そして、神戸前川清 | 前川清 | 千家和也 | 浜圭介 | | 神戸 泣いて どうなるのか 捨てられた我身が みじめになるだけ 神戸 船の灯うつす 濁り水の中に 靴を投げ落す そして ひとつが 終わり そして ひとつが 生まれ 夢の続き 見せてくれる 相手 捜すのよ 神戸 呼んで帰る人か 傷ついた心が みにくくなるだけ 神戸 無理に足を運び 眼についた名もない 花を踏みにじる そして ひとつが 終わり そして ひとつが 生まれ 誰か うまい 嘘のつける 相手 捜すのよ 誰か うまい 嘘のつける 相手 捜すのよ |
愛のいたずら前川清 | 前川清 | 安井かずみ | 彩木雅夫 | 大嶋吾郎 | あなたはもういないと 心にきめたのに…… 愛のさだめのいたずらなのね 会えて 会えて ときめく 会えて 会えて ふるえる もう迷わせないで 夢をもたせないで あなたあなたそんな風にしないでね あなたをもう見ないと やっと慣れたのに…… 愛に女は弱すぎるのね そばで そばで 息づく そばで そばで きらめく もう燃えさせないで 夜を飾らないで あなたあなたそんな風に見ないでね あなたあなたそんな風に見ないでね |
思い切り橋前川清 | 前川清 | 山田孝雄 | 浜圭介 | 大嶋吾郎 | (ここは長崎長崎 思い切り橋) 男が一人 女が一人 たった二人の 愛なのに ささいなことで 別れてしまう 難し過ぎます 大人の恋は あ…あ…あ夜が泣かせる ここは長崎長崎 思い切り橋 小さな河が 一つになって 海に流れて 行くように あなたと二人 手を取り合って 愛されたかった 海より深く あ…あ…あ夜にさまよう ここは長崎長崎 思い切り橋 見返り橋から あなたを呼べば 泣いて答える サヨナラが 思い切るわ 未練の糸は たぐれば痛むの 傷跡だけが あ…あ…あ夜に流れる ここは長崎長崎 思い切り橋 |
おいしい水前川清 | 前川清 | 阿久悠 | 都志見隆 | | 十字路の迷(まよ)い子たちよ それは おとな ただ今日を生きるおもいに 喉が乾く 愛の水があったなら 心やさしくなれるのに ハートを少し濡らし 半分 涙で流して さびしさ分けあえる人に 声をかけてみよう たたかいに向かう顔して だれも 急ぐ その先に何があるのか あてもなくて 愛の水を口にして はずむ言葉を取り戻し 心を少し語れ 半分だけでもいいから そのときふり向いた人に 笑いかけてみよう 迷い子たちよどこへ 迷えるままでは 走るな やさしい時代まで戻り 歩きだしてみよう やさしい時代まで戻り 歩きだしてみよう |
噂の女前川清 | 前川清 | 山口洋子 | 猪俣公章 | | 女心の悲しさなんて わかりゃしないわ 世間の人に 止して 止してよ なぐさめなんか 嘘と泪のしみついた どうせ私は噂の女 はなさないでと甘える指に 男心はいつでも遠い そうよ そうなの 昨日の夜も すがりつきたい あの人に 夢を消された噂の女 街の噂に追われて泣けば 褪せてみえます くちびるさえも つらい つらいわ つめたい青春(はる)を 怨むことさえあきらめた 弱い私は噂の女 |
東京砂漠前川清 | 前川清 | 吉田旺 | 内山田洋 | | 空が哭いてる 煤け汚されて ひとはやさしさを どこに棄ててきたの だけどわたしは 好きよこの都会(まち)が 肩を寄せあえる あなた…あなたがいる あなたの傍で あゝ暮らせるならば つらくはないわ この東京砂漠 あなたがいれば あゝうつむかないで 歩いて行ける この東京砂漠 ビルの谷間の 川は流れない 人の波だけが 黒く流れて行く あなた…あなたに めぐり逢うまでは そうよこの都会(まち)を 逃げていきたかった あなたの愛に あゝつかまりながら しあわせなのよ この東京砂漠 あなたがいれば あゝあなたがいれば 陽はまた昇る この東京砂漠 あなたがいれば あゝあなたがいれば 陽はまた昇る この東京砂漠 あなたがいれば あゝあなたがいれば 陽はまた昇る この東京砂漠 |
雪列車前川清 | 前川清 | 糸井重里 | 坂本龍一 | | 匂うように 笑うように 雪が降る 白い景色 逃げるように 汽車は走る サヨナラが 夢ならば ひき返すけど あの頃が 夢ならば このまま行く あたたかいものを 何かください こころも からだも 寒すぎるので…どうぞ 少しばかり 離れた席 恋人たち 無邪気色の ひざかけを かけて眠る なにげなく 髪を切れた 幸せな日は 同じように 雪の日で あなたといた あたたかいひとに もたれていたい ひとりで いたけど 冷えてきたので…どうか サヨナラが 夢ならば ひき返すけど あの頃が 夢ならば このまま行く あたたかいものを 何かください こころも からだも 寒すぎるので…どうぞ |
ひまわり前川清 | 前川清 | 福山雅治 | 福山雅治 | 井上鑑 | 夢を見ていました あなたと暮らした夏 それは かけがえのない 永遠の季節のこと まっすぐに 伸びてゆく ひまわりのような人でした 黄昏に 頬染めて ひざ枕 薫る風 風鈴は 子守歌 いつだって いつだって あなたがそばにいてくれるだけで それでよかった ふたり 乗り遅れた あのバスは走ってますか ふたり ずっと歩いた あの海はそのままですか 儚(はかな)げに戯れる 蛍火のような日々でした 夕涼み 肩寄せて 宵祭り 洗い髪 濡れたまま 氷菓子 嬉しくて 嬉しくて なんどもあなたの名前呼んだ それが嬉しくて… 黄昏に 頬染めて ひざ枕 夕涼み 肩寄せて 宵祭り いつだって いつだって あなたがそばにいてくれるだけで 本当によかった 夢を見ていました あなたと暮らした夏 ふたりのあの夏のように ひまわりが 今 咲きました |
花の時・愛の時前川清 | 前川清 | なかにし礼 | 三木たかし | | 君が部屋を出たあと ぼくはじっと動かない あたりにただよう 君の残り香を 胸に吸い込み 酔いしれる 君の弾いたギターの 細い弦は切れたまま 読みかけの本は 投げだされたまま そんなすべてが いとしい 時には花のやさしさで つつんでみたいと思う 時には愛のはげしさで 泣かせてみたいと思う また逢えるのに 今すぐに逢いたくて 切なくなる 海の底で二人 貝になりたい 君がもたれかかった あとののこるクッションに 額をうずめて 移り香をさがし 夢のつづきを 追いかける 胸にさわぐ想いを 口で言えぬもどかしさ 恋はため息か 恋はときめきか 恋は愚かな悩みか 時には花のやさしさで つつんでほしいと思う 時には愛のはげしさで 泣かせてほしいと思う この世のすべて 限りある命なら 君と行こう 青い空で二人 雲になりたい この世のすべて 限りある命なら 君と行こう 青い空で二人 雲になりたい |
逢わずに愛して前川清 | 前川清 | 川内康範 | 彩木雅夫 | | 涙枯れても 夢よ枯れるな 二度と咲かない 花だけど 夢の 夢のかけらを せめて せめてこころに ああ 永久(とわ)にちりばめ 逢わずに愛して いついつまでも 逢えば別れが つらくて泣ける 恋のねぐらは どこにある 鳥に 鳥になりたい そっと そっとこころで ああ 紅(べに)の命を 逢わずに愛して いついつまでも はなればなれの 運命におかれ 愛がなおさら つよくなる 何が 何があっても すがり すがり生きぬく ああ 死にはしないわ 逢わずに愛して いついつまでも |
長崎は今日も雨だった前川清 | 前川清 | 永田貴子 | 彩木雅夫 | | あなたひとりに かけた恋 愛の言葉を 信じたの さがし さがし求めて ひとり ひとりさまよえば 行けど切ない 石だたみ あゝ 長崎は今日も雨だった 夜の丸山 たずねても 冷たい風が 身に沁みる 愛(いと)し 愛(いと)しのひとは どこに どこにいるのか 教えて欲しい 街の灯よ あゝ 長崎は今日も雨だった 頬にこぼれる なみだの雨に 命も恋も 捨てたのに こころ こころ乱れて 飲んで 飲んで酔いしれる 酒に恨みは ないものを あゝ 長崎は今日も雨だった |
哀しみの終りに前川清 | 前川清 | 伊集院静 | 都志見隆 | 萩田光雄 | 今年また夏が来て あなたみたいに光る 大好きだった紫陽花(あじさい)が あなたの窓叩く いなくなってしまうと わかっていたのなら ドアは開(あ)けなかった 二度と帰らないのが わかっていたのなら 離しはしなかったのに 本当ですか 哀しみにもやがて 終りが来るって 本当ですね 哀しみが終って いつか笑える日が来る 空に星たちが来て あの夏の日が揺れる あなたに似ているアネモネが ほほえみかけてくる いなくなってしまうと わかっていたのなら 駅へ行かせなかった 二度と逢えないことが わかっていたのなら 抱きしめ続けてたのに 本当ですか 哀しみにもやがて 終りが来るって 本当ですね 哀しみが終って いつか笑える日が来る 本当ですか 哀しみにもやがて 終りが来るって 本当ですね 哀しみが終って いつか笑える日が来る |
涙前川清 | 前川清 | 中島みゆき | 中島みゆき | | 忘れようと心を決めたのは ひと足の途絶えだした公園通り メッキだらけの けばい茶店の隅っこは 雨やどりの女のための席ね 今ごろどうしておいでだろうか 今夜は煙草が目にしみる 男運は悪くなかった あんないい人いやしないもの 男運は悪くなかった Made In Tears wow wo 陽に灼けたサンルーフのたもとから 季節終わりの雨がしたたってる 安っぽい格子がうるんで見えるのは 安っぽいシェリーがまわるせいね 今ごろどうしておいでだろうか 今夜は煙草が目にしみる 男運は悪くなかった あんないい人いやしないもの 男運は悪くなかった Made In Tears wow wo きれいなビルに変わったこのあたり 出会った日にはさえない街だったね だめかもねと怯えていたんじゃないの やっぱりねと哄(わら)えば筋が合うわ 今ごろどうしておいでだろうか 今夜は煙草が目にしみる 男運は悪くなかった あんないい人いやしないもの 男運は悪くなかった Made In Tears wow wo 男運は悪くなかった あんないい人いやしないもの 男運は悪くなかった Made In Tears wow wo |
蛍…どこかで前川清 | 前川清 | 福士久美子 | 井上大輔 | | いつか来た道を 歩いてみれば 恋しく揺れる あなたの面影 こぼれた涙が 乾いてゆくまで 寂しさ抱いて 夜明けを待つわ あなたと別れた雨ヶ瀬橋(あまがせばし)で いつまでも いつまでも あなたを想って どこから来たのか 孤独な蛍よ 愛しいひとを 追いかけてきたの…? 川のせせらぎ この世のはかなさ 悲しい風に 流れる涙 あなたと出会った雨ヶ瀬橋で どこかで どこかで 暮してゆくわ 傘もささずに 別れ惜しんで 雨に消された さよならの言葉 あなたが残した 思い出の中に 今もわたしは 生きているから 涙流した雨ヶ瀬橋が いつまでも いつまでも 心に宿る いつまでも いつまでも 心に宿る |
男と女の破片前川清 | 前川清 | 荒木とよひさ | 都志見隆 | | 抱かれたら終る 男と女より 手枕のままで 何んにもしないで 指さきを拒む 心の裏側で 悲しいほど 好きでいればいい 愛が涙の 破片(かけら)になっても 心にあなたを宿して 生きていけるよう 二度と恋など 出来ないくらいに 身体のすみまで あなたと すべて取り換えて あしたなんか もういらない 満月に吠える 男と女より 口紅も拭(ふ)かず 眠りにつかせて 優しさが 逃げる どんなに抱かれても 少し離れ 泣いていればいい 愛が別れの 破片(かけら)になっても 寂しいあなたは この世にひとりきりだから 夢の続きが どこかにあるなら 時間の果てまで あなたの 色に塗り変えて 二度と恋など 出来ないくらいに 身体のすみまで あなたと すべて取り換えて あしたなんか もういらない |
花美~はなび~前川清 | 前川清 | 紘毅 | 紘毅 | 堀向彦輝 | ビルの間咲いている 小さな花は 急ぐ人や街並みに 何を思うだろう そこにあるはずないのは どちらなのかと 忘れそうになるけれど 花は咲き続けて 過ぎ去って行く時の早さに いつだって人は惑わされるだけ 世界中が変わって行くけど 誰もが幸せ願ってる かわいそうに見えて咲いてる 花も大切に思えた 花火の音 桜色 もう何度見たでしょう 色褪せた記憶にまた 夢を思い出すの 気遣って自分を後回し そうやって今も生きて行けるから 世界中が変わって行くけど 誰もが幸せ願ってる 昔は良かったねって言うけど 変わらないものを見つけた 咲かされた花なんてないから いつまでも忘れないで 後に続くたくさんの人が 同じ気持ちでいれるように 世界中が変わって行くけど 誰もが幸せ願ってる かわいそうに見えて咲いてる 花も大切に思えた 笑顔の花が咲いてた |