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  • yutori
    大人になるとは。
    大人になるとは。

    yutori

    大人になるとは。

     2023年9月6日に“yutori”が2nd mini album『夜間逃避行』をリリース!夜をテーマにバラエティの飛んだ楽曲で紡がれた今作は、「煙より」「センチメンタル」「ワンルーム」といったデジタルシングルに加え、ライブでのみ演奏されてきた楽曲や完全新曲など、全9曲を収録。5曲目「ヒメイドディストーション」では、ヒトリエ・シノダがアレンジを担当するなど、彼女たちの名刺となる1枚が完成。9曲目「眠るためのうた」はCDのみの収録曲で、ボーカル・佐藤古都子による弾き語り楽曲となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“yutori”による歌詞エッセイを2週連続でお届け。今回は【前編】です。執筆は佐藤古都子が担当!今作『夜間逃避行』で焦点を当てたテーマについて綴っていただきました。みなさんは「大人になる」とはどういうことだと思いますか…? 大人になるとは、一体どういう事だろうか。 自分でお金を稼ぐ事だろうか。 はたまた家庭を築く事だろうか。   大人になるとは、 私は、この世の中のたった1人の誰かを愛し、そして慈しむ事だと思っている。   人間、生きていれば必ず出逢いや別れを経験する。 この出逢いの中で、名前を知り、声を知り、笑い方を知る相手は何人いるのだろう。 その中で恋をする相手はごく一握り。 そして、恋をして仕舞えば最後、愛してしまう。 しかし、愛してしまうと後にはなかなか引けない。   そもそも恋とは、相手の良い部分が「好き」であり、 愛とは、相手の良い部分も悪い部分も「好きになってしまう」ものだ。 気付かぬ内に、相手の根底の奥深くまで見つめ、気付けば、抜け出せなくなっている。 この世で産声を上げてから19年の小娘の言葉はきっと、これを読んでいるあなたにはただの戯言のように思えるだろう。 しかしこの小娘の考えを理解してとは言わないが、頭の奥の片隅にでも置いてもらえると嬉しい。   恋愛とは至極尊く、美しいものだ。 自分が恋に落ちた相手が、恋に落ちてくれるのだから。   だが現実には様々な恋愛がある。 「好意を伝えられたから、とりあえず付き合ってみる。」 など片方の好きという感情だけで成立する恋愛があれば、 「好意を互いが抱いていた。」 など両方の好きで成立する恋愛もある。   いつかは離れてしまうこともあるだろう。 大抵は、相手の嫌な部分を見つけてしまい、日々のストレスや苛立ちの積み重ねで、徐々に気持ちが崩れて行く。まるでグラグラと揺れる乳歯のように。 そしてその乳歯を少し押す些細なきっかけや一言で、スポンとその場から消えてしまうのだ。 消えてしまえば、痛い思いをすることがわかっているのに、乳歯が生えていた場所を舌でいじるよう、過去の思い出や写真を見返し、恋愛のリストカットをし、その痛みに泣いたり苦しむ。 そして傷が癒えた頃、また恋愛のリストカットを行い、さらに酷い痛みに悶え、苦しむのだ。   人間とは単純な生き物だ。   何年と繰り返してきた失敗を、形は違えど、敢えてするのだから。   『夜間逃避行』というミニアルバムは、恋愛のリストカットへ焦点を当てた作品となっている。 冒頭で話したように、私は大人になることを「たった1人の誰かを愛し、慈しむ事」だと思っている。   大人になれなかったあなたは、この作品に自己投影し、傷つき、そして苦しむだろう。 でも、それでいい。 「たった1人の誰かを愛し、慈しむ」日まで、一緒に苦しもう。   いつかその日があなたに来ることを願って。     <yutori 佐藤古都子(Vo.Gt.)> ◆2nd mini album『夜間逃避行』 2023年9月6日発売   <収録曲> 1.ワンルーム 2.会いたくなって、飛んだバイト 3.センチメンタル 4.安眠剤 5.ヒメイドディストーション 6.もしも 7.煩イ 8.煙より 9.眠るためのうた (Bedroom ver.)※CD only

    2023/09/05

  • ソナーポケット
    ホンモノのありがとうをファンの皆さんに!
    ホンモノのありがとうをファンの皆さんに!

    ソナーポケット

    ホンモノのありがとうをファンの皆さんに!

     2023年9月3日に“ソナーポケット”が新作EP『Sonar Pocket ~15th Anniversary~』をリリースしました。2010年発表「好きだよ。~100回の後悔~」、2012年発表「365日のラブストーリー。」セルフカバー、2016年発表「願い星」、2013年発表「花」リマスタリングバージョンの全4曲が収録。なお、ソナーポケットがセルフカバー曲を発表するのはこれが初となります。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ソナーポケット”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、今作に収録されている彼らの代表曲「 好きだよ。~100回の後悔~ 」の歌詞のお話。オリジナルリリース当時のお話。そして15周年を迎えた今の想いです。メンバー3人によるエッセイを受け取ってください。 <ko-dai:歌詞について>   どうも、ソナーポケットのボーカル・ko-daiです。「好きだよ。~100回の後悔~」という、僕らの楽曲について書かせていただきます。   最初のデモを作ったのは、上京したてに住んでいた殺風景な六畳一間の自宅でした。深夜0時過ぎに作り始め、気づいたら朝日が昇っていたのを思い出します。   この楽曲の原型が出来て聴き直した早朝、ゾゾっと鳥肌が立ち「絶対に、この曲は沢山の人に聴いてもらえるぞ!ソナーポケットの未来が変わる一曲だ!」と、根拠のない自信に満ち溢れていました。   この楽曲を作るまでは、失恋をテーマに曲を書いても、どうもカッコつけてしまっていて「別れてもカッコいい男の姿。」みたいなものを歌っていましたが、実際に大切な人を失った時には、そんな余裕も無いし、きっとカッコ悪くもなるし女々しくもなる。そんなリアルな姿を包み隠さず歌おうというのが、「好きだよ。~100回の後悔~」のテーマだったりします。   根拠のない自信の裏で、「本当に、世の中の人は受け入れてくれるのだろうか?」という、いささかの不安もありましたが、リリースして2011年に年間ダウンロードランキング1位を取らせてもらうなど、この楽曲が転機となり、ソナーポケットが沢山の人と出会うことが出来ました。   「この楽曲の歌詞に救われた。」「この楽曲を聴いて、よりを戻した。」「こうならないように、今の相手を大切にしようと思った。」など、本当に沢山の人から嬉しい声が届きました。もちろん賛否両論あったので、この楽曲が苦手という人も現れましたが、それだけ世の中へ届いているんだなと前向きに捉えてました。   そんな大切な楽曲だからこそ、今回メジャーデビュー15周年を機にセルフカバーしました。オリジナルを超えられるか? というプレッシャーもありましたが、リリースしてからの経験や、この曲に対する想いが比べ物にならないほど多かったので、深みと情感を乗せた歌声でレコーディング出来ました。   前作よりも、自分は気に入った作品にアップデート出来たと思ってます。歌詞と共に、オリジナルと15th Anniversary Ver.聴き比べてくれたら嬉しいです。そして、15周年イヤーの全国ツアーも周るので、この楽曲を一緒に歌えたら嬉しいです。   <matty:当時について>   「好きだよ。~100回の後悔~」がたくさんの人に届くようになってから僕たちを取り巻く環境はたくさん変わりました。   例えばそれまでは、各地のインストアライブで、一曲目で某栄養ドリンクのCMで使っていただいていた「あなたのうた」を演ってお客さんの耳を惹きつけて、MCなどで「ソナーポケットという名前だけでも覚えて帰って下さい!」と言って必死にお客さんを集めていた記憶があります。   それが「好きだよ。~100回の後悔~」や「365日のラブストーリー。」リリース以降はステージに登場する前から僕たちの曲を待っている人が会場に集まるようになりました。僕達の曲が多くの人に届くようになって、出演させていただくイベントの数もとても増えました。   「あなたのうた」は大きなヒットとまではいかなかったけれど、一つのきっかけになって、「好きだよ。~100回の後悔~」、「365日のラブストーリー。」でグループ名と曲が一致するようになったかなと思います。グループが大きくなっていくのは積み重ねなんだなと思いました。この3曲が一つ一つのドアを開けていってくれたようで、楽曲の持つ力も感じました。   あと、その時に見た今でも印象に残っている景色があります。セカンドアルバム『ソナポケイズム② ~あなたのうた~』をリリースした頃、ある取材を受けていた時に速報でスタッフさんの電話に「オリコンチャート初登場10位が確定した」と連絡が入ったんです。その瞬間、レーベルのスタッフさんが思わずガッツポーズをしたのが今でも忘れられません。   僕たち3人で始めたグループだけど、たくさんのスタッフさんが僕たちの背中を押してくれて、ソナーポケットというグループが大きくなっていきました。それをその時実感しました。そのシーンを思い出すと今でも目頭が熱くなります。   あの時期は見えない階段を着実に登り始めたのが空気感で分かるくらい、取り巻く環境の変化も速く感じましたね。   <eyeron:15周年について>   アーティストとして15年も音楽を続けてこられたことは嬉しいけど、正直びっくりの方が大きい。遊びから始まったソナーポケットが職業になり、今は誰かの笑顔に繋がっている。人生とは本当に不思議だ。   振り返るとたくさんの思い出がある。良い思い出に隠れたつらい思い出もある。   デビュー前に抱いた夢は無知だったから叶えられたのかもしれない。いい意味で「馬鹿」でいられる勇気こそが夢への近道だったと今は理解している。分かりやすく調子こいてた時期もあったかな!?w 欲張った結果、叶わなかった夢もあった。足るを知ることの大切さですね。   山あり谷あり人生の面白さはソナーポケットの活動から教えてもらいました。4人目のメンバーのファンの存在に助けられ、たくさんのスタッフの皆さんにも支えられ、ベタかもしれないが「有難う」の言葉じゃ足りないくらい、感謝の日々でした。   自分自身、完璧には程遠い人間だから、足りないところを埋めてくれたメンバー。この15年解散を考えるような大きなトラブルや喧嘩もなく、真っ直ぐ勤勉に闘い続けた同志たちに改めてリスペクト。この気持ちがなきゃ15年も続けて来れなかったね。   忙しさから笑顔になれない日もあったし、若さ故に天邪鬼な態度でスタッフさんを困らせてしまったこともあった。生放送や大舞台、逃げたいくらいのプレッシャーを感じる場面だって多々あったけど、今日まで何とか頑張ってこれました。   覚悟を決めたあの日から大変な人生になることは分かっていたけど、アーティストほど刺激的で気の抜けない職業もなかなかない。だから好き。改めて音楽に出会えたこと、遊びから本気にさせてくれたソナーポケットというグループにただただ感謝。   15周年ツアーが終わった先にまた何かが待っていると信じ、ソナーポケットを楽しんでいきます。デビューして何年か経ったとき、音楽ではなく音を学ぶ「音学」に変わってしまったときも正直あった。今はまた音学から音を楽しむ「音楽」に戻ってきているので、感情のままに楽しさを追いかけていきます。拗らせた思春期、ワクワクは嘘つかないしね。   この機会に15年を振り返りながらエモい気持ちで文字を打っています。キャリアがなければ振り返ることもできないので、長く続けていくのも悪くないですねw ソナーポケットとして初○○みたいなこともなくなってきて少し寂しい思いもある。だけど好奇心を忘れず挑戦していきたい。きっとその挑戦の一つが15周年ツアー。「歌を聞かす!」そんなテーマもあるのでしっかり心に届けます。   15年前に使う「ありがとう」と今使う「ありがとう」では同じ言葉でも全く違う。濃くて深い、ホンモノのありがとうをファンの皆さんに!いつも応援してくれてありがとう。これからも宜しくね! ◆紹介曲「 好きだよ。~100回の後悔~ 」 作詞:Sonar Pocket 作曲:Sonar Pocket・KAY ◆EP『Sonar Pocket ~15th Anniversary~』 2023年9月3日発売   <収録曲> 01. 好きだよ。~100回の後悔~(15th Anniversary ver.) 02. 365日のラブストーリー。(15th Anniversary ver.) 03. 願い星(23' Remastering) 04. 花(23' Remastering)

    2023/09/04

  • ヒグチアイ
    顔色の変化に気付けない
    顔色の変化に気付けない

    ヒグチアイ

    顔色の変化に気付けない

     シンガーソングライター“ヒグチアイ”がこの夏、ラブソング三部作を立て続けにリリースしました。第一弾は2023年7月26日にドラマ『初恋、ざらり』エンディングテーマ「恋の色」を。第二弾は8月9日に映画『その恋、自販機で買えますか?』主題歌「自販機の恋」を。そして第三弾は8月30日に映画『女子大小路の名探偵』主題歌「この退屈な日々を」をリリース。    さて、今日のうたコラムではそんな“ヒグチアイ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾。綴っていただいたのは、新曲「 恋の色 」にも通ずるお話です。恋の色、ならぬ、顔色の変化に気付けないというヒグチアイ。なぜそうなったのか、その理由は中学時代までさかのぼり…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 「なんか顔色悪いね。どうしたの?」 「え? ほんと? よくわかったね。実はさ…」 という会話が目の前で行われるとき、わたしは大体心の中に(え!? 全然気付かなかった…)という焦りが渦巻いている。そしてその焦りが顔に出ないよう必死で眉毛をハの字にしている。   顔色がわからない。だから漫画に出てくる、照れた時の赤い顔、というシチュエーションに出会ったことがない。切ない。なんでも経験してみたいわたしなのに。   思えば、自分自身が身体の表面に感情が出てこないタイプだ。そうしよう、そうなろうと矯正していた時期がある。なぜそうなったのか、理由もある。   中学生の頃、修学旅行で引率のカメラマンが撮った写真が廊下に張り出されて、そこに書いてある番号を紙に書いて、それを買える、というシステムがあった。今考えれば絶対に苦情が出るシステムだ。こっそり好きな男の子が写ってる番号を書いて買ったりしていたなあ…。   そこに自分の写真ももちろん貼り出されていて、どこで何をしているシーンか、その写真を見て思い出せるぐらいには新しい記憶だった。友達とふざけていたところだった。でも、そこに写っていたわたしの顔が記憶の中のわたしとは全然違う、ぐしゃっとした笑顔だった。わたしはもっと、美しく綺麗な笑顔を作っているもんだと思っていたから、その顔に驚いた。あれ? わたし、こんなに不細工な顔で笑っていたのか。そう思ってから、途端に笑うのが嫌になった。嫌になってから、口に手を当てて笑うようになったし、そもそもあまり笑わなくなった。   それから10何年経って、あの頃みたいに嫌いではないし、それもまた個性かと思えてからはむしろ愛せるようになってきたと思うけど、ブランクというものはあって、どうしても表情に出さないようにしてきたツケが回ってきている気がする。   「顔色悪いね」「機嫌悪そうだね」と言われる時、それは大抵間違いだったから、顔色なんて表情なんて本心を隠しているかもしれないことを決めつけることはできない。そう思って今まで不用意な発言をしないようにしてきた。けれど、本当に顔色がわかる人はいて、本当に相手の表情を読み取れる人がいて、そういう人に憧れてしまう。わたしだっていつか、自分の大切な人の顔色ぐらい読めるようになりたいんだ。   <ヒグチアイ> ◆紹介曲「 恋の色 」 作詞:ヒグチアイ 作曲:ヒグチアイ 

    2023/09/01

  • 新山詩織
    No Egg No Life
    No Egg No Life

    新山詩織

    No Egg No Life

     聞くひとの心を捉えて離さない、染み入る歌声と歌詞が多くのリスナーを惹きつけるシンガーソングライター・新山詩織。そんな彼女が2023年4月17日にメジャーデビュー10周年を迎えました。そして7月5日には10周年記念アルバム『何者 ~十年十色~』をリリース!    さて、今日のうたコラムでは、メモリアルイヤーを記念して“新山詩織”による歌詞エッセイを1年を通じ、12ヶ月連続でお届け!その第9弾です。綴っていただいたのは、卵のお話です。みなさんには自分にとって特別な朝の習慣ってありますか? また、今回も音声版がございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 偏食、というわけではない。 ただいつからか   “朝には必ず卵を食べるべし” という変なルールが 自分のなかに出来あがった。   ゆで卵 スクランブルエッグ 目玉焼き ちょっとアレンジを加えて納豆オムレツ   本当に忙しい時、面倒な時 でも食べなきゃ!な時は 王道のTKGを身体に流し込む。   とにかくあらゆる手軽に出来る卵料理を駆使して 毎朝をスタートさせる   なんの保証も効果が果たしてあるのかも イマイチわからないけれど   卵を食べ忘れて出て行った朝は少し 気持ちが落ち着かないというか   「あ、やばい」となる   こんな話をしながら やっぱり変だよなと思いつつも   一日のためのエンジンをかけるという意味では 自分にとって無くてはならない   特別な朝の習慣なのだ。   昨今、卵の値上がりという文字に 戸惑いを隠せないのは事実だけれど   決して止めることはないだろう。   さて… 明日の朝は目玉焼きかな。   <新山詩織> ◆新山詩織 アコースティックLive 2023 ~夏の終わり Vol.02 https://niiyama-shiori.com/live_event/2023/08/2930/ 出演:新山詩織(Vo,Ag) / 和久井沙良(Pf,Key)   10月14日(土)北海道・札幌 くう OPEN 15:30  START 16:00 公演に関するお問合せ:マウントアライブ  011-623-5555   10月15日(日)東京・目黒ブルースアレイジャパン <1st> OPEN 15:00  START 16:00 <2nd> OPEN 18:30  START 19:30 公演に関するお問合せ:目黒ブルースアレイジャパン  03-5740-6041   10月21日(土)愛知・BL cafe OPEN 16:30  START 17:00 公演に関するお問合せ:サンデーフォークプロモーション  052-320-9100   10月22日(日)大阪・ヒルズパン工場 OPEN 16:30  START 17:00 公演に関するお問合せ:サウンドクリエイター  06-6357-4400   ◆新山詩織 4th ALBUM『何者 ~十年十色~』 2023.7.5 RELEASE! https://niiyama-shiori.com/cat-info/2023/04/17/2553/

    2023/08/31

  • KEYTALK
    何でも願い事が叶うとしたら何を願いますか?
    何でも願い事が叶うとしたら何を願いますか?

    KEYTALK

    何でも願い事が叶うとしたら何を願いますか?

     2023年8月30日に“KEYTALK”が8枚目のオリジナルフルアルバム『DANCEJILLION』(読み:ダンスジリオン)をリリースしました。タイトルは、「無数のダンス、数え切れないくらいたくさんのダンスを提供していく」という意味を込めた造語。まさに「踊れるロックバンド」の代名詞となった彼らならではのタイトルとなっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“KEYTALK”の小野武正による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、収録曲「 Supernova 」にまつわるお話です。何でも願いが叶う、というのが実際に存在する世界があったとしたら…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 みなさん突然ですが 何でも願い事が叶うとしたら何を願いますか?   僕は何でも願いが叶えられる様にしてもらってみんなの願いを叶えるという偽善者っぷりを発揮しようかなと思いましたが願いの連鎖により結局願いに価値が無くなるんじゃないかなと謎のループに入ってしまいました、どうもKEYTALKギターのたけまさです!   この度はKEYTALK2年ぶりのフルアルバム『DANCEJILLION』のリリースに際しまして好きに語らせてもらえる場を頂けるという事で大変嬉しく思ってます。   さて冒頭にもあったように何かこういう事が起きたら楽しいなあと想像するのが子供の時から好きだった訳ですがせっかくなのでそんな想像を曲にしてしまおうと思ったのが2016年。   「 KARAKURI夢ドキュメント 」と「 赤いサイコロのMAYAKASHI 」という楽曲をリリースしまして実はこの2曲は同じ世界線なのです。どんな世界線かと申しますとまさに冒頭の何でも願いが叶うというのが実際に存在する世界。   こうなりたいなぁ、と思い何でも願いが叶うと言われている飲み物“夢の雫”を飲んで眠りにつくと思い通りの世界が夢の中で現れいつしかその夢が現実になるというもの。   かたや転がすサイコロどの面にも自分にとって非常に都合の良い事が書いてあり転がす度にその事象が実際に起きてしまうなぜか歪に赤く染められたサイコロがある世界。   そんなファンタジーの世界も結局人によって作られた仮想世界でいつしかそれを現実として錯覚してしまいフィクションをノンフィクションたらしめる一つ星の輝きを表現した曲が今作『DANCEJILLION』に収録されている「 Supernova 」でございます。   頭の中で無限大に続く夢の道標を現実にすべく一つ一つ出来る事から行動に置き換えて嗜む事が心の栄養に繋がり夢と現実を行ったり来たりする事で蜃気楼が具現化する感覚。形容し難いこの世の中の面白さをファンタジーを交えながら少しでも音楽で表現出来たら良いなと思って作った次第でございました。   生きていく上で何を感じるかはその人次第ですが世間一般でいう大人という鉄の蓋により感受性が鈍感になりえる昨今、自分の直感に貪欲になって人生を楽しく謳歌したいものです。   <KEYTALK 小野武正(Gt)> ◆紹介曲 「 KARAKURI夢ドキュメント 」 作詞:小野武正 作曲:小野武正 「 赤いサイコロのMAYAKASHI 」 作詞:小野武正 作曲:小野武正 「 Supernova 」 作詞:小野武正 作曲:小野武正 ◆アルバム『DANCEJILLION』 2023年8月30日発売 <収録曲> 1.ハコワレサマー 2.狂騒パラノーマル 3.Puzzle 4.MAKUAKE 5.君とサマー 6.ワッショイ! 7.夜の蝶 8.Supernova 9.九天の花 10.未来の音 11.MY LIFE 12.shall we dance?

    2023/08/30

  • ベリーグッドマン
    笑いに変えたらええやん 完
    笑いに変えたらええやん 完

    ベリーグッドマン

    笑いに変えたらええやん 完

     2023年8月9日に“ベリーグッドマン”が10周年を記念したベストアルバム『GOOD GOOD GOOD』をリリースしました。今作には「ライトスタンド」「ライオン(2018New Ver.)」「アイカタ」などの代表曲に加え、ベストアルバムのために新たに制作した新曲「これからもよろしくな」も収録されております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ベリーグッドマン”のRoverによる歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回が最終回。10周年を迎える今年の最高のご褒美とは。そしてこれからの夢・目標は…。ぜひ最後までエッセイをお楽しみください。 今年10周年を迎える。   嬉しい。   よくここまで来れたなと、 自分で自分を褒めてやりたい。     10周年を記念して最高のご褒美が2つあった。   1つは、トミーズ雅さんのMV出演が決まったこと。 雅さんとお食事をした際に聞いた感動エピソードを歌にさせてもらった事がきっかけで出演を快諾してくださったのだ。   「10回聴いて10回泣いた」と。   さらにトミーズの出囃子にまで。   音楽を続けてきて良かった。     2つめは、阪神甲子園球場100周年記念事業のアンバサダーアーティストになり、11月18日に甲子園でのワンマンライブが決まったこと。   ずっと願い続けてきた夢だった。 とっても嬉しい。 本当にありがとうございます。     長い年月をかけて音楽を聴いたり奏でたり。 何か特別なことがたくさんあった訳ではないが、 どれもこれも自分にとっての宝物だ。   苦しいことも悲しいことも、 嬉しいことも楽しいことも。   ぜんぶぜんぶ宝物だ。   これだけは笑いに変えようがない 大切すぎる宝物だ。     「次の目標、夢はなんですか?」   こんな質問があった。     いま堂々と答えられる。     「同じようにまた10年。 こいつらと音楽やりたいです。」     全く同じような10年でもいい。 さらに過酷な10年でもいい。 グダクダな10年だっていい。     例え、またしんどいことがあったら。 その時は全力で笑いに変えたらええやん。 だからこれからも、よろしくな。     <ベリーグッドマン・Rover>  ◆ベストアルバム『GOOD GOOD GOOD』 2023年8月9日発売   <収録曲> < DISC1 > (全形態共通) 01. 夢物語 02. おかん?yet? 03. Hello 04. 必ず何かの天才 05. 花束 06. それ以外の人生なんてありえないや 07. これからもよろしくな 08. オドリバ★ジャポニカ 09. Dreamer 10. マスターピース 11. ライトスタンド 12. ライオン (2018New Ver.) 13. 雑草 14. ハイライト 15. アイカタ   < DISC2 > (初回限定盤のみ) 01. チョベリグ 02. Nice Bokeh 03. いいね 04. She's my beautiful girl 05. 明日

    2023/08/29

  • 瑛人
    妻と目があう。これは走らなきゃダメな時だとわかった。
    妻と目があう。これは走らなきゃダメな時だとわかった。

    瑛人

    妻と目があう。これは走らなきゃダメな時だとわかった。

     2023年8月23日に“瑛人”がNew EP『らんちゅう』をリリースしました。今作は、夏の時節に感じたありふれた日常の尊さをテーマに、瑛人ならではの感性で描かれた全6曲が収録。今まで以上に楽曲の純度にこだわった作品に仕上がっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“瑛人”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、収録曲「 チャリで歌うやつ 」にまつわるお話です。この楽曲が誕生したきっかけは、去年の夏、夫婦で遭遇したとあるプチ事件…。ぜひ歌詞と併せてエッセイをお楽しみください。 今はもう1人で10秒くらい立って、拍手をして、にっこり笑う息子が まだ妻のお腹の中にいた時のこと。   2022年7月くらい 暑いから近所のセブンにアイスを買いに行った。 俺はスイカバー、 妻は多分パルムを買ってた気がする。   セブンを出ると、 中学生が白いコード付きのイヤフォンをして少し音楽にノリながら、 買ったつくねを片手に店から出てきた。 そしてそのままチャリにまたがる。   (つくね食べながらチャリに乗るの危なそー…) そう思いながら、買ったスイカバーを開けて家に帰ろうとした時、 妻がいきなり「ねぇねぇ!財布!」と声をあげた。   なんだ!?と思って振り返ると、 中学生がチャリを発車する時に落としたであろう黒い財布が地面にあった。 俺がその財布を取ってチャリを漕ぐ中学生に 「財布落としたよー!」 と、言ってもイヤフォンしてるから聞こえていないのか、 そのままチャリを漕いでいく。   妻と目があう。 これは走らなきゃダメな時だとわかった。   開けたスイカバーを妻に渡して、おれは中学生に向かって走った。   最初は小走りだったけど、あともうちょっとで肩にトントンできる距離になった時、 そいつは徐々にモモ上げでチャリを漕ぎ始めた。 うそー!!って思いながらも頑張って走って近づいたけど、 財布を落としてることを知らない中学生は、全くもって関係ないかのように歌いながら楽しそうにチャリを漕ぐ。     ようやく、肩にトントンできた。 びっくりした顔で俺の顔を見る中学生。 「財布落としたよ。」  なんとか渡せた。 あーどうもー、みたいな感じで財布を受け取ってまたすぐチャリを漕いで行った。   よかったー。 後ろを振り返ると、セブンの前でアイスを両手に爆笑してる妻がいた。   「アイツどんどん速くなるし、しかも歌ってやがったぞ。」 と、伝えたらさらに笑ってた。 「チャリに乗りながら歌うやつって陽気だよな。」 二人で笑いあってゆっくり家に帰った。   この日、「 チャリで歌うやつ 」が曲になった。       「チャリ乗ってる時ってどんな気分?」 俺が妻に聞くと、 「カレーの匂いがするよね!」って言われた。   どうゆう事!? 妻はチャリに乗ってる時、夕飯を準備するお家からこぼれるカレーの匂いがするらしい。 <瑛人> ◆紹介曲「 チャリで歌うやつ 」 作詞:瑛人 作曲:瑛人 ◆New EP『らんちゅう』 2023年8月23日発売   <収録曲> 01. チャリで歌うやつ 02. ジカン 03. 音波陽 (EITO & KAI) 04. らんちゅう 05. Hey brother 06. あっちゅうま

    2023/08/28

  • ODDLORE
    傷跡を数える度に鼓動が深まると祈って。
    傷跡を数える度に鼓動が深まると祈って。

    ODDLORE

    傷跡を数える度に鼓動が深まると祈って。

     2023年8月16日に“ODDLORE”がメジャー1stアルバム『ONE BY ONE』をリリースしました。メンバー6人の葛藤や孤独といった心の内を歌い上げた、メンバーフォーカス楽曲のほか、抱える葛藤を自己受容していく姿が描かれた新曲など、リスナーが“私小説”を読むように全曲を通して6人の生き様を体験することができる作品となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ODDLORE”による歌詞エッセイを2週連続でお届け。今回は【後編】です。執筆を担当したのは、メンバーのRIKITO・JOSH・YUI。それぞれが抱えてきた葛藤、ODDLOREとして活動する今の想い、そしてイチオシの1曲を明かしてくださいました。ぜひ楽曲と併せて、彼らのエッセイを受け取ってください。 「 where I belong 」 ―みんなの夏に寄り添える曲になりますように。―   この曲は、11曲ある僕たちODDLOREの曲の1つで、 僕RIKITOに、フォーカスされた一曲です。   学校、仕事、家族たくさんある組織の中で、 自分の居場所がみつからない 居心地が悪い 本当の、ありのままの自分を曝け出せない 曝け出す場所がない   そんな思いが詰まった一曲。   僕が好きなフレーズは、   冒頭の “どこにも見つからないmy place”   サビで繰り返される “lead me now” “辿り着きたい”   素直な自分の気持ちをストレートに曲に乗っけています。   また、曲調がレゲトンなので、深く歌詞を考えなくても、夏、海、夕陽との相性がよく気持ちよく聴ける曲になっています。   みんなの夏に寄り添える曲になりますように。   <RIKITO>   「 HOLLOW 」 ―もし人が互いに寄り添う世界があるなら、 そんな世界に住んでみたい。―   人間は本質的に分かり合うことはできない。 全ての思考は経験と遺伝を元に形成されるため、馬が合わない相手が存在することは必然となる。   私は無駄なことがとにかく嫌いで、慣習や他人の意思に振り回されることを避けてきた。 無駄な時間は無駄な時間として、脳を休めて思考をクリアにすることに充てる。   非合理的な動きばかりをする人間社会がいつも馬鹿らしく、 俯瞰して見れば、その輪の中に自分が入っていることも馬鹿らしい。   全ての言動は、何を基準に、何をするために行っているかが把握できれば、 疑いも建前も無く生きることができるというのに、表層情報だけで判断を行いたがる。   思考の放棄をした人類はやたら多い。 そんな人類に特に期待することは無い。   もし仮に全ての人間の心情、思考、過去が分かるとしたら、 もっと優しさに溢れた世界になったのかもしれない。   実際、それができない現在の人間には分かり合おうとする努力しかできない。 私は過去の経験から、他人が自分を分かろうとしてくれることは無いと感じている。   もし人が互いに寄り添う世界があるなら、 そんな世界に住んでみたい。   真に繋がることのない世界で、本物を求める一人の叫びがこの曲です。   HOLLOW   <JOSH>   「 Hazed Reality 」 ―音楽という手段を用いて、痛みを共有できるような「つながり」を作りたい。―   ①アラームの音で起きる。 といっても、目を瞑った状態で朧げな意識のまま朝を迎えたので、 「起きる」という表現は適切でなかった気もする。   ②とりあえず舌打ちをする。 やはり睡眠を十分に確保できなかった時の朝は格別だ。 なんといったって頭痛が普段の比べものにならない。 頭痛が痛いって言っちゃったとしてもトートロジーには気がつかないくらい回転が鈍っているし、目も開かない。 そんなわけでこのままだと衝動に駆られて全てを台無しにしてしまいそうなので、 3度ほど舌打ちをしてリズムを整える。一人暮らしでよかったなと心から思う。   ③帰宅する。 1秒で全裸になる。服を豪快に洗濯機に投げつける。 脇を閉じて胸を張り、目一杯腕を振る。肘が痛んでも後の祭り。 シャワーをジャージャー流す。 とっくに身体を流し終えているのだが、気の済むまで流す。 水道代なんか知ったこっちゃない。 0時を跨いでることに気付く。 それでも誰にも催促されず、怒られもしない。 一人暮らしでよかったなと再度心から思う。   ④ご飯を食べる。 もう少しで1時になる。 玄米と納豆と青魚を薄茶色の折りたたみテーブルに載せる。 夕食というには、少し遅すぎる気がする。 じゃあ深夜飯というでもいうのか。 それとももっとジャンキー色を強めないと深夜飯として呼ぶことは許されないのか。 深夜に食べると脂肪になりやすい、深夜に食べることは肥満に直結する、みたいなことを散々耳にした。 実際に深夜には食欲と睨めっこしながら歯をキリキリさせて、 それでも我慢できなくなって炭酸水かなんかで誤魔化す人もいるらしい。 そういうことを、気にする僕ではない なんせこっちは普段からもっと食えだの太れだのということを、 幼少から現在に至るまで日常的に浴びせられてきた。 箸は、そのまま動く気配がない。 まずい、食欲がない。 昼過ぎからなにも食べてないはずなのに、 動き回ってたはずなのに、 このままだとまた体重が落ちて、飯を食えだの細すぎるだの好き勝手に言われてしまう。 まずい、それは避けねば。   ④布団に入り込む。 と同時に、蒸気のアイマスクを装備する。 ラベンダーの馥郁たる香りで鼻腔が満たされる。 日中気絶するかと思うくらい眠かったのだから、 さぞかしよく眠れるだろうと胸を踊らす。 アイスマスクの蒸気が引いていく。 少なくとも30分以上が経ったことを悟る。 ここらで入眠に苦戦する未来をきちんと直視する。腹を括る。 戦いのお供に、教授のピアノ集をセレクトする。まずは耳から自律神経を整える。 ピアノの音が途絶える。 1時間と6分が経過してしまった事実と向き合う。 半開きのぼやけた目で捉えた電子時計には、3:34と表示されているように見える。   (少し時間が経って①に戻る。)   以上のあまりにも冗長だった①~④の流れは、 楽曲制作の際の自分である。   心配してほしいとかではない。 僕はただ、皆さんに、楽曲制作の際に付き纏う「作り手の痛み」のようなものの存在を伝えたかった(長すぎて離脱した方が大半で、結果その目的は果たせないのかもしれないが)。   どのアーティストにも「作り手の痛み」は存在し、そしてそれは僕なんかが負っているものより遥かに深く大きいであろうことは想像に難くない。 しかし、僕が重要視しているのは「傷の深さや大きさ」ではない。 「“先に”痛みがあると開示すること」、それを何より今は大切にしたいというのが本音だ。   それは、互いの痛みをやさしく撫で合って背中を預けることのできるような 「つながり」を多くの人が求めているんじゃないかと勝手に想像しているからだ。 そして同時に、上記の「つながり」は人間として生きるために維持される 社会的な「つながり」とは明らかに性質を異にする、とも思っている。   社会の共同体の一員としての「つながり」を維持している人でも、奥で蓋をして置いておく内に、みるみる肥大化していった痛みを誰かと共有する「つながり」を有する人はそう多くないように見える。 というか、そんな人ほぼいないんじゃないか。 仮にそういう人がいたとしても、 その人だって、その「つながり」が何の脈絡もないうちに消えてしまうかもしれないことを想像して眠れない夜を過ごすことだってあるだろう。   だから、これは自分のためでもある。 僕は、「作り手の痛み」を先に開示することで、 後者の「つながり」を発生させるべく、日々活動することにしている。   このコラムも、8月16日にリリースされたアルバムも、9月9日のワンマンライブで披露するサイファーラップも、「作り手の痛み」を開示するということをテーマにしているつもりだ。   尤も、痛みを共有するような「つながり」を持つことは難しい。 先に痛みの存在を告白すれば、相手は自分との間にはっきりと線を引くかもしれない。 もし勇気を振り絞った結果がそれだとしたら、 より痛みを奥に奥に乱暴に押してくるめて閉ざすようになるだろう。   でも、一人でそれを飼い慣らすことができる人はそう多くないのではないか。 きっと近いうちに爆発するのではないか。 人によってはこれまでに積み上げてきたものの全てが根底から崩れるほどの破壊力を持っているのかもしれない。   一人では対処できない、でも自分から開示することもできない。 そんなジレンマを少しでも解消するために、まず自分から、ボーイズグループという姿形を借りて、音楽という手段を用いて、痛みを共有できるような「つながり」を作りたい。   こんな幼稚で向こう見ずな絵空事を描くことを、 許される限り続けたいと思っている僕は、相当に疲れているのかもしれない。   今日はよく寝れそうな予感がする。 今のところは。   <YUI> ◆紹介曲 「 where I belong 」 作詞:SUNNY BOY・CANCHILD 作曲:SUNNY BOY 「 HOLLOW 」 作詞:Yui Mugino 作曲:Foux(TOKA)・Seann Bowe 「 Hazed Reality 」 作詞:弥之助(from AFRO PARKER) 作曲:横山克 ◆メジャー1stアルバム『ONE BY ONE』 2023年8月16日発売   <収録曲> M1:「Hazed Reality」 M2:「Lucid Dream」 M3:「The Revelation」 M4:「SKIN DEEP」 M5:「BRIGHT SIDE」 M6:「where I belong」 M7:「HOLLOW」 M8:「ORTUS」 M9:「Embers」 M10:「Coming Dawn」 M11:「ONE BY ONE」

    2023/08/25

  • インナージャーニー
    神様に見放されても、あなたはあなただよ。
    神様に見放されても、あなたはあなただよ。

    インナージャーニー

    神様に見放されても、あなたはあなただよ。

     2023年7月19日に“インナージャーニー”が3rd EP『いい気分さ』をリリース!今作には全5曲が収録。以前よりライヴで披露されていた「手の鳴る方へ」以外はすべて今年に入ってから書かれた新曲で、昨年のアルバムリリース、初のツアーを経て、バンドとして大きな成長を遂げた彼らの最新の魅力が存分に詰まった作品となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“インナージャーニー”のカモシタサラによる歌詞エッセイを3回に渡りお届け! 今回が最終回です。綴っていただいたのは、収録曲「 ラストソング 」にまつわるお話。歌を作る理由、歌う理由を考えていたときに生まれた冒頭のワンフレーズ。感情のままに書いたこの曲への想いを明かしてくださいました。歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 3回に渡ってここに文章を書かせてもらっているが、最後は「ラストソング」について綴ろうと思う。   年々、文章や歌詞を書くのに時間を要している気がするが(このエッセイを書くのも毎度提出遅れておりすみません、、、)、それは私の中の衝動のフェーズが1度終わり、物事とじっくり向き合って添削を繰り返すようになったのだと思うことにしている。   この歌はそんな時期にすんなりと気持ちを歌うことができたものだから、EPの中で1番大切な曲になっている。とは言ってもやっぱり考えることはやめていなかったな。   もう眠ろうかなと思いながらも、歌を作るのは、歌うのはどうしてだろうと、自室の天井を見上げながらぼんやりと考えていた。そうしたら、   この歌が終わる頃 君の中にいれるかい?   という言葉がメロディと一緒に素直に出てきて、ああ今私は誰かに必要とされたかったのかと気づいた。それってとってもエゴだと思っていたし、誰かを救うぜ! という気持ちでやっているわけではなかったので、歌を誰かの中に残したい、というような情熱がどこかに眠っていたのだと思うと嬉しくもあって感情のままに書いた。   私は歌詞を書くとき、何年後に歌っていてもあんまり恥ずかしくならないものを作るようにしているが、出てきてしまったものは仕方がない。この気持ちが変わることもあるかもしれないけれど、今現在の感情に嘘はないので、進めた。   そこから先は、ただひたすらに、何も持っていなくてもあなたはあなただ、ってことを言いたくて、これは自分自身にも。   以前SNSで、“人には向いていることが何かしらひとつはあるから大丈夫”、という言葉を見かけた。確かに向いていることや才能がある人がいるのもわかるし、それを活かすことでその人の生きやすさに繋がるのはまあわかる。   けれどそういうものが見つからない人もいるし、あったけど無くなった人もいるだろうし、そんなの無くたって充分素晴らしい人生なのに適当な言葉で励まさないでほしい。私はおせっかいが好きじゃないから、それが善意であっても、そういう言葉で何も持ち合わせていない自分のことが嫌になってしまったりする。   自分でゆっくり見つけるから放っておいてくれて構わない。神様に見放されても、あなたはあなただよ、と、何かそういうことで悩んでる人がいたら、もしくは自分自身がそういう状態に陥った時に思い出せるように、どんどん言葉が出てきた。   それから、ライブハウスで歌うことも想像していたから、ここに来ればみんな大丈夫安心して、と、お守りのような、居場所になる歌を作りたかった。そうやってまた私も適当な言葉で励ましている一員かもしれないけど。   弱いままでいいから、何もなくてもこの世界にいるだけで素敵なことをどうしても人間は忘れがちだ。そんな時は、まだ見ていない景色のことをたくさん思い浮かべて、明日生きる理由をできるだけたくさん思い浮かべて、眠る。   結局こうやって生とか死とかに行き着いたりするから、考え続けて歌を作るのは面白い。書けなくなる日が来たら、自分の歌に救われたり過去の自分に嫉妬したりするんだろうな、とも思った。何かが始まると終わりを見据えてしまうような性格だからかなり厄介ではあるけど、私はまだ、書き続けて、歌い続ける予定でいる。   だから、私の歌が終わる頃、あなたの中で生き続けられたらとても嬉しい。   <インナージャーニー・カモシタサラ> ◆紹介曲「 ラストソング 」 作詞:カモシタサラ 作曲:カモシタサラ ◆3rd EP『いい気分さ』 2023年7月19日発売   <収録曲> 1. PIP 2. ステップ 3. 手の鳴る方へ 4. 夜が明けたら私たち 5. ラストソング

    2023/08/24

  • ネクライトーキー
    カレーの日
    カレーの日

    ネクライトーキー

    カレーの日

     2023年8月16日に“ネクライトーキー”がEP『踊れ!ランバダ』をリリースしました。2022年6月にリリースした前作のミニアルバム『MEMORIES2』以来、1年2か月ぶりとなるリリースで、全4曲が収録されるネクライトーキーにとって初のEP。また、9月から11月にかけて全国15カ所を巡る全国ツアー「ゴーゴートーキーズ! 2023秋」の開催も決定!    さて、今日のうたコラムではそんな“ネクライトーキー”による歌詞エッセイをお届け。執筆はメンバーの中村郁香が担当。綴っていただいたのは、収録曲「 今日はカレーの日 」にまつわるお話です。自身にとって“我が家のカレー”の思い出とは…。 コンビニ、スーパー、そして家庭料理としても目にするカレーという美味しい食べ物。みんなの好みの辛さは?   私の実家では子供だった私や姉に合わしてくれていたのか甘口しかでてこなかった。固形タイプのカレールー。カレー粉とスパイスを少し混ぜたカレーも口にしやすい味。おかげさまで今でもカレーは甘口。   「今日はカレーの日」という曲ができたので 我が家のカレーの話でもしようかなと思う。   母の料理は簡単に言うととても丁寧で毎日必ず主食、主菜に副菜が3、4品、食後のデザートを用意してくれる。よくこんなに用意できるなーと思ってキッチンに立つ母に今日は何作るの? と聞きにいっていた。   夕方5時を過ぎるとキッチンまわりが騒がしくなり始める。ガサガサと食材を集める音。そしてトントン、トントンと何かを切る音がしてしばらくするとジュワッと焼く音が響く。微かな匂いと焼き音で何を焼いてるか勝手に想像してみる。ここまでは毎日の日課だ。   まだしばらく母は冷蔵庫を開けたり閉めたりして何かを作るだろう。だがしばらく経つと急に静かになる。(妙に静かだな…)幼少期の私は気になってリビングに顔を出し母親チェックに入る。   母をチラッと見てキッチンもついでにチラッと覗くと、ぐつぐついう鍋の横には四角くて茶色の固形物が用意されている。微かにカレーの匂いもする。おやおやわかってしまったぞ。今日のご飯カレーなんだ! 後ろから母に「まだだよ」と言われるがもうすぐルーが投入されて美味しい匂いが漂いだすだろう。この瞬間を味わいたいのでキッチンから動かずあく取り係に任命される。   コンロの火を止めてルーを投入する。徐々に茶色くなっていき美味しそうなカレーの匂いが広がり始める。母が味見をして次に自分も味見をする。偉そうに何度も頷く私を真似て何度も頷き返す母。この瞬間が好きだ。我が家のカレーの完成である。ついでに福神漬けが冷蔵庫から出てきた時には心の中はお祭り騒ぎだ。甘いカレーと福神漬けを合わせて普段よりリッチなカレーになる。   特に難しい事はしていないけれどカレーはおいしい。思い出補正がついた親しみ深い食べ物なのかもしれない。 <ネクライトーキー・中村郁香> ◆紹介曲「 今日はカレーの日 」 作詞:朝日 作曲:朝日 ◆New EP「踊れ!ランバダ」 2023年8月16日リリース \1500+税 AICL-4402 CD予約リンク: https://smar.lnk.to/UnQ5V1   <収録曲> M1.ランバダ・ワンダラン M2.優しくなれたなら M3.今日はカレーの日 M4.あべこべ   ◆ライブ情報 ネクライトーキー「踊れ!ランバダ」リリースツアー 「ゴーゴートーキーズ! 2023秋」  9/16(土) 千葉 千葉LOOK OPEN 17:30 START 18:00 9/21(木) 静岡 静岡UMBER OPEN 18:30 START 19:00 9/23(土祝) 岡山 YEBISU YA PRO  OPEN 17:30 START 18:00 9/24(日) 香川 高松DIME  OPEN 17:30 START 18:00 10/1(日) 北海道 札幌 cube garden  OPEN 17:30 START 18:00 10/7(土) 京都 京都MOJO  OPEN 17:30 START 18:00 10/14(土) 新潟 GOLDENPIGS RED STAGE  OPEN 17:30 START 18:00 10/15(日) 石川 金沢AZ OPEN 17:30 START 18:00 10/28(土) 岩手 盛岡 the five Morioka  OPEN 17:30 START 18:00 10/29(日) 宮城 仙台 JUNK BOX OPEN 17:30 START 18:00 11/3(金祝) 福岡 DRUM Be-1 OPEN 17:30 START 18:00 11/4(土) 広島 セカンドクラッチ OPEN 17:30 START 18:00 11/18(土) 愛知 THE BOTTOM LINE OPEN 17:00 START 18:00 11/19(日) 大阪 心斎橋BIGCAT  OPEN 17:00 START 18:00 11/26(日) 東京 Zepp Shinjuku OPEN 16:30 START 17:30   ◆MV情報 「ランバダ・ワンダラン」    「あべこべ」     

    2023/08/23

  • ベリーグッドマン
    笑いに変えたらええやん 2
    笑いに変えたらええやん 2

    ベリーグッドマン

    笑いに変えたらええやん 2

     2023年8月9日に“ベリーグッドマン”が10周年を記念したベストアルバム『GOOD GOOD GOOD』をリリースしました。今作には「ライトスタンド」「ライオン(2018New Ver.)」「アイカタ」などの代表曲に加え、ベストアルバムのために新たに制作した新曲「これからもよろしくな」も収録されております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ベリーグッドマン”のRoverによる歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回は第2弾です。綴っていただいたのは、前回に引き続き、生きる上で大切にしている「ユーモア」のお話。お笑いに恋をしたことによる“魔法”のような気持ちの変化とは…。 HiDEXとは中学からの付き合い。 うちの中学は「おもろい奴」が多かった。 それに比べて自分はあんまり面白くなかったと思う。   数学の先生であり担任の今村先生と修学旅行でコントをやったことがあるが、ややウケだった。   HiDEXとは中学が同じだからか 笑いのツボはかなり近かった。 面白かったらモテるみたいな風潮もあった。   MOCAは人を楽しませる天才だ。 観てきたバラエティ番組が違ったり 笑いのツボも近くなかったりするが MOCAの話を聞いてると笑けてくる。   大阪人だからなのか、 面白い奴が多かったからなのか、 ベリーグッドマンは“お笑い”に取り憑かれたように 「ウケたい」気持ちが前に出ている。   もう10年もやってると色んな人に出会う。 シムラさん以外の芸人さんともたくさん飲んだ。 自分よりも面白くて元気な人たちばかりだった。   悔しさと嬉しさがあったのか おのずとお笑いを勉強していた。     昔は、人から言われた事を“まとも”に受けていた。 なんでそんな事言ってくるんやろ、と。 どちらかと言うと悩んでいた。   お笑いに恋をしてからは違った。 お笑いの世界では“おいしい”と思ってみたり “つっこみ”を入れたりするらしい。   そうすると気持ちが楽になった。 楽しく会話できるようになった。 犬猿の仲だった奴とも笑って話せるようになった。 これはほぼ魔法だ。     「人に勇気と感動を与えたい」 この気持ちはブレていないけど、 やっぱりその前に大事なことがあった。   それが「ユーモア」なんだと思う。   誰がどんな事を言っても どんな歌を歌ったとしても別に構わない。   けれど、少しでも面白い方がいい。 ちょっとだけ楽しい方が得した気持ちになれる。   そう思えるようになった。   簡単じゃないけど、出来る限り 「笑いに変える」ことで もしかしたら僕たちは幸せになれる。   今日も明日も歌を歌おう。 たくさんの人の心に届くように。   ただしかし、たっぷりとユーモアを持ちながら。   続く   <ベリーグッドマン・Rover>  ◆ベストアルバム『GOOD GOOD GOOD』 2023年8月9日発売   <収録曲> < DISC1 > (全形態共通) 01. 夢物語 02. おかん?yet? 03. Hello 04. 必ず何かの天才 05. 花束 06. それ以外の人生なんてありえないや 07. これからもよろしくな 08. オドリバ★ジャポニカ 09. Dreamer 10. マスターピース 11. ライトスタンド 12. ライオン (2018New Ver.) 13. 雑草 14. ハイライト 15. アイカタ   < DISC2 > (初回限定盤のみ) 01. チョベリグ 02. Nice Bokeh 03. いいね 04. She's my beautiful girl 05. 明日

    2023/08/22

  • 花冷え。
    ギャルなりたい!キラキラしたい!今年こそは!
    ギャルなりたい!キラキラしたい!今年こそは!

    花冷え。

    ギャルなりたい!キラキラしたい!今年こそは!

     2023年7月26日に“花冷え。”がメジャーデビューアルバム『来世は偉人!』をリリースしました。人気イラストレーターのPONKOがジャケットイラストを手掛ける本作は、配信リリース曲「NEET GAME」「お先に失礼します。」「TOUSOU」を含む全10曲が収録され、7月14日にはリード曲「今年こそギャル~初夏ver.~」が先行配信された。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“花冷え。”による歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回が最終回です。執筆はユキナが担当。綴っていただいたのは、収録曲「 今年こそギャル ~初夏ver.~ 」にまつわるお話。花冷え。らしいサマーソングの歌詞に込めたこだわりと想いは…。ぜひ楽曲と併せてエッセイをお楽しみください。 私の中で、ずっとTHE・夏のフェス曲!みたいな分かりやすいテーマの楽曲が欲しい~!と思っていて、マツリにも伝えていたので、この原曲が送られてきた時には、「よっしゃー!キター!」と喜んでいました笑。   今回のアルバムで初めての海外ツアー、海外フェスの出演が決まりました。なので、初めての夏と夏の始まりという意味も込めて、あえてテーマは日本語で“初夏”。   「初夏初夏」っていうこの語呂感がとってもいいな~と思ったのと、海外の方でも発音しやすくて、初めて聴いた人でもノリやすくて、花冷え。らしくてお気に入りです。   最初のイントロで小さく「Summer~!」って流れてるので是非歌ってほしいな!   あとはもちろん、サビは思いっきりライブで飛び跳ねてみんなでジャンプしたいですね!   作詞をするにあたって、ストーリー性もありつつ、ただ夏のパリピソングってだけで終わらせたくはなかったんですよね。   やっぱりいつもどこか捻くれたり曲げたりしてしまう笑。   私たちって基本的に根は陰キャな方なので、、、笑。   今年こそあれやりたいこれになりたい!といいつつ、ライブハウスか家に居て終わるタイプなので笑。   ギャルなりたい!キラキラしたい!今年こそは!という願望ソングにもなっております。   ちなみに、歌詞にある“アフヌン”と“ヌン活”って何かわかりましたか? 補足しておくと、“アフタヌーンティー活動”です!   インスタグラムにハッシュタグつけて検索してみてください。女子はやりたくなっちゃうんだなあ~!   キラキラしてて可愛くて最高じゃん~。ナイトプールもコテージなんかも行きたいし~、夏フェス、BBQだって楽しみたい!浴衣も着たいよね~。   でも結局、熱中症というか夏バテしてしまうという陰キャ感満載なオチです笑。   花冷え。らしい夏にぴったりな曲ができたなと思います!   MVも沢山のギャルの皆さんに囲まれて超キラキラで夏らしくなってます~!   ちなみに今回、~初夏ver.=にしてますが、タイミングで別の違うver.とか作りたいな!なんて思ってます笑。   その時は、あれ?ってみんな気づいてくれたらいいな!お楽しみに~~   <花冷え。ユキナ> ◆紹介曲「 今年こそギャル ~初夏ver.~ 」 作詞:Matsuri・Yukina 作曲:Matsuri・Yukina  ◆メジャーデビューアルバム『来世は偉人!』 2023年7月26日発売   <収録曲> 01. Blast Off 02. 超次元ギャラクシー 03. NEET GAME 04. 今年こそギャル~初夏ver.~ 05. Tales of Villain  06. Warning!! 07. 我は宇宙最強のインベーダーちゃんである 08. TOUSOU 09. お先に失礼します。 10. Today's Good Day & So Epic

    2023/08/21

  • ODDLORE
    一歩ずつでもいいからさ、僕と歩み初めてみてよ。
    一歩ずつでもいいからさ、僕と歩み初めてみてよ。

    ODDLORE

    一歩ずつでもいいからさ、僕と歩み初めてみてよ。

     2023年8月16日に“ODDLORE”がメジャー1stアルバム『ONE BY ONE』をリリースしました。メンバー6人の葛藤や孤独といった心の内を歌い上げた、メンバーフォーカス楽曲のほか、抱える葛藤を自己受容していく姿が描かれた新曲など、リスナーが“私小説”を読むように全曲を通して6人の生き様を体験することができる作品となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ODDLORE”による歌詞エッセイを2週連続でお届け。今回は【前編】です。執筆を担当したのは、メンバーのKOYA・RION・RYUICHIROの3名。それぞれが抱えてきた葛藤、ODDLOREとして活動する今の想い、そしてイチオシの1曲を明かしてくださいました。ぜひ楽曲と併せて、彼らのエッセイを受け取ってください。 「 ONE BY ONE 」 ―貴方の幸せは貴方にしか掴めないから。投げ出すのではなく受け入れて。―   僕は僕自身の事が大嫌いだった。   僕の理想は、したい事で周りから評価され、賞賛される自分。 そんな人間になりたい・なれると思っていたし、 それが自身にとって一番幸せだと思っていた。 でも現実は周りから評価される事もないし、 周りから良く見られたいからしたい事じゃなくてしたくない事も 「評価されたい」からする。   自分に嘘をつきながら、 好きな事をできないのは周りのせいだと思って生きる人生が本当に嫌だった。 そんな生活を送っていると次第に生活から色が消えて『"幸せ"ってなんだっけ?』って思うようになった。   そんな時にODDLOREのメンバーになって、 自分の中にいる自分と向き合い・理解していく内に、 僕の幸せに必要なのは周りの幸せなんだと気付けた。 家族や友人・メンバーやスタッフさん。もちろん応援してくれるファンの人達も、 みんなが笑顔で幸せで楽しそうにしているその輪の中心にいられたら、最高に幸せだと思う。   「ONE BY ONE」 デビュー曲から始まって1つの締めくくりになる僕らの曲。 “一歩ずつ” その意味は聞く人によって変わってくるかもしれないが、 僕は『昨日の自分より今日の自分』が少しでも理想に近づけたら…。 少しでも今の自分が好きになれたらいいな…。 と想いを込めました。   周りと比べて悲観的になる時も勿論あります。 想像出来ない壁にぶち当たる事もあります。 それでも貴方の幸せは貴方にしか掴めないから。 投げ出すのではなく受け入れて。 抱え込めない分は僕たちODDLOREと共有出来たらなと思います。   皆さんの事を温かく包み・背中を押せるような、そんな楽曲になる事を切に願っています。   <KOYA>   「 SKIN DEEP 」 ―"頂上に立つまで止まれない人生" 己と向き合い、己の頂点を見たい。―   【ボクは、唯一無二。なんだから、欲しがってよ。】   ずっとずっとずっと、静かにそう叫んできた人生だった。 25年間、この世に生を授かった瞬間からの、不動の使命であり、普遍の天性である。   "Hungry to know me The life of the party" -SKIN DEEP-   僕を僕たらしめる核は何なのか。そもそも核は存在するのか。 この人生は果たして、楽しむために与えられたのか?   小学校から中学校に上がる時のことをよく覚えている。 それまでは学校の名前で、親の名前で、自分という存在を確かめてきた。 所属している組織のネームバリューに守られ、そして評価されていた。 中学になると「部活動」に入った。 僕はずっとゴルフをしてきたので、走りながらゴルフをする感覚で陸上ホッケー部に入り、後に高校卒業まで突っ走った。   その部活を「選択」する過程で、自分に問いが生まれた。   仮に、自分を取り囲む環境が無くなった時、自分の価値は何になるのか。 ネームバリューが無くなった自分には、何が残るのか。 自分には、価値はあるのか、急に、怖くなったのだ。   答えのあるものばかり求めて、あるいは求められて、そして応えようと努めてきた人生。 勉強出来そうと言われたら応えようと努力し、英語が出来そうと言われると「越えないと」と思い精一杯良い成果を求める。 周りが自分に求めるイメージをちゃんと現実にしようと、理想の自分を追い求めた。   その結果、「自分」が分からなくなった。   僕を僕たらしめる核は何なのか。そもそも核は存在するのか。 この人生は果たして、楽しむために与えられたのか?   22歳の僕も、苦しんでいた。 そんな時、ODDLOREと出会う。   生まれも育ちも違う6人が集ったグループ。 そしてまた、僕と同じように違う苦しみを、各々が抱えていた。   そして僕達は、歌とダンスに出会う。 下を向く日も多いけど、僕に「自由」も与えてくれた。 こんなにも自分は、世界は、変幻自在を楽しんでいい存在だったんだな、と。   今の僕は昔より、目の輝きが増えた。 当時の周りの環境には、とても感謝している。 何よりも親の愛情を、とてつもなく感じた。 柔道の世界にある「守・破・離」のように、昔の僕の周りには決まり事やルールが多かったことは、必然だったのだと腑に落ちた。   ここから先、殻を破れるのか、離れ技を身につけるかは、僕自身の問題だ。   12才の自分は、子供ながら「何か特別な存在」になりたいと強く願いはじめたのだろう。 そこから13年経った僕も、【SKIN DEEP】という形に変えて人様に提示し続けている。   “頂上に立つまで止まれない人生” 己と向き合い、己の頂点を見たい。   Jazzyなテイストに酔いしれて。 「うわべ」という名の楽曲 【SKIN DEEP】お聴きください。   <RION>   「 ONE BY ONE 」 ―手を引っ張っていく曲というよりは 寄り添って共に歩んでいける曲だと思う。―   “ONE BY ONE” 1歩ずつという意味のあるこの言葉。 自身のコンプレックスや弱さと向き合いながら それをパフォーマンスで発信している ボーイズグループである僕たち『ODDLORE』 1stアルバムのタイトルだ。   僕たちはデビューしてから約1年で デビュー曲2曲、 メンバーそれぞれにフォーカスした楽曲6曲 計8曲をリリースした。 そしてなんとこの8曲全てにMVがついている。   デビュー曲では 現実世界でもがき苦しむODDLOREと 夢の中の世界で無敵のカッコ良さをもつODDLORE 両極端な2つの世界を表現した。   そこからのメンバーにフォーカスした楽曲では それぞれのコンプレックスや弱さと向き合う姿を歌っている。 MVの最後では メンバーが合流していく様子も描かれているので 最後まで見て欲しい。   もしこれを読んでる方で 同じ悩みや境遇を持つ方がいらっしゃったら 共感できたり救われたりする部分があるかもしれない。 ちなみに僕RYUICHIROのフォーカス曲は 「BRIGHT SIDE」という曲で 自身のコンプレックスである低身長や だからこそ張ってしまう虚勢について 歌った楽曲なので是非聴いてみてほしい。   このような楽曲を8曲出したのだが アルバム制作が決まり、 そこからアルバム用に3曲制作した。 この3曲は今までの葛藤や弱さの表現とは違って その弱さを受け入れた上で前進する力強さを 表現した楽曲になっている。   この計11曲がアルバムに入っているわけだが 今回このアルバムのリード曲でもある 「ONE BY ONE」を僕からおすすめしたい。   僕自身気に入っている部分は “一歩ずつでもいいからさ 僕と歩み初めてみてよ” という歌詞である。 今まで弱さを見せてきたODDLOREだからこそ伝えられる言葉で、 手を引っ張っていく曲というよりは 寄り添って共に歩んでいける曲だと思う。   この11曲が詰まったアルバムを手に取っていただき ODDLOREの物語を楽しんでほしい。 そして 9月9日に行われる 初のワンマンライブでは ODDLOREの世界観を体感して欲しい。   <RYUICHIRO> ◆紹介曲「 ONE BY ONE 」 作詞:okudakun 作曲:okudakun  ◆「 SKIN DEEP 」 作詞:Yui Mugino 作曲:KOHD  ◆メジャー1stアルバム『ONE BY ONE』 2023年8月16日発売   <収録曲> M1:「Hazed Reality」 M2:「Lucid Dream」 M3:「The Revelation」 M4:「SKIN DEEP」 M5:「BRIGHT SIDE」 M6:「where I belong」 M7:「HOLLOW」 M8:「ORTUS」 M9:「Embers」 M10:「Coming Dawn」 M11:「ONE BY ONE」

    2023/08/18

  • 伊東歌詞太郎
    この本に対して、僕は当時恐ろしいと思うほどの敬意を抱きました。
    この本に対して、僕は当時恐ろしいと思うほどの敬意を抱きました。

    伊東歌詞太郎

    この本に対して、僕は当時恐ろしいと思うほどの敬意を抱きました。

     2023年7月26日に“伊東歌詞太郎”がニューシングル「ヰタ・フィロソフィカ / 猫猫日和」をリリース。TVアニメ『わたしの幸せな結婚』EDテーマの「ヰタ・フィロソフィカ」は、明治・大正期を彷彿とさせる作品の時代設定を大切にしながら、男女の愛で大切なのは何か?を綴ったドラマチックなバラード。「猫猫日和」はアニメ『夜は猫といっしょSeason2』主題歌で、猫から飼い主をみた視点で日々を歌った1曲となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“伊東歌詞太郎”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 ヰタ・フィロソフィカ 」にまつわるお話です。TVアニメ『わたしの幸せな結婚』EDテーマを書きおろすにあたり、大きな手掛かりとなった「愛」に関する本とは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 ここで2度目の楽曲解説をさせていただくことになりました、伊東歌詞太郎と申します! このコラムに辿り着いたあなたは一体どういう縁か? 僕のことをもうすでに知ってくれているならば、いつもありがとうと伝えたいし、僕のことを知らずにこのコラムに辿り着いた貴方はものすごい低い確率でこのページに出会ったということで、是非とも最後まで読んでください!   この楽曲は『わたしの幸せな結婚』というアニメのエンディング主題歌として制作した楽曲です。   いわゆるタイアップ作品というものを制作する時は、同じことをインタビューで語り続けているのですが、いつもそうなので今回もお話しさせてください。   まずは作品を読み込みます。そして作者の方がこの作品で何を描いているのか、読者が何を感じているのか、この作品のファンの人が何を愛しているのかを感じとった上で音楽を作っていきます。   この作品は「愛」というものがテーマにあり、僕自身もとても影響を受けた「愛」に関する本を読んでいた時期だったので、制作にあたっての手がかりがたくさんあった、というラッキーな状況だったと今振り返っても思っています。   その本はエーリッヒ・フロムという方が書いた哲学書で、内容がめちゃくちゃ難しいので解説は省きますが、ざっくりいうと、 結婚というものは他者との比較を一切しないで、目の前にいる人間を愛し、一生を添い遂げることであると説いています。   「この人と結婚したけど、他の人の相手の方が年収が高くて良い生活をさせてもらっているな」 「この人と結婚したけど、他の人の相手の方が若くてかわいい」   こういった考え方は比較から生まれます。 自分が選んだ、もしくはあてがわれた相手がどんな性格をしていても、 どんな容姿をしていても、どんな経済状況であっても、 一人の人間を見て一生を添い遂げることで、生きる上での幸せを享受できる、ということが書かれている本でした。   この本はいまから約70年近く前に書かれた本で、 「自由恋愛という程度の低い愛がだんだんと世に広まっているせい」(哲学者は強烈な言葉を使いがち)で、ここから先の世は結婚できない男女も増えるし、比較によって不幸だと感じる人間が増えて人類はこのままだと滅亡するとまで警鐘を鳴らしていました。   人類がそこまで不幸になるか??とものすごい疑問に思ったのですが、その時考えました。 この本が書かれた当時SNSは確実になかったはず。 しかしながら現在、SNSは当然のように僕らの生活の一部になっている。   フロムの考える「比較」がむしろ当たり前になった世界で、 確かに結婚を選択しない人たちが増えているし、出生率も先進国と言われる国ではほとんどの国で下がってしまっています。 SNSは嫉妬を生みやすく、そこから派生して誹謗と中傷を生みやすい構造である。 約70年前に書かれたフロムのこの本に対して、僕は当時恐ろしいと思うほどの敬意を抱きました。   『わたしの幸せな結婚』も、主人公が誰もが避けたがる家柄の男性の元へ嫁がされるのだが、そこで不器用にも愛を育みながら、非常に強いものになっていく二人の絆を描く作品です。   この作品のエンディング主題歌の話をいただいた時にフロムの本を読み終わったくらいだったので、今まで作った曲たちの中で最もスムーズに制作が進みました。本当に本当に、世界には自分を助けてくれるものがたくさんあるものだ、と感じた次第でありました。   『わたしの幸せな結婚』は、二人が愛を育みつつもそれぞれの家の血筋の秘密、魅力的な男性たち、そしてそれらが織りなすバトルも見ものです。   そう、このコラムを読んで、途中までは素敵なラブストーリーを楽しめる作品と思ったでしょう? 前述のように書き出すと要素が多く、テキストだけだと意味がわかりませんよね(笑)?   是非、作品を見てみてください。アニメの場合は1~2話あたりまではなかなか主人公の美世の状況が過酷で辛いので、3話まで見て欲しいなと個人的には思っております!   <伊東歌詞太郎> ◆紹介曲「 ヰタ・フィロソフィカ 」 作詞:伊東歌詞太郎 作曲:伊東歌詞太郎  ◆ニューシングル「ヰタ・フィロソフィカ / 猫猫日和」 2023年7月26日発売   <収録曲> 1. ヰタ・フィロソフィカ 2. 猫猫日和 3. ヰタ・フィロソフィカ instrumental 4. 猫猫日和 instrumental

    2023/08/17

  • Anonymouz
    小さな小さな僕の誇り
    小さな小さな僕の誇り

    Anonymouz

    小さな小さな僕の誇り

     2023年7月18日に“Anonymouz”がDigital Single「レッスン」をリリースしました。今作はwacci・橋口洋平の提供曲。真っ直ぐで不器用な主人公の、小さな小さな成長を描いた1曲。憧れのひとと恋愛をした時に感じる背伸び、不器用な自分への後悔、相手への感謝…、具体性のあるエピソードとともに描いた、心温まる失恋ソングとなっております。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Anonymouz”による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、新曲「 レッスン 」にまつわるお話です。wacci・橋口洋平の手がけた歌詞を読みながら膨らんだ想像は…。そして自身がもっとも好きなフレーズも明かしてくださいました。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 いつも堂々としていて、身なりも指先まで隙がなくて、でも余裕があって、共感も助言も綺麗な言葉で難なく返す。 驚いた顔やくしゃっとした笑顔、時々流す涙でさえ演出に見えてしまうほど素敵で、憧れが詰まった人と主人公は付き合っていたんだろう。   はじめて「レッスン」のデモを聞いた夜、歌詞を見ながら妄想が膨らんだ。 どうしたらもっと愛されるのか、必要としてくれるのか、そんな考えでいっぱいになって、明日自分が「別れよう」と言ったら彼女、どんな顔するかなって考えたり。 なんてことない顔で「今までありがとう」って言ってきそうな相手を勝手に想像しておいて消えたくなったり。   彼女には彼女の世界があって上手に入り込めているのかわからなくなるような。 人と自分を比べる時の体力消費量は半端ない。それが大好きな人となるとなおさら。 考えれば考えるほど主人公の気持ちが私の中でじわじわ広がって胸が締め付けられた。   期待を持たせないように 僕がちゃんとわかるように さよならを伝えてくれた 君の優しさは見事だった 憧れの君の隣で 見合う人になりたくって 背伸びをして空回った 僕のは優しさじゃない   歌の始まりの4行でこれだけ二人の関係性を掴める表現をした橋口洋平さんは改めて言葉の魔法使いみたいだと思った。 まるで映画を観ているような一曲を一回聴き終わったころには「レッスン」に出会えて良かったと思えていた。 それくらい真っ直ぐにこの曲が今でも大好き。   君を好きになったことも 恋人でいれたことも 小さな 小さな 僕の誇り   サビの頭のこの歌詞が強いて言うなら一番好きなフレーズかもしれない。 宝物みたいでどうしても守りたいものなように感じて「小さな小さな」と繰り返す歌詞を大切にレコーディングした。 どうして橋口さんが「小さな小さな」という言葉を選んだのかずっと考えながら。   そして橋口さんに直接お会いできるタイミングで聞いてみると 「恋愛でいうとまだ一年生みたいな感じで上手なわけじゃない主人公で。踏み出した小さな一歩だったり小さな成長を自分でちゃんと認めてあげたいっていう気持ちを表現した。」 とおっしゃっていて。   確かに慣れないことに挑戦する時、急激に成長したり完璧にこなすことなんてほとんど不可能で。 それでも小さな一歩を重ねて一つ一つのレッスンを流さず素直に受け止めることで確かな成長ができる。 主人公は振られてしまっても、相手の優しさをまっすぐ見つめて前に進もうとしていて、確実に素敵な人になっている。 小さな一歩も存在するかしないかで何もかも変わってしまうかもしれない。   橋口さんの書く、優しく暖かい歌を自分の曲としてリリースすることができて夢のよう。 活動を続けてきて沢山の小さな一歩が、橋口さんに、「レッスン」という曲に、私を繋げてくれたみたい。 とても特別で大切に受け取ったこの曲を丁寧に歌い続けたい。 そしてこの「レッスン」という歌が、日々小さな一歩を踏み出していく誰かの気持ちをそっと音楽で包みこむ存在になったらいいなと思います。 <Anonymouz>   ◆紹介曲「 レッスン 」 作詞:橋口洋平(wacci) 作曲:橋口洋平(wacci) 

    2023/08/16

  • ベリーグッドマン
    笑いに変えたらええやん
    笑いに変えたらええやん

    ベリーグッドマン

    笑いに変えたらええやん

     2023年8月9日に“ベリーグッドマン”が10周年を記念したベストアルバム『GOOD GOOD GOOD』をリリースしました。今作には「ライトスタンド」「ライオン(2018New Ver.)」「アイカタ」などの代表曲に加え、ベストアルバムのために新たに制作した新曲「これからもよろしくな」も収録されております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ベリーグッドマン”のRoverによる歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回は第1弾。綴っていただいたのは、生きる上で大切にしている「ユーモア」のお話です。自身の人生を変えるきっかけとなったシムラさんとの出会いとは…。 生きる上で大切にしていること。 ―ユーモア―     小さい頃はいじめられていた時期があった。   早くに大好きな父親を亡くした。   決して笑って過ごせるような幼少期ではなかった。   中学校ではひたすらトランペットを吹いた。   合奏で失敗が多い奴を見るとイライラした。 もっと練習しろと思っていた。 夜はカントリーミュージックのギターを練習した。   高校は吹奏楽名門校。 大事な青春をトランペットに全振りした。 辛い練習のせいで「毎日おもんない」と言った。   きっと周りからすれば "堅物な変人"だった。     音楽でプロを目指した。 右も左も分からない。自信もない。 だけど少しでも面白い人生にしたかった。     後にベリーグッドマンと名乗る。   自分のことをベリーグッドと言ってしまうのは あまりにも雑すぎるボケだ。 ずっとピリピリしていて社会を斜めに見ては、 先輩には噛み付いてかかり、後輩には説教をカマしながら生きていたからだ。     「人に勇気と感動を与えたい」     バカ言え。 そんな声すら聞こえた。   だって、 ほとんどの人が自分の音楽に興味なんて示さなかった。       「おう、おはよう!歌手?よろしく!」   20歳になった頃、突如として漫才師と出会う。 たしか12歳も年上のシムラさんだ。   シムラさんは、とにかく面白かった。 だいたい酔っ払っていて、毎日とっても元気だ。 彼女さんがいて、まわりの後輩芸人からは“姉さん”と呼ばれ親しまれている。 なぜ“姉さん”なのか分からないまま 僕だけはその姉さんの事を名前で呼んだ。   「ロバー!!!あれ歌って。」   僕の人生を変えた一言。     シムラさんはめちゃくちゃお金がなかった。 でも後輩の僕たちには必ずおごってくれた。 お笑いには厳しくて、面白くなかったら怒った。 機嫌が悪い日は“お笑い採点”が手厳しかった。 そんな自由人で奇才のシムラさんからのお誘い。   「カラオケの飲み放題やってるからロバーも来い! お前ギター持ってこいよ!」   誘われる時はだいたいギターを持って行かされた。 カラオケでは僕だけ決まって生歌だった。   「あれ歌って。」   シムラさんがこうやって言うと必ず歌う曲。   「手紙」   “手紙に書いたメロディ 譜面におこす言葉”   このサビが好きだと言ってくれた。 シムラさんは僕が歌うと泣いてくれた。 お前は絶対売れると決めつけてくれた。   “さくら咲く季節にまた 僕ら手をとり笑おう”   この歌も好きだった。 後輩芸人も一緒に肩を組んで合唱した。 声が大きい。なにせ僕以外は芸人だから。   僕は嬉しくなってもっと大きな声で歌う。     つまらないと思ってた音楽生活。 若くから頑張りすぎたのか。 それとも飽きてきたのか。 もう無茶苦茶になったらええねんと、 腐りかけたこの人生を面白がった人がいる。 とにかく褒めてくれた人がいる。   シムラさんは言った。   「なんでも笑いに変えてきたけど お前の歌は笑われへん。ただただ感動する。」   とても嬉しかった。 そのとき僕はお笑い芸人に「恋」をしたんだと思う。 こんなにかっこいい仕事があるのかと。   「勇気と感動を与える」ミュージシャンとして 頑張れそうだ。 俺は音楽を心から愛してる。 芸人に恋したことで気づいた。   そして僕も“兄さん”みたいに なんでも笑いに変えてみたい。 シムラさん、これからもよろしくお願いします。 そんな熱い思いに立った朝方のカラオケボックス。   「ご馳走様でした!」   ギターを担いで帰ろう。   ―続く―   <ベリーグッドマン・Rover>    ◆ベストアルバム『GOOD GOOD GOOD』 2023年8月9日発売   <収録曲> < DISC1 > (全形態共通) 01. 夢物語 02. おかん~yet~ 03. Hello 04. 必ず何かの天才 05. 花束 06. それ以外の人生なんてありえないや 07. これからもよろしくな 08. オドリバ★ジャポニカ 09. Dreamer 10. マスターピース 11. ライトスタンド 12. ライオン (2018New Ver.) 13. 雑草 14. ハイライト 15. アイカタ   < DISC2 > (初回限定盤のみ) 01. チョベリグ 02. Nice Bokeh 03. いいね 04. She's my beautiful girl 05. 明日

    2023/08/15

  • 花冷え。
    我は宇宙最強のインベーダーちゃんである
    我は宇宙最強のインベーダーちゃんである

    花冷え。

    我は宇宙最強のインベーダーちゃんである

     2023年7月26日に“花冷え。”がメジャーデビューアルバム『来世は偉人!』をリリースしました。人気イラストレーターのPONKOがジャケットイラストを手掛ける本作は、配信リリース曲「NEET GAME」「お先に失礼します。」「TOUSOU」を含む全10曲が収録され、7月14日にはリード曲「今年こそキ゛ャル~初夏ver.~」が先行配信された。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“花冷え。”による歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回は第2弾です。執筆はヘッツが担当。綴っていただいたのは、収録曲「 我は宇宙最強のインベーダーちゃんである 」にまつわるお話。<地球上のみんな! 聞こえてる?>と幕を開ける歌。この曲で描かれている物語は…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 帰り道、何気なく携帯をいじっていたら突然調子が悪くなった。   何かが聴こえる…?   「 地球上のみんな! 聞こえてる? 早くこっちにおいでよ! 宇宙から交信★ 」   どうやら妨害電波を受け取った様だ。   空を見上げると1つの星が強い光を放ったーーー。   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー   その光は遥か遠くの星が侵略された光。   光の速さの関係で、地球に届くまでかなり遠くの、かなり昔に起きた事。   たとえ、今その星が侵略されて助けを求めた光を出しても地球人が気づくまでかなり時間かかる。   未来の話でもあるし過去の話でもある。   いつかは伝えられる真実の物語。 どこかの宇宙で行われた戦い。 仲間と共に繋げてきた想いを届ける為の必死の妨害電波。   人々はいつまでも悠長に過ごしているけど、 危機迫る現実が刻一刻と迫ってくる。   気づかずにずっと夢みてる。   キミ達の知らない世界。   着実に進み、広がりゆく侵略。   もうすでに天の川の星々は侵略済みだ。   周りは固めた。 次は地球。キミ達。     とある日、 「私!宇宙征服したんだ!宇宙最強なの!」 って言う子がクラスに紛れ込んでいた。   誰もその言葉を信じてない様子。   でもまって、 まだみんなには気づかれてないだけで本当にそうなのかも…?   隣のあの子や上司や同僚がもしかしたらインベーダーだという可能性は…? どこにでも潜んでいる可能性はあるではないか。   彼女の言葉がウソっていう確証はないよね?   最強な超次元少女達が、 運命も過去も未来も変えてくんだ。   どんどん突き進む彼女達から振り落とされない様にしっかりついてきて。 必ず素敵な未来を魅せるから。   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー   これは、「花冷え。」が日本から世界、宇宙まですでに知れ渡っていて、それがこれからみんなに伝わっていく。そういう事を教える為の曲。(って言う設定)     でも実はもうすでに、 「 侵・略・完・了★」しているのかも…?   これが本当の事かはキミ達の目で確かめて。 これからのお楽しみ…(*^^*)   ――――――――――――――――――   <花冷え。 ヘッツ>  ◆紹介曲「 我は宇宙最強のインベーダーちゃんである 」 作詞:Hettsu 作曲:Matsuri・Hettsu ◆メジャーデビューアルバム『来世は偉人!』 2023年7月26日発売   <収録曲> 01. Blast Off 02. 超次元ギャラクシー 03. NEET GAME 04. 今年こそギャル~初夏ver.~ 05. Tales of Villain  06. Warning!! 07. 我は宇宙最強のインベーダーちゃんである 08. TOUSOU 09. お先に失礼します。 10. Today's Good Day & So Epic

    2023/08/14

  • DISH//
    全ては「仕合わせ」だと信じて。
    全ては「仕合わせ」だと信じて。

    DISH//

    全ては「仕合わせ」だと信じて。

     2023年8月9日に4人組ロックバンド“DISH//”が初のEP『HAPPY』をリリースしました。Vo/Gt.北村匠海が作詞作曲を手掛けた「エンドロールは悲しくない」、Dr.泉大智が親友の結婚に際して書き下ろした「ウェディングソング」を含む、全5曲を収録。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“DISH//”の泉大智による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、自身が作詞作曲を手掛けた収録曲「 ウェディングソング 」にまつわるお話です。この曲を書くきっかけになった身近な愛。ウェディングソングを書きおろすにあたり、改めて考えたことは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 愛は素晴らしい。 人を愛せる事は素晴らしい。 愛はいつの時代もなくてはならない物だと思う。 ウェディングソングを書くきっかけになったのも身近にある愛を感じる事が出来たからだ。   自分の友人から結婚するという話を聞いた。 付き合いの長い友人なだけあって最初は驚いた。 自分達もそんな年齢になったのかと。 結婚は人生において大きな一歩だと思う。 そんな決断を話してくれた事が嬉しかった。   ちょうど制作真っ只中の時にこの話を聞いて、今何を曲にするべきだろうか、自分が一番優しい気持ちで書ける曲はなんだろうかと考えた時、やっぱりこの結婚の話が一番に思い浮かんだ。 迷いなく愛のある歌を書けると。 そこからウェディングソングの制作が始まった。   出逢いって奇跡だなと改めて思う。 この地球上に何十億人もの人がいる中で、生涯で出逢う人なんてほんの一握りだと思う。 そんな中で出逢ってから深い時間を共にして、結婚までいくなんて物凄い確率なんだと。   当たり前に思うかもしれない。 けどそれを当たり前に思わない事が人生を豊かにする方法の一つかもしれない。   人を愛せる時間を大切にして欲しい。 そして人との出逢いを大切にして欲しい。 誰かがいてくれるお陰で生きられていると。 それが恋人だろうと友人だろうと誰であろうと、一人で生きている人間はほとんどいないと思う。 人は皆誰かの愛を気付かぬ所で受け取っている。 それが繋がって生きている。 そんな事を少しでも感じる事が出来たら、愛のある人生、そして愛のある世の中になっていくのではないのかと思う。   お互いを許し合って共存していく未来を目指して。 同じ価値観の人間なんていなくて、それぞれ違うから人間は面白いのであって。 それを受け入れ合っていく事が結婚生活でも大事なのかと。 産まれてきた時点で皆正解なんだと自分は思う。 愛を忘れなければきっと大丈夫。   この曲を聴いて少しでも優しい気持ちになってくれたら嬉しい。 その優しさを誰かに分け与えてあげられたらもっと優しい世の中になると信じている。 愛はきっと連鎖していくと。 大事なのは、これも"友人と出逢う事がなかったら書けなかった曲"だという事だ。 全ては「仕合わせ」だと信じて。 友よ、優しい歌を書かせてくれてありがとう。  <DISH//・泉大智> ◆紹介曲「 ウェディングソング 」 作詞:泉 大智 作曲:泉 大智 ◆1st EP 『HAPPY』 2023年8月9日発売 <収録曲> M1. 「エンドロールは悲しくない」 M2. 「ウェディングソング」  M3. 「Vamping」  M4. 「everyday life.」  M5. 「HAPPY」 

    2023/08/11

  • インナージャーニー
    夜が明けたら私たち
    夜が明けたら私たち

    インナージャーニー

    夜が明けたら私たち

     2023年7月19日に“インナージャーニー”が3rd EP『いい気分さ』をリリース!今作には全5曲が収録。以前よりライヴで披露されていた「手の鳴る方へ」以外はすべて今年に入ってから書かれた新曲で、昨年のアルバムリリース、初のツアーを経て、バンドとして大きな成長を遂げた彼らの最新の魅力が存分に詰まった作品となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“インナージャーニー”のカモシタサラによる歌詞エッセイを3回に渡りお届け! 今回は第2弾です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 夜が明けたら私たち 」にまつわるお話。誰にも知られない、夜が明けるまでの大切な時間を過ごすあなたへ、この歌とエッセイが届きますように。 あまり詳しいことは書けないけれど、かなり早い歳から家族や友人と離れて街を出て、知らない街の知らない家に嫁ぐ女の子たちの話を耳にした。どれだけ不安だっただろうと想像してみても、難しい。   私の10代後半って、悩んではいたものの、“将来”とかなんとなく漠然とした不安がうっすらと膜を張っている感じ。楽しいのに、なぜかぼんやりと憂鬱だった。   もちろん私には私にしかわからない苦しみとか不安とかがあったのは変わらない事実。だけれどもその時の私と同じ歳くらい、あるいはもっと小さな女の子が、自分で道を切り開けずに過ごすしかない状況がある。彼女たちはその状況が当たり前と思って生きているから、そういうものとして受け入れてしまうのもまた、歯痒さや苦しさが残るような。   将来のことを悩んで、選択できることは恵まれていると思う。たまに、会いたい友だちに会うことができるのもまた、恵まれている。幸せであったと思う。   少し外側を覗いてみると、私の全く想像の及ばないところに何億通りもの人生があって、同じ時間を生きてきたはずの少女たちがそれぞれ何億通りもの人生を送っている。誰かが決めた自由と不自由の境目で彷徨いながら。ただそれがどんなものであったとしても、幸せか不幸かは誰にも決められないはず。だからどうか自分の気持ちを誰にも渡さないでいてよね、と思いながら私は歌う。   「夜が明けたら私たち」は、お別れの歌でもあり、始まりの歌でもある。   人と出会ってしまったら、別れはいつか絶対にくる。今日が最後かもしれないし、もしかしたら死ぬまでの付き合いかもしれないけれど、とにかくその時は絶対にくる。けれどそれは悲しくはない。もっともっと良い方向に進むことを祈って進む、そんな少女たちに捧げる歌だ。歌の中で少女たちは、夜が明けるまでの間だけ会うことができている。   “夜”はわたしの知らない場所で息をする少女のためにある。太陽の下でうまく笑えない君のためにある。ひとりきりの自分のためにある。だから朝が表通りだとしたら、夜は裏通りかな。   夜に眠る人たちは皆あまり気に留めないけれど、太陽の下で動ける人間がまんなかにいる世界で、夜は私みたいな人間をも優しく包んでくれる。暗がりで顔が見えないので、闇の中、心で対話する。夜のそういうところが私は好きだ。日の目を見ないものたちがこっそりと動き出す時間、誰にも知られない人々の物語は確かに動いている。   小さい頃はいつまでも続くと思っていた。私が眠って、私が起きるから朝になる。そうして、夜は作られているものだとずっと思っていた。大人になるにつれて、夜は無限ではなくなるのだけど。   だから、どうか少女たちが、夜が明けるまでの大切な時間を安心して過ごせますように、と思って歌う。永遠みたいな一瞬を逃さないように、夜が明けても消えないように。   <インナージャーニー・カモシタサラ> ◆紹介曲「 夜が明けたら私たち 」 作詞:カモシタサラ 作曲:カモシタサラ  ◆3rd EP『いい気分さ』 2023年7月19日発売   <収録曲> 1. PIP 2. ステップ 3. 手の鳴る方へ 4. 夜が明けたら私たち 5. ラストソング

    2023/08/10

  • 坂口有望
    「下克上」という言葉は私の根性そのものだった。
    「下克上」という言葉は私の根性そのものだった。

    坂口有望

    「下克上」という言葉は私の根性そのものだった。

     2023年7月26日に“坂口有望”がNew Single「URL」をリリース!タイトル曲はTVアニメ『ホリミヤ -piece-』エンディングテーマ。伝えたくても伝えられない一途な想いを“URL”というキーワードからストーリーに仕立て、切なさが入り混じった感情をポップなバンドサウンドにのせたラブソングとなっております。さらにカップリングには3月に配信した「下克上」に加えて、新曲「せかいいち」を収録!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“坂口有望”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回が最終回です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 下克上 」にまつわるお話。デビュー前に書いたこの歌に込めた想いとは。そしてその歌がデビュー6周年記念日の今、リリースされる理由は…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 音楽活動を始めた中学生の時、周りは自分より大人なバンドマンばかりだった。ライブハウスに制服で向かい、誰かが自分を珍しがって声をかけてくれるのを待った。背が低いのも相まって、心配そうに挨拶をしてくれた関西の先輩方には、とても感謝している。   しかし、ライブとなると、本当に一人である。大きいギターを抱えて、人前で歌うこと。目立ちたがり屋を公言していた私も、さすがにあまりの緊張に打ちのめされそうだった。その時、今思うと本当に子供っぽいなぁと思うのだけど、「今日の出演者の中で一番爪痕を残す」という、自分の負けず嫌いを利用した奮い立たせ方以外、乗り切る方法はなかった。   「下克上」という言葉は、インパクトもキャッチーさも何も狙っていない、私の根性そのものだった。その気持ちで、ライブをやりまくっていた(多くて月10本とか)高校一年生の時にかいた歌が「下克上」である。   メールの履歴を見返すと、「好-じょし-」と同じ日にスタッフさんに送っていた。かたやメジャーデビュー曲となった「好-じょし-」、デビュー6周年記念日にリリースすることになった「下克上」。ミュージシャンはこれだからおもろい。いつだって昔の自分を引っ張り出して味わえる冷凍保存みたい。   話を戻して、「下克上」がなぜそんなに時を経て世に放たれたのかという謎は、紛れもない私が封印していたから。段々とお客さんがついてきてくれるようになって、「下克上」を歌わなくても、自分でギアを上げられるようになったのだ。   そして2023年、昔のデータをスタッフチームと聴き返したら、改めて(いい意味で)おかしな曲だなと、解凍されることになりました。かつて弱い自分の武器でいてくれた「下克上」という曲を、全国47都道府県のワンマンライブでまた歌うことになるなんて。有難い限り。   ちなみに今は、下克上精神じゃなくて、どんな心持ちでライブをやっているかというと、大きく二つあって。一つは、自分が感動してしまうくらいで歌うこと。当たり前だけど、私が一番多く、生歌を聴いているから自分が感動するって凄く難しい。だから、自分が歌っていて鳥肌がたったり、泣いちゃいそうになった日には、いいライブだったと判断している。   もう一つは、次のライブへの架け橋を作ること。ライブは、後からお客さんがいくら分楽しめましたと支払うわけではない。だからこそ、ライブの本当の評価というのは、「リピートしてもらえるか」もっと辛辣に言えば「また前払いしてもらえるか」だと思う。誰一人置いていかない、2時間弱の間に架け橋を完成させるイメージで、ステージに立っている。先日「全国声波」追加公演も発表されました。全50公演、駆け抜けるぞ! <坂口有望> ◆紹介曲「 下克上 」 作詞:坂口有望 作曲:坂口有望   ◆New Single「URL」 2023年7月26日発売   <収録曲> 1. URL 2. せかいいち 3. 下克上 4. URL(Instrumental) 5. せかいいち(Instrumental) 6. 下克上(Instrumental)

    2023/08/08

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