吉野寿作曲の歌詞一覧リスト  69曲中 1-69曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
青すぎる空eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿あの人が あの雲の彼方で 呼んでいる様な そんな気がして 足を止めるよ  あの人が あのビルの彼方で 待っている様な そんな気がして 足を止めるよ  『かかる暮らしの味気無さ』  遠くには電車の音もある 青すぎる空 嘆く心をあやし歩むよ  歩みては擦れ違う人達 笑い声やら泣き声やらも 寄せて消えるよ  『馳せる想いのいじらしさ』  絶え間無く震える現身は 幻の誰ぞや夢む  『いずれ暮らしの果てに散る』
赤い背中eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth知っている事なんて砂で出来た城さ 波に攫われて瞬く間に消える 残されるものは何?残された私は誰? 雲が逃げて行く  背中に赤く背負い込んだ夕焼け色は 暗く疼く傷か 焼けるように生きている証か  後悔は何時の日も排水溝に流す 道に迷う日は裸足で歩く 立たされた位置を知る それを知り、超えて行く それが今日なんだ  背中に赤く背負い込んだ夕焼け色が 赤く、赤く、赤く、 悲しいまでに炎を上げている  何がそれを癒すと言うのか? 雨を待っている ただ、雨を待っている  背中に赤く背負い込んだ夕焼け色は 暗く疼く傷か 焼けるように生きている証か  あの日のままさ 全てあの日のままさ 背中に赤く背負い込んだ夕焼け色のままさ
暁のサンタマリアeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿イースタンユース暁のサンタマリア 光る雲 綺麗だよ 真夏のサンタマリア 噛み殺す苦い夢  また見えないものばかり追い掛けて 見慣れぬ空の下 またひとつ詩を手に入れて それだけ それだけ  何なんだか見えねえんだよ でも何なんだか知りてえんだよ 山影のグラデーションに 心が壊れそうだ  また遠くの方ばかり眺めてる いつもの空の下 溢れ出た歌を聴いたのは 風だけ 風だけ  夏の朝焼けに星が消えるよ 深く息を吐き涙を捨てるよ 1,2,3で元に戻るよ サヨナラさ  暁のサンタマリア 夜明けに佇む時 暁のサンタマリア 何時だって君を想う
秋風と野郎達eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿風を切って行く 秋の肌寒き路地裏を オープン D が焼き払う  俺は知っている 光るその目の イルカの様な単純さの素晴しさ  焦れて焦がれて 俺達は何時だってそう 遠雷が呼んでいる その火薬を その狂気を  飲み干して笑え そしてまた走れ 顧みる迷いを振り捨てて  俺は誰なんだ 此処は何処なんだ 決めるのは誰なんだ? そして何処へ行く 何が出来る 決めるのは誰なんだ?  街灯が照らし出す 去って行くその影を 月光に抱かれて 俺達は何時だってそう  飲み干して笑え そしてまた走れ 顧みる迷いを振り捨てて
足音eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿黄昏に 行き交う影も伸びれば 味気無く私の空も暮れ行く  足跡なんかは残らない 誰もが昨日に帰れない  弛まなく 続く命の呪縛か 見失い路頭に迷う それでも  行き先なんかは解らない 今更後へは退けないさ  昨日と明日が擦れ違う 足音ばかりが消えて行く
天沼夕景eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youthブラリブラリの一人旅 口笛吹けば 悲し侘しの嘆きさえ 路肩の塵よ  滑稽デ、OKダ。 片道切符ダ、サヨナラダ。 コンニチハ。 ドーデスカ? ゴキゲンヨウ。 マタ、イツカ。  今日も 屋根の間に間に陽は落ちて 彼方此方に夜は降る  鳥の声も遠ざかる 馴染みの路地に 夕餉の灯 人々の足並み淡い  何デモナイ今日ダッテ 片道切符ダ、サヨナラダ。 コンニチハ。 ドーデスカ? ゴキゲンヨウ。 マタ、イツカ。  見ろよ 屋根の間に間に陽は落ちて 彼方此方に夜は降る  明日は何かが起こるかな? 無邪気な心は夢を見る そう! 明日もそこらに立っている 駅前で、環八で、何かを待っている  馬鹿は承知のけもの道 涙の花が 明日も何処かに咲くだろう 又、咲くだろう そうさ! 又、陽は落ちて 又、夜が降って 巡り来る 巡り来る
雨曝しなら濡れるがいいさeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youthコンクリートの隙間から顔出した 草の様な花の様な 「なんだってかんだったって知らないよ」 なんでもねぇやと突っ立っている  『雨曝しなら濡れるがいいさ だって、どうせ傘など持って無いんだ 時が来たなら終わるもいいさ それが俺の最後の運命だったら その時、瞼に吹く風も見えるだろう 静かに揺れるだろう  吐き出した溜め息は干涸びて 鳥達が啄んでいったよ 雲が誘いに来るけれど 君の背中には乗れないもんな  雪が降ったら泣いてやるのさ 涙がちょっとの雪なら溶かしちまうだろう 凍りついたら怒りを燃やす それが全ての景色を燃やしちまうだろう その時、心も焼け焦げてしまうだろう 煙と変わるだろう  生まれた日から 後ろは無いさ 広がる世界が在るばかり 見据えてやるさ  強がりばかり並べてやれば ホラ雨雲さえも逃げ出す気配 時が来たなら消えるもいいさ それが俺の最後の運命だったら その時、瞼に吹く風も見えるだろう 静かに揺れるだろう』
淡い影eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿戯れる声は朧気 諭す声は怪し気 虹を架ける空にさえ 笑えない時がある 正しい様でも 答えじゃないんだ Yeah 一人と、一人と、又一人 見渡す限りの淡い影  散るや散らざるやも 時の波に捲かれて 酔えば風に鼻唄は 泣き濡れては消えたよ 音無く転がる 砂利屑みたいに Yeah 一人と、一人と、又一人 見渡す限りの淡い影  「答エガ無クテモ 移ロウ儘ダロウ」Yeah 一人と、一人と、又一人 見渡す限りの淡い影
いずこへeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth揺れるアスファルトに白い雲 『幸せなの?』 『幸せだよ』と頷く命 さらば少年の夏の宵 『死んでしまえ、死んでしまえ』と嘯く命  溢れ出る涙は拭わない  いずこへ、彷徨い消える  馬鹿でかい暮らしの怒鳴り声 売り払えば物悲しくも安らぐ命 消えかけても尚、絶え間無く 風に吹かれ雨にも打たれ求める命  溢れ出る涙は拭わない  いずこへ、彷徨い消える
浮き雲eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth今、午前の空の下 目に滲みいる青と白  舗道が焼ければ 濁った憂いが溶けて流れる 歩く速さで人生は逃げる 想いを連れ去る  苦りきって空を見る 立ち止まって空を見る 漂える我は浮き雲  道すがらに様々の 今日は千切れて転げている  木立の緑が 私の迷路に午後を告げている 頭上を飛び去る飛行機の音が 怠惰を叱る  苦りきって空を見る 立ち止まって空を見る 漂える我は浮き雲  「どこまでゆこうか どこへゆこうか 浮き雲なれば何処へも行けるだろう また流されて日々から日々へ また流されて流れてやるさ。」  そして 電信柱も枯れる頃 雲散霧消の君の顔 流れて漂う浮き雲の 旅は続く
歌は夜空に消えてゆくeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿燃え尽きて 一日を道連れに 太陽が死ぬ時 雲さえ泣いている  今の今迄生きて来た 何がどうやらやって来て 歌は夜空に消えてゆく  夕焼けよ この俺も連れて行け 背中に手を振る 笑顔の淋しさ  行こか戻ろか路地裏を 何が何やらやって来て 歌は夜空に消えてゆく  『明日また、陽が昇るなら、 笑えるさ。 笑ってみせるさ。』  何を儚む事があろう 何を失うものがあろう  歌は夜空に消えてゆく
踵鳴るeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth窓を叩く空は 割れる様に笑うよ 汚れ眼鏡が青く染まれば 足を鳴らして俺も笑うよ  どうもこうも無い 只、それだけだ 一握の生命のカケラだ 行けば帰らざる雲が行きゃ 俺は口笛を吹きまくるさ  解答は知らない 教典はいらない 歩く踵がそれを識るだろう 朝の地鳴りが告げるだろう  怠く横たわる川面の憂鬱を 赤く煮え立つ空が染めれば 俺は涙をそこに捨てるよ  日も暮れた帰ろうかな 午後六時 全てが遠いが それを誰一人尋ねども 血巡り季巡り撃ち放つさ  道程など知らない 標識はいらない 微笑を湛えて闇と遊べば 誰ぞ知り得ぬ灯も点る
風ノ中eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth裂けて弾ける様な 怒り持て 今日は 又、茜入り日の中 薄らぎて 霞か雲か 梢を揺らしているのは 都市の木枯らし 吹き曝しの一日は くれてやるから連れて去れ  今、西日 街を打てり 宵待つ人波に 吹き抜け 吠える 風の音  遠く 連ね連なる 甍の波を 埓も無く眺めていた 寒空に冴えて 青い月 午前四時の風景画 四辻に 路地に 彼らの背中は消える 擦れ違う 日々の狭間に  今、朝日 街を撃てり 徒労の始まりに 聞こえ来るのは 風の音  響き渡る 数多の夢 水は流れ 空に星 野には徒花 風の中
片道切符の歌eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth降り立ったホームには 温い風が吹いている 帰らない覚悟を決めて この街にやって来た  嘘みたいな風景 でも嘘じゃない風景 空が割れて落ちてくる アスファルトに影が 歩き疲れた影が 焼き付いて動かない  誰もが知っている、 誰でも知っている事が 未だに分らないから 探してばかりの、 迷ってばかりの日々を 今日も又、繰り返すだけ  地平線の彼方で夕空が 小さな俺を嘲っている  やがて月日も流れ去り やがてそれ等も忘れ去る  「目を覚ます。目を覚まして家を出る 歩き出して何処へ行く 歩き出して彼所へ行く 四番線、色が剥がれて消えて行く 慣れてしまえば大丈夫 何が起きても大丈夫」  みんな分っている、 全て分っている事が どうしても捨てられないから 探してばかりの 迷ってばかりの日々を やっぱり今日も繰り返している  地平線の彼方の朝焼けが 小さな背中を押すようだ  握りしめた切符は片道だ 分らない儘、 列車は走る 迷った儘で、行け。
街灯に明りが灯る前にeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿イースタンユース雨が降る 雨が降り続く 傘に日が暮れる 帰る道 濡れて帰る道 猫も濡れ、走る  誰か涙を奪ってくれ、今すぐ 街灯に明りが灯る前に  笑う顔 泣いて笑う顔 交差点に立つ 青になり、渡り、擦れ違い 滲む影 消えた  早く涙を奪ってくれ、俺から 次の角、あの信号に着く前に  黒い傘に 濡れた猫に 滲む影に 世界中に 雨が降る  誰か涙を奪ってくれ、今すぐ 街灯に明りが灯る前に  雨と共に 時は過ぎる 時と共に 雨は降る
街頭に舞い散る枯葉eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿彷徨えば戸惑えば 泣き顔もその儘で良い  雪の様に降り積もり 喜びやら悲しみは 積もる儘に積もらせる 放り投げて眺めやる  『舞い散る枯葉の姿を知りたいのだ』 『舞い散る枯葉の心を知りたいのだ』  唯、途方に暮れる 魂が揺れる  泥道を遊びに行く 醜さもその儘で良い  当たり前の顔で在る 正しさやら優しさは 縛りつけて放さない 闇のドアが開かない  『舞い散る枯葉の姿を知らねぇのか』 『舞い散る枯葉の心を知らねぇのか』  唯、途方に暮れる 魂が揺れる
瓦の屋根に雪が降るeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth瓦の屋根に雪が降る 人、皆眠らすように 高層ビルに雪が降る 憂いを眠らすように、降る  都会の雪はすぐ溶けて 醜く汚れてゆく 汚れた雪に雪が降る 汚れ続けながらも、降る  大通りを逃れて細い路地へ 大通りを逃れて、雪の中へ  ああ、降るは涙か夢か 音も無きそれらに 鼓膜が震えている  東京は今夜、雪の中 瓦屋根もビルも雪の中
希望の丘eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth「今日こそは良い事がある」 背後から声はする、が 頭の上の雨雲は今も晴れないままだ  闘う誰かの歌は 夜明けの街に今日も又、 脆い夢を震わせながら 歌われて空になる  足音だけが生きている証のようだ 裸足で駆け出したい、そんな気持ちは 路地の朝の霞の消されてゆく  「今日こそは良い事がある」 背後から声はする、が 頭の上の雨雲は今も晴れないままだ  足音だけが生きている証、のようだ 裸足で駆け出したい、そんな気持ちは 路地の朝の霞の消されてゆく  誰かの声が聴きたくて 今日も又、此処に来たが 誰の声も聴こえない 空に黒い鳥が飛ぶ
今日eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿雲切れ一つ無い青空だ 迷いの影の無い あなたはいないのだ 自分すらも夢の骸  あれが今日だろう あぁ、夢なんだろ? 何が今日だろう あぁ、嘘なんだろ?  ダッテ、サッキ、イッテ、アッテ、 ナンデ、ドウシテ、ソコデ。  見る物全て 雨を吸いこんで 濡れていた 濡れている  地を這う物憂さも泥まみれだ 水面に揺れる月夜 あなたは現れる 現れてはすぐに消えた  あれが今日だろう? あぁ、夢なんだろ? 何が今日だろう あぁ、嘘なんだろ?
矯正視力〇.六eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth何回だってやり直す 悲しみなんて川に捨てる 本当は内ポケットに仕舞ったままだ 仕様が無いから連れて歩く 午後の陽が陰って来て 俺は目を挙ぐ 何も見えちゃいないが  朝な夕なに俺達独り あんな街 こんな街さ 其処で風を見たり 月を見たり、さ 擦れ違って すぐ見えなくなる  携帯電話を破壊して 漸く世界と繋がった 馬鹿な俺は何時でも爪先立ちで ヘッドライトに怯えて歩く 遠くで犬が吠えている 俺は手を振る 誰も振り向きやしないが  ビル間に夜に雨は落ちて あんな人 こんな人さ 其処で夢を見たり 花を見たり、さ 四つ角でまた見えなくなる  何回だってやり直す 何回だってやり直すんだ 静かに朝がやって来て それを迎えて涙をグッと飲み込んでいる ホームの一番電車にはわざと乗らずに 赤い空を見ていた  夜明けに雲が燃えて光って 横顔滲ませるんだ そして俺は右に 君は左、さ 振り向けばもう見えなくなる  朝な夕なに俺達独り あんな街 こんな街さ 其処で風を見たり 月を見たり、さ 擦れ違って すぐ見えなくなる
木枠の窓eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿雨降りの暗き朝の 目覚め悪しきは 凡そくだらん人生 悪夢の中  今すぐ立てよ、男よ 窓を開ければ 雨雲の黒き儘に 鈍く光る  力と風 渦巻く今日だなぁ 孤独と雨 身を打つ今日だなぁ 西の空は予感に満ちていた 開けっ放している木枠の窓  拓かれて味気の無い 日々の行く方に 項垂れて諦め顔 『さよなら、君』 木漏れ陽に手を翳して 『死ぬな、生きるな』 哀れ人 悲しき性 微笑む癖  力と風 木々が揺れているなぁ 孤独と雨 傘を差そうかなぁ 西の空は薄日が射していた 開けっ放している木枠の窓  ―あれは二十八年の虚無と怠惰の形 あれは二十八年の嘘と欺瞞の形―
ギラリズム夜明け前eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth硬直した感受性は泣かない くたびれ果てた感受性は泣かないもんだ 寄り集まって慰めあって 文殊の知恵を手に入れた 老成して出来上がって 立派な知恵を手に入れたって  それがなんだろう? それがなんだろう! 汗が冷える 夜明け前  あれがこうなったらいいのになぁ これがああだったらもっといいんだがなぁ そんな訳が無ぇだろうと 科学的な検証だ そんな訳が無ぇだろうと 現実的な訓戒だ  それがなんだろう? それがなんだろう! 汗が冷える 夜明け前  帰ろう帰ろう俺に帰ろう 滾る想いもそのままに  ああ、遠すぎて見えない ああ、近すぎて気付けない 遠すぎて見えないからって 見ない訳にはいかない 近すぎて気付けなくとも それでいい訳ぁ無ぇだろ さあ! もっとくれ! もっとくれ! もっと!もっと!もっと  それでいいんだよ それでいいんだよ! ギラギラしてる 夜明け前  帰ろう帰ろう俺に帰ろう 滾る想いもそのままに
黒い太陽eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth留まって発達中の真っ黒雲に 抗って戦闘中の俺の午後は 傷も露わに前進する 怒り露わに前進すれば  また風は止む またヤツが来る また風は止む 血を吐く様な三十三℃  黒い太陽 焼き付く感傷 街は陽炎 黒く雪は降り積むばかり  ひっ絡まってもんどり打って転げ廻って 突風三秒、猛り狂って花が散るんだ 神の非力 驢馬の背中 手を拱いて呆けた面  また風は止む またヤツが来る また風は止む 皮膚を抉る三十三℃  黒い太陽 焼き付く感傷 街は陽炎 黒く雪は降り積むばかり  嗅覚神経人格
荒野に針路を取れeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth生れて来た意味は知る由も無いが 此処に立って「今」を見据えている それは傷つき疲れ果ててはいるが 走り出す姿勢を保っている  見渡す限り、青空 旅立つには良い日和だ 水たまりに映る街が 心の風景によく似ていた  「夜が明ける前に覚悟を決めろ」 幾千夜、それを唱えたか 迫りくる闇の中にこそ 探していたものがある筈だ  身を乗り出して手を振って サヨナラを繰り返して 人々の旅は続く 境界線を飛び越して 嵐の荒野に踏み出して 人々の旅は続く  明日に何があるか知る由も無いが 生きている「今日」を見据えている 悲しみは不意に溢れて来るけれど 溺れてちゃ走れないんだ  頭の上から嵐が吹いて 涙代わりの歌を歌って 人々の旅は続く 歩幅をちょっと広く取って 目を開いて、風を切って 人々の旅は続く
eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿花に曇の空模様 俺の心は何処にある 彼方此方を駆け回り 辺り構わず呼ぶのだが 「神様は死んじゃったよ」 まだ俺は生きているようだ 「もう花は散っちゃったよ」 だが日々は続くんだ  鐘を打ち鳴らす 何回も打ち鳴らす 雨雲を打ち壊し 俺を打ち壊せ 喉の奥から沸き上がる 風の吹くような声が  風に四月が砕け飛ぶ 砕け飛ぶなら砕け飛べ 気が済むまで彷徨って 気が済んで微睡んで 両頬を打ち据える幻に飛び起きる  窓を開け放て 魂を開け放て 過去を開け放ち 未来を開け放て 地平の果てを叩き割る 雷のような声を  焼き付く声を 引き裂く声を 血潮の声を 声を!
小羊と月明りeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youthビルの屋上 日暮れ前 流れる雲を眺めてた 物音は全て遠くにあり 子供等の声が聴こえる 「結論はまだ出ない」  人々の影が消える頃 私が言葉を捨てる頃 顔の無い人が駅前で 誰かの顔を拾う 「結論は先送り」  暗い道程 楽しげに 本当は楽しくも無いくせに 無理に作った笑顔には 泣きたいような淋しさがある  大都会の真夜中に月明り  空から星が落ちて来て 私はそれを受け止めて 暫く眺めていたけれど 結局、道端に捨てた 「結論はまだ早い」  沈黙が明日を塗り潰し 溜息が顔を剥ぎ取って ポロリと落ちた駅前で 誰かがそれを拾う 「結論は何処にある?  暗い道程 憂鬱げに 本当はそうでもないくせに 無理に作った理屈には 狂ったみたいな虚しさがある  大都会の真夜中の月明り  未明の空気を引き裂いて 一番列車が今日も又、 新しい朝を告げて行く 私はそれを見てる  「結論は求めない! 結論は求めない! 結論は求めない!」  大都会の月明り サヨナラさ 大都会の月明り サヨナラさ」
砂塵の彼方へeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth砂の様に 霧雨の様に 真昼は降り注ぐ 拒絶の矢は雲間を射抜いて 空を射落とす 「目蓋に菜の花、思い出哀しい」か、 馬鹿げた感傷だぜ 目を上げる  それを識ろうが識らざろうが 目の前に広がる世界は砂塵の中  流れて消えて行くちぎれ雲 秋風身に滲むビル影の中 鼻唄をぶら下げて立っている  「ソレハアマイノ? ソレハニガイノ? アタタカイノ? ツメタイノ?」 恥じるな声 躊躇うな声よ 太陽の真下へ!  そぞろに歩めば何時の日か 懶惰の闇さえ慈しむ様に 口元に薄笑み浮かべている  何時でも心に鳴り響く 俄かに眠りも打ち覚ます あれは声無き声 歌無き歌  それを識ろうが識らざろうが 目の前に広がる世界は砂塵の中  流れて消えて行くちぎれ雲 秋風身に滲むビル影の中 鼻唄をぶら下げて立っている (言葉は持たずとも)
さらばよ、さらばeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿窓から覗く顔は青白い 目が醒めても気が付け無いもどかさよ 唯、流れる儘に流れるのだろうか 唯、佇む儘に佇むのか  姿、無様、 耐え難くも絶えざる息吹き  さらばよ、さらば 過ぎし日の 寄せては返す幻よ  日射しの中、道を行けば君に出会う 三十五度に溶ける汗、夏の真昼 この太陽の中に何があるのだろう この毎日の中に何があるのか  強く、弱く、深く、浅く、 縺れる命  さらばよ、さらば 夏の日の ユラリ消える戯言よ  さらばよ、さらば…
365歩のブルースeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youthここが旅路の終点なんだろうか それとも全ての始発駅なんだろうか 春風吹いたら、今度こそ飛べる筈さ 現実はいつでも無愛想な壁のよう  足が止まる度に明日が遠くなる 雨が降る度に心が細くなるけど あの日の空の色、忘れた事は無い ポケットの中でギュッとそいつを握りしめ 欠伸を噛み殺して 朝の街に立っている  波に足を攫われて コケながらも尚、走る、走る  「太陽は一体、誰の為にあんなにも燃え盛るのか。 我々は一体、何の為に涙の唄を繰り返すのか。」  欠伸を噛み殺して 朝の街に立っている
JET MANeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿イースタンユース一足飛びに彼方の街へ 風吹く速さのままに 手を振り別れ 誰かと出会う 花と涙を携え  月の無い夜を一跨ぎ 絶望の谷を一跨ぎ 飛んで行け 飛んで行け ツバメや雲やジェット機みたいに 捨てて行け 捨てて行け 捨てて行け 捨てられる全てを  一足飛びに知らない街へ 躓く弾みのままに 「誰の指図も受けない」なんて ナカナカ難しいもんだなあ  そうさ、アイツ等も一跨ぎ そうさ、夕焼けを一跨ぎ 飛んで行け 飛んで行け 目蓋に残る傷の向こうへ 捨てて行け 捨てて行け 捨てて行け 追い縋る全てを  旅の夜空に俄に浮かぶ あれは迷い、恐怖、失望 黒い影ニヤリ 「道は閉ざされた 明日は閉ざされた!」  飛んで行け 飛んで行け ツバメや雲やジェット機みたいに 捨てて行け 捨てて行け 捨てて行け 捨てられる全てを
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
ジグザグジグザグチクタクチクタクeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿雨が降り出して 言論を封鎖する 窓を開けられない 膨張と緊縛  雨が突き刺す矢に見える ジグザグジグザグチクタクチクタク 背に刺さる  雨が降り出して 観念を殴打する 神様が降りてきた 盲信と執着  雨が裁きの声になる ジグザグジグザグチクタクチクタク 知らしめろ!  膨張 緊縛 盲信 執着 有罪!有罪!有罪!有罪!  遍く我等に降り注ぐ ジグザグジグザグチクタクチクタク 背に刺さる
自由eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿そこから何が見えるか 西の窓は世界と繋がっている あの屋根の向こうでは何が 何が起きているのか  雀や鴉が飛び回り 学校帰りの子供等は戯れる ナンデモナイカラ ナンデモナイカラ 風吹いて忘れる 風吹いて消えてしまう  それは何処から生まれ来るのか それ等は何処へ辿り着くのか  俺はアッという間に見失って 心の中で心を殺す なんて悲しい夕景なんだ  雀や鴉が飛び回り 学校帰りの子供等は戯れる ナンデモナイカラ ナンデモナイカラ 陽が差して忘れる 陽が差して消えてしまう  光の中で俺は自由か 光の中で何が出来るか
素晴らしい世界eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth急ぐ言葉は千切れて落ちて足元に転げる 気にすんな、それは蹴飛ばしとけよ 次はすぐ顔出す  笑い、歌い、弾んでいけよ  命かけて笑えるなら 素晴らしい世界 命かけて泣けるなら 素晴らしい世界  君は背中に羽根を生やして 何処へでも飛んでけ 街が季節を飲み干す様に 過ぎし日を飲み干せ  朝に、夜に、弾んでいけよ  命かけて走れるなら 素晴らしい世界 命かけて立ち止まるなら 素晴らしい世界  青い窓開け放て 風の色が見えるだろ?  闇が明日を覆っても 俺達いつもそのまんまさ 時を知る影を知る 笑おうぜ 笑える筈だぜ  やがて何処へ消え去るのか そんな事は言わない 目覚めた時が生まれた時だ 鐘の音鳴り響く  あそこへ、ここへ、弾んでいけよ  眼に今日も炎を映せ 素晴らしい世界 眼に今日も涙を満たせ 素晴らしい世界  素晴らしい世界の果て 素晴らしい光と影
静寂が燃えるeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth駆け出したはいいが 靴音が跳ね返り突き刺さる 月曜の太陽に静寂が燃えて姦しい  花には風が 風には雲が 揶揄う様に戯れる  誰か私を知らないか? 誰か私を知らないか!  六月の囁きが 狂おしい午後には  屋根には雨が 時計の音が 震えて饐えて 血を吐く様だ  誰か私を知らないか? 誰か私を知らないか!  (この静けさに耐えかねて嗚咽を漏らしているのは誰だ!)  哀れ明日知らずの灰色の魂よ
世界は割れ響く耳鳴りのようだeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿イースタンユース足を一歩踏み出す毎に 世界は割れ響く耳鳴りのようだ  千切れる程手を振れば 朱に染まれるビルの窓  風も茜に鳴り響くのが見えるぜ 割れて響いて壊れて消える 消えるよ  風は歌に変わる 歌えば天気雨 歩道橋の上  Oh! ハレルヤ! もっと降ってこい! 世界に降り注げ! 耳鳴りのように!  駅前では鳩の群れが 陽の行方を追いかける  嬉し悲しが鳴り響くのが見えるぜ 割れて響いて壊れて消える 消えるよ  顔を上げて 目を逸らすな ありのままの世界から  割れろ響けよ 遍く日々に 俺達に 割れろ響けよ 耳鳴りのように 響けよ!
大東京牧場eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿イースタンユース上空 白い雲 羊の群れたち 東京 白いシャツ 羊の群れたち ラララララ 何もかも ラララララ 無視する 雑踏 文庫本を右手にぶら下げて 雑踏 新宿通り 良く晴れた月曜日 ラララララ 何もかも ラララララ 無視する  大東京牧場で羊の群れは草を食む 有象無象の夏祭り 善良市民の面の皮  今日 接点ゼロ ノ風景 毛穴ニ詰マル 苦イ電波 今日 接点ゼロ ノ人類 号令一下 ノ盆踊り ラララララ 踊り出す ラララララ 踊り出す  お池の岬に佇めば 水面に映る私の姿 多少毛色は違えども やっぱり私も羊だった ラララララ そうだったんだ ラララララ そうだったんだ  大東京牧場で羊の群れは草を食む 有象無象の夏祭り 善良市民の面の皮
男子畢生危機一髪eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿数多の溜め息が 季節を飲み込むので 私は思わず目を伏せる ―小さな影法師―  何処へ行く 足早に急ぎ行く 名も知れぬ人  走って、走って、走り去る! 月光と太陽を駆け抜ける!  真昼の眩しさが 景色を燃やすので 私は思わず口籠る ―さざめく屋根瓦―  現れて消えて行く 夏の雲 冬の朝焼け  走って、走って、走り去る! 月光と太陽を駆け抜ける!
小さな友人eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youthきこえない ふりをして なにをみているの? くうきのなか おしゃべりも つかれたか つちくれで みたされし おもい  ほら、また なみだがお でも、すぐ ばかわらい  彼は心の中の影法師 泣いたり笑ったり忙しい奴さ どうだ 少しは気分がすぐれたか?  むずかしい かおをして どうしたんだ? よさむのまど とおく めをこらしては おもしろい しらせをまっている  あら、また きえちゃったよ でも、まだ いけそうだぞ  彼は心の中の影法師 何時でも何処でも足踏みしている 今尚、何かに焦れている  寄り添い歩み行こうぞ この世の果てまでも  彼は心の中の影法師 時折、迷えば眼鏡もくもる だが目に燃え立つ火を忘れるな
地下室の喧騒eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youthあなたは本物なのか? これ等は現実なのか? その声は聞こえる 姿も見えるのに  その壁は成層圏に達する様だ その溝は地核にさえも達する様だ  そうなんだ! 俺とアンタは出会ってない! 幻とビールと煙草の煙  地下室の喧騒は 水洗便所の水に流れて消える 微笑を凌駕する嘲笑の世界で  その距離は月への道より遠い様だ 寂寥は砂漠に落ちた一夜の様だ  どうなんだ? 俺とアンタは出会うだろうか? 幻とビールと煙草の煙  そんな日の朝は常に悲しいもんだ そんな日の朝は何故か晴れている
泥濘に住む男eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿消したくて 消えなくて 消えたくて 消せなくて 朝が濁り 溜め息濁り 又後悔と戯れて過ぎ去る  『戻れない』 『否、戻らない』 『道がない』 否、道を知らずに明日へと旅立つ  吹き付けろ 打ち付けろ 打ち付けて 打ち抜いて 黄泉の国へ我を誘え 修羅の闇を彷徨える世界へ  『歩けない』 『まだ止まれない』 『ホラ、笑う顔』 否、笑う顔さえ光を遮る  泥水に身を横たえて 待っている 君が来るのを  『いずれ又会おう、 ぬかるむ街角で。』
東京快晴摂氏零度eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿上空一面に広がる真っ白な彫刻が 緩やかなスピードで悠然と去って行く 地上には俺の足音 地上には俺の鼻唄 笑えったって難しいが 苦笑いで見送るぜ  また会おう あばよ さよなら 当て所無いのが似てるな、俺達  そうだな そうやって瞬間が過ぎて行く 目まぐるしいスピードは心臓のビートなんだろう 摂氏零度に色が弾ける 上り電車が街を引き裂く 澄み渡る冬の風に 右往左往の影と影  また会おう あばよ さよなら 彷徨う様が似てるな、俺達  青と白 赤と黄色 緑色 ねずみ色 ありふれた色でいいんだ 感じたいんだ 心の底の底まで
徒手空拳eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿此処から始まる物語 歩く姿も軽やかに ところが俄に雨と雲 白む吐息と冬の街  『雪になりゃあ良いなぁ』と呟いて 歩幅さえ変わらない  ココロニ、 ココロニ、 何ガアル? ココロニ、 ココロニ、 何モナイ。  『明日晴れるだろうか』  まだまだ終わらぬ物語 立ち枯れて尚、日々は続く 何時しか心も色褪せて 日毎夜毎、燻る想い  気が付けば昔日を抱きかかえて 哀れ気な薄笑い  ソノ手ニ、 ソノ手ニ、 何ガアル? ソノ手ニ、 ソノ手ニ、 何カアル。  明日が呼んでいる  幾度も、幾度も、幾度も、 繰り返し繰り返す  明日が呼んでいる
eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿目の中には君は居る 横顔は笑っている 誰なんだろう、まだ見ぬ君 目の中に幽かに在る 『時計を止めてくれ。あと少し寝かせてくれ。』  目覚めては何を知る 微笑みで何を拒む 道行けど何も無く 眼差しは社会を拒む 『時計を止めてくれ。あと少し寝かせてくれ。』  目の前に誰かが居る その顔は笑っていない 誰なんだろう、佇む君 目の前に確かに在る 『震えを止めてくれ。今、永遠の力をくれ。』
ドアを開ける俺eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿憂い深く暗く ドアを開ける俺だ 何処へだって行けると信じてる 背中を真昼の風が押す  「やれ、頑是ねえ子だ。駄々捏ねてよ。」  街は入り日の雨上がり また静かに燃え立つ富士の山 なんて豪華な夕焼けなんだろう だってそうだろ?なあ、そうだろう?  時を重ねて人は 訳知り顔に変わり 喜んで鎖に繋がれて それでも夜明けを待っている  「やれ、しょうがねえ子だ。ベソかいてよ。」  街は午前の帰り道 また怒りと息吹きの陽が昇る なんて豪華な朝焼けなんだろう だってそうだろ?なあ、そうだろう?  躍動 怠惰 陽が沈む 安寧 狂気 陽が昇る
何処吹く風eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿あれは多分遠いんだろうな ツイタリ、キエタリ 誘われてノロノロ歩いて 濁って悲しむ  『アカイソラ、キレイダネ。 ナカナイデ、カエロウネ。』  誰の名を呼んでいた? 誰と誰が死んでいった?  時々なら感じる光 ツイタリ、キエタリ 燃え終わればポロリと落ちて 何度も悲しむ  『オツキサマ、キレイダネ。 ウタウタッテ、カエロウネ。』  誰と誰が知っていた? 誰と誰を知っていた?  オモカゲ、ミズタマリ、ミナミカゼ。 オモイデ、ハシリサリ、ドコフクカゼ。
DON QUIJOTEeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿イースタンユース馬鹿な男が立っている 雨上がりに 唇噛んで太陽が去るのを待っている 連なるテールライトが 河のように赤く流れる国道で 独り突っ立って風の中  憧れて 人の世に焦がれて 窓枠のもどかしさを 飛び越えてやって来た 魂は燃えている 夕焼けに負けない程 無様に転げ落ちたって どこまでも信じている  見えざる影に刃を振り翳しては 敗れる事が唯一の生きている証 馬鹿な男が立っている 大事そうに胸に抱えているものは 二束三文のシケた詩 二束三文の真実  現れて 忽然と消えて行く 暁の儚さを 携えてやって来た 魂は燃えている 雷鳴を蹴散らす程 励ましなんて用は無い 目隠しで立ち向かうさ  そうさ 「明日はきっと晴れる。俺には判る。」
曇天と面影eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿曇天の心に私の今日は 押し黙る 淡々と流れて 影踏み遊び 鳥の声  何と儚げな 何と朧げな 面影だろうか 何と透き通った 何と淋しげな 囁きだろうか  しんしんと降り積む 感傷が降り積む NHKのラジオを小さな音で聴きながら 沈黙が心に染み広がって 夜が降る  何と儚げな 何と朧げな 面影だろうか 何と透き通った 何と淋しげな 囁きだろうか  しどけない長雨に 待ち侘びて来る便り 幻だって良いんだ そのまんまが良いんだ  「ほら、もう朝だぞ。もう起きな。」 「ほら、もう今日だぞ。泣き止みな。」
夏の光eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth背中を丸めて奴は駅前で 週末の街の風景に溶けている 手に入らぬものなら多くある 甘い夢は逃げてゆく 興醒め顔が見送っている  花のように 着飾った男や女が過ぎてゆく 今、あまりにそれ等は遠過ぎて 麻痺した心に風だけが 生きている事実を告げている  歌うように、微笑むように 静かに凍りついてゆく夏の光  イントロが鳴りだしそうな雲行きだ 夕刻に嗚咽のような鐘の音だ ふと、泣き顔と笑い顔は入り交じる いつもの見慣れた街角が 知らない何処かに見えてくる  終わりの始まりのような 黄ばんだ雲が光っている 手厚い祝福のように 悪魔の囁きのように
夏の日の午後eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿神様 あなたは何でも知っていて 心悪しき人を打ち負かすんだろう でも真夏の太陽は罪を溶かして 見えないが確かに背中にそれを焼き付ける  蝉時雨と午後の光 まだ生きて果てぬ この身なら 罪も悪も我と共に在りて  俄雨と濡れた舗道 傘持たず走る街の角 追い付けない 追えば逃げる影に  明日を呼べば雲垂れ籠めて 甘い夢を見れば雷光る 濁り河流れ、水面に揺れる 拙い歌はゆっくりと沈みゆく  日暮れる街 風凪ぐ道 灯も遠く 誘えども 『振り返るな』 どこかで低い声  月の明かり 縺れる足 酔い痴れて帰る帰り道 感じている永遠に続く闇を
鉛の塊eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿穏やかだ 何も無い 友達は皆死んだ 昼下がり 微睡んで 横たわる鉛の塊  言わないで その先を 取り戻す術など無い 『大丈夫、この儘で何処までも行ける』  飛び立って消えて行く島達の姿を 取り残された様な心持て見送る  君が居て 夜が明けて 日が暮れて 私が居る 掌に汗を掻き 毎日を漂う人に  見せないで その先を 何処へ行く宛など無い 『大丈夫、この儘で何処までも行ける』  飛び立って消えて行く鳥達の姿を 取り残された様な心持て見送る  呼ぶ声がする 誰かが待っている そんな夢を見た  訊かないで その訳を 語り果て灰になる 消えないで灯 胸に咲け
俄か雨を待つeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿雲に別れの散る朝 青梅街道の朝焼け 幽かに風は吹いている 後ろ姿はもう無い  瞬きをする間に消えて行く 仄淡き想いの儚さよ  降り出す俄か雨が面影を洗い流す  花に別れの散る朝 『サヨナラダケガ人生』と 無理な笑顔で吐き捨てて 明日に命を繋ぐのだ  瞬きをする間に消えて行く 仄淡き想いの儚さよ  降り出す俄か雨が面影を洗い流す  そして何時もの通り路地を行く そして何時もの通り日々を行く  降り出す俄か雨が面影を洗い流す
敗者復活の歌eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿イースタンユース避けて通れぬ道さ どの道も 見ろよ 朝日がそれを告げている  此処が世界の果ての果て 暗く寂しい故郷さ  感傷に絡まって見失う 現実に踏み出して取り戻せ 燃える太陽 背に受けて 歩き出せ  風の彼方に何がある それの彼方に何がある  妄想に捕まって動けない 執着を断ち切って歩き出せ 燃える太陽 背に受けて 廻る世界を 背に受けて 歩き出せ
破戒無慙八月eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿手を叩いて俺はそれを呼んで 捕まえて闇夜に放り出す 泣いたって駄目だよ 逃げられねえよ もんどり打ってるデクノボウの八月  行かないでくれ!消えないでくれ! 波が押し寄せて波が去ってゆく 星は瞬く 葉は茂る 涙ぐんでる馬鹿野郎の八月  夢を片手、闇を片手に振り回す 真夏の交差点 俺は血だ 俺は花だ 俺は存在だ 無尽蔵の発熱体だ  踏み出して 転がって そう! ホラ! 手の鳴る方へ!  焼けて我等に照り返す 狂ったようなエナジー 猛り立つエナジー 世界を俺を焼き払う 狂ったようなエナジー 猛り立つエナジー  夢を片手、闇を片手に振り回す 白昼の交差点 俺は血だ 俺は花だ 俺は存在だ 破戒無慙八月
葉桜並木eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth心を眠らせ 人々の中へ 花は終わった様だ 葉桜並木  遥か地平に立ちのぼる 焼却場の煙  鍵穴はいつか 合わなくなっていた 雨はあがった様だ 埃の匂い  寝惚け眼に陽光は ぶれる視界を示す そぞろ歩きの疲れ 足の裏との対話  せめて一時、通い合う そっと笑顔を交わし合う 水の底に深く、光る鍵が見える  だけど、それは、いまだ、水の底。
走る自画像eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿まるで踊り出すような足取りで 長い坂道駆け降りる 俺を呼ぶのは誰なんだろう? 雪の匂いと白樺並木  靴音と連れ立って 逃げる逃げ水追い掛ける 俺を呼ぶのは俺なんだろう 倦めど絶えざる彼の呼び声  正体は危うく 燃焼は儚い 誰だってそうなんだって 人込みに逃げ込むのか  残像に火を付けろ 体温で駆け抜けろ 孤独のそのままで 人間のそのままで  夜の雨音寂しさに 胸の灯消えかけても 皮膚に眼に焼き付いた 蒼き決意を忘れるな  実体は小さく 諦念は根深い 誰だってそうなんだって 両耳を差し出すのか  残像に火を付けろ 体温で駆け抜けろ 孤独のそのままで 人間のそのままで
裸足で行かざるを得ないeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth遍く照らし出す光へ 渋々歩み行く毎日へ 嬉しかれ悲しかれ道すがら 声高く歌はある 誰にでも  朝を告げるベルの鳴る頃は 夢は海の底に沈み行く  孤立無援の花、咲くばかり 明日の在りや無しや、知るものか  そぼ降る雨に濡れ帰り道 『過ぎ去りし夢だよ』と気取るなよ その命、燃ゆるなら何時の日も 声高く歌はある 誰にでも  五時の鐘の音が鳴る頃は 夕闇に心を解き放つ  孤立無援の花、咲くばかり 明日の在りや無しや、知るものか  そして何時の間にか消えていて 氷細工の様に脆過ぎた
ひとり道、風の道eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth「なあ、みんなそうなのか?」 街の中 「君はどうなんだ?」 分かれ道 君の後ろ姿、消えてゆく 空に渡り鳥も消えてゆく  いつだってそうなんだ 足元に いつだってそうだった 長い影 お前だけがいつも付いてくる 風に砂埃が舞い上がる  「今暫く、待ってくれ 今ちょっと笑えないから」  空ばかり見上げて歩いて来た 影だけが後ろを付いてくる 何も言わないから、それが、いい 空と影ばかりで、それが、いい  友情とビジネスは紙一重 情熱と虚無は紙一重、さ  「またここらでお別れだ またいつか、何処かで会おう」  両足を揃えて息を吐く 一歩目を踏み出して風を知る  空ばかり見上げて歩いてゆく 影だけが後ろを付いてくる 何も言わないから、それが、いい 空と影ばかりで、それが、いい
非力なる者eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth人生は運命塗れ 午後三時、敗北塗れ ふざけるな、生きてんだ 一から十まで抗って  締めと納得だらけ 縄張りと暗黙だらけ 死んだって構うもんか 一から十まで抗って  おお、太陽 火の玉のように 怒りと悲しみを燃やせ!  それ等は朝に、昼に、夜に、 音無く、形無く、破裂するのだ  「出しゃばるな、身の程知らず 弁えろ、世の中知らず」 誰なんだ?指図すんな! 一から十まで抗って  躓いて明日をも知れず 負け切って行方知れず 認めるな!引っ込めるな! 一から十まで抗って  おお、月光 真冬の吹雪のように 孤独と寂しさを磨け!  それ等は朝に、昼に、夜に、 音無く、形無く、破裂するのだ  人生は運命塗れ 顔半分、泥塗れ ふざけるな!ふざけるな! 一から十まで抗って  抗って、抗い負けて それでも尚、抗い続け 人生は俺のものだ 一から十まで抗って  おお、哀れ 無知で無能なる者 おお、哀れ 無垢で非力なる者  それ等は朝に、昼に、夜に、 音無く、形無く、破裂するのだ
ポケットから手を出せないでいるeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿ぶら下がった凧の残骸が 冬になって侘びしく揺れている ポケットから俺は手を出せないでいる 突っ立っている魂 雲が美しい  息が白めば落陽が突き刺さる 息が白めば色彩が突き刺さる  この世は諸行無常か 永遠の変わらない誓いか ポケットから俺は手を出せないでいる 押し黙る魂 雪を待っている  薄紫の感傷が降り積もる 薄紫の現実が降り積もる  留まらぬその光と闇は 揶揄うように現れて嘘のように消えてゆく  薄紫の感傷が降り積もる 薄紫の現実が降り積もる  ポケットから俺は手を出せないでいる 硝子窓に影が映る ポケットから俺は手を出せないでいる 歩みは止めない
未ダ未ダヨeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth鳥ガ飛ブ 街路樹ノ枝 子供等ノ走ル声 窓ニ焼キ付ク 長イ影 何気ナク頬ニ笑ミ  番茶を飲んでは裁きを待っている 鼻唄混じり 洗濯しながら運命を待ている 小躍リ踊ル  家ヲ出ル 何処ヘ行コウカ 人イキレ 街ニ夜 飲メバ飲マレテ空回リ 夜ノ底 街ノ底  大酒飲んでは裁きを待っている ヨロメキ歩く 酩酊しながら運命を待っている 心ニ雨ガ降ル  『背中ヲ激シク叩カレテ 勢イ余ッテ飛ビ出シテ 右モ左モワカラナイ。 東西南北サマヨッテ 行クモ千里 戻ルモ千里 泣イタッテナンニナル。』  枯れ草を蹴り上げて 何もかも飛び越える 泥まみれで舞い狂う 東西南北さまよって 行くも千里 戻るも千里 未ダ未ダヨ 未ダ未ダヨ  ホラ、夜ガ明ケル 夜ガ明ケル アンナニ遠クマデ夜ハ明ケル
街はふるさとeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿イースタンユース「何がどうなっているんだろう?」 見えぬ眼で睨むれば 「何がどうだって言うんだろう?」 縺れながらも走るだけ 悲しいなら泣けよ 泣けば世界は土砂降りの雨だろう  泣き飽きて 泣き飽きて夕焼けがくすぐったい くすぐったくて 笑い転げて涙出た 涙拭いたら、もう行くぜ 冷めて張り付いた横顔のままで  彷徨えば 足許、今日もフラフラ 歌は今日も涙と風の その声だ 人間万事グラグラ 地平の果て 決して届かぬ虹が 架かっている まるで陽炎のように  水に映る空が それを見ている俺の 眼鏡に映る  人並み縫うように 風は吹く
窓辺eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿イースタンユース窓辺に立つ私の想いは 遥かの空の何処まで届くか 窓辺に立つ私達の涙は 遥かの夕陽の呼び声を映すか  此処では花弁が舞っている 時折、鳥達が鳴いている  窓辺に立つ私達の明日は 遥かの山並の向こうから訪うか  ビル風に砂ぼこり舞っている 時折、電線が鳴っている  窓辺に私達立っている 此処から遠い空見ている
道端eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿何処までも何処までも 道は唯唯、其処にある 何気無く口ずさむ あの歌は昨日の夢か  立ち止まりては振り返る 影とそぞろに歩むれば 子供等の声もする街の角 誰ぞやの声もする 諫める声のある  道の端で苦笑い 道の端で我に返る  何時までも何時までも 今日も唯唯、其処にある 巡り来る悲しみの 行く果ては眠りの底か  見知らぬ街に立ち在りぬ 己が力の頼り無さ 子供等の声もする街の角 誰ぞやの声もする 諌める声のある  道の端で苦笑い 道の端で我に返る
安手の仮面と間抜けた男eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿イースタンユース立ち上がって 意地になって 振り解いて行く 懈い人生 懈い安寧を その気になって 飛び上がって 飛べぬ毎日 降り積もってカビが生えていく  午前零時 言い訳 逃げ道探し 何処へ行く? 安手の仮面を被ったままで  霧になって消えて行った面影達 後尾灯の暗い光 恥ずかしくて 情けなくて うつむく度 保身の鎧を継ぎ足して来た 塗り込んで 誤魔化した 空の色 涙ぐんで夜を待っている 「駄目なんだ 嫌なんだ」長い影 つまらん仮面は被ったままで  街灯の白い光が歪む 何処にある? 誰かが言ってた「本当の姿」  ―草葉ノ影カラ虫ノ声―  午前零時 奴等に別れを告げろ 午前零時 間抜けた素顔のそのままで
夜明けの歌eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth夜が明ける 見えるだろ? 東の空 白むのが  朝が来る 判るだろ? 涙眼に陽が映る  俺にも その部屋の窓にも 朝が来る 涙よ止まれよ今直ぐ もう朝だから  夜が明ける 悲しみを笑い飛ばして 夜が明ける  朝が来る 甘い夢叩き壊して 朝が来る  逃げても逃げても逃げても 朝が来る 涙よ止まれよ今直ぐ もう朝だから
夜更けと蝋燭の灯eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿イースタンユース蝋燭の小さな灯が揺れる度 消えては現れて 今迄が揺れている  窓の外は雨 後悔が濡れている 今は遠過ぎて その姿さえ曖昧だ  音無く夜は更けて 想いは一秒刻みだ 音無く夜は更けて 潤んだ赤茶けた風景だ  見知らぬ街の角 風だけが親しい 騒ぎ立つ木立が私の今を告げる  虹を追い掛ける その嘘を知りながら 窓の外は雨 光と闇が曖昧だ  音無く夜は更けて 想いは弛んだ弦のようだ 音無く夜は更けて 漂う愛おしい一秒だ
夜の追憶eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youthさらば春の日よ また会おう 何時の日か さらば過ぎし日の 青白い三日月よ  あの日も あの時も 月影に縫い付けて置いてきた 淋しさよ 追憶を噛み締める  夜が連れてくる寂寞を弄び 今は噎せ返る夏の夜を感じている カーテンが揺れる度 過去達も揺れている あの日の あの時の 君の目が揺れている  さらば春の日よ また会おう 何時の日か さらば過ぎし日の 青白い三日月よ  「帰らざる思い出よ 待ってくれ。 待ってくれ。」 振り返り呼ぶけれど 何もない 何もない…
寄る辺ない旅eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿面映ゆい記憶の窓に 映る顔、どんな顔? 涙顔、声無き声を憶えている  夢の間に見た日々に サヨナラダ!  遠く遠くと来る程に 『カエロウ、カエロウ』と声がする。  旅空に、ぼやけて過ぎる 並木道 街灯り 笑顔持て擦り抜けて行く 虚しさよ  日々の間に間に見た夢に サヨナラダ!  遠く遠くと来る程に 『カエロウ、カエロウ』と声がする。  旅路ニ季節ハ燃エ落チテ 虚ロナ心ニハ雪ト風ダケ  遠く遠くと来る程に 『カエロウ、カエロウ』と声がする。
浮き雲BiSBiS吉野寿吉野寿SCRAMBLES今、午前の空の下 目に滲みいる青と白  舗道が焼ければ 濁った憂いが溶けて流れる 歩く速さで人生は逃げる 想いを連れ去る  苦りきって空を見る 立ち止まって空を見る 漂える我は浮き雲  道すがらに様々の 今日は千切れて転げている  木立ちの緑が 私の迷路に午後を告げている 頭上を飛び去る飛行機の音が 怠惰を叱る  苦りきって空を見る 立ち止まって空を見る 漂える我は浮き雲  「どこまでゆこうか どこへゆこうか 浮き雲なれば何処へも行けるだろう また流されて日々から日々へ また流されて流れてやるさ。」  そして 電信柱も枯れる頃 雲散霧消の君の顔 流れて漂う浮き雲の 旅は続く
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