楽しかった日の“次の日”、無性に虚しくなることはありませんか…?

小南泰葉
楽しかった日の“次の日”、無性に虚しくなることはありませんか…?
“覚えやすい君のバースデーまであと2日 寒い12月の夜に鳴り響く携帯 揺れた地も空間もマーブルになって 黒い空が堕ちてくるような気がしたんだ 真っ白なレースに包まれた君はいた 違うだろ?” 「12月12日」/小南泰葉 シンガーソングライターの“小南泰葉”が2012年にリリースしたミニアルバム「121212」の軸となった作品です。この曲は、誕生日の数日前に亡くなってしまった、小南の友人である男の子のために作られたバラード。その彼の誕生日が12月12日。命日より、誕生日を覚えていることで彼のことを忘れないでいようという思いから、このタイトルをつけたと小南は当時インタビューで語っておりました(※ナタリー参照)。今日は、その大切な12月12日…。 そこで、本日のニュースでは、小南泰葉が2015年12月2日にリリースしたばかりの2ndフルアルバム「僕を救ってくれなかった君へ」から1曲をピックアップしてご紹介したいと思います。このアルバムは、これまでの彼女の“闇”イメージとは正反対とも言える「何も飾らない」“真っ白な”ジャケットが印象的。【救済】というテーマを設定し、とにかくメッセージにこだわって制作したという楽曲が並んでおります。 “今日は僕の誕生日の次の日 何があんなに駆り立てたんだろう 苦情が来るくらい騒ぎ立てて 何にドキドキワクワクしたんだろう 今日は僕の結婚式の次の日 何が二人を突き動かしたんだろう 昨日は確かに世界一幸せだったんだ 虚しいな虚しいな 切ないな悲しいな I'm blind 目を背け I'm blind 目を瞑る I'm blind 幸せの跡地には僕はいなかった 僕はもう” 「次の日のうた」/小南泰葉 楽しかった日や幸せだった日の“次の日”、燃え尽き症候群のようなひどい“虚無感”に襲われることはありませんか…?【歓楽極まりて哀情多し】という言葉がありますが、人間は喜びや楽しみが頂点に達してしまうと、そのあとから切々とした悲しみが湧き上がってくるものだそうな。そんな誰にもどこにもぶつけようがない気持ちを代弁してくれるのがこの「次の日のうた」です。そして、小南は歌のラストで“虚しくて 正解だ わからないままでいいよ”と行き場の無い悲しみを、まさにそっと【救済】してくれるのです…。是非、歌詞を最後まで読んでみてください。 尚、「僕を救ってくれなかった君へ」には、iTunesストアでロックアルバムランキング1位、アルバム総合ランキング2位を記録した配信限定EP「都市伝説倶楽部」の収録曲「NO-MAN」や、タワーレコード限定ミニアルバム「怒怒哀楽」収録曲「3355411」に加え、新曲12曲を収録した、全14曲のボリュームたっぷりなアルバム。歌ネットでは全収録曲の歌詞が公開となっておりますので、何かにすがりたい方、救われたい方、歌詞と併せてじっくり楽曲を味わってみてはいかがでしょうか…! ◆ニューアルバム「僕を救ってくれなかった君へ」 2015年12月2日発売 初回盤(CD+DVD) UPCH-29209 ¥3700+税 通常盤(CD) UPCH-20410 ¥3000+税 <収録曲> 1.プレゼント 2.ぼくを救済するうた 3.蜘蛛の糸 4.NO-MAN 5.死ぬまで騙して欲しかった 6.傷 7.次の日のうた 8.白闇 9.3355411 10.POP LIFE 11.ホームタウンシック 12.ブリリアントブルー [bonus tracks] ニャンだ!あいつ LET IT DIE