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  • リリィ、さよなら。
    初めてそのテーマを見つめるきっかけになった曲なのだ。
    初めてそのテーマを見つめるきっかけになった曲なのだ。

    リリィ、さよなら。

    初めてそのテーマを見つめるきっかけになった曲なのだ。

     2019年8月7日に“リリィ、さよなら。”がニューアルバム『最終話までそばにいて』をリリースしました。彼がこのアルバムのコンセプトに据えたのは【花】です。収録楽曲の1曲1曲を花になぞらえ、楽曲を聴き終えたあと、ブックレットの最後に添えた花言葉を読むと、その曲の歌詞が色彩を放つ仕掛けになっているんだとか!  切ない歌詞と綺麗なメロディで聴く人の涙を誘う、彼ならではの世界を堪能できる楽曲はもちろん。これまでとガラっと変わった一面を魅せる楽曲も加わった全7曲が収録されております。さて、今日のうたコラムではそんなアルバムについての歌詞エッセイを、リリィ、さよなら。本人が執筆!4週に分けて記事をお届けしてきました。今回は プロローグ 、 アルバムセルフライナーノーツ【第1章】 、 【第2章】 、に続く【最終章】をご堪能ください…! 『最終話までそばにいて』 ~セルフライナーノーツ【最終章】~ 【M6. Clover 】  この曲は、リリィの中では珍しく「旅立ち」や「仲間」への熱い想いを歌った曲である。そもそも自発的に書こうとしたものではない。人からのリクエストで生まれた。  大学一年生の時に入ったサークルに憧れの先輩がいた。美しく、聡明で、先輩後輩男女問わず慕われ、僕のような人間にも明るく接してくれるとても素晴らしい人だった。19~20そこらの、いつも集まりの隅っこにいるような内気男子の僕には眩しすぎる先輩であった。ある日、たまたま先輩と帰りの電車が同じで、初めてゆっくり話をした際、先輩が卒業する時に歌を作ってほしいとのお願いがあった。 即決。  実に単純である。憧れの先輩からの卒業最後のお願いとなれば二つ返事である。もうそこから帰宅して、その日のうちに出来たのがこの歌だ。しかし決してラブソングではない、まあラブソングでもいい。どっちでもいい。自由に聴いてほしい。憧れの先輩を通して、それまで誰かの「卒業」や「旅立ち」に何も感じなかった僕が、初めてそのテーマを見つめるきっかけになった曲なのだ。  大切な人たちとのかけがえのない青春の物語が終わり、またそれぞれ歩き出す。生きていく上で当たり前のことだが、それだけじゃ割り切れない熱い気持ちを、これでもかと詰め込んだつもりだ。 大切にするよ 君と過ごした名もない日々 大切にするよ 君の隣で見た景色を 僕らだけの秘密さ  ここに青春が象徴されている気がするのだ。人から見たら取るに足らない時間、笑い、涙、衝突、怒り。その全てがどれほど価値のあるものか、それは「僕ら」だけが知っていればいいのだ。名前なんかなくていい。だけど確かに胸の中にずっと宝物のようにしまって生きていく。それが青春である。究極の内輪ネタである。それでいい。  聴いてくれる人の大事な人に贈ってほしい花束のような曲になった。この曲から今回のアルバム作りが始まったのだ。ちなみに余談も余談だが、なぜタイトルがクローバーかと言うと、前述の憧れの先輩と僕が過ごした学校の校章が“ペンマーク”というクローバーの形にそっくりなものだったからである。ペンは剣よりも強し。そう、青春とはやはり内輪ネタなのだ。 楽曲の花…「Clover」 花言葉…「約束」 【M7. モラトリアム 】 熱が出たからこんな夢で 目が覚めてしまったのかな 懐かしい君に手を引かれて 名前を呼んだ瞬間 朝が来た  まさに去年の冬、熱にうなされていた朝の出来事である。体調が悪い時は、とかく変な夢、怖い夢、悲しい夢を見やすい。少なくとも僕はそうだ。この日はもうずっと昔に好きだった人の夢であった。  僕に恋を教えてくれた人だった。優しくて、冷静で、だけど音楽を愛するパッションを持った素敵な人だった。好きで好きで仕方なかった。しかし自分の幼さゆえの失敗ばかりで最後は愛想をつかされてしまった。  不思議だった。もう何年も前の話で、忘れられたと思っていたのに。僕は夢の中で、相変わらずその人が好きで好きで仕方ないほどに恋をしていたのである。「人って一度愛してしまったら、簡単には忘れられないんだな。」と、そのとき自分でもよくわからない気持ちのまま、ぼんやりと朝方に思ったのだ。そして生まれた歌がこの曲である。  子供でも大人でもない、そんな不安定な時期の若者のありのままを書きたかった。聴き手にも、たまには昔の恋でも思い出しながら聴いてほしい。そんな少しビターで甘い一曲である。 楽曲の花…「サクラソウ」 花言葉「初恋」 【最後に…】  今回この企画をいただいて、初めてセルフライナーノーツというものを全曲分、真剣に書かせていただいたのだが、本当に貴重な経験となった。アルバムというものは、制作期間中はバタバタなので、意外と自分の楽曲を落ち着いて見返す時間がないものである。僕はそうだ。  歌は、聴き手が自由に想いを重ねて聴くことが一番だと思っているので、これはセルフライナーノーツでもあり、僕という人間ひとりの個人的感想でもある。タイトルに『最終話までそばにいて』と名付けたアルバムだが、その言葉通り、少しでもこれを読んでいただいたあなたの人生のお供にしていただければ、作者としては僥倖である。 最後に一つ言わせてほしい 「本当にめっちゃいい曲詰まったアルバムだから聴いて!お願い!マジで!!!(大声)」 以上。 それではこれにて連載はお終い。 長文、乱文に付き合ってくれてありがとう。 またお会いしましょう。 <リリィ、さよなら。 ヒロキ> ◆ニューアルバム『最終話までそばにいて』 2019年8月7日リリース POCS-1816 ¥1800+税 <収録曲> 1.その手にふれたあの日から 2.甘い生活 3.Lovin’you? 4.Your best friend 5.コールドスリープ 6.Clover 7.モラトリアム

    2019/08/28

  • イチオシ!
    甘い匂いに誘われてしまう、どうしようもない心をこう例えるか!
    甘い匂いに誘われてしまう、どうしようもない心をこう例えるか!

    イチオシ!

    甘い匂いに誘われてしまう、どうしようもない心をこう例えるか!

     歌詞愛好家のみなさま。歌ネットにて、毎月お届けしている 『言葉の達人』 はチェックされていますか? 作詞家をはじめ、音楽プロデューサー、ミュージシャン、詩人、などなど【作詞】を行う“言葉の達人”たちが独自の作詞論・作詞術を語るこのコーナー。8月は、有森聡美さんがご登場。現在、第186回を迎えております。    さて、今日のうたコラムではそんな『言葉の達人』から、達人たちが教えてくれた“「やられた!」と思わされた1曲”を、ダイジェストでご紹介! 【前編】 に続く【後編】では、さだまさし、中嶋ユキノ、杉山勝彦、宮川弾、高橋優、仲宗根泉(HY)、槇原敬之、7名の回答をご堪能ください…! <さだまさし> 石川さゆり「 津軽海峡・冬景色 」です。出だしの<上野発の夜行列車 おりたときから 青森駅は雪の中>という風景描写がとにかく素晴らしい。そのあとの<北へ帰る人の群れは 誰も無口で 海鳴りだけをきいている>には雪国に住む人々の心や姿が目に見え、海鳴りが聞こえ、寒さまで伝わるようです。素晴らしい作品です。 <中嶋ユキノ> 中島みゆきさん「 糸 」です。人と人が巡り会うこと、生きていくこと、繋がっていくこと、それを短い文章の中でとても繊細に描かれた楽曲だと思います。 <杉山勝彦> Mr.Childrenの「 GIFT 」です。この曲は、NHK北京オリンピック・パラリンピック放送テーマソングとしてリリースされた楽曲なのですが、<降り注ぐ日差しがあって だからこそ日陰もあって そのすべてが意味を持って 互いを讃えているのなら もうどんな場所にいても 光を感じれるよ>という歌詞に感動しました。 オリンピックというと「金メダルを目指せ!」という歌詞が多くなりがちですが、勝者になれる人の数は少数で限られているけれど、人生をかけて挑戦すること、技を競うことの価値はそれだけではなくて、ある種、陰になった人にも光を感じられるということを歌っていて、その時代と当時の自分の気持ちと一致して、すごく感動して素晴らしいなと思って毎日聴いていました。 <宮川弾> 幼いころから聴こえてくる音楽にドキドキさせられてチェックすると大抵、康珍化さんの作詞でした。堀ちえみさんの「 稲妻パラダイス 」にでてくる<消えない陽焼け 残してあげる>という詞は、まさに消えないものをボクの心に残しています。言葉だけ見るとサディスティックなのに、メロディーと合わさるとかわいい。 歌詞に於けるこういう感覚って現代ではままあると思うのですけど、1984年のボクはテレビを凝視したまま動けませんでした。今にして思うと、堀ちえみさんの健康的なルックスもイメージとして加味したうえでの作詞なのでしょうね。もうずるいし、脱帽です。改めて読んでみて、がっつり影響を受けていることに自分でも驚いています。 <高橋優> 槇原敬之さんの「 軒下のモンスター 」。よく聞く“君のことが好き”的ラブソングとはひと味もふた味も違う、でも正真正銘のラブソング。孤独な愛のかたち。こういう言葉を楽曲に落とし込める技術に僕は鳥肌が立ちました。 <HY・仲宗根泉> 槇原敬之さんの「 ズル休み 」です。好きな人に想われない切なさを書かれているだけかと思いきや、詞の中の主人公もまた誰かに想われているんだよ。って、まるで小説のようなどんでん返しの詞にハッっとさせられました。 <槇原敬之> aikoちゃんの「 カブトムシ 」。すごいなぁ~と思いますね。甘い匂いに誘われてしまう、どうしようもない心をこう例えるか!って、感動しましたね。ほかにもユーミンだったり中島みゆきさんだったり、いろんな人のいろんな歌詞に「やられた!」がありますよねぇ。そういうものに触れられるとき、至福の喜びを感じますね。  いくつもの楽曲で、わたしたちの心を揺さぶってきた達人の心をも、揺さぶった名歌詞の数々。どんなところに「やられた!」のか、その視点や捉え方を読むのも、また面白いですよね。もちろん、9月に登場予定の“あの達人”にも“「やられた!」と思わされた1曲”を訊いておりますので、是非その回答もお楽しみに!

    2019/08/27

  • イチオシ!
    存在への強い肯定がそこにはあって、優しい歌詞だなと。
    存在への強い肯定がそこにはあって、優しい歌詞だなと。

    イチオシ!

    存在への強い肯定がそこにはあって、優しい歌詞だなと。

     歌詞愛好家のみなさま。歌ネットにて、毎月お届けしている 『言葉の達人』 はチェックされていますか? 作詞家をはじめ、音楽プロデューサー、ミュージシャン、詩人、などなど【作詞】を行う“言葉の達人”たちが独自の作詞論・作詞術を語るこのコーナー。8月は、有森聡美さんがご登場。現在、第186回を迎えております。    さて、今日のうたコラムではそんな『言葉の達人』から、達人たちが教えてくれた“「やられた!」と思わされた1曲”を、ダイジェストでご紹介!まず【前編】では、有森聡美、Sally#Cinnamon(Heavenstamp)、平義隆、玉井健二、志倉千代丸、大宮エリー、水野良樹(いきものがかり)、7名の回答をご堪能ください…! <有森聡美> 作詞家として、やられた!と言うより、オーディエンスとして聞いてやられたのは、小田和正さんの「 君住む街へ 」です。私の事だわって、ほんとファンと同じ目線で聞いています。あの歌詞と小田さんの声や、生きて来た歴史からの優しさを感じます。ユーミンの世界観も大好きです。沢山影響もパワーももらったし、なにより夢をもらいました。玉置浩二さんにもずっと歌詞を書いてみたいと思っています。そして、やられた!と思わせたいです。 <Sally#Cinnamon(Heavenstamp)> 井上陽水さんの「 最後のニュース 」。最初に知ったのは奥田民生さんがカバー曲として演奏していたライブ映像でした。人間が向き合い続けなければならない問題に正面から、壮大かつ身近な表現で歌詞にされていることに衝撃を受けました。決して遠い場所での問題ではないのだよと、訴えかけられている気持ちになったことを覚えています。 <平義隆> かぐや姫の「 神田川 」です。はじめて聴いた当時小学生でしたが、経験したことないアパート暮らしや銭湯をリアルに想像できたことが凄いと今でも思います。 <玉井健二> これは!と思った種はたいていは野田洋次郎さんに取られています。その上でこの人には決して叶わないんだな、と感じさせられたのがYUKIちゃんの「 Home Sweet Home 」。努力で補えない圧倒的な才能があることを実感としてこの時知りました。 <志倉千代丸> やられた!というより「流石すぎる!」に近いのですが、ピンクレディーさんの「 サウスポー 」ですかねぇ。楽曲の構成の中で、要所要所にある強気な面、弱気な面、伝わってくる緊迫感。構成と歌詞がリンクしているのはもちろん、言葉のハマリも流石の一言です。まるでミュージカルのようにドラマが見えてくる様は、楽曲という枠を越えた何か別ジャンルの作品にも思えます。 <大宮エリー> 松本隆先生の詩はもう全部好きですよ。< 渚のバルコニーで待ってて ラベンダーの 夜明けの海が見たいの >なんて、書けないですよー。 <水野良樹> 「やられた!」という言葉のニュアンスとは違うかもしれませんが、椎名林檎さんの「 ありあまる富 」の歌詞は最近、読み直してみて、とてもすばらしい歌詞だと感動しました。存在への強い肯定がそこにはあって、優しい歌詞だなと。言葉づらだけになってしまいがちな応援ソングより、よっぽど励まされました。 【後編】へ続く!

    2019/08/26

  • miwa
    ああすれば、こうすれば、こうしたらなんて。
    ああすれば、こうすれば、こうしたらなんて。

    miwa

    ああすれば、こうすれば、こうしたらなんて。

     2019年8月14日に“miwa”がニューシングル「リブート」をリリースしました。タイトル曲は金曜ドラマ『凪のお暇』主題歌として書き下ろされた楽曲。毎回ドラマのエンディングのたびに、視聴者から「この歌が流れるタイミングが最高!」との称賛の声がSNSに上がっております。尚、歌ネットの注目度ランキングでも首位を記録した人気曲です。 ああすれば こうすれば こうしたら なんて考えて 進めないでいるなら 複雑な感情 全部捨てちゃえ 「リブート」/miwa  ドラマ『凪のお暇』の主人公(黒木華)は、OLとして働いていた28歳の女性。いつも人の顔色を伺い、場の空気を読みすぎ、無理をした結果ある日、心身ともにダウン。それをきっかけに「私の人生、これでいいのだろうか…」と自分を見つめなおし、会社を辞め、マンションも解約し、付き合っていた彼氏を含め、すべての人たちとの連絡を絶ち、人生をリセットすべく新生活をスタートさせるところから物語は展開していきます。  そして、彼女を追いかける、元カレ(高橋一生)はちょっと性格に難あり。また、彼女の新たな住居であるアパートの隣人(中村倫也)も、一見やさしいけれど、元カレとは違うタイプの難あり。現在、3人の三角関係は周りの人たちを巻き込みながら、複雑にこじれつつ進行中です…。さて、そんな3人のどの立場で聴いても響くのが、miwaの主題歌!  miwaのブレスを合図に、思いきり吐き出される冒頭のフレーズ。ドラマの登場人物はまさに<ああすれば こうすれば こうしたら>とそれぞれの“たられば”を考えては<複雑な感情>に囚われ<進めないでいる>人ばかりですが、わたしたちにも、そんなときってありますよね。でも“選ばなかったほう”ばかり考えていても<時間まで無駄>でしょう。 ああすれば こうすれば こうしたら なんて考えて 時間まで無駄でしょ 胸の痛み 蹴飛ばし舞い上がれ 愛してる 愛してる 愛してる なんて 本音さえ言えないでいるなら 複雑な感情 全部捨てちゃえ 「リブート」/miwa ああしたい こうしたい こうしたら なんて言わなくちゃ 叶わないままでしょ 高いヒール 蹴散らし 舞い上がれ 信じてる 信じてる 信じてる 私は私 幸せになるんだ 複雑な感情 全部捨てちゃえ 「リブート」/miwa  だからこそ、miwaはこの歌で、すべての“たられば”人間に「リブート」するパワーを与えようとしているのです。あえて「リセット」ではなく“「リブート」=再起動”という言葉を使っているところも重要。まず「リセット」とは、状況を切り替えるために、いったんすべてを最初からやり直すこと。ゼロになることを意味する言葉だと思います。  きっとドラマの主人公も“全部リセットしたい!”という気持ちだったはず。だけど実際のところ、自分のすべてをなかったことにするのは難しいですし、今までの人生にだって少なからず価値はあるはず。ゆえに“不可欠でない要素=<複雑な感情>”だけを<全部捨てちゃえ>とmiwaは歌うのはないでしょうか。    つまり自分の核となる部分、大切にしたいところは残したまま“「リブート」=再起動”して、新たに仕切り直していこうと伝えているのです。たとえば<愛してる 愛してる 愛してる>という本音や<ああしたい こうしたい>という願望。それらは失わないように、ここから<私は私 幸せになるんだ>という意志を持って、歩き出すのです。 これで良いの 間違ってないよね 微妙なメリット 気まずいサルート 華麗にイグジット 共に笑うアミーゴ ああすれば こうすれば こうしたら なんて考えて 時間まで無駄でしょ 胸の痛み 蹴飛ばし 舞い上がれ 愛してる 愛してる 愛してる なんて 本音さえ言えないでいるなら 複雑な感情 全部捨てちゃえ 「リブート」/miwa  ときには<間違ってないよね>と誰かに尋ねたくなるときもあるでしょう。でも<複雑な感情>を全部捨てちゃって、ぐずぐずした人間関係から<華麗にイグジット>すれば、そこには新たな<共に笑うアミーゴ>が待っているはず。笑顔になれるはず。そうやってmiwaは「リブート」に伴う不安も、強く吹き飛ばすかのようにこの歌を歌います。    ああすれば、こうすれば、こうしたら、と今日も悩んでいるドラマの登場人物たちにとって、そしてあなたにとって、miwa「リブート」がお守りになりますように。やがて<胸の痛み 蹴飛ばし 舞い上がれ>る日がやってきますように…! ◆紹介曲「 リブート 」 作詞:miwa・katsuhiko sugiyama 作曲:miwa

    2019/08/23

  • イチオシ!
    7組のアーティストの“スランプ脱出法”をご紹介…!
    7組のアーティストの“スランプ脱出法”をご紹介…!

    イチオシ!

    7組のアーティストの“スランプ脱出法”をご紹介…!

    じっと耐えて嵐が去るのを 待ったほうがいい時期というのがある。 目の前にある障害物を避けて 遠回りしたほうがいい場合も多々ある。 (真梨幸子『クロク、ヌレ!』より引用)  心が挫けそうなとき、ピンチに遭遇したとき、スランプに陥ったとき、あなたならどうやってその時期を抜け出しますか? 今日のうたコラムでは、そんなときの参考になりそうな言葉をアーティスト過去インタビューよりご紹介。彼らには、どんなスランプがあるのか or あったのか。それらをどのように越えているのか。7組の回答に注目です…! <井上苑子> 曲作りのスランプは常にあります(笑)。歌詞が毎回わりと行き詰まるんですよ。タイアップの曲だとテーマがあるじゃないですか。それに沿って自分があまり深掘り出来ないときに、かなり模索しますね。また1から考え直したりとか、まったく違う視点からみるようにしてみたりとか、そうやって最終的にはなんとか抜け出します。 <MACO> スランプに陥るのは、歌詞を書くときが多いです。みんなからあんまり「良いね!」って言われないから…(笑)。まだ曲が世に出る前に、MACOがその歌詞を初披露すると、スタッフのみんなが「ん?」ってなるときが結構あるんですよ。だから今もその瞬間が一番緊張しますね。でもファンのみんなが聴いて「ん?」ってなる状況が一番怖いので、リリースされる前にものすごく試行錯誤します。 アルバム『FIRST KISS』や『love letter』あたりでもかなり悩んでいましたね。私はいつも100%自分が書きたいことを書いているんですけど、ニュアンスとか言い回しが、他の人に伝わりづらいことも多いみたいで。この表現じゃダメなんだって気づかされるというか。そういうときに「こうしたらもっとたくさんの人に届くよ」というアドバイスをいただいて、頭を悩ませながら改善していきますね。 自分の言葉で伝えたい。でもたくさんの人に届けたい。その両方のバランスを取るのは大変ですけど、今は一番そこが大切ですかね。自分が信頼できるスタッフの方たちと、その歌詞の最高到達地点まで行けるように作り上げてゆきたいという気持ちが、最近より強くなっています。 <阿部真央> スランプ期は結構ありまして。とくに3枚目のアルバム『素。』のときは、それまでの2枚のアルバムでもう学生時代のストックを使い切ってしまっていたので、アルバムのために新たに曲を作るということを初めてやったんです。 まずストックがない不安があったし、ツアーなども並行してやっていくなかで書く時間もマインドもなかなか作れなくて。そのときは相当大変でしたね。でも結果的には、その疲れた気持ちを曲にした「モットー。」が生まれたりもしたので、わりと1、2枚目のアルバムと同じように、歌詞に“素”を出せたなという感じはしますね。 <コレサワ> スランプ期には、書けないというより、降りてこない。私は書こうと思って書くのではなくて、自然と曲ができるタイプなんです。でもメジャーデビューをして、初めて“締め切り”がある状況になって。そこで「あ~出てこないなぁ…」という壁にぶち当たりました。でもまぁ「出てこなくても、死ぬわけじゃないから!」って思っています。 あまり自分を追い詰めずに「できなかったらしゃーないわ!」くらいの感じでいる。そうやって気持ちが楽になった時にこそ、曲って降りてくることが多いので。曲作り以外でも、楽になりたいときとか、すごく嫌なことがあったときとか、明日は行きたくないなぁってときには「でも死ぬよりはマシやから、頑張ろう!」って思うようにしています。自分の心に逃げ場をひとつ作っておくことって大事なんですよね。 <柴田淳> 2014年12月に『バビルサの牙』というアルバムをリリースしたんですけど、その1年半くらいほど前に大失恋をしまして…。その痛手から目を背けるために1年半で3年分くらいの仕事を詰め込んでしまったんです。仕事をしている時は、楽しいし必死だから、傷ついていたことなんて忘れていられる。だから悲しみに向き合わずに過ごせたんです。でも、それが終わった瞬間に、一気に身体も心も壊れてしまったんですよね。 しかも、痛みを感じないようにしていた期間が長かったからこその反動っていうんですかね、ものすごく膿がたまっているような状態で。時間が解決してくれるどころか、傷の量がかなり増えてしまっていて…。その状態で『バビルサの牙』を作らなければならない時期になり大変でした。バビルサは、ジャケットを見るだけで今でも涙がこぼれてきてしまう、本当にボロボロの私が形になっています。 初めて本気で「仕事やめようかな」って思いました。なんで歌っているんだろう、なんで仕事しているんだろう、なんで生きているんだろう…ってところまでいってしまって。それは単に「死にたい」とかそんなことではなくて、漠然と「もう疲れた。自由になりたい」って思ってしまったんです。 でもそうやって“身も心も休みたい、好きな人もいない、どうしよう”って時にちょうどテレビ出演の話をどんどん頂いたので、良い意味で時間を埋めることができたんですよ。全く違う世界に飛び込むことは何もかも新鮮で、心のリフレッシュにもなり、結果的に私の心を救ってもらいましたね。 <ゴールデンボンバー・鬼龍院翔さん> 曲作りのスランプはあまりないですね。ただ「女々しくて」が売れ過ぎた時は、もう一曲こんな大ヒットを作り出さなきゃと思っていたけど全然できなくて、スランプなのかなぁと思っていました。でもそんなこと関係ないんですよね。 「女々しくて」だって、リリースした時は売り上げ77位で、そのまますぐ圏外になって、しばらくはファンの間でしか知られていない曲だったんです。それが2年後くらいに何故かヒットしましたからね。どんな曲がいつ何で流行るかなんて誰にもわからないんですよ。だから、僕はもうヒットしなきゃという悩みからは脱出して、自分が良いと信じる曲を作るのみです。 <erica> 【告うた】が“片想いソング”だけを意味していた時期は、スランプに陥りました。告白のラブソングとなると、どうしてもワードが限られてきまして。いっぱい作っていると「これ前にも使ったな…」というフレーズが出てきちゃうんですよ。それで「違うワードに変えなきゃ」と言葉を選び直したりしていました。 でもそれだと結局、作品としてしっくりこなくて。最初に選んだ言葉が「これを伝えたい」という素直な想いで、やっぱり他の言葉では越えられないんですよね。だから「たとえ何回使っていたとしても、使いたいと想った言葉を入れよう!」と決めてからは、だいぶ楽になったような気がします。  井上苑子やMACOのように【とにかくより良い形を模索する】か、阿部真央のように【スランプ期の気持ちさえ何かに昇華する】か、コレサワのように【自分の心に逃げ場を作っておく】か、柴田淳のように【全く違う世界に飛び込む】か、鬼龍院翔やericaのように【スランプをきっかけに本当に大切な信念にたどり着く】か。  わたしたちの恋愛や仕事や勉強や人間関係、あらゆる悩みにも通じる“スランプ脱出法”ではないでしょうか。前に進みたいのに、何をどうしたらいいのかわからないという方。是非、自分の心身に合った方法を試してみてください。そして、いつかそのスランプ期のことを笑って話せる日がやってきますように…!

    2019/08/22

  • リリィ、さよなら。
    その当時はしっくり来なかった歌詞が、未来の自分に追いついてくる。
    その当時はしっくり来なかった歌詞が、未来の自分に追いついてくる。

    リリィ、さよなら。

    その当時はしっくり来なかった歌詞が、未来の自分に追いついてくる。

     2019年8月7日に“リリィ、さよなら。”がニューアルバム『最終話までそばにいて』をリリースしました。彼がこのアルバムのコンセプトに据えたのは【花】です。収録楽曲の1曲1曲を花になぞらえ、楽曲を聴き終えたあと、ブックレットの最後に添えた花言葉を読むと、その曲の歌詞が色彩を放つ仕掛けになっているんだとか!  切ない歌詞と綺麗なメロディで聴く人の涙を誘う、彼ならではの世界を堪能できる楽曲はもちろん。これまでとガラっと変わった一面を魅せる楽曲も加わった全7曲が収録されております。さて、今日のうたコラムではそんなアルバムについての歌詞エッセイを、リリィ、さよなら。本人が執筆!4週に分けて記事をお届けいたします。今回は プロローグ 、 アルバムセルフライナーノーツ【第1章】 に続く、【第2章】をご堪能ください…! 『最終話までそばにいて』 ~セルフライナーノーツ【第2章】~ 【M3. Lovin' you 】  【第1章】で述べた「やらなかったことをしよう」という気持ちで作った曲がこれである。実際に楽曲を聴いていただければすぐお分りいただけるだろうが、歌詞を見ただけてもそれは明白である。「なんかキツいこと言ってるなこれ。」と言った感じの。  リリィが今まで発表した楽曲の歌詞は「ありがとう」や「ごめんね」といった、恋愛や人生に関する、優しく切なく美しいものが多かったように思う。そうしたかったから沢山作ってきた。  が、もう別に初々しい自分な訳でもないし、大人なんだから色んなことがあるから、色んなこと言ってもいい。そう思って今回の曲ができた。アルバムの曲で最後に完成した。 綺麗売りしてる君が 台無しになっていくのが見たいな  まさにこの歌詞の通り、綺麗なだけじゃない自分の側面を初めて曲にできたように感じる。作る時、できた時、レコーディングする時。それはそれは気持ちよくて楽しかった。  歌詞の内容的には現代を生きる人間のうしろめたい部分を書いている。「結局どんな綺麗な言葉を振りかざしたってお前もやってることはやってるだろ」これが私のこの曲に対する気持ちである。  大人になると、本音と建前のはざまで気持ちがすり減っていくことが多い。恋愛も綺麗なものばかりではない。そんなことを堂々と開き直った曲である。またSNS時代に少し触れてもいる。 アリバイ工作抜かりないぜ SNSはノータッチ 聖人君子の顔して みんなやってることは同じだね 見ざる 聞かざる 言わざるって嘘つけ お前は猿以下でござる  これは本当に「あるある」だと思っている。SNSで24時間あらゆる人間と繋がれる現代ならではの。ログインの時間、ちょっとした投稿内容、そんなとこからも誰かから見られることを意識してアリバイ工作してしまう。どこからか漏れてしまう、どこからか炎上してしまう。そんな可能性を胸に抱く現代人の気持ちを表してみた。  ここまで書くと、すごく辟易してしまうような楽曲にも感じられるが、その分、曲調は初挑戦のファンクに仕上がっていてノリノリなので安心して聴いてほしい。手拍子してくれてもいい。今後はこのようなもっと自由な曲も作っていこうと自分に勇気を与えてくれた楽曲。ぜひ楽しいひとときのお供にしてほしい。 楽曲の花…「クレオメ」 花言葉…「秘密のひととき」 【M4. Your best friend 】  これはリリィ、さよなら。王道の報われない恋シリーズ的な1曲である。端的に言うと、ずっと好きだった子が結婚しちゃうと言う内容である。  この曲を完成させたのはまだ21歳の大学生の時だった。半分ノンフィクション、そして半分は想像で書いた。しかし当時は、歌っているときに自分自身、あまりリアリティを感じられず、歌っていてもいまいち気持ちが乗ることがなく、何年もストックの中で寝ていた曲だ。  しかし不思議なもので、ソングライターあるあるかもしれないが、時間が経って、その当時はしっくり来なかった歌詞が、未来の自分に追いついてくる。そんな現象が起こるのだ。この曲がまさにそれである。その当時、想像と背伸びをして書いた曲は、20代後半になった今の自分にピッタリの今まさに「等身大」の曲となって歌えるようになったのだ。 特別じゃない僕らは約束もできないまま そのうち来る別れを待つだけ 回る回る世界でやっと巡り逢えたのに 抱きよせれば醒めてしまう夢  このフレーズのように、大人の恋の方がずっとずっと切なくて難しいのかもしれないと最近思う。「結婚」「仕事」「生活」「お金」「責任」などが伴い、手放しに恋愛することが難しい。  オーガニックでアンビ感のあるバンドサウンドに乗せて、そんな少しビターな大人の事情をはらみつつ、それでも恋する甘酸っぱい気持ちも詰まった1曲で2回お得な仕上がりになったと思っている。 楽曲の花…「シオン」 花言葉…「君を忘れない」 【M5. コールドスリープ 】  アルバムに毎回「SFシリーズ」という自分の趣味嗜好を詰め込んだ曲を1曲入れるようにしている。アンドロイドもの、記憶喪失もの、輪廻転成ものなどだ。過去曲の中でいうと以下である。 でも、もし生まれ変わったらその時は探すからね 「 約束 」/リリィ、さよなら。 (1stアルバム『リリィ、さよなら。』収録) たしか君に叱られたこと たしか君を傷つけたこと たしか君と笑い合っていたこと ぜんぶ ぜんぶ 思い出したよ だから だから 「 フラッシュバック 」/リリィ、さよなら。 (2ndアルバム『ハッピーエンドで会いましょう』収録) 君を最期まで大切に想える 世界で一番シアワセな機械さ 「 シアワセな機械 」/リリィ、さよなら。 (3rdアルバム『どうして君は世界で一人』収録) きっと世界に『一人』きりなら 心なんてものは 生まれなかったんじゃないかなって思うんだ。 すべてが君の手で生まれた 「 ハンドメイド」 /リリィ、さよなら。 (4thアルバム『愛する以外になかったからさ』収録)  そして今回も1曲作ったSFシリーズが「コールドスリープ」である。「コールドスリープ」とは、SFものに出てくる冷凍睡眠のことで、生き物を凍らせて何100年も生きながらえさせるという架空の技術である。なんともロマンを感じる。  まずタイトルから先に作った。題材が題材のため作詞は難航したが、曲はすぐできたパイプオルガンやチェンバロが入り神秘的なサウンドにも仕上がった。この曲はリリィの曲の中では珍しくかなり抽象的な歌詞内容になっている。本当は自分の中で明確なストーリーが存在していてそれを話したいのだが、聴き手に余白を与える、自由に聴いてもらうということを大事にして、あえて語らないこととする。  結論だけ述べると「世界中であなたしかあなたがいないという絶望と、それゆえの想い。」みたいなものである。人を愛する気持ちの真理に触れているような気がして、個人的にとても気に入っている作品である。 楽曲の花…「スターチス」 花言葉…「永遠に変わらない」 <リリィ、さよなら。> 【最終章へ続く!】 ◆ニューアルバム『最終話までそばにいて』 2019年8月7日リリース POCS-1816 ¥1800+税 <収録曲> 1.その手にふれたあの日から 2.甘い生活 3.Lovin’you? 4.Your best friend 5.コールドスリープ 6.Clover 7.モラトリアム

    2019/08/21

  • 大原櫻子
    月を見れば君思う、会いたくてバカでしょ?
    月を見れば君思う、会いたくてバカでしょ?

    大原櫻子

    月を見れば君思う、会いたくてバカでしょ?

    呼吸をすることさえ恋をすることの 副作用だとしたらどうする (鈴木晴香)  こちらは歌人・鈴木晴香さんの作品。生まれたときから、当たり前に繰り返してきた【呼吸】がもし【恋】の【副作用】だとしたら…。そんな仮定をするほど【恋をすること】が生きることの“主”になっている現状が、伝わってきます。また、【呼吸をすること“さえ”】ということは、他にも自分のなかに様々な【副作用】が生じているのでしょう。  そうした自分の変化に「どうしよう…!」と思う気持ち、だけどどうしようもない気持ち、一度でも恋をしたことがある方ならわかりますよね。さて、今日のうたコラムでは、ピックアップした短歌にも通ずるような新曲をご紹介。2019年7月31日に“大原櫻子”がリリースしたニューシングル『I am I』のカップリング曲「未完成のストーリー」です。 君の言葉が 私の星に咲き誇る 土曜日 携帯光るたび ニヤけてしまって 本当はこんなキャラじゃないんだ 返事だってまめじゃない 膨らむこの思いに 気づきませんように 衣替えするみたいに ダンボールに気持ち押し込み 友達のままいれたら 楽に呼吸できるのに 「未完成のストーリー」/大原櫻子  作詞を手掛けたのは、高橋久美子さん。AbemaTVの恋愛リアリティーショー『恋する 週末ホームステイ2019・夏「秘密」』主題歌となっている1曲。実は、この歌にも【恋をすることの副作用】と言えそうな変化がいくつも綴られているんです。本当は<携帯光るたび ニヤけて>しまうようなキャラじゃないし、<返事だってまめじゃない>主人公。    それなのに<携帯>が<光る>瞬間を毎回、見逃さないほど<君>からの返信を気にしてしまう。些細な<君の言葉>が<私の星に咲き誇って>日常を輝かせる。もちろん<返信だってまめ>にする。すべて<膨らむこの思い>のせい。つまり【恋をすることの副作用】なのです。でも、そのことをまだ<君>には気づかれたくない模様。  それゆえに、いっそ“LOVE”という感情を<衣替えするみたいに ダンボールに>押し込んで、代わりに“LIKE”を取り出して<友達のままいれたら>と願うのでしょう。ただ【恋】はそう簡単には操れないんですよね。どんどん<膨らむこの思い>は押し込むことなんてできなくなって、心いっぱいに広がって、呼吸さえしにくい状態に。まさに【呼吸をすることさえ恋をすることの副作用】となっております。 月を見れば 君思う 会いたくて バカでしょ? 二人だけ宇宙に浮かぶ 未完成の星 眠れないの 君のせい 朝昼夜夢でも ページめくり進みたいけど 今日も未完成のストーリー 「未完成のストーリー」/大原櫻子  会いたくてバカでしょ? と、<本当はこんなキャラじゃない>はずの<私>ならではの言葉で“好き”が溢れるサビ。自分でも<バカでしょ?>と笑っちゃうくらい、というより、無理にでも自虐して笑ってみないと、どうにかなりそうなくらい、日常のなかでいつも<君>を思っているのです。月を見ても、朝昼夜夢でも。らしくないロマンティックな<ストーリー>を描いているのです。 カーテン揺らす夜風が 君を運んできたらいいな 子どもじみた妄想 ゆれる 二つの赤い花 月を見れば 君思う 気づいてるでしょ ずるい人 優しい棘が心に ずっと 抜けなくて 眠れないの 君のせい 朝昼夜夢でも 転んでも君と一緒なら きっと痛くないと思うの 「未完成のストーリー」/大原櫻子  さらに、歌が進めば進むほど“らしくない私”の素直な想いはこぼれてゆきます。やっぱり<子どもじみた妄想>と自虐してしまうけれど、頭に浮かぶ可愛らしい気持ち。<気づいてるでしょ ずるい人>とすねる気持ち。そして<転んでも君と一緒なら きっと痛くないと思うの>と“一緒の未来”を望む気持ち。もう<膨らむこの思いに 気づきませんように>とは、願っていないでしょう。 君に気持ち伝えたら 自分も好きになれるのかな 奇跡はもう起こってるの 咲き誇れ赤い花 「未完成のストーリー」/大原櫻子  そして今、胸にあるのは“君に気持ちを伝えたい”という願い。きっと、そう願えるようになったことも【恋をすることの副作用】のひとつ。そしてそれらのあらゆる変化は、何もかも<奇跡はもう起こってる>ことの証ではないでしょうか。自分がこんなに変われるほど好きな人に出会えた。それこそが<奇跡>なのです。 眠れないの 君のせい 君もそうだといいな ページめくり進む勇気を きっと完成するストーリー 「未完成のストーリー」/大原櫻子  こうして幕を閉じてゆく歌。最後の最後では<ページめくり進む勇気を>を持ち「未完成のストーリー」を完成させようという“意志”が輝いております。今、恋をしているあなた。本当はこんなキャラじゃないと、気持ちにフタをしようとしているあなた。是非、大原櫻子「未完成のストーリー」を聴いてみてください。あなたの「未完成のストーリー」も、いつか大好きな人と完成する日が来ますように…! ◆紹介曲「 未完成のストーリー 」 作詞:高橋久美子 作曲:小名川高弘 ◆10thシングル「I am I」 2019年7月31日発売 初回限定盤 VIZL-1621 ¥1,389+税 完全生産限定盤 VIZL-1622 ¥1,852+税 通常盤 VICL-37488 ¥1,111+税 <収録曲> 1.I am I 2.未完成のストーリー 3.泣きたいくらい -Englishver.-

    2019/08/20

  • reGretGirl
    こんなことなら気持ち確かめるんじゃなかったよ。
    こんなことなら気持ち確かめるんじゃなかったよ。

    reGretGirl

    こんなことなら気持ち確かめるんじゃなかったよ。

     2019年9月25日に“reGretGirl”が3rdミニアルバム『soon』をリリースします。現在、発売に先駆け、収録曲「テレフォン」が先行配信中&歌詞公開中です。今日のうたコラムではそんな新曲をご紹介。これまで様々な失恋ソングを放ってきた彼らですが、この新曲にもまた、ひとつの恋が失われていくときのリアルな感情が綴られているんです。 顔を見ればまだ終わらせられそうにないって言うなら 別れる必要ないでしょ 「テレフォン」/reGretGirl  顔を見ればまだ終わらせられそうにない。だからこの「テレフォン(電話)」で終わりにしたい。そう恋人に告げられたところから、歌は幕を開けます。きっと恋人は、主人公のことを嫌いになったわけではありません。ゆえに会えば“情”が湧き、ズルズル続けてしまうこともわかるのでしょう。でも、かといって<別れる必要ない>わけではないんですよね。 最近なんだか冷たい 今どう思っているのか確かめてみたい 5月下旬、窓からの夜風と返事は冷たかった 「先が見えない」「一緒にいられない」 「でも会えば別れられそうにない」 納得のいかない言葉を耳に詰めるしかなかった ずっと同じでいる事はこんなにも難しいのか 「最後に会ってほしい」にどうして答えてくれないんだ 「テレフォン」/reGretGirl  そもそも何故、これが最後の電話になりそうなのか。それは主人公が<最近なんだか冷たい>恋人の言動を不安に思い、思い切って<今どう思っているのか>を<確かめてみた>から。すると、答えは歌詞の通り。まさか“別れ”までは予想してなかったことでしょう。ただ、恋人の言葉からはこの決断が突然のものではないことが伝わってきます。  まず、時は<5月下旬>です。恋愛サイトによると、恋人が別れやすい時期は、新年度が始まる少し前である2月下旬~3月だそう。4月までに中途半端な関係をリセットしたくなるため。ですが同時に、バレンタインデーやホワイトデーといった大きなカップルイベントもございます。おかげでひとまず魔の2月下旬~3月を乗り切れる恋人たちも多いんだとか。しかし、スタートの季節を過ぎた<5月下旬>頃、再び魔の時期は訪れるのです。  新しい環境で、新しいご縁が深まってきたり。逆に5月病に陥って、落ち込んでいたり。そんなとき「自分が一生一緒にいたい人とは…」と、恋愛面の現実もシビアに考えますよね。この歌の恋人も然り。それが<最近なんだか冷た>かった理由です。考え尽くした結果“もう無理”という答えにたどり着いたのでしょう。そして、決断の告げ時に迷っていたところ、タイミング良く(悪く?)主人公が電話をかけたのではないでしょうか。 確かめ合った愛、くだらない約束、 こぼした愚痴、ふたりだけの夜、 寂しさだけで押したボタン 内容なんて無くてよかった 「繋がり」をただ感じていたかった 会えない距離をいつも埋めてくれていた 「テレフォン」/reGretGirl  <ずっと同じで>いたかった。<内容なんて無くてよかった 「繋がり」をただ感じていたかった 会えない距離をいつも埋めてくれていた>と思っていた主人公。でも、恋人にとっては、それじゃダメだったのでしょう。変わりたかった、変わってほしかった、会って「繋がり」を感じたかった、電話じゃ<会えない距離>は埋まらなかった、でも変わりそうもない、二人の将来も想像できない…。それゆえの別れの決断なのです。 顔を見ないでサヨナラを言えてしまうこの時代に こんな事を言うのは大袈裟かもしれないけど もうこの世の終わりが本当に来てしまったみたいだ 何もかわらない二度と戻れない こんなことなら気持ち確かめるんじゃなかったよ 交わした言葉が全て無駄になるから どうかこの電話だけは切らないでよ 「テレフォン」/reGretGirl  こうして幕を閉じてゆく歌。今まで二人を繋いできた「テレフォン」が、終止符を打つきっかけとなり、この電話を切れば、この恋も終わってしまうと思うと苦しいですね…。何ひとつ納得できてないのに<顔を見ないでサヨナラ>されてしまい、<こんなことなら気持ち確かめるんじゃなかった>と嘆く主人公の悲しみも痛いほどわかります。    それでもやっぱりこの恋は寿命だったのでしょう。恋人にとって、もう“愛情”はただの“情”へと変わってしまっていたのだと思います。何より主人公は、恋人が「先が見えない」「一緒にいられない」と答えを出す前に<気持ち確かめる>べきだったのです。いろんなことを<顔を見ないで>済ませられるこの時代だからこそ、reGretGirl「テレフォン」のような悲しい結末にたどり着かないよう、人肌を感じる「繋がり」をより一層、大切にしていきたいですね…。 ◆紹介曲「 テレフォン 」 作詞:平部雅洋 作曲:平部雅洋 ◆3rd mini album『soon』 2019年9月25日発売 NBPC-0072 ¥1,800(税抜) <収録曲> 1.12月29日 2.白昼夢から覚めて 3.キスの味 4.soak 5.ブロッサム 6.テレフォン 7.おわりではじまり

    2019/08/19

  • イチオシ!
    ああいう“愛”が書けていたのは不思議な部分もあります。
    ああいう“愛”が書けていたのは不思議な部分もあります。

    イチオシ!

    ああいう“愛”が書けていたのは不思議な部分もあります。

     みなさんは、数年前と今、自分のなかで変化したことってありますか? たとえば、以前は「人間なんて誰もが一人ぼっちに決まってる!」と思っていたけれど、今は「いや、そうでもないかもしれない…」と感じたり。恋愛がすべてだと思っていたけれど、別の楽しさを発見したり。逆に恋愛なんて無縁だと思っていたけれど、初めて愛を知ったり。  また、容姿も環境も変わっていくものですので、人は常に変化の繰り返しとも言えるでしょう。さて、そんななか今日のうたコラムでは 【歌詞面での変化】 をご紹介いたします。アーティストもまた、時とともに作詞法や価値観、描きたいメッセージが変わってゆくことが多々。今日は 【前編】 に引き続き 【後編】 として、7組の過去インタビュー回答をピックアップ! <絢香(2018年取材)> 変わらない想いやテーマはあるんですけど、年齢と共に“チョイスする言葉”が変わってきている気はしますね。たとえば今回のアルバム(『30 y/o』だと、1曲目の「 カラフル!! 」の<色の無い時代>とか。自分の内から出てきた感情を言葉にするというところから一歩離れて、今の時代と冷静に向き合うこともできるようになったのかなって。 <忘れらんねえよ・柴田隆浩(2017年取材)> 前は、歌いたい相手を限定していたんですよ。モテない男子とか童貞男子を肯定して、イケている奴らを完全否定するみたいな。でも今はもっと人間全体を見たいんですよね。きっと俺が今まで否定してきたイケている人にも、どこかにしんどさってあるんだろうし。だからこれからは、頑張っている人たちみんなの“うまくいかない気持ち”を表現したいし、「こう変わるといいなぁ」って希望まで一つの歌のなかで伝えたいですね。 <家入レオ(2018年取材)> 以前は、発信者としての視点しか持っていなくて、すごくガムシャラで、グレーって言っておけば良いところを白黒はっきりつけたがる、みたいなところがあり…。でも二十歳を過ぎて、一人の人間としても、アーティストとしても、女性としてもたくさんの経験をしていくなかで、もっといろんな視点を持てるようになって。 だから、自分のちょっとした実体験を妄想で脚色して物語にする、というような作詞法も楽しめるようになりましたね。渋谷で思いっきり肩をぶつけられたのに「ごめんなさい」も言われなかった時のモヤモヤから、ブワーッと歌詞が生まれるときもあるし。フィクションもノンフィクションも両軸を楽しめるようになったんです。 <ビッケブランカ(2018年取材)> もう昔と今じゃ、月とすっぽん並みに歌詞の存在意義が変わりました。比べるまでもないですね。僕は幼い頃からずっと、サウンドやメロディーにばかりこだわってきたから、歌詞に必要性を感じていませんでした。サウンドを引き立てる、ただの発音でしかなかったんです。 フェスとかでいろんなアーティストと曲作りの話をしても、やっぱりみなさん最初に「この気持ちを歌いたい」というところから歌詞が生まれて、音楽を作っていくかたが多くて。だけど僕は真逆だった。音が気持ちよくて仕方なかった。歌いたい気持ちなんてなくて、作りたい音しかなかったんです。歌詞や言葉の力に気付いたのは、本当つい3~4年前のことですね。 (中略) 今、僕がやっているのはその二つの作詞法が共存した歌詞を書くこと。自分にも、日常の中で本当に一瞬、悲しくなること、ツラくなることってあるんですよね。その一瞬をプッと切り取って、想像上の主人公に込める。つまり自分の本当の感情を大げさにストーリー仕立てにするという感じでしょうか。 そうすると、その曲で自分も救われるし、きっと聴いてくれる人も同じように救われるんじゃないかなぁ、そうだったらいいなぁと思う。だから25歳で始まり、27歳で本物になった歌詞人生なんです。そして今があるという感じですね。 <奥華子(2019年取材)> どうかなぁ…。いや、歌詞はあんまり変わってないかもしれないです。結局、恋愛って変わらないんですよね、ずっと。本当に成長してないなぁと思う。好きになったら、高校生のときの「好き!」って気持ちと、今の年齢での気持ちと、まったく変わらない気がします。だから、学ばないし、繰り返すんだなって…(笑)。 <erica(2019年取材)> それがまったく変わっていないんですよ。だからこそ今の年齢の私が等身大のつもりで書く歌詞が、中高生に響くわけです(笑)。実は本当にそこが課題でして。やっぱりもっと同世代の女性にも聴いてほしい。私は不器用で仕事が充実しないと恋愛まで手が回らないという現実もありまして。きっとここで悩んでいる方も多いと思っていて。そういう部分では共感してもらえる世界観の歌詞を書けそうです。 <大塚愛(2018年取材)> う~ん。娘が産まれるより随分と前に「 愛 」という曲を書いたんですけど、その歌詞は「あれ?私この時期にもう子どもがいたのかな?」って思うくらいの内容なんですよ(笑)。そう考えると変わってないのかなぁ。こう…娘に会うことを目標にそれまで活動してきたというか、ずっと自分のなかに一緒にいたような感覚。ああいう“愛”が書けていたのは不思議な部分もあります。    いかがでしたでしょうか。様々な【歌詞面での変化】がある一方で、奥華子やerica、大塚愛のように「変わっていない」と語るアーティストのコメントも印象的です。恋愛観が変わらないから、歌詞も変わらない。環境が変わっても、歌詞は変わらない。その“不変の理由”もまたおもしろいですよね…!  また、今回ピックアップしたアーティストの方も、数十年後、数年後、数日後、今、さらに新たな“変化”があるのかもしれません。今後も、人間にとって大切な“変わったこと”や“変わらないこと”に注目しながら、インタビューをお届けしてまいりますので、様々な回答を楽しみに、ご熟読ください!

    2019/08/16

  • イチオシ!
    開眼したという感じ。あ、まだまだ書けることある!って。
    開眼したという感じ。あ、まだまだ書けることある!って。

    イチオシ!

    開眼したという感じ。あ、まだまだ書けることある!って。

     みなさんは、数年前と今、自分のなかで変化したことってありますか? たとえば、以前は「人間なんて誰もが一人ぼっちに決まってる!」と思っていたけれど、今は「いや、そうでもないかもしれない…」と感じたり。恋愛がすべてだと思っていたけれど、別の楽しさを発見したり。逆に恋愛なんて無縁だと思っていたけれど、初めて愛を知ったり。  また、容姿も環境も変わっていくものですので、人は常に変化の繰り返しとも言えるでしょう。さて、そんななか今日のうたコラムでは 【歌詞面での変化】 をご紹介いたします。アーティストもまた、時とともに作詞法や価値観、描きたいメッセージが変わってゆくことが多々。今日は【前編】として、6組の過去インタビュー回答をピックアップ! <井上苑子(2019年取材)> 今までは感情をすぐ言葉にしていたというか。ただ伝えたいことだけを書いた、飾りのない丸裸な歌詞だったんですよ。だからこそ、等身大とか言っていただけていたんですけど。でも今は、いろんなものをまといたいなと思っているんです。曲の核を決めたら、その周りの物語とか、言葉選びをもっと丁寧に描いていきたいなって。きっとそんなことアーティストのみなさんはもっと前からやっているんだろうけど、私は本当にわかっていなくて。最近になってようやくそういう作詞法に変わってきましたね。 <BLUE ENCOUNT・田邊駿一(2019年取材)> 今回(ニューアルバム『SICK(S)』)の楽曲はどれも10年前には書けなかったと思います。あとやっぱりね…なんというか…活動を重ねてきたからこそ、自分たちの立ち位置でフィルターをかけないといけないときもあるんですよ。言い過ぎちゃダメだし、あまりマイナスなことを想起させるのは僕らのライフワークとは違うし、そういう“ブルエンらしさ”というところはすごく考えてやってきました。 そんななかで今回は、うまいことすべてのバランスを取って、アーティストとして言いたいエッセンスを入れることができたように思えるんです。自分の内面を主観で見つつ、俯瞰で見る。その両方の作業を何回も繰り返しましたね。その結果、今までで一番時間はかかったけれど、一番満足のいく歌詞が書けたと思います。 <足立佳奈(2019年取材)> 小中学生の頃はとにかくラブソングばっかり歌っていたんですね。でも今は将来のことを真剣に考えて悩んだりとか、友達や家族のことを思ったりとか、何かや誰かを“心配してるよ”という歌をよく作っています。そういう時期なんですかねぇ。 (描くことが多い感情は)喜怒哀楽で言えば…哀ですね。怒まではいかないけれど、怒と哀の間くらい。自分の気持ちをさらけ出したいというか。世の中への訴えとか、私の明るいだけではない本音とか、決意とかを書くかな。デビュー時は思いっきり“楽”だったと思うんですけど、今は正反対な感じです(笑)。 <BIGMAMA・金井政人(2019年取材)> 単純なところだと、僕は最初、洋楽のバンドに憧れていたので、英語で歌う曲が多かったんですね。だけどやっぱりミュージシャンとして、まず日本人としてきっちり日本語で勝負できないと、長く音楽家でいることは難しいと思って。そこから日本語の歌が増えていったという変遷はあります。そこ以外はあまり変わってないかな。ただ、年相応の言葉にはなっていますね。今の自分が歌って、恥ずかしいか恥ずかしくないか、という美徳みたいなものは年齢を重ねるにつれ、少なからず変化していると思います。 <阿部真央(2019年取材)> 息子が産まれるちょっと前から、フィクションの世界を歌詞に書くのもありだと自分に許可し始めましたね。活動の中期以降、2015年のアルバム『おっぱじめ!』くらいのときかな。それまでは実体験をもとにしか書いていなかったし、それを評価されていたので、実体験を書かなければいけないって思い込みがあったんです。 でも、年々その考えが柔和になっていって、フィクションに対する苦手意識が薄れていったという変化はあります。あと、息子が産まれてからは、母になったからこその感覚で書ける曲、書きたい曲ができたのは大きな変化かな。ただ、音楽性が変わったというよりも“母親として”という新たな引き出しが増えたような感覚に近いと思います。 <槇原敬之(2019年取材)> J-POPってどうしても“恋愛のお供”みたいなところがあるじゃないですか。でも、自分がちょうど30歳になるタイミングであった当時、友達に言われたんですよね。「もうそろそろ恋愛以外のことも歌っていかないと、嘘なんじゃないの? お前が40歳、50歳になって恋愛の歌しか歌わないって、キショイよ!」って。それが意外と僕の中で「そうだよねぇ!? ずっとこのままじゃ寂しい男じゃん!」と、刺さりまして。その会話がひとつの(変化の)きっかけだったように思います。 そして、その変化が最初に反映されていると思う曲は「 太陽 」かな。そこから、SMAPの「世界に一つだけの花」が書けたりもして、恋愛以外の物事をどうポップスに落とし込んでいくかという楽しみが始まったんです。それまでの活動に本腰を入れていなかったわけではなく、開眼したという感じ。あ、まだまだ書けることある!って。そのほうが音楽家として長く続けられるだろうという未来も見えたので、決意できました。これからも自分が人生で感じることがある限りは、歌詞を書いていけるんだろうなぁって思っています。 【後編へ続く!】

    2019/08/15

  • リリィ、さよなら。
    そうだ、このアルバムを“花束”に見たてよう。
    そうだ、このアルバムを“花束”に見たてよう。

    リリィ、さよなら。

    そうだ、このアルバムを“花束”に見たてよう。

     2019年8月7日に“リリィ、さよなら。”がニューアルバム『最終話までそばにいて』をリリースしました。彼がこのアルバムのコンセプトに据えたのは【花】です。収録楽曲の1曲1曲を花になぞらえ、楽曲を聴き終えたあと、ブックレットの最後に添えた花言葉を読むと、その曲の歌詞が色彩を放つ仕掛けになっているんだとか!  切ない歌詞と綺麗なメロディで聴く人の涙を誘う、彼ならではの世界を堪能できる楽曲はもちろん。これまでとガラっと変わった一面を魅せる楽曲も加わった全7曲が収録されております。さて、今日のうたコラムではそんなアルバムについての歌詞エッセイを、リリィ、さよなら。本人が執筆!4週に分けて記事をお届けいたします。前回の プロローグ に続き、今回はアルバムセルフライナーノーツ【第1章】をご堪能ください…! 『最終話までそばにいて』 ~セルフライナーノーツ【第1章】~ 私自身がアルバムの楽曲にこめた 想いや制作の背景を話そうと思う。 【制作開始】  今回のアルバムは今年の1月に入って制作が決まり、実はその時にはまだアルバムの曲は何一つ決まっていなかった。だから今作はとにかく新しい曲を作ることから始まったため、様々なテイストの楽曲が生まれ、詰め込められたバラエティ豊かなものになった。  今まで“リリィ、さよなら。”はミディアム~バラードの切ない楽曲が多かったが、令和最初のリリースというタイミングである今作は「せっかくだから今までやらなかったこと。やれなかったことをやろう。だって新時代だし」という、コンセプトで作り始めた。オーガニック感溢れるミディアムや、今にも踊り出しそうなファンクの曲も出来た。  様々なテイストの楽曲がバラバラに集まったので、どうしようと悩んだところ「あ!そうだ、このアルバムを“花束”に見たてよう。」というアイデアが浮かんだ。花束なら新しい何かが始まる時にぴったりだし、いろんな種類の花が集まって一つの美しい作品になっている様が、このアルバムにピッタリだと思ったのだ。  つまり今作のテーマは、バラバラの7曲の物語一つ一つを花ととらえ、それをまとめた【花束】であるということだ。7つのストーリーを表す花と花言葉もそれぞれ与えた。まさに実験的なアルバムである。では、これからそれらの新しい楽曲を少しずつご紹介しようと思う。 【M1. その手にふれたあの日から 】  アルバムのリード曲。多分 自他共に1番「リリィっぽい」と思えるミディアムバラードである。今作には、他にもリードにしたい曲があったのだが、新しいことに挑戦した楽曲もあれば、この楽曲のように「背骨」のような、変わらないで聴いてもらえる楽曲もあるべきと考え、今作の看板になった。  内容としては、主人公の<僕>が、友達以上恋人未満な<君>にとっての、頼られる良いやつポジションではあるが、なかなか気持ちを伝えられず、もう一歩が進展しない片思いのもどかしさを歌った曲である。  実はこの曲最初に誕生したのは、リリィが地元・熊本で高校生をしている時代であった。ハイティーンのまだピュアな恋愛の視線がリアルで、大人になった今歌うと、恥ずかしくなったり照れたりしてしまうくらいだ。今回は夏のリリースということもあり、この曲の甘酸っぱい感じが季節にぴったりだと思ったのだ。   「近代主義の流れの中で身に付いた自己防衛のせいだよ」 と、始まる歌詞は、高校生だった自分が、ちょっと背伸びしてかっこつけたことを言おうとしている感じが表されていて、こんな男の子かわいいなと笑ってしまう。若さっていいな。  また、この曲は<僕>が<君>との日々の中で、なかなか進まない関係や踏み込めない自分にもやもやしつつ、最後には気持ちを伝えるところで終わる。 こんなしょうもないやつだけどさ 聴いてくれ 「       」  最後の歌詞。あえて歌詞カードに空白のカギ括弧をつけた。音源ではこの部分で、何かを言おうと大きく息を吸って終わる。いったい<僕>は<君>になんと言ったのか、そしてその後の二人はどうなってしまったのか、それは書いた僕にも分からない。この楽曲を聴いてくれた方が自由に思いを馳せてほしい。 ◆楽曲の花…「プリムラ」 花言葉…「青春の始まりと悲しみ」 【M2. 甘い生活 】  この楽曲はもはや僕の夢であり、祈りであり、確かな幸福の記憶である。糖度がかなり高い。これがフルーツや野菜だったら相当メディアで特集されるであろう。それくらい甘い。歌詞がタイトル負けしてない自負がある。 窓に差す光が 君の横顔を照らして 今日は休みだって思い出して 「幸せだなあ」柔らかく笑った  休み前日からお泊まりデートして、起き抜けの朝の一コマである。「今日は休み」だったこと、そしてそんな朝に大好きな「君」がいること。まさしく甘い生活である。幸せの象徴。  あいにく私は、プライベートに幸福な思い出があったことが、はるか昔のことなので作る際にはかなりの努力を要した。必死に思い出した。心の中で空想の恋人まで作ってみた。胸キュンの少女漫画やBLも読んだ。  その結果できた曲がこちらである。終始「こんなカップルに自分もなりたい」「恋したい」気持ちが溢れる作品となった。この曲を聴いてくれたあと、実写化した少女漫画の映画を観たあとみたいな「どうしようもなく恋したい」や「今すぐ好きな人に会いたい」という気持ちになってもらえたら、こちらの目論見としては概ね成功である。  ああ自分もまたこんな恋したい。今まさに私もこの曲を聴きながらそう思っている。 ◆楽曲の花…「ドラセナ」 花言葉…「幸福」 <リリィ、さよなら。> 【第2章へ続く!】 ◆ニューアルバム『最終話までそばにいて』 2019年8月7日リリース POCS-1816 ¥1800+税 <収録曲> 1.その手にふれたあの日から 2.甘い生活 3.Lovin’you? 4.Your best friend 5.コールドスリープ 6.Clover 7.モラトリアム

    2019/08/14

  • Uru
    それでも二人で願った、どこかで見たような日常でいい。
    それでも二人で願った、どこかで見たような日常でいい。

    Uru

    それでも二人で願った、どこかで見たような日常でいい。

     2019年9月11日に“Uru”がニューシングル『願い』をリリースします。表題曲は、TVアニメ『グランベルム』エンディングテーマに起用されており、7月26日より先行配信がスタート。尚、歌詞先行公開中には【注目度ランキング】にて最高5位を記録し、TOP10入りをキープし続けておりました。今日のうたコラムでは、そんな話題の新曲をご紹介。 灰色の視界の中で 一人で歩くのは簡単じゃなかった 曖昧な輪郭をたどり 手繰り寄せた糸は繋がってなかった 「願い」/Uru  自身のTwitterにて、Uruが『身も心も削がれるような日々の中では「日常」がどんなに幸せだったかをより感じます 強さと弱さが共存する曲になっています』と綴っていたこの歌。まず、冒頭から見えてくるのは<灰色の視界の中で 一人で>歩こうとしてきた<私>の姿です。伝わってくる<灰色>の感情は、寂しさ、不安、迷い、憂鬱、虚しさ。  そしてイメージできる<灰色>の景色は、薄暗く不透明な世界や、晴れ間の見えぬ曇り空、冷たいコンクリートビルに囲まれた街…。しかしそんな<灰色の視界の中>でも<私>は、必死にどこかへ進もうとしてきたのです。何かを信じ<曖昧な輪郭をたどり>ながら。立ち止まらずに。それは<一人>の“強さ”だったと言えます。  ただ、現実は想像していたより残酷。希望にすがる想いで<手繰り寄せた糸は>どこにも何にも誰にも<繋がって>いませんでした。再び<灰色の視界の中で>途方に暮れる主人公。改めて<一人で歩くのは簡単じゃなかった>と痛感せざるを得ません。絶望と孤独を感じながら、また立ち上がるのは難しいこと。それが<一人>の“弱さ”でしょう。 「ねぇ、いつか朝日を見よう」 そう言って君は手を そっと差し出した 「願い」/Uru  そうやって<一人>の限界を思い知ったとき、出逢えたのが<君>です。ダメになりそうな<私>に<手をそっと差し出し>てくれた。やっと<一人>から<二人>になれた。何より「ねぇ、いつか朝日を見よう」という言葉は<灰色の視界>を照らす“未来の希望”になった。こうして、ここから<私>は<君>と、まだ見ぬ明日へ歩んでいくのです。 軋む世界に飲み込まれながら 大事な物ボロボロこぼしながら それでも二人で願った どこかで見たような日常でいい 傷つくだけの世界なら もう いらない いらない いらない いらない いらない 「願い」/Uru 歪む道に足を取られそうでも 風に揺られグラグラ倒れそうでも それでも二人で願った すぐに消えそうな幻なんて 偽りだけの世界なら もう いらない いらない いらない いらない いらない 「願い」/Uru  未来へ進む二人の「願い」とは<どこかで見たような日常でいい>というシンプルなもの。だけど<どこかで見たような>という俯瞰的な表現から、そんな平凡な幸せさえ<二人>には、ほど遠いものである現実が際立ちます。でも、それでも、軋む世界にも、歪む道にも、酷い風にも、<二人>の「願い」がかき消されることはありません。    この<どこかで見たような日常でいい>という「願い」は、同時に“それを手にするまでは生きるんだ”という“決意”でもあるのではないでしょうか。きっと「ねぇ、いつか朝日を見よう」と<君>が言ったあの日から、ずっと<二人>は、同じ<朝日>を「見たい」と願いながら、「見るんだ」と決意しながら、歩いているのです。 例えば汚れた景色も 醜い街の色も 歩いた分だけ増えていくけど 信じるものがあるから 涙はもう流さないよ そして今 新しい日々を 歩く 軋む世界に飲み込まれながら 大事な物ボロボロこぼしながら それでも二人で願った どこかで見たような日常でいい 傷つくだけの世界なら もう いらない いらない いらない いらない いらない 「願い」/Uru  もちろん<二人>になったからといって、あの<灰色の視界>がすぐに変わるわけではないでしょう。むしろ<汚れた景色も 醜い街の色も 歩いた分だけ増えて>いきます。ただ今は、それ以上に強い“<信じるもの>=<朝日>=<日常>の幸せ”が、二人の<新しい日々を 歩く>ための希望となっているのです。だから二人は“強い”のです。    サビで何度も繰り返される<いらない いらない いらない いらない いらない>というフレーズ。余計なものを振り払いながら、一歩一歩、踏みしめながら進む<二人>の姿を象徴しているように思えますね。曲が進むにつれ増してゆく“強さ”が、わたしたちの心を揺さぶります。様々な感情を是非、歌詞から、歌声から、サウンドから、感じてみてください。 ◆紹介曲「 願い 」 作詞:Uru 作曲:H.Aoba・N.Sasaki ◆New Single「願い」 2019年7月26日先行配信 2019年9月11日CD Release 初回生産限定盤 AICL-3753~4 ¥1,900(税込) 通常盤 AICL-3755 ¥1,200(税込) 初回プレスカラートレイ仕様 期間生産限定盤(アニメ盤) AICL-3756~7 ¥2,000(税込) <収録曲> M-1 願い M-2 Scenery M-3 白日 M-4 remember Self-cover ver. M-5 願い -instrumental- M-6 Scenery -instrumental-

    2019/08/13

  • 見田村千晴
    私は1人でいるほとんどの時間、ラジオを聞いている。
    私は1人でいるほとんどの時間、ラジオを聞いている。

    見田村千晴

    私は1人でいるほとんどの時間、ラジオを聞いている。

     今秋に“見田村千晴”がニューアルバムのリリースを発表しました。その発売に先駆け、6月19日を皮切りに3ヶ月連続配信リリース企画がスタート。すでに、第1弾「 禁煙席 」と第2弾「 あの日雨が降ったから 」が配信中です。そして今日のうたコラムでは、ニューアルバムリリースに向けて、3ヵ月連続“ご本人歌詞エッセイ”をお届けいたします!    まず第1弾では、見田村千晴さんと【言葉】の関係を綴ってくださいました。タイトルは『言葉は思考だ』です。彼女が、どうやって歌詞を生み出しているのか。彼女にとっての曲作りとは、言葉とは。そして、どんなところからインスピレーションを得ているのか。是非、歌詞と併せて、歌詞エッセイをご堪能ください…! 【第1回:言葉は思考だ】 歌って、どうやってつくるんだっけ。歌詞って、何を書けばいいんだろう。アコギを持って、ライブハウスで歌を歌うようになってからもう12年ほどが経つというのに、今でも途方に暮れる。どうしてなんだろう。自分には向いていないのか。正直、それはなんとなく感じている。それでも、もう少し足掻いてみたい。 何百回、何千回としてきた自問自答はそれすら形骸化して、最近は“諦め”に近い。こんなに苦手意識のあることを12年も続けて、偉いじゃないか! ここまでずっと分からなかったことは、おそらくこれからも分からないままなんだから仕方がない! 一旦、今夜は友達と飲みにでも行こう! …という具合である。 それでもいざ取り掛かった私を救ってくれるのは、いつも言葉だ。私は、書いた歌詞にメロディーをつけていく、いわゆる「詞先」で曲をつくる。しかも、Aメロから順番にでないとうまくいかない。例えばサビだけ先に作って、あとからさかのぼって辻褄を合わせる、ということが苦手なのだ。 言葉にはリズムがあって、リズムがぴったりとしっくりとくる歌詞(この段階ではメロディーも無いので、散文のようなものだけれど)が書けると、もうそれだけで「もらった!」という気分になる。そして勝利に酔いしれながら寝たものの、翌日見返してみると全然良くなくて落ち込む、ということもよくある。そんな繰り返しだ。私にとって、曲作りとは「言葉探し」なのだ。 言葉とは思考である。では、その思考はどこからくるのか。友人との会話、日々のニュース、映画、本、テレビ。過去の記憶や、電車内で聞こえてきた会話だってそうだ。そして私にとって一番大きな拠り所が、「ラジオ」だ。 私は1人でいるほとんどの時間、ラジオを聞いている。高校生の頃、「オールナイトニッポン」を家族に気付かれないよう枕元で小さな音で聞いていたのをきっかけとし、大学で上京し夜型生活の一人暮らしになったことで、それ以降その沼にどっぷりと浸かっていったのだ。最近はradikoのタイムフリーや、Podcast、ラジオクラウド等も使いながら、言葉の海を縦横無尽に渡り歩いている。 ラジオは、物事の多面性に気付かせてくれる。自覚すら上手にできていなかった、漠然とした「違和感」に、言葉と論理を与えてくれる。生きづらさを抱えて密かに苦しんでいることについて、肯定し、決して孤独ではないんだと教えてくれる。 ラジオの若者離れ、というのはよく耳にする話だが、私に言わせてみれば、こんなに最高なパラレルワールドがすぐそばにあるのに知らないだなんて、どうかしている。可哀想だとすら思ってしまう。私はラジオに助けてもらったことが本当にたくさんあるし、ラジオで作られた思考が私の言葉を作り、その言葉が私の楽曲を作っている。断言する。 …と、まるでラジオ普及コラムのような文章になってきてしまったが、これが私と「言葉」との関係性である。その自分の言葉を、自分の歌で表現するだなんて、なんて幸せなことなんだろう。全力で、守りたいと思う。これはただのエゴかもしれない。けれど、私と似た誰かのことも、きっと守る力があると信じている。 <見田村千晴> ◆配信シングル第1弾 「 禁煙席 」 2019年6月19日配信 作詞:見田村千晴 作曲:見田村千晴 ◆配信シングル第2弾 「 あの日雨が降ったから 」 2019年7月24日配信 作詞:見田村千晴 作曲:見田村千晴 ◆配信シングル第3弾 2019年8月28日配信 ◆今秋フルアルバムリリース決定! 近日情報公開!

    2019/08/09

  • SCANDAL
    初めて未来にあるエンディングを感じた瞬間だった。
    初めて未来にあるエンディングを感じた瞬間だった。

    SCANDAL

    初めて未来にあるエンディングを感じた瞬間だった。

     2019年8月7日に“SCANDAL”がデジタルシングル「Fuzzy」をリリースしました。今作は、言葉にできない曖昧な気持ちが胸を締めつける、夏のほろ苦いラブソング。歌ネットにて、8月2日から歌詞先行公開がスタートすると、瞬く間にアクセス数が上昇し、翌日の【注目度ランキング】で見事、首位に君臨いたしました。    さて、今日のうたコラムではリリース前から注目を集めていたそんな新曲をご紹介。今回は特別に、作詞を手掛けた“SCANDAL・RINA”本人が、歌詞エッセイを執筆してくださいました。子どもの頃の記憶。大人になった今の気持ち。そしてこれからへの意思。この歌に込められている様々な“大切”を是非、歌詞と共に受け取ってください…! ~「Fuzzy」歌詞エッセイ~ いつか必ずくるエンディングを浮かべてしまうときがある。何かを放棄したり卑屈になったりしているのではなく、あくまでも前向きに。気が付けばいつからか、全てには終わりがあることを受け入れるようになった。自分に起こる良いことも悪いことも、一番長くてたった一生なのだ。 小学6年生の夏。当時通っていた学校はいわゆる田舎のマンモス校で、町中の子供達がその学校に集まっていたので、次第に教室が足りなくなり、校舎の増築が完了するまで、私のクラスは体育館前に建てられたプレハブ小屋で勉強することになった。使い慣れた教室から何往復もして、机や教科書を移動させるのに疲れて不満そうなクラスメイトも居たけれど、私はなんだか特別感があって、嬉しかった。(新型のクーラーも着いてたしラッキー!) その仮校舎でのテストの日。通常の授業とは違った真剣な空気が漂う静かな教室で、ふと解答用紙から目を離し、ほんの数秒、席から教室を見渡した。私以外の全員が解答用紙をじっと見つめて鉛筆を滑らす音が聞こえた。その時、何故か“ここに居る全員とずっと一緒には居られないんだなぁ”と思った。 記憶にある限りでは、その日が初めて未来にあるエンディングを感じた瞬間だった。 大人になった今、生活の中にある恋や仕事や友情やソレ等は多分きっと、死ぬまでに何度か相手や場所や形を変えて繰り返されてゆく。その中に途切れながらでも続くものと、もう二度と再開することなく思い出になるものがあるんだと思う。 「ずっと一緒に居よう。」の、口約束より儚いルールはない。どうなるのか分からない危うさがあるからこそ、「このまま永遠にあなたの傍に居たい」と思える瞬間をロマンチックに感じられる。だから、今が大事だ。日常には不安も必要だ。少しの切なさもちゃんと胸に秘めながら恋をしたり、音楽や今を好きでいられたら良いなと思う。 2019年8月21日、バンド結成13年目を迎える。この短い期間の中にも色んな時代があって、年齢や気分に合わせて色んなスタイルで音楽を続けてきたので、世間から様々なイメージを持たれているバンドだと思う。 “Fuzzy”は、日本語に訳すと“曖昧”。SCANDAL史上最も生々しく、人間味のあるラブソングで、今の自分たちにベストマッチする曲が書けたと思う。ここから先どんな風に歩んでゆくのか、なにが起こるのか正直自分たちにも分からないけれど、かけがえのない今をずっとこの4人で繋いでいきたいと思っている。 <SCANDAL・RINA> ◆紹介曲「 Fuzzy 」/SCANDAL 作詞:RINA 作曲:MAMI 2019.08.07 Digital Single「Fuzzy」Release https://jvcmusic.lnk.to/fuzzy 『Fuzzy』Music Video https://youtu.be/AOL2W8HOQjA

    2019/08/08

  • リリィ、さよなら。
    最終話まで見届けられなかった想いのために。
    最終話まで見届けられなかった想いのために。

    リリィ、さよなら。

    最終話まで見届けられなかった想いのために。

     2019年8月7日に“リリィ、さよなら。”がニューアルバム『最終話までそばにいて』をリリースしました。彼がこのアルバムのコンセプトに据えたのは【花】です。収録楽曲の1曲1曲を花になぞらえ、楽曲を聴き終えたあと、ブックレットの最後に添えた花言葉を読むと、その曲の歌詞が色彩を放つ仕掛けになっているんだとか!  切ない歌詞と綺麗なメロディで聴く人の涙を誘う、彼ならではの世界を堪能できる楽曲はもちろん。これまでとガラっと変わった一面を魅せる楽曲も加わった全7曲が収録されております。さて、今日のうたコラムではそんなアルバムについての歌詞エッセイを、リリィ、さよなら。本人が執筆!4週に分けて記事をお届けいたします。まず今回は、アルバムセルフライナーノーツの“プロローグ”をご堪能ください…! ~アルバムセルフライナーノーツ・プロローグ~ 『最終話までそばにいて』 何故このようなアルバム名にしたのか というところから話したい。 私はとても小説が好きだ。 アニメが好きだ。漫画が好きだ。 つまるところ物語が好きなのだ。 第一話から、第一章から この先には何があるんだろうと 思いを馳せることが好きだ。 そんな私の今住んでる部屋、そして実家には 購入した沢山の本がある。 そのなかには タイトルに惹かれたもの なんとなく流行っていたもの なんとなく気になっていたもの 様々な理由で手に取ったけれども 最後のページまで読めなかったものもある。 読みかけの本が沢山ある。 最終話(結末)まで 見届けられなかった想いが 世の中にはきっと溢れている。 そんな想いに焦点を当てたいと思い 作り始めたアルバムである。 そして ハッピーエンドを迎えられなかった物語のほうが 世の中にはずっと多いだろう。 それでも人生は続いていく。 では これからセルフライナーノーツという形で その7曲の物語の解説をさせていただきたい。 <リリィ、さよなら。> ~『最終話までそばにいて』フレーズピックアップ!~ ― 1曲目「 その手にふれたあの日から 」 この手にふれたならきっと バレてしまうような気がした 「頑張れ」の裏の本音に 君がどうか気づかなければいい こんな頼りない僕だけどずっと味方でいるよ ― 2曲目「 甘い生活 」 噛むたびに 味気ない 時間を過ごす暇はないよ 君がいて 僕がいて 全てが『甘い生活』 ― 3曲目「 Lovin' you 」 綺麗売りしてる君が 台無しになっていくのが見たいな きっと僕にしか効かない毒を 身体中に吹きかけて 唇には嘘を塗って わざわざ部屋に来てくれたんでしょう ― 4曲目「 Your best friend 」 あいつのことで今日も泣いたり舞い上がる君が いつでも帰れる場所になるから I'm just only your best friend ― 5曲目「 コールドスリープ 」 愛することが最も不幸だと あなたと逢うまで 思っていた ― 6曲目「 Clover 」 君の最後の言葉はやっぱり『ありがとう』で だから僕はこの世で1番 悲しい言葉はきっと 『ありがとう』なんだって そう思ったんだ ― 7曲目「 モラトリアム 」 大人になれなくっても 子供に戻れなくっても ただ君が好きだった 【 アルバムセルフライナーノーツ【第1章】 に続く!】 ◆ニューアルバム『最終話までそばにいて』 2019年8月7日リリース POCS-1816 ¥1800+税 <収録曲> 1.その手にふれたあの日から 2.甘い生活 3.Lovin’you? 4.Your best friend 5.コールドスリープ 6.Clover 7.モラトリアム

    2019/08/07

  • indigo la End
    結んでもないから、僕はまだ君を愛さないことができる。
    結んでもないから、僕はまだ君を愛さないことができる。

    indigo la End

    結んでもないから、僕はまだ君を愛さないことができる。

    切れやすい糸でむすんでおきましょう いつかくるさよならのために (笹井宏之)  こちらの笹井宏之さんの短歌は、以前うたコラムにて 、 indigo la End「はにかんでしまった夏」 をご紹介した際に引用したものです。この曲の主人公は、まさに【いつかくるさよならのために】わざと関係を【切れやすい糸でむすんで】おいて、いざというときに傷が浅くて済むように、感情的にならなくて済むように、予防線を張っておりました。 全然何ともないはず 涙が出るなんてないはず でも感情的なブランコに 振られ続けるの何で 考えたっていないのに 君は絶対にいないのに おかしいな はにかんでしまった夏を 見逃さず睨んだ 「 はにかんでしまった夏 」/indigo la End  しかし、結局は“<はにかんでしまった>=うっかり深い恋に落ちてしまった”がゆえに、別れたあとも<感情的なブランコに 振られ続ける>ハメに…。さて、今日のうたコラムでは、そんな「はにかんでしまった夏」の<僕>よりもさらに強い意志で、恋の予防線を張ろうとした主人公が描かれている、indigo la Endの最新曲をご紹介いたします。 想いの距離が今 近付き過ぎていたことに 気付いた面が熱を帯びた 火照った心の素 君に見せないように 喜怒哀楽のスロット早回しした ぐるぐる変わる僕の中でも 君はずっと素敵だ だから僕は言えない “好きだなんて言わない” その先にある未来は 限りなく壊れることはないってだけ 「結び様」/indigo la End  2019年10月9日に“indigo la End”がリリースする、ニューアルバム『濡れゆく私小説』の収録曲であり、現在先行配信中の新曲。足立梨花×白洲迅のダブル主演ドラマ『僕はまだ君を愛さないことができる』のエンディング曲として書き下ろされた「結び様」です。この曲の<僕>の場合、まず【切れやすい糸で】結ぶことさえ拒んでいるんです。    なぜなら、やはり【いつかくるさよなら】が怖いから。終焉にたどり着かないよう、自分の<火照った心の素>を隠して、<喜怒哀楽>に先回りをして“好きだなんて言わない”と理性のブレーキをかけております。始めなければ終わらない。好きと言わなければ<未来は 限りなく壊れることはない>と、この恋を守ろうとしているのでしょう。 結んでもない 結んでもないから 僕はまだ君を愛さないことができる いつでも仕舞い込める 悩んでもない 悩んでもないフリ 上手くはないけど 不器用には慣れるから 好きにならなきゃよかった それだけは言いたくなくて “好きにならないから” って子供みたいだな 「結び様」/indigo la End  そしてサビでも、繰り返し自分自身に<結んでもない 結んでもないから>と言い聞かせる主人公。それぐらい<僕>には、結ぶより大切なことがあるのです。それは“不変”であること。この恋が<好きにならなきゃよかった>なんて言ってしまうものにならないように、素敵な<君>のそばにいられなくならないように、何度も<僕はまだ君を愛さないことができる>と確認し、同時に“変わらない関係性”に安心するのです。 結んだ夜明けの想いが裏腹に 僕を締め付ける だからもう迷わない 仕舞い込むこと決めた 結んでもない 結んでもないから 僕はもう君を愛さないことにするよ この歌にだけ残す 「結び様」/indigo la End  ただし、歌の終盤では【結ぶ】というワードに二重の意味が生じております。これまではおそらく“恋愛関係になること=つながること”を【結ぶ】と表現してきたはず。それが“何かを締めくくること=終わりにすること”を意味する【結ぶ】も綴られているのです。つまり<僕>は【結ぶこと(想いを締めくくること)】で【結ぶこと(繋がること)】へのかすかな期待に、終止符を打つ決意をしたのではないでしょうか。    すると<結んでもないから 僕はもう君を愛さないことにするよ>というフレーズも、新しい意味に捉えられそう。歌の前半では“まだ恋愛関係でない”がゆえに<僕はまだ君を愛さないことができる>と、選択の余地がありました。でも終盤では<僕はもう君を愛さないことにするよ>と、ただひとつの選択を告げています。これは【結んでもない(想いを締めくくってない)】から、もう【結ぶ(終わらせる)よ】という意志でしょう。 回しても回しても 揃わない当たりの気持ち 僕はなんだか損をしてるみたいだ 好きにならなきゃよかった 「結び様」/indigo la End  こうして幕を閉じてゆく歌。最後の最後が、一番言いたくなかったはずの言葉<好きにならなきゃよかった>であることが皮肉ですよね…。こうなりたくないからずっと“好きだなんて言わない”ようにしてきたのに。“好きにならないから”と言い続けてきたのに。そのやるせなさは「結び様」というタイトルに、込められているように思えます。    「結び様」とは、結んでゆく様子のこと。ですが「様(ざま)」という語は、その様子をあざけったりする際に使う言葉です。きっと<僕>は【結べず(繋がれず)】に、もっとも最悪な形で【結ぶ(締めくくる)】ことになった恋を、自嘲的に見つめているのでしょう。そして、結局こんな「結び様」だよ…と、吐き捨てるように<好きにならなきゃよかった>と歌っているのでしょう。    たとえ【切れやすい糸でむすんで】も、結ぶことを拒んでも、自分の意思に反して、深みにハマってしまうのが、恋というもの。複雑に絡まってゆく恋心の様子を、indigo la End「結び様」から見つめてみてください。どうかみなさんは<好きにならなきゃよかった>とこぼれてしまうような結末を、迎えずにいられますように。 ◆紹介曲「 結び様 」 2019年7月16日配信リリース 作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音

    2019/08/06

  • ハジ→
    心の中に雲はあって当たり前と思ってしまおう
    心の中に雲はあって当たり前と思ってしまおう

    ハジ→

    心の中に雲はあって当たり前と思ってしまおう

     2019年の秋冬に全国ツアーを開催することを発表した“ハジ→”が、2019年8月4日【ハジ→の日】に令和初の新曲をリリースしました。タイトルは「AoZora快晴♪♪。」です!なお、歌ネットでは7月31日より歌詞先行公開をスタートさせたところ、注目度ランキングの 位にランクイン!すでに期待の1曲となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな「AoZora快晴♪♪。」の歌詞エッセイを、ハジ→本人が執筆してくださいました!真夏にピッタリな明るさが突き抜けているこの歌。ただそこには単なる“ポジティブ”だけではない想いも込められているんです。歌詞エッセイに綴られている、ハジ→からみなさんへのメッセージも併せて、ぜひご堪能ください! ~「AoZora快晴♪♪。」歌詞エッセイ~ 雲ひとつない青空  それは、もちろん綺麗です。美しい。でも、なんでか、ずっと見てると飽きてしまう。曇り空ってのも、あまり見続ける気にはなれないですよね。雨の日は、空を見上げていたら目に雨が入って痛いだろう←。だから、見上げること、見つめることは困難だ。まぁ雨の日にずっと空を見上げているなんて、そんな人、なかなかいないですな笑。  ある日、空を見ていて、思ったのです。空にある雲は、僕らの心のモヤモヤだったりに置き換えて見ることができるんじゃないかな、って。そして、この歌の歌詞に繋がっていきました。  心の空が快晴の状態。つまり、モヤモヤした雲がない状態はきっと超楽チンで「超幸せ~~!!」って感じなのかもしれない。でもモヤモヤって、なんで産まれるかって言ったら、現状に満足できていなかったり、もっとこうなりたい、こうありたいはずなのにっていう向上心だったりから、出来ている気がするのですよね。 つまり、向上心、目標、夢、などがあるからこそ 人の心に雲が生まれ、人は悩むのではないか、と。  そうすると、真っ青な、雲ひとつない綺麗な空ってのは、何かを乗り越えたり、何かを解決できた時にだけ、心にご褒美のようにぱっと現れてくれて「あーー!!!♪ めっちゃ最高!!!綺麗!!気持ちいいっ。よし、この空をまた見るためにがんばろっ!」って、そう思えたら、それで良いのではないだろうか。僕たち人間の心って「よし、完全に満たされた!!」と思っても、また次の雲は自然と生まれてくるのですから。  夕焼けの空とかもですが、僕的には雲が適度にあったり、でっかい雲がうおーーーーってあったりする状態の方が、綺麗に感じるんですよね、空って。雲でほとんど夕日自体見えてなくて、雲と雲の間から差し込んでくる、こもれ陽みたいなんが超綺麗だったり。  だから今回の曲のジャケットも【青空快晴】と真っ青な空を連想させる言葉を謳っておきながら、雲で、AoZora快晴♪♪。と、書いてみました。そこにはここに書いたようなメッセージが込められているのです。    雲ひとつない青空って、いつもだと飽きちゃうぜ。雲ひとつない青空な状態を、常に求めていたら心が疲れてしまうぜ。ならば、心の中に雲はあって当たり前と思ってしまおう。そして、雨降りの日も、曇りの日も、あるからこそ、晴れの日が嬉しいのです。  安心してください。あなたの日々が今、毎日雨降りでも、曇っていても、必ず晴れる日は来ます。そのためにまず何をするべきか。それは「笑う」ことなのです。 元気になりたきゃまず 何より先に 全力で 笑え 笑え 笑う門には福来たるって 昔の人もそう言ってます 「AoZora快晴♪♪。」  同じことが起きても、笑っている人と、落ち込み続けている人がいます。どっちが素敵な未来にたどり着けそうですか? きっと、前者ですよね。僕もネガティブなこと、アンラッキーなこと、頑張っても報われなかったことなどがあると凹みます。うつむきます。でも一日、二日で切り替えます。だって切り替えないともったいないから。  多少無理してでも、今与えられている、感謝できることに意識を持っていき、「ああ、ありがたいな」という気持ちを思い出し、「笑顔笑顔!」と意識します。そうすると不思議と悩んでいた物事も、解決の方向に少しずつ向かって行ってくれるんです。今は今にしか存在しない。後悔や心配、人を恨むこと、そうしている時間は今に心がいない状態。  今の積み重ねで未来は作られてゆくのに、それはとても勿体無いってことになります。だから、僕は後悔はしないことに決めて生きています。全てに意味がある。失敗や、挫折は学び。未来の何かのためにそれは起きている。そう考えられたら楽チンじゃないですか? そんなこと言いながら、そんなこと歌いながらも、僕も、やっぱり、いつもそうあれるわけじゃない笑。だって人間だもの。  でも、こうありたいな、こうあれたらもしかしたら「いつも幸せ♪」っていう状態にいれるんじゃないかな、そんな想いを抱きながら、心の幸せってやつを追いかけて出来ていった曲が「AoZora快晴♪♪。」です。 あなたの心のヒントになれますように。 あなたの心に寄り添えますように。 <ハジ→> ◆紹介曲「 AoZora快晴♪♪。 」 2019年8月4日配信リリース 作詞:ハジ→ 作曲:ハジ→

    2019/08/04

  • ヒグチアイ
    今思えば、可哀想な人がわたしは好きだった。
    今思えば、可哀想な人がわたしは好きだった。

    ヒグチアイ

    今思えば、可哀想な人がわたしは好きだった。

     2019年9月25日に“ヒグチアイ”がメジャー3枚目となるニューアルバム『一声讃歌』をリリースします。さらにその発売に先駆け、2019年6月19日を皮切りにデジタルシングル三部作を配信することが決定。すでに第1弾「前線」と第2弾「どうかそのまま」が配信中です。さて、今日のうたコラムでは、そんなリリースを記念して“ヒグチアイ”本人がエッセイを執筆してくださいました。    7月~9月の期間に月1度、スペシャルな記事をお届け…!尚、待望のニューアルバムは、ヒグチアイが自身の過去を振り返って、これまでの自分と向き合いながら制作されているとのこと。今回のコラムも、何かの収録曲に、どこかのフレーズに、繋がっているのかもしれません。それでは 第1弾エッセイ に引き続き、第2弾をじっくりとご堪能ください! 【第二回:きみはペット】 なんだか可哀想だった。 だから、こっそり、誰にも知られないように 家で飼ってた。 彼氏を。 小学5、6年生ぐらいから片鱗を見せ始めていたのだけれど、中学生に入って途端に崩壊した。学校は休んでもいいものだと知ったし、好きになった先に付き合っていいことを知ったし、キスだけじゃ子どもはできないことを知った。クラスメイトにハブかれたり、逆にハブき返したり、どうにもこうにも自分が崩壊する出来事がたくさんあった。そしてとんでもなくブスだった。生命力が溢れてしょうがないという肌に、どうしたってまとまらない髪、止まらない食欲、おしゃれ=奇抜という間違った方程式、もうとんでもなく崩壊していた。 寂しいなら彼氏を作ればいい。彼氏がいれば友だちがいなくてもいい。そう思ったわたしは、ちょうどいい身軽なブス、になった。そしてその通りになった。彼氏がいなかったことはないし、三年間寂しい気持ちになったこともなかった。これが正解だとも思った。そしてその気持ちをもったまま高校生になった。高校三年生のとき、わたしは寂しくなった。久しぶりの寂しさと自由を手に入れた。 ライブハウスで働いていた男の人と知り合った。路上ライブをしていたわたしに声をかけたその人は、わたしよりいくつか年上で、なんだか大人に見えた。両耳にはたくさんのピアス。少しお腹が出ていて、お酒を飲んでいた。全てが同年代の友達にはないもので、全てがなんか、よかった。 ある夜、長野駅前のベンチに集合した。わたしは自転車に乗って行った。彼は原付に乗ってきた。そして駅前のしょぼい雑貨屋で買った1000円のピアッサーで耳に穴を開けてくれた。普通は片耳ずつ開けるんだよ、って言って両耳に穴を開けてくれた。家に帰ってベッドに横になったとき、ピアスが枕カバーに引っかかって痛かった。そして熱かった。 彼はよくお金がなかった。わたしは1000円や2000円をよく貸していた。彼は仕事をよく休んでいた。そして不満をよく言っていた。大人ってそういうもんなのかな、と思いながらもふらふら生きてる彼となんとなく一緒にいた。 ある日の夜中、家で漫画を読んでいたら彼から「外来て」とメールが届いた。静かに階段を降りて外に出ると彼がいた。「大家に追い出されちゃったんだけど、ちょっとの間家に住めない?」と言われた。部屋は余っていたけど、そういう話ではない。無理だと言うと、入れてくれるまでここを動かない、と言う。ほんとに帰ってね!と言い部屋に戻り、1時間後外を見るとまだそこにいる。このままだと不審者として通報されると思ったわたしは、今日だけね、と言い、こっそり家にあげることにした。 階段を同じタイミングでのぼり、廊下はおんぶされて進んだ。トイレは我慢すること、何かあったらメールすること、を約束させた。親が仕事で外に出て、妹が学校に行って、わたしは学校に行ったふりをして、そのまま帰ってきた。彼にもう出て行ってほしいと伝えるとあと2、3日だけ置いてほしい、それまでに家を決めるから、と言われ、どうにも断れず、そのまま家に置いていた。3日が経ち本当に家を出て行った。 その後も付き合いは続いたが、一向にお金を返してくれない彼に我慢できず、別れることにした。その2年後、偶然街中で彼に会った時にお金を返してほしいと言ったら、手持ちがないと言われたので、彼と一緒に歩いていた女性に、じゃああなたは?あなたはお金持ってないの?と躊躇いなく聞いた19歳のわたしの話はいつかのためにとっておきます。 今思えば、可哀想な人がわたしは好きだった。 わたしを可哀想じゃなく思えるからかもしれない。 <ヒグチアイ> ◆3rd full ALBUM『一声讃歌』 2019年9月25日発売 初回限定盤 TECG-37127 ¥3,364+税 通常盤 TECG-32128 ¥2,909+税 <収録曲> 01. 前線 02. どうかそのまま 03. 街頭演説 04. 風と影 05. バスタオル 06. 走馬灯 07. ほしのなまえ 08. 一週間のうた 09. いちご 10. 聞いてる 11. ラブソング ◆先行デジタルシングル三部作 第一弾「 前線 」配信中 ▶iTunes ▶AppleMusic ▶Spotify 第二弾「 どうかそのまま 」配信中 ▶iTunes ▶AppleMusic ▶Spotify <LIVE> ■ヒグチアイ アルバムリリース記念 新曲披露独演会 [ 闇市 ] 2019年8月3日(土) 代官山 晴れたら空に豆まいて 2019年8月10日(土) 大阪 GANZ toi,toi,toi ■HIGUCHIAI presents 好きな人の好きな人 - 氷 山 - 2019年8月24日(土) 渋谷CLUB QUATTRO act:日食なつこ / mol-74 / ヒグチアイ ■HIGUCHIAI band one-man live 2019 2019年11月16日(土) 東京 Veats shibuya 2019年11月24日(日) 大阪 梅田 Banana Hall

    2019/08/02

  • イチオシ!
    永遠を願ってた、終わるはずないと思ってた。
    永遠を願ってた、終わるはずないと思ってた。

    イチオシ!

    永遠を願ってた、終わるはずないと思ってた。

    やがて上がった光に 照らされた 綺麗な横顔 特等席で あなたを見つめてた 永遠を願ってた、 終わるはずないと思ってた…… あなたのそばにいたかった どうかどうか 忘れないでください 一人ぼっちの部屋に 花火の音 痛く痛く 響く夜 青き青き 夏ノ詩 「 夏ノ詩 」/コアラモード.  8月1日は【花火の日】です。戦中に禁止されていた花火が1948年に解禁された日であり、世界一の花火大会とも言われる『教祖祭PL花火芸術』の開催日でもあるそう。そこで今日のうたコラムではまず、2019年7月17日に“コアラモード.”がリリースしたコラボミニアルバム『空色コントラスト』に収録されている新たな花火ソングをご紹介しました。    あの日<終わるはずないと>永遠を願いながら、ふたり見上げた花火の眩しさ、その光より<綺麗な横顔>…。しかし<あなたのそばにいたかった>と、今はもう何もかも過去形になっているのです。その思い出の眩しさゆえに<一人ぼっちの部屋>の闇はいっそう深く深く際立ち、ただ<花火の音>だけが耳に心に痛く響く様子が伝わってきますね。    ぜひ、コアラモード.の「夏ノ詩」全歌詞をじっくり味わってみてください。また、この歌のみならず、華やかな花火にまつわる曲は、意外と苦しく切ないものが多い模様。せっかくの【花火の日】ですので、今日のうたコラムではさらに、様々なアーティストの<痛く痛く 響く>ような花火ソングのフレーズを一挙ピックアップいたします! 甘い吐息 微熱を帯びる私は君に恋した その声に その瞳に 気づけば時は過ぎ去ってくのに まだ君の面影を探して 一人きりで見上げる花火に 心がちくりとした もうすぐ次の季節が やって来るよ 君と見てたうたかた花火 今でも想う あの夏の日を 「 うたかた花火 」/supercell あなたの指を追いかけた最後の夏さようなら いつまでも素敵な想い出です 痛い喧嘩も今は愛しい あぁ あの日が最後だと知っていたなら もっとあたしあなたを抱きしめたのかな? それともきつく当たったのか? 膨れた頬は線香花火 橙色も弾けた 「 線香花火 」/aiko 思い出はそう 美しいまま そっと鍵かけ しまっておこう この想いよ この想いよ 空へ打ち上がり 花火のように 花火のように 美しく散れ 「 HANABI~episode II~ 」/浜崎あゆみ 夜空に咲いた花散る 一瞬の中で永遠に消えた 儚いよ 寂しいよ ねぇ 消えないで あなたを失いたくない 愛した数だけ涙があるなら もう二度と恋に落ちたくはないよ 遠くなる背中にさよならを告げた でもその角を曲がるまで言わないで 恋人でいて 「 恋花火 」/CHIHIRO この線香花火が消えたら もうさよならなんだね きみが決めたことだから 何も怖くなんかないよ 口笛吹いたら涙がこぼれてきた 星がにじんだ ちきしょーなんか綺麗だ 「 線香花火 」/ナオト・インティライミ 今頃 あなたも どこかで 思い出してるの? あの夏の花火を 今年も綺麗ね あの日と同じように 輝く花達 今頃 あなたも どこかで 散ってく季節を生きてる 今頃 誰かと―― 「 あの夏の花火 」/DREAMS COME TRUE 風が冷たくなってた冬の日 あなたは照れながら教えてくれたね 友達のあの子の事が好きだって 泣きたくて 泣けなくて あたしの片想い そんな事 知ってたはずなのに 切なさも 愛しさも 消えてゆくのかな あなたは あたしの 冬花火 「 冬花火 」/奥華子 時間(とき)はいつでも過ぎ去ってから しあわせな日々 教える 失ったものは 惜しくなるんだ ふいに一瞬 パチパチと爆(は)ぜて 線香花火は 美しく輝き出す 消える前に もう一度 思い出させて 楽しかった君と僕の八月 チリチリ夏が チリチリ終わる Woo... 「 線香花火が消えるまで 」/日向坂46 夜空に咲いた恋花火 君もどこかで見上げてますか? 時空を超えて伝えたい 満天の星想いを乗せて ただ切なくて言えなくて苦しかったよ もう隠さない伝えたい ずっと君だけ見てたよ 好きだよ… 好きだよ… 「 恋花火 」/erica  一人ぼっちの部屋で、窓から花火を眺めながら聴きたい曲ばかりですね…。やはり花火のまつわる記憶が眩しければ眩しいほど、今の心の痛みがよくわかります。尚、歌ネットではLINE MUSICにて 【花火にまつわる恋物語】というプレイリスト も公開中。今回、ご紹介した楽曲をはじめ、大きく打ちあがったり、静かに燃えたり、夏にピッタリな花火ソングを揃えましたので、ぜひこちらもチェックしてみてください…!

    2019/08/01

  • HOWL BE QUIET
    その決断力を少し甘く見ていたようです。
    その決断力を少し甘く見ていたようです。

    HOWL BE QUIET

    その決断力を少し甘く見ていたようです。

    覆水盆に返らず  このことわざは、中国の故事が由来だとか。ある将軍が結婚をしたものの、読書ばかりで仕事をしないため、妻が愛想を尽かし離縁。しかし、元夫はのちに出世。妻はそれを知り、復縁を迫ります。すると、彼は元妻に水の入ったお盆を差し出し、わざと中身をこぼし「こぼれた水をお盆に戻してみろ」と言うのです。もちろんそんなことは不可能。    そして、彼は「一度こぼれた水は二度と盆の上に戻ることはない。同じように、私とお前との間も元に戻ることはありえない」と復縁を断ったのです。そんな話から【一度離婚した夫婦は元には戻れない】【一度起きてしまったことは元には戻らない】という意味のことわざが生まれたんだそう。さて、前置きが長くなりましたが、今日のうたコラムでは、まさにその「覆水盆に返らず」がタイトルの新曲をご紹介いたします。 愛想尽かさないで そばにいてよ いつもみたいにふざけて 笑わせにきてよ 「もうダメだよ」なんて冗談だろう 「幸せだった」って何を話進めてんだ もう一回考え直してよ これで何回目だろう 「覆水盆に返らず」/HOWL BE QUIET  2019年7月31日に“HOWL BE QUIET”がリリースしたニューアルバム『Andante』の入り口となる曲。歌は<愛想尽かさないで>という懇願で幕を開けます。どうやら<僕>は<あなた>の心にある“盆”から“愛”という水をこぼしてしまった模様。それでも終始、必死に<もう一回考え直してよ>と伝え続けているのが、この歌なんです。ただし<これで何回目だろう>ということは、こうして懇願するのは初めてではないはず。  だからこそ<僕>は心のどこかで(きっと今回も大丈夫だ)と、希望を持っているのでしょう。さらに、相手の「もうダメだよ」「幸せだった」という言葉は、たとえば「もう好きじゃない」とか「終わりにしたい」とか、決定的なギアチェンジではないため、まだ復縁の余地はあるとも捉えられそう。ゆえに<僕>は「盆から水は完全にはこぼれ切ってない」と思おうとしているのかもしれません。また水を足せばいいと。 毎晩のご飯一つさえ まともに決められやしない癖して 肝心のこういう決心は驚くほど まぁ 早いのね その決断力を少し 甘く見ていたようです 二度あることは三度ある なんて言わずにもう一度だけ 「覆水盆に返らず」/HOWL BE QUIET  しかし、おそらくその期待は間違いです。続く歌詞を読んでみると<僕>は<あなた>のことを<毎晩のご飯一つさえ まともに決められやしない>のにいざというときの<決心>は<早い>と言っています。でも多分、そうではないのです。優柔不断ということは、ひとつの物事に対する選択をいくつもいくつも何度も何度も考えるということ。  この“別れ”はそんな優柔不断な<あなた>の<決断>です。つまり<あなた>は<肝心のこういう決心>だってパッとできたわけではなく、悩んで悩んで悩んだ末、時間をかけてやっと答えを出せたのではないでしょうか。生半可な考えではありませんよね。<僕>は<その決断力>の速さではなく“強さ”を<甘く見ていた>のでしょう。    また、先ほど「もうダメだよ」や「幸せだった」という言葉は、決定的なギアチェンジではなさそうだと書きましたが、それも<あなた>にとっては別なのだと思います。優柔不断な<あなた>は、言葉を選びに選んで、その上で<僕>を傷つけないよう、でもちゃんと別れを伝えられるよう「もうダメだよ」「幸せだった」と終止符を打ったのです。盆から水はこぼれ切っていたのです。 ねぇ 聞いて こんなことも全部ドラマにしよう 10年経って 子どもを挟んで笑えりゃいいじゃん だから どうかお願い そばにいておいちゃくれませんか? 「覆水盆に返らず」/HOWL BE QUIET  そんな<あなた>の揺るがない<決心>を知る由もなく、畳みかけるように<僕>は復縁のための説得を続けます。でももうすべてが空回りしているように感じられませんか? 相手にとっては<こんなこと>ではない。それに<10年経って 子どもを挟んで笑えりゃいいじゃん>というのも<あなた>の意思を考えていない。そういう自分勝手さが積み重なって<あなた>に<決心>をさせてしまったようにも思えますね…。 愛想尽かさないで そばにいてよ いつもみたいにふざけて 笑わせにきてよ 「もうダメだよ」なんて聞かせないで 「幸せだった」ならもっと幸せにするから もう一回やり直そうよ 良い悪いも全部知った 僕ら二人なら うまくやれるさ だから また僕と歩いていこうよ そんな昔のこと 思い出した 「覆水盆に返らず」/HOWL BE QUIET  こうして幕を閉じてゆく歌。実はこの歌には、サビの同じフレーズが二度、登場します。だけど三度目のサビだけは<「幸せだった」ならもっと幸せにするから>というフレーズに変わっているんです。それまでの二度は「~しないで」「~して」と相手への懇願のみだったものが、最後の最後は自ら「~する」という意思表明をしているんです。    では、果たしてその一言は【三度目の正直】として、復縁に繋がったのでしょうか。それともやはり<二度あることは三度ある>と決心は変わらず「覆水盆に返らず」だったのでしょうか。ラストの<そんな昔のこと 思い出した>という一言は、どんな“今”からどんな気持ちでこぼれている言葉なのでしょうか。みなさんなら、どのような続きを想像しますか…? ◆紹介曲「 覆水盆に返らず 」 作詞:竹縄航太 作曲:竹縄航太 ◆2ndアルバム『Andante』 2019年7月31日発売 PCCA-04805 ¥2,300+税 <収録内容> 1.覆水盆に返らず 2.fantasia 3.ヌレギヌ 4.Reversi 5.バーバラ 6.名脇役 7.幽霊に会えたら 8.Dream End

    2019/07/31

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