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  • HOWL BE QUIET
    その決断力を少し甘く見ていたようです。
    その決断力を少し甘く見ていたようです。

    HOWL BE QUIET

    その決断力を少し甘く見ていたようです。

    覆水盆に返らず  このことわざは、中国の故事が由来だとか。ある将軍が結婚をしたものの、読書ばかりで仕事をしないため、妻が愛想を尽かし離縁。しかし、元夫はのちに出世。妻はそれを知り、復縁を迫ります。すると、彼は元妻に水の入ったお盆を差し出し、わざと中身をこぼし「こぼれた水をお盆に戻してみろ」と言うのです。もちろんそんなことは不可能。    そして、彼は「一度こぼれた水は二度と盆の上に戻ることはない。同じように、私とお前との間も元に戻ることはありえない」と復縁を断ったのです。そんな話から【一度離婚した夫婦は元には戻れない】【一度起きてしまったことは元には戻らない】という意味のことわざが生まれたんだそう。さて、前置きが長くなりましたが、今日のうたコラムでは、まさにその「覆水盆に返らず」がタイトルの新曲をご紹介いたします。 愛想尽かさないで そばにいてよ いつもみたいにふざけて 笑わせにきてよ 「もうダメだよ」なんて冗談だろう 「幸せだった」って何を話進めてんだ もう一回考え直してよ これで何回目だろう 「覆水盆に返らず」/HOWL BE QUIET  2019年7月31日に“HOWL BE QUIET”がリリースしたニューアルバム『Andante』の入り口となる曲。歌は<愛想尽かさないで>という懇願で幕を開けます。どうやら<僕>は<あなた>の心にある“盆”から“愛”という水をこぼしてしまった模様。それでも終始、必死に<もう一回考え直してよ>と伝え続けているのが、この歌なんです。ただし<これで何回目だろう>ということは、こうして懇願するのは初めてではないはず。  だからこそ<僕>は心のどこかで(きっと今回も大丈夫だ)と、希望を持っているのでしょう。さらに、相手の「もうダメだよ」「幸せだった」という言葉は、たとえば「もう好きじゃない」とか「終わりにしたい」とか、決定的なギアチェンジではないため、まだ復縁の余地はあるとも捉えられそう。ゆえに<僕>は「盆から水は完全にはこぼれ切ってない」と思おうとしているのかもしれません。また水を足せばいいと。 毎晩のご飯一つさえ まともに決められやしない癖して 肝心のこういう決心は驚くほど まぁ 早いのね その決断力を少し 甘く見ていたようです 二度あることは三度ある なんて言わずにもう一度だけ 「覆水盆に返らず」/HOWL BE QUIET  しかし、おそらくその期待は間違いです。続く歌詞を読んでみると<僕>は<あなた>のことを<毎晩のご飯一つさえ まともに決められやしない>のにいざというときの<決心>は<早い>と言っています。でも多分、そうではないのです。優柔不断ということは、ひとつの物事に対する選択をいくつもいくつも何度も何度も考えるということ。  この“別れ”はそんな優柔不断な<あなた>の<決断>です。つまり<あなた>は<肝心のこういう決心>だってパッとできたわけではなく、悩んで悩んで悩んだ末、時間をかけてやっと答えを出せたのではないでしょうか。生半可な考えではありませんよね。<僕>は<その決断力>の速さではなく“強さ”を<甘く見ていた>のでしょう。    また、先ほど「もうダメだよ」や「幸せだった」という言葉は、決定的なギアチェンジではなさそうだと書きましたが、それも<あなた>にとっては別なのだと思います。優柔不断な<あなた>は、言葉を選びに選んで、その上で<僕>を傷つけないよう、でもちゃんと別れを伝えられるよう「もうダメだよ」「幸せだった」と終止符を打ったのです。盆から水はこぼれ切っていたのです。 ねぇ 聞いて こんなことも全部ドラマにしよう 10年経って 子どもを挟んで笑えりゃいいじゃん だから どうかお願い そばにいておいちゃくれませんか? 「覆水盆に返らず」/HOWL BE QUIET  そんな<あなた>の揺るがない<決心>を知る由もなく、畳みかけるように<僕>は復縁のための説得を続けます。でももうすべてが空回りしているように感じられませんか? 相手にとっては<こんなこと>ではない。それに<10年経って 子どもを挟んで笑えりゃいいじゃん>というのも<あなた>の意思を考えていない。そういう自分勝手さが積み重なって<あなた>に<決心>をさせてしまったようにも思えますね…。 愛想尽かさないで そばにいてよ いつもみたいにふざけて 笑わせにきてよ 「もうダメだよ」なんて聞かせないで 「幸せだった」ならもっと幸せにするから もう一回やり直そうよ 良い悪いも全部知った 僕ら二人なら うまくやれるさ だから また僕と歩いていこうよ そんな昔のこと 思い出した 「覆水盆に返らず」/HOWL BE QUIET  こうして幕を閉じてゆく歌。実はこの歌には、サビの同じフレーズが二度、登場します。だけど三度目のサビだけは<「幸せだった」ならもっと幸せにするから>というフレーズに変わっているんです。それまでの二度は「~しないで」「~して」と相手への懇願のみだったものが、最後の最後は自ら「~する」という意思表明をしているんです。    では、果たしてその一言は【三度目の正直】として、復縁に繋がったのでしょうか。それともやはり<二度あることは三度ある>と決心は変わらず「覆水盆に返らず」だったのでしょうか。ラストの<そんな昔のこと 思い出した>という一言は、どんな“今”からどんな気持ちでこぼれている言葉なのでしょうか。みなさんなら、どのような続きを想像しますか…? ◆紹介曲「 覆水盆に返らず 」 作詞:竹縄航太 作曲:竹縄航太 ◆2ndアルバム『Andante』 2019年7月31日発売 PCCA-04805 ¥2,300+税 <収録内容> 1.覆水盆に返らず 2.fantasia 3.ヌレギヌ 4.Reversi 5.バーバラ 6.名脇役 7.幽霊に会えたら 8.Dream End

    2019/07/31

  • BUMP OF CHICKEN
    未だに心の本当はジャングルジムの中にいる。
    未だに心の本当はジャングルジムの中にいる。

    BUMP OF CHICKEN

    未だに心の本当はジャングルジムの中にいる。

     幼い頃の性格は、年をとっても変わらないという意味で【三つ子の魂百まで】ということわざがありますが、みなさんはどんな子どもでしたか? 大人になってから、ふとしたときに“あの頃から変わらない自分”を感じることはありませんか? さて、今日のうたコラムでは、わたしたちにも遠い昔を思い出させるような新曲をご紹介いたします。 ここまでおいでって言ったのが 遠い昔の事みたいだ 灯りのついた公園で ジャングルジムの中にいたよ 皆の前じゃいつも通り おどけてみせた昼の後 一人残って 掌の鉄の匂いを嗅いでいた 帰ろう 帰ろう 遠くで歌っている その日 僕を見ていたのは 欠けた月の黒いところ 「ジャングルジム」/BUMP OF CHICKEN  2019年7月10日に“BUMP OF CHICKEN”がリリースしたニューアルバム『aurora arc』に収録されている1曲。歌の前半では、幼い頃の<僕>が描かれております。友だちと鬼ごっこをして「ここまでおいで」と、遊んでいる無邪気な姿。しかし<皆の前じゃいつも通り おどけてみせた>というフレーズから、その“無邪気”は<僕>にとって意識的・意図的なものだったことがわかるのです。  そして<一人>になったとき、幼き<僕>のもう一面が見えてきます。ジャングルジムの中、ボンヤリ<掌の鉄の匂いを>嗅ぐ姿。血の匂いに似た、騒がしさの残骸のような匂い。黙ってそれを嗅ぎながら<僕>が何を考えていたのか、まったくわかりません。すると、遊んでいたときの「ここまでおいで」が別の意味を持ってくる気もしませんか?  つまり“「ここ」=本当の僕”には、誰もたどり着けていないということ。そう深読みしてみると、途端にジャングルジムも、ただの遊具ではない“本当の僕が隠れる避難所”に思えてきますよね。また、唯一そんな<僕>を<見ていたのは 欠けた月の黒いところ>です。光の部分ではなく、限りなく広がる黒いところ。その光は<皆の前>の僕、黒いところは<一人>になったときの誰も知らない僕に、重なるのではないでしょうか。 あれから大人になった今 色々忘れた顔をして たくさんの知らない人達と レールの上で揺られる 行きも帰りも大差ない 自画像みたいな顔をして 転ばないように掴まって あるいは座って運ばれる 「ジャングルジム」/BUMP OF CHICKEN  歌の中、時は移り、今度は<あれから大人になった今>が描かれてゆきます。大人のみなさんなら、身に覚えのある、いつもの風景でしょう。ただ、ここで表現されている<行きも帰りも大差ない 自画像みたいな顔>が、どこか先ほどの<一人残って 掌の鉄の匂いを嗅いでいた>僕に通じているんです。やっぱり<自画像みたいな顔>が何を考えているのか、まったくわからないのです。さらに次のように続いてゆく歌。 隣の他人が最後に泣いたのは いつ どんな理由 例えば最新の涙が いきなり隣で流れたとしても 窓の外飛んでいく 電柱や看板と同じ それでもどうしてだろう つられて泣いてしまいそうな 名前もわからないのに 話も聞いちゃいないのに 誰から見ても取るに足らない だからこそ誰にも言えない そんな涙ならきっとわかる あぁ そう これは ただの例えばの話 「ジャングルジム」/BUMP OF CHICKEN  主人公の<僕>もまた“わからない”と言っていますよね。幼い頃<一人残って 掌の鉄の匂いを嗅いでいた>自分の“本当”には誰もたどり着けなかったように、今<僕>も<隣の他人が最後に泣いたのは いつ どんな理由>かも、<最新の涙>の理由も、何ひとつ他者の“本当”には触れられません。ただし“わからない”ということだけは“わかっている”のです。それゆえに<つられて泣いてしまいそう>になるのだと思います。    おそらく、かつてジャングルジムの中、幼い自分の心にあったのは<誰から見ても取るに足らない だからこそ誰にも言えない>そんな気持ち。自分以外の誰にもわからない気持ち。そして、大人になった今、そういうものが実は誰にでもあるのではないかと<僕>はわかっているのでしょう。みんな少なからず、他の誰にもわからない、もしくはわかってほしくない、自分だけの<欠けた月の黒いところ>があると。 どんな時でも笑えるし やるべき事もこなすけど 未だに心の本当は ジャングルジムの中にいる 帰ろう 帰ろう 遠くで歌っている ここから出たらいつも通り ありふれた一歩目を歩く 欠けた月の黒いところ 欠けた月の黒いところ 「ジャングルジム」/BUMP OF CHICKEN  こうして幕を閉じてゆく歌。ここで【三つ子の魂百まで】のことわざを思い出します。幼い頃<皆の前じゃいつも通り おどけてみせた>自分と、<一人残って 掌の鉄の匂いを嗅いでいた>自分、どちらの面もあった主人公。その<僕>は大人になっても<どんな時でも笑えるし やるべき事もこなす>自分と、“<ジャングルジム>=本当の僕が隠れる避難所”で誰にもわからない想いを抱えている自分、どちらもあるのです。    そういう自分だけの<ジャングルジム>のような存在や<欠けた月の黒いところ>、みなさんにもありませんか? それは、幼い頃の自分に通じていませんか? BUMP OF CHICKEN「ジャングルジム」を聴きながら、是非いろんな記憶をたどってみてください。 ◆紹介曲「 ジャングルジム 」 作詞:Motoo Fujiwara 作曲:Motoo Fujiwara ◆9th Album『aurora arc』 2019年7月10日発売 初回限定盤A TFCC-86679 ¥4,500+税 初回限定盤B TFCC-86680 ¥5,500+税 通常盤 TFCC-86681 ¥3,000+税 <収録曲> 01.aurora arc 02.月虹 03.Aurora 04.記念撮影 05.ジャングルジム 06.リボン 07.シリウス 08.アリア 09.話がしたいよ 10.アンサー 11.望遠のマーチ 12.Spica 13.新世界 14.流れ星の正体

    2019/07/30

  • GLIM SPANKY
    読めない明日の方が命は喜ぶよ。
    読めない明日の方が命は喜ぶよ。

    GLIM SPANKY

    読めない明日の方が命は喜ぶよ。

    失敗しちゃいけない 失敗しちゃいけないって思っているうちに 何もない人生になっちゃった。 (映画『ゆれる』より引用)  新しいことに挑戦してみたい、けど(失敗しちゃいけない)と思うと無理。この場所を飛び出してみたい、けど(失敗しちゃいけない)と思うと、今のままが楽。そうして踏み出す勇気を持てずにいる方、少なくないでしょう。そんなあなたがいつか(何もない人生になっちゃった)と後悔しないためにも是非、聴いていただきたい新曲がございます。 伸びた前髪を少し切った 新しい日 響くことなかったあの歌が 突き刺さった 始まりの風景は 痛い程 澄んでいる 「Tiny Bird」/GLIM SPANKY  2019年7月7日に“GLIM SPANKY”がリリースした新曲「Tiny Bird」です。同曲は、テレビ朝日系にて2週連続で放送されたドラマ『警視庁・捜査一課長 新作スペシャル』主題歌。歌詞には、これから<始まり>を迎える<僕>の心模様が描かれております。まず、スタートを切る“決意表明”をするかのように<伸びた前髪を少し切った>主人公。  この<前髪>が<伸びた>時間にはきっと<新しい日>を迎えるかどうかの迷い、恐れ、不安、いろんな感情が含まれているはず。しかし、それを切ったことで、今まで遮られていた視界もグッとひらけたのではないでしょうか。また同時に、改めて自らの<始まり>を噛みしめたからこそ<響くことなかったあの歌が 突き刺さった>のです。    恋をして、初めてラブソングを身近に感じるのと同じように、夢を見て、踏み出して、初めて<あの歌>が“自分事”になった。そして、そんなひらけた視界と新たな心で<始まりの風景>を見つめたがゆえに<痛い程 澄んでいる>と感じられたのでしょう。この“痛み”からは、澄み切った未来と眩しい可能性に、鼻の奥がツーンとするぐらいの期待を抱き、大きく鼓動が高鳴っている様子が伝わってきますね。 どこかへ渡る小さな鳥みたいに 震える僕を抱いて 世界よ 見慣れた部屋をでるときがきた 一つだけ 履き込んだ靴を履いてこう 「Tiny Bird」/GLIM SPANKY 真面目に働く平凡なこの暮らしにさよなら 読めない明日の方が命は喜ぶよ 真夏に揺れた小さな恋みたいに 名も無い僕を撫でて 世界よ 着慣れた服を脱ぎ何を着よう 今はまだ何でもない 「Tiny Bird」/GLIM SPANKY  サビでは、まさに【Tiny Bird<小さな鳥>】が、羽ばたいてゆくように、伸びやかに広がってゆく歌声。その<小さな鳥>は、軽やかに長く遠く飛んでゆくため、歌の中でいろんなものに<さよなら>をしております。伸びた前髪、見慣れた部屋、古いギター、溢れた荷物、真面目に働く平凡な暮らし、着慣れた服、見慣れた街、住み慣れた街…。    しかし、そのなかで唯一<履き込んだ靴>だけは<履いて>ゆくのです。履き“慣れた”靴ではなく、履き“込んだ”靴です。今の<僕>には“慣れたもの”は、もう何ひとつ必要ありません。ただ、履けば履くほど味が出てくる、常に自分と共に更新されてゆく、汗も涙も原点も沁み込んでいる<靴>だけは、旅の相棒として大切なのだと思います。つまり<僕>と<靴>は一緒に<読めない明日>へ向かって成長していくのでしょう。 どこかへ渡る小さな鳥みたいに 震える僕を抱いて 世界よ 変わっていくこと大切なこと 住み慣れた街を捨て 今までにキスをして 進みたいのさ 「Tiny Bird」/GLIM SPANKY  まだ見ぬ<どこかへ渡る>のは、震えるほどの期待もあり、震えるほどの怖さもあります。それでも、GLIM SPANKY「Tiny Bird」を聴いているあなたが<今までにキスをして>、新しい一歩を踏み出すことができますように。たとえ失敗したって、何度でも<小さな鳥みたいに>進んでいくことができますように…! ◆紹介曲「 Tiny Bird 」/GLIM SPANKY 2019年7月7日配信 作詞:松尾レミ 作曲:松尾レミ

    2019/07/29

  • Salley
    明日も朝起きて、歯を磨いて、生活をスタートさせる。
    明日も朝起きて、歯を磨いて、生活をスタートさせる。

    Salley

    明日も朝起きて、歯を磨いて、生活をスタートさせる。

     2019年3月26日に“Salley”が最新EP『Sunrise and Sunset』をリリースしました。ボーカル・うららと、ギター・上口浩平の二人からなるSalleyという個性をしっかりとのせた今作。全体を通して【前に進むこと】をテーマに今までよりも強いメッセージが描かれており、デビュー5周年の集大成とこれからも進んでいく彼らを感じられる一枚です。  そんな二人は来たる2019年9月7日に“Salleyふたりワンマン『S・A・L・L・E・Y』を開催決定!最新作の収録曲もじっくり味わえるスペシャルなステージとなることでしょう。さて、今日のうたコラムではそのSalley・うららさんが歌詞エッセイを執筆!3週に渡って、記事をお届け。ラスト・第3弾では、EP『Sunrise and Sunset』収録曲「サンライズ・アンド・サンセット」についての想いを綴っていただきました。 第1弾 、 第2弾 に引き続き、ご堪能くださいませ…! ~「サンライズ・アンド・サンセット」歌詞エッセイ~  朝、目を覚ますとまず歯磨きをする。部屋を見渡し、しなければいけないことと一日の予定を頭の中にパパパッとフラッシュさせながら歯を磨く。洗濯機をまわし、ご飯を炊き、温かい紅茶を入れて一息つきながら、スマホで連絡やSNSをチェックする。時間があればシャワーを浴び、さらに時間があれば半身浴をして、HDレコーダーに録り溜めたバラエティ番組を流しながらメイクを済ませる。そのあと軽く食事をとり、家を出たり、自宅作業に入ったりしていく。  これが私の毎朝。  昨日は、とても楽しい日だったかもしれない。もしかしたら、悲しいことがあったかもしれない。それでも朝、歯を磨いて、生活をスタートさせる。「時間は待ってはくれない」と、中学のときの国語の先生が口癖のように言っていた。そんな風に、時間って、自分を置いて進むものなんだって思ってたんだけど。  ずっと前。悲しくて、ご飯が食べられなくなったときがあった。眠れない日が続き、ようやく眠れたと思ったら悪夢にうなされ、すぐ目覚めてしまう。一人になると嫌な感情がぐるぐると渦巻いてしまうから、とにかく毎日誰かと過ごして、はしゃいで、遊びまわって、どうしようもなく疲れてから無理やり眠る。そんな日々を過ごしていたときがあった。  それから何年かが経ちふと振り返ってみると、「ここでその日々が終わりました」というきっかけはとくになかったのに、今は一人で夜に眠れる私がいることに気づいた。なんだ、時間は自分を置いて、ひとりでに進んでなんかいない。私も時間と一緒に、勝手に進んでいたんだってことを知った。 日はのぼり またしずむ サンライズ・アンド・サンセット サンライズ・アンド・サンセット 続いてゆく  「悲しいこと」は自分の力じゃどうしようもないことが多い。失恋だって、喪失だって、なんでもそうだ。自分の思い通りにならないことが、生きていればたくさんある。それは受け入れていくしかない。だけど「悲しんでいても仕方がない」なんてことはない。「仕方ないけど、悲しいことは、悲しい」。それでいい。    そうやって、明日も朝起きて、歯を磨いて、生活をスタートさせる。今日もあの出来事が心の中にあって悲しい。だけど美味しいものを食べて幸せ。好きな人に会えて嬉しい。でもやっぱり思い出すと悲しい。それは、ぜんぶ自分の中にあっていい。そうやってまた今日を過ごして明日を迎える。 今日は昨日に 明日は今日に 当たり前に 君も前に進んでいるよ  これからも生きていれば、絶望するときや、悲しみに暮れるときがまたあると思う。そのときはおまじないみたいに「サンライズ・アンド・サンセット」――また時間が進んで、自分も勝手に進んでいくんだって、そんな風に心に浮かべられたらいい。    そしてまた、朝起きて、歯を磨いて、生活をスタートさせるのだ。 <Salley・うらら> ◆紹介曲「 サンライズ・アンド・サンセット 」 作詞:うらら 作曲:上口浩平 ◆最新EP『Sunrise and Sunset』 2019年3月26日発売 <収録曲> 1 サンライズ・アンド・サンセット 2 セカイ 3 憂鬱ロマンティック 4 プレイヤー 5 淋しがりやのLADY 6 証 -あかし- 7 emerge ▶こちらから

    2019/07/26

  • ゆず
    サヨナラは間違いじゃなかった、そう言ってくれないか。
    サヨナラは間違いじゃなかった、そう言ってくれないか。

    ゆず

    サヨナラは間違いじゃなかった、そう言ってくれないか。

    残酷な現実や、大きすぎる敵に対して 戦う方法があるとしたら、それは じぶんたちの甘やかな想像力なのかもしれません。 (今日マチ子『cocoon』より引用)  苦しいとき、空しいとき、悲しいとき、度々わたしたちは【想像力】というものに救われていますよね。たとえば、遠く離れた誰かの現在を想像して「きっと今頃、あの人も頑張っているだろうから、自分も…」と思えたり。もう会えないであろう誰かとの未来を想像して「もしかしたら会えるかもしれないその日まで踏ん張ろう…」と思えたり。今日のうたコラムでは、そんな【戦う方法】に通ずる新曲をご紹介いたします。 「忘れないから」「忘れないでね」 扉の向こうに手を振った 遠い昔話 「全部このままさ」「なにも変わらない」 振り返るけど 僕らはもう 他の誰かだった 若葉が光受けるような 淀みない心で触れ合った 浮かんでくるのは 眩しすぎる日々 「GreenGreen」/ゆず  2019年7月7日に“ゆず”が配信リリースした新曲「GreenGreen」です。伊藤園の商品・お~いお茶のCMソングとして使用されているこの曲は、大切なひととの別れを歌ったミディアムナンバー。しかし、主人公にとってまだ<扉の向こうに手を振った 遠い昔話>は、前述したような【戦う方法】=【甘やかな想像力】には繋がっておりません。    過去は美化されるもの、とはよく言いますが、まさに<僕>は自分自身にそう言い聞かせているように思えるのです。つまり「忘れないから」「忘れないでね」「全部このままさ」「なにも変わらない」なんて言って別れたけれど、結局はすべて綺麗ごとで、現実では<僕らはもう 他の誰か>だし、どんどん忘れていくし、変わっていくのだと。  それはまだ<僕>が【残酷な現実や、大きすぎる敵に対して戦う方法】を見つけられずにいて、むしろ<眩しすぎる日々>に傷ついてしまいそうだからではないでしょうか。あの頃は<若葉が光受けるような>希望や可能性に溢れていて、お互い<淀みない心で>触れ合えていた。だけどその輝きのなかには二度と戻れない。比べれば、今の自分が嫌になる。だからこそ<遠い昔話>を少し冷めた目で見ようとしているのでしょう。 グリーングリーン 丘の上寝そべって見てた空 夏の匂いがすぐそこまで 憧れも不安も ぼんやりと過ぎてった どうにかなるさと笑いながら 君とだったら無敵と思っていた 叶わぬ願いはないと信じた 風の中で揺れている グリーングリーン 「GreenGreen」/ゆず  サビでは<グリーングリーン>というフレーズが、緑を揺らす風のように爽やかに響きます。ただし、そのなかに綴られているのは何もかも“過去形”なんですよね。憧れや不安がぼんやりと過ぎていっても<どうにかなるさ>と笑えていたこと。<君とだったら無敵と思っていた>こと。<叶わぬ願いはないと信じた>こと。そんな眩しすぎる日々。 「似たもの同士」「分かり合えるんだ」 言葉なんて必要ないさ そんなおとぎ話 「元気でいてね」「きっとまた会えるよ」 サヨナラは間違いじゃなかった そう言ってくれないか 「GreenGreen」/ゆず  それらは同時に、どうにもならない、無敵なんかじゃない、叶わないことばかりの“現実”を際立たせるのです。ゆえに回想シーンからふと我に返ると、あんなものはぜんぶ<おとぎ話>だったと“美化された過去”を自嘲せざるを得ないのでしょう。でも、それでも、どうしたってあの<眩しすぎる日々>は<僕>にとっての宝物なんですよね。    本音を言ってしまえば、胸の内にあるのは「あの頃はよかった」「あの頃に戻りたい」「別れなければよかった」という後悔なのでしょう。だけど選んだほうの人生を否定して、大切な思い出の宝物まで濁らせてしまいたくない。その切実な想いが<サヨナラは間違いじゃなかった そう言ってくれないか>というワンフレーズから伝わってきます。 見渡す景色 今もどこかで どんな風に暮らしているかな 時々悩んだって 幸せに包まれ 変わらない君がいるだろう グリーングリーン 丘の上寝そべって見てる空 夏の匂いがすぐそこまで 教えてくれたんだ 道に迷うときは ここから また始めればいいんだ ずっと言えずにいた「ありがとう」 小さく呟いて歩き出す 風の向こうに手を振る グリーングリーン 「GreenGreen」/ゆず  そして、このように幕を閉じてゆく歌。終盤で<僕>は【戦う方法】=【甘やかな想像力】を手にしたことがわかりますね。だって<時々悩んだって 幸せに包まれ 変わらない君がいるだろう>と“君の明るい今”を想像できているから。その変化のきっかけとなったのは、やはりあの<丘の上>の景色と<グリーングリーン>とそよぐ風でしょう。    前半のサビでは<丘の上寝そべって見てた空>と過去形だったフレーズ。それがラストでは<丘の上寝そべって見てる空>と今を表すフレーズになっています。<僕>は<サヨナラは間違いじゃなかった>ことを確かめに、あの場所へ行ってみたのではないでしょうか。そこで原点を思い出し、綺麗ごとではなく、本当に綺麗だった<君>との記憶を前向きなエネルギーへと変えることができたのではないでしょうか。    ずっと言えずにいた「ありがとう」を呟き、新たなスタートを切った<僕>。たとえこの先【残酷な現実や、大きすぎる敵】にぶつかったとしても、あの景色や思い出をお守りに、想像力を味方に、ぐんぐん進んでいくことができるはず。ゆずの「GreenGreen」が、あなたの心にも前向きなパワーを与えてくれますように。ぜひ<グリーングリーン>と口ずさんでみてください…! ◆紹介曲「 GreenGreen 」/ゆず 2019年7月7日配信 作詞:北川悠仁 作曲:北川悠仁

    2019/07/25

  • イチオシ!
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    イチオシ!

    アンテナを高く掲げて神様からのヒントを待つ

    聞くことは、話すことよりも ずっとエネルギーがいる。だけどその分、 話すための勇気を得られるんだ、と思います。 (原田マハ『本日は、お日柄もよく』より引用)  こちらは、作家・原田マハさんの小説に綴られていた一節です。たしかに、誰かの話を聞いて、心のなかでしっかりと咀嚼・消化・吸収したものは、自分自身の言葉を構成する血肉へと変わる気がしますよね。その実感こそが『話すための勇気』になるのでしょう。そして、きっとそれは『書くため』のチカラにも通じているのではないでしょうか。    つまり作詞をする際にも『聞くこと』が『書くため』の勇気になったり、アイデアの源になったりすることが多々あるのです。実際、アーティストや作詞家で“話を聞くこと”を重視している方はたくさんおります。そこで今日のうたコラムでは、歌ネットの過去インタビューから【歌詞のインスピレーション】についての回答を一挙ご紹介。彼らは『聞くこと』をはじめ、どんなことを大切にしているのでしょうか…。 前編 に引き続き、本日は後編です! <Uru> 歌詞は実体験とか妄想もあるんですけど、友達の話とかそれを聞いて生まれた気持ちを書くことも多いですね。あと本をよく読むので、その感想だったり感情だったり。 (たとえば)森沢明夫さんの『虹の岬の喫茶店』という本はすごくあたたかい作品でした。私が主題歌を歌わせてもらった映画『夏美のホタル』の原作を書かれた方なんですけど。穏やかな波のなかに、人と人との関わりがあって、日常の中に見つける普遍的な幸せが描かれていて「 しあわせの詩 」にも通ずるような物語で。素敵な作品です。 <水野良樹> なにか直接的に他の作品からイメージを拾うことはあまりないように思います。メロディをつくるのも、歌詞を書くのも、映像をイメージすることが多くて、なかなかうまく説明できないのですが、たとえるならば映画の予告版くらいの印象的なシーンだけがつながれたようなものをなんとなく頭に浮かべることが多いですね。 <chay> 映画が好きなので、その中のセリフとか映像から刺激を受けることが多いですね。父も映画好きなので、夜仕事から帰ってきて一緒に作品を選んで観るんです。あともうひとつ、これはちょっと珍しいことなのかもしれないですけど、お買い物をして可愛い洋服とかを見ているときに曲のイメージが湧くようなこともあります。 <Official髭男dism・藤原聡> (人との会話)ですね。こないだもハッとしたんですけど、日曜に友達と遊びに行くと「あ~明日、仕事行きたくないなぁ」みたいなことを言っているわけですよ。でも音楽の仕事をやっていると、あまり平日も土日も関係ないじゃないですか。だから生きている世界のおおまかな縮図というか、時間軸が違うんだなぁって。でも聴いてくれている人たちの多くは、決まった曜日に仕事や学校を頑張っているし。もちろんそうでない人たちもいるし。そう考えると、いろんな人たちの話を聞いて、リアルに触れることができる機会って貴重だし、楽しいし、為になるなぁって思いますね。 <井上苑子> キュンキュンするのは大好きなんですよ!だから基本的にいつもキュンキュンは求めています(笑)。そのためにドラマとか映画を観たり、マンガ読んだりしていますねぇ。あと最近よくやるのは、Instagramのハッシュタグでドラマの名シーンの動画を探して観ること。『イケメンパラダイス』とか『野ブタ。をプロデュース』とか『プロポーズ大作戦』とか…。とくに『リッチマン、プアウーマン』の最後の空港のシーンはたまらんですね!そういうちょっと前に流行ったような恋愛ドラマで検索して「うわー!このシーンよかったわぁ!」っていう胸キュンをたくさんもらって、実体験の代わりに吸収しています(笑)。 <クリープハイプ・尾崎世界観> 日常生活のすべてからですね。電車に乗っていても聞こえてくるものは色々あるし、誰かとしゃべったり、飲みに行ったりしたときの相手の何気ない一言を次の日にふと思い出したりもします。無言であるときでさえも「なんでこの人しゃべらないんだろう」とか「なんで自分とこの人には沈黙があるんだろう」とか考えたりするんですよ。自分以外の人、他人から影響を受けることが多いと思います。 <さだまさし> 映画はなかなか観る機会が無いのですが、読書・会話・体験などで見聞を広めています。解らないことがあると調べなければ気が済まない性格なので、しつこく本を探し、読んで追いかけます。場合によっては一冊の本を読み切るのに別の本が5冊必要なこともあります。 ただ、言葉選びは出来るだけ自分の心から出てくる言葉を選びます。心を動かされる言葉をそのまま引用することは避けています。インスピレーション、というなら、これはやはり神様が下さるものでしょう。自分では如何ともしがたいことです。アンテナを高く掲げて神様からのヒントを待つ感じですね。  いかがでしたか? どなたも、目、耳、心、あらゆる感覚を研ぎ澄ませながら【歌詞のインスピレーション】を得ているのが伝わってきますね…! もし、何かを話したり、書いたりするのが苦手だという方は是非、彼らの回答を参考にしつつ、自分なりの方法で『話す勇気』や『書く勇気』を手にしてください…!

    2019/07/24

  • イチオシ!
    例えば最近ではライブの打ち上げの帰り道に
    例えば最近ではライブの打ち上げの帰り道に

    イチオシ!

    例えば最近ではライブの打ち上げの帰り道に

    聞くことは、話すことよりも ずっとエネルギーがいる。だけどその分、 話すための勇気を得られるんだ、と思います。 (原田マハ『本日は、お日柄もよく』より引用)  こちらは、作家・原田マハさんの小説に綴られていた一節です。たしかに、誰かの話を聞いて、心のなかでしっかりと咀嚼・消化・吸収したものは、自分自身の言葉を構成する血肉へと変わる気がしますよね。その実感こそが『話すための勇気』になるのでしょう。そして、きっとそれは『書くため』のチカラにも通じているのではないでしょうか。    つまり作詞をする際にも『聞くこと』が『書くため』の勇気になったり、アイデアの源になったりすることが多々あるのです。実際、アーティストや作詞家で“話を聞くこと”を重視している方はたくさんおります。そこで今日のうたコラムでは、歌ネットの過去インタビューから【歌詞のインスピレーション】についての回答を一挙ご紹介。彼らは『聞くこと』をはじめ、どんなことを大切にしているのでしょうか…。本日は前編です! <槇原敬之> 主に普通に人と話しているなかからが多いですね。人っておもしろいもので、すごく良い話をしているのに自分でそれに全く気が付いてないということが多いです。なので、そこから話を膨らませたりする事は多々ありますね。 <杉山勝彦> 人との会話から得ることが多いです。歌に使える、掴みのあるフレーズは、心の声が素直に出ている生の言葉から生まれることが多いと感じています。 他にも、電車の中吊り広告や週刊誌の見出しなどから影響を受けることもあります。当然、キャッチコピーをそのままは使えないですが、例えば、「甘かったり、辛かったり」というカレーのキャッチコピーがあった時に、それを「嬉しかったり、悲しかったり」と置き換えてあげるだけで、歌詞になったりします。グッとくる、ありそうでないフレーズを作るためにそうした作為的なこともします。 <HY・仲宗根泉> 自分の経験をもとに書くことが多いです。悲しかったとき悔しかったとき、携帯に気持ちだけをバァーっと書いて、のちに詞にしていくという感じ。もしくは突然、頭の中に曲と詞が浮かんでくることも多くあります。 <高橋優> 物凄く残酷な血しぶきが沢山飛ぶようなスプラッター映画を観ていて、物語の本筋と関係ないのに、この二人がもしも愛し合ってたら…とかって想像してラブソング描いたりします。 <大原櫻子> 本、音楽、あとは友達との会話ですね!たまに、友達がポロッという言葉がすごく刺さって、良いこと言うなぁ…って思うような時ってありますよね。 以前、ある番組に知り合いのダンサーが出ていたんです。そこでその人が言っていたのが「毎日毎日この仕事を辞めたくなる。だから続けることができる」って言葉だったんです。「好きだから嫌いになれるし、好きだからツラい。そうじゃなかったら今の私はない」って。深いなぁ、かっこいいなぁ、と思いましたし、すごく共感できる部分もありました。私は毎日「辞めたい」「ツライ」と思うわけではないし、「幸せ!」と感じることもたくさんあるんですけど、“好きだからこそ嫌いになれるんだ”って言葉には、心が明るくなりました。 <Mrs. GREEN APPLE・大森元貴> なんだろう…。友達とご飯に行って、会話をしているときに「ん?今のはちょっと違うんじゃないか?」って思ったこととか、そういう感覚は大事にしてますね。あと、本とかマンガもよく読むし、ドラマも映画も観るんですけど、そのなかのセリフで「わー素敵だなぁ」って感じたものは覚えておくようにしているかな。でもあんまりメモに書き記したりはしないんです。忘れちゃったのだとしたら、それまでの言葉だということなので。本当に自分にとって大切な言葉が残って、曲作りのときに自然とメロディーに乗って出てくるんだと思います。 <中嶋ユキノ> 私は、映画やドキュメンタリー、そして人との会話や自分が感じたことから、インスピレーションを得ています。例えば最近では、ライブの打ち上げの帰り道にバンドメンバーやスタッフの方と信号待ちをしていたんですが、その時に「『信号が変わったら』というタイトルの曲だったらどんなストーリーになるかな」という会話をしていたんです。 ある方は「信号が変わったら、隣にいる恋人と別れて別々の道を歩きだす」。ある方は「昨日仕事でやらかしてしまった失敗を、今日は繰り返さない!信号が変わったら、そこからが新しい1日の始まり」。というように、意見を交わしました。この2つの話は、同じタイトルだとしても、曲の中で描くストーリーや情景は随分と違う。そんな風にして、普段の生活の中の色んなシチュエーションを広げていったりしています。 【後編へ!】

    2019/07/23

  • The Super Ball
    夜空に咲いて散る花火のように、消えてしまえれば楽だろう。
    夜空に咲いて散る花火のように、消えてしまえれば楽だろう。

    The Super Ball

    夜空に咲いて散る花火のように、消えてしまえれば楽だろう。

    好きになるのは一瞬だったんだから 一瞬で忘れられたらいいのに。 (ドラマ『失恋ショコラティエ』より)  恋を失った多くのひとに刺さる言葉ですよね。好きになるのは一瞬だったのに、忘れられるどころか、一分、一秒、数々の記憶が“一生モノ”になって頭から離れない。今日のうたコラムでは、そんな苦しさを抱えている方に届いてほしい新曲をご紹介いたします。2019年7月17日に“The Super Ball”がリリースしたニューシングル「花火」です。 偽りの装いは好きじゃない 君はそんな瞳をしていた 飾り気ない その笑顔に 僕は一瞬で恋に落ちた 横殴り 雨降る遊園地も 纏わりつく 蒸し暑さも 溶けていった かき氷も 君がいれば何でもよかった 薄紫の浴衣姿が いつまでたっても脳に焼き付いて 離れないよ ねえ僕はどうやって 生きていけばいいのだろう? 「花火」/The Super Ball  まさに<一瞬で恋に落ちた>主人公。この<僕>もまた『一瞬で忘れられたらいいのに』それができず、もがいている人間なんです。だからこそ歌詞には“一生モノ”になってしまった記憶が綴られてゆきます。まずは出会い。相手の瞳に<偽りの装いは好きじゃない>という意思を感じたのは、自身が<偽りの装い>をよく知っていたからでしょう。    つまり<君>に出会うまでは、いつもどこか自分を偽りながら生きていたのが<僕>だった。しかし、そんな自分とは正反対の<飾り気ない その笑顔>に初めて触れ、人生が変わったのだと思います。さらに、思い出すのは<横殴り 雨降る遊園地>や<纏わりつく 蒸し暑さ>や<溶けていった かき氷>など、一見ちょっと冴えない記憶ばかり。    ただしそこに<君がいれば>、オセロの黒がすべて白にひっくり返るかのように“幸せな時間”となったのです。そのすべてが“特別な記憶”なのです。きっと、どんな日常も、不運も、不幸も、特別な幸せに変えてくれるのが<君>という存在だった。でもそんなにも大切な存在が、今はもういない。そう想像すると<ねえ僕はどうやって 生きていけばいいのだろう?>というフレーズが一層、悲しく響きます…。 夜空に咲いて散る花火のように 消えてしまえれば楽だろう もう君に会えないなら 今 世界の終わりが訪れたって 構わないや 「花火」/The Super Ball 夜空に咲いて散る花火のような 愛の記憶に締め付けられる もう君に会えないなら 明日の朝が来ても来なくても 構わないや 闇夜で誰かを照らす花火のように 君は僕の光だった 暗くて何も見えないさ 歩けないよ 「花火」/The Super Ball  そして、サビで溢れ出す<もう君に会えない>世界への絶望。自分の<闇夜>を<照らす花火のよう>だった君。人生の<光>になってくれた君。だけど、その光を失い、二度と戻ってこない眩しい時間。もはや<消えてしまえれば楽だろう>と、<今 世界の終わりが訪れたって 構わないや>と、“生きる気力の喪失”にまで繋がっております。    それでも、この「花火」は、希望がゼロの歌ではないのだと思います。なぜなら<僕>は<楽だろう>、<構わないや>などとは言っているものの、自ら『消えてしまいたい』『世界が終わればいい』『朝なんか来なくていい』『もう歩きたくない』と強く拒絶しているわけではないからです。まだ“希望”が入る隙間を閉ざし切ってないのです。 もういっそ咲いて消える花火のように 君の全部忘れられたらいいのに たとえ誰に手を 差し伸べられたとしても今は 立ち上がれないや 「花火」/The Super Ball  こうして幕を閉じてゆく歌。やはりあくまで“<今は>”立ち上がれないのです。もう二度と、歩けない、立ち上がれないのではありません。ちゃんと“いつか”の希望があるから。たとえ苦しくても、つらくても、確かに<君>が照らしてくれたこの世界を、記憶のなかの“花火”を頼りに、いつかは立ち上がって歩んでいきたい。歩んでいかなきゃ。そんな声にならない声も、伝わってくる気がしませんか?    歩かなきゃと思うのに、歩けない。立ち上がらなきゃと思うのに、立ち上がれない。忘れたいのに、忘れられない。そんなあなたに、The Super Ball「花火」が届きますように。この歌が、あなたの明日を少しでも照らしてくれますように。 ◆紹介曲「 花火 」 作詞:The Super Ball 作曲:The Super Ball ◆NEW 6th Single「花火」 2019年7月17日発売 初回限定盤 TKCA-74803 ¥1,389+税 通常盤 TKCA-74804 ¥1,111+税 <収録曲> 1. 花火 2. 夏の神様 3. サンサーラ 4. 花火(Instrumental) 5. 夏の神様(Instrumental)

    2019/07/22

  • Salley
    他人の価値観に影響されることはおかしなことでもなんでもない。
    他人の価値観に影響されることはおかしなことでもなんでもない。

    Salley

    他人の価値観に影響されることはおかしなことでもなんでもない。

      2019年3月26日に“Salley”が最新EP『Sunrise and Sunset』をリリースしました。ボーカル・うららと、ギター・上口浩平の二人からなるSalleyという個性をしっかりとのせた今作。全体を通して【前に進むこと】をテーマに今までよりも強いメッセージが描かれており、デビュー5周年の集大成とこれからも進んでいく彼らを感じられる一枚です。  そんな二人は来たる2019年9月7日に“Salleyふたりワンマン『S・A・L・L・E・Y』を開催決定!最新作の収録曲もじっくり味わえるスペシャルなステージとなることでしょう。さて、今日のうたコラムではそのSalley・うららさんが歌詞エッセイを執筆!3週に渡って、記事をお届け。第2弾では、EP『Sunrise and Sunset』収録曲「憂鬱ロマンティック」についての想いを綴っていただきました。 第1弾 に引き続き、ご堪能くださいませ…! ~「憂鬱ロマンティック」歌詞エッセイ~  ミルクが苦手だ。コーヒーはブラック、紅茶はストレート、スタバでは「生クリームのせないでください」って注文する。ときどき、そんな自分がちょっと嫌だ。なぜなら、ミルクや生クリームは「カワイイ」し「インスタ映え」だし、私は「カワイイ」ものや「インスタ映え」が好きだから。  これは余談だけど、よく、「女子はなんでもカワイイ、カワイイっていう」なんて批判を目にする。「女子は」かどうかは置いといて、少なくとも私は、割となんでも「カワイイ」と思ってしまう。多分、細かく分析していけば、様々なものに対して発した「カワイイ」という言葉をその都度文章に置き替えられるんだろうけど、「カワイイ」はもっと直感的なポジティブな感情で、「好き!」に近い、って私は思ってる。  話を戻して、じゃあ、「おいしくない」と感じるくせに、みんなが「カワイイ」って言うから「カワイイ」の?好きなの?嫌いなんでしょ?流されてる!自分を持ってない!と、思われるかもしれない。出た、これがインスタ蠅だ!なんて、うまく言ったつもりのただの悪口を投げつけられるかもしれない。  ただ、私の返事はこうだ。   「その通り!」  矢沢あいの漫画『Paradise Kiss』の中に、こんなセリフがある。 “誰だって自分の意志に完璧な自信なんてない。身近にいる人間の考えに左右されながら迷ったり悩んだりしてるんだ。”  社会にいる以上、他人の価値観に影響されることはおかしなことでもなんでもない。好ましいと思う人の考えと、自分の感覚が、自分の中に同居することもある。自分では似合わないと思った服でも、着てみるとみんなから評価されるときだってある。それって、ネガティブなことじゃないでしょう?  自分の勝手にしたいけど、一人は淋しい。甘美で楽しい時間を過ごしているけど、ちょっと憂鬱。  強い意志や明確な考えがなくても、そんな自分をくだらないと思うことはない。ぼんやりしている時間があってもいいし、わからないって思うことがあってもいい。前に進みたいなあとか、あっちへ行きたいなあとか思いながら、居心地の良い場所でゆっくりする日を否定しなくていい。矛盾した感情も全部ありのまま受け入れていればいい。自分はこうだから、と決めつけなくても、どうせこの世に同じ人は二人といないのだから、もうすでにあなたは「自分らしい」ので大丈夫。  向き合うことや、前に進むことって大切だけど、急いで答えを出すことが絶対的な正義ってわけでもないし、ま、よくわからなくなったら音楽でも聴いて、けだるいベースラインに身を委ねて、いったん忘れてみてもいいんじゃない?時間が止まらず進むように、あなたもいつか自然に進んでいくんだし。  なんて、インスタ映えしないブラックコーヒーを飲みながら書いているのでした。 <Salley・うらら> ◆紹介曲「 憂鬱ロマンティック 」 作詞:うらら 作曲:上口浩平 ◆最新EP『Sunrise and Sunset』 2019年3月26日発売 <収録曲> 1 サンライズ・アンド・サンセット 2 セカイ 3 憂鬱ロマンティック 4 プレイヤー 5 淋しがりやのLADY 6 証 -あかし- 7 emerge ▶こちらから 【第3弾】

    2019/07/19

  • 有華
    いつまでも好きだと思ってるのであれば、ハズレです。
    いつまでも好きだと思ってるのであれば、ハズレです。

    有華

    いつまでも好きだと思ってるのであれば、ハズレです。

     大阪発シンガーソングライター“有華”が2019年7月3日に初全国流通ミニアルバム『キミノサプリ』をリリースしました。収録されているのは、恋愛、学校、仕事、忙しい毎日の心のサプリになる全7曲です。さて、今日はそんな今作から、恋人と別れてからしばらく月日が経ったという方に、オススメの新曲「リングノート」をご紹介いたします。 まだまだ落ち込んでるのかな 僕がいなきゃダメなやつだったしな いつまでも好きだと思ってるのであれば ハズレです 確かに振られた日は泣きじゃくっていたよ この世の終わりのような気持ちでした 元気?なんて送らないで 言われなくても元気に過ごしております あれだけ傷つけた事 嘘 もう忘れたの 感謝の気持ちは今でも ずっと持ち続けています 愛してくれてありがとう。 じゃあ またね グッバイ 「リングノート」/有華  冒頭2行は元恋人の脳内でしょう。自分から振ったものの、なんだかまた気になってきた。それに相手が<僕>のことを<好き>なままでの別れだったし。だから<まだまだ落ち込んで>いてほしい。今でも<僕がいなきゃダメ>であってほしい。もちろん<いつまでも好き>であってほしい。でもその“願望”も“思い込み”も<ハズレ>なんです。    未だに<元気?なんて>送って、やり直すチャンスを窺っているのは<僕>だけ。一方の<私>は、悲しみも怒りも未練もとっくに通過済みで、現在は自分にとっての“物語の終結”という最終段階にたどり着いております。いろんな記憶を“綺麗な思い出”として整えて<感謝の気持ち>と共に、もう更新されないフォルダにやっと入れたところ。  そういう過程があって<元気に過ごして>いる今があるわけですから、気軽に余計なことをされると困るのです。もちろん<あれだけ傷つけた>相手と、やり直す気持ちなどさらさらありません。でも、それでも、人の心ってそんなに白と黒じゃないんですよね。ちょっとしたきっかけでふと、引き戻されそうになることもあるのではないでしょうか。 毎日充実してますよ ○を開けば嫌でも目に入る 何にも思わないかって言われたら ハズレです どこかでまた会ったら驚かせてやりたい とびきり眩しくなった私を見て おはよう!なんて送らないで もうこれ以上傷つきたくはないから 無駄な優しさ程ひどいものはないよ 思い出に変換するの 綺麗な記憶だけをかき集めて うじうじしてる私にも じゃあ またね グッバイ 「リングノート」/有華  おそらく「リングノート」というタイトルからして<○を開けば>の“○(丸)”とは、リングノートのリング部分。そして、そのノートを<開けば嫌でも目に入る>のは、元恋人とのスケジュールかもしれませんし、日記なのかもしれません。それに対して<何にも思わない>わけじゃない。<おはよう!>だってサラッとスルーはなかなか難しい。    なぜならまだ“赤の他人”じゃないから。あんなに傷つけられても、確かに愛し愛された相手であることは変わりないから。ゆえに<とびきり眩しくなった私を見て>後悔してほしい気持ちも湧くし、無駄に優しくされると<もうこれ以上傷つきたくはない>と、心がブレそうになってしまうのだと思います。さらに<私>は次のような本音も…。 素直になれてたなら変わっていたのかな あなたが最後の人って本当に思っていたよ 「リングノート」/有華  このフレーズを読むと、果たしてこの歌の<元気>は<素直>なのか、主人公の性格である“強がり”が表れているのか、気持ちの捉え方がさらに広がりますよね。ただし“たられば”の未来を考えても仕方ないことも、結局<あなたが最後の人>じゃないことも、もう<私>は思い知っております。だからこそ、たとえ強がりだとしてもこの歌を歌うのです。 元気?なんて送らないで 言われなくても元気に過ごしております あれだけ傷つけた事 嘘 もう忘れたの 感謝の気持ちは今でも ずっと持ち続けています 愛してくれてありがとう。 じゃあ またね グッバイ 幸せな時間をありがとう。 じゃあ またね グッバイ 「リングノート」/有華  最後までこの歌を聴くと<あれだけ傷つけた事 嘘 もう忘れたの>というフレーズは、どこか自分自身にも言い聞かせているものであるように、感じられます。そして、改めてちゃんと“物語の終結”を受け入れるかのように<愛してくれてありがとう。>、<幸せな時間をありがとう。>、<じゃあ またね グッバイ>と告げるのでしょう。    大きな失恋から月日を経たあなたなら、この歌をどのように捉えますか? 是非、想いを重ねながら、有華の「リングノート」を聴いてみてください…! ◆紹介曲「 リングノート 」 作詞:有華 作曲:有華 ◆初全国流通ミニアルバム 『キミノサプリ』 2019年7月3日発売 <収録曲> 1.Hey girl !!!! 2.君は君 3.パズル 4.あなたもね 5.捨て猫 6.リングノート 7.おつかれさま。

    2019/07/18

  • WANIMA
    言葉や想いが全部、間違わずに届きますように
    言葉や想いが全部、間違わずに届きますように

    WANIMA

    言葉や想いが全部、間違わずに届きますように

    春の船、それからひかり溜め込んで ゆっくり出航する夏の船 (堂園昌彦)  こちらは歌人・堂園昌彦さんの作品です。たっぷり溜め込んだ光を乗せて、まだ見ぬどこかへ出航する夏の船…。輝く水面の眩しさまで伝わってきそうですよね。さて、今日のうたコラムではそんな一首にも通ずる、夏の幕開けの新曲をご紹介いたします。2019年7月17日に“WANIMA”がリリースしたニューシングル『Summer Trap!!』収録曲! 迷いを束ねて 夏の幕開け 悲しみ脱ぎ捨て 何度も誰よりも照らせ太陽 狙いを定めて 夏のどこかへ 予報通り晴れたらいいのにな だけどまだ 思いを集めてあの日も朝まで 見えない明日を何度も今でも探すヒカリを 願いを叶えて もっとはみ出せ 期待外れだって戯けて笑ってた 「夏のどこかへ」/WANIMA  広瀬すずさん出演の『三ツ矢サイダー2019 CMソング』に起用されているこの歌。冒頭の短歌の言葉を借りれば、歌詞にはまず、ひかりを溜め込んだ夏の船の“出航前”の心境が描かれております。伸び続けた髪のように心に絡んでいた<迷い>。幾重にも着込んでいた<悲しみ>。ずっと自分だけどこへも行けないような不安もあったのでしょう。  でも、気持ちがほんの少し前に進めたとき、自分にとっての季節が動き出すのです。まだ<迷い>をバッサリ切ることはできないけれど、せめてグッと<束ねて>みて。重たい<悲しみ>は<脱ぎ捨て>身軽になって。ついに<夏の幕開け>を己の胸に告げ<夏のどこかへ>と出航するのです。とはいえ全てが<予報通り晴れ>にはいかないのも現実。    そんなとき、お守りに、支えに、チカラになるのが、これまで“溜め込んできたひかり”ではないでしょうか。朝まで<思い>を集めたあの日も。何度も<見えない明日>のなかに希望を探し続けたこれまでも、今も。願いも。期待外れも。それでも<戯けて笑って>ここまで来たことも。すべてが“出航”のための<ヒカリ>になるのだと思います。 oh~痛みを知らない アイツに手を振って oh~魔法が今解けてゆく 苦しみの中に迎えにいこう 「夏のどこかへ」/WANIMA  そして、出航のとき。<痛みを知らないアイツ>とは、わかりあえなかった誰か。自分を傷つけた誰か。痛みを知らなかった過去の自分とも捉えられます。いずれにせよ<アイツ>は自分に<迷い>を与え<悲しみ>を着込ませる<魔法>をかけていた相手でしょう。しかし<手を振って>旅立った今、その<魔法>はたちまち<解けてゆく>のです。 胸が弾けて 透き通る青空 ココロの地図広げ やりきろうぜっ、ジブンらしく。 この歌は君がこんな僕にくれた 言葉や想いが全部 間違わずに 届きますように 「夏のどこかへ」/WANIMA  すると<胸が弾けて>、あの<迷い>も<悲しみ>も<シガラミ>も雲が散ってゆくかのように胸の内から出てゆきます。見上げれば、瞳に映る<透き通る青空>。広げれば、無限の可能性に満ちている<ココロの地図>。WANIMA「夏のどこかへ」は、スカッと晴れたわたしたちの胸に<やりきろうぜっ、ジブンらしく。>とメッセージを放つのです。    また、この歌はかつて<君がこんな僕にくれた>歌でもあるんですよね。きっとその<言葉や想い>こそが<僕>の<夏の幕開け>のきっかけだったのでしょう。そして今度は<僕>がそんな希望のバトンを「夏のどこかへ」届けにゆくのでしょう。この曲を聴くあなたに、どうか<言葉や想いが全部 間違わずに 届きますように>…! ◆紹介曲「 夏のどこかへ 」 作詞:KENTA 作曲:KENTA ◆ニューシングル『Summer Trap!!』 2019年7月17日発売 WPCL-13063 ¥1,400(+tax) <収録曲> 1.夏のどこかへ 2.サンセットストリップ 3.GONG 4.Mom

    2019/07/17

  • イチオシ!
    お料理アピールでは定番の肉じゃがおいもが好きな男子は…。
    お料理アピールでは定番の肉じゃがおいもが好きな男子は…。

    イチオシ!

    お料理アピールでは定番の肉じゃがおいもが好きな男子は…。

     よしながふみ原作の大人気マンガをドラマ化した、話題の『きのう何食べた?』は観ていましたか? 惜しまれながら最終回を迎えた“西島秀俊×内野聖陽”主演の作品。そのストーリーや演技力が賞賛されていたのはもちろん。毎回登場するおいしそうな料理にも、SNS上で大きな反響がありました。実際にそのレシピ通り作ってみたという方も多数。    では、みなさんなら恋人にどんな料理を作ってもらえたら嬉しいですか? 各恋愛サイトを調べてみたところ、よく挙げられていたのが、餃子、からあげ、卵焼き、おにぎり、パスタ、オムライス、チャーハン、シチュー、ロールキャベツ、グラタン、などなど。そして【カレー】【ハンバーグ】【肉じゃが】【味噌汁】は四天王である模様…! 今でもオムレツは ひっくり返せない 餃子は お鍋逆さにしても落ちて来ない 結果あなたシンプルなものばっか大好きだから ありがたいわぁ:) 「 あなたにサラダ以外も 」/DREAMS COME TRUE  さて、今日のうたコラムでは、さらに “歌詞によく登場する料理” に注目してみました。やはり四天王が強いのか。それとも別の料理が首位に上がるのか。DREAMS COME TRUE「あなたにサラダ以外も」では早速<オムレツ>と<餃子>が登場。ちなみにこの歌には、他にも“サラダ以外”の料理が続々と出てきますので、チェックしてみてください…! 【歌詞によく登場する料理ランキング!】 ※歌詞全文検索を利用 1位:カレー 2位:スープ 3位:ラーメン 4位:寿司 5位:パスタ・スパゲティー 6位:ピザ 7位:おにぎり・おむすび 8位:サラダ 9位:味噌汁 10位:シチュー 君とインドカレー 君が帰り道に思い出すような ことをしちゃいたい それが吉か凶かされど気にしない 君とインドカレー 熱々の気持ちあなたのルーの中 放り込んでほら 真っ白いそのシャツにシミを付けたい 「 君とインドカレー 」/コレサワ 温かいスープをひとすくい口へと運んで たぶん幸せはこんな味付けなんだろうって いつもくだらない悩みで空腹を満たそうとしてきた 「 オニオンスープ 」/ポルノグラフィティ ラーメンたべたい ひとりでたべたい 熱いのたべたい ラーメンたべたい うまいのたべたい 今すぐたべたい 「 ラーメンたべたい 」/矢野顕子  ちょっと意外な結果ですね…!まず、1位はダントツで<カレー>です。こちらはやはり歌詞界でも強い料理である模様。また、2位は<スープ>ですが、これには<ミソスープ>も含まれるため、9位の<味噌汁>との分け方が難しいところ。歌詞にする際には、味噌汁よりスープの方が語感が良いのかもしれませんね。とはいえ“汁物”が強し。    3位には、恋人に作ってほしい料理には出てこなかった<ラーメン>がランクイン。なんと398件ものヒットです。誰かと食べるも良し、ひとりで食べるも良し、わたしたちの日常にかなり身近な食べ物ならではの人気でしょう。一方で、四天王として前述した<ハンバーグ>と<肉じゃが>はランキング外となりました。    <ハンバーグ>でのヒットは115件。10位の<シチュー>が120件のヒットでしたので、僅差です。しかし<肉じゃが>はたった24件。他の圏外料理と比べてみても、たとえば<焼肉>82件、<たこ焼き>76件、<餃子>73件、<牛丼>66件、<卵焼き>42件と、手作り料理の定番である<肉じゃが>はわりと歌詞界では下位であることがわかりました。 お料理アピールでは定番の肉じゃが おいもが好きな男子は 実は少ないって本当ですか?? 「 サヨナラ59ers! 」/DREAMS COME TRUE  実は現実でも、恋人に<肉じゃが>を作ってほしいという方は少なかったりするのでしょうか…!? こうして改めて注目してみると、意外な事実が見えてきますね。また、今回は“お菓子”は対象外としましたが、歌詞界で人気のお菓子というと何なのでしょう…。ケーキ?チョコ?キャンディー?アイス? では、そのランキングはまた別の機会に…!

    2019/07/16

  • Salley
    あなたのことを大切にするセカイは必ずある。
    あなたのことを大切にするセカイは必ずある。

    Salley

    あなたのことを大切にするセカイは必ずある。

     2019年3月26日に“Salley”が最新EP『Sunrise and Sunset』をリリースしました。ボーカル・うららと、ギター・上口浩平の二人からなるSalleyという個性をしっかりとのせた今作。全体を通して【前に進むこと】をテーマに今までよりも強いメッセージが描かれており、デビュー5周年の集大成とこれからも進んでいく彼らを感じられる一枚です。  そんな二人は来たる2019年9月7日に“Salleyふたりワンマン『S・A・L・L・E・Y』を開催決定!最新作の収録曲もじっくり味わえるスペシャルなステージとなることでしょう。さて、今日のうたコラムではそのSalley・うららさんが歌詞エッセイを執筆!3週に渡って、記事をお届けいたします。まず第1回ではEP『Sunrise and Sunset』収録曲「セカイ」についての想いを綴っていただきました。ぜひ、ご堪能くださいませ…! ~「セカイ」歌詞エッセイ~  「100%悪人」なんて人はなかなかいない。少なくとも私が出会った人の中にはいないと思う。誰にだっていいところはあるし、悪いところもある。これは、「だからみんなと仲良くしよう」という意味じゃない。その逆で、「あの人だっていいところもあるんだからさ」という諭し文句に対する、文句だ。  傷ついた。嫌な思いをした。だからここを離れたい。そういう場面で必ず「でもいい時もあったんだから」「○○してもらったんだから」ということを言う人が現れる。ひどくなると、「恩知らず」「根性無し」「自分勝手」などと罵られることもある。でもそれって関係ないはず。良いことと悪いことは天秤にかかっていない、別の話のはず。  例えば、「生活費を払ってくれている、普段は優しいけど、酔うと罵ってくる相手」がいるとしてね、「もう罵られるの嫌だから離れたい!」と伝えたとしよう。そこで「生活費払ってやったし、あれもこれもしてやっただろう!」と言われたら、なんとなく「確かに……」と思ってしまうかもしれない。    でも、その生活費や優しさは「罵られることへの対価」としてもらっていたわけじゃないんだから、関係なくない? 「生活費と通常時の優しさをあげます。ただし酔ったときは罵らせるのが条件です。」という契約だったのなら、わかるんだけど。 それでも、そんなに冷静にいつも考えられるわけじゃないし、優しい人ほど、「でもいいところもあるし……」「楽しい時間もあるし……」とか考えてしまうし、真面目な人ほど、「逃げてはいけない」と思ってしまうし。 でも、言いたい。 今、見つかってなくても、あなたのことを大切にするセカイは必ずある。それを見つけるためには、胸を張って、自分の好きなものを選ぶ。「でも誰々に○○してもらってるし…」という他人主体の選び方じゃなくて、「自分はこれがいい!」「自分はこれが好き!」という自分主体の選び方をしたらいい。 <胸をはれ 胸をはれたら 世界が変わりだすの>  最近、とあるタレントさんの「Twitterやめます」というブログを読んだ。Twitterの良いところ、恩恵、ほとんどの素敵なフォロワーの方の存在を認めたうえで、それでもTwitterから受けるストレスを自分の心の為になくす選択をされたそう。あっぱれ、と思った。  あなたの受ける心の痛みは、何かの対価になるものじゃない。そこにはちゃんと別の対価が発生しているから別で考えて大丈夫なんです。  それでも「あの人(またはコミュニティ)にもいいところもあるんだからさ」と言われたら、「そうですね。でも、悪いところがあるんですよね。だから仕方ないです。」とバッサリ言っちゃいましょ。 <Salley・うらら> ◆紹介曲「 セカイ 」 作詞:うらら 作曲:上口浩平 ◆最新EP『Sunrise and Sunset』 2019年3月26日発売 <収録曲> 1 サンライズ・アンド・サンセット 2 セカイ 3 憂鬱ロマンティック 4 プレイヤー 5 淋しがりやのLADY 6 証 -あかし- 7 emerge ▶こちらから 【第2弾】 【第3弾】

    2019/07/12

  • コレサワ
    そういうとこが嫌いだった。
    そういうとこが嫌いだった。

    コレサワ

    そういうとこが嫌いだった。

    「もっとちゃんと僕をみててよ もっとちゃんと」って 言わなければ 君はまだここにいたかな 『もっとちゃんと君をみてれば もっとちゃんと』って 少し苦い 君の匂いに泣けた 「たばこ」/コレサワ  2019年6月26日に“コレサワ”が新曲「恋人失格」を配信リリースしました。この歌は、YouTubeの再生回数2,200万回を越えた人気曲「たばこ」のアンサーソングなんです。二人が別れることになってしまった理由を何度も考えながら、ひとり涙していた「たばこ」の主人公。ではその<君>側は、本当のところどんな想いを抱いていたのでしょうか。 確かに出て行った 君は泣きそうな顔してた だけれどやっぱ泣かないんだね そういうとこが嫌いだった 「恋人失格」/コレサワ  歌はラストシーンの回想から幕を開けます。ここだけ聴くと「たばこ」の主人公が考えていた“別れの原因”は正解であるような気がしますよね。泣きそうなくせに“やっぱ”泣かない<君>の最後。それは同時に、これまでの<君>の在り方でしょう。本音を我慢して、でもちゃんとみててほしくて、ちゃんと悟ってほしくて、結局ひとりで泣く…。    それを<僕>は、思い知っていたからこそ<そういうとこが嫌いだった>と言うのです。だけど<そういうとこ>をわかっているということは、泣きそうな<君>の本当の気持ちもわかっているということ。つまり「もっとちゃんと僕をみててよ もっとちゃんと」なんて言われなくとも、十分に相手のことを理解しようとしてきた証ではないでしょうか。 確かに恋人で 君の部屋は優しかった 痩せたいと言いながらいつも おかしを食べて笑ってた そういうとこが好きだった 「恋人失格」/コレサワ 『ねぇ 一口吸ってみたい』 と僕のたばこ欲しがったけど あげないよ 君はまたスネて だけどすぐに甘えてきた そういうとこが好きだった 「恋人失格」/コレサワ  続く歌詞ではさらに、恋人を“ちゃんとみてきた”ゆえの、愛おしい記憶が綴られてゆきます。そういえば「たばこ」には <マイペースでよく寝坊する君のことを想って 5分早めた家の時計> というフレーズがございました。そんな思いやりに、気づいていたから<君の部屋は優しかった>と思うのでしょう。さらに思い出すのは、嫌いなところなんかよりも、ささやかな<好きだった>ところのほうが、きっとずっと多いのです。 だけどもう君のヤキモチを 笑顔で聞けそうになくてさ 恋人失格だって 僕は若かったんだ だけどあの頃の僕にとっての 一番好きなものは 大事なのは ちゃんと君だったよ 信じてくれなくても 君のキスはいつも短くて 足りない 足りない もういない だけどもう君の大好きに 笑顔で返せなくてさ 恋人失格だって 僕は弱かったんだ だけどあの頃の僕にとっての 一番好きなものは 大事なのは ちゃんと君だったよ 信じてくれないよな 「恋人失格」/コレサワ  それなのに別れてしまった二人。サビで明らかになる「恋人失格」の主人公が思う“別れの原因”は“君のせい”ではありません。あの頃は若くて弱くて、もう<わがまま>も<ヤキモチ>も<笑顔で聞けそうになくて>、<大好きに 笑顔で返せなくて>、そんな自分は“恋人失格だと思ったから”なのです。また<一番好きなものは 大事なのは ちゃんと君だった>と信じてもらえないような自分に“自信”も失くしていたのでしょう。    そして「たばこ」の歌詞に綴られていた <キスはみじかめが好き> という「恋人失格」の<僕>のこと。たしかに、かつてはそうだったのかもしれません。でも<君>が<もういない>今、もっと長くキスをしておけばよかったと、足りない足りない想いが、ひとりこみ上げるのです。ここの<足りない 足りない もういない>だけは“足りなかった”という過去形ではなく“現在進行形”であるのが、より切ないですね…。 確かに出て行った 君は泣きそうな顔してた だけれどやっぱ泣かないんだね そういうとこが嫌いだった そうさせてた僕が嫌いだった 「恋人失格」/コレサワ  こうして幕を閉じてゆく主人公。冒頭と同じフレーズに、一行だけ新たな本音が加わっております。<そうさせてた僕が嫌いだった>。これが<僕>が別れを決意した理由のすべてだと思います。ちゃんとちゃんと<君>をみていたからこそ、自分のせいで大切な<君>を<そうさせて>しまうことに耐えられなかったのです。愛ゆえの別れだったのです。    コレサワ「恋人失格」を聴いたあと「たばこ」を聴いて、またもう一度「恋人失格」を聴いてみてください。様々な二人のすれ違い、思いやり、確かに存在していた優しい時間が2曲続けて聴くことで、際立って胸に刺さるはず。最近、失恋をしてしまったというあなたは、どちらの主人公に自分の想いが重なりますか…? ◆紹介曲「 恋人失格 」 作詞:コレサワ 作曲:コレサワ ◆紹介曲「 たばこ 」 作詞:コレサワ 作曲:コレサワ

    2019/07/11

  • ウルフルズ
    ゆうべ食べた納豆のスパゲティ、あれ美味かったなぁ。
    ゆうべ食べた納豆のスパゲティ、あれ美味かったなぁ。

    ウルフルズ

    ゆうべ食べた納豆のスパゲティ、あれ美味かったなぁ。

    人間の愛とは、相手に注ぐものであると同時に 過去の自分に与えるものなのではないかと思っている。 (島本理生『イノセント』より引用)  今日のうたコラムでは、作家・島本理生さんの小説に綴られていたこの言葉の意味を、さらに歌詞で深く実感できるような新曲をご紹介いたします。2019年6月26日に“ウルフルズ”がリリースした、約2年ぶりのオリジナルアルバム『ウ!!!』の収録曲「生きてく」です。実はこの歌、カップルや夫婦の長続きの秘訣もギュッと詰まっているんです。 ゆうべ食べた納豆のスパゲティ あれ美味かったなぁ 急に腹減ったっていう僕に 君がサクッと作ってくれたやつ ごめんねいつも 頼ってばかりで 好き勝手に 突っ走ってばかりで 君は今 あくびして 鼻歌は うろ覚えの Choo Choo Train 「生きてく」/ウルフルズ  こうして幕を開ける歌。まず<僕>から<君>への“尊敬”や“感謝”が伝わってきます。日常をおざなりにしていれば、今日食べたものでさえ忘れがちなもの。でも一分一秒をちゃんと“味わっている”ひとは、当たり前のなかのささやかな特別を逃さないのです。だからこそ<ゆうべ食べた納豆のスパゲティ>の美味さも思い出せるのでしょう。    同時に、それを<サクッと作って>くれることへの“尊敬”や“感謝”も抱くことができるのでしょう。さらに<納豆のスパゲティ>はきっと一例。自分は<いつも 頼ってばかりで 好き勝手に 突っ走ってばかり>であることを自覚している主人公。そんな<僕>に常に<サクッと>愛を与え、寄り添ってきたくれたのが<君>なのだと思います。    また、言葉にされていなくとも<君>から<僕>への“尊重”がわかりますね。尊重しているから、相手が<頼ってばかり>でも<突っ走ってばかり>でもずっと愛せる。その“尊重”は<僕>からの“尊敬”や“感謝”が十分に伝わっているからこそ。こうして二人はお互い満たし合っているのです。ふと漏れる「Choo Choo Train」の鼻歌には、そんな日々を楽しく愛おしく思いながら暮らしている<君>の心が表れているのでしょう。 これからの僕が これまでの僕の 七転八倒を 愛おしく 誇らしく 間違ってない 結果オーライ そう言えるように そんなふうに 思えるように 生きてく 君と生きてく 「生きてく」/ウルフルズ  そしてサビフレーズ。ここではまさに、冒頭でご紹介した言葉の意味を噛みしめることができます。<君>がいるから、<君>に愛を注げるから、徐々に<これからの僕>は<これまでの僕の 七転八倒を 愛おしく 誇らしく 間違ってない 結果オーライ>と思えるようになっていくのです。つまり、過去の自分にも愛を与えているのです。 これからの君を これまでの君より しあわせにしてみせる これからの僕らが これまでの僕らに 間違ってない 無駄なんかない 間違っても 結果オーライ そう言えるように そんなふうに 思えるように 生きてく 君と生きてく 「生きてく」/ウルフルズ  さらに過去の自分のみならず、過去の<僕ら>にも愛は注がれてゆきます。人生すべてが愛おしく思える未来に<僕ら>は今、向かっているのです。それは“願望”ではありません。<しあわせにしてみせる>、<君と生きてく>という断言、誓い、決意表明なのです。そんな強い強い愛が歌われているのが、この「生きてく」という楽曲です。 人生のバトンを 僕が僕に つないで そして君と 手をつないで 僕ら生きてく そう 生きてく 「生きてく」/ウルフルズ  みなさんはパートナーに“尊敬”や“感謝”や“尊重”ができていますか? それらをちゃんと受け取っていますか? 昨日、一緒に食べたご飯を覚えていますか? 日常をちゃんと味わっていますか? 過去にも、今にも、未来にも、愛を与えていますか? 大切なことを思い出させてくれる、ウルフルズ「生きてく」をぜひ、あなたにとっての大事なひとを思い浮かべながら聴いてみてください…! ◆紹介曲「 生きてく 」 作詞:トータス松本 作曲:トータス松本 ◆ウルフルズ New Album『ウ!!!』 2019年6月26日発売 初回限定盤(CD+Blu-ray) VIZL-1607 ¥5,200+税 初回限定盤(CD+DVD) VIZL-1608 ¥4,600+税 通常盤 VICL-65210 ¥2,800+税 <収録曲> 01. センチメンタルフィーバー ~あなたが好きだから~ 02. リズムをとめるな 03. ワンツースリー天国 04. ひとつふたつ 05. ありがっちゅー 06. 生きてく 07. 抱きしめたい 08. 変わる 変わる時 変われば 変われ 09. パワー 10. 愛がなくちゃ(2018ver.)

    2019/07/10

  • イチオシ!
    アーティストが“いちばん最初に作った楽曲”とはどんな歌詞!?
    アーティストが“いちばん最初に作った楽曲”とはどんな歌詞!?

    イチオシ!

    アーティストが“いちばん最初に作った楽曲”とはどんな歌詞!?

    ささやかなカケラを集めて生きている 強く確信できなくっても (加藤千恵『映画じゃない日々』より引用)  こちらは、作家・加藤千恵さんの本に綴られていた一節です。わたしたちはみんな“確信”なんてないけれど、それでも、幸せになるためだったり、目標にたどり着くためだったり、何かのための【ささやかなカケラ】を集めながら生きていますよね。そしてそれは、音楽を多くのひとに届けるという夢を叶え続けている、アーティストたちも然り。    では、強く確信できないながらも、とにかく手にしてみた“最初のカケラ”とはどんなものでしょうか。つまり、夢を叶えるため“いちばん最初に作った楽曲”です。そこで、今日のうたコラムでは、過去インタビューより、たつや◎(ACE COLLECTION)、井上苑子、秦基博、足立佳奈、ビッケブランカ、谷口鮪(KANA-BOON)、田邊駿一(BLUE ENCOUNT)、7組のアーティストの“最初のカケラ”を一挙、ご紹介いたします…! 【ACE COLLECTION・たつや◎(2019年取材)】 歌詞でいうと、最初に書いたきっかけは、高校2年生の頃に付き合っていた彼女と揉めたことでして…(笑)。なおかつ当時は、進路でも悩んでいて、自分は何をして生きていこうかな?と思っていた時期でもあるんですね。そのときみんなに「歌が良いじゃん!」って勧められ、じゃあ作ってみようかなと。カバーも考えたんですけど、本気で音楽で生活していくなら、やっぱりオリジナルがないとダメだと思い、作り始めましたね。 (書いたのは)ひたすら「君の気持ちがわからないよ!」という愚痴です。何を考えているんだよ!こっちはめっちゃ好きなのに!伝わってないのかこの気持ちは!みたいな(笑)。でも初めての歌詞はその彼女がきっかけで書けたんですけど、もともと2歳から鍵盤はやっていて。作曲っぽいことも5歳くらいのときにしていたみたいなんですよね。最近聞いた話なんですけど、お母さんに怒られたりすると、自分の部屋にこもって鍵盤を弾きながら「ママが怒ってる~♪」とか歌っていたらしいです(笑)。 【井上苑子(2016年取材)】 いろいろ書きましたけど、最初に作ったのは「こころ」っていう曲ですね。家の前に捨て猫がいたんですけど、そこに人だかりはできているのに誰も飼おうとはしないから、なんか人間って悲しいなぁと思いながら書きました。今でも全然覚えていますよ!<優しさを持って 強さを愛に~♪>…って歌で。いや、ダサいですね!ヤバ恥ずかしい!これは絶対に発表できないやつです(笑)。 【秦基博(2015年取材)】 (高校時代の曲は)歌詞としては日記に近かったですね。自分がそのとき思っていること半分、それから「歌詞ってこういう感じだろうな」って誰かを真似ていたりもしました。当時聴いていたアーティストの影響は受けていたと思うんですけど、今より文体が小難しい感じの文学的な表現をあえてしていたりとか…。そういう歌詞に憧れていたようなところはありましたね。 【足立佳奈(2019年取材)】 小さい頃からピアノは習っていたので、アンジェラ・アキさんのマネっこをして、弾き語りをしていました。最初に作ったのは「おこりんぼうお母さんの歌」という曲で、ママに対する“こんなに怖いひとはいやだ!”という想いを書きました(笑)。あともう1曲、小学生ながらに好きなひとができて、その子に向けて作った歌もありますね。 【ビッケブランカ(2018年取材)】 ピアノでしっかり曲を作り始めたのは4~5年生でしたね。聴いているだけだと難しそうだったけれど、いざ自分でやってみたら意外と簡単なんだなって感覚を抱いたのを覚えています。最初に作ったのは「壁」という曲なんです。いきなり壁にぶち当たってスタートしました(笑)。なんか“越えてゆく~越えてゆけ~♪”みたいな、どこかで聴いたことありそうな歌謡曲のフレーズを並べたりして。 基本的に稚拙でスベっているんですよねぇ。たとえば“雨が止んで 空に虹が見えるまで”……「で?」っていう感じ(笑)。しかもそのワンフレーズ以外はすべて英詞。メロディーに真似事英語を当てはめて、間奏の手前だけちょっと日本語にする程度の歌詞でした。もう昔と今じゃ、月とすっぽん並みに歌詞の存在意義が変わりました。 【KANA-BOON・谷口鮪(2016年取材)】 (オリジナル楽曲を作り始めたのは)高校2年生の頃です。先輩が自分たちのオリジナル曲を作って演奏していて、その背中を見ていたので自分たちも早く早く!っていう思いがあって。作り始めたときは何の取り柄もないような曲たちでした。でも、高3になって、なんとなく音楽の扉が開けてきて、だんだん自分たちでも「良い曲やなぁ」「KANA-BOONっぽい曲やなぁ」ということを感じられるようになっていきましたね。 【BLUE ENCOUNT・田邊駿一(2019年取材)】 これ恥ずかしいんですけど、はっきり覚えています(笑)。高校のとき、ブルエンの前身バンドがあって、僕はコーラスのような感じで、もう一人メインボーカルがいたんですよ。そいつがもうジャイアンみたいなやつで!「俺が歌えない歌はお前が歌え」みたいな。それであるとき彼が「みんな1曲ずつオリジナルを作ってこい」と言ったんですね。で、僕はそのとき相当イライラしていたんですよ、彼に。その結果、生まれたのが“「トータルシェイド」=すべて闇”という曲で(笑)。 歌詞もめちゃくちゃ病んでいるんですよ。強烈すぎて未だにドラムの高村とかも覚えているくらい。サビがね<安否不明な未来の中で 誰かが今助けを求めている 折り重なる影の季節は 怒りへ変わる>っていう…(笑)。高校2年生が書く内容じゃないですよね。まぁそれを初めてオリジナル曲として作って、ライブでも歌ったわけですが、自分で歌いながら「なんやこれ!」って思っていました。なんかそれっぽいことしか言ってないし、ただただ雰囲気重視で、まぁダサかった。  ご自身が振り返ってみると、今の歌詞との変化を改めて感じたり、ダサかったなぁと懐かしく思ったり、恥ずかしく思ったり、思い出はいろいろ。しかしみなさん“いちばん最初のカケラ”を決して忘れていないんですよね。それはきっとそのカケラが、今の自分に欠かせない大切な楽曲だからこそ。今後のインタビューでも是非、様々なアーティストの回答をご堪能ください…!

    2019/07/09

  • Ghost like girlfriend
    シャンプーが無くなるその度に僕は誰かと巡り会う。
    シャンプーが無くなるその度に僕は誰かと巡り会う。

    Ghost like girlfriend

    シャンプーが無くなるその度に僕は誰かと巡り会う。

     2019年6月19日に、岡林健勝によるソロ・プロジェクト“Ghost like girlfriend”が1stフルアルバム『Version』をリリースしました。先日のうたコラムでは今作から 「pink」をご紹介 。この歌の<僕ら>は、わざと愛を見ない振りして<曖昧な関係>を保っているような二人でしたが、1曲のなかでその心が淡く変化してゆく模様が描かれております。 大体3ヶ月毎くらいに僕の髪の匂いは変わる シャンプーが無くなるその度に僕は誰かと巡り会う 「Under the umbrella」/Ghost like girlfriend  さて、今日のうたコラムではさらに、同アルバムから梅雨の季節にピッタリなラブソング「Under the umbrella」をご紹介いたします。どうやら、この歌に描かれている<僕>もまた、自分の“愛”を手放しで信じられる主人公ではなさそう。その原因となっているのが<大体3ヶ月毎くらいに僕の髪の匂いは変わる>というこれまでの経験でしょう。  歌詞を読み進めていくと想像できますが、多分<僕>の<シャンプー>はその時々の恋人により選ばれているもの。しかしそれは<大体3ヶ月毎くらい>で変わり<シャンプーが無くなるその度に僕は誰かと巡り会う>のです。つまり恋人も<大体3ヶ月毎くらい>で変わり、ひとりの恋人とそれ以上、長続きできないということではないでしょうか。 傘を盗られて立ちすくむ僕に話し掛けてくれた 透明な天井のその下で僕ら初めて笑った 「それじゃまた」って手を振り合って びしょ濡れになった身体にシャワーを 買い忘れたシャンプーに気付いた さよなら、また明日 去り際が目蓋から離れない さよなら、また明日 今日は色々と疲れた 「Under the umbrella」/Ghost like girlfriend  そんな<僕>の過去を踏まえた上で、幕を開けるのがこの歌です。まず、冒頭では<僕ら>の“出逢い”が描かれます。シャンプーがなくなり(=独り身になり)、雨のなか買い物に行った主人公。そこで<傘を盗られ>るというアクシデントが起こるのですが、その災難が逆に<君>が<僕に話し掛けてくれた>というラッキーなきっかけに。  そして<君>の“ビニール傘=<透明な天井>”の下で笑い合う二人。相合傘というちょっとした“密室空間”でグッと距離が縮まり、一度きりの縁ではなく「それじゃまた」と言える繋がりが生まれたのでしょう。こうして<僕>は、これまでのジンクスどおり<シャンプー>が無くなり<君>という新しい人と巡り会いました。帰ってから<買い忘れたシャンプー>に気づくほど、高揚した時間であったことが伝わってきますね。 TSUTAYA で「タンポポ」を借りて 雨に刃向えてない姿に昨日の俺みたいって笑って 腹を空かせて まだ止まない雨を聴きながら 平らげた飯の余韻で寝転んだ 髪の匂い、2人揃えて さよなら、また明日 言わなくたっていつの間にか 暑くて布団から脚を起こさぬように出す夜が増えた 「Under the umbrella」/Ghost like girlfriend  些細なきっかけから恋人同士になった二人。ここからは“ビニール傘=<透明な天井>”の下ではなく“部屋の天井”の下で一緒に過ごす時間が描かれてゆきます。映画を観て、ご飯を食べて寝転んで、お揃いのシャンプーで髪の毛から同じ匂いをさせて。そんな日々を繰り返しているうちに、いつの間にか「さよなら」なんて言葉は遠ざかり、<暑くて布団から脚を起こさぬように出す>ような思いやりも日常になりつつあります。 幸せがあまりにも過ぎるとね 不安が降り止まなくなるのはいつも 近付いて、近付き過ぎて、すれ違うから 2人して詰め替えたシャンプーが無くなりそう それだけで何となく怯えてる自分が情けないけど 降り止まない不安は余所目に見るくらいで良いか 幸せの真下で僕ら夢中に過ごせたのなら 「Under the umbrella」/Ghost like girlfriend  とはいえ、ふとしたときによぎるのが<大体3ヶ月毎くらいに僕の髪の匂いは変わる>という自分の経験です。今回もやっぱり同じなんじゃないのか。もうすぐで<2人して詰め替えたシャンプーが無くなりそう>だし。いつも<幸せがあまりにも過ぎると><不安が降り止まなく>なって、終焉を迎えてきたのだという事実も改めて実感しています。    だけど、この恋が今までと違うのは、<降り止まない不安>に押しつぶされず、それを少し客観的に見ることができそうなところ。そして<降り止まない不安>以上に<幸せの真下で僕ら夢中に>過ごしたいというプラスのパワーが勝っているところ。今や二人を守る<透明な天井>は、日常という名の“幸せ”なのでしょう。 だからどうか出来れば変わらずこのまま居られるように さよならはまだいつか 髪の匂いは揃えたままで 「Under the umbrella」/Ghost like girlfriend  こうして幕を閉じてゆく歌。この二人の「さよなら」がずっとずっと遠くでありますように。どれだけ歳を重ねても<髪の匂いは揃えたまま>共に歩み続けられますように。そんなことを願わずにはいられないのが、Ghost like girlfriend「Under the umbrella」です。是非、お揃いの髪の匂いをさせている、大切なひとを想いながら聴いてみてください…! ◆紹介曲「 Under the umbrella 」 作詞:Okabayashi Kensho 作曲:Okabayashi Kensho ◆1stフルアルバム『Version』 2019年6月19日発売 初回限定盤 UPCH-29331/2 ¥3,200 (+tax) 通常盤 UPCH-20517 ¥2,800 (+tax) <収録曲> 1. Last Haze 2. girlfriend 3. Midnight Rendez-Vous 4. sands 5. pink 6. あれから動けない 7. shut it up 8. burgundy blood 9. Under the umbrella 10. fallin’ 11. feel in loud

    2019/07/08

  • ヒグチアイ
    こだわり、に、個性、があると言っても過言ではない。
    こだわり、に、個性、があると言っても過言ではない。

    ヒグチアイ

    こだわり、に、個性、があると言っても過言ではない。

     今秋に“ヒグチアイ”がメジャー3枚目となるニューアルバムをリリースします。さらにその発売に先駆け、2019年6月19日を皮切りにデジタルシングル三部作を配信することが決定。すでに第1弾「前線」が配信中です。さて、今日のうたコラムでは、そんなリリースを記念して“ヒグチアイ”本人がエッセイを執筆してくださいました。    7月~9月の期間に月1度、スペシャルな記事をお届け…!尚、待望のニューアルバムは、ヒグチアイが自身の過去を振り返って、これまでの自分と向き合いながら制作されているとのこと。今回のコラムも、何かの収録曲に、どこかのフレーズに、繋がっているのかもしれません。それではまず、第1回エッセイをじっくりとご堪能ください! 【第一回:ウオノメと幼きわたし】 良い毛抜きを買う。 わたしのこだわりの一つである。 こだわり、に、個性、があると言っても過言ではない。それがどんなに小さなこだわりだとしても。 実家には大量の毛抜きがあった。家系なのか、足の裏にウオノメがよくできる家族だった。ウオノメ、というのは直径5ミリほどのイボで、中心にある芯を抜くと治る、と樋口家では言われていた。母親が、ウオノメの芯を抜くのが、死ぬほど好きだった。それはもう、すごかった。母は、巻き爪で、よくその爪を自分で抜いていた。ぼろぼろで血だらけになった足を見て満足げだった。 母に見つかるとウオノメの芯を抜かれてしまう。そしてあんな風にぼろぼろの血だらけにされてしまう。そう思ったわたし、兄、妹は、こっそり自分でウオノメの芯を抜いていたのだ。そしてその作業をするうちに、わたしにもその血が流れていることを知った。わたしは、ウオノメの芯を抜くのが死ぬほど好きだと。 家にあった毛抜きは、先が四角く持ち手まで同じ太さの「定番毛抜き」、そして先が少し細くなっている「台形毛抜き」、そして先がとても細く少し曲がっている「ピンセット毛抜き」の三種類だった。わたしの一番のお気に入りはピンセット毛抜き。どんな隙間でも追い求められるし、掴めば離さない、それはサバンナで生きる蛇のようでもあった。 実はこのピンセット毛抜きがうちの一番人気。常にトップを走り続ける看板ピンセットだったため、よく借り出されていた。家族五人暮らしだったため、ウオノメ時期が重なるとかなりの確率で借りることができない。 「あ、あのさ、ピンセット毛抜きどこ行ったかな?」なんて言おうもんなら母親の餌食になる。そして、芯を抜き終わった誰かは元の場所に毛抜きを戻したりなんかしない。自分の手元に置いて、常に監視していたいのだ。束縛したいのだ。だってピンセット毛抜き以外毛抜きじゃないの…。 大人になり、ウオノメの出来ない身体になったわたしはもうピンセット毛抜きへの依存はなくなった。しかし、驚いたことに、大人の女性というのは、毛抜きが必要な生き物だったのだ。わたしはピンセット毛抜きを探した。いやピンセット毛抜きよりもっといい毛抜きがあるのかもしれない。Amazonをかき分け、楽天市場で迷子になり、そしてたどり着いた東急ハンズで出会った。壁一面に並んだ毛抜きの中でそいつは輝いて見えた。値段も意味わからんぐらい高かった。 買った。買ってやった。そして勝った。勝ったのだ。 以来一度も浮気せずその毛抜きを使い続けている。 こだわり、に、個性、があると言っても過言ではない。それがどんなに小さなこだわりだとしても。そしてそのこだわりは幼少期に作られたものがとても多い。思い返してみてほしい。あなたのこだわりはなんですか? <ヒグチアイ> ◆3rd Album 今秋リリース決定! 先行デジタルシングル三部作 第一弾「 前線 」配信中 ▶iTunes ▶AppleMusic ▶Spotify <LIVE> ■ヒグチアイ アルバムリリース記念 新曲披露独演会 [ 闇市 ] 2019年8月3日(土) 代官山 晴れたら空に豆まいて 2019年8月10日(土) 大阪 GANZ toi,toi,toi ■HIGUCHIAI presents 好きな人の好きな人 - 氷 山 - 2019年8月24日(土) 渋谷CLUB QUATTRO act:mol-74 / ヒグチアイ +1act(後日発表) ■HIGUCHIAI band one-man live 2019 2019年11月16日(土) 東京 Veats shibuya 2019年11月24日(日) 大阪 梅田 Banana Hall

    2019/07/05

  • Ghost like girlfriend
    愛がどうとか面倒なこと、言い出さないところが好きさ。
    愛がどうとか面倒なこと、言い出さないところが好きさ。

    Ghost like girlfriend

    愛がどうとか面倒なこと、言い出さないところが好きさ。

    芝付(しばつき)の御宇良崎(みうらさき)なるねつこ草 逢ひ見ずあらば吾(あれ)恋ひめやも (『万葉集』巻14-3508 相聞歌 作者未詳)  万葉集にこんな歌がございます。登場する【ねつこ草】とは7月4日の誕生花でもある“ネジバナ”のことであり【あなたに逢うことがなければ、私は恋に苦しむことはなかったのに】と、ひとが恋焦がれる姿と花がねじれて咲く姿を重ねて詠まれていると言われているんだとか。みなさんも恋愛で心身がねじれるような想いをしたことありませんか…?    しかし、世の中には、そうした苦しみや憂鬱をあえて避けることで続くような関係もあるんですよね。今日のうたコラムでは、一見冒頭の恋歌とは正反対に思えるラブソングをご紹介。2019年6月19日、岡林健勝によるソロ・プロジェクト“Ghost like girlfriend”がリリースした1stフルアルバム『Version』に収録されている新曲「pink」です。 「水色と黒との間がオレンジって何でだろうね」 午後5時の空見て電話を掛けてきた君が言う 「会いたくなったから来て」と 何ら予想外でもない事を言い出されても 「はいはい」と面倒そうに 予定を切り上げる自分のダサさに笑う 散々なわがままに振り回されたって夜に 言う事聞かせてしまえば良いし 曖昧な関係 愛がどうとか面倒なこと 言い出さないところが好きさ 「pink」/Ghost like girlfriend  歌詞から想像するに、二人は<会いたくなった>ときに気軽に会うような<曖昧な関係>です。もっと言えばお互いに“都合の良い”関係なのかもしれません。そして、そんな関係が心地よいからこそ<愛がどうとか面倒なこと 言い出さないところが好き>なのでしょう。また、この関係性はいくつか綴られている“色”にも表れていると思います。    今、二人は<水色と黒との間がオレンジ>の<午後5時の空>状態なのです。水色は、開放感や自由をイメージさせ、黒からは先の見えない未来やふとしたときの孤独が伝わってきます。そこにオレンジの、陽気さや楽しさやぬくもりが加わる。そんな空のように、この<曖昧な関係>は絶妙なバランスで美しく保たれているのではないでしょうか。    とはいえ、二人の間に恋愛感情がないわけではないこともわかりますよね。<午後5時の空>を見て電話を掛けたくなる相手。「会いたくなったから来て」と言いたくなる相手。そう言われたら<予定を切り上げ>てでも会いに行きたくなる相手。<散々なわがままに振り回されたって>いいと思える相手。それはたしかに“好きなひと”でしょう。 雨のち晴れみたいな事が世の中多過ぎる 最後は笑えるって言われてもね それまでは憂鬱だなんて身が持たないわ 何者同士なんだろう その憂鬱を避けて出来た僕らの関係は 灰色の空の下で僕らは相変わらず手を繋いで笑う やんわり愛が芽吹けば摘み取り見て見ぬ振り おかげで苦しむ事も無い 今まではそうやって冷めてようとしてたけど 少しの苦しみくらいなら良いかな 「pink」/Ghost like girlfriend  さて、歌の中盤では、二人が<曖昧な関係>を続けてきた理由が明かされます。やはりお互い<憂鬱>や<苦しむ事>をわざと避けてきたのです。<雨のち晴れみたいな事>が嫌だから。<やんわり愛が芽吹けば摘み取り見て見ぬ振り>して。きっとそれは人一倍、恋愛における<雨>を恐れている証です。怖いから<愛>に気づかぬ振りをするのです。  それでも<憂鬱>や不安や迷いは心のどこかにあるはず。その象徴が<灰色の空>というワードでしょうが、二人は何食わぬ顔をして<手を繋いで>笑います。だけど、この歌の途中、ほんの少し変化が生じるのです。まず<今まではそうやって冷めてようとしてた>自分を認め、さらに<少しの苦しみくらいなら良いかな>と“愛への覚悟”のひとことをこぼしているのです。 夜が明ける頃、君のいびきでいつも起きて空を眺めてる きっと君は知らないだろう 空がピンク色にもなるっていう事を 散々なわがままに振り回されたって夜に 言う事聞かせてしまえば良いし 曖昧な関係 愛がどうとか面倒なこと 言い出さないところも好きさ 「pink」/Ghost like girlfriend  空のピンク色。それは、主人公の胸に密かに広がり続けている淡い愛情です。また、本当は<君>にも知ってほしいと思い始めた感情です。ゆえに歌の前半に綴られていた<愛がどうとか面倒なこと 言い出さないところが好きさ>というフレーズが、最後の最後では<愛がどうとか面倒なこと 言い出さないところも好きさ>と変わっているのでしょう。    この「が」から「も」への変化は、いつかは<愛がどうとか面倒なこと>も言い出してくれたら…という期待も含まれている気がしませんか? まるで空のように、淡く柔く移り変わってゆく主人公の心模様が見えてくるかのようです。そして、実はこの歌の主人公にとっても、冒頭でご紹介した万葉集の歌は、無縁ではなかったのでしょう。今、好きなひとと曖昧な関係を続けているあなた。ぜひ、その想いを重ねながら、Ghost like girlfriend「pink」を聴いてみてください…! ◆紹介曲「 pink 」 作詞:Okabayashi Kensho 作曲:Okabayashi Kensho ◆1stフルアルバム『Version』 2019年6月19日発売 初回限定盤 UPCH-29331/2 ¥3,200 (+tax) 通常盤 UPCH-20517 ¥2,800 (+tax) <収録曲> 1. Last Haze 2. girlfriend 3. Midnight Rendez-Vous 4. sands 5. pink 6. あれから動けない 7. shut it up 8. burgundy blood 9. Under the umbrella 10. fallin’ 11. feel in loud

    2019/07/04

  • スピッツ
    氷を散らす風すら味方にもできるんだなあ。
    氷を散らす風すら味方にもできるんだなあ。

    スピッツ

    氷を散らす風すら味方にもできるんだなあ。

     2019年6月19日に“スピッツ”がニューシングル「優しいあの子」をリリースしました。朝ドラ『なつぞら』の主題歌として書き下ろされたこの歌。ドラマで描かれているのは、東京で戦争孤児になった少女が北海道・十勝に移り住むことになり、そこで様々な経験を重ね、豊かな感性を身につけ、やがて上京しアニメーターを目指すという物語です。 重い扉を押し開けたら 暗い道が続いてて めげずに歩いたその先に 知らなかった世界 「優しいあの子」/スピッツ  さて、そんな『なつぞら』を軽快なメロディーで彩るのがこの歌。歌詞には、ドラマのヒロインをはじめ、夢を追うすべてのひとのリアルが描かれております。まず、夢を叶えるため、わたしたちは<重い扉を押し開け>るところからスタートしなければならないんですよね。開くはずないと思っていた扉を。開けるための力が足りなかった扉を。  なんとかこの“手”で<重い扉を押し開け>るという第1ステージをクリアするわけです。ところが、扉を開けたのに夢の目的地すら見えません。ただただ<暗い道が続いてて>何をすればいいかという手段も、この道で合っているという確信もありません。それでも今度は、この“足”で<めげずに歩>き続ける。それが第2ステージの課題でしょう。 氷を散らす風すら 味方にもできるんだなあ 切り取られることのない 丸い大空の色を 優しいあの子にも教えたい ルルル… 「優しいあの子」/スピッツ  すると、たどりつくのが“<知らなかった世界>=第3ステージ”です。そこで“心”が出会う新しい価値観の数々。たとえば、今まで<氷を散らす風>は“冷たい向かい風”でしかなかったけれど、考え方や向き合い方により<味方にもできる>という学びも然り。誰にも<切り取られることのない>可能性や自由を象徴するような<丸い大空の色>の実感も然り。  そして、大切なのはその<知らなかった世界>を<教えたい>と思う<優しいあの子>の存在です。きっと<あの子>と歌の主人公には、物理的にも精神的にも“距離”があるのだと思います。だから“君”や“あなた”じゃなくて<あの子>なのでしょう。さらに<あの子>はあの<重い扉>を押し開ける前の世界にいる子なのではないでしょうか。    「優しい」とは、つつましやかで穏やかで、思いやりがあって親切で、心が温かいことを意味する素敵な言葉です。ただし、もともとは動詞「やす(痩す)」の形容詞形で“身がやせ細るような思いである”ことを表した語でもあります。深読みかもしれませんが<あの子>はそんな両方の意味をイメージさせる<優しい>存在である気がするのです。 口にする度に泣けるほど 憧れて砕かれて 消えかけた火を胸に抱き たどり着いたコタン 芽吹きを待つ仲間が 麓にも生きていたんだなあ 寂しい夜温める 古い許しの歌を 優しいあの子にも聴かせたい ルルル… 「優しいあの子」/スピッツ  でもだからこそ、主人公は<優しいあの子にも教えたい>のでしょう。<氷を散らす風すら 味方にもできる>ことや<切り取られることのない 丸い大空の色>があること。扉の向こうにも<芽吹きを待つ仲間が>生きていること。そして<寂しい夜温める 古い許しの歌>があること。それらはすべて<優しいあの子>の救いにもなるはずだから。 怖がりで言いそびれた ありがとうの一言と 日なたでまた会えるなら 丸い大空の色を 優しいあの子にも教えたい ルルル… 「優しいあの子」/スピッツ  同時に<優しいあの子にも教えたい>という想いは、主人公自身のパワーにもなっているように感じます。いつか<日なたでまた会えるなら>伝えたいから、もっともっとこの“手”で“足”で“心”で実感したいと思えるのでしょう。言葉にしきれない景色は<ルルル…>の鼻歌で描きながら、主人公はまだまだ先のステージへと進んでいくのです。    切り取られることのない丸い大空の色や、寂しい夜温める古い許しの歌を、想像して心があたたまる、スピッツ「優しいあの子」を是非、じっくりと歌詞を味わいながら聴いてみてください…! ◆紹介曲「 優しいあの子 」 作詞:草野正宗 作曲:草野正宗

    2019/07/03

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