そうだ病院へ行こう海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 海援隊 | そうだ病院へゆこう そうだ病院へゆこう 手遅れになる その前に 今朝もひとりで夜明けの町を 健康作りで走り廻れば また捕まった職務質問 誰より元気と威張りたいけど ひとりぼっちのラジオ体操 離れ小島のロビンソン ポツリと一人で ため息つけば 元気がないねと嫁がのぞき込む あわてて咳した 年寄くさく やさしく背中をさすってくれたが 嫁の鼻歌「いい日旅立ち」 そうか そういう事なのか そうだ病院へゆこう やっぱ病院へゆこう 嫁より元気じゃまずいから そうだ病院へゆこう やっぱ病院へゆこう どこかにあるはず悪いとこ 人の数だけ病気があって 病気にそれぞれ名前があって 病名ごとにグループ出来た 糖尿病の吉岡さんは 顔見ただけで血圧あてて 爪の色みて病気もあてる 待合室の一番人気 心臓病の鷹鳥さんは 臨死体験 三度もしてる 七十五歳の大澤さんは 四十肩だと診断されて 若返ったと万歳してる だから病院へゆこう やっぱ病院へゆこう 素敵な仲間が待っている だから病院へゆこう やっぱ病院へゆこう 探せばあるはず悪いとこ 血糖 血圧 尿酸値 中性脂肪に体脂肪 ヘモグロビン AICにインスリン 眼圧 眼底 前立腺 コレステロール値 BMI 頻尿 膀胱過活動 睡眠障害 CTスキャン メタボ85センチ以内 ヘリコバクターピロリ菌 みんな病院へゆこう やっぱ病院へゆこう 元気で集まれ風邪ひくな みんな病院へゆこう そうだ病院へゆこう 京都に行く前に病院へ たったひとりで 健康よりも みんなで少し病気のほうが 人に優しくされるしできる |
早春譜海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 坂本昌之 | さくら散るたびに 足もとに降る 竹の箒持ち 掃けどきりがない 白き花びらの 上をゆく蟻たち そっと庭に残し かたずける春を 急ぐ事はない 若葉の時が 今にやって来る 春をしまう時 仔犬走らせて 水辺に遊ぶ 川の温もりを 指で確かめて 風が吹き抜けた 一瞬に水面揺れ まるでモネの描きし「睡蓮」の絵のよう ただの平凡な 景色に見とれ ひとり微笑んでる 私 印象派 ひとり夜空見て 子供にかえる 星座探しては 指で結んでいる その指先の 天の川横切り 流れ星 流れるが 願うことがない そうか もう私 幸せなのか 願い事もなく 星を見送るから |
センチメンタルクラブ海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | どうもようこそ今夜ようこそ センチメンタルクラブへ つきなみですが心を込めてあなたようこそ センチメンタルクラブへ 酒場にならんだお酒の数だけ 人それぞれに悲しみがある 恋をなくした今夜のあなたへ 白いワインをおすすめします 涙とおんなじ色してるから 流した涙の数だけ飲みましょう 甘い言葉がお嫌いですか だけど疲れた時には 甘い言葉が疲れをとります あなたゆっくりセンチメンタルクラブで 酒場に流れる流行の恋歌 男と女がはしゃいで唄う 恋をはじめた今夜のあなたへ 古い恋歌唄ってあげよう 誰でも唄えるやさしいメロディー いつかは誰かと唄えるように どうもようこそ今夜ようこそ センチメンタルクラブへ つきなみですが心を込めてあなたようこそ センチメンタルクラブへ |
節子への手紙海援隊 | 海援隊 | 山田みやこ | 千葉和臣 | | お元気ですか 節子さん 手紙を読んで母さんびっくりしました 男の人と口もきけない そんな女の子と思ってたのに いつのまにか恋をする女になっていたんですね 母さんは節子が内気な女の子だから しっかりしたサラリーマンの男の人と 一緒になってくれると思ってました 変な唄を唄ってるあの人が あなたの恋の相手とは思ってもみませんでした 父さんと二人で畑の事を話していると あの人がテレビで唄ってました ちょっと乱暴な言葉づかい 母さん少し気になりましたが 父さんはテレビをじっとみつめ 男の顔をしてると言ってましたよ ほんの少し淋しそうに 父さん うなずいてました 暇ができたらあの人を家へ誘って帰っておいで あんまり田舎の村だから 驚かれるとは思いますが おいしいお米を用意して 喜んでもらうつもりです まだまだ子供と思っていたら 節子もいつのまにか恋をする 女になっていたんですね 母さん とってもうれしいんです どうか身体を大切に あなたの帰りを待ってます それから 晴男兄ちゃん よろしくとのことでした 稲の刈り入れも終り やれやれです 節子へ 母より |
スタートライン 海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | 夜明け前の薄暗い道を 誰かがもう走っている 拾った小石で誰かが書いた アスファルト道のスタートライン 寒い身体を言い訳にして 町は眠ってる曇り空の朝に 自分の汗で自分を暖めて 寂しさ目指して走る人がいる 今 私達に大切なものは 恋や夢を語りあう事じゃなく 一人ぼっちになる為のスタートライン 雨が降ってる町の公園で 誰かが一人濡れている 待たせてばかりの恋する人に 靴のかかとで描いたピリオド 素直な奴ほど傷ついてしまう みんな上手にふざけて生きるのに たったひとつの別れの為に 真っ直ぐ涙を流す人がいる 今 私達に大切なものは 恋や夢を語りあう事じゃなく 一人ぼっちになる為のスタートライン 夜の川原の長い一本道を 誰かがまだ走っている 星を見上げて走り続ける 誰かが書いたスタートライン 向こうの岸辺はあんなに明るく 町の灯が夜を焦がすのに 微かな星の光を探して 闇を選んで走る人がいる 今 私達に必要なものは 光り溢れる明るい場所じゃなく 闇に向かって走り出す為のスタートライン |
新宿シンデレラ海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 佐孝康夫 | ひとりぼっちで 夜汽車にゆられ 北の町から逃げてきたすり切れジーンのシンデレラ 海鳴りばかりの故郷だった 愛想つかして逃げてきた赤いヒールのシンデレラ 夜更けのショーウィンドー みつめたままで動けない ガラスのくつは そこにある そうさ 今頃気づいたか 欲しいものは いつだって冷たいガラスの 向こう側 夢みたものは いつだって冷たいガラスの 向こう側 客待ちタクシーのライトに追われ ビルの谷間を逃げて行くすり切れジーンのシンデレラ シンデレラ 酔った男に声をかけられ 何も言えずに泣いている赤いヒールのシンデレラ 夢にまでみた これが東京か ほゝえみかける王子さま ショーウィンドーの マネキンさ そうさ 今頃気づいたか 欲しいものは いつだって冷たいガラスの 向こう側 夢みたものは いつだって冷たいガラスの 向こう側 そうさ 今頃気づいたか 欲しいものは いつだって冷たいガラスの 向こう側 夢みたものは いつだって冷たいガラスの 向こう側 |
昭和流れ年海援隊 | 海援隊 | 江口晶 | 千葉和臣 | | 昭和の年は流れ年四つ五つはうかれ年 親の心を子は知らず 子供の心を親知らず 語るもおかしく親と子の因果は 子供が破るもの 一緒に暮らすはやや悲し ひとりで暮らすはなお悲し 私はかごの鳥じゃなし 黙って家を飛びだした かあさん泣いているだろか とうさん怒っているだろか 間違いだらけの青春が 輝いて見えるのは はるかな時間のせいじゃない ふえた荷物のせいじゃない 昭和の年は流れ年四つ五つはうかれ年 親の心を子は知らず 子供の心を親知らず |
昭和けんかロック海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | 下手に出れば 調子に乗って 茶店のあの娘に しつこい口説き 無理矢理握った その手をはなしな いやがるあの娘を 泣かすじゃないぜ ジュータンみたいな ネクタイしめて それでも NOW な YOUNG のつもりか クツに車に 金縁眼鏡 自慢できるは それだけか こうなりゃ勝負だ 表へ出ようぜ いいけん いいけん 表へ出ようぜ Sa, Sa Sa Sa Sa, Sa, Sa, Sa, Sa Sa たえにたえてりゃ 調子に乗って 机たたいて 出世の自慢 会社じゃえらかろ 上役さんよ 屋台に来てまで いばるんじゃないぜ ポマード頭をテカテカ 光らせ それでも エリート社員のつもりか 家柄 学歴 子供のピアノ 自慢できるは それだけか こうなりゃ勝負だ 表へ出ようぜ いいけん いいけん 表へ出ようぜ Sa, Sa Sa Sa Sa, Sa, Sa, Sa, Sa Sa 田舎もん、いや、地方出身者だと 思ってなめるんじゃねえぜ 我慢に我慢で 昭和の御世を 丸く渡れと おっしゃるけれど それじゃこの手は いったい何の為 握れば誰でも げんこつ出来る 百、千、万の 言葉でも 話して解らぬ 奴がいる そんな奴には 言葉はいらぬ 頭突一発 あればよい こうなりゃ勝負だ 表へ出ようぜ いいけん いいけん 表へ出ようぜ Sa, Sa Sa Sa Sa, Sa, Sa, Sa, Sa Sa 愚かものめ 正義は必ず勝つはずなんだけどな |
しぐれ坂ブルース海援隊 | 海援隊 | 門谷憲二 | 千葉和臣 | | ふたりで歩けば しぐれ坂 雨はあなたの髪かざり つかの間にだけの逢瀬なら 消えてなくなる髪かざり 風がさやさや吹くたびに 雨足ゆれて 濡らすのは あなたの白足袋だけじゃない 強がる心もぬれてゆく 会えば苦しくなるからと あわなきゃもっと苦しくて 手に手をとってしぐれ坂 ほどく指先また結ぶ それでも日影の恋だから 別れ別れの帰り道 ひとつの傘がしぐれ坂 恋に濡れて おりてゆく |
さよならに さよなら海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | リンゴの皮を むくように 過ぎ行く時は 渦巻くかたち 下へ下へと あなたがたどれば 昨日が今日に つながってゆく 遠い昔に 別れた人も ひとまわりすれば すぐそばにいる 時間は螺旋の 階段 さよならさえも つながってゆく だからさよならに さよなら すべてのさよならに さよなら 葡萄の枝が 伸びるように 明日はいつも 青空の中 上へ上へと あなたが登れば いつも陽ざしは 眼の前にある これから出会う 見知らぬ人も 光の中で 今待っている 時間は光の 階段 さよならさえも 輝いてゆく だからさよならに さよなら すべてのさよならに さよなら 時間は螺旋の 階段 さよならさえも つながってゆく だからさよならに さよなら すべてのさよならに さよなら |
漂泊浪漫海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | 人の宿命の悲しさは 浮世を憎んで船を出し さすらい人になったとて いつか浮世が恋しくなる 「せめて今夜は この盃に 苦い酒をば なみなみついで そして一息に飲みほそう そして悲しみ飲みほそう」 人の情けのうれしさは たとえばレモンの味がして 口に含めばすっぱくて わけもないのに泪ぐむ 「せめて今夜は この盃に 甘い洒をば なみなみついで そして一息に飲みほそう ほら あんたの情けを飲みほそう」 旅する男の寂しさは 夜汽車にうつる白い顔 きのうと今日にとり残されて それでも夢追うさすらい人よ 「あなたは見知らぬ人だけれど 酒に愁いを 流してしまおう そして一息に飲みほそう そして宿命を飲みほそう」 |
さすらいの譜海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | 空を行く風に乗り どこへ行くのか はぐれ鳥 亡くした夢 捜すたび お前もつらかろ 一人では コスモスの花咲く駅 さよなら言えずに泣く君を 好きだよと抱きしめたい だけど夢追う 旅に出た 雨が降りだしゃ 雨宿り 風に吹かれて風まかせ 心休める宿もなく さすらいの譜唄い 話し相手は影法師 知らぬ街で 陽が暮れて 誰か呼ぶこえに振り向けば 君が笑って立っている そんな夢みて泣きました 南風よ教えてくれ この旅の終りになにがある 青春の陽が沈み 人生と会えるのは いつなのか 雨が降り出しゃ 雨宿り 風にふかれて風まかせ からだ休める宿もなく さすらいの譜唄い 話し相手は影法師 |
心をこめてサヨウナラ海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | あなたは黙ってうなずいたまま 素直な涙でほほを濡らした 別れの言葉もないままでいい 言葉はすぐに消えていくから 今はあなたの後姿に 心をこめてサヨウナラ あなたは何か言おうとしたが 奇麗に笑って歩き出したね 声をからして呼びとめるには 僕は悲しみに馴れすぎたのさ 今はあなたの後姿に 心をこめてサヨウナラ あなたが消えゆく黄昏れの町 僕はいつまでも見つめています こうして人と別れる時に 涙が出るのは久し振りです 今はあなたの後姿に 心をこめてサヨウナラ 過ぎて帰らぬ思い出達よ 心をこめてサヨウナラ |
心のかたち海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 牧田和男 | 眩しい日射しに 手のひら翳せば お前の胸には 光る汗の粒 見渡す限りの夏 西から吹く風が 日盛りを吹き抜ける 流れる季節にも かたちはあるのに 今 心のかたちが 言葉にできない 心のかたちが 言葉にできない お前をみつめて ほほ笑みが止まる 海へ真っ直ぐに 続く道には 人の声もなく 動くのは雲の影 見渡す限りの夏 静か過ぎるから 怖いかと聞けば お前の横顔が 女に戻る 今 心のかたちが 言葉にできない 心のかたちが 言葉にできない お前をみつめて ほほ笑みが止まる どんな男が おまえを変えたのか 話しておくれ 海へ入る前に 今 心のかたちが 言葉にできない 心のかたちが 言葉にできない お前をみつめて ほほ笑みが止まる |
恋文海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 海援隊 | 君と交せし恋文を 日暮れの庭にて火に焼べる 遠き昔の恋なれば 誰にも知られず隠すため far away far away 白き煙は目に沁みて 恋せし心を後始末 君が綴りし便箋の 文字は炎に揺らめきて 火の粉となりて つぎつぎと 不思議な文字を闇に書く far away far away そっと炎に投げ入れて 恋せし心を後始末 灰となりにし恋文を 両手ですくえばさらさらと 燃えずに指に残りしは 愛という字の ひと文字か far away far away 君の名前を呟きて 恋せし心を懐かしむ ただひと文字の恋文の ひと文字だけの文を読む |
恋挽歌海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | ひとつの恋が死んだ夜 ふり出す雨にとびこんで 未練流そうと酒の息 酔った泪を雨で消す 道玄坂からひとくだり 誰も恨むな信じるな 病まぬ筈ない恋の傷 無理にこらえて歌う唄 さの恋挽歌 ひとりの女が雨の中 ふるえる躯で一人言 みのある花になりたいわ 呼んでもせのない人を呼ぶ 道玄坂からひとくだり 誰も恨むな信じるな いつになったら春が来る むかしなつかし唄う歌 さの恋挽歌 道玄坂からひとくだり 誰も恨むな信じるな 病まぬ筈ない恋の傷 無理にこらえて歌う唄 さの恋挽歌 |
悲しい人なのに海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | ふと見上げた青空が今日は なぜか胸にしむ 各駅停車の汽車の窓 流れる雲見て涙ぐむ ほんとは悲しい人なのに どうしていつもほほえむの あなたがたずねた 小さな言葉が 心のガラス窓 さびしくコツンとたたいて過ぎてゆく ふと足止めたこの道が今日は にじんでゆがみます 生きているのに疲れてる わけでもないのにふさぎこむ きっと心がカゼひいて 寒くて私をだいたのね あなたがうかべた別れの笑顔が 心のガラス窓 せつなくにじんで消えて行きました もしも思い出が白いなら 僕にえんぴつ握らせて 後悔ばかりのあなたとの事 はじめから 書き直してみたいのです もう一度出会うから |
家族海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 徳武弘文 | 一緒に過ごした 時の長さが 愛というものを 伝えるとしたら いつもいない僕が 愛してないと思うかい 流れる涙を そっと拭いてくれる この手のひらが 欲しくてたまらず 側にいない僕を 責めてみるのかい 菜見子 空見子 聞こえますか 父は未だ 旅の途中 翼もないのに 空に憧れている 言葉で確かめ合うこともなく 静かなことが 幸福だとしたら いつも二人に僕は 幸福を待たせてる 幸福なのかと尋ねるたびに 幸福ですよと 言葉を返すほど きっと僕の妻は 不幸福に違いない 菜見子 空見子 聞こえますか 父は未だ 徘徊つづけ 帰りたいと言えずに この道歩いている 愛されていると 思わなくていい 愛していると 気づかなくていい どんなに遠くいても 家族なんだから 菜見子 空見子 聞こえますか 父は未だ 夜に眠れず おまえたちの事 想い出している |
風は春風海援隊 | 海援隊 | 海援隊 | 千葉和臣 | | 雀が庭に三羽四羽 縁側でばあちゃんカックリキックルコ 日向でしろはあくびして 風は春風 南風 雲雀がヒティティヒュティティ昼下がり 菜の花畑に蝶が舞う みの虫 ゲジゲジ がまがえる 風は春風 南風 むすこは都会に行ったきり 今年の春にももどらない もうじき田植えになるという 風は春風 南風 便りもこないとじいさんは あきらめ顔で待ちぼうけ そろそろ昼餉のしたくだよ 風は春風 南風 雀が庭に三羽四羽 縁側でばあちゃんカックリキックルコ 日向でしろはあくびして 風は春風 南風 |
オーティスを聞きながら海援隊 | 海援隊 | 千葉和臣 | 千葉和臣 | | ラジオから流れる 懐かしいあの歌 貴方の腕の中で いつも聞いてた 暗い窓に映る 貴方の横顔 見つめているだけで 幸せだった 今でも優しく肩を 抱いてくれたら 私にありふれた言葉でも かけてくれたら 冬の陽射しは とどかないけれど 貴方のシャツを着てるから 寒くはないの 言葉にならない 寂しさの中で 懐かしいあの歌だけが 慰めてくれる あの時優しく肩を 抱いてくれたら 私にありふれた言葉でも かけてくれたら |
おやじ海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | 男はやっぱり馬鹿やなと思います。 おやじを見ながらづくづく男は馬鹿やなと思います。 苦い酒を苦い顔して飲んで、 本当馬鹿やと思います。 そして僕もおやじに似てきました。 だんだんおやじに似てきました 病院のベッドに腰をおろし 親父は笑って僕を待ってた 旅の途中の僕を見つめて 親父は静かに うなずいている どげんしたとね! どげんしたとね! とうちゃんくさ。あんまり酒ば飲むけんたい、 こげん体ば悪うしようが、あんた。 近所の人は皆んな言いよんしゃんとよ、 とうちゃんの横じゃタバコも喫えんちて、 体ん中にアルコールが一杯たまっとるけん タバコの火がうつって爆発したら大事って、皆んな笑いよんじゃが。 とうちゃん憶えとうね、給料ば全部飲んで帰ってきた日のことば。 俺らまだ小学生やったよ。かあちゃん頭にきて、 こげなとうちゃんやったらいらんけん、もういっそのこと、 もういっそのこと亡きものにしてしまおうて言ったとよ。 ちょうど今ネクタイばしめて酔いつぶれとるけん、 母と子、力ばあわせて両方からしっかり引っぱって、 始末してしまおうって言ったとよ。 そうばってん、俺ら泣きながら止めたっちゃが。 明日が小学校の父親参観日の日やけん、明日まで待ってちゅって、 俺ら必死になって止めたっちゃが。 男やったら勝たなつまらん、男やったら天下ば取らなつまらん、 それがとうちゃんの口ぐせやったね。 そして最後にとうちゃんいつもぽつんと言いよったね。 お前はとうちゃんのごとなったらつまらんぞて、 淋しか顔して言いよったね。 そうばってんとうちゃんがプロレス好いとうたあ、今も変らんね、 力道山が一番好きやったね、 とうちゃん力遊山が負けたら、ようネコにハつ当たりして、 あんた襖に投げつけよったろうが。 力道山が負けたら、がっぱしこいて、 正義が負けた、正義が負けたって言いよったろうが、 そうばってん、とうちゃん。 男の正義は、あの頃からよう負けよったね、 ほんなこと勝ちゃせんもんね。 とうちゃん、そうばってんやっぱ、男一匹生きてゆくとはきつかね、 男一匹生きてゆくとはやおいかんね。 俺らまだ憶えとうよ、時々とうちゃんが眠られんで 蒲団の中でタバコぼっか吹かしよった夜のことば、 そやもんね、男は酒ば飲まな淋しゅうして眠られん夜があるもんね。 とうちゃん、俺もだんだんとうちゃんの気持ちが 分るごとなってきたっちゃが。 酒ば飲む手つきがよう似てきたけん、 とうちゃんの酒の気持が分るごとなってきたっちゃが。 病院の窓から夕陽みつめ 親父は黙って笑ってる また旅立つ僕をみつめて 親父は静かに うなずいている |
贈る言葉上戸彩 | 上戸彩 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | Sin | 暮れなずむ町の 光と影の中 去りゆくあなたへ 贈る言葉 悲しみこらえて 微笑むよりも 涙かれるまで 泣くほうがいい 人は悲しみが 多いほど 人には優しく 出来るのだから さよならだけでは さびしすぎるから 愛するあなたへ 贈る言葉 夕暮れの風に 途切れたけれど 終わりまで聞いて 贈る言葉 信じられぬと 嘆くよりも 人を信じて 傷つくほうがいい 求めないで 優しさなんか 臆病者の 言いわけだから はじめて愛した あなたのために 飾りもつけずに 贈る言葉 これから始まる 暮らしの中で だれかがあなたを 愛するでしょう だけど 私ほど あなたの事を 深く愛した ヤツはいない 遠ざかる影が 人混みに消えた もうとどかない 贈る言葉 もうとどかない 贈る言葉 |
贈る言葉 海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | 暮れなずむ町の 光と影の中 去りゆくあなたへ 贈る言葉 悲しみこらえて 微笑むよりも 涙かれるまで 泣くほうがいい 人は悲しみが 多いほど 人には優しく できるのだから さよならだけでは さびしすぎるから 愛するあなたへ 贈る言葉 夕暮れの風に 途切れたけれど 終わりまで聞いて 贈る言葉 信じられぬと 嘆くよりも 人を信じて 傷つくほうがいい 求めないで 優しさなんか 臆病者の 言いわけだから はじめて愛した あなたのために 飾りもつけずに 贈る言葉 これから始まる 暮らしの中で だれかがあなたを 愛するでしょう だけど 私ほど あなたの事を 深く愛した ヤツはいない 遠ざかる影が 人混みに消えた もうとどかない 贈る言葉 もうとどかない 贈る言葉 |
贈る言葉河口恭吾 | 河口恭吾 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | 暮れなずむ町の 光と影の中 去りゆくあなたへ 贈る言葉 悲しみこらえて ほほえむよりも 涙かれるまで 泣くほうがいい 人は悲しみが 多いほど 人には優しく できるのだから さよならだけでは さびしすぎるから 愛するあなたへ 贈る言葉 夕暮れの風に 途切れたけれど 終わりまで聞いて 贈る言葉 信じられぬと 嘆くよりも 人を信じて 傷つくほうがいい 求めないで 優しさなんか 臆病者の 言いわけだから はじめて愛した あなたのために 飾りもつけずに 贈る言葉 これから始まる 暮らしの中で だれかがあなたを 愛するでしょう だけど私ほど あなたのことを 深く愛した ヤツはいない 遠ざかる影が 人混みに消えた もうとどかない 贈る言葉 もうとどかない 贈る言葉 |
贈る言葉Draft King | Draft King | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | 暮れなずむ町の 光と影の中 去りゆくあなたへ 贈る言葉 悲しみこらえて 微笑むよりも 涙かれるまで 泣くほうがいい 人は悲しみが 多いほど 人には優しく できるのだから さよならだけでは さびしすぎるから 愛するあなたへ 贈る言葉 夕暮れの風に 途切れたけれど 終わりまで聞いて 贈る言葉 信じられぬと 嘆くよりも 人を信じて 傷つくほうがいい 求めないで 優しさなんか 臆病者の 言いわけだから はじめて愛した あなたのために 飾りもつけずに 贈る言葉 これから始まる 暮らしの中で 誰かがあなたを 愛するでしょう だけど私ほど あなたのことを 深く愛した ヤツはいない 遠ざかる影が 人混みに消えた もう届かない 贈る言葉 もう届かない 贈る言葉 |
贈る言葉はやぶさ | はやぶさ | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 阿部靖広 | 暮れなずむ町の 光と影の中 去りゆくあなたへ 贈る言葉 悲しみこらえて 微笑むよりも 涙かれるまで 泣くほうがいい 人は悲しみが 多いほど 人には優しく できるのだから さよならだけでは さびしすぎるから 愛するあなたへ 贈る言葉 夕暮れの風に 途切れたけれど 終わりまで聞いて 贈る言葉 信じられぬと 嘆くよりも 人を信じて 傷つくほうがいい 求めないで 優しさなんか 臆病者(おくびょうもの)の 言いわけだから はじめて愛した あなたのために 飾りもつけずに 贈る言葉 これから始まる 暮らしの中で だれかがあなたを 愛するでしょう だけど 私ほど あなたのことを 深く愛した ヤツはいない 遠ざかる影が 人混みに消えた もうとどかない 贈る言葉 もうとどかない 贈る言葉 |
贈る言葉BUNNY THE PARTY | BUNNY THE PARTY | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | 暮れなずむ町の 光と影の中 去り行くあなたへ 贈る言葉 悲しみこらえて 微笑むよりも 涙かれるまで 泣くほうがいい 人は悲しみが 多いほど 人には優しく できるのだから さよならだけでは さびしすぎるから 愛するあなたへ 贈る言葉 夕暮れの風に 途切れたけれど 終わりまで聞いて 贈る言葉 信じられぬと 嘆くよりも 人を信じて 傷つくほうがいい 求めないで 優しさなんか 臆病者の 言いわけだから はじめて愛した あなたのために 飾りもつけずに 贈る言葉 これから始まる 暮らしの中で だれかがあなたを 愛するでしょう だけど 私ほど あなたの事を 深く愛した ヤツはいない 遠ざかる影が 人混みに消えた もうとどかない 贈る言葉 もうとどかない 贈る言葉 |
贈る言葉 FLOW | FLOW | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 亀田誠治・TAKE | 暮れなずむ町の 光と影の中 去りゆくあなたへ 贈る言葉 悲しみこらえて 微笑むよりも 涙かれるまで 泣くほうがいい 人は悲しみが 多いほど 人には優しく できるのだから さよならだけでは さびしすぎるから 愛するあなたへ 贈る言葉 夕暮れの風に 途切れたけれど 終わりまで聞いて 贈る言葉 信じられぬと 嘆くよりも 人を信じて 傷つくほうがいい 求めないで 優しさなんか 臆病者の 言いわけだから はじめて愛した あなたのために 飾りもつけずに 贈る言葉 これから始まる 暮らしの中で だれかがあなたを 愛するでしょう だけど 私ほど あなたの事を 深く愛した ヤツはいない 遠ざかる影が 人混みに消えた もうとどかない 贈る言葉 もうとどかない 贈る言葉 |
贈る言葉やなわらばー | やなわらばー | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | 暮れなずむ町の 光と影の中 去りゆくあなたへ 贈る言葉 悲しみこらえて 微笑むよりも 涙かれるまで 泣くほうがいい 人は悲しみが 多いほど 人には優しく 出来るのだから さよならだけでは さびしすぎるから 愛するあなたへ 贈る言葉 夕暮れの風に 途切れたけれど 終わりまで聞いて 贈る言葉 信じられぬと 嘆くよりも 人を信じて 傷つくほうがいい 求めないで 優しさなんか 臆病者の 言いわけだから はじめて愛した あなたのために 飾りもつけずに 贈る言葉 これから始まる 暮らしの中で だれかがあなたを 愛するでしょう だけど 私ほど あなたのことを 深く愛した ヤツはいない 遠ざかる影が 人混みに消えた もうとどかない 贈る言葉 もうとどかない 贈る言葉 |
エレジー[哀歌]海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 増本直樹 | 涙の川の ほとりに住んで 千粒 涙 流しています 待つ身辛いか 待たせる方は 今日も一日 すまぬと詫びた エレジー エレジーよ 貴方に届け 無頼の月日 悔いております 許して下さい 貴方がまさか 愛という名の 人だと知らず さよなら言えずに 別れたけれど 夢は今夜も あの日に帰る 風が揺らした 玄関扉 悲しいくせで おかえりと言う エレジー エレジーよ 私の歌よ 海山 千里 越えて伝えて 鏡をふせて 月日に汚れ それでも素顔で 待っていますと 涙の川の 岸辺にたてば 懺悔 懺悔と 波うちよせる 水面に映る 夕陽はくだけ 紅きさざなみ 足もと濡らす エレジー エレジーよ あの日に帰ろう 真っ白な心で 生きてた頃へ 貴方の膝には 陽なたのにおい 草の香りの 幸せだった |
えきすとら海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | 今は君が眩しく光るよ まるで舞台のヒロインのように 言葉もなく 立ちつくす僕は 台詞もない えきすとら なんだ でも生活のなかで しぼんでゆく夢が 君を見つめれば疲れを忘れた もういいんだよ 君はこれから 硝子の階段 登ってゆくんだよ 舞台の袖に 消えてゆく僕を 振り返るなよ ただの旅人さ 僕は僕の通りに生きてみる 今は貴方が優しく揺れます 私のためだけのヒーローのように 淋しくなって はじめて気づいたの 貴方が居たから綺麗に笑えたの でも握りしめた夢は砂でも せめて指から 落ちてしまうまで ねえ魔法にかかっていたいの 倒れるまで一人で踊りたい 遠い席から 貴方見つめてください 私のために拍手をください 私は 私の 通りに生きてみる もう泣かないで ぼくらは これから 人生の舞台 演じてゆくんだ 今度 会えたら もらった台詞じゃなく 自分の言葉で 君を 呼びとめる 僕は 僕の 通りに生きてみる |
田舎道の唄海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | はるかに続く田舎道を 今日も一人で歩いてる まぶしい日射を背にうけて 今は歩くだけ 拡がる空には白い雲が 大地見下し流れてく やさしい影を創りながら 故郷に住むやさしい友よ いつか君に話そう 私が見ているこの青空を 必らず話そう 遠く拡がる黄昏に 今日も一人で眼をとじる 捨てて来た日々を もう一度思い出すために 私の心に見えない文字 きざんで行ったあの人に めぐり会うまで さまようだけ 故郷に住むやさしい友よ いつか君に話そう 私の旅と出会った人を 必らず話そう 故郷に住むやさしい友よ いつか君に話そう 私が見ているこの青空を 必らず話そう |
いつか見た青い空海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 坂本昌之 | あなたを夕焼けの詩にはしない 遠ざかる想い出の人にはしない いつか あなたと見たあの青い空 ずっと 抱きしめて生きてゆきます 過ぎ行く季節が変わるよに その空も ゆっくり暮れてゆく 夕陽沈む時 悲しみは きれいな茜に 染まるでしょう あなたを読みかけの本にはしない 寄せ書きの片隅の言葉にしない 私が愛を 打ち明けた時に 声をつまらせて 空を見上げた 少し潤んだ 瞳には 空の青さがにじんでた 何か言いかけた唇を 今も想い出す 空の下 ふたりで見ていたあの空が そっと教えてくれたこと 言葉は言葉に 出来ない時に いちばん伝わる 言葉になった 響き続ける 言葉になった |
一人称海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | 涙のことは涙にまかせて 歪んだ景色の中を歩こう 泣いて悲しみ他人に話せば きっと唇が少し嘘をつく 寂しい時には寂しさに沈もう 水の中の魚のように やりきれなくてため息つけば 銀の泡になってゆく 私の心を訪れる人はなく こんなに静かな場所だったのか 私の心私が居るだけ 明日のことは明日にまかせて 今日のぶんだけ生きてみよう 人の為にと書いて偽り 誰かの為の私じゃあない 幸福さがして人は歩いている 疲れはてた旅人のように 幸福な人は何も探さない 探さないから見つけられた 私の心は恋をしていないから とても広くて澄みきっている 私の心私がいるだけ 私の心を音もなく時が過ぎ 青春も過ぎて遠く来たから 今見わたせる私の青春 |
いち・に・さん・し BAKA!海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 篠原信彦 | あいつが見ている 俺のことを イヤーな目付きで 鼻から抜ける キザーな声で “ネエーきみ”と呼ぶ ニッコリ笑って 元気な声で “ハイッ”と振りかえれ あいつは俺の上役なんだ メシの種なんだ バカになりきれ 心を捨てて バカになりきれ 我が家はローンだ 男を捨てて バカになりきれ いち に さん し いち に さん し いち に さん し BAKA! あいつが惚れてる 飲み屋のあの娘に しつこい態度で 脂ぎった 顔付きゆがめて“君可愛いね” 気分が悪くなりそうなんだが ほほえみ絶やすな 飲んでる時さえ 仕事なんだぞ おとくい様なんだ バカになりきれ 妻子のためだ バカになりきれ 経費で飲める 意地をすてて バカになりきれ いち に さん し いち に さん し いち に さん し BAKA! 愛想笑いで最後のお務め あいつのお見送り 走り出した車に向かって“バカ”と呼ぶと 車が止まって あいつが顔出し“今何か言った?” あわてて 万歳 叫んでおります 夜更けの町で バカになりきれ バカが開いてだ バカになりきれ バカよりバカに バカをバカと呼べるまでは いち に さん し いち に さん し いち に さん し BAKA! |
一度っきりの人海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 海援隊 | 星と星を指で結んで 教えてくれた星座の名前 オリオン星座 北斗の星も あなた結んだ星空の糸 あの銀の糸 あの時のまま 今も変わらず空にあります 花を摘んでは空にかざして 教えてくれた春の七草 言葉おぼえる子供のように 私はあなたの唇まねた 忘れていいよな思い出ですが 今も花の名ぜんぶ言えます あれは初めてだったけど あれが最後の事となり たったいちどの出来事の たったひとりのひとでした いちどっきりのひとでした 人の心に住む思い出は 時々不思議な事してみせる いちどっきりのひとだったから 時が流れて遠くなるのに 頬の匂いや耳たぶの熱 あのひとだけは まだそばにくる あれは初めてだったけど あれが最後の事となり たったいちどの出来事の たったひとりのひとでした いちどっきりのひとでした |
雨の月曜 朝のホームで海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 海援隊 | 雨の月曜 朝のホームで 上り電車を待つ いつもどおりの今日が始まる 昨日とよく似た(くり返すだけの) もしも誰かに「幸せですか」とたずねられたら きっと困って答えられずに微笑むだろう(悲しい顔で) 雨に霞んだ人影もない 下りのホームから誰かが呼んでる 遠くへ行こう(すべてを捨てて) ずっと遠くへ(私を捨てに) 雨の月曜 朝のホームで 上り電車に乗る 見慣れた駅を今日も離れる 時間どおりに(いつものように) 遥かな町へいつか旅立つ夢は夢のまま 朝のラッシュに流されて行くいつもの私(年老いた顔の) そっと手を振る少年ひとり 下りのホームにはいつか君と 遠くへ行こう(少年の日々へ) 下りの電車で(私に逢いに) 雨の月曜 朝の電車の 窓にいくつも雫は流れ 流れて落ちる(次から次へ) 涙のようで(想い出たちの) |
新しい人へ海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 原田未秋 | 君はハンドルくねらせながら 長い坂道のぼる 汗と一緒に涙ふく君を 僕が押してあげるね 何の花だろうこんな坂の途中 冬を選んで咲く花もある 止まれば倒れるこの自転車が 君が選んだ生き方なんだね ペダルをこいでペダルをこいで 君ならできる倒れず行ける 君はペダルをこいで 坂の上までのぼりついたら まっすぐに空を見た 飛んでみたくなる夕暮の空 僕らはここで僕と君になる 心が強くなろうとする時 言葉は何にも役に立たない 悲しみばかり染みこんだ町 君は静かに見下ろしている ペダルをこいでペダルをこいで ふり返らずに走り続けて 君はペダルをこいで 地面をかすめて飛ぶ鳥のように まっすぐ坂道君は降りて行く 幸福ってやつはきっと傍にある 自転車こいで行ける所に ペダルをこいでペダルをこいで 君なら行ける一人で行ける ペダルをこいでペダルをこいで 遠くなるほど君らしくなる だからペダルをこいで |