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  • 川村結花
    会えるのかなあ。会えるよね。次の世で。
    会えるのかなあ。会えるよね。次の世で。

    川村結花

    会えるのかなあ。会えるよね。次の世で。

     2020年にCDデビュー25周年を迎えた、シンガーソングライター・川村結花。今日のうたコラムでは、その記念企画として2020年~2021年の2年を通じてのご本人によるスペシャル歌詞エッセイをお届けしてまいります!更新は毎月第4木曜。  シンガーソングライターとして活躍しながら、様々なアーティストへの楽曲提供も行い、ここ数年はピアノ弾き語りのLiveをコンスタントに続けている彼女。この連載でどんな言葉を綴ってくださるのでしょうか…!今回は第19回をお届けいたします。 第19回歌詞エッセイ:「 星の果て 」 暑中お見舞い申し上げます。連日の猛暑にわたしはもちろん、我が家のワンコもお散歩帰りはヘトヘトにへばっております。なるたけ涼しい時間に行くのですがやはりどうしたって暑い。帰ってくるとゼーゼーハーハー。イヤほどわかってるのに何故そう毎日行きたがるのでしょうか。しかも後半ほとんど抱っこ、、、。彼女はフレンチブル←11キロ。どんなエクササイズやねん、と毎日参っております。 ところで。いきなりですがお好きな邦画は何ですか?ーって、そんなの考え出したらキリがないと思いますし、わたしも然り、なのですが、1番は?と考えると『時をかける少女』かもしれません。あの描かれている世界の全てが好き。ストーリーも映像も原田知世さんもキャストの方々もそして物語の舞台である尾道も。目に映るもの耳に届く音包み込まれる空気、なにもかもが静かでゆっくりで懐かしくて、そして何よりどこか物哀しくて儚い。 最後の方のシーンのひとつ、深町くんが未来へ帰る時。「未来で必ず別の人になって君の前に現れる」「でもそのとき君も僕もお互いがお互いであることがわからない。記憶は消されてしまうから」というようなことを原田知世さんに言う。それに対して「わかるわ、わたしには」と言いながらふわ~っと気を失ってゆく。 その後何年かしてどこかの研究室ですれ違う2人。深町くんを見て首を傾げながらすれ違ってゆく知世さん、、、。そこへチャ~ッ、チャチャチャッ、チャッチャッチャ~、とテーマ曲のイントロが。あかん。胸がいっぱいになってきた。いや、とにかくさっきも書きましたがその作品全体に漂う物哀しさと儚さがわたしの胸を打ちまくり倒すのです。 前回も同じようなこと書いた気もするのですが、どんなに長く一緒にいられたとしても100年にはとても足りない、と「 Travels 」(←わたしの曲です。すみません、つい)で歌っておりますように、どんなに愛し合っていてもどんなに大切な人でも、いつか必ず天に召されるか土に還る時がやって来る、これは生きとし生けるものの宿命です。そればっかりはしょうがない。 でもだからこそわたしは信じていたいのです。大切な誰かとは、また次の世で会える、ということを。父がこの世を去ってからもう13年になりますが、今でも時々「ああ、会いたいなあ、、」と思います。会えるのかなあ。会えるよね。次の世で。とも。その場合、わたしは父を見て父とわかるのだろうか。それ以前に父と娘という関係性ではなく、近しい者同士として再会するのだろうか。などなどー、こういう輪廻転生的なことを昔から信じているところがあって、そういう意味でわたしはヒンドゥー教なのであろうかと思うのですが、そない言うほどカレーめっちゃ好きでもないし、そうでもないんかな。知らんけど。 まあそんなわけで、わたしの曲の中にはそんな思想がいつも根底にあると言ってもいいと思われます。顕著なものとしては、2011年リリースの、観月ありささんへの提供曲(作詞作曲)「星の果て」。 いつか この目が閉じて ふたりが遠く話されても 星の果てで 虹のふもとで あなたのこと きっと見つけるよ どこにいても 時を越えても その手のひら ずっと憶えてる この曲の MV を見た時、まずもう観月ありささんのあまりの美しさにうっとりしてしまいました。その美しいありささんが澄んだお声で心込めて歌ってくださることで、より壮大にロマンティックな音楽となって世に出ることになってくれて、本当に嬉しく光栄でした。 そして観月ありささん、今年で歌手活動30周年なのですね(おめでとうございます!)。それに伴って、過去のリリース曲の何曲かが各種音楽サブスクリプションサービスにて配信されているそうです。ありがたいことに「星の果て」も入っているようです。このコラムを読んでくださっている皆さまもどうぞお聴きになってみてくださいね。この儚い人生の中で出会えた愛しい人達へ想いを馳せてみてくださいね。書いていてなんだか、わたしも優しい気持ちになってきました。今日も一歩一歩&愛情持ってがんばってこう。 <川村結花> ◆紹介曲「 星の果て 」 作詞:川村結花 作曲:川村結花 ◆プロフィール 川村結花(シンガー・ソングライター) 大阪府生まれ。東京芸術大学作曲学科卒業。1995年、アルバム「ちょっと計算して泣いた」でシンガーソングライターとしてデビュー。同時に作詞家作曲家として楽曲提供を行い、主な提供楽曲は、夜空ノムコウ(作曲)をはじめ2019年現在までに100曲以上。2010年「あとひとつ」(作詞作曲共作)でレコード大賞作曲賞を受賞。2017年、アルバム「ハレルヤ」をリリース。ここ数年は、提供楽曲の作詞作曲も行いながら、ピアノ弾き語りのLiveをコンスタントに続けている。 オフィシャルサイト: https://www.kawamurayuka.com ◆歌詞エッセイバックナンバー 【第1回】 【第2回】 【第3回】 【第4回】 【第5回】 【第6回】 【第7回】 【第8回】 【第9回】 【第10回】 【第11回】 【第12回】 【第13回】 【第14回】 【第15回】 【第16回】 【第17回】 【第18回】

    2021/07/22

  • saji
    ほんの少しの支えで花咲く夢があるとすれば。
    ほんの少しの支えで花咲く夢があるとすれば。

    saji

    ほんの少しの支えで花咲く夢があるとすれば。

     2021年7月21日に“saji”がニューシングル「星のオーケストラ」をリリース。タイトル曲は、7月から放送開始のTVアニメ『かげきしょうじょ!!』オープニングテーマです。ヨシダタクミ(Vo.)は「僕も夢を持って音楽の門戸を叩いた人間なので、さらさたちと同じ目線に立ち、全力でOP曲書かせて頂きました。sajiは皆さんの夢を全力で応援します。かがやけ青春。」とコメントしております。眩しい青春ポップロックをご堪能あれ!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“saji”のヨシダタクミによる歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、新曲「 星のオーケストラ 」に通ずるお話です。ご自身の“夢のはじまり”である中学3年生の頃まで遡り、今に至るまでの軌跡を明かしてくださいました。彼だからこそ紡ぐことができた「星のオーケストラ」の歌詞と併せ、エッセイもお楽しみください。 ~歌詞エッセイ:喩芽 -ゆめ-~ 僕の生まれた北海道帯広市という街は 雪の深いとても静かな街で、 夏になると祭囃子が聴こえ始めるとか、 冬が来れば観光客が溢れかえるとか そういう世界とは無縁の、 しんしんと と云う言葉が まさにぴったりと当てはまる場所。 街には小さなライブハウスが2つだけあり、 プロを目指すとかそんなんじゃなく、 普通に働いている音楽好き達が 土日だけ非日常を奏でている空間であって、 「芸能人になる!」と宣言する人は皆無で、 ましてや同級生にアイドルなんて居なかったし 友達のお父さんが有名な歌手なんて事もない いわゆるどこにでもある古き良き田舎。 僕が音楽でプロになりたいと 最初に思ったのは中学3年生の時。 当時は父の影響でバスケをやっていて、 運動は好きだが上手くはない。 試合には出るがレギュラーではない。 中途半端な存在だった。 そんな僕が唯一目立てる瞬間が休み時間。 地元の学校では、1教室に1台 必ずオルガンが置いてあって、休み時間になると 偶にクラシックの曲を弾いたりした。 (渚のセレナーデやモーツァルトのトルコ行進曲) すると友達や普段は親しくないクラスメートたちが 集まり出して、興味深そうに僕の演奏を見つめる。 見られる事は恥ずかしかったが、 他の人が僕の存在を肯定してくれる気がして、 そこには自分の居場所があった。 得意気になった僕は 弾けもしない中古のアコースティックギターや MTR(マルチトラックレコーダー)やらをお年玉で買って 作曲の真似事をやり出した。 そんな時にたまたま某レコード会社の デモテープ募集の記事を見つけて、 自作のオリジナル曲を集めて焼いたMDと 履歴書を詰めた茶封筒に封をした。 結局これを送る事はなかったのだが、 それから数年後、 縁あってsajiの前身である phatmans after schoolというバンドの一員として 某レコード会社からデビューする事になる。 そして初顔合わせの時にこのエピソードを レコード会社の社長に話したらとても喜んでくれた。 話は戻るが、そんな中学時代を過ごした後、 僕は家から徒歩10分ほどの高校へ進学する。 そこでsajiのギターであるユタニと出会った。 軽音楽部(バンドやりたい人たちが集まる部活)で 一つ上の先輩だったユタニくんとは 音楽の趣味も女性の趣味も合わなかったが 妙に気が合って毎日一緒に居た。 授業が終われば部活に行き、 部活が終われば僕の家でだらだら過ごす日々。 先輩後輩というよりは仲の良い友達みたいな関係。 先述の通り音楽の趣味がまるで違ったので それぞれ別のバンドを組んでいたのだが、 ある時、某テレビ番組主催の バンドオーディションがあると知り合い伝てに聞く。 しかも一次予選は帯広でも行われると言うのだ。 (この手のオーディションは北海道だと だいたい地区予選会場が札幌だったりして、 高校生の僕らに交通費が捻出できるわけがなかった) しかし困った。 当時僕が組んでいたバンドのギターは他校かつ進学校で オーディションの為に平日に集まれる訳もない。 でも出たい。 「そうだ。ユタニくんに聞いてみよう。」 オーディション当日、 僕の家で初めて曲を聴いたユタニとそのまま初の共演。 ちなみにそれが僕らの地上波デビュー。 なんとそんなバンドが予選通過してしまった。 てぇへんだ。 そんなこんなで二次予選に進んだ僕らは 札幌プチ旅行よろしくTV局が手配したホテルに泊まり、 テレビカメラが沢山向けられた ステージで演奏することになる。 結果として僕らの冒険はここで終わってしまうのだが、 この時の経験が僕たちをプロの世界へと誘ってくれた。 気の合う仲間と好きなことをやってタダで旅行できる。 こんな事が続くならプロになれたら最高じゃないか。 これが二度目の夢のハジマリ。 そんな邪な気持ちが 純粋な世界を結びつけてくれたのだから、 どこに夢の芽生えが転がっているか 分かったもんじゃない。 人間、一生に関わる出逢いは ふとした偶然の先にあるものだ。 だいぶ前置きが長くなってしまったが 今回僕らが紡いだ 「星のオーケストラ」と云う曲は そんな誰かの夢の傍に居続けてくれるような 存在になることを目指して書いた。 本楽曲がオープニングテーマを担当する TVアニメ『かげきしょうじょ!!』という作品は まさにその夢の門扉を叩いたばかりの少女達の物語で、 それは僕らsajiの三人が かつて歩いてきた道程でもある。 夢というのは誰かが建てた建造物ではなく、 喩えるならばそれは 心の中でふとした瞬間に 芽生える花のようなもので、 咲くか枯れるかは自分次第。 雨の日もあれば風の日もある。 誰かが叶えてくれる訳もないが、 ほんの少し支えてあげることは 出来るのかもしれない。 そのほんの少しの支えで花咲く夢があるとすれば、 僕はそのきっかけになりたいと思うし その想いの先にあるのが この「星のオーケストラ」という曲。 物語の主人公はいつだって君たちであり、 冒険の始まりは突然やってくるのかもしれない。 その“いつか”の時に 皆さんの側に僕らの曲が 居てくれる事を願って 今日も唄を歌ってみたりして。 <saji> ◆紹介曲「 星のオーケストラ 」 作詞:ヨシダタクミ 作曲:ヨシダタクミ ◆ニュー・シングル 『星のオーケストラ』 2021年7月21日発売 KICM-2095 ¥1,320(税込) <収録曲> M1:星のオーケストラ M2:アンチロックミー M3:ネモフィラ

    2021/07/21

  • 須澤紀信
    いつか「コロナで大変だったよね」なんて笑える日まで。
    いつか「コロナで大変だったよね」なんて笑える日まで。

    須澤紀信

    いつか「コロナで大変だったよね」なんて笑える日まで。

     2021年7月21日に“須澤紀信”が最新EP『遠近法-Reconstruction of perspective-』をリリース!1年前から続く新型コロナウィルスによって新しく生まれた、肘でのタッチ、マスク越しの会話、オンラインでの授業やテレワークなど、コロナ禍の「ニュースタンダード」とよばれる新しい「距離感」の中で、過去の常識との間で生まれる「孤独」を須澤紀信の独自の視点を通して再構築した5曲が収録されております。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“須澤紀信”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回はその第1弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 希望のうた 」のお話です。この歌詞のワンフレーズに、ご自身の中でなんとなく「譲れない気持ち」と「むず痒さ」を感じていたという彼。それは一体、どんなものだったのでしょうか。是非、歌に込めた想いと併せて、歌詞をお楽しみください…! ~歌詞エッセイ第1弾:「 希望のうた 」~ この街は野良ネコが多いんだ 捨てたもんじゃないよ って歌詞が、自分の中でずっと異質なものに見えていて、自分で書いた歌詞なのに何言ってんだって話なんですが、曲の中ですごく浮いていた。でも、頭で理解できないけどフィットしているから変えたくない歌詞ってあるんですよ。譲れないところ。まさにこの箇所はその感覚で。そして今回のこのエッセイのお話をいただいた時に、そのむず痒さをそのままにしていたら書けないなと思って、改めて歌詞とにらめっこしてみました。 そしたらハッとして、これは自分の中の“THE BLUE HEARTS”的な部分なんじゃないかと。「 TRAIN-TRAIN 」に<いい奴ばかりじゃないけど 悪い奴ばかりでもない>って歌詞があるんですが、それを僕なりの言葉にすると<この街は野良ネコが多いんだ 捨てたもんじゃないよ>になるんじゃなかろうかと。 残念ながら猫や動物を自分の都合で捨てる人はいる。でも、その反面拾う人や大切にする人もいる。そうやってこの街で、人は自分にできることを不器用ながらも考えて生きている。<TRAIN-TRAIN 走って行け TRAIN-TRAIN どこまでも>なんじゃなかろうかと。今回のエッセイのお話をいただいたおかげで、自分の中に“THE BLUE HEARTS”的な部分があることを知れました。 この歌はまず、間違いなく僕一人では書けませんでした。それは何故かというと、この歌がTBSラジオでコーナーを持たせていただいていた時に、あるテーマに沿ってリスナーの皆さんから頂いたメッセージを元に書いた歌だから。そのテーマというのが「コロナ禍の中で、したいけど、出来ないこと」です。 メッセージはどれも皆さんの我慢が綴られていました。「息子が生まれ、久しぶりに実家に帰って顔を見せたい」「学校に行けない」「友達に会えない」「リモートの仕事に慣れない」ラジオ内で紹介しきれなかったものも含め、様々な痛みや不安がありました。それらのメッセージに触れ、自分なりに書き上げたのが今回の「希望のうた」でした。 僕自身、この1年間で開催できたライブは片手で数えられるほどでした。ワンマンライブを延期し、延期した日程も中止になり、悔しい思いもしました。こんな今だからこそ、希望を持って生きていたい。いつか「コロナで大変だったよね」なんて笑える日まで、僕はこの歌を歌い続けていきたいと思います。 <須澤紀信> ◆紹介曲「 希望のうた 」 作詞:須澤紀信 作曲:須澤紀信 ◆『遠近法 -Reconstruction of perspective-』 2021年7月21日発売 YCCW-10387 ¥1,650(税込)/¥1,500(税抜) <収録曲> 1.ドライフラワー 2.パセリ 3.希望のうた 4.一匙の魔法 5.アソート -remix-

    2021/07/20

  • 西片梨帆
    変わって欲しいとは思わないからあなたはそのままでいてね。
    変わって欲しいとは思わないからあなたはそのままでいてね。

    西片梨帆

    変わって欲しいとは思わないからあなたはそのままでいてね。

     2021年6月23日に“西片梨帆”が新曲「そのままでいてね」を配信リリースしました。恋人として、ずっと一緒にいて、互いを理解していたはずの二人。でも、仕事や生活で移りゆく時間の中、愛情や絆といった価値観が少しずつ違っていって…。そんな恋愛模様を描いた作品。二人の結末はどうなるのでしょうか。是非、歌詞をご堪能ください。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“西片梨帆”による歌詞エッセイをお届けいたします。綴っていただいたのは、新曲「 そのままでいてね 」に込めた想い。変わることを求められているようで息苦しいあなたへ。変わらなきゃいけないと、不安で焦燥感のあるあなたへ。このエッセイと歌詞が届きますように…! ~歌詞エッセイ:「 そのままでいてね 」~ こんにちは。西片梨帆です。 歌詞エッセイを書かせて頂けるとのことで、 夜な夜な書いています。 前作のミニアルバム 『彼女がいなければ孤独だった』をリリースした際も 書かせて頂き、ありがとうございます。 今回は、一人で話している内容を 文字に起こすような形でエッセイを書いてみます。 西片と内緒話をしているような、 そんな気持ちになってくれたらと思います。 約半年ぶりに新曲「そのままでいてね」を リリースすることができて、とても嬉しいです。 “そのままでいてね”という言葉は 実はファンの人や、周りの大切な人へ 長い間送っていた言葉でした。 例えば、 グッズを買ってくださった方にサインをする時に、 “そのままでいてね”ってよく書いていたんです。 生きていると、 変わることを常に求められる気がしていて、 せめて私はそのままでいいよって伝える人でいたくて。 知っている人には伝わる言葉。 知らない人にだって救いになるかもしれない言葉。 久々のリリースだったので、 私は変わらずにここにいることを 「そのままでいてね」という言葉を通して、 内緒話みたいに伝わればいいなと思っています。 新曲をリリースするたびに、 曲の意味についてよく考えます。 聞かれることも、多くて…。考える。考える。 なんで作ったんだっけ?記憶を掘り起こす。 ほとんどが感覚だったり、 自分でも説明できないような感情を 残すために書いていて。 だから、正直自分でもよく分からないのです。笑 意味ってすごく難しい。 だけど、たくさん考えた結果一つだけ分かったのは、 意味ってあるようでないということ。 「あなたはなんで生きてるの?」って聞かれるのと 近い質問なのかもしれません。 説明するための言葉は探せばきっと、 私の中から持って行けるけれど、 それをしたくない自分もいます。 わからないままで十分に事足りていると思うのです。 だから、好きなように大切にしてもらえたらいいなあ。 この曲を持ち歩いては、時々お守りにしてもらって。 わからないけど、自分もその感情を知っているなって。 そうやって気付いたら、涙が出たり、 心が動いてしまうような音楽を ずっと作っていたいです。 あなたが変わることを 望む人たちがたくさんいたとしても 私は変わらないでいいよと歌います。 大丈夫、もう十分だよ。 だからどうか、そのままでいてね。 <西片梨帆> ◆紹介曲「 そのままでいてね 」 作詞:西片梨帆 作曲:西片梨帆

    2021/07/19

  • Ms.OOJA
    「人生死ぬまで途中経過」これが私の座右の銘だ。
    「人生死ぬまで途中経過」これが私の座右の銘だ。

    Ms.OOJA

    「人生死ぬまで途中経過」これが私の座右の銘だ。

     メジャーデビュー10周年を迎え、来年3月27日(日)に初の日本武道館単独公演開催を発表した“Ms.OOJA”が、7ヶ月連続でデジタルシングルを配信リリース!2021年7月16日に第5弾となる新曲「あなたが決めた今日なら」をリリースしました。Ms.OOJAの代表曲「 Be... 」を共作したプロデューサー・her0ismと再びタッグを組んだ1曲。疾走感あふれるトラックに、背中を強く押してくれるようなポジティブなメッセージを詰め込んだ、爽快なサマーアンセムとなっております。  さて、今日のうたコラムではそんな“Ms.OOJA”による歌詞エッセイをお届け。今回はその第6弾。綴っていただいたのは、新曲「 あなたが決めた今日なら 」に通ずるお話です。今作で再びタッグを組んだher0ismと、初めて会ったLAでの体験を明かしてくださいました。そのときに湧き上がってきた、とある感情とは…? 今の自分が不甲斐なくて情けないと感じているあなたへ。是非、歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 ~歌詞エッセイ第6弾:「 あなたが決めた今日なら 」~ Ms.OOJA7ヶ月連続リリース第五弾「あなたが決めた今日なら」。この曲はLA在住の音楽プロデューサー・her0ism(ヒロイズム)との*Co-Write(コライト)だ。彼のオハコでもある天才的にキャッチーなメロディーラインと前向きだけど少し辛辣な歌詞。連続配信の中では初のアップテンポの応援ソングだ。 *Co-Write(コライト)=共同で曲作りをする her0ismといえば私の代表曲「 Be... 」の作曲家でもある。2012年にリリースされた「Be...」だが、作曲家である彼には一切会わずに制作したため、初めて彼にあったのは2017年のLAだった。 その時はDr.Rこと酒井さんとLAのクリエイターたちとのコライト合宿で訪れていたのだが、偶然にも隣のスタジオに彼が居て、そこで「初めまして」となった。ツイッターのアイコンでしか彼を知らなかったので、サングラスを掛けたトッポイ感じの人なのかと思ったら、とても優しく親しみやすい人物で安心したのを憶えている。しかも同い年だった。 コライトで訪れていた初のLAで、毎日スタジオに籠もって制作をしていたのだが、一つやりたいことがあった。それはライブをやること。 her0ismと初対面した夜、バーバンクの小さなライブハウスで歌えることになった。ハウスバンドのギターとドラムと簡易的なリハーサルをして(そのギターがとんでもなくやる気がなかったw)、しなびたポテトとビールを飲みながら本番を待った。そこにはher0ismと、もう一人の「Be...」の作曲者・アレックス(Alex Geringas)も駆けつけてくれた。 坂本九の「上を向いて歩こう(sukiyaki)」とアリシア・キーズの「If I ain't got you」と「Be...」を歌ったのだが、洋楽のアリシアを歌ったときには少し反応があったけど、SUKIYAKIならまだしも、アメリカ人にしてみたら全く聴いたことこのない日本語の曲を突然歌いだしたアジア人に、まばらにいたお客さんは終始クールな反応だった(しかも私は終始に日本語で喋っていた)。 小さな箱の小さなステージ、音響も照明も万全ではないし、なんせバンドのギターはずっとやる気がない(笑)。そして誰も私を知らない。そんな圧倒的アウェイな状況で私は意気消沈するどころか大興奮していた。歌いながら自分の中にどんどんとある感情が湧き上がって来ていることに気づいたのだ。それは17歳の時に初めてステージで歌った時の感覚に酷似していた。 「こっちを見ろ!」「歌を聴け!」「振り向かせてやる!」クラブで歌っていたころの私は、毎回挑むような気持ちでステージに立っていた。 クラブという場所に集まる人達にはさまざまな目的がある。踊りに来る人、酒を飲む人、ナンパ目的の人、目当てのアーティストのパフォーマンスを楽しむ人、人が多く集まるイベントもあれば、そうじゃない場合もある。歌う環境だって劣悪で、いわゆる転がしモニターと言われる、ステージに立つ人専用のスピーカーなんてものは無いのがほとんど。PAだってリハーサルの時と人が変わっていたりして、なんのためのリハーサルなんだ?と思うことも多々あった。 歌っている自分の声は、ほとんど聴こえない状態で歌うしかない。しかもホコリとタバコの煙と酒の匂いが蔓延する中で。そんな環境が当たり前にあって、いかにそこでステージに目を向けさせるか、歌を聴かせるか、名もなき駆け出しのシンガーには大きな課題となってくる。試行錯誤をして場数を踏んでいくしかない。悔しい思いも理不尽な経験もした。自分の不甲斐なさに情けなくなったこともたくさんあった。そんな私のモチベーションになっていたのが反骨心だ。この反骨心が私を燃えさせ、そして楽しませていた。 その反骨心は火種を絶やしていなかった。2017年のLAでまたメラメラと生き返ったのだ。そして目線の先には代表作を手がけてくれた作曲家二人がまっすぐにステージを見て「Be...」を聴いてくれている。まるであの頃、私のファンだと言って支えてくれた親友たちのように。たった一人に届けること、対観客ではなく対一人一人に。歌うことの楽しさ難しさを改めて感じることが出来、初心に帰ることが出来た。そんな貴重な体験だった。 その出会いから時を経て生まれた楽曲が、また時を経てみなさんのもとに届く。今は容赦なく過去になっていく。過去は変えられないと思うかもしれないが、過去は未来でその意味を変えることが出来る。例えば、クラブ時代にはその劣悪な環境で歌うことをマイナスだと思っていたけども、今こうして大きな声量とたくさん歌っても壊れない強い喉を手に入れたのは、当時のお陰だと言えるからプラスと言える。 今をどう生きるかでプラスにもマイナスにも過去を変える事ができる。これは私の大好きな作家さんの著書の中に出てくる概念だが、私の基軸となっている考え方だ。「人生死ぬまで途中経過」これが私の座右の銘だ。今起こっていることの答えなんて、今理解出来なくても良い。いつか振り返った時に「そうだったのか」と思えればいい。しかもその答えは自分の歩く道次第でいくらでも姿を変えていくのだ。 そう、全ては自分次第、そして「あなたが決めた今日なら」人生はもっと楽しくハッピーなものに変えていけるのだと思う。私達の未来は希望だらけだ。 <Ms.OOJA> ◆紹介曲「 あなたが決めた今日なら 」 作詞:Ms.OOJA・her0ism 作曲:her0ism・Ms.OOJA

    2021/07/16

  • Panorama Panama Town
    そのキャラクターと、自分の高校生活を重ね合わせて歌詞を書いた。
    そのキャラクターと、自分の高校生活を重ね合わせて歌詞を書いた。

    Panorama Panama Town

    そのキャラクターと、自分の高校生活を重ね合わせて歌詞を書いた。

     2021年7月16日に“Panorama Panama Town”が新曲「Strange Days」を配信リリース!80年代ポストパンク~New Waveを踏襲した、彼らにしか出せないOne&Onlyなギターロック。10代の未体験な蒼く切ない衝動と葛藤の日々=Strange Days。同曲はドラマ『ギヴン』の主題歌にも決定しております。さらに。劇中バンド“the seasons”が演奏する楽曲も岩渕想太(Vo.)が作詞曲・アレンジで担当。是非、ドラマと併せてお楽しみください。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“Panorama Panama Town”の岩渕想太による歌詞エッセイをお届けします。綴っていただいたのは、新曲「 Strange Days 」に通ずるお話です。音楽を聴くことが貴重な楽しみだったという彼の高校時代。今の“Panorama Panama Town”にも繋がっているであろう、当時の記憶や想いを明かしてくださいました…! ~歌詞エッセイ:「 Strange Days 」~ 高校の頃は、やり場のないエネルギーに溢れていた。 福岡北九州の街から外れた住宅地の中にあった我が母校は、校則がとても厳しく、周りから「監獄」のように恐れられていた学校だった。頭髪検査、持ち物検査は当たり前に存在し、登下校時には制帽を被ることが定められていた。入学してすぐには、山奥に泊まり込みで集団行動をやり続ける「克己心育成のための合宿」なるものがあって、ひたすらに行進や「右向け右」の練習だけをし続ける。そしてその「右向け右」の号令は、卒業するまでずっと耳元で鳴り響いた。自分にとっての高校生活とは、いかに教師達の言う「右向け右」を無視し続けられるか、「右向け」と言われた時に、どれだけ違う方向を向くことができるか、を考え続ける日々だった。 高校生活における楽しみは、音楽を聴くことだった。帰宅部だった自分は、放課後になるとすぐに自転車を飛ばし、学校から20分ほどのショッピングセンターの中にあるタワーレコードに向かう。または、帰り道にあるレンタルビデオショップでCDを借りる。それを家で聴いている時が、何よりの楽しみだった。当時は、サブスクリプションなんかなくて、CDを一枚一枚パソコンに取り込んでいく。最初は、PSPに、ウォークマンに、iPodに、自分だけのライブラリを作っていった。友達付き合いは下手な方ではなかったけど、学校で音楽の話をすることはほとんどなかった。当時、クラスで流行っていた音楽が全然好きじゃなかったし、なんとなく伝わる気がしなかったからだ。 そんな学校の中にも、何人かは音楽の話ができる友人がいた。まるで、禁止されている宗教を告白し合うように、教室の隅で、会話の断片をヒントに、「もしかしてあのバンド好きなのか?」「お前もか!」と分かり合った友人だ。学校終わりのタワーレコードも、レンタルビデオショップも、友人と行くようになり、授業の合間の休み時間や、掃除の間、好きなバンドの話をする。携帯や音楽プレイヤーなどあらゆる持ち込みが禁止の学校の中で、その時間だけがオアシスだった。囚人同士が、牢屋の中で捕まる前の生活を懐かしむように、会話は白熱してとめどなかった。あのアルバムのあの曲がいい、あのライブ映像観た?そんな会話がいつまでも。 新曲「Strange Days」は、ドラマの主題歌に書き下ろした曲で、そのドラマの中には過去に音楽を志したが、ひょんなことから諦めてしまった高校生の少年が登場する。クラスの友人には、音楽の話を一切語らず、常にどこか退屈そうだ。「Strange Days」はそのキャラクターと、自分の高校生活を重ね合わせて歌詞を書いた。自分の場合、高校の時にバンドは組めなかったが、紛れもなくその友人たちのお陰で、学校が楽しめたんだと思う。そんな話ができることを諦めかけていたあの頃、好きなものについて分かち合えた瞬間は、今でも宝物だ。 あと、その時バンドを組まなかった代わりに、大学に入って最高のバンドが組めた。音楽を好きでいることを繋ぎ止め、音楽への憧れを大きなものにしてくれたという意味でも、当時の友人には感謝している。 <Panorama Panama Town・岩渕想太> ◆紹介曲「 Strange Days 」 作詞:岩渕想太 作曲:岩渕想太

    2021/07/15

  • 黒木渚
    全部捨てて音楽に身を捧げろと、他でもない私自身が叫んでいた。
    全部捨てて音楽に身を捧げろと、他でもない私自身が叫んでいた。

    黒木渚

    全部捨てて音楽に身を捧げろと、他でもない私自身が叫んでいた。

     2021年7月7日に“黒木渚”がNew Full Album『死に損ないのパレード』をリリースしました。今作には、昨年から今年にかけて配信された「ダ・カーポ」「竹」や、ツアーメンバーと即興でリアレンジした「あたしの心臓あげる(midnight ver.)」など全8曲が収録。何度だってくたばってまた立ち上がる、黒木渚が贈る生命賛歌を受け取ってください。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“黒木渚”による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、今作の収録曲「 心がイエスと言ったなら 」に通ずるお話です。かつて、音楽で生きてゆきたい気持ちと安定志向との狭間で戦っていた彼女だからこそ、生み出すことができたこの曲。人生の帰路に立っている方、とくに学生から社会人になる上での選択肢に悩んでいる方へ。この歌詞とエッセイが届きますように…! ~歌詞エッセイ:「 心がイエスと言ったなら 」~ 誰しもが成長の過程で「自己実現」の壁にぶち当たる。 理想の自分を思い描くと同時に知らしめられる現実とのギャップ。完全なる自己実現を果たした人間がこの世界にどれほどいるのだろう。 我々は思い通りにならない人生に翻弄されながら生きている。時には成功している人へのルサンチマンを抱えたりして。 例えばここに、音楽で生きてゆきたい私がいる。 中高一貫の厳格な学校に通い、奨学金で大学に進み、欲を出して大学院にまで行ったくせに、私は音楽を諦められなかった。体に染み付いた優等生のペルソナと安定思考は、なかなか抜けてくれず結局、地方公務員として市役所に就職した。 働きながら、いつも音楽のことを考えていた。 作りたくて作りたくて、時間が足りない。 休日にはギターを抱えてステージに立った。もちろん本業は公務員だから、趣味として活動していたわけだが、小さなライブハウスのステージでスポットライトに照らされているときだけが、本当の自分でいられる時間だった。 頭では分かっている。 音楽で生きていくなんて大それた夢物語だと。 このまま真面目に働いていれば、不自由なく生活できるだろうし、家族だって安心してくれている。いずれは同じ公務員の誰かと恋愛して、結婚して、子供も産んで、安定した家庭を築き、マイホームを建て、幸せに暮らしてゆけるかもしれない。 でも、ダメだった。 深い場所が安定を拒絶している。 これまで得たものも、築いたものも全部捨てて音楽に身を捧げろと、他でもない私自身が叫んでいた。 諦めにも似た気持ちで辞表を出したとき、この先行き倒れになるかもしれない自分の人生が誇らしく思えた。 私は一回制の命を尊んでいる。そう実感できた。死にたがりだった少女時代が可笑しく思えるほど、私は思うままに生きようとしている。 新生活のために買い揃えた家電も、初任給で買ったおしゃれなインテリアも全部捨てて、楽器だけ持って東京に飛び出してきた日。心細さとともに、清々しい気持ちがあった。 なんと身軽でわがままな人生だろうか。 私の心は音楽に対してイエスと言い続けていた。その声に従って行動したことが、今の私を支えている。曲をつくるたびに、大きな声で歌うたびに、今だにイエス、イエスと言い続けているのだ。 迷いの中で答えを探している人がいたら、この曲を聴いてほしい。あくまでも黒木渚からの提案ではあるけれど、経験則や実感を込めて贈りたい声援だ。 <黒木渚> ◆紹介曲「 心がイエスと言ったなら 」 作詞:黒木渚 作曲:黒木渚 ◆「心がイエスと言ったなら」MV https://youtu.be/zWSDwrpyeIY ◆New Full Album『死に損ないのパレード』 2021年7月7日発売 <収録曲> 01. 心がイエスと言ったなら 02. 竹 03. モンロー 04. 合わせ鏡 05. 象に踏まれても 06. ダ・カーポ 07. あたしの心臓あげる(midnight ver.) 08. 死に損ないのパレード ◆黒木渚「死に損ないのパレード」発売記念配信トークイベント&サイン会 開催日時:2021年7月22日(木・祝)19:00〜 配信内容:アルバム公開インタビュー イベント特典:ネーム&直筆サイン入りアザージャケット 詳細は→ https://tower.jp/article/feature_item/2021/05/21/0703 ◆初のFC限定単独公演!黒木渚 ONEMAN LIVE 2021「死に損ないのパレード」 日時:2021年10月3日(日)開場17:00 開演17:30 会場:東京キネマ倶楽部 ※有観客チケットはファンクラブ限定発売。即日入会可。 https://sp.lastrum.co.jp/kurokinagisa/

    2021/07/14

  • 瀬川あやか
    男女間で渡される「ダイヤモンド」というアイテムで連想されるもの。
    男女間で渡される「ダイヤモンド」というアイテムで連想されるもの。

    瀬川あやか

    男女間で渡される「ダイヤモンド」というアイテムで連想されるもの。

     2021年7月7日に“瀬川あやか”がニューアルバム『Sprinkler』をリリースしました。今作には、“メガネのプリンス”CM曲の「DIAMOND」「アイシテル~心を込めて~」、UHB“サツコレチャンネル”テーマソング「アイデンティティ」等を含む全10曲を収録。約2年半ぶりとなるアルバム、歌詞を味わいながらじっくりご堪能あれ…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“瀬川あやか”による歌詞エッセイをお届け!今回はその第1弾。綴っていただいたのは、収録曲「 DIAMOND 」に通ずるお話です。彼女が改めて“人によって異なる歌詞の受け取り方”を実感したというこの曲。まずは「 DIAMOND 」の歌詞を読んでみてください。そして、エッセイを読んでいただいた上で、もう一度、考察を楽しんでみてください! ~歌詞エッセイ第1弾:「 DIAMOND 」~ 初めましての人も、そうでない人も、今日から熱狂的ファンになってくださる方も笑、読んでいただきありがとうございます。瀬川あやかと申します。 このたび4枚目となるアルバム『Sprinkler』が発売となりますタイミングで、執筆のお話をいただきまして、、拙い文章ではありますが、すでに出来上がっている自分の楽曲と改めて向き合うことって実はなかなかないことなので、この機会に自分も楽しく楽曲の深掘りをさせていただきたいなと思っています。 ということで、ここでのお話は『Sprinkler』収録曲の中からお届け。楽しんでいただけますように^^ そして、もしよかったら聴いてやってください。 まず皆さんにお聞きしたいのは「楽曲の何を聴いてるの?」ということ。 この質問かなりざっくりしているのですが、要は音、声、歌詞、強いて言うならどれをメインに聴いてますか?ってことです。 もちろん全部大切ですが。 でも強いて言うなら、私は歌詞ですかね。 昔から歌詞カードを見ながらCDを聴くのが大好きで、好きな楽曲の歌詞はノートに書き写したりもしていました。実体験なのかな?どんなときに書いたのかな?とか、そのアーティストさんの心の中を覗かせてもらってるようでかなり贅沢です。 でも中には「これどういう意味だろう?」と、なかなかすっきりと納得のいかないときもあります。ただ言葉遊びを楽しむ楽曲もありますが、そういったときはその人のインタビュー記事を読んだり、周りと話したり、ネットで楽曲の考察を読んだりもします。 そうすると、やっぱり聴く人によって受け取り方って違うんです。面白いですよね。あー!って気付かされる時もあれば、いやぁ私は…って反論したくなる時もある。10人聴けば10人分の曲の広がりがあるんだなあと感じる瞬間です。 『Sprinkler』に収録されている「DIAMOND」という楽曲をリリースした後で感じたのは、その受け取り方の違いでした。 曲頭。 あなたはダイヤモンドを差し出して言う 「その心、僕の物」 ここから物語が始まっていくわけですが、この曲はかつて愛し合った男女が何らかの理由でお別れすることになり、それも別れからはまだそんなに経っていないという設定です。 男女間で渡される「ダイヤモンド」というアイテムで連想されるもの。この楽曲をリリースした後よく聞かれたのは「これはプロポーズの歌ですか?」「婚約破棄の歌ですか?」驚いたのは「不倫の歌ですか?」 先述した通り歌詞の受け取り方って人それぞれで、私の頭や喉から出たストーリーはその先、聴いてくれた皆さんの中で好きに広がっていって欲しいのものなので、あまり「こうゆう歌なのでそれは違う」とは言いたくはないのですが、さっきあげた質問の答えは一応、NOでした。 私がここで「ダイヤモンド」と名付けた「もの」は、サビの中で説明すると伝わりやすいのかなと思います。 たった一つの宝物 それはあの日くれた七色のキス 今もダイヤモンド 彼からもらったのは、2人が始まるきっかけとなったあの日のキス。指輪や宝石ではなかったんですね。この曲に登場する彼っていうのはこの女の子が身に余ると感じるほど素敵な人だったのでしょう。なんなら自分に向けられる言葉や行動のひとつひとつが、煌びやかなダイヤモンドのように眩しくて大切だったんだと思います。 もっと言うと、曲頭と曲終わりに出てくる 「その心、僕の物」 これは彼が実際に発した言葉ではなく、そうゆう呪文をかけられたのでは、と思うほど彼に魅了され、心が奪われてしまったよってことでした。 こんなふうに歌詞を書いていると、リリースした後に「なるほど、こういう解釈もあるのか」と逆に気づかされる事がしばしばあります。もっと文学的に誰が聞いても伝わりやすい表現ができれば…と思ったりする時もありますが、成長していきたいという気持ちと同じくらい、なんかそこが自分だけで完結しない自分の楽曲の広がりに思えて楽しかったりします(ポジティブ)。 なので、音楽はメロディーしか聴かないという方も、ぜひ歌詞の方にも注目してみていただけると嬉しいです。そしてぜひ皆さんの考察を聞いてみたい。この二人がどんな二人で、どんな別れ方をしたのか、とかまで聞きたい。 そうゆう発想とか想像とかって、その人が見たり聴いたり経験したことに重ね合わせて生まれていく物だと思うので、ストーリーの先のストーリーを聞いてみたいなと思うのです。 自分の弱点を上手く?言い換えたみたいな内容になったかしら笑。次に「DIAMOND」を聴いていただいた時に、少しでも面白く感じていただけたら幸いです。 最後まで読んでいただきありがとうございました。長くなりました。文章って書き始めるとあっという間ですね。また次回もよろしくお願いいたします。したっけね! <瀬川あやか> ◆紹介曲「 DIAMOND 」 作詞:瀬川あやか 作曲:瀬川あやか ◆4thアルバム『Sprinkler』 2021年7月7日発売 PNR-002 \3,000 <収録曲> 1.FILTER MAGIC 2.真っ白なジグソーパズル 3.Laugh to Laugh 4.アイデンティティ 5.プリザーブド・メモリー 6.もう一回 7.アイシテル~心を込めて~ 8.DIAMOND 9.アンコール 10.Someday, Someone

    2021/07/13

  • Omoinotake
    あの子と出会う前の僕に、聴かせたい曲を死ぬ気で書こう。
    あの子と出会う前の僕に、聴かせたい曲を死ぬ気で書こう。

    Omoinotake

    あの子と出会う前の僕に、聴かせたい曲を死ぬ気で書こう。

     2021年6月30日に“Omoinotake”が新曲「プリクエル」をリリースしました。小説投稿サイト・monogatary.comとのコラボによって制作されたこの曲。“告白”をテーマにした小説「袖振り合うは下北沢」からインスピレーションを得て、待ち合わせの場所へと向かう主人公の不安や期待を表現した1曲となっております。   さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Omoinotake”の福島智朗/エモアキ(Ba&Cho)による歌詞エッセイをお届け!今作の作詞を手掛けた彼。新曲「 プリクエル 」に通ずるお話を綴っていただきました。人生で一番深い恋の中にいた時のこと。数えきれないほどの後悔が記憶に残っているからこそ、生まれたこの楽曲。是非、歌詞と併せてエッセイをお楽しみください…! ~歌詞エッセイ:「 プリクエル 」~ 人生で一番深い恋の中にいた時のことを、 今でも鮮明に覚えている。 累計できっと100回くらいの告白をしたけれど、 その子が頷いてくれたことは、一度もなかった。 もう10年くらい前の話。 飲み会で知り合って、酔い潰れてしまったその子を 家まで送ったことがきっかけで、 僕はその家に入り浸るようになった。 灰皿の上で山のようになった吸殻や、 飲みかけの缶チューハイが何本も そのままになっていた部屋は、 あの頃の僕の部屋と同じ匂いがした。 ほとんど毎日の朝を一緒に目覚めて、 その子は仕事へ、僕はそのまま学校に行った。 当然のように夜はその子の部屋に帰って、 一緒に映画を見ながら煙草を吸って、 同じ布団で目を閉じた。 そんな生活が一ヶ月続いたころ、 僕はとうとう告白をした。 きっと僕と同じ気持ちで いてくれてるだろうって、思い込んでいた。 「君のことは好きだけど、そんなんじゃない」 予想外の返事に酷く戸惑った僕は、 説得にも似た言葉で言い寄ったけれど、 答えは変わらなかった。 その日以降も、以前と変わらない生活が続いた。 ふられたはずの僕が傍にいることに、 その子は何とも思っていない様子だった。 当然、諦めることなんてできなかった僕は、 あの日以降も何度も告白をしては玉砕した。 隙を見ては告白を繰り返した。 多い時で一日に3回くらい告ってた。 卑怯な僕は、判断力の鈍ってる朝方や、 その子が酔った時などにも告白した。 それでも、一向に答えは変わらなかった。 ほとんど挨拶みたいになってしまった僕の告白は、 いつしか何の価値も持たないものになってしまった。 「こんなふうに出会ってなかったら、きっと違ってたかも」 何度目かの玉砕の際、 彼女が言った言葉を、 今でもずっと覚えている。 2021年の僕は自分の部屋で、 「プリクエル」の歌詞を書きながら、 いったい何本目になるのかわからない烟草を吸い、 書けない歌詞に頭を抱えていた。 山のようになった灰皿を見つめて、 ふと僕はあの部屋での日々のことを、 あのたくさんの告白のことを思い出した。 君ともっとちゃんと出会えてたらよかった。 部屋以外の場所で待ち合わせがしたかった。 バカみたいに何度も告白なんてするべきじゃなかった。 だけど僕はどうしたってあの時、 君の恋人になりたかった。 書きかけの歌詞を読み返していたら、 数えきれないほどの後悔が、 浮かんでは胸を絞めたけれど、 30分もすれば痛みはどこかへ去っていった。 大人になることはこれだから嫌いじゃない。 「あの子と出会う前の僕に、聴かせたい曲を死ぬ気で書こう」 いい歳こいて半泣きで決意を固めた、 2021年の僕は背筋を伸ばしてPCに向かい直した。 憧れと後悔は表裏一体だと思う。 後悔が深ければ深いほど、 憧れはあきれるほどに綺麗になっていく。 現実の僕と違って 「プリクエル」の「僕」のダメなところが、 いつまでも君にバレませんように。 そして何よりも、 100回くらい告白して全部ダメだった僕と違って、 「僕」の告白に君が、 いつもの笑みで頷いてくれますように。 <Omoinotake・福島智朗/エモアキ> ◆紹介曲「 プリクエル 」 作詞:福島智朗 作曲:藤井怜央

    2021/07/12

  • こゑだ
    ねえ、間違ってないよ。選択してきた事、全部
    ねえ、間違ってないよ。選択してきた事、全部

    こゑだ

    ねえ、間違ってないよ。選択してきた事、全部

     2021年6月23日に“こゑだ”が1st Album『Individuality』をリリースしました。自身作詞作曲の楽曲をはじめ、初の楽曲提供など全15曲が収録。こゑだは今作について「魂を込める瞬間、世界と世界が交わっていく。とびきりの個性がぶつかり合い、融合し、1枚のアルバムが出来ました」とコメント。是非、その歌声と世界をご堪能ください…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“こゑだ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は最終回。綴っていただいたのは、新曲「 ふたりで 」にまつわる一通のお手紙です。生きづらさを感じている<あなた>へ。この歌詞とエッセイが届きますように。 ~歌詞エッセイ最終回:「 ふたりで 」~ ねえ、今、何してる? ちゃんとご飯、食べてる? ああ、そっか。 私はストレスが溜まると食べて発散する癖があるから きっと食べないどころか食べすぎて 増えた体重に自己嫌悪してるんだろうね。 バニラの香りと 灯したろうそくに包まれて、殻に籠って旅をするの。 とっても楽しかったよね。 ゆらゆら揺れる炎を見てると、 何もかも忘れて楽になったね。 あの香りは柔らかくって、 一緒に溶けていける気がしたよね。 ねえ、きっと今日も消えたいって思ってるんでしょ? 神様からも嫌われて 誰からも必要とされていないと知って 自分の生きる意味を見失ってしまったから 何もかもを捨てて無に還りたいって思ってるんだよね。 信じたものも、信じた言葉も、 何もかも偽りだって気づいたから 私という存在を否定されてしまったから 本当に酷いよね。この世界って、生きづらいよね。 うん。分かるよ。とっても。 誰にも分かるわけないって? うん、そうだね。私もそう思う。 でもね、 私には分かるんだよ。 ねえ、間違ってないよ。選択してきた事、全部。 ある時ふっと、どうでもよくなる瞬間が来るからね。 身を委ねていてね。 自然とこっちに来れるから。 私ね、今全然辛くないよ。 なんだかね、どうでもよくなっちゃったんだ。 でもね、それで良かったんだよ。 今、涙を流してるのも 消えたくて仕方ないのも 無気力で、無意味で、頭のてっぺんがモヤモヤするのも 全部、ここに来る為の道だったみたい。 大丈夫。そのままでいてね。 あなたのおかげで現在(いま)、ここにいられるよ。 私とあなたが作り上げた現在(いま)が キラキラ輝き始めているよ。 満足なんてしていない。 だって、ゴールはここじゃないでしょ? 毎日課題が生まれるけれど、全然痛くない。 ちょっとやそっとの事じゃ辛くない。挫けないよ。 これは全部、あなたのおかげ。 ありがとね。頑張ったね。 バトンは私が握ってるから 今度は私が繋げていくね。 幸せになるよ。幸せにする。 絶対に離さないよ。 楽しみにしててね。 未来の自分を。 <こゑだ> ◆紹介曲「 ふたりで 」 作詞:こゑだ 作曲:桐嶋ノドカ ◆1st Album『Individuality』 2021年6月23日発売 BZCD-004 ¥3,500(税抜) <収録曲> 1.Input 2.パープル 3.Straw 4.Little Daisy 5.18 6.Middle Finger 7.V.I.P. 8.ふたりで 9.嘘 10.毒針 11.二等辺三角関係 12.ピーポーピーポー 13.滅亡前夜 14.Output 15.Little Daisy -Individuality-*CD ONLY

    2021/07/09

  • ぜったくん
    味噌つけてキュウリ食べたいとしか思ってなかった。
    味噌つけてキュウリ食べたいとしか思ってなかった。

    ぜったくん

    味噌つけてキュウリ食べたいとしか思ってなかった。

     2021年6月25日に“ぜったくん”が新曲「味噌つけてキュウリ食べたい」をリリースしました。今年2月5日に、新曲「Midnight Call feat. kojikoji(Tomggg Remix)」を、4月9日に「Man Say Bien」をリリース。第3弾となる今作については「栄養がないと思われがちなキュウリですが、カリウムやビタミンC、食物繊維が多く含まれています!これをキンキンに冷やし、味噌で食べて夏を乗り切る曲なのです」とコメントしております。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ぜったくん”による歌詞エッセイをお届け。新曲「 味噌つけてキュウリ食べたい 」が誕生するまでのお話を明かしていただきました。ノスタルジックな日本の夏が表現された歌詞と併せて、このエッセイもお楽しみください…! ~歌詞エッセイ:「 味噌つけてキュウリ食べたい 」~ この曲「味噌つけてキュウリ食べたい」はインスピレーションに全振りした曲です。サビができたのは去年の夏でした。すべてを焼き尽くさんとする7月の太陽にぜったくん(以下Z)はやられていました。いつもなにかしらにやられてるのですが。 自粛期間を大義名分にして相変わらず引きこもっていたZは、ゲームのかたわらサンプルを探していました(このサンプルというのは、ギターだったり歌声だったり、だれかが作ってくれた音源のことです。サブスクで月額を払えば商用フリー)。なんかイイのないかな~的な感じでなんとなく聴いたギターのサンプル。これがZを一気に涼しくしてくれました。味噌キュウのイントロです。 そこからは早かった。ひたすら涼しくなりたいという思いから自然とあのサビを歌っていて、トラックも秒で完成しました。その日は温泉街で参加してもらったラッパーのkou-keiに別件で家に呼ばれていたので、ついでに聴いてもらいました。SNSアップ前です。 kou-keiは「うおおぉ!!」といって首を振り続けた後、「これ、ラップいれてもいいすか!!?」と言ってくれたので2人でバースを蹴りました。楽しかった…。このバースはお蔵入りになりましたがいつか世に出したいです。そしてSNSにサビだけアップしたところ、皆様からご好評いただいたという流れです。 そして月日はたち今年の春頃。「Man Say Bien」の制作を終えてすぐ、気温が高くなり初夏の暑さを感じました。ここから半年くらいずっと半袖着るやつか~~と長くなった夏が来るのを嫌がっていました。と同時に味噌キュウのことも思い出したのでフルを作ろう!ということになりました。 一年前に作った曲の雛形をみて「あの頃は青かった...」などと思いながら、順調に制作は進みます。そこでどんな歌詞をいれようかなと初めて迷いました。なぜなら、味噌つけてキュウリ食べたいとしか思ってなかったから。しかし思いのほか結論は簡単でした。世界一平和な曲を作ろうと。これに決めました。そしてノスタルジックな日本の夏を表現しようと思ったのです。 そこからは夏のバイブスを体にいれる作業です。前から好きだった映画『サマータイムマシンブルース』をもう一度観て、やっぱりイイなぁぁってなった後すぐ書きました。前半ラップパートは夢オチなのですが、実は<君>を<キュウリ>に見立てております。そんな曲です。 そんなこんなで曲の解説はここまでです。いつもにくらべてバイブス要素が強い曲だったので、意味こめまくった曲の時にエッセイまたやりたいです。。。そんな今回の曲ですが<流行りに流されるヤツ それすらわからないヤツ わからないから興味ないフリした>というところはお気に入りポイントですのでご査収ください。流行りがまったくわかりません。 それではみなさま「味噌つけてキュウリ食べたい」を聴いて食べて寝て、そのあとまた聴いてそれぞれの夏をお楽しみください。 <ぜったくん> ◆紹介曲「 味噌つけてキュウリ食べたい 」 作詞:ぜったくん 作曲:ぜったくん

    2021/07/08

  • Hakubi
    足を止めない、日々を止めない。一緒に歩み続けることを歌いたい。
    足を止めない、日々を止めない。一緒に歩み続けることを歌いたい。

    Hakubi

    足を止めない、日々を止めない。一緒に歩み続けることを歌いたい。

     2021年9月8日に“Hakubi”がメジャーデビューアルバム『era』をリリース。先行配信シングル「アカツキ」「在る日々」「道化師にはなれない」、そして映画『浜の朝日の嘘つきどもと』の主題歌「栞」を含む全12曲を収録。バンドが歩んできたこれまでの歴史と、図らずもこの1年、一変した生活。その中で、自らと向き合いながら、それでも前に強く突き進んでいく、これから先の“時代”へのメッセージを詰め込んだ意欲作となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Hakubi”の片桐(Vo.)による歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け!今回は第1弾。綴っていただいたのは、新曲「悲しいほどに毎日は」についてのお話です。2020年の自身が真空パックされたようだというこの曲。ライブが思うようにできない日々のこと、ライブが再開する前の不安、そして今の想い…。是非、歌詞と併せて受け取ってください。 ~歌詞エッセイ第1弾:「悲しいほどに毎日は」~ お久しぶりです。Hakubi vo./gt.片桐です。 今年2月に初めてエッセイなるものを書かせて頂いてから約半年。 またエッセイを書かないかと(しかも三ヶ月連続で)お話をいただきました。 とても嬉しくて早速書き始めたのですが もしかしてBa.アルくんの方が適役かも?と早速筆が止まりました。 というのも最近、雑誌のインタビューやラジオなどで発揮する Ba.のアルくんの話をまとめる能力が高すぎるのです。 Drマツコ曰く、 ”あんまり打席には立たないけど打席立ったら必ずホームラン打ってくるやつ” 確かに。悔しいけどそうなのです。 自分は目瞑ってバットを振り回し続けることしかできないような人間なので 今回も拙い文章ではありますが、歌詞を書いている自分が思うままに書いてみます。 “悲しいほどに毎日は” この曲はまさに2020年の自分自身を閉じ込めた真空パックだと思う。 自分たちの出る予定だったイベントや音楽フェス、 知り合いのバンドのツアーがなくなっていくこと。 知り合いのバンドがその足を止めてしまうこと。 “仕方がない”で心をごまかしていくことに慣れてしまった。 自分がおかしいのか、世界がおかしいのか。 昨年、ライブが思うようにできなくなってからというもの バンドマンとしての自分を失ってしまっていた気がした。 目標も見つからないままに時々開催できた配信ライブで心を繋ぐ そして何もなくやり過ごす毎日に戻っていく。 形のない”バンドマンのプライド”だけを残して。 前例がないから、マニュアルがないから。 もうそんなこと言っていられないほど時は過ぎていて、 状況を汲み取って新たな方法を見つけ歩き出す音楽人も増えた。 大きく変わったのは有観客でのライブが再開した、 2020年9月21日「KANSAI LOVERS 2020」 これまでとは伝え方の違う配信ライブが約半年間続いたことで、 今まで散々行ってきたライブハウスでのライブが分からなくなっていた。 あんなに望んでいた目の前に誰かがいることが怖く思えた。 そのマスクの下は笑ってくれているのだろうか。 自分たちがその心を消化できるのだろうか。 自分たちに”ライブ”ができるのだろうか。 そんな不安は杞憂に終わった。 会場全体の緊張感、高揚感、 音や言葉の一つ一つを受け取ってくれるのが 不思議なことに、マスクをしていてもわかるのだ。 ああ、これだ。 これがライブだ。 バンドが失くしちゃいけないものを、 忘れちゃいけないものを思い出させてくれた。 それどころか制限された中の言葉のない一体感が ライブがくれる本当の繋がりをくれた気がする。 もっとライブが好きになった。 「これをしてはいけない」に、尚更燃え上がるのは とても人間らしくて自分でも笑ってしまいそうになるけれど いつかライブ会場で一緒に歌ってほしい曲ができました。 “悲しいほどに毎日は” 変わってしまった毎日が なくなってしまった場所が あっけなく過ぎてしまった時間が もう二度と戻ってくれないことに気づいた今だからこそ “仕方ない”と諦めるのではなく 悲しみに塞ぎ込むのではなく それぞれ違う痛みを抱えながら、その先へ進む原動力に。 足を止めない、日々を止めない。 一緒に歩み続けることを歌いたい。 いつかライブハウスで一緒に歌えることを祈って。 読んでくれてありがとうございました。 来月は何を書こうかな。 今までの分、たくさん溢れてしまいそうだ。 <Hakubi gt./vo. 片桐> ◆メジャーデビューアルバム『era』 2021年9月8日発売 初回限定盤 WPZL-31869 ¥4,000(税込) 通常盤 WPCL-13298 3,000(税込) ◆アルバム『era』予約リンク https://hakubi.lnk.to/era 」

    2021/07/07

  • まるりとりゅうが
    全てが自分じゃないからこそ歌える歌がある。
    全てが自分じゃないからこそ歌える歌がある。

    まるりとりゅうが

    全てが自分じゃないからこそ歌える歌がある。

     2021年6月30日に“まるりとりゅうが”が1stフルアルバム『まるりとりゅうが』をリリース!アーティスト名を冠した今作。デビュー直後に配信チャートで1位を獲得した「気まぐれな時雨」や失恋ソングの定番曲「幸せになって」、タイアップ曲である「ONE STEP」「サニー」「リナリア」、さらに新曲を含む全12曲を収録。バラエティに富んだ楽曲と、2人ならではのハーモニーが堪能できる充実の内容に仕上がっております。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“まるりとりゅうが”のMaRuRiによる歌詞エッセイをお届け!今回が最終回。綴っていただいたテーマは「わたしと歌」です。歌が大好きだった幼い頃に気づいたこと。上京してからのRyugaとの出逢い。そして“まるりとりゅうが”として歌うときの想い。今作を聴きながら、このエッセイもじっくりとお楽しみください…! ~歌詞エッセイ最終回:「わたしと歌」~ 私は6歳の頃から12年間合唱団に所属し、声楽を学んでいた。合唱団では年に数回コンサートがあり、私の両親はいつもビデオカメラで私の歌っている姿をおさめてくれていたのだが、コンサートでは英語やイタリア語、古典的な歌など、様々な言語の楽曲を歌詞の意味を理解せずに歌うことが多々あった。 ビデオカメラの中に映っている私は、みんなが知ってるような、いわゆる音楽の授業で学ぶような曲の時は笑顔で楽しそうに歌っている。一方で、歌詞の意味を理解しない(できない)まま歌っている時の私は、まったく生気の無い表情で、なんとなく歌っている様に見えたのだ。 その時、私は知ったのだ。歌詞の意味を理解して頭の中でしっかり解釈をしてからじゃないと、どんなに歌うことが好きな私でも、心から楽しんで表現できないということを。 月日は経ち、私は歌手になりたいという夢を抱いて19歳の頃に、地元福岡を飛び出し、東京に出てきた。地道に活動しているうちに今の相方・Ryugaとの出逢いがあった。きっかけは、SNS。 RyugaがSNSに載せていた「好きなのに」というオリジナル楽曲を聴いて、私からメッセージを送ったのが始まりだった。とても良い曲だったから、なにか行動に起こさずにはいられなかったのだ。今思えば、その時からRyugaの楽曲制作の才能を私は誰よりも感じていたのだと思う。 そして色々な縁が重なり、2018年、私たちは男女ユニット『まるりとりゅうが』を結成することになった。それからはRyugaの作る音楽、想いを、私の声に乗せて表現するという今の形が出来上がった。 Ryugaは人一倍、歌詞に対する想いが強く妥協を許さない人だ。だから私が間違った解釈をして歌っていたりすると、「そこはこう歌ってほしい」と明確なアドバイスしてくれる。 しかし、歌詞の意味を頑なに教えてくれない時もある。そんな時は私なりに精一杯、その曲の主人公になりきってみる。主人公が失恋していたら、どん底に失恋した気持ちで。自信のない女の子が出てきたら、本当にその女の子になりきって落ち込んでみたり。その歌詞と同じことをしてみたりすることもあった。 まるりとりゅうがの音楽は、ほとんどが相方のRyugaの作る作品だからこそ、私にしか表現できない特別なものが生まれると思っている。全てが自分じゃないからこそ歌える歌がある。「なりきる」って案外楽しい事だから、やっぱり私は歌が好きだ。 <まるりとりゅうが・MaRuRi> ◆1st Full Album『まるりとりゅうが』 2021年6月30日発売 UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤 PDCN-1017 ¥4,950(税込) 通常盤 UPCH-20589 ¥3,300(税込) <収録曲> 01. 気まぐれな時雨 02.リナリア 03. わけじゃない 04. 幸せになって 05. 甜言蜜語 06. らしく。 07. ONE STEP 08. サニー 09. どこにもないの 10. 嫉妬 (Album ver.) 11. シール 12. 幸せになって (Piano ver.)

    2021/07/06

  • こゑだ
    気づいちゃったんだよね。君は私に勿体ないって事。
    気づいちゃったんだよね。君は私に勿体ないって事。

    こゑだ

    気づいちゃったんだよね。君は私に勿体ないって事。

     2021年6月23日に“こゑだ”が1st Album『Individuality』をリリースしました。自身作詞作曲の楽曲をはじめ、初の楽曲提供など全15曲が収録。こゑだは今作について「魂を込める瞬間、世界と世界が交わっていく。とびきりの個性がぶつかり合い、融合し、1枚のアルバムが出来ました」とコメント。是非、その歌声と世界をご堪能ください…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“こゑだ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾。綴っていただいたのは、新曲「 毒針 」にまつわる一通のお手紙です。<君>に伝えられなかった気持ち、本当は伝えたかった想いを、歌詞と併せてお楽しみください。 ~歌詞エッセイ第2弾:「 毒針 」~ 水平線って、どうしてこんなに透き通って見えるの? 嫌い。 だって果てしなく遠くて手の届かない感じがするし。 それに私、あんなに綺麗になれないし。 徹夜明けの朝陽ってどうしてこんなに眩しいの? ほんと嫌い。 痛いし。 両目から心臓まで貫かれていくから。 君って本当に片付けないからさ、 間に合わせのプレゼントとか 吸い終わったメンソールとか 初めて撮ったツーショットとか お揃いで買ったマグカップとか 一緒にハマったゲームとか 毎日眠ったベットとか 枕とか、歯ブラシとか 服とか、靴とか、匂いとか、思い出とか 二人で過ごしたこの家とかさ。 嫌い。 全部、無くなっちゃえばいいのに。 こんなの、あげなきゃよかった。 こんなの、吸ってほしくなかった。 こんなの、撮らなきゃよかったんだ。 みぞおちのところにブラックホールができた。 喜怒哀楽が全部、一目散に吸い込まれていく。 必死に何かを掴んでも、スルリと抜け落ちる。 君はさ、今どんな事してるんだろ。 私の事、考えてくれてる? 私は君で頭がいっぱいいっぱいなんだけど。 ずっと一緒だったから、すっごく新鮮なんだけど。 バカみたいな話、もうできないじゃん。 好きだったのになあ。 グミもアイスもお気に入りのジュースも すぐに分かってあげられるのに。 合鍵まで置いてっちゃってさ、 まるで本当におしまいみたいだね。 嫌い。こういうとこ、ほんと嫌いなんだよ。 都合の良い関係でいいのに。 良い男ぶって、バカみたい。 ほんと、バカみたい。 気づいちゃったんだよね。 君は私に勿体ないって事。 ごめんね。これまでの事。 また戻ってくる? …………。 今日はハンバーグ作って待ってるから いつでも帰ってきてね。 …………。 早く戻って来てね。 …………。 ごめんなさい。 …………。 愛してる。 ずっとずっと。 ……………………。 あはは、変なの。 ひとりで何言ってんだろ。 怒ってるよね、きっと。 分かってるよ。 だって、3年も一緒にいたんだもん。 一番愛した人だったんだ。 嘘だって思うかもしれないけどさ。 あーあ、これからどうしていけばいいのかな。 何にも分からなくなっちゃった。 毎日の予定とか、人生のサイクルとか、 全部いちから考え直さなくちゃいけないなあ。 こう見えて結構、合わせてたところもあったみたい。 私の周りは全部 君との思い出で溢れかえってる。 君の体温が恋しい。 また不意に触れてくれたら 私はもうそれ以上望まないのに。 どうしても、どこを見ても、 君の顔が浮かんでくるよ。 上書きできるかな、私。 きっと、無理だと思う。 ……好きだったよ……。 ……………。 本当に、 本当に、本当に、 これまで、本当にありがとう。 ………………。 さよなら。 <こゑだ> ◆紹介曲「 毒針 」 作詞:こゑだ 作曲:こゑだ ◆1st Album『Individuality』 2021年6月23日発売 BZCD-004 ¥3,500(税抜) <収録曲> 1.Input 2.パープル 3.Straw 4.Little Daisy 5.18 6.Middle Finger 7.V.I.P. 8.ふたりで 9.嘘 10.毒針 11.二等辺三角関係 12.ピーポーピーポー 13.滅亡前夜 14.Output 15.Little Daisy -Individuality-*CD ONLY

    2021/07/02

  • Tani Yuuki
    だから僕らが記していかなきゃいかない、伝えていかなきゃいけない。
    だから僕らが記していかなきゃいかない、伝えていかなきゃいけない。

    Tani Yuuki

    だから僕らが記していかなきゃいかない、伝えていかなきゃいけない。

     2021年6月28日に“Tani Yuuki”が新曲「Over The Time」を配信リリースしました。月9ドラマ『ナイト・ドクター』のために書き下ろされた楽曲です。これまでのドラマ主題歌の概念を覆し、各話によって異なるアーティストの楽曲が劇中に流れる同ドラマ。Tani Yuukiの「Over The Time」は、苦悩や葛藤を抱えながらも成長していく、劇中の医師たちの姿を彩るエモーショナルで壮大なバラードナンバーとなっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Tani Yuuki”による歌詞エッセイをお届け!新曲「 Over The Time 」に込めた想いを綴ってくださいました。当たり前だったことが、そうではなくなってしまった世界にぶつかり、今を生きているすべてのひとへ。是非、歌詞と併せてこのエッセイを受け取ってください。 ~歌詞エッセイ:「 Over The Time 」~ しばし僕の独り言にお付き合いください。 時間が経つと感覚は忘れてしまうものである。 時間が経つと記憶は薄れてしまうものである。 例えば鈍く刺さった苦い経験や嬉しかった日の感情。 久しく会っていない誰かの顔とか。 そういえばそんなこともあったね。 なんて時々思い返して笑ったりする。 それはどうしようもなく自然なことで、 逆らえないものだと思う。 では災害や常識を超えた不幸だったらどうだろう。 当たり前だったことが そうではなくなってしまった世界。 僕自身もぶつかった。 一人暮らし、 人と会えない日々、 世間がざわつく厄災に。 僕は今ごくごく当たり前なことを言っている。 だけど、それを当たり前にしたくないと思った。 当たり前になってしまったものから 順番に薄れ、忘れてしまう。 だから僕らが記していかなきゃいかない、 伝えていかなきゃいけない。 そこから学んでいこう、 そんな当たり前なことを僕は痛感した。 大事にしていきたい。そう思ったのだ。 <Tani Yuuki> ◆紹介曲「 Over The Time 」 作詞:Tani Yuuki 作曲:田中隼人

    2021/07/01

  • まるりとりゅうが
    「シール」とは、魔法の表現なのだ。
    「シール」とは、魔法の表現なのだ。

    まるりとりゅうが

    「シール」とは、魔法の表現なのだ。

     2021年6月30日に“まるりとりゅうが”が1stフルアルバム『まるりとりゅうが』をリリース!アーティスト名を冠した今作。デビュー直後に配信チャートで1位を獲得した「気まぐれな時雨」や失恋ソングの定番曲「幸せになって」、タイアップ曲である「ONE STEP」「サニー」「リナリア」、さらに新曲を含む全12曲を収録。バラエティに富んだ楽曲と、2人ならではのハーモニーが堪能できる充実の内容に仕上がっております。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“まるりとりゅうが”のRyugaによる歌詞エッセイをお届け!今回は第2弾です。綴っていただいたのは、新曲「 シール 」のお話。失恋を“シール”で表現したこの曲の、誕生のきっかけを明かしてくださいました。忘れたい人がいても忘れられないあなたに、このエッセイと歌詞が届きますように…! ~歌詞エッセイ第2弾:「 シール 」~ シールを剥がそうとしたら剥がしている途中で切れてしまったり、剥がした跡がベトベトだったり。そんな出来事、誰もが人生で一度は経験したことあるのではないだろうか。もしくは想像できるのではないだろうか。実際、僕には経験がある。 とあるなんでもない日だった。自分のお気に入りのモバイルバッテリーに貼ってあったシールを突然剥がしたくなった。お気に入りの物に貼っていたということから見ても、当時、貼った瞬間は、そのシールが自分にとって素敵なものであったに違いない。それなのに、そのシールを剥がそうとしたのだ。人は気分で感覚や価値観が変わるものだし、ここまではよくあることだとしよう。 しかし、綺麗に剥がれてくれれば良いものの、かなり頑固なシールだった。当然剥がしている途中に切れはするし、跡はベタベタだった。僕はベタベタな部分を綺麗にしようとさらに爪で擦った。しかしベタベタは綺麗になるどころかもっと広がっていった。その瞬間、頭の中でふと「この状況が失恋に似ている」と感じたのだ。僕はすぐに音楽部屋に行き、歌詞を書いた。今まで歌詞を書いてきた中でも最速だった。まるで知っている曲の歌詞をメモに書き出しているかのような感覚だった。 あなたを必死に剥がしてるのに 綺麗に剥がれてくれない あなたとの日々 擦れば擦るほど広がって 比喩的な表現だが、わざわざ説明せずとも、すっと理解できるような、個人的に絶妙な表現だった。失恋をシールで表現、説明できるのがとても不思議ではあるが、これが言葉の面白いところなのだろう。 こんな曲ができた、と家族のLINEグループにデモを送ると、父から「シール剥がし使えば綺麗に剥がれるよ」と空気の読めないリアクションが返ってきた。だがそれも説明できるのだ。「シール剥がし」は「次の恋愛」と言える。好きな人ができると、案外前の恋愛から素早く「次の恋愛」に切り替えられる人も多いだろう。 「ドライヤーやオイルなどを使えば剥がしやすくなるよ」。そんな意見も聞こえてくる。だがそれも「ドライヤーやオイル」=「相談相手」という説明にできる。相談に乗ってくれる人がいると一人で抱え込むよりも気持ちが楽になり、「忘れる」ということを少しづつ受け入れられるかもしれない。 「シール」とは、魔法の表現なのだ。 忘れたい人がいても忘れられない、本当は忘れたくない。そんなもどかしい状況と日々戦っている人に、是非一度聴いてもらいたい楽曲が完成した。 <まるりとりゅうが・Ryuga> ◆紹介曲「 シール 」 作詞:Ryuga 作曲:Ryuga ◆1st Full Album『まるりとりゅうが』 2021年6月30日発売 UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤 PDCN-1017 ¥4,950(税込) 通常盤 UPCH-20589 ¥3,300(税込) <収録曲> 01. 気まぐれな時雨 02.リナリア 03. わけじゃない 04. 幸せになって 05. 甜言蜜語 06. らしく。 07. ONE STEP 08. サニー 09. どこにもないの 10. 嫉妬 (Album ver.) 11. シール 12. 幸せになって (Piano ver.)

    2021/06/30

  • ネクライトーキー
    1番のAメロ部分まで聴いた時、僕はなぜだか昔のことを思い出していた
    1番のAメロ部分まで聴いた時、僕はなぜだか昔のことを思い出していた

    ネクライトーキー

    1番のAメロ部分まで聴いた時、僕はなぜだか昔のことを思い出していた

    2021年5月19日に“ネクライトーキー”がMajor 2nd Album『FREAK』をリリースしました。メジャーデビュー作『ZOO!!』以来1年4カ月ぶり、3枚目のアルバム。アニメ『秘密結社 鷹の爪 ~ゴールデン・スペル~』OP曲の「誰が為にCHAKAPOCOは鳴る」アルバムバージョン、ライブで披露されている新曲「続・かえるくんの冒険」「豪徳寺ラプソディ」「はよファズ踏めや」、アルバムのための新録曲など全13曲が収録されております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ネクライトーキー”による歌詞エッセイを3か月連続でお届け。第2弾を担当したのは、メンバーのカズマ・タケイ(Dr.)です。今作の収録曲「 Mr.エレキギターマン 」に通ずるお話。以前は、自身の音楽の聴き方の変化にほんの少しの寂しさを感じていたという彼。しかし最近、気持ちがまた違ったものに。その理由とは…? 是非、歌詞と併せてお楽しみください! ~歌詞エッセイ第2弾:「 Mr.エレキギターマン 」~ 長年音楽に携わってきて、少し偏った音楽の聴き方をすることが増えた気がする。ある種の職業病のようなもので、「あ、この展開の後にこれが来るのね!」とか、「この歌詞はこれとの対比で効果的だ!」などテクニック的なこと。ドラマーとして「このリズムをこのメロディーに合わせるの斬新!」や、「スネアのミュート加減が絶妙だ!」など、どうしても制作者目線で音楽を聴いてしまうのだ。コード進行、リズム、音色や音質、機材の種類や設定など、楽曲を制作する上で必要な知識を知れば知るほど、今まで気にもしていなかったようなことが気になってくる。 それ自体は悪いこととは思わないし、当然といえば当然。常にそういうことを考えているのがプレイヤーというものであるし、然るべきである。しかし、知らなければ得られていた感動があったのかもしれない。そう考えると残念なような、少し寂しいような気持ちになってしまう。でもこれは仕方のないことだよな、まー頑張ろ、なんて思っていたのがここ数年の話。 ここからは最近の話。歌詞エッセイを書くことになった僕は、部屋でネクライトーキーNew Album『FREAK』(絶賛発売中)を聴きながら、何について書こうか悩んでいた。どの曲も思い入れがあるし、書こうと思えばきっと書ける。テーマにできることが多すぎて、逆に迷ってしまっていた。ゴールは見えないけど、とりあえず僕目線でこのアルバムについて思うことをつらつらと書き並べてみようと思い、PCのメモ帳を開いたちょうどその時。アルバム12曲目「Mr.エレキギターマン」が流れ始めた。 “カーテン隙間陽が差して 薄暗い部屋の中を照らせば 埃被った思い出がニヤリ ほら笑うんだ” 1番のAメロ部分まで聴いた時、僕はなぜだか昔のことを思い出していた。アニメ『ONE PIECE』の初代OP曲のイントロがかっこよくて何度も繰り返し再生していた小学生の頃のこと。TSUTAYAで大量にCDを借りてMDにコピーし、机の引き出しいっぱいに並べてはニヤニヤしていた中学生の頃のこと。高校に入学し、初めて行ったロックフェスでフジファブリックやTHE BACK HORNを涙でぐちゃぐちゃになりながら見たこと。部活の高橋先輩からオススメされたZAZEN BOYSは異物感の塊で、最初はとても聴けなかったこと。クラスの窓際の席の山田に教えてもらったArctic Monkeysがとにかくかっこよかったこと。変わり者の柿本先輩にこのグルーヴを聴け!とゴリ押しされたSly & the Family Stoneは音がモコモコで最初はあまり受け入れられなかったこと。友部正人とフラワーカンパニーズとサンボマスターが対バンするイベントを一人で電車に2時間揺られ埼玉まで見に行ったこと。思えばミュージシャンになりたいと強く意識したのはこの頃だった。 そんな僕の音楽人生の原点ともいえる記憶がたくさん蘇ってきた。出会う音楽のどれもこれもが新鮮で刺激的だった10代の頃。とにかくキラキラした日々で、毎日がダイヤモンドのように輝いていたのである――と言えたらどんなによかっただろう。 峯田和伸の朝焼けニャンニャンが更新された日はものすごく嬉しくて、翌日は「童貞ソー・ヤング」を口ずさみながら登校したことや、当時付き合っていた彼女にバイブルだった大槻ケンヂ著「グミ・チョレート・パイン」を貸すという失態を犯すなど、顔を覆いたくなるような記憶も呼び起こされてしまった。心底思い出したくなかった。 よかったことや悪かったこと。嬉しかったことや悲しかったこと。後悔やむず痒さも全てひっくるめ、音楽と紐付いた懐かしい記憶に僕は部屋で一人ニタニタと笑ってしまっていた。 気付けばアルバムの再生は終わっていた。音源の完成から何度も繰り返し聴いているアルバム。この「Mr.エレキギターマン」という曲で、なぜ今回だけが昔の記憶を思い出すトリガーになったのかは分からない。分からないが、音楽と紐付いた多くの青い記憶が思い起こされたこと、そしてそれによって少し笑えたという事実に、僕はちょっとだけ胸のつかえが下りたような気がした。 音楽の聴き方が変わってしまったことを、何も寂しく思う必要なんてなかったんだ。たくさんの感動をくれた音楽。それとともにあった記憶。一つ一つを積み上げてきた僕だけの歴史があったからこそ得られた今の感情。10代の頃のような爆発的な感情の昂りは少なくなったとしても、過去のことを振り返りクスリと笑う、そんな気持ちになれるのはこれまでの歴史があったからこそできる体験なのではないか。音楽に関する専門的な知識の有無は関係ない、一つの音楽の楽しみ方ではないか。そう思えたのである。 歳を取るにつれ、音楽の趣味・趣向はきっと変わっていく。今後出会う曲の全部が全部、未知との遭遇的な感動とは違ったとしても、今はまだ知らない音楽の楽しみ方がたくさんあるのではないか。そんな出会いがあったとして、その時に一体僕はどんな感情になるんだろうか。そんなふうに考えながらワクワクしてきた僕は、こうして今抱いている音楽に対する期待感が、何だか10代の頃に感じていたそれに似ているような気がして、少しだけ嬉しかったのであった。と同時に、こんなこと考えてる自分老いたなーやべーと思うのであった。 <ネクライトーキー・カズマ・タケイ> ◆紹介曲「 Mr.エレキギターマン 」 作詞:朝日 作曲:もっさ ◆Major 2nd Album『FREAK』 2021年5月19日発売 初回生産限定盤[CD+BD] AICL-4053~4 ¥4,800(税抜) 通常盤[CD] AICL-4055 ¥2,800(税抜) <収録曲> 1.気になっていく 2.はよファズ踏めや 3.大事なことは大事にできたら 4.踊る子供、走るパトカー 5.誰が為にCHAKAPOCOは鳴る(Album EDIT) 6.俺にとっちゃあ全部がクソに思えるよ 7.八番街ピコピコ通り 8.豪徳寺ラプソディ 9.カニノダンス 10.思い出すこと 11.続・かえるくんの冒険 12.Mr.エレキギターマン 13.夢を見ていた

    2021/06/29

  • GOOD ON THE REEL
    僕はそんなよくわからない「なんかいい感じ」が好きなのです。
    僕はそんなよくわからない「なんかいい感じ」が好きなのです。

    GOOD ON THE REEL

    僕はそんなよくわからない「なんかいい感じ」が好きなのです。

     2021年6月9日に“GOOD ON THE REEL”が『花歌標本』をリリースしました。結成15年目に放つ4年ぶりのフルアルバム。今作は“あなた”と“わたし”といった、身近な存在に対する想いを描いた楽曲が多く収録されております。15周年を迎え、ゼロから新たな自分たちの音楽を創りあげ、歌詞を付け、標本のように形あるものとして残したい、音楽に定義付けをしたい、そんな想いがアルバムタイトル『花歌標本』に託されております。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“GOOD ON THE REEL”の千野隆尋による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回はその最終回です。綴っていただいたのは、新曲「 標本 」に通ずるお話。一瞬の美しさ、よくわからない「なんかいい感じ」が詰まった“標本”のような今作を是非、エッセイと併せてお楽しみください…! ~歌詞エッセイ最終回:「 標本 」~ 僕の実家は、ただいまと玄関のドアを開けると、正面の壁に蝶々の標本が飾ってありました。父が社員旅行で台湾に行った際に買ってきたオオルリアゲハの標本です。父は昔から物知りで、とくに自然のことに詳しく、植物や生き物についてたくさん教えてくれました。 残念ながら僕はそのほとんどを覚えていないわけですが、その影響もあってか植物や生き物、鉱物なんかも好きです。宝石のように綺麗な色を持つ虫や花達。自然に生まれたなんて信じられない程の美しさ。いやむしろ、自然の中でこそ生まれた美しさなのでしょう。 ということで標本ですが、僕の部屋にもいくつかあります。先述したオオルリアゲハやモルフォ蝶、オオルリモンタテハなど、あとは植物の標本もちらほらと…。本当は棚をあらゆる標本や鉱物なんかで埋め尽くして、何かの学者の書斎みたいにしたいぐらいです。虫嫌いで気分を害した方、本当にすみません。 しかしそれ程までに、一瞬というのは美しいものです。その一瞬を写真や絵画などではなく、三次元の一瞬として残す標本。それはきっと、僕らが残してきたCDに繋がる部分があると思うのです。その時のGOOD ON THE REELをピンで留めた標本。 日本人ならではの感覚かもしれませんが、僕はそんなよくわからない「なんかいい感じ」が好きなのです。人の夢のような儚さ。月が綺麗ですねと伝える想い。「はい」と「いいえ」の狭間にある、うまく言葉に出来ない気持ち。そんな言葉を、音を、デザインを、形を、CDとして、標本として残していきたい。今までも、もちろんこれからも。 <GOOD ON THE REEL・千野隆尋> ◆紹介曲「 標本 」 作詞:千野隆尋 作曲:伊丸岡亮太 ◆4thフルアルバム『花歌標本』 2021年6月9日発売 初回限定盤 POCE-92118 ¥4,000(税抜)/¥4,400(税込) 通常盤 POCE-12164 ¥3,000(税抜)/¥3,300(税込) 01 あとさき 02 交換日記 03 虹 04 35°C 05そうだ僕らは 06 オレンジ 07 そんな君のために 08 ノーゲーム 09 目が覚めたら 10 標本

    2021/06/28

  • こゑだ
    ずっと言えずに抱えてきた事を全部、今日、私はあなたに伝えます。
    ずっと言えずに抱えてきた事を全部、今日、私はあなたに伝えます。

    こゑだ

    ずっと言えずに抱えてきた事を全部、今日、私はあなたに伝えます。

     2021年6月23日に“こゑだ”が1st Album『Individuality』をリリースしました。自身作詞作曲の楽曲をはじめ、初の楽曲提供など全15曲が収録。こゑだは今作について「魂を込める瞬間、世界と世界が交わっていく。とびきりの個性がぶつかり合い、融合し、1枚のアルバムが出来ました」とコメント。是非、その歌声と世界をご堪能あれ…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“こゑだ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾。綴っていただいたのは、新曲「 嘘 」にまつわる一通のお手紙です。<あなた>に伝えたい本当の気持ちを、歌詞と併せてお楽しみください。 ~歌詞エッセイ第1弾:「 嘘 」~ ごめんね。 私、本当は処女じゃないの。 ずっと、嘘ついてたの。 十三歳の夜、見ず知らずのおじさんと紙切れ一枚で。 それがはじまりだったの。 一人だけじゃない。 何人も相手にしてきた。 後悔してるの。 あなたに嫌われるのが怖くてずっと言えないでいたの。 ごめんね。 それから、それからね 十六歳の時、初めて子供を産んだの。 男の子。 私、母親とすごく仲が悪くて 中学を卒業してすぐに家を出て ずっと一人で暮らしていたの。 父親もあの人の言いなりだった。 学校のテストで満点をとった時も 「調子に乗るな」って言われて 音楽の先生にピアノを褒められた時も 「その程度で思い上がるな」って言われて そんな家にいるのが大嫌いだったの。 一人暮らしは大変だった。 お金がなくて、よく電気もガスも止まって それでも父親や母親のいる家に帰るより 余っ程良かった。 トイレットペーパーも買えなくて スーパーのトイレでこっそり盗んで帰った事もあった。 生きていく事に必死で無我夢中だったの。 そんな時、助けてくれたのが先生だった。 子供ができたって分かった時、 私とても怖くなって逃げ出した。 全部先生に押し付けて。 最低だよね。 きっと、あの子も私の事恨んでると思う。 ごめんね。 あなたと初めて出会った時、 本当は誰でもいいって思ってた。 寂しさを埋められるなら、 誰だって、何だって良いって思ってたの。 それなのに、 あなたは否定的な私を叱って 夢や希望を教えてくれた。 私が幼い頃に思い描いていた事 全部あなたが思い出させてくれた。 こんな私を「愛してる」って優しく包み込んでくれた。 過去を忘れる事ばかり考えていた私に 明るい未来を沢山描いてくれた。 あなたの事、本気で好きになったの。 知らない方があなたの為だって 本気でそう思って言えずにいたけど これ以上嘘を重ねるのは嫌だから これっきり、嘘つきも全部終わり。 本当はすごく怖い。 明日になったら後悔するかなって、 不安で押し潰されそうになる。 だけど、本当の幸せを教えてくれたあなたに、 ずっと嘘をついていられないから。 ずっと言えずに抱えてきた事を全部、 今日、私はあなたに伝えます。 <こゑだ> ◆紹介曲「 嘘 」 作詞:こゑだ 作曲:こゑだ ◆1st Album『Individuality』 2021年6月23日発売 BZCD-004 ¥3,500(税抜) <収録曲> 1.Input 2.パープル 3.Straw 4.Little Daisy 5.18 6.Middle Finger 7.V.I.P. 8.ふたりで 9.嘘 10.毒針 11.二等辺三角関係 12.ピーポーピーポー 13.滅亡前夜 14.Output 15.Little Daisy -Individuality -*CD ONLY

    2021/06/25

  • 川村結花
    なんだか今、イラ立っていたり心がトゲトゲしてるなーと思っている方
    なんだか今、イラ立っていたり心がトゲトゲしてるなーと思っている方

    川村結花

    なんだか今、イラ立っていたり心がトゲトゲしてるなーと思っている方

     2020年にCDデビュー25周年を迎えた、シンガーソングライター・川村結花。今日のうたコラムでは、その記念企画として2020年~2021年の2年を通じてのご本人によるスペシャル歌詞エッセイをお届けしてまいります!更新は毎月第4木曜。  シンガーソングライターとして活躍しながら、様々なアーティストへの楽曲提供も行い、ここ数年はピアノ弾き語りのLiveをコンスタントに続けている彼女。この連載でどんな言葉を綴ってくださるのでしょうか…!今回は第18回をお届けいたします。 第18回歌詞エッセイ:「 Travels 」 「にんげん~50ねん~~」と本能寺の変の折炎の中で舞う織田信長公、というシーンをよく時代劇で目にします(特に大河ドラマ)。あの舞は古い能、正確には能の原型にあたるものらしいですが、その演目であるところの「敦盛」の中の一節、ということはよく知られている歴史的知識だと思われます。ちなみにこれは当時の人間の平均寿命が50年という訳ではないそうですね(わたしはすっかりそう思っていましたが)。 なににせよ、「人間50年 下天のうちをくらぶれば 夢幻の如くなり」というこの一節。人生なんぞ夢幻の如きもの。ほんまそうやわ。なんかもう胸にグッと来ます。それと同じようなことで言えば豊臣秀吉公の辞世であるところの「露と落ち 露と消えにし我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢」てこんなん泣いてまうやん。 そら信長公も秀吉公も生前偉大なことと同じくらい否それ以上に酷いこともさんざんしはったやろうけど、今はとりあえずそういうことは置いといて。なにしろどれだけ有名な歴史上の人物でさえ「人の一生とはなんと儚いものであろうか」という歌を舞ったり詠んだりする訳であります。 そう、人の一生とはなんと儚いものなのであろうかと感じる気持ちは、古今東西同じなのだなあと思います。そしてそのことを思うたびに、こんな儚い一生やのに日々イラついたりしてばっかりでなんでもっと優しく穏やかに生きれんもんかいな、と反省しきりなのであります。 ということも含め、わたしの曲「Travels」の出だし。 どんなに長く 一緒にいれたとしても 100年にはとても足りない どうしてもっと早く出会わなかったの 大好きな人がいる。家族、友人、仲間。100年どころか永遠に一緒にいたい。けれどそんなこと叶わないとわかっている。永遠なんて無理だから。一生は儚いから。ならば、そんな儚い時間なら、争ったり疑ったり奪いあったりせず、お互い相手に優しくいたい。本当にそう思うのです。 巡る星の意味さえ知らずに いつかこの目が閉じられる たとえば1日だけでもいい 旅が長く続きますように あなたとずっといられますように そう、巡る星の意味もエジプトのピラミッドの謎も坂本龍馬の真の暗殺犯もわからないまま、多分わたしもこの目を閉じる時が来るのでしょう。今などこんなコロナ禍ゆえ1日1日がやたら長く感じる気がしますが、実際のところ時間は平時と同じに流れているのですよね。同じ1日ならば気持ちよく過ごせたほうがどんなにいいことでしょう。大好きな人とならなおさら。 そんな気持ちを込めて作った1999年リリースの「Travels」。ここ最近わたしのYouTubeチャンネルにて当時NYにて撮影した MV が公開になっています。自分でもとっても好きな作品です。ぜひご覧になってみてくださいね。 そしてなんだか今、イラ立っていたり心がトゲトゲしてるなーと思っている方。大切な人に優しい言葉をかけてみるとかメールなどしてみてはいかがでしょうか。かく言うわたしはこれを書いている最中に思い立ち、たった今ある人にご機嫌伺いの電話をしました(←ほんまよ)。気持ちが柔らかくなりました。笑顔にもなりました。相手もいっぱい笑ってくれました。よかった。今日はいい日。儚い一生のうちのほんの小さないい日。あなたも是非ね。ではまた来月! <川村結花> ◆紹介曲「 Travels 」 作詞:川村結花 作曲:川村結花 ◆「Travels」MV https://www.youtube.com/watch?v=igRXpI26Bd0 ◆プロフィール 川村結花(シンガー・ソングライター) 大阪府生まれ。東京芸術大学作曲学科卒業。1995年、アルバム「ちょっと計算して泣いた」でシンガーソングライターとしてデビュー。同時に作詞家作曲家として楽曲提供を行い、主な提供楽曲は、夜空ノムコウ(作曲)をはじめ2019年現在までに100曲以上。2010年「あとひとつ」(作詞作曲共作)でレコード大賞作曲賞を受賞。2017年、アルバム「ハレルヤ」をリリース。ここ数年は、提供楽曲の作詞作曲も行いながら、ピアノ弾き語りのLiveをコンスタントに続けている。 オフィシャルサイト: https://www.kawamurayuka.com ◆歌詞エッセイバックナンバー 【第1回】 【第2回】 【第3回】 【第4回】 【第5回】 【第6回】 【第7回】 【第8回】 【第9回】 【第10回】 【第11回】 【第12回】 【第13回】 【第14回】 【第15回】 【第16回】 【第17回】

    2021/06/24

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