| 眼指其の 眸に 映されればこそ 此の 世界に 私が 在ると 念ふ 挿げる 詞 つと 応ふ 声は 聴けど 目顔は 通り過ぎる 彼の日 毀れた 情 今は 戻れない 藐き日よ 何時か 窺い 損ぬ 二度と 帰らない 眼指よ 此の 一身を 隠される 如く 其の 世界に 私は 在り得ない 目合ふように じっと 乞うる 目の 指で 瞬ぐ 刹那 捕われるを 彼の日 毀れた 情 今は 戻れない 藐き日よ 何時か 窺い 損ぬ 二度と 帰らない 眼指よ 祈るように 流れ 落つる 離りし 泪 責めて 見留めて 其の 目路に 終に 零れた 顰み まるで さよならに 代える 目翳よ 渾て 鎖して 消える 愛し 眸から | 陰陽座 | 瞬火 | 狩姦 | 陰陽座・瞬火 | 其の 眸に 映されればこそ 此の 世界に 私が 在ると 念ふ 挿げる 詞 つと 応ふ 声は 聴けど 目顔は 通り過ぎる 彼の日 毀れた 情 今は 戻れない 藐き日よ 何時か 窺い 損ぬ 二度と 帰らない 眼指よ 此の 一身を 隠される 如く 其の 世界に 私は 在り得ない 目合ふように じっと 乞うる 目の 指で 瞬ぐ 刹那 捕われるを 彼の日 毀れた 情 今は 戻れない 藐き日よ 何時か 窺い 損ぬ 二度と 帰らない 眼指よ 祈るように 流れ 落つる 離りし 泪 責めて 見留めて 其の 目路に 終に 零れた 顰み まるで さよならに 代える 目翳よ 渾て 鎖して 消える 愛し 眸から |
| 八百比丘尼時間は 穏やかに 留み 揺らめく 何処かで 鵺が 鳴く 罪の 贖いか 己が 宿世か 限 無き 依稀の 化生 流れる 血を 眺めて 只 立ち尽くした 彼の日の 昨日は 明日へと 逆立つ 時間の中で 夢を見て 夢幻の中で 舞い落ちる 貴女が 私に 変わって行くの 時間に 囚われた 此の身 枯らめく 誰かが 説き起す 日々の 糾いか 厭ける 虚か 敢え 無き 仮の 奇蹟 殺めた 其の 過ち 只 春を 祈り 此の儘 久しく 悔悟に 暮れても 時間の中で 夢を見て 夢幻の中で 舞い落ちる 私が 貴女に 代わって 逝くの 時代は 廻る 人は 惑う 折折に 色を変え 忘れ 難き 父の 魔道 母も 害ねた 妖 非道の 謀に 愛し 男も 失せて 呪言の 淵に 浸りて 痛める 愚かな 私を 諭す者 無限の 中に 贖るを 積みて 赦しの 暇日が 累なりて 往く 独り 長夜の 空 同じ 時間を 越えて 逝く故 閉じて 時空の 獄 変若に 生えた 前世の 私が 私を 殺しに 帰って来るの 記憶の 儘に 歪みて 廻る 遡行の 羂に 捕られて 堕ちる 閑かに 葬らる 鎖の 静寂に あなたが 私に 変わって行くの | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 時間は 穏やかに 留み 揺らめく 何処かで 鵺が 鳴く 罪の 贖いか 己が 宿世か 限 無き 依稀の 化生 流れる 血を 眺めて 只 立ち尽くした 彼の日の 昨日は 明日へと 逆立つ 時間の中で 夢を見て 夢幻の中で 舞い落ちる 貴女が 私に 変わって行くの 時間に 囚われた 此の身 枯らめく 誰かが 説き起す 日々の 糾いか 厭ける 虚か 敢え 無き 仮の 奇蹟 殺めた 其の 過ち 只 春を 祈り 此の儘 久しく 悔悟に 暮れても 時間の中で 夢を見て 夢幻の中で 舞い落ちる 私が 貴女に 代わって 逝くの 時代は 廻る 人は 惑う 折折に 色を変え 忘れ 難き 父の 魔道 母も 害ねた 妖 非道の 謀に 愛し 男も 失せて 呪言の 淵に 浸りて 痛める 愚かな 私を 諭す者 無限の 中に 贖るを 積みて 赦しの 暇日が 累なりて 往く 独り 長夜の 空 同じ 時間を 越えて 逝く故 閉じて 時空の 獄 変若に 生えた 前世の 私が 私を 殺しに 帰って来るの 記憶の 儘に 歪みて 廻る 遡行の 羂に 捕られて 堕ちる 閑かに 葬らる 鎖の 静寂に あなたが 私に 変わって行くの |
| 無風忍法帖虚の頭に 生りて 湧く 孤陋寡聞の 繰り言 化人気取りの 蝸牛 此処に ずっと 在って 未だ 是なる (ぴゅう) 素っ飛んだら 負け 打っ飛んだら 勝つ 飛びもしなけりゃ 居らぬもの 突っ込んだら 外 引っ込んだら 中 ちょびっとの 狂いで 己を 見失う (風) 風を喰らわば 穏やかに 過ぎる 然う 吹けば飛ぶ故 風凪ぎに 宿る 新の懐紙に 書いて 詠む 束馬懸車の 痴言 訴人ごかしは 靄靄 其処に 何処に 彼に しれっと往く (ぴゅう) 素っ飛んだら 負け 打っ飛んだら 勝つ 鳴かず飛ばずは 要らぬもの 突っ込んだら 外 引っ込んだら 中 願っても無い 其 無風ぞ 善かれける (風) 風を喰らわば 穏やかに 過ぎる 然う 吹けば飛ぶ故 風凪ぎに 宿る 吽 風を喰らわば 穏やかに 過ぎる 然う 吹けば飛ぶ故 風凪ぎに 宿る 只 前を向き 風は吹けども 動かざる 信念 然う 何も雑ざらぬ 生きやかな 此の 風向き | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 虚の頭に 生りて 湧く 孤陋寡聞の 繰り言 化人気取りの 蝸牛 此処に ずっと 在って 未だ 是なる (ぴゅう) 素っ飛んだら 負け 打っ飛んだら 勝つ 飛びもしなけりゃ 居らぬもの 突っ込んだら 外 引っ込んだら 中 ちょびっとの 狂いで 己を 見失う (風) 風を喰らわば 穏やかに 過ぎる 然う 吹けば飛ぶ故 風凪ぎに 宿る 新の懐紙に 書いて 詠む 束馬懸車の 痴言 訴人ごかしは 靄靄 其処に 何処に 彼に しれっと往く (ぴゅう) 素っ飛んだら 負け 打っ飛んだら 勝つ 鳴かず飛ばずは 要らぬもの 突っ込んだら 外 引っ込んだら 中 願っても無い 其 無風ぞ 善かれける (風) 風を喰らわば 穏やかに 過ぎる 然う 吹けば飛ぶ故 風凪ぎに 宿る 吽 風を喰らわば 穏やかに 過ぎる 然う 吹けば飛ぶ故 風凪ぎに 宿る 只 前を向き 風は吹けども 動かざる 信念 然う 何も雑ざらぬ 生きやかな 此の 風向き |
| 飆咲けよ 我に 宿る 波等 (邁) 轟 肚裡の 鯨波は 響動む (轟 轟) 脚を 駆るに 労しはせぬ (邁) 対う為に 灯した 此の火が 燃え渡る 遮莫よと 進む 道に (邁) 集る 類は 誰も在らず (静 静) 蘆を 苅るに 弄しはせぬ (邁) 歌う為に 殺した 己に 殉う迄 曝されし 檻の中で 澱んだ 妬害を 然う 振り払って 遮えらるとも 貫きの 鑓に 心 一つ 突き立てる 氣を 還えらぬとも 往く前の 果てに 此処を 遷して 内に 吹き頻く 旋風の様に 嗚呼 曝されし 檻の中で 漲る 血汐の 然う 飆になって 舞う様に 遮えらるとも 貫きの 鑓に 心 一つ 突き立てる 氣を 還えらぬとも 往く前の 果てに 孤鴻 羽撃ちて 共に 斉しく 旋風の如く 舞え | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 咲けよ 我に 宿る 波等 (邁) 轟 肚裡の 鯨波は 響動む (轟 轟) 脚を 駆るに 労しはせぬ (邁) 対う為に 灯した 此の火が 燃え渡る 遮莫よと 進む 道に (邁) 集る 類は 誰も在らず (静 静) 蘆を 苅るに 弄しはせぬ (邁) 歌う為に 殺した 己に 殉う迄 曝されし 檻の中で 澱んだ 妬害を 然う 振り払って 遮えらるとも 貫きの 鑓に 心 一つ 突き立てる 氣を 還えらぬとも 往く前の 果てに 此処を 遷して 内に 吹き頻く 旋風の様に 嗚呼 曝されし 檻の中で 漲る 血汐の 然う 飆になって 舞う様に 遮えらるとも 貫きの 鑓に 心 一つ 突き立てる 氣を 還えらぬとも 往く前の 果てに 孤鴻 羽撃ちて 共に 斉しく 旋風の如く 舞え |
| 蛇蠱海鳴りさえ 届かない 静寂 波に踊る 泡と 私の慟き 漂い乍ら 蠱毒を 宿す 菖蒲は 憑く 憑坐に 齎す事を 選らぬ 想い丈を 抱き締めたの 恋い恨み 乍ら 赤む 頬が 訴うのは 煩う 胸 此の 祷は 身に過ぎたの 忌まわしい 置目 貴方の 背を 睨まえた 其の 業 異し 呼び名にさえ 音のない 蠱が 際に迫る 気振り 酬いの調べ 只 酔い乍ら 孤独を 厭とし 危めた 尽くより 増しに 覚ゆる 心の 儘に 想い丈を 抱き締めたの 恋い恨み 乍ら 赤む 頬が 訴うのは 煩う 胸 此の 祷は 身に過ぎたの 忌まわしい 置目 貴方の 手を 掴まえた 其の 業 異し 漕ぎ戻して 告げたい 其の愛こそ 彼我に 蠧毒を 沃る 愛しい男 憎んだ 私を 怨ず 其の骸を 抱き締めたの 只 悔やみ 乍ら 絡む程に 痛むのは 足掻きの 指 然うよ 敵して 此の 宿主 呪わしい 朽女 骨身 深く 貫いて 波 静けし | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 海鳴りさえ 届かない 静寂 波に踊る 泡と 私の慟き 漂い乍ら 蠱毒を 宿す 菖蒲は 憑く 憑坐に 齎す事を 選らぬ 想い丈を 抱き締めたの 恋い恨み 乍ら 赤む 頬が 訴うのは 煩う 胸 此の 祷は 身に過ぎたの 忌まわしい 置目 貴方の 背を 睨まえた 其の 業 異し 呼び名にさえ 音のない 蠱が 際に迫る 気振り 酬いの調べ 只 酔い乍ら 孤独を 厭とし 危めた 尽くより 増しに 覚ゆる 心の 儘に 想い丈を 抱き締めたの 恋い恨み 乍ら 赤む 頬が 訴うのは 煩う 胸 此の 祷は 身に過ぎたの 忌まわしい 置目 貴方の 手を 掴まえた 其の 業 異し 漕ぎ戻して 告げたい 其の愛こそ 彼我に 蠧毒を 沃る 愛しい男 憎んだ 私を 怨ず 其の骸を 抱き締めたの 只 悔やみ 乍ら 絡む程に 痛むのは 足掻きの 指 然うよ 敵して 此の 宿主 呪わしい 朽女 骨身 深く 貫いて 波 静けし |
| 一目連藁で囲った 牢獄に 囚わる程に 耄碌せぬ ぶらり 下がった 葡萄葛 酸いも甘いも 己で調ぶ 自の 陶冶ぞ 百日紅 花も 色も 斯かる 程に 開き返す 統ぶは 蓋し 無位の 志業 荒ぶる 神楽に 爪印 毎年 暴風 喚ぶ 意業 逆上せ上がった 人形の 為たり 面に 作興も無し がらり 変わった 値打ち踏み 寧ろ好き哉 汝で白む 独活の 不材か 桐指か 振りも 差しも 測る 物に 依りて反す 已に 芽差す 無我の 遺響 荒ぶる 神楽に 爪印 毎年 暴風 喚ぶ 意業 荒ぶる 神楽に 爪印 毎年 暴風 喚び 心に 嵐を (嵐) 揺振る 開悟に 総員 邁進 嵐 魔風 吹く 魔境 | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 藁で囲った 牢獄に 囚わる程に 耄碌せぬ ぶらり 下がった 葡萄葛 酸いも甘いも 己で調ぶ 自の 陶冶ぞ 百日紅 花も 色も 斯かる 程に 開き返す 統ぶは 蓋し 無位の 志業 荒ぶる 神楽に 爪印 毎年 暴風 喚ぶ 意業 逆上せ上がった 人形の 為たり 面に 作興も無し がらり 変わった 値打ち踏み 寧ろ好き哉 汝で白む 独活の 不材か 桐指か 振りも 差しも 測る 物に 依りて反す 已に 芽差す 無我の 遺響 荒ぶる 神楽に 爪印 毎年 暴風 喚ぶ 意業 荒ぶる 神楽に 爪印 毎年 暴風 喚び 心に 嵐を (嵐) 揺振る 開悟に 総員 邁進 嵐 魔風 吹く 魔境 |
| 神風散りぬれど 咲かぬよりは 好まし 取り縋る 枷は 眇めば 只の 障泥 取るに足らぬ 泥濘り果てた 天の下 踏み固む 足音 障る 飾太刀も 後ろの鎗も 及ぶ 以前に 塵と化せ 鏡を 無くした 故俗の中で 此の 眼を潰した 記憶 爛れに 委ねた 物言わぬ 花に 縷紅を 化して そぼ濡れど 盛ることは 好まじ 解き放つ 風を 吹かすは 神に非ず 己の業 坐繰 猥る 餓鬼骨の 嘲す 調べ 騒ぐ 風達よ 鎮みて 滾れ 凪の 間にこそ 吼ゆる 時化 哀れに 窶した 蠱毒の中で 此の 手を砕いた 記憶 欺瞞に 酬いた 物忌まう 門に 不撓を 是して 叫べ 此の 斯界に 媚び付く 法は 有らず 吹き飛ばせよ 腐儒等の穢 昊天 仰ぎて 鏡を 無くした 故俗の中で 此の 眼を潰した 記憶 爛れに 委ねた 物言わぬ 花に 寇す 風を 殺す 哀れに 窶した 蠱毒の中で 此の 手を繋いで 歩ぶ 欺瞞に 酬いた 物忌まう 門に 不撓を 是して | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 散りぬれど 咲かぬよりは 好まし 取り縋る 枷は 眇めば 只の 障泥 取るに足らぬ 泥濘り果てた 天の下 踏み固む 足音 障る 飾太刀も 後ろの鎗も 及ぶ 以前に 塵と化せ 鏡を 無くした 故俗の中で 此の 眼を潰した 記憶 爛れに 委ねた 物言わぬ 花に 縷紅を 化して そぼ濡れど 盛ることは 好まじ 解き放つ 風を 吹かすは 神に非ず 己の業 坐繰 猥る 餓鬼骨の 嘲す 調べ 騒ぐ 風達よ 鎮みて 滾れ 凪の 間にこそ 吼ゆる 時化 哀れに 窶した 蠱毒の中で 此の 手を砕いた 記憶 欺瞞に 酬いた 物忌まう 門に 不撓を 是して 叫べ 此の 斯界に 媚び付く 法は 有らず 吹き飛ばせよ 腐儒等の穢 昊天 仰ぎて 鏡を 無くした 故俗の中で 此の 眼を潰した 記憶 爛れに 委ねた 物言わぬ 花に 寇す 風を 殺す 哀れに 窶した 蠱毒の中で 此の 手を繋いで 歩ぶ 欺瞞に 酬いた 物忌まう 門に 不撓を 是して |
| 然れど偽りの送り火嗚呼 風に靡くは 真理の 求び 絆されて 産土の 守を 爪で 弾きて 焚き捨てる 彼岸の 鳥達は 見知らぬ島へ 降りて 消ゆ 戒めの 名など 籤で 決まると 懈しかり 廻向を 供うに 筆も 取らぬは 無道也 異郷の 鬼達は 忘らる日まで 黙し 俟つ 権実まで 片落ちて 蟾魄など 説けども 指を見る 諂曲まで 有り触れて 年伐さえ 無みす 気味よ 憂わしく 飛雁の 降りた地は 内なる神の 睡る 場所 権実まで 片落ちて 蟾魄など 説けども 指を見る 諂曲まで 有り触れて 年伐さえ 無みす 気味を 憂うばかり 懸絶まで 見過ごして 潜熱など 孝ずも 布施に由る 纏縛まで 飼い馴らし 念仏さえ 懶きを 頼るしかない故 | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 嗚呼 風に靡くは 真理の 求び 絆されて 産土の 守を 爪で 弾きて 焚き捨てる 彼岸の 鳥達は 見知らぬ島へ 降りて 消ゆ 戒めの 名など 籤で 決まると 懈しかり 廻向を 供うに 筆も 取らぬは 無道也 異郷の 鬼達は 忘らる日まで 黙し 俟つ 権実まで 片落ちて 蟾魄など 説けども 指を見る 諂曲まで 有り触れて 年伐さえ 無みす 気味よ 憂わしく 飛雁の 降りた地は 内なる神の 睡る 場所 権実まで 片落ちて 蟾魄など 説けども 指を見る 諂曲まで 有り触れて 年伐さえ 無みす 気味を 憂うばかり 懸絶まで 見過ごして 潜熱など 孝ずも 布施に由る 纏縛まで 飼い馴らし 念仏さえ 懶きを 頼るしかない故 |
| 風人を憐れむ歌過ぎ去り行く 風の 声を 留め置くは 誰の 為か 其の 憂いは 要らぬもの 畏れる 迹は 歩まねば 刻まぬ おまえの歌は 何処にも行けぬ 只 果て逝く 此の手に伝う 心の 声も 振り返る 前に 砂になる 愚かに過ぐ 己が 声を 求めるのは 己のみと 縦し 気付けど 時間 遅く せめても 願う 風に 紛れて 消え去れ おまえの歌は 何処にも行けぬ 只 果て逝く 此の手に伝う 心の 声も 振り返る 前に 砂になる 其れでも 歌う 声は 止まぬ 生命の 在るを 確かむ様に ぼくらの歌は 役にも立たぬ 只の 戯句 溢れる程の 無闇な 愛も いま 風に溶けて 土に還る おまえの歌は 誰にも遣らぬ 歌って逝く 忘れたくない 無双の 声も 嗄れ果てる 前に 音を消す | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 過ぎ去り行く 風の 声を 留め置くは 誰の 為か 其の 憂いは 要らぬもの 畏れる 迹は 歩まねば 刻まぬ おまえの歌は 何処にも行けぬ 只 果て逝く 此の手に伝う 心の 声も 振り返る 前に 砂になる 愚かに過ぐ 己が 声を 求めるのは 己のみと 縦し 気付けど 時間 遅く せめても 願う 風に 紛れて 消え去れ おまえの歌は 何処にも行けぬ 只 果て逝く 此の手に伝う 心の 声も 振り返る 前に 砂になる 其れでも 歌う 声は 止まぬ 生命の 在るを 確かむ様に ぼくらの歌は 役にも立たぬ 只の 戯句 溢れる程の 無闇な 愛も いま 風に溶けて 土に還る おまえの歌は 誰にも遣らぬ 歌って逝く 忘れたくない 無双の 声も 嗄れ果てる 前に 音を消す |
愛する者よ、死に候え 殺るのは 細工も 刃も 要らぬ 瞳子の 魔にて 自滅の 花と 散れ 俄の 破約に 道理を 求めても 運の火は 和ぎを知らず 争ふ 苛厳の 星が 揺らめき 彷徨い 竦む 心を 照らして 呉れる 己が 行き場など 此の 期する 刻の 果てにて 待て 永久に 停まぬ 斜道 転ぶならば 其の 奈落で 絶て 恋うのは 熟れざる 覚悟で 出来る 童子の 如(く 否むは 恥と 知れ 然らでは 斯の 冥き 闇を 呑み干せぬ 凍て付く儘 燃え焦がりて 奏ず 和弦の 響き 翳みて 忍びて 残る 純裏を 剥ぎて 切り裂く 己が 行き場など 此の 期する 刻の 果てにて 待て 永久に 停まぬ 斜道 転ぶならば 其の 奈落で 絶て 争ふ 苛厳の 星が 消ゆ 望みも 絶えし 心は 澄みやかに 澱む 生くるも 死ぬも 沙汰は無し 何れとて 離れるに 勝る 終焉は あらず 然らば 剣をとれ 名前無き 愛の 墓標を 刻め | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 殺るのは 細工も 刃も 要らぬ 瞳子の 魔にて 自滅の 花と 散れ 俄の 破約に 道理を 求めても 運の火は 和ぎを知らず 争ふ 苛厳の 星が 揺らめき 彷徨い 竦む 心を 照らして 呉れる 己が 行き場など 此の 期する 刻の 果てにて 待て 永久に 停まぬ 斜道 転ぶならば 其の 奈落で 絶て 恋うのは 熟れざる 覚悟で 出来る 童子の 如(く 否むは 恥と 知れ 然らでは 斯の 冥き 闇を 呑み干せぬ 凍て付く儘 燃え焦がりて 奏ず 和弦の 響き 翳みて 忍びて 残る 純裏を 剥ぎて 切り裂く 己が 行き場など 此の 期する 刻の 果てにて 待て 永久に 停まぬ 斜道 転ぶならば 其の 奈落で 絶て 争ふ 苛厳の 星が 消ゆ 望みも 絶えし 心は 澄みやかに 澱む 生くるも 死ぬも 沙汰は無し 何れとて 離れるに 勝る 終焉は あらず 然らば 剣をとれ 名前無き 愛の 墓標を 刻め |
| 絡新婦壁に書いた 糸文字は 栞 恋い乱る 胸を 今も 残した儘 疾うに 投げた 謀りを 告げて 情など 乞わず 二度と 見えぬ 故 人ではない 花でもない 斯かる 虫の 我が身 なれど 行き場のない 此の 想いだけが はらはらと 舞う 頷きすら せず 見下ぐ 御目 瞬く間に 顰める 声も聴かず 焦がれた日も 無みして 言葉もない 容赦もない 毒の刃 雨を 降らす 逃げ場のない 此の 子蜘蛛たちが 生し腹を 怨んでいる 人ではない 心がない 差し伸ぶ 歩脚を 断ち 嗤うか 躙くられた 詫び言を 抱いて 愛しさと 悔しさに 音も無く 哭きながら 逝くの 八つを欠いた 此の脚に 捕らう 貴方への 想い 今も 遺した儘 | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 壁に書いた 糸文字は 栞 恋い乱る 胸を 今も 残した儘 疾うに 投げた 謀りを 告げて 情など 乞わず 二度と 見えぬ 故 人ではない 花でもない 斯かる 虫の 我が身 なれど 行き場のない 此の 想いだけが はらはらと 舞う 頷きすら せず 見下ぐ 御目 瞬く間に 顰める 声も聴かず 焦がれた日も 無みして 言葉もない 容赦もない 毒の刃 雨を 降らす 逃げ場のない 此の 子蜘蛛たちが 生し腹を 怨んでいる 人ではない 心がない 差し伸ぶ 歩脚を 断ち 嗤うか 躙くられた 詫び言を 抱いて 愛しさと 悔しさに 音も無く 哭きながら 逝くの 八つを欠いた 此の脚に 捕らう 貴方への 想い 今も 遺した儘 |
| 素戔嗚奪わる 母の 心 言祝ぎ 亡くした 愚蒙に 黄泉が来た そそるは 荒の 塔 煌めく 傲りに 有界が 舞い降りた 早められた 廃滅の 黒い 影を 糧に 加えて 穢土に 還す 蛮行の 徳 (五噫) 塹壕の 労苦 (五噫) 難航を 模す (五噫) 鈍根の 徒を (五噫) 遇す 誂えたる 鬧熱の 捏ねた 泥を 気吹と 吐かば 汚穢が 散る 問 解 冥 問 解 冥 故に 配流は 自明の 事ぞ 上に 納めぬ 下策を 取る 何ど 遣り遂げたい 「なら 死ぬが良い」 下劣なる 声も 異界では 好き音と 嗚呼 愚かな 性 それでも 己が 宇気比に 余儀は 無し 早められた 廃滅の 黒い 影を 糧に 加えて 穢土に 還す 捏造り上げられた 気道車が 撥ねた 泥を 渾て 被りて 三事を 成す | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 奪わる 母の 心 言祝ぎ 亡くした 愚蒙に 黄泉が来た そそるは 荒の 塔 煌めく 傲りに 有界が 舞い降りた 早められた 廃滅の 黒い 影を 糧に 加えて 穢土に 還す 蛮行の 徳 (五噫) 塹壕の 労苦 (五噫) 難航を 模す (五噫) 鈍根の 徒を (五噫) 遇す 誂えたる 鬧熱の 捏ねた 泥を 気吹と 吐かば 汚穢が 散る 問 解 冥 問 解 冥 故に 配流は 自明の 事ぞ 上に 納めぬ 下策を 取る 何ど 遣り遂げたい 「なら 死ぬが良い」 下劣なる 声も 異界では 好き音と 嗚呼 愚かな 性 それでも 己が 宇気比に 余儀は 無し 早められた 廃滅の 黒い 影を 糧に 加えて 穢土に 還す 捏造り上げられた 気道車が 撥ねた 泥を 渾て 被りて 三事を 成す |
| 人魚の檻忘れないで 水に泳ぐ 此の髪を 憶えていて 眠りを断つ 其の意味を 現し身なら 救いもある 孰れ 終焉が 嘆きを 和ぐ 悲しみさえ 閉じて 濁る 此は 檻 幽棲からの 囁き 彼の 岸で 呼ぶ 哀号すらも 届かぬ 此の 岸に 独り 悠久なれば 安らぐ 老いらねば 好し 頓に 恐れた 愛するものが 川を 渡るを 渾て 御前を 蔑す 御為倒しの 夢 我 誰 澱に 憩う 別れを 忌う 【別たれ 檻に 今 乞う】 潤み色の 罪 永久に 死せぬ 我が身 溶きにし 曲水 【常磐に 死せぬ 海神】 思い遣らぬ 愛 命の 絶えぬを 善かれとするが 馳走なら 己が 喰らえよ 惘るほど 愚かし 人魚の 臠 謀りて 饗ふ 徒に 傲った 愛するものに 永久を 与うと 其が 御前を 奪う 人の 生きる 世 から 我 誰 澱に 憩う 別れを 忌(う 【別たれ 檻に 今 乞う】 潤み色の 罪 永久に 死せぬ 我が身 溶きにし 曲水 【常磐に 死せぬ 海神】 思い遣らぬ 愛 溢れる 嘆きを 集めて 深き 水に 問う 終 無き 此の身を 忘れないで 水に溶ける 此の貌を 憶えていて 二人を裂く 其の罪を 幾久しく 貴方を 待つ 水馴りて | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 忘れないで 水に泳ぐ 此の髪を 憶えていて 眠りを断つ 其の意味を 現し身なら 救いもある 孰れ 終焉が 嘆きを 和ぐ 悲しみさえ 閉じて 濁る 此は 檻 幽棲からの 囁き 彼の 岸で 呼ぶ 哀号すらも 届かぬ 此の 岸に 独り 悠久なれば 安らぐ 老いらねば 好し 頓に 恐れた 愛するものが 川を 渡るを 渾て 御前を 蔑す 御為倒しの 夢 我 誰 澱に 憩う 別れを 忌う 【別たれ 檻に 今 乞う】 潤み色の 罪 永久に 死せぬ 我が身 溶きにし 曲水 【常磐に 死せぬ 海神】 思い遣らぬ 愛 命の 絶えぬを 善かれとするが 馳走なら 己が 喰らえよ 惘るほど 愚かし 人魚の 臠 謀りて 饗ふ 徒に 傲った 愛するものに 永久を 与うと 其が 御前を 奪う 人の 生きる 世 から 我 誰 澱に 憩う 別れを 忌(う 【別たれ 檻に 今 乞う】 潤み色の 罪 永久に 死せぬ 我が身 溶きにし 曲水 【常磐に 死せぬ 海神】 思い遣らぬ 愛 溢れる 嘆きを 集めて 深き 水に 問う 終 無き 此の身を 忘れないで 水に溶ける 此の貌を 憶えていて 二人を裂く 其の罪を 幾久しく 貴方を 待つ 水馴りて |
| 氷牙忍法帖謀 蠢く 懐に 生まれ 息差も 己の 任に ならず 遂げる 何かは 幽冥に 隠る 人を 斬るに 糸は 切れない 悔悟の 牙よ 此の身に 宿れ 未だ 腕に残る 軽みが 悍しい 故 最期に 踊れ 氷の 荊棘を 撫でる 様に 塵と 罅ぜよ 怒りに 喚く 彼の頃に 染まれ 目差は 奴の 其に 非ず 欠ける 泪は 血刀に 代えて 戯れた 嘘も ざらり 纏みて 此の手で 葬らん 悔悟の 牙よ 此の身に 宿れ 未だ 腕に残る 軽みが 悍しい 故 最期に 踊れ 氷の 荊棘を 撫でる 様に 塵と 罅ぜよ 数え切れぬ 疵よ 此の身を 喰らえ 甦る 胸の 痛みが 睡らぬうちに 最期に 踊れ 氷を 穿つ 雪の 様に 白に 眩いて 縷縷に 贖う 修羅の 途を | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 謀 蠢く 懐に 生まれ 息差も 己の 任に ならず 遂げる 何かは 幽冥に 隠る 人を 斬るに 糸は 切れない 悔悟の 牙よ 此の身に 宿れ 未だ 腕に残る 軽みが 悍しい 故 最期に 踊れ 氷の 荊棘を 撫でる 様に 塵と 罅ぜよ 怒りに 喚く 彼の頃に 染まれ 目差は 奴の 其に 非ず 欠ける 泪は 血刀に 代えて 戯れた 嘘も ざらり 纏みて 此の手で 葬らん 悔悟の 牙よ 此の身に 宿れ 未だ 腕に残る 軽みが 悍しい 故 最期に 踊れ 氷の 荊棘を 撫でる 様に 塵と 罅ぜよ 数え切れぬ 疵よ 此の身を 喰らえ 甦る 胸の 痛みが 睡らぬうちに 最期に 踊れ 氷を 穿つ 雪の 様に 白に 眩いて 縷縷に 贖う 修羅の 途を |
| 轆轤首辿り着いた 西海の 際に 泪の玉 きらきら 舞う 不埒の果て 契りたる 男は 諍う 間も無く 影も無し 見つめられたら 直ぐに 零れてしまう 移り気な 此の身 なればこそ 抱き寄せて 繋ぎ止めて 躍れ 先の旦 巡り廻りて 彼の 前夫の番 彼是 すべてを 水に 投いで 私を 肯え 千里眼 あらば 馳せて 私の許 夜な夜な 首伸ばし 迎えに来る 夢を見る 板に付いた 独り寝の 傍に 借り取りの 猫が 侍る 詮無きとて 選り屑と 縒りを 戻して 遣る 他 如くは無し 求められたら 直ぐに 蹌踉けてしまう 不身持ちの 女 だからこそ 盗らるるは 貴方の罪 躍れ 先の旦 巡り廻りて 彼の 前夫の番 彼是 すべてを 水に 投いで 私を 肯え 千里眼 あらば 馳せて 私の許 夜な夜な 首伸ばし 迎えに来る 夢を見る 間抜け面した 優しい前夫 未練のあらば 兎も角 御出で 躍れ 先の旦 今や 懐かし 彼の 飛頭蛮 彼此 すべてを 蜜に 化して 解ったら 疾く 審美眼 あらば 染めて 私の事 又候 過てど 奪って逃げる 男が好い 待ち草臥れて 伸びきる 首よ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 辿り着いた 西海の 際に 泪の玉 きらきら 舞う 不埒の果て 契りたる 男は 諍う 間も無く 影も無し 見つめられたら 直ぐに 零れてしまう 移り気な 此の身 なればこそ 抱き寄せて 繋ぎ止めて 躍れ 先の旦 巡り廻りて 彼の 前夫の番 彼是 すべてを 水に 投いで 私を 肯え 千里眼 あらば 馳せて 私の許 夜な夜な 首伸ばし 迎えに来る 夢を見る 板に付いた 独り寝の 傍に 借り取りの 猫が 侍る 詮無きとて 選り屑と 縒りを 戻して 遣る 他 如くは無し 求められたら 直ぐに 蹌踉けてしまう 不身持ちの 女 だからこそ 盗らるるは 貴方の罪 躍れ 先の旦 巡り廻りて 彼の 前夫の番 彼是 すべてを 水に 投いで 私を 肯え 千里眼 あらば 馳せて 私の許 夜な夜な 首伸ばし 迎えに来る 夢を見る 間抜け面した 優しい前夫 未練のあらば 兎も角 御出で 躍れ 先の旦 今や 懐かし 彼の 飛頭蛮 彼此 すべてを 蜜に 化して 解ったら 疾く 審美眼 あらば 染めて 私の事 又候 過てど 奪って逃げる 男が好い 待ち草臥れて 伸びきる 首よ |
| 御前の瞳に羞いの砂心悸 其れは 時空も 歪める程 手前勝手な 心思い 然れども 只 此の身は 老い 曝らぼう 淡い 寂寞の 欠片 離れてより はや幾年 忘る程 なれば 変わり果てた 此の 容姿を 御目に 晒せようか (老嬢) 砂混じりの 宵 瞼を 閉じて (老憊) 泥塗れの 恋 さも あらねば 其の 瞳に 羞いの 砂を 瞬く うちに 過ぎたる 時間を忌む 軽い 六垢な 心根 然りとて 最早 笑えるはずもない 深い 悲しみの 欠片 如何にしても 繕いたい 叶わねば 然らば 見る影無い 枯れた 顔で 御目を 汚せようか (老嬢) 砂混じりの 宵 瞼を 閉じて (老憊) 泥塗れの 恋 さも あらねば 其の 瞳に 羞いの 砂を 離れてより はや幾年 忘る程 なれば 変わり果てた 此の 容姿を 強いて 視ると 言うか (老嬢) 砂混じりの 宵 瞼を 閉じて (老憊) 泥塗れの 恋 でも 視ようとして (老嬢) 袖を噛む 迷い 逢いたい 然れど (老憊) 待ち過ぎた 報い 遅すぎたと 目眩撃ちに 苛立ちの 砂を だから 早く 逢いに来て | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 心悸 其れは 時空も 歪める程 手前勝手な 心思い 然れども 只 此の身は 老い 曝らぼう 淡い 寂寞の 欠片 離れてより はや幾年 忘る程 なれば 変わり果てた 此の 容姿を 御目に 晒せようか (老嬢) 砂混じりの 宵 瞼を 閉じて (老憊) 泥塗れの 恋 さも あらねば 其の 瞳に 羞いの 砂を 瞬く うちに 過ぎたる 時間を忌む 軽い 六垢な 心根 然りとて 最早 笑えるはずもない 深い 悲しみの 欠片 如何にしても 繕いたい 叶わねば 然らば 見る影無い 枯れた 顔で 御目を 汚せようか (老嬢) 砂混じりの 宵 瞼を 閉じて (老憊) 泥塗れの 恋 さも あらねば 其の 瞳に 羞いの 砂を 離れてより はや幾年 忘る程 なれば 変わり果てた 此の 容姿を 強いて 視ると 言うか (老嬢) 砂混じりの 宵 瞼を 閉じて (老憊) 泥塗れの 恋 でも 視ようとして (老嬢) 袖を噛む 迷い 逢いたい 然れど (老憊) 待ち過ぎた 報い 遅すぎたと 目眩撃ちに 苛立ちの 砂を だから 早く 逢いに来て |
| 廿弐匹目は毒蝮迷うはずもない 詰まらぬ 道 無礼顔に 見舞う 驚駭 よもや 当たりはすまい 百に 一つの 凶事 見よや 二十重に 小衝けど 只の 小枝よ 蛇の 目路は 既にして 捉う (絶対) 蛙楽 止み 毒癘が 満ちる (残害) そんなはずはない 見知らぬ 径 酒頬に 伝う 焦燥 馬鹿な 当たりはすまい 高が 二十と 二つ ひょいと 引き上ぐ 蔓草 其れが 毒蝮 蛇の 目路は 既にして 捉う (絶対) 蛙楽 止み 毒癘が 満ちる (残害) 蛇の 目路は 既にして 捉う (絶対) 蛙楽 止み 毒癘が 満ちる (残害) 邪の 道は 蛇ですら 見えぬ (全然) 足掻く 闇 毒焔が 吼える (わんわん) | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 迷うはずもない 詰まらぬ 道 無礼顔に 見舞う 驚駭 よもや 当たりはすまい 百に 一つの 凶事 見よや 二十重に 小衝けど 只の 小枝よ 蛇の 目路は 既にして 捉う (絶対) 蛙楽 止み 毒癘が 満ちる (残害) そんなはずはない 見知らぬ 径 酒頬に 伝う 焦燥 馬鹿な 当たりはすまい 高が 二十と 二つ ひょいと 引き上ぐ 蔓草 其れが 毒蝮 蛇の 目路は 既にして 捉う (絶対) 蛙楽 止み 毒癘が 満ちる (残害) 蛇の 目路は 既にして 捉う (絶対) 蛙楽 止み 毒癘が 満ちる (残害) 邪の 道は 蛇ですら 見えぬ (全然) 足掻く 闇 毒焔が 吼える (わんわん) |
| 刃上身の煌めきよ 鞘なる心よ 佐爾波の 付喪に 宿れ 振り切れ難き 主君への 想い 掻き乱れて 運命の 侭に 別離を 容れる 切なさよ 然う迄も 只 誓う程 欺瞞の徒等を 抛りて置けぬ 上身の煌めきよ 鞘なる心よ 佐爾波の 付喪に 宿れ 重なる 刃金の 凭りて継がう 白い刃音よ 舞いて 歴史を生らせ 虚ろに響く 良しなの 祷り 打ち拉げて 刻の 貌が 醜く 歪む 悔しさよ 鋒で 質し合うとも 次元の違え 凝りて 固み往く 靂よ はばきの辭よ 無常の 滾りに 報え 掠める 族の 穢で染まる 禍根の雲 裂いて 天を霽らせ 終を 告げる 月の光が 毀れた 総身に 散れど 忌まわしき 穢れを纏う 彼の 手を 払いて 上身の煌めきよ 鞘なる心よ 佐爾波の 付喪に 宿れ 重なる 刃金の 凭りて継がう 白い刃音よ 舞いて 飛べるならば 決して 絶えないで 契りの 勇士よ 無道の 追儺を 遂げて 永久に存えぬ 命をこそ 刻になぞり 鳴らせ 白刃の聲は 爪音 | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 上身の煌めきよ 鞘なる心よ 佐爾波の 付喪に 宿れ 振り切れ難き 主君への 想い 掻き乱れて 運命の 侭に 別離を 容れる 切なさよ 然う迄も 只 誓う程 欺瞞の徒等を 抛りて置けぬ 上身の煌めきよ 鞘なる心よ 佐爾波の 付喪に 宿れ 重なる 刃金の 凭りて継がう 白い刃音よ 舞いて 歴史を生らせ 虚ろに響く 良しなの 祷り 打ち拉げて 刻の 貌が 醜く 歪む 悔しさよ 鋒で 質し合うとも 次元の違え 凝りて 固み往く 靂よ はばきの辭よ 無常の 滾りに 報え 掠める 族の 穢で染まる 禍根の雲 裂いて 天を霽らせ 終を 告げる 月の光が 毀れた 総身に 散れど 忌まわしき 穢れを纏う 彼の 手を 払いて 上身の煌めきよ 鞘なる心よ 佐爾波の 付喪に 宿れ 重なる 刃金の 凭りて継がう 白い刃音よ 舞いて 飛べるならば 決して 絶えないで 契りの 勇士よ 無道の 追儺を 遂げて 永久に存えぬ 命をこそ 刻になぞり 鳴らせ 白刃の聲は 爪音 |
| 熾天の隻翼(罪) 安い 正義の 破落戸 (罪) 法が 色黒く 曝る (滓 便 護) 人の権 奪わば 剥奪が 当 例え 翼 折れても 御前の 許に 必ず 墜ちる 見え透いた 虚言も 省みる 振りも 露 求めぬ (罪) 下種が 制偽で 守られ (罪) 遺族 嬲りて 嗤う (滓 便 護) 有るならば 返せ 等価なる 命 例え 翼 折れても 御前の 許に 必ず 墜ちる 見え透いた 虚言も 省みる 振りも 露 求めぬ 人を裁く 是非は 要らぬ 獣なれば 己に 若し 降り掛かりて 未だ 繰り言を 言えるならば 然様か 其れすら 無理か 斯かる 悲嘆を 推し量るすら もう 何も 望むまい 願わくは 少し 黙りおれ 例え 翼 折れても 御前の 許に 必ず 墜ちる 見え透いた 虚言も 省みる 振りも 地獄でやれ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | (罪) 安い 正義の 破落戸 (罪) 法が 色黒く 曝る (滓 便 護) 人の権 奪わば 剥奪が 当 例え 翼 折れても 御前の 許に 必ず 墜ちる 見え透いた 虚言も 省みる 振りも 露 求めぬ (罪) 下種が 制偽で 守られ (罪) 遺族 嬲りて 嗤う (滓 便 護) 有るならば 返せ 等価なる 命 例え 翼 折れても 御前の 許に 必ず 墜ちる 見え透いた 虚言も 省みる 振りも 露 求めぬ 人を裁く 是非は 要らぬ 獣なれば 己に 若し 降り掛かりて 未だ 繰り言を 言えるならば 然様か 其れすら 無理か 斯かる 悲嘆を 推し量るすら もう 何も 望むまい 願わくは 少し 黙りおれ 例え 翼 折れても 御前の 許に 必ず 墜ちる 見え透いた 虚言も 省みる 振りも 地獄でやれ |
| 鸞あだなき 鳳が 真逆に 落ちる 矢疵も 病も 無かれど 灯したことも 気付かぬ 内に 亡くした 火の名を 胸に 独り 散る様を 飾るは 此の 羽盛 最後の天に 泛ぶ 沙羅の 華 葬らる 此の 鸞を 忘れる頃に 覚れ 音が 絶えると 鼓翼を 気取り 火燼が 跳る 然したる 寂など 有らねど 手繰るも 毟るも 羽根は 盗れぬ せめて 嘯むけ 飛ばぬ 鳳は 有り得ぬと 誑すは 其の 羽振り 無数の虚に 泛ぶ 邪侈の 腹 嬲らる 此の 廉を 嘲るものに 定む 聲は 聴かぬと あれなる 天が 官製ならば 賊土こそ 我が意 天を 蹴りて 地へと 昇れ 其れこそ 只 前に 歩むこと 飾るは 此の 羽盛 最後の天に 泛ぶ 沙羅の 華 葬らるとも 穢されぬ あぐねる内に 無価の 命が 限りを 知り 自ずから 散ると 然れば 歌えよ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | あだなき 鳳が 真逆に 落ちる 矢疵も 病も 無かれど 灯したことも 気付かぬ 内に 亡くした 火の名を 胸に 独り 散る様を 飾るは 此の 羽盛 最後の天に 泛ぶ 沙羅の 華 葬らる 此の 鸞を 忘れる頃に 覚れ 音が 絶えると 鼓翼を 気取り 火燼が 跳る 然したる 寂など 有らねど 手繰るも 毟るも 羽根は 盗れぬ せめて 嘯むけ 飛ばぬ 鳳は 有り得ぬと 誑すは 其の 羽振り 無数の虚に 泛ぶ 邪侈の 腹 嬲らる 此の 廉を 嘲るものに 定む 聲は 聴かぬと あれなる 天が 官製ならば 賊土こそ 我が意 天を 蹴りて 地へと 昇れ 其れこそ 只 前に 歩むこと 飾るは 此の 羽盛 最後の天に 泛ぶ 沙羅の 華 葬らるとも 穢されぬ あぐねる内に 無価の 命が 限りを 知り 自ずから 散ると 然れば 歌えよ |
| 迦陵頻伽胚なる 我 目醒めるも 視界の限り 影は無く 息吹も聴かぬ 虚ろが 群れて 跳ぬ 幽栖 無生 仄めく 聲 孵る前に あなたを探していた 幽契 無形 敢え無き 石角 夢の裡に 界を 殺したの 晦冥は 目見を 鍛し 侵凌の 徒は 嶺らを紛い 何処の空 重ねれど 崩れる 石を 醸みて 滴りを 刹那の 水に代えて その聲を探すの 幽栖 無生 仄めく 聲 孵る前に あなたを探していた 幽契 無形 敢え無き 石角 夢の裡に 界を 殺したの 然れど 感くは 呼び合う 聲 見えぬも 然り 同じき ものに 生まれた 果て無き 慕情 明けし 聲 宿る前に あなたの傍に 居た 此ぞ 無上 孤峰の 虚空 在るを愛でる 有り触れた 心は 耀きの中に 妙音を 聴く | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 胚なる 我 目醒めるも 視界の限り 影は無く 息吹も聴かぬ 虚ろが 群れて 跳ぬ 幽栖 無生 仄めく 聲 孵る前に あなたを探していた 幽契 無形 敢え無き 石角 夢の裡に 界を 殺したの 晦冥は 目見を 鍛し 侵凌の 徒は 嶺らを紛い 何処の空 重ねれど 崩れる 石を 醸みて 滴りを 刹那の 水に代えて その聲を探すの 幽栖 無生 仄めく 聲 孵る前に あなたを探していた 幽契 無形 敢え無き 石角 夢の裡に 界を 殺したの 然れど 感くは 呼び合う 聲 見えぬも 然り 同じき ものに 生まれた 果て無き 慕情 明けし 聲 宿る前に あなたの傍に 居た 此ぞ 無上 孤峰の 虚空 在るを愛でる 有り触れた 心は 耀きの中に 妙音を 聴く |
| 桜花忍法帖眼指で 殺したい 絡む闇に 諍う 念い 強く 両の眼に 宿して 情熱を 閉じ込めて 裏切れれば 泪は 要らぬ 焼べて 道ならぬ 番を 咲き乱る 花の哀れが 私語く 触れなば 堕ちよ 無影の 徒と 桜の 宙 あなたに響く 祈り 運命の 随 ふたりを繋ぐ 雲路 結びかけた 指を 優しく 解けば 然う 少しずつ 彼の日に 還る 愛しさを 殺したい 只 無闇に 逆巻く 想い 酷く 遠き日と 紛えて 生滅を 翫ぶ 企ちなら 慈眼は要らぬ 渾て 音も無く 砕いて 聳え 征く 叢雲に待つ 魔道よ 残らず 爆ぜよ 悔悟を 抱いて 桜の 宙 あなたに響く 祈り 運命の 随 ふたりを繋ぐ 雲路 結びかけた 指を 優しく 解けば 然う 精神だけ 彼の日に 還る 帷は 眼で下ろす 瞼の 夜を為す 未だ 明ける 残花の 色を 視よ 其は 必じ 散るとも 逆う 桜の 宙 あなたに響く 祈り 運命の 随 ふたりを繋ぐ 雲路 解きかけた 指を 優しく 結べば もう 戻れぬ 彼の樹のもと 舞い落ちる 弔(い 殉う 花に 只 閉じる 未練に怖じる 心 愛を 湛う 矛で 此の盾を 打てば 然う 来る日が 桜に睡る | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 眼指で 殺したい 絡む闇に 諍う 念い 強く 両の眼に 宿して 情熱を 閉じ込めて 裏切れれば 泪は 要らぬ 焼べて 道ならぬ 番を 咲き乱る 花の哀れが 私語く 触れなば 堕ちよ 無影の 徒と 桜の 宙 あなたに響く 祈り 運命の 随 ふたりを繋ぐ 雲路 結びかけた 指を 優しく 解けば 然う 少しずつ 彼の日に 還る 愛しさを 殺したい 只 無闇に 逆巻く 想い 酷く 遠き日と 紛えて 生滅を 翫ぶ 企ちなら 慈眼は要らぬ 渾て 音も無く 砕いて 聳え 征く 叢雲に待つ 魔道よ 残らず 爆ぜよ 悔悟を 抱いて 桜の 宙 あなたに響く 祈り 運命の 随 ふたりを繋ぐ 雲路 結びかけた 指を 優しく 解けば 然う 精神だけ 彼の日に 還る 帷は 眼で下ろす 瞼の 夜を為す 未だ 明ける 残花の 色を 視よ 其は 必じ 散るとも 逆う 桜の 宙 あなたに響く 祈り 運命の 随 ふたりを繋ぐ 雲路 解きかけた 指を 優しく 結べば もう 戻れぬ 彼の樹のもと 舞い落ちる 弔(い 殉う 花に 只 閉じる 未練に怖じる 心 愛を 湛う 矛で 此の盾を 打てば 然う 来る日が 桜に睡る |
| 無礼講発程 己に 遠慮を するなよ てんで 二進も 三進も 行かぬ 事情が なかれば 徹底的に 魂 吐き出せ 空に なったら なったで 然れば 喰らえば 良い 遣らざるを 悔やむなら 為て かんまんわい 其の 為に 今が 有る 照れくさい 気持ちなど 俄然 こんまいわい 其の 声に 担がれ 大声 出しても (無礼講) 足りぬと 言っても (無礼講) 度が 過ぎようとも (無礼講) 寧ろ 応えなかったら (無礼者) 発生 腹に 空気を 溜め込め 其は 肺やの 胞やの いらんぜ 気持ちの 話よ 決定的に 無敵な 眺めよ 皆 だっても さっても 置いて 狂えば 良い 遣らざるを 悔やむなら 為て かんまんわい 其の 為に 生きて 在る 照れくさい 気持ちなど 俄然 こんまいわい 其の 声に 絆され 身 乗り出しても (無礼講) 無茶苦茶 言っても (無礼講) 飛び 跳ねようとも (無礼講) 敢えて 知らぬを決め込みゃ (無礼者) 何時も 夢に 舞う 此の 場面 何も 介入られぬ ぼくたちの 約束の 場所 降り注ぐ 汗の 雨 其 しょんないわい 生きてりゃ 色々 かく 徒に 冷めた 振り しよったら 良んないわい 此の 尻を 蹴り上げ 大声 出しても (無礼講) 足りぬと 言っても (無礼講) 度が 過ぎようとも (無礼講) 寧ろ 応えなかったら (無礼者) 身 乗り出しても (無礼講) 無茶苦茶 言っても (無礼講) 飛び 跳ねようとも (無礼講) 生きて 生きるを せんなら (無礼者) | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 発程 己に 遠慮を するなよ てんで 二進も 三進も 行かぬ 事情が なかれば 徹底的に 魂 吐き出せ 空に なったら なったで 然れば 喰らえば 良い 遣らざるを 悔やむなら 為て かんまんわい 其の 為に 今が 有る 照れくさい 気持ちなど 俄然 こんまいわい 其の 声に 担がれ 大声 出しても (無礼講) 足りぬと 言っても (無礼講) 度が 過ぎようとも (無礼講) 寧ろ 応えなかったら (無礼者) 発生 腹に 空気を 溜め込め 其は 肺やの 胞やの いらんぜ 気持ちの 話よ 決定的に 無敵な 眺めよ 皆 だっても さっても 置いて 狂えば 良い 遣らざるを 悔やむなら 為て かんまんわい 其の 為に 生きて 在る 照れくさい 気持ちなど 俄然 こんまいわい 其の 声に 絆され 身 乗り出しても (無礼講) 無茶苦茶 言っても (無礼講) 飛び 跳ねようとも (無礼講) 敢えて 知らぬを決め込みゃ (無礼者) 何時も 夢に 舞う 此の 場面 何も 介入られぬ ぼくたちの 約束の 場所 降り注ぐ 汗の 雨 其 しょんないわい 生きてりゃ 色々 かく 徒に 冷めた 振り しよったら 良んないわい 此の 尻を 蹴り上げ 大声 出しても (無礼講) 足りぬと 言っても (無礼講) 度が 過ぎようとも (無礼講) 寧ろ 応えなかったら (無礼者) 身 乗り出しても (無礼講) 無茶苦茶 言っても (無礼講) 飛び 跳ねようとも (無礼講) 生きて 生きるを せんなら (無礼者) |
| 鉄鼠の黶末期に 堕つる 闇 深く 欺罔の 罪を 恥で 贖え 果たせば 労に 報いると 出任せ 恩を 無みするか 手向けは 一筋の 泪 无冠を 弔う 後悔の 黶 無かれば 二粒の 舎利を 襲ねる 鼠害は 祈念の 限りに 留まぬ あれよ 惨めな 撥ねた 鼠 目障りな 功徳 揉み消そうぞ 否 故意に 非ず 如何様に 捉えるも 御心の 随意に 実に 惘るぞ 豈図らんや よも 阿闍梨の 差し金 也と 好しに 過ぎた 柄の 所為か 抑 白河 延暦の 罠 山の 寺の 囂し 破戒の 極み 好しに 過ぎた 面の 皮ぞ 褒美の 反故など 知らぬ 憾むは 棄ち遣る 無体と 謀り 欺く 様な 小者を 見抜けぬ 己の 愚よ 拭い去るのは 一筋の 泪 成せりを 葬りし 報いの 黶 無かれば 二粒の 舎利を 襲ねる 鼠害は 傲りの 対価に 収めよ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 末期に 堕つる 闇 深く 欺罔の 罪を 恥で 贖え 果たせば 労に 報いると 出任せ 恩を 無みするか 手向けは 一筋の 泪 无冠を 弔う 後悔の 黶 無かれば 二粒の 舎利を 襲ねる 鼠害は 祈念の 限りに 留まぬ あれよ 惨めな 撥ねた 鼠 目障りな 功徳 揉み消そうぞ 否 故意に 非ず 如何様に 捉えるも 御心の 随意に 実に 惘るぞ 豈図らんや よも 阿闍梨の 差し金 也と 好しに 過ぎた 柄の 所為か 抑 白河 延暦の 罠 山の 寺の 囂し 破戒の 極み 好しに 過ぎた 面の 皮ぞ 褒美の 反故など 知らぬ 憾むは 棄ち遣る 無体と 謀り 欺く 様な 小者を 見抜けぬ 己の 愚よ 拭い去るのは 一筋の 泪 成せりを 葬りし 報いの 黶 無かれば 二粒の 舎利を 襲ねる 鼠害は 傲りの 対価に 収めよ |
| 飯綱落とし其処に 在るなら 取りも 敢えず 行き立つ 是非も 無く 迷いも無くば 追えど 待たぬ 御座なりの 我は 影無し 憐れなる哉 無為に 如かず 只 狩られる 狐狼よ 運命なりせば 渾て 呑まれて 終え 其れは 未だ かなうと 然れど 至情に やけに 過剰な 覚悟は 剥がれはしない 何処に 在るやら 丸で 見えぬ 苛立つ 態も 無く 争で 生まれ 死ぬるを 随にさるか 置き去りの 悔いに 喰われて 愚かなる哉 戒も 聞かず 只 咲いて 散るのに 何れとも無し 掟なりせば いっそ 巻かれて 仕舞え 其れは 未だ かなうと 然れど 無上に 酷く 野乗の 編みたし 滅びの 儘に 運命なりせば 渾て 呑まれて 終え 其れは 未だ かなうと 然れど 至情に やけに 過剰な 覚悟の 忘れ形見 神鳴りの 魔ぞ 真芯に 走るは 二度と 返らぬ 念い 其れが 今 翔るも 然らば 非道に 暮れた 私よ 彼の手に 抱かれて 墜ちる | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 其処に 在るなら 取りも 敢えず 行き立つ 是非も 無く 迷いも無くば 追えど 待たぬ 御座なりの 我は 影無し 憐れなる哉 無為に 如かず 只 狩られる 狐狼よ 運命なりせば 渾て 呑まれて 終え 其れは 未だ かなうと 然れど 至情に やけに 過剰な 覚悟は 剥がれはしない 何処に 在るやら 丸で 見えぬ 苛立つ 態も 無く 争で 生まれ 死ぬるを 随にさるか 置き去りの 悔いに 喰われて 愚かなる哉 戒も 聞かず 只 咲いて 散るのに 何れとも無し 掟なりせば いっそ 巻かれて 仕舞え 其れは 未だ かなうと 然れど 無上に 酷く 野乗の 編みたし 滅びの 儘に 運命なりせば 渾て 呑まれて 終え 其れは 未だ かなうと 然れど 至情に やけに 過剰な 覚悟の 忘れ形見 神鳴りの 魔ぞ 真芯に 走るは 二度と 返らぬ 念い 其れが 今 翔るも 然らば 非道に 暮れた 私よ 彼の手に 抱かれて 墜ちる |
| 一本蹈鞴砂を 噛むなら 翫味と 為る 禄を 食むなら 倍の 役を 為す 嗚呼 夙み 焦がれる 夢想 狂言に 然う 未だ 遠いも 遠いも 大いに 嘆くも 踏み明けるのは 直道 業に 踏み抜く 鞴の 練す 材は 鉄の 魂よ 燃えろと 喞子が 往き還り 鋼鉄を 成す 闇を 覗けば 光を 知る 取りも直さず 陰は 陽の 鑑 嗚呼 常に 流れる 空音 鏘然と 然う 唯 容易な 妖異と 王威が 嘔吐えど 切り拓くのは 此の 道 正に 打ち合う 矜恃の 堅き 牢な かなとこの 金属に 込めるは 相鎚 三組が 鍜し 上げる 音ぞ 燻り出して みよ 燃え残りの 火で 生み出して みよ 其処に 蛻の殻 なれば 脱ぎ 捨てたる 主を 業に 踏み抜く 鞴の 練す 材は 鉄の 魂よ 燃えろと 喞子が 往き還り 鋼鉄を 成す 正に 打ち合う 矜恃の 堅き 牢な かなとこの 金属に 込めるは 相鎚 三組が 鍜すや 重畳と | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 砂を 噛むなら 翫味と 為る 禄を 食むなら 倍の 役を 為す 嗚呼 夙み 焦がれる 夢想 狂言に 然う 未だ 遠いも 遠いも 大いに 嘆くも 踏み明けるのは 直道 業に 踏み抜く 鞴の 練す 材は 鉄の 魂よ 燃えろと 喞子が 往き還り 鋼鉄を 成す 闇を 覗けば 光を 知る 取りも直さず 陰は 陽の 鑑 嗚呼 常に 流れる 空音 鏘然と 然う 唯 容易な 妖異と 王威が 嘔吐えど 切り拓くのは 此の 道 正に 打ち合う 矜恃の 堅き 牢な かなとこの 金属に 込めるは 相鎚 三組が 鍜し 上げる 音ぞ 燻り出して みよ 燃え残りの 火で 生み出して みよ 其処に 蛻の殻 なれば 脱ぎ 捨てたる 主を 業に 踏み抜く 鞴の 練す 材は 鉄の 魂よ 燃えろと 喞子が 往き還り 鋼鉄を 成す 正に 打ち合う 矜恃の 堅き 牢な かなとこの 金属に 込めるは 相鎚 三組が 鍜すや 重畳と |
| 腐蝕の王深い 此の 涅の 底で 腐爛せし 尊厳 幾億の 障りに 稍 眩いて 無色の 天よ 腐蝕の 果てに 冴え行け 不意に 立ち塞がる 難境も 故意に 打ち遣られる 功業も 無意に 凝り固まる 概念も 心念に 触れて 意志へと 変わる 深い 此の 涅の 底で 腐爛せし 尊厳 幾億の 障りに 稍 眩いて 無色の 天よ 腐蝕の 果てに 冴え行け 刹那に 泛ぶ 空劫の 欲 成劫に 在る 悦びの 翳 壊劫に 至る 故など 知らぬ 憂いに 狂れて 強さを 備う 腐り太刀の 錆が 今 触らす 韻文で 千億の 調べを 散撒いて 胡乱な 聲を 腐蝕の 粮に 研ぎ上げ 深い 此の 國の 底で 腐爛せし 尊厳 幾億の 障りに 稍 眩いて 無色の 天の 腐蝕の 咎を 誇りと 誉れる 故 屹度 怺え切る 先に 不乱たる 尊厳 追憶の 何彼に 只 泣いて ぼろんを 極む 腐蝕の 王に 成れ 潜血に 濡れた 此の 讌の 行く先よ せんれつに 燃えた 此の 謡の 成れ果てよ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 深い 此の 涅の 底で 腐爛せし 尊厳 幾億の 障りに 稍 眩いて 無色の 天よ 腐蝕の 果てに 冴え行け 不意に 立ち塞がる 難境も 故意に 打ち遣られる 功業も 無意に 凝り固まる 概念も 心念に 触れて 意志へと 変わる 深い 此の 涅の 底で 腐爛せし 尊厳 幾億の 障りに 稍 眩いて 無色の 天よ 腐蝕の 果てに 冴え行け 刹那に 泛ぶ 空劫の 欲 成劫に 在る 悦びの 翳 壊劫に 至る 故など 知らぬ 憂いに 狂れて 強さを 備う 腐り太刀の 錆が 今 触らす 韻文で 千億の 調べを 散撒いて 胡乱な 聲を 腐蝕の 粮に 研ぎ上げ 深い 此の 國の 底で 腐爛せし 尊厳 幾億の 障りに 稍 眩いて 無色の 天の 腐蝕の 咎を 誇りと 誉れる 故 屹度 怺え切る 先に 不乱たる 尊厳 追憶の 何彼に 只 泣いて ぼろんを 極む 腐蝕の 王に 成れ 潜血に 濡れた 此の 讌の 行く先よ せんれつに 燃えた 此の 謡の 成れ果てよ |
| 隷隷 脆性 闌干で 獺祭 絶天佑 蒙昧 論罪の 合切 及ばざれ 灰燼 連環す 存外 輪転す 呪力の 隷よ 只 るいるいと 積もる 塵に 理は 要らぬ 衆生の 道にて 従臣 重用で 傀儡 量産す 叛ける 陰陽の 端倪すべからず 牢人 淪没す 背負う蝿 繁冗す 意力の 隷よ 他我 磊磊と 贖る 才に 断りは 要らぬ 附属の 覇気にて 花 散り初めし 霧海に 在りて 此の またたきを 絶やしてなるか 花 咲き初めし 佳境に 在りて 其の 囁きぞ 此処乍らの 孤立 憂い 心に 殊更めいた 独り琴を 隠すより 現れた 裡 其の 貌 清濁 蘭艾は 弄玩 順慶流 長城 爛壊で 雑載 竜に見せ 灰燼 連環す 存外 輪転する 呪力の 隷よ 只 るいるいと 積もる 塵に 理は 要らぬ 衆生の 道にて | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 隷 脆性 闌干で 獺祭 絶天佑 蒙昧 論罪の 合切 及ばざれ 灰燼 連環す 存外 輪転す 呪力の 隷よ 只 るいるいと 積もる 塵に 理は 要らぬ 衆生の 道にて 従臣 重用で 傀儡 量産す 叛ける 陰陽の 端倪すべからず 牢人 淪没す 背負う蝿 繁冗す 意力の 隷よ 他我 磊磊と 贖る 才に 断りは 要らぬ 附属の 覇気にて 花 散り初めし 霧海に 在りて 此の またたきを 絶やしてなるか 花 咲き初めし 佳境に 在りて 其の 囁きぞ 此処乍らの 孤立 憂い 心に 殊更めいた 独り琴を 隠すより 現れた 裡 其の 貌 清濁 蘭艾は 弄玩 順慶流 長城 爛壊で 雑載 竜に見せ 灰燼 連環す 存外 輪転する 呪力の 隷よ 只 るいるいと 積もる 塵に 理は 要らぬ 衆生の 道にて |
| 以津真天絶島の 産んだ 白露が 珠と 初める 蛹化に 目が眩む 月桂を 浴びた 嬰児の 歌う 故の 多さに 鼻白む 其の 内向きさえ 晒せば 麗句 顋門まで 辿るが 運命 軽軒なれば いざ知らず 徒行く 徒等の 歩み 何時迄 炯眼なれば 其は 永し 暮れゆく 折に 憚りて 参れ 月桃に 遊ぶ 蜜蜂が 騙る 嘘の 叢話に 笑みこだる 絶景に 浮かぶ 灯蛾は 下駄を 履いて 潰れて 顰め面 其の 内向きさえ 晒せば 麗句 顋門まで 辿るが 運命 霊験なれば 然もあらぬ まやかす 味の 旨み 何時迄 慧眼なれば 其は 流罪 成り行く 任に 謀りて 参れ 嘯きさえ 醸せば 含み 微睡など 破りて 抛れ 軽軒なれば いざ知らず 徒行く 虎の 歩み 何時迄 炯眼なれば 其は 永し 粗末な 檻を 食い裂いて 吼け | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 絶島の 産んだ 白露が 珠と 初める 蛹化に 目が眩む 月桂を 浴びた 嬰児の 歌う 故の 多さに 鼻白む 其の 内向きさえ 晒せば 麗句 顋門まで 辿るが 運命 軽軒なれば いざ知らず 徒行く 徒等の 歩み 何時迄 炯眼なれば 其は 永し 暮れゆく 折に 憚りて 参れ 月桃に 遊ぶ 蜜蜂が 騙る 嘘の 叢話に 笑みこだる 絶景に 浮かぶ 灯蛾は 下駄を 履いて 潰れて 顰め面 其の 内向きさえ 晒せば 麗句 顋門まで 辿るが 運命 霊験なれば 然もあらぬ まやかす 味の 旨み 何時迄 慧眼なれば 其は 流罪 成り行く 任に 謀りて 参れ 嘯きさえ 醸せば 含み 微睡など 破りて 抛れ 軽軒なれば いざ知らず 徒行く 虎の 歩み 何時迄 炯眼なれば 其は 永し 粗末な 檻を 食い裂いて 吼け |
| 覇邪の封印覇邪の封印俄に 湧いた 黒い 何かに 跳ねることを 許す 卑陋なる 畠は 持たぬ 瞑げば 泛かぶ 辿り 瞼に 深い川の 如く 静かなる 流れの 途次 冷たい 柩に 蓋を 定むは 未だし 世時 蠢く 漸滅の 欠片 暗す 前の イ舞 末枯る 此の世に 腐れても あられなき 竃祓 賤しき 様態 態を 上衆に 奉じても 覇邪の 世は 買えぬ 土は 甕に 盛るな 愚弄 那由多に 励むことを 嘲笑う 尾籠なる 旗は 破け 滲んだ 色に 誤魔化されるや 向かい側の 汚俗 抉られた こようを 閉じ 告げたい 安い 二歩など かだむは 邂逅に 有るを 無きに せしめ 蠢く 漸滅の 欠片 暗す 前の イ舞 末枯る 此の世に 腐れても あられなき 竃祓 賤しき 様態 態を 上衆に 奉じても 覇邪の 世は 買えぬ 風間に 靡べ 帆風は 求めぬ 例え ゆりの 墓標に 有る名 無かれど 過ぎる 魂は 定めを 殺ぐ 蠢く 漸滅の 欠片 暗す 前の イ舞 末枯る 此の世に 腐れても あられなき 竃祓 悍しい 如来 是ぞ 創意と 居直るか 誇らしく 纏うは 紫の 羅衣 誂えた 如 いみじくも 穢れなき 常陰に 暮れて 消ゆ 世迷い 沫の 岩戸に 封じても 覇邪の 夜は 冱えて 流らえ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 覇邪の封印俄に 湧いた 黒い 何かに 跳ねることを 許す 卑陋なる 畠は 持たぬ 瞑げば 泛かぶ 辿り 瞼に 深い川の 如く 静かなる 流れの 途次 冷たい 柩に 蓋を 定むは 未だし 世時 蠢く 漸滅の 欠片 暗す 前の イ舞 末枯る 此の世に 腐れても あられなき 竃祓 賤しき 様態 態を 上衆に 奉じても 覇邪の 世は 買えぬ 土は 甕に 盛るな 愚弄 那由多に 励むことを 嘲笑う 尾籠なる 旗は 破け 滲んだ 色に 誤魔化されるや 向かい側の 汚俗 抉られた こようを 閉じ 告げたい 安い 二歩など かだむは 邂逅に 有るを 無きに せしめ 蠢く 漸滅の 欠片 暗す 前の イ舞 末枯る 此の世に 腐れても あられなき 竃祓 賤しき 様態 態を 上衆に 奉じても 覇邪の 世は 買えぬ 風間に 靡べ 帆風は 求めぬ 例え ゆりの 墓標に 有る名 無かれど 過ぎる 魂は 定めを 殺ぐ 蠢く 漸滅の 欠片 暗す 前の イ舞 末枯る 此の世に 腐れても あられなき 竃祓 悍しい 如来 是ぞ 創意と 居直るか 誇らしく 纏うは 紫の 羅衣 誂えた 如 いみじくも 穢れなき 常陰に 暮れて 消ゆ 世迷い 沫の 岩戸に 封じても 覇邪の 夜は 冱えて 流らえ |
| 覇王「立て」 我は 刻を 告げる 限外 断行 鬼神も 転び 避きぬ 蓋 全滅罪 イ舞 閻羅に 業 奉ず 「絶て」 其れは 急を 告げる 存外 残葩 雨は 山を 平す 蓋 全滅罪 イ舞 染汚に 引導 子良 覚醒よ 此の 末路に 昊 暗まされど 行くを 覇道と 王が 嗤う 歌は 伍の次と 王が 怒れる 依正 斯く也や 王が 焦る 有情 幾ばくか 王が 妨ぐ あれよ 外法と 蔑しけり 其 耳食の 城 然ればいな 自ずと 塵を絶つ 其は 不治の 病みよ 早夜 結びに 指を染めて 坎廩たる 果てか 否 不肖の 報いか 半壊する 景に 愁の毛を 立てるも 然う 斯界は 責めて 択び得る 夫れ夫れ 行が 道に代わる 子良 覚醒よ 此の 末路に 昊 暗まされど 行くは 正に 覇道ぞ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 「立て」 我は 刻を 告げる 限外 断行 鬼神も 転び 避きぬ 蓋 全滅罪 イ舞 閻羅に 業 奉ず 「絶て」 其れは 急を 告げる 存外 残葩 雨は 山を 平す 蓋 全滅罪 イ舞 染汚に 引導 子良 覚醒よ 此の 末路に 昊 暗まされど 行くを 覇道と 王が 嗤う 歌は 伍の次と 王が 怒れる 依正 斯く也や 王が 焦る 有情 幾ばくか 王が 妨ぐ あれよ 外法と 蔑しけり 其 耳食の 城 然ればいな 自ずと 塵を絶つ 其は 不治の 病みよ 早夜 結びに 指を染めて 坎廩たる 果てか 否 不肖の 報いか 半壊する 景に 愁の毛を 立てるも 然う 斯界は 責めて 択び得る 夫れ夫れ 行が 道に代わる 子良 覚醒よ 此の 末路に 昊 暗まされど 行くは 正に 覇道ぞ |
| 一輪一滴永永と 越後の 郷に 降り積もる 雪花 寒花を 化粧ふ 白粉か 淙淙と 流れる 水は 血と汗 清かに 諳れる 謳は 澪標 道なき 途を 頑に 往くは かえらぬ 謂の 只 有る故 恐れず 歩み 細やかに 備う 其れ丈を 念いて 然う 成るを 目掛ける 直 醸みた 一滴の 酒に 其の 泪を 釈して 笑むなら 零れ 咲き 巡り ゆく 季に 今日を 重ぬ 衆を 潤す 一輪の 花よ 恐れず 歩み 細やかに 備う 其れ丈を 念いて 然う 成るは 遙に 遠かれど 醸みた 一滴の 酒に 只 一縷の 憩いが 有るなら 今日も 廻む 営みの 傍に 魂 尽くす 衆に 微笑む 一輪の 花と 幾重にも 願う | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 永永と 越後の 郷に 降り積もる 雪花 寒花を 化粧ふ 白粉か 淙淙と 流れる 水は 血と汗 清かに 諳れる 謳は 澪標 道なき 途を 頑に 往くは かえらぬ 謂の 只 有る故 恐れず 歩み 細やかに 備う 其れ丈を 念いて 然う 成るを 目掛ける 直 醸みた 一滴の 酒に 其の 泪を 釈して 笑むなら 零れ 咲き 巡り ゆく 季に 今日を 重ぬ 衆を 潤す 一輪の 花よ 恐れず 歩み 細やかに 備う 其れ丈を 念いて 然う 成るは 遙に 遠かれど 醸みた 一滴の 酒に 只 一縷の 憩いが 有るなら 今日も 廻む 営みの 傍に 魂 尽くす 衆に 微笑む 一輪の 花と 幾重にも 願う |
| 茨木童子紅梅に 襲ぬも 五条に 綻びて 借り物を 手に 其の 筋は ひらひら 幾度 遡れど 腕 矢場に 舞う 頼光 天王 謀略殿 怯懦の 輩 人間 雑兵 廃亡せぬ金輪際 叢雨の 九条で 雷鳴に 又 落ちる 然こそ言え 唐櫃は からから 生まれの 際から 窺く 童子の 貌 頼光 天王 謀略殿 怯懦の 輩 人間 雑兵 廃亡せぬ 金輪際 来同 玄応 幽艶ぞ 刹鬼 無頼 乱漫 合焦 顕現せん 郷土の 塊 逆髪 抉られた 月の 夜を 泳ぎ 果てる 迄 十六夜う 天命は 善かれ 仇衆を 刻む 仰せ 鬼子の 憐れに 見たり 衆生の 傲り 逆髪 抉られた 月の 夜を 泳ぎ 果てる 迄 十六夜う 天命は 孰れ 徒しを 刻む 逢瀬 赦すまじ いみじくも 又 遡る 残亡 昏沈 頼光殿 汚穢の 狙 濫妨 擁掩 乾綱なり 羅城の 徒 | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 紅梅に 襲ぬも 五条に 綻びて 借り物を 手に 其の 筋は ひらひら 幾度 遡れど 腕 矢場に 舞う 頼光 天王 謀略殿 怯懦の 輩 人間 雑兵 廃亡せぬ金輪際 叢雨の 九条で 雷鳴に 又 落ちる 然こそ言え 唐櫃は からから 生まれの 際から 窺く 童子の 貌 頼光 天王 謀略殿 怯懦の 輩 人間 雑兵 廃亡せぬ 金輪際 来同 玄応 幽艶ぞ 刹鬼 無頼 乱漫 合焦 顕現せん 郷土の 塊 逆髪 抉られた 月の 夜を 泳ぎ 果てる 迄 十六夜う 天命は 善かれ 仇衆を 刻む 仰せ 鬼子の 憐れに 見たり 衆生の 傲り 逆髪 抉られた 月の 夜を 泳ぎ 果てる 迄 十六夜う 天命は 孰れ 徒しを 刻む 逢瀬 赦すまじ いみじくも 又 遡る 残亡 昏沈 頼光殿 汚穢の 狙 濫妨 擁掩 乾綱なり 羅城の 徒 |
| 心悸時間が 萎れる 軈て 蹲る 其れが 過ぎる 魔障としても 胸に 訊くのは 弛みない 鼓動 此れが 竦む 私の 糧 怖い 位 脈の打つに 任せてきた故 僅かにでも 止まる 夢を 見れば 動悸 動悸 する 身体に 充て 離らざれ 私と 生まれた 血汐 (震蕩) 心悸く 心臓に 強く 高く 胸を 熱らせて 鯨波を 厭いて 雪も 黒くなる 其れが 度ぎる 火傷としても 裡に 響くは 類なき 壮志 此れが 闇を 白に 染めて 恐い 冥い 長い旅も 刹那になる故 仄かにでも 光る 道を 往けば 造句 造句 する 身体に 廻て 涸らざれ あなたに 生まれた 血汐 (震蕩) 心悸く 心臓に 甘く 淡く 胸を 躍らせて 亢る 心臓は ぼくらの 歩いた 印 悸く だに いっそ 竦み 歩けない 身体に 有る 心臓で 私を 生命と 呼べる (震蕩) 時めく ことなく 一つ 一つ 今を 搏ち 鳴らせ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 時間が 萎れる 軈て 蹲る 其れが 過ぎる 魔障としても 胸に 訊くのは 弛みない 鼓動 此れが 竦む 私の 糧 怖い 位 脈の打つに 任せてきた故 僅かにでも 止まる 夢を 見れば 動悸 動悸 する 身体に 充て 離らざれ 私と 生まれた 血汐 (震蕩) 心悸く 心臓に 強く 高く 胸を 熱らせて 鯨波を 厭いて 雪も 黒くなる 其れが 度ぎる 火傷としても 裡に 響くは 類なき 壮志 此れが 闇を 白に 染めて 恐い 冥い 長い旅も 刹那になる故 仄かにでも 光る 道を 往けば 造句 造句 する 身体に 廻て 涸らざれ あなたに 生まれた 血汐 (震蕩) 心悸く 心臓に 甘く 淡く 胸を 躍らせて 亢る 心臓は ぼくらの 歩いた 印 悸く だに いっそ 竦み 歩けない 身体に 有る 心臓で 私を 生命と 呼べる (震蕩) 時めく ことなく 一つ 一つ 今を 搏ち 鳴らせ |
| 静心なく花の散るらむ丑 三つには 草木も 眠ると 謂うが 実にも 然り 繰り返す 太刀音の 全然 聞こえぬ 花軸に 感じは 無し 根は 端に 抜いた 闇を 合わせて 光と 成す 此の 卍は 終の道 時雨 無い 神鳴りが 討たれて 仕舞う 迄 あな 馮河と 唯 嗤え 思い出づ 名を 賭して 月夜に 花は 舞う 暁には 七つに 刻むと 謂うが 未だ 二つぞ 吐き返す 液の 澱 花気に 噎せぶは 花柱に 流れ 落ちる 距の 黒い 蜜が 花柄で 混ざり 赤らむ 故 此の 卍は 終の道 時雨 無い 神鳴りが 討たれて 仕舞う 迄 あな 馮河と 唯 嗤え 思い出づ 名を 賭して 孔雀の 花は 舞う 此の 身空が 討たれたい 尽きせぬ 修羅にて 独り笑む なれど 只で 散ろうか 疾うに 終焉は 夜を 明かす 果てしない 懊悩を 睡が 殺す 迄 我が 名前を 宣ばえよ 静心なく 散ると 最後の 雷火を 放つ 丈 | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 丑 三つには 草木も 眠ると 謂うが 実にも 然り 繰り返す 太刀音の 全然 聞こえぬ 花軸に 感じは 無し 根は 端に 抜いた 闇を 合わせて 光と 成す 此の 卍は 終の道 時雨 無い 神鳴りが 討たれて 仕舞う 迄 あな 馮河と 唯 嗤え 思い出づ 名を 賭して 月夜に 花は 舞う 暁には 七つに 刻むと 謂うが 未だ 二つぞ 吐き返す 液の 澱 花気に 噎せぶは 花柱に 流れ 落ちる 距の 黒い 蜜が 花柄で 混ざり 赤らむ 故 此の 卍は 終の道 時雨 無い 神鳴りが 討たれて 仕舞う 迄 あな 馮河と 唯 嗤え 思い出づ 名を 賭して 孔雀の 花は 舞う 此の 身空が 討たれたい 尽きせぬ 修羅にて 独り笑む なれど 只で 散ろうか 疾うに 終焉は 夜を 明かす 果てしない 懊悩を 睡が 殺す 迄 我が 名前を 宣ばえよ 静心なく 散ると 最後の 雷火を 放つ 丈 |
| 両面宿儺粉骨を 尽くしても 過ぎたる 徳は 存外 身命を 賭するは 却りて 乱逆の 脅威 限外 左手に 見ゆ 鉾先は 難儀の 方 示し 右手に 在る 錫杖で 障りを 祓う 猗 勲は 穢し 雨に 打たれて 頓ては 根組の 倦ずに 巻かれ 哀傷は 次う 影に 紛れて 冤鬼の 嘆きを 掻き 消す 砕身を 奉れども 下卑たる 目には 有罪 敵愾に 醜名は 歪む 大犯たる 行為 堕罪 左手 握る 彼の 斧は 毒牙の 禍 割りて 右手の 杖 支うのは 歩み 往く 為 猗 勲は 穢し 雨に 打たれて 頓ては 根組の 倦ずに 巻かれ 哀傷は 次う 影に 紛れて 冤鬼の 嘆きを 掻き 消す 存念は 残念と 爛爛で 罕漫の 相 常に 下問に 照りはなし 敢然と 渾然で 闌干と 寒酸の 冗 斯かる 屋後に 立ち 念う 雨が 穿つ 石の 惹かる 貌 徒然の 御業 故に 研ぎの 果ては 倩倩と 狂りて 己を 謡う 姿 鞘なる 祠堂は 忌まう 風に 吹かれて 生りては ならぬを 暗に 告げる 法る 気概の 廉に 討たるなら 零落ちるを 呼ばうは 妖怪 豪し 誉れ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 粉骨を 尽くしても 過ぎたる 徳は 存外 身命を 賭するは 却りて 乱逆の 脅威 限外 左手に 見ゆ 鉾先は 難儀の 方 示し 右手に 在る 錫杖で 障りを 祓う 猗 勲は 穢し 雨に 打たれて 頓ては 根組の 倦ずに 巻かれ 哀傷は 次う 影に 紛れて 冤鬼の 嘆きを 掻き 消す 砕身を 奉れども 下卑たる 目には 有罪 敵愾に 醜名は 歪む 大犯たる 行為 堕罪 左手 握る 彼の 斧は 毒牙の 禍 割りて 右手の 杖 支うのは 歩み 往く 為 猗 勲は 穢し 雨に 打たれて 頓ては 根組の 倦ずに 巻かれ 哀傷は 次う 影に 紛れて 冤鬼の 嘆きを 掻き 消す 存念は 残念と 爛爛で 罕漫の 相 常に 下問に 照りはなし 敢然と 渾然で 闌干と 寒酸の 冗 斯かる 屋後に 立ち 念う 雨が 穿つ 石の 惹かる 貌 徒然の 御業 故に 研ぎの 果ては 倩倩と 狂りて 己を 謡う 姿 鞘なる 祠堂は 忌まう 風に 吹かれて 生りては ならぬを 暗に 告げる 法る 気概の 廉に 討たるなら 零落ちるを 呼ばうは 妖怪 豪し 誉れ |
| 覚悟鳳麟 念者 能わぬ 面 矢鱈 吹かれりゃ 一遍で 消えて仕舞う 降臨せぬは 周囲の 咎 戯れた 寝言の 暇に 遊敖 為なはい 遣れども 遣らねども 時間は 経る 祈れども 其れは 疾く 前へ 炳として 花もこそ 移ろえば 時間は 一寸 待っては 呉れまいが 傲慢 運者 襤褸儲けの 種 可惜 麓の 天辺で 消えて仕舞う そがいなが ええけん 我の 正念 忽ちの 永久に 優勝 有りゃせぬ 寄れども 寄らねども 遠離る 怨めども 其れが 憂き世にて 定理の果て 曝れども 順えば 誰ぞ 一寸 持っては 呉れまいが 譲れない 揺るがない 其れは 事の 前に 痴れて 吐かす 勿れ 為果せし 者の 詞 ばら掻きでも 遣れども 遣らねども 時間は 減る 祈れども 其れは 疾く 前へ 炳として 花もこそ 移ろえば 時間が 待っちゃらんのは 是非も 無い 根腐れど 起てども 遠離る 怨めども 其れが 憂き世にて 定理の果て 覚悟を 決め 添えば 何ぞ 擦った揉んだの 入り用が 有るまいが | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 鳳麟 念者 能わぬ 面 矢鱈 吹かれりゃ 一遍で 消えて仕舞う 降臨せぬは 周囲の 咎 戯れた 寝言の 暇に 遊敖 為なはい 遣れども 遣らねども 時間は 経る 祈れども 其れは 疾く 前へ 炳として 花もこそ 移ろえば 時間は 一寸 待っては 呉れまいが 傲慢 運者 襤褸儲けの 種 可惜 麓の 天辺で 消えて仕舞う そがいなが ええけん 我の 正念 忽ちの 永久に 優勝 有りゃせぬ 寄れども 寄らねども 遠離る 怨めども 其れが 憂き世にて 定理の果て 曝れども 順えば 誰ぞ 一寸 持っては 呉れまいが 譲れない 揺るがない 其れは 事の 前に 痴れて 吐かす 勿れ 為果せし 者の 詞 ばら掻きでも 遣れども 遣らねども 時間は 減る 祈れども 其れは 疾く 前へ 炳として 花もこそ 移ろえば 時間が 待っちゃらんのは 是非も 無い 根腐れど 起てども 遠離る 怨めども 其れが 憂き世にて 定理の果て 覚悟を 決め 添えば 何ぞ 擦った揉んだの 入り用が 有るまいが |
| 迦楼羅零れ 落ちた 雫と 消ゆる 羽音 飛び 翔ない 我儕にも 有る 雲路 尸解の 骸の 如くに 蹲いたる 此の 身 遠き 歌に 身を 焦がした 儘 騒めきも 怒りも 命駕の 如 過去も 前世も 都ての 此処 才めきも 伎癢も 請い捨てられたら 此の 空に 徒で 歩き出したい 崩れ 落ちた 傍に 消ゆるは 音 薄紅の 花にも 無い 憐れ 斯界を 統べる 御託に 流されぬ 倖い 唯 望むは 火を 点せる 様 騒めきも 怒りも 命駕の 如 過去も 前世も 都ての 此処 才めきも 伎癢も 請い捨てられたら 此の 空の 下で 歩き出したい 遂げたら 終わりを 探して 然らねば 翼翼と 舞え 愛しむ 詩想が 翼と 轟きも 力も 胎芽の 如 明日も 未来も 未しの 此処 華めきも 枝葉も 咲うに 付せたら 此の 道を 空と 歩き出したい 産まれ 落ちた 沈くに 映ゆる 鋼 嗾けない 我儕に 有るは 鬩ぎ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 零れ 落ちた 雫と 消ゆる 羽音 飛び 翔ない 我儕にも 有る 雲路 尸解の 骸の 如くに 蹲いたる 此の 身 遠き 歌に 身を 焦がした 儘 騒めきも 怒りも 命駕の 如 過去も 前世も 都ての 此処 才めきも 伎癢も 請い捨てられたら 此の 空に 徒で 歩き出したい 崩れ 落ちた 傍に 消ゆるは 音 薄紅の 花にも 無い 憐れ 斯界を 統べる 御託に 流されぬ 倖い 唯 望むは 火を 点せる 様 騒めきも 怒りも 命駕の 如 過去も 前世も 都ての 此処 才めきも 伎癢も 請い捨てられたら 此の 空の 下で 歩き出したい 遂げたら 終わりを 探して 然らねば 翼翼と 舞え 愛しむ 詩想が 翼と 轟きも 力も 胎芽の 如 明日も 未来も 未しの 此処 華めきも 枝葉も 咲うに 付せたら 此の 道を 空と 歩き出したい 産まれ 落ちた 沈くに 映ゆる 鋼 嗾けない 我儕に 有るは 鬩ぎ |
| 白峯秋ざれの 真尾坂に 吹き過ぎる 野風 藪陰の 陵に 心思う 湿る 様な 木下闇に 籠める 雲霧に 苦い 荼毘の 果てに 眠る 君の 憐れを 念い 塞ぐ 陽月の 白峯は 徒夢の 別れ 濡鷺の 一輪は 影も 無し 厳し 御世に 在らせられし 時代は 昔歳と 深い 闇の 茨に 身を 委ね 蔓の 巻くにさえ 払い 除く 手も 無く 浪の 景色は 変わらじを 形無く 君は 成りにける 濡つる 愚僧を 呼ばう 聲 響く 振る舞おう 返し歌 安心を 極む 想いに 浮かべるが 良い 流れに 寄せる 浪 残心の 燻る 小舟の 朽ち果てしを 此の 眼が 手が 星羅に 殖ふ 彼の 捌きへの 猛襲 否や 君よ 痴めきの 穢を 絶て 聞き負えよ 道義の 聲 奴儕の 為做す 非道を 震えるが 良い 糾える 妬婦の 陰 国民の 禍と 知れ 憎悪 滅罪 偈を 哭を 天魔に 問う よも 了らねば 啾啾 否や 君よ 痴めきの 穢を 絶て 慾心と 二人連れ 聞こゆるは 他でも 無き 民の 憂哭 魔道 踏み締む 踊躍の 影が 闇に 躍りて 声高に 喚く 業 炎 暴 雷 野葬 紛いの 惨酷に 就かば 無理に 非ずと 僅かでも 覚ゆ 業 炎 暴 雷 怨 念 戒 終ふ 肯ふ 高 慢 業曝しの 楼 業 障 断 免罪 邪道の 下奴に 命ずる 族 (御意 御意) 奏 覧 憚らしの 令 族 類 噴飯ぞ 寿命を 握り 滅びを 待ち得 (開 開) 堕落の 怒り 尽きせぬ 谺 鏖 殺 詛ふ 縦し 過ぎしの 閨が いと 麗しき 玉とて 斯かる 後の 御身に 執りて 総ては 何為なる 現人の 死出に 於いて 如何な 開きも 有らざる 我にも 媚ぶらぬ 詞の 摯る 諭しが 誄に 成る 衷情を 憶ゆと いこる 心 冷む | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 秋ざれの 真尾坂に 吹き過ぎる 野風 藪陰の 陵に 心思う 湿る 様な 木下闇に 籠める 雲霧に 苦い 荼毘の 果てに 眠る 君の 憐れを 念い 塞ぐ 陽月の 白峯は 徒夢の 別れ 濡鷺の 一輪は 影も 無し 厳し 御世に 在らせられし 時代は 昔歳と 深い 闇の 茨に 身を 委ね 蔓の 巻くにさえ 払い 除く 手も 無く 浪の 景色は 変わらじを 形無く 君は 成りにける 濡つる 愚僧を 呼ばう 聲 響く 振る舞おう 返し歌 安心を 極む 想いに 浮かべるが 良い 流れに 寄せる 浪 残心の 燻る 小舟の 朽ち果てしを 此の 眼が 手が 星羅に 殖ふ 彼の 捌きへの 猛襲 否や 君よ 痴めきの 穢を 絶て 聞き負えよ 道義の 聲 奴儕の 為做す 非道を 震えるが 良い 糾える 妬婦の 陰 国民の 禍と 知れ 憎悪 滅罪 偈を 哭を 天魔に 問う よも 了らねば 啾啾 否や 君よ 痴めきの 穢を 絶て 慾心と 二人連れ 聞こゆるは 他でも 無き 民の 憂哭 魔道 踏み締む 踊躍の 影が 闇に 躍りて 声高に 喚く 業 炎 暴 雷 野葬 紛いの 惨酷に 就かば 無理に 非ずと 僅かでも 覚ゆ 業 炎 暴 雷 怨 念 戒 終ふ 肯ふ 高 慢 業曝しの 楼 業 障 断 免罪 邪道の 下奴に 命ずる 族 (御意 御意) 奏 覧 憚らしの 令 族 類 噴飯ぞ 寿命を 握り 滅びを 待ち得 (開 開) 堕落の 怒り 尽きせぬ 谺 鏖 殺 詛ふ 縦し 過ぎしの 閨が いと 麗しき 玉とて 斯かる 後の 御身に 執りて 総ては 何為なる 現人の 死出に 於いて 如何な 開きも 有らざる 我にも 媚ぶらぬ 詞の 摯る 諭しが 誄に 成る 衷情を 憶ゆと いこる 心 冷む |
| 月華忍法帖墜ちた 地表に 流る 我に 適わぬ 血汁 既の 際に 掌を 返す 慮外 喚く 斯くなる 上に 余執は 稲妻 爪紅に 代えるは 此の 泪 其の 闇が 痛いなら もう 死せる 月の華を 浴ぶりて 往けよ 眥 裂ける 今宵に 孔雀の 花が 舞う 包み討ち なぞは 返し刀 胡坐の 酬いは 死の 舞踊 絶後に じわり 覚るが 良し 神鳴りの 刃 落ちる 斯くなる 上に 余執は 稲妻 爪紅に 代えるは 血の 泪 其の 闇が 痛いなら もう 死せる 月の華を 浴ぶりて 往けよ 眥 裂ける 今宵に 孔雀の 花が 舞う 覚悟の 上に 奔るは 雷光 夜四つの 闇路に 月が 映ゆ 斬り抜けて 此の身が 千切れても 然う 死せる 月の華を 泳いで 生よ 為抉り 惧る 迷いに 還らぬ 顔を 浮かべて 業因が 此の身を 屠るとも 棲まいた 此の 闇を 抱いて 逝けよ 霹靂 終に 鳴らねば 月夜に 神は 無し | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 墜ちた 地表に 流る 我に 適わぬ 血汁 既の 際に 掌を 返す 慮外 喚く 斯くなる 上に 余執は 稲妻 爪紅に 代えるは 此の 泪 其の 闇が 痛いなら もう 死せる 月の華を 浴ぶりて 往けよ 眥 裂ける 今宵に 孔雀の 花が 舞う 包み討ち なぞは 返し刀 胡坐の 酬いは 死の 舞踊 絶後に じわり 覚るが 良し 神鳴りの 刃 落ちる 斯くなる 上に 余執は 稲妻 爪紅に 代えるは 血の 泪 其の 闇が 痛いなら もう 死せる 月の華を 浴ぶりて 往けよ 眥 裂ける 今宵に 孔雀の 花が 舞う 覚悟の 上に 奔るは 雷光 夜四つの 闇路に 月が 映ゆ 斬り抜けて 此の身が 千切れても 然う 死せる 月の華を 泳いで 生よ 為抉り 惧る 迷いに 還らぬ 顔を 浮かべて 業因が 此の身を 屠るとも 棲まいた 此の 闇を 抱いて 逝けよ 霹靂 終に 鳴らねば 月夜に 神は 無し |
| 赤舌因果律の 悩乱が 飛んだ 水の 行方を 探る 八百万の 排斥が 澄んだ 水を 淦に 変えて (売買) 透ける 下垂りが (媒介) 軈て 真っ赤になる 殿の 楯備え 咎む 地虫が 我の 丈を 抱え込む (淦) 喋くりで 用を足す 洒落た 御仁らが 他人の 背中を 楯に いきる 献花台の 垂涎が 賤陋なる 其の 品を 暴く 醒め遣らずの 功勲が 罷んだ 病みを 笠に着て ほざく (売買) 愛しき 此の 郷が (媒介) 灼けて 真っ赤になる ざんばらの 槍備え 呆げる 毛虫が 下種な 理路で 銜え込む (淦) 御作りを 否ぶ 割 臀を 放り出して 他人の 厭気 糧に 生きる 物の数に あらねど 穿げ除く 蟻の 一穴に 窺く 拗けを 視れば 捨て 置けぬと 殿の 楯備え 咎む 地虫が 我の 丈を 抱え込む (淦) 喋くりで 用を足す 洒落た 彼奴奴らが 僭うも 其は 隠すに 現ると | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 因果律の 悩乱が 飛んだ 水の 行方を 探る 八百万の 排斥が 澄んだ 水を 淦に 変えて (売買) 透ける 下垂りが (媒介) 軈て 真っ赤になる 殿の 楯備え 咎む 地虫が 我の 丈を 抱え込む (淦) 喋くりで 用を足す 洒落た 御仁らが 他人の 背中を 楯に いきる 献花台の 垂涎が 賤陋なる 其の 品を 暴く 醒め遣らずの 功勲が 罷んだ 病みを 笠に着て ほざく (売買) 愛しき 此の 郷が (媒介) 灼けて 真っ赤になる ざんばらの 槍備え 呆げる 毛虫が 下種な 理路で 銜え込む (淦) 御作りを 否ぶ 割 臀を 放り出して 他人の 厭気 糧に 生きる 物の数に あらねど 穿げ除く 蟻の 一穴に 窺く 拗けを 視れば 捨て 置けぬと 殿の 楯備え 咎む 地虫が 我の 丈を 抱え込む (淦) 喋くりで 用を足す 洒落た 彼奴奴らが 僭うも 其は 隠すに 現ると |
| 滑瓢「我が 嚼みし上は 万事 良好 也」 招かれざるに 何時の間にや 杯を 干す 「我が名を 刻め 成る丈 大きく」 紫煙を 吐き 多義に於いて 場が 烟る 由無しなと 怖じぬ 見たがり屋の 道化ぞ 滑り 訪う 実に 呆るは 其の 真似 (瓢) 眩り 障う 抑 憂き名も 何食わぬ (瓢) 「何奴も 此奴も 我の 徒弟 也」 聞かれざるに 異な 呼号を 吹き散らす 「界隈で 我を 知らぬ者は 居らぬ」 厭きの 窮 皆 抑 名も 知らぬ 由無しなと 怖じぬ 見たがり屋の 道化ぞ 滑り 訪う 実に 唸るは 其の 業 (瓢) 眩り 障う 世に 為さるの 例 無く (瓢) 廻らせば 不図 憐れなり 掬い上ぐのは 雰の 砂 誰に 誹らるとも 困じぬ 千枚張り 道外れ 滑り 訪う 実に 呆るは 其の 真似 (瓢) 眩り 障う 抑 憂き名も 何食わぬ (瓢) すらり 舞う えも言われぬ 軽業 (瓢) がらり 奪う 然も 有らねば 唾壺と 化す | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 「我が 嚼みし上は 万事 良好 也」 招かれざるに 何時の間にや 杯を 干す 「我が名を 刻め 成る丈 大きく」 紫煙を 吐き 多義に於いて 場が 烟る 由無しなと 怖じぬ 見たがり屋の 道化ぞ 滑り 訪う 実に 呆るは 其の 真似 (瓢) 眩り 障う 抑 憂き名も 何食わぬ (瓢) 「何奴も 此奴も 我の 徒弟 也」 聞かれざるに 異な 呼号を 吹き散らす 「界隈で 我を 知らぬ者は 居らぬ」 厭きの 窮 皆 抑 名も 知らぬ 由無しなと 怖じぬ 見たがり屋の 道化ぞ 滑り 訪う 実に 唸るは 其の 業 (瓢) 眩り 障う 世に 為さるの 例 無く (瓢) 廻らせば 不図 憐れなり 掬い上ぐのは 雰の 砂 誰に 誹らるとも 困じぬ 千枚張り 道外れ 滑り 訪う 実に 呆るは 其の 真似 (瓢) 眩り 障う 抑 憂き名も 何食わぬ (瓢) すらり 舞う えも言われぬ 軽業 (瓢) がらり 奪う 然も 有らねば 唾壺と 化す |
| 猪笹王口惜しき 不覚の 瑕で 仮初の 貌 斯かる 化言を かむ あれよ 火縄銃と 犬 責めて 引き去れば 逆様に 破る 此れが 何ぞや 生残の 妙 (突 猛 進) 獣や 人間が 夫夫に 具う 仗を 苅って 奪って 仕舞う 御前の 銃で 寺門を 狙う 粗陋 等 堰いて 呉れまいか 私の 牙で 鳩尾を 捉う 暇を 残して 呉れまいか 恨めしき 二つの 枷 気怠気に 蹴出す 蓋し 獣の 契 礼かなど 求めぬ 伯母峰に 侍り 捨鉢に 染まる 其れが 謎や 盗人の 論 (突 猛 進) 筋を 違え 行人を 殺む 所業 曾て 唾棄 為遣る 御前の 銃で 寺門を 狙う 粗陋 等 堰いて 呉れまいか 私の 牙で 鳩尾を 捉う 暇を 残して 呉れまいか 責めてもの 果ての 二十日は 軛の 続きを 呉れまいか 私の 牙が 御前を 小突く 夢を 見せては 呉れまいか 寧ろ 上人の 拝むに 任す 投槍に 茶湯 濁すなら 御前の 銃と 吼ける 犬で 笹を 又候 散らせ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 口惜しき 不覚の 瑕で 仮初の 貌 斯かる 化言を かむ あれよ 火縄銃と 犬 責めて 引き去れば 逆様に 破る 此れが 何ぞや 生残の 妙 (突 猛 進) 獣や 人間が 夫夫に 具う 仗を 苅って 奪って 仕舞う 御前の 銃で 寺門を 狙う 粗陋 等 堰いて 呉れまいか 私の 牙で 鳩尾を 捉う 暇を 残して 呉れまいか 恨めしき 二つの 枷 気怠気に 蹴出す 蓋し 獣の 契 礼かなど 求めぬ 伯母峰に 侍り 捨鉢に 染まる 其れが 謎や 盗人の 論 (突 猛 進) 筋を 違え 行人を 殺む 所業 曾て 唾棄 為遣る 御前の 銃で 寺門を 狙う 粗陋 等 堰いて 呉れまいか 私の 牙で 鳩尾を 捉う 暇を 残して 呉れまいか 責めてもの 果ての 二十日は 軛の 続きを 呉れまいか 私の 牙が 御前を 小突く 夢を 見せては 呉れまいか 寧ろ 上人の 拝むに 任す 投槍に 茶湯 濁すなら 御前の 銃と 吼ける 犬で 笹を 又候 散らせ |
| 大いなる闊歩先に立ったら 迷いぬ 背を追ったら 魘はる 蓋し 魔を 禍を 想わば が 聳り立ったら 占めたもの 行き変わっても 侍え いざ 頃ぞ 鬼の 居ぬ間に 歩け 歩みが 歩神だ 己が 選んだ 道を 大手振り 闊かに 往け (どんどん) 終わりの 隣に 連れ行けば 其れぞ 我らの 往く道の 名 朝になっても 陽が出ぬ 夜になっても 眩い 踏寄せも 平に 成れど が 此処に立ったら 熬られる 紅く 青く 燃える 火を 纏った儘 (ぼうぼう) 己の 随意に 歩け 歩きに 歩き抜いた 一向 来た 道を 掉尾 奮い 闊かに 往け (どんどん) 日割の 可也を 棄て行けば 其れぞ 我らの 狂る道の 名 歩みが 歩神だ 聢と 燃え 尽きたら 大手振り 悠かに 逝け (ぐうぐう) 終わりの 隣に 連れ行けば 是ぞ 我らの 大いなる 跡 だが 未だ 征こう | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 先に立ったら 迷いぬ 背を追ったら 魘はる 蓋し 魔を 禍を 想わば が 聳り立ったら 占めたもの 行き変わっても 侍え いざ 頃ぞ 鬼の 居ぬ間に 歩け 歩みが 歩神だ 己が 選んだ 道を 大手振り 闊かに 往け (どんどん) 終わりの 隣に 連れ行けば 其れぞ 我らの 往く道の 名 朝になっても 陽が出ぬ 夜になっても 眩い 踏寄せも 平に 成れど が 此処に立ったら 熬られる 紅く 青く 燃える 火を 纏った儘 (ぼうぼう) 己の 随意に 歩け 歩きに 歩き抜いた 一向 来た 道を 掉尾 奮い 闊かに 往け (どんどん) 日割の 可也を 棄て行けば 其れぞ 我らの 狂る道の 名 歩みが 歩神だ 聢と 燃え 尽きたら 大手振り 悠かに 逝け (ぐうぐう) 終わりの 隣に 連れ行けば 是ぞ 我らの 大いなる 跡 だが 未だ 征こう |
| 鳳凰の柩葬具を 打ち遣りて 不要の 幕を 諫め返す 霊気の 飽き満ちて 皦かな 景星に 冒された 花よ 常陰にも 陽の 在るなら 此の身を 碾かせても 綴じる 火生の 意想ぞ 毀れた 欠片は 渦動の 瑕 抱き 逢える 此の 際 丈は 来世の 日へも 越えたい 痩躯の 銀張りて 無用の 柩を 糾返す 励起の 鳴き満ちて 備うる 傾性に 突き上げる 腕よ 躯こそ 霊と 視るなら 立たぬを 奮わせて 躙る 化生の 異相ぞ 微咲む 朮は 斯道の 跡 抱き 寄せる 此の 怪 丈は 誰の 手にも 渡さぬ 噫 滅ぶ勿れ 鳳凰を 宿す 魂 火生の 意想ぞ 毀れた 欠片は 渦動の 瑕 抱き 逢える 此の 最 丈は 未だ 豊けく 流れて 耀け | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 葬具を 打ち遣りて 不要の 幕を 諫め返す 霊気の 飽き満ちて 皦かな 景星に 冒された 花よ 常陰にも 陽の 在るなら 此の身を 碾かせても 綴じる 火生の 意想ぞ 毀れた 欠片は 渦動の 瑕 抱き 逢える 此の 際 丈は 来世の 日へも 越えたい 痩躯の 銀張りて 無用の 柩を 糾返す 励起の 鳴き満ちて 備うる 傾性に 突き上げる 腕よ 躯こそ 霊と 視るなら 立たぬを 奮わせて 躙る 化生の 異相ぞ 微咲む 朮は 斯道の 跡 抱き 寄せる 此の 怪 丈は 誰の 手にも 渡さぬ 噫 滅ぶ勿れ 鳳凰を 宿す 魂 火生の 意想ぞ 毀れた 欠片は 渦動の 瑕 抱き 逢える 此の 最 丈は 未だ 豊けく 流れて 耀け |
| 龍葬裂ける 竜鱗は 此の 甚い 風に 舞う 糜爛なりし 膚を 是連れに 隠して 色を 作す 鬣 湿らせる 雲の 澪 密かなる 雨風は 絶望を 穿く 魂聲よ 劈ける 甍は 眥の 端に 消ゆ 睡り 飽いた 洞を 遺さぬが 贐 身に 過ぎる 寛恕に 酬いるは 是が 非でも 冥雲を 今 破る 有る 丈の 聲で 俄然と 参に 斉う 煇る 佳味の 渦 思い 遣るな 真直に 見遣れよ 此の 一道 放てよ 我を 熾す 炎 かなえ 哮る 貴方は 白き 開士に 見ゆ 今日を 生きる 空を 惜しみなく 与えて 在り渡る 矜恃は 咲き 継がう 歌に 成り 愛しさの 霓を 呼び 雲を 得る 如し 情けばむな 我が身の 渾てを 撃ち 焦がせと 葬れよ 龍を 塞ぐ 邪気を 境え 魂で 俄然と 参に 斉う 煇る 佳味の 渦 思い 遣るな 聲の 限りに 直 歌おう 放てよ 我を 熾す 炎 かなえ 響き合え 龍の 棲まう 肚裡よ 紛え 葬らる (龍よ) 身空を (駆けよ) | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 裂ける 竜鱗は 此の 甚い 風に 舞う 糜爛なりし 膚を 是連れに 隠して 色を 作す 鬣 湿らせる 雲の 澪 密かなる 雨風は 絶望を 穿く 魂聲よ 劈ける 甍は 眥の 端に 消ゆ 睡り 飽いた 洞を 遺さぬが 贐 身に 過ぎる 寛恕に 酬いるは 是が 非でも 冥雲を 今 破る 有る 丈の 聲で 俄然と 参に 斉う 煇る 佳味の 渦 思い 遣るな 真直に 見遣れよ 此の 一道 放てよ 我を 熾す 炎 かなえ 哮る 貴方は 白き 開士に 見ゆ 今日を 生きる 空を 惜しみなく 与えて 在り渡る 矜恃は 咲き 継がう 歌に 成り 愛しさの 霓を 呼び 雲を 得る 如し 情けばむな 我が身の 渾てを 撃ち 焦がせと 葬れよ 龍を 塞ぐ 邪気を 境え 魂で 俄然と 参に 斉う 煇る 佳味の 渦 思い 遣るな 聲の 限りに 直 歌おう 放てよ 我を 熾す 炎 かなえ 響き合え 龍の 棲まう 肚裡よ 紛え 葬らる (龍よ) 身空を (駆けよ) |
| 深紅の天穹愚存たる 戯れに 撃って 心無き 層に 問う 故になる 廉で 摩天を 為す 邪慢なる 公吏の 結締 腥き 族の 僕 汚辱では 足りず 閾を 踏む 穹が 燃える 声も 上げず 黙止して 纏う 深紅の 極光 千の 雨よ 垢穢を 洗え 然れど 時勢は 懶惰を 赦さぬ 去年 量れれば 今更に 臍を 噬む 土壇場で 抛る 訟訴 道理 無き 滓の 決 其奴らの 絵図が 郷里 侵す 子らが 副える 由も 知らず 挙げ句に 償う 真紅の 虚構 善の 惡よ 道を 正せ 然れど 虫は 殖るを 待たない 御穹が 燃える 声も 上げず 黙止して 纏う 深紅の 極光 千の 雨よ 郷土を 洗え 然れど 時勢は 懶惰を 赦さぬ 曾て 穹は 蒼く 万 御霊の 御座し 不意に 仰ぐ 子らに 血反吐の 紅など 見せぬも | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 愚存たる 戯れに 撃って 心無き 層に 問う 故になる 廉で 摩天を 為す 邪慢なる 公吏の 結締 腥き 族の 僕 汚辱では 足りず 閾を 踏む 穹が 燃える 声も 上げず 黙止して 纏う 深紅の 極光 千の 雨よ 垢穢を 洗え 然れど 時勢は 懶惰を 赦さぬ 去年 量れれば 今更に 臍を 噬む 土壇場で 抛る 訟訴 道理 無き 滓の 決 其奴らの 絵図が 郷里 侵す 子らが 副える 由も 知らず 挙げ句に 償う 真紅の 虚構 善の 惡よ 道を 正せ 然れど 虫は 殖るを 待たない 御穹が 燃える 声も 上げず 黙止して 纏う 深紅の 極光 千の 雨よ 郷土を 洗え 然れど 時勢は 懶惰を 赦さぬ 曾て 穹は 蒼く 万 御霊の 御座し 不意に 仰ぐ 子らに 血反吐の 紅など 見せぬも |
| 三千世界の鴉を殺し丸い 此の 玉を 隠れて 囓る 鼠 零る 選り骸を 杜撰に 捏ねて 泥を 塗し 其の 貌を 変えてゆく 三千界やら 三界から よんないもん ないよんなったら 主と 朝寝の したやの (おい) 七転八倒 言いよっても 毎晩 安臥に (はい はい) 眠れるようには ならんもんかいな 清い 此の 郷土を 小分けで 捌く 戯け 穢し 其の 口で 出鱈目 吐いて 他から 放ち 竈ごと 奪いやがる 何 天界やら 各界から しょんないもん ないよんなったら ちいと 散歩に 出たやの (おい) 全然 抜刀 せんなんでも 平穏 安堵に (はい はい) やれる程度には ならんもんかいな 守るべきを 挫き 祓うべきを 慈しむ 其れは 疾うに 後の祭りよ そやけど 三千界やら 三界から よんないもん ないよんなったら 主と 朝寝の したやの (おい) 七転八倒 言いよっても 毎晩 安臥に (はい はい) 居れるようにも ならんもんなが 何千界でも 何遍でも しょんないもん ないよんなったら 君と 欠伸を 一杯 しょうや (おい) 全然 抜刀 せんなんでも 平穏 安堵に (はい はい) やれる程度には ならんもんかいな | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 丸い 此の 玉を 隠れて 囓る 鼠 零る 選り骸を 杜撰に 捏ねて 泥を 塗し 其の 貌を 変えてゆく 三千界やら 三界から よんないもん ないよんなったら 主と 朝寝の したやの (おい) 七転八倒 言いよっても 毎晩 安臥に (はい はい) 眠れるようには ならんもんかいな 清い 此の 郷土を 小分けで 捌く 戯け 穢し 其の 口で 出鱈目 吐いて 他から 放ち 竈ごと 奪いやがる 何 天界やら 各界から しょんないもん ないよんなったら ちいと 散歩に 出たやの (おい) 全然 抜刀 せんなんでも 平穏 安堵に (はい はい) やれる程度には ならんもんかいな 守るべきを 挫き 祓うべきを 慈しむ 其れは 疾うに 後の祭りよ そやけど 三千界やら 三界から よんないもん ないよんなったら 主と 朝寝の したやの (おい) 七転八倒 言いよっても 毎晩 安臥に (はい はい) 居れるようにも ならんもんなが 何千界でも 何遍でも しょんないもん ないよんなったら 君と 欠伸を 一杯 しょうや (おい) 全然 抜刀 せんなんでも 平穏 安堵に (はい はい) やれる程度には ならんもんかいな |
| 鈴鹿御前 -神式(壱) 神女の 爪牙に 情は無し 如何な 御言の 小瑕も 無きに成す 曾ての 同胞と 後る 毋れ 屠るも 除くも 尽きせぬ 禍 人の 御手盛りぞ 幻怪の 飛礫 快哉を 叫ぶ 諸衛 片や 六根清浄で 能う 姫遊 天之瓊矛 以て 彼の 尾錠を 壊いで 此方 一心三観で 嗤う 鬼衣 天の逆手 打ち 呪うは 誰そや 讒言 劣情 主我の 徒 盛るも 萎ゆるも 行き連る 旨 聢と 告げ遣れど 天性の 魔障 尾花色に 染まれ 片や 六根清浄で 能う 姫遊 天之瓊矛 以て 彼の 尾錠を 壊いで 此方 一心三観で 嗤う 鬼衣 天の逆手 打ち 呪うは 誰そや (弐) 空を 星が 舞う 雨と 降る 菩薩 討取るは 同母兄たち 鬼より 出で 鬼より 猶 鬼し 時は 待たぬ 過ぎ去る 日は 閃影の 如く 果てる 定め 遂げたものを 只 遺して 逝く 出端の 死に拵え 為着せの 蚕食 勤しみ 恋も 知らず 鬼神で 取る 御手玉 あしらう度 胸に 痼るは 情の 印 此の 泪も 無道も 糾える 我が身と 贖いの 帷に 裹まれ 手は 今に 離して 給 哭は 直ぐに 殺して 傍らの 胤を 硬く 抱いて 山を 降りて 耀きに 名を 残せ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | (壱) 神女の 爪牙に 情は無し 如何な 御言の 小瑕も 無きに成す 曾ての 同胞と 後る 毋れ 屠るも 除くも 尽きせぬ 禍 人の 御手盛りぞ 幻怪の 飛礫 快哉を 叫ぶ 諸衛 片や 六根清浄で 能う 姫遊 天之瓊矛 以て 彼の 尾錠を 壊いで 此方 一心三観で 嗤う 鬼衣 天の逆手 打ち 呪うは 誰そや 讒言 劣情 主我の 徒 盛るも 萎ゆるも 行き連る 旨 聢と 告げ遣れど 天性の 魔障 尾花色に 染まれ 片や 六根清浄で 能う 姫遊 天之瓊矛 以て 彼の 尾錠を 壊いで 此方 一心三観で 嗤う 鬼衣 天の逆手 打ち 呪うは 誰そや (弐) 空を 星が 舞う 雨と 降る 菩薩 討取るは 同母兄たち 鬼より 出で 鬼より 猶 鬼し 時は 待たぬ 過ぎ去る 日は 閃影の 如く 果てる 定め 遂げたものを 只 遺して 逝く 出端の 死に拵え 為着せの 蚕食 勤しみ 恋も 知らず 鬼神で 取る 御手玉 あしらう度 胸に 痼るは 情の 印 此の 泪も 無道も 糾える 我が身と 贖いの 帷に 裹まれ 手は 今に 離して 給 哭は 直ぐに 殺して 傍らの 胤を 硬く 抱いて 山を 降りて 耀きに 名を 残せ |
| 大嶽丸(壱) 囚われた 心に 其方の 影 見返ると 見すこと 強かなる 実に 惘るは 面妖な 真似ぞ 逢い 見るのは 晦ます 容貌 夫れ夫れの 想いは 曇りなし 見せ掛けの 艶など 要らぬ 貴方を 見せて わらわらと 群がる 雑兵共 粉々に 捩りて 雷電で 消す あな 見惚るは 剛強の 業よ 見据えるのは 破壊の 夜明け 其れ其れや 願うは 腰の物 不心得 戯ればむ 者が 妾を 欲りて 崩れ落ちる 心嫉し 手を 見破りても 疼く 心恋いの 痛み くすみ返り 廻天を 訴う 其の 渦中も 其方に 魅せられた 身共よ (弐) 応 (応) 相対 (対) 追う (追う) 間男 (を) 氷の 剣が 煌めいて 利剣を 欠いても 衰えぬとは 覆う (覆う) 楼台 (台) 覬覦 (覬覦) 闡提 (提) 数多の 姿で 舞い踊る 恰も 菩薩ぞ 斯くの如く 益荒の 鬼神は 絶え果てよ 無数の 鏑が その刻を 目掛く 頚は 是へ 零れ落ちる 追い首に 流る 口惜しきを 重ぬ 鬼神の 嘆き 此の 痞えに 命名を 求む 鬼首に 喚き 箟嶽で 微睡む 乙女よ 何どに 挫く 族の 外法 然ればよ 闇の 軛 投ぎて 砕け | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | (壱) 囚われた 心に 其方の 影 見返ると 見すこと 強かなる 実に 惘るは 面妖な 真似ぞ 逢い 見るのは 晦ます 容貌 夫れ夫れの 想いは 曇りなし 見せ掛けの 艶など 要らぬ 貴方を 見せて わらわらと 群がる 雑兵共 粉々に 捩りて 雷電で 消す あな 見惚るは 剛強の 業よ 見据えるのは 破壊の 夜明け 其れ其れや 願うは 腰の物 不心得 戯ればむ 者が 妾を 欲りて 崩れ落ちる 心嫉し 手を 見破りても 疼く 心恋いの 痛み くすみ返り 廻天を 訴う 其の 渦中も 其方に 魅せられた 身共よ (弐) 応 (応) 相対 (対) 追う (追う) 間男 (を) 氷の 剣が 煌めいて 利剣を 欠いても 衰えぬとは 覆う (覆う) 楼台 (台) 覬覦 (覬覦) 闡提 (提) 数多の 姿で 舞い踊る 恰も 菩薩ぞ 斯くの如く 益荒の 鬼神は 絶え果てよ 無数の 鏑が その刻を 目掛く 頚は 是へ 零れ落ちる 追い首に 流る 口惜しきを 重ぬ 鬼神の 嘆き 此の 痞えに 命名を 求む 鬼首に 喚き 箟嶽で 微睡む 乙女よ 何どに 挫く 族の 外法 然ればよ 闇の 軛 投ぎて 砕け |
| 鈴鹿御前 -鬼式一時に 抛られた 業物が 閃き 変化が 勇み 舞う あしらいを 悟りて 項垂れる 殿御よ 其方は 恋人 心 寄せたのは 本の 七日振り 彼の 鬼の 継ぎに 遮莫 否や 命 果てる迄 いざ然ば 番わんと 鬼神女に 惚られた 将星の 秘策は 弥縫な 騙し討ち 企みを 承知で 狩り場へと 赴き 唱うは 忠節 心行合えば 千の 魔を 葬り 嫁荷の 代わりに 逸り 過ぎたのは 私なる 理合い いざうれ 参らんと 彼の日 見た 虚空に 祈る 顔容 四半世紀の 正味を 己で 運ぶ 心行合えば 千の 魔を 葬り 天魔の 娘子が 神となる 責めてもの 返し 解き放け 姫 鈴鹿 | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 一時に 抛られた 業物が 閃き 変化が 勇み 舞う あしらいを 悟りて 項垂れる 殿御よ 其方は 恋人 心 寄せたのは 本の 七日振り 彼の 鬼の 継ぎに 遮莫 否や 命 果てる迄 いざ然ば 番わんと 鬼神女に 惚られた 将星の 秘策は 弥縫な 騙し討ち 企みを 承知で 狩り場へと 赴き 唱うは 忠節 心行合えば 千の 魔を 葬り 嫁荷の 代わりに 逸り 過ぎたのは 私なる 理合い いざうれ 参らんと 彼の日 見た 虚空に 祈る 顔容 四半世紀の 正味を 己で 運ぶ 心行合えば 千の 魔を 葬り 天魔の 娘子が 神となる 責めてもの 返し 解き放け 姫 鈴鹿 |
| 地獄無想の 雪が わたしを 廻り 舞う 真白な 時間が わたしの 手を 解くの 今 夢の夢 絵が 飛び出して 視界が 廻る 根雪の 底は 身体を 温める 夜具 睡りの 儘に 雪はね 頃 帰るよ 皆 同じこと 眼を 閉じたとき 世界は 終わる 顔のない 狐狸たちが よしなに 生える 救われぬ 者たちの 仕事は 其処にある 耳を 塞いで 事もなく 声を 歪めて 悪怯れず にやついて 魚免膠も無い 鬼たちが 奴らを 守る 将来を 語るなら もう 触らないで 穢れた 塵たちが 亡き身を 嗤う 望みなど 説かないで 地獄は 其処にある | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 無想の 雪が わたしを 廻り 舞う 真白な 時間が わたしの 手を 解くの 今 夢の夢 絵が 飛び出して 視界が 廻る 根雪の 底は 身体を 温める 夜具 睡りの 儘に 雪はね 頃 帰るよ 皆 同じこと 眼を 閉じたとき 世界は 終わる 顔のない 狐狸たちが よしなに 生える 救われぬ 者たちの 仕事は 其処にある 耳を 塞いで 事もなく 声を 歪めて 悪怯れず にやついて 魚免膠も無い 鬼たちが 奴らを 守る 将来を 語るなら もう 触らないで 穢れた 塵たちが 亡き身を 嗤う 望みなど 説かないで 地獄は 其処にある |
| 紫苑忍法帖名前を 持たずに 生まれた 野草を 見逸るは 已む無し 何かを 訴う 声さえ 何処かで 無くした 侭で あなたを 憶う あなたの 在りし日を 行先 累累の 果てに 胸が 病むとも わたしの 裡に あなたの 在る 限り 零落 犬死にの 相に 呑まれまいと 為るを 決して 忘れはしない 生命は 棄てると 覚えた 誇りは 掃えと 学んだ 骸は 塵なと 肥なと 最後は 曝れた 頭よ あなたを 憶う あなたの 在りし日を 行先 累累の 果てに 胸が 病むとも わたしの 裡に あなたの 在る 限り 零落 犬死にの 相に 呑まれまいとも 今や 何程の 霊が 我を 睨みて 手招く 渾て 荼毘に 付する わたしの 在り方を 肝先 追憶を 盾に 病みを 呑むなら わたしの 側に あなたは 在り 連る 成り果て 恋死にの 様に 散り交じる 二人は 決して 離れはしない 誓って | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 名前を 持たずに 生まれた 野草を 見逸るは 已む無し 何かを 訴う 声さえ 何処かで 無くした 侭で あなたを 憶う あなたの 在りし日を 行先 累累の 果てに 胸が 病むとも わたしの 裡に あなたの 在る 限り 零落 犬死にの 相に 呑まれまいと 為るを 決して 忘れはしない 生命は 棄てると 覚えた 誇りは 掃えと 学んだ 骸は 塵なと 肥なと 最後は 曝れた 頭よ あなたを 憶う あなたの 在りし日を 行先 累累の 果てに 胸が 病むとも わたしの 裡に あなたの 在る 限り 零落 犬死にの 相に 呑まれまいとも 今や 何程の 霊が 我を 睨みて 手招く 渾て 荼毘に 付する わたしの 在り方を 肝先 追憶を 盾に 病みを 呑むなら わたしの 側に あなたは 在り 連る 成り果て 恋死にの 様に 散り交じる 二人は 決して 離れはしない 誓って |
| 毛倡妓背に 聞くは 馴染みの 浮かれ歩く 風流士が 思い 量らず 癪に 呼ばわる 声か 引け四つを 過ぎたなら 要らぬ 愛想 片付けて すっと 互いに 知らぬ 振りなど 為遣れ 粋でなし 仮初の ときめきを 上夢にしたいなら 然う 其の場 限の 事を 抱えた 侭で 佇まう 浮かれ女の 心思いを 推して 玉柳を 愛でる目を 流して 罷れ 母が 授けた 豊けし 髪が 風に 暴れて 纏わる 前や 後ろや 判じ 兼ねるも 絶え入りけるとは 願い下げなる 科を 欠いた 倡妓の 後ろ髪に 憶えあり 是も 縁と 前に 廻るは 色の 諫め 馴れ初めに 及ばぬを よも 請け出したいなら 思う 莫迦な 夢を 投いで 弾んで 花代を 無理に 咲く 浮かれ女の 心思いを 推して 水花火を 見る様に ちらりと 見て 涼やかに | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 背に 聞くは 馴染みの 浮かれ歩く 風流士が 思い 量らず 癪に 呼ばわる 声か 引け四つを 過ぎたなら 要らぬ 愛想 片付けて すっと 互いに 知らぬ 振りなど 為遣れ 粋でなし 仮初の ときめきを 上夢にしたいなら 然う 其の場 限の 事を 抱えた 侭で 佇まう 浮かれ女の 心思いを 推して 玉柳を 愛でる目を 流して 罷れ 母が 授けた 豊けし 髪が 風に 暴れて 纏わる 前や 後ろや 判じ 兼ねるも 絶え入りけるとは 願い下げなる 科を 欠いた 倡妓の 後ろ髪に 憶えあり 是も 縁と 前に 廻るは 色の 諫め 馴れ初めに 及ばぬを よも 請け出したいなら 思う 莫迦な 夢を 投いで 弾んで 花代を 無理に 咲く 浮かれ女の 心思いを 推して 水花火を 見る様に ちらりと 見て 涼やかに |
| 星熊童子隙孔は 皆無 (皆無) 鉄艦の 居 万劫の 櫑子 (櫑子) 絶境の 僧 (僧) 通謀の 輩 密契 結ぬ (結ぬ) 詭謀 鬼の 面目 貶す 如 (罰点) よもや 手引きて 快なる 下種腹が 内なる とは 合邦は 耐う (耐う) 別懇の 徒 忘恩の 害 (害) 絶叫の 他意 (他意) 剛悍の 錠 斬刑 待たぬ (待たぬ) 頼光 斯かる 狼藉 有り得ぬと (罰点) 入りを 許した 茨の 同胞を つと 訝る 腐り合う 輩の 道理に 興 無かれど 生まれ合わせる 来世の 日には 逃がさぬ 洩らさぬ 嘘の 泄痢 糞の 如く 垂れ 流すは 謗り喰いの 尾籠ぞ 腐り合う 輩の 道理に 興 無かれど 生まれ合わせる 来世の 日には 逃がしてなるかと 寝返る (断罪) 不義理など (斬罪) 下らぬ (大罪) 彼は 総じて 愚陋の 図 | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 隙孔は 皆無 (皆無) 鉄艦の 居 万劫の 櫑子 (櫑子) 絶境の 僧 (僧) 通謀の 輩 密契 結ぬ (結ぬ) 詭謀 鬼の 面目 貶す 如 (罰点) よもや 手引きて 快なる 下種腹が 内なる とは 合邦は 耐う (耐う) 別懇の 徒 忘恩の 害 (害) 絶叫の 他意 (他意) 剛悍の 錠 斬刑 待たぬ (待たぬ) 頼光 斯かる 狼藉 有り得ぬと (罰点) 入りを 許した 茨の 同胞を つと 訝る 腐り合う 輩の 道理に 興 無かれど 生まれ合わせる 来世の 日には 逃がさぬ 洩らさぬ 嘘の 泄痢 糞の 如く 垂れ 流すは 謗り喰いの 尾籠ぞ 腐り合う 輩の 道理に 興 無かれど 生まれ合わせる 来世の 日には 逃がしてなるかと 寝返る (断罪) 不義理など (斬罪) 下らぬ (大罪) 彼は 総じて 愚陋の 図 |
| 誰がために釡は鳴る体 劣勢 もう 観念 すんのんかい 何者で 本邸 寒村 参りや 精 一杯 合掌 何 崇伝かい 抛る物で 焼嗅の 足りる 迷路 敏感な 骨迷路 鳴り 捉えて 心が 奔る 高らかでいて 摂心 乱れず 念う 音じゃなくても 在り来 止まらないで 柔らかでいて 熱賛 貰えず 居らぬ 如 されても 蒼く 煌めく 其の 魂で 態 決定 もう 団参 せんのんかい 贋物ぞ 別邸 本尊 在りや それにつけても 漸漸 解るなり 阿っと言う間に 左様であるなら 矢っ張り 来て 迷う 迷路 繊細な 膜迷路 波 怺えて 念いが 雑じる 高い壁 出で 決心 揺るがず 越える 気があるなら 歩く 下がらないで 誇らかでいて 列参 馴らわず 顰め面 されても 不惑 転ばぬ 此の 随で 釜は 純然に 我が意のみ 映す ならば 簡潔に 念う 随 取って 一切合切を 高らかでいて 摂心 乱れず 念う 音じゃなくても 在り来 止まらないで 柔らかでいて 熱賛 貰えず 居らぬ 如 されても 蒼く 煌めく 其の 魂で 燃える 火が 在るなら 隠さないで 高らかな 歌声よ 響け 煌めく この場所で | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 体 劣勢 もう 観念 すんのんかい 何者で 本邸 寒村 参りや 精 一杯 合掌 何 崇伝かい 抛る物で 焼嗅の 足りる 迷路 敏感な 骨迷路 鳴り 捉えて 心が 奔る 高らかでいて 摂心 乱れず 念う 音じゃなくても 在り来 止まらないで 柔らかでいて 熱賛 貰えず 居らぬ 如 されても 蒼く 煌めく 其の 魂で 態 決定 もう 団参 せんのんかい 贋物ぞ 別邸 本尊 在りや それにつけても 漸漸 解るなり 阿っと言う間に 左様であるなら 矢っ張り 来て 迷う 迷路 繊細な 膜迷路 波 怺えて 念いが 雑じる 高い壁 出で 決心 揺るがず 越える 気があるなら 歩く 下がらないで 誇らかでいて 列参 馴らわず 顰め面 されても 不惑 転ばぬ 此の 随で 釜は 純然に 我が意のみ 映す ならば 簡潔に 念う 随 取って 一切合切を 高らかでいて 摂心 乱れず 念う 音じゃなくても 在り来 止まらないで 柔らかでいて 熱賛 貰えず 居らぬ 如 されても 蒼く 煌めく 其の 魂で 燃える 火が 在るなら 隠さないで 高らかな 歌声よ 響け 煌めく この場所で |
| 鬼神に横道なきものを(惨) 強張る 躯籠めに 穢れと 謀を 見ゆ 攣も 蹇も 無みして 直に 此の 賊等を 縊る 累世の 業を 振り 撒いて 阿修羅の 胤か 其の 傲りに 嘔吐う也 下卑たる 朱塗りの 童 上塗りに 朱を 濺ぎ 歯噛みと 戦慄きに 落とした 首級も 己が 逝くを 知らず 随気の 極み 人共よ 枕く 骨の 主 改め 出直せ 比良に 大江に 郷里を 追われ 三年 妊みし 鬼子なれば 見目麗しくも 嫉みの種 蒔いて 沙門 比丘の 眼が 淫らに 光る 憩う 暇 無し 年を 経て 鬼の 岩屋に 誘うは 春の 風 散らすは 命 比良に 大江に 郷里を 追われ 三年 妊みし 鬼子なれば 酒に 盛らる 程 詐り 怪しまず 行者供の 手に 嬲られ 消ゆる 争で 鬼ぞ 孰れは 手前が 朱に染まれ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | (惨) 強張る 躯籠めに 穢れと 謀を 見ゆ 攣も 蹇も 無みして 直に 此の 賊等を 縊る 累世の 業を 振り 撒いて 阿修羅の 胤か 其の 傲りに 嘔吐う也 下卑たる 朱塗りの 童 上塗りに 朱を 濺ぎ 歯噛みと 戦慄きに 落とした 首級も 己が 逝くを 知らず 随気の 極み 人共よ 枕く 骨の 主 改め 出直せ 比良に 大江に 郷里を 追われ 三年 妊みし 鬼子なれば 見目麗しくも 嫉みの種 蒔いて 沙門 比丘の 眼が 淫らに 光る 憩う 暇 無し 年を 経て 鬼の 岩屋に 誘うは 春の 風 散らすは 命 比良に 大江に 郷里を 追われ 三年 妊みし 鬼子なれば 酒に 盛らる 程 詐り 怪しまず 行者供の 手に 嬲られ 消ゆる 争で 鬼ぞ 孰れは 手前が 朱に染まれ |
| 吟澪に死す運命の 如くに 是非も 無く 吟る 此の 歌に 矩を 見よ 闘う 鳳凰は 虞を 焼き 糾う 声律は 叢話を 成す 飢う 亡国の 暗闇を 火召らす 役儀 買えど 屍は 軈て 朽ち果てる 其の 遺骨が 散り別る 丈 なれば 去りて 遺すのは 只 風に 混じる 僅かな 己が音 囀る 御託に 意味は 無し 解き放てよ 吼 我の 澪 真贋など もう 索らず 眼指と 歌が 不動の 裏 植う 先人の 形見草 ねまる 許り なれど 屍は 軈て 朽ち果てる 其の 遺骨が 散り別る 丈 なれば 去りて 遺すのは 只 風に 混じる 僅かな 己が音 寂滅の 幼名が 生命ぞ 責めて 己咲き 其れを 名付けよ 魂は 渾て 流れ行く 此の 巷説が 慰むならば 扨も 標たり得るは 只 土に 還る 微かな 骨の跡 僅かな 己が音 | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 運命の 如くに 是非も 無く 吟る 此の 歌に 矩を 見よ 闘う 鳳凰は 虞を 焼き 糾う 声律は 叢話を 成す 飢う 亡国の 暗闇を 火召らす 役儀 買えど 屍は 軈て 朽ち果てる 其の 遺骨が 散り別る 丈 なれば 去りて 遺すのは 只 風に 混じる 僅かな 己が音 囀る 御託に 意味は 無し 解き放てよ 吼 我の 澪 真贋など もう 索らず 眼指と 歌が 不動の 裏 植う 先人の 形見草 ねまる 許り なれど 屍は 軈て 朽ち果てる 其の 遺骨が 散り別る 丈 なれば 去りて 遺すのは 只 風に 混じる 僅かな 己が音 寂滅の 幼名が 生命ぞ 責めて 己咲き 其れを 名付けよ 魂は 渾て 流れ行く 此の 巷説が 慰むならば 扨も 標たり得るは 只 土に 還る 微かな 骨の跡 僅かな 己が音 |