橋夜が私の手をひいて あなたのもとへ連れてゆく 男嫌いになったはず はずだけれども 急ぎ足 渡っても 渡っても 渡りきれない女の橋よ 何が流れる河なのでしょう 私を抱いた男たち 誰も教えてくれなかった いつか知らずに身についた 逃げる男を許すくせ 愛は淋しいお祭りね 祭りのあとに雨が降る 歩いても 歩いても いつかの道で迷って泣いて なんで女に生まれたのかと 遠いふるさと 思い出す どこへ帰れば眠れますか 歩いても 歩いても いつかの道で迷って泣いて なんで女に生まれたのかと 遠いふるさと 思い出す どこへ帰れば眠れますか | 淡谷のり子 | 岡田冨美子 | あかのたちお | | 夜が私の手をひいて あなたのもとへ連れてゆく 男嫌いになったはず はずだけれども 急ぎ足 渡っても 渡っても 渡りきれない女の橋よ 何が流れる河なのでしょう 私を抱いた男たち 誰も教えてくれなかった いつか知らずに身についた 逃げる男を許すくせ 愛は淋しいお祭りね 祭りのあとに雨が降る 歩いても 歩いても いつかの道で迷って泣いて なんで女に生まれたのかと 遠いふるさと 思い出す どこへ帰れば眠れますか 歩いても 歩いても いつかの道で迷って泣いて なんで女に生まれたのかと 遠いふるさと 思い出す どこへ帰れば眠れますか |
夢見橋この橋で振り向く人は もう二度と逢えないと言う よそ見せずに渡るんだよと あの人は声をひそめた 初恋の夢は遙かに 春から秋へ夢見橋 よどみなく生きてきたのかと 流れくる川が聞いてます 二歩走り又立ち止まり 泣き顔で振り向いた時 雨雲が陽をさえぎって あの人を影にかえてた 初恋の夢もかすかに 夏から冬へ夢見橋 忘れずに戻って来たねと ほころんだ花が揺れてます 愛してた記憶もうすれ 恨んでた想いも去った 許す事忘れる事を ひとつずつ覚えたのです 初恋の夢のいろどり 色鮮やかに夢見橋 人生は浮き沈みだよと 水の上月が語ります | 淡谷のり子 | 松本隆 | 筒美京平 | | この橋で振り向く人は もう二度と逢えないと言う よそ見せずに渡るんだよと あの人は声をひそめた 初恋の夢は遙かに 春から秋へ夢見橋 よどみなく生きてきたのかと 流れくる川が聞いてます 二歩走り又立ち止まり 泣き顔で振り向いた時 雨雲が陽をさえぎって あの人を影にかえてた 初恋の夢もかすかに 夏から冬へ夢見橋 忘れずに戻って来たねと ほころんだ花が揺れてます 愛してた記憶もうすれ 恨んでた想いも去った 許す事忘れる事を ひとつずつ覚えたのです 初恋の夢のいろどり 色鮮やかに夢見橋 人生は浮き沈みだよと 水の上月が語ります |
恋の勲章サヨナラこそは 新しい恋の すてきな月日の 始まりなのさ サヨナラなんて 云わないつもりが サヨナラばかりの 人生 愛しあうのも いいけど おつな別れも いいもの 恋をするなら 明日(あした)を忘れて 激しく心を 燃やそう 恋の勲章 ふやそう サヨナラこそは 涙で手にする すばらしい自由の 幕開きなのさ サヨナラ なんて 勇気があるなら 何度も云おうよ サヨナラ 別れに いつも傷つき 胸の痛みは 消えない だけど女は 人を愛さずに 生きては いけないものなら 恋の勲章 ふやそう めぐり逢うから 別れて また恋しては 別れる 私の愛に 嘘などないよと いつでも云うのが 女さ 恋の勲章 ふやそう | 淡谷のり子 | 岩谷時子 | いずみたく | | サヨナラこそは 新しい恋の すてきな月日の 始まりなのさ サヨナラなんて 云わないつもりが サヨナラばかりの 人生 愛しあうのも いいけど おつな別れも いいもの 恋をするなら 明日(あした)を忘れて 激しく心を 燃やそう 恋の勲章 ふやそう サヨナラこそは 涙で手にする すばらしい自由の 幕開きなのさ サヨナラ なんて 勇気があるなら 何度も云おうよ サヨナラ 別れに いつも傷つき 胸の痛みは 消えない だけど女は 人を愛さずに 生きては いけないものなら 恋の勲章 ふやそう めぐり逢うから 別れて また恋しては 別れる 私の愛に 嘘などないよと いつでも云うのが 女さ 恋の勲章 ふやそう |
しばらくあなたしばらくあなた ごきげんよう 変りもなくて よかったわ 昔の軽さがなくなって 渋味が増して来たようね 一年 二年 三年と 月日が二人をこう変えた ワインはやはり白かしら 煙草もやはり細巻きね 覚えているのが しゃくだけど 惚れてた時もあったから 一年 二年 三年の 月日も消せないものがある それでは あなた さようなら たまには顔を見せに来て 今度は酔わずに迎えるわ お酒も少しつつしむわ 一年 二年 三年と 月日が二人をこう変えた | 淡谷のり子 | 阿久悠 | 三木たかし | | しばらくあなた ごきげんよう 変りもなくて よかったわ 昔の軽さがなくなって 渋味が増して来たようね 一年 二年 三年と 月日が二人をこう変えた ワインはやはり白かしら 煙草もやはり細巻きね 覚えているのが しゃくだけど 惚れてた時もあったから 一年 二年 三年の 月日も消せないものがある それでは あなた さようなら たまには顔を見せに来て 今度は酔わずに迎えるわ お酒も少しつつしむわ 一年 二年 三年と 月日が二人をこう変えた |
赤いマニキュアマニキュアの匂いが 嫌(い)やだと言ったあの人 それなのに爪を 紅く染めた私は バカな女さ 色づいた 私の 指先を悲しくみつめ それっきりどこか遠く消えたあの人 恋の終りさ あゝ船の汽笛がきこえる夜は マニキュアの乾きがわるい 酒もタバコも 止められたのに 女心にしみついた 赤い 赤い 赤いマニキュアよ 彼を返して マニキュアの匂いは 悲しみの匂いに 似てる 泣きながら爪を 紅く染める私は バカな女さ 幸せじゃないから 思い出にひたっているだけ 抱(だ)きあった夜は 丁度(ちょうど)指の数だけ 忘れやしない あゝ船の汽笛がきこえる夜は マニキュアの乾きがわるい 泣けば涙がひとつぶ落ちて ぬれてにじんで ぬりなおす 赤い 赤い 赤いマニキュアよ 彼を返して | 淡谷のり子 | なかにし礼 | 浜圭介 | | マニキュアの匂いが 嫌(い)やだと言ったあの人 それなのに爪を 紅く染めた私は バカな女さ 色づいた 私の 指先を悲しくみつめ それっきりどこか遠く消えたあの人 恋の終りさ あゝ船の汽笛がきこえる夜は マニキュアの乾きがわるい 酒もタバコも 止められたのに 女心にしみついた 赤い 赤い 赤いマニキュアよ 彼を返して マニキュアの匂いは 悲しみの匂いに 似てる 泣きながら爪を 紅く染める私は バカな女さ 幸せじゃないから 思い出にひたっているだけ 抱(だ)きあった夜は 丁度(ちょうど)指の数だけ 忘れやしない あゝ船の汽笛がきこえる夜は マニキュアの乾きがわるい 泣けば涙がひとつぶ落ちて ぬれてにじんで ぬりなおす 赤い 赤い 赤いマニキュアよ 彼を返して |
花宵闇おかしな人だね 恋の始めと終りには 両手一杯の白い バラを生ける癖がある 娘のようだね 強い香りに囲まれて 胸を熱くして むせているとあなたは言った 今宵 花宵闇 痛むのは何 別れを気配で悟る私の身の不幸 今宵 花宵闇 嘆くのは誰 いくつ 別れを重ねても さよならが下手な女の身の不幸 寂しい人だね 猫も飼わずに 一人切り バラに埋もれて 移り変わる時をどう過ごす やつれたみたいだ どうか体を大切に 無理をしないでと 頬に触れてあなたは言った 今宵 花宵闇 熱いのは何 涙をかくしてしまう私の身の不幸 今宵 花宵闇 辛いのは何故 いくつ別れを重ねても さよならが下手な女の身の不幸 | 淡谷のり子 | 阿木燿子 | 宇崎竜童 | | おかしな人だね 恋の始めと終りには 両手一杯の白い バラを生ける癖がある 娘のようだね 強い香りに囲まれて 胸を熱くして むせているとあなたは言った 今宵 花宵闇 痛むのは何 別れを気配で悟る私の身の不幸 今宵 花宵闇 嘆くのは誰 いくつ 別れを重ねても さよならが下手な女の身の不幸 寂しい人だね 猫も飼わずに 一人切り バラに埋もれて 移り変わる時をどう過ごす やつれたみたいだ どうか体を大切に 無理をしないでと 頬に触れてあなたは言った 今宵 花宵闇 熱いのは何 涙をかくしてしまう私の身の不幸 今宵 花宵闇 辛いのは何故 いくつ別れを重ねても さよならが下手な女の身の不幸 |
時は唄う愚(おろか)しくても 女の私には いつも恋しかないの…… 悲しみを手紙のように ひろげてみる夜更け どの思い出もみんな 悪くはないものよ あなたの気持がさめたわけも 今なら思いあたる そうよ 私らしくない恋も 月日は風にかえてくれるの 淋しさを氷で割って グラスをあげましょう 見て見ぬふりをしてる あなたの面影へ…… 何度も愛してきてるくせに 別れ際 いつも駄目ね だけど 数えきれぬかげりさえ 月日は唄にかえてくれるの そうよ 私らしくない恋も 月日は風にかえてくれるの | 淡谷のり子 | 有馬三恵子 | 川口真 | | 愚(おろか)しくても 女の私には いつも恋しかないの…… 悲しみを手紙のように ひろげてみる夜更け どの思い出もみんな 悪くはないものよ あなたの気持がさめたわけも 今なら思いあたる そうよ 私らしくない恋も 月日は風にかえてくれるの 淋しさを氷で割って グラスをあげましょう 見て見ぬふりをしてる あなたの面影へ…… 何度も愛してきてるくせに 別れ際 いつも駄目ね だけど 数えきれぬかげりさえ 月日は唄にかえてくれるの そうよ 私らしくない恋も 月日は風にかえてくれるの |
何処にあなた折れたルージュで イニシャルを 書けば鏡に あなたが映る 愛は哀しく なお美しく 胸を埋(うず)める 想い出達よ 何処にあなた 何処にあなた 風の奏でる 口笛に 星は流れる 夜空で踊る 夢は儚(はかな)く また果てしなく 頬に新たな 涙を運ぶ 何処にあなた 何処にあなた 巡る季節の 落書きか 道の落葉で あなたの似顔 人は去り行く ただ傷ついて いつも別離(わかれ)を 背中に乗せて 何処にあなた 何処にあなた 心に刻んだ 忘れ得ぬ人 | 淡谷のり子 | 千家和也 | すぎやまこういち | | 折れたルージュで イニシャルを 書けば鏡に あなたが映る 愛は哀しく なお美しく 胸を埋(うず)める 想い出達よ 何処にあなた 何処にあなた 風の奏でる 口笛に 星は流れる 夜空で踊る 夢は儚(はかな)く また果てしなく 頬に新たな 涙を運ぶ 何処にあなた 何処にあなた 巡る季節の 落書きか 道の落葉で あなたの似顔 人は去り行く ただ傷ついて いつも別離(わかれ)を 背中に乗せて 何処にあなた 何処にあなた 心に刻んだ 忘れ得ぬ人 |
扉くちびるで 私の耳かざりを はずすのが 上手(じょうず)だったわね いいかげん 私を燃やしといて あなただけ 酔いつぶれたわね 別れしな うなじに手をすべらし 見つめてる 目がうるんでたわ 言葉など いらない二人だった くちづけも 交(かわ)さなかったわ 二重(ふたえ)まぶたの 男は嫌いよ いつも いつも 私を こんな目に会わせる どうせまた 戻って来るんでしょう 今度こそ ドアは あけてやらない…… 花畑 飛びかう蝶々なのね ひな菊に 飽(あ)きたらダリアヘ もうあなた 若くはないのだから しばらくは 羽(はね)を休めたら いつもなら こっそり戻って来て このドアを 小さく叩くの なのにもう 五日も過ぎてるのに 足音の 一つもしないわ 二重まぶたの 男は嫌いよ いつも いつも 私を こんな目に 会わせる どうしたの いつもと違うじゃない このドアはずっと あけてあるのに あけてあるのに あけてあるのに…… ラララ…………ラララ……… このドアはずっとあけてあるのに あけてあるのに…… | 淡谷のり子 | 藤公之介 | 服部克久 | | くちびるで 私の耳かざりを はずすのが 上手(じょうず)だったわね いいかげん 私を燃やしといて あなただけ 酔いつぶれたわね 別れしな うなじに手をすべらし 見つめてる 目がうるんでたわ 言葉など いらない二人だった くちづけも 交(かわ)さなかったわ 二重(ふたえ)まぶたの 男は嫌いよ いつも いつも 私を こんな目に会わせる どうせまた 戻って来るんでしょう 今度こそ ドアは あけてやらない…… 花畑 飛びかう蝶々なのね ひな菊に 飽(あ)きたらダリアヘ もうあなた 若くはないのだから しばらくは 羽(はね)を休めたら いつもなら こっそり戻って来て このドアを 小さく叩くの なのにもう 五日も過ぎてるのに 足音の 一つもしないわ 二重まぶたの 男は嫌いよ いつも いつも 私を こんな目に 会わせる どうしたの いつもと違うじゃない このドアはずっと あけてあるのに あけてあるのに あけてあるのに…… ラララ…………ラララ……… このドアはずっとあけてあるのに あけてあるのに…… |
うるわしき時よ止まれあなたにもたれてると そのぬくもりが 私の体にしみ通る 目と目を見つめ合うと ただこの世界 二人だけになるの 誰か止めてよ 今この時を 誰か止めてよ 地球を回るのを 愛する二人の うるわしいひととき 永遠(とわ)の永遠のものにしたいの あなたの愛の言葉 どの花よりも 私を飾ってくれるのよ 唇ふれる時に ただバラ色の 夢の中にいるの 誰か止めてよ 過ぎゆく時を 誰か止めてよ 流れるこの夜を 二度と戻らぬ 大切なひととき 永遠の永遠のものにしたいの | 淡谷のり子 | 山上路夫 | 平尾昌晃 | | あなたにもたれてると そのぬくもりが 私の体にしみ通る 目と目を見つめ合うと ただこの世界 二人だけになるの 誰か止めてよ 今この時を 誰か止めてよ 地球を回るのを 愛する二人の うるわしいひととき 永遠(とわ)の永遠のものにしたいの あなたの愛の言葉 どの花よりも 私を飾ってくれるのよ 唇ふれる時に ただバラ色の 夢の中にいるの 誰か止めてよ 過ぎゆく時を 誰か止めてよ 流れるこの夜を 二度と戻らぬ 大切なひととき 永遠の永遠のものにしたいの |
私の心はフリージア今 私の心は 淡く黄色のフリージア ただ あなたの心に 優しく受けとめて 初恋の人を抱くように 私を包んで 今は 今 波うつ心に 迷い揺れているフリージア まだ 消せない過去を 恐がる私なの 初恋の人を抱くように 優しく包んで 今は 悲しい愛をくり返したくないの 子供じみた ためらいを許して とり戻せそうな幸せの中で 今 私の心は かすかに咲き初むフリージア もう あなたのためだけ におう花一さし 初恋の人を抱くように 私を包んで 今は 悲しい愛をくり返したくないの 子供じみた ためらいを許して とり戻せそうな幸せの中で | 淡谷のり子 | 小椋佳 | 小椋佳 | | 今 私の心は 淡く黄色のフリージア ただ あなたの心に 優しく受けとめて 初恋の人を抱くように 私を包んで 今は 今 波うつ心に 迷い揺れているフリージア まだ 消せない過去を 恐がる私なの 初恋の人を抱くように 優しく包んで 今は 悲しい愛をくり返したくないの 子供じみた ためらいを許して とり戻せそうな幸せの中で 今 私の心は かすかに咲き初むフリージア もう あなたのためだけ におう花一さし 初恋の人を抱くように 私を包んで 今は 悲しい愛をくり返したくないの 子供じみた ためらいを許して とり戻せそうな幸せの中で |
愛の賛歌愛は若き命 私のすべてなの 愛のよろこびは 心のいずみ あなたを思うとき 胸はふるえるのよ やさしい小鳥のあの胸毛のように あなたが云うなら この髪の毛さえ ブロンドにそめましょう 私のすべては あなたのものよ お気に召すまま 何処か遠くへ ゆくと云うなら 何もかも捨て いばらの道も あなたと共に 私はゆくの たとえ青い空が 落ちて来たとしても 愛のよろこびは 何で消えましょう 空の星のように 夜毎(よごと)夜毎高く 二人の心にやさしく またたくよ | 淡谷のり子 | Edith Piaf・訳詞:井田誠一 | Margueritte Angele Monnot | | 愛は若き命 私のすべてなの 愛のよろこびは 心のいずみ あなたを思うとき 胸はふるえるのよ やさしい小鳥のあの胸毛のように あなたが云うなら この髪の毛さえ ブロンドにそめましょう 私のすべては あなたのものよ お気に召すまま 何処か遠くへ ゆくと云うなら 何もかも捨て いばらの道も あなたと共に 私はゆくの たとえ青い空が 落ちて来たとしても 愛のよろこびは 何で消えましょう 空の星のように 夜毎(よごと)夜毎高く 二人の心にやさしく またたくよ |
眼を閉じてやさしくシェリー 瞳を閉じ 低い声で囁やいて欲しいの ふるえる手に 支えられて しびれるように 悶える心よ ただ静かなやみに 愛の匂いがこぼれる 何故か この心は あなたに酔う 愛されてるよろこびに燃えて 暗いやみの世界に私は燃えるのよ むせるような 吐息と髪の毛の匂いは やさしくシェリー 瞳を閉じ 低い声で囁やいて欲しいの ふるえる手に 支えられて しびれるように 悶える心よ ただ静かなやみに 愛の匂いがこぼれる 何故か この心は あなたに酔う わたしのすべてまかせて 閉じましょう 瞳を | 淡谷のり子 | Henri Alexandre Contet・訳詞:薩摩忠 | Louis Ferrari Tean Pean Paynac | | やさしくシェリー 瞳を閉じ 低い声で囁やいて欲しいの ふるえる手に 支えられて しびれるように 悶える心よ ただ静かなやみに 愛の匂いがこぼれる 何故か この心は あなたに酔う 愛されてるよろこびに燃えて 暗いやみの世界に私は燃えるのよ むせるような 吐息と髪の毛の匂いは やさしくシェリー 瞳を閉じ 低い声で囁やいて欲しいの ふるえる手に 支えられて しびれるように 悶える心よ ただ静かなやみに 愛の匂いがこぼれる 何故か この心は あなたに酔う わたしのすべてまかせて 閉じましょう 瞳を |
ボンジュール・パリやさしい昔の あのシャンソン いつの日もあたしの心に切なくよみ返る セエヌの岸辺で夢見る思い出 なつかしいあの町よ ボンジュールパリ 恋人 ボンジュールパリ いつまでも 夜の裏町に流れるアコルデオン あたしによびかける やさしいあの歌 | 淡谷のり子 | Francis Carco・訳詞:管美紗緒 | Joseph Kosma | | やさしい昔の あのシャンソン いつの日もあたしの心に切なくよみ返る セエヌの岸辺で夢見る思い出 なつかしいあの町よ ボンジュールパリ 恋人 ボンジュールパリ いつまでも 夜の裏町に流れるアコルデオン あたしによびかける やさしいあの歌 |
バラ色の人生心まどわす目 いつも熱き唇(くち) 私の思ってる あなたの面影 あなたの胸で 私は聞く やさしの言葉 いつも変らぬ 言葉なのに 私はうれしい 私の胸に幸のかげが ある日さしたの あなた故の私よ 私故のあなたなの あなたに逢うと 私の胸ときめく 私の胸に幸のかげが ある日さしたの あなた故の私よ 私故のあなたなの あなたに逢うと 私の胸ときめく | 淡谷のり子 | Edith Piaf | Lou Louigoy | | 心まどわす目 いつも熱き唇(くち) 私の思ってる あなたの面影 あなたの胸で 私は聞く やさしの言葉 いつも変らぬ 言葉なのに 私はうれしい 私の胸に幸のかげが ある日さしたの あなた故の私よ 私故のあなたなの あなたに逢うと 私の胸ときめく 私の胸に幸のかげが ある日さしたの あなた故の私よ 私故のあなたなの あなたに逢うと 私の胸ときめく |
ラ・メールラ・メール おどるよ入江にそい 銀色の影は変りゆく 小雨に ラ・メール 夏の空の綿雲 気高きエンジェルと涯しなく まじりあう ごらん 岸辺の ぬれた茸(あし)を ごらん かもめの竝ぶ家を ラ・メール 静かな愛の歌に 我が胸は和(なご)む 永久(とこしえ)に 我が胸 | 淡谷のり子 | C.Trenet・訳詞:渡辺和夫 | C.Trenet・Albert Lasry | | ラ・メール おどるよ入江にそい 銀色の影は変りゆく 小雨に ラ・メール 夏の空の綿雲 気高きエンジェルと涯しなく まじりあう ごらん 岸辺の ぬれた茸(あし)を ごらん かもめの竝ぶ家を ラ・メール 静かな愛の歌に 我が胸は和(なご)む 永久(とこしえ)に 我が胸 |
死ぬほど愛してアモレ アモレ アモレ アモレミオ やさし君に抱かれるとき 悲しみ忘れ 愛の涙 永久に君よ いとし人 永久に君よ いとし人 アモレ アモレ 泣かないで 君の悲しみ消えるまで 私の胸にそっともたれて いとしい人よ いつまでも いとしい人よ いつまでも アモレ アモレ アモレ アモレミオ やさし君に抱かれるとき 悲しみ忘れ 愛の涙 永久に君よ いとし人 永久に君よ いとし人 アモレ アモレ 泣かないで 君の悲しみ消えるまで 私の胸にそっともたれて いとしい人よ いつまでも いとしい人よ いつまでも | 淡谷のり子 | Alfredo Giannetti・Pietro Germi・訳詞:水野汀子 | Carlo Rustichelli | | アモレ アモレ アモレ アモレミオ やさし君に抱かれるとき 悲しみ忘れ 愛の涙 永久に君よ いとし人 永久に君よ いとし人 アモレ アモレ 泣かないで 君の悲しみ消えるまで 私の胸にそっともたれて いとしい人よ いつまでも いとしい人よ いつまでも アモレ アモレ アモレ アモレミオ やさし君に抱かれるとき 悲しみ忘れ 愛の涙 永久に君よ いとし人 永久に君よ いとし人 アモレ アモレ 泣かないで 君の悲しみ消えるまで 私の胸にそっともたれて いとしい人よ いつまでも いとしい人よ いつまでも |
パリの屋根の下パリの大空 うすみどり 春の花を胸に 歌にあるような男ぶり 惚れる方がむりか 頼しい意地と張り 思いこんだら 命がけ 女抱きよせ はなうたで スレトアド パリー ルボンナー 広いパリーに 二人切り 赤い屋根 愛の巣 接吻(せっぷん)するのよ 忘れちゃいや 気絶して死ぬほど かわいがるお前だよ 月がのぞく 恥かしい 恋に楽しい はなうたで スレ トアド パリー セコムサ | 淡谷のり子 | Rene Lucien Chomette・Rene Nazelles・訳詞:八の目源一 | Raoul Moretti | | パリの大空 うすみどり 春の花を胸に 歌にあるような男ぶり 惚れる方がむりか 頼しい意地と張り 思いこんだら 命がけ 女抱きよせ はなうたで スレトアド パリー ルボンナー 広いパリーに 二人切り 赤い屋根 愛の巣 接吻(せっぷん)するのよ 忘れちゃいや 気絶して死ぬほど かわいがるお前だよ 月がのぞく 恥かしい 恋に楽しい はなうたで スレ トアド パリー セコムサ |
雨の夜は暗い空 ひどい嵐 憎い恋は 笑ってる 今宵シェリー 来ると云うた 私の胸はおどる 雨は降る心は乱る 今のはあなたの足音か 私のまよいか 我が身がふるう 望みは絶えた シェリー来ないの 外は嵐 若(も)しあなたが 愛すなら来てくれる 雨は降る 今宵ひと夜 待ちくらすシェリー来ないの 外は嵐 若(も)しあなたが 愛すなら来てくれる 雨は降る 今宵ひと夜 待ちくらすシェリー来ないの | 淡谷のり子 | Henry Himmel・訳詞:藤田嗣治 | Henry Himmel | | 暗い空 ひどい嵐 憎い恋は 笑ってる 今宵シェリー 来ると云うた 私の胸はおどる 雨は降る心は乱る 今のはあなたの足音か 私のまよいか 我が身がふるう 望みは絶えた シェリー来ないの 外は嵐 若(も)しあなたが 愛すなら来てくれる 雨は降る 今宵ひと夜 待ちくらすシェリー来ないの 外は嵐 若(も)しあなたが 愛すなら来てくれる 雨は降る 今宵ひと夜 待ちくらすシェリー来ないの |
メランコリーむらさきの煙とグラスに溺れ うつろな胸淋しい心よ メランコリー しのびよる酒場の夜更けに 酒と煙草に酔いしれ むせび泣くこの胸は 望みも夢もなく 果てないうれいに 夜毎けだるい吐息に閉ざされて唄う 明日(あす)は恋もよろこびも きっとかえるだろう 夜の明けるまで グラスを幾度(いくたび)も重(かさ)ね メランコリー やるせない 女のため息 酒と煙草に酔いしれて 今宵も唄う | 淡谷のり子 | Pierre Dudan・訳詞:薩摩忠 | Alain Romans | | むらさきの煙とグラスに溺れ うつろな胸淋しい心よ メランコリー しのびよる酒場の夜更けに 酒と煙草に酔いしれ むせび泣くこの胸は 望みも夢もなく 果てないうれいに 夜毎けだるい吐息に閉ざされて唄う 明日(あす)は恋もよろこびも きっとかえるだろう 夜の明けるまで グラスを幾度(いくたび)も重(かさ)ね メランコリー やるせない 女のため息 酒と煙草に酔いしれて 今宵も唄う |
シャルメーヌあまく青い瞳 シャルメーヌ シャルメーヌ 花にも似た君のあのほほえみ わたしを見つめてる あのまなざし 忘れられぬ いとし君 シャルメーヌ シャルメーヌ セヴー わたしの心に今も歌う 思い出なつかし あの日の頃 今も浮ぶ 夢のロマン あまく青い瞳 シャルメーヌ シャルメーヌ 花にも似た君のあのほほえみ わたしを見つめてる あのまなざし 忘れられぬ いとし君 シャルメーヌ シャルメーヌ セヴー | 淡谷のり子 | Lew Pollack・訳詞:薩摩忠 | Erno Rapee | | あまく青い瞳 シャルメーヌ シャルメーヌ 花にも似た君のあのほほえみ わたしを見つめてる あのまなざし 忘れられぬ いとし君 シャルメーヌ シャルメーヌ セヴー わたしの心に今も歌う 思い出なつかし あの日の頃 今も浮ぶ 夢のロマン あまく青い瞳 シャルメーヌ シャルメーヌ 花にも似た君のあのほほえみ わたしを見つめてる あのまなざし 忘れられぬ いとし君 シャルメーヌ シャルメーヌ セヴー |
夜のタンゴ夜のとばり 紫にゆれ バラの花咲き 甘く香る 白き夢に 心ふるわせ 悲しみ忘れて 愛を誓う 火花散らし 燃ゆる恋に 胸はときめき 狂おしく舞う 白き夢よ 儚なきよろこび 踊りつづける 夜のタンゴ 火花散らし 燃ゆる恋に 胸はときめき 狂おしく舞う 白き夢よ 儚なきよろこび 踊りつづける 夜のタンゴ | 淡谷のり子 | H.F.Beckmann・H.O.Borgmann・訳詩:淡谷のり子 | H.F.Beckmann・H.O.Borgmann | 大柿隆 | 夜のとばり 紫にゆれ バラの花咲き 甘く香る 白き夢に 心ふるわせ 悲しみ忘れて 愛を誓う 火花散らし 燃ゆる恋に 胸はときめき 狂おしく舞う 白き夢よ 儚なきよろこび 踊りつづける 夜のタンゴ 火花散らし 燃ゆる恋に 胸はときめき 狂おしく舞う 白き夢よ 儚なきよろこび 踊りつづける 夜のタンゴ |
枯葉思い出して欲しいの 嬉しかったあの頃 生きることが楽しみ 光り満ちていました 落葉落ちて積もれど 忘られましょうか 落葉落ちて積もれば 積もる悔いと思い出 北風 何もかも遠く吹きやれ 忘られましょうか シャンソン 君の歌 あのシャンソン 身に染む 思われ思うて 二人は暮したの 愛して愛され いつの日か 裂かれて別れる運命か 砂の上の足跡 波に消されゆく いつの日か 裂かれて別れる運命か 砂の上の足跡 波に消されゆく | 淡谷のり子 | J.Prevert・J.Kosma・訳詩:佐伯孝夫 | J.Prevert・J.Kosma | 大柿隆 | 思い出して欲しいの 嬉しかったあの頃 生きることが楽しみ 光り満ちていました 落葉落ちて積もれど 忘られましょうか 落葉落ちて積もれば 積もる悔いと思い出 北風 何もかも遠く吹きやれ 忘られましょうか シャンソン 君の歌 あのシャンソン 身に染む 思われ思うて 二人は暮したの 愛して愛され いつの日か 裂かれて別れる運命か 砂の上の足跡 波に消されゆく いつの日か 裂かれて別れる運命か 砂の上の足跡 波に消されゆく |
聞かせてよ愛の言葉を聞かせてよ 好きな甘い言葉 話してね いつものお話しを 何度でもいいのよ この言葉 ジュ・ヴ・ゼーム 気心許しちゃいないの そのくせ聞かされていたい この言葉よ 甘い撫でるような ささやく小声を 聞けば夢見心地 またも気を許す 聞かせてよ 好きな甘い言葉 話してね いつものお話しを 何度でもいいのよ この言葉 ジュ・ヴ・ゼーム | 淡谷のり子 | J.Renoir・訳詩:佐伯孝夫 | J.Renoir | 親泊正昇 | 聞かせてよ 好きな甘い言葉 話してね いつものお話しを 何度でもいいのよ この言葉 ジュ・ヴ・ゼーム 気心許しちゃいないの そのくせ聞かされていたい この言葉よ 甘い撫でるような ささやく小声を 聞けば夢見心地 またも気を許す 聞かせてよ 好きな甘い言葉 話してね いつものお話しを 何度でもいいのよ この言葉 ジュ・ヴ・ゼーム |
たそがれのマニラあの あかねぐもの丘 燃ゆるような 夕焼の道 あの 真白き 御寺の 鐘の音の 静寂(しずけさ)よ 海辺のみち たそがれて カロマタ(馬車) 白き窓に むらさきの 花リボン そよ風に ひらひらと 島影を 行く 船の 笛の音も ささやかに 空に舞う うす煙 このみなと 暮れて行く | 淡谷のり子 | フィリピン民謡・訳詩:藤浦洸 | フィリピン民謡 | 服部良一 | あの あかねぐもの丘 燃ゆるような 夕焼の道 あの 真白き 御寺の 鐘の音の 静寂(しずけさ)よ 海辺のみち たそがれて カロマタ(馬車) 白き窓に むらさきの 花リボン そよ風に ひらひらと 島影を 行く 船の 笛の音も ささやかに 空に舞う うす煙 このみなと 暮れて行く |
エスパニヤ・カーニ夕日は落ちて 紫の空 キューバのうみに うすくはえる 扉をあけて 君よ来ませ 処女(おとめ)の夜を 共におどらん 椿の花の 色香 おとめの胸に 燃ゆる やがて月のかげに 花びら 散るときまで あー 君よ 来ませ 共に歌わん 赤きケープをふり 共に 若き日の 夢楽しき宵に 椿の花の 色香 おとめの胸に 燃ゆる やがて月のかげに 花びら 散るときまで あー 君よ 来ませ 共に歌わん 赤きケープをふり 共に 若き日の 夢楽しき宵に | 淡谷のり子 | P.Marquina・M.Marquina・訳詩:藤浦洸 | P.Marquina・M.Marquina | 仁木他喜雄 | 夕日は落ちて 紫の空 キューバのうみに うすくはえる 扉をあけて 君よ来ませ 処女(おとめ)の夜を 共におどらん 椿の花の 色香 おとめの胸に 燃ゆる やがて月のかげに 花びら 散るときまで あー 君よ 来ませ 共に歌わん 赤きケープをふり 共に 若き日の 夢楽しき宵に 椿の花の 色香 おとめの胸に 燃ゆる やがて月のかげに 花びら 散るときまで あー 君よ 来ませ 共に歌わん 赤きケープをふり 共に 若き日の 夢楽しき宵に |
ルムバ・タンバ青い空に 輝く日よ マラカス打ち振り うたおうよルンバ やさし調べ 心こめて あの思い出のために うたおう 青い空に 輝く日よ マラカス打ち振り うたおうよルンバ やさし調べ 心こめて あの思い出のために うたおう 常夏の国に 生きる娘たちは 心も明るく 浜辺に呼ぶその声は オオオオ オオオオ オオオ キューバのきれいな娘さん みんなで楽しく このひととき 明日来る人に よせるこの歌 おおルンバネグラ 悩みの影は消えて おおルンバネグラ 燃えあがる若き楽しの歌よ おおルンバネグラ 悩みの影は消えて おおルンバネグラ 燃えあがる若き楽しの歌よ | 淡谷のり子 | R.Harnandez・訳詩:高橋忠雄 | R.Harnandez | 仁木他喜雄 | 青い空に 輝く日よ マラカス打ち振り うたおうよルンバ やさし調べ 心こめて あの思い出のために うたおう 青い空に 輝く日よ マラカス打ち振り うたおうよルンバ やさし調べ 心こめて あの思い出のために うたおう 常夏の国に 生きる娘たちは 心も明るく 浜辺に呼ぶその声は オオオオ オオオオ オオオ キューバのきれいな娘さん みんなで楽しく このひととき 明日来る人に よせるこの歌 おおルンバネグラ 悩みの影は消えて おおルンバネグラ 燃えあがる若き楽しの歌よ おおルンバネグラ 悩みの影は消えて おおルンバネグラ 燃えあがる若き楽しの歌よ |
バンドネオン寄せていつの日にも ただひとりの 慰めの友 膝に抱けば 音も低く 声はやさしく 唄につれて わが心も 暫し ときめく なつかしの友よ わがバンドネオン うれしい時の喜びよ 悲しい時には慰めよ 心に遣瀬(やるせ)のない時は 思わず知らず 手に取り上げるよ バンドネオン 日暮れ淋しい黄昏(たそがれ)は わけて憂いのある時は 灯りもともさず たゞひとり かなでる唄に 思いを寄せるよ バンドネオン | 淡谷のり子 | L.Amadori・E.S.Discepolo・訳詩:服部龍太郎 | L.Amadori・E.S.Discepolo | 仁木他喜雄 | いつの日にも ただひとりの 慰めの友 膝に抱けば 音も低く 声はやさしく 唄につれて わが心も 暫し ときめく なつかしの友よ わがバンドネオン うれしい時の喜びよ 悲しい時には慰めよ 心に遣瀬(やるせ)のない時は 思わず知らず 手に取り上げるよ バンドネオン 日暮れ淋しい黄昏(たそがれ)は わけて憂いのある時は 灯りもともさず たゞひとり かなでる唄に 思いを寄せるよ バンドネオン |
ジプシーの歎き祭は終りぬ 乱れし野もせよ いざや幌馬車 山を越えて行かん 誰が投げしすみれ花 今もしおれずに かおる 明日の日は浮草の 行方知らぬ旅路 祭は終りぬ 嘆きのピエロよ いざや幌馬車 明日の旅へ行かん 誰が吹くや笛の音に うるむ故郷の 歌よ 風のまま 浮草の 行方知らぬ旅路 あゝ | 淡谷のり子 | M.Grever・訳詩:桐山麗吉 | M.Grever | 仁木他喜雄 | 祭は終りぬ 乱れし野もせよ いざや幌馬車 山を越えて行かん 誰が投げしすみれ花 今もしおれずに かおる 明日の日は浮草の 行方知らぬ旅路 祭は終りぬ 嘆きのピエロよ いざや幌馬車 明日の旅へ行かん 誰が吹くや笛の音に うるむ故郷の 歌よ 風のまま 浮草の 行方知らぬ旅路 あゝ |
アマポラ(けしの花)アマポーラ 南の野辺の 赤い赤いけしの花 アマポーラ あの人のこと 思い悩む赤い花 見つめて じっと見つめて 赤く燃える花びら 雨にも風にも いとしいけしの花 アマポーラ 情けをこめて 赤く咲いたけしの花 誰かの 口紅の色 うつしそめた赤い花 見つめて じっと見つめて 思い出す くちづけ さわればこぼれる 風情(ふぜい)のけしの花 | 淡谷のり子 | L.Roldan・J.M.Lacalle・訳詩:桐山麗吉 | L.Roldan・J.M.Lacalle | 服部良一 | アマポーラ 南の野辺の 赤い赤いけしの花 アマポーラ あの人のこと 思い悩む赤い花 見つめて じっと見つめて 赤く燃える花びら 雨にも風にも いとしいけしの花 アマポーラ 情けをこめて 赤く咲いたけしの花 誰かの 口紅の色 うつしそめた赤い花 見つめて じっと見つめて 思い出す くちづけ さわればこぼれる 風情(ふぜい)のけしの花 |
悲歌おゝ去(い)にし春よ 恋しや 永久(とわ)にすぎ、心も悲し 百鳥(ももとり)のうた声さり わびしさ募る おう我が君 汝(な)も去(さ)りしか あはたゞし去(い)にし春 あゝ汝(なれ)と興(とも)に離(さか)りぬ 楽しき春は 忍び難くは我か あゝゆかし去(い)にし日の | 淡谷のり子 | J.Massenet・訳詩:二見孝平 | J.Massenet | 奥山貞吉 | おゝ去(い)にし春よ 恋しや 永久(とわ)にすぎ、心も悲し 百鳥(ももとり)のうた声さり わびしさ募る おう我が君 汝(な)も去(さ)りしか あはたゞし去(い)にし春 あゝ汝(なれ)と興(とも)に離(さか)りぬ 楽しき春は 忍び難くは我か あゝゆかし去(い)にし日の |
巴里祭巴里の街並みに マロニエそよげば 人の心も夢見がちよ よそおいこらして 日暮ともなれば 手を組みて歌い 人はいそぐよ 巴里に夜がくりゃ 巴里は恋の街 夢をば求め人はゆく よそおいこらして 日暮ともなれば 手を組みて歌い 人はいそぐよ 巴里に夜がくりゃ 巴里は恋の街 夢をば求め人はゆく | 淡谷のり子 | R.Clair・J.Gremillon・M.Jaubert・訳詩:松村又一 | R.Clair・J.Gremillon・M.Jaubert | 服部良一 | 巴里の街並みに マロニエそよげば 人の心も夢見がちよ よそおいこらして 日暮ともなれば 手を組みて歌い 人はいそぐよ 巴里に夜がくりゃ 巴里は恋の街 夢をば求め人はゆく よそおいこらして 日暮ともなれば 手を組みて歌い 人はいそぐよ 巴里に夜がくりゃ 巴里は恋の街 夢をば求め人はゆく |
モルーチャ南の国 恋のフェイスタ 君と逢える 欣びの宵 レモンの花 香れる野辺 湖水(いずみ)の畔(ほとり)で かたりし恋よ モルーチャ モルーチャ グラナダの花 楽しき想い出を秘めし 美わし ほゝ笑む 君の眸よ 忘れがたき まぼろしに むせぶわが胸 一夜の恋 夜毎もとめ 一人たどる 街の灯かげに ギターのしらべ 微笑むこび シェリーの香に 想いつのるは モルーチャ モルーチャ 恋のまぼろし なつかし 君のおも影も むなしく わびしき 過ぎし日の夢 いまは若き 想い出に 泣くわが心よ モルーチャ モルーチャ | 淡谷のり子 | J.Q.Munoz・J.Garcia・訳詩:奥山靉 | J.Q.Munoz・J.Garcia | 仁木他喜雄 | 南の国 恋のフェイスタ 君と逢える 欣びの宵 レモンの花 香れる野辺 湖水(いずみ)の畔(ほとり)で かたりし恋よ モルーチャ モルーチャ グラナダの花 楽しき想い出を秘めし 美わし ほゝ笑む 君の眸よ 忘れがたき まぼろしに むせぶわが胸 一夜の恋 夜毎もとめ 一人たどる 街の灯かげに ギターのしらべ 微笑むこび シェリーの香に 想いつのるは モルーチャ モルーチャ 恋のまぼろし なつかし 君のおも影も むなしく わびしき 過ぎし日の夢 いまは若き 想い出に 泣くわが心よ モルーチャ モルーチャ |
ヒターナ・ヒターナ ―踊るジプシー―陽は中空(なかぞら)に 風さえ香る 森のほとりに 手を打ち鳴らし 踊り乱れるよ 流浪(さすらい)の民 怪しく騒ぎ 燃え立つ血潮 唄え、唄え、流浪(さすらい)の唄、唄えや 流れ流れて、憂いを知らぬ 唄え、唄え、流浪(さすらい)の唄、唄えや 楡の梢に 月さしのぼる かゞり火は燃え めぐる盃 笑いさゞめくよ 流浪(さすらい)の民 唄に踊りに 更けて行く夜 唄え、唄え、流浪(さすらい)の唄、唄えや 流れ流れて、つかれも知らぬ 唄え、唄え、流浪(さすらい)の唄、唄えや 唄え、唄え、流浪(さすらい)の唄、唄えや | 淡谷のり子 | F.Prado・M.Romero・訳詩:桐山麗吉 | F.Prado・M.Romero | 奥山貞吉 | 陽は中空(なかぞら)に 風さえ香る 森のほとりに 手を打ち鳴らし 踊り乱れるよ 流浪(さすらい)の民 怪しく騒ぎ 燃え立つ血潮 唄え、唄え、流浪(さすらい)の唄、唄えや 流れ流れて、憂いを知らぬ 唄え、唄え、流浪(さすらい)の唄、唄えや 楡の梢に 月さしのぼる かゞり火は燃え めぐる盃 笑いさゞめくよ 流浪(さすらい)の民 唄に踊りに 更けて行く夜 唄え、唄え、流浪(さすらい)の唄、唄えや 流れ流れて、つかれも知らぬ 唄え、唄え、流浪(さすらい)の唄、唄えや 唄え、唄え、流浪(さすらい)の唄、唄えや |
ドンニャ・マリキータあのひとがいつも よくうたった むかしの唄 古い唄 日ぐれどきは 何時とはなく くちびるを もれて来るの 憧れと なやみとをうたった さびしい唄 甘い唄 忘れられぬ あのひとふし きかせてよ いまひとたび やわらかい メロディ 軽いリズム マリキタ マリキタ ドンニャ マリキタ ドンニャ マリキタ 愛の唄 あのひとがいつも よくうたった むかしの唄 古い唄 日ぐれどきは 何時とはなく くちびるを もれて来るの マリキタ マリキタ ドンニャ マリキタ ドンニャ マリキタ 愛の唄 | 淡谷のり子 | J.Guerrero・F.Ardavin・訳詩:瀬沼喜久雄 | J.Guerrero・F.Ardavin | 仁木他喜雄 | あのひとがいつも よくうたった むかしの唄 古い唄 日ぐれどきは 何時とはなく くちびるを もれて来るの 憧れと なやみとをうたった さびしい唄 甘い唄 忘れられぬ あのひとふし きかせてよ いまひとたび やわらかい メロディ 軽いリズム マリキタ マリキタ ドンニャ マリキタ ドンニャ マリキタ 愛の唄 あのひとがいつも よくうたった むかしの唄 古い唄 日ぐれどきは 何時とはなく くちびるを もれて来るの マリキタ マリキタ ドンニャ マリキタ ドンニャ マリキタ 愛の唄 |
暗い日曜日花を部屋に 君を待てど もはやわれを たずねまさず ただひとり むなしくまてり すぎし幸を しのびつつ 帰らぬ昔 くりかえし 我がまなこに 涙あふる 暗き日曜 憂いに 閉ざさるる心 今はすべて 絶えし望み わが心 むなしく冷めて 遠き空の 彼方思い 夕暮の 小暗き部屋の 窓に射す 夕陽を待てど 暗き日曜 | 淡谷のり子 | L.Javor・R.Seress・訳詩:清野協 | L.Javor・R.Seress | 仁木他喜雄 | 花を部屋に 君を待てど もはやわれを たずねまさず ただひとり むなしくまてり すぎし幸を しのびつつ 帰らぬ昔 くりかえし 我がまなこに 涙あふる 暗き日曜 憂いに 閉ざさるる心 今はすべて 絶えし望み わが心 むなしく冷めて 遠き空の 彼方思い 夕暮の 小暗き部屋の 窓に射す 夕陽を待てど 暗き日曜 |
ラ・クンパルシータタンゴ そははかなき なに香るバラの 花にもにて 静けき夜に 音もなく消えて ふりむく人なく 忘れられる 歌え ラ・クンパルシータ 燃える思いこめ 笑いも涙も 知るはこの歌 タンゴアルヘンティーノこそ 心もて歌う 偽りと夢の この世を アーアーゝゝ 流れるしらべ その後慕い 我らも歌およ ラ・クンパルシータ | 淡谷のり子 | G.M.Rodriguez・P.Contursi・E.Maroni・訳詩:高橋忠雄 | G.M.Rodriguez・P.Contursi・E.Maroni | 仁木他喜雄 | タンゴ そははかなき なに香るバラの 花にもにて 静けき夜に 音もなく消えて ふりむく人なく 忘れられる 歌え ラ・クンパルシータ 燃える思いこめ 笑いも涙も 知るはこの歌 タンゴアルヘンティーノこそ 心もて歌う 偽りと夢の この世を アーアーゝゝ 流れるしらべ その後慕い 我らも歌およ ラ・クンパルシータ |
あこがれのキャロライナビッグタウン あこがれの都 人は去れぬと云うけど もうおさらば告げましょう ビッグタウン 人のよろこびうばう あこがれをうたいたる歌よいづこ 君知るやなつかし『ふるさとキャロライナ』ラ…… かづらもておおわれし流れいかに ラ…… 君知るやなつかしふるさとキャロライナ 行けども行けども木かげだになく はろけき鳥の歌、きくに由なし ラ…… 月浴びて語らいし乙女いかに ラ…… 君知るやなつかしふるさとキャロライナ あこがれをうたいたる歌よいづこ 君知るやなつかし『ふるさとキャロライナ』ラ…… かづらもておおわれし流れいかに ラ…… 君知るやなつかしふるさとキャロライナ はろけき鳥の歌、きくに由なし ラ…… 月浴びて語らいし乙女いかに ラ…… 君知るやなつかしふるさとキャロライナ | 淡谷のり子 | S.Lewis・J.Young・H.Warren・訳詩:柏木晴夫 | S.Lewis・J.Young・H.Warren | 仁木他喜雄 | ビッグタウン あこがれの都 人は去れぬと云うけど もうおさらば告げましょう ビッグタウン 人のよろこびうばう あこがれをうたいたる歌よいづこ 君知るやなつかし『ふるさとキャロライナ』ラ…… かづらもておおわれし流れいかに ラ…… 君知るやなつかしふるさとキャロライナ 行けども行けども木かげだになく はろけき鳥の歌、きくに由なし ラ…… 月浴びて語らいし乙女いかに ラ…… 君知るやなつかしふるさとキャロライナ あこがれをうたいたる歌よいづこ 君知るやなつかし『ふるさとキャロライナ』ラ…… かづらもておおわれし流れいかに ラ…… 君知るやなつかしふるさとキャロライナ はろけき鳥の歌、きくに由なし ラ…… 月浴びて語らいし乙女いかに ラ…… 君知るやなつかしふるさとキャロライナ |
夜のプラットホーム星はまたたき 夜ふかく 鳴りわたる 鳴りわたる プラットホームの 別れのベルよ さよなら さよなら 君いつかえる 人は散りはて ただひとり いつまでも いつまでも 柱によりそい たたずむわたし さよなら さよなら 君いつかえる 窓にのこした あの言葉 なかないで なかないで 瞼にやきつく 淋しい笑顔 さよなら さよなら 君いつかえる | 淡谷のり子 | 奥野椰子夫 | 服部良一 | 親泊正昇 | 星はまたたき 夜ふかく 鳴りわたる 鳴りわたる プラットホームの 別れのベルよ さよなら さよなら 君いつかえる 人は散りはて ただひとり いつまでも いつまでも 柱によりそい たたずむわたし さよなら さよなら 君いつかえる 窓にのこした あの言葉 なかないで なかないで 瞼にやきつく 淋しい笑顔 さよなら さよなら 君いつかえる |
夜が好きなのラ……… 夜が好きなの ふたりの夢が もえるから ラ……… 私は……… 夜が好きなの まぶしすぎるわ 朝のひかりは……… 悲しすぎるわ 苦しすぎるわ 朝のひかりは……… 夜が好きなの あなたの嘘が 消えるから ラ……… 私は……… 夜が好きなの まぶしすぎるわ 朝のひかりは……… 私は……… 夜が好きなの | 淡谷のり子 | 平田謙二 | 和田香苗 | 小谷充 | ラ……… 夜が好きなの ふたりの夢が もえるから ラ……… 私は……… 夜が好きなの まぶしすぎるわ 朝のひかりは……… 悲しすぎるわ 苦しすぎるわ 朝のひかりは……… 夜が好きなの あなたの嘘が 消えるから ラ……… 私は……… 夜が好きなの まぶしすぎるわ 朝のひかりは……… 私は……… 夜が好きなの |
落葉のブルース黄昏の 森の小径を一人 想い出に 肩を抱かれて辿る 誰か口笛 そっと呼ぶよで 佇めば なつかしき 落葉のブルース ああ あの時の甘き接吻 君が囁きは 今も胸に残れども 帰りこぬ 帰りこぬ 落葉のブルース 月影の 森の小径を一人 悲しみに 胸もふさぎて咽ぶ 女心の 哀れ儚なさ 泣きぬれて 身にしみる 落葉のブルース 想い出も 美わしき 落葉のブルース | 淡谷のり子 | 友田豊 | 三井澄男 | 三井澄男 | 黄昏の 森の小径を一人 想い出に 肩を抱かれて辿る 誰か口笛 そっと呼ぶよで 佇めば なつかしき 落葉のブルース ああ あの時の甘き接吻 君が囁きは 今も胸に残れども 帰りこぬ 帰りこぬ 落葉のブルース 月影の 森の小径を一人 悲しみに 胸もふさぎて咽ぶ 女心の 哀れ儚なさ 泣きぬれて 身にしみる 落葉のブルース 想い出も 美わしき 落葉のブルース |
鈴蘭物語風薫るアカシヤの 青い並木 鐘鳴らすあの丘の 白いチャペル 思いも黄昏(たそが)るる トラピストの寺に 君と手をとり行きし 思い出の あの道 鈴蘭の花咲けば 思い出すよ かの長い細道の ほのかなりや 真白き手をとりて トラピストの寺に 身を捧げんと言いし 忘られぬ 夕月 | 淡谷のり子 | 藤浦洸 | 服部良一 | 服部良一 | 風薫るアカシヤの 青い並木 鐘鳴らすあの丘の 白いチャペル 思いも黄昏(たそが)るる トラピストの寺に 君と手をとり行きし 思い出の あの道 鈴蘭の花咲けば 思い出すよ かの長い細道の ほのかなりや 真白き手をとりて トラピストの寺に 身を捧げんと言いし 忘られぬ 夕月 |
青い部屋おもいで寂しやな 小雨降るあの日よ 数えて悲しやな 過ぎし月日 君と語り明かした 青い小窓に 雨の溜息 おもいでさみしやな 今日も雨が…… おもいで寂しやな 髪にさすこの花 香りは失せはてて 残る涙 君と名残り 惜しみし 青い灯りに 雨の溜息 おもいでさみしやな 今日も雨が…… おもいで寂しやな 眺めやる鏡よ みつめて こみあげる やせし姿 君と泣いてすごした 青い小椅子に 雨の溜息 おもいでさみしやな 今日も雨が…… | 淡谷のり子 | サトウハチロー | 服部良一 | 服部良一 | おもいで寂しやな 小雨降るあの日よ 数えて悲しやな 過ぎし月日 君と語り明かした 青い小窓に 雨の溜息 おもいでさみしやな 今日も雨が…… おもいで寂しやな 髪にさすこの花 香りは失せはてて 残る涙 君と名残り 惜しみし 青い灯りに 雨の溜息 おもいでさみしやな 今日も雨が…… おもいで寂しやな 眺めやる鏡よ みつめて こみあげる やせし姿 君と泣いてすごした 青い小椅子に 雨の溜息 おもいでさみしやな 今日も雨が…… |
私のトランペット「トランペット!」 「トランペット!」 「おお 私のペット」 おおトランペット あたしの恋人 いつも悩ましく 甘い歌を唄う 可愛いペットよ いつもこの胸に スウィングを出して あたしを悩ます 美しい歌の調べに 心とられて 嬉しい時も 悲しい時も 慰められる あたしなの おおトランペット あたしの恋人 思い出の歌を あたしに聴かせて 美しい歌の調べに 心とられて 嬉しい時も 悲しい時も 慰められる あたしなの おおトランペット あたしの恋人 思い出の歌を あたしに聴かせて | 淡谷のり子 | 服部良一 | 服部良一 | 服部良一 | 「トランペット!」 「トランペット!」 「おお 私のペット」 おおトランペット あたしの恋人 いつも悩ましく 甘い歌を唄う 可愛いペットよ いつもこの胸に スウィングを出して あたしを悩ます 美しい歌の調べに 心とられて 嬉しい時も 悲しい時も 慰められる あたしなの おおトランペット あたしの恋人 思い出の歌を あたしに聴かせて 美しい歌の調べに 心とられて 嬉しい時も 悲しい時も 慰められる あたしなの おおトランペット あたしの恋人 思い出の歌を あたしに聴かせて |
涙の踊子あわれ恋に破れ おどり狂う處女(おとめ) 赤き薔薇(ばら)をさせどわびしや 胸せまる苦しさに 花びらの散るごとく ラ………… つきぬ涙に踊るよ マ………… 遠く去りし人の かげを追い慕うか 夜毎しのびよる悲しみ うたい踊り狂えど 色あせし我が恋の ラ………… あわれ散りゆくさびしさ | 淡谷のり子 | 藤浦洸 | 服部良一 | 服部良一 | あわれ恋に破れ おどり狂う處女(おとめ) 赤き薔薇(ばら)をさせどわびしや 胸せまる苦しさに 花びらの散るごとく ラ………… つきぬ涙に踊るよ マ………… 遠く去りし人の かげを追い慕うか 夜毎しのびよる悲しみ うたい踊り狂えど 色あせし我が恋の ラ………… あわれ散りゆくさびしさ |
おしゃれ娘おしゃれ娘は いつも朗らで かわいい娘 春の銀座に 首をかしげ かわいい娘 赤い唇 黒い瞳 夢と希望(のぞみ)を胸に抱いて 誰を待つやら にこり微笑む おしゃれな娘 おしゃれ娘は いつも陽気な娘 おしゃれ娘は いつも朗らな娘 おしゃれな娘は いつも可愛い娘 おしゃれ娘は いつもおしゃれで 朗らな娘 宵の銀座に お靴鳴らし 朗らな娘 匂う紅薔薇 胸につけて 君を待つ間の 愛の小唄 にこり歌って にこり微笑む おしゃれな娘 おしゃれ娘は いつも陽気な娘 おしゃれ娘は いつも朗らな娘 おしゃれな娘は いつも可愛い娘 | 淡谷のり子 | 久保田宵二 | 服部良一 | 服部良一 | おしゃれ娘は いつも朗らで かわいい娘 春の銀座に 首をかしげ かわいい娘 赤い唇 黒い瞳 夢と希望(のぞみ)を胸に抱いて 誰を待つやら にこり微笑む おしゃれな娘 おしゃれ娘は いつも陽気な娘 おしゃれ娘は いつも朗らな娘 おしゃれな娘は いつも可愛い娘 おしゃれ娘は いつもおしゃれで 朗らな娘 宵の銀座に お靴鳴らし 朗らな娘 匂う紅薔薇 胸につけて 君を待つ間の 愛の小唄 にこり歌って にこり微笑む おしゃれな娘 おしゃれ娘は いつも陽気な娘 おしゃれ娘は いつも朗らな娘 おしゃれな娘は いつも可愛い娘 |
野球シャンソンあなた早稲田が好きなのね 妾しゃ慶應敵味方 もめる二人の恋の仲 ホンニ罪なはリーグ戦 ソレ リーグ戦 粋なピッチャーのモーションに ネット裏でも 逆モーション 見せに来たのか見に来たか ちょいと取出すコンパクト ソレ コンパクト 振られ振られて三度振り 恋のひじ鉄いやなもの 今度こそはと出てみたら デッドボールで又振られ ソレ 又振られ 早いランナーお気をつけ スチールホームはお手のもの 要心しないと心まで 知らぬ間に盗まれる ソレ 盗まれる とんだガールに目をくばり 一寸と恋人見つけ出し 思いを投げたい知らせたい うまくウインクとゞけたい それ とゞけたい | 淡谷のり子 | 菊田一夫 | 奥山貞吉 | 奥山貞吉 | あなた早稲田が好きなのね 妾しゃ慶應敵味方 もめる二人の恋の仲 ホンニ罪なはリーグ戦 ソレ リーグ戦 粋なピッチャーのモーションに ネット裏でも 逆モーション 見せに来たのか見に来たか ちょいと取出すコンパクト ソレ コンパクト 振られ振られて三度振り 恋のひじ鉄いやなもの 今度こそはと出てみたら デッドボールで又振られ ソレ 又振られ 早いランナーお気をつけ スチールホームはお手のもの 要心しないと心まで 知らぬ間に盗まれる ソレ 盗まれる とんだガールに目をくばり 一寸と恋人見つけ出し 思いを投げたい知らせたい うまくウインクとゞけたい それ とゞけたい |
私此頃憂鬱よ情けの壺に咲いた花 涙の庭に散った花 命もうすく咲いて散る 花のこころを誰が知ろ あたし この頃 憂鬱よ 情けに死する恋もある 義理ゆえ背く恋もある はかなき運命(さだめ)うつし世の 恋の命を誰が知ろ あたし この頃 憂鬱よ 涙に秘めし恋のかげ うつろに似たるこの心 なやみはふかしあけくれの 暗い命を誰が知ろ あたし この頃 憂鬱よ | 淡谷のり子 | 高橋掬太郎 | 古賀政男 | 古賀政男 | 情けの壺に咲いた花 涙の庭に散った花 命もうすく咲いて散る 花のこころを誰が知ろ あたし この頃 憂鬱よ 情けに死する恋もある 義理ゆえ背く恋もある はかなき運命(さだめ)うつし世の 恋の命を誰が知ろ あたし この頃 憂鬱よ 涙に秘めし恋のかげ うつろに似たるこの心 なやみはふかしあけくれの 暗い命を誰が知ろ あたし この頃 憂鬱よ |
満州ブルース楡(にれ)の並木の 夕月に 泣いたとて 泣いたとて 花は花ゆえ 風に散る 若い涙を 胡弓に寄せて 今宵歌おうよ 満州ブルース そよぐ高梁 野の涯に 呼んだとて 呼んだとて 夢は夢ゆえ 帰りゃせぬ 胸の嘆きを せつない夜を 泣いて歌おうよ 満州ブルース 嬉しなつかし ハルピンの 赤い灯よ 青い灯よ あすは別れて 旅の鳥 今度逢う日を 希望にかけて 歌い明かそうよ 満州ブルース | 淡谷のり子 | 久保田宵二 | 服部良一 | 服部良一 | 楡(にれ)の並木の 夕月に 泣いたとて 泣いたとて 花は花ゆえ 風に散る 若い涙を 胡弓に寄せて 今宵歌おうよ 満州ブルース そよぐ高梁 野の涯に 呼んだとて 呼んだとて 夢は夢ゆえ 帰りゃせぬ 胸の嘆きを せつない夜を 泣いて歌おうよ 満州ブルース 嬉しなつかし ハルピンの 赤い灯よ 青い灯よ あすは別れて 旅の鳥 今度逢う日を 希望にかけて 歌い明かそうよ 満州ブルース |
東京ブルース雨が降るふる アパートの 窓の娘よ なに想う ああ 銀座は暮れゆく ネオンが濡れるよ パラソル貸しましょ 三味線堀を 青い上着で いそぐ君 ラッシュ・アワーの たそがれを 君といそいそ エレベーター ああ プラネタリウムの きれいな星空 二人で夢見る 楽しい船路(ふなじ) 仰ぐ南極 十字星 誰も知らない 浅草の 可愛ちいちゃな 喫茶店 ああ あの娘の瞳は フランス人形 わたしを待ち待ち 紅茶のかおり 絽刺しする夜を 鐘が鳴る 昔恋しい 武蔵野の 月はいずこぞ 映画街 ああ 青い灯赤い灯 フィルムは歌うよ 更けゆく新宿 小田急の窓で 君がわかれに 投げる花 | 淡谷のり子 | 西條八十 | 服部良一 | 服部良一 | 雨が降るふる アパートの 窓の娘よ なに想う ああ 銀座は暮れゆく ネオンが濡れるよ パラソル貸しましょ 三味線堀を 青い上着で いそぐ君 ラッシュ・アワーの たそがれを 君といそいそ エレベーター ああ プラネタリウムの きれいな星空 二人で夢見る 楽しい船路(ふなじ) 仰ぐ南極 十字星 誰も知らない 浅草の 可愛ちいちゃな 喫茶店 ああ あの娘の瞳は フランス人形 わたしを待ち待ち 紅茶のかおり 絽刺しする夜を 鐘が鳴る 昔恋しい 武蔵野の 月はいずこぞ 映画街 ああ 青い灯赤い灯 フィルムは歌うよ 更けゆく新宿 小田急の窓で 君がわかれに 投げる花 |
祇園ブルース舞妓ごゝろは夜桜の 艶(なま)めく花かおぼろ月 篝火(かがりび)ゆれて吹き誘う 浮名は果(はか)ない春の風よ しのぶ面影鬢(びん)の香(か)の 匂へど姿あやなくて 初恋なれば悩ましく 泣いても泣いても恋は夢よ 逢えば悩みがいやまさる 逢わねばしぼむ思い草 あの方ゆえに散り果てる 桜は悲しい夢の花よ | 淡谷のり子 | 長田幹彦 | 佐々紅華 | 佐々紅華 | 舞妓ごゝろは夜桜の 艶(なま)めく花かおぼろ月 篝火(かがりび)ゆれて吹き誘う 浮名は果(はか)ない春の風よ しのぶ面影鬢(びん)の香(か)の 匂へど姿あやなくて 初恋なれば悩ましく 泣いても泣いても恋は夢よ 逢えば悩みがいやまさる 逢わねばしぼむ思い草 あの方ゆえに散り果てる 桜は悲しい夢の花よ |
想い出のブルース誰が捨てた 薔薇やら 濡れた舗道に ふまれて 更けゆく今宵の 狭霧(さぎり)の冷たさ 何となく好きな あの唄よ 想い出のブルースよ 忘られぬあの日よ 友と別れ とぼとぼ 霧の舗道を 歩めば 見知らぬ他国を 旅ゆく心よ 何となく好きな あの唄よ 想い出のブルースよ 忘られぬあの日よ 何故か今宵 しきりに すぎたあの日の 旅路が 心に浮びて なつかし想いよ 何となく好きな あの唄よ 想い出のブルースよ 忘られぬ あの日よ | 淡谷のり子 | 松村又一 | 服部良一 | 服部良一 | 誰が捨てた 薔薇やら 濡れた舗道に ふまれて 更けゆく今宵の 狭霧(さぎり)の冷たさ 何となく好きな あの唄よ 想い出のブルースよ 忘られぬあの日よ 友と別れ とぼとぼ 霧の舗道を 歩めば 見知らぬ他国を 旅ゆく心よ 何となく好きな あの唄よ 想い出のブルースよ 忘られぬあの日よ 何故か今宵 しきりに すぎたあの日の 旅路が 心に浮びて なつかし想いよ 何となく好きな あの唄よ 想い出のブルースよ 忘られぬ あの日よ |