叢原火狂る滾る手縄引き千切り 菖蒲躙る 汚れた其の足で 縢る齧る騙る 源の 卵待たずに 朱雀を離らん咎人が 御庫裏売り捨て戯る 足音まで盗人の禍 (貪) 只 飼はいた 掠ふ胸に畏れるならば 惟 乾いた 風吹く迄 叢 彷徨う 祟る吐る 玉綿撒き散らし 危めたるや ごの上粗相をす 傾る流る 鉛の水面向け 滓を放出 孔雀追はふ宿無し女は 御国売り棄ち爛る 彼の土間で転人の眼が (貪) 只 飼はいた 掠ふ胸に畏れるならば 惟 乾いた 風吹く迄 叢 彷徨う 只 飼はいた 掠ふ腕に懼れるならば 惟 乾いた 風吹く儘 叢 呻吟ふ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 狂る滾る手縄引き千切り 菖蒲躙る 汚れた其の足で 縢る齧る騙る 源の 卵待たずに 朱雀を離らん咎人が 御庫裏売り捨て戯る 足音まで盗人の禍 (貪) 只 飼はいた 掠ふ胸に畏れるならば 惟 乾いた 風吹く迄 叢 彷徨う 祟る吐る 玉綿撒き散らし 危めたるや ごの上粗相をす 傾る流る 鉛の水面向け 滓を放出 孔雀追はふ宿無し女は 御国売り棄ち爛る 彼の土間で転人の眼が (貪) 只 飼はいた 掠ふ胸に畏れるならば 惟 乾いた 風吹く迄 叢 彷徨う 只 飼はいた 掠ふ腕に懼れるならば 惟 乾いた 風吹く儘 叢 呻吟ふ |
狸囃子狭い此の世で犇めきて 同じ頭を愛でたり貶したり 餅屋が描く枕絵 絵師が搗く黍餅 掛け違えた看板 仕舞う隙もありゃしない 貍囃子は馬鹿囃子 手前知らねど祭の渦の中 女郎が釣る太刀魚 魚屋が焼く焼き餅 取り違えた看板 返す気すら失せたら 団団 貍の腹 ぽくぽくと 冉冉 其の気の面 しゃあしゃあと 万万 貍の場 ぞろぞろと 転転 礫の如 其れが貍だぁよ 山師が守る本丸 守衛が張る博奕 行き別れた本分 改む気はありゃせぬ 団団 貍の腹 ぽくぽくと 冉冉 其の気の面 Hey 然ればよ 絶対 貍の場 ぞろぞろと 手ん手ん ねまりの極 其れが貍だ 彼も貍だ 皆 貍だぁよ | 陰陽座 | 瞬火 | 招鬼 | | 狭い此の世で犇めきて 同じ頭を愛でたり貶したり 餅屋が描く枕絵 絵師が搗く黍餅 掛け違えた看板 仕舞う隙もありゃしない 貍囃子は馬鹿囃子 手前知らねど祭の渦の中 女郎が釣る太刀魚 魚屋が焼く焼き餅 取り違えた看板 返す気すら失せたら 団団 貍の腹 ぽくぽくと 冉冉 其の気の面 しゃあしゃあと 万万 貍の場 ぞろぞろと 転転 礫の如 其れが貍だぁよ 山師が守る本丸 守衛が張る博奕 行き別れた本分 改む気はありゃせぬ 団団 貍の腹 ぽくぽくと 冉冉 其の気の面 Hey 然ればよ 絶対 貍の場 ぞろぞろと 手ん手ん ねまりの極 其れが貍だ 彼も貍だ 皆 貍だぁよ |
飛頭蛮涸れた心に宵闇 様になるのは恋時雨 嗚呼 今宵は ぢっと待ってみょうわや 呉れた假文の行方は 哀れ厠の涅の中 嗚呼 未練の汚物塗れ 間抜け面した出涸らし男 昨夜限りで袂を分ち 蒸れた番の芋虫 邪魔になるのは蝉時雨 嗚呼 此の儘 廓通いしょうかの そんな場合じゃ ありゃしねえ 儂のかかあは何処行った 嗚呼 散々泣き暮らす 甲斐性なしの兵六玉よ 疾うにあたしは他し男と 西へ 胴からもげた旦那の頸が 或る日ちょこなんと 垣根でにたり 挑みかかるや裾からもぐり 癪に障わって 直ぐ蹴り飛ばし | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 涸れた心に宵闇 様になるのは恋時雨 嗚呼 今宵は ぢっと待ってみょうわや 呉れた假文の行方は 哀れ厠の涅の中 嗚呼 未練の汚物塗れ 間抜け面した出涸らし男 昨夜限りで袂を分ち 蒸れた番の芋虫 邪魔になるのは蝉時雨 嗚呼 此の儘 廓通いしょうかの そんな場合じゃ ありゃしねえ 儂のかかあは何処行った 嗚呼 散々泣き暮らす 甲斐性なしの兵六玉よ 疾うにあたしは他し男と 西へ 胴からもげた旦那の頸が 或る日ちょこなんと 垣根でにたり 挑みかかるや裾からもぐり 癪に障わって 直ぐ蹴り飛ばし |
飛影真白い 鬣 疾風に 靡け 爾を 奪いし 奴等を 叩け 嘶ふ 聲に 気取らば 踊る 影が 現る 欲りせし 目論見 叶わぬと見て 生命を 掠むは 外道の 証 嘶ふ 聲に 気取らば 踊る 影が 現る 嘶ふ 聲に 気取らば 踊る 影が 現る 翳す 太刀を 諸共 馬蹄 受けて 贖え | 陰陽座 | 瞬火 | 狩姦・瞬火 | | 真白い 鬣 疾風に 靡け 爾を 奪いし 奴等を 叩け 嘶ふ 聲に 気取らば 踊る 影が 現る 欲りせし 目論見 叶わぬと見て 生命を 掠むは 外道の 証 嘶ふ 聲に 気取らば 踊る 影が 現る 嘶ふ 聲に 気取らば 踊る 影が 現る 翳す 太刀を 諸共 馬蹄 受けて 贖え |
揺籠の木紅ひとひら 風に揺られて落ちた 祝いの花か 死花花か 産着は帷子 とうに野火手は落ちて 常世に生まれて 寂しかろ 梢に枝に 稚児は実る 渡る夜風に 揺られて睡る 母喰鳥が ひとつ唱えば夜更け 朝風吹くまで ねんねしな 此の枝を閨に 青葉を包みに 母の腕を 知らぬ儘 薄紅色の 頬に一滴 夜露は 魄を悼む涙 時告鳥が ひとつ唱えば夜明け 朝影射すまで ねんねしな まだ戸は開かぬ | 陰陽座 | 黒猫 | 黒猫 | | 紅ひとひら 風に揺られて落ちた 祝いの花か 死花花か 産着は帷子 とうに野火手は落ちて 常世に生まれて 寂しかろ 梢に枝に 稚児は実る 渡る夜風に 揺られて睡る 母喰鳥が ひとつ唱えば夜更け 朝風吹くまで ねんねしな 此の枝を閨に 青葉を包みに 母の腕を 知らぬ儘 薄紅色の 頬に一滴 夜露は 魄を悼む涙 時告鳥が ひとつ唱えば夜明け 朝影射すまで ねんねしな まだ戸は開かぬ |
舞頚軍配 無い袖は振れぬ 仇敵は無く 身方も絶え 顛沛 泥土に消ゆ 寄らば斬る世迷い 素っ首 洗って待っておけ 半刻で 我が手中 月牌 内乱罪 喝す 打ちのめす 諍う其の益荒は 轟きの懺悔に戦慄く 討ち果すは互いの 唯一の蝋燭なる頭 怨みは消えぬ 裁きを 脱す 脱す 脱す 然して 斬る 流れる 此の泪と 遅蒔きの惨劇は永く 魂消る程 輪廻な 此の念いは 雲散霧消 散る 鬨の唄は 黒き海に呑まれ 重る 病みを 統べる 諍う 巴の 人騒きは 滅ばぬ 罪も科も 斬らば御破算 月も尖る 旧の木阿弥 散る 鬨の唄は 黒き海に呑まれ 重る 病みを 統べる 争う 強敵への 情の呵を 赤る 時の唄は 黒き淵に揉まれ 重る 闇を 辷る 諍う 巴の 犇は 転ばぬ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 軍配 無い袖は振れぬ 仇敵は無く 身方も絶え 顛沛 泥土に消ゆ 寄らば斬る世迷い 素っ首 洗って待っておけ 半刻で 我が手中 月牌 内乱罪 喝す 打ちのめす 諍う其の益荒は 轟きの懺悔に戦慄く 討ち果すは互いの 唯一の蝋燭なる頭 怨みは消えぬ 裁きを 脱す 脱す 脱す 然して 斬る 流れる 此の泪と 遅蒔きの惨劇は永く 魂消る程 輪廻な 此の念いは 雲散霧消 散る 鬨の唄は 黒き海に呑まれ 重る 病みを 統べる 諍う 巴の 人騒きは 滅ばぬ 罪も科も 斬らば御破算 月も尖る 旧の木阿弥 散る 鬨の唄は 黒き海に呑まれ 重る 病みを 統べる 争う 強敵への 情の呵を 赤る 時の唄は 黒き淵に揉まれ 重る 闇を 辷る 諍う 巴の 犇は 転ばぬ |
塗り壁旅路を行くは一方の 畏れを知らぬ剛の者 七分過ぎたるその刹那 見る目適わぬ 巨大な壁が 上を下へと取り乱し 途方に暮れて立ち尽くす 明日の宵には山越えて 邑君の許着かねばならぬ 嗚呼 繋ぎ止めた明日が 音もなく遠ざかり 繰り返す遺響の囁き 想いは潰えたと泣くより この身が朽ちる際まで 弛みなかれ 忌々しくもとぼとぼと 兵どもが夢の跡 諦むことも口惜しく 持ちたる杖で裾野を掃う 信じ難きやおとろしや 何時しか壁は消え入らむ 八方の手を尽くさねば 答えは出せぬ此の世はをかし 嗚呼 咎認めたはずが 声もなく立ち竦み 蒸し返す回向の呟き 想いは潰えたと泣くより この身が朽ちる際まで 弛みなく 想いは潰えたと泣くより この身が朽ちる際まで 弛みなかれ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 旅路を行くは一方の 畏れを知らぬ剛の者 七分過ぎたるその刹那 見る目適わぬ 巨大な壁が 上を下へと取り乱し 途方に暮れて立ち尽くす 明日の宵には山越えて 邑君の許着かねばならぬ 嗚呼 繋ぎ止めた明日が 音もなく遠ざかり 繰り返す遺響の囁き 想いは潰えたと泣くより この身が朽ちる際まで 弛みなかれ 忌々しくもとぼとぼと 兵どもが夢の跡 諦むことも口惜しく 持ちたる杖で裾野を掃う 信じ難きやおとろしや 何時しか壁は消え入らむ 八方の手を尽くさねば 答えは出せぬ此の世はをかし 嗚呼 咎認めたはずが 声もなく立ち竦み 蒸し返す回向の呟き 想いは潰えたと泣くより この身が朽ちる際まで 弛みなく 想いは潰えたと泣くより この身が朽ちる際まで 弛みなかれ |
逢魔刻沈み始めた太陽が 朱と紅とを混ぜる頃 静けさが町を包み 家に入れと母が呼ぶ 人と魔物が逢い見える 魔魅の忌わしき逢瀬 黄昏刻は禍々しく 百魅生じて 災い成す (逢魔刻) 焼け落ちる様な天仰ぎ 溶けて行く陽を仰臥する 郷愁の目頭から しとどに溢れる泪 現世と隠世の狭間 暗闇の雲が交叉する 誰そ彼刻は苦々しく 無常の風を吹かせて去る (逢魔刻) 魑魅魍魎の行列が 鼻を掠めて行こうとも 聲一つ上げてはならぬ 只過ぎ行くを送るのみ 映ろう人の魂が 我が世 恋しと哭き叫び 鴉にその身 窶しても 浮かばれぬその怨念よ 戦慄の時間よ今 我が身を抱いて 舞い踊れよ 戻りはせぬ日に 想いを寄せて 黄昏刻は禍々しく 百魅生じて 災い成す 誰そ彼刻は苦々しく 無常の風を吹かせて去る | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 沈み始めた太陽が 朱と紅とを混ぜる頃 静けさが町を包み 家に入れと母が呼ぶ 人と魔物が逢い見える 魔魅の忌わしき逢瀬 黄昏刻は禍々しく 百魅生じて 災い成す (逢魔刻) 焼け落ちる様な天仰ぎ 溶けて行く陽を仰臥する 郷愁の目頭から しとどに溢れる泪 現世と隠世の狭間 暗闇の雲が交叉する 誰そ彼刻は苦々しく 無常の風を吹かせて去る (逢魔刻) 魑魅魍魎の行列が 鼻を掠めて行こうとも 聲一つ上げてはならぬ 只過ぎ行くを送るのみ 映ろう人の魂が 我が世 恋しと哭き叫び 鴉にその身 窶しても 浮かばれぬその怨念よ 戦慄の時間よ今 我が身を抱いて 舞い踊れよ 戻りはせぬ日に 想いを寄せて 黄昏刻は禍々しく 百魅生じて 災い成す 誰そ彼刻は苦々しく 無常の風を吹かせて去る |
不倶戴天天蓋屋が 舌の先 売り代の 算用に勤しむ 揚屋が 溢れ出し ど外道が 為たりて 跳る 零れ落ちた 報せは 誰の許に 訃音齎す 後から 囀る輩 我が為倒す 屑 東西屋が 群を成し 亡骸を 躙りて冒す 三昧耶の 熱が醒め 下手人が 筵道 渡る 腐れ堕ちた 白沙は 上の下に 仇を戴く 彼処から 囀る輩 態とがましき 屑 罪! 罪! 罪! 零れ落ちた 報せは 誰の許に 訃音齎す 後から 囀る輩 恥と情を 知れ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 天蓋屋が 舌の先 売り代の 算用に勤しむ 揚屋が 溢れ出し ど外道が 為たりて 跳る 零れ落ちた 報せは 誰の許に 訃音齎す 後から 囀る輩 我が為倒す 屑 東西屋が 群を成し 亡骸を 躙りて冒す 三昧耶の 熱が醒め 下手人が 筵道 渡る 腐れ堕ちた 白沙は 上の下に 仇を戴く 彼処から 囀る輩 態とがましき 屑 罪! 罪! 罪! 零れ落ちた 報せは 誰の許に 訃音齎す 後から 囀る輩 恥と情を 知れ |
夜歩き骨牡丹蝶と生まれど 蛾よと 囃す調子の 悔しさよ 肉叢という名の 容れ物の 良しや悪しを 誰が定む 急いて逝き 骨となり 其の貌 見違える 盂蘭盆の 花は 夜に舞う 月に 相照らす 骨の 白さに 溺れて 辻を 徘徊る 艶の 空売りは せざる 花と生まれど 徒花と 独り言ちすら 懐かしび 皮という名の 裹み紙 剥いで 千切って じっくり 鞣せば 他人と混じって 見分けも付かぬ 芍薬は すっと立ち 黒牡丹 馨しく 百合に似た 花は 夜ぞ召す 月に 相照らす 骨の 白さに 溺れて 辻を 徘徊る 艶な 押し売りは 如何に 急いて逝き 骨となり 其の貌 見違える 盂蘭盆の 花は 夜に舞う 月に 相照らす 骨の 白さに 溺れて 辻を 徘徊る 艶の 空売りは せざる 見惚れて 骨に | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 蝶と生まれど 蛾よと 囃す調子の 悔しさよ 肉叢という名の 容れ物の 良しや悪しを 誰が定む 急いて逝き 骨となり 其の貌 見違える 盂蘭盆の 花は 夜に舞う 月に 相照らす 骨の 白さに 溺れて 辻を 徘徊る 艶の 空売りは せざる 花と生まれど 徒花と 独り言ちすら 懐かしび 皮という名の 裹み紙 剥いで 千切って じっくり 鞣せば 他人と混じって 見分けも付かぬ 芍薬は すっと立ち 黒牡丹 馨しく 百合に似た 花は 夜ぞ召す 月に 相照らす 骨の 白さに 溺れて 辻を 徘徊る 艶な 押し売りは 如何に 急いて逝き 骨となり 其の貌 見違える 盂蘭盆の 花は 夜に舞う 月に 相照らす 骨の 白さに 溺れて 辻を 徘徊る 艶の 空売りは せざる 見惚れて 骨に |
ゆきゆきて青し然う 望みは 共に 泰平の 成就と 覚ゆ もう 草臥る 腕に 槍下を 求めぬ 平時の 為に 争いの 幕に 仰ぐ 空の色 嗚呼 蒼よりも 青い 信じることよりも 只 成した 丈 嗚呼 空よりも 青い 此の今は 悠く 棚引いて 相継がれゆく 然う 了うは つとに 儕の 勲と 謝する 念う 照らしても 未だ 計り得ぬ 大器に 時世を 預く 抗いの 果てに 移る 色は今 嗚呼 蒼よりも 青い 夢見てなどいない 只 成した 丈 嗚呼 空よりも 青い 此の今は 悠く 棚引いて 相継がれゆく 聢と見ゆ 蒼よりも 青い 未来は其処にない 只 明日 丈 馳せるも 行き行きて 遠い 彼の空は 青く 冴え渡り 時代を告げる | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 然う 望みは 共に 泰平の 成就と 覚ゆ もう 草臥る 腕に 槍下を 求めぬ 平時の 為に 争いの 幕に 仰ぐ 空の色 嗚呼 蒼よりも 青い 信じることよりも 只 成した 丈 嗚呼 空よりも 青い 此の今は 悠く 棚引いて 相継がれゆく 然う 了うは つとに 儕の 勲と 謝する 念う 照らしても 未だ 計り得ぬ 大器に 時世を 預く 抗いの 果てに 移る 色は今 嗚呼 蒼よりも 青い 夢見てなどいない 只 成した 丈 嗚呼 空よりも 青い 此の今は 悠く 棚引いて 相継がれゆく 聢と見ゆ 蒼よりも 青い 未来は其処にない 只 明日 丈 馳せるも 行き行きて 遠い 彼の空は 青く 冴え渡り 時代を告げる |
百々目鬼烟景の霞の嶺 玉響に心襲う 魔の刺したる間隙 千篇が一律皆 悉く余人の功 のさばりし茶番劇 底に満ちた偉功を 這いずり舐める その仕草 その手には幾ばくの望み 混沌の祭は今 荒れ果て路頭に迷う 移ろわぬ偶像と 掌握した栄光は 手垢でどす黒くとも 満面のしたり顔 底に満ちた偉功を 這いずり舐める その仕草 その手には幾ばくの望み 己も うぬらも 限りない先人の形見を 囓りて 舐りて 明日を生きる餓鬼の群と知れ 堆く積もり 流れ落ちる どどめき 底に満ちた偉功を 這いずり舐める その仕草 その手には幾ばくの望み 己も うぬらも 限りない先人の形見を 囓りて 舐りて 明日を生きる餓鬼の群と知れ 堆く積もり 流れ落ちる どどめき | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 烟景の霞の嶺 玉響に心襲う 魔の刺したる間隙 千篇が一律皆 悉く余人の功 のさばりし茶番劇 底に満ちた偉功を 這いずり舐める その仕草 その手には幾ばくの望み 混沌の祭は今 荒れ果て路頭に迷う 移ろわぬ偶像と 掌握した栄光は 手垢でどす黒くとも 満面のしたり顔 底に満ちた偉功を 這いずり舐める その仕草 その手には幾ばくの望み 己も うぬらも 限りない先人の形見を 囓りて 舐りて 明日を生きる餓鬼の群と知れ 堆く積もり 流れ落ちる どどめき 底に満ちた偉功を 這いずり舐める その仕草 その手には幾ばくの望み 己も うぬらも 限りない先人の形見を 囓りて 舐りて 明日を生きる餓鬼の群と知れ 堆く積もり 流れ落ちる どどめき |
木葉天狗流れ流れて擦れ違う 旅人達を 背負いて 何は無くとも 銭稼ぎ 白狼は 辛いよ 彼の山の 爺さまが 赤ん坊 返せと 怒鳴る 魂消たな 滅相もねぇ 其れは 鳥の 替業 朝から 晩まで 幾 さぼる 暇も無し 今日も今日とて 齷齪と 薯蕷集め 暮れる 京の鞍馬の 大天狗 焦がるも 遥かよ 彼の村の 少女は 木っ端 去ねと 囃す 其れは無いよ 無体な 割りを喰うのは 嫌じゃ 抜かれて 取られて 幾 天狗 丸儲け 巻かれて 敷かれて 幾 明日は 何方だろう | 陰陽座 | 瞬火 | 招鬼 | | 流れ流れて擦れ違う 旅人達を 背負いて 何は無くとも 銭稼ぎ 白狼は 辛いよ 彼の山の 爺さまが 赤ん坊 返せと 怒鳴る 魂消たな 滅相もねぇ 其れは 鳥の 替業 朝から 晩まで 幾 さぼる 暇も無し 今日も今日とて 齷齪と 薯蕷集め 暮れる 京の鞍馬の 大天狗 焦がるも 遥かよ 彼の村の 少女は 木っ端 去ねと 囃す 其れは無いよ 無体な 割りを喰うのは 嫌じゃ 抜かれて 取られて 幾 天狗 丸儲け 巻かれて 敷かれて 幾 明日は 何方だろう |
野衾忍法帖小人なら 語るに落ちる 大人とて 猿の筆が滑る 行き摩りの 皆様は 物見笠 素見騒きか 偶人なら 騙るに墜ちる 厭人とて 恋うること忘らぬ 行き摩りの 皆様は 物見笠 素見騒きか 知らぬを 只 貶め 見えぬを 只 推し遣る 吐いた唾 飲まねば解らぬ 御座なりを 已めて 奇ぶ 火を灯す 疑りを 込めて 怪士を愛でる 知らぬを 只 貶め 見えぬを 只 推し遣る 知らぬを 只 知らせて 見えぬを 只 見遣りて 要らぬを 只 聴して 食えぬを 只 往なして 刮ぎ見れば ひらりと野衾 | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 小人なら 語るに落ちる 大人とて 猿の筆が滑る 行き摩りの 皆様は 物見笠 素見騒きか 偶人なら 騙るに墜ちる 厭人とて 恋うること忘らぬ 行き摩りの 皆様は 物見笠 素見騒きか 知らぬを 只 貶め 見えぬを 只 推し遣る 吐いた唾 飲まねば解らぬ 御座なりを 已めて 奇ぶ 火を灯す 疑りを 込めて 怪士を愛でる 知らぬを 只 貶め 見えぬを 只 推し遣る 知らぬを 只 知らせて 見えぬを 只 見遣りて 要らぬを 只 聴して 食えぬを 只 往なして 刮ぎ見れば ひらりと野衾 |
傀儡忍法帖春の麗に御山を覗けば 貍囃子に釣られて踊る 虎の威を借る 狐が寝過ごし 覚めて仰天 添い寝とくらぁ ああ夜は ころりころげて (駑鈍、駑鈍) 夏の盛りに優曇華咲いたら 古今無双の音色が響く 夏も小袖と欲張りゃ未だしも 旋毛曲りは何所吹く風 ああ夜は ころりころげて (駑鈍、駑鈍) 絶えなば絶えね ほら期待通りに 世の中 進んじゃあくれない 成さねば成らぬ ほら思い通りの ものにゃ 生半可にゃなれない (だが成せば成る!) 秋の晩くに 女形を落とせば 男冥利に にやけて候う そんじょそこらの 妃嬪にゃ劣らぬ 殿の栗毛と見紛うほど ああ夜は ころりころげて (駑鈍、駑鈍) 冬の真中に燗酒つければ 五臓六腑に渡りて染みる ちょいと微温めを鯣で一献 古妻の酌で潰れるまで ああ夜は ころりころげて (駑鈍、駑鈍 駑鈍、駑鈍 駑鈍、駑鈍 駑鈍、駑鈍) | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 春の麗に御山を覗けば 貍囃子に釣られて踊る 虎の威を借る 狐が寝過ごし 覚めて仰天 添い寝とくらぁ ああ夜は ころりころげて (駑鈍、駑鈍) 夏の盛りに優曇華咲いたら 古今無双の音色が響く 夏も小袖と欲張りゃ未だしも 旋毛曲りは何所吹く風 ああ夜は ころりころげて (駑鈍、駑鈍) 絶えなば絶えね ほら期待通りに 世の中 進んじゃあくれない 成さねば成らぬ ほら思い通りの ものにゃ 生半可にゃなれない (だが成せば成る!) 秋の晩くに 女形を落とせば 男冥利に にやけて候う そんじょそこらの 妃嬪にゃ劣らぬ 殿の栗毛と見紛うほど ああ夜は ころりころげて (駑鈍、駑鈍) 冬の真中に燗酒つければ 五臓六腑に渡りて染みる ちょいと微温めを鯣で一献 古妻の酌で潰れるまで ああ夜は ころりころげて (駑鈍、駑鈍 駑鈍、駑鈍 駑鈍、駑鈍 駑鈍、駑鈍) |
荊棘忍法帖通り過ぎたのは 離脱の糸 悔やみ切れぬ儘 蠅になる ばらばらに離れた 精神と身体は もう見向かれぬ 伽藍芥 帰る場所など無い 浅き睡りさえ 嗚呼 生きてすら無い 深く刳る様に 絡み付くのは 荊棘の径よ 喋り過ぎたのは 紊す祝詞 酬われる程に 癈になる 粉々に砕ける 心溶かすのは そう許されぬ 伽だけ 帰る場所など無い 浅き睡りさえ 嗚呼 生きてすら無い 深く刳る様に 絡み付くのは 荊棘の径よ 帰る場所など 其処に夢など無い 浅き睡りさえ 嗚呼 生きてすら無い 其れが只草の相 救いなど無い 紅い夜にさえ 嗚呼 理由すらも無い 深く刳る様に 絡み付くのは 荊棘の径よ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 通り過ぎたのは 離脱の糸 悔やみ切れぬ儘 蠅になる ばらばらに離れた 精神と身体は もう見向かれぬ 伽藍芥 帰る場所など無い 浅き睡りさえ 嗚呼 生きてすら無い 深く刳る様に 絡み付くのは 荊棘の径よ 喋り過ぎたのは 紊す祝詞 酬われる程に 癈になる 粉々に砕ける 心溶かすのは そう許されぬ 伽だけ 帰る場所など無い 浅き睡りさえ 嗚呼 生きてすら無い 深く刳る様に 絡み付くのは 荊棘の径よ 帰る場所など 其処に夢など無い 浅き睡りさえ 嗚呼 生きてすら無い 其れが只草の相 救いなど無い 紅い夜にさえ 嗚呼 理由すらも無い 深く刳る様に 絡み付くのは 荊棘の径よ |
河童をどりなんちゃやない なんぼじも かんまない 唄いなはいや しゃって だまっち 見よるがやったら あぁ じゃらじゃらすなや はじまるぜ (皿!)心に秘めた 真の魄 引きずり出して進ぜる 向う疵が渇いたなら 兎に角愉快に踊りましょう がまんなこと 言うたちいけない 凸間凹間 なかようにせな なにまりかにまりよもだ言うたちいけんやねぇか はよせな 人生 瞬くぜ(しゃきたおっそこなぁ) (皿!)心に秘めた 真の魄 引きずり出して進ぜる 向う疵が渇いたなら 兎に角愉快に踊りましょう 更なる求道 果て無き宇宙 在り馴る郷を愛しみ乍ら 然らば気高き 社の諸公 在り待つも好し 連れ立つも佳し (皿!)心に秘めた 真の魄 引きずり出して進ぜる 向う疵が渇いたなら 漲る力を 全部出して (皿!)その手に掴む 信の珠 耀き出せば信ずる 向う見ずが祟ったなら 一先ず暢気に踊りましょう | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | なんちゃやない なんぼじも かんまない 唄いなはいや しゃって だまっち 見よるがやったら あぁ じゃらじゃらすなや はじまるぜ (皿!)心に秘めた 真の魄 引きずり出して進ぜる 向う疵が渇いたなら 兎に角愉快に踊りましょう がまんなこと 言うたちいけない 凸間凹間 なかようにせな なにまりかにまりよもだ言うたちいけんやねぇか はよせな 人生 瞬くぜ(しゃきたおっそこなぁ) (皿!)心に秘めた 真の魄 引きずり出して進ぜる 向う疵が渇いたなら 兎に角愉快に踊りましょう 更なる求道 果て無き宇宙 在り馴る郷を愛しみ乍ら 然らば気高き 社の諸公 在り待つも好し 連れ立つも佳し (皿!)心に秘めた 真の魄 引きずり出して進ぜる 向う疵が渇いたなら 漲る力を 全部出して (皿!)その手に掴む 信の珠 耀き出せば信ずる 向う見ずが祟ったなら 一先ず暢気に踊りましょう |
文車に燃ゆ恋文募る想いが今宵も 恋の雫を睫毛の先で 薄く溶かした墨にて 筆を繰り綴ることには 嗚呼 愛しやな 嗚呼 切なやな 文車に乗せた恋の便りは 届くことも無く 塵へと還る 文車に乗せた恋の便りは 打ち捨てられて くれなゐに燃ゆ 心乱れて落つるは 泪の色の恨みつらみよ 吟ずる詩歌は夜想の 叶わぬ恋の鎮魂歌かな 嗚呼 恋しやな 嗚呼 侘しやな | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 募る想いが今宵も 恋の雫を睫毛の先で 薄く溶かした墨にて 筆を繰り綴ることには 嗚呼 愛しやな 嗚呼 切なやな 文車に乗せた恋の便りは 届くことも無く 塵へと還る 文車に乗せた恋の便りは 打ち捨てられて くれなゐに燃ゆ 心乱れて落つるは 泪の色の恨みつらみよ 吟ずる詩歌は夜想の 叶わぬ恋の鎮魂歌かな 嗚呼 恋しやな 嗚呼 侘しやな |
顎門在れ 成れ 翌檜の催芽 彼 戯れ 内府の遊び (顎音) 有れ 汝 噫 砂を野饗か 荒れ ざれ 亡い歩の 臍本 只 無言よりも 遙か佳く 然れど 依然 倣うよりも 馴染めと 彼 稀 鎹の蓮 故 張れ 代詠の聲が 只 無言よりも 遙か佳く 然れど 依然 倣いよりも 馴染めと 曲 差し越える 根も 添い遂げれば 染む 只 無言よりも 遙か佳く 然れど 依然 倣うよりも 馴染めと 然れば 唯 縷言よりも 在るが儘に ならば 唯 叶うよりも 挑めと | 陰陽座 | 瞬火 | 狩姦 | | 在れ 成れ 翌檜の催芽 彼 戯れ 内府の遊び (顎音) 有れ 汝 噫 砂を野饗か 荒れ ざれ 亡い歩の 臍本 只 無言よりも 遙か佳く 然れど 依然 倣うよりも 馴染めと 彼 稀 鎹の蓮 故 張れ 代詠の聲が 只 無言よりも 遙か佳く 然れど 依然 倣いよりも 馴染めと 曲 差し越える 根も 添い遂げれば 染む 只 無言よりも 遙か佳く 然れど 依然 倣うよりも 馴染めと 然れば 唯 縷言よりも 在るが儘に ならば 唯 叶うよりも 挑めと |
一本蹈鞴砂を 噛むなら 翫味と 為る 禄を 食むなら 倍の 役を 為す 嗚呼 夙み 焦がれる 夢想 狂言に 然う 未だ 遠いも 遠いも 大いに 嘆くも 踏み明けるのは 直道 業に 踏み抜く 鞴の 練す 材は 鉄の 魂よ 燃えろと 喞子が 往き還り 鋼鉄を 成す 闇を 覗けば 光を 知る 取りも直さず 陰は 陽の 鑑 嗚呼 常に 流れる 空音 鏘然と 然う 唯 容易な 妖異と 王威が 嘔吐えど 切り拓くのは 此の 道 正に 打ち合う 矜恃の 堅き 牢な かなとこの 金属に 込めるは 相鎚 三組が 鍜し 上げる 音ぞ 燻り出して みよ 燃え残りの 火で 生み出して みよ 其処に 蛻の殻 なれば 脱ぎ 捨てたる 主を 業に 踏み抜く 鞴の 練す 材は 鉄の 魂よ 燃えろと 喞子が 往き還り 鋼鉄を 成す 正に 打ち合う 矜恃の 堅き 牢な かなとこの 金属に 込めるは 相鎚 三組が 鍜すや 重畳と | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 砂を 噛むなら 翫味と 為る 禄を 食むなら 倍の 役を 為す 嗚呼 夙み 焦がれる 夢想 狂言に 然う 未だ 遠いも 遠いも 大いに 嘆くも 踏み明けるのは 直道 業に 踏み抜く 鞴の 練す 材は 鉄の 魂よ 燃えろと 喞子が 往き還り 鋼鉄を 成す 闇を 覗けば 光を 知る 取りも直さず 陰は 陽の 鑑 嗚呼 常に 流れる 空音 鏘然と 然う 唯 容易な 妖異と 王威が 嘔吐えど 切り拓くのは 此の 道 正に 打ち合う 矜恃の 堅き 牢な かなとこの 金属に 込めるは 相鎚 三組が 鍜し 上げる 音ぞ 燻り出して みよ 燃え残りの 火で 生み出して みよ 其処に 蛻の殻 なれば 脱ぎ 捨てたる 主を 業に 踏み抜く 鞴の 練す 材は 鉄の 魂よ 燃えろと 喞子が 往き還り 鋼鉄を 成す 正に 打ち合う 矜恃の 堅き 牢な かなとこの 金属に 込めるは 相鎚 三組が 鍜すや 重畳と |
泥田坊旧い 縁の 田地を 蔑し 夜毎 蕩いて 善がる 四人と 作夜の 与太は よもや 酔い醒まし 集る 悪たれ 吹き込む 戯け 所詮 友擦れと 我の 早瓜 和院も 嗤う 童 我賢し (田 田 田 耕せ)覆さぬ (田 田 田 耕せ)悴は (田 田 田 耕せ)迷いね (田 田 田 出直せ) とうと 余して 放した 先は 新の 曖昧屋 熟田 毀して 恋里 漕ぐは 黄金 拵える樹 春を耕し 枕を画き 鶏唱は嬌笑 当の 豚児は 鶏冠を 磨ぎて 取るは 透頂香 (田 田 田 田返せ返さぬ (田 田 田 田返せ)輩は (田 田 田 田返せ)早去ね (田 田 田 田手放せ) 絶えなば絶えね 吾儕の裔 薬も 卦も 手も 尽きし 風 堕ちらば堕ちね 族の泥 のさばりゃ 憂き名は 廻る 絶えなば絶えね 吾儕の裔 薬も 卦も 手も 尽きし 風 堕ちらば堕ちね 族の泥 祖道の 恩誼を 忘れて のさばりゃ 己は 要らぬ (田 田 田 田返せ) | 陰陽座 | 瞬火 | 招鬼 | | 旧い 縁の 田地を 蔑し 夜毎 蕩いて 善がる 四人と 作夜の 与太は よもや 酔い醒まし 集る 悪たれ 吹き込む 戯け 所詮 友擦れと 我の 早瓜 和院も 嗤う 童 我賢し (田 田 田 耕せ)覆さぬ (田 田 田 耕せ)悴は (田 田 田 耕せ)迷いね (田 田 田 出直せ) とうと 余して 放した 先は 新の 曖昧屋 熟田 毀して 恋里 漕ぐは 黄金 拵える樹 春を耕し 枕を画き 鶏唱は嬌笑 当の 豚児は 鶏冠を 磨ぎて 取るは 透頂香 (田 田 田 田返せ返さぬ (田 田 田 田返せ)輩は (田 田 田 田返せ)早去ね (田 田 田 田手放せ) 絶えなば絶えね 吾儕の裔 薬も 卦も 手も 尽きし 風 堕ちらば堕ちね 族の泥 のさばりゃ 憂き名は 廻る 絶えなば絶えね 吾儕の裔 薬も 卦も 手も 尽きし 風 堕ちらば堕ちね 族の泥 祖道の 恩誼を 忘れて のさばりゃ 己は 要らぬ (田 田 田 田返せ) |
魃変幻自在の 擦れ枯らし 折柄飛び出し 大上段 御託を並ベて 小五月蠅く 居直る構えで 澄まし顔 嗚呼 如何でか 偏み 睨める 目指し 超えて 超えて 堪える為 燃えて 燃えて 悶える程 異端の鎖 飛び散る頃に 肥えて 肥えて 応える為 萌えて 萌えて 貰わずとも 渾て終わりて 飛び去る様に 俄然と憚る 穀潰し 折しも駆け抜け 抜け駆けと 蘊蓄傾け 小賢しく 流行りも 廃りも 受け容れぬ 嗚呼 如何でか 疎み 責める 根差し 超えて 超えて 堪える為 燃えて 燃えて 悶える程 異端の鎖 飛び散る頃に 肥えて 肥えて 応える為 萌えて 萌えて 貰わずとも 渾て終わりて 飛び去る様に 超えて 超えて 堪える為 燃えて 燃えて 悶える程 異端の鎖 飛び散る頃に 肥えて 肥えて 応える為 萌えて 萌えて 貰わずとも 渾て上がりて 飛び起つ様に | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 変幻自在の 擦れ枯らし 折柄飛び出し 大上段 御託を並ベて 小五月蠅く 居直る構えで 澄まし顔 嗚呼 如何でか 偏み 睨める 目指し 超えて 超えて 堪える為 燃えて 燃えて 悶える程 異端の鎖 飛び散る頃に 肥えて 肥えて 応える為 萌えて 萌えて 貰わずとも 渾て終わりて 飛び去る様に 俄然と憚る 穀潰し 折しも駆け抜け 抜け駆けと 蘊蓄傾け 小賢しく 流行りも 廃りも 受け容れぬ 嗚呼 如何でか 疎み 責める 根差し 超えて 超えて 堪える為 燃えて 燃えて 悶える程 異端の鎖 飛び散る頃に 肥えて 肥えて 応える為 萌えて 萌えて 貰わずとも 渾て終わりて 飛び去る様に 超えて 超えて 堪える為 燃えて 燃えて 悶える程 異端の鎖 飛び散る頃に 肥えて 肥えて 応える為 萌えて 萌えて 貰わずとも 渾て上がりて 飛び起つ様に |
牛鬼祀り嗚呼 海潮に乗りて 届く幽冥の声 嗚呼 雲居の彼方 融けて混ざり消え逝く 今宵 贄の宴や 来たれ 乙女 我を満たさん 小袖の時雨は 現世の未練と 又選られ逝く 寝覚む残花への手向けよ 天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ をとめの姿 しばしとどめむ 世の中は 常にもがもな 渚漕ぐ あまの小舟の 綱手かなしも 忘られぬ想いを 胸に抱いて 黄昏る波間を望みて いざ逝かば 今宵 贄の宴や 眠れ 乙女 我は満ちたり 小袖の時雨は 現世の未練と 又選られ逝く 寝覚む残花の手向け 別離世の唄は 満つ潮に呑まれて 雲居の遥かに 融けて混ざりて消えるまで | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 嗚呼 海潮に乗りて 届く幽冥の声 嗚呼 雲居の彼方 融けて混ざり消え逝く 今宵 贄の宴や 来たれ 乙女 我を満たさん 小袖の時雨は 現世の未練と 又選られ逝く 寝覚む残花への手向けよ 天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ をとめの姿 しばしとどめむ 世の中は 常にもがもな 渚漕ぐ あまの小舟の 綱手かなしも 忘られぬ想いを 胸に抱いて 黄昏る波間を望みて いざ逝かば 今宵 贄の宴や 眠れ 乙女 我は満ちたり 小袖の時雨は 現世の未練と 又選られ逝く 寝覚む残花の手向け 別離世の唄は 満つ潮に呑まれて 雲居の遥かに 融けて混ざりて消えるまで |
しょうけら髫髪子の 手房へ 明日の 火を灯す 夢現の 光りかの 藁 もがる 宇宙の彼方へ 胸の奥で 三尸が騒ぐなら がいな声で 皆で おらびなはい 無理な にわく からうより 歌が響けば 踊り出す 彼方此方 まっことに 其方此方 言いよらい 唯々の花が舞う (唯 唯 唯)(はい はい はい) 彼方此方 見事に 其方此方 舞いよらい 天まで届け (唯)(はい) 腹の底で 声を張り上げて ねぬぞ ねたかぞ ねたかぞ ねぬば と おおけなこと うずむより 拍子を打てば もんてくる 彼方此方 まっことに 其方此方 言いよらい 唯々の花が舞う (唯 唯 唯)(はい はい はい) 彼方此方 見事に 其方此方 舞いよらい 天まで届け (唯)(はい) 彼方此方 まっことに 其方此方 言いよらい 唯々の花が舞う (唯 唯 唯)(はい はい はい) 彼方此方 見事に 其方此方 舞いよらい 名残惜しいけん もう一辺 彼方此方 まっことに 其方此方 言いよらい 唯々の花が舞う (唯 唯 唯)(はい はい はい) 彼方此方 見事に 其方此方 舞いよらい コレデオシマイ (唯)(はい) | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 髫髪子の 手房へ 明日の 火を灯す 夢現の 光りかの 藁 もがる 宇宙の彼方へ 胸の奥で 三尸が騒ぐなら がいな声で 皆で おらびなはい 無理な にわく からうより 歌が響けば 踊り出す 彼方此方 まっことに 其方此方 言いよらい 唯々の花が舞う (唯 唯 唯)(はい はい はい) 彼方此方 見事に 其方此方 舞いよらい 天まで届け (唯)(はい) 腹の底で 声を張り上げて ねぬぞ ねたかぞ ねたかぞ ねぬば と おおけなこと うずむより 拍子を打てば もんてくる 彼方此方 まっことに 其方此方 言いよらい 唯々の花が舞う (唯 唯 唯)(はい はい はい) 彼方此方 見事に 其方此方 舞いよらい 天まで届け (唯)(はい) 彼方此方 まっことに 其方此方 言いよらい 唯々の花が舞う (唯 唯 唯)(はい はい はい) 彼方此方 見事に 其方此方 舞いよらい 名残惜しいけん もう一辺 彼方此方 まっことに 其方此方 言いよらい 唯々の花が舞う (唯 唯 唯)(はい はい はい) 彼方此方 見事に 其方此方 舞いよらい コレデオシマイ (唯)(はい) |
微睡忍法帖跡切れはじめた 意識に浮かぶ 幻 あなた少し 咲っていたから 釣られて 微笑みを返そうとするけど でも赦して 酷く眠いの 漂い微睡む 歎きと安らぎに 今はの刻みに 夢でも逢えたから 掠れはじめた 視界に映る あなたが 聢と両手 握ってくれたから 幻でもなく 夢でもない 本当に 此処に居て 見守っていて わたし 漂い微睡む 歎きと安らぎに 溢れる涙を 末期の水に譬うから Hah... Hah... Hah... Hah... Hah... Hah... Hah... Hah... | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 跡切れはじめた 意識に浮かぶ 幻 あなた少し 咲っていたから 釣られて 微笑みを返そうとするけど でも赦して 酷く眠いの 漂い微睡む 歎きと安らぎに 今はの刻みに 夢でも逢えたから 掠れはじめた 視界に映る あなたが 聢と両手 握ってくれたから 幻でもなく 夢でもない 本当に 此処に居て 見守っていて わたし 漂い微睡む 歎きと安らぎに 溢れる涙を 末期の水に譬うから Hah... Hah... Hah... Hah... Hah... Hah... Hah... Hah... |
化外忍法帖嗚呼 骨が哭く 谿谷に独り佇み 風が告げる 仇討ちの愚かな末路 徒野 泪に朦朧と 化外の躯が 飛び散る 願いの刃に掛けた 夢は遠過ぎる 食み出したる まつろわぬ化外の民は 人目避けて 里を生し その時機を待つ 鳥辺野 那由他に浪々と 裁きの随意に 流れ行く 願いの刃に掛けた 夢は遠過ぎる 何を求め 誰も待たず 徒野 泪に朦朧と 化外の躯が 飛び散る 願いの刃に掛けた 夢は遠過ぎる | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 嗚呼 骨が哭く 谿谷に独り佇み 風が告げる 仇討ちの愚かな末路 徒野 泪に朦朧と 化外の躯が 飛び散る 願いの刃に掛けた 夢は遠過ぎる 食み出したる まつろわぬ化外の民は 人目避けて 里を生し その時機を待つ 鳥辺野 那由他に浪々と 裁きの随意に 流れ行く 願いの刃に掛けた 夢は遠過ぎる 何を求め 誰も待たず 徒野 泪に朦朧と 化外の躯が 飛び散る 願いの刃に掛けた 夢は遠過ぎる |
土蜘蛛忌譚其の身を光刺さぬ闇に葬り 只静かに刻を待つ 爛れた 其の面の皮の奥では 深い劣情が燃える 寒し熱し 痛し痒し 声も出せぬ 孤独な土の中は 臍噬む努の欠片 冷たい土を食みて 繋いだ明日の戸片 仄見ゆ公方に順う安寧 振り払いて徳と為す 縮れた見るに耐えぬ 下卑た躰 忌むべき心を映す 饑るいだけ ひもじいだけ 吐息青く 孤独な土の中にゃ 届かぬ夢の欠片 冷たい土を食みて 繋いだ明日の戸片 朽ちてゆく誇りさえ 滔滔と時間は流れて 沸き上がる其の焦燥から 己が住処を求め惑う 毛むくじゃらの脚が 醜い脚が しなしなと震えて 躙り寄って来る 丸々と膨れた ぶよぶよの腹 孕み子が餓えて 人を喰ろうたか 土 (地蜘蛛 穴蜘蛛) 蜘蛛 (袋 腹切り) 忌む (侍 ねぬけ) 唄 (ずぼずぼ 勘平 嫌だ 厭じゃ) 哀し虚し 憎し悔し 何も見えぬ 孤独な土の中は 臍噬む努の欠片 冷たい土を食みて 繋いだ明日の戸片 | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 其の身を光刺さぬ闇に葬り 只静かに刻を待つ 爛れた 其の面の皮の奥では 深い劣情が燃える 寒し熱し 痛し痒し 声も出せぬ 孤独な土の中は 臍噬む努の欠片 冷たい土を食みて 繋いだ明日の戸片 仄見ゆ公方に順う安寧 振り払いて徳と為す 縮れた見るに耐えぬ 下卑た躰 忌むべき心を映す 饑るいだけ ひもじいだけ 吐息青く 孤独な土の中にゃ 届かぬ夢の欠片 冷たい土を食みて 繋いだ明日の戸片 朽ちてゆく誇りさえ 滔滔と時間は流れて 沸き上がる其の焦燥から 己が住処を求め惑う 毛むくじゃらの脚が 醜い脚が しなしなと震えて 躙り寄って来る 丸々と膨れた ぶよぶよの腹 孕み子が餓えて 人を喰ろうたか 土 (地蜘蛛 穴蜘蛛) 蜘蛛 (袋 腹切り) 忌む (侍 ねぬけ) 唄 (ずぼずぼ 勘平 嫌だ 厭じゃ) 哀し虚し 憎し悔し 何も見えぬ 孤独な土の中は 臍噬む努の欠片 冷たい土を食みて 繋いだ明日の戸片 |
目々連深い深い紫黒の淵の底 迷い紕う無限の十九路 未だ叶わぬ 威霊の一手 立ち竦む我を射る 無数の目 冥い冥い意識の掃溜めに 藻掻き足掻く 己の生骸 未だ見果てぬ 神への路 鈍色の絶望に嚥下さる 白と黒の魔宮 是と非に無い真理 昼と夜を反し 罪も功へと 遠い遠い錦の小宇宙 墜ちて堕ちる戯言に続く洞 未だ弊えぬ 深奥幽玄への憧憬 天元に佇む 我を視る居る 診る射る看る 無数の目 | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 深い深い紫黒の淵の底 迷い紕う無限の十九路 未だ叶わぬ 威霊の一手 立ち竦む我を射る 無数の目 冥い冥い意識の掃溜めに 藻掻き足掻く 己の生骸 未だ見果てぬ 神への路 鈍色の絶望に嚥下さる 白と黒の魔宮 是と非に無い真理 昼と夜を反し 罪も功へと 遠い遠い錦の小宇宙 墜ちて堕ちる戯言に続く洞 未だ弊えぬ 深奥幽玄への憧憬 天元に佇む 我を視る居る 診る射る看る 無数の目 |
跫音岨 背で聴いたは 顛躓の兆し 此は 己が負い目を 煎じた谺 追い縋る 幻を 遣り過し乍ら 燃え盛る 企みも 縁へと変えて すわ 我を呼んだは 天地の族 其は 物が乞目を 転じた隙間 追い縋る 幻を 遣り過し乍ら 燃え盛る 企みも 縁へと変えて 追い縋る 幻を 遣り過し乍ら 燃え盛る 企みも 縁へと変えて 躙り寄り 転がる疑心の玉 耐え難きうねり 忍び難き音 Oh... Oh... Oh... Oh... Oh... Oh... Oh... Oh... | 陰陽座 | 瞬火 | 狩姦・瞬火 | | 岨 背で聴いたは 顛躓の兆し 此は 己が負い目を 煎じた谺 追い縋る 幻を 遣り過し乍ら 燃え盛る 企みも 縁へと変えて すわ 我を呼んだは 天地の族 其は 物が乞目を 転じた隙間 追い縋る 幻を 遣り過し乍ら 燃え盛る 企みも 縁へと変えて 追い縋る 幻を 遣り過し乍ら 燃え盛る 企みも 縁へと変えて 躙り寄り 転がる疑心の玉 耐え難きうねり 忍び難き音 Oh... Oh... Oh... Oh... Oh... Oh... Oh... Oh... |
大頚樹雨のそぼ降る 霧らふ 森の中に 鉄漿染めを 塗した 黒き歯が 浮かぶ 垂髪乱す 頚の他に 持たぬ 女は 滑滑 恋歌 口遊む 仄冥き其の歌に流るる 侘よ 其は 騙し絵の 如く 黄色い花娶り 赤い花を囲う 白い花を手折り 青い花を手籠む 嫡妻の糺問 のらりくらり躱す 堪り兼ねた末に 黄色い花は散る 泪を 流して 彷徨う 頚在らば 躯を 探して 流離う 折返し 黄色い花は散り 赤い花は逃げる 白い花に刺され 青は実は男 散ったはずの黄色 化けて出て云うには 然れど わっち矢張り あんた無しじゃ居れぬ 何かを 無くして 呻吟ふ 頚在らば 貴方を 探して 漂う 女郎花 仄冥き其の歌に流るる 侘よ 其は 騙し絵の 如く 惑い 募り 新に白く 此の寛に流るる 刻よ 其は 永久の 如く | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 樹雨のそぼ降る 霧らふ 森の中に 鉄漿染めを 塗した 黒き歯が 浮かぶ 垂髪乱す 頚の他に 持たぬ 女は 滑滑 恋歌 口遊む 仄冥き其の歌に流るる 侘よ 其は 騙し絵の 如く 黄色い花娶り 赤い花を囲う 白い花を手折り 青い花を手籠む 嫡妻の糺問 のらりくらり躱す 堪り兼ねた末に 黄色い花は散る 泪を 流して 彷徨う 頚在らば 躯を 探して 流離う 折返し 黄色い花は散り 赤い花は逃げる 白い花に刺され 青は実は男 散ったはずの黄色 化けて出て云うには 然れど わっち矢張り あんた無しじゃ居れぬ 何かを 無くして 呻吟ふ 頚在らば 貴方を 探して 漂う 女郎花 仄冥き其の歌に流るる 侘よ 其は 騙し絵の 如く 惑い 募り 新に白く 此の寛に流るる 刻よ 其は 永久の 如く |
静ヶ沼仄めく 情の糸を手繰り ささめく 想いに幕を閉じる 常夜 窮み 落つる 眠り 己が 業を 垣間 見ゆ 睡蓮に口付け 静けさに包まれて 穏やかに戦いて 何時の間に 涙溢る 浅き夢の中で 蠢く 迷いの枷を除き ひさめく 名残の足音に喚く 冥き 水面 映る 影と 月を 道連れ 爪先 伸ばし 震える身体預け 静けさに包まれて 穏やかに戦いて 何時の間に 涙溢る 浅き夢の中で 沈む我が身を 幾重の御霊が 此処よ来たれと 囀り廻り 白き衣の 袂を引きて 深い眠りの 腕に抱かれて 静けさに包まれて 穏やかに戦いて 何時の間に 涙溢る 浅き夢の中で 静けさに噎せ返り 愚かさに戦慄いて 畢の際を 邀える 浅き夢に 深く沈み 声は 遠く 消ゆる | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 仄めく 情の糸を手繰り ささめく 想いに幕を閉じる 常夜 窮み 落つる 眠り 己が 業を 垣間 見ゆ 睡蓮に口付け 静けさに包まれて 穏やかに戦いて 何時の間に 涙溢る 浅き夢の中で 蠢く 迷いの枷を除き ひさめく 名残の足音に喚く 冥き 水面 映る 影と 月を 道連れ 爪先 伸ばし 震える身体預け 静けさに包まれて 穏やかに戦いて 何時の間に 涙溢る 浅き夢の中で 沈む我が身を 幾重の御霊が 此処よ来たれと 囀り廻り 白き衣の 袂を引きて 深い眠りの 腕に抱かれて 静けさに包まれて 穏やかに戦いて 何時の間に 涙溢る 浅き夢の中で 静けさに噎せ返り 愚かさに戦慄いて 畢の際を 邀える 浅き夢に 深く沈み 声は 遠く 消ゆる |
茨木童子紅梅に 襲ぬも 五条に 綻びて 借り物を 手に 其の 筋は ひらひら 幾度 遡れど 腕 矢場に 舞う 頼光 天王 謀略殿 怯懦の 輩 人間 雑兵 廃亡せぬ金輪際 叢雨の 九条で 雷鳴に 又 落ちる 然こそ言え 唐櫃は からから 生まれの 際から 窺く 童子の 貌 頼光 天王 謀略殿 怯懦の 輩 人間 雑兵 廃亡せぬ 金輪際 来同 玄応 幽艶ぞ 刹鬼 無頼 乱漫 合焦 顕現せん 郷土の 塊 逆髪 抉られた 月の 夜を 泳ぎ 果てる 迄 十六夜う 天命は 善かれ 仇衆を 刻む 仰せ 鬼子の 憐れに 見たり 衆生の 傲り 逆髪 抉られた 月の 夜を 泳ぎ 果てる 迄 十六夜う 天命は 孰れ 徒しを 刻む 逢瀬 赦すまじ いみじくも 又 遡る 残亡 昏沈 頼光殿 汚穢の 狙 濫妨 擁掩 乾綱なり 羅城の 徒 | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 紅梅に 襲ぬも 五条に 綻びて 借り物を 手に 其の 筋は ひらひら 幾度 遡れど 腕 矢場に 舞う 頼光 天王 謀略殿 怯懦の 輩 人間 雑兵 廃亡せぬ金輪際 叢雨の 九条で 雷鳴に 又 落ちる 然こそ言え 唐櫃は からから 生まれの 際から 窺く 童子の 貌 頼光 天王 謀略殿 怯懦の 輩 人間 雑兵 廃亡せぬ 金輪際 来同 玄応 幽艶ぞ 刹鬼 無頼 乱漫 合焦 顕現せん 郷土の 塊 逆髪 抉られた 月の 夜を 泳ぎ 果てる 迄 十六夜う 天命は 善かれ 仇衆を 刻む 仰せ 鬼子の 憐れに 見たり 衆生の 傲り 逆髪 抉られた 月の 夜を 泳ぎ 果てる 迄 十六夜う 天命は 孰れ 徒しを 刻む 逢瀬 赦すまじ いみじくも 又 遡る 残亡 昏沈 頼光殿 汚穢の 狙 濫妨 擁掩 乾綱なり 羅城の 徒 |
静心なく花の散るらむ丑 三つには 草木も 眠ると 謂うが 実にも 然り 繰り返す 太刀音の 全然 聞こえぬ 花軸に 感じは 無し 根は 端に 抜いた 闇を 合わせて 光と 成す 此の 卍は 終の道 時雨 無い 神鳴りが 討たれて 仕舞う 迄 あな 馮河と 唯 嗤え 思い出づ 名を 賭して 月夜に 花は 舞う 暁には 七つに 刻むと 謂うが 未だ 二つぞ 吐き返す 液の 澱 花気に 噎せぶは 花柱に 流れ 落ちる 距の 黒い 蜜が 花柄で 混ざり 赤らむ 故 此の 卍は 終の道 時雨 無い 神鳴りが 討たれて 仕舞う 迄 あな 馮河と 唯 嗤え 思い出づ 名を 賭して 孔雀の 花は 舞う 此の 身空が 討たれたい 尽きせぬ 修羅にて 独り笑む なれど 只で 散ろうか 疾うに 終焉は 夜を 明かす 果てしない 懊悩を 睡が 殺す 迄 我が 名前を 宣ばえよ 静心なく 散ると 最後の 雷火を 放つ 丈 | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 丑 三つには 草木も 眠ると 謂うが 実にも 然り 繰り返す 太刀音の 全然 聞こえぬ 花軸に 感じは 無し 根は 端に 抜いた 闇を 合わせて 光と 成す 此の 卍は 終の道 時雨 無い 神鳴りが 討たれて 仕舞う 迄 あな 馮河と 唯 嗤え 思い出づ 名を 賭して 月夜に 花は 舞う 暁には 七つに 刻むと 謂うが 未だ 二つぞ 吐き返す 液の 澱 花気に 噎せぶは 花柱に 流れ 落ちる 距の 黒い 蜜が 花柄で 混ざり 赤らむ 故 此の 卍は 終の道 時雨 無い 神鳴りが 討たれて 仕舞う 迄 あな 馮河と 唯 嗤え 思い出づ 名を 賭して 孔雀の 花は 舞う 此の 身空が 討たれたい 尽きせぬ 修羅にて 独り笑む なれど 只で 散ろうか 疾うに 終焉は 夜を 明かす 果てしない 懊悩を 睡が 殺す 迄 我が 名前を 宣ばえよ 静心なく 散ると 最後の 雷火を 放つ 丈 |
龍葬裂ける 竜鱗は 此の 甚い 風に 舞う 糜爛なりし 膚を 是連れに 隠して 色を 作す 鬣 湿らせる 雲の 澪 密かなる 雨風は 絶望を 穿く 魂聲よ 劈ける 甍は 眥の 端に 消ゆ 睡り 飽いた 洞を 遺さぬが 贐 身に 過ぎる 寛恕に 酬いるは 是が 非でも 冥雲を 今 破る 有る 丈の 聲で 俄然と 参に 斉う 煇る 佳味の 渦 思い 遣るな 真直に 見遣れよ 此の 一道 放てよ 我を 熾す 炎 かなえ 哮る 貴方は 白き 開士に 見ゆ 今日を 生きる 空を 惜しみなく 与えて 在り渡る 矜恃は 咲き 継がう 歌に 成り 愛しさの 霓を 呼び 雲を 得る 如し 情けばむな 我が身の 渾てを 撃ち 焦がせと 葬れよ 龍を 塞ぐ 邪気を 境え 魂で 俄然と 参に 斉う 煇る 佳味の 渦 思い 遣るな 聲の 限りに 直 歌おう 放てよ 我を 熾す 炎 かなえ 響き合え 龍の 棲まう 肚裡よ 紛え 葬らる (龍よ) 身空を (駆けよ) | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 裂ける 竜鱗は 此の 甚い 風に 舞う 糜爛なりし 膚を 是連れに 隠して 色を 作す 鬣 湿らせる 雲の 澪 密かなる 雨風は 絶望を 穿く 魂聲よ 劈ける 甍は 眥の 端に 消ゆ 睡り 飽いた 洞を 遺さぬが 贐 身に 過ぎる 寛恕に 酬いるは 是が 非でも 冥雲を 今 破る 有る 丈の 聲で 俄然と 参に 斉う 煇る 佳味の 渦 思い 遣るな 真直に 見遣れよ 此の 一道 放てよ 我を 熾す 炎 かなえ 哮る 貴方は 白き 開士に 見ゆ 今日を 生きる 空を 惜しみなく 与えて 在り渡る 矜恃は 咲き 継がう 歌に 成り 愛しさの 霓を 呼び 雲を 得る 如し 情けばむな 我が身の 渾てを 撃ち 焦がせと 葬れよ 龍を 塞ぐ 邪気を 境え 魂で 俄然と 参に 斉う 煇る 佳味の 渦 思い 遣るな 聲の 限りに 直 歌おう 放てよ 我を 熾す 炎 かなえ 響き合え 龍の 棲まう 肚裡よ 紛え 葬らる (龍よ) 身空を (駆けよ) |
蠎蛇万歳ほら憂いも病もみな 玉の箒で掃き捨てる 赤い眼の同腹が 虫の息にて蛸踊り 飲めど飲めど酔いはせぬ 当に蠎蛇 (万歳!) あら綺麗も嫌いも無く 今宵の酔いに酔いしれる 座り眼の娘らに 冷い視線を投げられても 酔えど酔えど沈みゃせぬ 此ぞ蠎蛇 (万歳!) (飲め! 飲め! 飲め! 飲め! 飲め! 飲め!) 空見上げりゃ御天道様 今日も明日も明後日も 蠎蛇万歳! | 陰陽座 | 瞬火 | 招鬼・瞬火 | | ほら憂いも病もみな 玉の箒で掃き捨てる 赤い眼の同腹が 虫の息にて蛸踊り 飲めど飲めど酔いはせぬ 当に蠎蛇 (万歳!) あら綺麗も嫌いも無く 今宵の酔いに酔いしれる 座り眼の娘らに 冷い視線を投げられても 酔えど酔えど沈みゃせぬ 此ぞ蠎蛇 (万歳!) (飲め! 飲め! 飲め! 飲め! 飲め! 飲め!) 空見上げりゃ御天道様 今日も明日も明後日も 蠎蛇万歳! |
猪笹王口惜しき 不覚の 瑕で 仮初の 貌 斯かる 化言を かむ あれよ 火縄銃と 犬 責めて 引き去れば 逆様に 破る 此れが 何ぞや 生残の 妙 (突 猛 進) 獣や 人間が 夫夫に 具う 仗を 苅って 奪って 仕舞う 御前の 銃で 寺門を 狙う 粗陋 等 堰いて 呉れまいか 私の 牙で 鳩尾を 捉う 暇を 残して 呉れまいか 恨めしき 二つの 枷 気怠気に 蹴出す 蓋し 獣の 契 礼かなど 求めぬ 伯母峰に 侍り 捨鉢に 染まる 其れが 謎や 盗人の 論 (突 猛 進) 筋を 違え 行人を 殺む 所業 曾て 唾棄 為遣る 御前の 銃で 寺門を 狙う 粗陋 等 堰いて 呉れまいか 私の 牙で 鳩尾を 捉う 暇を 残して 呉れまいか 責めてもの 果ての 二十日は 軛の 続きを 呉れまいか 私の 牙が 御前を 小突く 夢を 見せては 呉れまいか 寧ろ 上人の 拝むに 任す 投槍に 茶湯 濁すなら 御前の 銃と 吼ける 犬で 笹を 又候 散らせ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 口惜しき 不覚の 瑕で 仮初の 貌 斯かる 化言を かむ あれよ 火縄銃と 犬 責めて 引き去れば 逆様に 破る 此れが 何ぞや 生残の 妙 (突 猛 進) 獣や 人間が 夫夫に 具う 仗を 苅って 奪って 仕舞う 御前の 銃で 寺門を 狙う 粗陋 等 堰いて 呉れまいか 私の 牙で 鳩尾を 捉う 暇を 残して 呉れまいか 恨めしき 二つの 枷 気怠気に 蹴出す 蓋し 獣の 契 礼かなど 求めぬ 伯母峰に 侍り 捨鉢に 染まる 其れが 謎や 盗人の 論 (突 猛 進) 筋を 違え 行人を 殺む 所業 曾て 唾棄 為遣る 御前の 銃で 寺門を 狙う 粗陋 等 堰いて 呉れまいか 私の 牙で 鳩尾を 捉う 暇を 残して 呉れまいか 責めてもの 果ての 二十日は 軛の 続きを 呉れまいか 私の 牙が 御前を 小突く 夢を 見せては 呉れまいか 寧ろ 上人の 拝むに 任す 投槍に 茶湯 濁すなら 御前の 銃と 吼ける 犬で 笹を 又候 散らせ |
白峯秋ざれの 真尾坂に 吹き過ぎる 野風 藪陰の 陵に 心思う 湿る 様な 木下闇に 籠める 雲霧に 苦い 荼毘の 果てに 眠る 君の 憐れを 念い 塞ぐ 陽月の 白峯は 徒夢の 別れ 濡鷺の 一輪は 影も 無し 厳し 御世に 在らせられし 時代は 昔歳と 深い 闇の 茨に 身を 委ね 蔓の 巻くにさえ 払い 除く 手も 無く 浪の 景色は 変わらじを 形無く 君は 成りにける 濡つる 愚僧を 呼ばう 聲 響く 振る舞おう 返し歌 安心を 極む 想いに 浮かべるが 良い 流れに 寄せる 浪 残心の 燻る 小舟の 朽ち果てしを 此の 眼が 手が 星羅に 殖ふ 彼の 捌きへの 猛襲 否や 君よ 痴めきの 穢を 絶て 聞き負えよ 道義の 聲 奴儕の 為做す 非道を 震えるが 良い 糾える 妬婦の 陰 国民の 禍と 知れ 憎悪 滅罪 偈を 哭を 天魔に 問う よも 了らねば 啾啾 否や 君よ 痴めきの 穢を 絶て 慾心と 二人連れ 聞こゆるは 他でも 無き 民の 憂哭 魔道 踏み締む 踊躍の 影が 闇に 躍りて 声高に 喚く 業 炎 暴 雷 野葬 紛いの 惨酷に 就かば 無理に 非ずと 僅かでも 覚ゆ 業 炎 暴 雷 怨 念 戒 終ふ 肯ふ 高 慢 業曝しの 楼 業 障 断 免罪 邪道の 下奴に 命ずる 族 (御意 御意) 奏 覧 憚らしの 令 族 類 噴飯ぞ 寿命を 握り 滅びを 待ち得 (開 開) 堕落の 怒り 尽きせぬ 谺 鏖 殺 詛ふ 縦し 過ぎしの 閨が いと 麗しき 玉とて 斯かる 後の 御身に 執りて 総ては 何為なる 現人の 死出に 於いて 如何な 開きも 有らざる 我にも 媚ぶらぬ 詞の 摯る 諭しが 誄に 成る 衷情を 憶ゆと いこる 心 冷む | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 秋ざれの 真尾坂に 吹き過ぎる 野風 藪陰の 陵に 心思う 湿る 様な 木下闇に 籠める 雲霧に 苦い 荼毘の 果てに 眠る 君の 憐れを 念い 塞ぐ 陽月の 白峯は 徒夢の 別れ 濡鷺の 一輪は 影も 無し 厳し 御世に 在らせられし 時代は 昔歳と 深い 闇の 茨に 身を 委ね 蔓の 巻くにさえ 払い 除く 手も 無く 浪の 景色は 変わらじを 形無く 君は 成りにける 濡つる 愚僧を 呼ばう 聲 響く 振る舞おう 返し歌 安心を 極む 想いに 浮かべるが 良い 流れに 寄せる 浪 残心の 燻る 小舟の 朽ち果てしを 此の 眼が 手が 星羅に 殖ふ 彼の 捌きへの 猛襲 否や 君よ 痴めきの 穢を 絶て 聞き負えよ 道義の 聲 奴儕の 為做す 非道を 震えるが 良い 糾える 妬婦の 陰 国民の 禍と 知れ 憎悪 滅罪 偈を 哭を 天魔に 問う よも 了らねば 啾啾 否や 君よ 痴めきの 穢を 絶て 慾心と 二人連れ 聞こゆるは 他でも 無き 民の 憂哭 魔道 踏み締む 踊躍の 影が 闇に 躍りて 声高に 喚く 業 炎 暴 雷 野葬 紛いの 惨酷に 就かば 無理に 非ずと 僅かでも 覚ゆ 業 炎 暴 雷 怨 念 戒 終ふ 肯ふ 高 慢 業曝しの 楼 業 障 断 免罪 邪道の 下奴に 命ずる 族 (御意 御意) 奏 覧 憚らしの 令 族 類 噴飯ぞ 寿命を 握り 滅びを 待ち得 (開 開) 堕落の 怒り 尽きせぬ 谺 鏖 殺 詛ふ 縦し 過ぎしの 閨が いと 麗しき 玉とて 斯かる 後の 御身に 執りて 総ては 何為なる 現人の 死出に 於いて 如何な 開きも 有らざる 我にも 媚ぶらぬ 詞の 摯る 諭しが 誄に 成る 衷情を 憶ゆと いこる 心 冷む |
月華忍法帖墜ちた 地表に 流る 我に 適わぬ 血汁 既の 際に 掌を 返す 慮外 喚く 斯くなる 上に 余執は 稲妻 爪紅に 代えるは 此の 泪 其の 闇が 痛いなら もう 死せる 月の華を 浴ぶりて 往けよ 眥 裂ける 今宵に 孔雀の 花が 舞う 包み討ち なぞは 返し刀 胡坐の 酬いは 死の 舞踊 絶後に じわり 覚るが 良し 神鳴りの 刃 落ちる 斯くなる 上に 余執は 稲妻 爪紅に 代えるは 血の 泪 其の 闇が 痛いなら もう 死せる 月の華を 浴ぶりて 往けよ 眥 裂ける 今宵に 孔雀の 花が 舞う 覚悟の 上に 奔るは 雷光 夜四つの 闇路に 月が 映ゆ 斬り抜けて 此の身が 千切れても 然う 死せる 月の華を 泳いで 生よ 為抉り 惧る 迷いに 還らぬ 顔を 浮かべて 業因が 此の身を 屠るとも 棲まいた 此の 闇を 抱いて 逝けよ 霹靂 終に 鳴らねば 月夜に 神は 無し | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 墜ちた 地表に 流る 我に 適わぬ 血汁 既の 際に 掌を 返す 慮外 喚く 斯くなる 上に 余執は 稲妻 爪紅に 代えるは 此の 泪 其の 闇が 痛いなら もう 死せる 月の華を 浴ぶりて 往けよ 眥 裂ける 今宵に 孔雀の 花が 舞う 包み討ち なぞは 返し刀 胡坐の 酬いは 死の 舞踊 絶後に じわり 覚るが 良し 神鳴りの 刃 落ちる 斯くなる 上に 余執は 稲妻 爪紅に 代えるは 血の 泪 其の 闇が 痛いなら もう 死せる 月の華を 浴ぶりて 往けよ 眥 裂ける 今宵に 孔雀の 花が 舞う 覚悟の 上に 奔るは 雷光 夜四つの 闇路に 月が 映ゆ 斬り抜けて 此の身が 千切れても 然う 死せる 月の華を 泳いで 生よ 為抉り 惧る 迷いに 還らぬ 顔を 浮かべて 業因が 此の身を 屠るとも 棲まいた 此の 闇を 抱いて 逝けよ 霹靂 終に 鳴らねば 月夜に 神は 無し |
鳳凰の柩葬具を 打ち遣りて 不要の 幕を 諫め返す 霊気の 飽き満ちて 皦かな 景星に 冒された 花よ 常陰にも 陽の 在るなら 此の身を 碾かせても 綴じる 火生の 意想ぞ 毀れた 欠片は 渦動の 瑕 抱き 逢える 此の 際 丈は 来世の 日へも 越えたい 痩躯の 銀張りて 無用の 柩を 糾返す 励起の 鳴き満ちて 備うる 傾性に 突き上げる 腕よ 躯こそ 霊と 視るなら 立たぬを 奮わせて 躙る 化生の 異相ぞ 微咲む 朮は 斯道の 跡 抱き 寄せる 此の 怪 丈は 誰の 手にも 渡さぬ 噫 滅ぶ勿れ 鳳凰を 宿す 魂 火生の 意想ぞ 毀れた 欠片は 渦動の 瑕 抱き 逢える 此の 最 丈は 未だ 豊けく 流れて 耀け | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 葬具を 打ち遣りて 不要の 幕を 諫め返す 霊気の 飽き満ちて 皦かな 景星に 冒された 花よ 常陰にも 陽の 在るなら 此の身を 碾かせても 綴じる 火生の 意想ぞ 毀れた 欠片は 渦動の 瑕 抱き 逢える 此の 際 丈は 来世の 日へも 越えたい 痩躯の 銀張りて 無用の 柩を 糾返す 励起の 鳴き満ちて 備うる 傾性に 突き上げる 腕よ 躯こそ 霊と 視るなら 立たぬを 奮わせて 躙る 化生の 異相ぞ 微咲む 朮は 斯道の 跡 抱き 寄せる 此の 怪 丈は 誰の 手にも 渡さぬ 噫 滅ぶ勿れ 鳳凰を 宿す 魂 火生の 意想ぞ 毀れた 欠片は 渦動の 瑕 抱き 逢える 此の 最 丈は 未だ 豊けく 流れて 耀け |
両面宿儺粉骨を 尽くしても 過ぎたる 徳は 存外 身命を 賭するは 却りて 乱逆の 脅威 限外 左手に 見ゆ 鉾先は 難儀の 方 示し 右手に 在る 錫杖で 障りを 祓う 猗 勲は 穢し 雨に 打たれて 頓ては 根組の 倦ずに 巻かれ 哀傷は 次う 影に 紛れて 冤鬼の 嘆きを 掻き 消す 砕身を 奉れども 下卑たる 目には 有罪 敵愾に 醜名は 歪む 大犯たる 行為 堕罪 左手 握る 彼の 斧は 毒牙の 禍 割りて 右手の 杖 支うのは 歩み 往く 為 猗 勲は 穢し 雨に 打たれて 頓ては 根組の 倦ずに 巻かれ 哀傷は 次う 影に 紛れて 冤鬼の 嘆きを 掻き 消す 存念は 残念と 爛爛で 罕漫の 相 常に 下問に 照りはなし 敢然と 渾然で 闌干と 寒酸の 冗 斯かる 屋後に 立ち 念う 雨が 穿つ 石の 惹かる 貌 徒然の 御業 故に 研ぎの 果ては 倩倩と 狂りて 己を 謡う 姿 鞘なる 祠堂は 忌まう 風に 吹かれて 生りては ならぬを 暗に 告げる 法る 気概の 廉に 討たるなら 零落ちるを 呼ばうは 妖怪 豪し 誉れ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 粉骨を 尽くしても 過ぎたる 徳は 存外 身命を 賭するは 却りて 乱逆の 脅威 限外 左手に 見ゆ 鉾先は 難儀の 方 示し 右手に 在る 錫杖で 障りを 祓う 猗 勲は 穢し 雨に 打たれて 頓ては 根組の 倦ずに 巻かれ 哀傷は 次う 影に 紛れて 冤鬼の 嘆きを 掻き 消す 砕身を 奉れども 下卑たる 目には 有罪 敵愾に 醜名は 歪む 大犯たる 行為 堕罪 左手 握る 彼の 斧は 毒牙の 禍 割りて 右手の 杖 支うのは 歩み 往く 為 猗 勲は 穢し 雨に 打たれて 頓ては 根組の 倦ずに 巻かれ 哀傷は 次う 影に 紛れて 冤鬼の 嘆きを 掻き 消す 存念は 残念と 爛爛で 罕漫の 相 常に 下問に 照りはなし 敢然と 渾然で 闌干と 寒酸の 冗 斯かる 屋後に 立ち 念う 雨が 穿つ 石の 惹かる 貌 徒然の 御業 故に 研ぎの 果ては 倩倩と 狂りて 己を 謡う 姿 鞘なる 祠堂は 忌まう 風に 吹かれて 生りては ならぬを 暗に 告げる 法る 気概の 廉に 討たるなら 零落ちるを 呼ばうは 妖怪 豪し 誉れ |
覚悟鳳麟 念者 能わぬ 面 矢鱈 吹かれりゃ 一遍で 消えて仕舞う 降臨せぬは 周囲の 咎 戯れた 寝言の 暇に 遊敖 為なはい 遣れども 遣らねども 時間は 経る 祈れども 其れは 疾く 前へ 炳として 花もこそ 移ろえば 時間は 一寸 待っては 呉れまいが 傲慢 運者 襤褸儲けの 種 可惜 麓の 天辺で 消えて仕舞う そがいなが ええけん 我の 正念 忽ちの 永久に 優勝 有りゃせぬ 寄れども 寄らねども 遠離る 怨めども 其れが 憂き世にて 定理の果て 曝れども 順えば 誰ぞ 一寸 持っては 呉れまいが 譲れない 揺るがない 其れは 事の 前に 痴れて 吐かす 勿れ 為果せし 者の 詞 ばら掻きでも 遣れども 遣らねども 時間は 減る 祈れども 其れは 疾く 前へ 炳として 花もこそ 移ろえば 時間が 待っちゃらんのは 是非も 無い 根腐れど 起てども 遠離る 怨めども 其れが 憂き世にて 定理の果て 覚悟を 決め 添えば 何ぞ 擦った揉んだの 入り用が 有るまいが | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 鳳麟 念者 能わぬ 面 矢鱈 吹かれりゃ 一遍で 消えて仕舞う 降臨せぬは 周囲の 咎 戯れた 寝言の 暇に 遊敖 為なはい 遣れども 遣らねども 時間は 経る 祈れども 其れは 疾く 前へ 炳として 花もこそ 移ろえば 時間は 一寸 待っては 呉れまいが 傲慢 運者 襤褸儲けの 種 可惜 麓の 天辺で 消えて仕舞う そがいなが ええけん 我の 正念 忽ちの 永久に 優勝 有りゃせぬ 寄れども 寄らねども 遠離る 怨めども 其れが 憂き世にて 定理の果て 曝れども 順えば 誰ぞ 一寸 持っては 呉れまいが 譲れない 揺るがない 其れは 事の 前に 痴れて 吐かす 勿れ 為果せし 者の 詞 ばら掻きでも 遣れども 遣らねども 時間は 減る 祈れども 其れは 疾く 前へ 炳として 花もこそ 移ろえば 時間が 待っちゃらんのは 是非も 無い 根腐れど 起てども 遠離る 怨めども 其れが 憂き世にて 定理の果て 覚悟を 決め 添えば 何ぞ 擦った揉んだの 入り用が 有るまいが |
滑瓢「我が 嚼みし上は 万事 良好 也」 招かれざるに 何時の間にや 杯を 干す 「我が名を 刻め 成る丈 大きく」 紫煙を 吐き 多義に於いて 場が 烟る 由無しなと 怖じぬ 見たがり屋の 道化ぞ 滑り 訪う 実に 呆るは 其の 真似 (瓢) 眩り 障う 抑 憂き名も 何食わぬ (瓢) 「何奴も 此奴も 我の 徒弟 也」 聞かれざるに 異な 呼号を 吹き散らす 「界隈で 我を 知らぬ者は 居らぬ」 厭きの 窮 皆 抑 名も 知らぬ 由無しなと 怖じぬ 見たがり屋の 道化ぞ 滑り 訪う 実に 唸るは 其の 業 (瓢) 眩り 障う 世に 為さるの 例 無く (瓢) 廻らせば 不図 憐れなり 掬い上ぐのは 雰の 砂 誰に 誹らるとも 困じぬ 千枚張り 道外れ 滑り 訪う 実に 呆るは 其の 真似 (瓢) 眩り 障う 抑 憂き名も 何食わぬ (瓢) すらり 舞う えも言われぬ 軽業 (瓢) がらり 奪う 然も 有らねば 唾壺と 化す | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 「我が 嚼みし上は 万事 良好 也」 招かれざるに 何時の間にや 杯を 干す 「我が名を 刻め 成る丈 大きく」 紫煙を 吐き 多義に於いて 場が 烟る 由無しなと 怖じぬ 見たがり屋の 道化ぞ 滑り 訪う 実に 呆るは 其の 真似 (瓢) 眩り 障う 抑 憂き名も 何食わぬ (瓢) 「何奴も 此奴も 我の 徒弟 也」 聞かれざるに 異な 呼号を 吹き散らす 「界隈で 我を 知らぬ者は 居らぬ」 厭きの 窮 皆 抑 名も 知らぬ 由無しなと 怖じぬ 見たがり屋の 道化ぞ 滑り 訪う 実に 唸るは 其の 業 (瓢) 眩り 障う 世に 為さるの 例 無く (瓢) 廻らせば 不図 憐れなり 掬い上ぐのは 雰の 砂 誰に 誹らるとも 困じぬ 千枚張り 道外れ 滑り 訪う 実に 呆るは 其の 真似 (瓢) 眩り 障う 抑 憂き名も 何食わぬ (瓢) すらり 舞う えも言われぬ 軽業 (瓢) がらり 奪う 然も 有らねば 唾壺と 化す |
心悸時間が 萎れる 軈て 蹲る 其れが 過ぎる 魔障としても 胸に 訊くのは 弛みない 鼓動 此れが 竦む 私の 糧 怖い 位 脈の打つに 任せてきた故 僅かにでも 止まる 夢を 見れば 動悸 動悸 する 身体に 充て 離らざれ 私と 生まれた 血汐 (震蕩) 心悸く 心臓に 強く 高く 胸を 熱らせて 鯨波を 厭いて 雪も 黒くなる 其れが 度ぎる 火傷としても 裡に 響くは 類なき 壮志 此れが 闇を 白に 染めて 恐い 冥い 長い旅も 刹那になる故 仄かにでも 光る 道を 往けば 造句 造句 する 身体に 廻て 涸らざれ あなたに 生まれた 血汐 (震蕩) 心悸く 心臓に 甘く 淡く 胸を 躍らせて 亢る 心臓は ぼくらの 歩いた 印 悸く だに いっそ 竦み 歩けない 身体に 有る 心臓で 私を 生命と 呼べる (震蕩) 時めく ことなく 一つ 一つ 今を 搏ち 鳴らせ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 時間が 萎れる 軈て 蹲る 其れが 過ぎる 魔障としても 胸に 訊くのは 弛みない 鼓動 此れが 竦む 私の 糧 怖い 位 脈の打つに 任せてきた故 僅かにでも 止まる 夢を 見れば 動悸 動悸 する 身体に 充て 離らざれ 私と 生まれた 血汐 (震蕩) 心悸く 心臓に 強く 高く 胸を 熱らせて 鯨波を 厭いて 雪も 黒くなる 其れが 度ぎる 火傷としても 裡に 響くは 類なき 壮志 此れが 闇を 白に 染めて 恐い 冥い 長い旅も 刹那になる故 仄かにでも 光る 道を 往けば 造句 造句 する 身体に 廻て 涸らざれ あなたに 生まれた 血汐 (震蕩) 心悸く 心臓に 甘く 淡く 胸を 躍らせて 亢る 心臓は ぼくらの 歩いた 印 悸く だに いっそ 竦み 歩けない 身体に 有る 心臓で 私を 生命と 呼べる (震蕩) 時めく ことなく 一つ 一つ 今を 搏ち 鳴らせ |
赤舌因果律の 悩乱が 飛んだ 水の 行方を 探る 八百万の 排斥が 澄んだ 水を 淦に 変えて (売買) 透ける 下垂りが (媒介) 軈て 真っ赤になる 殿の 楯備え 咎む 地虫が 我の 丈を 抱え込む (淦) 喋くりで 用を足す 洒落た 御仁らが 他人の 背中を 楯に いきる 献花台の 垂涎が 賤陋なる 其の 品を 暴く 醒め遣らずの 功勲が 罷んだ 病みを 笠に着て ほざく (売買) 愛しき 此の 郷が (媒介) 灼けて 真っ赤になる ざんばらの 槍備え 呆げる 毛虫が 下種な 理路で 銜え込む (淦) 御作りを 否ぶ 割 臀を 放り出して 他人の 厭気 糧に 生きる 物の数に あらねど 穿げ除く 蟻の 一穴に 窺く 拗けを 視れば 捨て 置けぬと 殿の 楯備え 咎む 地虫が 我の 丈を 抱え込む (淦) 喋くりで 用を足す 洒落た 彼奴奴らが 僭うも 其は 隠すに 現ると | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 因果律の 悩乱が 飛んだ 水の 行方を 探る 八百万の 排斥が 澄んだ 水を 淦に 変えて (売買) 透ける 下垂りが (媒介) 軈て 真っ赤になる 殿の 楯備え 咎む 地虫が 我の 丈を 抱え込む (淦) 喋くりで 用を足す 洒落た 御仁らが 他人の 背中を 楯に いきる 献花台の 垂涎が 賤陋なる 其の 品を 暴く 醒め遣らずの 功勲が 罷んだ 病みを 笠に着て ほざく (売買) 愛しき 此の 郷が (媒介) 灼けて 真っ赤になる ざんばらの 槍備え 呆げる 毛虫が 下種な 理路で 銜え込む (淦) 御作りを 否ぶ 割 臀を 放り出して 他人の 厭気 糧に 生きる 物の数に あらねど 穿げ除く 蟻の 一穴に 窺く 拗けを 視れば 捨て 置けぬと 殿の 楯備え 咎む 地虫が 我の 丈を 抱え込む (淦) 喋くりで 用を足す 洒落た 彼奴奴らが 僭うも 其は 隠すに 現ると |
大いなる闊歩先に立ったら 迷いぬ 背を追ったら 魘はる 蓋し 魔を 禍を 想わば が 聳り立ったら 占めたもの 行き変わっても 侍え いざ 頃ぞ 鬼の 居ぬ間に 歩け 歩みが 歩神だ 己が 選んだ 道を 大手振り 闊かに 往け (どんどん) 終わりの 隣に 連れ行けば 其れぞ 我らの 往く道の 名 朝になっても 陽が出ぬ 夜になっても 眩い 踏寄せも 平に 成れど が 此処に立ったら 熬られる 紅く 青く 燃える 火を 纏った儘 (ぼうぼう) 己の 随意に 歩け 歩きに 歩き抜いた 一向 来た 道を 掉尾 奮い 闊かに 往け (どんどん) 日割の 可也を 棄て行けば 其れぞ 我らの 狂る道の 名 歩みが 歩神だ 聢と 燃え 尽きたら 大手振り 悠かに 逝け (ぐうぐう) 終わりの 隣に 連れ行けば 是ぞ 我らの 大いなる 跡 だが 未だ 征こう | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 先に立ったら 迷いぬ 背を追ったら 魘はる 蓋し 魔を 禍を 想わば が 聳り立ったら 占めたもの 行き変わっても 侍え いざ 頃ぞ 鬼の 居ぬ間に 歩け 歩みが 歩神だ 己が 選んだ 道を 大手振り 闊かに 往け (どんどん) 終わりの 隣に 連れ行けば 其れぞ 我らの 往く道の 名 朝になっても 陽が出ぬ 夜になっても 眩い 踏寄せも 平に 成れど が 此処に立ったら 熬られる 紅く 青く 燃える 火を 纏った儘 (ぼうぼう) 己の 随意に 歩け 歩きに 歩き抜いた 一向 来た 道を 掉尾 奮い 闊かに 往け (どんどん) 日割の 可也を 棄て行けば 其れぞ 我らの 狂る道の 名 歩みが 歩神だ 聢と 燃え 尽きたら 大手振り 悠かに 逝け (ぐうぐう) 終わりの 隣に 連れ行けば 是ぞ 我らの 大いなる 跡 だが 未だ 征こう |
迦楼羅零れ 落ちた 雫と 消ゆる 羽音 飛び 翔ない 我儕にも 有る 雲路 尸解の 骸の 如くに 蹲いたる 此の 身 遠き 歌に 身を 焦がした 儘 騒めきも 怒りも 命駕の 如 過去も 前世も 都ての 此処 才めきも 伎癢も 請い捨てられたら 此の 空に 徒で 歩き出したい 崩れ 落ちた 傍に 消ゆるは 音 薄紅の 花にも 無い 憐れ 斯界を 統べる 御託に 流されぬ 倖い 唯 望むは 火を 点せる 様 騒めきも 怒りも 命駕の 如 過去も 前世も 都ての 此処 才めきも 伎癢も 請い捨てられたら 此の 空の 下で 歩き出したい 遂げたら 終わりを 探して 然らねば 翼翼と 舞え 愛しむ 詩想が 翼と 轟きも 力も 胎芽の 如 明日も 未来も 未しの 此処 華めきも 枝葉も 咲うに 付せたら 此の 道を 空と 歩き出したい 産まれ 落ちた 沈くに 映ゆる 鋼 嗾けない 我儕に 有るは 鬩ぎ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 零れ 落ちた 雫と 消ゆる 羽音 飛び 翔ない 我儕にも 有る 雲路 尸解の 骸の 如くに 蹲いたる 此の 身 遠き 歌に 身を 焦がした 儘 騒めきも 怒りも 命駕の 如 過去も 前世も 都ての 此処 才めきも 伎癢も 請い捨てられたら 此の 空に 徒で 歩き出したい 崩れ 落ちた 傍に 消ゆるは 音 薄紅の 花にも 無い 憐れ 斯界を 統べる 御託に 流されぬ 倖い 唯 望むは 火を 点せる 様 騒めきも 怒りも 命駕の 如 過去も 前世も 都ての 此処 才めきも 伎癢も 請い捨てられたら 此の 空の 下で 歩き出したい 遂げたら 終わりを 探して 然らねば 翼翼と 舞え 愛しむ 詩想が 翼と 轟きも 力も 胎芽の 如 明日も 未来も 未しの 此処 華めきも 枝葉も 咲うに 付せたら 此の 道を 空と 歩き出したい 産まれ 落ちた 沈くに 映ゆる 鋼 嗾けない 我儕に 有るは 鬩ぎ |