<歌詞>が注目されているシンガーソングライターが率いるバンド!

 シンガーソングライター・白波多カミンが2015年に結成したバンド“白波多カミン with Placebo Foxes”がメジャーデビューアルバム『空席のサーカス』を3月23日にリリースしました。白波多カミンは、ソロ活動でも注目を集めてきたアーティストですが、とくに支持されているのがその<歌詞>です。
 
 詩人の“文月悠光”も自身のWEB連載『洗礼ダイアリー』にて、白波多カミンの代表曲「くだもの」について『こういう感覚を歌う人が出てきたのか、と衝撃を受けた。「かわいい」に対してぼんやり抱いてきた違和感や息苦しさ、そこから逃げたくなる衝動、なのに「愛されたい」と願う矛盾が、歌で見事に表現されていた』と称賛しておりました。

 そんな“白波多カミン”が全作詞作曲を手がけた10曲が収録されている『空席のサーカス』は、まさに衝撃作。まず、アルバムの1曲目「姉弟」から<仏壇の前で君とセックスをした>という強烈なフレーズでリスナーのココロを揺さぶります…。本日のニュースでは、収録曲の中からもう1曲「普通の女の子」のフレーズをピックアップ。みなさんは“普通の女の子”というとどんなイメージが浮かびますか?

“お姫様は一人で良いの。だからみんな殺し合うの
お姫様は一人で良いの。だからみんな仲良くするの”
「普通の女の子」/白波多カミン with Placebo Foxes

 <仲良くなりたいなんて嘘 認めさせたいだけなんでしょ>というフレーズで始まるこの曲は、女の子の“邪悪”と“綺麗”、紙一重の本質が描かれたナンバー。そういえば、子どもの頃のごっこ遊びでも、学生時代の教室でも、大人になってからの社会でも、いつも一番目立つ“ヒロイン”や“お姫様”のような存在はなんとなく決まっていますよね。また、この曲を聴いていたらふと、昨年放送されていたドラマ『問題のあるレストラン』のセリフを思い出しました。

“アニメのセーラームーンは敵と戦っていたけど
女の子たちの<ごっこ>のセーラームーンは
セーラームーン同士で闘うんです。
大人になってそれを別の言葉で知りました。
「女の敵は女だよ」って。”
ドラマ『問題のあるレストラン』

 このセリフは、二階堂ふみ演じる“恋愛経験がなく今まで勉強しかしてこなかった東大出身女子”が放った言葉です。「女の敵は女だよ」と、<お姫様は一人で良いの。だからみんな殺し合うの>…通じるところがありますよね。そして女性は、大人になるつれその闘いが“集団の中のお姫様”になるためのものから、“たった一人の男のお姫様”になるためのものに変わっていくのではないでしょうか。そこから結婚、出産、子育て…。でも、それが「普通の女の子」?普通の女性像?普通の女性の幸せって…?、と、聴く側にそんなところまで考えさせてゆくのが、白波多カミンの歌詞のパワーなのかもしれません。

 尚、歌ネットでは、メジャーデビューアルバム『空席のサーカス』全収録曲の歌詞が公開スタートしております。是非、彼女が描く様々なココロのカタチをあなたの目と耳で、感じてみてください…! 

◆白波多カミン with Placebo Foxes
メジャーデビューアルバム『空席のサーカス』
2016年3月23日発売
COCP-39495 ¥2,700(税込)

<収録曲>
1. 姉弟
2. おかえり。
3. いますぐ消えたい
4. バタフライ
5. サンセットガール
6. 生命線
7. 嫉妬
8. ハロースター
9. 普通の女の子
10. なくしもの