女心の唄バーブ佐竹 | バーブ佐竹 | 山北由希夫 | 吉田矢健治 | | あなただけはと 信じつつ 恋におぼれて しまったの 心変わりが せつなくて つのる思いの しのび泣き どうせ私を だますなら だまし続けて ほしかった 酔っている夜は 痛まぬが さめてなおます 胸の傷 うわべばかりと つい知らず ほれてすがった 薄情け 酒がいわせた ことばだと なんでいまさら 逃げるのよ 女ですもの 人並みに 夢を見たのが なぜ悪い 今夜しみじみ 知らされた 男心の うらおもて 逃げた人なぞ 追うものか 追えばなおさら つらくなる 遠いあの夜の 思い出を そっと抱くたび ついほろり 散って砕けた 夢の数 つなぎあわせて 生きてゆく いつか来る春 幸福(しあわせ)を のぞみすてずに ひとり待つ |
納沙布岬バーブ佐竹 | バーブ佐竹 | 高橋章友 | 小杉仁三 | | 北の岬に ひとり来て 砂浜に立ち 島想う 汐騒(しおさい)かおる 最果ての 海峡こえれば ふるさとよ ああ納沙布に 霧がふる 漁火(いさりび)ゆれて 霧笛(むてき)泣く 運命(さだめ)かなしい 北の島 沖のかもめの ささやきも 海峡こえれば ふるさとよ ああ納沙布に 雨がふる 凍(い)てつくような オホーツクの 空にひとすじ 流れ星 彼方(かなた)につづく 流氷の 海峡こえれば ふるさとよ ああ納沙布に 雪がふる |
望郷歌バーブ佐竹 | バーブ佐竹 | 山口洋子 | 猪俣公章 | | 生まれたところで 死にたい あの鳥のように 生まれたところで 死にたい 浮き雲のように 西の空は夕焼けだよ ふるさとのふところ 海をこえて 山をこえて はるばると帰ろう 生まれたところで 死にたい 初恋に抱かれて 生まれたところで 死にたい ほほえみ浮かべて ひとも空も汚れちまった 都会なんか捨てて 青春(ゆめ)をこえて 歳月(とき)をこえて はるばると帰ろう 生まれたところが 呼んでる 木枯になって 生まれたままで お帰り 裸足でもいいと 遊び疲れ泣いてもどる おさな子のように 忘れかけた 歌をききに はるばると帰ろう |
おとこ酒バーブ佐竹 | バーブ佐竹 | あいたかし | あいたかし | | 生まれ育ちは 違っても 何故か気が合う 奴だから こころ開いて 酒を酌(く)む 一つの命に 重なる夢を 俺とお前で 語ろじゃないか 意気がとけ合う おとこ酒 ふとした仕草(しぐさ)の 裏側に 過ぎた昔の 傷がある それを癒(いや)して くれた奴 惚れたあの娘(こ)に 情けもやれず むせび泣きした 別れの夜を 想い出させる おとこ酒 他人(ひと)に馬鹿だと 云われても つまずきながらも 生きて行く うしろ見せない 俺なのさ ひび割れ夜風に 吹かりょとままよ こうと決めたら 後へは引かぬ 俺とお前の おとこ酒 |
あなたに抱かれたいバーブ佐竹 | バーブ佐竹 | 杉園雅寛 | 杉園雅寛 | | 私のこころの 扉をたたいて 返事も聞かないで 時が過ぎたわ ダンスをしても 唇重(かさ)ねても あなたは今でも 抱いてくれない あなたの家庭は こわしはしない おまえが欲しいと 言って下さい 涙が出る程 愛しているわ だから一度 だから一度 あなたに抱かれたい 静かな水面(みなも)に あなた投げた花 私のこころで 咲きつづけてるわ グラスを持つ手も みつめる瞳も すべていとおしい あなたのそぶり たとえ短い 月日でもいい あなたと二人で 暮らしてみたい あなたの帰りを 待つ暮らしを 夢みているの 夢みているの ただ夢だけなのよ あなたの家庭は こわしはしない おまえが欲しいと 言って下さい 涙が出る程 愛しているわ だから一度 だから一度 あなたに抱かれたい だから一度 だから一度 あなたに抱かれたい |
ついてこいどこまでもバーブ佐竹 | バーブ佐竹 | ドン上月 | 伴謙介 | | たとえちいさな 夢でもいいと 胸にすがって 泣きじゃくる おまえのからだを 抱き寄せりゃ 俺のこの手が ふるえてる ついてついてこい ついてついてこい どこまでも 離ればなれに 生きてるよりも あなたのところで 暮らしたい おんなじ気持ちさ 俺だって 離すもんかよ 離さない ついてついてこい ついてついてこい どこまでも 悲しいことなど 誰にもあるさ 遠い過去など 忘れてしまえ なんにも云わずに 今日からは 俺とおまえの 門出だよ ついてついてこい ついてついてこい どこまでも ついてついてこい ついてついてこい どこまでも |
もう一度お前と暮したいバーブ佐竹 | バーブ佐竹 | 栗沢涼 | 藤本忠司 | | 別れてやっと わかったよ 言いたさ隠して 耐えていた お前の 優しい 心根が 我が侭だったよ 気付かずに過ごしてた こんな 俺を 許して くれるなら もう一度 お前と 暮したい 今ではいつも 悔やんでる 思い出たどれば あの頃が 浮かんで 涙が 零(こぼ)れるよ 優しさだけで 思いやりがなかった こんな 俺を 許して くれるなら もう一度 お前と 暮したい 今度はきっと 嘘じゃない ちょっぴりやつれた その頬に 幸せ いっぱい 咲かせるよ あれからお前を 忘れられず生きてる こんな 俺を 許して くれるなら もう一度 お前と 暮したい こんな 俺を 許して くれるなら もう一度 お前と 暮したい こんな 俺を 許して くれるなら もう一度 お前と 暮したい |
さすらいバーブ佐竹 | バーブ佐竹 | 風戸強 | 伴謙介 | | なにも聞くなよ 俺のわがままさ おまえはけなげに 尽くしてくれたよ 気がつけば何げなく 住んだこの部屋も 幸せの灯火が いつも揺れていた ごめんよごめんよ また流離(さすら)う俺さ 涙をお拭きよ 俺もつらくなる か細いおまえの 明日が哀しい この先の女とは みんな行きずりで 思い出と呼べるのは おまえ一人だろう ごめんよごめんよ また流離(さすら)う俺さ この先の女とは みんな行きずりで 思い出と呼べるのは おまえ一人だろう ごめんよごめんよ また流離(さすら)う俺さ |
虫けらの唄バーブ佐竹 | バーブ佐竹 | もず唱平 | キダタロー | | 死んだ親父は 極道者で 逃げたお袋 酒づかり どこに息子の 立つ瀬があろう ぐれたこの身を 責めるなよ いつかやるぞと 力んでみても セコイ世間にゃ 歯がたゝぬ 泣いてみたとて 虫けら達にゃ 明日がひらける わけじゃない 甘い言葉にゃ 欺されないよ うまい話も 信じない 人の情けを 知らないオレが なんでお前に 惚れたのか 訊けばお前も 15の春に 親に背いて つまずいて 夢を求めた ネオンの街で 涙ながした 花なのか どうせ虫けら ネグラもないが 落ちはしないさ これ以上 風のあたらぬ 日陰をさがし 生きて行こうよ 二人して |
ネオン川バーブ佐竹 | バーブ佐竹 | 横井弘 | 佐伯としを | | 誰が名づけた 川なのか 女泣かせの ネオン川 好きで来たのじゃ ないけれど いつか知らずに 流されて 浮いた浮いたの 酒を注(つ)ぐ 義理に死んでく 人もある 金に負けてく 人もある いくら真心 尽くしても 信じられずに 諦めた 恋はいくたび あったやら 泥にまみれた 川だって やがて着くだろ 青い海 お伽話(とぎばなし)の 夢だけど 晴れて素顔に 戻る日を 抱いているのさ あたしでも |
加奈子の雨バーブ佐竹 | バーブ佐竹 | 矢野亮 | 吉田矢健治 | | 加奈子 加奈子よ あの夜は雨 そぼ降る雨 別れにゃならぬと 知りながら ただひとことの さよならを 言えずに 濡れて歩いたな 加奈子 加奈子よ 今夜も 加奈子の雨が降る 加奈子 加奈子よ あの夜は雨 つめたい雨 からんでそむけた 瞳の中で にじんで溶けた 街の灯が せつなく俺を 呼んでいる 加奈子 加奈子よ 今夜も 加奈子の雨が降る 加奈子 加奈子よ あの夜は雨 涙の雨 愛しているから 好きだから つれないそぶり したけれど 泣いてはせぬか 今ごろは 加奈子 加奈子よ 今夜も 加奈子の雨が降る |
俺は泣きたいバーブ佐竹 | バーブ佐竹 | 横井弘 | 中野忠晴 | | あんなに信じていた女 こんなに愛していた女 風の吹きよと 言う奴か あとも見ないで 消えてった もしも男で なかったら あゝ 俺は泣きたい しんみり話して みたかった ほんとの気持が 知りたいよ たった一つの 胸の花 なぜにちぎって 捨てたんだ ここが銀座で なかったら あゝ 俺は泣きたい どっかで汽笛が むせんでる 笑ってみたけど 笑えない 憎い恋しい あの笑顔 汽車はつれなく 乗せてった もしも男で なかったら あゝ 俺は泣きたい |
男の詩バーブ佐竹 | バーブ佐竹 | 永井ひろし | 柴田良一 | | 胸にすがって まともになってと 可愛いあの娘は 泣いていた かけてくれるな やさしい言葉 そんな値打ちは 俺にゃない 俺がすみなら あの娘は雪さ 明日逢おうと 嘘ついた うしろ向き向き 消えてくあの娘 なっておくれよ 幸福に のどでこらえる 泪の熱さ それで男は いい筈だ これが初めで 終りの恋よ 酒の力で 笑おうか |
夜の扉バーブ佐竹 | バーブ佐竹 | 村井はじめ | 利根常昭 | | あおるお酒の グラスの底で 男のにおいが 恐くて泣いた 遠いあの日が 笑ってる 今日もはかない 夢を見て 夜の扉を 又ひらく どうせ私は こぼれ花 いっしょになるなら つぼみがいいと 捨てた幸福が 怒ってる 今日もはかない 夢をみて 夜の扉を 又ひらく いやな時でも だまって笑う そんな女の 心のうちで ほんとの私が 泣いている 今日もはかない 夢を見て 夜の扉を 又ひらく |
大阪無情バーブ佐竹 | バーブ佐竹 | たなかゆきを | 吉田矢健治 | | 好きでかなわぬ 女(ひと)だとて 思い出したら あかんでギター 新地暮しと 暖簾(のれん)に生きる 身分違いの こいさんは 所詮とどかぬ 恋やもの お為ごかしの御寮はんに どない言わりょと 恨むなギター 返す言葉も ぎようさんあるが 明日は嫁入る こいさんの 晴れの衣裳に しみがつく わては泣いたり しやへんに なんで泣くんや 弱虫ギター こないしがない 流しの身でも 心あずけた こいさんに 夢で船場へ 逢いに行く |
博多なじみバーブ佐竹 | バーブ佐竹 | 横井弘 | 中野忠晴 | | 逢えば別れが つらいのに それを承知の 深い仲 博多なじみに ひかされて 雨の羽田を 発つ夜は 濡れて待つかと 気にかゝる うわべばかりの 情なら すぐに忘れて いたものを 博多そだちの いじらしい 心づくしが 嬉しくて 今日も噂の 中を行く 月に一度の 逢瀬では 怨みたくなる 男でも 博多なじみが 涙ぐむ 東中州の 灯をみれば じんとこたえる 雨の音 |
花の命バーブ佐竹 | バーブ佐竹 | 大坪憲三 | 大坪憲三 | | 花が嵐(あらし)で 散(ち)るように 君の命(いのち)も はかなく消えた あゝ 無情(むじょう)の運命(さだめ) 瀬戸内(せとうち)の 海は青く 澄(す)んでいた 或(あ)る日突然(とつぜん) やって来た 思いがけない 悲しい知らせ あゝ この世に生きる はかなさは 花に宿(やど)った 夕(ゆうべ)の露(つゆ)か 花は枯(か)れても 来る春に 若い命(いのち)を よみがえらすが あゝ 人(ひと)の命(いのち)は 還(かえ)らない 二度と会えない 愛する友よ |
昨日・今日・明日バーブ佐竹 | バーブ佐竹 | もず唱平 | 沖田宗丸 | | 出会いがあった 別れがあった 堅く誓った男がいたよ 惚れながら別れた女もいたよ 振り向けばそれぞれの思い出が この胸に蘇る蘇る 今日に生きても昨日を忘れまじ 熱き心で明日を迎えるために 嵐があった 吹雪があった 峠山坂涙で越えた 裏切りや挫折に何度も泣いた だけど今生きてこそ人生と 大声で叫びたい叫びたい 今日に生きても昨日を忘れまじ 熱き心で明日を迎えるために 誰かのために 何かのために 命懸けたと言えるだろうか 為すべきことを為したと言えるだろうか 青春にさよならはまだ早い 夢がある旅もある旅もある 今日に生きても昨日を忘れまじ 熱き心で明日を迎えるために |