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  • 三阪咲
    「変わっちゃったのかな」と思う方もいると思うけど、全部が私。
    「変わっちゃったのかな」と思う方もいると思うけど、全部が私。

    三阪咲

    「変わっちゃったのかな」と思う方もいると思うけど、全部が私。

    2021年11月1日に“三阪咲”が4曲入り音源『I am ME』でメジャーデビュー!今作は「私らしく“今、歌いたい楽曲”を届けたい」というコンセプトのもと制作。タイトルは「私は私」という意味で、移り変わりの激しい時代の中でもジャンルレスかつ、自由に歌い、自由に音楽を楽しむ彼女のこれからを示す音源になっております。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“三阪咲”による歌詞エッセイを3回に渡りお届け。今回が最終回。綴っていただいたのは、恋バナから生まれた収録曲「 Rollercoaster 」についてのお話。そして、これからのお話です。是非、歌詞と併せてお楽しみください! こんにちは、三阪咲です! 大阪出身、好きな食べ物はうどんとえんがわです!(笑)     この度、私、三阪咲は、 11月1日にメジャーデビューEP『I am ME』を デジタルリリースしましたっっ!   全4曲入りのEPで、 今、私が歌いたい曲、届けたい曲が ぎゅっとつまった作品になっています!     さて! 定番のごあいさつでスタートしましたが(笑)   『I  am ME』リリースのお祝いとして 歌ネットさんで三阪のコラムを 公開して頂いてきましたが あっという間に3回目。   今回が最終回となります…(涙)     最終回の今回は 「 Rollercoaster 」という曲について そして、三阪のこれからについて お話していきます!       まずは「Rollercoaster」!     この曲は、作詞をお願いした麦野さんと がっつり“恋バナ”をして 出来上がった歌詞です!     やっぱ“恋バナ”は盛り上がりますよね(笑)   きっとたくさんの人にも 「わかる!」って思ってもらえる 歌詞ができたと思います!   歌っていても、爽快感があって とても気持ちがよくて大好きな曲です!     実は…近々MVも公開されるのですが、 今まで見せていない特技(?)を 披露しているので、是非 注目してほしいです!(笑)       改めまして、3回にわたって 『I am ME』についてお話する機会を頂き そして読んでくれた皆さん ありがとうございました!!     『I am ME』は 新しい挑戦もたくさんできたし、 自信を持って「聴いてください!」と いえるメジャーデビューEPです。     「三阪咲、変わっちゃったのかな」と 思う方もいると思うんですけど 全部が私。     そんな想いをこめて『I am ME』というタイトルにしました。     私の進化していく姿を これからも見続けてほしいし 『I am ME』を通して、私のこの気持ちが ファンのみなさんに伝わるとうれしいです。     そして! 三阪にとって欠かせないのがライブっっ!!!     ステージは、私にとって とても大切な場所です。   これからもたくさんライブで皆さんに 私の歌を届けていきたいと思っています!     今は、全国モールツアーの真っ最中なので 是非、三阪の歌を聴きに 足を運んでくださると嬉しいです!     さらに!さらに!来年の3月6日には KT Zepp Yokohamaでの ワンマンライブが決定しています!     高校生のうちに Zeppのステージに立ちたいという夢を かなえることができたのは いつも応援してくれる皆さんがいるからです。     精一杯歌いますので 是非是非、是非!遊びにきてくださいっ!     それでは!またお会いできるときまで!     三阪咲でした! <三阪咲> ◆紹介曲「 Rollercoaster 」 作詞:Yui Mugino 作曲:Yanka Lena・Joe Lawrence ◆配信URL http://VA.lnk.to/vcOrPw   ◆「Saki Misaka "I am ME" MALL TOUR 2021」日程   ○12/5(日)神奈川県・グランツリー武蔵小杉 START 15:00 ~   ○12/11(土)愛知県・プライムツリー赤池 START 15:00 ~   ○12/12(日)埼玉県・アリオ川口 START 15:00 ~   ○12/18(土)東京都・アリオ西新井 START 15:00 ~   ○12/25(土)大阪府・セブンパーク天美 ※開演時間詳細は後日発表   『Saki Misaka One-Man Live 2022 at KT Zepp Yokohama』   日程:2022年3月6日(日)  会場:KT Zepp Yokohama 時間:開場16:00/開演17:00 チケット料金:全席指定4,800円(税込)1ドリンク別 問い合わせ先:キョードー横浜045-671-9911(月~金12:00-17:00)   https://eplus.jp/sakimisaka/

    2021/11/29

  • YONA YONA WEEKENDERS
    我々は今まさに3箇所のワンマンツアーの真っ只中です。
    我々は今まさに3箇所のワンマンツアーの真っ只中です。

    YONA YONA WEEKENDERS

    我々は今まさに3箇所のワンマンツアーの真っ只中です。

    2021年11月3日に“YONA YONA WEEKENDERS”が1stフル・アルバム『YONA YONA WEEKENDERS』をリリースしました。自らのバンド名を冠したアルバムは、メジャー・デビュー以降にリリースした「いい夢」、「Good bye」、「Night Rider feat. 荒井岳史(the band apart)」を含む10曲が収録されております。また、11月~12月にかけて、ワンマンツアー【1st Album『 YONA YONA WEEKENDERS』Release One-man Tour】も開催!  さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“YONA YONA WEEKENDERS”のドラム・小原"Beatsoldier"壮史による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回が最終回です。現在、ワンマンツアーを開催中の彼ら。このエッセイを読めばきっと行きたくなる、YONA YONA WEEKENDERSのライブの魅力について綴っていただきました。是非、今作と併せてお楽しみください! 3回に渡ってお送りしたこのコラムも今回で最後となりますが、アルバムは聴いていただけましたでしょうか。流石に3回目まで目を通してくれた人はきっと何回も聴いてくれていることでしょう。それとなく友人や家族に勧めてみるのもありです。同じ音楽が好きなだけでバイブスぶちあがり間違いなしです。   さて1回目のコラムでお伝えしましたが、歌詞の内容や曲のこだわりでビートソルジャーが語れることはほとんどありません。今日は実際にライブに行きたいと思えるようYONA YONA WEEKENDERSのライブの魅力について語らせていただきます!   我々は今まさに3箇所のワンマンツアーの真っ只中です。福岡四次元・大阪CONPASSと2公演終えたわけですが、ありがたいことに発売後早々にチケットはソールドアウト。さらに2回会場とも当日券を数枚出したのですが、発売時間には列を作って並んでいただき感謝感激の2日間でした。   中でも福岡はYYW初上陸というのにたくさんのお客さんに暖かく迎えていただき、ちょっとタバコ吸いに外に出たら写真撮ってくださいなんて…。10数年バンドをやっていて初めての出来事に照れ臭くなりながらも一緒に写真に映らせていただきました。   我々は元が青春パンクやメロコア出身のメンバーということもあり、昔はマイクもなしに叫んだり、ステージフロア関係なく暴れたり(主にキイチが)、気がついたら流血していたり(主にキイチが)、ライブ中にバーカンでお酒を頼んだり(主にキイチが)と、おしゃんCity Pop好きがその場に居合わせたら秒で帰るであろうタイプのバンドでした。   YYWは世間の認識だとCity Popバンド、もう少し広くいうと歌モノなので流石にそんなハードなライブはしません…。お客さんあってのライブでもあるので。でもステージにあがり、1音かき鳴らすと…出ちゃうんですね~抑えきれない衝動が(主にキイチが)。飛んだり跳ねたり(主にキイチが)、これぞバンド!!これぞライブ!!って感じのステージです。YYWのあの曲の感じでそんなって思うかもしれないですが、是非一度見に来てください。きっとクセになります。   それと関係しているのかわからないですが、日常で起こる良いことも悪いことも音に出てしまう、良い意味での「ムラっ気がある」バンドです。もちろん毎公演ベストなライブです。でも毎回違います。決して順当に生きてきたとは言えないメンバーの人間味溢れるライブがそこにあります。何回も足を運んでもらえるときっとクセになるポイントだと思うので是非遊びに来てください!   あとはそうですね…。なぜか最近ステージにビールが置かれています。いつからでしょうか、一人1本だったものが2本になりました。先日の大阪では最後の曲が終わりステージから降りたらさらに追加で1本ずつ用意されていました。仕事のできるスタッフ陣に支えられています。ライブハウスも今お酒を解禁しているところが多いと思うので、是非一緒に乾杯しましょう!   というわけで3回に渡り、こちらのコラムを読んでいただきありがとうございました。バンド初のフルアルバム『YONA YONA WEEKENDERS』最高のアルバムに仕上がっていますので、皆さんの日常のお供として長く聴いていただけたらと思います。そして是非ライブ会場で一緒に乾杯しましょう!その時までお元気で! < YONA YONA WEEKENDERS・ 小原"Beatsoldier"壮史> ◆「 YONA YONA WEEKENDERS 」DL&Streaming https://jvcmusic.lnk.to/YONA_ YONA_WEEKENDERS   ◆1st Full Album『YONA YONA WEEKENDERS』 2021.11.3 Release CD 1 枚組 ※初回版スリーブケース仕様 3,000 円(tax out) / VICL-65586 <Track List> M1. 思い出in the sky M2. 終電で帰ります M3. Open your eyes M4. リルバズ M5. Good bye  M6. 泡沫の夢 M7. いい夢 M8.Night Rider feat. 荒井岳史(the band apart) M9.Tick Tack M10. 光の中

    2021/11/26

  • 川村結花
    悲しみは悲しみのままでいい。チカラになんてしなくていい。
    悲しみは悲しみのままでいい。チカラになんてしなくていい。

    川村結花

    悲しみは悲しみのままでいい。チカラになんてしなくていい。

    2020年にCDデビュー25周年を迎えた、シンガーソングライター・川村結花。今日のうたコラムでは、その記念企画として2020年~2021年の2年を通じてのご本人によるスペシャル歌詞エッセイをお届けしてまいります!更新は毎月第4木曜。  シンガーソングライターとして活躍しながら、様々なアーティストへの楽曲提供も行い、ここ数年はピアノ弾き語りのLiveをコンスタントに続けている彼女。この連載でどんな言葉を綴ってくださるのでしょうか…!今回は第23回をお届けいたします。 第23回歌詞エッセイ:思いの正体 11月。大好きな月。そのせいか気のせいか、11月というのはなにかしらわたしにとって、意味のある大事な事や良き事が訪れる月だったように思います。   先日開催した1年10ヶ月ぶりのワンマンライブも11月13日。最高のバンドとともに久々にアンサンブルを奏でる事ができ、お客様もあちこちからいらしてくださり、とても幸せな1日でありました(いらしてくださった皆さま、あらためてありがとうございました!)。それに4年前、Darjeelingのおふたり(佐橋佳幸さん&Dr.KyOnさん)のプロデュースで、アルバムをリリースするなんていう素敵な事が叶ったのも2017年の11月。   そしてそして。音楽家になって初めて、自主制作というやり方でピアノと歌だけのスタジオ録音アルバムを制作&リリースしたのも8年前2013年の11月でした。タイトルは「private exhibition」。意味は「個展」。これは数あるわたしのアルバム(いや、そないにないか、、、)の中でも最も個人的で内省的な作品であると思われます。   その中の「 歌なんて 」という曲。この曲は書き上げるのに5年かかりました。というとえらい大仰に聞こえますが、本当にそれだけ要しました。理由はその表現したい内容というのが生まれて初めて自分の中に芽生えた思い、人生観が変わってしまったほどの思いだったからです。   その思いの正体が何なのか。この叫びは何なのか。それがわかるまでに書いては捨て書いては捨てを繰り返しました。勿論5年の間この曲だけを書いていた訳ではありませんので、時々取り組んではしばらく忘れて、の繰り返しだったのですが。そんなこんなで5年目のある日、ようやく時が満ちて心と言葉が一致したのでした。3拍子の旋律と共に。   歌なんて 歌なんて なんの役に立つものか 歌なんて 歌なんて ただの絵空事じゃないか   この2行は、わたしが齢41にして経験した大きな悲しみを表すに最も適したものでした。それまでのわたしは、悲しみというのは越えて行くものだと―、越えてチカラにしてまたひとつ強さを手に入れ生きて行くものなのだと―、そう信じ込んで大人になりました。乗り越えられない時は努力が足りないせいだ。と自分を責め立て叱咤しました。そうやって生きて来ました。その生き方しか知りませんでした。   それが41歳の時、今まで経験したことのない大きな悲しみに出会い、抗えど抗えど太刀打ちできず、音楽さえも聴く事ができなくなり疲れ果て塞ぎ込み、ついに「嗚呼もう無理だ乗り越えられない」と膝をつき降参したのでした。そして知ったのです。この世には乗り越えられない悲しみがあることを。またそれは乗り越えられなくても構わないということを。なにより乗り越えられない自分を許していいんだということを。   何を知ったカオをして わたしは生きて来たんだろう   まったくその通りでした。何をわかったような気で偉そうに歌なんて作って歌って来たのだろう。本当の悲しみも知らないで。なんと自分は傲慢であったのだろう。そのことに気づかされた時、わたしの人生観もがらっと大きく変わりました。そして。   信じられない悲しみは ある日私の一部になった 信じられない悲しみを 越えずとも抱きしめてゆけばいいと   ―これがわたしのたどり着いた答えでした。   乗り越えなくてもいい。抱きしめていてもいい。ずっとともに生きていたっていい。悲しみは悲しみのままでいい。チカラになんてしなくていい。   あの頃のわたしの状態を、もしかしたら絶望と呼ぶのかもしれないなあと最近思います。絶望と無力感の日々。それでもまた歩き出すことができたのは、悲しみを乗り越えたからではなく、ずっと悲しくたっていいんだと自分に許しを与えたからです。そんな生き方もあると知りました。そして今日もわたしは生きています。できない自分をできないと認めながら許しながら。   、、、なんだか重たいハナシになってしまいましたが、、、最終回を前にどうしてもこのことだけはお話ししておきたかったのでした。そう、次回ついにラストとなりますこのエッセイ。うわー。さびしいな。そんで、1年、早ッ。なのでせめて最後は思いっきりHappyなお話がしたいな。できるかわからんけど。ということで~、ではまた来月、最終回でお会いしましょう!   <川村結花> ◆紹介曲「 歌なんて 」 作詞:川村結花 作曲:川村結花 ◆プロフィール 川村結花(シンガー・ソングライター) 大阪府生まれ。東京芸術大学作曲学科卒業。1995年、アルバム「ちょっと計算して泣いた」でシンガーソングライターとしてデビュー。同時に作詞家作曲家として楽曲提供を行い、主な提供楽曲は、夜空ノムコウ(作曲)をはじめ2019年現在までに100曲以上。2010年「あとひとつ」(作詞作曲共作)でレコード大賞作曲賞を受賞。2017年、アルバム「ハレルヤ」をリリース。ここ数年は、提供楽曲の作詞作曲も行いながら、ピアノ弾き語りのLiveをコンスタントに続けている。 オフィシャルサイト: https://www.kawamurayuka.com ◆歌詞エッセイバックナンバー 【 第1回 】 【 第2回 】 【 第3回 】 【 第4回 】 【 第5回 】 【 第6回 】 【 第7回 】 【 第8回 】 【 第9回 】 【 第10回 】 【 第11回 】 【 第12回 】 【 第13回 】 【 第14回 】 【 第15回 】 【 第16回 】 【 第17回 】 【 第18回 】 【 第19回 】 【 第20回 】 【 第21回 】 【 第22回 】

    2021/11/25

  • moon drop
    夏休み中の僕らは画面越しでしか繋がれなかった。
    夏休み中の僕らは画面越しでしか繋がれなかった。

    moon drop

    夏休み中の僕らは画面越しでしか繋がれなかった。

     2022年1月19日に“moon drop”が1st Full Album『この掌がまだ君を覚えている』をリリース!キーボーディスト・SUNNY氏をプロデューサーに迎えた「水色とセーラー服」「リタ」など、ストリングスを中心としたバンドサウンド以外の音を巧みに組み合わせた意欲的な楽曲や、ライブハウスを中心に活動を続けてきたバンドの雰囲気がソリッドに表現された「君と夜風」など、全11曲のドラマチックなラブソングが収録されております。    さて今日のうたコラムでは、そんな最新作を放つ“moon drop”の浜口 飛雄也(Vo.)による歌詞エッセイをお届け。今回は第1弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 水色とセーラー服 」のお話です。画面越しで繋がる夏休み。君からの返信を待つ時間。そして新学期の不安と期待…。歌詞に描かれている物語と感情がより鮮明に伝わってくる歌詞エッセイを、是非、楽曲と併せてお楽しみください! 壊れかけた扇風機が刻む音と 麦茶に入った氷が溶ける音 僕を責めるように鳴くセミの声 カレンダーの空白に比例して大きくなるため息と一緒に今日を消費している   ただぼーっと 小さい部屋の冷たい床に張り付いて うなだれて君を待つ 夏休みの日の長さを恨むのは 後にも先にもこの夏だけだろうと思う   “君を待つ”といっても 実際に目の前に現れてくれるわけではない この長期休暇の楽しみといえば 君との何気ないLINEの会話だけだった スマホの振動に飛び起きてはため息をついている 完全に操り人形、踊らされている 笑える そう、夏休み中の僕らは 画面越しでしか繋がれなかった 費やす日々と、積もる想い それほどに君色に染まっていた   新学期 いつもの通学路 錆びついた自転車を漕ぎながら 差し込む日差しを睨んでいた 君との下校の約束 待ち望んだ今日のはずなのに 不安と期待が入り混じって家に帰りたい   終業のチャイムが校内に響く 日焼け止めの匂い 黒い髪とセーラー服 いつも通り、いや、いつも以上に光って見える君が 僕の想いなんてそっちのけで平然と僕の前に立っていた   「待った?」 の一言に得意げに首を横に振る 泳ぐ目に気付かれないように 心動が伝わらないように ゆっくりと二人並んで歩く 出来る限り歩幅を合わせて 近すぎず遠すぎず 君のペースで進んでいく さっきまでの余裕なんて忘れ去ってしまった僕に 「乗せてよ」 自転車を指差して君が言う   君を後ろに乗せたまま 風を切って坂を下る ガードレールを追い越して揺れるスカート 流れる汗となびく髪 加速する車輪と恋心   君を降ろして手を振った   「またね」   差し込むオレンジと心拍数 あの長い休みの間ずっと思ってたこと きっと涼しい顔をして伝えられないけど 眠る前に思い出すのが僕じゃなくても この夏が終わる前にどうしても言いたいことがある   ゆっくり二人を近づけるように そっと吹いた暖かい夏の風に押されて君を抱きしめた もうどうにでもなれと思った 全部夏のせいにしたかった 欲を言えばもう少しこのままで もう少し君の近くへ   日差しの強かったあの日 そっと暖かい風が吹いて 僕らは水色の恋をした <moon drop・浜口飛雄也> ◆紹介曲「 水色とセーラー服 」 作詞:浜口飛雄也 作曲:浜口飛雄也・坂知哉 配信URL: https://dto30.lnk.to/ mizuiro   

    2021/11/24

  • CHIHIRO
    好きな人には恋人がいた。私はそれを知ってて好きになった。
    好きな人には恋人がいた。私はそれを知ってて好きになった。

    CHIHIRO

    好きな人には恋人がいた。私はそれを知ってて好きになった。

     デジタル時代の恋愛ソングのカリスマとして、女性から圧倒的な支持を得るシンガーソングライター“CHIHIRO”が『失恋セラピー三部作』としたデジタルシングルを3ヶ月連続でリリース!恋愛迷子になってしまった女性に向けた恋愛処方箋となるような楽曲たち。2021年9月15日には、第1弾配信シングル「もうByeBye」をリリース。10月20日には、第2弾配信シングル「後悔のまえに」をリリース。11月17日には第3弾配信シングル「恋人ごっこ」をリリースしました。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“CHIHIRO”による歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け!今回は第2弾です。綴っていただいたのは、新曲「 恋人ごっこ 」のお話です。恋人みたいだけど恋人じゃない。好きになった人は好きになっちゃいけない人だった。叶うことのない恋をしているあなたへ。このエッセイと歌詞が届きますように。 私の好きな人には恋人がいた。 私はそれを知ってて好きになった。   君に自然に必然に魅かれていった。 君も私にそうだった。 分かっていても気持ちが止められなかった。 どうしてこんな出会いを 神様は与えたんだろう。   剥がれそうになっていた張り紙に 立ち入り禁止って書いてあった。 なんとなく見ないフリをして進んだ。 剥がれちゃえばいいのに とさえ思ったりした。     誰もいない道で 重なる手と手なんだか切なかった 触れちゃいけないものが多すぎて辛かった でも君といると優しい好きが心纏い幸せだった   一緒にいる時間は幸せと辛いが行き来して 帰り道にいつも涙が溢れそうになってた。 ふと見上げた空に滲んだ月は すごく綺麗でぐしゃぐしゃな感情になった。     どうしてこんな旅路選んだ ただね分かって欲しいのは どこで出会っても 荷物を下ろして あなたの元に飛び込むでしょう   分かってる。 きっとどこで出会っても きっといつ出会っても 君に恋をしてたんだと思う     恋人がいるのに 好きになってごめん 邪魔したいわけじゃない ただ会いたかった ここが好きだった 夢みたいだった 綺麗事ってちゃんと分かってる   これも分かってる。 ここにいちゃいけないことも。 手放さなきゃいけないことも。     まるでシンデレラI say I'll be going 時間がくればさよならしなきゃね 魔法が解けてもここにいたいよ なんて願いは叶わないよね 探されることないガラスの靴は 粉々にね割れるのでしょう   よく小さい頃おとぎ話に憧れた。 私は可愛いお姫様になって 素敵な王子様と結ばれるって 当たり前に思ってた。   絶対ハッピーエンドで 絶対幸せになってるって信じてた。   「ねぇ、私彼女にはなれないかな?」   目の前にいる王子様に聞いてみても 嬉しい返事はいつも来なかった。   私のガラスの靴なんて拾われるこもなく 探される事もないんだと思う。 誰かに踏まれて割れると思う。   もう、私は行くね。 もう、行かなきゃね。   ガラスの欠片と壊れた心を 鞄にそっとしまって私は歩かなきゃ。     さよならできない心が弱い でも戻るね 元の場所に 幸せになって 幸せになる   本当はね恋人ごっこじゃなくて 恋人になりたかったんだよ。   ありがとう、 幸せになるね。 <CHIHIRO> ◆紹介曲「 恋人ごっこ 」 作詞:CHIHIRO 作曲:CHIHIRO

    2021/11/22

  • YONA YONA WEEKENDERS
    逆境はお手の物。
    逆境はお手の物。

    YONA YONA WEEKENDERS

    逆境はお手の物。

    2021年11月3日に“YONA YONA WEEKENDERS”が1stフル・アルバム『YONA YONA WEEKENDERS』をリリースしました。自らのバンド名を冠したアルバムは、メジャー・デビュー以降にリリースした「いい夢」、「Good bye」、「Night Rider feat. 荒井岳史(the band apart)」を含む10曲が収録されております。また、11月~12月にかけて、ワンマンツアー【1st Album『 YONA YONA WEEKENDERS』Release One-man Tour】も開催!  さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“YONA YONA WEEKENDERS”のドラム・小原"Beatsoldier"壮史による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾。テーマは「レコーディングってとても大変」です。会社員と2足の草鞋で、そこに「子育て」もありながら、作り上げた今作。様々な”大変”のなかで感じた想いを明かしてくださいました。 歌ネットをご覧の皆さん、我々のアルバム聴いていただけましたでしょうか。前回はアルバムのコンセプトについて軽く書かせていただきましたが、今回は“レコーディングってとても大変”という話をしようと思います。   YONA YONA WEEKENDERSはよく「会社員と2足の草鞋で活動する―」と紹介されることが多いのですが、やはり会社員と兼業ってすごく大変です。   メンバーはスケジュールを合わせやすいよう、基本的に土日休みの仕事をしているのですが、週末はライブ活動やリハーサル、平日夜にスタジオで曲作りや練習といった生活をここ2年くらいしています。   バンド活動が忙しいことはとても良いことですが、礒野くんは昨年第一子が生まれて、そこに「子育て」という非常に重要なタスクが増えたわけです。   レコーディング期間は朝起きて仕事に向かい、帰ってきたら子どもの世話。寝かしつけたら、スタジオに向かいバンド練習やレコーディング…。礒野くんもそうですが、奥さんも大変だったでしょう。本当に周りの理解に助けられて、なんとかやっていけているバンドなんだなあとしみじみ思います。   そんな超過酷スケジュールの中進めたレコーディングでしたが、礒野くんに限らず他のメンバーもめちゃくちゃ頑張り、至極の10曲が完成いたしました。これで売れなかったら礒野くん奥さんに怒られちゃいますね!   ここまでちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが、我々はきっと音楽だけやっていたらこんなにたくさんの良い曲はできなかったと思います。   初めてレコーディングした「明るい未来」は、礒野くんがブラック企業に務めていた時代に書き上げた、今でもライブ定番の1曲です。その他にも生活に寄り添った歌詞や曲がたくさんあります。   City Popと言われても、根っこは全員パンクバンドの人間なので逆境はお手の物。バカ売れして楽したいとか言いつつも、なんだかんだマイナスを糧にしてしっかり前に進めるバンドだと思います。そういったところが曲の芯になっているのかもしれませんね。   よくライブ中に「レコーディング期間でしっかり営業成績を落としてしまって~」なんて笑い話にしていますが、おそらくマジのようです。サボらないように忙しめのエリアに異動させられたと言っていました。   がんばれ礒野くん!こどもの明るい未来のために!   つづく <小原"Beatsoldier"壮史> ◆「 YONA YONA WEEKENDERS 」DL&Streaming https://jvcmusic.lnk.to/YONA_ YONA_WEEKENDERS   ◆1st Full Album『YONA YONA WEEKENDERS』 2021.11.3 Release CD 1 枚組 ※初回版スリーブケース仕様 3,000 円(tax out) / VICL-65586 <Track List> M1. 思い出in the sky M2. 終電で帰ります M3. Open your eyes M4. リルバズ M5. Good bye  M6. 泡沫の夢 M7. いい夢 M8.Night Rider feat. 荒井岳史(the band apart) M9.Tick Tack M10. 光の中

    2021/11/19

  • GARNiDELiA
    死んだように息していたくない。
    死んだように息していたくない。

    GARNiDELiA

    死んだように息していたくない。

    2021年11月17日に“GARNiDELiA(ガルニデリア)”がニューアルバム『Duality Code』をリリース!今作は“Duality=二元性”と名付けられたとおり、改めてふたりの才能と信念が形成された、12年目の口火を切る作品となっております。TVアニメ『大正オトメ御伽話』OPテーマ「オトメの心得」や、ドラマ『どうせもう逃げられない』OP主題歌「春がきたよ」ほか全12曲が収録。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った““GARNiDELiA”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回が最終回。綴っていただいたのは、今作のリード曲「My Code」に通ずるお話。長い間、歌い続けてきたからこその、今の想いとこれからの意志を明かしてくださいました。是非、歌詞と併せてこのエッセイを受け取ってください。 みなさんこんにちは、こんばんは! GARNiDELiAのMARiAです! さてコラム第三弾、今回で最終回です。 お付き合いくださりありがとうございました。   一曲の歌詞に関してこんなに掘り下げて 自分で解説することも中々ないので 自分でも気づきがたくさんあり とても楽しかったです。 今度はライブで皆様にお愛できる日を 楽しみにしております。   それでは第三弾は Newアルバム『Duality Code』リードナンバー 「My Code」のお話です。     アルバム制作に 本腰入れて取り掛かったのは確か 今年の夏頃。   『Duality Code』は直訳すると 二元性のポリシーとかそういうこと。 GARNiDELiAはボーカルの私MARiAと コンポーザーのtoku、2人組の音楽ユニット。 結成12年目を迎えた私たち。 インディーズの頃からずっと 2人だけで音楽を紡ぎ続けてきた。   そんな私たちが2021年それぞれ ソロのアルバムをリリースさせていただいた。 12年2人だけで作り続けて 走り続けてきた私たち。 ソロアルバムを作ってる間の 2ヶ月くらい色んなアーティストの方や 作家の人達の作品に触れ、 ものすごい刺激をうけた。   もはや革命レベル。   秋にまた集合ね。と お互い自分と向き合い、 音楽と向き合った半年間くらい。   たったの半年だけど、 常に一緒に走り続けてきたもんだから このGARNiDELiAの アルバムレコーディングをしたときは おお、久しぶり。 みたいな今までだったら考えられない 一言目からはじまった。   ツアーもリリースも いろんなことがぶっとびまくって なんにも思い通りに進まなかった約2年間 からの移籍第一弾アルバム。 そしてソロ活動あけのアルバム。   ということで このアルバムを制作するにあたり うちららしさを改めて考え直した。 それで出た答えを提示するアルバムにすると 作った『Duality Code』。 リードナンバーはどんな曲にすればいい?   そもそも2年ぶりのツアーが決まっていて そこに向けてのアルバムでもあったから 『LIVE』をかなり意識したものであり うちらの失ってきた色んなものを 一瞬で取り戻せる曲にしたい。   tokuには  とにかく“強い”曲を頼むとお願いした。   それできた返事が この「my code」の原型。     色あせるほど懐かしい写真に 思い馳せる 指先少し触れたはずの夢も 崩れてく   あの頃は良かっただなんて ダサいセリフ吐いてないで この瞬間最強で生きていたい     ここは今のまんまの気持ち。   カッコ悪いけど、どうしても思ってしまう。   もみくちゃになって がむしゃらに汗だくになってた あの日々。あの景色。   めちゃくちゃ恋しい。   あの景色にまた戻ってきて欲しい。   でもそれでも うちらは止まれない、止まってられない。   人生は何が起きるかわからない、 そして一度きり。   そんで アーティストなんだからカッコよくなきゃ。   みんなの前くらいカッコつけてたい。   だからダサいセリフもダルいセリフも 吐いてらんない。   ステージの上ではいつだって最強で みんなのヒーローで。   それがアーティストであると思ってる。   いや、思ってた。   もちろんカッコよくて みんなのヒーローであり続けるのは もちろんだけど   おっちょこちょいだったり たまには愚痴こぼしたり たまには弱かったり そんなヒーローがいたって いいんじゃないかななんて 思い始めた今日この頃。 名前も知らない新人歌手は希望を 歌ってた 画面に映る笑顔が眩しくて 目を伏せた     20代前半のときははちゃめちゃで ずっと張り詰めてて尖りまくってた。 でもそれだけじゃ まえには進めないことも知って 時には立ち止まって耳を傾けたり けちゃんけちょんに傷ついて、 だからこそ得られるものがあったり。   張り詰めまくって、 ずっと肩に力入りまくってた 新人歌手だった私に言ってあげたい   大丈夫 キミはキミらしくいれば ちゃんと愛してくれる人がいる     GARNiDELiA として12年 個人も含めた歌手活動は19年 長いこと歌い続けてきた     「いつまでこんなことやってんの?」 「いつまでだってやってやるの」 人は必ずいつか終わりを迎える 黙ってたって 時代は過ぎていくだけ 死んだように息していたくない 最強を生きて     まだ小学生だったころ、中学生だったころ 歌を歌っているということだけで 学校のみんなに思うように馴染めなかった。   どうせ無理だと何度も笑われた。   でも今、私は こうしてステージに立ち続けている 世界中に待っててくれる人がいる。     この先何年 歌い続けるのか続けられるのか そんなことわかんないけど 自分はやりたいように生きて 歌いたい歌を歌う   いつかまた笑われる日が来たって そんなの構わない 私がいて それを愛してくれるキミがいるなら 私は私としてあり続ける。 <GARNiDELiA・MARiA>

    2021/11/18

  • Kitri
    必要なのは、少しの勇気と優しさだけだ。
    必要なのは、少しの勇気と優しさだけだ。

    Kitri

    必要なのは、少しの勇気と優しさだけだ。

    2021年11月17日に“Kitri”が初のシングルCD「ヒカレイノチ」をリリース!今作は、10月6日より毎週水曜日24:00~テレビ東京ほかにて放送開始予定のTVアニメ『古見さんは、コミュ症です。』のアニメ化に伴い、主人公の気持ち共感したKitriが書き下ろした2曲になっており、エンディング主題歌の「ヒカレイノチ」と第1話のエンディングのために特別に制作した「シンパシー」が収録されます。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Kitri”による歌詞エッセイを2ヶ月連続でお届け!第2弾を執筆してくださったのは、Hinaです。新曲タイトルの「 シンパシー 」は“思いやり”や“共感”を意味する言葉。シンパシーとは、わたしたちにとってどんな力を持つものなのでしょうか。是非、歌詞と併せて、Hinaの想いを受け取ってください。 夏目漱石はこう言った。 「呑気と見える人々も、心の底を叩いて見ると、どこか悲しい音がする。」   人の心の内というのは、見かけだけでは分からないものだなとつくづく思う。世の中には優しさによって生まれた嘘もあれば、親切を装った悪もある。悲しみを押し込んだ笑顔があれば、苦しみの中に思わぬ幸福が隠れていることもある。   自分のことであれば容易に説明がつく感情も、他人のこととなると途端に難しくなる。それはみんな違う人間だからである。顔や身体といった見た目から、生まれ育った環境や出会ってきた人、性格や考え方、生き方まで人それぞれだ。   それでも多くの人は相手の気持ちを推し量る努力をする。コミュニケーションを取って解決することもあれば、その過程でぶつかったり悩んだりすることもあるが、どちらにしても気持ちを分かり共感したいという気持ちによるものである。   誰かの心の中に悲しみや怒りといった負の感情を垣間見た時、自分の中に思いやりというものが誕生する。これがシンパシーと呼ばれるものだろう。たとえ相手と同じ気持ちにはなれなくても、寄り添いたいという気持ちはある。たとえ想像した気持ちに間違いや勘違いがあったとしても、相手に対する思いやりの気持ちは本物である。そしてその人のことが大切であればあるほど、シンパシーは確かなものになるのだと思う。   自分の気持ちを曝け出すのは勇気のいることだが、お互いに本音を伝え合うことができた時、その人の意外な一面や知らなかった部分を知ることになる。   Kitriとしてデビューしたての頃、自分のやるべきことに精一杯で周りが見えていなかった時期がある。Monaとも上手に連携が取れず、お互いに声をかけあったり話し合ったりする余裕すら、十分に持つことができなかった。しかし後になって話してみると、案外同じような気持ちでいたことが分かったりする。思いを伝えることは大事なんだということをKitriになって改めて実感しているところである。   相手の考えていることが分かるかどうかは問題ではない。自分がその人にどんな言葉をかけたいのか、どんなことをしてあげたいのか、それさえ分かっていれば良いのではないだろうか。自分の行動によって相手がどう思うかまで考えて疲れてしまうこともあるかもしれないが、それでも良いと思う。シンパシーという名の優しさは、遠回りをしながらも必ず相手に伝わるものだからだ。そして伝わった先で、また新たな優しい気持ちが生まれるのだ。   「やらない後悔よりやる後悔!」というのは最近の私の口癖であるが、一度きりの人生、思い立ったら迷うよりやってみることにしている。自分の気持ちを素直に伝えるということも、他人を思いやるということも、やってみて初めて見える世界があるのだろう。そこに必要なのは、少しの勇気と優しさだけだ。   ようやく初めてのシングルCD『ヒカレイノチ』のリリース日を迎え、期待と感謝の気持ちでいっぱいだ。テレビアニメ『古見さんは、コミュ症です。』の第一話放送後、第一話特別エンディングの「シンパシー」に対して、世界中の方々から嬉しいコメントを沢山頂いた。その言葉一つ一つを胸に、音楽をもってお返ししていきたいと思う。悲しい音も幸せな音も鳴らしながら。   <Kitri・Hina> ◆紹介曲「 シンパシー 」 作詞:Mona・Hina 作曲:Mona

    2021/11/17

  • Omoinotake
    死にたいってぼやいたいつかの僕に、誇れるような未来を。
    死にたいってぼやいたいつかの僕に、誇れるような未来を。

    Omoinotake

    死にたいってぼやいたいつかの僕に、誇れるような未来を。

    2021年11月17日に“Omoinotake”がメジャー1st EP『EVERBLUE』をリリース!タイトル曲は、TVアニメ『ブルーピリオド』OPテーマ曲。 蔦谷好位置によるアレンジ・プロデュース。どことなく懐かしいディスコサウンドでありながら、長い下積み時代を経て、ようやく掴み取ったメジャーデビューへの熱い思いが込められた作品となっております。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Omoinotake”の福島智朗による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、今作『EVERBLUE』に通ずる想いです。自分には才能がないと思い知ったあの夜。死にたいと思った帰り道。自信は消えかけ、絆さえも壊れかけていたあの頃。結成から9年の月日を振り返りながら、今の想いを明かしてくださいました。是非、歌詞と併せて受け取ってください。 自分には才能がないって、決定的に思い知った瞬間を今でもずっと憶えている。2015年、当時23歳だった僕らは渋谷のライブハウスの対バン企画で、才能の塊のような同世代、なんなら年下のバンドマン達にボコボコに(もちろん楽曲や演奏的な意味で)やられた。   帰り道に現実逃避の缶チューハイを飲みながら家まで歩いた。駅から家まで徒歩10分の帰路の途中、100回くらい死にたいと、心底思った。   同級生は社会人になっていく中で、僕は就職もせずに東京で売れないバンドをやってる。ぼんやりと、考えないようにしてた現実が、急にくっきりと形を帯びて牙を剥き、襲いかかってきた、そんな夜だった。   持ち前の忘れっぽい性格を利用して、なんとかあの夜から立ち直った僕は、諦めが悪かった。身体の隅々まで、僕のどこかに残されてる才能を探した。   だけど確かにあったはずの、たった一粒の自信は消えてしまっていた。正解がわからなくなった。誰でも書ける言葉ばかり書いては消した。これまでのスタイルも崩した。模倣もした。終いには、僕は僕が誰なのかさえも、わからなくなった。   それから2年が経った。諦めの悪い僕らは、まだ東京でバンドを続けていた。同級生は結婚して、子どもの写真をSNSにアップするようになっていた。Facebookを開けなくなった。   ようやくインディーズデビューのCDがリリースできるっていうのに、相変わらずガラガラのライブハウスで演奏してた僕らは、人気も誇れるものも、相変わらずひとつもなくって、唯一の取り柄だった仲の良ささえも、壊れかけていた気がする。   路上ライブを始めた。変わらない運命に、どうやら持ち合わせのなかった才能に、抗える手段が欲しかった。数秒間で何十人、何百人の人間が往来する渋谷センター街、TSUTAYA前。視線を上げることができなくって、割れた舗装や点字ブロックばかりを見つめながら演奏した。   数十分も演れたのに、誰一人の足も止めることができなかった僕らは、誰の邪魔にも、誰の得にもなることができなくって、まるで空気みたいだと思った。   その時僕は、渋谷のライブハウスでの、あの夜を思い起こした。だけどあの時とは違って、胸の奥で感情が燃え始めた感覚があった。きっとあの日に、僕は才能がないことを受け入れる覚悟が、できたんだと思う。   路上ライブを繰り返すたび、その場で感じた想いを歌詞にするようになった。あの頃とは違って、僕にしか書けない言葉が並んだ。消えたはずの自信が、数年越しに帰ってきた気がした。僕はそれをもう二度と手放したくなかった。例えその言葉が僕にしか理解できないとしたって。   2021年11月17日に、僕たちのメジャー1stEP『EVERBLUE』がリリースされる。結成から9年。今思えば、諦めの悪さっていう才能だけ持ってたんかなぁって、この文章を書きながら、僕はそんなことを考えてる。   「才能」なんてものは、もしかしたら始めからこの世界にはなくて、どう頑張ればいいのかさえもわからなかった、あの頃の僕の言い訳じみた幻想なのかもしれない。   そんな不確かで目に見えないものを産まれ持つことより、こんな僕なんかと一緒にいてくれるメンバーに出会えたことの方が、僕にとってはずっと大切で、ずっと奇跡だ。   2012年、渋谷の場末の居酒屋で結成したOmoinotake。ずっと思い描いてる青い夢を、諦めの悪い男3人で、永遠に追いかけよう。   死にたいってぼやいたいつかの僕に、誇れるような未来を。まだ僕たちは何も成し遂げちゃいないから。 <Omoinotake・福島智朗>

    2021/11/16

  • 三阪咲
    負けたからこそ得るものや気づくことがあると思う。
    負けたからこそ得るものや気づくことがあると思う。

    三阪咲

    負けたからこそ得るものや気づくことがあると思う。

    2021年11月1日に“三阪咲”が4曲入り音源『I am ME』でメジャーデビュー!今作は「私らしく“今、歌いたい楽曲”を届けたい」というコンセプトのもと制作。タイトルは「私は私」という意味で、移り変わりの激しい時代の中でもジャンルレスかつ、自由に歌い、自由に音楽を楽しむ彼女のこれからを示す音源になっております。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“三阪咲”による歌詞エッセイを3回に渡りお届け。今回は第2回です。綴っていただいたのは、収録曲「 Get Stronger 」と「 DANNA 」のお話。夢を追うあなたへ、そして〇〇を追うあなたへ、聴いてほしい楽曲です…!是非、歌詞と併せてこのエッセイを受け取ってください。 こんにちは、三阪咲です!   大阪出身、好きな食べ物はうどんとえんがわです!(笑)   この度、私、三阪咲は 11月1日にメジャーデビューEP 『I am ME』をデジタルリリースしましたっ!   全4曲入りのEPで 今、私が歌いたい曲、届けたい曲が ぎゅっとつまった作品になっています!   さて!このリリースのお祝いとして 歌ネットさんで三阪のコラムを 公開して頂いていますが 前回はEPのお話と 『My Type』のお話をしました!   ※まだ読んでないよ!という方は 今すぐチェックしてください(笑)     第二回となる今日は 「 Get Stronger 」と「 DANNA 」について お話してみたいと思います!   今回歌詞を制作するにあたって 三阪がアイデアを出した曲のテーマをもとに それぞれの作詞家さんにお願いをしたことは 前回もお話しましたが 「 Get Stronger 」は“夢”についての曲です。     たとえば試合やコンテスト なんでもいいんですが もしも勝てなかったとしても 負けたからこそ 得るものや気づくことがあると思うし 勝ちがすべてなわけじゃない。   そんな私の想いからこの曲はうまれました。     負けた悔しさを 乗り越えて進んでいくときに この曲が皆さんの力になると嬉しいですね。     ラップの部分、韻の踏み方とか めちゃカッコよくて、 すごく気に入っているので 是非注目して聴いてくださいっ!       そして続いて「 DANNA 」!!     この曲のタイトル ちょっと変わっていると思いますが 皆さん何のことか分かりましたか?(笑)     これ、“旦那”なんです(笑)     私は女子校に通っているんですけど みんな自分の推しのことを “旦那”って呼ぶんです。     そんな話を スタッフさんとの歌詞会議でしたら 「じゃあそれを歌詞にしてみよう!」 ということになり この曲ができあがりました!     まさかタイトルにまでなるとは…(笑)     それでは今日はここまでです。   次回はあっという間に最終回です。   是非楽しみにしていて下さい!     三阪咲でした! <三阪咲> ◆紹介曲 「 Get Stronger 」 作詞:ASOBOiSM 作曲:Vegard Magndal・Kristin Skolem 「 DANNA 」 作詞:NTsKi 作曲:Suhyun Kim・Karrinator

    2021/11/15

  • 西片梨帆
    泣いてしまうほど、この曲に入り込んでくれたらいい。
    泣いてしまうほど、この曲に入り込んでくれたらいい。

    西片梨帆

    泣いてしまうほど、この曲に入り込んでくれたらいい。

    2021年10月27日に“西片梨帆”が自身初となるフル・アルバム『まどろみのひかり』をリリースしました。今作には、先行配信曲「そのままでいてね」「愛は4年で終わる」を含む珠玉の11曲が収録されております。時にやさしく寄り添い、時に鋭利に迫る歌詞の魅力に加えて、爽快なギターロックや、胸に沁みるミドルテンポ、HIPHOP等、サウンド面でもバラエティに富んだ作品が完成!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“西片梨帆”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回が最終回。今作『まどろみのひかり』収録曲から「 まどろみのひかり 」「 愛は4年で終わる 」「 夜を捧げる 」「 桜上水で 」のセルフライナーノーツを綴ってくださいました。是非、歌詞と併せて、このエッセイをお楽しみください。 こんにちは。西片梨帆です。歌ネットさん連載、最終回となりました。前作の「彼女がいなければ孤独だった」に続いて、『そのままでいてね』の「愛は4年で終わる」先行配信でもエッセイを書かせて頂き、今回のアルバム『まどろみのひかり』では3回も書かせて頂きました。 文章を考えながら、私も自分の音楽について、思い出すことがあったり。すごくうれしかったです。改めて、ありがとうございました。今回は「まどろみのひかり」「愛は4年で終わる」「夜を捧げる」「桜上水で」についてのセルフライナーノーツです。是非ご覧ください。     「 まどろみのひかり 」   祖父が亡くなったとき、お葬式で久々に祖母と会いました。今までの家族の思い出をたくさん考える時間でした。その時、分かりやすく愛を表現できない人たちなだけで、きちんと愛を持っていたことを知り、あったかい気持ちになりました。   それまでは、悲しいことが多い方が生きている実感がしたけれど、この一件からは、平凡であっても幸せは見つけられるということに気づいて。それはまどろんでいて、オレンジ色をしている気がしました。「涼しくなったら会いにいくから」そう祖母に言ったのに、まだ会えていません。このアルバムを持って、会いに行きたいなと思います。       「 愛は4年で終わる 」   人生と同じように愛にも終わりが来るものだと思います。私はよくできた人間ではないので、ひどい言葉を言ったり、相手を傷つけたりして、泣いていたり、悲しんでいる姿を見て、ひとつの愛を受け取った気になるところがあって。そういう歪さすら、愛だと思いました。       「 夜を捧げる 」   夫婦や、飼い主と犬は、顔が似てくるというお話を聞いたことがあります。それはたぶん、互いに自分の一部を分け与えているからなのではと思います。   自分の一部をあげることは、初めは苦しいことだと思っていました。自分が変わらないといけないからです。ひとりで好きな時間を過ごすことよりも、2人でいる時間を優先させたり、生活を同じにすることで、愛だと主張される感じが当時はとても奇妙でした。   自分の在り方を変えなくても、愛と呼ぶ方法を探したい。そうやって、もがいているようなうただと思います。       「 桜上水で 」   当時、ずっと悩んでいたことがあって、知り合いが住む桜上水駅を降りたとき、その日はすごく晴れた夏の日で、とても気分が良くて。フィルムカメラでたくさん写真を撮り、軽やかな足取りで歩いていると、悩んでいることも忘れられた気がしました。   やっと忘れられそうよ ねぇ たまに見かけるの あなたのクリエイト ずっと続けていたら いつか出会えるかな それまで うたおう   心の中にずっとひっかかっていたものがやっと取れた気がして、大丈夫になれたような気がしました。   このうたをあなたがきいたとき 俺のことだって 思ってくれるかな   曲を書くとき、きっかけはいつもひとりのひとのことでした。不特定多数の誰かに届けばもちろん嬉しいけれど、それはもしかしたらわたしの一番、欲しいものではないのかな思います。   ひとりのひとが、泣いてしまうほど、この曲に入り込んでくれたらいい。じぶんごとすぎるよ、と責められたって、西片梨帆がうたう意味はいつもそこにあるんだと思います。初心を思い出す。どうしてうたっているのか。そんなことを考えてつくりました。       最後まで読んでくださり、ありがとうございます。このライナーノーツを通して、西片梨帆の音楽を更に深く知ってもらえたら嬉しいです。 <西片梨帆> ◆紹介曲 「 まどろみのひかり 」 作詞:西片梨帆 作曲:西片梨帆 「 愛は4年で終わる 」 作詞:西片梨帆 作曲:西片梨帆 「 夜を捧げる 」 作詞:西片梨帆 作曲:西片梨帆 「 桜上水で 」 作詞:西片梨帆 作曲:西片梨帆 ◆フルアルバム『まどろみのひかり』 2021年10月27日発売 COCB-54327 ¥3,300(税込) <収録曲> 1. まちのなか 2. 白昼夢 3. ゆるゆる 4. なりたい 5. そのままでいてね 6. 水槽の脳 7. 耐えがたいアイロニー 8. まどろみのひかり 9. 愛は4年で終わる 10. 夜を捧げる 11. 桜上水で

    2021/11/12

  • GARNiDELiA
    わたしが歌い続ける理由。
    わたしが歌い続ける理由。

    GARNiDELiA

    わたしが歌い続ける理由。

    2021年11月17日に“GARNiDELiA(ガルニデリア)”がニューアルバム『Duality Code』をリリース!今作は“Duality=二元性”と名付けられたとおり、改めてふたりの才能と信念が形成された、12年目の口火を切る作品となっております。TVアニメ『大正オトメ御伽話』OPテーマ「オトメの心得」や、ドラマ『どうせもう逃げられない』OP主題歌「春がきたよ」ほか全12曲が収録。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った““GARNiDELiA”のMARiAによる歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第2弾。綴っていただいたのは、アルバムのラストを飾る収録曲「Reason」に通ずるお話です。自分と向き合い、歌う理由、ステージに立ち続けたい理由を考え続けたコロナ禍。たどり着いた一つの答えとは…。 こんにちは、こんばんは! またお会いできてうれしいです。 見ていただきありがとうございます。 GARNiDELiAのMARiA(メイリア)です。 第二弾はアルバムの最後に収録した曲 「Reason」についてお話します。       2019年12月31日 世界中を襲ったコロナウィルスが 最初に報道された日。     翌年2020年は GARNiDELiA結成10周年の年だった。 計画していた記念のツアーも 緊急事態宣言により延期。   こんなことが起きるなんて思ってもみなかった。   きっと誰もがそうだろう。   あと1ヶ月、いや半年頑張れば、が あと1年、来年こそは、と 歯を食いしばり1年なんとか耐え凌ぎ   2021年には 明るい未来が待ってると思っていた。 そうじゃなきゃやってられなかった。   でも現実世界はそんなに甘くなく 2021年に延期した公演たちも全て中止。   今だってまだ未来は不安定 なんとかしがみついてやっと今 規制の中でライブが できるようになったという感じ。     そんな中でも歩みは止めてはいけないと思った。 というか止まることが怖かった。 音楽を止めてしまうことがとにかく恐ろしかった。   2020年から2021年にかけて 試行錯誤の日々 今できることを今できることの中で 夢中で探した。   とともに、 突然ぽっかりと空いたスケジュール 家にたった一人もんもんと色んなことを考えた。   音楽で生きてきた私たち。 「不要不急の外出はお控えください。」   音楽は私にとっては 無くてはならないもの必要緊急のものだ。 これで生きてるんだから当たり前なんだけど。   それをやってはいけないと禁止される日々。   苦渋の選択で一歩踏み出せば、罵声の嵐。   『私はなんのために歌うんだろう。』   『どうしてステージに立ち続けたいんだろう。』   人生についてもたくさん考えた。 一度きりの人生だ。 かれこれ私はもう19年くらい 歌に、音楽に この身を捧げてきた。 人生の半分以上歌い続けている。   誰に頼まれるわけでも無く、 自分が歌いたいから歌い続けてきたわけだ。 そろそろ終わりにしたって、 別の道を歩む選択をしたっていいんじゃないか。 そんなことも頭をよぎった。   こんなしんどい、苦しい世界の中で それでも立ち上がって、 もがき続けるのはどうしてだろう。   そんなことを四六時中考えた   アルバムを制作している最中も。ずっと。   終わりにしてもいいか なんてことが頭をよぎったくせに 伝えたいことが止まらなかった こんな世の中を生きるすべての人たちへ向けて そして自分自身に向けて 夢中で書き殴った イマ、君に届けたい思いを。     「Reason」のデモが届き、聴いた瞬間 ステージに立つ自分、 ステージから見える君の顔を想像した。 私の歌を聴いてキラキラに笑ってくれるキミ、 時に命を救われたというメッセージ、 出会えてよかったと心からの感謝の言葉、 全てが頭を心を駆け巡った。 涙が止まらなかった。     あぁ、   こんなに簡単なことだったのに   何を悩んでいたんだろう。   いままでもこれからも、きっとずっと変わらない。     私が歌う理由。   それは。   『キミ』 <GARNiDELiA・MARiA>

    2021/11/11

  • Panorama Panama Town
    私は「顔を合わせてあなたと話がしたい」と叫んだ。
    私は「顔を合わせてあなたと話がしたい」と叫んだ。

    Panorama Panama Town

    私は「顔を合わせてあなたと話がしたい」と叫んだ。

    2021年11月24日に“Panorama Panama Town”がミニアルバム『Faces』をリリース!アルバムタイトルには、1曲1曲それぞれをバンドの顔にしたいと言う思いが込められている今作。FODドラマ『ギヴン』主題歌「Strange Days」ほか、劇中バンド“the seasons”への書き下ろし楽曲「Melody Lane」のセルフカバーを含む全7曲が収録されております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Panorama Panama Town”の岩渕想太による歌詞エッセイをお届け!今回は【前編】です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 Faceless 」に通ずる想いです。ときに枠組みの中に、人間を押し込めてしまう。ときに枠組みから、人間をはじき出してしまう。それはどんな言葉なのでしょうか…。 「キャラ」という言葉が苦手だ。   こんなこと何億年も言い続けてることだけど、「キャラ」という言葉を聴くたびに、強烈な居心地の悪さを感じる。   「あいつは天然キャラやから」 「そんなこと言うのキャラじゃないなー」   耳にする度に、何か大切なものが音を立てて崩れていく気がする。「キャラ」という言葉は「天然キャラ」の枠組みに入れなかった「あいつ」の中身をズタズタに切り刻んでいく。   小学校の頃、家庭科の授業でやった人参の型取り。花びらの形に切り取られた人参はとても綺麗で、その形から溢れた部分はチラシで作られたゴミ箱の中に捨てられていった。「キャラ」という言葉は、花びらの型だ。「天然キャラ」として生まれてくる人間なんかいない。花びらの形で生えてくる人参が存在しないように。       レヴィナスという哲学者が言う。   「顔は常に『汝、殺すなかれ』と訴えている」   大学受験のために開いた倫理の参考書の中に書かれていた言葉が、当時は全く理解できなかった。他者の「顔」は傷つきやすく殺人を誘惑するが、それによって我々は殺人を禁じられてもいるらしい。あまりの突拍子もなさに高3の私はそっと参考書を閉じ、「レヴィナスと出てきたら顔」と言うセンター試験特有の暗記法によって思考を放棄した。ただ、今になってみるとほんの少しだけ分かるかもしれない。「顔」は絶対的に他なるものとして、ただそこにある。私を拒絶しながら。   フランスの哲学者の発言をこう言い換えてみる。   「顔は常に『人参を花びら形に切り抜くなかれ』と訴えている」       「 Faceless 」と言う曲を作った。「Face」が「less」で、つまりは「顔がない」ことについて歌った曲だ。何十行に渡る歌詞の中で、私は「顔を合わせてあなたと話がしたい」と叫んだ。コロナ禍で、「ライブハウスが感染を広げている」「若い世代が感染を広げている」と名指しされる時、その言葉の中に顔はなかった。何千通りの生活と、何千通りの考え方と、何千通りの表情が、たった何文字かの「主語」に入りきれずに零れ落ちていた。私はただただそれが悲しくてしょうがなかった。   ただ、ここにある顔たち。4つの顔を付き合わせてバンドをやっている。北海道十勝の畑で土に埋まった人参のように、ただここにいるということをどうしようもなく歌いたかった。 <Panorama Panama Town・岩渕想太> ◆Mini Album『Faces』 2021年11月24日発売   <収録曲> 1.King's Eyes 2.Strange Days 3.100yen coffee 4.Faceless 5.Seagull Weather 6.Algorithm 7.Melody Lane ◆ Panorama Panama Town One-man Live 2021-2022 "Face to Face" ・2021年12月11日(土) 兵庫・クラブ月世界 開場17:15 / 開演18:00 ・2022年1月14日(金) 東京・東京キネマ倶楽部 開場17:15 / 開演18:00

    2021/11/10

  • YONA YONA WEEKENDERS
    誰かから「闇鍋みたいなアルバムだなあ」なんて言葉も出てきました
    誰かから「闇鍋みたいなアルバムだなあ」なんて言葉も出てきました

    YONA YONA WEEKENDERS

    誰かから「闇鍋みたいなアルバムだなあ」なんて言葉も出てきました

    2021年11月3日に“YONA YONA WEEKENDERS”が1stフル・アルバム『YONA YONA WEEKENDERS』をリリースしました。自らのバンド名を冠したアルバムは、メジャー・デビュー以降にリリースした「いい夢」、「Good bye」、「Night Rider feat. 荒井岳史(the band apart)」を含む10曲が収録されております。また、11月~12月にかけて、ワンマンツアー【1st Album『 YONA YONA WEEKENDERS』Release One-man Tour】も開催!  さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“YONA YONA WEEKENDERS”のドラム・小原"Beatsoldier"壮史による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾。綴っていただいたのは、今作『YONA YONA WEEKENDERS』のタイトルについて。そしてメンバーのシルエットのみという、シンプルなアートワークの理由についてのお話です。是非、アルバムと併せてお楽しみください! はじめまして、YONA YONA WEEKENDERSのドラム担当・小原"Beatsoldier"壮史です。11月3日我々の1st Full Album『YONA YONA WEEKENDERS』がリリースとなりました。   CDショップや通販で買っていただいた皆さんも、サブスクやYouTubeで聴いてくださった皆さんも我々を気にかけていただきありがとうございます。   以前、3rd EPをリリースした際にVo.礒野くんがこちらのコラムを書かせていただきましたが、礒野くん子育てなど多忙につき私が今回書かせていただきます。   とはいってもYYWの作詞作曲はもっぱら礒野くんで、他3人のメンバーは主に曲構成や自分のパートをアレンジするのみなので、1曲1曲ライナーノーツなんてどう足掻いても書けません……。なのでアルバム制作に関して思ったことや、その中での心境などをメインに書かせていただけたらと思います。   まず今作は『YONA YONA WEEKENDERS』とバンド名を冠したタイトルになっています。   実はアルバムの制作にあたって特にテーマなどは考えておらず、かたっぱしからやりたいこと、歌いたい歌を形にして10曲詰め込んだ作品です。なのでチグハグというかなんというか、全ての曲が録り終わって曲順を決めている時、誰かから「闇鍋みたいなアルバムだなあ」なんて言葉も出てきました。   ただ、それで良いと思っています。同じような曲ばっかりあっても飽きてしまうし、意外と同じメンバーでレコーディングしたらまとまって聴こえるものです。今となってはもっと攻めたアレンジにしても良かったんじゃないかと思うくらいです。そんな感じの作品なので、タイトルはもう思い切ってセルフタイトルでいこうとなりました。   アルバムのアートワークは白背景にメンバーのシルエットのみというシンプルなものですが、実はこれにはちゃんとした理由があります。   YYWといえば「夜」「ラーメン」「酒」「シティポップ」みたいな印象が強いと思います。もちろんキャッチコピーやそういった曲を作ってきたから当然なんですが、あまり〇〇なバンドみたいなイメージが強く定着してしまうのが嫌いなんです。   別に昼に聴いても良いし、ラーメン・お酒が好きじゃない人もいるでしょう。「シティポップ」っていうジャンルだけで聴く気が失せる人もいます。そういうラベルをつけることでオーディエンスから見つけてもらいやすくなるので、全然悪い話じゃないんですが、今回のアルバムに関しては先入観なしに、音楽は音楽として聴いてほしいなと思って、自分らのシルエットのみといったかなりシンプルなものにしました。   好きなように聴いて、好きなように感じてもらえたらすごく幸せです。   余談ですが、YYWのCD制作においては毎回アートワーク締切ギリギリ問題が出てきます。今までのEPにはどことなくテーマみたいなのが存在したのですが、はっきりとしたテーマが浮かぶのは実はレコーディング終わりだったりします。後付けなんです。そこからそれにあったジャケを考えてデザイナーさんに依頼して…なんてことをしているとあっという間に締め切りです。今回もそれはもうギリギリに完成しました。なんなら過ぎました。   次回、「礒野くんまさかの部署移動、これって左遷…?」編に続きます。 <小原"Beatsoldier"壮史> ◆「 YONA YONA WEEKENDERS 」DL&Streaming https://jvcmusic.lnk.to/YONA_ YONA_WEEKENDERS   ◆1st Full Album『YONA YONA WEEKENDERS』 2021.11.3 Release CD 1 枚組 ※初回版スリーブケース仕様 3,000 円(tax out) / VICL-65586 <Track List> M1. 思い出in the sky M2. 終電で帰ります M3. Open your eyes M4. リルバズ M5. Good bye  M6. 泡沫の夢 M7. いい夢 M8.Night Rider feat. 荒井岳史(the band apart) M9.Tick Tack M10. 光の中

    2021/11/09

  • 藤田麻衣子
    恋をしていたその時が、こんなにも永遠になるとは。
    恋をしていたその時が、こんなにも永遠になるとは。

    藤田麻衣子

    恋をしていたその時が、こんなにも永遠になるとは。

    2021年10月27日に“藤田麻衣子”が活動15周年を記念したメジャー6thオリジナルアルバム『忘れられない人』をリリースしました。今作は、藤田麻衣子が15年間の音楽活動で出会った、忘れられない出来事、忘れられないエピソードなど“忘れられない○○”をテーマに歌詞を綴った、彼女自身の過去と未来を紡ぐアルバム作品となっております。    今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“藤田麻衣子”による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、今作に収録の新曲「 手錠 (duet with 平川大輔) 」に通ずるお話です。新しい恋がしたいのに、忘れられない恋を思い出しては「もう一度、あの頃のように…」と願ってしまうあなたへ。是非、歌詞と併せてこのエッセイを受け取ってください。 思い出は美化されて残る。時間が過ぎるほど、さらに戻れない日々が愛しくなる。別れた理由が必ずあったはずなのに。 恋に年齢は関係ないし、若い時からたった1つの恋に時間をかけている人はもちろんいるとは思うけれど、10代20代の頃の方が出会いもまだあったし、恋のチャンスもあったように感じる。大人になるほど、出会いが少なかったり、フリーの人が少なかったり、先読みしすぎて行動に出る自分がいなくなったり、新鮮な気持ちがあまりないから心踊らなくなったり、とにかく恋が難しい。新しい恋をしなければ、過去を忘れるのもなかなか難しい。 女性は上書き保存だと言われるけれど、新しい恋をしても消えない恋もある。もちろん上書き保存は正解だとも思う。 もう一度、あの頃のように話ができたら。 もう一度、あの頃のように楽しく会えたら。 もう一度、あの頃のように愛し合えたら。 もう一度、あの頃の気持ちになりたいのだ。 一緒にいた時間を超えるほど、思い出す時間の方が長くなって、なんでもなかった一瞬一瞬が宝物だったことを知る。恋をしていたその時が、こんなにも永遠になるとは。恋は本当に素晴らしいものだなぁと思う。 新しい恋をしていても、あの人の方がよかったとか、あの人ならこうしてくれたとか。比べてしまうと、思い出の中の美化されたその人には誰も敵わないからつらい。美化男を超える人なんかそう出てこない。 ただ、今ならわかる。その時だからよかったのだ。その時の自分、その時の相手、その時の環境、その位置にいたからカチッとハマった。幸せも喜びも感じたし、切なくて辛くもあった。でももしも今同じ状況になっても、きっともう違う。だから昔好きだった人には、あまり会わない方がいい。 忘れられない人がいるというのは切ない。見えない手錠を、ずっとかけられているのだから。「あんなにも誰かを好きになることは、きっともうないと思う」と思いながら生きると、ずっと満たされないのかもしれない。けれど現実を日々受け止めて生きるだけより、思い出の中に浸っている時間のほうが幸せな時もある。だから、あの頃に戻って一人浸れるような思い出がもしもあるのなら、その人は幸せだと思う。 <藤田麻衣子> ◆紹介曲「 手錠 (duet with 平川大輔) 」 作詞:藤田麻衣子 作曲:藤田麻衣子 ◆メジャー6thオリジナルアルバム『忘れられない人』 2021年10月27日発売 <収録曲> 1. 君に会いたくなる夜は(duet with クリス・ハート) 2. 人魚姫 3. 手錠(duet with 平川大輔) 4. きみのあした 5. anniversary 6. いつか 7. 臆病な恋の歌(Album Ver.) 8. プレアデス 9. 雨 10. それでも朝は来る

    2021/11/08

  • 西片梨帆
    期待はしない。でも諦めもしない。
    期待はしない。でも諦めもしない。

    西片梨帆

    期待はしない。でも諦めもしない。

    2021年10月27日に“西片梨帆”が自身初となるフル・アルバム『まどろみのひかり』をリリースしました。今作には、先行配信曲「そのままでいてね」「愛は4年で終わる」を含む珠玉の11曲が収録されております。時にやさしく寄り添い、時に鋭利に迫る歌詞の魅力に加えて、爽快なギターロックや、胸に沁みるミドルテンポ、HIPHOP等、サウンド面でもバラエティに富んだ作品が完成!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“西片梨帆”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第2弾。今作『まどろみのひかり』収録曲から「 なりたい 」「 そのままでいてね 」「 耐えがたいアイロニー 」のセルフライナーノーツを綴ってくださいました。自分の可能性に否定的になってしまうとき、相手に変化を求めてしまうとき、皮肉ばかりの世界が生きにくくなったとき、この歌詞とエッセイが届きますように。 こんにちは。西片梨帆です。アルバム『まどろみのひかり』発売記念に歌ネットさんにて2回目の連載、ありがとうございます。今回は、アルバムの中から、3曲。「なりたい」「そのままでいてね」「耐えがたいアイロニー」のセルフライナーノーツです。よろしくお願いします。     「 なりたい 」   ある人と下北沢の駅で待ち合わせしたとき、その人の髪がふらっと風に揺れて、わたしの肩に触れて、なぜか羨ましくなりました。わたしが髪を伸ばしても、その人にはなれないとは分かっているのに、それから伸ばしてみたり。   去年の秋に一緒に京都へ旅行したとき、紅葉色の葉っぱを指差して、「あの葉っぱ欲しい~」と、その人が呟くと、葉っぱが風にふらっと舞って、手のひらにポツンと落ちたんです。映画の主人公みたいだなと思いました。「それいつまで持ってるの?」と聞くと、「飽きるまでかなぁ」と答えるその人をみて思ったことがあって。   わたしは何に対しても、なれないなと否定的に捉えてしまうことばかりで。だけど、本当に何かを欲しいと望めば、その人の手のひらに葉っぱが落ちたみたいに、ちゃんと欲しい人のもとにやって来るんだと思ったのです。確信したような瞬間でした。   夢なんて 叶えられなくても 花瓶に水をやるだけの 人生で 毎日で わたしは 今 幸福よ   いろんな人が、夢は?目標は?と、ビジョンを聞きたがるけど、大それたものじゃなくても、明日が今日より楽しくなればいい、あの人に会えたらいい。そんな小さな幸せだけで、わたしには充分だと思いました。       「 そのままでいてね 」   相手に変わって欲しいと求めることは、エゴな気がして、そう思うことをやめました。それは、諦めとは違う何かで、前向きではあるけれど、代わりになる考え方をずっと探していて。見つけた言葉が「そのままでいてね」でした。この言葉を相手に伝えるまでにとても長い時間がかかった気がします。   変わってほしいとは思わないから あなたはそのままでいてね   この言葉が、二人の関係にとって、いちばんの愛情表現になればいいと思っています。恋人以外にも、人と人との関わりには色んなことがあると思います。優しいだけで何かを与えてくれるわけではない人もいるし。みんな疲れているし、これ以上傷つかないように過ごしている。   その中で、自分の価値観を押し付けるのではなく、自分が動き出すことでその人たちも後に続くように力を貸してもらえたらいいなと思うようになりました。期待はしない。でも諦めもしない。大人にも、もう子どもにもなれないわたしが見つけた一つの答えです。       「 耐えがたいアイロニー 」   ライブもなく、アルバムも少しずつ延期になっていき、今後の予定が不透明なときを過ごしていた時間。不安に飲まれるまいと、映画や小説をみて、思考を意識的に止めていました。考えると怖くなってしまいそうだったからです。物語は没頭できるし、綺麗だなと思いながらそこに入り込んでも、実体はありません。でも、架空であるということに気づいてしまえば、知らないふりをしていた孤独や不安に向き合わないといけない気がしました。   その中で気づいたのは、世の中は皮肉ばかりだということです。物語の主人公みたく、意思を突き通し、自分の正義を持つこととは反対のことを現実世界では求められているように感じました。生きるのが下手だからこそ、音楽で表現をしていても、人としてのまともさを求められたり。いつか終わる人生なのに、誰かの意見に合わせないといけなかったり…。   そんなときに祖父が亡くなり、ひとりの人生の終わりを知りました。お葬式の帰り道、原宿の竹下通りを通って帰ると、色んな人が過ぎ去っていって、この人たちは同じ時代を生きているけど、みんな、いつか自分を終えてしまうということは一緒なんだと思うと、どうしようもできない無念さを感じました。   たぶん、わたしがわたしを終えたあとも、何も特別なことはなく、普通の“ある日”なのでしょう。主人公とは違うところは、いつかは人生が終わることなのです。その考えに行き着いたとき「皮肉ばかりならせめて、好きなように過ごしたい」と、そう思いました。   なんでもない日にそっちへ行くね my mom   それをうたった詩です。 <西片梨帆> ◆紹介曲「 なりたい 」 作詞:西片梨帆 作曲:西片梨帆 「 そのままでいてね 」 作詞:西片梨帆 作曲:西片梨帆 「 耐えがたいアイロニー 」 作詞:西片梨帆 作曲:西片梨帆 ◆フルアルバム『まどろみのひかり』 2021年10月27日発売 COCB-54327 ¥3,300(税込) <収録曲> 1. まちのなか 2. 白昼夢 3. ゆるゆる 4. なりたい 5. そのままでいてね 6. 水槽の脳 7. 耐えがたいアイロニー 8. まどろみのひかり 9. 愛は4年で終わる 10. 夜を捧げる 11. 桜上水で

    2021/11/05

  • GARNiDELiA
    守られてばかりじゃいられない!
    守られてばかりじゃいられない!

    GARNiDELiA

    守られてばかりじゃいられない!

    2021年11月17日に“GARNiDELiA(ガルニデリア)”がニューアルバム『Duality Code』をリリース!今作は“Duality=二元性”と名付けられたとおり、改めてふたりの才能と信念が形成された、12年目の口火を切る作品となっております。TVアニメ『大正オトメ御伽話』OPテーマ「オトメの心得」や、ドラマ『どうせもう逃げられない』OP主題歌「春がきたよ」ほか全12曲が収録。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った““GARNiDELiA”のMARiAによる歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第1弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 オトメの心得 」のお話です。ひとを愛するときのオトメの気持ちとは…。是非、歌詞とあわせてお楽しみください! 初めましての方もそうでない方も 見てくださってありがとうございます。 GARNiDELiA MARiAです。 なんとも読みづらく噛みそうなユニット名ですが ガルニデと略して 呼んでいただけたらうれしいです。     さて、結成から12年目を迎えた私たちの 移籍後第一弾のNewアルバムが 11月17日にリリースされます。 そのアルバムの中から 3曲の歌詞についてお話させていただきます。     楽曲とあわせて たのしんでいただければ幸いです。       「オトメの心得」     2021年10月から放送スタートした テレビアニメ『大正オトメお伽話』の OPテーマとして書き下ろした曲である。     GARNiDELiAにとって 約2年ぶりくらいの アニメとのコラボレーション作品。 お話をいただいたとき、久しぶりに 作品への主題歌を制作することに胸が躍った。     ただ、私たちが書いてきた、歌ってきたアニメソングはいつも戦っていた。 夢や希望を追いかけ、傷だらけになりながら世間に抗う。そんな歌。     今回のアニメは 大正時代を舞台に、 引き籠もりのペシミスト・珠彦と、 彼の元に嫁いできた少女・夕月の恋愛模様、 そしてその2人に巻き込まれていく 周囲の人々の人間ドラマを描いた作品。     そんな作品の主題歌ということで 大切な愛する人を想う少女、オトメの気持ちを かいてほしいというテーマをいただいた。     まず恋愛ものの主題歌として 曲を書かせていただいたことのない私たち。     GARNiDELiAの曲として、 どう落とし込んでいけばいいのか ちょっぴり頭を悩ませたのは正直なお話。     私がアニメや映像作品への 主題歌を書かせていただくときは 必ず台本や原作があれば みっちり読み込み、その世界にどっぷりつかる。   私を主人公を重ね合わせ、 いや、むしろ私が主人公だ! というつもりでその世界に入り切る。     主人公は こんな食べ物が好きで、嫌いな食べ物はこれで、 どんなお洋服が好きで、どんな喋り方で、 どんなことで泣いて、どんなことで怒って、 どんなことで幸せになって、満たされるのか。     いろんなもの一旦吸収して その目線にたってみる。     そこから   この時こう思ったから きっとこのセリフを言ったんだろうな。 あ、でも私だったら こう言ってたかもしれないな。 この主人公は自分の気持ちを 曲げられないところが私と一緒だなぁ。     なんて、私と似ているところや共通点を探し、 自分の気持ちを整えて テーマを決めることから取り掛かる。     なんだかお芝居をしているような感覚に近い気がする。     『大正オトメ御伽噺』の主題歌なのだから テーマはずばり、恋するオトメ。 これしかない。 タイトルにも絶対「オトメ」という キーワードは入れたい!安直だけど。笑 でもやっぱりこれしかない。 迷わずテーマも決まったことで 始まった歌詞制作。     ヒロインの少女・夕月は 捻くれ者の珠彦の嫌味や弱いところまで まるっと全て大丈夫と包み込める強さを持っていた。     そもそもお金や親、 時代の都合で決められた結婚。 それでも笑顔を絶やさず、 ヒトの良いところに目を向け どんなに突き放されようが、 そんなのお構いなし。 してもらうことより、 自分が何をそのヒトにできるか そんなことを本気で、 見返りも求めずできてしまう夕月は 眩しくて、憧れるほど強い女の子だと思った。     私もこうなりたい、こうでありたい、そう思った。     でもそんな私も含めて 具合はヒトそれぞれかもしれないけれど、 女の子って恋するとすごく強い。     好きな人に笑ってもらえた。 好きな人が美味しいって言ってくれた。 好きな人と会えるから。 好きな人に好きって言ってもらいたいから。 好きな人を想ったら。     それだけで行動力が普段の100倍くらい。 どんなに大変な状況だってがんばれちゃう。     結ばれて想いが通じ合えたなら 毎日薔薇色。幸せが止まらない。     この人とずっと一緒にいたい。 そのためなら何だってがんばれちゃう。 そしてその先には この人を一番そばで支えたい。 この人を幸せにしたい。 がある。     幸せにしてほしい!じゃなくて 幸せにしたい!!!! が 愛なんじゃないかな... なんてここ最近考えたりしていたこともあり 夕月ちゃんの珠彦くんを想う気持ちとリンクさせ 私なりに出した オトメであるからには。という答え。     守られてばかりじゃいられない。 時に強く逞しく、清らかに、健やかに、 真っ直ぐに、でもしたたかに、しなやかに。 それが私なりの「オトメの心得」 <GARNiDELiA・MARiA> ◆紹介曲「 オトメの心得 」 作詞:メイリア 作曲:toku

    2021/11/04

  • the shes gone
    コロナ禍じゃなかったらこの作業から逃げていたかも。
    コロナ禍じゃなかったらこの作業から逃げていたかも。

    the shes gone

    コロナ禍じゃなかったらこの作業から逃げていたかも。

    2021年10月20日に“the shes gone”が1stフルアルバム『SINCE』をリリースしました。今作は、YouTube再生回数1500万回を突破している代表曲「想いあい」やシングルとして発売された新曲「ラベンダー」や先行配信曲「線香花火」などを含む、全10曲収録となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“the shes gone”の兼丸(Vo.Gt.)による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回が最終回です。綴っていただいたのは『2020年のコロナ禍に入ってから作詞で意識するようになったこと』について。そして、コロナ禍だからこそ生まれた 「 春の中に 」と 「 Make my day 」のお話です。是非、歌詞と併せてお楽しみくださいませ。 さあ、ついに この コラムも最終回。   11月に差し掛かってそろそろ冬に近づいてくるのかな? なんてところでシズゴ初の冬の曲「 ディセンバーフール 」についてお話しようと思ったけど、あれはもう言いたいことは歌詞に書いてある、見てもらったまんまなので、補足も何もないです!はい!   寒くなってから聴くと堪らないんだよね。 余計に寒さを感じる、、   ということでラスト第3回は『2020年のコロナ禍に入ってから作詞で意識するようになったこと』をテーマに話していきたいと思います。   それは   “向き合うこと”     2020年からコロナ禍になって、ライブも、人と会うことも無くなっていたけど、曲は作れるということで3rd mini album『FACE』の制作をしていました。外には出れないから、部屋にいることが増えてました。制作をしていると本当に自分との戦いというか、“自分が言いたいことはなんだろう?”って自己を見つめる時間が増えていました。   そんな中、制作していたのが「 春の中に 」。   元々、コロナに関係なく書く予定だったんだけど、この曲でやりたかったのは“目に見えない誰かを肯定する”こと。   共感ではなく、分かるよって理解してあげることが自分に出来ることなんじゃないかなと思って、“季節に関わらず訪れる始まりや挑戦、それに向き合った時に気付く自らの未熟さや不安、悩み”=“春”と捉えて書き進めていきました(たしか)。   お分かりの通り難しいことになっちゃって、あまりにも悩みすぎて、硬い頭になり、これじゃダメだ~って繰り返した結果、今リリースされている楽曲の中で作詞に1番時間が掛かりました(笑)。    何が時間かかるって、明確に“この人に向けて!”ってことじゃないから尚更、誰かを肯定してあげられる言葉って適当じゃいけないと思うし、他人事では書きたくないし、だけど“頑張れ!大丈夫!”とは言い切れなくて。   加えて、こういう歌詞を書いている際に生じるのは、自分のことも肯定してあげる作業。   書き進めてる中で出てきた歌詞に対する“これでいいのか、、?”っていう疑問に対して、“その言葉で大丈夫だよ!”ってどこかで自分を肯定してあげる。自分自身に向き合う作業。     これが時間かかるんだよね。     「 Make my day 」も1ヶ月半くらいかかったかな。シズゴ、リニューアルってわけではないけど、自分たちの新たな面と、自分たちの可能性を信じてみたくて。っていうか、こういう曲ずっとやりたかった!   ポップな楽曲だけど、ちゃんと自分が思うバンドを感じられるアレンジが出来たし、歌詞は「春の中に」で向き合う作業の経験があったからこそ、少し遊びも入れてあげれたしね!物理的な距離的な近さではなく、心の近いところに直接届けるようなね。   この2曲に関しては、こんなに時間かけて作ったんだよ!えっへん!ってことではなく、何かに頑張れる自分がいたことがとてつもなく嬉しかった。   大人って言われる年齢になってくると、子どもの時より妥協点や目の逸らし方を覚えて、何か1つのことに努めることが難しくなってくるから。   何かに頑張れる自分に気付けたことが嬉しかった。 “兼丸!やればできるじゃない!”って。   難産であればあるほど完成がとてつもなく嬉しい。無駄だと思っていた時間がそうじゃなくなる瞬間。悩んだ時間が報われる瞬間というか。何にも変え難い喜びがある。これだから音楽はまったく。あれ、僕はドMなのかな。   ということで“向き合う”っていうメンタル的な部分もあるけど、そんな過程があったお陰で作れた2曲でした。コロナ禍じゃなかったらこの作業から逃げていたかも。「春の中に」も「Make my day」も、2曲とも生まれてなかったかも。そういうタイミングだったのかな。   さて、3回に渡って1st full album『SINCE』収録曲の制作過程や、作詞の話をしてきました。いかがでしたでしょうか? ここまでディープに話したのは初めてかも。コラムを通して、より楽曲を愛してもらえたらいいなぁ。全てはそこに繋がってくれたら何でも良いや。   3回とも読んでくれた方はありがとうございました。   『SINCE』よろしくね。 それでは、ライブハウスでお待ちしてます。   またね。 <the shes gone・兼丸> ◆紹介曲 「 ディセンバーフール 」 作詞:兼丸 作曲:兼丸 「 春の中に 」 作詞:兼丸 作曲:兼丸 「 Make my day 」 作詞:兼丸 作曲:兼丸 ◆1st フルアルバム『SINCE』 2021年10月20日発売 <収録曲> 1.Make my day 2.ラベンダー 3.想いあい 4.ガールフレンド 5.春の中に 6.ふたりのうた 7.シーサイドテイル 8.線香花火 9.ディセンバーフール 10.Ask him.

    2021/11/02

  • 三阪咲
    「My Type」は、ズバリ、SNSでの出逢い!
    「My Type」は、ズバリ、SNSでの出逢い!

    三阪咲

    「My Type」は、ズバリ、SNSでの出逢い!

    2021年11月1日に“三阪咲”が4曲入り音源『I am ME』でメジャーデビュー!今作は「私らしく“今、歌いたい楽曲”を届けたい」というコンセプトのもと制作。タイトルは「私は私」という意味で、移り変わりの激しい時代の中でもジャンルレスかつ、自由に歌い、自由に音楽を楽しむ彼女のこれからを示す音源になっております。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“三阪咲”による歌詞エッセイを3回に渡りお届け。今回はその第1弾です。綴っていただいたのは、今作『I am ME』で大事にしたかったこと。そしてEPの入り口を飾る収録曲「 My Type 」についてのお話です。是非、歌詞と併せてお楽しみください。 こんにちは、三阪咲です!   大阪出身、好きな食べ物はうどんとえんがわです(笑)!   この度、私、三阪咲は 11月1日にメジャーデビューEP『I am ME』を デジタルリリースしますっ!   全4曲入りのEPで 今、私が歌いたい曲、届けたい曲が ぎゅっとつまった作品ができあがりました!   今回はこの『I am ME』について!   1曲目に収録されている 「 My Type 」についてお話しようと思います!     まずはEP自体のお話から。   今回のEPで大事にしたかったことは シンプルに自分がかっこいいと思う曲をつくること。   そのために何が必要か スタッフさん達と話し合いを重ねていく中で 「三阪、英語で歌ってるときの響きいいよね」 という話をしてくださり 今回はEPを通して 「英語を織り交ぜた歌詞」にしたいと思ったんです!   元々私は洋楽が大好きで、 普段よく聴いていたりもしますし、 エド・シーランさんなどの洋楽カバーもやっていたので 英語で歌うことに挑戦することを決めました!   三阪咲の原点にたちかえって シンガーとして、ガツン!とかっこいい曲を歌いたい!   そんな想いで 『I am ME』の制作はスタートしたのでした!     ここで1曲目に収録されている「 My Type 」について!   この曲はサビの ♪type type type♪ の繰り返しが印象的で、カッコいいんだけど かわいさもある曲です!     実は今回 作詞家さんに歌詞をお願いするにあたって (英語詞がまだ書けず…英語の勉強がんばりマス!) それぞれの曲の元ネタ、というか、アイデアは 自分から出させて頂きました!    「My Type」は、ズバリ、SNSでの出逢い!   今、SNSで誰かと出逢ったり、恋に落ちたり すごくSNSが身近にあると思うんです。     恋する女の子の気持ちって ずっと前から変わらないんだけど そのきっかけとかって 時代によって変わるんじゃないかな、と。     なので歌詞にInstagramとか、DMとか 具体的な言葉を入れてもらいました!     是非インスタ見ながら聴いて頂けると嬉しいです!   いえ、いつでも聴いてください(笑)     それでは今日はここまで!     三阪咲でした! <三阪咲> ◆紹介曲「 My Type 」 作詞:Mayu Wakisaka 作曲:Dawn Elektra・Sam Hocking・Josh Green・Ryan Griggs・Willie Weeks

    2021/11/01

  • 西片梨帆
    わたしは自分に愛をあげられたことがないです。
    わたしは自分に愛をあげられたことがないです。

    西片梨帆

    わたしは自分に愛をあげられたことがないです。

    2021年10月27日に“西片梨帆”が自身初となるフル・アルバム『まどろみのひかり』をリリースしました。今作には、先行配信曲「そのままでいてね」「愛は4年で終わる」を含む珠玉の11曲が収録されております。時にやさしく寄り添い、時に鋭利に迫る歌詞の魅力に加えて、爽快なギターロックや、胸に沁みるミドルテンポ、HIPHOP等、サウンド面でもバラエティに富んだ作品が完成!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“西片梨帆”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第1弾。今作『まどろみのひかり』収録曲から「 まちのなか 」「 白昼夢 」「 ゆるゆる 」のセルフライナーノーツを綴ってくださいました。すこし疲れてしまっている方へ、自分に自信が持てない方へ、なかなか前向きになれない方へ、この歌詞とエッセイが届きますように。 こんにちは。西片梨帆です。10月27日に『まどろみのひかり』というアルバムがリリースされました。ぜひ聞いてほしいです。今回は、3曲分のセルフライナーノーツを公開します。よろしくお願いします。 「 まちのなか 」 同い年の友人が就職をして、私は音楽を選び、2年が過ぎました。向き合うことは違えど、悩みながらも進んでいることは同じです。一人の友人と久しぶりに再会した日、最近聴いている音楽の話になりました。彼女は「仕事で疲れているから、この頃は言葉が入ってこないインストミュージックを聴いて日々癒されている」と言いました。音楽を作る上で、何よりも言葉を大切にしていたわたしはすごく驚きました。 ただ、このアルバムは「今までやったことないことをやってみよう」と作り始めたので、日々にすこし疲れてしまっている人でも気軽に聴けるような曲をひとつ作ろうと思いました。これまでそういう音楽を作ったことがなかったのですが、大切な人のためになら作りたいと初めて思ったのです。あまり言葉に意味を加えたり、書き直したりしませんでした。自転車に乗っているときに思いついた曲だったので、軽やかで前向きになれる曲だと思います。 東京に引っ越してきてから、いろんな場所を自転車で走ることが好きで、昔、家族と車で行っていた場所や、駅とは違った景色にひとりで行ってみて、思い返します。まちのなかでは決まって、ひとりで青色の建物や、光、空を見つける遊びをしていて、どこまでも走って行けるように思えて、いろんなことがどうでもよくなるのです。 あなたを乗り越える 一人の時間になると思い出してたあなたのことも、なんだか愛しく思えるのでした。 「 白昼夢 」 お守りみたいな言葉って、ほんとうにあると思っていて。 大切な人が何気無く言ってくれた一言。 歳を重ねるにつれて、本当の言葉で話せる機会が少なくなりました。説明をするように会話をして、相手の価値観に合わせ、声色を伺って話す言葉は、わたしにとって捨てたいものでした。それでも、出会う人の中にときどき、パズルのピースみたく何かがはまって、“この人の中にわたしがいる”と感じられる瞬間はとても幸せで。“わかるよ”その4文字だけで浄化されていくようで、全てが大丈夫だと思えました。 そう思う人には決まって好かれたいと思うのだけど、好かれたいと思えば思うほど上手くいかなくて、そのままのわたしでいたほうがよかったんだと、今になって思います。 美しさを見てもらいたいけど レプリカで空っぽだってこと 見透かさないでね わたしは自分に愛をあげられたことがないです。自信がない。誰かを大切に思うと、相手に対しても「自分を大切に思って欲しい」と思いながらも、私を知ってもらうことは怖いことでした。見せかけの飾りはたくさん持っていても、核心に触れられたときに、“空っぽだな、この人”と思われることが怖くて。ついつい嘘をついてしまいそうになります。わたしが好きになる人だからそんなふうにはきっと思わないのに、自分が自分をまだ信じてあげられないから、この詩が出てきたのかなと思います。 「 ゆるゆる 」 ある人にずっと憧れていました。カメラをいつも持ち歩いていて、誰かと群れたりはしないけど、自然と周りに人が集まってくるような不思議な人でした。わたしも、一人が好きだけれど、どこかで“だれも好きになってくれないだろう”と思うから一人でいるのであって。その人がわたしと違うところは、自分の前向きな意思で一人でいるところでした。 当時は、その人に勝手な憧れを抱いたせいで、うまくおしゃべりができませんでした。だけど、2年が経ち、表参道のあるカフェで再会した時、驚くほど会話が弾み、それはほんとうに幸せな時間でした。共通の友人と少し距離を置いている話をすると、「いつかそうしてよかったって、お互いに分かる日が来るよ」と言う姿を見て、私がどうしてこの人に憧れていたかがはっきりと分かりました。誰かを否定することなく、想像力をもって話をしてくれる人だから、好きになったんだなと思いました。隣にその人が座っていて、コーヒーを飲んでいる、それだけでこんなに嬉しい。そんな人に出会えたことがただ大切でした。 帰り道は、2駅ぶん歩いて、いろんな話をしました。昔、共通の友人とお酒を飲んだ話。今、目指しているお仕事の話。寒くと暑くもない秋ごろで、夜風を感じながら、ふたりの気持ちが共鳴するとはこういうことなのかなと思いました。改札で別れた後も、嬉しくてスキップしそうになったり、珍しく浮かれている自分に驚きながら、あの人みたいにわたしも想像力を持った人になりたいと思いました。前向きでいたいと思いました。 私利私欲や自己中な人ばかりだと 勝手に決め付けてたのは わたしだったんだね 否定的なことに目を向けたっていいけれど、うしろだけじゃなくて、前にも、幸せは転がっているよ、だからイージーに生きてみようよ。そんな思い出のおかげでしばらく一人でも幸せな時間を過ごして、月を見ながら、今まで持ったことのなかった遊び心をもって、ゆる~く、だけど、大きな変化をくれた曲です。 <西片梨帆> ◆紹介曲「 まちのなか 」 作詞:西片梨帆 作曲:西片梨帆 ◆紹介曲「 白昼夢 」 作詞:西片梨帆 作曲:西片梨帆 ◆紹介曲「 ゆるゆる 」 作詞:西片梨帆 作曲:西片梨帆 ◆フルアルバム『まどろみのひかり』 2021年10月27日発売 COCB-54327 ¥3,300(税込) <収録曲> 1. まちのなか 2. 白昼夢 3. ゆるゆる 4. なりたい 5. そのままでいてね 6. 水槽の脳 7. 耐えがたいアイロニー 8. まどろみのひかり 9. 愛は4年で終わる 10. 夜を捧げる 11. 桜上水で

    2021/10/29

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