切ない“再会”ラブソングって意外と少ないような気がしませんか…?

 イシノユウキ・Giz'Mo・MOCKYによる静岡県浜松市在住の3人組ユニット“Jam9”が2016年3月23日に4th アルバム『SKETCH』をリリースしました。歌ネットの今月のインタビューにも登場していただいておりますので、是非チェックしてみてください。常に“人と人との繋がり”を歌ってきた彼らが「壮大な油絵ではなく、ただ<今>を切り取りたかった」と語る新作。闘う人の追い風になるような応援歌から、家族愛に満ちた歌まで、さまざまな心情をスケッチした全10曲が収録されているのですが、本日のニュースではその中から、切ない失恋ソング「巡会歌-feat.MIKU from CLEEM-」をご紹介♪

手を伸ばせば その手を取れるのに
触れられない もどかしいこの距離
儚く散り行く恋だと言い聞かせ 諦めてたのに

巡り会いのいたずらを重ねて またアナタと巡り会えた奇跡
あれから何度も何度も何度も夢に見た景色
好きになれたそれだけで良かった ただアナタの幸せを願った
恋人でも無い 友達でも無い 不思議な距離
「巡会歌-feat.MIKU from CLEEM-」/Jam9


 この曲は、Jam9の前作アルバムに収録されている「恋散歌(こいさんか)」の続編だそうで、切ない別れを経たふたりが再び巡り会うラブソング…。Giz'Moさんは、ニューアルバム『SKETCH』の中でもっとも“産みの苦しみ”があったのがこの曲だったそうで、「どんな風に昔付き合っていた人と再会するんだろう、そこでどんな感情が生まれるんだろう、お互いどんな風に歩み寄れるんだろうっていう想像の中で作っていったので大変でした。」と語っておりました。是非、「恋散歌」→「巡会歌-feat.MIKU from CLEEM-」と、続けて聴いてみてください。そして、巡り会ったふたりがこの先どうなるのか…それも気になりますね!

 ところで、切ない“別れ”のラブソングはたくさん存在しますが、「巡会歌-feat.MIKU from CLEEM-」のような“再会”のラブソングって意外と少ないような気がしませんか…? たとえば、女性アーティストにはこのような楽曲がありました。

“久しぶりに逢ったあなた 照れ隠しに髪を触った
よみがえってくる思い出が 溢れぬ様に大人ぶって

隣で歩くあたしにあなたは前を向き話しかける
さり気ない返事装い あたしもよそ見をして

声を聞いて泣きそうになるけど 何故だか解らない
もう戻れない悲しみなのか出逢えた喜びなのか
気付かないように 気付かれないように”
「気付かれないように」/aiko

“偶然通り過ぎた 交差点の脇
聞き覚えのある声 ふと足が止まる
コドウが速くなって 数人のグループ
大きな声で笑う あなたを見つけた

声をかけようか しばらく迷って
でも本当に楽しそうだから 上げかけた手 戻した

私だけが忘れない あなたはすべて忘れて
毎日の中で 少しも私を 思い出さないの”
「2人のDIFFERENCE」/DREAMS COME TRUE

“見覚えのある レインコート
黄昏の駅で 胸が震えた
はやい足どり まぎれもなく
昔愛してた あの人なのね
懐かしさの一歩手前で
こみあげる 苦い思い出に
言葉がとても見つからないわ
あなたがいなくても こうして
元気で暮らしていることを
さり気なく 告げたかったのに……”
「駅」/竹内まりや

 どの曲も、別れのラブソングと同じくらい、いえ、それ以上に悲しいのはどうしてでしょうか…。自分の心の時計はあの日から止まったままなのに、あの人はもう新しい日々を歩み始めているその“距離”の切なさでしょうか。よく恋愛は「女性は上書き保存、男性は名前をつけて保存」と言われ、女性の方が過去をきれいさっぱり忘れて、新しい思い出を重ねていくイメージですよね。でも、その“上書き保存”をするまでに時間がかかってしまうのは女性で、案外男性は、次々と新しいフォルダを作ることができる…のかもしれません。
 
 みなさんなら、別れてしまった元カレ・元カノに偶然、再会したときどんな行動を取りますか?黙ってその姿を見送りますか?声をかけますか?もしかしたらその“一言”が再び想いを結び合わせるきっかけになる、かもしれませんよ…!