竹原ピストル作詞の歌詞一覧リスト  124曲中 1-124曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
逃がしてあげよう竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル鏡色に凪いだ海 隆々と肥えた山 画用紙のように澄み切った空 きっと今夜は月が綺麗  ちょっとした散歩と大それた冒険の おおよそ真ん中あたり くしゃみのような 思い出し笑い ふとこぼれ落ちる鼻歌  足音を連れていくような 足音に連れられていくような 心地よく 心強くて 心地よく 心許ない道のり  いつもの通りを少しだけ外れて 逃がしてあげよう 逃がしてあげよう いつも通りを少しだけ忘れて 私を私から逃がしてあげよう  どこからかは遠ざかり どこかには近付いていく 素晴らしい当たり前 なんて素晴らしい当たり前  いつもの通りを少しだけ外れて 逃がしてあげよう 逃がしてあげよう いつも通りを少しだけ忘れて 私を私から逃がしてあげよう  いつもの通りを少しだけ外れて いつも通りを少しだけ忘れて 逃がしてあげよう
水割りをうすくつくっていつまでも竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストルようやく家が眠り やっと自分を貸し切って 水割りをうすくつくって 水割りをうすくつくっていつまでも  そっと呼吸をほどき 凪いだ追想に頬を緩め 水割りをうすくつくって 水割りをうすくつくっていつまでも  明日にため息を持ち越さぬように 今夜のうちに余すことなく 水割りをうすくつくって 水割りをうすくつくっていつまでも  いつからか夢と暮らし やみくもに夢で暮らし ふと気がつけば 夢、夢、夢が暮らし  水割りをうすくつくって 水割りをうすくつくっていつまでも
ぼくらしく重岡大毅・藤井流星(WEST.)重岡大毅・藤井流星(WEST.)竹原ピストル竹原ピストル河野圭季節の終わりの風が吹いている。 ふと思い浮かぶ顔がある。 甘いような苦いような。。 どっちつかずの感傷を持て余し、ツムジをつつく。  “ありがとう。”も“ごめんね。”も、 “好きだよ。”も“好きだったよ。”も 口に出さなくなっただけで、思わなくなったわけじゃない。 大人になったけど、大人になったけど 大人になったけど、大人になっただけ。  やるせなさに寝返りを繰り返し 不甲斐なさに唇を噛み締める夜を越えて  全然そんな気分じゃないのに晴模様。 チグハグチグハグ歩いて行くよ。 ぼくらしさって何だろ?何だろ?何だろ?って 首をかしげ続けていくよ、ぼくらしく。  季節の始まりの風が吹いている。 ふと込み上げる胸の高鳴りがある。 例えば新しい服で、新しい靴で 街と街の継ぎ目をいよいよ跨ごうとするときのような。。  “夢”も“希望”も、“勝ちたい”も“負けたくない”も 口に出さなくなっただけで、思わなくなったわけじゃない。 大人になったけど、大人になったけど 大人になったけど、大人になっただけ。  めくるめくイメージにひとりニヤけ そっと吸い込まれるように眠る夜を越えて  せっかくこんな気持ちなのに雨模様。 あべこべあべこべ歩いて行くよ。 ぼくらしさって何だろ?何だろ?何だろ?って 首をかしげ続けていくよ、ぼくらしく。  全然そんな気分じゃないのに晴模様。 チグハグチグハグ歩いて行くよ。 ぼくらしさって何だろ?何だろ?何だろ?って 首をかしげ続けていくよ、ぼくらしく。
せいぜい胸を張ってやるさ。竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル・TARO人もまばらな駅のホームに、朝の列車がやってきた。 今夜に向かって走りゆく、朝の列車がやってきた。 萎んだカバンを胸に抱き、寝ぼけ眼で車窓を覗く。 街を去る度に音がする。何かと千切れる音がする。  “分かってたまっか。知ったこっちゃねーよ。 分かってたまっか。知ったこっちゃねーよ。。って 閉ざしきった足音を重ねてきたし 重ねていくんだろうけど  せいぜい胸を張ってやるさ。 せいぜい胸を張ってやるさ。 救いようのない人間にしか救いようのない人間もいるだろうよ。 せいぜい胸を張ってやるさ。  螺旋階段の踊り場で、商売敵(とも)の歌を聴いている。 小屋の扉からはみ出した、商売敵の歌を聴いている。 これが最後の曲らしい。爪を噛むのを、 膝を揺らすのをやめて、 やがてステージを継ぐ度に音がする。 何かが千切れる音がする。  “負けてたまっか。ざまあみろ。 負けてたまっか。ざまあみろ。。” って 荒みきった足音を重ねてきたし 重ねていくんだろうけど  せいぜい胸を張ってやるさ。 せいぜい胸を張ってやるさ。 救いようのない人間にしか救いようのない人間もいるだろうよ。  ピントのズレたスポットライトの下 トグロを巻くタバコの煙を蹴散らし 酒に腐った野次を掻き分け 縒れた手拍子に小節をしならせながら 首の曲がったフォークギターを掻き鳴らし 頭の潰れたマイクロフォンに口づけ 左右ちぐはぐな声帯を擦り合わせ 濁声を弾き飛ばしながら  せいぜい胸を張ってやるさ。 せいぜい胸を張ってやるさ。 救いようのない人間にしか救いようのない人間もいるだろうよ。  せいぜい胸を張ってやるさ。 せいぜい胸を張ってやるさ。 救いようのない人間にしか救いようのない人間もいるだろうよ。  せいぜい胸を張ってやるさ。
笑顔でさよなら、跡形もなく。竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル古びた今日を追い立てるように のしのしと夜が満ちていく。 やがて輪郭の限りに街が灯り 全ての輪郭に影を生む。  子が親を選べぬように 金は汗水の色を選べない。 せめて誰かを羨みながらの いじけた酒だけは啜らぬように  そちらにとっての裏通りが こちらにとっての表通り 分かり合えぬことを分かり合ったら 笑顔でさよなら、跡形もなく。  真新しい今日に急き立てられるように そそくさと夜が褪せていく。 寝ぐらを無くした鼻歌が 路地のどんつきに吹き溜まる。  自前は骨身と心根だけ。 あとは借り物、もらい物、授かり物。 日々、胸糞に積もりゆく恩の厚み。 夢の体重はそれで決まる。  そちらにとっての裏通りが こちらにとっての表通り 分かり合えぬことを分かり合ったら 笑顔でさよなら、跡形もなく。  そちらにとっての裏通りが こちらにとっての表通り 分かり合えぬことを分かり合ったら 笑顔でさよなら、跡形もなく。 笑顔でさよなら、跡形もなく。
朧月。君よ、今宵も生き延びろ。竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル・TARO返すべき言葉を見つけられないまま、掛けるべき言葉を見つけられないまま、 イライラとモヤモヤとサンダルを突っかけ外に出る。 湿った夜空の下、寝静まった界隈は、遥かから微かに聞こえてくる踏切の音を 虫けらのように黙殺し、微動だにしない。。  朧月。君よ、今宵も生き延びろ。 朧月。君よ、今宵も生き延びろ。  返すべき言葉を見つけられないまま、掛けるべき言葉を見つけられないまま、 コンビニの駐車場の片隅、灰皿の傍にしゃがみ込む。 舌打ちまじりに啜る缶コーヒーは、盗っ人のようにコソコソと、 水銀のように白々しく、歌に爛れた喉元を滑り落ちていく。。  朧月。君よ、今宵も生き延びろ。 朧月。君よ、今宵も生き延びろ。  そしてまた読み返す。 いくつもの傷跡をそのまま縫い込んだかのような、 いくつもの痛みをそのまま封じ込めたかのような、 今にも破裂せんばかりの切実が綴られた、君からの便りをまた読み返す。  自分と自分で罵り合うような日々が、 自分と自分を必死に繋ぎ止めようとする日々が、 自分で自分を思い留まらせようする日々が、自分との戦いに次ぐ、 戦いに次ぐ、戦いの日々が綴られた、君からの便りをまた読み返す。  返すべき言葉を見つけられないまま、掛けるべき言葉を見つけられないまま、 がらんどうの不甲斐なさの淵からモグラのようにただ闇雲に君の健闘を祈り、 祈り、 祈ることしかできないがらんどうの不甲斐なさの淵からモグラのように ただ闇雲に君の健闘を祈り、祈り、 祈ることしかできないがらんどうの不甲斐なさの淵からモグラのように ただ闇雲に君の健闘を祈り、祈り、 祈ることしかできなくてごめんな。 それでいてもしも、世にもクソバカタレた自惚れに、自分自身、 強いて強いて目を瞑ってやるとするならば、 そして君がそれを許してくれるとするならば、返すべき言葉でも 掛けるべき言葉でもないのだろうけど、どうか言わせて欲しい。  君よ、この歌が君に届くまで。 君よ、この歌が君に届いてからも。 君よ、この歌が君に届いてからこそ。 君よ、生き延びろ。  朧月。君よ、今宵も生き延びろ。 朧月。君よ、今宵も、君よ、今宵も、生き延びろ。
悄気る街、舌打ちのように歌がある。竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル高田漣・竹原ピストル四条の橋を渡り行く。 人々は、そして自分もまた 火薬のように押し黙り 四条の橋を渡り行く。  黒々と流れ行く川の 水面に遊ぶ、つがいの鯉。 嗚呼、悄気る街 舌打ちのように歌がある。  先斗町をすれ違う。 人と人は互いに通りの際と際に寄り カミソリのようにヒリヒリと 先斗町をすれ違う。  靴音に擦れて路の花。 華奢な背に負う花言葉。 嗚呼、悄気る街 舌打ちのように歌がある。  木屋町通りの街灯が点る。 つい忘れてしまっていたことを ふと思い出したかのように 木屋町通りの街灯が点る。  ドン底のような曇天に 誰の名を呼ぶ痩せ烏。 嗚呼、悄気る街 舌打ちのように歌がある。  ライブハウスの扉を開く。 意味、理由を拗らせることなく 主義、主張をほじくり返すことなく ライブハウスの扉を開く。  一人佇む舞台袖。 演れと言われりゃ演るだけさ。 嗚呼、悄気る街 舌打ちのように歌がある。  嗚呼、悄気る街 舌打ちのように歌がある。
初詣竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル・TARO雲から零れた月明かりが 老いた桜木の骨を晒す 雪にも雨にもなれぬまま 手の甲でみぞれが息絶える  始発列車の先端が 街のまぶたをこじ開ける 酒の燃えかすを腹に揺らし 前歯の隙間から唾を弾く  俺はいつまで繰り返すのか! いつまで俺を繰り返すのか!!  爪を丸めたショベルカーが 河川敷の隅で拗ねている 矢印に並んだ渡り鳥が 矢印の方向に空を割る  あやふやな足取りは それでも もうじき橋を渡り切る 嫌みなまでに澄んだ風を 頬に閉じ込めて弄ぶ  俺はいつまで繰り返すのか! いつまで俺を繰り返すのか!! 俺はいつまで繰り返すのか! いつまで俺を繰り返すのか!!  これは“はちまんさん”の口か肛門か ねずみ色に褪せた鳥居をくぐる ならば俺は“はちまんさん”の餌か糞か 柏手が虚空にどん詰まる
とまり木竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル改札口は喧騒を 吐き出しこそすれ吸い込まず 滞った駅前の眺め その上澄みに 解体中のビルの肋骨  抜き足差し足 落ちゆく夕陽 季節の果てを報せる風  待つことを嫌い ひとりで 待たれることを嫌い ひとりで “ここまでを来れたんだ ここからを行けないわけがねーさ”  L字のカウンターの隅 空いたグラス越しに揺れる外国の歌 明日に踏み出す寸前の 心地良い躊躇に頬杖をつく  半分に割れた白い月 痩せた街角に眠る花  離れることをおそれ ひとりで 出会うことをおそれ ひとりで “ここまでを来れたんだ ここからを行けないわけがねーさ”と  そう思い続けることで そう信じ続けることで ここまでを来れたんだ ここからを行けないわけがねーさ
たった二種類の金魚鉢竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストルつないでいたくはないのに ふりほどくことができないね 干からびた鱗のよう 並ぶ影と影  わたしにとっての良い知らせは あなたにとっての悪い知らせ たった二種類の金魚鉢  お魚はいいね 水の中では涙を気づかれずにすむだろう お魚はかなしいね 水の中では涙に気づいてもらえないだろう  だからそこですかさず 覚悟だの勇気だのを持ち出してくるなよ 空をきる尾びれのよう 並ぶ影と影  あなたにとっての良い知らせは わたしにとっての悪い知らせ たった二種類の金魚鉢  お魚はいいね 水の中では涙を気づかれずにすむだろう お魚はかなしいね 水の中では涙に気づいてもらえないだろう  申し合わせてもいない待ち合わせ場所で 交わしてもいない約束を もう幸せではない待ち合わせ場所で 枯らして間もない約束を  お魚はいいね 水の中では涙を気づかれずにすむだろう お魚はかなしいね 水の中では涙に気づいてもらえないだろう
御幸橋竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル夜明けの前の薄闇の 遥かに灯る梅の花  月は伴穴のように動かない  小枝を咥えたカラスが一羽 欄干からそっと宙に刺さる  月は鍵穴のように動かない  浮腫んだ流れは中洲を齧り もろとも山影の横腹を打つ  月は鍵穴のように動かない  進み行くには気が遠く 引き返すのは気が重い 油の切れた口笛が 力なく風から剥がれ落ちる  月は鍵穴のように動かない
なにもしないがしたい竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル部屋だけ眠らせて ぼくと君は眠れない 部屋だけ眠らせて ぼくと君は眠らない  思い出は数えるほどなのに 数えきれないほどの思い出し笑い  なにもしないがしたい なにもしないがしたい 君となにもしたくないんじゃなくて 君となにもしないがしたい  落ち葉色の灯りの中 ぼくと君は眠れない 落ち葉色の灯りの中 ぼくと君は眠らない  打ち明け話が尽きる頃には 新しい内緒話が芽生えてる  なにもしないがしたい なにもしないがしたい 君となにもしたくないんじゃなくて 君となにもしないがしたい  なにもしないがしたい なにもしないがしたい 君となにもしたくないんじゃなくて 君となにもしないがしたい
あっかんべ、だぜ故郷竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル鈍色の海を縁取りひしめく工場群。 痛ましいほど絶え間なく、果てしない律動。 散々、風に弄ばれた挙句、結局、雲のわずか手前で力尽きる煙突の煙。  列車は関節を軋ませながら、過去、現在、未来を事細かに縫い合わせる。 不発弾のような危うい気まずさに、やがて車窓から視線を引き剥がす。  俺はこの街の嘘を知っていて、この街は俺の嘘を知っている。 上手くやれるはずがないだろ。 あっかんべ、だぜ故郷。 当て付けのように痩せ細った雨。 青痣のようにぼんやり滲みゆく街並み。 片手に下げていた喪服を、ひそひそと胸に抱き寄せる傘の下。。  ここからだからこそ焦がれに焦がれた夢。 しかし、ここにいる限り叶えようがなかった夢。 故郷。。  俺はこの街を見放して、この街は俺を見放した。 ただいま、とでも言うと思ったかよ? あっかんべ、だぜ故郷。  俺はこの街の嘘を知っていて、この街は俺の嘘を知っている。 上手くやれるはずがないだろ。 あっかんべ、だぜ故郷。
南十字星竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル己が胸の内と同じ色 島の夜道 真夏の夜風 熟れ果て爛れたアダンの実 虫に齧られ 為す術もない  星に願いを。。 “私に願いをください”  動物であることを忘れ “人”であることを持て余し 履き古された両足は やがて白銀の浜を踏む  星に願いを。。 “私に願いをください”  よく考えてみれば よく考えたことがなかったよ 思い返してみれば 思い返したことがなかったよ 嗚呼 ばかばかしいほどに天の川 溺れて何処 南十字星(はいむるぶし)  星に願いを。。 “私に願いをください”  星に願いを。。 “私に願いをください”
Float Like a Buttrefly, Sting Like a Bee!!竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル朝靄に滲んだ東の空 道のりを淡く齧るブーツの踵 寝てはいないが 起きてもいないまま あくびをひとつ もうひとつ  追憶を継ぎ剥ぎ 歌こしらえつつ 暑けりゃ北上 寒けりゃ南下 街を飛び立っては街へと降り立つ “菜の葉に飽いたら桜にとまれ♪” ってか  Float like a butterfly Sting like a bee!! 流浪の旅 歌はさすらい Sing like me!!  夕陽に炙られゆく西の空 雑踏に擦れるシャツの袖 噂してるのはどこの誰だろか くしゃみをひとつ もうひとつ  歌い散らかし 飲み散らかしつつ 行くも戻るも「ただいま。」「おかえり。」 舞台を飛び立っては舞台に降り立つ “おいけのまわりにのばらがさいたよ♪” ってか  Float like a butterfly Sting like a bee!! 流浪の旅 歌はさすらい Sing like me!!  抜き払う日本刀 YAMAHA ぶちかます日本語のヤバさ 頭からケツまでぐわー!!っとやるんだ ギャラで選ばず アトランダム たかがとされどを行ったり来たりなれど ともあれ歩んできたこの道だ ちぇっくしろ!男の子の意地だ!!  。。とかなんとか あんま力むな あんま気負うな ほらみたことか 歌詞ぶっ飛んで赤っ恥 残念 まだまだ足んねー鍛錬。。  Float like a butterfly Sting like a bee!! 流浪の旅 歌はさすらい Sing like me!! Float like a butterfly 流浪の旅 歌はさすらい Sting like a bee!! Sing like me!!
ギラギラなやつをまだ持ってる竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル合図と同時に喰らいつくマイク。 所謂、バイブス、ヤバいっつータイプッす。 あんたの退屈、ひねり潰す、渾身の出し物。 何者なのかは関係ないのよ。 どーぞ足元見てくれ。但し最後まで居てくれ。 痛えくれえ真っ赤な余韻を残してくぜ。 俺が竹原ピストル、オールドルーキー。 メッキ剥がれてもゴールド純金。  攻め込む為に備わった両脚だ。 逃げ走る為に備わった両脚だ。 自分を肯定してくれる人間を、ひーこら探し回る為に使うのは 能無しだ。 より色濃く俺を俺に染め上げるチャンスだ。 ディスにも感謝。それが俺のアンサー。 賛否におびえた及び腰では、歩みに体重は乗らないんだ。  何を以って揺るぎないかは 揺るぎなく何を持ってるかだ ギラギラなやつをまだ持ってる 尽きぬ闘志を Still Going On ギラギラなやつをまだ持ってる ギラギラなやつをまだ持ってる ギラギラなやつをまだ持ってる 尽きぬ闘志を Still Going On  演者一筋。とことん現場主義。 半端にやってんじゃ趣味。手抜かずに。 迂闊に入るな。常識、方式のはるか向こう岸。 飽きない商い。プロの領域。 生身のアクションと生身のリアクション。 世にもあからさまな物々交換。 そうさ、ライブショーにテイク2はねーんだ。 一発勝負の連日連夜。  傷跡ひっくるめて魂だ。傷跡ひっくるめて体だ。 なかったことにしようだなんて、思ったことは一度もなかった。 煮え繰り返る悔しさ、不甲斐なさを胸に、睨み上げた夜空から、 ときに黒星の瞬きでこそ、照らし出される道筋があると学んだ。  何を以って揺るぎないかは 揺るぎなく何を持ってるかだ ギラギラなやつをまだ持ってる 尽きぬ闘志を Still Going On ギラギラなやつをまだ持ってる ギラギラなやつをまだ持ってる ギラギラなやつをまだ持ってる 尽きぬ闘志を Still Going On 尽きぬ闘志を Still Going On
夏のアウトロ コオロギの鳴く頃竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル“マーブル模様の空の向こう あれよあれよと陽が転がる。”  “黄金がかった緩い風が そっと草花の前髪を撫でる。”  “木陰に丸まった野良猫が こちらを睨んだまま欠伸する。”  “弛んだ電線から飛び立って やがて鳥達が山に溶ける。”  ギターの生えた背中を揺らし 脂汗のようにうじうじと旅路を行く。  夏のアウトロ。 コオロギの鳴く頃。 歩けるだけ歩こう。 何はなくとも。  覚悟の出涸らし 苦笑いに溶かし 細かに細かに 街々を徘徊。  不甲斐ない 足取りにこそ 生まれ宿る フレーズがあると願いたい。  描きたいがまま 常識をまず解体。 繋ぎたいがまま 五・七・五を問わず俳諧。  片付けようとすればするほど 余計に散らかってしまう。 胸のそこかしこに揺れる面影 余計に散らかってしまう。  知らず知らず アイツの歌を口ずさんでいたことにふと気づく。癪だ。  夏のアウトロ。 コオロギの鳴く頃。 歩けるだけ歩こう。 何はなくとも。  覚悟の出涸らし 苦笑いに溶かし 細かに細かに 街々を徘徊。  不甲斐ない 足取りにこそ 生まれ宿る フレーズがあると願いたい。  描きたいがまま 常識をまず解体。 繋ぎたいがまま 五・七・五を問わず俳諧。 
きーぷ、うぉーきんぐ!!竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル今晩をうっかり昨晩にしそこねて ずるずると独酌 重い物思い ここまでこうなら きっとこのままずっとこう つぶれるが先か夜明けが先か  あと何回始められるだろうか あと何回も始められないだろう。。  思い出したかのように思い出し 干からびた痛みに爪を立てる もはや足跡を残したいわけじゃない でも足音を鳴らしていたいんだ  取り返しがつかないわけでもない 後悔 未練 やり残し しでかし あるにはあるけど ないことにしたくもある 白みゆく空がひとつ残らず星を食べた  あと何回終われるだろうか あと何回も終われないだろう。。  それらしき余韻があるでなし それらしき予感があるでなし もはや足跡を残したいわけじゃない でも足音を鳴らしていたいんだ  思い出したかのように思い出し 干からびた痛みに爪を立てる もはや足跡を残したいわけじゃない でも足音を鳴らしていたいんだ  きーぷ、うぉーきんぐ!!
今宵もかろうじて歌い切る竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル街の明かりの外の外 鉛色の空に痩せた月 今更それが何になろうか 過ちを数え 罪を数え。。  拗れに拗れた感傷が あからさまなトドメを待っている  今宵もかろうじて歌い切る かろうじて今宵を歌い切る  眉間にうろつく淡い風 露を湛えた青い花 届くことなく潰えた祈り 手を振り合えずじまいの別れ  あいつが逝ったとの報せを いまだ鼓膜の内側に飼っている  今宵もかろうじて歌い切る かろうじて今宵を歌い切る  棄てるのはいつだってこちらの方 “道”は人を棄てたりしない 浅い眠りから這い出て 歪んだ背骨にまた荷を担ぐ  細り萎び錆びゆく生業を されど 燃やして燃やして燃やして。。。  今宵もかろうじて歌い切る かろうじて今宵を歌い切る
リョウメンシダ竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル細く吸っては細く吐く。 木々と呼吸を口移し。 落ち葉の布団で夢を見る 虫たちは卵かサナギの季節。  皺ひとつない昼下がりの空。 ふと思い浮かぶ顔もある 散歩道。  全てに捧げるひとつの祈り。 ひとつに捧げる全ての祈り。 全てに繋げる一つの生命。 ひとつに繋げる全ての生命。 足元に揺れるシダの葉 姿 形。 そんな面はゆい物思い。  とめとない行き交いは まるで街の血液のよう。 遥かまでを見渡す高台。 ベンチで呆けて私はまるで街の 何だろう? そろそろ眠たげな陽の光。 風邪をひく前にまた歩き出そう 散歩道。  全てに捧げるひとつの意志。 ひとつに捧げる全ての意志。 全てに繋げるひとつの道。 ひとつに繋げる全ての道。 足元に揺れるシダの葉 姿 形。 おもても裏もない物思い  全てに捧げるひとつの祈り ひとつに捧げる全ての祈り 全てに繋げる一つの生命 ひとつに繋げる全ての生命 足元に揺れるシダの葉 姿 形。 そんな面映い物思い 表も裏もない物思い
It's my life竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル回想に飽いて大あくび 目をやる車窓の彼方の彼方 列車と並んで泳ぐ雲 よちよち歩きの春をあやす  弁当の飯粒ほじくるや パチンとへの字に折れた箸 こいつはいいことありそうだ 胃薬 溶かした茶をあおる  貶されようが 持て囃されようが 俺の身の丈 今更 伸びも縮みもしねーさ it's my life... 誰の物差し 知るものか it's my life  とりっぱなしに借りっぱなし 追われっぱなしに逃げっぱなし 千切りに千切って街に堕ちる 終着駅の少し手前  しきたりをしがらみを跨ぎ ところ構わず 引っ掻き鳴らす ぼうや食わせなきゃなんねーんだ it's my life... 誰の縄張り 知るものか  it's my life... 誰の物差し 知るものか  it's my life... 誰の縄張り 知るものか it's my life
藍色のハンカチ竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル星の数だけ星があり 人の数だけ人がいる やっと頭がちゃんとしたのかな 目を開けたまま 眠るようになった  窓の数だけ暮らしがあり 列車の数だけ帰り道がある やっと頭がちゃんとしたのかな 疑ったまま ゆだねるようになった  ポケットの中 お守りがわり あなたがくれた藍色のハンカチ 世にもあべこべなハンカチ 握りしめると涙が溢れてくるハンカチ  人懐っこい柔らかな夜風 面影も残さず春のおわり 見上げた満月のつむじに生えた歌 面影も残さず春のおわり  ポケットの中 お守りがわり あなたがくれた藍色のハンカチ 世にもあべこべなハンカチ 握りしめると涙が溢れてくるハンカチ  手のひらの中 さよならのとき あなたがくれた藍色のハンカチ 世にもあべこべなハンカチ ぬぐうと一層 涙が溢れてくるハンカチ  あなたがくれた藍色のハンカチ
奥底の歌竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル佐藤洋介・高橋太郎・竹原ピストル矛先をなくした眼差しは 瞼の裏で立ち往生 胡座に痺れた脛を小突き 他人事のような独り言  季節の裂け目に挟まった寝ぐらで齧る爪の先 寝転がしたままのためらいに薄黒く床ずれができている  陽の光を知らぬまま 奥底にのみ生まれ落ちる歌に 月の光を知らぬまま 奥底にのみ朽ち果てる 歌に光を。。  兆しも見出せないままに 路地に擦り付ける浅い歩幅 込み上げ えずき 吐き出してやっと 飲み込んできたものを思い出す  蹴落としていったその先 蹴落とされていったその先 理由に棄てられた遠吠えが街の虫歯をつついている  陽の光を知らぬまま 奥底にのみ生まれ落ちる歌に 月の光を知らぬまま 奥底にのみ朽ち果てる  歌に光を。。 奥底にのみ生まれ落ちる 歌に光を。。 奥底にのみ朽ち果てる 歌に光を。。
Gimme the mic !!竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル佐藤洋介・竹原ピストル昨日の俺でもできたこと 今日の俺だからできること 明日の俺ならできそうなこと 混じり混じって俺ができてる  痛みを癒すべき今と引き換えに 牙を剥くべき今を失うな 先端はもう決して遠くはないが 先端はまだ決して近くはないぞ  Gimme the mic!! かつてどんな夢を描いていたのかは忘れた ただ 少なくともチャレンジャーであり続けることを 前提に描いていた夢ではあったはずだ Gimme the mic!! 漲っていようが 枯れ果てていようが 常に Gimme the mic!! 青コーナーから飛び出せ 狙い続けなきゃ意味がない Gimme the mic!!  昨日の俺にはできなかったこと 今日の俺だからできないこと 明日の俺でもできなそうなこと 混じり混じって俺ができてる  進むほど強くなる向かい風 激しくなる雨足 くじけるな 先端はまだ決して近くはないが 先端はもう決して遠くはないぞ  Gimme the mic!! 負けを恐れてきたからこそここまでこれた ただ この先に進めないのは他でもなく負けを恐れているからだ Gimme the mic!! 次なる高みを知る為に 次なる地べたを知るときがきたんだ Gimme the mic!! ノーガードで飛び出せ もはや他に道はない  Gimme the mic!! かつてどんな夢を描いていたのかは忘れた ただ 少なくともチャレンジャーであり続けることを 前提に描いていた夢ではあったはずだ Gimme the mic!! 漲っていようが 枯れ果てていようが 常に Gimme the mic!! 青コーナーから飛び出せ 狙い続けなきゃ意味がない Gimme the mic!!  そりゃいるさ上にゃ上 星の数 だが数ある限り 限りあるはず 引き剥がす ひとつひとつ やがて全て 必ず 勝つ 退かす 鬼と化す  守る気なきゃ色も何もねー信号 突っ走んぞ 心臓と刻む深層の振動 声 言葉 志 恥 美学 身から出た錆さえサビにして響す  常識をぶっ壊したいわけじゃない 常識を元の姿に蘇らせたいだけだ つまるところ はえー話が てっぺんにいるべきは君じゃない Gimme the mic!!
ひまわりさくまであとすこし竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストルはたらくと つかれるね おなかへるし のどもかわく ぼくはもう たべないよ のまないよ そばにいてね  うたいたくないことはうたわない  きみのえは へたくそだ ぼくのえは じょうずだよ くらべるな くらべるな くらべるな くらべるな  くらべるな くらべるな  なにがみえる? うみがみえる なにがかおる? やまがかおる なにがふれる? きみがふれる あとすこし あとすこし  ひまわりさくまであとすこし ひまわりさくまであとすこし
ハッピーエンド竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル高田漣春をまだ遥か遥かに 粉雪に霞んだ一本道 カミソリ色の歩道に揺れる 背中を丸めた淡い影  夜がテキトーにスッ転がした 木っ端みたいな雑居ビル 図鑑に載っていない歌達が 刹那に瞬く地下の店  あれからずっと手を伸ばし続けてきた あれからずっとつかみ損ね続けてきた  たかが足跡 されど足跡 曲がりなりにも一本道 もう諦めることはないだろう もう諦め飽きてしまったんだ  仄かに色づいた桜の蕾を つついて遊ぶ天気雨 ため息のようにあくびのように 性懲りもなくまた歩き出す  これからもずっと手を伸ばし続けるんだろう これからもずっとつかみ損ね続けるんだろう このままいっそ終われないまま このままいっそ終われないまま 終わってやるさ
ON THE ROAD竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル・山内総一郎雲と雲との切れ間から また雲がこちらをのぞいている 燻んだ川面にひっくり返る 鈍い舌打ちと赤いトンボ  旅支度と帰り支度の境目を失った道の上 君のためならなんでもするさ 但し 君が会ってくれるなら  ON THE ROAD...  街と街との切れ間から また街がこちらをのぞいている たるんだ電線を五線譜に 月は今 G♯のあたり  恩返しと罪滅ぼしの境目を失った道の上 金のためならなんでもやるさ 但し 金でなんでも買えるなら  群れを反れたのは てめーだろ 途方に暮れるのは筋違い いやはやこいつはどうしたものかと 空きっ腹こすって薄ら笑い  旅支度と帰り支度の境目を失った道の上 君のためならなんでもするさ 但し 君が会ってくれるなら  恩返しと罪滅ぼしの境目を失った道の上 金のためならなんでもやるさ 但し 金でなんでも買えるなら  ON THE ROAD...
おーい!おーい!!竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル倒れこめるほど疲れ切れず ウンザリできるほど続けられず ごまかす為だけに飲まれる酒は テーブルに置いてさえもらえない  確かにぼくはここにいるけれど 確かなぼくはどこにいるんだろ ぼくはここにいるけれど ぼくはどこにいるんだろ  おーい!おーい!!  ようやく捩れ始めた文字 ぺたんと閉じてほったらかす まどろむ為だけに読まれる本は しおりを挟んでさえもらえない  確かにぼくはここにいるけれど 確かなぼくはどこにいるんだろ ぼくはここにいるけれど ぼくはどこにいるんだろ  おーい!おーい!!  ときに赤錆びた焦燥に膝を揺らし 血液よりもせわしなく ときに朝日に焦がされるがままに 亡骸よりも微動だにせず  確かにぼくはここにいるけれど 確かなぼくはどこにいるんだろ ぼくはここにいるけれど ぼくはどこにいるんだろ  おーい!おーい!!
あ。っという間はあるさ竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル遥かアルプスの稜線 まだちらり雪を被ったまま 雲ひとつない青の空 四畳半に切りとってフォークで突く  楽しんでたつもりだったけど ふと気がついたらうんざりしてたんだ  しゃがみこんでこそ届く夢 そんなのあるわけないけどあるかもよ まぁまぁまぁ どーぞ ご一服 人生、あ。っという間はあるさ  金色に降り注ぐ陽の光 漲った田畑に跳ね躍る 干からびるまで歩いたら 今日は初っ端から日本酒だ  無論 縮み上がるほど とびきり冷たいやつ  黙りこんでこそ響く歌 そんなのあるわけないけどあるかもよ まぁまぁまぁ どーぞ ご一服 人生、あ。っという間はあるさ  しゃがみこんでこそ届く夢 そんなのあるわけないけどあるかもよ まぁまぁまぁ どーぞ ご一服 人生、あ。っという間はあるさ  黙りこんでこそ響く歌 そんなのあるわけないけどあるかもよ まぁまぁまぁ どーぞ ご一服 人生、あ。っという間はあるさ
隠岐手紙竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル雨音に微睡み眠り 雨音に小突かれ目を覚ます 見送られてたまるかで置き手紙 “傘、盗んでくよ。返して欲しくば、また会おう。”  てめーでてめーを島へ流し てめーでてめーを島から流す 高波に捩れる船旅が 二日酔いと追憶をかき混ぜる  死なせないために歌った歌で 殺しちまったことがあるんだよ  まともなわけねーだろが まともなわけねーだろが 誰かと間違ってねーか? 俺がまともなわけねーだろが  痛み 傷口を芸にすり換えて 日銭をつつくペテン稼業 とり憑かれてるならいざしらず とり憑いてるってんだから救いがねえ  生乾きの空に翻る 海鳥達の行方を傘の先でなぞり歩く そういや船が港に寄せる間際 女房を抱く夢をみた  俺の目が黒いうちは どうぞ白い目で見守っていておくれ  まともなわけねーだろが まともなわけねーだろが 誰かと間違ってねーか? 俺がまともなわけねーだろが
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
ぼくは限りない~One for the show~竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル高橋太郎・竹原ピストル滲んだ夕焼けを背に ぽんこつギターを背に カラスは街から家路に ぼくは旅路から街に 仕事を終えたあなたに向けて ぼくは仕事を始める 今日一日の幕が下りて ステージの幕が上がる  喜びが歌を呼び 歌が歌う喜びを呼ぶ あなたがいてくれる限り ぼくは限りない  同じ文字なのに 書き順の違いで諍う 同じ夢なのに 叶え方の違いでいがみ合う ため息に音符を羽織らせて 感傷に言葉をまぶして 真面目に不真面目に あなたをにやにやさせたい  哀しみが歌を呼び 歌が歌う哀しみを呼ぶ あなたがいてくれる限り ぼくは限りない  喜びが歌を呼び 歌が歌う喜びを呼ぶ あなたがいてくれる限り ぼくは限りない  One for the show Two for the show Three for the showって そーとーアホでしょ? お待ちかね だったかは知らねー ただいいだけライブしたいだけ どこででもしてるここだけの話 おっと常連さん オチ先に言うのはナシ お嬢さん呆れ顔がいい塩梅ね 今宵よろしければビーマイベイベー!! 。。あれ?ってスベってもドンマイ へでもねーぜこんくらい 凹むなんて論外 これでいいのだ by 赤塚不二夫 場数が武器よ チェキ チェキ ヨー!! 早く歌えよ!って野次の主誰よ? よっしゃ付き合えよ いっそ朝までよ One for the show Two for the show Three for the show そろそろやりましょう!!
Here we go!!竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル高橋太郎・竹原ピストル空よりも空っぽなポケット 放り込み放題の未来 何番ホームでも大丈夫 きっとたどり着けるはずなんだ 粉雪と桜の境界線またいで 名残惜しいけど 名残惜しいから いっそ  Here we go!! 見に行こう!! 新しい色を 形を 街のあっちを見に行こう!! Here we go!!  覚悟よりはあやふやで 気まぐれよりはゆるぎない 春一番にさらわれた さよならのキッスをお守りに  少年と青年の境界線またいで 名残惜しいけど 名残惜しいから いっそ 行くぞ  Here we go!! 見に行こう!! 新しい色を 形を 街のあっちを見に行こう!! Here we go!! 見に行こう!! 新しい色を 形を 街のあっちを見に行こう!!  Here we go!! Here we go!!
どーん!とやってこい、ダイスケ!竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル高田漣・竹原ピストル思い通りにはいかないってことを 知る為にはまず 思った通りにやってみる必要があるんだ  どーん!とやってこい、ダイスケ!  “努力は必ず報われる”ってほど世の中甘くはないけれど 才能の有り無しで勝ち敗けを決められちゃうほど 世の中厳しくもないんだ  どーん!とやってこい、ダイスケ!  100点満点じゃ食っていけねーぞ 最低でも101点とってこい 食っていくってきっとそういうことだと思うぜ  どーん!とやってこい、ダイスケ!  酒の席で無茶ブリされて 苦笑いでちびちび歌ってたお前がよ いつの間にか一丁前に“ワンマンライブやるんです”だってよ チケット2500円だと? このやろう生意気だぞ しょうがねぇな2枚とっとけ あのこと見に行くよ  どーん!とやってこい、ダイスケ!
月光の仮面竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル・土生剛駐車場を縁取る縁石におしりを落ち着けて 夜露にきみのスニーカーがうっすら汗をかいていた とっておきの冗談を披露したけれど きみはただそっとそっと側にいてくれただけ  きみ 月光の仮面を被ってて どんな顔をしていたのか分からなかったよ きみ 月光の仮面を被ってて 微笑んでいるのか涙ぐんでいるのか分からなかったよ  お酒を飲まずにはいられない夜に お酒を飲まずにいられるのは きみと一緒にいるときだけさ 一番自信のあるモノマネを披露したけれど きみはただそっとそっと側にいてくれただけ  きみ 月光の仮面を被ってて どんな顔をしていたのか分からなかったよ きみ 月光の仮面を被ってて 微笑んでいるのか涙ぐんでいるのか分からなかったよ  さよならの言葉を交わすことさえ 忘れ合えてしまうくらい忘れ合えたらなぁ 唐突にこの歌を披露したけれど きみはただそっとそっと肩を揺らしてくれただけ  きみ 月光の仮面を被ってて どんな顔をしていたのか分からなかったよ きみ 月光の仮面を被ってて 微笑んでいるのか涙ぐんでいるのか分からなかったよ きみ 月光の仮面を被ってて。。。
のらりくらり竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル高橋太郎・竹原ピストルのらりくらり キョーダイ分と二人 のらりくらり 散々飲んだり食ったり のらりくらり 肩組んで夜空に歌い のらりくらり 終電もうない 道端でぐったり  酒も博打も女もやめたら おいら 歌えなくなっちまいそうだけど。。  のらりくらり ろくに明かりのない舞台 のらりくらり 自分に賭けようかい せめて自分くらい のらりくらり やさぐれた男らに歌い のらりくらり さぁ マスター 小遣いどんくらい?  酒も博打も女もやめたら おいら 歌えなくなっちまいそうだけど。。  のらりくらり 秘かに静かに のらりくらり 君と終わりに向かい のらりくらり 永遠に刹那を歌い のらりくらり またどこかにのらりくらり  酒も博打も女もやめたら おいら 歌えなくなっちまいそうだけど 歌えなくなるくらいで済むんなら おいら 酒も博打も女もやめた方がいいんだろな。。  のらりくらり。。
本庄のド根性竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストルNEMO重量戦車達の仁義なき宴 国体アマチュアボクシング競技 青年の部ライトミドル級トーナメント いよいよ決勝の時が来たようだぜ 一発勝負 負け惜しみ言い訳は通らねえ  大阪の名門 浪速高校ボクシング部出身 身長182センチ スタイルはシュッとし しかし裏腹にブキッチョでグッチャグチャでガッチャガチャなファイター 勇猛 獰猛 張り合えるのはキングコングくらいだ  おい一年 道あけろ 本庄先輩のお通りだ おい二年 リングまでお送りしろ滞りなく ゴングが鳴るぞ 腹からガナるぞ せーの、本庄先輩ファイト~!!  ド根性!! 本庄のド根性!!  アゴ? ばっちこい!コメカミ?ばっちこい! レバー?ストマック? ドントウォーリー!どんとこ~い! 急所は無しだ 歩く電信柱 本日もノーガード 全てさらけ出した  “あのなぁ、本庄先輩はなぁ、ちょっと前になぁ、 蓄膿で匂いに気付かずに、 ものすげー腐ったカレーをばくばく食べちゃったんだぞー!! なのになぁ、本庄先輩はなぁ、全ッ然平気だったんだぞー!! ちぇっくしろ!! 本庄先輩はなぁ、内臓からしてなぁ、もう兵器なんだぞー!!”  ド根性!! 本庄のド根性!!  毛の生えた心臓 スタミナ無尽蔵 打たせて打つ式 10倍返しが常識 反撃の巨人 ノックアウトへの狼煙 恩師 戸田先生仕込み 豪快に左ストレート打ち下ろし 殴りに殴りまた振りかぶり ディフェンスブチ破り押し込むコーナー すり潰す ライク ア ロードローラー 割って入るレフェリー  ダウンとるか?どうだ? 。。よっしゃとったようだ!!  ド根性!! 本庄のド根性!!  せーの、本庄先輩 ナイスファイト!!
いくぜ!いくか!いこうよ!竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル高橋太郎・竹原ピストル遥かの街に夕日を放り投げて ふと見上げた瞬きは さて 何番星くらい?  今 ぼくらがこの道を歩むことができるのは かつてこの道を踏み固めようとした誰かがいるからさ  足跡に生まれる 新しい足音 足音から生まれる 新しい足跡  風にさらわれてとか面影に導かれてとか 適当なことを並べつつ 本当の旅の理由は君にも内緒さ  今 こうしてぼくらが踏み固めようとしているこの道を いつか誰かが歩んでくれますように 強く強く想いを込めて  足音から生まれる 新しい足跡 足跡に生まれる 新しい足音  初めは一つ いつしか幾十 やがて幾百 そして とうとう いよいよ  幾千幾万幾億の いくぜ!いくか!いこうよ!  幾千幾万幾億の いくぜ!いくか!いこうよ!  幾千幾万幾億の いくぜ!いくか!いこうよ!  幾千幾万幾億の いくぜ!いくか!いこうよ!
I miss you...竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル・土生剛ぼんやりしていたら すっかり見失ってしまいそうで 目をこらして 目をこらして つとめて目をこらして  誰もが知ってる秘密の場所 長すぎて覚え切れない合言葉  今 あのこのそばにいる どこぞの誰ぞに告ぐ 俺のようにあのこを泣かせたら泣かすぞ  目をこらしたら すっかり見えてしまいそうで ぼんやりと ぼんやりと つとめてぼんやりと  ゆびきりげんまん ウソついても許す 意味なく倒置法 “会いたい!君に!”  今 あのこのそばにいる どこぞの誰ぞに告ぐ 俺のようにあのこを泣かせたら泣かすぞ 今 あのこのそばにいる どこぞの誰ぞに告ぐ 俺よりあのこを笑わせても泣かすぞ 泣かすぞ
名も無き花竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル昨日も眠ってない 今日も眠れない 一体 いつになったら疲れるのか ぼくは元気にしています さよならがいらない程度の出会いを重ねては それでも心の心から あなたの元気を祈っています  白波は遥か 空はすっかり石垣模様 きっともうすぐ雨だ 逃げろや逃げろ 名も無き花 名も無き花 名も無き花 という名の花  よく言われれば図に乗って 悪く言われれば「分かってたまるか」とふてくされる どうせそんな例えばおみくじみたいなものでしょう? いつからかぼくは ひとの言うことをちっとも聞かなくなった  白波は遥か 空はすっかり石垣模様 きっともうすぐ雨だ 逃げろや逃げろ 名も無き花 名も無き花 名も無き花 という名の花  意味を求めない意味を求めて はじまりを求めない旅のはじまりを求めて 理由を求めない理由を求めて おわりを求めない旅のおわりを求めて 名も無き花 名も無き花 名も無き花 という名の花 名も無き花 名も無き花 名も無き花 という名の花
ドライブトライブ ~初代機材車、二郎号に捧ぐ~竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル君が苦しそうに肩で息をしている 傷だらけの両手両足をふるわせながら 泥まみれの横顔 輝きのあせた瞳 今まで無茶させてごめんな 今まで本当にありがとうな  君と巡り巡った歳月をこうしてわざわざ歌にするのは 知ってるだろ?哀しみを歌うことが好きだからさ  二人で過ごす最後の夜 二人見上げる最後の夜空 ぼくらが駆けぬけてきた道のりに比べたら 月なんて近所だぜ ドライブトライブ  夏にうっかり冬タイヤ 冬にうっかり夏タイヤ バックミラーに春を映し フロントガラスに秋を見た 天気の継ぎ目をこじあけて 昼と夜の垣根を飛びこえて 次の街までもうすぐだ 次のステージまでもうすぐだ  マイクチェックなしで急襲だ九州 お金なくて地獄みた四国 人のやさしさに景色の美しさに感心感動 山陰 山陽 紳士がいねーぞ 野蛮だ近畿 ブラザー 調子はどうだい?東海 食べものなんでもおいしいんです 甲信越 北陸 即日ソールドアウト!! 親に勘当されて飛び出た関東 遠くに来たぜ 東北に来たぜ!! いっそ行きたいぞ 北海道!! ドライブトライブ  君と巡り巡った歳月をこうしてわざわざ歌にするのは 悲しいかな 覚えてる自信がないからさ 二人で過ごす最後の夜 二人見上げる最後の夜空 ぼくらが駆けぬけてきた道のりに比べたら 月なんて近所だぜ ドライブトライブ ドライブトライブ
狼煙(朗読) ~Live at京都大作戦 2017~竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストルマイクチェックなし 唐突に言葉の雨降らし 辻斬りに明け暮れる暮らし シーンの最底辺でエンターテイメント 野次を声援にひっくり返して まんまとポケットにねじ込む 投げ銭数万数千円  てな歳月を延々経て経て すっかり食うには困らなくなったが ある意味合いにおいてはペコペコにハングリーなまんまだ 栄光を食い散らかして満たしたい腹の中 標的はあくまでミュージックシーンのNo.1 だ  惑わずってよりは惑えず 潰しの効かない不惑の40が 恥ずかしげもなく今だくっきりと思い描く サクセスストーリー ホーミーさんこちら手の鳴る方に 心配すんな 腕は確かだ ほら この通り  モチベーションは底なし 男らしく遥かな志を胸に 行く先々でダミ声轟かし 知らねー限界 隙がねー展開 とうとう足を踏み入れる射程圏内  アンダーグラウンドから狼煙が上がるぞ アンダーグラウンドから狼煙が上がるぞ のし上がるぞ  鼻先にぶら下げられたにんじんごときには目もくれず 背中に積まれた掛け金の重みで加速させるレース 本命 穴馬 掻き分けて ライク ア 走れコータロー 走るってこうだろう?  影から影のように忍び寄り そして背後からそっとトップランナーの肩を叩く だーれだ?おいおい、忘れちまったか? あのときテメーが散々バカした俺だよ。  アンダーグラウンドから狼煙が上がるぞ アンダーグラウンドから狼煙が上がるぞ のし上がるぞ  アンダーグラウンドからのし上がるぞ アンダーグラウンドからのし上がるぞ 狼煙が上がるぞ
オーバー・ザ・オーバー竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル・山内総一郎昨日よりこれっぽっちでも速く。。 昨日よりこれっぽっちでも強く。。 繰り返して繰り返して 繰り返してきた道のり  立ち止まっても また駆け出して うずくまっても また立ち上がって  己の今日を吠えろ 届けろ明日に 声を オーバー・ザ・オーバー 超えろを超えろ オーバー・ザ・オーバー 超えろを超えろ  号砲が鳴り響くまで あと何年 何ヶ月 何日。。 夏の日差しを歪ませるのは 勝利の涙か悔し涙か  蹴り破ることが出来ない壁はあっても 押し倒すことが出来ない壁はあっても 見据えることが出来ない壁はあっても 乗り越えることが出来ない壁は無かった  その手を広げろ 友のエールを受け止めろ オーバー・ザ・オーバー 超えろを超えろ オーバー・ザ・オーバー 超えろを超えろ  己の今日を吠えろ 届けろ明日に 声を オーバー・ザ・オーバー 超えろを超えろ オーバー・ザ・オーバー 超えろを超えろ オーバー・ザ・オーバー 超えろを超えろ
ゴミ箱から、ブルース竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストルはじめから何も持ってなかったのに 失くしたも何もないだろうによ やたらとポケットをほじくる癖がなおらないうちは 猫背もなおらないさ  靴に履かれて 街に歩かれて 頭を引っ込めなければ 帽子を引っ掛けてしまいそうな低い三日月  ブルース。。  洗濯機 レコードプレーヤー 堂々巡りのもの思い 一体何回転させなければならないのか 一日をたった一回転させるがために 一体何回転させなければならないのか  のそのそと寝ぐらを探しているかのように のそのそと寝ぐらで過ごしている 自分の爪の垢を煎じて 自分で飲んでりゃ世話ないよな。。  ブルース。。  火を点けてみてもいないのに分かろうとするなよ 分かってもいないのに捨てようとするなよ  ひっくり返ったゴミ箱みたいな夜から 転がり出してきたこの歌は 果たして燃えるゴミなのか? 燃えないゴミなのか?  ブルース 潔く燃え上がって 明日を照らすかもしれないし ブルース 揺るぎなく微動だにせず 明日も在り続けるかもしれない ブルース。。
ドサ回り数え歌竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル一弦、二弦が切れるのは 仕方がないことでしょう 三弦が切れるのも まあ、仕方がないことでしょう  四弦が切れたのは 仲間を裏切ったバチでしょう 五弦が切れたのは あのこを泣かせたバチでしょう 六弦が切れたのは 親不孝をしたバチでしょう  弦、切れて 縁、切れて でも元気でね 嗚呼、ドサ回り 数え歌  北の果てから 南の果てから 東の西の果てから なれの果てまで  弦、切れて 縁、切れて でも元気でね 嗚呼、ドサ回り 数え歌  一見さんから常連さんまで元気でね 嗚呼、ドサ回り 数え歌
虹は待つな 橋をかけろ竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル高桑圭そんなの知る由もないだろうし 知らせたところで知ったこっちゃないだろうし 野良犬達なら吠える頃 人間だから歌うのさ  街灯の明かりに焼け落ちる影 研ぎ澄まされているのか 脆くなってるのか。。  虹は待つな 橋をかけろ 例え汚すことになろうとも その涙に橋をかけろ 虹は待つな 橋をかけろ  忘れようとする度に思い出す 思い出そうとしたときには忘れてる ミサンガのような虫歯のような 昨日をぶら下げて歩くのさ  ふりだしもなければ あがりもないスグロク 朝焼けの街にそっところがす 「1」しか出ないサイコロ  虹は待つな 橋をかけろ 例え汚すことになろうとも その涙に橋をかけろ 虹は待つな 橋をかけろ
一枝拝借 どこに生けるあてもなく竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストルこれっぽっちもお呼びでない春雨が これっぽっちもお呼びでないのは人ばかり 当の桜はにじんだ昼下がりの片隅 赤い唇の端をにやりとめくりあげている 一枝拝借どこに生けるあてもなく 一枝拝借どこに生けるあてもなく  わたしとあなたのそれにしても 冬と春のそれにしても 必ず連結部分は軋みはじめる いくら油をさしつづけても 必ず連結部分は軋みはじめる 一枝拝借どこに生けるあてもなく 一枝拝借どこに生けるあてもなく  一度も咲いたことがないくせに きっと返り咲いてみせるとは それは何かの手品だろ もうタネと仕掛けしかありませんってか?  これっぽっちもお呼びでない春雨が これっぽっちもお呼びでないのは人ばかり 当の桜はにじんだ昼下がりの片隅 赤い唇の端をにやりとめくりあげている 一枝拝借どこに生けるあてもなく 一枝拝借どこに生けるあてもなく
ママさんそう言った ~Hokkaido days~竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル高橋太郎・竹原ピストル日、月、火、水、木、金、土、きーぽん、 来る日も来る日も結び直すくつひも 数打って全弾命中させる理論、 ギターしょいこんで向かうススキノ  胡散臭げなビルの6階、パッと見、場末のスナック、おっとそれはとんだ誤解 ライブスケジュールのマスにぎっちり名を連ねる歌うたい達 プロ、アマ、ジャンルの壁が崩壊したハーコな箱、連日連夜、ショータイム  「ママさん、どこのどいつでもかまわねーから、 今日もどこのどいつかの前に10分だけくれよ。」 俺の特攻はもはや野放しの状態、 小うるせーママさんも眉間にシワよせて了解  “勝手にやんな”ってママさんそう言った “ただし必ずやっつけろ”ってママさんそう言った “お前さんならやれるだろう”ってママさんそう言った “さぁノックアウトしといで”ってママさんそう言った  横綱じゃねーやつの勘違い横綱相撲、 横綱によるクソ順当なかったるい横綱相撲 身の丈も知らねーで固定ギャラひったくって、 “打ち上げするためにライブしてる”って? デコピンで泣かすぞこのやろー  そちとらのおっしゃる通り、こちとらまだ鼻たれルーキー、 でも躊躇はNG、これで食ってくつもりですし タフなシーンだがこわいもんなしだ、 付け焼き刃でぶったぎってやっから首出しな  ハンカチ一枚分ほどの物販スペース、 勝負をひっくり返すにはこれで十分です チャンプ、引きずり出すチャンス、つかみ取るまで、 今宵も見届けてやるぜ、お前らのラストダンス  “勝手にやんな”ってママさんそう言った “ただし必ずやっつけろ”ってママさんそう言った “お前さんならやれるだろう”ってママさんそう言った “さぁノックアウトしといで”ってママさんそう言った  コルク栓抜き、右高速回転錐揉み式、 ねじ込んでぶち抜くコークスクリューフロー 空気を察しない暴発的パンチライン、 何も感じないやつなんていないんじゃない?  後に大海を泳ぎきる井の中の蛙、 どこよりもちっこいステージから誰よりもでっかく叫んで差をわからす “無冠の帝王”なんて言葉はそもそもが破綻している、 無冠じゃ帝王じゃねぇんだと断じて言う  このままティッシュペーパーぶん殴ってても 本当の自分の拳の重さは測れない 分厚い背中に挑んでナンボだ、バックステップ厳禁、もう退きさがれない  ママさん、もう見えてるんだ次のステージが、 ママさん、もう見えてないんだ次のステージしか せいせいするだろ、俺はこの街を出ていくよ ママさん、あんたへの感謝の気持ちを込めて、 あんたへのアンサーとしてこのリリックを  “勝手にやんな”ってママさんそう言った “全員やっつけてこい”ってママさんそう言った “お前さんならやれるだろう”ってママさんそう言った “さぁノックアウトしといで”ってママさんそう言った  振り返る度、赤面を禁じえない若気の至り、それでいて、それだけに、 いまだ色あせない青春の光 札幌、江別、恵庭、千歳、月形、当別、室蘭、 苫小牧、函館、旭川、士別、富良野、釧路、 小樽、稚内、名寄、北見、紋別、岩見沢、帯広、増毛、留萌、静内‥‥  全道各地、お世話になった全ての小屋の、全てのマスター、ママさん、 ちょっとてこずってしまってるけど、 必ずチャンピオンになって帰ります。 どうかどうかいつまでもお元気で。 東京から第二の故郷、北海道の恩人達へ、 今日の日は、ぴーすあうと、竹原ピストル れぺぜん 野狐禅
ぐるぐる竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストルその四角い囲みからは 今にも希望が溢れんばかり 卒業アルバムの中の自分の個人写真から 思わず目を逸らしてしまいます あまりの切なさに「遺影!遺影!」などと奇声を発しつつ スキップを踏めば 焼酎の空き瓶ふんづけて 仰向けにドサリとぶっ倒れました  くるぶしを蚊に刺されたときのようなやるせなさを ニコチンタールでコーティングされた胸一杯に吸い込めば 僕とこの街との絆みたいな 生暖かい夜風がカーテンをトントン叩きます  涙があふれて 涙がこぼれ落ちそうになって ガムテープで顔面をぐるぐるにする 涙は感情の墓場だぜ ガムテープで顔面をぐるぐるにする  桜のアーチをくぐり抜けてから 一体どのくらいの年月が流れたんだろう うまいこと思い出せねな いや 思い出したところで何のメリットもありません パンパンに膨らんだ東京23区推奨ごみ収集袋を窓際に積み上げれば ほら見たことか 未来まで半透明にぼやけてしまいました  夜明けが嫌い 夕暮れが嫌いと ダダをこね アホ丸出しのハムスターみたいに 空っぽの24時間をカラカラと回転させれば その遠心力に耐え切れず 真夜中の体育座りが千切れ飛び 夜空はそれを無表情に吸い込んでゆくのです  言葉(うた)があふれて 言葉(うた)がこぼれ落ちそうになって ガムテープで顔面をぐるぐるにする 言葉(うた)は感情の墓場だぜ ガムテープで顔面をぐるぐるにする
一等賞竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル伊賀航・伊藤大地・高田漣・竹原ピストルぼくは目を覚まし 朝焼けはまだ寝ぼけてる 誰より先に踏み出して 影より長く呼吸を揺らす  道をそれるなんてそんなの 誰にだってできるじゃないか ぼくはこの道の中にこそ 未知を見出してみたいんだ  並ぶために並んでるわけじゃない 並びをぶっちぎるためにまず並んでるのさ ルールにのっとって ルールをのっとって一等賞  夕闇は眠りについて 僕はまだ寝つけない 一生を思うような愛しさで あの一瞬を思い返してるんだ  しゃがれ声は父親譲り 負けん気の強さは母親譲り あいつと語り合った夢 君とお揃いにした口癖  人が見たことない走り方は 自分が見たことある走り方が生み出すのさ ルーツにのっとって ルーツをのっとって一等賞  並ぶために並んでるわけじゃない 並びをぶっちぎるためにまず並んでるのさ ルールにのっとって ルールをのっとって一等賞 ルーツをのっとって ルールをのっとって一等賞
ため息さかさにくわえて風来坊竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル高橋太郎・竹原ピストルカバンの中身はなんだったっけ あとのお楽しみにしとこうか 昨日どの街にいたんだっけ 振り返るってのも野暮だよな まんしんそういの足跡よ やぶれかぶれの足音よ めでたく誰かにたどり着け 誰にでもいいからたどり着け  どこへ行く? どこへ行く? どこへ行くったら どこへ行く? ため息さかさにくわえて風来坊  あの子とキッスがしてみたい 一度でいいからしてみたい おおよそこんな感じかなって そよ風にそっとくちづける どうにかこうにかカッコよく転びたいと思っているうちは どうにもこうにもカッコよく歩くことなんて出来ないね  どこへ行く? どこへ行く? どこへ行くったら どこへ行く? ため息さかさにくわえて風来坊  お日様 夕焼け 三日月 さくら あじさい ひまわり もみじ 自動車 電車 飛行機 船 野をこえ 山こえ 海こえて かすった全てをタマゴにする 出会った全てをタマゴにする 旅に生まれた歌たちは 優しく育てて旅に帰す  あれは忘れもしない。。。  あれ忘れちゃった。  どこへ行く? どこへ行く? どこへ行くったら どこへ行く? 風来坊 風来坊 風来坊ったら 風来坊 ため息さかさにくわえて風来坊
最期の一手 ~聖の青春~竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル徳澤青弦よぞらが必ずしも まんまるくふくらんでいるとは限らないよ この将棋盤のそのように 四角くふくらんでいたのなら楽しいな 生きて 生きて たどり着いた最期の一手 一手 一手 たどり着いた最期の一手  ながいみじかいは問題じゃないのかもしれないよ この指先のそのように 限りの限りまで伸ばしきれたなら嬉しいな 生きて 生きて たどり着いた最期の一手 一手 一手 たどり着いた最期の一手  しまりきらない水道の蛇口から ぽたりぽたりと ひとしずく ひとしずく 命がまたひとしずく 生きて 生きて たどり着いた最期の一手 一手 一手 たどり着いた最期の一手  生きて 生きて たどり着いた最期の一手 一手 一手 たどり着いた最期の一手
ただ己が影を真似て竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストルタテタカコはじめて言われた悪口のはずなのに なぜかもう耳にタコが出来てたよ 思わなければ悩まねえさ ただ己が影を真似てうつむくだけさ  脱ぐのが面倒臭えから裸でいるよ 脱がすのが面倒臭えから裸でいてよ 惚れなければ患わねえさ ただ己が影を真似て抱き寄せるだけさ  あなたの悲しみ知る由もないし 何ならあなたが舞台に上がりなよ 背負わなければ気負わねえさ ただ己が影を真似て歌うだけさ  言われなくてもなんとなくわかっているよ これがとうとう帰り道なんだろ 数えなければ歳も食わねえさ ただ己が影を真似てしぼんでくだけさ  こんな風にしか歩いていけないことを恥じてたいつかがあった こんな風になら歩いていけると安堵し始めたいつかがあった 目指さなければ迷わねえさ ただ己が影を真似て躓くだけさ ただ己が影を真似て躓くだけさ
例えばヒロ、お前がそうだったように竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル奥野真哉・竹原ピストル・玉田豊夢ほうっておいたらおもしろいくらいおもしろいことがない。 ほうっておいたらかなしいぐらいかなしいことがない。 陽の光は星の裏っかわからぬるっと現われて、 諸々の影を線にして、点にして、 また線にして、また星の裏っかわにぬるっと消えていく。 これは日々なんかじゃない。ぐずぐずぐずついたかさぶただよ。 根こそぎバールでひっぺがして、俺が見たいのは鮮血だ。 目が眩むほど、真っ赤な真っ赤な鮮血だ。  消し忘れたタバコの煙のようなゆらついた眼差しの青年が、 俺の視界をゆらゆらと横切って行く。 睡眠薬たらふく食らって勝手にくたばりやがったヒロ、お前にそっくりで、 あぶねーあぶねー、反射的に殴りそうになったよ。  そーいやこないだ、お前の父親から電話があったよ。出なかったけどな。 めんどくせーよ、ばかやろ。  街は眠らない。だからこっちが目を閉じるしかないんだ。街に静寂はない。 だからこっちが耳を塞ぐしかないんだ。 新しいものが生み出され、新しかったものが古くなり、 古かったものが忘れ去られ、た、 と思ったらくるんとバック転して、 古かったものが今一度新しいとされたりして、 挙げ句の果てには古かったものを わざわざ新しく生み出し始めたりなんかして。。。 これは時代なんかじゃない。ぐずぐずぐずついたかさぶただよ。 根こそぎバールでひっぺがして、俺が見たいのは鮮血だ。 目が眩むほど、真っ赤な真っ赤な鮮血だ。  背筋と根性を直角にひん曲げてパソコンの画面を覗き込む。 人の悪口を言って楽しんだり、 人の悪口を言っている人の悪口を言って楽しんだり。 表面温度0℃、湿度0%、 ただひたすらにひたすらな記号の連続、応酬、雨あられ。 世界のどこの誰とでも繋がっているようでいて、 世界のどこの誰とも繋がっていない。 収縮するも無限、膨張するも無限、 輪郭が欠落した空間。良し悪しではないけれど、 そこへいくとヒロ、お前は拒食過食でときには極端に縮んだり、 ときには極端に膨らんだりしながらも、 “ここしか居場所がないんです。 “なんてクソみたいなセリフを真顔で垂れ流しながらも、 “ライブハウス”というこの世で最も窮屈な空間の中で、 ありとあらゆる輪郭にがんじがらめにされながらも、 しかし、正真正銘の意味合いにおいて、 世界のどこの誰とでも繋がっていこうとしていたのかもしれねーよな。  さておき、お前、この世で最も金髪が似合わなかったよな。  綴りようのない切実を切実という。綴れる程度の切実は切実とはいわない。 全ては、“切実”でしか変えることができない。 だから例えば、歌で世界を変えることはできない。 歌で人を変えることはできない。世界を変えることができるのは、 世界が抱く綴りようのない切実だけ。 人を変えることができるのは、人が抱く綴りようのない切実だけ。 マスクをつけよう。風邪の予防の為に。喉の保湿の為に。 何より、自分が吐き出す言葉の胡散臭さを噛み締める為に。 あー、臭えったらありゃしねぇ。 これは歌なんかじゃない。ぐずぐずぐずついたかさぶただよ。 根こそぎバールでひっぺがして、俺が見たいのは鮮血だ。 目が眩むほど、真っ赤な真っ赤な鮮血だ。  俺もやってみたいんですけど、 余ってるギターありますか?って言ってきたお前と、 やってみろよって、余ってたギターをあげた俺。 あの時の俺とお前以上に暇で愚かな人間っつったら、 軽々しいことこの上なく、サークルのりでお祭り騒ぎ、 例えば原発賛成反対云々かんぬんケンケンガクガクーわーわーきゃーきゃー やってるやつらぐらいのもんだろうな。 哀しいかな、消えてなくなって欲しいやつっているな。 俺も誰かにそう思われていることだろう。 そこへいくとヒロ、お前はあくまで俺的には、 ギリギリ、あくまでほんとにギリッギリ、 消えてなくなって欲しくない、まあ、そーだな。。友達だったぜー。  お前のライブ、見てみたかったなぁ。最前列でヤジってやったのになぁ。 お前のライブ、見てみたかったなぁ。 お前も歌うたいになればよかったのになぁ。 持ち時間30分なら30分。1時間なら1時間。3時間なら3時間。 それが歌うたいの寿命なんだ。 わざわざ自ら、わざわざ永遠にくたばるまでもなく、 毎日、毎回くたばることができて、そして何より、 毎日、毎回生まれ変わることができる、 なんとも自分勝手で都合のいい存在なんだ。  そーいや、お前にあげたギターをサトシってやつが持ってったぞ。 お前のツレだって言っていたけど本当か? 嘘なら呪い殺せ。  ほっておいたらおもしろいくらいおもしろいことがない。 ほうっておいたらかなしいぐらいかなしいことがない。 陽の光は星の裏っかわからぬるっと現われて、 諸々の影を線にして、点にして、 また線にして、また星の裏っかわにぬるっと消えていく。 これは日々なんかじゃない。ぐずぐずぐずついたかさぶただよ。 根こそぎバールでひっぺがして、俺が見たいのは鮮血だ。 目が眩むほど、真っ赤な真っ赤な鮮血だ。  生きたいとか、死にたいとか。そんなことはときに、あくまでときに、 どっちでもいいような気がするんだ。 そんなことより、生きたいなら生きたいなりに、 死にたいなら死にたいなりに、ちゃんと人間か? 目が眩むほど、真っ赤に真っ赤に、ちゃんと人間か?  例えばヒロ、お前がそうだったように
俺たちはまた旅に出た竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル勝たなきゃ先に進めないのがトーナメント表。 勝たなくても先に進めるのがあみだくじ。 どちらにもエントリーすることができなかった俺たちが 千鳥足で進むのがこの細く入り組んだ路地裏だよ。  俺たちはまた旅に出た 俺たちはまた旅に出た このままこうしていたいって思ってしまった明け方に 俺たちはまた旅に出た  金に困ったとき真っ先にギターを手に取るのがプロフェッショナル。 真っ先にバイト雑誌を手に取るのがアマチュア。 この世の隅っこみたいな飲み屋の隅っこで “そういや、大阪に100%バックの店があるってよ!客10人で2万だぜ” ってひそひそやってる俺たちみたいなのをきっとボンクラって言うんだよ。  俺たちはまた旅に出た 俺たちはまた旅に出た このままこうしていたって思ってしまった明け方に 俺たちはまた旅に出た  何でも語り合えるのが親友。 口は利かずとも実は分かり合えているのがライバル。 “心配いらない、世の中、下には下がいる。俺の下にはこいつがいる。” って、互いに思い合っている 俺たちみたいなのを、きっと家族って言うんだよ。  俺たちはまた旅に出た 俺たちはまた旅に出た このままこうしていたいって思ってしまった明け方に 俺たちはまた旅に出た  俺たちはまた旅に出た 良い兆しなんてこれっぽっちもなかったから ここまで来れたんだし 俺たちはまた旅に出た 良い兆しなんてこれっぽっちもないから これからも行くんだよ  俺たちはまた旅に出た。。
マスター、ポーグスかけてくれ竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル高田漣歌う前には酒を飲まないって 固く心に決めてるはずなのに どういうわけか歌う前こそ 特別 飲みたくなってしまうんだ  マスター、ポーグスかけてくれ ぼくの代わりにシェインに一杯飲ませてやってくれ  歌う前にはタバコを吸わないって 固く心に決めてるはずなのに どういうわけか歌う前こそ 特別 吸いたくなってしまうんだ  マスター、ポーグスかけてくれ ぼくの代わりにシェインに一本吸わせてやってくれ  歌う前にはきっちり腹をくくれって 自分に言い聞かせているはずなのに どういうわけか歌う前こそ 特別 歌う気が失せてしまうんだ  マスター、ポーグスかけてくれ ぼくの代わりにシェインに一曲歌わせておいてくれ  マスター、グラスを二つくれ マスター、タバコを二本くれ マスター、封筒を二つくれ 今日のギャラはシェインと半分こにするんだ  マスター、ポーグスかけてくれ
Forever YoungGOLD LYLIC竹原ピストルGOLD LYLIC竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル高橋太郎・竹原ピストル何をどうしても 眠れない夜は 何が何でも 眠っちゃいけない夜さ  雨宿りするくらいなら 晴れている街に駆けて行くさ  Forever Young あの頃の君にあって Forever Young 今の君にないものなんてないさ  くたびれた言葉で 新しい約束を交わし 萎れた声で 新しい歌をうたおう  満ち満ちた若葉はいつだって 色褪せた枯葉の上にひらくのさ  Forever Young あの頃の君にあって Forever Young 今の君にないものなんてないさ  Forever Young あの頃の君にあって Forever Young 今の君にないものなんてないさ  Forever Young...
youth竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル佐藤洋介・竹原ピストル友情もほどほど、恋愛もほどほど、これといって縁を求めない人間が ようやくまともに独りになれる場所っていったら、 昔から授業中の教室の片隅か、 ライブハウスの楽屋の中かって大体相場は決まってるんだ。 いつだって出し物を練ってた。将来の為にではなく、 将来の為に考えた出し物をその時点でクラスメイトに披露するために。  思い出そうとするまでもない、今でも一緒に同じような景色を見てる。 身震いするようなひらめきが導火線。 爆発させるんだ、フレーズを爆発させるんだ。  youth 色褪せることなくこの胸の中に居る。 youth こいつのお陰でこのぼくがいる。こいつのせいでこんなぼくがいる。  youth  勉強もまあまあ、運動もまあまあ、これといって取り柄のない人間が ようやくまともに呼吸できる場所っていったら、 昔から昼休みの黒板の前か、 ライブハウスのステージの上かって大体相場は決まってるんだ。 オンタイムでチャイムが鳴る。3分おしで授業が終わる。 よー、先生、とっとと引っ込め。やっとのやっとでぼくの出番だ。  思い出そうとするまでもない、今でも一緒に同じような景色を見てる。 身震いするような緊張が導火線。爆発させるんだ、瞬間を爆発させるんだ。  youth 色褪せることなくこの胸の中に居る。 youth こいつのお陰で諦めずにすんでる。 こいつのせいで諦めることができない。  ひとにあって、自分に無いものが、自分にあって、ひとにないものさ。 誰に教わったものじゃないから、誰の教えにも耳をかさない。 クロール、平泳ぎ、バタフライ、犬かき、 手段を選ばないフリースタイルで、 後に見事大海を泳ぎ切る、この井の中の蛙を覗きにこい。  youth 色褪せることなくこの胸の中に居る。 youth こいつのお陰でこのぼくがいる。こいつのせいでこんなぼくがいる。  youth 色褪せることなくこの胸の中に居る。 youth こいつのお陰で諦めずにすんでる。 こいつのせいで諦めることができない。  youth
全て身に覚えのある痛みだろう?竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル佐藤洋介・竹原ピストル見わたす限りに広がる明日に 溺れかけては呼吸をこがして やっと手に入れたものは一体なんだった? 何でもなくてもちゃんと歌にしようぜ  そちらから見れば登り坂 こちらから見れば下り坂 分かち合う気なんてさらさらないし 今はまだ それぞれで傾いていようぜ  降り積もる雪の胸元に しのばせてきたぼくらの旅が この街の春をそっと汚すのさ 全て身に覚えのある痛みだろう?  どんなにくすんで映っているとしても 心配するなよ 変わったのはぼくの方さ どんなにまぶしく映っているとしても 心配するなよ 変わったのはぼくの方さ  自転車のようで 実は二台の一輪車 またいつかこうして落ち合おう ふらふらとおぼつかないままに  降り積もる雪の胸元に しのばせてきたぼくらの旅が この街の春をそっと汚すのさ 全て身に覚えのある痛みだろう?  全て身に覚えのある痛みだろう?
午前2時 私は今 自画像に描かれた自画像竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル佐藤洋介・竹原ピストル打ち破ることも試みず バカ正直に行き止まりで行き止まって終わるのか? 柱の影で柱の影のように 呆然と立ち尽くしたまま終わるのか?  午前2時 私は今 自画像に描かれた自画像  巣の中で育ち 巣の中に巣立ち 羽ばたき方も覚えないまま終わるのか? 結局 首から吊ったそのお守りで首を吊って終わるのか?  午前2時 私は今 自画像に描かれた自画像  私がこんな私である以上 私はこんな私を断じて良しとしない 私がこんな私である以上 私はこんな私を断じて良しとしない  午前2時 私は今 自画像に描かれた自画像
じゅうじか竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル佐藤洋介・竹原ピストル残ったものはくたびれた約束と 歪んだ足跡といつかのあの歌 忘れるためなのか覚えておくためなのか 夕べは夕べでこれまた必要以上に飲んだ  朝日に照らされれば照らされるほど、暗くなっていくものってな~んだ? 答えは、この暮らしです。 とかなんとか ブツクサ言いながらカーテンを開けた  窓の外 ぼんやりと ぼんやりと街の教会の十字架 十字架 ジュウジカ じゅうじか ジュウジカ 十時か もう十時か もう十時か やべー バイトまた遅刻だ  残ったものはくたびれた約束と 歪んだ足跡といつかのあの歌 爽快感ゼロ 粘ついた労働の汗に 給料袋 ぺたんと貼りつけて  ため息一つ 夜道を歩く ため息二つ とぼとぼ歩く あぁ こんな時 一心不乱 神様にすがりつけるような強い人間だったらな  見上げれば ぼんやりと ぼんやりと街の教会の十字架 十字架 ジュウジカ じゅうじか ジュウジカ 十時か まだ十時か まだ十時か どっかで一杯やっていこうか
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
高円寺竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル佐藤洋介・竹原ピストル台風のくるくるが季節を早送りしたんだろうか。 さすがにまだ暑いな、と思いつつもカッコつけで着ていた革ジャン。 陽が落ちるなりのこの寒気をまるで予言していたかのように、 結果的にはちょうどいい塩梅にあったかいな。  今日のことなのに まるで昨日のことのように覚えているよ  北口から南口へ、南口から北口へって、 いつまでもうろうろしているこっちもわるいけど、 うろうろする度に毎度、 同じお嬢さんからキャバクラのポケットティッシュを渡される。 これで一体、何個目だろうか。 よっぽど俺が“好きそう”に見えるのか? よっぽど俺が覚えづらい顔をしているのか? それともひょっとして、俺が風邪をひくことを、 それこそ、予言しているのか?  今日のことなのに まるで昨日のことのように覚えているよ  そんなこんなはありつつも、結局いつも、いつものサウナにたどりつく。 ラジオで歌った後は頭を芯からふにゃふにゃにしたくなって、 サウナにたどりつく。 “そこに必然性が満ちており、尚且つ、 蔑視のニュアンスが微塵もないならば、どんな言葉を用いてもいいのか?” と問われたならば、その答えはもちろんyes!だ。 それでいて“自分を曲げてでも、 自分をだましてでもつかみとりたいものがあるのか?” と問われたならば、その答えもまたyes!だ。 もし歌いたい歌を歌わせてもらえないなら、 はじめから何も歌いたくないって100%本気で思ったそのときは、 なんのことはない、またプータローに戻るまでさ!! って、うるせっつーの、とっとと芯からふにゃふにゃになってしまえ。  今日のことなのに まるで昨日のことのように覚えているよ  こないだカウンターでとなり合わせた若者に、 握手して下さい、一緒に写真とって下さいって、 チヤホヤされているところをうっすら見ていたんだろうな、 焼き鳥屋のオヤジ、急に俺の扱いが丁寧になったじゃないか。 けっこう通ったし、そろそろ俺が三角食いが出来ない人間だってことに 気付いてくれているだろう。 一品ずつ出してくれ! 一品ずつじゃんじゃん出してくれ! 金はもってねーけど ポケットティッシュは山ほどもってるぞ!  今日のことなのに まるで昨日のことのように覚えているよ
へっちゃらさ、ベイビー竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル佐藤洋介・竹原ピストルバイクに乗る夢をみたんだ。 だから目が覚めたらすごくバイクが欲しくなってた。 バイクが欲しいなぁって、目をこすったんだ。  トンネルを抜けた先には、きっとただトンネルを抜けた先があるだけだよ。  へっちゃらさ、ベイビー  君があの店で泣き明かしたってこと、知っていたよ。 だから君がバイクの後ろに乗っていたんだろうね。 きっとぼくが誘ったんだろうね。  トンネルを抜けた先には、きっとただトンネルを抜けた先があるだけだよ。  へっちゃらさ、ベイビー  涙の訳を聞かなくてすむ。野暮なことは言わなくてすむ。 バイクはなんて素敵な乗り物だろう。 休憩なしで走り続けたよね。  トンネルを抜けた先には、きっとただトンネルを抜けた先があるだけだよ。  へっちゃらさ、ベイビー  どこに送り届ければ君は安心出来るのかな? やっぱり君ん家? やっぱりあの店? 意外とぼくん家? 君はぼんやりしていたね。  トンネルを抜けた先には、きっとただトンネルを抜けた先があるだけだよ。  へっちゃらさ、ベイビー  バイクに乗る夢をみたんだ。 だから目が覚めたらすごくバイクが欲しくなってた。 バイクが欲しいなぁって、目をこすったんだ。  トンネルを抜けた先には、きっとただトンネルを抜けた先があるだけだよ。  へっちゃらさ、ベイビー
月夜をたがやせ竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル佐藤洋介・竹原ピストルのんでる場合じゃないからこそ のまずにいられねーんだよな 始末におえない 週末のおれ  どこにもたどりつかずにすむ道のりにたどりついてやるさ 石橋をたたきこわして大海原 もういっそ ざくざくいこうぜ  たがやせ たがやせ 月夜をたがやせ たがやせ たがやせ “わたし”をうえよう  うたってる場合じゃないからこそ うたわずにいられねーんだよな 始末におえない 週末におどれ  暮らしの底にうもれた声をほりおこし 売りつけ暮らすのさ ハラがへったら戦しかねーだろ もういっそ ざくざくいこうぜ  たがやせ たがやせ 月夜をたがやせ たがやせ たがやせ いつか“わたし”をみのらせよう  つかったらつかったで それはもちろんのこと かせいでもかせいでも からっぽだった ひろったらひろったで それはもちろんのこと すててもすてても いっぱいになった  たがやせ たがやせ 月夜をたがやせ たがやせ たがやせ “わたし”をうえよう たがやせ たがやせ 月夜をたがやせ たがやせ たがやせ いつか“わたし”をみのらせよう  たがやせ たがやせ 月夜をたがやせ
ぼくの夢でした竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル佐藤洋介・竹原ピストル新しい目覚め方で 新しく目覚めたよね まつげにはじけた あわいあわい朝 君が見させてくれた 夢を叶えるところを 君に見せることが ぼくの夢でした  新しい出かけ方で 新しく出かけたよね つま先にはじけた あわいあわい道 君が見させてくれた 夢を叶えるところを 君に見せることが ぼくの夢でした  大まちがいが大正解 大賛成を猛反対 大失態に大爆笑 大成功を猛反省 君が見させてくれた 夢を叶えるところを 君に見せることが ぼくの夢でした  ぼくの夢でした
トム・ジョード竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル佐藤洋介・竹原ピストル月の落ちかけた、鏡色の海。 砂時計のドン底に、こじつけがましい影絵が貼り付いている。  トム・ジョード  ふと“果て”を感じて振り返ってみると、 今度は遥かいつかの旅立ちのいつかに果てが揺れている。 それはいつものことで、強いて言うならだからなんだ。 だから歩き続けるんだ。  トム・ジョード  誰かとお近づきになりたければ、誰かを傷つけなければならない。 「こいつをやっつけたら仲間に入れてくれるかい?」って、 それは大人になっても同じだったよ。 そりゃあ もう明け暮れたさ。明けても暮れても明け暮れたさ。 それでどうなったのかっていうと、、、まぁ、こうなったんだ。  トム・ジョード  ひとに言われて面倒くさく思うことは、 ひとには言わないようにって心掛けて過ごしていると、 それはそれで、 ひとに面倒くさがられるってのはなかなかどうして不思議だね。  ぼくの言葉がこんなにも面倒くさいのは、 他でもなく、あなたの言葉がそんなにも面倒くさいからだよ。  トム・ジョード  そのときの機嫌しだい。全てその時の機嫌しだい。 何かと失礼してしまった上に、何かとお世話になりました。 これに懲りずにまた来させてくれよ。 どの面でも下げるからさ、また来させてくれよ。  トム・ジョード  月の落ちかけた、鏡色の海。 砂時計のドン底に、こじつけがましい影絵が貼り付いている。。。  生まれてきて良かった。とまでは思えないけど、 生きてきて良かったとは思っているよ。 だって、あなたと出会えたから。とまでは思えないけど、 あなたが生まれていてくれて良かったとは思っているよ。  トム・ジョード
よー、そこの若いのPLATINA LYLIC竹原ピストルPLATINA LYLIC竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル佐藤洋介・竹原ピストルとかく忘れてしまいがちだけど とかく錯覚してしまいがちだけど 例えば桜やらひまわりやらが 特別あからさまなだけで 季節を報せない花なんてないのさ  よー、そこの若いの 俺の言うことをきいてくれ 「俺を含め、誰の言うことも聞くなよ。」  よー、そこの若いの 君だけの花の咲かせ方で 君だけの花を咲かせたらいいさ  とかく忘れてしまいがちだけど とかく錯覚してしまいがちだけど 例えば芸能人やらスポーツ選手やらが 特別あからさまなだけで 必死じゃない大人なんていないのさ  よー、そこの若いの こんな自分のままじゃいけないって 頭を抱えてるそんな自分のままで行けよ  よー、そこの若いの 君だけの汗のかき方で 君だけの汗をかいたらいいさ  よー、そこの若いの 俺の言うことをきいてくれ 「俺を含め、誰の言うことも聞くなよ。」  よー、そこの若いの 君だけの花の咲かせ方で 君だけの花を咲かせたらいいさ  君だけの汗をかいたらいいさ
東京一年生竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル佐藤洋介・竹原ピストル左手で描いた似顔絵のよう あやふやな旅支度 体のこっち側にかいた汗が薄まっていくような気がして お水がおいしい朝 お水だけがおいしい朝  暮らしづらいのは街のせいじゃない 暮らしづらいのは大丈夫 夢があるからさ  お尻から生えたスケジュール帳 私の長所は 過去はすべて汚点だと思えるところ 私の短所は 過去はすべて汚点だと思ってしまうところ いずれにしてもまるで赤の他人の胴体を踏みつけるかのように白々しく 今日も汚して歩くんだ 今日を汚して歩くんだ  暮らしづらいのは街のせいじゃない 暮らしづらいのは大丈夫 夢があるからさ  ときに高値をつけられ ときに安値をつけられ 手垢をかぶって とっかえひっかえのたらい回し 燃やされて 燃やし尽くされて 跡形も無くなるまで 古本屋に満ちた いたたまれなさ つまり そんなものだよ  暮らしづらいのは街のせいじゃない 暮らしづらいのは大丈夫 夢があるからさ  タバコ自体が無いってなら まぁしょうがないかなって思えるんだ 堪え難いのは タバコはあるのに火が無いときだよ マッチ一本欲しさに寄り集まるんだよ うすら寒い愛想笑いを張りつけて 寄り集まるんだよ  暮らしづらいのは街のせいじゃない 暮らしづらいのは大丈夫 夢があるからさ  今年何度目だよ? と見上げた頬にまた雪が跳ねる ピカピカのギターケースをぶら下げてそわそわと あれは東京一年生かな? 例えば人ごみが息苦しかったなら まずは自分が消えることだよ さもなくば 窒息するまで歌いきるんだ  暮らしづらいのは街のせいじゃない 暮らしづらいのは大丈夫 夢があるからさ がんばれがんばれ!! 東京一年生!!
ばかやろ。竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル佐藤洋介・竹原ピストルどこに向かうことをもって 向かうというのだろうか どこに辿り着くことをもって 辿り着いたというのだろうか  そーゆーこと 考えなくてすむんだ 君とこうしておでことおでこをくっつけているときは そーゆーこと 考えなくてすむんだ。。ってだからお前 そーゆーとこだぞっつーのばかやろ。  なにが“本当の自分探し”だよ もうとっくに見つけているじゃないか 見つけた本当の自分の無様さから逃げようとしているだけの 無様な本当の自分をもうとっくに見つけているじゃないか  そーゆーこと 考えなくてすむんだ 君とこうしておでことおでこをくっつけているときは そーゆーこと 考えなくてすむんだ。。ってだからお前 そーゆーとこだぞっつーのばかやろ。  ばかやろ。
どっちみち どっちもどっちさ竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル佐藤洋介・竹原ピストルクツのカカトがナナメに欠けている だからぼくはナナメにしか歩けない  ぼくはナナメにしか歩けない だからクツのカカトがナナメに欠ける  どっちみち どっちもどっちさ  ペン先がひねくれている だからぼくはひねくれた言葉しか書けない  ぼくはひねくれた言葉しか書けない だからペン先がひねくれる  どっちみち どっちもどっちさ  逆立ちをしたまま 逆さに話そう 逆立ちをしたまま 逆さに踊ろう  どっちみち どっちもどっちさ
LIVE IN 和歌山竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル佐藤洋介・竹原ピストル「俺、精神病なんですよぉ~。」 なんて平気で言ってくるお前は うん やっぱり精神病なんだと思うよ おまえみたいなクソめんどくせー奴がいなくなると 意外と あくまでちょっぴり寂しくなるからよ  薬づけでも生きろ どうせ人間 誰もがなんらかづけで生きているんだ 大差ねぇよ  俺は来年も再来年もその先もずっと 和歌山に歌いに来るからよ おまえも来年も再来年もその先もずっと 俺のライブを観に来いよ  薬づけでも生きろ どうせ人間 誰もがなんらかづけで生きているんだ 大差ねぇよ  「俺、いっつもこうなんですよぉ~、 ボブ・ディランにも無視されましたも~ん。 でも、セックスピストルズは僕の話を聞いてくれましたぁ~。」 って あれ面白かったなぁ  それはさておき まずは迎えに来てくれたお母さんに感謝しろ  話はそれからだ
ちぇっく!竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル佐藤洋介・竹原ピストルちぇっく ちぇっくって ちぇっくばっかり ちぇっく わんつーって ず~っとちぇっく ちぇっく ちぇっくって ちぇっくばっかり ちぇっく わんつー おい とっととやれよ  挫折語って1杯2杯 言い訳語って3杯4杯 理想を語って5杯6杯 現状語って完敗の乾杯  酒よりも先にテメエに酔って 頼んでもねぇのにグダグダグダグダ うんざりだよバカ お先に失礼 お金あげるから帰らせてくれ  一生で約5億回 限りあるこの胸の呼吸 一息たりとも無駄にしてたまるか 空気は吸うだけ空気は読まない 一生で約20億回 限りあるこの胸の鼓動 一拍たりとも無駄にしてたまるか 他人のビートに合わせてたまるか  ちぇっく ちぇっくって ちぇっくばっかり ちぇっく わんつーって ず~っとちぇっく ちぇっく ちぇっくって ちぇっくばっかり ちぇっく わんつー おい とっととやれよ  アイドリングし過ぎてガス欠 ストレッチし過ぎてアキレス腱断裂 地図眺め しかし自宅待機 あの世まで待ち越す企画会議  攻め方覚えたかったらまず殴りかかれ 守り方覚えたかったらまず殴られろ 順序はいらない 躊躇もいらない ゴングを待たずに勝手に踏み込め  ちぇっく ちぇっくって ちぇっくばっかり ちぇっく わんつーって ず~っとちぇっく ちぇっく ちぇっくって ちぇっくばっかり ちぇっく わんつー おい とっととやれよ  指先一つ動かしたくなくなるような居心地の良さをドン底って言うんだよ 四面イエスマン おめでたい馴れ合い みんなでスタートみんなでゴール セッションしよう そうしよう 浮かばず沈まず仲良く平行線 絆 (笑) 過去はあっても未来はない  ちぇっく ちぇっくって ちぇっくばっかり ちぇっく わんつーって ず~っとちぇっく ちぇっく ちぇっくって ちぇっくばっかり ちぇっく わんつー おい とっととやれよ  ちぇっく!
テイク イット イージー竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル佐藤洋介・竹原ピストル西の空がこっそりかさぶたを落とし、 立ちのぼる群青が地平と水平をぬい合わせる。  テイク イット イージー  あさっての方向にとんでった流れ星ならば、 二晩ゆっくり眠ってからつかまえにいくさ。  追い越し車線にしゃしゃり出ては引っこんで、 むやみな蛇行があの街とこの街をぬい合わせる。 あー、いっそあいつに金借りようかな。 でも倍返しにしろって言われそうだから、やっぱりやめておくか。  あさっての方向にとんでった流れ星ならば、 二晩ゆっくり眠ってからつかまえにいくさ。  もたって、はしって、つんのめる。 あやふやなストロークがステージとフロアをぬい合わせる。 あー、いっそお客さんに金借りようかな。 でもただでさえ「金返せ!」って言われそうなライブしちゃったし、 やっぱりやめておくか。  あさっての方向にとんでった流れ星ならば、 二晩ゆっくり眠ってからつかまえにいくさ。  自分の靴音さえうっとおしい。 やけな千鳥足が今夜と明朝をぬい合わせる。 あー、いっそあのこに金借りようかな。 でも何も言わずにそっと貸してくれそうだから、やっぱりやめておくか。  あさっての方向にとんでった流れ星ならば、 二晩ゆっくり眠ってからつかまえにいくさ。  西の空がこっそりかさぶたを落とし、 立ちのぼる群青が地平と水平をぬい合わせる。  テイク イット イージー  あさっての方向にとんでった流れ星ならば、 二晩ゆっくり眠ってからつかまえにいくさ。
カウント10竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル佐藤洋介・竹原ピストル全てを見尽くしたふりをして、全てを聞き尽くしたふりをして、 走り方を忘れたふりをして、叫び方を忘れたふりをして、 執着もできず、投げやりにも出来ず、 文字通り“適当”にうまいことやって、 茶化して無理に微笑んでみたところで、 そこに見えるのはただひたすらに瞼の裏っ側であり、 明日じゃない、そんなのは明日じゃない。  ほんとは覚えているだろ? ド派手に真っ向から立ち向かって、しかし、 ド派手に真っ向からブッ倒されて、歪んで、霞んで、 欠けた視界の先にあるそれこそが、正真正銘、 挑み続けるべき明日だってことを。  さあ、もう一度立ち上がろうぜ。 そしてまた、どこまでも拳を伸ばそうぜ。  ダウン!から カウント1・2・3・4・5・6・7・8・9までは、哀しいかな、 神様の類に問答無用で数えられてしまうものなのかもしれない。 だけど、カウント10だけは、自分の諦めが数えるものだ。 ぼくはどんなに打ちのめされようとも、絶対にカウント10を数えない。  確かに誰に頼んで鳴らしてもらったゴングじゃない。 例えば季節のように、いつの間にか始まっていた戦いなのかもしれない。 しかも運やら縁やら才能やらといったふわついた、 しかし、絶対的に強大な事柄がどこまでも付き纏う、 ちっともフェアじゃない戦いなのかもしれない。 だからと言って、不貞腐れて、もがきもせず、あがきもせず、 例えば季節のように、いつの間にか終わるのだけはまっぴらごめんなんだ。 誰かが言ってた。人生に勝ち負けなんてないんだと。 確かにそうなのかもしれない。 しかし、人生との戦いにおける勝ち負け、二アリーイコール、 自分との戦いにおける勝ち負けはやっぱりあると思う。 ぼくは絶対に負けたくないから、どんなに打ちのめされようとも、 また立ち上がって、またどこまでも拳を伸ばす。 ちなみに話は変わらないようで変わりますが、 ぼくは“人生勝ち負けなんてないんだ”という人の人生に 心を動かされたことは、一度たりとも、無い。  ほんとは覚えているだろ? ド派手に真っ向から立ち向かって、しかし、 ド派手に真っ向からブッ倒されて、歪んで、霞んで、 欠けた視界の先にあるそれこそが、正真正銘、 挑み続けるべき明日だってことを。  さあ、もう一度立ち上がろうぜ。 そしてまた、どこまでも拳を伸ばそうぜ。  ダウン!から カウント1・2・3・4・5・6・7・8・9までは、哀しいかな、 神様の類に問答無用で数えられてしまうものなのかもしれない。 だけど、カウント10だけは、自分の諦めが数えるものだ。 ぼくはどんなに打ちのめされようとも、絶対にカウント10を数えない。  カウント1・2・3・4・5・6・7・8・9 さあ、もう一度立ち上がろうぜ、もう一度、どこまでも拳を伸ばそうぜ。 カウント1・2・3・4・5・6・7・8・9 どんなに打ちのめされようとも、絶対にカウント10を数えるな。
カモメ竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル佐藤洋介・竹原ピストル僕はもう疲れきってしまってね 部屋のカーテンを全部閉めきったんだよ 僕はもう疲れきってしまってね ダンボールの箱の中に閉じこもったんだよ 青を塗って 白を塗って 一息ついてから最後に僕の気持ちを塗った 空の絵を描いていたつもりが 海みたいになってしまって 開き直ってカモメを描いた  君との思い出を書いて 君への感謝の気持ちを書いて 一息ついてから最後に僕の本当の気持ちを書いた 遺書を書いたつもりが ラブレターみたいになってしまって 丁重に折り畳んで君に渡した
わたしのしごと竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル佐藤洋介・竹原ピストルどうせころがり落ちるなら はじめから床で眠るさ 甘い夢を見たいなら きっとそれが賢明さ  わたしのしごと シャボン玉を割る為に わざわざアイスピックをつかうこと わたしのしごと  急かすことに疲れ果て 急かされることに疲れ果て とうとう自分の影にさえ そっと道をゆずる帰り道  わたしのしごと そもそも何もなかったことを あらためて何もなかったことにすること わたしのしごと  もう歌いたいことなんて ひとつもないけれど もう歌いたくないなんて 思ったことは一度もないよ  わたしのしごと ひそひそ話をする為に 何故かマイクロフォンをつかうこと わたしのしごと
マイメン竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル佐藤洋介・竹原ピストルアクセル ブレーキ 巻き込み確認 観光無関心 現場直行  さぁ行こうぜ マイメン 最強だぜ マイメン  器材搬入 物販設営 セットリスト提出 セッティング リハーサル  さぁ行こうぜ マイメン 最強だぜ マイメン  開場19:30 2000円ワンドリンク付 お客さんたくさん 緊張 吐きそう  さぁ行こうぜ マイメン 最強だぜ マイメン  ぼちぼち本番 ホールに58 ブチ込めドッカン!! 六感ごとノックアウト!! 転戦 連戦 数えないカウントテン 線にする点と点 縁で結ぶ手と手 ひび割れた日々 うるおす陽気に あっちこちに 撒き散らすリリック ただ歌い ただ叫ぶ タダよりこわいもんはねーぞ!!  当たり前のやり口で 当たり前をぶっこわせ!! 常識的なやり口で 常識をぶっこわせ!!  さぁ行こうぜ マイメン 最強だぜ マイメン  打ち上げ 欠席 終演後 即撤収  さぁ行こうぜ マイメン 最強だぜ マイメン
RAIN竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル佐藤洋介・竹原ピストルこのまま土足でおじゃましていいかい? 裸足の方が汚れているんだ あじさいもうなだれる細く長い雨音の内側を 踏みしめて 踏みにじって 会いに来たんだ  RAIN  長グツの色を変えるくらいの調子で 何かにつけてやすやすと自分の色を変えて じゃあ例えば 今 君の前にいるぼくは 人生で一体 何色目のぼくなんだろう  RAIN  もうとっくに湿気てしまっていたわけさ ぼくはぼくなりに必死にあちこちを訪ねて回ってはみたけれど ぼくの魂を買ってくれる悪魔なんてもうどこにもいなかったよ 君の言っていた通りだったよ  RAIN  どこかで永遠に待ち続けているから どこかで永遠に待ち続けていておくれって それは永遠にさよならっていう意味になるのかな? それとも永遠に想い合っていようっていう意味になるのかな? どんなに大きなカサを用意しても 何故かいつもどちらかの肩がぬれてしまうよね  やむにやまれず ふってふられて…  RAIN
俺のアディダス~人としての志~ (Album ver.)竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル俺のアディダス。こいつはここだけの話。 俺のアディダス。こいつはあの人への誓いの証。 俺のアディダス。俺なりの人としての志。 俺のアディダス。俺のアディダス。  どうせ領収書の束しか入ってないし、サイフくらいならくれてやるよ。 どうせ迷惑メールしかこないし、ケータイくらいならくれてやるよ。 なくなって困るっつったらこのスニーカーくらいのもんさ。 踏みこむとき。踏みきるとき。駆け上がるとき。転げ落ちるとき。  俺のアディダス。こいつはここだけの話。 俺のアディダス。こいつはあの人への誓いの証。 俺のアディダス。俺なりの人としての志。 俺のアディダス。俺のアディダス。  是が非でも避けるべきは、戻ろうと思えば いつでも戻れるような場所に留まることさ。断頭台の薄情さ。 ちょいでもケツがむず痒くなるや否やで 何処、其処、誰、彼、構わずに引き千切ってきたんだ。 四方八方、隙間なく角を立て、 誰ぞの人差し指とは真逆の方向に疾走する一枚の自走式歯車。 噛み合ってたまるか。噛みつき合うんだ。 絡めとられてたまるか。一方的に掻き回すんだ。  俺のアディダス。こいつはここだけの話。 俺のアディダス。こいつはあの人への誓いの証。 俺のアディダス。俺なりの人としての志。 俺のアディダス。俺のアディダス。  けれどそれは、だからこそなんだ。 忘れるわけがない、だからこそなんだ。  ぼんやりとタバコの煙の行方を見つめながら、 天下獲るまではここに帰ってくるなってぽつんと呟いた、 あのフォーク小屋のオヤジのどこか寂しげな横顔を。 そんなに気を遣って注文しなくていいからゆっくり考え事していってねって、 俺の手元のノートをひょっこり覗き込んでは 微笑んでくれたあの喫茶店のマスターのささやかな激励を。 そして栄光へと続くリングの上で勝負するチャンスを与えるべくで、 俺をドサ回りから引っこ抜き、 銀色に輝くスクリーンの中に放り込んでくれたあの人の涙を。  忘れるわけがない、だからこそなんだ。  走り出し続けろ。変わり続けろ。 裏切り続けろ。応え続けろ。  見守っていてくれ。 一等星に生まれてくることができなかった以上は、 一等星より目映い大金星を狙ってやるさ。 ダイヤモンドに生まれてくることができなかった以上は、 ダイヤモンドより硬い意志を貫いてやるさ。  ホンモノぶっ倒す、極上のバッタモン。 何か文句あるか?世の中、勝った者勝ちだったろ?  俺のアディダス。こいつはここだけの話。 俺のアディダス。こいつはあの人への誓いの証。 俺のアディダス。俺なりの人としての志。 俺のアディダス。俺のアディダス。  俺のアディダス。
ルート トゥ ルーツ竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル一歩 二歩 三歩 ってふえていく分 三歩 二歩 一歩 ってへっていく  旅立ちってどういうことなんだろうって ここにきてから そんなことばかり  おかえりって声が返ってこないのは ただいまって言っていないからでしょう  旅立ちってどういうことなんだろうって ここにきてから そんなことばかり  芯までしんと心を落ち着かせて 沖永良部島の海辺にまっすぐ横たわって これは一応 柩の中のいつかのおじいちゃんのイメージ  ルート トゥ ルーツ  この世の人はあの世のことを あの世と言うけれど あの世の人はこの世のことを あの世と言うのかな  生まれるってどういうことなんだろうって ここにきてから そんなことばかり  ただいまって言わないのは おかえりって声が返ってこなかったときの 寂しさがこわいからでしょう  生まれるってどういうことなんだろうって ここにきてから そんなことばかり  芯までしんと心を落ち着かせて 沖永良部島の海辺にまんまるく横たわって これは一応 母親のお腹の中のいつかの自分のイメージ  ルート トゥ ルーツ
みんな~、やってるか!竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストルため息の代わりに靴ひもをほどく 舌打ちの代わりに靴ひもを結ぶ 歩き続けて 歩き疲れる 呆気ない幕切れを恐れながら  なんもやってねーでやってらんねーはねーだろ! みんな~、やってるか!  行くあてもないのにもう出掛けなきゃって 約束もないのに急がなきゃって 歩き疲れる為に歩き続ける 長ったらしいエンドロールを恐れながら  なんもやってねーでやってらんねーはねーだろ! やってらんねーのはなんもやってねーからだろ! なんもやってねーでやってらんねーはねーだろ! やってらんねーのはなんもやってねーからだろ! みんな~、やってるか!  そーか、やってるか!
石ころみたいにひとりぼっちで、命の底から駆け抜けるんだ竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル慕情と身勝手の曖昧な境界。 会えないのか、会いたくないのか。 巡り巡る旅路の風は、紙ヤスリのようにぼくをずるんと撫でていく。 お陰でぼくの車の中は、ぼくの削りカスだらけだ。 いつか完全にコナコナになったら、ビンに詰めて砂時計にしてね。 君んちのキッチンの片隅にそっと佇んで、例えば、 パスタのゆであがり具合でも、のんびり見守っていてあげる。 あの世、天国、地獄、来世、永遠のその先、世界の果ての果て、 その他諸々、都合よき待ち合わせ場所の存在を、 こっそりちょっぴり本気で信じて、今は君を想うのはよそう、 今は君を想うのはよそう。。。って 今も君を想ってる。  中毒と探求の曖昧な境界。 止められないのか、止めたくないのか。 東西南北、全国津々浦々の裏の裏、春夏秋冬、年がら年中、四六時中。 自分でも他人でもなく、“生き甲斐”にずるずると引き摺られて、 ステージ上がって、ステージおりて。 上がって、おりて。上がって、おりて。いち、に。いち、に。 上がって、おりて。いち、に。 たかが、されどの踏み台昇降。 ステージより上の景色を見たことがない。 見たくもない。興味がない。 ギャラかっさらってとっとと撤収。 宿にて独酌。自問自答。 まどろみの中、ふらふら浮遊するフレーズ達の襟首とっつかまえ、 あと何曲完成させれば、あと何曲完成させれば、 あと何曲完成させれば。。。 ぼくは完成するんだろう?  情熱と執念の曖昧な境界。 諦めないのか、諦められないのか。 あれが最初で最後のチャンスだったと勝手に決めつけて、勝手にとぼとぼと ポケットに手を納めてしまってはいないか? 実力が足りないことを棚に上げ、図々しく“スランプ”などと口にしては 芝居がかった苦笑いを浮かべてはいないか? 夢追うことに夢を見ず、身を蓋ごとぶち抜いて突き進むんだ。 その先に確かにあるものをただ確かに掴み取っていくんだ。 今からでも、っつーか、いつからでも遅くなんてない。 歳くった、丸くなった、錆びただのといった言い訳脱ぎ捨て全裸になったら 大人の階段転がり落ちて、クソガキみたいに暴れまわれ。 体の輪郭弾き飛ばす程にジタバタあがき続けろ。 やり残していたこと一つやり遂げると、やり残していること一つ思い出す。 ゴールラインは跨いだ途端にスタートラインに姿を変える。  ホームグラウンドに友達集めてレコ発ワンマン。おめでとー、ありがとー、 はい完結、ってそれもいいけど、気付いてやってくれ、フロアの隅っこ、 あんたの音源が、旅を求めて泣いてはいないか? いつものメンツでジョイントライブ。今日は俺の勝ちだ。いや、俺の勝ちだ。 わはは。ってそれもいいけど、気付いてやってくれ、楽屋の隅っこ、 あんたのギターが真の勝敗を求めて泣いてはいないか? 誰かに追い付き追い越したときにはもうまた誰かの背中が見える。 臆することなく拳を伸ばせ。でっかい背中にケンカ売りまくれ。 上を向いてても、前を向いてても、下を向いてても涙はこぼれる。挑んでる 限り涙はこぼれる。ほっとけそんなもん、挑んでいこう。 あと何人に追い付けば、あと何人に追い付けば。。。 誰にも追い付けない速度で、突っ走ることができるだろう?  慕情と身勝手の曖昧な境界。 会えないのか、会いたくないのか。 巡り巡る旅路の風は、紙ヤスリのようにぼくをずるんと撫でていく。 お陰でぼくの車の中は、ぼくの削りカスだらけだ。 いつか完全にコナコナになったら、ビンに詰めて砂時計にしてね。 君んちのキッチンの片隅にそっと佇んで、例えば、パスタのゆであがり具合 でも、のんびり見守っていてあげる。 あの世、天国、地獄、来世、永遠のその先、 世界の果ての果て、その他諸々、 都合よき待ち合わせ場所の存在を、こっそりちょっぴり本気で信じて、 今は君を想うのはよそう、今は君を想うのはよそう。。。って 今も君を想ってる。  どんな気持ちだい?ってきかれても どうにもうまく答えられないけど 少なくとも哀しくなんてないよ 生まれたときもきっとそうだった くたばるときもきっとそうだ 命の底から 駆け抜けようとするとき きっと 人は誰もが 石ころみたいにひとりぼっちだ あの瞬間を思い描きながら その瞬間を思い描きながら 毎日を命の底から 命の底から駆け抜けるんだ  石ころみたいにひとりぼっちで、命の底から駆け抜けるんだ
来た道戻るの大嫌い!竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストルどうせくたばるまでしか 生きられないから 悔やんでちゃだめさ  過去はどうにもならない 未来はどうとでもできる 悔やんでちゃだめさ  来た道戻るの大嫌い!  生き恥さらしたら 潔くハラを切る それって格好いいか? 実は最高に格好悪くないか?  来た道戻るの大嫌い! 大嫌い!  どうせ生きているうちは くたばれないから 悔やんでちゃだめさ  涙の数だけ人は弱くなる 弱くなるからより強く “強くなりたい”って食いしばれるんだ  来た道戻るの大嫌い!  負けた数だって 正真正銘 挑んだ数さ 黒星だらけの チャンピオンベルトを掴み取れ  来た道戻るの大嫌い! 大嫌い!
オールドルーキー竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル散々好き勝手に 叫び散らして生きてきたから すっかりうってつけの声になってしまったよ 君にラブソングを歌って聴かせるには うってつけの情けない声になってしまったよ  あの頃は。。あの頃は。。ってやってりゃあ そりゃあ酒も旨くなるさ だけど俺はやめたんだ そういうのはもうやめたんだ オールドルーキー  積み上げてきたもので 勝負しても勝てねぇよ 積み上げてきたものと 勝負しなきゃ勝てねえよ そして どんなにささくれ立った 激闘のさなかにも ぬくもりを忘れるな 愛する者のぬくもりを オールドルーキー  雨が降る いつまでも抱かれていたいような 雨が降る 君のような雨が降る  いやはや丸くなったよ。。 って笑ってりゃあ そりゃあ酒もやさしくなるさ だけど俺はやめたんだ そういうのはもうやめたんだ オールドルーキー  何度でも立ち止まって また何度でも走り始めればいい 必要なのは走り続けることじゃない 走り始め続けることだ そしてどんなにささくれ立った 激走のさなかにも ぬくもりを忘れるな 愛する者へのぬくもりを オールドルーキー
俺、間違ってねえよな?竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストルこれこれこんな風に過ごしていきたいんだって かつて思い描いていた日々にいざたどり着いてみると 何故これこれこんな風にしか過ごせなくなってしまったんだと 今度は自分を欺きはじめる まるで同じ極同士の磁石の鬼ごっこ あっちへぶらぶら こっちへぶらぶら  しったこっちゃねえよ 勝手にやってろって ずいぶんたくさんいた友達も ずいぶんたくさんいなくなったけど 「俺、間違ってねえよな?」なんて 口が裂けてもひとに聞いたりなんかしないぜ 俺、間違ってねえよな? そんな俺、間違ってねえよな?  こわしたのとこわされたのじゃ てんで訳が違うけど また歩き始めなきゃいけないんだってことには変わりないんだ そんじゃ いざ力強い第一歩をって それができたらこんなのになってねえよ まるでずっこけ寸前のコマまわし あっちへぶれぶれ こっちへぶれぶれ  しったこっちゃねえよ 勝手にやってろって ずいぶんたくさんいた友達も ずいぶんたくさんいなくなったけど 「俺、間違ってねえよな?」なんて 口が裂けてもひとに聞いたりなんかしないぜ 俺、間違ってねえよな? そんな俺、間違ってねえよな?  弱音は全部歌にする ため息は全部歌にする 切なさは全部歌にする つまり 風に吹かれたら風を歌い 雨にうたれれば雨を歌い 恋にやぶれれば失恋を歌う つまり なんでもかんでもばっちこいだ ただし 恋が実ったらそれは君と二人だけの秘密にしよう  駆け回っても転げ回ってもいつも君の手の平の上 世の中の表面積と君の手の平のそれはイコールだ 「俺、間違ってねえよな?」なんて 君にしか聞かないよ 俺、間違ってねえよな? そんな俺、間違ってねえよな?  しったこっちゃねえよ 勝手にやってろって ずいぶんたくさんいた友達も ずいぶんたくさんいなくなったけど 「俺、間違ってねえよな?」なんて 口が裂けてもひとに聞いたりなんかしないぜ 俺、間違ってねえよな? そんな俺、間違ってねえよな?  俺、間違ってねえよな? そんな俺、間違ってねえよな?
3センチの歌竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル3センチ 雲が動いて 3センチ お日様が顔を出した 3センチ 日焼けをしたよ 3センチ ひりひりするよ  明日は誰かの誕生日 例えばあなたの誕生日  3センチ 戦争が動いて 3センチ 平和が顔を出した 3センチの歌が生まれて 3センチの住人が歌った  明日は誰かの誕生日 例えばあなたの誕生日  「3センチ 隙間があれば この拳で誰でもノックアウトできる」 と豪語する私は 自慢じゃないけど 元ボクサー  そろそろ思い出 捨てようか そろそろ未来を 探そうか 明日は誰かの誕生日 例えばあなたの誕生日
リョウジ竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル世界の果てまでは、あのこと一緒に行く予定だから、 リョウジ、おまえとは静岡県の果てぐらいまで一緒に行こうぜ。  ちょっと歌ってくるからよ、ちょっと待っててくれよな。 ちょっとギャラもらったら、今夜もちょっとのみにいこう。 リョウジ、おまえと交わす乾杯はまるで 幼なじみとのそれのようになんだかてれくせーよ。  ぶっ飛ばそうぜ ぶっ飛ばそうぜ 記憶ぶっ飛ぶまで ぶっ飛ばそうぜ ぶっ飛ばそうぜ 記憶ぶっ飛ぶまで 記憶ぶっ飛ばしたこと ずっと忘れずにいようぜ  なー、リョウジ。。。 えへへ、呼んだだけだよ(#^.^#)  世界一の高級ホテルには、あのこと一緒に行く予定だから、 リョウジ、おまえとは修善寺あたりのボロくせー旅館で布団並べて眠ろうぜ。  ちょっと歌ってくるからよ、ちょっと待っててくれよな。 ちょっとギャラもらったら、今夜もちょっとのみにいこう。  リョウジ、おまえと交わす乾杯はまるで 初対面の人とのそれのようになんだかてれくせーよ。  ぶっ飛ばそうぜ ぶっ飛ばそうぜ 記憶ぶっ飛ぶまで ぶっ飛ばそうぜ ぶっ飛ばそうぜ 記憶ぶっ飛ぶまで 記憶ぶっ飛ばしたこと ずっと忘れずにいようぜ  なー、リョウジ。。。 えへへ、呼んだだけだよ(#^.^#)
my dear竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル君が弱音をはくなんてびっくりしたよ。 何より、君もそういうことについて弱音をはいたりするんだなぁって、 そっちにびっくりしたよ。  他でもなく、ぼくに話してくれてありがとう。 こっちからもお願いしたいくらい嬉しかったから、こっちからもお願いするよ。 そばにいてね。  きっと彼は待ってくれてるよ。 心配して君を待ってくれてるよ。  今日という日は一度しかないけれど、 今日と同じような日は、これからも何度だって訪れる。  悲しい悲しい今日だったんなら、 ちょっぴりだけ気持ちを強く持って未来に飛び込んでいけばいいし、 楽しい楽しい今日だったんなら、 引き続きわくわくとした気持ちで未来に飛び込んでいけばいい。  大切な君よ、恐ろしいのは 大切な君よ、恐ろしいのは恐れることさ。  君に幸せな出来事があったとき、 ぼくも同じくらい幸せな気持ちになれるように。 ぼくに幸せな出来事があったとき、 君も同じくらい幸せな気持ちになれるように。 その為にぼくたちは、お互いとってもがんばって、 二人きりのこんなに優しい優しい夜の中でさえ、 例えば、“今度生まれ変わったら。。” なんてことをささやき合ったりはしない。。  他でもなく、ぼくに話してくれてありがとう。 こっちから言わなきゃさすがに切ないから、こっちから言うよ。 そろそろ彼のところに帰りなね。  きっと彼は待ってくれてるよ。 心配して君を待ってくれてるよ。  今日という日は一度しかないけれど、 今日と同じような日は、これからも何度だって訪れる。  大・大・大失敗な今日だったんなら、 ちょっぴりだけ気を引き締めて未来に飛び込んでいけばいいし、 大・大・大成功な今日だったんなら、 引き続きわくわくとした気持ちで未来に飛び込んでいけばいい。  大切な君よ、恐ろしいのは 大切な君よ、恐ろしいのは恐れることさ。  大切な君よ。。
高千穂峠のこいのぼり~ワルフザケガスギルMIX ~竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル風よふけ もっとふけ そうそうその調子 もっとふけ  こいのぼり ロープひきちぎれ 空を泳げ ぽとんとおちるまで  このながい 峠道を こえた先には 海があるらしいよ  こいのぼり ロープひきちぎれ 一緒にいこう 海まで一緒にいこう  ウロコをわけてくれ ぼくにもウロコをわけてくれ その赤いやつがいい 青空に映えるだろ?  こいのぼり ロープひきちぎれ こどもたちを わー!とおどろかせてやれ  5月の空に突如登場。 風食い散らかして高度上昇 俺、こいのぼり。レペゼン高千穂。 ピンとくる?そ。九州地方。 度胸ねーのに何故かスピード狂。 高速で駆け抜ける昨日と今日。 道楽志向の経絡秘孔、 バチン押し込んで夢を尾行。 繋げるもんなら繋いでみろ! キッズにこの晴れ姿を披露。 繋げるもんなら繋いでみろ! キッズにこの生き方を指導。 繋げるもんなら繋いでみろ! 春と夏の間、泳ぐヒーロー。 繋げるもんなら繋いでみろ! 繋げるもんなら繋いでみろ!  風よふけ もっとふけ そうそうその調子 もっとふけ  こいのぼり ロープひきちぎれ 空を泳げ ぽとんとおちるまで
辞世の句竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル結局 全てが中途半端になろうとも 半端じゃなく楽しめたのなら 結局 それが全てだろ  挫折したことなんて一度もない 正確には 挫折したことを自覚したことがない  笑い飛ばして生きてきた! 笑い飛ばして死んでいくだけ!  最期の最期の最期が訪れたなら 最期の最期の最期に 朗々と読み上げてやるさ 世にも愉快な辞世の句 くっくっく。 みんな吹き出しちゃうような辞世の句 くっくっく。くっくっく。くっくっくっくっくっくっく。  出会いとさよならがぼくの財産だ 無駄遣いすればするほど増えていく 何だか不思議な財産だ  お金に困ったことなんて一度もない 正確にはお金がないことを困ったことがない  笑い飛ばして生きてきた! 笑い飛ばして死んでいくだけ!  最期の最期の最期が訪れたなら 最期の最期の最期に 朗々と読み上げてやるさ 世にも愉快な辞世の句 くっくっく。 みんな吹き出しちゃうような辞世の句 くっくっく。くっくっく。くっくっくっくっくっくっく。
STAY FREE!!竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストル竹原ピストルいろんな街の空が見てみたかった。 って言うよりは、あの街の空から逃げ出したかったんだと思う。 くすみきった空。冷やかな空。ブロック塀みたいな空。故郷の空。 あの街の空から逃げ出したかったんだと思う。 あれからどれくらいの時が流れた? パッと思い出せないくらいの時が流れたよな。 昨日も今日も明日も、親も自分も他人も、 なんとなくわかりだしてきた社会、世の中の仕組みも、 全て見て見ぬふりで、全てほっぽりだして、 ぶらぶら手ぶらで気の向くままに、 おまえと遊んで過ごしていたあの頃に比べたら、 俺にも随分荷物が増えたよ。 ギブソンJ-200、J-45、販売用のCD、スケッチブック、 ノートブック、筆記用具、文庫本、ラジオ、 懐中電灯、着替え。。あの頃と比べたら、俺にも随分荷物が増えたよ。  でも最近、こんな風に思うんだ。 人間、いろんなものを背負い込めば背負い込むほど、 どんどん身軽になっていくんじゃないだろうかって。 あの頃の俺より、今の俺の方がよっぽどどこまでも、 よっぽどどこまでも行けるぜ!  頼んでもねーのに、チビとのツーショット写メを 送ってくれてありがとうよ。 お前がパパになったなんて、やっぱちょっと笑っちゃうけどよ、 やっぱり我が事のようにすっごく嬉しいよ。 逆に笑い返されちゃうかもしれねーけどよ、実は俺も 今更になってようやく、子供が欲しいなーなんて思うようになったんだ。 でもなかなかうまいこといかなくてよ。 カミさんはいつも俺にこう言うよ。 「神様はこんな子供みたいな人に赤ちゃんを授けてはくれません、 もっとちゃんとしなさい。」って。 どう思う?そんなことはねーよなぁ? だってさ、お前が俺に送ってくれた写メをもう一度よく見てみろよ。 おまえ、子供よりずっとずっと子供な顔で笑っているだろ?  最近、こんな風に思うんだ。 人間、いろんなものを背負い込めば背負い込むほど、 どんどん身軽になっていくんじゃないだろうかって。 あの頃のおまえより、今のおまえの方がよっぽどどこまでも、 よっぽどどこまでも行けそうだよな!  とうとうあの街に歌いに行くよ。 “凱旋”なんて華々しいものからは程遠いけどよ、 とうとうあの街に歌いに帰るよ。 よかったら遊びに来てくれよな。 あの人とあのバンドとあのバンドとあの人の歌が順繰りで響き渡る 部屋の中で綴ったあの頃の俺のオリジナルソングは、 そっくりそのまま、あの人とあのバンドとあのバンドとあの人の歌を 足して4で割ったみたいな歌だったよな。 引きはがそう引きはがそうって必死こいてはみたけれど、 そもそも、いわゆる“生まれ持ったもの”ってやつがカケラもないんじゃ、 引きはがしてみたところでどーにもなんねーだろって気が付いたんだ。 こうなったら逆にとことんまで感覚を研ぎ澄まして、 あらゆる人のあらゆる表現を見て、聞いて、感じて、吸収して、 そしてそれらを自分なりに紡いでみようって思ったんだ。 今の俺の歌が、誰と誰と誰と誰と誰と。。。。誰を足して いくつで割ったものなのかは、いくらおまえでも見抜けないと思うぜ。 そう言った意味でもよかったら遊びに来てくれよな。  最近、こんな風に思うんだ。 人間、いろんなものを背負い込めば背負い込むほど、 どんどん身軽になっていくんじゃないだろうかって。 あの頃の俺より、今の俺の方がよっぽどどこまでも、 よっぽどどこまでも歌えるぜ!  いろんな街の空が見てみたかった。って言うよりは、 あの街の空から逃げ出したかったんだと思う。 くすみきった空。冷やかな空。ブロック塀みたいな空。故郷の空。 あの街の空から逃げ出したかったんだと思う。 あれからどれくらいの時が流れた? パッと思い出せないくらいの時が流れたよな。 なあ、空って一つだったよ。 あの街の空もこの街の空も、間違いなく繋がっているよ。 なあ、空って自分の心だったよ。 あの頃、あの街の空がくすみきって、冷やかで、 ブロック塀みたいに見えたのは、あの頃の俺の心が、 くすみきって、冷やかで、ブロック塀みたいだったからなんだ。 例え今日のあの街の空が重く垂れこめた曇天だろうと、 今の俺にはすっからかんの快晴に映るはずさ。  最近、こんな風に思うんだ。 人間、いろんなものを背負い込めば背負い込むほど、 どんどん身軽になっていくんじゃないだろうかって。 あの頃の俺達より、今の俺達の方がよっぽどどこまでも、 よっぽどどこまでも行けるぜ!  俺は俺なりに おまえはおまえなりに 自由じゃなきゃいけない 自由じゃなきゃいけない 強いて一つだけ ルールを設けるならば それはやっぱり 自由じゃなきゃけいけないっていうルールさ  STAY FREE!!
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
ふうせんガム~MHK 2011 ver.~竹原ピストルと水野雄介とホーミータイツ竹原ピストルと水野雄介とホーミータイツ竹原ピストル竹原ピストルホーミータイツ・水野雄介同じじゃないんだ 何かおもしろいことないかなって思うのと 何でこんなにつまらないことばっかりなんだって思うのは 同じじゃないんだ  やってないことは きっと最初からやりたくなかったことさ やっていることは きっと最初からやりたかったことさ  陽がのぼる だから歩き出したり 陽がのぼる だけどもうちょい眠ったり。。  強すぎず弱すぎず 慎重に躊躇せず 膨らまそう ふうせんガム パチンと弾けたら わははのは  教会で聖歌を歌っているのは 神様じゃなくて人じゃないか お寺でお経を唱えているのは 仏様じゃなくて人じゃないか  ぼくは触れられるものにしか 救われたことがない ぼくがやたらと君と手をつなぎたがるのは つまりそんな理由からさ  知らないことは きっと最初から知りたくなかったことさ 知っていることは きっと最初から知りたかったことさ  陽が落ちる だから立ち止まったり 陽が落ちる だけどもうちょい歩いたり  強すぎず弱すぎず 慎重に躊躇せず 膨らまそう ふうせんガム パチンと弾けたら わははのは  強すぎず弱すぎず 慎重に躊躇せず 膨らまそう ふうせんガム パチンと弾けたら わははのは わははのは
地獄野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストル銭でも降ってこないかと アホ顔で空を見上げれば 慰めみたいな粉雪が 灯油臭いジャンパーに落ちる  閉じ忘れた瞼の奥に 朝日が差し込んでくる バイト雑誌を放り投げ 冷めたメシに箸を突き立てる  過去を消せる消しゴムをくれよ ついでに今を消せる消しゴムをくれよ 天国なんてものからは程遠く 暮らしというよりはむしろ地獄  笑っちまうのはそれでも明日を信じていることさ  引き出しの奥の小さなアルバムを パラパラとめくってみれば あの頃のぼく 今のぼくに問い掛ける 「よう、調子はどうだい?」「上々だぜ」  今を描く鉛筆をくれよ ついでに未来を描く鉛筆をくれよ 天国なんてものからは程遠く 暮らしというよりはむしろ地獄  笑っちまうのはそれでも夢を信じていることさ 笑っちまうのはそれでも明日を信じていることさ
トレインとレイン野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストル季節を選ばなければ 日付を選ばなければ 旅に出れなくなってしまったのは いつからだっけな 立派な意味を見出さなければ 立派な理由を見出さなければ 旅に出れなくなってしまったのは いつからだっけな  君が素敵な運動グツを プレゼントしてくれた 例えばそんくらいのことでよかったよな そんくらいのことで どこまでも走り続けていけたよな  ああ 列車に揺られ 心の雨雲の下を ぼくのスタート地点はどこだ? トレインとレイン 列車に揺られ 心の雨雲の下を ぼくのスタート地点はぼくだ‥‥ トレインとレイン  曜日を選ばなければ 天気を選ばなければ 旅に出れなくなってしまったのは いつからだっけな うやむやにするためにしか 逃げるためにしか 旅に出れなくなってしまったのは いつからだっけな  君が素敵なリュックサックをプレゼントしてくれた 例えばそんくらいのことでよかったよな そんくらいのことで どこまでも 背負い続けていけたよな  ああ 列車に揺られ 心の雨雲の下を ぼくのゴール地点はどこだ? トレインとレイン 列車に揺られ 心の雨雲の下を ぼくのゴール地点はぼくだ‥‥ トレインとレイン
さよならの唄野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストル今までぼくらが交わしてきた 色とりどりのさよならを 大学ノートに並べたら 貼り絵みたいで哀しいね  私はもう出会いたくない 私はもう一人ぼっちがいい そんな本音さえも打ち明けられる そんなあなたに出会えたらな  あの人は青だった あのこは赤だった あいつは茶色を装った銀色で あのヤローが意外にもオレンジ色だと知ったときは いい意味でほんとにビックリしたもんだよな  私はもう出会いたくない 私はもう一人ぼっちがいい そんな本音さえも打ち明けられる そんなあなたに出会えたらな
シーグラス野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストル私が全てを歩みきって スッカラカンの空き瓶になったそのときは どうか私をヒョイとつまみあげ 大好きなあの島の海にポチャンとやっちまってください  漂って 漂って その身を細らせて 漂って 漂って その身を縮ませて 消えてなくなってしまうその前に 君のペンダントになれたらな  例えば君が歩くときは 一緒に跳びはねてあげられるような 例えば君が眠るときは 君の心をそっと撫でてあげられるような  漂って 漂って その身を細らせて 漂って 漂って その身を縮ませて 消えてなくなってしまうその前に そんなペンダントになれたらな  漂って 漂って その身を細らせて 漂って 漂って その身を縮ませて 消えてなくなってしまうその前に 君のペンダントになれたらな
あほみたい野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストル夕立は私のつむじを三連符で小突いて 全てを忘れさせるような 思い出させるような  あほみたい ほーみーたい あほみたい ほーみーたい  雑踏に消えて行く 君の後ろ姿を 内緒話のように ひそひそ話のように じっと見つめていた  あほみたい ほーみーたい あほみたい ほーみーたい
えいえいおーと泣くのです野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストル喉を詰まらせた掃除機みたい うー うー うー 唸ってばかり  首のひん曲がったギターみたい どうにもこうにも 調子っ外れてばかり  えいえいおー えいえいおー えいえいおーと泣くのです えいえいおー えいえいおー えいえいおーと泣くのです  君にもう一度 ぼくの本当の 走り方を みせてやりたくってよ  君にもう一度 ぼくの本当の 声を聴かせてやりたくってよ  えいえいおー えいえいおー えいえいおーと泣くのです えいえいおー えいえいおー えいえいおーと泣くのです
気付けなかったよ、ごめんね野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストル私の場合 ため息をつく度に 幸せが舞い込んで来たような気がするよ だって私がため息をつく度に あなたが優しく励ましてくれたから  だから私はしばしば わざとため息をついた ちっとも切なくないのに わざとため息をついた だから私はしばしば わざとため息をついた あなたの優しさに触れたいがために わざとため息をついた  あぁ‥‥ あなたのため息には気付けなかったよ、ごめんね  あぁ‥‥ 気付けなかったよ、ごめんね
よう挑んだ野狐禅野狐禅竹原ピストル濱埜宏哉影にも置き去りにされそうなくらい ゆっくりゆっくり歩いて おまえ最近どうしてた? おれは最近どうしてたっけな  今にもポトリと落ちてしまいそうなくらい 深く深くうつむいて おまえ最近どうしてた? おれは最近どうしてたっけな  忘れたことよりも覚えていることのほうが多くなった その瞬間が号砲だ よーいどんだ よーいどんだ よーいどんだ よう挑んだ  皮膚がちぎれてしまいそうなくらい 疾走感に満ちた日々を お前は覚えているか? おれは正直ぼんやりだ  今に見とけと意味も無く睨みつけた朝日のまばゆさを おまえは覚えているか? おれは正直ぼんやりだ  未来を語ることよりも思い出を語ることのほうが多くなった その瞬間が号砲だ よーいどんだ よーいどんだ よーいどんだ よう挑んだ
山手線野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストルGENTA・野狐禅最近 自分で自分が訳わからんのです だからいっそ 訳わからんもんになってしまおうっていう そんな試みで 思いきし頭をぶん回す 数十回 さすがに揺らめきはするが そこには静かに線路沿いの道  やめてしまおうって言おうと思った それを遮るようなタイミングで山手線が真横を走り抜けて 僕はそこに勝手に何らかのメッセージを感じて 黙って歩き続けたんだ  結局中途半端なもんだから 叶えることも諦めることもできんのです ああでもねぇ、こうでもねぇ、試行錯誤が悪い癖 季節にも自分自身にも縛られなくていいぞ 自由に自由に一句ひねるもよし そこには静かに線路沿いの道  やめてしまおうって言おうと思った それを遮るようなタイミングで山手線が真横を走り抜けて 僕はそこに勝手に何らかのメッセージを感じて 黙って歩き続けたんだ
鈍色の青春野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストル・濱埜宏哉GENTA・野狐禅コルクボードに貼りつけた恋人の写真がずりおちて こちらはかえって好都合あわせる顔などないのです キャラメルコーンの袋の中きっとこんな感じでしょう 背中が小さく丸まって最終電車に想うのです  カーテンからはみ出した夕陽の真っ赤 この侘しい直方体をぶった切っていく様を しばらくは黙って見つめていたのですが とうとうこみあげてくる感情を抑えきれなくなり 私にとってもはや禁句とさえ思えるその一言を 思わず口にしてしまったのです  「生きてもないのに、死んでたまるか!」  血迷ったおばちゃんのヘアカラーに似た夜明け前の混沌に口笛を浮かべれば ミスマッチかと思いきや なかなかどうして すんなり溶けるのです 友よ、叶えた輝きに満ちている頃だろう 友よ、締めた悲しみがそっと癒えた頃だろう 私のこの今さらながらのバカバカしい武者震いを 笑ってやってくれないか‥‥  気まぐれに開いたノートブックの真っ白 くやし涙と同じテンポでこぼれ落ちる言葉たちを みるみる吸いとっていく様を しばらくは黙って見つめていたのですが とうとうこみあげてくる感情を抑えきれなくなり 私にとってもはや禁句とさえ思えるその一言を 思わず口にしてしまったのです  「生きてもないのに、死んでたまるか!」
キッズリターン野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストルGENTA・野狐禅今日の君のTシャツの色からして 夕陽に涙を擦りつけているような不思議な気持ちになったよ ゆるゆると流れる景色の中で君はすべてを察したのか 無言のまま  10年ぶりの2人乗り 人様の自転車がキイキイと泣いています 僕は無性に確かなものに触れたくなって 例えば君の背中に思い切り頭突きしながら  人生を考える まだ始まってもいない これから始めるんだと 人生を考える 這いつくばった回数で勝負だと 立ち上がった回数で勝負だと  君がロクにブレーキを使わないもんだから 自転車ごと思い出に吸い込まれていくような不思議な気持ちになったよ ここはかつて馬鹿2人が古今東西ゲームのように 軽快にテンポよくお互いの夢を語り合った場所だ  10年ぶりのこの公園で 蹴飛ばしたブランコがキイキイと泣いています 僕は無性に確かなものに触れたくなって 例えば君の肩に思い切りアイアンクローしながら  人生を考える まだ始まってもいない これから始めるんだと 人生を考える 這いつくばった回数で勝負だと 立ち上がった回数で勝負だと
さらば、生かねばならぬ野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストルGENTA・野狐禅歌で稼いだ金すべて酒に変えて 焦点の合わない目で君に別れを告げる 君は悲しむどころか「パンツぐらい履きなさい」と 意味も無く全裸の僕を笑っていたよ  愛しい人よ もしも僕が死んだら 僕の死体を指差して いつものように笑ってくれないか 「見て見て、バカがいるよ!」  さらば、生かねばならぬ さらば‥‥  君に貰ったハンカチで僕はケツを拭く 君に貰った優しさを「食えねえもんはいらねえ」と拒む 「結局、人間ってのは独りなんだよ」 そんな愚痴をこぼせたのはそばに君がいたからだ  愛しい人よ もしも僕が死んだら 僕の墓石の裏側に 落書きしておいてくれないか 君の似顔絵を  さらば、生かねばならぬ さらば‥‥
首をかしげて....野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストルGENTA・野狐禅いよいよ物語もクライマックスにさしかかった頃 すっかり忘れてしまっていた作りかけの押し花だ 本を閉じて溜め息ふたつ  木漏れ日はまず くの字に曲がった猫を 木漏れ日は次に僕の想いを順番にマダラにしていって 不意にこみあげて来たカテゴライズできないこの感情に僕は 首をかしげて....  ようやく押し花も完成したころに すっかり忘れてしまった そこまでの物語だ 本を閉じて溜め息ふたつ  木漏れ日はまず くの字に曲がった猫を 木漏れ日は次にぼくの想いを順番に置き去りにしていって 不意にこみあげて来たカテゴライズできないこの感情に僕は 首をかしげて....
金属バット野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストルGENTA・野狐禅幸せと不幸せを紙コップに入れて 割り箸でかき混ぜて 吐き気をこらえて一気に飲み干した ねえ神様 喜びと悲しみをせめてかわりばんこにしてくれよ 僕はうすうす気づいてるぜ あんたはいないんだ  「楽になれよ」とささやく声 「耳を貸すな」と怒鳴り声 勝手にしやがれと見上げた空は青、殺したいくらいに‥‥  野に咲く花にカメラをかまえれば 「そんな事をしたら、散る事ができないじゃないか」だとよ きれいごとはうんざりだ 「くそったれ!」ふすまを殴りつけ 貫いた拳の先に暮らしがへばりつく  優しさを漁る両手と 立ち上がる事を拒む両足 ぶざまな泣き顔で見上げた空は青、殺したいくらいに‥‥  金属バットを振り上げる 青年の影がゆれる
拝啓、絶望殿野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストルGENTA・野狐禅カッターナイフを左手首にグリグリと押しつけている僕を見てお前は 「どうせ死んでるようなもんだろう 今さら死ぬ必要もないだろう」 なんて屁理屈垂れやがったよなぁ 思わずカチンときてしまって でたらめに殴りかかっていったけど お前は身動きひとつせず ただ黙って殴られてくれたよなぁ 結局は しつけの悪い近所の飼い犬みたいに ワーワー泣き出してしまったどうしようもない僕にお前は 「ここから始めよう ここから始めよう」って 何度も力強く言ってくれたよなぁ あの時のことを今でもよく覚えているよ とても不思議な気持ちになったんだ バースデイケーキのろうそくを吹き消した後みたいな とても不思議な気持ちになったんだ  僕は今 お前にお別れの手紙を書いているところ わかってくれるだろ いつまでもお前と一緒に暮らしているわけにはいかないんだ 僕は今 お前にお別れの手紙を書いているところ お前と再会しなくて済むようにマジックペンでぶっとく 拝啓、絶望殿! 僕、誓う 僕、もう二度と負けない  “拭わないほうがカッコいい” そんな涙が便箋の真ん中をふにゃふにゃにして 僕はそこに小指で小さな穴をあけて 生まれて初めて明日というものを覗き込みました 窓の外には 前歯で噛みちぎった爪の先っぽみたいな三日月 そいつが建設中のマンションの影に隠れてしまうまで じっと見つめていました 何かに命をかけてみようと思います 今はまだ何に命をかけるべきかが分からない僕ですが それでも堂々と胸を張って 何に命をかけるべきかを 命をかけて探してゆこうと思います それがアイツとの別れ際に打ち明けた僕の固い決意です 僕を包み込むように六畳一間に充満していた 絶望との別れ際に打ち明けた僕の固い決意です  僕は今 お前のことを歌っているところ これはお前への強烈な復讐心と強烈な感謝の気持ちが 込められた行為なんだよ 僕は今 お前のことを歌っているところ お前と再会しなくて済むようにマイクを通してでっかく  聞こえるか 絶望よ! 僕、誓う 僕、もう二度と負けない
日々、割れた日々野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストル野狐禅友達から貰ったドラムスティック 貰ったはいいけど 俺 ドラムなんて叩けないもんだから とりあえずそれで肋骨擦って遊んでた コロコロと可愛らしい音が鳴った  飛び散る油に悪戦苦闘しながら 彼女が餃子を焼いている 僕にはその資格があるだろうか その背中をそっと抱きしめる資格があるだろうか  日々、割れた日々 日々、割れた日々 君よ リップクリームでギトついたその唇でキッスしてくれないか 日々、割れた日々…  例えば混み合う銭湯の浴槽の中 こっそり放尿したくなる衝動 俺 そういうのを大事にしたい ずっとずっと大事にしたい  例えばエグいタイトルのエロビデオを アカデミー賞受賞作でサンドイッチしてコソコソレンタルする侘しさ 俺 そういうのを大事にしたい ずっとずっと大事にしたい  日々、割れた日々 日々、割れた日々 君よ リップクリームでギトついたその唇でキッスしてくれないか 日々、割れた日々…
じゅうじか野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストル野狐禅残ったものは くたびれた約束と ゆがんだ足跡と いつかのあの歌 忘れるためなのか 覚えておくためなのか 夕べは夕べで これまた必要以上に飲んだ  “朝日に照らされれば 照らされるほど 暗くなってゆくものって な~んだ? 答えはこの暮らしです”とかなんとか ブツクサ言いながら カーテンを開けた  窓の外 ボンヤリと ボンヤリと 街の教会の 十字架 十字架 ジュウジカ じゅうじか ジュウジか 十時か もう十時か もう十時か、ヤベェ、バイト また遅刻だ!!  残ったものは くたびれた約束と ゆがんだ足跡と いつかのあの歌 爽快感ゼロ 粘ついた労働の汗に 給料袋 ペタンと貼りつけて  ため息ひとつ 夜道を歩く ため息ふたつ トボトボ歩く ああ こんな時 一心不乱 神様にすがりつけるような強い人間だったらな  見上げれば ボンヤリと ボンヤリと 街の教会の 十字架 十字架 ジュウジカ じゅうじか ジュウジか 十時か まだ十時か まだ十時か、どっかで一杯やっていこうか  じゅうじか
風来坊野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストルGENTA・野狐禅もしも 何らかの罰ゲームかなんかで 背中に何らかのタトゥーを入れなきゃいけなくなったとしたら 迷わず君の顔を彫るよ いつも泣かしてばかりだったから せめてそんなときくらい 笑ってる君の顔を彫るよ  “どこほっつき歩いてたの?” ふくれっ面で訊いてくる君が居なくなって どこにでもほっつき歩けるようになったはずなのに 何故かどこにもほっつき歩きたくなくなった…  風来坊 そっか そっか そりゃあそうだよなぁ 風来坊 だってぼくはいつだって君に向かってほっつき歩こうとしてたんだもんなぁ  元気でやっているかい? ムシのいい話だけど たまにはぼくのこと思い出してくれよ ぼくは今 ふらり立ち寄った焼き鳥屋のカウンターで 鼻の穴にマリッジリングを突っ込んで他の客達から ドッカリ笑いをとっているところ  “もうちょっとまともな歌は歌えないの?” ふくれっ面で訊いてくる君が居なくなって どんな歌でも歌えるようになったはずなのに 何故かどんな歌も歌いたくなくなった…  風来坊 そっか そっか そりゃあそうだよなぁ 風来坊 だってぼくはいつだって君に向かって歌おうとしてたんだもんなぁ
不完全熱唱野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストルGENTA・野狐禅噴火して1000m 噴火して2000m 噴火してとうとう3776m ドンピシャリ富士山とまったく同じ標高 高く高く積み重なった私の未練 布団を這い出た サンダルを突っ掛けた 外に飛び出した はてさて到着したのはちょっとした小高い丘の上にある古びた神社 賽銭箱に25円 そんでもって バッチンバチンに拍手を打つ いえいえ“これできっと私は二重の御縁に恵まれるであろう”とかなんとか そんなことははっきし言って別にどうでも良いのでございます  問題はあと2、3時間もすれば昇ってくるであろうお日様が あの頃と同じように今の私にも強烈な嫉妬を 抱かせてくれるのかどうかなのでございます  何にも欲しくなくなって 何かが足りなくなった 何にも叫びたくなくなって 何かが雄叫びをあげた  不完全熱唱  卵焼き3切れ ウィンナー2本 ミートボールは景気良く5個 表面温度約250℃ フライパンの上でのたうち回る私の葛藤 箸でつついた 引っ掻き回した 手首を上手く使ってひっくり返した はてさて完成したのはボチボチ出勤するであろう妻のためにこさえたお弁当 刻み海苔を用いて“ガンバレ”などと文字を作ってみたりもした いえいえ“これできっと私の愛情が 妻にバッチリ伝わるであろう”とかなんとか そんなことははっきし言って別にどうでも良いのでございます  問題はこれまで散々苦労をかけてきた妻に もう一度あの場所に戻りたいという 言うなれば“再起の衝動”を 素直に打ち明けるべきかどうかなのでございます  何にも欲しくなくなって 何かが足りなくなった 何にも叫びたくなくなって 何かが雄叫びをあげた  不完全熱唱  合法は合法 だがしかしある意味 違法よりももっともっと違法 この世で最も中毒性の高い疾走感という名のドラック 完全に蝕まれた私の魂 洋式便器に腰掛けた 貯水タンクを背もたれにした 視線をフワフワと宙に泳がせた はてさて そんな体勢のまま かれこれ1時間強 そろそろケツの感覚も定かでない状態 いえいえ これで“今日こそは何が何でも 便秘の苦しみから抜け出してやろう”とかなんとか そんなことははっきし言って別にどうでも良いのでございます  問題ははたして私のこの姿が 『あしたのジョー』のラストシーンと 同義であると言えるかどうかなのでございます  何にも欲しくなくなって 何かが足りなくなった 何にも叫びたくなくなって 何かが雄叫びをあげた  不完全熱唱
東京マシンガン野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストル野狐禅あきらめるには 早過ぎるような気がして 始めてみたんじゃないか あきらめるには 遅過ぎるような気がして 終わる必要が無くなったんじゃないか  プックリとふくらんだ 私のボンヤリを 針でつついて パチンと弾けさせたのは ボチボチ 終点 東京ですよ そんな内容の 車内アナウンス  あれからどんくらい経ったっけ? あれからずいぶん経ったよな? 例えば週末の都内某副都心 スクランブル交差点のド真ん中に立ち尽くしては ごったがえす東京共をマシンガンで皆殺しにする  ‥‥そんなクソみたいな空想にふけっていた あの頃の私は もういないんだ  忘れてしまうには 早過ぎるような気がして 思い出してみたんじゃないか 忘れてしまうには 遅過ぎるような気がして 忘れる必要が無くなったんじゃないか  ヘタクソがやった テトリスみたい やたらめたらと 高層ビル 一体 いつからだろうか この街をこんなにスルスル歩けるようになっちゃった  あれからどんくらい経ったっけ? あれからずいぶん経ったよな?  例えば週末の都内某路線最終電車 粘ついた吊り革にぶら下がっては 酒臭い息を垂れ流しやがる東京共をダイナマイトでブっ飛ばす  ‥‥そんなクソみたいな空想にふけっていた あの頃の私は もういないんだ
ならば、友よ(アルバムバージョン)野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストル“その先には一体、何があるのか”とかなんとか そういった類のどうしようもなくアホタレたこと やっぱ考えたくなる 大いに、考えたくなる  結局、上手いこと寝つけないまま迎えた朝っぱらの朝っぱら 半ばイヤがらせチックに、オマエにメールなんぞ送ってみれば バッチリ返事が返ってきやがったもんだから 思わず吹き出しつつも、ちょっくらオマエに本音を語ってみようと思った  なぁ、友よ、“夢”っていう言葉は きっとあきらめた人が 発明したんだろう ならば、友よ、死ぬ間際でいいや 君と夢を語り合うのは 死ぬ間際でいいや。  窓の外、美しき思い出の点滅めがけて 時計の針をフルスイングしてみるけど あえなく、空振り三振 しまいにゃメソメソやりだす始末  冷蔵庫にスッ飛んでいった右ウデを ここはあえてグイっと引きもどして ポエムをつづってみようと思った オマエにあてたポエムをつづってみようと思った  なぁ、友よ、“青春”っていう言葉は きっと立ち止まった人が 発明したんだろう ならば、友よ、死ぬ間際でいいや 君と青春を語り合うのは 死ぬ間際でいいや。  座席につけるか否かに全力で一喜一憂する通勤電車の中 レールの傾斜に合わせてコロコロ転がりつづける血走った眼球は 女子高生が熱心にうち込んでいるメールをのぞき見る ギュウギュウ詰めの火薬はツマ先がチョコンとぶつかっただけで 簡単に大爆発を起こし、飛び散る火花は、凝固しかかった血液のような、 限りなくがんじがらめに近い色彩だ‥‥。  なぁ、友よ、“夢”っていう言葉は きっとあきらめた人が 発明したんだろう ならば、友よ、死ぬ間際でいいや 君と夢を語り合うのは 死ぬ間際でいいや。
あじさい野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストル隣の学生 ギター 本当に上手になった プロにでもなるつもりかな ギター 本当に上手になった ここはひとつ僕は出かけようか もっとダイナミックに弾くがいいぞ 都合よく外は雨降り このアホタレのせめて上半身コウモリで隠して歩こう  あじさいに頭突きかまされて 涙の理由さえ忘れた あじさいに頭突きかまされて 涙の意味さえ忘れた  酔っ払ってるように見えるかな? でもこれはそうじゃなくて 雨粒の隙間をすり抜けていくような そんなイメージのステップなんだよ 踏切のあたりまで行ったら 折り返そうかな どうしようかな 「このままどっかに消えちまえ!」 気にしないでね 独り言、独り言…  あじさいに頭突きかまされて 涙の理由さえ忘れた あじさいに頭突きかまされて 涙の意味さえ忘れた
フライング蝉野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストル6月上旬の晴天に響き渡る 堂々たるフライングをかました蝉の声 「然るべき季節に鳴きなさいよ」と舌打ちしたくもなったが いや それはそれで妙に胸に染み渡るものがあったのだ  すっぽ抜けた人生の先っぽで 高らかに歌うがいいさ 全くお呼びでないそのタイミングで 高らかに歌うがいいさ  そして 夏まで届け… 君の声よ 夏まで届け  「確かに蝉の声によく似てるけど、 これはほら、あそこん家の洗濯機の音だよ」 野暮ったらしい真実を指差して 友の声 俺ときたら とことんこれかよと ため息も出たが いや それはそれで有意義な発見もあったのだ  すっぽ抜けた人生の先っぽだからこそ 歌える歌があったじゃないか 全くお呼びでないそのタイミングだからこそ 歌える歌があったじゃないか  そして 夢まで届け… 君の声よ 夢まで届け
夏みかん野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストルクツ下片っぽ見つからないから出かける気がしない それなのにヤツらの電話がしつこいよ「いつもの公園で待ってるぜ」  木の枝で青空に書いた「何にもねぇけど楽しいな」 投げた小石が水溜りに書いた「何にもねぇけど楽しいな」  夕焼け空と想い出は重なり合うと涙になってしまうから 記憶喪失にでもなってしまおうと 額にそっと夏みかんをぶつけてみた  呑み明かすにはお金が必要で 語り明かすには友達が必要で どちらも不自由してないはずなのに ときどき淋しくなるのは 僕が大人になったからだろう  受話器の向こう側の友の声「何にもねぇけど幸せだよ」 あの頃の僕も 今の僕も「何にもねぇけど幸せだよ」  夕焼け空と想い出は重なり合うと涙になってしまうから 記憶喪失にでもなってしまおうと 額にそっと夏みかんをぶつけてみた  何にもねぇけど楽しいな 何にもねぇけど幸せだよ
スタンド・バイ・ミー野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストル例えば 雨の雫で波打ったこのエロ雑誌を 僕らの友情の証にしようじゃないか 僕らが欲しがるものはいつだって目に見えないものばっかりで 時には心細くもなるじゃないか  真っ青な春の風に揺られて 君と交わした約束は 真っ青な春の風に揺られて そっくりそのまま スタンド・バイ・ミーのベースラインになって飛んでいった  例えば いつも立ち小便の標的にしてたこのお地蔵様を 僕らの青春のスタート地点にしようじゃないか 情熱を持って生きていれば 挫折はつきものなわけで 時には道を逸れたくもなるじゃないか  真っ青な春の風に揺られて 君と交わした約束は 真っ青な春の風に揺られて そっくりそのまま スタンド・バイ・ミーのベースラインになって飛んでいった  こぼれ落ちるセンチメンタルの最後の一粒が 無表情な現実に激突する瞬間を号砲にして 輝きに満ちた二つの情熱はそれぞれの通学路を全力逆走するのだった  真っ青な春の風に揺られて…
札幌処刑台野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストル叩きつけるだけ叩きつけて 後は机の上に放り投げたままの ノードブック3冊分のかつての情熱共に 今日はやけに後ろめたさを覚えます 滲んでゆく視界に右腕をかじってみたのですが なかなかどうして うまいこと奮い立ちません 夜明けとため息はとにかく相性が悪く 強烈な葛藤が大雑把な輪郭の薄い影を 一気に塗り潰してゆきます そして僕は 肋骨の凹凸を指でなぞりながら アルバイトを休む口実をあれこれ思案しているのです  心臓を鼓動させて 血液を循環させて そんでそれが一体どうした? 絶望を鼓動させて 激情を循環させてナンボの 人生ではなかったか?  てめえでてめえの首根っこひっ掴んで 13階段を引きずり上げていくような 馬鹿げた春夏秋冬のちょっど突き当たり 家賃3万8千円の札幌処刑台にぶら下がっている夢で首を括って いっそ 生きてやろうと思った  歌声は飲み屋の姉ちゃんをひっかけてきた酔っ払いの胸を虚しくすり抜けて 見るも無残 週末のフォーク小屋の壁にぶち当たって木端微塵に砕け散るのです 滲んでゆく視界に頬を一発引っ叩いてみたのですが なかなかどうして うまいこと奮い立ちません ヤケ酒とため息はとにかく相性が悪く 強烈な葛藤が胡散臭いビルのエレベーターを一気に塗り潰してゆきます そして僕は 夜明けの繁華街に何故かすっぴんの母ちゃんを連想しながら このしょぼっくれた連日連夜を正当化するための 口実をあれこれ思案しているのです  一丁前に飯を食らって 一丁前にクソを垂れて そんでそれが一体どうした? 絶望を喰らって 激情を吐き出してナンボの 人生ではなかったか?  てめえでてめえの首根っこひっ掴んで 13階段を引きずり上げていくような 馬鹿げた春夏秋冬のちょっど突き当たり チケットノルマ無しの札幌処刑台にぶら下がっている夢で首を括って いっそ 生きてやろうと思った
泪橋野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストルとっても暇だったから 部屋の壁に頭を打ちつけていたら 結婚を約束したような しなかったような 君の顔が浮かんできて じんわり涙が出てきたよ 君に僕の全てを見て欲しいんだ 僕は全てをさらけ出すと決めたんだ 午前2時の窓ガラス 世にも情けないビール腹のファイティングポーズ  泪橋 逆さに渡ろう… いつの日か  これまでの人生の打ち上げと称して 新しい人生の始まりを祝して 君に見つかったら怒られるだろうな たくさんたくさんお酒を飲んだよ いつしか僕の感情は いい意味で 週末の渋谷みたいになってきて 冗談のような本当の話さ 遥か遠い街で暮らしているはずの 君のぬくもりに確かに触れたんだ  泪橋 逆さに渡ろう… いつの日か  神様に駄々をこねるような バカにならないように 諦めることを知らない バカになろう 失うものは何もないと 誇らしげに語るような バカにならないように 守るべきもののために 全てを捨てられるバカになろう
ぐるぐる野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストルその四角い囲みからは 今にも希望が溢れんばかり 卒業アルバムの中の自分の個人写真から 思わず目を逸らしてしまいます あまりの切なさに「遺影!遺影!」などと奇声を発しつつ スキップを踏めば 焼酎の空き瓶ふんづけて 仰向けにドサリとぶっ倒れました  くるぶしを蚊に刺されたときのようなやるせなさを ニコチンタールでコーティングされた胸一杯に吸い込めば 僕とこの街との絆みたいな 生暖かい夜風がカーテンをトントン叩きます  涙があふれて 涙がこぼれ落ちそうになって ガムテープで顔面をぐるぐるにする 涙は感情の墓場だぜ ガムテープで顔面をぐるぐるにする  桜のアーチをくぐり抜けてから  一体どのくらいの年月が流れたんだろう うまいこと思い出せねぇや いや 思い出したところで何のメリットもありません パンパンに膨らんだ東京23区推奨ごみ収集袋を窓際に積み上げれば ほら見たことか 未来まで半透明にぼやけてしまいました  夜明けが嫌い 夕暮れが嫌いと ダダをこね アホ丸出しのハムスターみたいに 空っぽの24時間をカラカラと回転させれば その遠心力に耐えきれず 真夜中の体育座りが千切れ飛び 夜空はそれを無表情に吸い込んでゆくのです  言葉(うた)があふれて 言葉(うた)がこぼれ落ちそうになって ガムテープで顔面をぐるぐるにする 言葉(うた)は感情の墓場だぜ ガムテープで顔面をぐるぐるにする
カモメ野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストル僕はもう疲れきってしまってね 部屋のカーテンを 全部閉めきったんだよ 僕はもう疲れきってしまってね ダンボール箱の中に 閉じこもったんだよ  青を塗って 白を塗って 一息ついてから 最後に僕の気持ちを塗った 空の絵を描いていたつもりが 海みたいになってしまって ひらきなおって カモメを描いた  僕はもう疲れきってしまってね 部屋のカーテンを 全部閉めきったんだよ 僕はもう疲れきってしまってね ダンボール箱の中に 閉じこもったんだよ  君との思い出を書いて 君への感謝の気持ちを書いて 一息ついてから 最後に僕の本当の気持ちを書いた 遺書を書いていたつもりが ラブレターみたいになってしまって 丁寧に折りたたんで 君に渡した
東京紅葉野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストル近頃 君の夢ばっか見て 寝起きどうも切ないから 近頃 俺 いっそ寝んのやめた 目ん玉血走って 若干よろめきながら 狭っ苦しいラーメン屋につづく だだっ広い大通り 傘の先っぽでつついております  どうにかこうにか ちょっといいとこ見せたい訳だが いかんせんヘタレ ようやく見据えた未来さえ ご丁寧にてめえで勝手に セピア色にしちまう体たらく ポツポツ降り出して いよいよ惨めです…  灰色の空に向かって ややガン飛ばし気味の角度で鋭く硬直する一輪の花の姿に 何故か強烈な嫉妬を覚え 大人気なくそいつを思い切り踏んづけてやれば 感情のかけらもないBB弾みたいな冷たい雨は この軟弱な36.5度の情熱を蜂の巣にせんばかりだ 気でも違ったか 己に往復ビンタ 秋でもないのに頬に赤い紅葉  近頃 君の夢ばっか見て 寝起きどうも切ないから 近頃 俺 いっそ寝んのやめた  したたかに酔って 大いによろめきながら しつこい悪友ようやく振り切り 無駄に明るい繁華街 千鳥足で踏んづけております  「分かってんならさっさと直しなさいよ」と ぼちぼち限界か 何処からともなく君の声 三日月の如き前傾姿勢で “お好み焼き”二つ いよいよ惨めです…  重ねれば重ねるほど 薄っぺらになっていく その不可解さに首を傾けながらも 愚乱愚乱の週末の夜に 今更 後には退けんと 半ばやけっぱちに夢をぶっ放せば 改札口を中心にとぐろを巻く 激烈な時の流れは この軟弱な365日の叫びを粉々にかき消さんばかりだ 気でも違ったか 己に往復ビンタ 秋でもないのに頬に赤い紅葉
初恋野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストルGENTA・野狐禅僕のこの両手は 神に祈るためでなく 人生を這いずり回るためにあるんだ たとえそれがどんなに惨めな姿であろうとも 目がチカチカするよ ずっと夜を睨みつけていたんだ その答えと出会うために ずっと夜を睨みつけていたんだ  今まで流してきた涙と指切りをしよう 少し照れくさいから こっそりと「僕はもう逃げません」  「強くならなくては」と拳を握りしめるたびに 興奮するよ せつなくなるよ 明日が待ちきれないよ 初恋みたいだ!!  僕のこの目ん玉は人の心の裏側を覗きこむためでなく 自分自身と正面から向き合うためにあるんだ たとえそれがどんなに情けない自分であろうとも 胸が痛むよ ずいぶん人を傷つけてきたんだ その答えと出会うまでに ずいぶん人を傷つけてきたんだ  今までもらってきたやさしさと指切りをしよう 少し照れくさいから こっそりと「僕はもう疑いません」  「僕はここに在る」と叫び続けて生きていくんだ あとくされなく 派手に咲き乱れ 派手に舞い散る 初恋みたいに‥‥  「強くならなくては」と拳を握りしめるたびに 興奮するよ せつなくなるよ 明日が待ちきれないよ 初恋みたいだ!!
少年花火野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストルGENTA・野狐禅買ったばかりのTシャツに穴があく 奴がロケット花火を打ち込んできたから おかえしに 一束まるごと線香花火に火をつけて ビー玉くらいの火の玉を 頭に落としてやる  少年花火 夏の夜に咲く 少年花火 夏の夜に散る  腹が立ったからと言って人を傷つけてはいけないよ でも 何を言われても ヘラヘラ笑っている僕よりは よっぽどマシだ 例えば 騒音を撒き散らし 走り抜けていく バイクの少年は 恥ずかしながら いつまでたっても 僕のヒーローなんだ  少年花火 夏の夜に咲く 少年花火 夏の夜に散る  公園のベンチで ウトウトしていたら 母ちゃんに首を締められる夢を見た 母ちゃんはいつも「いいかげん大人になりなさい」と僕に言うけど 安心してください 僕はもう彼らの輝きを直視できないダサい大人になれましたよ  何よりも 激しい光で 何よりも 激しい爆発音で 何よりも 激しいスピードで 何よりも 激しく刻み込まれるその一瞬に  少年花火 夏の夜に咲く 少年花火 夏の夜に散る
自殺志願者が線路に飛び込むスピード野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストルGENTA・野狐禅「せっかく空を 自由に飛べるように こんな立派な白い羽根が ついているのに こんなところに 迷い込んできたら 意味がないじゃない バカだねぇ」 君はそう言うと 便所の小窓を開け ふわふわ白い羽根の ついたタンポポの種子を そっと逃がしてあげるのだった ケツをかきながら 隣に突っ立っている僕を見つめて 「あんたも同じだよ」と 僕の睫毛についた目ヤニを指で弾いた  ナメクジみたいに君の体を這う毎日  自殺志願者が線路に飛び込むスピードで 僕は部屋を飛び出しました 目に映るものすべてをぶっ壊してやりたかったけど そんな時でも 一番お気に入りのTシャツを着てきた自分がバカバカしくて…  旭川FOLKジャンボリー(そのライブハウス)ではいつも 70年代フォークが流れており 僕は彼らのメッセージに応えるべく 全身を硬直させたんだ 「マスター、家も電話もない人間にアルバイトをさせてくれる バカな会社がありましたよ」 マスターは人差し指でメガネを押し上げながら 「バカはおめぇだろ」と笑うのでした こうして僕は 汗水流して働いてなんたらかんたらというヤツを経験したわけだけれど 何故だろう 昇る朝日から眼をそらしてしまうのはいったい 何故だろう  ゴキブリみたいに夜を這う毎日  自殺志願者が線路に飛び込むスピードで 僕は自転車こいで濱埜の家に行きました 「このまま終わってたまるか」なんて言いながら ファミリーコンピュータの赤いコントローラを パチパチやってる自分がバカバカしくて…  自殺志願者が線路に飛び込むスピードで 生きていこうと思うんです
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