切ない歌詞と綺麗なメロディで聴く人の涙を誘う、彼ならではの世界を堪能できる楽曲はもちろん。これまでとガラっと変わった一面を魅せる楽曲も加わった全7曲が収録されております。さて、今日のうたコラムではそんなアルバムについての歌詞エッセイを、リリィ、さよなら。本人が執筆!4週に分けて記事をお届けいたします。まず今回は、アルバムセルフライナーノーツの“プロローグ”をご堪能ください…!
~アルバムセルフライナーノーツ・プロローグ~
『最終話までそばにいて』
何故このようなアルバム名にしたのか
というところから話したい。
私はとても小説が好きだ。
アニメが好きだ。漫画が好きだ。
つまるところ物語が好きなのだ。
第一話から、第一章から
この先には何があるんだろうと
思いを馳せることが好きだ。
そんな私の今住んでる部屋、そして実家には
購入した沢山の本がある。
そのなかには
タイトルに惹かれたもの
なんとなく流行っていたもの
なんとなく気になっていたもの
様々な理由で手に取ったけれども
最後のページまで読めなかったものもある。
読みかけの本が沢山ある。
最終話(結末)まで
見届けられなかった想いが
世の中にはきっと溢れている。
そんな想いに焦点を当てたいと思い
作り始めたアルバムである。
そして
ハッピーエンドを迎えられなかった物語のほうが
世の中にはずっと多いだろう。
それでも人生は続いていく。
では
これからセルフライナーノーツという形で
その7曲の物語の解説をさせていただきたい。
<リリィ、さよなら。>
~『最終話までそばにいて』フレーズピックアップ!~
― 1曲目「その手にふれたあの日から」
この手にふれたならきっと
バレてしまうような気がした
「頑張れ」の裏の本音に
君がどうか気づかなければいい
こんな頼りない僕だけどずっと味方でいるよ
― 2曲目「甘い生活」
噛むたびに 味気ない
時間を過ごす暇はないよ
君がいて 僕がいて
全てが『甘い生活』
― 3曲目「Lovin' you」
綺麗売りしてる君が
台無しになっていくのが見たいな
きっと僕にしか効かない毒を
身体中に吹きかけて
唇には嘘を塗って
わざわざ部屋に来てくれたんでしょう
― 4曲目「Your best friend」
あいつのことで今日も泣いたり舞い上がる君が
いつでも帰れる場所になるから
I'm just only your best friend
― 5曲目「コールドスリープ」
愛することが最も不幸だと
あなたと逢うまで 思っていた
― 6曲目「Clover」
君の最後の言葉はやっぱり『ありがとう』で
だから僕はこの世で1番 悲しい言葉はきっと
『ありがとう』なんだって そう思ったんだ
― 7曲目「モラトリアム」
大人になれなくっても 子供に戻れなくっても
ただ君が好きだった
【アルバムセルフライナーノーツ【第1章】に続く!】
◆ニューアルバム『最終話までそばにいて』
2019年8月7日リリース
POCS-1816 ¥1800+税
<収録曲>
1.その手にふれたあの日から
2.甘い生活
3.Lovin’you?
4.Your best friend
5.コールドスリープ
6.Clover
7.モラトリアム