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  • BRADIO
    On Fire
    On Fire

    BRADIO

    On Fire

     2025年7月16日に“BRADIO”がメジャー5thアルバム『FUNK FIRE』をリリースしました。今作には全10曲が収録。メジャー通算5枚目のオリジナル・アルバムとなり、初回限定盤と通常盤の2形態で発売されます。初回限定盤には、2025年1月22日にLINE CUBE SHIBUYAにて行われた"BRADIO 15th Anniversary 「FUNKY SET」"のライヴ映像が収録!    さて、今日のうたではそんな“BRADIO”の真行寺貴秋による歌詞エッセイを3週連続でお届け。第3弾は収録曲「 On Fire 」にまつわるお話です。おふざけ脳をフル回転させて制作したこの曲の、歌詞に盛り込んだファンクの心得とは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 作詞中にはキャンプファイアーをイメージしていた曲。最初はファイアーリンボーダンスみたいなのも想像してた。楽曲のリズムが棒をくぐってそうなビートだったから。歌の始まりが最初「リンボー」だったけど早めに挨拶に変えた。タイトルは、まんまの意味とスラングの絶好調とかノってるねみたいな感じ、そこもBRADIOっぽくてちょうどいい。   ライブで遊べそうな楽曲のこの手の歌詞は、今までにもけっこう多く書いてきたタイプだと思うし、BRADIOといえばのパブリックイメージかもしれません。大半はふざけてて、意味なんて考えずに踊れて、なんか口にしたくなる言葉、助平でちょっぴり真面目、みたいな。得意だってわけじゃないけどたくさん書いてるし、逆にたくさん書きすぎていつも書き終わった後に、「次のネタもうないぞ」となる。   今回もそう。「On Fire」はその時点でのおふざけ脳をフル回転で注いでいるような曲。特にこの曲に関してはふざけた。伝えたくて言いたい言葉とは違って、ただただ言いたい、言ってて聞いてて気持ちいい、ってそれだけ。こんなの歌詞じゃないと言われたらそれまでの歌詞。由緒正しき『歌ネット』でこんなことを言ってもいいものかと思うのだけど、「On Fire」を選んで書くからにはこの歌詞にだって魂はある。   BRADIOの曲でこういうダンスでロック、はたまたブラスロックとか、ファンキーなスメルがする楽曲、自分が思うコッテリ系のザ・BRADIOサウンドの時には、歌詞にファンクの心得を盛り込んでいることが多い。昔は意図的だったけどそれを繰り返してるうちに無意識になっていった。自分の言うファンクの心得とは書籍『ファンク - リッキー ヴィンセント (著)』の教えだ。   この本は、学問としてのファンクの書であり“大学レベルのファンク”が学べる1冊だと思っている。自分は帯違いで2冊持っている。その中でファンクバンドにある要素みたいな位置づけで挙げられているいくつかのテーマを、自分なりに解釈を変えたりして歌詞やメロディーに盛り込んでいる。   ダンスヒット、愛のバラード、ブルース風の悲歌、下世話なロック、意味不明な言葉、鼓舞するコーラス、革命のテーマなど。そこにさらに自分が思うファンクマナーを加えている。駄洒落、往年の洋楽邦楽問わずダンスナンバーのワンフレーズを入れ込んだり、歌い方で癖をつけたり、仮歌詞のニュアンスを活かしたり、色んな遊びをごった煮にする。   「On Fire」はかなり語感、ニュアンスを重視した。「歌詞を書く」というよりは「歌詞をはめる」といった具合で言葉やメロディーの制作を進めていった。メロディーを決めるときは基本、その場のノリで適当めちゃくちゃ語で録音している。基準はメロディやリズムが気持ちよくてニヤリとできればそれがファンキーでいい。   あんまり熟考しないで肩の力を抜いて思いのままに軽いふざけた気持ちで。そしてそのときとっさに出ためちゃくちゃ語に近い語感や母音を意識した言葉をはめてセンテンスを作っていく。全部が全部このやり方ではないけど、「On Fire」はほぼこのやり方でそこから派生したアイデアを次々にはめていった。   サビなんかは仮歌詞がそのまま本ちゃんの歌詞になっている。そしてこの曲で1番のキモだと言ってもいい、サビ後半のメロディー<Balabala>。これはファンク要素で言うところの“意味不明の言葉”に当たる。もしくは“鼓舞するコーラス”。サビ全体を通しては、歌詞先行でもメロディー先行でもなくて、言葉とメロディーが最初からくっついていた感じ。これはこの曲において考えすぎずノリで作ったことが功を奏したパターン。「おふざけ」がなせる技なんじゃないかと思う。   余談ですが、エネルギーとか作り方とか似たような曲で(自分は雰囲気だけが同じ属性だと思っている)「生存フラグのサタデーナイト」は、熟考してないようで真面目に考えた。「バッカナーレ」は同属性だけど、このままじゃただふざけすぎてる曲で終わってしまってさすがにヤバいと思ったんで、帳尻合わせで一部マジでちゃんと考えた。   「あったかい涙」の回でも言いましたが、アルバム『FUNK FIRE』は今まで以上にリズムにスポットを当ててアルバム制作を始めて、「On Fire」はその最初期に形になった楽曲だった。アルバム制作前にチリにいったことも無意識でも大きく影響していると思う。「On Fire」はそんな雰囲気や意識が1番わかりやすく形になった曲だったと思うし、最初からやりたいことが明確だったから、メロディーも歌詞もあっという間にできた。   <Balabala>を挟んでの<Ooh yey ya>。歌詞に表記しなくてもいいようなこの部分は、タイトル「On Fire」があてがわれていた。<Ooh yey ya>に全く言葉としての意味がないとは言わないが「On Fire」だと、言葉としての意味がちゃんとあって空っぽで踊れないと思ったので<Balabala>と同系統のオノマトペ的位置付けで<Ooh yey ya>にした。これもファンクの心得、というかダンスミュージックの心得かもしれない。   たまにこうやって元々仮歌では歌詞をつけようとしていたところを、あえて言葉をつけずにやった方が音楽的にもライブでの楽しさ的にも良かったりすることがある。あくまであえて。別に作詞をサボっているワケじゃない。   <BRADIO・真行寺貴秋> ◆紹介曲「 On Fire 」 作詞:真行寺貴秋 作曲:BRADIO ◆メジャー5thアルバム『FUNK FIRE』 2025年7月16日発売   <収録曲> 1.未来サイダー 2.生存フラグのサタデーナイト 3.Ten 4.Say Cheese! 5.あったかい涙 6.On Fire 7.大人たちのPOPS 8.GABA 9.My Fantasy 10.バッカナーレ

    2025/07/31

  • BiTE A SHOCK
    青春って、何気ない日常の集合だ(RYUUSEi)
    青春って、何気ない日常の集合だ(RYUUSEi)

    BiTE A SHOCK

    青春って、何気ない日常の集合だ(RYUUSEi)

     2025年7月16日に“BiTE A SHOCK”が新曲「Ready Steady Blue」をリリースしました。青春のきらめきと、今という瞬間に飛び込む若者たちの心情を“青(ブルー)”で描いた、エネルギッシュなポップロックナンバー。恋とも友情ともつかない曖昧な関係、飛び込みたくてもためらってしまう気持ちを、勢いのあるサウンドで一歩を後押しする楽曲。    さて、今日のうたではそんな“BiTE A SHOCK”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。最終回はRYUUSEiが執筆。自身にとっての“青春”を考えてみたとき、浮かんでくるのは、野球部に入っていた高校時代…。あなたは“青春”と訊いて何を思い浮かべますか? ぜひ歌詞と併せて、エッセイと受け取ってください。 青春って、何気ない日常の集合だ。   ありふれた会話、当たり前に過ごしてきた日々。 そんな何気ない時間が時を経て、青春になるなんて。あの頃の僕は想像もしていなかった。 もし時間を巻き戻せるのなら戻ってみたい。 そう思うほど、過去の自分を羨ましく感じる。 でも、それで良いのだ。きっと未来を生きる僕も、今を生きる僕を羨んでいるのだろう。 きっと人生はその繰り返しなのだ。   “青春”と聞いてあなたは何を思い浮かべるのだろう。   放課後に友達とゲーセン行ってコインゲームするとか、好きな子と廊下ですれ違うだけでその日が幸せになるとか、そんな他愛もない日常。 僕は青春にそんなイメージを持った。 ひたすら青くて甘酸っぱい「あの頃」。   これは僕の青春だ。 高校の野球部は甲子園に出場するほどの強豪校だった。公立中学の野球部で主将をしていた僕は安易な考えのもと、その野球部に入部した。 そして迎えた初日の練習。グラウンドで動く先輩たちの姿は、まるでプロ野球選手のように見えた。目を疑った。僕のような特に何かが秀でたところのない「凡人」は、そのグラウンドに存在しなかった。練習初日にして、「自分の選択が間違っていた」と確信させられた。 どんなキラキラした高校生活を送るのだろうと、ワクワクしながら入学式に出席した彼の考えと正反対の高校生活が始まった。   毎日走って、毎日野球をした。 凡にとってその日々は、とにかく練習についていくことで必死で、体力を温存する余裕はなく、目の前のことにただただ一生懸命に取り組む。これで精一杯だった。身体中に痛みを抱えながらも、遅れを取らないようにもがきつづけた。   頻繁に大きな課題にぶち当たりながらも、全てを全力で迎え撃つあの頃の僕は、まるで漫画の主人公のようだった。だが、僕には彼らのような「覚醒」も「潜在能力の解放」も訪れることはなかった。しっかり最後までもがき続けて、高校3年間という名の連載に静かに終止符が打たれた。   あれ、全然話と違くない? 凡が天才に勝って無双する展開は? 青春と呼べるキラキラした場面は? てか全く青くなくない? アオハルってなに?   そう、僕の青春には、キラキラした放課後の制服デートも、友達とバカ笑いして下校するシーンも現れない。僕のイメージした華やかな青春とは、まるでかけ離れているのだ。   それでも、野球に全てを捧げたあの3年間は間違いなく僕の青春だったと言い切れる。 必死にやり切ったあの時間は、今も僕の中に全て青春として残り続けている。 あの時、間違いだったと思った選択も、今では間違っていなかったと考えられるようになった。   当時は地獄のような日々にうんざりすることも少なくなかったけど、不思議なもので今となっては、経験してよかったと思える。 そして、その姿も少しはキラキラしていたのかもしれないとさえ思えてくるのだ。   青春とは、何気ない日常の集合だ。そして、後になって初めてその価値に気づくものだ。   僕にとってのそれは、高校野球に全てをかけて、一生懸命に喰らい付いた日々だった。 青春とは「何をしたのか」ではなく、「どう過ごしたのか」が重要なのだ。 だからこそ、青春は学生時代に限ったものではないのかもしれない。 そう考えると少しワクワクしてくる。   今、この一瞬も、いつか「あの頃」と呼ぶ日がやってくる。青い春は今も、これからも、あなたの周りに転がっている。   あなたの中にある『青春』という名のアルバムには、まだ白紙のページが残されているに違いない。今まさに、あなたは青春の真っ只中にいる。 いつか今の自分を羨んでしまう、そんな瞬間を過ごしてみたくはないか。   <BiTE A SHOCK・RYUUSEi> ◆紹介曲「 Ready Steady Blue 」 作詞:深川琴美(Relic Lyric, inc.) 作曲:Ryuji Yokoi・高瀬愛虹(Relic Lyric, inc.) ◆新曲「Ready Steady Blue」 2025年7月16日発売  

    2025/07/30

  • まおた
    所詮、ただの吐き溜まり
    所詮、ただの吐き溜まり

    まおた

    所詮、ただの吐き溜まり

     2025年6月29日に“まおた”が新曲「吐溜」をデジタルリリースしました。アコギスラップとDTMで切り拓く、トラックメーカー・白川劇とタッグを組んだ、19歳シンガーソングライター・まおたの進化曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“まおた”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 吐溜 」にまつわるお話です。曲作りのなかで生まれた、“虚しさの共感”だけでは終わらせたくないという感情。この歌詞に込めたとある主張とは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 「たまには打ち込みで曲を作ってみよう。」   2025年6月29日にリリースされた「吐溜(はきだまり)」はそんな思いつきと創作意欲から出来上がりました。   今日のうたでは、まおたの「 吐溜 」に関する歌詞エッセイをお届けします。   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー   初めてギターを手にして作詞作曲を始めたのは6年前。 音楽の沼に足を踏み入れたのは2019年中学2年生の時です。 当時、作詞作曲で使うものは紙と鉛筆とギターだけでした。   2024年18歳の春にパソコンを購入してからは、パソコンに向かいながら曲を作る機会が増えました。最初は「思ってたのと違う。」の繰り返し。少しずつ自分の「こうしたい」という音が表現できるようになってきた頃に出来上がった一曲が「吐溜」です。   今までリリースしてきた「 獏「独演」 」、「 燈「独唱」 」、「 一人ぼっちじゃないわたしの歌「独演」 」、「 ぼくらの選択肢「独演」 」、「 Real 」。コンセプトは違えど、どれも言ってしまえば人間の内側の感情、闇の部分を歌詞にした楽曲です。「吐溜」もそんな一曲。   言いたいことを思うように“伝えられない”辛さと、“伝えたのに”聞いてもらえない虚しさ。その虚しさから「吐溜」の歌詞は作られています。けれども、楽曲の制作が進むにつれて、「ただ虚しさの共感を呼ぶような曲で終わらせてはいけない。それだけの曲にしたくない。」という感情が芽生えました。   書いても残らないのは 捨てられたから だから今日も此処に書き残した 所詮、ただの吐き溜まり   たとえ自分の主張が流されても、無かったかのように消されてしまったとしても、それでも私は何度でも言ってやるし書いてやる。これが歌詞に起こした“虚しさの共感”とは他にある主張です。   この曲をたまたま見つけてくれた人が、いつも私の音楽を聴いてくれる人が、そして自分自身が、背中を支えてもらえるような力がこの曲にあれば。私が最後までパソコンと向き合い続けられたのは、そんな熱が高まっていったからかもしれないです。いつだって始まりは小さなことで良いのだと思います。   誰かにとってこの曲が、何か影響を与えられる一曲になってくれればと願っています。   <まおた> ◆紹介曲「 吐溜 」 作詞:まおた 作曲:まおた

    2025/07/29

  • Little Black Dress
    足跡で色づいた景色
    足跡で色づいた景色

    Little Black Dress

    足跡で色づいた景色

     2025年7月23日に“Little Black Dress”がメジャー1st ALBUM『AVANTGARDE』をリリースしました。今作には、これまでに配信された「チクショー飛行」「猫じゃらし」「PLAY GIRL」のほか、リード曲「アヴァンギャルド」や「笑って 笑って」というフレーズが印象的な「メッチャいいじゃん!」を含む新曲3曲、デビュー当初からライブで披露されており音源化が望まれていた「十人十色」の計7曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“Little Black Dress”の遼による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、収録曲「 アヴァンギャルド 」「 Lonely Shot 」「 十人十色 」にまつわるお話です。それぞれの歌詞の背景や曲に込めた想いを受け取ってください。 この度、念願のメジャー1stアルバム 『AVANTGARDE』をリリースしました!   リード曲「 アヴァンギャルド 」は、ロック×打ち込みの新感覚なサウンドに、“何にもとらわれず、自分の力で未来を切り拓こう”という思いを込めた一曲です。   このコラムでは、歌詞に出てくる“モノノケ”についてお話しします。 ぜひ、曲を聴きながら読んでみてくださいね。 まず、こんな歌詞から始まります。   真っ暗やみに潜む モノノケたちの目が光る 奴らの腹ぺこに 僕ら何を与えてた?   甘い果実を罠にして ハマった者を眠らせる 奴らは肥えてゆき 僕らは何ができるの?   この中の“モノノケ”は、社会の中の権力やシステムかもしれないし、自分の中の欲望や弱さかもしれません。外にも内にもいる脅威的な存在です。   私は昔から、「悪者は、なりたくてなったんじゃなくて、悪にならざるを得なかったんだ」と思うことがあって…。それは、小さい頃いじめがあった時に、「みんなそれぞれ、モノノケに苦しめられてるんだな」と感じたことがきっかけです。だから、怪物でもバケモノでもなく“モノノケ”という言葉を使いました。    外のモノノケと戦うと、自分の無力さに気づいてしまう。くじけそうになります。でも、それは自分の内側のモノノケと闘う(向き合う)チャンスだと思うんです。   自分の中のモノノケは、育て方次第で、悪にも美しい蝶にもなる。   この曲のサビには<蝶を宿して、アヴァンギャルドに迷わず進め>と書きました。 蝶は、変化や自由、美しさの象徴なんです。   MVでは、モノノケ(物理的な。笑)と戦って蝶になる様子を、 ホラー映画風に描いています。ぜひ、そちらもご覧ください!   誰もがそれぞれの羽を持っていて、それを広げられるのは自分自身。 今、何かと闘っているという方はぜひ、この曲を燃料にしてもらえたらと思います。   ------------------------------------   「 Lonely Shot 」は、“一緒にいるのに心はロンリー”という複雑な心境を書いてみました。   テキーラショット 飲み干すロンリー スキ キライ スキ キライ 毎日ローリング 言いたいこと全部 喉元で燃やした 今夜も 心はロンリー   という歌詞から始まります。 恋人、家族、友人、仕事のパートナー。 愛しているかけがえのない存在とは、一緒に生きていきたいからこそ、 衝突が起こったりするじゃないですか。 だけど、愛しているから言いたいことをグッとこらえてしまう。   この曲では、そのグッと堪えたものを テキーラショットを飲んで喉元で燃やすと表現してみました!   人って、自分が一番心を許してる人に甘えてしまって、 攻撃的になりやすいっていうのがあるらしくて、すごくわかるなあって。笑   思いがけず言っちゃった言葉で傷つけあったりした後、 心にそれがズンと刺さってすごくしんどい。 でも時に、好きと嫌いの繰り返しが、 人を愛おしくさせるのかもなって思ったりもして、 そんな感情に尊さを感じて、曲にしてみました。   私は昭和歌謡が好きでよく聴くのですが、 “恋の悲しみとお酒”の曲は多いですよね。 なんだか人間味があって、好きです。   その中でも<水割りをください 涙の数だけ>が印象的な、堀江淳さんの「 メモリーグラス 」の歌詞は、何度聴いてもすごいなあって思います。涙の水割りってことですよね。   曲の大サビの、 <ねェ…その歌をかけるのはやめてよ グラスの中薄くなるから……> というフレーズも、“その歌”をかけられたら、たくさん涙が出てしまうという切なさがよく表されてるなあって。   時代を超えて愛されるこんな名曲があるということは、恋の悲しみをお酒で癒す人も、少なくないということか…笑。でも、お酒はほどほどに。その代わりにぜひ、音楽を!   「Lonely Shot」を聴いて、涙を飲み干しちゃってください!   ------------------------------------   2016年4月。 渋谷の真ん中で、立ち尽くした夜があった。   地元・岡山からひとり上京し、初めて足を踏み入れたスクランブル交差点に、私は圧倒されていた。みんなが目的地に向かって歩く中で、自分はこれからどこへ向かえばいいのか、不安と期待がさらに高まった。   「上ばっかり見上げとったら、田舎者と思われるけんな!笑」と友人には言われていたけれど、私は空を見上げることで、故郷とつながっていられる気がしていた。   けれど、渋谷の空は違った。立ち並ぶ巨大な広告看板の激しい明かりが、月の代わりに夜を照らしている。こちらを見下ろすネオンは揺らいでいて、私はなんだか、田舎者だと笑われているように感じた。   私はあなたに見えていますか?   渋谷のスクランブル交差点では、ランドセルを背負った小学生から外国人観光客まで、 たくさんの人で溢れている。それはまるで、世代や国境を超えた十人十色のカラフルな足跡が、モノクロの横断歩道を彩っていくようだった。   I can I will find my color someday.   自分の存在を残すように、私も一歩ずつ踏みしめて歩いた。その思いをもとに「 十人十色 」という曲を書いた。   あれから9年。 この曲を、メジャー1stアルバム『AVANTGARDE』の一曲としてリリースした。   私もまだ、自分の色の可能性を探す旅の途中だけど、当時から変わらないものも大切にしたいと、改めて実感しており、このタイミングのリリースには、深く意味があるように思う。   東京で暮らし始めて10年目。 今の私の目には、キラキラした華やかな街を創りあげる人たちの、足跡で色づいた景色が見える。私たちひとりひとりの色は、渋谷のネオンに負けないくらい、まぶしい光をはらんでいる。   <Little Black Dress・遼> ◆紹介曲 「 アヴァンギャルド 」 作詞:遼 作曲:遼 「 Lonely Shot 」 作詞:遼 作曲:遼 「 十人十色 」 作詞:遼 作曲:遼 ◆メジャー1st ALBUM『AVANTGARDE』 2025年7月23日発売 配信リンク: https://king-records.lnk.to/AVANTGARDE <収録曲> 01. アヴァンギャルド 02. PLAY GIRL 03. Lonely Shot 04. 十人十色 05. メッチャいいじゃん! 06. チクショー飛行 07. 猫じゃらし

    2025/07/28

  • クジラ夜の街
    ファンタジーについて
    ファンタジーについて

    クジラ夜の街

    ファンタジーについて

     2025年7月23日に“クジラ夜の街”が2025年第二弾となる配信シングル「REAL FANTASY」をリリースしました。7月3日に渋谷WWW Xで開催した自主企画「QUJILA 8th ANNIVERSARY "リアル×ファンタジー"」に向けて書き下ろしたロックチューン。アレンジャー兼サウンドプロデューサーに、Teleのアレンジ・キーボード演奏をはじめ、BRADIOのアレンジ等にも参加している奥野大樹氏を起用した1曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“クジラ夜の街”の宮崎一晴による歌詞エッセイをお届け。かつては、あえて自分たちを形容しないようにしていた彼が、“ファンタジーを創るバンド”という軸にたどり着いた理由とは。そして自身にとってのファンタジーとは…。ぜひ新曲「 REAL FANTASY 」と併せて、エッセイを受け取ってください。 5年くらい前に あるオーディション(街のテーマソングを募集するコンペ企画)があって、クジラ夜の街は一次審査を通過して、偉い人と面接することになったんですけど 「君たちってどういうバンドなんですか?」 って訊かれた時、ほんと、何も思いつかなかったんですね。   「歌詞が売りで…」とか 「演奏の巧妙さが…」とか 「ジャンルレスな音楽性で…」とか 当たり障りのない紹介文を、呪文のように、ダラダラダラダラ喋りまくって 「…まあ、的な感じっすね笑」 『なるほど笑』 みたいなやり取りをした時の、大人の顔に絶望して、そのあとの会話はあんま覚えてないです。   かなり自分にがっかりしました。 当時19歳で、バンド始めて3年が過ぎた頃だったんですけど。3年もやって自己紹介すらまともにできないって、なんだよそれってなっちゃって。   たぶんあの頃は、自分たちを形容することからずっと逃げていたんです。型にハマったらバンドは死ぬって思っちゃってて。当てずっぽうに色んな曲を書いてたと思います。   自分たちのやりたい事は言葉で説明するもんじゃない、音楽で伝えるんだ! みたいなのって聞こえはいいですけど、結局それって逃げでしかなくて。自分が何者で、何をしたいのかわからなければ、音楽に芯は生まれない。   あの頃のクジラ夜の街は、完全に迷子だったわけです。それもタチの悪いことに、迷っている自覚のない迷子です。   オーディションには普通に落ちました。   そのあと。 やっと俺たちは 「どういうバンドなんですか?」という問いに 1秒で切り返せるようにしたいと思い。やがて今の “ファンタジーを創るバンド”にたどり着きました。   ちっちゃい頃から、RPG(FFとかテイルズ)やジブリ、ディズニー作品に多く触れてきて、そういう御伽噺的世界観が俺は大好きだったので。そこで得た体験を、ロックバンドという器に落とし込めたら、ユニークでかっこいいんじゃないかな、と思って。   で、毎ライブ絶対に 「ファンタジーを創るバンド、クジラ夜の街です」と自己紹介するようにしていきました。するとライブの反応が圧倒的によくなって、よりたくさんのお客さんが見にきてくれるようになりました。   どういうふうにライブをするべきかの指針が明確に定まって、表現にブレが無くなったのがきっと良かったのだと思います。   なにより楽曲作りがすごく楽しくなりました。 型にハマるのを恐れていた自分でしたが 一度型を作ることで、その型から少しはみ出たり、壊したり。遊び方次第でむしろ曲作りの幅が広がっていったといいますか。やはり一個自分のスタイルを決めるのって大事なんだなと実感したわけです。   さまようばかりだった自分に、道を提示してくれたのが「ファンタジー」です。俺はこの興味深いテーマと、これからも真摯に向き合っていきたいと思っています。   よく、ファンタジーは現実逃避だと、言う人がいますが、自分はそうとも限らないと考えています。 子どもから大人まで、多くの人が幻想を追い求める理由は、辛い現実を忘れたいからではなく、むしろ、現実を生き抜くためのヒントをそこに見出したいからだと思います。 迷子だったクジラ夜の街が、進路を切り拓けたように。   ファンタジーは逃避ではなく どこまでも冒険で どこまでも挑戦な 我々が前へ進んでいく為の灯りです。   ミッキーも パズーも ネスも ティーダも 停滞しない。 物語の先を見つめています。 なのに僕らが、尻尾巻いて逃げるわけにはいかんわけです…。   さて次はどんな世界の曲を書こうかなーと、その前に 「REAL FANTASY」では一旦、自分のファンタジー観を共有するような歌詞を書きました。いわばクジラ夜の街の中間レポートのようなものです。これを皮切りに自分たちの音楽はもっと深い幻想へ進んでいきます。   <クジラ夜の街・宮崎一晴> ◆紹介曲「 REAL FANTASY 」 配信リンク: https://qujilayolu.lnk.to/realfantasy 作詞:宮崎一晴 作曲:宮崎一晴 

    2025/07/25

  • BRADIO
    あったかい涙
    あったかい涙

    BRADIO

    あったかい涙

     2025年7月16日に“BRADIO”がメジャー5thアルバム『FUNK FIRE』をリリースしました。今作には全10曲が収録。メジャー通算5枚目のオリジナル・アルバムとなり、初回限定盤と通常盤の2形態で発売されます。初回限定盤には、2025年1月22日にLINE CUBE SHIBUYAにて行われた"BRADIO 15th Anniversary 「FUNKY SET」"のライヴ映像が収録!    さて、今日のうたではそんな“BRADIO”の真行寺貴秋による歌詞エッセイを3週連続でお届け。第2弾は収録曲「 あったかい涙 」にまつわるお話です。8分の6拍子のバラードにトライしたこの歌。制作途中にぶつかった、歌詞面でのとある問題とは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 今回のアルバム『FUNK FIRE』は、「リズム」についての話題がよくあがった制作だったんじゃないかと思う。“踊れる=四つ打ち”は無意識にレパートリーには多くなりがちで、過去にも色々なビートをチャレンジしてはリリースしてきたけど、今回は特にリズムにスポットを当ててアルバム制作に取り掛かったと思う。   その流れもあり、8分の6拍子のバラードを作ろうというのがひとつあった。そもそもこの話は2年前の『DANCEHALL MAGIC』というアルバムの頃からで、当時から挑戦してはことごとく失敗して期限に間に合わずに忘れ去られる、ってのを2年繰り返して3度目のこの機会に再度トライしてみることに。   元々はスイートでセクシャルなソウルナンバーにしようとテーマを「My Fantasy」にして仮タイトルもこれ。曲と歌詞のプロットを同時進行で制作スタート。ちなみに、Ozoneというモータウンでハウスバンドもやっていたグループの好きな曲名から。   とってもセクシャルなラブソングを書こうと決めて制作をスタートしたが、前述した通りトライ3年目の今年も相変わらず全く思い通りにいかず。最終の曲の形になるまでに同名異曲が数十曲出来上がった。途中にっちもさっちもいかず投げ出して諦めて4分の4拍子の曲とかもつくった。   ついに、これでいこうと決めた満足のいく1曲が出来上がり、それを詰めていく制作の中で、またしても問題が勃発。当初から作りたかった“スイートでセクシャルなソウルナンバー”という構想から音がどんどんかけ離れ始め、言葉と音に悪いギャップを感じるようになってきたワケです。   自分は作詞をするにあたって、サウンドに影響を受けやすいところがあります。サウンドに寄り添った歌詞、サウンドとは逆張りの方が生きる言葉とか。以前にもあった話で、歌詞が出来上がって後はバンド録りだけって段階で、プリプロとは違う音が鳴ったことによって、自分の中でその曲の持つ世界・性格が変わってしまって。良い意味で、「このままじゃ歌詞が負けている」と一部を書き直したこともあった。   この「My Fantasy」という曲は、サウンドのイメージを作れば作るほど意に反して、良い意味で素敵な雰囲気を持つようになっていった。自分の想像していた、作ろうとしていた愛し合う求め合うセクシャルでねっとりした音から離れて、もっと人間讃歌とか情景ものとかハートにグッとくる系がいいんじゃないかと思うようになった。   曲の持っている世界・性格が、セクシャルな言葉を当てると、伸び伸びできなさそうで曲が不良になってしまうんじゃないか。曲に対する親心とでもいうのか、そういったものが芽生え始めたので一旦、歌詞は当初の構想を壊して新たに作り直すことに決めた瞬間があった。   8分の6拍子のリズムからも歌詞への影響があったと思う。8分の6拍子って横に揺れやすいというか。子ども向けのアニメーションとかで、花が左右にツンチャンチャンって揺れるキュートで優しい感じ。   自分が見ていた景色は、フェスの大トリの終盤らへんに来るバラードで、疲れて寝ちゃった子どもを抱っこして肩を寄せ合う夫婦が、自然と左右に揺れて“これまでの私たち”を思い返しながら、言葉も交わさずにお互いが同じこと思ってるようなリズム。そういうリズムから見えるものもあって、さすがにそこにセクシャルは、家族団欒でテレビ観てたら濃厚なキスシーンが流れてなんかみんな気まずい、みたいな空気でちょっと…、と。   曲はできたが、構想・歌詞のプロットもろとも無くなった状態で、さてどうしようと決めかねていた時と同じくして、クインシー・ジョーンズの訃報を聞くことになった。彼の音楽に触れ言葉を思い返す時間があった。そんな中で一つ、彼の残した言葉がきっかけで歌詞を書き始めた。   「時間の大切さに気づいた 友達に今すぐ言おう 愛してる と 明日でも来週でもなく」   クインシー・ジョーンズがドキュメンタリーの中で言っていたこんな感じの言葉と、自分の中でこれまでになんだか見えていた景色や留めていた言葉、「人といる時に孤独は感じる」「あったかい涙」「優しさだけじゃ生きてはいけない世界で優しさだけで生きていくには」が繋がっていく感じが、この曲の歌詞世界を大きく前進させるきっかけになった。   ― 主人公が雑踏の中で、ヘッドホンをつける。周りの音が遮断されて自分の心の音だけが身体に響く。相変わらず目の前は雑踏だが無音。そこにDX7のイントロが鳴る。 主人公が目に映るものを通して想いを巡らせるストーリー。 転調後は同じ歌詞。同じ言葉でも違う景色。少し心がひらけた感じ。 そしてこの曲が終わったらヘッドホンを外してまた主人公も雑踏の中に消えていく。―     歌詞を書きながらMV作るならこんな感じ、みたいな感覚で見ていた一連の流れの景色。   おまけ 元々はスイートでセクシャルなソウルナンバーを書こうとしていたので、その名残でAメロの頭<悲しくもないのに>は<Good Bye My Fantasy>、サビの頭<優しいだけじゃ>には<You're My Fantasy>という仮歌詞がついていた。   やがて「My Fantasy」で走り出した楽曲は、<あったかい涙>に変わり、「My Fantasy」のテーマは後に全く別の曲にピッタリハマったので、それがアルバム『FUNK FIRE』の9曲目「My Fantasy」になるというややこしいことに。   <BRADIO・真行寺貴秋> ◆紹介曲「 あったかい涙 」 作詞:真行寺貴秋 作曲:BRADIO ◆メジャー5thアルバム『FUNK FIRE』 2025年7月16日発売   <収録曲> 1.未来サイダー 2.生存フラグのサタデーナイト 3.Ten 4.Say Cheese! 5.あったかい涙 6.On Fire 7.大人たちのPOPS 8.GABA 9.My Fantasy 10.バッカナーレ

    2025/07/24

  • BiTE A SHOCK
    青春が、またはじまった(HANANO)
    青春が、またはじまった(HANANO)

    BiTE A SHOCK

    青春が、またはじまった(HANANO)

     2025年7月16日に“BiTE A SHOCK”が新曲「Ready Steady Blue」をリリースしました。青春のきらめきと、今という瞬間に飛び込む若者たちの心情を“青(ブルー)”で描いた、エネルギッシュなポップロックナンバー。恋とも友情ともつかない曖昧な関係、飛び込みたくてもためらってしまう気持ちを、勢いのあるサウンドで一歩を後押しする楽曲。    さて、今日のうたではそんな“BiTE A SHOCK”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。第2弾はHANANOが執筆。新曲「 Ready Steady Blue 」を聴きながら思ったのは、何度でも訪れる青春のこと。青春とは何なのか。改めて考えてみたときの気づきとは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 青春が、またはじまった   アーティストになって三年目。 自分たちの新曲を聴きながら、ふとそんなことを思った。 「はじまっていた」が、正しいのかもしれない。   その日は、ライブのリハーサルだった。 歌は思うように歌えず、頭で考えすぎて、不安ばかりが募っていった。 ふと、学生時代の習い事を思い出した。   新体操のクラブチームに所属していた。 うまくいかない練習。 レベルが上がっていくライバルたち。 補欠にされて、悔しくて泣いた帰り道。 でも今思えば、あの日々も、なんだかんだ青春だった。   気づいた。   学生の頃が「青春」だと思っていたけれど、 あの頃と今って、意外と変わらないのかもしれない。 必死に向き合って、失敗して、落ち込んで、それでも前を向く。 そんな瞬間がある限り、青春はまだ終わっていないんだ。   なにもかも覆したくて汗だくになったスタジオも、 自分にしかわからないような失敗で泣きじゃくったライブも、 当たり前のように仲間と集まって笑い合った日々も。 ぜんぶ、ちゃんと青春だった。   年齢とか、良い思い出じゃないとか、そんなの関係ない。 心が本気でぶつかった瞬間、 人生は、何度でも青春になる。   そして青春は、たしかにここにある。 今も、これからも。   <BiTE A SHOCK・HANANO> ◆紹介曲「 Ready Steady Blue 」 作詞:深川琴美(Relic Lyric, inc.) 作曲:Ryuji Yokoi・高瀬愛虹(Relic Lyric, inc.)   ◆新曲「Ready Steady Blue」 2025年7月16日発売  

    2025/07/23

  • AYANE
    “ひとりじゃないんだ”って思える時間
    “ひとりじゃないんだ”って思える時間

    AYANE

    “ひとりじゃないんだ”って思える時間

     2025年6月18日に“AYANE”がNew EP『Valley Girl』をリリースしました。全6曲を通して描かれるのは、等身大の感情、恋と夢、そして自分自身との対話。力強くも繊細なメロディが響くこの一枚は、まさに“今”を生きるすべての人へのメッセージ。ジャンルを超え、心に響く言葉と音で魅せる『Valley Girl』は今をときめくAYANEのリアルが詰まった作品となっております。    さて、今日のうたではそんな“AYANE”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。最終回は“ライブ”にまつわるお話です。自身がどんな思いでステージに立っているのか、ライブとはどんな存在のものなのか…。ぜひ今作と併せて、エッセイをお楽しみください。 先週に引き続きAYANEです。   先日New EP『Valley Girl』をリリースしまして、それに伴い8月は大阪、東京でワンマンライブも決定しているのですが、今回は“ライブ”についてお話しようと思います。   皆さんは好きなアーティストのライブに行ったことはありますか? 最近はサブスクで音楽を聴いたり、SNSでライブ映像もよく目にするのではないでしょうか。   私は上手くいかなくて落ち込んだ時、好きなアーティストのライブに行ってパワーをもらってまた立ち上がることも多く、ライブって誰かの人生のきっかけを作れるくらいすごいものだなと感じています。   だからこそ私自身も、ライブをイメージして曲制作をすることもあるし、完成した曲はライブで歌って音源とはまた違った意味で、曲のメッセージをダイレクトに届けられると実感しています。   「最近恋人と別れて何もやる気起きなくて、、」 「進路をどこに進めばいいのか」 「自分が本当にやりたいことが何か分からない」 などなど、、色んなことに頭を抱え、その度に孤独を感じたり。 みんなそれぞれにトラブルがあると思います。   AYANEは実体験だったり、ファンの方からいただくDMだったり、リアルな体験、特に日常や恋愛の身近なモヤモヤや不安にフォーカスを当てて曲を作ることが多いです。 だからこそ、AYANEのライブに来てくれる方達の気持ちに寄り添えたり、共感して少しでも辛い気持ちが楽になったらいいと思うし、また頑張ろうねって背中をちょっとでも押せたらという気持ちで歌っています。   1人で家で曲を聴く時間も素敵ですが、“ひとりじゃないんだ”って思える時間に私も救われてきたので、来てくれた人みんなの人生を少しでもGoodな方向に後押しできたらと思っています。   パワーのあるライブはアーティストだけで作れるものでは無くて、ワクワクしたり、一緒に泣いたり、そこにいるお客さん一人一人の熱い思いがあってこそ成り立つものだと思います。   8月に行う私のワンマンライブ『Valley Girl』は今そんなモヤモヤを抱えている人にこそ足を運んでほしいライブです。   みんなのそれぞれの思いを持って、日々のモヤモヤや葛藤を吹き飛ばして全力で楽しみましょう! それではAYANEの音楽を聴いて、またどこかのライブでお会いできる日を心からお待ちしています!   <AYANE> ◆New EP『Valley Girl』 2025年6月18日発売   <収録曲> 1.Now or Never 2.MY LIFE 3.Promise 4.Summer Love 5.キミのせい 6.ラストシーン(ONEMAN LIVE 2025” my luv” )[LIVE]

    2025/07/22

  • Karin.
    孤独の先には
    孤独の先には

    Karin.

    孤独の先には

     2025年6月18日に“Karin.”がSingle「言わなきゃ良かった」をリリースしました。今作は、独立後2作目となるバンドサウンド。6月8日で音楽を始めてから7年、1stアルバム『アイデンティティクライシス』でデビューをしてから6年。そして6月27日に開催される独立後初となるワンマンライブ『my identity』を記念した作品となっております。    さて、今日のうたではそんな“Karin.”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 言わなきゃ良かった 」にまつわるお話です。今までひとりで戦ってきた孤独。しかし音楽活動のなかで、他者の存在や優しさに触れ、気づいたことは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。     誰も信じなければ誰からも裏切られないのに。 そんなことを言ったって、誰も信じずに生きるのは難しい。極めて不可能だ。 家族だから信じる、大切な人だから信じる、好きだから信じる。 理由や形は様々ななかで 私は誰に聴いてほしくて 誰に何を言えば、何を歌えば この孤独から抜け出せるんだろう。   音楽を始めて7年が経った。 数字だけ見ると、「自分は7年も一つのことと向き合い続けてこられたのか」と感慨深くなる。   7年前というと当時、高校2年生。 とにかく自分のことが心底嫌いで受け入れられず、 学校の教室に閉じ込められている毎日を苦痛に感じていた。   教室にいると、「ここが世界(すべて)なんだ」と思ってしまい、 毎日嫌われないように 普通の枠からはみ出さないように生活を送っていた。   そんな時に始めた音楽活動は私にとって光のようなもので スポットライトが自分を照らす度に 何も持っていない私を優しく包み込んでくれるように思えた。   あれから7年。 私は今でも毎日音楽と向き合い続けている。   音楽によって手に入れたものもあれば、奪われたものもあった。 自分の居場所を確立するために必死に曲作りをしていた高校時代とは違い、 今は孤独の先にある他者の存在や優しさ、生活の中で生まれる音楽も作れるようになった。   音楽を始めなければこんなに傷つくこともなかったと思う反面、 音楽をやっていなかったらきっと今頃 自分はこの世界に存在していなかっただろうとも思う。 自分の言葉で、足で立って、始めた音楽は 様々な形に変化し、メジャーデビューをしたり、そこから独立したり Karin.というプロジェクトはたくさんの人に携わってもらった。   昔は人間不信で 自分が相手を睨みつけようが泣き喚こうが 周りから見たら、ただの景色として映ってるんだと思い、 勝手に期待して、勝手に傷ついていた。 誰かに自分を肯定してもらう度に 「私の何を知った気でいるつもり?」 と心の牙を向けることだって多々あった。   でも今は違う。 私が今にも孤独に押し潰されそうになって作った曲を 音源にすることができて 世に送り出すことができて 聴いてくれる人がいる。   きっとこれは誰かを信じなければ何一つ叶わないことだし 「孤独の先には人がいるということを私は信じて待っている」 そういうふうに思えた。   本当の私は孤独ではなかったのかもしれない。   たくさんの人に支えられ いろんな景色を見ることができた。 今回リリースした楽曲「言わなきゃ良かった」は 出会いや別れ、ときめきや悲しみ、 社会に広がる小さな世界を描きました。   人を好きになるって楽しいことばかりじゃない。 大切な人の代わりなんていないと思うように 自分の代わりもいないということ。 夜空に瞬く数多くの星のように人々の悩みは尽きないけれど 「出会えて良かった」 そんなふうに思える人が今後の人生にもたくさん現れますように。   <Karin.> ◆紹介曲「 言わなきゃ良かった 」 作詞:Karin. 作曲:Karin.

    2025/07/21

  • BRADIO
    未来サイダー
    未来サイダー

    BRADIO

    未来サイダー

     2025年7月16日に“BRADIO”がメジャー5thアルバム『FUNK FIRE』をリリースしました。今作には全10曲が収録。メジャー通算5枚目のオリジナル・アルバムとなり、初回限定盤と通常盤の2形態で発売されます。初回限定盤には、2025年1月22日にLINE CUBE SHIBUYAにて行われた"BRADIO 15th Anniversary 「FUNKY SET」"のライヴ映像が収録!    さて、今日のうたではそんな“BRADIO”の真行寺貴秋による歌詞エッセイを3週連続でお届け。第1弾は収録曲「 未来サイダー 」にまつわるお話です。アニメ『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う 2nd Season』OPテーマとして書き下ろしたこの歌。作品に寄り添いながらも、BRADIO節全開な歌詞のこだわりについてとことん綴っていただきました。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 アニメ『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う 2nd Season』の書き下ろし楽曲。最初のデモ出しではワンコーラスを6曲作り、その中でも自分は一番「俺自販機」のイメージにぴったりなオケだなと感じた楽曲へ、その雰囲気に身を任せる感じでメロディと歌詞をつけた。   時と場合にもよりますが、こういったタイアップものの場合、いくつかマイルールがあり、そのひとつに“作品への寄り添い”がある。歌詞にアニメのワードを盛り込んだり、におわせたり。アニメのオープニングを想像しながら、アニメファンの方々に向けて書くのはもちろんだけど、まずはBRADIOを選んでくれたアニメ制作チームへのサプライズという気持ちでもメロディや歌詞を制作したい。   コチラとしては、「意気込んでやってやるぜ」ってスタンスだけど、制作チームの方々から、「BRADIO節でいつも通りお願いします」って言っていただけるパターンが多くなった気がする。ありがたいし、だからこそ、さらにその期待を越えなきゃならない、という思いを持ちたいと思っている。   今回は一期も担当させていただいたアニメという事もあって、ストーリーやキャラクターの雰囲気も前回より把握していたし、せっかくだから今回は思いっきり寄せてみようと思って<あたりがでたらもういっぽん>という、アニメで主人公がよく言うセリフをそのまま使わせていただいた。基本的に自分はメロディー先行で、歌詞は後からのせるスタイルだけど、この部分だけは歌詞先行になった。   こういうアニメにまつわるワードを入れてもBRADIOの楽曲としての世界観が壊れないのは、バンドの良さでもあると思っているし、BRADIOってバンドにはアニメとの親和性の良さを感じる部分もある。さらに、<あたりがでたらもういっぽん>という気張りすぎない前向きで未来がワクワクするようなフレーズが、サビとそれまでのAメロBメロを繋ぐ橋渡しになった。聴く人や歌詞を読む人の想像に委ねた、ストーリーを決めすぎない余白になって良かったなと思う。   過去に「Frisbee」という楽曲で“音楽のある生活って炭酸の泡みたいにシュワッて、暮らしに色がついていいね”みたいな歌詞を書いたことがある。その時、いつかサイダーをテーマにした曲を書いてみたいと思っていた。アニメと楽曲との関係性も良かったのでこのタイミングで眠らせていたテーマを使うことにした。   特に決め手となったのはサビの<シュワッ>の部分。ここは元々違うメロディーを考えていたりもしていて、最終まで色々試したけど、なんか突き抜ける感じが欲しいなと。試しに、1小節間のロングトーンに変更して<シュ>で1回しゃがんで<ワッ>で飛び上がるような、母音の「う」と「あ」でジャンプの動作をイメージしながら炭酸が弾ける爽快感を表現できるんじゃないか、ってとこに行き着いた。   サビのメロディーがここぞって盛り上がる部分で、伝えたい言葉はオノマトペというのがいい感じに外せていて、癖になる感じだし、大きく手を広げたくなるミュージカルっぽい雰囲気もすごく気に入っていて。ここの部分が決まってからの「未来サイダー」の歌詞世界は一気に広がりをみせた。   アニメサイズでの歌詞世界は、アニメーションと一緒になってポップに転がるような言葉を意識したし、今回の場合は前向きに、明るい印象になれるように意識をした。   オープニングだから開幕感たっぷりにそれこそシュワッと弾ける言葉を。そしてその対比という意味もあったし、アニメファンへ向けたサプライズという意味で、2番の歌詞は少し湿っぽくした。というのも、これはタイアップの時に自分がそれなりにやっている手法。アニメサイズ(ショートバージョン)を聴いたファンの方が、フルサイズを聴いてくれた時に、アニメサイズの曲と受ける印象が変わったらいいな、二度美味しいんじゃないかっていう、自分なりのサプライズ。   1番で、ある程度はしゃいで、アニメサイズでは流れない2番でイメージしたのは“炭酸の抜けたサイダー”とでもいいましょうか。“明るい未来のためには、涙なしでは語れない物語だってあるんだよ”っていう簡単なテーマを添えて。だけど1番と解離してダークになりすぎず。サイダーの弾ける感じと炭酸の抜けた元気のない感じの二面性と、人間でいう浮き沈みをリンクさせながら、少し湿っぽい感じをイメージして歌詞を書いた。そんな中でうまれた<頬をつたってサイダー>はお気に入りのフレーズ。   そして、サイダーが目に染みた2番を通過してからのラスサビ前は、やっぱりシュワッと爽快にいきたいぜ、もう抑えきれないぜBRADIO節全開パーティーセクション。   <シャカシャカシャカボン>は、これコーラメントスよろしく、野球のビールかけみたいなのをイメージしながら、それが楽しさの味「楽し味(み)」っていうのをうまい(美味い)こと入れられないかなと。そういうくだらないことばかり考えて、メロディはもう決まっていたから無理くり言葉をはめ込んだりしたんだけど、歌唱してみたりして、なんか分かりづらいしまったく面白くないなってなったので「醍醐味」に変えた。   それでは最後にとびきりの駄洒落を。 「まだまだ まぶしい明日にあえソーダ」。   <BRADIO・真行寺貴秋> ◆紹介曲「 未来サイダー 」 作詞:真行寺貴秋 作曲:BRADIO ◆メジャー5thアルバム『FUNK FIRE』 2025年7月16日発売   <収録曲> 1.未来サイダー 2.生存フラグのサタデーナイト 3.Ten 4.Say Cheese! 5.あったかい涙 6.On Fire 7.大人たちのPOPS 8.GABA 9.My Fantasy 10.バッカナーレ

    2025/07/18

  • yuzen
    巡愛
    巡愛

    yuzen

    巡愛

     2025年7月16日に“yuzen”が新曲「微熱」をデジタルリリースしました。同曲は、デモをSNSで投稿したところ話題に。切なくも爽やかなバンドサウンドに熱を感じる言葉が添えられており、耳なじみがいいサウンドがなぜか懐かしさを感じさせる楽曲に仕上がっております。    さて、今日のうたではそんな“yuzen”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 微熱 」にまつわるお話です。<あなた>の好きなところ。生活のなかに在る<あなた>の存在、愛の形…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 今世じゃ足りないくらいの大恋愛は形を残さず、ゆっくりと空に上がって消える。 それはまるで冷めない夏の花火みたいに。愛おしく美しい。   「愛してる」という言葉は最初で最後、きっとこの人に使うのだろうと思った。   あなたが使う言葉が好きだった。 緩く結んだ紐みたいに優しく、すぐに解ける。 落ち着いた口調ですぐに調子を狂わされる。 眠そうな声につられて今日も眠りに落ちるのだろう。   東京は今日も忙しなく、行き交う人混みを“歩く”というよりは“流されて”いる。 あなたの体温みたいなものからはかけ離れているような冷たさに今日も心を震わせている。   「今日もがんばれ!」   ムキムキの腕の絵文字と一緒に送られてくるこの言葉で午後を乗り切り、   「おつかれさま」   湯気が立っているお茶の絵文字と一緒に送られてくるこの言葉で1日の疲れは吹き飛んだ。   明日は休みだから久しぶりに出かけよう、と僕。 明日は休みだから、とフライパンみたいな形のポップコーン生成キットを使い、ポコポコと音を立てるのはあなた。 家でもポップコーンを食べながらだとそこはもう映画館らしい。 小学4年生みたいな考えだがそういうところも好きだった。 きっと明日も午後まで寝ているのだろう。 何年経っても僕はあなたの目に、手に、恋をする。 頭ではなく、心で恋をする。   休日、親子のキャッチボール。 大きい背中が肩を濡らす相合傘。 夕飯、テーブルを囲む笑顔。 有線のイヤホン、二人で聴くモノラルの音楽。 集合時間より早く到着。あなたを“待たせたくない”。   そのどれもが“形ある愛”   目に見える必要なんかないじゃないか。 愛を与えるあなた自身が“愛”じゃないか。   <yuzen> ◆紹介曲「 微熱 」 作詞:yuzen 作曲:yuzen

    2025/07/17

  • BLUE ENCOUNT
    差し伸べられる手(ぬくもり)
    差し伸べられる手(ぬくもり)

    BLUE ENCOUNT

    差し伸べられる手(ぬくもり)

     2025年7月16日に“BLUE ENCOUNT”がニューシングル『BLADE』をリリースしました。タイトル曲「BLADE」は、“YAIBA”完結から約30年の時を経てTVアニメ化された『真・侍伝 YAIBA』のオープニング・テーマとなっており、アニメの世界観をBLUE ENCOUNTなりに表現した疾走感溢れるロック・ナンバーです。    さて、今日のうたではそんな“BLUE ENCOUNT”の田邊駿一による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 BLADE 」にまつわるお話です。怖さを知らないからできたこと。怖さを知ってできなくなったこと。その先にある気づきとは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 「赤ちゃんって泳げるらしいぜ!」 中学時代のことだった 同じクラスの友達が自分のカバンから取り出したNIRVANAの『NEVERMIND』を自慢げに掲げながらそう言った。 その言葉になぜか興味をひかれた私は居ても立ってもいられず、放課後の図書館で人体の構造や可能性について書かれた書籍を何冊も読んだ。   ~生後間もない赤ちゃんは水に顔をつけると 自然に息を止め、手足を動かして前に進もうとする反射を持っている~ とある書籍にこういった旨の事柄が記されていた。   なるほど、アイツが言っていたのはこのことか。     時を経た今、思うことがある。     もしかしたら、 人間は恐怖という概念を持ち合わせず生まれてくるのではないか。と。   知らないからこそ、件の反射行為を無邪気にできたのかもしれない。   そういう意味では自分もそうだったな。   幼き頃、水遊びが大好きで浴槽で毎日素潜りごっこしていた自分 幼き頃、虫が大好きで四六時中採集に明け暮れていた自分 幼き頃、人が大好きで誰彼かまわず「友達になろーよ!」と学校中を駆け回っていた自分   脅威など何もない。 無知だからこそ無敵。なんでもできた。 その幸せだけで十分だったのに 恐怖とやらは突然出会いを強要してくる   あの日、浴槽の湯で溺れかけた瞬間から水が怖くなった あの日、蜂に顔を刺された瞬間から虫が怖くなった あの日、クラスメイトたちから無視された瞬間から人が怖くなった     無邪気に生きるほどに 恐怖という絶望は心を締め付け 何度も私たちを濁流へ放り投げてくる     しかし 時を経た今、思うことがある。     抗えぬ恐怖に出会えど その隣には差し伸べられる手(ぬくもり)もある。と。     浴槽で泣きじゃくる私をずっと抱きしめてくれた母 蜂刺されの傷を消毒しながら「大丈夫、お前は強い」って言ってくれた父 「他のヤツが無視しても俺はお前の味方だから!」と言いながら赤ちゃんが泳ぐジャケのCDを貸してくれたアイツ   悲しみを覆ってくれた優しさに何度助けられただろうか     大人になっても変わらない。 まだまだ数多の恐怖に出会い、 濁流に私たちは何度も放たれる。   あの頃はその水中でずっと溺れていたけど、 今はちゃんと息を止めて、手足をしっかり動かして前に進もうとしている自分がいる。   もう反射的にやっている行為ではない。   あの日大切な人たちが差し伸べてくれた手(ぬくもり)が、私に泳ぎ方を教えてくれたんだ。   <BLUE ENCOUNT・田邊駿一> ◆紹介曲「 BLADE 」 作詞:田邊駿一 作曲:田邊駿一 ◆ニューシングル『BLADE』 2025年7月16日発売

    2025/07/16

  • AYANE
    好きぴと一緒に聞くだけで一気に進展できるような夏ソングを。
    好きぴと一緒に聞くだけで一気に進展できるような夏ソングを。

    AYANE

    好きぴと一緒に聞くだけで一気に進展できるような夏ソングを。

     2025年6月18日に“AYANE”がNew EP『Valley Girl』をリリースしました。全6曲を通して描かれるのは、等身大の感情、恋と夢、そして自分自身との対話。力強くも繊細なメロディが響くこの一枚は、まさに“今”を生きるすべての人へのメッセージ。ジャンルを超え、心に響く言葉と音で魅せる『Valley Girl』は今をときめくAYANEのリアルが詰まった作品となっております。    さて、今日のうたでは“AYANE”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。第2弾は今作の収録曲「 Summer Love 」にまつわるお話です。今、恋をしているけれど、一歩を踏み出せずにいる。この恋を進展させたい。そんなあなたへ…! ぜひ、歌詞と併せてエッセイをお楽しみください。 先週に引き続きAYANEです。皆さん前回の歌詞エッセイは見ていただけましたか?   今回はNew EP『Valley Girl』の中から「Summer Love」の楽曲紹介と、恋愛のお話もたくさんしてみたいと思います。   AYANEの楽曲は、恋愛ソングが8割を占めているんじゃないかってくらいたくさん恋愛ソングを書いてきたけれど、シンガーソングライターだからとか関係なくほんとに昔から恋バナを聞くのが大好きです。   学生時代からよく友達の恋愛相談に乗ったり、LINEの返信を一緒に考えたり、カップルの喧嘩を仲裁したり。それくらい恋愛の話が大好きなので、今もその延長線で、少しでもみんなの恋愛サポートになればと思って曲を書くことが多いです。   今回リリースした新曲「Summer Love」は、タイトル通り夏のラブソング。友達以上恋人未満の関係でソワソワしてる子だったり、まだ付き合わないの?って聞く勇気がない子でも、この曲を好きぴと一緒に聞くだけで一気に進展できるような夏ソングを作りたいと思ってできた曲です!   海に行くとかドライブするとか当たり前に楽しいけど、横に好きな人がいてくれたらそれだけでもっともっと何倍も幸せだよね。 日常を彩ってくれる、大好きと思える人と巡り会えたこと自体奇跡だから、もし今アタックしようか迷ってるなら行動してみちゃお!   どんなに心で想っててもやっぱり伝えなきゃね。素直になれば相手も案外素直になってくれて、心を開いてくれるって思うし。TikTokでラブラブカップルをみて、いいなぁーって憧れたり、自分と比べて嫉妬したり。そういう気持ちが痛いくらい分かるからこそ、一歩を踏み出せずに後悔してほしくないなと思います。   ちなみにAYANEは、気にぴができたら速攻アッタクする派! ソワソワするのがほんとに嫌だから、「私のことどう思ってるの?」ってすぐ直接聞いちゃう。 言わなきゃ分かんないことが沢山あるから1人で悩むより本人に言う!   アタックしてダメだったら、それはそれで絶対将来幸せになるためのきっかけだと思う。もし失恋しちゃったら、その時はAYANEの失恋ソングを聴いて一緒に大泣きしようね。   最近、告白して付き合ったよ!とか、失恋して今この曲めっちゃ沁みる!とか、みんなが言ってくれるのがとっても嬉しいです。 ライブ会場は、そんな恋愛や日常の悩みとか嬉しいことを共感して寄り添える場所にしたいと思っています。 AYANEのライブにいつでも会いにきてね、待ってます。   みんなが幸せな恋愛をできますよーに♡ 「Summer Love」 好きぴと聞いてね、一瞬で意識させちゃうよ♡   <AYANE> ◆紹介曲「 Summer Love 」 作詞:AYANE・Haruhito Nishi 作曲:AYANE・Haruhito Nishi   ◆New EP『Valley Girl』 2025年6月18日発売   <収録曲> 1.Now or Never 2.MY LIFE 3.Promise 4.Summer Love 5.キミのせい 6.ラストシーン(ONEMAN LIVE 2025” my luv” )[LIVE]

    2025/07/15

  • BiTE A SHOCK
    青春って何色?(MAHiTO)
    青春って何色?(MAHiTO)

    BiTE A SHOCK

    青春って何色?(MAHiTO)

     2025年7月16日に“BiTE A SHOCK”が新曲「Ready Steady Blue」をリリース! 青春のきらめきと、今という瞬間に飛び込む若者たちの心情を“青(ブルー)”で描いた、エネルギッシュなポップロックナンバー。恋とも友情ともつかない曖昧な関係、飛び込みたくてもためらってしまう気持ちを、勢いのあるサウンドで一歩を後押しする楽曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“BiTE A SHOCK”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。第1弾はMAHiTOが執筆。自身の青春の色を思い浮かべてみたとき、浮かんだのは“真っ黒”。その理由とは。そして新曲「 Ready Steady Blue 」の歌詞で気づいたこととは…。 新曲「Ready Steady Blue」は“青春のきらめき”と“今という瞬間”を描いた楽曲。   まだタイトルも歌詞も決まっていない頃、メロディーだけを聴いて、僕が思う青春の歌詞を書いてみた。    青春って何色? 無限の未来(あす)描く彩り。  果てない期待を、遥か彼方まで。  まばゆい彩り、未知な光に想い乗せて。  今だけの日々、君だけの色ともに描こうか。   青春って何色だろうと思い浮かべた時、僕の青春は真っ黒だった。 小中高まで野球をやっていて、晴れの日も雨の日も毎日泥まみれ。  日焼け止めなんて塗ったこともなく、顔も真っ黒だった。  野球まみれ泥まみれの「黒」。 あの頃の僕の頭の中には野球しかなかった。    未来が分からないからこそ、不安もあるけれど期待や希望も光輝くと思う。  そんな戻らない日々を青春を大切に描いていこう という想いを込めて書いた。   そして、新曲「Ready Steady Blue」の歌詞を初めて見た時、 歌詞に<弾けて!青色>、<飛び込め!青色>と綴られていて  僕の青春の色とは違う色が書かれていた。   これまで僕の青春に“青色”なんて爽やかな色は入って無いと思っていた。  しかし、思い返すと僕の野球まみれ泥まみれの青春にもしっかりと“青色”は入って いたのだ。   グラウンドの青空、悔しさや嬉しさで流した涙、  チームメイトと声を枯らすまではしゃいだ青い記憶。    そして青春を振り返ると沢山の色を思い出した。  眩しいほどの太陽、毎日追いかけた白球、母が毎日作ってくれた揚げ物まみれの弁当など。    そう。青春を彩る色は無限にある。  青春に年齢は関係ない。  誰だって今日という1日は戻らない。    だからこそ何歳になっても希望や期待を持って未知なものに足を踏み入れたり、挑戦したりする。  青春は無限大だ。   <BiTE A SHOCK・MAHiTO> ◆紹介曲「 Ready Steady Blue 」 作詞:深川琴美(Relic Lyric, inc.) 作曲:Ryuji Yokoi・高瀬愛虹(Relic Lyric, inc.) ◆新曲「Ready Steady Blue」 2025年7月16日発売  

    2025/07/14

  • Hana Hope
    私の思う光
    私の思う光

    Hana Hope

    私の思う光

     2025年7月6日に“Hana Hope”がデジタルシングル「サファイア」をリリースしました。タイトル曲は、7月クールTVアニメ『瑠璃の宝石』EDテーマ。かねてから本人も発信してきた海外の音楽シーンでも注目を浴びているフォルク・ポップへのアプローチとなっております。    さて、今日のうたではそんな“Hana Hope”による歌詞エッセイを2ヶ月連続でお届け。第1弾は新曲「 サファイア 」にまつわるお話です。TVアニメ『瑠璃の宝石』で鉱物採集をする主人公・瑠璃と、歌を届けていく自身の共通点とは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 新曲「サファイア」は、TVアニメ『瑠璃の宝石』のエンディングテーマにも決定している楽曲です。キラキラしたものが大好きな女子高生・谷川瑠璃が、偶然出会った鉱物学を専攻する大学院生・荒砥凪と一緒に鉱物採集をする物語で、自然に圧倒されながらも、それまで知らなかった世界にどんどん惹かれていく様子が描かれています。   この世界はまだまだ分からない事がたくさん。 そんな世界に対して、不安と好奇心の両方を抱える主人公の瑠璃にシンパシーを感じました。   まるで心の奥からの熱い思いに導かれるように、進みたい道はもう見えている。 でもその道には“闇”がかかっていて、その一歩を踏み出すには勇気がいる。 歌っていても、鉱物採集をしていても、大切なのは<仲間>。 仲間がいるからこそ、その“闇”は恐れるものではないと知る事ができる。 その“闇”は、ただの好奇心という光にはまだ照らされていない場所。 こうして新たな視点を得る事で私たちの世界は開いていきました。   何かに夢中になっている時の、あの輝く眼差しは、誰とも比べ物にならない、唯一無二のもの。 色々な宝石・鉱物があるけれど、それぞれ美しくて、自分らしくて、個性的。 そして、私たちひとりひとりもまた同じようにそれぞれの美しい個性なのです。 だからこそ、自分の中の光を思いっきり放っていい。   新曲「サファイア」は私の思う光で作りました。 素敵な作品『瑠璃の宝石』と共にみんなの光の一部にもなれたら嬉しいです。   <Hana Hope> ◆紹介曲「 サファイア 」 作詞:矢野水音 作曲:宅見将典 ◆デジタルシングル「サファイア」 2025年7月6日発売

    2025/07/11

  • ずんだもん
    世界を遊びつくすのだ。
    世界を遊びつくすのだ。

    ずんだもん

    世界を遊びつくすのだ。

     2025年6月25日に“ずんだもん”がメジャーデビューEP『DANCE THROUGH THE WORLD』をリリースしました。東北を代表するキャラクター・ずんだもんがビクターエンタテインメントからメジャーデビュー! ずんだもんに関わるすべてのひとがハッピーになるために、また多様なクリエイターと共に世界へ挑戦していくために、始動したプロジェクトとなっております。    さて、今日のうたではそんな“ずんだもん”の作詞を手がけている“Yasutaro Sudo”による歌詞エッセイをお届け。今作のテーマとは。そして「ずんだもん世界化計画」の目指すところとは…! ぜひ今作と併せて、エッセイを受け取ってください。 「遊び」こそが、今回のテーマである。 YESでもNOでもない「余白」としての遊び。 外国語も含めた“日常語”としての言葉遊び。 ずんだもんを取り巻く世界の今を「遊び」という視点でパッケージしたのが 本作『DANCE THROUGH THE WORLD』だ。   何かと分けたがる現代社会。 辛いことや落ち込むことも多くある。 でも、壁があるなら自由に彩ればいい。 境界線があるなら自由に行き来すればいい。 自分のタッチで、ステップで。 性別も年齢も志向も、フィジカルもヴァーチャルも全てフラットな世界。 「世界をゆるーく楽しむのだ! 自由に遊ぶのだ!」   ほんの少しでも心躍らせる遊びを見つければ、人生はそんなに悪くない。 同じ時間を生きる人間として、生き辛さを感じている誰かの心に響けばと、切に願う。   「ずんだもん世界化計画」とは、新たな遊びの楽しさを広く提示していくことでもある。 この先きっと、度肝を抜かれる遊びがたくさん生まれてくるはずだ。 そして、いつかは何百億のずんだもんコンテンツで溢れた世界となり ZUNDAMONが世界中の教科書に掲載されたとき 世界化計画は達成と言えるのであろう。   クリエイターの皆様、めちゃくちゃ期待しております。   ずんだもんと一緒に 世界をもっと、遊ぼうぜ。   <Yasutaro Sudo> ◆メジャーデビューEP『DANCE THROUGH THE WORLD』 2025年6月25日発売 <収録曲> 1.シェケンシェソンシャ 2 セーワ? 3 ラブリー・クエッショニズム 4 Daybreak 5 ワールズエンド・ダンスホール

    2025/07/10

  • なきごと
    あなたの弱さ、泣き言に寄り添えるバンドでいるために。
    あなたの弱さ、泣き言に寄り添えるバンドでいるために。

    なきごと

    あなたの弱さ、泣き言に寄り添えるバンドでいるために。

     2025年7月9日に“なきごと”がメジャーデビュー初となるEP『マジックアワー』をリリース! 発売に先駆けて、EPにも収録される新曲「たぶん、愛」を4月9日に先行配信リリースしました。新曲「たぶん、愛」は前作「愛才」と題材がリンクしている楽曲で、“大切な人と一緒に時間を過ごしすぎた心情”という恋愛要素もありながら、作家としての”モノをつくることに対する葛藤”を歌った楽曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“なきごと”の水上えみりによる歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け! 最終回では、メジャー1st EP『マジックアワー』のタイトルに込めた様々な意味を明かしてくださいました。そして、メジャーデビューを果たした今、改めて伝えたい想いは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 こんにちわ!  こんばんわ!  …ごきげんよう♪    どうも~!!  なきごとVo.gt 水上えみりです。   結局いまだに入りの挨拶が定まらないまま 3ヶ月連続、全3本のコラム連載が終わりを迎えようとしています。     3ヶ月間、お世話になりました! 文章の中で息をしている感じ、 歌詞とは違ってここに生息している感じ、 いつも楽しいです。 本当ありがとうございました!     前回は、歌詞を何に書くかで表現が変わる! みたいなお話でした。 最後は、本日発売された メジャー1st EP『マジックアワー』について。   なぜこのタイトルにしたかを   !!!!!!本人が徹底解説!!!!!!   うん!とても、コラムっぽい!   ぜひ、マジックアワーをお耳元に、 このコラムの最終回をお楽しみください!     まず、マジックアワーとは… 日没、日の出の前後の空が 魔法がかかったみたいに 綺麗に撮れる時間のことです。   同じ体の中に存在しているからこそ 一緒くたにされてしまう 複雑な感情を歌った作品たちに 短編集のタイトルをつけてあげる気持ちで マジックアワーと名付けました。   また、 現実的POPが得意なVo,Gt 水上と 衝動的ROCKが得意なGt 岡田。 なきごとという枠があってこの2つが共存している。   混ざり合うことで美しさを出すなきごとの音楽は 夕方と夜、夜と朝が混ざり合う マジックアワーという言葉とも通ずる部分があるなと。   また、また、 これは洒落みたいなもんですが、 なきごと(私たち→Our)に 魔法(Magic)がかかったように 私たちの音楽が広がって行ったり、 夢を叶えていけるようになりたいという願掛けも。   そして、なきごとを聴いてくれた人が 私たちの音楽を聴いて 魔法にかかったかのように 音楽に触れているこの時間を 特別だと思ってくれるように。   そんな願いも込めています。   2018年に始動しはじめてから ずっと地続きで踏ん張ってきたし つらいことも苦しいことも しなくていい後悔も したかった後悔もたくさんあって   もう無理かも… と思うこともありましたが、 今日まで続けて来れたのも、   誰よりも近くで支えてくれているチームのメンバー、 どうやったらなきごとがもっと届くかを考えてくれている人、 変わらずずっと応援してくれている人、 なきごとっていい音楽やってるねって気づいてくれた人、 夢を一緒に追いかけてくれている人、 友達、家族、ニンゲン’s。 あなたのおかげなんです。     いつもありがとう。 そして、何より、 なきごとに出会ってくれてありがとう。     改めて、なきごとは本日メジャーデビューしました!   今までのなきごとも、今のなきごとも、 これからのなきごとも、 あなたの弱さ、泣き言に寄り添えるバンドでいるために 曲をかき、音楽を作り続けます。 そして、それをライブで歌い続けていきます。   あなたの居場所の中の一つが ライブハウスや、音楽だったらいいなと 本気で思っています。   イヤホンからでも、 スピーカーからでも、 あなたの頭の中でも、 音が鳴る場所で ぜひまたお会いしましょう!    3ヶ月間、このコラムに 付き合っていただきありがとうございました!   <なきごと・水上えみり> ◆EP『マジックアワー』 2025年7月9日発売 <収録曲> 01. 短夜 02. 0.2 03. 愛才 04. たぶん、愛 05. 明け方の海夜風  

    2025/07/09

  • AYANE
    一瞬一瞬すぎていくのが早い人生だからこそ
    一瞬一瞬すぎていくのが早い人生だからこそ

    AYANE

    一瞬一瞬すぎていくのが早い人生だからこそ

     2025年6月18日に“AYANE”がNew EP『Valley Girl』をリリースしました。全6曲を通して描かれるのは、等身大の感情、恋と夢、そして自分自身との対話。力強くも繊細なメロディが響くこの一枚は、まさに“今”を生きるすべての人へのメッセージ。ジャンルを超え、心に響く言葉と音で魅せる『Valley Girl』は今をときめくAYANEのリアルが詰まった作品となっております。    さて、今日のうたではそんな“AYANE”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。第1弾は今作のリード曲「 Now or Never 」にまつわるお話です。いつかこの人生は終わってしまう。だからこそ今、感じること、伝えたいことは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 この度、AYANEは、6月18日にNew EP『Valley Girl』をリリースしました!   きゅんきゅんな恋愛ソングからいろんな苦悩の末の失恋ソング、はたまた人生についてだったり、日常の中で感じる身近な出来事を、AYANEなりの言葉で、歌で、想いを込めた全6曲入りのEPとなっています。ぜひ聴いてもらえたら嬉しいです。   今回はその中からリード曲の「Now or Never」について少しお話ししたいと思います。   最近ふと、「いつかこの人生って終わっちゃうんだ」って思うことがあって。   不安症だからよくこんな漠然としたことを考えて毎日過ごしているけど、、 でもやっぱり考えても仕方なくて、結局行き着くのは、「どうせ終わることは決まってるんだから、今やれることを頑張るしかないよね」ってこと。   私自身も今まで辛い別れや、後悔をしてきたからこそ、 大切な人と話せることや会えることって当たり前じゃないなと思うし、 みんなの前でライブができること、歌えること自体も、ほんとに幸せなことだなと思っています。   私は、日常で身近にあるモヤモヤとか負の感情にフォーカスをあてて、歌詞を書くことが多いんです。今なら、「何でそんなことで悩んでたんだろう」って思うこともあるけど、10代の頃はもう世界が終わってしまうんじゃないかってぐらい、落ち込んでしまう悩みもありました。そして20代になって、さらに現実と向き合わないといけないことも増えてきました。   家に帰って一人ふと我に返った時、孤独とか虚しさ、周りへの嫉妬、小さくても自分の心を支配されてしまいそうな負の感情に押しつぶされそうな時ってたくさんあると思います。   そんな時、何気なく流れてきた音楽で少しだけでも心が癒されたり。「憧れの人やSNSでキラキラ輝いている可愛い子達もきっとそう」って、気持ちが少し楽になったり。そうやって前を向いてみようって思える楽曲を届けたい。私自身も共感し合って頑張っていけたら、という気持ちで日々音楽を作っています。   だから「Now or Never」は、もちろん聴いてくださる皆さんに向けて、日々の力に少しでもなればという思いも込めましたが、大切な人に本音で話すことも、普段言えない感謝やごめんねを伝えることも、仕事や進路についての悩みも、後回しにしてる場合じゃないなって、、自分自身を奮い立たせる曲にもなりました。   一瞬一瞬すぎていくのが早い人生だからこそ今を大切に。 その積み重ねできっと未来は明るくなっていくんじゃないかなって思っています。 大丈夫。AYANEの音楽がみんなのお守りになりますように。   <AYANE> ◆紹介曲「 Now or Never 」 作詞:AYANE・Haruhito Nishi 作曲:AYANE・Haruhito Nishi   ◆New EP『Valley Girl』 2025年6月18日発売   <収録曲> 1.Now or Never 2.MY LIFE 3.Promise 4.Summer Love 5.キミのせい 6.ラストシーン(ONEMAN LIVE 2025” my luv” )[LIVE]

    2025/07/08

  • Dannie May
    夏蝕
    夏蝕

    Dannie May

    夏蝕

     2025年7月2日に“Dannie May”が新曲「ユニーク」をリリースしました。原作シリーズ累計90万部超えのTVアニメ『追放者食堂へようこそ!』のために書き下ろされた同曲。どうしようもない悩みを抱える人々への“肯定”を心地よいビートに乗せるDannie Mayからの愛で溢れた応援ソングとなっております。    さて、今日のうたではそんな“Dannie May”のマサ(Vo&Gt)による歌詞エッセイを2カ月連続でお届け。第2弾は、昨年リリースされたアルバム『Magic Shower』収録曲「 ゲッショク 」にまつわるお話です。トクベツな8月16日を過ごすことになった16歳の<僕>の物語を、歌詞と併せてお楽しみください。 八月中旬の四ツ谷駅にて。午前11時を少し前に僕はこれまでの16年の人生には数えられないビッグイベントを迎え入れるために、とある待ち合わせをしていた。   普段学生としても、16歳男子いち個体としても特別何か取り柄があるわけでは無い僕がなぜこんなにも緊張しているかというと、本日8/16が僕の愛するバンドの初武道館ワンマンライブであり、かつそのライブに我が校の高嶺の花の女の子と連番することになったからである。   正直意味が分からない。いや、意味が分からないことは無いのだが、未だうまく受け入れられていない。   確かに、僕があのバンドを聴いていた時のスマホに映ったジャケットに彼女が気づいて、かつて無いほど盛り上がりはした。「ライブ今度行きたいねー!」なんて言ってくれてもいた。ただ、それは同じ趣味の人間を見つけた時のよく出来た社交辞令だと思っていたし、ある日二枚綴りのチケットを渡された時は困惑する他無かった。     そしてあれよあれよと時は過ぎ、半ば放心しながら受け取ったチケットの日付がとうとう今日なのであった。   35度を平気で超えるようになった東京の夏。今日は一段と暑いはずなのに暑さの輪郭もよくわからない。今なら蝉より高く飛べそうな気すらする。   「どんな話をしよう?」 「そもそもこんな早くから集まってどうしよう?」 「今日僕は正常にライブ楽しめるんだろうか?」   色々な考えが頭をよぎる。緊張を少しでも和らげようと、今日観に行くバンドの1番のお気に入りアルバムを聴き直す。 全然耳に入ってこない。なんだこれ。 僕のスーパースターも今日だけは助けてくれないようだった。   心配と高揚がないまぜになったまま駅前の景色を睨みつける。そんな僕の緊張をよそに待ち合わせの11時ぴったり、彼女は現れた。 「眩しい。眩しいですとても。」見慣れない私服姿を前に出かかったキモ認定不可避なセリフを必死に飲み込んで一緒歩き出す。     何から話したら良いか分からない。「良い天気ですね。」なんて言おうものなら笑われるのは分かっていても、「良い天気ですね。」しか僕の絶望的なコミュニケーションの引き出しからは出てこない。   上手く話せずに流しっぱなしだった音楽を止めようとスマホを触っていると 「またおんなじだね!」 彼女はスマホの画面を見せてきた。 幾度となく見たアルバムのジャケットの画面を見せながらはにかむ。   夏が蝕んでく。 夏が蝕んでく。   <Dannie May・マサ> ◆紹介曲「 ゲッショク 」 作詞:マサ 作曲:マサ

    2025/07/07

  • grating hunny
    音楽が現実さえ動かしてしまう瞬間を。
    音楽が現実さえ動かしてしまう瞬間を。

    grating hunny

    音楽が現実さえ動かしてしまう瞬間を。

     2025年7月2日に“grating hunny”が Digital Single「インソムニアの底で」をリリースしました。眠れない夜をテーマにした、青春の逃避行を描いた1曲! 18歳の4人組が、無邪気に楽器を掻き鳴らし、爆音でロックを叫ぶ。大注目の新人バンドです。    さて、今日のうたではそんな“grating hunny”のスズキタイヨウ (Vo.Gt)による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 インソムニアの底で 」にまつわるお話です。同じツラさや孤独、不安を共有し合っている<僕ら>の歌。この歌に込めた自身の思いは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 「やべぇ今日全然寝てねぇ(笑)」的なセリフは、調子に乗ってる奴が放つもんだと軽蔑されることもある。でも実際、なかなか寝付けない夜の辛さっていうのは、同じくその瞬間寝付けていない人間同士しか共有できないものだったりする。そして、そんな二人が出会ってしまえば――立ち止まって考えればそんな訳ないにも関わらず――運命的な何かを見たりする。   眠れない夜の不安感は、日が昇れば当人である自分ですら忘れてしまうもので、社会にどう話せばいいのか分からなかったりするものである。   二人は眠れない夜に寄り添い合うが、日が昇ればそんな時間すら忘れてしまうのかもしれない。   例えば、二人のうちのどちらかが「眠れる」ようになってしまえば、その関係は破綻してしまうかもしれない。別に睡眠の話を絡めずとも、恋人という関係は二人の間でしか成立していないものであり、外側からはその深さも辛さも見えないものだ。       僕はロックバンドをやっているんですけれども、音楽っていうものを深く考えれば考えるほど、それは娯楽に過ぎなくて、歌詞なんてものを深く考えれば考えるほど、それは綺麗事に過ぎない。   でも、この3年くらい、ぼーーーっとバンドを続けている間に、何度か音楽が現実さえ動かしてしまう瞬間を見たことがある。   本曲「インソムニアの底で」は、間違いなく誰かの現実を動かすために書いた歌詞であり、自分の悲しみや生活の不都合と引き換えに創り上げたメロディだ。   この曲を以てして、君が泣き止んでくれなきゃ困るってくらい、僕の全てはこの歌に込めたぜ。   お守りでもBGMでも、君の側にずっとこの歌が寄り添い続けますように。   <grating hunny・スズキタイヨウ (Vo.Gt)> ◆紹介曲「 インソムニアの底で 」 作詞:スズキタイヨウ 作曲:grating hunny

    2025/07/04

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