GENTA・野狐禅編曲の歌詞一覧リスト  15曲中 1-15曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
山手線野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストルGENTA・野狐禅最近 自分で自分が訳わからんのです だからいっそ 訳わからんもんになってしまおうっていう そんな試みで 思いきし頭をぶん回す 数十回 さすがに揺らめきはするが そこには静かに線路沿いの道  やめてしまおうって言おうと思った それを遮るようなタイミングで山手線が真横を走り抜けて 僕はそこに勝手に何らかのメッセージを感じて 黙って歩き続けたんだ  結局中途半端なもんだから 叶えることも諦めることもできんのです ああでもねぇ、こうでもねぇ、試行錯誤が悪い癖 季節にも自分自身にも縛られなくていいぞ 自由に自由に一句ひねるもよし そこには静かに線路沿いの道  やめてしまおうって言おうと思った それを遮るようなタイミングで山手線が真横を走り抜けて 僕はそこに勝手に何らかのメッセージを感じて 黙って歩き続けたんだ
鈍色の青春野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストル・濱埜宏哉GENTA・野狐禅コルクボードに貼りつけた恋人の写真がずりおちて こちらはかえって好都合あわせる顔などないのです キャラメルコーンの袋の中きっとこんな感じでしょう 背中が小さく丸まって最終電車に想うのです  カーテンからはみ出した夕陽の真っ赤 この侘しい直方体をぶった切っていく様を しばらくは黙って見つめていたのですが とうとうこみあげてくる感情を抑えきれなくなり 私にとってもはや禁句とさえ思えるその一言を 思わず口にしてしまったのです  「生きてもないのに、死んでたまるか!」  血迷ったおばちゃんのヘアカラーに似た夜明け前の混沌に口笛を浮かべれば ミスマッチかと思いきや なかなかどうして すんなり溶けるのです 友よ、叶えた輝きに満ちている頃だろう 友よ、締めた悲しみがそっと癒えた頃だろう 私のこの今さらながらのバカバカしい武者震いを 笑ってやってくれないか‥‥  気まぐれに開いたノートブックの真っ白 くやし涙と同じテンポでこぼれ落ちる言葉たちを みるみる吸いとっていく様を しばらくは黙って見つめていたのですが とうとうこみあげてくる感情を抑えきれなくなり 私にとってもはや禁句とさえ思えるその一言を 思わず口にしてしまったのです  「生きてもないのに、死んでたまるか!」
キッズリターン野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストルGENTA・野狐禅今日の君のTシャツの色からして 夕陽に涙を擦りつけているような不思議な気持ちになったよ ゆるゆると流れる景色の中で君はすべてを察したのか 無言のまま  10年ぶりの2人乗り 人様の自転車がキイキイと泣いています 僕は無性に確かなものに触れたくなって 例えば君の背中に思い切り頭突きしながら  人生を考える まだ始まってもいない これから始めるんだと 人生を考える 這いつくばった回数で勝負だと 立ち上がった回数で勝負だと  君がロクにブレーキを使わないもんだから 自転車ごと思い出に吸い込まれていくような不思議な気持ちになったよ ここはかつて馬鹿2人が古今東西ゲームのように 軽快にテンポよくお互いの夢を語り合った場所だ  10年ぶりのこの公園で 蹴飛ばしたブランコがキイキイと泣いています 僕は無性に確かなものに触れたくなって 例えば君の肩に思い切りアイアンクローしながら  人生を考える まだ始まってもいない これから始めるんだと 人生を考える 這いつくばった回数で勝負だと 立ち上がった回数で勝負だと
野狐禅野狐禅濱埜宏哉濱埜宏哉GENTA・野狐禅僕が抱くおびただしい数の 疑問の答えは風の中だと云う  かえらぬこと 死にゆくこと すべて つまりは同じと したり顔で云う  僕の大好きな 僕の大好きな あの娘は胸の中  無駄に生きた時間(とき)を返せなどと 野暮たいことでも言いたくなると云う  僕の大好きな 僕の大好きな あの娘は胸の中 すべては風の中
さらば、生かねばならぬ野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストルGENTA・野狐禅歌で稼いだ金すべて酒に変えて 焦点の合わない目で君に別れを告げる 君は悲しむどころか「パンツぐらい履きなさい」と 意味も無く全裸の僕を笑っていたよ  愛しい人よ もしも僕が死んだら 僕の死体を指差して いつものように笑ってくれないか 「見て見て、バカがいるよ!」  さらば、生かねばならぬ さらば‥‥  君に貰ったハンカチで僕はケツを拭く 君に貰った優しさを「食えねえもんはいらねえ」と拒む 「結局、人間ってのは独りなんだよ」 そんな愚痴をこぼせたのはそばに君がいたからだ  愛しい人よ もしも僕が死んだら 僕の墓石の裏側に 落書きしておいてくれないか 君の似顔絵を  さらば、生かねばならぬ さらば‥‥
首をかしげて....野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストルGENTA・野狐禅いよいよ物語もクライマックスにさしかかった頃 すっかり忘れてしまっていた作りかけの押し花だ 本を閉じて溜め息ふたつ  木漏れ日はまず くの字に曲がった猫を 木漏れ日は次に僕の想いを順番にマダラにしていって 不意にこみあげて来たカテゴライズできないこの感情に僕は 首をかしげて....  ようやく押し花も完成したころに すっかり忘れてしまった そこまでの物語だ 本を閉じて溜め息ふたつ  木漏れ日はまず くの字に曲がった猫を 木漏れ日は次にぼくの想いを順番に置き去りにしていって 不意にこみあげて来たカテゴライズできないこの感情に僕は 首をかしげて....
金属バット野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストルGENTA・野狐禅幸せと不幸せを紙コップに入れて 割り箸でかき混ぜて 吐き気をこらえて一気に飲み干した ねえ神様 喜びと悲しみをせめてかわりばんこにしてくれよ 僕はうすうす気づいてるぜ あんたはいないんだ  「楽になれよ」とささやく声 「耳を貸すな」と怒鳴り声 勝手にしやがれと見上げた空は青、殺したいくらいに‥‥  野に咲く花にカメラをかまえれば 「そんな事をしたら、散る事ができないじゃないか」だとよ きれいごとはうんざりだ 「くそったれ!」ふすまを殴りつけ 貫いた拳の先に暮らしがへばりつく  優しさを漁る両手と 立ち上がる事を拒む両足 ぶざまな泣き顔で見上げた空は青、殺したいくらいに‥‥  金属バットを振り上げる 青年の影がゆれる
拝啓、絶望殿野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストルGENTA・野狐禅カッターナイフを左手首にグリグリと押しつけている僕を見てお前は 「どうせ死んでるようなもんだろう 今さら死ぬ必要もないだろう」 なんて屁理屈垂れやがったよなぁ 思わずカチンときてしまって でたらめに殴りかかっていったけど お前は身動きひとつせず ただ黙って殴られてくれたよなぁ 結局は しつけの悪い近所の飼い犬みたいに ワーワー泣き出してしまったどうしようもない僕にお前は 「ここから始めよう ここから始めよう」って 何度も力強く言ってくれたよなぁ あの時のことを今でもよく覚えているよ とても不思議な気持ちになったんだ バースデイケーキのろうそくを吹き消した後みたいな とても不思議な気持ちになったんだ  僕は今 お前にお別れの手紙を書いているところ わかってくれるだろ いつまでもお前と一緒に暮らしているわけにはいかないんだ 僕は今 お前にお別れの手紙を書いているところ お前と再会しなくて済むようにマジックペンでぶっとく 拝啓、絶望殿! 僕、誓う 僕、もう二度と負けない  “拭わないほうがカッコいい” そんな涙が便箋の真ん中をふにゃふにゃにして 僕はそこに小指で小さな穴をあけて 生まれて初めて明日というものを覗き込みました 窓の外には 前歯で噛みちぎった爪の先っぽみたいな三日月 そいつが建設中のマンションの影に隠れてしまうまで じっと見つめていました 何かに命をかけてみようと思います 今はまだ何に命をかけるべきかが分からない僕ですが それでも堂々と胸を張って 何に命をかけるべきかを 命をかけて探してゆこうと思います それがアイツとの別れ際に打ち明けた僕の固い決意です 僕を包み込むように六畳一間に充満していた 絶望との別れ際に打ち明けた僕の固い決意です  僕は今 お前のことを歌っているところ これはお前への強烈な復讐心と強烈な感謝の気持ちが 込められた行為なんだよ 僕は今 お前のことを歌っているところ お前と再会しなくて済むようにマイクを通してでっかく  聞こえるか 絶望よ! 僕、誓う 僕、もう二度と負けない
君の瞳は何を見てるの野狐禅野狐禅濱埜宏哉濱埜宏哉GENTA・野狐禅君の瞳は何を見てるの? 輝く未来を見据えてるの? 胸いっぱいの空気を吐いたらどんな魂が出してくるの? 君の瞳は何を見てるの? 僕の姿は映っているの? きらびやかな都会の片隅でどんな野望を抱いてきたの?  世捨て人きどりの風来坊や ずる賢い革命家のように したたかに生きてゆけない僕ら こうして耐えてきたじゃない  歩いてゆこう 街を越えるまで 歩いてゆこう 翼が無いから 歩いてゆこう 疲れ果てるまで 歩いてゆこう ここに未来は無いから  君の瞳は何を見てるの? 心細さを隠しきれないの? 遠くなる面影を抱き眠れと言うの? あこがれは邪魔なだけのしがらみだと言うの?  独りになるのは誰だって怖いから 道のりはためらいがちになるけど 自分を騙してゆけない僕ら こうして生きてきたじゃない  歩いてゆこう 街を越えても 歩いてゆこう 翼が無いから 歩いてゆこう 疲れ果てたとしても 歩いてゆこう 未来はまだ遠いから  走ってゆこう 息が切れても 走ってゆこう 時間がないから 走ってゆこう じっとしてられないから 走ってゆこう ずっと未来を目指しているんだ
青春ゴーズ・オン野狐禅野狐禅濱埜宏哉濱埜宏哉GENTA・野狐禅君となぞる思い出の日々は 鮮やかな花のよう 揺れ続ける僕のつぶやきが壊れきれず待ち惚け 畳みかけた夢に似た温度の 生ぬるい時間の中 こぼれ落ちる もうじき30のため息は何を語る?  デタラメとグズグズで塗り潰してきた人生に 「ボチボチか?」と尋ねても 何も答えちゃくれない  歳月は 夢を終わりへと導いてゆくのに 心は まだ何か欲しがってるみたいだ 僕たちが向かうこの道は 青く輝いているか? 心は 未だ見ぬ春を 待ち焦がれてるのか?  君となぞる思い出の日々は 鮮やかな花のよう こぼれ落ちる もうじき山積みのため息は何を語る?  デタラメとグズグズで塗り潰してきた人生に 「まだまだこれからか?」と尋ねても 何も答えちゃくれない  夕闇は ときに残酷な現実を連れてくる くやしいよ まだ何か 僕は足りないみたいだ そして僕は また悩み出し 夜は更けてゆく 苦しみは 未だ見ぬ明日を 連れてきてくれるのか?  歳月は 夢を終わりへと導いてゆくのに 心は まだ何か欲しがってるみたいだ 僕たちが向かうこの道は 青く輝いているか? 心は 未だ見ぬ春を 待ち焦がれてるのか?
風来坊野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストルGENTA・野狐禅もしも 何らかの罰ゲームかなんかで 背中に何らかのタトゥーを入れなきゃいけなくなったとしたら 迷わず君の顔を彫るよ いつも泣かしてばかりだったから せめてそんなときくらい 笑ってる君の顔を彫るよ  “どこほっつき歩いてたの?” ふくれっ面で訊いてくる君が居なくなって どこにでもほっつき歩けるようになったはずなのに 何故かどこにもほっつき歩きたくなくなった…  風来坊 そっか そっか そりゃあそうだよなぁ 風来坊 だってぼくはいつだって君に向かってほっつき歩こうとしてたんだもんなぁ  元気でやっているかい? ムシのいい話だけど たまにはぼくのこと思い出してくれよ ぼくは今 ふらり立ち寄った焼き鳥屋のカウンターで 鼻の穴にマリッジリングを突っ込んで他の客達から ドッカリ笑いをとっているところ  “もうちょっとまともな歌は歌えないの?” ふくれっ面で訊いてくる君が居なくなって どんな歌でも歌えるようになったはずなのに 何故かどんな歌も歌いたくなくなった…  風来坊 そっか そっか そりゃあそうだよなぁ 風来坊 だってぼくはいつだって君に向かって歌おうとしてたんだもんなぁ
不完全熱唱野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストルGENTA・野狐禅噴火して1000m 噴火して2000m 噴火してとうとう3776m ドンピシャリ富士山とまったく同じ標高 高く高く積み重なった私の未練 布団を這い出た サンダルを突っ掛けた 外に飛び出した はてさて到着したのはちょっとした小高い丘の上にある古びた神社 賽銭箱に25円 そんでもって バッチンバチンに拍手を打つ いえいえ“これできっと私は二重の御縁に恵まれるであろう”とかなんとか そんなことははっきし言って別にどうでも良いのでございます  問題はあと2、3時間もすれば昇ってくるであろうお日様が あの頃と同じように今の私にも強烈な嫉妬を 抱かせてくれるのかどうかなのでございます  何にも欲しくなくなって 何かが足りなくなった 何にも叫びたくなくなって 何かが雄叫びをあげた  不完全熱唱  卵焼き3切れ ウィンナー2本 ミートボールは景気良く5個 表面温度約250℃ フライパンの上でのたうち回る私の葛藤 箸でつついた 引っ掻き回した 手首を上手く使ってひっくり返した はてさて完成したのはボチボチ出勤するであろう妻のためにこさえたお弁当 刻み海苔を用いて“ガンバレ”などと文字を作ってみたりもした いえいえ“これできっと私の愛情が 妻にバッチリ伝わるであろう”とかなんとか そんなことははっきし言って別にどうでも良いのでございます  問題はこれまで散々苦労をかけてきた妻に もう一度あの場所に戻りたいという 言うなれば“再起の衝動”を 素直に打ち明けるべきかどうかなのでございます  何にも欲しくなくなって 何かが足りなくなった 何にも叫びたくなくなって 何かが雄叫びをあげた  不完全熱唱  合法は合法 だがしかしある意味 違法よりももっともっと違法 この世で最も中毒性の高い疾走感という名のドラック 完全に蝕まれた私の魂 洋式便器に腰掛けた 貯水タンクを背もたれにした 視線をフワフワと宙に泳がせた はてさて そんな体勢のまま かれこれ1時間強 そろそろケツの感覚も定かでない状態 いえいえ これで“今日こそは何が何でも 便秘の苦しみから抜け出してやろう”とかなんとか そんなことははっきし言って別にどうでも良いのでございます  問題ははたして私のこの姿が 『あしたのジョー』のラストシーンと 同義であると言えるかどうかなのでございます  何にも欲しくなくなって 何かが足りなくなった 何にも叫びたくなくなって 何かが雄叫びをあげた  不完全熱唱
初恋野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストルGENTA・野狐禅僕のこの両手は 神に祈るためでなく 人生を這いずり回るためにあるんだ たとえそれがどんなに惨めな姿であろうとも 目がチカチカするよ ずっと夜を睨みつけていたんだ その答えと出会うために ずっと夜を睨みつけていたんだ  今まで流してきた涙と指切りをしよう 少し照れくさいから こっそりと「僕はもう逃げません」  「強くならなくては」と拳を握りしめるたびに 興奮するよ せつなくなるよ 明日が待ちきれないよ 初恋みたいだ!!  僕のこの目ん玉は人の心の裏側を覗きこむためでなく 自分自身と正面から向き合うためにあるんだ たとえそれがどんなに情けない自分であろうとも 胸が痛むよ ずいぶん人を傷つけてきたんだ その答えと出会うまでに ずいぶん人を傷つけてきたんだ  今までもらってきたやさしさと指切りをしよう 少し照れくさいから こっそりと「僕はもう疑いません」  「僕はここに在る」と叫び続けて生きていくんだ あとくされなく 派手に咲き乱れ 派手に舞い散る 初恋みたいに‥‥  「強くならなくては」と拳を握りしめるたびに 興奮するよ せつなくなるよ 明日が待ちきれないよ 初恋みたいだ!!
少年花火野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストルGENTA・野狐禅買ったばかりのTシャツに穴があく 奴がロケット花火を打ち込んできたから おかえしに 一束まるごと線香花火に火をつけて ビー玉くらいの火の玉を 頭に落としてやる  少年花火 夏の夜に咲く 少年花火 夏の夜に散る  腹が立ったからと言って人を傷つけてはいけないよ でも 何を言われても ヘラヘラ笑っている僕よりは よっぽどマシだ 例えば 騒音を撒き散らし 走り抜けていく バイクの少年は 恥ずかしながら いつまでたっても 僕のヒーローなんだ  少年花火 夏の夜に咲く 少年花火 夏の夜に散る  公園のベンチで ウトウトしていたら 母ちゃんに首を締められる夢を見た 母ちゃんはいつも「いいかげん大人になりなさい」と僕に言うけど 安心してください 僕はもう彼らの輝きを直視できないダサい大人になれましたよ  何よりも 激しい光で 何よりも 激しい爆発音で 何よりも 激しいスピードで 何よりも 激しく刻み込まれるその一瞬に  少年花火 夏の夜に咲く 少年花火 夏の夜に散る
自殺志願者が線路に飛び込むスピード野狐禅野狐禅竹原ピストル竹原ピストルGENTA・野狐禅「せっかく空を 自由に飛べるように こんな立派な白い羽根が ついているのに こんなところに 迷い込んできたら 意味がないじゃない バカだねぇ」 君はそう言うと 便所の小窓を開け ふわふわ白い羽根の ついたタンポポの種子を そっと逃がしてあげるのだった ケツをかきながら 隣に突っ立っている僕を見つめて 「あんたも同じだよ」と 僕の睫毛についた目ヤニを指で弾いた  ナメクジみたいに君の体を這う毎日  自殺志願者が線路に飛び込むスピードで 僕は部屋を飛び出しました 目に映るものすべてをぶっ壊してやりたかったけど そんな時でも 一番お気に入りのTシャツを着てきた自分がバカバカしくて…  旭川FOLKジャンボリー(そのライブハウス)ではいつも 70年代フォークが流れており 僕は彼らのメッセージに応えるべく 全身を硬直させたんだ 「マスター、家も電話もない人間にアルバイトをさせてくれる バカな会社がありましたよ」 マスターは人差し指でメガネを押し上げながら 「バカはおめぇだろ」と笑うのでした こうして僕は 汗水流して働いてなんたらかんたらというヤツを経験したわけだけれど 何故だろう 昇る朝日から眼をそらしてしまうのはいったい 何故だろう  ゴキブリみたいに夜を這う毎日  自殺志願者が線路に飛び込むスピードで 僕は自転車こいで濱埜の家に行きました 「このまま終わってたまるか」なんて言いながら ファミリーコンピュータの赤いコントローラを パチパチやってる自分がバカバカしくて…  自殺志願者が線路に飛び込むスピードで 生きていこうと思うんです
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