としごろ−人にめざめる14才−山口百恵 | 山口百恵 | 千家和也 | 都倉俊一 | 都倉俊一 | 陽に焼けた あなたの胸に 眼を閉じてもたれてみたい 潮風が 鼻をくすぐる 訳もなく 泣き出す私 あなたにすべてを見せるのは ちょっぴり恐くて恥ずかしい 私が私でなくなるの くちびるを やさしく噛んで めざめてくる としごろよ 乱れてる あなたの髪を やわらかくとかしてみたい ふりそそぐ 陽ざしのなかで 感じるの 大人を 私 ふたりの間に 美しい 何かが生まれて来るみたい 私が私でなくなるの 手のひらに 泪をためて めざめてくる としごろよ |
青い果実山口百恵 | 山口百恵 | 千家和也 | 都倉俊一 | 馬飼野康二 | あなたが望むなら 私何をされてもいいわ いけない娘だと 噂されてもいい 恋した時に 躰の隅で 別の私が 眼を覚ますの 大きな胸に 抱きとめられて きれいな泪 こぼすのよ 側に居れば 側に居れば 誰も恐くない あなたが望むなら 私何をされてもいいわ いけない娘だと 噂されてもいい 恋した時に 心の中で 別の私に 生まれ変わる 恥しそうに 薄眼をあけて 初めて秘密 打ちあける 側に居れば 側に居れば 何もほしくない あなたが望むなら 私何をされてもいいわ いけない娘だと 噂されてもいい |
禁じられた遊び山口百恵 | 山口百恵 | 千家和也 | 都倉俊一 | 馬飼野康二 | 恐くない 恐くない あなたとだったら 何でも出来る 離れない 離れない あなたとだったら 何処でも行ける 稲妻みたいな 赤いひらめき 私の躰をかけめぐる 生まれて初めて 人を愛して 私の心は乱れそう 今こそ私は 変ってゆくわ カラを脱ぎ捨てる 惜しくない 惜しくない あなたが望めば 何でも捨てる 破らない 破らない あなたとだったら 秘密は守る 悔やまない 悔やまない あなたとだったら 何でも耐える ローソクみたいな 燃える炎に 私の躰は熱くなる 思いもよらない 愛の痛みが 私の心につきささる 今こそ私は 変ってゆくわ カラを脱ぎ捨てる 惜しくない 惜しくない あなたが望めば 何でも捨てる |
春風のいたずら山口百恵 | 山口百恵 | 千家和也 | 都倉俊一 | 馬飼野俊一 | 喧嘩して 泣きながら あなたと別れて 帰る道 夕暮れの 街の中 私は迷子に なりそうよ 女の子の 胸の中 なんにも分かって くれないの 知らない誰かが 声かける 恐いわ 恐いわ 恐いわ こんな時こそ あなたに居てほしい 振り向いて 人混みに あなたの姿を 捜す道 つまづいて よろめいて 私は今にも 倒れそう 女の子の 淋しさを 少しも察して くれないの 紙クズ飛ばして 風が吹く 寒いわ 寒いわ 寒いわ こんな時こそ あなたに居てほしい 女の子の 淋しさを 少しも察して くれないの 紙クズ飛ばして 風が吹く 寒いわ 寒いわ 寒いわ こんな時こそ あなたに居てほしい |
ひと夏の経験山口百恵 | 山口百恵 | 千家和也 | 都倉俊一 | | あなたに女の子の一番 大切なものをあげるわ 小さな胸の奥にしまった 大切なものをあげるわ 愛する人に 捧げるため 守ってきたのよ 汚れてもいい 泣いてもいい 愛は尊いわ 誰でも一度だけ 経験するのよ 誘惑の甘い罠 あなたに女の子の一番 大切なものをあげるわ 綺麗な泪色に輝く 大切なものをあげるわ 愛する人が 喜ぶなら それで倖せよ こわれてもいい 捨ててもいい 愛は尊いわ 誰でも一度だけ 経験するのよ 誘惑の甘い罠 |
ちっぽけな感傷山口百恵 | 山口百恵 | 千家和也 | 馬飼野康二 | 馬飼野康二 | もちろん出来ないことだけど あなたを嫌いになりたいの 傷つきあうのが恐いから 小さな心を痛めてきたの なぜ愛されちゃいけないの 胸の奥も指の先も感じてるのに ほかの男のひととは どこか違ってたわ あなた 今すぐに消えて 私の前からどうぞ 泣くのはどちらか ひとりでいいわ 死ぬより悲しいことだけど 私を憎んでほしいのよ 求める気持が強いほど ふたりはすべてを失くしてしまう なぜ愛されちゃいけないの 黒い髪も白い耳も感じてるのに きっと私なんかより いいひとがいるわ あなた 今すぐに消えて 私の前からどうぞ 泣くのはどちらか ひとりでいいわ |
冬の色山口百恵 | 山口百恵 | 千家和也 | 都倉俊一 | 馬飼野康二 | あなたから許された 口紅の色は からたちの花よりも 薄い匂いです くちづけもかわさない 清らかな恋は 人からは不自然に 見えるのでしょうか いつでもあなたが悲しい時は 私もどこかで泣いてます 恋する気持に疑いなんて はいれる隙間(すきま)はありません あなたなら仲のいい 友達にさえも 微笑んで紹介が 出来る私です あなたからいただいた お手紙の中に さりげない愛情が 感じられました 倖せのほしくない ぜいたくな恋は 世の中にめずらしい ことなのでしょうか 突然あなたが死んだりしたら 私もすぐあと追うでしょう 恋する気持にためらいなんて 感じる時間はありません あなたなら他の子と 遊んでるとこを 見つけても待つことが 出来る私です |
湖の決心山口百恵 | 山口百恵 | 千家和也 | 都倉俊一 | 森岡賢一郎 | 運命を信じますか そしてそれに従いますか 私は 私は あなたに従います 白い鳥が仲良く 水をあびています 悪い人は訪ねて来ない 名も知らぬ湖 向こう岸をめがけて 石を投げたあなた 波の渦が広がるように 私の心も乱れます もしかしたらあなたに対して 好意以上の気持を抱いてます そしてそれはふたりにとっては 危険なことかも知れません ひとつだけ教えて下さい 倖せになれるでしょうか 赤い薔薇が一枝 水に浮いています 風の音もはばかるような 名も知らぬ湖 ひとり何か悩んで ほほをぬらすあなた 青い色に溶け込むように 私も一緒に泣いてます いつも私あなたのためなら すべて投げ出す覚悟が出来てます そしてそれでふたりの間が 終りを告げてもいいのです ひとつだけ教えて下さい 倖せになれるでしょうか |
夏ひらく青春山口百恵 | 山口百恵 | 千家和也 | 都倉俊一 | 穂口雄右 | ひとつ結ぶ ひとつひらく 恋という名前の 夏の花 ひとつ結ぶ ひとつひらく めくるめく光の中で めぐり逢って 好きになって 許し合って 後で泣いた私 きっと夏のせいね 女として 男として 大人として 認めあったふたり 熱い出来事 あなたに対して 憎しみは ほんの少しも 感じてないけど 美しい想い出が 辛いの ひとつ結ぶ ひとつひらく 恋という名前の 夏の花 ひとつ結ぶ ひとつひらく めくるめく光の中で 求めすぎて 与えすぎて 失くしすぎて 駄目になった私 きっと夏のせいね 爪の色も 肌の色も 髪の色も わかりすぎたふたり 熱い出来事 あなたに対する 友情は 前と比べて 変りはないけど いいひとに逢う事が 恐いの ひとつ結ぶ ひとつひらく 恋という名前の 夏の花 ひとつ結ぶ ひとつひらく めくるめく光の中で |
ささやかな欲望山口百恵 | 山口百恵 | 千家和也 | 都倉俊一 | 馬飼野康二 | 青い落葉を舞い散らして 時間通りにバスが着いた 鞄ひとつだけ持って私は乗る 送らないでと頼んだのに やはりあなたは顔を見せた うまくお別れが出来るでしょうか 生意気ですけど ひとつだけ言わせてね あなたを心から 愛してた 私はあなたを 悪者にしたくない だからひっそりと 離れてゆく 町の境をバスが過ぎて ひとつふたつと席が空(あ)いて 道連れも出来ずひとり私はゆく 指があなたをなつかしがる 耳があなたを追い求める だけどここに来て戻れはしない 生意気ですけど ひとつだけ言わせてね あなたは素晴らしい 男性(ひと)でした 私はあなたを 不幸にはしたくない だから自分から 離れてゆく |
ありがとう あなた山口百恵 | 山口百恵 | 千家和也 | 都倉俊一 | 馬飼野康二 | 私のせいなら 許してください あなたをこんなに苦しめたことを 私のことなど これきり忘れて 明るい陽なたを 歩いてほしい 枯葉がひとつずつこぼれるたびに 悲しいお別れ近づいてます 泣いたり笑ったり けんかをしたり あなたといるかぎり素直になれました “ありがとう あなた” あとどのくらい 愛されますか あとどのくらい 生きられますか 私のせいなら 許してください あなたを知らずに傷つけたことを 私はひとりで どうにかなるから いい人かならず みつけてほしい 小石をひとつずつならべるように いろんな想い出数えています 人から愛される 幸福の意味 あなたは手をとって教えてくれました “ありがとう あなた” あとどのくらい 愛されますか あとどのくらい 生きられますか |
白い約束山口百恵 | 山口百恵 | 千家和也 | 三木たかし | 萩田光雄 | 白く透き通る 雪が降る 音もしなやかに 雪が降る 人の汚れた心を 埋めてゆくように ねえ 綺麗なまま 生きることは 無理なのかしら ねえ 私達も 愛し合うと いつかは汚れて しまうのかしら 白く透き通る 雪が降る 息をするように 雪が降る 人の涙や悲しみ 知っているように ねえ 冷たい眼で 見られるのは いつまでかしら ねえ 私達は どんな時も 信じていること 約束するわ ねえ 綺麗なまま 生きることは 無理なのかしら ねえ 私達も 愛し合うと いつかは汚れて しまうのかしら |
愛に走って山口百恵 | 山口百恵 | 千家和也 | 三木たかし | 萩田光雄 | パジャマのままで走って来たの 暗やみの中 あなたを追って 電話の声の淋しい響き 気のせいだけで すまされなかったの ほんとの気持が 聞きたいの ひとりでどこかへ行かないで うまい言葉が見つからなくて ただ泣くばかり 何かに私 おびえているの あなたの愛がつかみきれないから 素足にあたる小石が痛い 青ざめたほほ あなたの前に 自分が何をしているかさえ 分からないほど 心が乱れるの 何にも考え うかばない 悲しい行ないせめないで にぎりこぶしに力をこめて ただふるえてる 何かを私 恐れているの あなたの愛がつかみきれないから うまい言葉が見つからなくて ただ泣くばかり 何かに私 おびえているの あなたの愛がつかみきれないから |
赤い運命山口百恵 | 山口百恵 | 千家和也 | 三木たかし | 萩田光雄 | 誰かが私を 呼んでいる 小さく淋しく そしてなつかしく 生まれた時から この胸の どこかで知らない 声が聞こえてる この広い空 あの流れ星 いつか見たような 気がするの もうひとりの私が 何処かにいます もうひとりのあなたを 捜しています 誰かが私を 見つめてる 大きくやさしく そしてあたたかく どんなに泣いても 悲しみは 私の中から 消えてくれない この陽の光 あの長い影 側にいたような 気がするの もうひとりの私が 何処かにいます もうひとりのあなたを 捜しています もうひとりの私が 何処かにいます もうひとりのあなたを 捜しています |
横須賀ストーリー山口百恵 | 山口百恵 | 阿木燿子 | 宇崎竜童 | 萩田光雄 | これっきり これっきり もうこれっきりですか これっきり これっきり もうこれっきりですか 街の灯りが映し出す あなたの中の見知らぬ人 私は少し遅れながら あなたの後ろ 歩いていました これっきり これっきり もうこれっきりですか これっきり これっきり もうこれっきりですか 急な坂道 駆けのぼったら 今も海が 見えるでしょうか ここは横須賀 話しかけても 気づかずに ちいさなアクビ重ねる人 私は熱い ミルクティーで 胸まで灼けてしまったようです これっきり これっきり もうこれっきりですか これっきり これっきり もうこれっきりですか あなたの心 横切ったなら 汐の香りまだするでしょうか ここは横須賀 一緒にいても心だけ ひとり勝手に 旅立つ人 私はいつも置いてきぼり あなたに今日は聞きたいのです これっきり これっきり もうこれっきりですか これっきり これっきり もうこれっきりですか そう言いながら 今日も私は 波のように抱かれるのでしょう ここは横須賀 |
パールカラーにゆれて山口百恵 | 山口百恵 | 千家和也 | 佐瀬寿一 | | 街は恋するものたちの港 落葉はひき潮の浜辺 流れ星・人・影 愛はさざなみの夢 パールカラーの街あかり この胸にうけとめて 甘い風にさそわれて 泣きながら歩きましょう ふたり 揺れて揺られて 流れ流れて あなたとなら どこまで 揺れて揺られて 流れ流れて 知らない港に 着きたい 街は恋するものたちの港 夜風は潮騒のしじま 濡れた髪・顔・指 愛は帆の切れた舟 テールランプの淋しさに さよならの眼をとじる ひかれるままくちづけを 人知れずかわしましょう ふたり 揺れて揺られて 流れ流れて あなたとなら どこまで 揺れて揺られて 流れ流れて 知らない港に 着きたい ふたり 揺れて揺られて 流れ流れて あなたとなら どこまで 揺れて揺られて 流れ流れて 知らない港に 着きたい |
赤い衝撃山口百恵 | 山口百恵 | 千家和也 | 佐瀬寿一 | 馬飼野康二 | あなたがいる 私がいる 答は愛だけ あなたがいる 私がいる 何かが呼ぶだけ 愛は人と人をむすぶ鍵 罪があるなら 同じ痛み 私に投げかけて たとえ躰は 傷ついても 心は汚さない 迷いながら 怖れながら 求めながら 傷つくなら ともにふたり なんにも無い なんにも無い あるのは愛だけ なんにも無い なんにも無い あなたがいるだけ 愛は人と人をむすぶ鍵 あなたがいる 私がいる 答は愛だけ あなたがいる 私がいる 何かが呼ぶだけ 愛は人と人をむすぶ鍵 許されるなら 胸をあけて 私をうけとめて 人は誰かを 愛した時 涙を知るという かばい合って 支えあって 信じ合って 傷つくなら ともにふたり なんにも無い なんにも無い あるのは愛だけ なんにも無い なんにも無い あなたがいるだけ 愛は人と人をむすぶ鍵 愛は人と人をむすぶ鍵 |
初恋草紙山口百恵 | 山口百恵 | 阿木燿子 | 宇崎竜童 | 萩田光雄 | 口紅だけはさしましょう 冬の光りが集まるよう 想い出すたび眼を伏せる 肌にくいこむあなたの言葉 あなたの言葉 さよならたけのとおり道 実らぬものと姿を変えて 私の恋が 今 駆けてゆきます 口紅さえも裏切って ひと色変り筆にのる あなたの頬は大人びて 別れの重さで刻まれていた 刻まれていた 想い出ゆえにかえり道 蕾のままに命を移し 私の恋が 今 散ってゆきます 赤い実に針刺すように 唇かめば面影はじけ 揺らぐ別れを背にうけた あの日の人があとずさりする あとずさりする 恥じらいばかりまわり道 傷つくものと言葉で遊び 私の恋が 今 消えてゆきます 傷つくものと言葉で遊び 私の恋が 今 消えてゆきます |
夢先案内人山口百恵 | 山口百恵 | 阿木燿子 | 宇崎竜童 | 萩田光雄 | 月夜の海に 二人の乗ったゴンドラが 波も立てずにすべってゆきます 朝の気配が 東の空をほんのりと ワインこぼした色に染めてゆく そんな そんな夢を見ました あなたは時々振り向き Wink and Kiss 微笑ながら合図に肩をすくめても ちょっぴり眠い夜明け前です 三日月模様 空が尖ってゴンドラも スピード上げて進んでゆきます 朝は半分 ビロード製の幕上げて 水の表面を鏡にしてゆく そんな そんな夢を見ました あなたは時々振り向き Wink and Kiss ときめく胸にほのかな愛のやさしさが 込み上げてくる夜明け前です 月は光を朝に隠して影だけが 白く細い線になりました 太陽が今 たくさんの雲従えて きらめきながら昇ってゆきます そんな そんな夢を見ました あなたは時々振り向き Wink and Kiss 見つめる二人生きてることの喜びに 言葉を失くす夜明け前です 言葉を失くす夜明け前です |
イミテイション・ゴールド山口百恵 | 山口百恵 | 阿木燿子 | 宇崎竜童 | 萩田光雄 | シャワーのあとの 髪のしずくを 乾いたタオルで 拭きとりながら 彼が窓辺で話しかけるわ 流れる雲さえ 季節の色だと 私は軽い目まいを感じ マニキュアの指 かざしてみるの ア・ア・ア イミテイション・ゴールド ア・ア・ア 焼けた素肌が ア・ア・ア イミテイション・ゴールド 若いと思う 今年の人よ 声が違う 年が違う 夢が違う ほくろが違う ごめんね 去年の人と 又比べている 西陽の強い 部屋の片隅 彼が冷蔵庫 バタンと閉じる パックのままの 牛乳かかえ 身軽な動作で 運んでくれるわ ア・ア・ア イミテイション・ゴールド ア・ア・ア 命そのまま ア・ア・ア イミテイション・ゴールド 飲み干したけど 今年の人よ くせが違う 汗が違う 愛が違う きき腕違う ごめんね 去年の人に まだ縛られてる ア・ア・ア イミテイション・ゴールド ア・ア・ア そのやさしさで ア・ア・ア イミテイション・ゴールド まっててほしい 今年の人よ 日が当れば 影が違う 色が違う 光が変わる ごめんね 去年の人を 忘れるその日を |