もっといえば何か歌詞を書くときに役に立ちそうなツールを置き土産にできればと思う。 内容は「シンガーソングライター的な韻の踏み方について」だ。もしかしたら僕が知らないだけで、似たような話をどこかで誰かが既にしているのかもしれない。あるいは僕の見解は全く的を得ていないかもしれない。なので、なんとなく僕が作詞をする際に微細に意識したこととして、紹介したいと思う。 もちろん、これらを全く意識しなくても美しい曲は書けるだろうし、美しい歌詞は生まれると思う。ただ、歌の詩である以上、メロディーに載せる前提の言葉をどう捉えたらいいんだろうと悩んだ僕なりの仮説だ。 「美しい歌詞」は、単純に綺麗な言い回しだけではなく、こんな要素もあるのかも知れない。あるいは、あってもいいのではないか。実際は拍に対しての「母音の置き所」や「短い母音・長い母音」というメロディーの中での母音の性質についても意識することにはなるが、言葉だけでは説明が困難なので割愛したい。 なぜこんな話をするかというと、僕にとって作詞とは詩を書くというより、ポエムを書くことだからである。韻を踏んでいないものはポエムではない。ジョン・レノンやボブ・ディランを聴きすぎたせいだろうか。ボブ・ディランのファーストヴァースから引用しよう。 Bob Dylan - Blowin' in the wind How many roads must a man walk down before you call him a man? How many seas must a white dove sail before she sleeps in the sand? Yes and how many times must the cannonballs fly before they're forever banned? 句末のman( マ ン)、sand( サ ンド)、banned( バ ンド)で押韻している。Sand( サ ン ド )とbanned( バ ン ド )は「ア」だけでなく「ド」でも韻を揃えているので、優等生的な押韻だ。 ポエムではヴァースの句末で必ず韻を踏む。これは単に韻を踏んだほうが綺麗に聞こえるだけではなく、そういう形式をとるというルールだ。英語における詩には形式がある。代表的なものとしてソネットがある。シェイクスピアン・ソネットとペトラルチアン・ソネットなどある(詳しくは こちら )が、日本教育における漢文での五言絶句だったら偶数句末で押韻する、七言絶句だったら偶数句末+第1句末で押韻するという話に近い。前例のボブディランの詩で用いられているEnd Rhymeともいう、もっともシンプルな押韻の形だが、僕はこの「句末で押韻」するということをサビで用いることが多い。 尾崎裕哉「 Glory Days 」 You know we are free; So fly with me ここじゃない未来まで One day we'll see; We're meant to be 駆け抜けろ僕らのGlory Days 英語2行を「イ」で押韻するパターンA。すなわちFree(フリー)とMe(ミー)、See(スィー)とBe(ビィー)。日本語のフレーズでは「エ」で押韻するパターンBに変える。すなわち<まで>とDay(デェイ)。厳密にいうと、Dayはイで終わるので、デェの部分だけ踏んでいると少し緩い韻の踏み方にはなる。ボブ・ディランがman( マ ン)とsand( サ ンド)を踏むニュアンスだ。敢えてちょっとだけ外している。いつもベタベタで韻を揃えるのも芸がないように感じてしまうからだ。韻のパターンで言うと、AAB AABとなる。 歌詞の韻を揃えると、揃えたところを意識するようになるし、歌いやすくなった気もする。では、この韻をもっと細かく分解して文章を構成すれば、よりスムーズな歌になるのではないか? というのを「Lighter」では意識した。 英語の詩ではmeterと言う、文章の中で強調される言葉(韻脚ともいう)のパターンに着目した考え方があるが、メロディーでは1音目や伸ばす音が強調されやすい。歌のメロディーの中で自然と強調している音に対して母音を合わせると、よりスムーズになるのではないかと考えた。 「Lighter」のサビのメロディーで、相対的に強調される音を歌詞の中で太文字にしたのがこちら。 尾崎裕哉「 Lighter 」 1)き み は Li ghter 2)ぼ く の こ こ ろ に 火を  と も し て くれる  Li ghter 3)や すら か に  あ す を  ね が え る の さ Li ghter 4)ひ をわ け あっ て ゆ く 5)そ れ が   あ い を 6) せ か いにひ ろ げ る よ アクセントを置いた箇所の母音だけ切り取り、揃えるとこういうパターンになる。 1)い あ あぃ 2)お お お お い ぃお お え あぃ 3)あ あ あ お あ う お あ あぃ 4)い え え う 5)お あ あ お 6)あ お え お 「Glory Days」でもそうだったのだが、僕は大体2行のセットで句末の押韻を捉えることが多い。「Lighter」の場合は、最初の導入的な1行目を除けばAABCCのパターンだ。それぞれの行で、考えていたことを細かく述べたい。 1行目を<君「は」>にすることで、Lighterの「ら」と母音を合わせ、Lighterに入りやすくなる。<君「の」Lighter>だったら「の」の口の形と「あ」の口の形が異なりすぎるのでスムーズさで劣る。 2行目はアクセントを概ね「オ」で揃えて、3行目は「ア」で揃えるようにした。ここでは揃えた母音から想起するイメージに沿った歌詞を作ることを意識した。 2行目の「オ」の母音は力強さがあるので、力を込めたい歌詞にする。3行目の「ア」は個人的に聖歌隊が一番よく使っている母音の印象がある。曲でいうと、エレンの歌 第3番で歌う「アヴェ・マリア」のような印象があって、「ア」は願いとか祝いのような印象を受けるので、祈願にちかい歌詞を入れる。また、1行目と同じように<心「に」火を>とすることで、母音を「イ」に揃え、火に入りやすくなる。 ちなみに、2行目と3行目の句末は両方<Lighter>で終わっているので、違う言葉で韻を踏んでいるというよりは、ただ韻を揃えただけであるが、一応この2行は句末が「あ」で終わるパターンとした。 4行目の<火を分け合っていく>は、ここだけコード進行がクリシェ進行に変わる。なので、その変化に合わせてアクセントで使われる韻も「ア」と「オ」以外のものに変えることを考えた。 必然的に「イ」「エ」「ウ」しか使えなくなる。「ウ」は発声するには少し苦しい母音だったりするので、半音階で行進するクリシェのざらつき感とマッチしていると思って句末に置いた。そして、フレーズで一番伸ばして聞かせることになるポイントは、歌詞で言うと「わけ」と「あって」の部分になるので、「あえ」で揃えた。ここは音程も同じ降下なのでより言葉の揃った感が出る。 5行目と6行目は、2行目と3行目から踏襲した「ア」と「オ」を中心に、「オ」で句末を揃えたシンプルなパターン。力強い母音である「オ」で終わることがより爽快感を出す。 ここまで細かく説明するのはアートの真髄に反する気がするけれど、少なくともこれらは完全な自己満足であるから、自己満足を燦々とした様で語るのもたまにはいいかなと思った。ここは歌詞を扱うメディアだし、歌詞を捉える世界が少しでも広がればという願いもある。 作った感想としては、歌いやすくなった実感もある。韻を揃えることで歌詞を発音しやすくし、まるで喋っているかのように歌えることにつながるのではないだろうか。すると、僕の仮説があっている可能性は高い。歌う際に綺麗に言葉を届けられれば、人に伝わりやすくなるのかも知れない。まだ研究の途中なので、あくまでも仮説ではあるが。 そして、ここまででわかったと思うが、僕はどちらかというと詩を左脳で捉えることが多い。性格的には右脳派のはずなのだが、パズルのように言葉の韻を組み立てるのが楽しい。そして、前回のエッセイでも述べたように、僕は曲作りにおいて凡庸なので、右脳だけでは曲を詳細に見ることができない。その苦肉の策として、左脳的に分析することが多い。 とくに詩の世界は、読むのも書くのも毎回未知なる海へ向かって飛び込むような感覚だ。それが楽しいわけなのだが、不安もつきものだ。だからこういう羅針盤のようなものがあって、少しくらい安心できるのも悪くないと思っている。こんな考え方が何かの参考になれば幸いだ。 <尾崎裕哉> ◆紹介曲「 Glory Days 」 作詞:尾崎裕哉・いしわたり淳治 作曲:尾崎裕哉・蔦谷好位置 ◆紹介曲「 Lighter 」 作詞:尾崎裕哉 作曲:尾崎裕哉 ◆New EP『BEHIND EVERY SMILE』 2021年9月22日発売 【初回生産限定盤】SECL2695-2696 ¥2,300(税込) 【通常盤】SECL2627 ¥1,600(税込) <収録曲> 1. ロケット 2. Anthem 3. Lighter 4. With You

    2021/10/12

  • Kitri
    一体「ヒカレイノチ」とは何だろう。
    一体「ヒカレイノチ」とは何だろう。

    Kitri

    一体「ヒカレイノチ」とは何だろう。

     2021年11月17日に“Kitri”が初のシングルCD「ヒカレイノチ」をリリース!今作は、10月6日より毎週水曜日24:00~テレビ東京ほかにて放送開始予定のTVアニメ『古見さんは、コミュ症です。』のアニメ化に伴い、主人公の気持ち共感したKitriが書き下ろした2曲になっており、エンディング主題歌の「ヒカレイノチ」と第1話のエンディングのために特別に制作した「シンパシー」が収録されます。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Kitri”による歌詞エッセイを2ヶ月連続でお届け!第1弾を執筆してくださったのは、Monaです。ふと生まれた「ヒカレイノチ」という言葉。では、その6文字には一体どのような意味が込められているのでしょうか。Monaの想いを受け取ってください。 ~歌詞エッセイ第1弾:「 ヒカレイノチ 」~ 出来上がったサビのメロディーに合わせて、ふと「ヒカレイノチ」と歌ってみたら、ぴったりとハマった。このフレーズにはこの歌詞しかない気がする。でも、一体「ヒカレイノチ」とは何だろう。何かに成功して輝くことを願うことなのだろうか。夢に向かって頑張れというメッセージを送ることなのだろうか。私たちは制作しながらその6文字の意味を探っていくことした。 街に出ると、様々な人に出会う。忙しそうに歩いている人や楽しそうに談笑している人、やるべきことに黙々と励んでいる人…。自分の周りの世界は常に生き生きと動き続けているように見える。でも、恐らくそればかりではないことは分かっている。人と会話をしてみると、それぞれ様々なテーマを抱えていたり、自分には想像もつかない経験をしていたり、打ち明けられて初めてその人の苦悩や考えを知ることもある。 私は小学校高学年の頃から音楽に関わる仕事がしたいと思い、中高生の頃はその夢を追うことに必死だった。学生時代はHinaと二人で音楽ユニットを組んでプロデビューするという目標を掲げ、2019年には念願のメジャーデビューが決まった。初めは嬉しさで満たされていたが、「あれ、この先はどうやって進んでいくんだろう」そんな気持ちになることも増えていった。 それまではプロデビューするという目標があったが、いざデビューしてみると日々の制作や慣れないプロモーション活動に精一杯で、何を目指して音楽活動をしているのかよく分からない。同世代やもっと若い世代の音楽や演奏に圧倒されて、自分の音楽性に自信を失うこともあった。「せっかく目標を達成しても、新たな課題は出てくるし、次から次へと悩んでしまうんだな」しばらくそんなことを考えていた。 そんな中、Kitriを応援してくれる人の声が励みになった。「辛い時にKitriの曲を聴いて励まされました」「この曲が好きで娘と一緒に聴いています」手紙やSNSのメッセージで送られてくる温かい言葉に触れた時、私はきっとこのために音楽をしているんだと気付かされた。すっと肩の力が抜けて、ただその時の私にしか感じられない悩みや喜びを受け止めてみることにした。 誰も違う物語 迷いもがきながら 心を動かして 「世界はまだ捨てたもんじゃないよ」なんてね 名もない今を愛して 何を心の糧に生きていくのか、或いは理由を求めずに生きていくのか。それは十人十色で、誰に決められるものでも正解があるものでもないだろう。だからこそ、もっと自分の感情に正直になってみても良い気がした。言えないくらい大きな夢のためでも、驚くくらい小さな目標のためでも、好きなもののためでも、誰かに会うためでも。それが毎日変化してもいいだろう。 この曲を聴いてくれる人の数だけ、異なる「ヒカレイノチ」のエールを届けたい。 <Kitri・Mona> ◆紹介曲「 ヒカレイノチ 」 作詞:Mona・Hina 作曲:Mona ◆配信リンク: lnk.to/kitri_hikareinochi

    2021/10/11

  • 尾崎裕哉
    自分の言葉全てが意味なく思えて、前に進めない時期が長くあった。
    自分の言葉全てが意味なく思えて、前に進めない時期が長くあった。

    尾崎裕哉

    自分の言葉全てが意味なく思えて、前に進めない時期が長くあった。

     2021年9月22日に“尾崎裕哉”がNEW EP『BEHIND EVERY SMILE』をリリースしました。父である尾崎豊の曲をTVで披露し大反響を受けたり、昨年末より精力的にLIVEを行ったりと、活動してきた彼。今作には、トップクリエーターである旧友・Yaffleとのコラボレーション曲も収録。また、長年の盟友にしてヒットプロデューサーでもあるトオミヨウとがっつり組んだ意欲作となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作をリリースした“尾崎裕哉”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!綴っていただいたのは、今作の収録曲「 Lighter 」にまつわるお話です。かつて自分の言葉に自信が持てず、歌詞が書けなかったとき、彼を救ってくれたひと言とは…? 今の尾崎裕哉の音楽に通じている大切な記憶を、歌詞と併せて受け取ってください。 ~歌詞エッセイ第2弾:「 Lighter 」~ 「 Lighter 」を書いたとき、30分でヴァースからコーラスまでのデモが完成した。それだけを聞くと、まるで自分に天性の才能があったかのように聞こえるかもしれない。でもはっきり言っておくが僕は凡能だ。センスが命な業界でこんなことを言うのも憚れるが、こんなタイプもいるんだと知ってもらえたら嬉しい。 形になるのが短いときほど『いい曲』になりやすいと誰かが言っていたが、確かにその通りだと思う。一番自然に言葉とメロディが重なった瞬間だった。皮肉なことに、概ね時間がかからなかった曲が、自分にとって大切な曲になることは珍しくないのが、世の常なのかもしれない。 でもある意味では、それ以上の時間がかかっているとも言える。これまで費やした時間と労力があったからこそ、その奇跡のような30分に出会えたのだろう。嘘か本当かわからないような、今では有名なピカソの寓話がある。 ある日、ピカソがレストランで食事をしていたら、彼に気づいたファンの女性が「お礼はするから、何か簡単なものを書いて欲しい」と言って彼に店のナプキンを渡した。すると、ピカソは喜んでそれを受け取り、おおよそ30秒で一つの作品を描き終えた。 そして、彼は絵の描かれたナプキンを返す前に百万スイス・フラン(おおよそ1億円)を要求した。女性は驚きとともに「たった30秒で書いたものなのに?」と尋ねた。そして、ピカソは(多分、得意げな表情で)「いや、40年と30秒さ」と言った。細かい数字は人によって異なるが、要はその絵が描ける境地に至るまで、それだけの見えない時間を費やしてきたということだ。 なので、着手してから30分で完成した曲ではあるが、重みはその何倍もある。元来、曲を書くのが苦手な僕は、未だに大変な思いをしながら一曲を形にすることの方が多い。曲作りにおいて成功も失敗もないのかもしれないが、少なくとも人に聞かせるべきものの水準は存在するからだ。 僕は曲先だということもあり、できた曲がいい曲で、大事に思ってしまうときほど形にするのが怖くなる。それでも「全てはケセラセラ」だと自分に言い聞かせながらやってこられたのは、とある恩人との出会いと彼が僕に刻んだ言葉のおかげだ。 その言葉は「排泄物が一番の肥料になる」だ。 僕がバークリー音楽大学の夏季プログラムに参加したとき、歌詞の先生から伝えられた言葉だ。僕は、自分の言葉全てが意味なく思えて、前に進めない時期が長くあった。いろんな人に成功を期待されていると感じていたからこそ、失敗したくなかった。そんな相談を先生にしたとき、彼から言われた。 「ソングライターの作るものの9割は排泄物(SHIT)だ。でもそれを溜めることでしか傑作に辿り着くことはできない。何故なら排泄物(SHIT)が一番の肥料になるからだ。だから恐れずに書け!(Write fearlessly!) ハーッハッハ!」 いかにもアメリカンなその言い回しに驚きつつも、その言葉を聞いて幾分胸が軽くなった。失敗することでしか、成功はありえないという真実を突きつけられたことで、僕は失敗できる言い訳をもらえた。頭でわかっていたことも、こうやって面に向かって言われることで、スッと心に入ることもあるものだ。 初めて楽曲を完成することができて、それが「 Road 」という曲になった。それからYaffleや小袋成彬などと出会い、自分の世界観の原型を作っていくことになる。そして何より、身近で多くのチャレンジをこなす者たちを見て、自分も負けていられないと思えたことが、僕をもっと成長させてくれたのだが、それはまた別の話だ。 だから30分で書いた「Lighter」という曲にかかった歳月は「10年と30分」とも言えるかもしれない。それが長いのか短いのかはわからないけれど、僕はただ次に生まれる一曲には、より多くの時が乗っかることが楽しみでしかない。 <尾崎裕哉> ◆紹介曲「 Lighter 」 作詞:尾崎裕哉 作曲:尾崎裕哉 ◆New EP『BEHIND EVERY SMILE』 2021年9月22日発売 【初回生産限定盤】SECL2695-2696 ¥2,300(税込) 【通常盤】SECL2627 ¥1,600(税込) <収録曲> 1. ロケット 2. Anthem 3. Lighter 4. With You

    2021/10/08

  • ベリーグッドマン
    一握の歌 完
    一握の歌 完

    ベリーグッドマン

    一握の歌 完

     2021年10月6日に“ベリーグッドマン”がニューアルバム『必ず何かの天才』をリリース!タイトルナンバー「必ず何かの天才」は、彼らの真骨頂である人生の応援歌。そして、今年の夏にピッタリの応援歌「ナツノオモイデ」、史上最愛のラブソング「それ以外の人生なんてありえないや」、テンポのいい人生讃歌「散々」、新曲「new era」など、ベリーグッドマンの“ありのまま”を詰め込んだバラエティ豊かなフルアルバムです。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ベリーグッドマン”のRoverによる歌詞エッセイをお届け!今回は最終回。少年が“人の前で演奏したい”と思い立った瞬間や、“何のために”“誰のために”という思いに引っ掛かりながら人前に立っていた時期を経て、今、伝えたいメッセージとは…。物語の続きを最後までお楽しみください。 ~歌詞エッセイ最終回~ ―ミュージシャンなんて一握り― この言葉は正しかったです。 どの世界も同じことが言えますが “一握り”という単位は曖昧であれど この言葉には「諦めてしまうから」 という言葉が隠されているように思います。 それくらい厳しい戦いかも知れません。 そんな中で僕も相方たちも “諦めのつかない人間”でした。 ただ単に“それしかなかった”から。 他のあてが全くなく、 諦めようがなかった男たちで。 だから一つ握っていただけるまで やってこれました。 ―人生捧げるわ俺― MOCAというメンバーがいます。 23歳、出会ってからの話は割愛しますが 印象は、とにかく面白い男。 音楽をナメていた。です。 でもなぜかそれがかっこよかった。 切羽詰まっていた自分を安心させました。 彼はステージで音に乗ってよく喋る。 それもブルース?というかソウル? なんていうジャンルか分からないノリで。 彼はレゲエだと言いました。 これまで自然と避けていたことを恥じるくらい かっこよくて泣けてきた。 彼が歌うレゲエは最高でした。 ずっとふざけてるみたいで ずっと感動していた。 ずっと笑っていられた。 かっこよく言うと、 これまでの“音が苦”を しっかり“音楽”として楽しめた。 そんな彼に人生を捧げようと誓ったのも レゲエや彼の人柄があったからです。 僕にとってMOCAは天才だったのです。 勘違いでもいい、失うものもない。 彼と大きな何かを求めて出掛けたいと思いました。 どこまでも連れ添ってもらいたいなと。 ―ベリーグッドマン― プロのミュージシャンになって 名付けた屋号はベリーグッドマン。 今までの苦労を笑い飛ばすような感覚でした。 当時の僕たちは “お前らほんまにオモロいな” と言われたくて兄さん達に立ち向かいます。 とにかく毎回のように その場をかっさらう事がしたかった。 飲み会でもずっと歌った。 出来るだけ多くボケた。 軽くあしらわれるとツッコミに回った。 黙って酒を飲んでるやつは放っておいた。 兄さん達を高速で抜き去りたかったんです。 すごく上手くやっていました。 完全体になったように。 でもなぜだか落ち着かない。 ずっとずっと申し訳なさがチクチクしていました。 僕は幼い頃に音楽と出会って 今もやっていますが、 実は限界があることに気付いたのです。 それは 自分は“天才”ではなかった。 ということ。 時間軸でいうと、もう間に合わない。 もうぜんぜん無理でした。 ミュージシャンになって夢を掴んだけど、 一握りになったはずなんだけど、 いつかどこかで音楽というモンスターに ひれ伏しちゃったのかも知れません。 大きすぎる夢に怖気付いた。 ベリーグッドマンというヒーローだけが 僕をモンスターから守ってくれているような日々。 『必ず何かの天才』 必ずしも誰だって天才なんだ、 とは言いません。 そもそも僕が天才じゃないし。 なんか歌いたかったんです。 羨ましかった。 “天才”って“特別”な感じがして 美しくて、高級感があって。 でも “その人にしかない人生” これが言いたいことです。 延々と自身の人生について書いて すみませんでした。長々と。 でもこれが僕の人生です。 だから何なんだと思う人がほとんどですが、 こんな人生でも、 “誰かにとって”天才的にかっこよくて “自分にとって”特別すぎる宝物です。 振り返れば幾つもあります。 僕は今ようやく、 “人の前で演奏”出来ている。 “大きな夢を持ち続け”ている。 毎回最悪だった席替えも 願っていた通りの奴が隣にいる “1番いい席”に当たった。 このチームでやっていくため、 今までの“努力”があったのも ひとつ残らず“報われた”。 “何様だ”とか“自己中だ”と思われながら 失った信頼と得た仲間がいた事も、 “絶対売れる”ためには必要だった。 無駄な事なんてなくて スペシャルな人生になりました。 それが一体何なんだ、とは思えないんです。 だから信じて欲しい。 みんな特別だと言うことを。 みんなの人生を僕は知らない。 でもそれを知ることが出来たなら とてつもなく素敵な人生だと思うでしょう。 面白くてかっこ悪くて、 最高で最強な人生だから、 たぶん泣けてくると思います。 僕たちはどこへ向かうのか。 一体何者?で、そもそもどっから来たのか。 答えは分かりませんが 僕は「人を幸せにする」ために 向かっていると信じています。 どこへかは分かりませんが 「人を幸せにする」ために。 そして何者扱いされながらも 最後はその人にとっての “天才”になるんだと思います。 そう信じてこれからも 握りしめたマイクひとつで 仲間と共に人生を歌っていきます。 だって僕たちは 一握りの歌うたいになったんだから。 <ベリーグッドマン・Rover> ◆ニューアルバム『必ず何かの天才』 初回限定盤 CRCP-40625 ¥3,500+税 通常盤 CRCP-40626 ¥2,545+税 <収録曲> 01. Intro ~必ず何かの天才~ 02. 必ず何かの天才 03. new era ※eオールスター2021最終決戦テーマソング 04. それ以外の人生なんてありえないや 05. baby you 06. ナツノオモイデ 07. GroovyでDancingなParty 08. Alarm 09. 散々 10. Distance

    2021/10/07

  • SHE'S
    音楽が傍にいる。
    音楽が傍にいる。

    SHE'S

    音楽が傍にいる。

     2021年10月6日に“SHE'S”がニューアルバム『Amulet』(アミュレット)をリリースしました。「追い風」「Spell On Me」「Take It Easy」に加えて、永野芽郁×田中圭×石原さとみ出演映画『そして、バトンは渡された』インスパイアソングの新曲「Chained」や、昨年春に新型コロナウイルスの感染拡大により活動自粛を余儀なくされた中で、ボーカル井上竜馬がSNS上でデモ音源を公開し話題となった楽曲「If」など、全11曲が収録。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“SHE'S”の井上竜馬による歌詞エッセイをお届けします。家族、バンドメンバー、友達、そして音楽。彼自身にとって、いろんな温かい存在がお守りになっているからこその、歌に対する想いを明かしてくださいました。是非、今作の歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 ~歌詞エッセイ~ 「あ~竜馬、これ持って行っとき」 領収書の精算をする為に普段はあまり持ち歩かない長財布の中を漁っていると、母から上京するときに貰ったお守りが出てきた。 母は基本的にクールだ。でも誰よりも兄と僕、息子2人を愛しているし、案じている。そんな素ぶりは見せないけれど、僕ら兄弟は知っていた。 兄が仕事で上京して見送りから帰ってきた時も、しばらく寂しそうで元気がなかった。そして家の小さな引き出しには、1枚で良いのに2枚ずつSHE’SのCDが並んでいる。表には出さないけれど心配だから、きっとあの時も急に思い出したようなふりをして、僕にお守りを渡してくれたんだと思う。 僕にはそんな温かい家族がいる。 バンドメンバーもいれば、友達も本当にいい人たちだ。 それでも漠然と、孤独を感じる時がある。 不安の波に飲みこまれそうになる時がある。 そんな時は決まって Augastanaの「Boston」が耳に流れてくる。 これは僕のもう一つのお守りだ。 厳密には、音楽のお守りは沢山ある。 Peter Cottontaleの「Feels Like Church」だって、聴いてるだけで楽しすぎて無敵の気分にしてくれるお守り。 Maeの「Suspention」は、いつだってSHE'Sを始めた頃を思い出させてくれるし、ELLEGARDENの「Supernova」もバンドに目覚めた中学の記憶を蘇らせる。 その思い出一つ一つが、時に自分を守ってくれる温かい存在だ。勇気がみなぎったり、とことん一緒に落ち込んだりしてくれる。 僕はただ、自分がこんな風に沢山の音楽に救われて夜を越えてきたから、自分たちの音楽もそうであってほしいと祈っている。 “寄り添おう”なんて考えず、ただ思ったことを歌いたいことを歌にして、あとは祈っている。 君に届きますように。 君のお守りになりますように。 君の深く暗い夜を乗り越える相棒のような曲が 一つでも見つかるといいな。 そんな祈りを10年経っても変わらずこめて制作した。 君のお守りの話もいつか聴きたいな。 そのラインナップにSHE'Sの歌が入っていたら きっと僕は照れ隠しをしながら「わかる。俺もその曲好き」なんて言って笑って語り合うのかもしれない。 <SHE'S 井上竜馬> ◆5th アルバム『Amulet』(読み:アミュレット) 2021年10月6日発売 <収録曲> 1. Rained (inst.) 2. 追い風 3. Delete/Enter 4. Imperfect 5. If 6. Chained 7. So Bad 8. Spell On Me 9. Take It Easy 10. Do You Want? 11. Amulet

    2021/10/06

  • ベリーグッドマン
    一握の歌 2
    一握の歌 2

    ベリーグッドマン

    一握の歌 2

     2021年10月6日に“ベリーグッドマン”がニューアルバム『必ず何かの天才』をリリース!タイトルナンバー「必ず何かの天才」は、彼らの真骨頂である人生の応援歌。そして、今年の夏にピッタリの応援歌「ナツノオモイデ」、史上最愛のラブソング「それ以外の人生なんてありえないや」、テンポのいい人生讃歌「散々」、新曲「new era」など、ベリーグッドマンの“ありのまま”を詰め込んだバラエティ豊かなフルアルバムです。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ベリーグッドマン”のRoverによる歌詞エッセイをお届け!今回は第2弾。第1弾では、少年が“人の前で演奏したい”と思い立った瞬間とその夢が少しずつ膨らんでゆく様子を綴ってくださいました。では、高校3年生の進路決めで彼はどんな決断をし、そこからどんな道を進んだのでしょうか。物語の続きをお楽しみください。 ~歌詞エッセイ第2弾~ ―希望を失った僕は弱かった― 学力や経済力がなくて。 音楽を武器みたいにしてここまで来ました。 高3の冬、早めに決めていた進路は “音楽を仕事”にするか “仕事と音楽”をするか。 音楽しか主張しきれるものがなかった。 名門音楽大学 有名音楽専門学校 楽曲制作プロダクション レーベルや出版社 “うちの工業高校には前例がない” こういうことを言われると さすがに高校生は凹む。 仕方なく“アルバイトと弾き語り” を選択したのです。 中学の同期・HiDEXは 音楽専門学校に行ったみたいで、羨ましい。 音楽の全てに触れられるような学校。 とにかくお金に嫉妬しました。 「よし、アルバイトから社員になろう。」 18歳でしゃぶしゃぶ店に入社。 仕事中にメロディが思いつくと ポケットに入れてあるレコーダーに吹き込む。 バリバリ仕事できるタイプで良かった。 「西村くんまたやってるわ」 で済ませてくれてました。 「すみません、いま新曲作ってて…」 誰に聴かせる誰のための曲でもなかったけど。 「出来上がったら聴かせてね」 みんな笑わずに応援してくださった。 ―絶対売れたる― 怖いくらい念じていた。 怖いくらい怯えてもいた。 “いい歌を書いて、うまく歌ったら売れる” このヤバさに気づき始めた。 どれだけ難しいことかっていうヤバさに。 それでも作って作って。 誰が聴くわけでもないが歌い続け。 まぁ下手くそで、下手くそでした。 HiDEXというメンバーがいます。 初めて僕の才能に“張った”友人。 「俺は曲作られへんから」と よく言っていたのは18歳のHiDEX。 だから作ってくれ。 そして一緒に歌おうと。 それはそれは嬉しかった。 “めっちゃいい曲やな”って。 “めっちゃええ声や”って。 こんな気持ち初めてで、 自分は天才なんじゃないかって思えた瞬間でした。 そしてユニットを組むことにしました。 ―希望を持った僕らは強すぎた― すぐにワンマンライブを。 小さなカフェに80名。 自分たちでイベントってやつを開催。 いっぱいファンを呼べて 先輩たちが褒めてくれた。 お客さんがニコニコ楽しんでいました。 最高だった。 これがミュージシャンってやつか。 相方のHiDEXに内緒で 1人でアコースティックライブを主催。 人を集めることが得意だったから。 たくさんの人が遊びに来てくれた。 ギャラもけっこう持って帰った。 打ち上げで後輩には音楽論を唱えた。 朝まで夢と酒を飲んだ。 そして周りの愚痴やダメ出しが楽しかった。 ある日 HiDEXからの電話。 「勝手にイベントやってんのか?」 「何様やねん」 無意識にキレ返す。 だってそこそこ成功している。 俺たちはビジネスパートナーだろ。 俺は曲も書いてる。 そっちこそ何様や。 「もうええわ」 これが僕の人生です。 調子に乗りくさっていた。 周りが引いていきました。 ひどく若かった。 たぶん強すぎたのか。 ―絶対売れたる― が。 希望をはき違えたのか。 妙な感じで掲げていた。 ―自分は弱い人間なんだ― 音楽という宇宙にただ浮いているような 無気力感が続いて、僕たちは別れたのです。 ―このままひれ伏せようか― 23歳になっていた僕は 俺はどこに行くのか、 一体何者なのか、 そんな歌をギターを弾きながら練習。 音楽を前に、それに伴う夢に もはやひれ伏しまいとする気力さえ、 あったのか無かったのか。 “何のために” “誰のために” これらに引っかかりながら。 とにかく来月も 人の前で演奏しなきゃいけなかったから。 <ベリーグッドマン・Rover> ◆ニューアルバム『必ず何かの天才』 初回限定盤 CRCP-40625 ¥3,500+税 通常盤 CRCP-40626 ¥2,545+税 <収録曲> 01. Intro ~必ず何かの天才~ 02. 必ず何かの天才 03. new era ※eオールスター2021最終決戦テーマソング 04. それ以外の人生なんてありえないや 05. baby you 06. ナツノオモイデ 07. GroovyでDancingなParty 08. Alarm 09. 散々 10. Distance 

    2021/10/05

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