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  • 柴田聡子
    このところ頭から離れなかった言葉がある。
    このところ頭から離れなかった言葉がある。

    柴田聡子

    このところ頭から離れなかった言葉がある。

     2022年5月25日に“柴田聡子”が、ニューアルバム『ぼちぼち銀河』をリリースしました。今年は、デビューアルバム『しばたさとこ島』リリースから10年のアニバーサリー・イヤー。演奏には“柴田聡子inFIRE”として共に活動するイトケン、かわいしのぶ、岡田拓郎を中心に、Kan Sano、谷口雄、須原杏、鈴木広志が参加。レコーディングとミックスは宮﨑洋一、マスタリングは風間萌が担当しております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“柴田聡子”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、このアルバムにも通ずる、最近ずっと頭から離れなかったとある言葉についてのお話。長年の悩みの先で出会った、その言葉とは…。 あと3日でニューアルバム『ぼちぼち銀河』がリリースされるというタイミングでこの文章を書いている。いきなりですが、このところ頭から離れなかった言葉がある。それは「不定愁訴」。   中学三年生、急に息苦しさに襲われ病院を受診したが特に原因が見当たらず、とりあえず気管を広げる薬をもらい苦しい苦しいと訴えながら過ごし、いつの間にか消えていったあの時から今まで、こういった自分だけにしか分からない症状があるけど体に異常は無いということがなんでだかとても多かった。   息苦しい、立っていると足が痺れてくる、突然微熱が出る、など症状はいろいろある。調べても調べても悪いところがないという経験から、きっとストレスや疲れが原因なんだろうな、しかし行き過ぎたストレスや疲れを感じるほど特段辛いことはしていない、むしろそれでいてストレスが原因なんて言われるとなんか情けねえ、と更に悩みを増やす毎日。   とはいえ適度なストレスが無いと人間やっていけない気もする。そうも聞く。そもそもストレスってなんじゃい、と身も蓋もない疑問に苛まれつつ、仕方がないからとりあえずストレスに全部背負わせて痛い苦しいなどをやり過ごしている中でさらなる追い討ちだったのが、めちゃくちゃ楽しい毎日なのに首と肩がめちゃくちゃ痛い、などの幸福の中の痛みや息苦しさだった。大好きな友人との食事や楽しい作業の後だっていうのになんなんだよ!   一体いつまでこうなのか。ストレスも猫背も巻き肩もパソコンも聞き飽きたよ。長いことこうしてきたから、回復するのに長い時間かかることも十分承知。だけど、その長い時間呪いのように唱えられる、目に入る言葉としてストレス・猫背・巻き肩・パソコンあたりは何故か自分には耐え難い。   そんなこんなで最近は、新たに首から背中へかけての意味不明かつ新種類のビキッとこわばるような痛みが頻発するようになり、こりゃもうどうにかしないといかん、とまずはインターネットでどこの病院に行こうかなと調べていたところ「不定愁訴」という言葉に出会った。   不定愁訴…。そこから、首を反らして痛む度に「不定愁訴…」、朝一番に「不定愁訴…」、冷蔵庫を開けたら「不定愁訴…」、電車を降りて「不定愁訴…」、という具合にあらゆる行動のふとした瞬間に「不定愁訴…」と心の中で呟くようになった。   とにかく「不定愁訴」という言葉が気になって仕方が無い。トトートート、というリズムのためなのか。ストレス・猫背・巻き肩・パソコンあたりの言葉に周りを取り囲まれ黒魔術の儀式を執り行われていた時とは違いすんなりと受け入れられる。受け入れてもらっている感覚もある。   そうしていたら、首と背中の痛みが段々と無くなってきた。ぴったりの名前を見つけて安心したのか。名付けようとしてくれる人の頑張りにはいつも救われる。すごく大変な道のりだと思う。言葉だけでこうも違うのかと驚き、自分の簡単さに呆れもする。もしかしたら、知人に勧められて飲み始めた養命酒のせいかもしれない。   今回のアルバムにも、こういった日々の出来事から出発したと思われる詞が歌われている曲が多く収録されています。日々と言っても日常とは違うものになっていると思います。メロディーやリズムも気持ち良く探りました。ニューアルバム、是非聴いて下さい! <柴田聡子> ◆6th album『ぼちぼち銀河』 2022年5月25日発売 DDCB-12118 ¥3000+税 https://ssm.lnk.to/BochiBochiGalaxy   <収録曲> 01. ようこそ 02. 雑感 03. MSG 04. 旅行 05. サイレント・ホーリー・マッドネス・オールナイト 06. 南国調絨毯 07. ジャケット 08. 夕日 09. ぼちぼち銀河 10. 24秒 11. n,d,n,n,n

    2022/06/02

  • Luby Sparks
    地味なタイプの音楽家。
    地味なタイプの音楽家。

    Luby Sparks

    地味なタイプの音楽家。

     2022年5月11日に“Luby Sparks”が4年ぶりのニューアルバム『Search + Destroy』をリリースしました。今作はUKのAndy Savoursを共同プロデューサーに迎え、2021年の1年をかけてじっくり制作。曲作りもメンバー全員で行いました。先行シングル「One Last Girl」「Honey」などを含む全10曲が収録されております。また、6月4日(土)にはバンド初のワンマン・ライブ『Search + Destroy Live』を東京・渋谷WWW Xにて開催!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Luby Sparks”のベーシスト/ボーカル・Natsuki Katoによる歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、自身の作曲・作詞プロセスについてのお話です。どのように楽曲の欠片が生まれ、そして育っていくのか、その過程を明かしてくださいました。ぜひ、今作の歌詞と併せてお楽しみください。 歌詞を書くことは苦しい。僕はアコギ片手に弾き語り、公園で鳥のさえずりを聴いてメロディーを思い浮かべ、タバコ吸いながら一枚の紙にペンを走らせ思いのままに歌詞を綴る、そんなボブ・ディラン(あくまでイメージ)みたいな天才タイプの音楽家ではない。僕の作曲・作詞プロセスは至って地味だ。   こんな曲が書きたいと思う曲たちをひたすら聴き込み、一人部屋に籠もってPCの前でLogicのプロジェクトにトラックをいくつも録音、数日かけて完成させた勢いのまま深夜のテンションでメンバーへデモをシェアするも、反応の薄さにしょぼくれながら翌朝冷静に聴き直して大口を後悔しながら手直し。   バックトラックがほぼ完璧に仕上がったところで次にメロディー作り。オケを何度も流しながら、文章になってない“何か英語風の言語”でメロディーを何パターンか上乗せし、「これだ!」となるものが出た時にやっと歌詞の創作へ移ることが出来る。   そう、PC上にWordを立ち上げ歌詞を書く頃にはもうその楽曲はほぼ完成していて息をしているのだ。でもそれ自身が持つストーリーを語るための言葉がない。だから詞を与える。僕にとって作詞とは最後の仕上げ作業。水槽も魚も揃っている、あとは水を入れるだけといったところであろうか。   しかしあと一歩で一つの作品が出来上がるのにその一歩がとてつもなく大きい。そんな歯痒さが自分を苦しめる。さらに、英語話者ではないが、「源流を辿れば英語圏で生まれたロックという音楽には英語の語感が一番合う」という信念のもと英語で歌詞を書くことを決めているために、英和辞典を立ち上げ入れ込みたい単語とそれに母音が近い単語を探し、韻を踏むことと意味を紐付けして物語を紡いでいく、とてつもなく地味な作詞スタイルなのだ。   そんな苦しみも詞が完成した暁にはたちまち消え去る。無口だった楽曲が歌詞を得てストーリーを語り出すあの瞬間の喜びは何にも変えがたい。創作過程はドラマチックでも華やかでもないし、ノーベル文学賞も取れない。けれどきっと僕は地道な作業を経た先で達成感を得る、そういうタイプの音楽家なのだろう。水を得た魚は美しい。その姿を見るために何度でも苦しみながら曲を書き詞を書くのだ。   今日もまたWordの目の前で英和辞典サイト片手に、果てしない白を広げる名も無き文書1と向き合う。 <Luby Sparks・Natsuki Kato> ◆2ndアルバム『Search + Destroy』 2022年5月11日発売   <収録曲> 01. Start Again 02. Depression 03. Honey 04. Callin’ You 05. Crushing 06. Lovebites 07. Don’t Own Me 08. Closer 09. One Last Girl 10. Search + Destroy

    2022/06/01

  • Miyuu
    意味のないことなんて、何一つないから。
    意味のないことなんて、何一つないから。

    Miyuu

    意味のないことなんて、何一つないから。

     2022年5月11日に“Miyuu”が、初の音源付書籍『30DAYS VAN LIFE~Trip on Music~』をリリース!自然と旅を愛するシンガーソングライター・Miyuuは昨年、クラウドファンディングサービスにて、音楽×旅エッセイ出版プロジェクトを実施し、目標金額128%達成。そこで集めた資金を基に、自身が運転し30日間、北関東から九州を巡る旅をしました。書籍では、旅先で出会った人へのインタビューやVAN LIFE食のレシピ、フィールドレコーディングで制作した新曲「slowly mellow」音源の裏側まで大公開。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“Miyuu”による歌詞エッセイをお届け。自身初の音源付書籍『30DAYS VAN LIFE~Trip on Music~』をリリースするに至るまでの不安や葛藤、気づき、意志を明かしてくださいました。ぜひ、作品と併せて想いを受け取ってください。 5月11日に、「音源書籍」を私自身初の全国出版いたしました。 タイトルは『30DAYS VAN LIFE -Trip on Music-』 30日間の車中泊旅を記した本。   この30DAYS VAN LIFEは、エッセイ本でもあり、旅ガイド本でもあり、フォトブックでもあり、歌詞カードでもあり…。本に載せているQRコードから、旅中に訪れた場所でレコーディングした楽曲3曲が聞くことができたりもします。どのジャンルの棚に置かれるかは、各本屋さんによって違うみたい。   私は、まさにそんな本を作りたかった。   シンガーソングライターとして、avexにマネジメントしていただいて、5年目。YouTuberになるオーディションがきっかけだった。   当時は、観光学を専攻していた大学生で、海外・国内問わず、旅行に行くのが好きだった。都会に住んでいたからこそ、自然の多い場所に癒しを求めていたんだと思う。旅先でVANLIFEという世界中のバンライファーのバイブルである本に出会い、車に住む夢を持った。   ラジオや、雑誌のインタビューでは、ことあるごとに、「車に住むのが夢です!」と話していた。そのくせ、この歳になるまで運転免許すら持っていなかった。   そんな私に変化をもたらしたのは、まさしくコロナ禍だった。   誰もが経験したことのない状況の中、予定していたワンマンライブが中止、レコーディングも延期。TVでは毎日悲しいニュースが報道されて、街のお店は、どこも開いていない。逃げ場がなかった。きっとみんなそうだったと思う。   日に日に心はどんよりしていく。ギターを弾くことに意味なんて考えていなかったのに、ギター弾くことも歌うこともなんの意味があるの? 音楽活動はもうできなくなるかも、と思ってしまっていた。   そんな日々の中、TVでは有名人の訃報がトップニュースとして取り沙汰されていた。すごく苦しくなった。毎日何が起こるか分からない。誰がいなくなるのかわからない。ただ祈ることしかできない。そんな自分の無力さを感じ、毎日が過ぎていく。そんな自分に区切りをつけようと思って書いた曲が 「 step it(pray) 」 。   この曲を作って、なんだか心が軽くなった。   それと同時に、時間って、“人生”って、有限なんだ、ということを突きつけられた。 やりたいこと、いつまでも夢のままにしてたら、いつするの? ありがとうと言いたい人に、今、言わなきゃ、いつ言うの? 愛してると伝えたい人に伝えなきゃ、いつ伝えるの?   失敗したって、やることに意味がある。 したいことをできない理由より、したいことをできる理由を探したい。   コロナ禍だからこそ、できることを、したいことを、今しなくていつするの?! すぐさま、免許を取りに行って、キャンピングカーを買うのが無理なら、どうにか手配できないかと、プレゼン資料を持って色々な場所へ交渉しに行った。   時間がないとか、お金がないとか、私はこうだから、シンガーソングライターだから。とか、自分に縛りを課しているのは、周りじゃない。自分自身なんだ、と気づいた。最初は、車中泊すんの?!と驚いていた会社の人も周りの人たちも気づけば、どうやったらできるか、一緒に考えてくれた。本当に心強かった。感謝しても仕切れない。   そして、車中泊旅を実現させてもらい、今まで年に一度CDアルバムという形でリリースさせてもらっていた作品も、CDという形ではなく「書籍出版」という初めてのトライをさせてもらった。   本の中に、30日間の車中泊にトライすることによって、生まれたすべての記録。音も、見た景色も、感情も、ありったけの自分を詰め込んだ。   旅中、困難もたくさんあったけど、それを含めて、新しいチャレンジをすることは、最高なことだった。私にとって、この旅が人生を変えるきっかけになったことは間違いありません。   本の最後に歌っている、 「 staying natural 」 は、旅の最後の日に、教会でレコーディングした曲。   「意味のないことなんて何一つないから。」   もし本屋さんで手にとってもらえた時には、この私の体験が、その人の日常に少しでも、きっかけをもたらせますように。 < Miyuu> ◆紹介曲「 step it(pray) 」 作詞:Miyuu 作曲:Miyuu ◆紹介曲「 staying natural 」 作詞:Miyuu 作曲:Miyuu

    2022/05/31

  • 足立佳奈
    幸せになるゲーム。
    幸せになるゲーム。

    足立佳奈

    幸せになるゲーム。

     2021年11月に約1年9か月ぶりとなるオリジナルアルバム『あなたがいて』をリリースした“足立佳奈”が、2022年8月でデビュー5周年を迎えます!そのアニバーサリーを迎えるにあたり、毎月の連続配信リリースを行うことを発表。第一弾として4月8日に「オーマイガール」を、第二弾として、5月20日(金)に「Me」を配信リリースしました。    さて、今日のうたコラムでは、そんなアニバーサリーイヤーを記念して、5月~12月に毎月“足立佳奈”による歌詞エッセイをお届けいたします!今回は第1弾。綴っていただいたのは、新曲「 Me 」にまつわるお話です。ある日、突然、自身の身体に起こった悲劇。その“動けない”日々のなか、考えたこと、気づいたこととは…。 あ、動けなくなった。   なんか笑っちゃう。 でも笑うと痛い。 なにこれ、最悪。 金縛りとかじゃない、 魔女の一撃ってやつ。 まさか自分に起こるとは、、、   すぐ治ると思ってたけど これがまぁ、治らない。 少し顔の角度を変えるだけで「けぇ!」って叫びたくなる感じ。 当然起きあがれないから、 何するにも誰かのサポートが必要で。 自分で食べることもできない。 なのにお腹は空く、、、 人間ってやつは。 不甲斐ない。   そうは言ってもなってしまったのだから、仕方ない! 落ち込んでも治るわけでもないし! ポジティブにいこ!   映画は見放題! 一日中寝放題! 誰かに頼り放題!   ははっ。   なんかワクワクしてきた。 考えを変えるだけで、 楽しくなってきたかも。   片っ端から、アニメをみて、韓ドラをみよう。 誰にも怒られないし、いっぱい寝よう。 食べたいものは友達に買ってきてもらおう。 それから味噌汁作ってもらおう。 あ、ついでに洗濯してもらおう。 幸せだぁ。     それから一週間が過ぎた。   いまだに私は動けないでいる。   アニメも韓ドラも見飽きた。 寝るのも飽きた。 友達に頼むの申し訳なくなってきた。   情報が簡単に得られる世の中、 携帯ひらく度に焦る気持ちがつのる。 ポジティブではいられなくなった。   何してんだろうなぁ。 みんなはこの瞬間も前に進んでいるのに。 私はずっと白い天井をみてるだけ。 天井ってこんな模様だったんだぁ。 なんて。   そんな時、ある人の言葉が頭に浮かんだ。 「人生は幸せになるゲーム」   私の幸せってなんだろう。 よく分かんないけど笑ってたいな。 かっこよく生きたいな。 また天井の模様を見つめる。     このままでいいのかなって思う自分とか、 変わりたい、もっとこうなりたいって思う自分って、、、   え、これってもう前に進んでるじゃん?? 幸せじゃん!?かっこいいじゃん!! てね。   無理矢理かもしれないけど、 そう思えば、今は何でも出来る気がする。   根っからのポジティブじゃないから、 また落ち込むこともあると思うけど、 ポジティブ続けよー。   幸せになるゲームか。 生涯旅行だ。   <足立佳奈> ◆紹介曲「 Me 」 作詞:足立佳奈 作曲:足立佳奈

    2022/05/30

  • ウソツキ
    もし、この世に運命の人なる者がいるなら。
    もし、この世に運命の人なる者がいるなら。

    ウソツキ

    もし、この世に運命の人なる者がいるなら。

     2022年4月20日に“ウソツキ”がデジタルシングル「x分の1」をリリースしました。他愛のない日々の中で、他愛のない出来事をあと何回できるか…。いつか終わりが来てしまうから、今この一瞬を大事にしたいという切なさや儚さを感じる楽曲となっております。また、5月23日(月)=“恋文の日”にはワンマンライブも開催!    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“ウソツキ”の竹田昌和による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回が最終回。綴っていただいたのは、ウソツキの楽曲「 春風と風鈴 」にまつわるお話です。もし、この世に運命の人なる者がいるなら、それはどうしたらわかるもの、何で決まるものなのでしょうか…。ぜひ、歌詞と併せてお楽しみください。 もし、この世に運命の人なる者がいるなら それを決めるのは 「何を見ているか」 なのかもしれない っと、ふと思った   渋谷スクランブル交差点を 歩く 何百人もの他人とすれ違っていく 同じ空間にいるけど 彼らは一人一人違うものを見てる   この話は実際に目に入ってるものだけじゃない   昔、気になってる女の子とご飯を食べに行ったりなどした 今思えばデートだ そのデート中で知った彼女は とても気が合う 子供の頃から同じものが好きで 大人になっても同じ映画の監督が好きだった 僕はこれが運命か、、など気持ち悪いことを思いつつ 一緒に映画を見ることになった しかも、行き先は彼女の家だと言う     大変だ     正直 映画どころではない     まぁ、その後なんやかんやありつつ てんやわんやで お付き合いすることになったのだけど   そこで気づいた 僕らは 同じものを見ているのに 違うものを見ていた   同じ映画見ていても違うところで 笑ったり、感動したりしていた そんなすれ違いで 僕らはすぐ別れた 別れ話をする日 僕らは割と泣いた   その時、僕はずっと ベランダに取り残された 季節外れの風鈴を見ていた 彼女は何を見ていたんだろう   同じ時間、同じ場所、同じ感情だとしても 人は割と見ている所が違う   もし、この世に運命の人なる者がいるなら きっと ふとした時、同じものを見ている人なのかも知れない ちょうど、道ですれ違ったサラリーマンが カツラかどうか気になった 僕らみたいに。 <ウソツキ・竹田昌和> ◆紹介曲「 春風と風鈴 」 作詞:竹田昌和 作曲:竹田昌和

    2022/05/27

  • ヒトリエ
    「風、花」がどんな言葉が浮かぶ曲だったのかシノダに聞いてみた。
    「風、花」がどんな言葉が浮かぶ曲だったのかシノダに聞いてみた。

    ヒトリエ

    「風、花」がどんな言葉が浮かぶ曲だったのかシノダに聞いてみた。

     2022年5月25日に“ヒトリエ”がニューシングル「風、花」をリリースしました。さらに、6月22日には約1年4か月ぶりのニューアルバム『PHARMACY』をリリース!2カ月連続でのリリースとなります。シングルタイトル曲「風、花」は、テレビアニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』エンディングテーマ曲。ドラムのゆーまおが作曲、ボーカル・ギターのシノダが作詞を手掛けた1曲です。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放つ“ヒトリエ”による歌詞エッセイを2カ月連続でお届け。今回は【前編】です。執筆はゆーまおが担当。綴っていただいたのは、新曲「 風、花 」にまつわるお話。自身が作詞を手掛けた楽曲に、この歌詞がついた理由とは。そして、フレーズの奥にある想いとは…。貴重なメンバー同士の会話を、ぜひ歌詞と併せてお楽しみください。 「ゆーまおの作曲は真水のようなメロディを作るよね」とシノダから何度も言われているし確かに他のメンバーと比べたらストレートなメロディを思いつく自覚もある。   近頃、歌詞を自分自身で書いてみたい気持ちもほんの僅かだが湧いているので「風、花」がどんな言葉が浮かぶ曲だったのかシノダに聞いてみた。   ゆーまお「この曲を俺が作って渡した時、どんな歌詞が合うと思った?」   シノダ「編曲をして曲が具体的になって全体像が見えてから考えるけど、明るい曲だけど切なげな歌が合うと思ったよ。一人では切なくなれないから対象となる相手が必要と思ってこの歌詞になったね。」   ゆーまお「その切なさは異性に対して思う切なさなのかなと感じたけどどうなの?」   シノダ「そもそも色恋ではないよ。自分や対象となる相手が前向きな目標や時が進んでいく中で致し方なく発生していく別れの切なさだよ。ピュアな思いから生まれる別れだね。」   ゆーまお「なるほど。今回の曲は俺の曲だけど 何か俺をイメージするような部分ってあったの?」   シノダ「この曲に関してはゆーまおの要素は全くないね。」   ゆーまお「風と花が歌詞でも顔になってる曲だけど、なぜこの言葉を選んだの?」   シノダ「“さよなら風よ、花よ 眠ることのないストーリーよ”が語呂も流れも良いフレーズが浮かんだなって所が最初だけど、風が吹くことに理由はないし、その風によって花のおしべからめしべに運ばれていく過程も全て偶発的な出来事であって、それは人間関係も同じような時間が流れているなと思ったのよ。」   ゆーまお「ありがとう。具体的に歌詞の内容なんて聞かないからなんか変な感じするよね。野暮なこと聞くなよ、とか察してくれよ的な。」   シノダ「意図しない捉え方の声が大きい場面もたくさんあるけど、それはごく一部で本当に察してくれてる人もたくさんいるよね。一本筋の通った意志を持っておくことが大事だと感じるよ。」   ゆーまお「メンバーとしても全体感がいいのかどうかくらいの指標を揃える話をするくらいだから今回は良い機会だったよ。」   俺自身はストーリーを考えたり何か細かい人物設定を考えるのがすごい苦手だが、近しい人間の言葉を聞くと背中を押されるような感覚になる。前向きに創作に反映させていこうと思う。 <ヒトリエ・ゆーまお> ◆紹介曲「 風、花 」 作詞:シノダ 作曲:ゆーまお

    2022/05/26

  • FINLANDS
    岡村靖幸に2週間振り回されたい。
    岡村靖幸に2週間振り回されたい。

    FINLANDS

    岡村靖幸に2週間振り回されたい。

     2022年4月13日に“FINLANDS”が新曲「ピース」を配信リリースしました。約1年ぶりのリリースとなる新曲は、TBSドラマ『村井の恋』のOP曲です。ドラマ原作漫画の作者・島 順太がFINLANDSの大ファンであり、オープニングテーマの担当を熱望したことから起用が実現。塩入冬湖(Vo)がはじめて“ド直球”を描いた、ストレートな恋心を歌詞に乗せた強い意志の感じられる、FINLANDSの新境地ともいえる1曲となっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“FINLANDS”の塩入冬湖(Vo)による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回が最終回。綴っていただいたのは、2018年にリリースした楽曲「 PET 」にまつわるお話です。常々、「岡村靖幸に2週間振り回されたい」と言い続けてきたという彼女。その根本にある想いとは…。ぜひ改めて、「PET」の歌詞を味わいながら、エッセイをお楽しみください。 私は常々、「岡村靖幸に2週間振り回されたい」と言い続けてきた。 突発的な衝動や理解の範疇外にある行為、行動に右往左往したい。 こんな事を思う度に勝手なイメージでごめんなさい岡村靖幸様。とも思っています。   「カルアミルク」を初めて聴いた時、仲直りを持ちかけるが自分から会いには行かない。 「六本木においでよ。」と歌う男性に一瞬で心を奪われた。 私の聴いて育ってきた音楽の中では大体男が好きな女に会いに行こうとするし、今から会いに行く。と言う。 でも岡村靖幸は違った。 その違和感が妙にしっくり心に落ちてきて、自分の好きな男像を映し出したような気がした。   それまでも、「あの人は誠実で真面目で優しい人よ」 といった褒め言葉にそれの何が魅力的なんだろうか。と思う事がしばしばあった。   高校生の時は兎に角足が速い人が好きだった。喋った事もなかったし、 全く優しさを感じる局面はなかったけれど、校内ストーキングを続け部活で走る姿を見るとそれだけで愛おしくなった。   高校を卒業した後は叫び方が格好いい人を好きになった。 叫んだ後の所作が俺は叫んでやった。 という如何にも悦に満ちた顔をする男が嫌いで、その中でとびきりこんなに叫び方が好きな男はいない。 そう思った。   そうだ、思い返してみれば優しさや誠実さ、忠実さが全面に押し出された売り文句に心が解けた事って無い。   私にどれだけ約束をくれようが、毎日を真面目に努めていようが、溢れんばかりの愛情を与えてくれようが、 私は誰かに違和感を感じていたい。 アンバランスな違和感を。   その人の娯楽になりたい。と思うし、それ以上に私の娯楽であってほしい。 あなたが私の未来であってほしいけれど、未来でも安心や安定なんて言わないで出来るだけ娯楽でいてほしい。 私も娯楽でいさせてほしい。   岡村靖幸に2週間振り回されたい。 痛々しいと思いながらも今現在この歳までそれが根底にあるんだ。 面白くいられたらいいじゃない。 無茶苦茶なあなたに一生振り回されたい。 死ぬその時までアンバランスな勝ち負けない娯楽であって。 たまに飽きてしまった時も、嫌になった時も どうせ訳の分からない主義主張に笑ってしまうからその時はまた一から振り回してくれ。 と思う。 兎に角面白い。と無茶苦茶さに興味を持ち続けていたい。 「 PET 」を描いた頃はずっとそう願っていた。 今でもどこかそう思う節はあるけれど、無茶苦茶さだけではない安らかな愛おしさも知った。 日々人は変化していくのだろうと思える変化である。 だけれど私の初恋は玉置浩二さんだ。 根本はきっと変わらないのではないだろうか。   近頃「PET」を聴き返してそんな事を思った。 <塩入冬湖> ◆紹介曲「 PET 」 作詞:塩入冬湖 作曲:塩入冬湖

    2022/05/25

  • SpendyMily
    掴もうとすればするほど愛とロマンは離れてく。
    掴もうとすればするほど愛とロマンは離れてく。

    SpendyMily

    掴もうとすればするほど愛とロマンは離れてく。

     2022年5月27日に“SpendyMily”が4th Digital Single「Distance」をリリース!2021年8月&10月にオリジナル楽曲「夏とブルー」「雨のリズム」を配信リリースし、今年1月にリリースした「後悔」はドラマ24『シジュウカラ』のエンディングテーマに大抜擢。そんな彼らの最新作です。    さて、今日のうたコラムではその“SpendyMily”の松永瀀による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、新曲「 Distance 」にまつわるお話です。愛と理想に飢えて、思い描く理想を掴もうとすればするほど、遠のく…。そんな主人公の物語を描いた歌詞と併せて、このエッセイをお楽しみください。 今回ここでは僕たち、SpendyMilyの4作目シングル「Distance」の事を綴ろうと思う。   この曲では愛に盲目で、大人になりたい1人の女性のもどかしい人生の途中を表している。色気漂う大人になろうと、香水やドレスを眺めたり、時には背伸びをしてたばこに火をつけたり…。   しかし、自分が思い描く理想の女性に近づこうとすればするほど、それこそが子供的な考えだと気付かされる。なんとも悲しいジレンマがそこには確かに存在するのだ。   彼女は愛とロマンに飢えているが、このままだと永遠にどちらも手に入らないだろう。作中最後に出てくる言葉からも分かるように、彼女は大人びた愛もロマンもどうでもよくなるのだ。   ただ、笑顔で幸せになりたい気持ちは何も変わらなかった。それと同時に、こんな哀れな私は、この先うまくいくことなんてきっとなくて、ただ独りよがりの愛を感じることしか出来ないのだろうと思ったのだ。   今の自分では手に入れられないことを悟ったその時から、彼女が大人の女性になれることは約束されていたのだ。その傷が増えていくことで、彼女が心から欲した愛もロマンも手に入れるだろう。   結局の所、欲のままにただ直向きに走っても、どの欲も本当の意味では永遠に満たされないのだろう。欲という名の哀れで残酷な悪魔は、追い求める事をやめた時にこそ姿を表すのだ。大人は希望や求めることを諦めている、そもそもそんなことは考えから捨てている人が多いように思う時がある。   もしかしたらそうすることが1番効果的だと気付いてのことなのだろうか。極端な話になってしまったが、大人でも希望や求めることを諦めていない人達も勿論いるだろう。僕自身は、どちらになりたいのか、なってしまうのか、まだ分からない。   ここまでした話を振り返って、こんなことを考えていてもきっと仕方ないんだろうとも思う。しかし、「そんな馬鹿なことを考えたって仕方ないだろ」と思う所にこそ、自分を成長させる答えの何かが隠れているのかもしれない。愛とロマンはきっと、生きる上では必要不可欠で、今見えている景色をより彩ってくれるものなんだろう。   大人になりたい、子供に戻りたい、大人のままがいい、子供のままでいたい。 そういうことはきっと、とてつもなく業が深い。 だからこそ考えることを止められない。 長くなってしまったけどここまで読んでくれてありがとう。 こういう物語には続きがある。   最後に…、答えが見つからなくても、「探す」ということこそが財産で、もし、答えが見つかったのならそれは所詮オマケ程度で、ラッキーだくらいに思えばいいんだと思う。   なにが正解かなんて分からない、分かりたくもない。 愛とロマンはそっけないくらいが丁度いい。 <SpendyMily(松永瀀)> ◆紹介曲「 Distance 」 作詞:Yuu Matsunaga 作曲:SpendyMily

    2022/05/24

  • Omoinotake
    いつかの僕へ。29歳の僕が感じた想いは、こんな形だったよ。
    いつかの僕へ。29歳の僕が感じた想いは、こんな形だったよ。

    Omoinotake

    いつかの僕へ。29歳の僕が感じた想いは、こんな形だったよ。

     2022年4月13日に“Omoinotake”がDigital Single「心音」をリリースしました。今作は、現在好評公開中の映画『チェリまほ THE MOVIE』の主題歌に起用。大切なひとと心を通わせ合う過程で胸の中に産まれていった、穏やかに熱を帯びていく感情を綴ったラブソングとなっており、映画の世界観とリンクした歌詞がファンの間でも話題に…!    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“Omoinotake”の福島智朗による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、新曲「 心音 」にまつわるお話です。人生のそばにあった、ある小説の一文。ずっと信じ込んできたこと。そして、『チェリまほ THE MOVIE』の主題歌を書き下ろし、紡ぐことができたもの…。歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 「おさななじみになりたかった。 きがついたらそばにいて、そばにいるとわかったときから ずっとはなれずにいたかった。」 (引用:重松 清『カシオペアの丘で』より)   好きな小説の一文。 中学生の頃に初めて読んで、ボロボロと泣いたフレーズ。   あれから10年以上経った。 誰かにあげてしまったり、読み過ぎて文字が読めなくなったり、 ことあるごとに買い直した同じタイトルの文庫本は、もう何代目になるのかわからないけれど、 ずっと僕の人生のそばにいて、ほとんど身体の一部になってしまった。   誰かと恋に落ちるたびに、胸の中に刻まれたこのフレーズが浮かぶ。 出会う前の君さえも、欲しいと思ってしまう。   こんな重たいこと伝えたら、君はどこかへ去ってしまうんじゃないかって、 そんなことを考えて、言い出せないまま、恥ずかしくって、面と向かって 愛を伝えられない僕の恋は、いつしか終わってしまう。   出会ってからの時間さえ、添い遂げることができなかった僕が、 過去の君まで知りたかったなんて思うことは、おこがましいことだと思う。   それでも恋に落ちるたび、懲りない僕の頭の中には、同じ言葉が浮かぶ。 僕は忘れる生き物だ。それと同時に忘れられない後悔や思い出に、 きっと死ぬまで、しがみついて生きる、そんな生き物だ。   終わってしまった恋の歌は、自己満足の歌だ。 時間が解決してくれた感情や思い出を、振り返って書く。   あの時、言葉にできなかった感情を、悶々と部屋の中で言葉にする。 届くのかもわからない、あの時の君に向けて歌にする。   そんな非合理で、格好悪い言葉と歌が、僕は大好きだ。 僕の本質は、本当の言葉は、後悔からしか産まれえないと、ずっと信じ込んでいた。   そんな僕が、『チェリまほ THE MOVIE』の主題歌のお話をいただいた。 自分で作った殻に閉じこもっていた僕が僕を、引きずり上げる機会だと思った。   もう10年以上、僕のそばにいてくれた、あの言葉を想う。 離れ離れで産まれた後悔はもういい、ただそこに、ほんのひとさじの皮肉を込めた。   バラバラで産まれた 僕らだから 残りの時間くらい 傍にいて欲しい   最後まで君のそばに寄り添って、 もっと早く出会えてたらって、そんな後悔も、足りなかった時間も 来世でも君と巡り合って、恋に落ちて、埋め合わせしようって、 柄にもなく、過去にすがる言葉ではなく、未来への言葉が紡げたんだ。   きっと一生僕は、あの小説を握りしめて生きていくと思う。 あの大切な一文は、歳を重ねるごとに意味が移ろいで行く。   明日の僕は、来年の僕は、10年後の僕は、 いったいどんなふうに、その言葉を感じるんだろう。   いつかの僕へ。29歳の僕が感じた想いは、こんな形だったよ。 タイムカプセルじゃないけど、いつだってこの時に帰ってきて、 「青いな~」って笑ってもいいよ。   今の僕が、心の底から信じた言葉なんだ。 本当だよ。感じ方も、変わっててもいいよ。 だから一生、嘘だけは書かないでいて。 <Omoinotake・福島智朗> ◆紹介曲「 心音 」 作詞:福島智朗 作曲:藤井怜央

    2022/05/23

  • ウソツキ
    0.9999999…=1という話を聞いたことあるだろうか?
    0.9999999…=1という話を聞いたことあるだろうか?

    ウソツキ

    0.9999999…=1という話を聞いたことあるだろうか?

     2022年4月20日に“ウソツキ”がデジタルシングル「x分の1」をリリースしました。他愛のない日々の中で、他愛のない出来事をあと何回できるか…。いつか終わりが来てしまうから、今この一瞬を大事にしたいという切なさや儚さを感じる楽曲となっております。また、5月23日(月)=“恋文の日”にはワンマンライブも開催!    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“ウソツキ”の竹田昌和による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾。綴っていただいたのは、新曲「 x分の1 」の歌詞、そしてMVに通ずるお話です。みなさんは、この世に存在しない「無限大」という数字の力を信じることができますか…? 子供ころ習った 1/x(x分の1)のグラフを覚えているでしょうか? xの値が増えていけばいくほど どうでしょう? 計算しましたか? そうです 線は0に近づきます どんどんどんどん近づいていくけど どこまで行っても0にはなりません 近づくけど 一つにはなれないんです その様子を見て とても悲しいなと思ったと同時に 悔しかったのを覚えています 僕らはどんなに仲良くても 一つにはなれないし 僕らはどんなに愛し合っても 死ぬときは一人だもんなと   さて 数学の意味わからないけど本当の話 0.9999999…=1 という話を聞いたことあるだろうか?   おそらくほとんどの人が 一言この話を聞いたところで 「え?なんか言った?ん?あ!ねむいわ。おやすみぃ(*´-`)」 となってるところだと思うので 強く言います 0.999999999…と無限大に9が続く数字は イコール ジャスト「1」なんです! これが数学の真実、らしいです ここまで来たら、ほとんどの人が 「は?何言ってんだ!どこまで行っても0.000000001 少ないだろ!0.999999…の方が!!」と胸ぐら掴んでると思います その手を退けてください それがこの世に存在しない「無限大」という数字の力らしいのです 「あぁ、なるほどね!あれね!存在しない話ね。夢の世界か!寝るね(*´-`)」 となってると思いますが ちょっと待ってもろて 無限大はとても身近にあります10÷3をしてください もういました この世で最も美しいマルも 割り切れません 無限に続く数字でできてます この世は割り切れないんですね そこは直感通りです ですが、この無限大を使って 人類はパソコンを発明し ロケットを飛ばし Twitterでもイキリ飛ばしてるわけです   そして、そうです。 「x分の1」 不可能だと思われた彼も 一つになれるかも知れません 無限大の存在する夢の世界なら そんな歌があったなら       そんな!!!!! ミュージックビデオが!!!!!! ありましたね!!!!!!   そうです! ウソツキの「x分の1」のビデオが公開されました! そこでは残りわずかの電力を使い最後の人生を幸せに暮らすロボット二人の物語が描かれています!! 彼らは果たして一つになれるのだろうか!! マスト!ウォッチ!!!    それじゃ! 寝るね。おやすみ。 <ウソツキ・竹田昌和> ◆紹介曲「 x分の1 」 作詞:竹田昌和 作曲:竹田昌和

    2022/05/20

  • wacci
    僕らは誰かのために恋をするわけじゃない。
    僕らは誰かのために恋をするわけじゃない。

    wacci

    僕らは誰かのために恋をするわけじゃない。

     2022年4月15日に“wacci”が新曲「恋だろ」を配信リリースしました。今作は、土屋太鳳が主演の木曜ドラマ『やんごとなき一族』挿入歌として書き下ろした楽曲。誰もが共感できる一途な片思いを歌った恋愛ソングとなっております。さらに、メジャーデビュー10周年となる節目の今年、ライブハウスとホールでの全国ワンマンツアーの開催も決定!    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“wacci”の橋口洋平による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 恋だろ 」にまつわるお話です。ドラマに何度も登場する言葉から、浮かんだフレーズとは…。今、自分の恋になかなか自信が持てないあなたへ。この歌詞とエッセイが届きますように。 『やんごとなき一族』という作品がドラマ化されるにあたり、 挿入歌を書き下ろしで担当させてもらえることが決まった。   一般庶民の主人公「佐都」が、大富豪の家系である深山家の次男「健太」と結婚。 嫁ぎ先となった深山家の理不尽なしきたりや争いごとに立ち向かい奮闘する物語だ。   せっかく頂いたドラマ挿入歌のチャンス。絶対にいい曲で応えたい。 そんな想いで、1コーラスのみだが合計10曲~15曲ほど書いて、アレンジしてドラマ制作側に送った(アレンジに付き合ってくれたメンバーには本当に感謝している笑)。   シリアスというよりは、少し派手で、エンタメ要素の強いドラマになりそうとのことで 衝撃的な出来事や発言、場面転換に合うような、少し派手めでコミカルな楽曲を中心に送ったのだが その中で、提出する直前に、「これも入れておこう」とメンバー内で一致して そっと忍ばせておいたのが、ピアノと歌だけの、アレンジも何もされてない楽曲「恋だろ」だった。     ドラマ内では何度となく、「釣り合わない」「身分不相応」「分をわきまえろ」といった言葉が出てくる。 その言葉に何かヒントがあるような気がして、ずっと頭の片隅で考えながら日常を過ごしていた中で   <僕はこの世界で第何位で 君はこの世界で第何位だ> <関係ないのが恋だろ>   ふとこの2フレーズが浮かんで、一気に書き上げた歌だ。   僕らは誰かのために恋をするわけじゃない。 そして恋をすることに許可や資格はいらない。 実るか実らないかは別として、 自分がどれだけダメでもそして相手がどれだけすごい人であろうと 釣り合わないと言われようと、身分不相応だと言われようと 好きという気持ちを抱く自体は自由だ。   性別も年齢も家柄も国籍も外見も年収も 好きだと言う気持ちを否定するための理由にはならない。 全て「それでも好きだ」という一言で片づけられるほど強い感情。 それが恋だろ。それでいいだろ。   と、実際はそううまく考えられないし、開き直れないものだが そう言い聞かせて、今日も自分の恋を正当化して前を向けるような そんなラブソングだけど応援歌の面を持った楽曲だった。   これを書き終えた時に、これまでとは違った爽快感があった。 うまいこと言えたとか、上手に書けたとかじゃなくて 多分自分の中にずっとあった、「言いたい事」だったんだと思う。 だから、この歌を選んでもらえた時は驚いたが、嬉しかった。     「ドラマが進むにつれて きっと役割を担ってくれる楽曲だと思います」   ドラマを制作する田中亮監督とプロデューサーの宋ハナさんが この楽曲を聞いて最初に言ってくれた言葉だ。     この先どんな展開が待っていて 佐都と健太は恋や愛を武器に、深山家とどんな戦いを見せてくれるのか。 ドラマと共に、楽曲も育っていくことを願っている。   <橋口洋平(wacci)> ◆紹介曲「 恋だろ 」 作詞:橋口洋平 作曲:橋口洋平

    2022/05/19

  • FINLANDS
    全てが私の体温の価値を無くす理由であった。
    全てが私の体温の価値を無くす理由であった。

    FINLANDS

    全てが私の体温の価値を無くす理由であった。

     2022年4月13日に“FINLANDS”が新曲「ピース」を配信リリースしました。約1年ぶりのリリースとなる新曲は、TBSドラマ『村井の恋』のOP曲です。ドラマ原作漫画の作者・島 順太がFINLANDSの大ファンであり、オープニングテーマの担当を熱望したことから起用が実現。塩入冬湖(Vo)がはじめて“ド直球”を描いた、ストレートな恋心を歌詞に乗せた強い意志の感じられる、FINLANDSの新境地ともいえる1曲となっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“FINLANDS”の塩入冬湖(Vo)による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第2弾。綴っていただいたのは、FINLANDSが昨年3月にリリースした楽曲「 HEAT 」にまつわるお話です。名前に成らない、言葉に成らない関係のなか、<私>が感じる想いは…。ぜひ、歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 肌の色さえ見えない距離に至っても、体温が揃うほど触れ合っても 互いの体温を打ち消しあってこの夜の価値が真っ黒く飲み込まれていくような気がした。   丈の足りないカーテンを見て笑う事、使っているシャンプーの種類を知っている事、当たり前に転がる靴下を横目で見つめている事さえ、特別の印だと思えたけれど、 満身創痍の中で繰り返す「取り敢えず」の愛情表現は過去の経験から懸命に割り出した暇潰しの種類の中の一つの方法でしかなかった。   本来に触れる事は互いにしなかったし、 真実はきっとその日、その時間、その瞬間によって変わるようなものだった。   普遍などこの世にはない。なくていい。 だけれど無い普遍に縋り合うような心持ちを互いがお揃いで忍ばせていられる事が 恋愛関係の暗黙の了解なんじゃないか。と常々思っている。 だからこそ、それが存在しない関係は言葉にならない。 名前に至らない。 言葉に成ろうともしなかった。   夜に訪れる秘密のチャンス、望まないふりの来週、家に転がる違和感の理由、 濁した名前の挙動、眠る度、許す度遠くなる気がする近い寝息も 全てが私の体温の価値を無くす理由であった。   目に見えるように心が離れていくことは寂しかったけれど、 二つでありたった一つ。であるような一瞬の体温を今も愛しんでいる。   あの日々に学んだ事は価値は無くなってもその後、自分でせっせとまた作っていく事が出来る。   だからあの日々の部屋の中に確かにあった一度しか作れなかった一つきりの体温をずっと忘れないようにと繰り返し思い出す。 いつか忘れてしまうだろうから。 <塩入冬湖> ◆紹介曲「 HEAT 」 作詞:塩入冬湖 作曲:塩入冬湖

    2022/05/18

  • Amber's
    あなたが今一番欲しいものは何ですか?
    あなたが今一番欲しいものは何ですか?

    Amber's

    あなたが今一番欲しいものは何ですか?

     2022年6月22日に“Amber's”がニューアルバム『SPACEK(スペイセック)』をリリースします。史上初有人宇宙飛行に成功した宇宙船の名前から名付けた1st ALBUM『VOSTOK』が大気圏外(SPACE)に飛び立った後、曲を作り続けた自分たちのスタジオ空間(通称K)で生まれた楽曲たちが対となって今ここに完結。現在、放送中のドラマ『明日、私は誰かのカノジョ』OP主題歌「Desire -欲情本能-」を含め、全9曲が収録されます。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放つ“Amber's”の福島拓人による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、新曲「 Desire -欲情本能- 」にまつわるお話です。人生は選択の繰り返し。そのなかであなたは、自分の“欲望”に従いますか? その“欲望”はあなたにとって本当に必要なものですか…? ぜひ、歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。  また歌ネットさんにエッセイのお話を頂けてすごく嬉しいです。 今回は新曲「Desire -欲情本能-」をリリースしたので、 この曲のテーマともなる「Desire=欲望」について書かせて頂きます。 それでは早速。     無い物ねだりは日常茶飯事。好きなものに執着してアレが欲しい。 やっと手に入れたと思いきや、時間経過と共にコレも欲しい。 これが最後。その時は心に誓っても、次から次に出てくる欲望。   その対象は「物」の人もいれば、形のない「ステータス」の人もいる。 「カラダ」の人もいれば、「愛」の人もいる。 誤魔化しでもいいから埋めたい「心」の人も。     あなたが今一番欲しいものは何ですか?     嫌いなものを嫌悪して切り捨てる。思い通りにならなければ腹を立てる。 他人と自分を比較して、人より劣っていると自分を責めて落ち込む。 それが反対になれば、今度は大きくなって傲慢になる。     人はいつだって欲望の渦巻く混沌の世界を生きている。 「汚れた世界だ。」って吐き捨てながら、自分の服に着いたシミにも気付かずに。     この溢れ出る欲望にどう向き合って生きればいいんだろう?     きっと、人生は選択の連続。その繰り返し。 思いがけないラッキーパンチが当たって前に進めることもあれば、 ここは地獄か?って錯覚するくらい苦しむ選択をすることもある。 最初からわかっていたのに自ら飛び込んじゃったり。   涙で前が見えなくなって自分の意図とは違う選択をすることもしばしば。   自分にとっての正解の道を選び続けることって凄く難しい。 けど、自分で選ばなきゃいけない。迷って足掻いて選び続けなきゃいけない。     幸せの定義は人それぞれ違うし、時期によっても変化するもの。 それを承知の上で最後にもう一つ、僕の想いを書かせて下さい。     目の前ではなく、その奥の奥にある「本当の欲望」を追い求めて欲しい。 あなたにとって“本当”に望んでいる人生の軸となる欲望を。     手当たり次第の欲望を詰め込んだミサイルは守りたかった筈のあの人もろとも跳ね飛ばしちゃう。     この先の人生も必ず選択の連続。 本当にその欲望に従う必要があるのか取捨選択を繰り返して、 選び抜かれた欲望に素直に、丁寧に丁寧に僕は生きたい。     新曲「Desire -欲情本能-」は表面には見えない"弱さ"や"脆さ"そして"欲望"にフォーカスを当てた楽曲です。 タイプやシチュエーションは違えど、今を生きるあなたに是非聴いて欲しい一曲。   ドラマ『明日、私は誰かのカノジョ』やミュージックビデオと共に楽しんで下さい。 <Amber's・ 福島拓人 > ◆紹介曲「 Desire -欲情本能- 」 作詞:豊島こうき 作曲:Amber's ◆ニューアルバム『SPACEK(スペイセック)』 2022年6月22日発売   <収録曲> 1. 春は必ず来る 2. Question 3. Desire -欲情本能-  4. 生馴れNight 5. DRIVE 6. ブラザーブラザー Amber's feat. IKE 7. アブノーマル 8. かいじゅうたちのいたところ 9. 君だけのロックンロール

    2022/05/17

  • 藤川千愛
    鼠色の青春がループ。
    鼠色の青春がループ。

    藤川千愛

    鼠色の青春がループ。

     2022年4月27日に“藤川千愛”がミニアルバム『ちょっとそこまで昨日を迎えに』をリリース。既に発表されているTVアニメ『盾の勇者の成り上がり Season2』エンディングテーマ「ゆずれない」、昨年放送されたテレビ東京系 ドラマParavi『にぶんのいち夫婦』オープニングテーマとなった「片っぽのピアス」の他、新曲5曲が収録されております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“藤川千愛”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回が最終回です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 そんなんばかりループ 」に通ずる短編物語。朝の通学から、家に帰ってひとりになるまで。一日のなかの桜子の心模様を、歌詞と併せてお楽しみください。 『おいおい桜子ちゃん、将来は競輪選手にでもなるつもりかい!?』   桜子は学校での控えめな存在とは裏腹に、漫才師がするように自らにツッコミを入れ、自虐を込めて自分を鼓舞した。   制服が可愛いという理由だけで選んだ高校まで、桜子は片道50分を掛けて自転車通学している。今でこそ50分で通えるが、入学当初は1時間以上掛かったことを考えると、自転車を漕ぐという能力に関してはかなりの成長だと思う。   そう考えると、今更だけど、入学時から毎朝の自転車通学をYouTubeで配信しておいたら良かったと桜子はちょっぴり悔やんだ。女子高生がただただ必死に自転車を漕ぐ映像は案外と需要があるかも。   雨の日も、風の日も、雪の日も、ただ淡々と毎日、自転車を漕ぐ姿を更新するのだ。徐々に登録者数が増え、やがて50分の壁を越える頃には、必死にペダルをまわす桜子を応援するニッチなファンの輪は世界中にまで広がり、たまたまその中のひとりがクリスティアーノ・ロナウドで、たまたまそのロナウドが、『桜子のあきらめない姿はバロンドールレベルだ』なんてツイートしちゃうものだから、それがきっかけでたまたま大バズリして、今頃はスッキリあたりで特集されていたかもしれないのに…なんて、たまたまが多めの壮大な現実逃避をしてみた。   アップダウンを繰り返す田舎道、それでも妄想をしている間はいくらかペダルが軽く感じられる気がして、桜子は毎朝毎朝、こうして人気者になる妄想をした。   そんな全力でペダルをまわす桜子のすぐ脇を、一瞥もくれずに原付バイクが追い抜いて行った。同じクラスの田中だ。クラス内カースト制度でいえば、私よりも更に控えめな存在の田中のバイクは、自分の存在をしっかりと主張した光沢のある美しいあさぎ色をしていた。田んぼと畑ばかりのこんな田舎町よりも、なんだかパリだとかロンドンだとかが似合いそうなバイクだった。   『田中のくせに・・・』 桜子は田中を少しだけやっかみ、そして見直した。   パリやロンドンはおろか、東京にすら行ったことがなかった桜子だが、いつかあんなバイクで一人旅をしてみたいとも思った。   夏休みに女子高生が旅をしながらの配信も需要があるかも。そして、たまたまお忍びで日本に遊びに来ていたアリアナ・グランデに声を掛けられて…なんて妄想をしかけたが、学校が近づくにつれてそんな思いは勢い良く萎んでいった。   校舎の屋上から吊るされた女子バレーボール部と俳句部の全国大会出場を祝う巨大な垂れ幕を目にしたからだ。部活動で結果を残して、しっかりと青春を謳歌しているクラスメイトと、朝から気持ちの悪い妄想ばかりしている自分とを比べて、急にすべてが阿呆らしく感じたのだ。   今日はもう早退したい、そんな思いを引きずりながらなんとか教室に入ると、同じ中学出身の吉沢のまわりに人垣ができていた。聞けば、TikTokに挙げたダンス動画がバズり、ローカル局ながらバラエティ番組でも取り上げられたらしく、一夜にして吉沢はちょっとした有名人になっていた。   『吉沢、あんまり好きじゃないけどさ、今のうちにサインでも貰っておく? 今度、EXILEの事務所のオーディションとか受けるらしいよ』 隣の席の朋美が教えてくれた。桜子は返事の代わりに、朋美にしか分からないように、おちゃらけて白目を剥いてみせた。何故だかそうでもしないと涙がでそうだったから。   桜子は大きく息を吐き、クラスを見渡した。今日は自分以外の皆がキラキラと幸せそうにも見えて、なんだかやるせなかった。       なりたい自分はいつも 駆け足で逃げていく 残された私は今日も 愚痴ばかりこぼす   ちっぽけな夢なんかじゃ 埋もれちゃう気がするから 叶いそうもないことを あれこれ並べたんだ   そんなんばかりループ そんなんばかりループ そんなんばかりループ そんなんばかりがループする   世間様の基準から はみ出して我が道行けばいいと これじゃ凡人の極みですが 特別になりたい 世間様に後ろ指刺され それでも自分を信じてやる これじゃ凡人の鑑ですが 特別になりたい       教室から見る空の色は、不機嫌そうな鼠色だ。 青春を青い春などと最初に言った奴は分かってないと桜子は思った。     昼休みに、桜子は思い切って田中に声を掛けてみた。 『あのバイクの緑色、綺麗だね』   急に話しかけられた田中は、一瞬怪訝そうな表情を浮かべたが、話の内容がバイクのことと分かると、自分はバイクのレストアが趣味で、全国で古いバイクを見つけては修理してピカピカに磨き上げ復元していることを教えてくれた。その工程をYouTubeにもアップしているらしい。興味があったら見てみてと、ご丁寧にチャンネルをラインまでしてくれた。   桜子はレストアの話よりも、田中の声がミスチルのボーカル、桜井和寿の声に似ていることの方が気になってしまった。クラスでこのことに気がついているのは多分自分だけで、自分しか知らない秘密を抱えたようにも思えて、ちょっとだけ得した気分になった。     家に帰ると、桜子は教えて貰った田中のYouTubeチャンネルを見てみた。   原付バイクのレストアというマニアックな内容にも驚いたが、どの動画も再生数が10万回を超えており、田中は学生ながらその筋ではかなり有名な存在であることを知った。読めはしなかったが、コメント欄には英語やフランス語のメッセージがいくつも書かれていた。中には声が桜井和寿に似ているとのコメントも見つけられた.   『見なければ良かった』 桜子は酷いこと言ってると思いながらも、えも言われぬ悲しみに包まれた。   バイクじゃないから断られるだろうけど、今度、私の自転車もレストアしてくれないか田中に頼んでみよう。そして、あさぎ色のバイクとあさぎ色の自転車でコラボ動画が撮れないか頼んでみよう。ひょっとしたらクリスティアーノ・ロナウドやアリアナ・グランデが観てくれるかもしれない.     <藤川千愛> ◆紹介曲「 そんなんばかりループ 」 作詞:藤川千愛 作曲:藤永龍太郎(Elements Garden) ◆ミニアルバム「ちょっとそこまで昨日を迎えに」 2022年4月27日発売 初回限定盤 COZP-1904/5 ¥4,000(税込) 通常盤 COCP-41759 ¥1,800(税込)    <収録曲> 1. たしかなことって 2. ゆずれない 3. 手のひらの中で 4. ゆびさきから 5. 片っぽのピアス 6. そんなんばかりループ 7. 覚醒前夜

    2022/05/16

  • ウソツキ
    幸せの隣にはいつもこっそり終わりが見てた。
    幸せの隣にはいつもこっそり終わりが見てた。

    ウソツキ

    幸せの隣にはいつもこっそり終わりが見てた。

     2022年4月20日に“ウソツキ”がデジタルシングル「x分の1」をリリースしました。他愛のない日々の中で、他愛のない出来事をあと何回できるか…。いつか終わりが来てしまうから、今この一瞬を大事にしたいという切なさや儚さを感じる楽曲となっております。また、5月23日(月)=“恋文の日”にはワンマンライブも開催!    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“ウソツキ”の竹田昌和による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾。綴っていただいたのは、新曲「 x分の1 」にまつわるお話です。誰にでもどんなものにでも、いつかは訪れる「終わり」。では、その「終わり」とは悪いものなのでしょうか。ぜひ、歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 好きな漫画を読む時 何度も何度も 今読んでるところを親指で挟んで本を閉じては 残りどれくらい残ってるだろうか??? ってのを確認して 読む。   昔からそうだ ストリーミング世代だからか 何なのかはわからないけど 映画にせよ YouTubeにせよ 後どれくらい残ってるのか 終わりを確かめながら 一歩一歩、噛み締めて進む。   じゃあ、現実はどうだろうか   僕らの人生にわかりやすいバーはついてない でも 小さい頃、ジェットコースターに乗るのが怖くて 震えてる僕を抱いてくれた母親も いつかはきっと死んじゃうんだろうなって 考えてはすごく怖かったこと 好きな子が出来た時 付き合って貰えた時 幸せの隣にはいつもこっそり 終わりが見てた   僕はそれは悪者なんだって思ってたけど 今思うと少し違う 僕ら人間はとにかくわすれっぽい   あんなに怖かった母親の死も あんなに怖かったあの子との別れも すっかり 忘れて きっといつか来たその日に はちゃめちゃに後悔するんだと思う   だから、こっそり見てた「終わり」くんは 案外俺たちを心配してるいいやつなんだと思う   終わりなんてどうしてあるんだって 憤った子供だったけど 終わりがないと今を知れない生き物なんだって 大人になった僕は思う   そして、この文章を書きながら またやって来た「終わり」くんが言うように ほったらかしてた母さんや 当たり前になった恋人に 特別なんだって伝えないとなと 思っている。たけだです。   さて! 終わりと言えば!!!!!   ウソツキの新曲 「 x分の1 」は!! もう実際、人生であと、何回ハンバーグ食えるんすか?? とかを逆算して めちゃあるやん!大丈夫!!とか え、、そんな少ないん、、やば!!   とかすることで 人生の本を一旦閉じて 残りを確認しちゃう曲となってます!!!   僕らが一歩一歩、噛み締めて進めるように。   マスト!!リッスン!!! <ウソツキ・竹田昌和> ◆紹介曲「 x分の1 」 作詞:竹田昌和 作曲:竹田昌和

    2022/05/13

  • 成底ゆう子
    同じ言葉でも、人それぞれの捉え方がある。
    同じ言葉でも、人それぞれの捉え方がある。

    成底ゆう子

    同じ言葉でも、人それぞれの捉え方がある。

     2022年5月1日に“成底ゆう子”が新曲「心の場所」をリリースしました。今作はオキコパンのイメージソング。沖縄の老舗食品メーカー『オキコ株式会社』が作るオキコパンブランドが、50年の節目を迎えるにあたり、イメージソングに成底ゆう子を抜擢。オキコと成底ゆう子との幸せな出逢いから生まれた、爽やかなパワー溢れるメッセージソング!健やかな生活、毎日を頑張る力と心の豊かさをお届けする1曲となっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“成底ゆう子”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、自身にとっての“作詞”という作業についてのお話。音楽活動を続けていくなかでのとある気づき、そして変化とは…。ぜひ、新曲「心の場所」の歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 私にとって歌詞を作ることというのは、いかに自分をさらけ出し、そして心の奥底にある声に向き合い、絞り出し、削って吐き出せるかという作業です。それは、時に痛みを伴うこともあります。   私は、主に家族や絆、ふるさとへの思いなどをテーマに楽曲を制作していて、つい言葉を綺麗にまとめてしまおうとするのですが、落とし込んでいく作業の途中、「何か違う」という違和感を歌詞に抱くことがあります。   まとめたい楽曲のイメージに、歌詞が反発しているように感じるのです。デビュー当時からメロディー先行で楽曲作りをしていたので、メロディーと歌詞がしっくりこないことに、思い悩んだ時期もありました。   そんなある日のこと、作詞しているそばから歌詞がメロディーを歌ってくれることがありました。   そうか、言葉にイントネーションや訛りがあるように、歌詞自体にもメロディーがあるんだと気づいてからは、1フレーズでも歌詞が歌わないところは、この歌詞には、違う言葉があるのかもしれない、と思いながら作詞をするようになりました。   また、歌詞は時を重ねるごとに変化して行きます。   デビューの頃は当時の心境から、ふるさとにいる家族の愛に支えてもらいながら、都会の真ん中でひとり頑張っていく、という歌詞が多かったのですが、時が流れ、自分の心の中に「家族に支えられる」から、「家族を支えなければ」という気持ちが芽生え、出てくる言葉(メロディー)にも自然と変化が出てきました。   ふるさとにいる家族はずっと変わらなくても、こんな風に自分の気持ちの変化で出てくる言葉が変わってきています。   今回「心の場所」という楽曲をリリースしました。   何気ない毎日、ふと感じる優しさに自然と広がる笑顔…そんな素敵な「心の場所」。そしてその「心の場所」にはその人しか感じられない「メロディー(言葉)」がある。   同じ言葉でも、人それぞれの捉え方があるから、喜んだり悲しんだり、時には涙したり、それぞれの感じ方で届くのです…   だからシンガーソングライターって… 奥深いし、面白いし、楽しい! <成底ゆう子> ◆配信リンク: https://king- records.lnk.to/kokoronobasho

    2022/05/12

  • FINLANDS
    込み合った理由はないけれどあなたが心底好き。
    込み合った理由はないけれどあなたが心底好き。

    FINLANDS

    込み合った理由はないけれどあなたが心底好き。

     2022年4月13日に“FINLANDS”が新曲「ピース」を配信リリースしました。約1年ぶりのリリースとなる新曲は、TBSドラマ『村井の恋』のOP曲です。ドラマ原作漫画の作者・島 順太がFINLANDSの大ファンであり、オープニングテーマの担当を熱望したことから起用が実現。塩入冬湖(Vo)がはじめて“ド直球”を描いた、ストレートな恋心を歌詞に乗せた強い意志の感じられる、FINLANDSの新境地ともいえる1曲となっております。    さて、今日のうたコラムでは、最新作を放った“FINLANDS”の塩入冬湖(Vo)による歌詞エッセイを3週連続でお届け!綴っていただいたのは、今作「 ピース 」に通ずるお話です。自分にも誰にも何のポーズも取れず、「込み合った理由はないけれどあなたが心底好き。」そんな恋をしたことがありますか…? 降参するように人を好きになる。 そんな時、自分にさえもポーズを取る事が出来なくなり、格好のいい説明や言い訳が一つも思いつかなくなる。   恥じらいや、後に訪れる可能性のある哀れな経緯(いきさつ)、或いは惨めな夜の中身、 取り返しの付かない喪失感を携えた未来を想像しては早く格好のいい説明を作らないと!と、焦燥に駆られ不安になった果て、一秒きりで全ての事情を超越する好意に圧倒されやっとの事で諦める。 そんな経験がある。一度。   わたしにはどうしてもこれを「降参」という言葉でしか言い表せないのだ。   根拠のない自信があった。 その自信は目の前にいるこの人が絶対今後自分に好意を抱く。 という事に対してではなく、私はこの人に全人生の好意を使い切るだろう。という自信だった。 だからこそ格好のついたポーズを取る事ができず、言い訳の通用しなさに驚愕したのだ。   あの好意に込み合った理由はなかったし、数え切れる程しか同じ時間を過ごしていない、 黒子の数まで隈なく覚えているような距離にいた訳ではない、 昨日好きになって今日嫌いになったものを一々知れるような時間を共有している関係でもない、 些細な事を質疑する事さえ一世一代の大勝負かのように思わせる人であったのにただ、一生分の好意がそこには溢れていた。   こんな込み合った理由なく人に好意を抱くとはなんとも気持ちのいい事だな。 と思った。   「誰かを好きでいる自分が好き。」という名前は無いが古より確かに存在するあの気持ちに苛まれる事もなければ 「恋愛とはいい距離感をとれますから、私。」といったすかした女になっている暇もなかったので妙に健やかに感じた。   「ポーズは取らずに心に従え。」   というテーマはその時のあの好意に由来している気がする。 小難しさにばかり心が惹かれてしまう日々で 「込み合った理由はないけど心底好き」 という言葉にすれば妙に阿呆のように思える言葉は憧れに近い場所に存在する。   今回OPテーマを担当させていただいた実写ドラマ『村井の恋』の原作漫画を読ませて貰った時に強烈に思い出したのだ。 目に見えないけれど目の前にいるあなたに今使えるものは言葉と態度しかない。 だから言葉を使って態度を示して心を伝える。 そんなド直球さにくらくらとした。 そうだ、忘れかけていた。   何の確信がなくとも、恥じらう事なく「込み合った理由はないけれどあなたが心底好き。」 と言えるシンプルさを手に入れた時にやっと出来るであろう誰に向けた訳でもないださくてありきたりな自然なピースサインのポーズに私は憧れていたんだ。   ありがとう、村井君。 <塩入冬湖> ◆紹介曲「 ピース 」 作詞:塩入冬湖 作曲:塩入冬湖

    2022/05/11

  • 藤川千愛
    クリームソーダの呪縛。
    クリームソーダの呪縛。

    藤川千愛

    クリームソーダの呪縛。

     2022年4月27日に“藤川千愛”がミニアルバム『ちょっとそこまで昨日を迎えに』をリリース。既に発表されているTVアニメ『盾の勇者の成り上がり Season2』エンディングテーマ「ゆずれない」、昨年放送されたテレビ東京系 ドラマParavi『にぶんのいち夫婦』オープニングテーマとなった「片っぽのピアス」の他、新曲5曲が収録されております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“藤川千愛”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第2弾です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 手のひらの中で 」にまつわるお話。ついつい頼んでしまうクリームソーダを飲みながら、ぼんやりと喫茶店内を眺めて見えてきたものは…。 とりたててクリームソーダを美味しいと思ったことはない。それなのにメニューを開くときにパリっと音がするような、いわゆる懐かしの喫茶店が好きで、そんなお店を見つけては、ついついクリームソーダを頼んでしまう。   テーブルの三角ポップには新メニューのダルゴナコーヒーがおススメされていたが、それもクリームソーダの呪縛から逃れる十分な理由にはならず、この日も私はクリームソーダを頼んだ。   『スミレね…』   せわしなく氷と氷の隙間を駆け上がる気泡、ソーダに浮かぶアイスクリームの乳白色と、ソーダ水との境目を焦点にして、私はぼんやりと店内を眺めていた。   いつもの私ならば、ぼんやりなんてすることなく、それこそ気泡のようにせわしなくスマホをサーフしているんだと思う。そもそも、スマホを持って以来、ぼんやりするなんてことは忘れられ、優先順位のリストにすら入らないのに、その日の私はスマホを鞄にしまいこみ、何をするでもなく、クリームソーダ越しに店内をぼんやりと見渡していた。   それもこれも、昨夜、長電話をしたウェディングプランナーのA子が、冗談交じりに、『昼間から喫茶店でひとり、スマホをいじっている人の大半はマッチングアプリをやっているからちょっと観察してみ』なんて言うから、妙にまわりが気になってしまったのも事実である。   そう思うと、濃紺のスーツでビシッと決めた斜め前の席のサラリーマンも、窓際でくつろぐ買い物帰り風のあの若奥様も、隣の席の上品で大人しそうな女子大生も、そしてコーヒーを淹れ終え一息ついているマスターでさえも、いまスマホをいじっている全員が、マッチングアプリに夢中に見えなくもないから不思議だ。   仕事柄か、A子は若者の恋愛事情にも詳しく、今や日本の出会いの40%はマッチングアプリからだと熱弁していたが、この店に集う私以外の全員がスマホを真剣に見つめている事実を鑑みると、その数字も素直に頷けてしまう。   私は鞄からスマホをそっと取り出しメモ帳を開いた。そして、手のひらの先で出会うかもしれない誰かを想像してみた。     ひとりは寂しくて携帯をサーフした 恋愛映画みたいな出会いじゃないけど   初めから秘密を分かちあうような 共犯者みたいだ 嫌いじゃないけど   薄っぺらい出会いとか馬鹿にしてたはずなのに 時代のせいにして濁しときゃいいよ   手のひらの中で結ばれて共通の趣味が加速させる そんな恋があっても悪くはないから 手のひらの中で結ばれて こんなはずじゃなかったとか そんな恋があっても悪くはないから   カルビよりミノが好き 海は焼けるから嫌い 夜通し映画観たいな 運動はちょっと苦手   初めから知ってるとそういうものだって 互いに許せるのだから居心地よかった   出会いがないなんて愚痴っていたあの日よ 時代のせいにして流されてみればいい   手のひらの中で結ばれて疑うことから始まって そんな恋があっても悪くはないから 手のひらの中で結ばれて今じゃキツク手を握り合う そんな恋があっても悪くはないから   出会い方なんてどうでもいいよな そのあとの方がもっと肝心だから でも祖母ちゃんに伝えたら 驚いてしまうかな それとも笑って羨むかしら   手のひらの中で結ばれて共通の趣味が加速させる そんな恋があっても悪くはないから 手のひらの中で結ばれてこんなはずじゃなかったとか そんな恋があっても悪くはないから 悪くはないから     時代と共に、色々なものが変わっていく。この日飲んだクリームソーダのソーダ水も緑色ではなくスミレ色だった。ちょっと寂しいような気もしたが、これはこれで案外悪くはなかった。次は思い切ってダルゴナコーヒーを飲んでみよう。   <藤川千愛> ◆紹介曲「 手のひらの中で 」 作詞:藤川千愛 作曲:竹田祐介(Elements Garden) ◆ミニアルバム「ちょっとそこまで昨日を迎えに」 2022年4月27日発売 初回限定盤 COZP-1904/5 ¥4,000(税込) 通常盤 COCP-41759 ¥1,800(税込)    <収録曲> 1. たしかなことって 2. ゆずれない 3. 手のひらの中で 4. ゆびさきから 5. 片っぽのピアス 6. そんなんばかりループ 7. 覚醒前夜

    2022/05/10

  • 伊東歌詞太郎
    声をあげている「少数派」は本当に少数派なのか?
    声をあげている「少数派」は本当に少数派なのか?

    伊東歌詞太郎

    声をあげている「少数派」は本当に少数派なのか?

     2022年4月27日に“伊東歌詞太郎”がニューシングル「サイレントマイノリティー」をリリースしました。タイトル曲は、TVアニメ『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』のオープニングテーマです。声をあげなくともそこに確固たる意志を持って存在する静かなる少数派たちを鼓舞する渾身の一曲となっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“伊東歌詞太郎”による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、新曲「 サイレントマイノリティー 」にまつわるお話です。「多数派」と「少数派」を考える前に、一度、立ち止まって考えるべき「サイレントマイノリティー」の存在とは…。楽曲と併せて、このエッセイを受け取ってください。 今回初めてこちらの記事を書かせていただきます伊東歌詞太郎と申します。   こういった歌詞サイトの中にアーティストがコラムを書くコーナーがあることを初めて知りました。僕も歌詞を検索することはあり、ここのサイトにはお世話になっていますが、まさかこういったコラムがあるとは知りませんでした。   今ここを見てくださっているあなたは伊東歌詞太郎の熱心な音楽リスナーか、そうでなければ検索リテラシーが非常に高い方かのどちらかと思います。   もしどちらでもないとしたら、不思議な縁でこのページを見ているということになりますね。     さて、歌ネットさんということで、やはり歌詞に関してお話しさせてください。   2022年4月27日に「サイレントマイノリティー」という楽曲をリリースさせて頂きました。そのご縁でこのコラムを執筆する運びになったというわけです。   なのでこの楽曲について書きます。   この楽曲はとあるアニメのオープニングテーマとしてタイアップをいただいた楽曲です。   そのアニメは特殊な能力を何一つ持たない平凡な脇役中の脇役、つまり「モブキャラ」が主人公で、そんなモブキャラが主要キャラクターに対して言論など頭を使ってなんとか抗っていく、という内容のアニメです。   能力に差があるのでかなり知略のかぎりを尽くして戦っていくさまが面白いのですが、けっこう最後は普通の暴力に訴えていたりするところは、アニメ的でそれもまた、という感じでストーリーが進むのです。   僕自身これまで生きてきて、人間という生き物は自分の利益のためなら他人をいかに踏み台にしても構わないという考えの人が予想より20倍くらいいることにずっと驚いたり傷ついたりしながら生きています。   もちろん傷ついてばかりもいられないので、ここ数年はそういう世の中である、という風に受け止める努力をしています。   100人いたら2~3人はいるかな?くらいに思っていたら意外と50人くらいはいるな、という感覚です。   人それぞれの生き方ですから客観的に良いか悪いかを言うことはできませんしするつもりもないんですが、僕自身はそういう生き方に嫌悪感を抱く生き方をしています。主観的には本当に嫌なんです。   自分が得をするため、周りからすごいやつだと思われたり、お金をたくさん得るためだったり、モテるためだったり、そのために平気で嘘をついたり、嘘と言えないまでも話を盛ったり大風呂敷を広げたりする(僕はこれも嘘と感じていますが)。   こういう人が本当に僕は苦手です。   しかしながらこういったことは先ほど述べた通り意外と多数派なんです。   もしあなたもさっき僕が語った心情に共感してしまっているなら、あなたも僕も少数派であると自覚しないといけません。     少数派は生きていく上で大きなハンデになります。   ここ最近の時勢は、少数派が生きていきやすいような流れができているように思われがちですが、二つ立ち止まって考えるべきことがあります。     声をあげている「少数派」は本当に少数派なのか?    嘘をついて少数派を装っているだけではないのか?    そして、声をあげられない少数派、「サイレントマイノリティー」こそ本当の少数派なのではないか?     この2点です。     「多数派(マジョリティー)」と声を上げている「少数派(マイノリティー)と思われるもの」の間で最も傷ついているのは、「サイレントマイノリティー」であることに気が付かなければいけない。     多様性とは、自分の権利を主張することではなく、さまざまな立場の権利を考え合うことであり、たとえ少数派であっても多数派に対して刃を向けてしまうのは「多様性」ではなく「分断」です。     多くの人がここに気が付かなければ多様性のある社会の実現は不可能だと僕は思っています。   この楽曲の歌詞はそういったことに対する僕の表現が詰まっています。   この歌ネットで歌詞を読んだ後に、曲を一度フルで聴いてみてください。   最後はわがままを言うだけで申し訳ないのですが、僕はアーティストであり、作品を聴いてもらえることが本当に嬉しいので、お願いだから聴いてみてください!     <伊東歌詞太郎> ◆紹介曲「 サイレントマイノリティー 」 作詞:伊東歌詞太郎 作曲:伊東歌詞太郎 ◆ニューシングル「サイレントマイノリティー」 2022年4月27日発売 ZMCZ-15451 ¥1,320(税込)

    2022/05/09

  • 緑黄色社会
    子供の頃のオラに言ってやりたいんだ。
    子供の頃のオラに言ってやりたいんだ。

    緑黄色社会

    子供の頃のオラに言ってやりたいんだ。

     2022年4月20日に“緑黄色社会”がニューシングル「陽はまた昇るから」をリリースしました。タイトル曲は、4月22日(金)公開の『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』主題歌です。日々笑いの絶えない野原家のような家族でも、ふと感じる寂しさは、その温もりを知っているから。そんなささやかな幸せを思って書き下ろされた、バンドの新たなカラーバリエーションを提示するポップソングとなっております。    さて、今日のうたコラムでは、その最新作を放った“緑黄色社会”の小林壱誓(Gt.)による歌詞エッセイをお届け。緑黄色社会「Actor tour 2022」名古屋編当日、移動中の新幹線車内にて執筆。新曲「 陽はまた昇るから 」にも通ずる想いを綴ってくださいました。歌詞と併せて、受け取ってください。 これを書いている現在、 緑黄色社会「Actor tour 2022」名古屋編当日     会場までの移動中 新幹線車内にて綴る     無事に陽は昇り、今日を迎えることができたわけなんだが   朝の支度が遅いオラは 相も変わらず間一髪で新幹線に乗車   ゼェハァと視界を曇らせながら席につく     座席前方に覗けるのはピンク髪の女性 左隣にはラテを片手に小声で電話するアパレル経営者っぽい男性 通路挟んで右手には靴だけお洒落なおじさん     メンバーもスタッフも周りにいない     いま向かっている名古屋は 緑黄色社会の地元であるが故 メンバーの入りがバラバラになることが多い   今回は前日から実家に帰る人多数により オラはひとり当日入り     寂しいな~   いつもメンバーやスタッフが 居てくれてるんだなってことに気づく       ここから空腹に耐える約1時間半… さーて、何で気を散らそう   そうだ、エッセイを書こう   っていう傍から サンドイッチとコーヒーの車内販売   今食べたいのはそれじゃないな~ もっとこう、油っぽいやつ、求む     よーし、エッセイを書こう     緑黄色社会ってバンドは 今年の7月で結成10周年を迎えるようで メンバーとはもう11年ほど 一緒にいることになるらしい   ベースの真吾に至っては 彼が生まれた時からの付き合いだから 24年一緒にいる     “大人といわれる年齢” になってしまったな~   “大人といわれる年齢” になってしまったことは少しやりきれない   心はまだなんとなく子供だったりするからな~   けど、大人って楽しい     何でも自分で選べるんだゾ?     もちろん選ぶための努力は必要かも だけどさ~ 子供の頃のオラに言ってやりたいんだ     「そんだけ遊び倒しても全く疲れを知らないお前なら、何だってできるぜ」ってな~         はい 時空を超えて 「Actor tour 2022」名古屋編 無事終了   ここからは帰りの新幹線にて綴る     よーし 明日は「Actor tour 2022」東京編だゾ!   メンバー皆、迅速に片付けをして 即座に名古屋センチュリーホールと さようならした   前回は規定のコロナキャパシティで 半分しか入れられなかったお客さんが 今回はフル動員     手拍子の音量も圧巻 ほんと、心の声すら聞こえるよ   オラ、思い残すことないんだが 名古屋にまた戻ってくるときは もっと大きな姿を見せたいなって それだけ思う   まだ思い残しあるや   次こそ ちゃんと皆んなの肉声を聞けたらいいな 大きく笑う、大きく歌う その口元をしっかり見たい   今日はもう 疲れ切った 振り絞った   子供の頃のような永久機関にはなれないね   明日また陽が昇ることを信じて 眠りに就くとする   いい夢見て   いいライブするゾ~ <緑黄色社会・小林壱誓(Gt.)> ◆紹介曲「 陽はまた昇るから 」 作詞:小林壱誓 作曲:穴見真吾 ◆ニューシングル「陽はまた昇るから」 2022年4月20日発売   <収録曲 01. 陽はまた昇るから 02. 時のいたずら 03. 陽はまた昇るから-Instrumental- 04. 時のいたずら-Instrumental-

    2022/05/06

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