あるはずのものがない世界には
戻れない生き物なんですよ。
今週、最終回を迎える“綾瀬はるか×三浦春馬×水川あさみ”出演ドラマ『わたしを離さないで』でそんなセリフがありました。尚このドラマは、クローンとして生まれ、人間に臓器を提供するという<特別な使命>だけを抱えて生きる男女を描いた作品。“あるはずのものがない世界”、たとえば電話、映画、時計、猫、それらが消えた世界を想像できますか…?また、何かを一つ消すことと引き換えに、一日の命をもらえるとしたら、あなたはその世界を選びますか…?
そんな“あるはずのものがない世界”を描いた映画が5月14日に公開されます。原作:川村元気、監督:永井聡、脚本:岡田惠和、音楽:小林武史、そして、佐藤健と宮?あおいの初共演で実写映画化される話題作“セカネコ”こと『世界から猫が消えたなら』です!主人公(佐藤健)は、30歳の郵便配達員。脳に悪性の腫瘍ができていたことから、ある日突然、余命わずかの宣告を受けてしまいます…。
ショックで呆然とする彼の目の前に、現れたのが彼と同じ姿をした悪魔。そいつは「大切なものと引き換えに、1日の命を与える」というのです。何かを得るために、何かを失う。あるはずのものが失われていく世界の中で、余命わずかの彼が最後にした選択とは…?そんな「愛」の物語が“セカネコ”なんです。そして、その映画『世界から猫が消えたなら』主題歌には、規格外の才能を持つ17歳の新人・HARUHIの「ひずみ」が大抜擢!本日から、歌詞の公開がスタートしております。
“あなたがここから 消えてしまったとしてもね
気配や涙が それを教えている
ありがとう あなたに ちゃんと言えてはないんだよ
さよなら やっぱり 言えないままなんだ
夢を見ていたのかな 空にかかる虹
色の階段を下りて 雲が流れるまで
そして 夕焼けと 悲しみを 越えてきた”
「ひずみ」/HARUHI
錚々たるスタッフ・キャストが発表されているこの映画セカネコの特報を見た人から、「主題歌を歌っているのは誰?」との書き込みが殺到していました。HARUHIはこの主題歌「ひずみ」で5月11日にデビュー!<ただ生きてないで 死んでないで 今を渡っていって>…映画の世界観とリンクした歌詞に、思わず涙が込み上げてしまいます…。是非、映画を観る前にも、映画を観た後にも、歌詞と併せて楽曲を聴いてみてください。
さらに、「ひずみ」のミュージックビデオ第1弾がYouTubeにて発表されました。このビデオは、佐藤健&宮?あおい出演シーンをはじめ、5月14日の映画公開に先がけ、このビデオでの初出し映像を多く含んだ感動的MV。映画の美しい映像世界と絡み合う主題歌「ひずみ」の音楽にぐっと浸れる内容になっておりますので、こちらも必見です。
<原作:川村元気氏 コメント>
三年前、僕はイヤホンを指で押さえながら震えていた。はじめてHARUHIの歌を聞いたときのことだ。すぐにこの声に映像をつけて、大きなスクリーンで観たいという衝動にかられた。子どものような無垢な声で、大人を超える深い表現をする。女性の繊細さがありつつ、男性の力強さがある。規格外のスケールを持つ新人があらわれたことに心の底から感動していた。あの衝撃から三年、今まさに夢が叶ったことを本当に嬉しく思っている。
<監督:永井聡氏 コメント>
物語を伝えるかのように歌い、一瞬にして曲の世界観に引き込むHARUHIの声。微笑んでいる少女のような、泣いている少年のような、不思議な感覚にさせてくれる。僕は1小節聴いて、彼女の起用を決めた。映画のエンドクレジットは、ただのスタッフ紹介では無く本当のラストシーンだと思っている。HARUHIの「ひずみ」は悲しい物語に希望と安らぎを与えてくれた。