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  • 有華
    サプライズも花もいらないから、あなたのものだと大声で叫びたいの。
    サプライズも花もいらないから、あなたのものだと大声で叫びたいの。

    有華

    サプライズも花もいらないから、あなたのものだと大声で叫びたいの。

     2022年6月22日に“有華”がEP『Stamp Rally』を配信リリースしました。今作には、TikTokやInstagramなどのSNSで現在大きな話題となっている「Partner」をはじめ、2021年にリリースした「一蓮星」、2022年2月から3カ月連続リリースした「バースデーソング -2022 ver. -」、「Marry me」、に加えて新曲「サヨナラのはじまり」「終わらない唄」も収録!    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“有華”による歌詞エッセイを2週連続でお届け。第2弾は、収録曲「 Marry me 」にまつわるお話です。歌詞には<ドキドキより温もりを 変わりなんていないの 2人で歩んでこう forever>という一途な愛が綴られたラブソング。この歌の背景にある切ない実話とは…。歌詞と併せて、受け取ってください。 2021年の夏 5年付き合っている彼氏がいた友達が 別れたと電話をかけてくれた。 私は一言目に「大丈夫?」と聞いたら 彼女は「大丈夫なわけないやあああん」と大泣きし始めた。 そりゃそう。大丈夫なわけないのに大丈夫? と聞く 私も相当バカだと何故か太ももをつねりながら話を聞き始めた。   ちょっと呼吸が落ち着いた時 彼女はやっと口を開いて 「君とは結婚でけへんって言われてん。」と 鼻水を啜りながら伝えてくれた。 「お互い結婚を考える歳だからこそ踏ん切りをつけないとと思った。 俺にはまだやりたいことがあるから結婚できない。」やって。 納得しきってないことがすぐにわかった。   正直、2人の関係は2人にしかわからないし 自分が全てを知っているわけではない。 でも2人の関係を終わらすきっかけになってしまったのは 【結婚】だった事は確かだ。   彼女は続けて私に伝えた。 「30までには子供を産みたいし、ウェディングドレスだって着たいやん。これってわがまま?」 私は即答した。 「ううん。わがままじゃない。それが本音やと思う。」 そこから朝まで電話を繋げて今までの2人の話を聞いた。 幸せの絶頂だった時の話も、大喧嘩した話も全部。 すると彼女は 「もっと素直に伝えとけばよかった。」とポロッとつぶやいた。 朝まで私に熱弁してくれた彼への気持ちを彼女は伝えきれてなかったらしい。 その理由は「嫌われたくないから。」   何故か恋をすると本音を出す前に嫌われたくない。離れたくない。気持ちが生まれる。 そうしたいと思ってなくても自然になってしまう不思議な現象。   そして最後に一言 「この話いつか曲にしてな」と笑いながら彼女は言った。 「もちろん!」と答えた時には既にiPhoneのメモは半分以上埋まっていた。 ごめんね。スピーカーでうんうん。と話を聞きながら 既にメロディーも鳴っていたよ。   そして出来上がったのが「 Marry me 」 結婚したい気持ちが高まった時に書いた曲ではない。 結婚できないと振られた友達への“報いの歌”。   サプライズも花もいらないから あなたのものだと大声で叫びたいの。   それだけでよかったんだ。 <有華> ◆紹介曲「 Marry me 」 作詞:有華 作曲:有華 ◆ EP『Stamp Rally』 2022年6月22日発売 <収録曲> 1 バースデーソング - 2022 ver. - 2 Partner 3 一蓮星 4 Marry me 5 サヨナラのはじまり 6 終わらない唄

    2022/07/14

  • シナリオアート
    正真正銘、私は弱いのです。
    正真正銘、私は弱いのです。

    シナリオアート

    正真正銘、私は弱いのです。

     2022年6月22日に“シナリオアート”が自身初となる2枚のアルバムを同時リリースしました。バンド盤・4th Full Album『Blue Smell』、アコースティック盤・1st Acoustic Mini Album『White Smell』となっております。そしてアルバムリリースに伴い、4年ぶりとなる東名阪ワンマンツアーを開催。7月23日(土)には東京都・渋谷WWW公演を予定!    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“シナリオアート”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾です。執筆はハットリクミコが担当。自問自答を繰り返し続けてきた先、見えたのは「自分は弱い」というひとつの答え。だからこそ歌詞に、今作『Blue Smell』に、込めた想いとは…。楽曲と併せてこのエッセイを受け取ってください。 バンドをこうも長く続けていると、正解とか進む方向とか、 何もかもがわけわからんくなってくる時がよくあって、 何のためにやってんのやろ? 何でこんなことやってんのやろ? って不毛な自問自答ばっかりに時間を割く   その結果ちゃーんと見えない闇の底に落ちてしまう   “正真正銘、私は弱いのです”   最近胸を張って言える唯一のことってこれだと気が付いた 悪い意味ではなくて、弱い自分を受け入れることができたんじゃないかなって ちょっと嬉しくなった 強くなきゃいけないって誰が決めたんだ!!くそう!!   そんな弱い弱い私を救ってくれるのは、シナリオアートで、 シナリオアートの作る音楽なのだ 私は一員としてこの素晴らしい曲たちを最高の状態でリスナーにお届けするために生きているようですよ   歌詞はというと、普段口にできないような胸の内を吐露するように書いている 自分の胸の内はまぁ~弱くて不安定で 「うるさーい!もう黙れ!」って言いたくなるようなことしか言わなくて嫌になります   ところがどっこい歌詞に落とし込むと、 共感してくれる世界が待っていたりするから、吐き出してよかったっていつも心から思う   つまりみんな結構よえぇんよな だから弱いの代表として居続けるからみんな安心してて あなたよりダメな人がここにいるから   自分のことやと思って歌詞を読んで聴いてほしい あなたを思い浮かべながら書いてるからね   未来には何が待ってるかわからんけどさ メンバーとスタッフと大切な仲間とファンが 幸せに生きてくれたら、笑って生きてくれたら 怒らないでいてくれたら それが私のいっちばんの幸せです みんなを幸せにしたい、その一心で生きていく 『Blue Smell』がみんなの幸せの一歩になったと信じて また音楽を続けていくことにします   <シナリオアート Dr/Vo ハットリクミコ> ◆4th Full Album『Blue Smell』 2022年6月22日発売 <収録曲> 1 テンダーランド 2 アイマイナー 3 ブルースメル 4 アオノリビドー 5 アンティークトロフィー 6 トワイヴェール 7 ドリーミーラブストーリー 8 ドリームイーツ 9 スーサイドスポット 10 アカシアホーム 11 スワンテイル

    2022/07/13

  • cluppo
    ポスターに書いてあった一言にとても惹かれましたっぽ。
    ポスターに書いてあった一言にとても惹かれましたっぽ。

    cluppo

    ポスターに書いてあった一言にとても惹かれましたっぽ。

     2022年7月7日にBAND-MAIDの小鳩ミク(Gt&Vo.)によるソロプロジェクト“cluppo”の新曲「With you」が配信リリースされました。同曲は、7月6日よりTOKYO MX・BS日テレにて放送が開始されるテレビアニメ『咲う アルスノトリア すんっ!』エンディングテーマとして書き下ろされた楽曲で、cluppo初のアニメタイアップとなっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな“cluppo”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾です。綴っていただいたのは、新曲「 With you 」にまつわるお話。cluppoとしては初のアニメタイアップ楽曲。いい意味でのプレッシャーを感じながら、どのように歌詞を作り上げていったのか、その軌跡を明かしてくださいました。歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 初めまして!cluppoですっぽ! 今回こういった歌詞に特化したコラムを書くのは初めてなので、うまくできるか心配ではありますっぽ…私の心を見られてるみたいで恥ずかしいけど、読んでくれたら嬉しいですっぽ。   まず一作目は「 With you 」   「With you」はアニメタイアップのお話をいただいてから書き下ろした曲で、今までのcluppoとは違う始まりでしたっぽ。お話をいただいてからアニメ側の方とオンラインで会議があり、そこでの希望としては、「今までにない感じのcluppoの曲にして欲しい」との要望をいただきましたっぽ。BAND-MAIDの小鳩としてアニメタイアップの歌詞を書くことは今までにもあったけれど、cluppoとしては初。いい意味でプレッシャーにもなりましたっぽ。   一体どんなお話なんだろうと公式HPを検索してみて 「魔法(かわいい)は負けない」 ポスターに書いてあった一言にとても惹かれましたっぽ。 かわいい女の子達がキャピキャピ頑張る的な感じなのかな? とも思ったのを覚えていますっぽ。   それからアニメの原作にあたる携帯アプリゲーム『咲う アルスノトリア』を、自分も実際にプレイするところからはじめたんですっぽ。   始めてみると確かに、かわいい女の子達が頑張るお話ではあるものの、最初に感じたものとは全然違ったんですっぽ。そもそもエピローグがなんだか重い展開からはじまるし、ギャップがなんだかすごかったんですっぽ!   だいぶ簡単に説明すると、自分が主人公「ウィズ様」として魔法使いの先生になるんですけれど、いろいろあって記憶を無くしていて、ペンタグラムと呼ばれる女の子達と平和な幸せな世界を作り守るために日々修行して進んでいく、、、というようなストーリーですっぽ。   絵の世界観や魔法に使われるカードの文言などとっても凝っていて、かつ美しく、これはこのゲームからアニメ化をとても期待しているファンが沢山いるだろうなと思いましたっぽ。   なので、ゲームに出てくる言葉を歌詞に用いたり、全体的に綺麗で柔らかい雰囲気の言葉にしたいなと思い、そこから派生させて考えたりしていきましたっぽ。ウィズ様は「With you」として、Iと愛にかけて「アイは負けない」、世界の果ての果ても確かストーリーの中にでてきた言葉の一つ。   そういったキーワードを紡いで、 この歌詞の物語も少しずつ生まれていきましたっぽ。 ぜひ聴いてくださいっぽ。 <cluppo> ◆紹介曲「 With you 」 作詞:cluppo 作曲:Crow

    2022/07/12

  • Nolzy
    何者でもなくても、貴方は貴方として尊重されるべき存在だ。
    何者でもなくても、貴方は貴方として尊重されるべき存在だ。

    Nolzy

    何者でもなくても、貴方は貴方として尊重されるべき存在だ。

     2022年6月29日に“アツキタケトモ”が『Outsider - EP』をリリースしました。今作は、先行リリース済みの「Family」「Period」「Outsider」の3曲に新録の3曲を新たに加えた計6曲入り。表題曲「Outsider」のmixには気鋭のエンジニア小森雅仁を迎えたほか、各曲それぞれに多彩なアレンジャーやプレイヤーを迎えて制作された意欲作に仕上がっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“アツキタケトモ”による歌詞エッセイをお届け。“青春のキラキラ感”に身を投じることが出来ず、生きづらさを感じていたという学生時代。そうやって居場所のなさを感じたことがある自分だからこそ、生み出すことができた今作『Outsider - EP』への想いを明かしてくださいました。歌詞と併せて、受け取ってください。 常にまわりと馴染めない気がしていた学生時代。   体育祭は友達と倉庫裏に隠れてさぼっていた。何というか、“青春のキラキラ感”が当時の僕にとっては耐え難かったのだ。シンプルに運動が苦手で嫌いだったから、参加したくなかったのもあるけれど。   そんな日陰にいた僕は17歳のとき一度メジャーデビューをした。普段は学校で全く目立たない存在であったが、さすがにその時ばかりは物珍しく見えたのか、普段絶対話しかけて来ないタイプの女子生徒に話しかけられた。   「竹友くんの歌、街で流れてたよー!すごいね。」   今思えば素直にその応援を受け止めればいいだけの話なのだが、当時の僕には、「お前みたいな陰キャが調子ノッてるんじゃねぇよ」という牽制に聞こえた。   それくらい捻くれている性格だから、そりゃ生きづらいよな、と思う。当時、僕が縛り付けられていた(と思い込んでいた)スクールカースト的なものって、もちろん構造上存在していた部分もあったとは思うけど、多くは自分の内面世界での要素が大きかったのだと思う。“青春のキラキラ感”に身を投じることが出来ない疎外感との戦いだった。   今も多かれ少なかれ、そういった面倒くさい自分の性質は存在するのだが、行き過ぎないようにコントロールする術は当時より身についた気がする。大人になったということなのかもしれない。子どもの頃は大人になれば、身体と同じく心も成長して悩みなんか無くなるかと思っていたが、基本的な性格は驚くほど変わらない。変わったのは悩みが生じたときにどう対処するか、その方法論の引き出しが少し増えたことくらいだ。   友達だったり、マネージャーだったり、尊敬できる人の話を聞きながら、自己肯定感が少し上がってきたところもある。気持ちを前向きに持ち、自分を認めてあげる作業が最近徐々に出来るようになってきた気がする。   状況や環境に限らず、悩みはいくらでも生み出すことができる。自分の内側から。そこに浸り続けることのダメージというのは確実にある。だからかなり注意深く、そいつを避けながら前向きに生きていきたい、と試行錯誤する今日この頃である。   今回リリースした『Outsider - EP』という作品に込めたのは、ここまで綴って来たような、どこか生きづらいとか、馴染めないとか、そういう気持ちを持って生きている人々の人生を肯定したいという思いだ。   そのために必要なのは「明けない夜はない」みたいな精神論や、リフレーミングみたいな自己啓発の類の言葉を綴ることではなく、なるべく自分の人生を忠実に書き出すことが重要だと考えながら、誠実に言葉を紡いだ。全て実体験・ノンフィクション、ということではなく、“嘘をつかない”ということ。   それだけ誠実に向き合って制作したこの作品が受け入れられるということは、僕の人生を受け入れてもらえた、という感覚にもつながるし、同時に僕と同じような疎外感、劣等感を抱いている人の人生を受け入れることにもつながる気がしている。そういう相互作用を求めて今作を制作した。“共感”とか“等身大”ともまた違う感覚。   今までほぼワンマン体制でやっていた制作に、たくさんのプレイヤーやアレンジャー、新しいエンジニアを迎え入れたのも、そういった他者とのコミュニケーションの間に生まれる音が今作には必要だと考えてのことだった。   人それぞれ様々な人生がある。「普通」に見える人にも「異物」な部分が必ずあるし、そもそも人は一人一人違う存在なので、同一化できなくて当たり前なのである。それなのに枠やカテゴライズを人は作るし、何故かそこに属したくなるし、属せないと不安になったりする。全く不思議な生き物だ。でもそれでいい。何者でもなくても、貴方は貴方として尊重されるべき存在だ。そして、それは僕自身に言い聞かせている節もある。   家庭に居場所がなくても、学校に居場所がなくても、その外にもちゃんと世界があることが見える世の中であって欲しい。性別問わず誰かを愛することを否定されない世の中であって欲しい。強い願いと祈り、意志を込めて言葉を紡いだ作品。どうか一人でも多くの人に受け取ってもらいたい。   <アツキタケトモ> ◆『Outsider - EP』 2022年6月29日発売 配信リンク: https://atsukitaketomo.lnk.to/outsider-ep   <収録曲> 1. Untitled  2. Outsider  3. Family  4. Shape of Love  5. Period  6.それだけのことなのに   

    2022/07/11

  • The Songbards
    「うたがいこぎつね」
    「うたがいこぎつね」

    The Songbards

    「うたがいこぎつね」

     2022年6月29日に“The Songbards”が、フルアルバム『Grow Old With Us』をリリースしました。各作品が連動した三部作の最終章となる今作は、メジャーデビュー作品としてリリースした『CHOOSE LIFE』以来、約2年半ぶりとなるフルアルバム。“全曲リード楽曲”とも言える気合いの入った楽曲がふんだんに詰め込まれた1作となっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“The Songbards”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾です。昨年、ミニアルバム『AUGURIES』リリース時の歌詞エッセイでは、The Songbardsの作詞作曲を担当している上野皓平と松原有志が“連詩”に挑戦してくださいました。そして今回はなんと即興の“むかし話”づくりに挑戦。一体、どんな物語が生まれたのか…。タイトルは「うたがいこぎつね」、じっくりとお楽しみください!  2022年6月29日にソングバーズは『Grow Old With Us』というフルアルバムをリリースしました。今回の作品は、いつかこの曲たちをもう一度聴いた時に懐かしめるといいな、そして聴き継がれてもらえたら嬉しいな、という想いも込めて完成したものです。    このエッセイでは、今より昔、同じような想いを込めて作られたであろう「むかし話」をVo/Gtの上野とGt/Voの松原で、即興で作り出す挑戦をしたいと思います。   ルール ・「浦島太郎」「桃太郎」「一寸法師」等のようなテイストを目指す。 ・「むかしむかしあるところに…」からはじめる。 ・「~でしたとさ、めでたしめでたし。」で終わらせる ・テーマは今回のアルバムにもちなみ「暮らし」とする。 ・2人は打ち合わせなく1人1文ずつ順番にストーリーを進めていく。 ・タイトルは全て書き終わって最後に決める。   順番は松原からスタート!     「うたがいこぎつね」     松原 むかしむかしあるところに、お腹を空かせた小さなこぎつねがおりました。   上野 こぎつねは毎日、お母さんぎつねの帰りを待つ間、お母さんぎつねが帰ってこなくならないかとても心配してしまいます。   松原 時々こぎつねは木の下にある入り口の穴からひょい、ひょいと顔を出して外を見てみたりしていました。   上野 すると木の上の方で、コツコツコツと音が聞こえてきます。   松原 「おや、なんだなんだ?」   上野 「あんまり気にしないでくれ、俺は木をつつくのが仕事なんだ。」とキツツキのお父さんが言いました。   松原 「でもそんなに木屑を落とされたら、僕がお家の前を汚したとお母さんに思われちゃうじゃないか!」とこぎつねは言い返しました。   上野 「大丈夫さ、僕は君のお母さんからここの木をつつくように頼まれて来たんだよ。」とキツツキのお父さんは笑いながら答えました。   松原 「ここは僕のお家の上の木だ、そんなことお母さんが頼むわけないよ!」   上野 すると遠くの方からお腹を空かせた双子のオオカミが、こぎつねの家の方へと近づいて来ます。   松原 「なんかこっちの方から声がしたなあ、ジュルル…。」と双子の兄。   上野 「ちがうよ、こっちだよ!兄貴」と双子の弟   松原 ドキッとしたこぎつねはすぐに穴の中に隠れようとしました。   上野 しかし、さっきまでそこにあった木の下の穴が木屑に埋もれて見つかりません。   松原 困ったこぎつねはキツツキの方をみてこう言いました。   上野 「どうしてくれるんだ!」   松原 キツツキは「頼まれたからやっただけじゃないか、知らないよ。」と飛んでいってしまいました。   上野 しかしキツツキが飛び去ったその木にはこぎつね1匹がちょうど入れるくらい小さな穴が空いておりました。   松原 双子のオオカミがこぎつねに気がついて走ってきました!   上野 こぎつねはまだ木登りをしたことがありませんでしたが、そんなことを言っている場合ではありません。   松原 必死に爪を立てて一生懸命登るこぎつね。   上野 しかし、双子のオオカミは木登りもお手のもの、すぐこぎつねに追いつき足に噛みつこうとしました。   松原 その時!「ギャ!」と声をあげたのはなんとオオカミの方でした。   上野 こぎつねの足に沢山付いていた木屑がパラパラとオオカミの鼻の穴に入り、今にもくしゃみが出そうだったのです。   松原 「ハックシュン!」   上野 オオカミがした大きなくしゃみに吹き飛ばされて、こぎつねは木の下へみるみると落ちてゆきます。   松原 「パクリ!」なんとそこにいたもうひとりの弟オオカミがこぎつねを食べてしまいました!   上野 兄オオカミは弟オオカミにこぎつねを独り占めしてしまったことに驚き、そして吐き出すように怒りました。   松原 そして喧嘩になり、揉めはじめました。   上野 弟オオカミは、兄オオカミに取られまいと、口いっぱいに頬張ったこぎつねを飲み込もうとしました。   松原 すると弟オオカミの喉に木屑がグサグサと刺さり、痛くてこぎつねごと吐き出してしまいました。   上野 弟オオカミは泣きながら逃げ出して、兄オオカミもそれを追いかけて離れてゆきます。   松原 ちょうどその時お母さんぎつねがキツツキと一緒に帰ってきました。   上野 こぎつねは泣きそうになるのを堪えながら、お母さんに一部始終を話しました。   松原 「あらまあ、でもキツツキさんの言っていたことは本当だったのよ。」   上野 「キツツキさん、疑ってごめんなさい。」   松原 「キツツキさんのおかげで助かりました。」   上野 「もう大丈夫、疑うことも大切だけれど、信じることも大切なんだよ」とキツツキは優しい笑顔で言いました。   松原 そうしてこぎつねはお母さんぎつねの持って帰ってきたご飯を仲良く食べたのでしたとさ、めでたしめでたし。     終えての感想。   松原「結構長くなったな!笑」 上野「自分の思ってない展開が進んでいく面白さはあったけど、最後は終わらせ方わからんかった。」 松原「確かに。いい感じだと思ってても着地点はどんどん遠くなってた。」 上野「むかし話やから「教え」を入れなあかんしな…。」 松原「結果、登場人物の数とか、むかし話っぽさは出たけど、「うたがいこぎつね」は語り継がれることないやろな。笑」 上野「それはこれを見たみなさんにかかっています。笑」 <The Songbards・上野皓平&松原有志> ◆2nd Full Album『Grow Old With Us』 2022年6月29日発売   <収録曲> 1. 2076 2. アイオライト 3. ガーベラ 4. ダフネ 5. シティーコラージュ 6. 窓に射す光のように 7. 夏の重力 8. 夕景 9. ゼロからはじめよう 10. 銀杏並木 11. オルゴールの恋人 12. かざぐるま ◆各音楽ストリーミングサービスでも配信中! https://TheSongbards.lnk.to/growoldwithus

    2022/07/08

  • 有華
    正直、今までの私のラブソングは強い女として生きてきた。
    正直、今までの私のラブソングは強い女として生きてきた。

    有華

    正直、今までの私のラブソングは強い女として生きてきた。

     2022年6月22日に“有華”がEP『Stamp Rally』を配信リリースしました。今作には、TikTokやInstagramなどのSNSで現在大きな話題となっている「Partner」をはじめ、2021年にリリースした「一蓮星」、2022年2月から3カ月連続リリースした「バースデーソング -2022 ver. -」、「Marry me」、に加えて新曲「サヨナラのはじまり」「終わらない唄」も収録!    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“有華”による歌詞エッセイを2週連続でお届け。第1弾で綴っていただいたのは、話題の楽曲「 Partner 」にまつわるお話です。ありのままの自分を作品にできたというこの曲。ラブソングで描いてきた“強い女像”が今回、変化した理由とは…。ぜひ、歌詞と併せてエッセイをお楽しみください。 私が今まで本当にありのままの自分を出せる人は2人だけ。 この世で母親と恋人 友達にもスタッフさんにも父親にもお姉ちゃんにも 誰にも本当の素は見せられなくてたった2人。だけ。   恋愛となると本当にわがままな女で 自覚があるぐらいだから相当わがままになる。   例えばご飯を食べに行って食べたいものが二つあったとしたら 即答で迷ってる方を頼んでほしいし 眠れない夜は眠るまで電話を繋げてほしいし カフェラテを頼んだら砂糖を1個入れて渡してほしいし。   ほら、やばいでしょ? 付き合いたくないでしょ?笑 そんな私をそのまま作品にできたのが「Partner」   正直、今までの私のラブソングは強い女として生きてきた。 そんな女でいたかったから。   "文句あるならちゃんと目を見て言ってきなさいよ" "元気?なんて送らないで。言われなくても元気に過ごしております。"   なんて言いながらも結局折れる方は私だったりして。 現実は喜怒哀楽も激しい女で裸足で泣いて家出するような女 その全てを出してしまうのが恥ずかしかった。   けどこの曲では何故か恥ずかしさなんて忘れて 無我夢中でCHIHIROさんに私の恋愛観を送っていた。 それは何故か。   渋谷のカフェで初めてCHIHIROさんと会った時 私がどんだけわがままな女なんだと説明しても 「わかるー!」と話してくれた。 今まで「え、やばいね。」「重すぎ。」としか言われなかったから 私は嬉しくて嬉しくてたくさん話した。 あの時もしも私だけ一人ぼっちだったら 歌詞はもっと恋愛なんて二の次の強い女の歌だったかもしれない。   「Partner」が配信された時 心の中ではついに出してしまった。。とソワソワしていた。 そしたら日に日に届く「わかるー!」の声 ましてや「かわいい」なんて言ってもらっちゃって。 わがまま女も捨てたもんじゃないと思えた。   私が本当にありのままの自分を出せる人は3人だけ。 この世で母親とその時付き合っている人とあなた。 友達にもスタッフさんにも父親にもお姉ちゃんにも 誰にも本当の素は見せれなくて、たった3人。だけ。   <有華> ◆紹介曲「 Partner 」 作詞:有華・CHIHIRO 作曲:CHIHIRO ◆ EP『Stamp Rally』 2022年6月22日発売 <収録曲> 1 バースデーソング - 2022 ver. - 2 Partner 3 一蓮星 4 Marry me 5 サヨナラのはじまり 6 終わらない唄

    2022/07/07

  • シナリオアート
    そうやってまだ抗って生きている時間を、自分は青春と呼びたい。
    そうやってまだ抗って生きている時間を、自分は青春と呼びたい。

    シナリオアート

    そうやってまだ抗って生きている時間を、自分は青春と呼びたい。

     2022年6月22日に“シナリオアート”が自身初となる2枚のアルバムを同時リリースしました。バンド盤・4th Full Album『Blue Smell』、アコースティック盤・1st Acoustic Mini Album『White Smell』となっております。そしてアルバムリリースに伴い、4年ぶりとなる東名阪ワンマンツアーを開催。7月23日(土)には東京都・渋谷WWW公演を予定!    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“シナリオアート”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾です。執筆はハヤシコウスケが担当。綴っていただいたのは、アルバム『Blue Smell』にまつわるお話です。Blue Smell = 青臭い。その言葉にたどり着いた心模様を明かしてくださいました。 窓を開けると“もわわわ~ん”という擬音語が聞こえそう。   アチい。遂にきたな~夏。梅雨はもういいのか?   夏がくると決まって同じ情景を思いだす。   地元の山、鳥居があって、石段があって、のぼっていくと、頂上に厳かな神社。   木漏れ日、蝉のこえ、汗だくになりながらグリコで階段を登る。負けたくなくて必死にジャンケンをした。誰と遊んでいたかもよく思い出せないけど、いつも夏の匂いと共にフラッシュバックするイメージ。   不思議だなあ。忘れてしまった、大切だった事でもあるのかな? 何にも思いだせないけど。   コロナ禍、外界から遮断され極端に人と話さなくなった。 ぼーっと部屋に引きこもっていると、昔のことを思い出す。   だめだ、だめだ!!ノスタルジーなんて、未来へ足枷だ。 あの頃はよかったなんて言いたくない。   しかし、こんな閉塞感のある現在で、今が最高なんて言えなくて   やっぱり思い出は綺麗であたたかくて   いま歌えるのは過去の事なのかも? と思った。   そして、過去のいろんな地点の情景をスケッチするように 今回の作品を制作した。   アルバムタイトルの Blue Smell = 青臭い    少々自虐でシニカルなニュアンスなのは ちょっとした照れ隠し。     こないだ突然上京してきた、昔のバンドメンバーと会った。 当時、組んでいたバンドのメンバーはこれで全員東京へ進出。   遂に本腰入れてやるんやなあ。感慨深いなあ。 で、どんなバンドしてんの? え?2人組? えらい攻めた構成やな。 ちゃうねん芸人やねん。芸人? バンドしかしてこなかったヤツが、お笑い芸人になる為に東京にやってきた。 なんやそれ。   「人生一度きりやしな!!」   なんか久しぶりに聞いたなあ、そんなセリフ。 忙しい日々には忘れがちな “人生一度きり” ほんとうに理解できているのか?  自分だけは永遠に死なない感覚で生きてないか?   明日はどうなるかわからない、見通しのきかない世界だからこそ 今この瞬間に言わなければいけない。   「「君と生きていたい、君がいないと悲しい」」   めめしくて、全然カッコよくない、スマートじゃない、時流のシティ感もゼロ   だけれども照れている猶予はないからなあ。   ストレートな思いをいっぱい歌った。   「Blue Smell」   がむしゃらに、青臭くぶつかっていたい   アンチテーゼであり、宣言みたい。   そうやってまだ抗って生きている時間を、自分は青春と呼びたい。   そんな作品ができたんですよね~   <シナリオアート Gt/Vo ハヤシコウスケ> ◆4th Full Album『Blue Smell』 2022年6月22日発売 <収録曲> 1 テンダーランド 2 アイマイナー 3 ブルースメル 4 アオノリビドー 5 アンティークトロフィー 6 トワイヴェール 7 ドリーミーラブストーリー 8 ドリームイーツ 9 スーサイドスポット 10 アカシアホーム 11 スワンテイル

    2022/07/06

  • +α/あるふぁきゅん。
    #わたし以外、全員、幸せそうに見える。
    #わたし以外、全員、幸せそうに見える。

    +α/あるふぁきゅん。

    #わたし以外、全員、幸せそうに見える。

     2022年6月22日に“+α/あるふぁきゅん。”がコンセプトアルバム『#わたし以外、全員、幸せそうに見える。』をリリースしました。今作のコンセプトは、+α/ あるふぁきゅん。から見る世界。世の中には人の数だけそれぞれの視点があり、同じ場所にいながらも全く違う景色を見ている人々もいる。愛、嘘、もういない人への思いなど、自身をさらけ出すかのようにいくつもの楽曲で表現した作品となっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“+α/あるふぁきゅん。”による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、今作『#わたし以外、全員、幸せそうに見える。』に通ずるお話です。望まないフラッシュバックに苦しんでいるとき。明日を迎えることさえ嫌なとき。感情のコントロールがうまくいかないとき。この作品とエッセイが、あなたに届きますように。 「私以外全員幸せそうに見える」 そう感じた瞬間がある。 そう感じる瞬間がある。   例えば、 愛する人がいなくなったら 昨日まで何とも思わなかった日常が突如として危険なものに変わる。 テレビのCM、食事、交通機関、部屋のドアノブでさえも。その人と共有したモノ全てが、その人に関連付けられるモノ全てが、鋭利な刃へと変わる。   “思い出”ならば良かったのに。 人によっては望まない“フラッシュバック”かもしれない。   明日を迎えるのが嫌だというのに明日は来る。この先、誰かを愛するということに恐怖を覚える。生涯、人を愛せない人もいるでしょう。   痛みも愛も幸せも人の数だけ種類があって、どれも個性的で興味深く、一つとして否定出来ない。   悪とされる「嘘」だってそこら中に散らかっていて別に全てが悪だとは思わない。 嘘に溺れる方が幸せだと感じる時もある。 それが間違っていたとしても、違和感があっても、その方が楽な時もある。 縋るしかない人もいる。自分を騙してまで。   絶望している人間に「本心」をぶつけるのはどうだろうか。強く強く、感情的に。 悲しいことに、良い方向に転ぶという保証はなくて、「嘘」よりよっぽど悪になってしまうことがある。いつも本心を表現することがベストだとは思わない。正しさを追求するつもりはさらさら無いが、この場合のベストは「理解を示す」ことだろうか。いずれ後悔しないように。   完璧な答えを出せるほど人間は器用じゃない。そんな人間はいない。不器用だから、1人じゃいられない。   1人が好きなんじゃない、1人でいる時間も好きなだけ。   一人一人に個性がある。     傷付く、怒る、後悔する、絶望する、 感情というのはキリが無い。 一体どれだけの種類があるのかというくらい。これら全てが無くなってしまえば良いのに、そうはいかない。 何故上手にコントロール出来ないのか。 何故出来ないくせにコントロールしようとして空回るのか、苦しむのか、悲しむのか。 多分、「諦めたくない」からかもしれない。   諦めたら全てを終わらすことが出来る。 それを幸せだと呼ぶのならそれで良い。 諦めるというのは人生において上位に来るくらい困難なことだから。 それを出来た人に、それを実行した人に、マイナスの感情はない。プラスの感情もないが、ただただ、せめて安らかにと願う。   諦めるのは難しい。簡単には出来ない。 幸せになりたいからだろう。 誰もが望むこと。     やっぱり明日を迎えたい。って。 そのくらいフワッとした心構えでも良いじゃない。   新作のコンビニスイーツが食べたいから、 明日も起きよう。 <+α/ あるふぁきゅん。> ◆コンセプトアルバム『#わたし以外、全員、幸せそうに見える。』 2022年6月22日発売 <収録曲> 01 敗北の少年 02 かくれんぼ 03 共鳴ダリア 04 限りなく灰色へ 05 口癖(feat. Gero) 06 恍惚に病む。(feat. たかやん) 07 Dokie Doggy Night 08 エンヴィーベイビー 09 ガレナ 10 -ERROR  11 アスノヨゾラ哨戒班  12 いかないで    <初回限定盤付属CD 収録内容> 01 敗北の少年 ~One-shot recording ver.~ 02 共鳴ダリア ~One-shot recording ver.~ 03 ガレナ ~One-shot recording ver.~   <ライブ情報> +α/あるふぁきゅん。ONE-MAN LIVE 「-#みんな、ほんとに、しあわせ?-」 日時:2022年9月3日(土) <1部>15:00開場 / 15:30 開演 <2部>18:30 開場 / 19:00 開演 会場:harevutai チケット:立見 ¥5,000- (ドリンク代別、税込) OFFICIAL先行 ~7月12日(火)23:59まで申込受付中 https://alfakyun.jp/ticket/oneman-mhs/   <配信のLinkfire> 「#わたし以外、全員、幸せそうに見える。」音楽配信サービスでも配信中! https://alfakyun.lnk.to/watashiigai

    2022/07/05

  • 黒木渚
    体温を測るように愛を測れたら、恋愛はどれほど楽になるだろう。
    体温を測るように愛を測れたら、恋愛はどれほど楽になるだろう。

    黒木渚

    体温を測るように愛を測れたら、恋愛はどれほど楽になるだろう。

     2022年6月15日に“黒木渚”が新曲「さかさまの雨」を配信リリースしました。今作は、ファンの数々の報われない恋エピソードを黒木渚自身が聞き、制作。ジャケット写真の唇もファンの中からモデルが募集され、撮影されました。また同日には、4月に発売されたベストアルバムと同タイトルの長編小説『予測不能の1秒先も濁流みたいに愛してる』が刊行!ぜひ、併せてチェックしてみてください。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“黒木渚”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、今作「 さかさまの雨 」にまつわるお話です。愛は測れないからこそ、バランスを崩し、あがいてもがくけれど…。報われない恋をしているすべてのひとへ、この歌詞とエッセイが届きますように。 体温を測るように愛を測れたら、恋愛はどれほど楽になるだろう。   あなたから私への愛情と、私からあなたへの愛情を数値化して、きちんと平等に愛し合う。釣り合わないときにはちょっと調整したりしながら。   愛などという不明瞭で気障なものに我々がどれほど振り回されて生きていることか。抽象的だからこそ美しいという意見もあるだろう。けれど、往々にして世は悲しい恋愛に溢れている。   もらえる愛と与える愛のバランスが崩れたとき、ひたひたと不穏な影が寄り添ってくるのを感じるだろう。言いようのない不安と、焦り。どこかに挽回のチャンスはないかと不必要な世話を焼いたり、感情的になったり、ヤケクソになって他の人と寝てみたりする。   でもあなたは知っている。もう何をしたって取り戻せないということを。あがけばあがくほど恋人は遠ざかってゆく。   そんな報われない恋をしている子達の代わりに泣いてあげたいと思った。恋人にすがりついて、大声で泣けない子達。暴発しそうな悲しみを押し殺して、「物分かりのいい女・男」でいなければならない辛さは理解できる。   「 さかさまの雨 」の歌詞は、ファンから集めた膨大な恋愛話から私が抽出した最も普遍的であり個人的なアンハッピーエンドだ。   人を愛する自由があるように、人を愛さない自由だってある。そのうえで傷ついてでも愛することを選んだ美しい人々のために。 <黒木渚> ◆紹介曲「 さかさまの雨 」 作詞:黒木渚 作曲:黒木渚 <ライブ情報> 黒木渚 ONEMAN LIVE 2022「予測不能の1秒先も濁流みたいに愛してる」~100周年記念ワンマン~   7月08日(金)【東京】国際フォーラム ホールC 18:00 open / 19:00 start / ¥6,500   7月10日(日)【福岡】DRUM LOGOS 1公演目…15:30 open / 16:00 start / ¥5,500+1 drink order 2公演目…19:00 open / 19:30 start / ¥5,500+1 drink order   チケット一般発売中 https://eplus.jp/kurokinagisa2022/  

    2022/07/04

  • eill
    臆病なパレット。
    臆病なパレット。

    eill

    臆病なパレット。

     2022年5月2日から全国オンエアされている『アクエリアス』新TVCMソング(広瀬アリス・生瀬勝久が出演)に、“eill”の楽曲「palette」が起用!さらに6月17日には、6th配信シングル「HAPPY BIRTHDAY 2 ME」(読み:ハッピーバースデートゥーミー)をリリース!    今日のうたコラムでは、そんな“eill”の歌詞エッセイを2カ月連続でお届けいたします。今回は【後編】です。綴っていただいたのは、楽曲「 palette 」にまつわるお話。自身の音楽に、自身の人生に、名前をつけるとしたら…? たどり着いたのは“パレット”という言葉。楽曲に込めた想い、そしてこれからの意思を、歌詞と併せて受け取ってください。 2021年4月。 メジャーデビュー「ここで息をして」をリリースしてから 右も左も分からず我武者羅に走ってきた。   真っ赤なリップで強くなれた日も 真っ白な心でやり直した時も 新緑の風に吹かれた朝も 桃色の恋に落ちた瞬間も 綺麗な花が灰色に見えたことも ぜんぶ音楽に変えた。   音楽を始めた時から ずっとずっと、私に纏わりつく 「ジャンルレス」という言葉 いろんな表情の楽曲たち 溢れ出てくる、ちぐはぐなメロディー 正直、悩んだ時もいっぱいあった。   決してひとつの色とは、言い切れない。 私の音楽に、私の人生に 名前をつけるなら…?   「パレット」   なに色でもない自分も なに色にでもなれる自分も やっと肯定してあげられた。 ずっと探していた自分の居場所が見つかった。   …   アルバムのタイトルが決まって 急遽、曲数を増やして描いた 「 palette 」   スタジオに入って 迷うことなく曲を作った。 あっけらかんと書いた歌詞。   わたしはこの曲のBメロがだいすき。   もし、ベストBメロ賞があったら 確実に受賞できると思う。笑   1.red、2.white … どんどん増えてく色と共に 自分の中にあるすべての感情が肯定されていく ような感覚   軽快なピアノとアコースティックギターが微笑みながら背中を押してくれて 力強い4つ打ちのビートが足を止めないで。とエールを送ってくれて 半分から入ってくるベースが優しく見守ってくれる。   毎回聴くたびに ほんと、奇跡みたいなアレンジだな。と思う。   なぜ、こんなに心惹かれるのか。 それは、この曲が本当にひとつのパレットになってるからなのかな?と…   一緒に奏でてくれる仲間の音が何色も重なって その人の人生も、魂もきっと全部のっかって。   この曲は、目に見えない、耳で聴こえてくる パレットになったんだ。   …   最近思うことは 案外、自分のことが1番摩訶不思議だったりする。 人から見たらカラフルに見えても、自分は気づいてなかったり。 自分にとってなにが幸せなのかも、よくわからなかったり。   でもそんなんも全部。 とりあえず、乗せてみよう。 憂鬱でブルーな気持ちも いつか飼い慣らして、味方する。   完璧なんて最初からどこにもない。 どんな1日も、どんな私も 同じ色なんてひとつもない。   ぜんぶ、人生という わたしだけのパレットに乗せて。 <eill> ◆紹介曲「 palette 」 作詞:eill 作曲:eill・Ryo'LEFTY'Miyata

    2022/07/01

  • 足立佳奈
    「ごめん!」から始まる文字はもう嫌だ。
    「ごめん!」から始まる文字はもう嫌だ。

    足立佳奈

    「ごめん!」から始まる文字はもう嫌だ。

     2021年11月に約1年9か月ぶりとなるオリジナルアルバム『あなたがいて』をリリースした“足立佳奈”が、2022年8月でデビュー5周年を迎えます!そのアニバーサリーを迎えるにあたり、毎月の連続配信リリースを行うことを発表。その連続リリース第3弾として、6月24日にTani Yuukiとコラボした新曲「ゆらりふたり」を配信リリース!    さて、今日のうたコラムでは、アニバーサリーイヤーを記念して、5月~12月に毎月“足立佳奈”による歌詞エッセイをお届けいたします!今回は第2弾。綴っていただいたのは、新曲「ゆらりふたり」に通ずるお話です。寂しい、会いたい、時々好きだけじゃどうにもならなくなりそう、でも…。そんなあなたに、この歌詞とエッセイが届きますように。 ざーー。   こんな日が続く。 薄暗い部屋で目が覚めた。   そろそろ準備しなきゃ。 重たい体を持ち上げながら、 大きなあくびをした。   私の朝は 雨のパレードの「morning」から始まる。 これを聞くたびに、あなたをまた思い出す。 それも苦しいようで心地よい。     まず歯磨いて、 お風呂昨日サボったから、   んー。 あと10分ですませよ。     間に合った。 家をでる。   今日は金曜日!てことは、明日会える。   エレベーターに映る自分にも慣れてきたような、、。 シワになったスカートの裾を見つめながら、 やる気を入れるために私がみつけた、 深めの短め深呼吸をした。       ざーーー。     まだ雨だ。 朝よりも暗い気がする。 それにしても今日は打ち合わせが長かった。 収穫もあったけど、あの話はいらなかったよなぁ。 とりあえずお腹すいた。   何食べよう。 お米がいいな。 CoCo壱か、すき家だなぁ。 とりあえず帰ろう。     この時間の電車は、 最近どことなく温もりを感じる。 熱気なのか? 寂しいのか? 疲れてるのか? まぁいい、、   でもきっと寂しんだよなぁ。 いつから会えてないだろう? この前チラッと会えたけど、 それも私が駅まで会いに行ったくらいだし。     忙しいのはわかるけどーー。 私は女の子だし、あんたより強くないぞー。 寂しいよ。 あいたいよ。     CoCo壱のカウンター席。 なんか泣けてくる。 ほうれん草カレー4辛にしたからだ。     帰ってすぐ手を洗ってメイクを落とした。 お風呂入る前に、明日の服何着るか決めよう。 そうだ今日は、お湯を溜めて長めのお風呂にしよう。     そろそろ仕事終わったかな?     あ、 (LINEきてた)   あ、 。     まただ。 「ごめん!」から始まる文字はもう嫌だ。 仕事だから仕方ないのは分かるけど、仕方ないだけじゃ悔しい。 この前は言いすぎたし。 今日は、耐えなきゃ。 でも少しの間既読して返さない。 そんな反抗はさせて。 じゃなきゃ、私でいられなくなる。     お互いに忙しいっていうタイミングがくる。 違う時にね。 好きだから応援したいし、 好きだから一緒にいたい。   でも好きだからじゃ、 どうにもできないこともある。 悔しい。 でも好きだから乗り越えられることもある。   私は、それを信じてる。 だってこれからも一緒にいたい。 あの頃から気持ちは変わらないから。 きっと何度も繰り返すだろうけど、 ゆらりふたりこのまま繋いでいようよ。       お風呂溜めたから、入ろう。 歯磨きしたっけ?       ざーーー。       -1:00 a.m.- おやすみ! 来週は、 償ってもらおーっと。 (がんばってのスタンプ)     LINEしてみた。 <足立佳奈>

    2022/06/30

  • 植田真梨恵
    わたしはものすごく小さな穴が好き。
    わたしはものすごく小さな穴が好き。

    植田真梨恵

    わたしはものすごく小さな穴が好き。

     2022年5月から“植田真梨恵”が、3カ月連続でシングルを配信リリース!5月28日にグランジテイストのギターロック「“シグナルはノー”」、6月29日にメジャー1stシングル「彼に守ってほしい10のこと」のカップリングに収録されていた「ダラダラ」のフルアレンジバージョン、7月24日にこれまで何度もライブで披露している「BABY BABY BABY」を配信リリース。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“植田真梨恵”による歌詞エッセイをお届け!今回は第2弾です。綴っていただいたのは、新曲「 ダラダラ 」にまつわるお話です。幼い頃に見ていたとある風景。そこに繋がっているかもしれないフェチ。「ダラダラ」の中にある宇宙の謎を紐解くエッセイを、ぜひ、歌詞と併せてお楽しみください。 昔母が父の、背中の、 にきびになりかけている、なるかわからない、硬い小さなものを、 両手の指でぎゅっと挟んで、出していた。 父がこれを読んだら、すごく嫌がると思う。ごめんなさい。 そんな時期が、あった、うちにも。 わたしの小さい頃はたまに見ていた風景だった。   時が経って私も、それをするのが好き。 この曲は私が21歳なりたてくらいの頃に書いた曲。 よくわからないけど好きなものって、あって、 わたしはものすごく小さな穴が好き。 例えば蟻の巣とかはわかりやすいかもしれない。 とても小さいのに、とてもまんまるで、どこまで深くつづいているのかわからない。ギリギリ崩れずに、きれいな小さな穴が空いている。 例えばその小さな穴が、例えばおまんじゅうの頭頂部に5つ開けてあって、 とても近い配置で並んでいるのに、 それでいて極めて小さいのに、ひとつひとつの穴が隣の穴と干渉せずにしっかりと穴として在る、なめらかに。 そんなところを想像すると、ほーーーー、と言いたくなる。感心する。ぞくぞくくる。 このぞくぞくはものすごく良いぞくぞくで、不思議で惹き込まれる。なんていうのか、興奮する。 例えばその穴をなにかやわらかいものを使って型で取って、美しく引き抜けたらと想像するとより、ぞくぞくする。   この穴についての話を母にしたことはないけれど、その背中の件と繋がっている気がする。 わかりやすいもので類似品をあげるとしたら、 海に行った後、家に帰って頭や背中の皮膚が剥がれるのをどれだけ大きく破かずに取れるかにも近い。 フェチっていうのは「なんで」っていうのが通用しないと思う。なんですきなのって聞かれても、自分でもよくわからない。謎で、謎なのだけど、ものすごく心が動かされる自分がいる。   2011年にダラダラという曲ができて、わたしのユーフォリア計画がはじまった。 多幸感、幸福感、高揚感、陶酔感という意味合いのこの言葉がこれについてきているのは、ダラダラという曲にそんなフェチの部分が含まれているからだったんだろう。たぶん。     今時が経って、そんな風景、二度と見ることはない。絶対に無い。でも、わたしにはフェチが受け継がれている。わたしの中には根付いている。ていうか、いつのまにか目覚めてしまっていた。   宇宙の話を聞くのが嫌いだ。 ものすごく大きなものなんだろう、と思う。 想像を絶する。何億光年、何万光年離れた先の死んだ星の光が届いている、なんて話、理解が追いつかなさ過ぎて、なんの話なのかわからなくなってしまうみたい。 そんな話をする人はとても嬉しそうで、嬉しそうに話をされることは好きで、なんとなく聞いているうちによくわからない気持ちになって、嫌いだと思うようになった。 宇宙が無いなんてことは思っていなくて、たぶんある。おそらく地球は青いんでしょう。ブラックホールとか、あるんでしょう。大きすぎて、途方もなくて、見たことな過ぎて、わからないだけ、それで不安になってくるだけ。たぶん私は、こわいんだろうと思う。   このダラダラって曲の中には、たぶん宇宙がある。ダラダラだけじゃなく、"シグナルはノー"にも、続くBABY BABY BABYという曲にもある。 小さな部屋と宇宙がなぜだかずっとある。私は宇宙なんて見たことない。よく知らない。深海も知らない。潜ったことない。あんまり潜りたくもない。 でも、輪廻とか遺伝とか、愛とか、恋とか、心とか、そういうものが巡ることを近く近くで向き合って考えるほどに、これは宇宙だな、と思わざるを得ない。 どれも深く知らないし、よくわからない。ただそこに在るということだけが、明らか。 細胞がばらばらにならずひとつにとどまって、個の体を形作っている限り。時間の中で混ざり合って、どうしてか私の中に生きている。   そんな昼間の、ラブソングです。 <植田真梨恵> ◆紹介曲「 ダラダラ 」 作詞:植田真梨恵 作曲:植田真梨恵

    2022/06/29

  • saji
    黄昏遊星群。
    黄昏遊星群。

    saji

    黄昏遊星群。

     2022年6月22日に“saji”が2nd Full Album『ユーリカ』をリリース!今作には、「星のオーケストラ」(TVアニメ『かげきしょうじょ!!』OPテーマ)や「ハヅキ」(TVアニメ『SHAMAN KING』第3弾EDテーマ)、「灯日」(TVアニメ『トモダチゲーム』EDテーマ)とアニメタイアップ曲を余すことなく収録。さらに、最新曲「クロスオーバー」(ABCテレビ他『部活ピーポー全力応援!ブカピ!』OPテーマ)ほか新録曲にも注目です。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“saji”のヨシダタクミによる歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回が最終回。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 フォーマルハウト 」に通ずるお話です。自身がアルバムのなかでもとくにお気に入りの1曲。夜空にぽつりと浮かぶ星を、遠くへ行ってしまった大切なひとを、思い浮かべながら、この歌詞とエッセイを受け取ってください。   北海道の実家の2Fのベランダには 随分と古い望遠鏡があった。 僕が物心ついた時には既に 歴史を感じる風体をしていらっしゃったので、 恐らく兄貴の物でもない。   田舎の空がとても澄んでいて綺麗だと云うことに 気が付いたのは、僕が都会にすっかり染まった大人になってからだった。  虫のオーケストラと共に夜の帳が下りてゆく 星の絨毯は、子どもの頃は当たり前過ぎたのだろう。 得てして宝物というやつはそれが空っぽになって初めて宝物になるのだ。   大人になると苦手なものが克服できなくなる。 僕は高いところと、夜空に浮かぶ雲が苦手だ。   特に前者に関してはきっと一生治らない。 どの位のレベルかというと、 車道を跨ぐように敷かれた歩道橋の端を歩けない。 体育館のギャラリーの高さでもうギブアップ。   恐らく前世で誰かに突き落とされてそのまま剣山に貫かれたんだと思う。 それか小さな頃に階段から転げ落ちてドアの角に頭をぶつけたのが原因。 せめて先端恐怖症にならなかっただけ幸いか。 (知り合いのギタリストで、先端恐怖症の方がいて、 自分のギターの弦を交換するのも怖いらしい。やつらはびよんびよんするから。)     後者は理由は定かではないが、 夜空に浮かぶ雲を見ると心がざわめく。 もし、暗闇の中にぽつりと浮かぶあの雲の上に ワープして取り残されたらどうしようと不安になるのだ。 この感覚に共感して頂ける方が居れば是非ご連絡ください。   ぽつりと浮かぶと云えば、秋の夜空にぽつりと 浮かぶ一等星をご存知だろうか。 今井美樹さんのPRIDEの歌詞の中にも出てくる 南の一つ星 とはこの一等星を指していて みなみのうお座 フォーマルハウトという。   天に輝くアルタイルやベガほど煌めく訳ではないが 優しく光るその姿はとても美しい。   僕がやっているsajiというバンドは先日 ユーリカというフルアルバムをリリースさせて頂いた。 その収録曲の中でも特にお気に入りなのが その名を冠する「 フォーマルハウト 」という曲。   この曲は、遠く彼方の星になってしまった君のもとへ もう一度逢いにいくよというストーリーなのだが、 大切な君と僕とを繋ぐ星がフォーマルハウトである。   ちょうど今年の秋には僕らsajiの初となるツアーが敢行されるので、 秋の夜空に浮かぶ星々と共に 生のsajiの音に触れて頂けたら幸甚の至りで御座います。 <saji・ヨシダタクミ> ◆紹介曲「 フォーマルハウト 」 作詞:ヨシダタクミ 作曲:ヨシダタクミ ◆2nd Full Album『ユーリカ』 2022年6月22日発売 初回限定盤 KICS-94065 ¥4,950(tax in) 通常盤 KICS-4066 ¥3,300(tax in)   <収録曲> M1:スターフライヤー M2:フォーマルハウト M3:アスファルトと水風船 M4:星のオーケストラ M5:Apricot M6:ハヅキ M7:クロスオーバー M8:灯日 M9:After the Rain M10:ゆりかご M11:どうぶつのうた

    2022/06/28

  • Ghost like girlfriend
    言葉が出にくくなっていると反省する。
    言葉が出にくくなっていると反省する。

    Ghost like girlfriend

    言葉が出にくくなっていると反省する。

     2022年6月8日、兵庫県淡路島出身のシンガー・ソングライター・岡林健勝のソロプロジェクト“Ghost like girlfriend”がニューアルバム『ERAM』をリリースしました。今作には、先行配信曲「Flannel」のほか、2020年1月15日にデジタル・シングルとして配信された「光線」、同年10月14日に配信された「Birthday」、そのほか全11曲が収録。CDとしては、EP『2020の窓辺から』から約1年半ぶりの作品となります。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“Ghost like girlfriend”の岡林健勝による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回が最終回です。「言葉が出にくくなっていると反省する」ことが増えてきたという今日この頃。だからこそ作り上げた、今作『ERAM』への想いや、そこに込めた願いを明かしてくださいました。歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 先日とある取材で「ポップスとは?」という質問を投げ掛けられた。   ポップスを作るぞとこれまで以上に意気込んで作ったアルバムだし上手く答えられる自信があったものの、長々と話し続けただけでまとまらず結局フェードアウト気味にQ&Aが終わっていった。     言葉が出にくくなっていると反省する。   情勢と制作とでコンスタントに人と会わなかったからか、「どうやって喋ってたっけ?」というのが誰と話すにもついて回って来てて、出させてもらったラジオだったりをタイムフリーで聞いてるとどれも空けたつもりのない間が出来ていて都度ショックを受けている。     そもそものこの自意識の根源が、喜怒哀楽を把握するのが人よりワンテンポ遅れてしまう自分の性質にあると感じている。子どもの頃から何かをされたりしてもらった時に感じる気持ちに、いつもラッピングが施されている感覚がするというか。毎回それを剥がしてやっとそこでどんな気持ちかを知るから、思った事をその時その場で言うのが凄く難しい。   近頃はその包装紙の頑丈さなのか枚数なのかが増していて、剥がすのにも更にひと苦労するようになっている。   このまま自分の気持ちを知るのにツーテンポスリーテンポと遅れて何も話せなくなる時が来てしまったら、そう考えただけで凄く怖くなるし寂しくなる(取り越し苦労ではあるのだけれど)。     誰かと久しぶりに会って、言葉が出づらいなりにテンポ良く話そうとすると要所要所の近況報告しか出来なくて、何気ない機微や出来事を話す寄り道がどんどん難しくなっていく。会話をしながら、「あれ話したいけど、でもな」と名残惜しく省いているとたまに、SMAPの「たいせつ」の<真実は 人の住む街角にある>という歌詞が思わず浮かぶ。   そういうどうでも良さの中にこそ暮らしがあって本質があって、色んなものが凝縮されていると感じる。だけどディティールをその場で上手く伝えられる自信がなかったり、そもそもどうでも良いなと思われる事が怖かったりして結局話すのを諦めてしまうのだ。   こないだ出したアルバムの歌詞は、誰かに話すのを諦めた事柄ばかり綴っている。   夜中のラーメンの話、コインランドリーに行った話、寝る際に聴いてるラジオの話。   音楽にする分にはどれだけ時間を掛けても、ディティールを詰め込んでもオーケーで、そのまるで待ってくれているかのような感じには今回随分と救われた。     聞いてもらいたいし、それを受けて始まる相手のどうでも良い話も凄く聞きたい。むしろ大事なのはそっちというか、誰が何を思ってどう生きているのかが凄く知りたい。   自分の気持ちを知る事と出す事が遅れることは、誰かの事を知れなくなるのと同義な気がして、今のうちだぞという声が制作期間中は日に日に胸にこだましていた。     そういう話を聞けるきっかけになりますようにと祈りながら今作は作っていたし、完成に近づくに連れて久しく会ってない人に出来上がったら連絡しようとやんわり考えたり、誰かと話すために作っている節が少しずつ増していた。   自分と誰かにとって、というのもそうだし、例えば、「これ聴いてみて」と誰かと誰かが話すきっかけにもなってくれればなという気持ちも膨らんで来て、それがより今作をポップなものにしてくれた。   これを聴いて、何かを食べたくなってくれれば、思い出した映画やラジオを振り返ってくれれば、リファレンスにした曲を知ってくれれば、そんな感じでアルバムとは全く関係のない時間に繋がってくれればなとずっと願っていた。     ポップスとはきっかけ、でしょうか。   思い浮かんだのは取材が終わる頃で、またしても遅れを取ってしまった。   胸にしまいかけたその言葉を、一緒に取材を受けた友人にどうかなと聞いてみたら、良いねと返って来た。   こういう時間の為にアルバムを作ったんだった。 <Ghost like girlfriend・岡林健勝> ◆2ndアルバム『ERAM』 2022年6月8日発売 UPCH-20621 ¥3,300(税込)   <収録曲> 1. ERAM 2. 光線 3. laundry 4. Rainof○○○ 5. 面影 6. 音楽 7. Highway 8. Midnight crusing 9. Birthday 10. Flannel 11. マリアージュ

    2022/06/27

  • ねんね
    こんな日が来るとは、1年前の私には想像もつかなかったことです。
    こんな日が来るとは、1年前の私には想像もつかなかったことです。

    ねんね

    こんな日が来るとは、1年前の私には想像もつかなかったことです。

     2022年6月15日に“ねんね”がミニアルバム『白色矮星』をデジタルリリース!全7曲のうち6曲は、ねんねが作詞作曲。もう1曲は、ねんねが活動を始めた初期より才能を見出していたみきとPによる書き下ろし楽曲です。ミニアルバムのタイトルは“太陽のような恒星が最後に残す天体”のことであり、自分達が生きた証はきっと無くならない、そうであってほしいなという願いを込めて命名されました。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“ねんね”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回が最終回です。綴っていただいたのは、収録曲「 4月25日 」と「 潮風 」にまつわるお話。『白色矮星』に込めた想いを最後の最後まで、受け取ってください。 こんにちは、ねんねです。 無事にミニアルバム『白色矮星』がリリースされ、ホッとしております。   私の歌をずっとそばで聴いてくれていた友達やお姉ちゃんから、「リリースおめでとう」とか「すぐ聴いた」とか、もっと細かい感想をくれる人もいて、とても嬉しかったです。   私はボーカロイドや“歌ってみた”の文化が大好きで、そこから自分でも歌を歌おうと思うようになりました。なので、別に歌手になりたいと思っていたわけではないし、そういう学校に通っていたわけでもありません。   小学生の頃には合唱、中学では吹奏楽部に所属していた程度で、音楽一家なわけでもなく。私には“好きこそ物の上手なれ”ということわざが似合うかもしれません。   受験期や反抗期で情緒不安定になりがちな思春期や、社会人になってどうしようもない不安に襲われたとき、そんな苦しい瞬間も歌うことだけはずっと楽しくて、その瞬間だけは穏やかな気持ちになれました。   今回のミニアルバムに楽曲提供してくださったみきとPさんは、当時から大好きでしたので、「 4月25日 」を書き下ろして頂けて本当に嬉しく光栄に思っています。聴いてくださる皆さまにも前向きな気持ちになって頂けるような、力強く、優しく、春の爽やかな風を感じられる1曲です。   そして、ミニアルバム最後の曲「潮風」。ふと過去の出来事を思い出したとき、楽しい記憶と同時に後悔の気持ちが出てきまして。もう変えられない、もう戻れない出来事さえも懐かしく思えるほど、自分が大人になってしまったことを寂しく思います。   コロナの影響があったり、精神的に帰省する余裕がなかったため、何年も地元へ足を運んでいません。地元には海があります。海は良いです。なぜなら広くて大きくて地球に1つしかないからです。今ここから見える海も地元の海と繋がっていて、時に凶暴になったり、穏やかになったりする波の動きが、思春期の感情の波を連想させるなあと思ったり。   眩しくて、苦しくて、楽しかった記憶が上書きされていく学校のシステムは、戻れないという気持ちを強くしました。もちろん学校が嫌いだった人もいると思います。でも、私はその時にしか得られない感情を思い出して、不格好でも進むしかない人生も悪くないなと、そう思います。一個人の感想ですけどね。   生きていると不思議なことが沢山あるなあ、と思います。本当にただ歌うことが好きで、ずっと趣味で歌っていただけだったのに、憧れの方々、尊敬する方々に携わって頂けて、こうして皆さまにお届けすることが出来て。こんな日が来るとは、1年前の私には想像もつかなかったことです。   ミニアルバム『白色矮星』には、自分が生きた証を残したいという意味を込めていますが、聴いてくださるひとりひとりが、あなた自身のことを受け入れて生きていけるような、そんな作品になっていたらいいなと思います。   三週にわたって歌詞エッセイを書かせて頂きました。 『白色矮星』に込めた想いや、制作中の出来事を思い出して、等身大の良いアルバムになったなあと感じます。これからも私を支えてくれるアルバムになることでしょう。   そして、長く愛される作品になりますように。   ―――――   追伸 : 2年前の私へ   こんにちは、2年後の私です。 どうですか、毎日苦しいでしょう。 毎晩涙が止まらないね。眠れないし、食欲もないね。 そんな時でもあなたに寄り添ってくれる人は沢山います。 歌も歌えます。苦しい時こそ歌ってください。 歌を歌えば、あなたは元気になれます。 これからもきっと、そうだと思うよ。 <ねんね> ◆紹介曲 「 4月25日 」 作詞:みきとP 作曲:みきとP 「 潮風 」 作詞:ねんね 作曲:ねんね

    2022/06/24

  • Amber's
    僕らは諦めが悪いし、すぐに切り替えて次に行ける程、器用じゃない。
    僕らは諦めが悪いし、すぐに切り替えて次に行ける程、器用じゃない。

    Amber's

    僕らは諦めが悪いし、すぐに切り替えて次に行ける程、器用じゃない。

     2022年6月22日に“Amber's”がニューアルバム『SPACEK(スペイセック)』をリリースしました。宇宙船の名前から名付けた1st ALBUM『VOSTOK』が大気圏外(SPACE)に飛び立った後、曲を作り続けた自分たちのスタジオ空間(通称K)で生まれた楽曲たちが、対となって今ここに完結。ドラマ『明日、私は誰かのカノジョ』OP主題歌「Desire -欲情本能-」を含め、全9曲が収録されます。    さて、今日のうたコラムでは、そんな“Amber's”の福島拓人による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、前作『VOSTOK』を世界に放ち、そして今作『SPACEK(スペイセック)』にたどり着くまでの想いです。音楽の力を信じて、発信し続けた月日のお話を明かしてくださいました。今作の歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 アルバムを出すのは2年ぶり。2020年に出した1st Album『VOSTOK』のアルバム名の由来は、世界で初めて宇宙へ飛び立った有人ロケット“VOSTOK”の名前からとったものだ。僕らの音楽という名のロケットを盛大に打ち上げよう。そんな未来への希望を詰め込んだ作品だ。   発売したのが2年前と聞いてピンときた人もいると思う。 そう。『VOSTOK』はコロナ禍に突入すると同時にリリースされた作品。   当時予定していた祭典のようなカウントダウンは無くなり、発射後の軌道も盛大に逸れた。軌道修正すら許されなかったあの頃。外に出て確認することすら出来なかった。今もまだ『VOSTOK』は大気圏を彷徨っている。   今作品『SPACEK(スペイセック)』は、そんな前作品『VOSTOK』と対になる作品。   僕らは諦めが悪いし、すぐに切り替えて次に行ける程、器用じゃない。   『VOSTOK』を切り捨てて新たなロケットは飛ばせない。 『SPACEK(スペイセック)』という名の基地を作って、発信しつづけ、遠隔操作することに決めた。   ライブは禁止され、直接音楽を届けられない状況で僕らが選んだ発信方法はSNS。 右も左もわからない状況で始めたSNSは、カバー動画にオリジナル曲、色々なチャレンジをしてみた。はじめてのことは怖いし、本当にこれで良いのかな?って不安にもなった。最初からうまくいくはずもなく、時代のせいにして逃げ出したくなる日もあった。   けど、苦しいから逃げるのではなく、逃げるから苦しくなる。このことに気付けたとき、SNSにアップしたオリジナル曲が行く先を照らしてくれた。   アルバム『SPACEK(スペイセック)』に収録される曲のほとんどはSNSで反響の大きかった曲たち。   いつかの再会を約束する、あの頃が刻まれた「春は必ず来る」。 TikTokで100万回以上再生されて、ドラマの主題歌に抜擢して頂いた「Question」。 最後の曲は僕らが結成当初から大切にしている曲「君だけのロックンロール」。   これまでのことを忘れないために。もがき続ける今を刻むためにも。 画面越しでもあなたと繋がれる音楽の力を信じて、発信し続けた2年間。   『SPACEK(スペイセック)』には一言では納めきれない、たくさんの想いが詰まっている。 ただ好きな曲を集めたアルバムじゃない。 僕らのこれまでの歴史、そして同じ時代を生きるあなたのへのメッセージが込められている。   人生は後ろを振り返らなければ自分を理解できないけれど、 前向きにしか生きられない。   僕たちは一度後ろを振り返って、今作品『SPACEK(スペイセック)』をリリースして 前を向いて突き進みます。   是非、『SPACEK(スペイセック)』を手にとってみて下さい。 東名阪のリリースイベントでお会いしましょう。 そして、いつかライブハウスでお会いしましょう。 <Amber's・福島拓人> ◆ニューアルバム『SPACEK(スペイセック)』 2022年6月22日発売   <収録曲> 1. 春は必ず来る 2. Question 3. Desire -欲情本能-  4. 生馴れNight 5. DRIVE 6. ブラザーブラザー Amber's feat. IKE 7. アブノーマル 8. かいじゅうたちのいたところ 9. 君だけのロックンロール

    2022/06/23

  • ヒトリエ
    4種の「つまらない」を解説、解体、そして弁解していこうと思います。
    4種の「つまらない」を解説、解体、そして弁解していこうと思います。

    ヒトリエ

    4種の「つまらない」を解説、解体、そして弁解していこうと思います。

     2022年5月25日に“ヒトリエ”がニューシングル「風、花」をリリースしました。さらに、6月22日には約1年4か月ぶりのニューアルバム『PHARMACY』をリリース!2カ月連続でのリリースとなります。シングルタイトル曲「風、花」は、テレビアニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』エンディングテーマ曲。ドラムのゆーまおが作曲、ボーカル・ギターのシノダが作詞を手掛けた1曲となっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放つ“ヒトリエ”による歌詞エッセイを2カ月連続でお届け。今回は【後編】です。執筆はシノダが担当。綴っていただいたのは、アルバム『PHARMACY』の作詞にまつわるお話。改めて歌詞を見直したところ、10曲中4曲に出てきたとあるワードと、そのワードを使った意図とは…。今作と併せて、このエッセイをお楽しみください! 『PHARMACY』 という新しいアルバムが出ました。 なので、これを読む前に一旦聴いてきて下さい。 一旦聴いて、その印象、感動を胸に抱いた状態で読んで頂けると幸いです。 要はネタバレ注意みたいなことです。   前作のアルバム『REAMP』は3人だけでキリキリしながら作った、言うなればかなりファイトしたアルバムだったので、今回はなるべくストレスの無い制作をモットーに挑んだ次第です。おかげでレコーディングの全工程を何一つ滞らすことなく、かつ高品質なアルバムを作ることに成功したことは自分にとっても、バンドにとっても大きな成長だったように思います。   基本的に僕の作詞は世を儚んだりとか自身の良くない部分、澱みのようなものを剥き出しながら書くことが多いのですが、なにぶん前回のREAMPでそれをかなりやり尽くしたといいますか、良い歌詞が書けた手応えはあるものの、反動で僕の中の澱みがカラッカラに枯れ果ててしまい、こいつは参ったな、一体何書きゃいーんだと悩むことが今回は多かったように思います。   それに付け加え、前回のアルバムではcurved edge、YUBIKIRI、イメージと三曲連続でMVを発表していったわけですがその三曲全ての歌詞に靴が登場するというミスとも言い難い何かをしてしまったので、そっからはなるべく靴の話題は避けるようにしています。   そして今回のアルバムが完成して改めて歌詞を全部見直したところ、10曲中4曲「つまらない」って書いちゃってる事実に衝突しました。   え、靴より悪化してない??? ストレスの無い制作、ということは精神への加圧を軽減することも意味するわけですが 圧緩めるとこんなことになんの???と かなり驚いています。 確かにここ数年は某ウィルスの影響もあってつまらない思いをすることが増えたようにも感じますが、にしても10曲中4曲もやってしまうのはマジでただの見落としでしかなく、 もっと他に言い方いっぱいあっただろお前、何が作詞だよと己を恥じて止まない次第です。 何なら前作『REAMP』で最後に作詞した曲「tat」のサビの歌詞が<つまらない漫画の話>だったので、もうその段階でつまらない渋滞の布石は打たれていたように思います。 (これはイガラシくんに言われて気付きました)   まーでもこういうことは よくある話なんだろうな~的な、 いっぱい歌詞を書いていると絶対に躓く小石みたいなもんだってのは頭では理解しているんですけど 歌詞、メロディ、ギターフレーズ、展開等々どの分野においても 「またこの人同じことやってるわ草」みたいなこと言いたがる人って少なからずいて、 僕なんかまさにそのタイプなので(最悪) そんな僕の標的が僕自身に向くというケースが 今回で2回目なので、 るろうに剣心の相良佐之助の 「一度見た技を二度喰らうのは三流のやることだろ」という台詞が重くのしかかりますね。   まあウダウダ言っててもアレなんで PHARMACYに点在する 4種の「つまらない」をそれぞれ 解説、解体、そして弁解していこうと思います。   1曲目「 Flashback, Francesca 」   つまらないパレード見せつけられて 笑顔になる子供達   これ一曲目の1Aの部分なので初っ端から あ~やっちゃったなって感じなんですが 「同調出来ない」「押し付けがましい」 「そもそも欲して無い」 的なニュアンスで使われたつまらないですね。 大人達がよかれと思って始めた何かを内心全然面白くねーなと思いながらもここで喜んどかないと性格が歪んでるとか言われるので致し方無く喜んだフリをする、みたいな最悪の構図を端的に描写する為にはやっぱ「つまらない」という言葉は避けられなかったように思います。   4曲目「 Neon Beauty 」   つまらない話を聞きながらそれに齧りつく   これは前段の<くだらない心を燃やした熱でパンを焼く> が良く書けてるため、そこから綺麗に韻を踏むことも考慮すると<つまらない>を超えるワードは見当たらないように思います。 あとパン食ってる時に聞こえてくる話なんて大体つまらないじゃないですか(そんなことはない)   8曲目「 ステレオジュブナイル 」   “何でつまんないことばかり言うの” “何でつまんないことばかり起きんの” “みんなつまんないことばかり言うよ” “ずっとつまんない世界なんでしょう”   と、前代未聞のつまんない祭りが開催されてますが、ステレオジュブナイルはロックンロール賛歌であり、世の中がつまらなければつまらないほどロックは輝くものなので、このワードを回避すると楽曲の崩壊を招くことになります。なのでこれは適切な作詞行為だったと言えるでしょう。   9曲目「 strawberry 」   つまらない季節が過ぎたら優しい街へ行こう   これに関してはちょっと <つまらない季節>からの<優しい街>と、漠然に次ぐ漠然のコンボが決まっちゃってて比喩もへったくれも無い感じですがこれ書いてる時は脳が焦げ付くような音や匂いがしてたのをよく覚えています。 たぶんですけど、 「コロナ落ち着いたら飯でも行きましょう」 みたいなことを言いたくて書いたんだと思います。 これはもうちょい何とかなったかもしれません。   まあでもPHARMACY聴いて頂ければ決して手を抜いてこうなったわけではないことがわかって頂けると思うので、次からはなるべく靴の話は控え、あんまつまんないとか言わないように気をつけようと思いました。   おしまいです。 <ヒトリエ・シノダ>  

    2022/06/22

  • saji
    揺籃の地。
    揺籃の地。

    saji

    揺籃の地。

     2022年6月22日に“saji”が2nd Full Album『ユーリカ』をリリース!今作には、「星のオーケストラ」(TVアニメ『かげきしょうじょ!!』OPテーマ)や「ハヅキ」(TVアニメ『SHAMAN KING』第3弾EDテーマ)、「灯日」(TVアニメ『トモダチゲーム』EDテーマ)とアニメタイアップ曲を余すことなく収録。さらに、最新曲「クロスオーバー」(ABCテレビ他『部活ピーポー全力応援!ブカピ!』OPテーマ)ほか新録曲にも注目です。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“saji”のヨシダタクミによる歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 ゆりかご 」にまつわるお話です。みなさんの幼い頃を思い出しながら、そして、その記憶のなかの大切なひとを頭に浮かべながら、この楽曲とエッセイを受け取ってください。 皆さんは何歳の頃から記憶があるだろうか。 僕は小学校に上がる以前の記憶があまりない。 幼少期、なんとなく浮かぶ顔や思い出もあるが その殆どが親や後年あった先生から聞かされたエピソードによって補完されており、 自分自身のものであるという自信がない。   例えば、僕は額に小さな窪みがあるのだが これは3歳くらいの頃、 実家の2階から転げ落ちて出来たものらしい。 顔中血まみれになるほどのひどい怪我だったそうだが 全く憶えていない。 記憶にはないのだが、 僕は昔から高い所が大の苦手で、 その時のトラウマが心の海底に潜んでいるせいなのかもしれない。   中学を卒業したタイミングで、 10年経ったら会いましょうということで 卒園した幼稚園の同窓会に出席した。 親同士の縁もあって変わらず仲が良い子もいれば、 こんな子いたっけ? とお互い初めましてな感じで接する子も居て、 なんだか一足先に進学先のクラスメートに会った気分だった。   何より、幼稚園の体育館がとても狭く天井が低いことに驚いた。 朧げな記憶の中では、 あんなに広いと思っていた世界が、大人からはこう見えていたんだ。   ドラゴンクエスト5というゲームの中でサンタローズという街があって、 ここは幼少期の主人公が父親と過ごす事になる最初の街なのだけれど、 物語が進んだのち青年期で再び訪れることになる。   この青年期編で訪れたサンタローズは、開発陣の意図でわざと縮小して作られているのだ。   堀井雄二さん曰く、 小さい頃見ていた村へ大きくなってから行くと、 小さく見えるんじゃないかと思って。  子供のときって小学校の運動場ってすっごく大きいんだけど、 大人になってから行くと、あれこんなもんだっけって思うよね。 とのこと。     子どもの頃よくばあちゃんに遊んでもらっていて どこか外に出かける時も、ばあちゃんを見上げながら逸れないようについていった。   僕が小学生に上がった直後くらいの時に、 ばあちゃんが突然病気で倒れてしまい、以後車椅子になった。 身体は不自由になったが、長い入院生活を経て、辛うじて日常会話などは交わせる程に回復した。   それから時が経ち、僕が中学生になった時に 気まぐれでばあちゃんを連れて二人でショッピングモールに買い物に行った。   思えば、車椅子になったばあちゃんと 二人で出かけることなんて、 これが最初で最後だったかもしれない。   何をするでもなく、モール内をぐるりと散歩するだけであったが、心なしかばあちゃんは楽しそうだった。 最後にアイスクリームを買って二人で食べて帰った。   高校に上がる頃には、ばあちゃんの認知症が進み、 いよいよ家族だけでは介護を続けていけなくなってしまった為、介護施設に入所することになった。   僕もそれからバンドの活動を始め、 進学と共に地元を離れてしまった為 ばあちゃんとは数年に一度しか会わなくなった。   そんなばあちゃんも数年前に亡くなり、その際に出てきた昔の写真を色々と見せてもらった。 僕が生まれて間もない頃にばあちゃんと写っているものや、どこかへ出かけた旅先での一枚。   どれも幼すぎて僕の記憶の中にはないが、 きっとばあちゃんにとってはつい最近の思い出だったのだろう。 いくつになっても僕のことをたくちゃんと呼んでいた。   人間とはエゴなもので、 失ってはじめて もっとこうしてあげれば良かった。 もっと美味しい料理作ってあげれば良かった。 色々な後悔もあったけれど、   良い思い出も悪い思い出も 全部混ぜ込んで、ばあちゃんが どうか倖せだったようにと願う。     そんな事を思いながら、 「ゆりかご」という曲を書きました。 あなたの大切な人と是非聴いてください。 <saji・ヨシダタクミ> ◆紹介曲「 ゆりかご 」 作詞:ヨシダタクミ 作曲:ヨシダタクミ ◆2nd Full Album『ユーリカ』 2022年6月22日発売 初回限定盤 KICS-94065 ¥4,950(tax in) 通常盤 KICS-4066 ¥3,300(tax in)   <収録曲> M1:スターフライヤー M2:フォーマルハウト M3:アスファルトと水風船 M4:星のオーケストラ M5:Apricot M6:ハヅキ M7:クロスオーバー M8:灯日 M9:After the Rain M10:ゆりかご M11:どうぶつのうた

    2022/06/21

  • Ghost like girlfriend
    決して誰一人置いていきたくはない。
    決して誰一人置いていきたくはない。

    Ghost like girlfriend

    決して誰一人置いていきたくはない。

     2022年6月8日、兵庫県淡路島出身のシンガー・ソングライター・岡林健勝のソロプロジェクト“Ghost like girlfriend”がニューアルバム『ERAM』をリリースしました。今作には、先行配信曲「Flannel」のほか、2020年1月15日にデジタル・シングルとして配信された「光線」、同年10月14日に配信された「Birthday」、そのほか全11曲が収録。CDとしては、EP『2020の窓辺から』から約1年半ぶりの作品となります。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“Ghost like girlfriend”の岡林健勝による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第2弾です。メロディ、アレンジ、そして歌詞。今の岡林健勝がどんな思いでそれらを届けるのか、その胸の内を綴っていただきました。今作の楽曲と併せて、エッセイを受け取ってください。 最初に出した曲「 fallin' 」が伸びた時、どうしてこうなったのか自分も当時のチームの誰もちゃんとは分かっていなかった。   ソングライターになって7年、俺は単純に、ついに自分の詞曲が認められたのだと考えてその嬉しさのままに自分の感じた事、描きたいものを思うがままに曲にしたためていったけど、結果からいえばそれらが最初の曲以上に受け取られる事はなかった。   赤裸々に込めたメッセージが、手応えあるメロディが、というよりは単にBGMとしての使い勝手の良さが評価されたという事には作品を出すごとに徐々に気付き始めていたけど、当時は認めるのがどうしても難しくてわざと気付かないふりをして。   その事実が耐え難くて、自分の意にそぐわない聴き方をしている人を突き放すような事を言ってしまう時もあった。   真には届いていないんじゃないかという懸念で眠れない夜もそこそこあったけど、公私共に運命と思ってた人やものに振り回されてなかなか大変な目に遭い続けて、それらの渦中をどうにか切り抜けてしばらくした夜、一人でに自分の曲を聴きながら、続けられるなら、聴いてもらえるなら、もうそれだけで尊いじゃないかと天井をわあっと見上げた。   どこをどう切り取られても全力で喜べるようにすれば良い。     メロディ、アレンジ。   誰かが求めてそうだったり喜んでくれそうなものと、自分がやりたい事の間にあるものを自分なりに探して、その中で好き勝手に作った。   歌詞。   自分が抱えてる気持ちの中から、誰も彼もが抱えてそうな気持ちを自分なりに探して、その中でありのままに身の上話をした。     まぐれで出た正解を、今度は確かな方程式を以ってちゃんと出したい。 今回考えた方程式が合ってるかどうかは正直まだ分からない。     あの曲に込めたメッセージを、良いでしょと言って回りたかったメロディを、当時から汲み取ってくれた人たちに俺は心から感謝している。   BGMとして聴いてくれてた人にも同じく感謝している。どちらも違うベクトルでその人の暮らしに溶け込んでくれて、違うベクトルで自分の音楽人生の寿命を延ばしてくれた。   ずっと聴いてくれてる人、かつて聴いてくれてた人、まだ届けられてない人。   決して誰一人置いていきたくはない。   だからどうか届いて欲しいと願っている。俺はまだここにいる。 <Ghost like girlfriend・岡林健勝> ◆2ndアルバム『ERAM』 2022年6月8日発売 UPCH-20621 ¥3,300(税込)   <収録曲> 1. ERAM 2. 光線 3. laundry 4. Rainof○○○ 5. 面影 6. 音楽 7. Highway 8. Midnight crusing 9. Birthday 10. Flannel 11. マリアージュ  

    2022/06/20

  • eill
    アンハッピーバースデー。
    アンハッピーバースデー。

    eill

    アンハッピーバースデー。

     2022年5月2日から全国オンエアされている『アクエリアス』新TVCMソング(広瀬アリス・生瀬勝久が出演)に、“eill”の楽曲「palette」が起用!さらに6月17日には、6th配信シングル「HAPPY BIRTHDAY 2 ME」(読み:ハッピーバースデートゥーミー)をリリース!    今日のうたコラムでは、そんな“eill”の歌詞エッセイを2カ月連続でお届けいたします。今回は【前編】です。綴っていただいたのは、新曲「 HAPPY BIRTHDAY 2 ME 」にまつわるお話です。年に一度のスペシャルな日だとしても、必ずしもハッピーな気持ちとは限らない。でも、それでも、今夜くらいは…。自分を好きになれないあなたにも、この歌詞とエッセイが届きますように! 2021.6.17  23歳の誕生日。   午前0時を回った瞬間 私はベッドの隅で頭を抱えながら歌詞を考えていた。   もう、なにを書いても正解じゃない 100回悩んで書いては消す 夢の中でも歌詞を書いていた。   「花のように」 咲き誇りたい、と願う自分 枯れてしまおう、と諦める自分   人生ってほんと難しいよね。   答えがでないまま迎えた朝。 悔しくてたまらない。 鏡に写った自分は 泣き疲れて、瞼が腫れていた。 気分を上げるためにつけた香水を 間違えて顔に振りかける笑   「なんか誕生日のくせして、ついてなくない?」 そんな、今日はボーカルレコーディングだった。   書ききれなかった歌詞を握って駅を降りる。   ザーザー降りの大雨。 傘なんか持ってないよ…。   スタジオにつく頃にはへとへとだった。 泣く暇もなく、ブースに入る。   不甲斐無い私が いまここに咲いている 綺麗じゃなくたっていい 無理に誇れる私じゃなくたっていい。   そんな気持ちで歌いきった。   レコーディングを終えて、家に帰ると 史上最強につらかった誕生日も終。   決してハッピーとは言い切れないバースデー。 でも、今日が今日でよかったのかもね。   鏡に写った、腫れた瞼をしてる私も 愛してあげたいな。と思った。   …   24歳になる、今年の誕生日も 悩みは絶えず、なんならアンハッピー気味かもしれない。   当日はワンマンライブでみんなに会えるからハッピーです!   でも23歳の私とは少し違う。 自分を抱きしめる、というステキな術を知っている。   それは同時にいまの自分を受け止める、受け入れる?ってことなのかもね。   もう、完璧に生きることなんて諦めた。   優柔不断な自分も、ぐーたら娘な自分も、なかなか強くなりきれない自分も。怒られちゃう自分も。   全部、側で一緒に感じてあげる。 だって私しか、知らない感情なんだから。   そして、この世界を頑張って生きてるあなたをもっと労ってあげていいのです。   美味しいスイーツ食べたり 自分に誕生日プレゼントを買ったり 一日グータラしたり 予定はないけれどおしゃれしてメイクをしたり 真夜中のひとりパーティーを開催したり   これから長くお付き合いするであろう自分に、ギフトをあげてみる。    アンハッピーもハッピーも全部一緒に歩いていけるようにね!   誕生日。 きっとみんなが持ってる日。 年に一度のスペシャルデーだって 仕事で失敗するかもしれない。 テストでいい点とれないかもしれない。 争いが始まる日になるかもしれない。 革命が起きる日になるかもしれない。   どんな日になったって 世界中が敵になったって 自分のことが大嫌いになったって 今日くらいは祝ってあげよう。 抱きしめてあげよう。   「ハッピーバースデートゥーミー」と。 <eill> ◆紹介曲「 HAPPY BIRTHDAY 2 ME 」 作詞:eill 作曲:eill・Ryo'LEFTY'Miyata

    2022/06/17

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