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  • 足立佳奈
    一人の友達が、家のテレビの下にしまってあるジェンガを見て言った。
    一人の友達が、家のテレビの下にしまってあるジェンガを見て言った。

    足立佳奈

    一人の友達が、家のテレビの下にしまってあるジェンガを見て言った。

     2022年8月でデビュー5周年を迎えた“足立佳奈”が、毎月の連続配信リリースを行うことを発表。12月23日にその連続リリースの締めくくりとなる第9弾として、新曲「Life Goes On」を配信リリースしました。今年5月にリリースした「Me」、11月30日に配信リリースした前作「WALK」に引き続き、Shin Sakiuraとタッグを組み、作詞・作曲は足立佳奈本人も手掛けております。    さて、今日のうたコラムでは、アニバーサリーイヤーを記念して、5月~12月に毎月“足立佳奈”による歌詞エッセイをお届けいたします!今回がついに最終回です。綴っていただいたのは、新曲「 Life Goes On 」にまつわるお話。ワンフレーズで止まっていたこの曲が、また動き出すきっかけになった、友達の意外なひと言とは…。デコボコした人生を毎日なんとか生き抜いているあなたへ。この歌詞とエッセイが届きますように! 気持ちを高められる そんな曲を作りたい。   曲を作ろうとしていた時期に思った。   「さぁ~立ち上がれ今~」   そのメロディーが私の頭の中で鳴ってたから とりあえずスマホのボイスメモに残しておいた。     そこから曲の続きが鳴ることもなくて、 必然的に制作も進まなくて、 少しこの曲を諦めかけてた。 違う曲を作り始めようかと思ってた時、 友達が何人か遊びにきてくれた。   ちょうど良い息抜きになるなぁと思いながら、 家で食事をして、 最近は忙しいだとか暇だとか、 あのドラマの1話で号泣しただとか、 久々に渋谷のセンター街を歩いたんだとか、 日々の想いをそれぞれにつらつらと話して、 話疲れたのか 一旦その場は静かになった。 携帯を触ったり、 洗い物をしたり、 恋人と電話したり、 そんな時間に変わった。   それからまた少し時間がたって、 一人の友達が、家のテレビの下にしまってあるジェンガを見て言った。   「なんか、ジェンガみたいだなぁ」って。 「何が?」って思わず聞き返した。 「いやー、人生が。お前も頑張ってるよなぁ。」 友達の背中しか見えてなかったけど、 ケースからジェンガを出して、 犬や猫を宥めるようなそんな雰囲気で話してた。   そこから何か語るわけでもなく、 その言葉だけを静かな空間に投げかけた。 私はその言葉を無意識にキャッチして、 自分に置き換えて考えていた。   最初は何言ってるんだろうと思った。 でも確かにそうだな。 なんかいいな。ジェンガと人生。 そう思った。   ジェンガも人生も、 自分や誰かの手が加わることで、 成功することもあれば、 うまくバランスが取れないときもある。 気持ちが高まったり、 傷ついたり、崩れたり、 また新しく始めたり。   どの世界でも、 次々と注目される新しいスターが現れて、 時の人となったり、過去の人になったり。   無謀だと言われたり、励まされたり、悔しくなったり、怖くなったり。   デコボコした人生だけど、 クスッとでも大声でも笑えるような 楽しいや嬉しいがこの先の「未来」にあるとするなら、 私は何度崩れても、また立ち上がって今を一生懸命に生きたいと思った。 「未来」をどうするかはジブン次第だから。 < 足立佳奈> ◆紹介曲「 Life Goes On 」 作詞:足立佳奈 作曲:足立佳奈・Shin Sakiura

    2022/12/30

  • ヒグチアイ
    初恋をしよう。何度でも
    初恋をしよう。何度でも

    ヒグチアイ

    初恋をしよう。何度でも

     『THE FIRST TAKE』に初登場し、ロングヒット曲「悪魔の子」を披露した“ヒグチアイ”が2ヶ月連続で新曲をリリース。11月23日には、ABEMAの人気恋愛番組『恋愛ドラマな恋がしたい in NEW YORK』に書き下ろしの新曲「ネオンライトに呼ばれて」を。12月9日には、NHKみんなのうた 2022年12月-2023年1月に書き下ろしの新曲「小さな夢」をリリースしました。    さて、今日のうたコラムでは、そんな“ヒグチアイ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾。綴っていただいたのは、新曲「 ネオンライトに呼ばれて 」にまつわるお話です。みなさんは“初恋”にどんなイメージがありますか? 誰の顔が浮かびますか? ヒグチアイにとっての初恋とは…。ぜひ、歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 この世には「First Love」という偉大な曲がある。最近ではそれがNetflixでドラマになっていたりする。 世の中の人をこんなに魅了させる“初恋”とはなんぞ。わたしも自分の初恋について振り返ってみたい。     どれだ? どの男子のことだ?   幼稚園のときに好きになったチカラくん(偽名)、小学生のときに好きだったショウちゃん(偽名)、中学生のときに初めてちゅうしたヨウタ(偽名)、高校の〇〇、△△、□□…みんなそれぞれいろんな形の好きを感じていた。   パッと広がるわかりやすい柑橘系の香り。いや、街角でかぐカレーの匂いかもしれない。そんなふうに好きなものは好きなんだと大声で言えていた幼稚園や小学生。中学生になると子どもから女の子に変わっていきながら、相手を異性として認識する。生花の薔薇のような香り。そして高校生で、いよいよこれが最後の恋かと見間違うような、いや今までの恋は恋じゃなかったんじゃないか、これがほんとうの恋なんじゃないか、と思う色とりどりの花束を胸いっぱい吸ったような香り。これで恋も終わりかと思ったら、あっさり醒めて、繰り返しているうちにどれが初恋なのかわからなくなってしまった。   今は、どんな香りがする? パッと思いついたのは緑茶だった。せめて、玄米茶ぐらいにしたいのだけど。   つまり、恋人がいようが、好きな人がいようが、結婚(はわからないけどたぶんそれでも一緒だと思う)してようが、どこで初恋が来るかわからなくて、いつだって今の恋を初恋だと思いたいのがわたしなんです。ほら、「こんなの初めて!」って言いたいでしょ。言われたいでしょ。   結局のところ初恋は、今好きな人がいれば、恋をしていれば、それが初恋なんです。 初恋をしよう。何度でも <ヒグチアイ> ◆紹介曲「 ネオンライトに呼ばれて 」 作詞:ヒグチアイ 作曲:ヒグチアイ

    2022/12/29

  • 新山詩織
    My Roots
    My Roots

    新山詩織

    My Roots

     聞くひとの心を捉えて離さない、染み入る歌声と歌詞が多くのリスナーを惹きつけるシンガーソングライター・新山詩織。そんな彼女が、2022年12月にアーティストデビュー10周年を迎え、2023年4月17日にはメジャーデビュー10周年を迎えます…!    さて、今日のうたコラムでは、メモリアルイヤーを記念して“新山詩織”による歌詞エッセイを1年を通じ、12ヶ月連続でお届け!今回はその第1弾。人との関わり方も全てがうまくいかなかったあの頃。音楽に出会い憧れたあの頃。そして積み重ねてきた10年…。「今」に繋がっているすべてのルーツを振り返りながら、様々な気づきや想いを明かしてくださいました。 “人が好きなのに 上手く関われなくて 人を信じたいのに 信じきれなくて”   “やりきれない 情けない  どうしようもない”   あの頃は、なんだか全てがうまくいかなくて 周りと比べては、自分の嫌な部分だけが目に映り 声にならない言葉は全部、涙となって流れていった。   でも、10代で軽音楽部に入りギターを知り、先輩たちがバンドで演奏する姿に惹かれ 父が「これやばいぞ!」と観せてくれたロックに恋をし、初めてLIVEに行き ステージに立ち、目の前の人たちをこれでもかと動かすアーティストに憧れを抱いてから   言葉の交わし方は一つだけじゃないと分かった 伝わらなくても、とにかくがむしゃらに、声に出してみる それが出来たなら、きっと誰にも負けないんじゃないかと思った。   そんな16才だった自分も、気づけば10年という月日を経ていた 学生でもなく、二十歳の初々しさもない。26歳の自分。   気付けば周りの友人たちは、結婚したり、子どもが生まれていたり 転職をしたり、仕事を辞めて旅に出ていたり それぞれが同じ節目を迎え、新しい環境へと向かおうとしていた。   そんな風の噂を耳にする度に、未だ大人になりきれていない気がして ため息をつきたくなることもあるけれど   今、私の周りにいる人たちは皆、音楽が大好きで、心底愛していて 少年少女の心をこれでもかというほど持っている。   私はそうでありたいと思っていたんだと思い出した。   どんなに一人寂しい夜も、怒り狂った日も、幸せを身に沁みて感じた日も 無駄なことなんて一つもなく、全てが私のルーツとなって「今」に繋がっている。   そう気づけたのは、この10年があったから。   “やりきれなくたって 情けなくたって どうしようもなくたって、それでいいんだ”と 人と関わるとはそういうことだと気付けたから。   また一歩、前に行ける。そう思った。 <新山詩織> ◆『東京オートサロン2023』のライブステージへの出演が決定! イベント名:TOKYO AUTO SALON 2023 “AUTO SALON SPECIAL LIVE”    日程:2023年1月15日(日)  場所:幕張メッセ イベントホール 入場:TOKYO AUTO SALON入場券(3,000円/税込)で観覧できます。   ▼詳しくはこちらをご覧ください https://www.tokyoautosalon.jp/2023/  

    2022/12/28

  • ウソツキ
    恋は光も吸い込んでしまうのかもしれない。
    恋は光も吸い込んでしまうのかもしれない。

    ウソツキ

    恋は光も吸い込んでしまうのかもしれない。

     2022年12月21日に“ウソツキ”がDigital Single「好きのブラックホール」をリリースしました。あなたを好きだと思えば、思うほど、失ってしまう怖さを感じる。失ってしまう怖さを思えば、思うほど、あなたを思う強さも感じる。tour2022『USOTSUKA NIGHT LONELY PLANET』のツアーファイナルも控える、ウソツキらしい、宇宙を感じさせる愛の歌となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った、ウソツキ・竹田昌和による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、新曲「 好きのブラックホール 」にまつわるお話。当たり前のように使われる「恋に落ちる」という表現。この言葉を改めて紐解いていくと…? 今、恋をしているひとも、恋をしていひとも、ぜひ歌詞とあわせて、エッセイをお楽しみください! 「恋に落ちる」 今日はこの言葉を考えていきたいと思う。   「落ちる」ということは重力があるということ   だとすると   恋というのはきっと でかい星のようにそこにあって ある時その近くを通ってしまうと その重力に引かれて 人間は落ちていく   落ちていっても墜落はしない 何故なら 我々だって仕事もあれば生きなくてはいけない 進んで行かなきゃいけないわけだし 進んでいる 即ち速度を持っている 生活とはそういうことだ   となると、 「恋」を中心に回る衛星のように 地球の周りを回る月のように 恋と生活の周回軌道上 いいバランスで安定する それが理想の いい恋愛というやつなんじゃないかと思う   さて、恋を天体とすると その姿を見た人はいただろうか 恋に光を当てたらその姿は見えるだろうか 「恋は盲目」そんな言葉がある ということは、きっと見えないんだと思う 2022年未だに試験管の中で恋を 提示できた人間を聞いたことない   見えないとすると 恋は光も吸い込んでしまうのかもしれない   となると、 アインシュタインの光速度不変の原理 そして、一般相対性理論によって予言された 俗に言うブラックホールに 気持ちの特異点を超えて 変化してしまっているかもしれない 即ち「好きのブラックホール」だ   それは全てを飲み込む 想いが強すぎて、もはや好きかもわからなくなる 相手の愛情や、優しさも見えなくなって 不安でしょうがなくなる まさに 恋そのものですね。   ほい!!ということで!! そんな曲書きました! 「好きのブラックホール」   今まさに恋をしてる人 恋したい人 恋を思い出したい人 そんな方におすすめです! 2022年12月21日から! 各ストリーミングサービスにて配信されています! 聴いてね◎ <ウソツキ・竹田昌和> ◆紹介曲「 好きのブラックホール 」 作詞:竹田昌和 作曲:竹田昌和

    2022/12/23

  • ヒグチアイ
    捧げた心臓
    捧げた心臓

    ヒグチアイ

    捧げた心臓

     『THE FIRST TAKE』に初登場し、ロングヒット曲「悪魔の子」を披露した“ヒグチアイ”が2ヶ月連続で新曲をリリース。11月23日には、ABEMAの人気恋愛番組『恋愛ドラマな恋がしたい in NEW YORK』に書き下ろしの新曲「ネオンライトに呼ばれて」を。12月9日には、NHKみんなのうた 2022年12月-2023年1月に書き下ろしの新曲「小さな夢」をリリースしました。    さて、今日のうたコラムでは、そんな“ヒグチアイ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾。綴っていただいたのは「 悪魔の子 」にまつわるお話です。『THE FIRST TAKE』に初登場し、ピアノ弾き語りで披露されたこの曲。公開2日間で100万回再生を記録するなど大きな反響を呼び、現在も再生数を伸ばし続けております。改めて歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 この曲を書き上げるにあたってiPhoneのメモ帳フォルダに“進撃”というフォルダができた。一番最初に書かれた言葉は「僕らは許されたい生き物」だった。悪くない。でも使われなかった。その後、いろんな言葉が出てきた後にこの曲ができあがった。   性善説、性悪説。もともと人間はどっちなんだろうか。どこにも善人なんていないように見える日もある。自分自身の内側に善が一つも見つけられないような日もある。でもはたしてそれは、間違ったことなのか? 悪いことなのか? そもそもそう思うからこそ、人に優しくなれるのではないか?     それはそうと、今食べているパンケーキが美味い。わたしは真ん中に置かれたバターが溶けてメープルシロップがたっぷり吸い込まれているそこが好きだ。だから、周りから少しずつ食べていって、真ん中を残す。一番最後に食べるぬっとりしたその一部分を食べるためにパンケーキを食べている、と言っても過言ではない。   そういえば、メロンパンの上のサクサクした部分だけを集めました、という売り文句で売り出されているお菓子がある。あれを見つけたときに、うわあなんてものを発明してくれたんだ!!神様!!いやお菓子メーカー様!!ありがとう!!そう思いすぐさま購入した。しかし一つ目を食べた瞬間に、あれこれじゃない、と思った。なんか足りない。三つ目で気付いた。メロンパンとは、あの味のない(失礼)ふわふわしたパン部分を食べてこそ、サクサクのメロン部分が生かされていたのだ。このパンケーキもそうで、真ん中のぬっとり部分だけが集まったパンケーキでは魅力が足りない。つまり苦行を経験してこそ悟りを得られるのだ。3歩歩いた先に山の頂上があったら誰も山に登らないし、一瞬で習得できる技は特技とは言わないし、百発百中当たるギャンブルがあったら誰もやらない(?)。   だから遠回りして遠回りして、それになんの意味もなかったなんてことはなくて。大人になったら過程より結果だとか言うけど、きっと一瞬で辿り着いた結果には確信が持てなくて。小さく積み上げたものが、次の一手に確実に繋がっていて。そしてもう一度同じことをやろうとしたら、きっとできる。だって過程を知ってる。レシピを知ってるから。考えて自分で向き合った時間が、そのあとの自分を形作っている。   ということで、わたしの“進撃”というフォルダは「悪魔の子」と「まっさらな大地」を生み出してくれたわけだけど、そこに埋もれていったたくさんの輝かしい命の言葉たちは、この曲たちを歌うときにいつもこっそり、歌の意味を支えてくれているのです。   わたしにとっての“捧げた心臓”は見えないところで高鳴っている。 <ヒグチアイ> ◆紹介曲「 悪魔の子 」 作詞:ヒグチアイ 作曲:ヒグチアイ ◆New Single「悪魔の子 - From THE FIRST TAKE」 2022年12月23日配信 配信サービス一覧: https://lnk.to/akumanoko_tft 

    2022/12/22

  • Omoinotake
    大嫌いだったあの町を、大好きにさせてくれてありがとう。
    大嫌いだったあの町を、大好きにさせてくれてありがとう。

    Omoinotake

    大嫌いだったあの町を、大好きにさせてくれてありがとう。

     2022年12月21日に“Omoinotake”がEP『Dear DECADE,』をリリースしました。結成10周年のメモリアルイヤーに、これまでの険しくも愛おしい10年に感謝を、これからの10年への決意と覚悟を込めて紡ぐ今作。ライヴでは何度も披露してきたインディーズ時代の人気曲「雨と喪失」リアレンジバージョン、ファンが音源化を待ち望んでいた楽曲「この夜のロマンス」、TVCMソングで話題となりライヴでも人気曲の「彼方」、monogatary.comとのコラボ楽曲である「プリクエル」、そして新曲「トロイメライ」「カエデ」が収録!    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“Omoinotake”の福島智朗による歌詞エッセイをお届け。今作の収録曲「 雨と喪失 」にまつわるお話です。14年前、16歳の頃に生まれたこの曲。当時まで記憶を遡り、自身の心に映っていた景色や感情の移り変わりを鮮明に綴っていただきました。そして、今の想いは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 タイムマシーンに乗ったような感覚に陥った。 2022年の東京のレコーディングスタジオに、懐かしいメロディが響いた。   「あの日からもう こんなにもの月日が経ったね」 そんな歌い出しから曲は始まった。 ブースで歌っているのは、僕の中学の同級生だ。   16歳の頃、きっとこの人生で1番の大失恋をした僕が、 泣きじゃくりながら、弾けないアコギを弾いて作ったメロディ。   隣を見れば、僕の高校時代からのバンドメンバーがいる。 あの頃よりずいぶんと大人びた顔をして、歌声に耳を傾けてる。   懐かしいメロディのせいか、ふいに昔のあだ名で呼びそうになる。 遠い過去と現在の境界線が曖昧になる。 気づけば僕らは30歳になっていた。   目を閉じる。 記憶は14年前に遡る。   埃くさい部屋、窓の外は雨ばかりの、灰色の町。 ずっと、抜け出したいと、そればかりを思っていた。   そんな僕に彼女ができた。 家の距離は徒歩10秒。幼なじみだった。 掌を返したように、目に映る全ての景色が変わった。   遊ぶ場所一つないと嘆いた、真っ暗な深夜の田舎町は、 親が寝た隙に家を抜け出した二人が、星を見ながら散歩するのに最適だった。   静けさが耳に痛いくらい、しんとしたこの町の夜は、 彼女の小さな声をちゃんと聴くために、あると思えた。   僕の部屋で二人でいる時、窓の外で降り出した雨に感謝した。 徒歩10秒の家まで帰れないくらい、もっと強く降って欲しいと、空に祈った。   大嫌いだったこの町のことを、愛せるようになった頃、 僕は大好きだった彼女に、別れを告げられた。   数ヶ月泣きじゃくった。 飯が喉を通らないってこういうことかと知った。 情けないメールを、きっと何通も送った。 僕はずぶ濡れのボロ雑巾のようだった。   窓の外はずっと雨が降っていた。 君が傍にいない雨は、ただただ、哀しいだけだった。   こんなに近くにいるのに、もう二度と会えない関係は、 どちらかが死んでしまうことと、ほとんど同じだと思った。   どうやらもう、彼女は僕のところに戻ってこないみたいだ。 きっと最初から決まっていたことを、冷酷な時間の流れが教えてくれた。   止まない雨のように降り続く感情を、歌にしようと思った。 弾けないアコギを取り出す、君のことを考える。 枯れるほど泣いたはずなのに、メロディと一緒に、涙が溢れ出す。   精一杯の背伸びをした言葉で、曲は埋まった。 「またいつかどこかで」なんて言ったら、悔しかったから。 君はもういないと、僕が僕自身に言い聞かせる、言葉を紡いだ。   タイムマシーンに乗ったような感覚に陥った。 2022年のライブハウス。 レコーディングを終えた僕らは、ツアーの真っ最中だ。   「あの日からもう こんなにもの月日が経ったね」 いつしか僕は30歳になっていた。 14年前の大きく背伸びした僕が書いた言葉が、 自分で言うのも何だけど、なんだか最近、似合うようになった気がする。   大嫌いだったあの町を、大好きにさせてくれてありがとう。 あれ以来、雨が嫌いだけど好きだ。 相変わらず曖昧だって、君は笑うかな。   痛みが歌になった瞬間の、あの感情をくれてありがとう。 きっとこの感情が無ければ、僕は今バンドやってない気がする。   フラッシュバックする記憶を噛みしめながら、ベースを弾く。 泣いているお客さんが見える。つられて僕も泣いてしまいそうになる。   あの日の僕の痛みが時間を越えて、いま誰かの痛みに寄り添えてるのなら、 それ以上の幸せはないと思った。温かい涙が、頬を伝って止まない。   止まない涙のような雨は  僕を強く抱き締めるようで   いつかの背伸びした僕が、今の僕へ歌う。 あぁそういうことだったんかと、 僕はライブハウスの中で、あの日の雨に包まれていた。 <Omoinotake・福島智朗> ◆紹介曲「 雨と喪失 」 作詞:福島智朗 作曲:福島智朗 ◆EP『Dear DECADE,』 2022年12月21日発売   <収録曲> 1.雨と喪失 2.彼方 3.トロイメライ  4.プリクエル 5.この夜のロマンス  6.カエデ

    2022/12/21

  • シンガーズハイ
    “メンヘラ”と呼ばれる人たちは皆創作をすればいいと思うのです。
    “メンヘラ”と呼ばれる人たちは皆創作をすればいいと思うのです。

    シンガーズハイ

    “メンヘラ”と呼ばれる人たちは皆創作をすればいいと思うのです。

     2022年11月9日に4人組ロック・バンド“シンガーズハイ”ミニ・アルバム『Melody』をリリースしました。昨年リリースされた『Love and Hate』以来約1年ぶりのリリースとなる今作には、すでに配信リリースされている「daybreak」、「ノールス」を含む全7曲が収録されております。    さて今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“シンガーズハイ”の内山ショートによる歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け! 第1弾 では自身の歌詞の根本にある「他人と分かり合いたい」という気持ちを綴っていただきました。そして今回、続く第2弾はその根本に通ずる“何を思って作詞をしているのか”のお話。「“メンヘラ”と呼ばれる人たちは皆創作をすればいいと思う」その理由は…? 俗に言う“メンヘラ”と呼ばれる人たちは皆創作をすればいいと思うのです。   いや、急に何をという話なんですが。音楽をやっていて創作、特に“作詞”というものはとてもストレス発散になるものだなと思うんです。   これは人によるのかもしれないけど、僕らソングライターは何を思って作詞をしているのか。結局多分自分の為に書いてる人が殆どなんじゃないかなと。少なくとも“誰かの為の応援ソング”は今の僕にはまだ書けない気がします。   自分の為と言っても大きく二種類に分けられます。1つは「自分が誰かに言いたいこと」、僕の作詞でのエネルギー源は喜怒哀楽のうち“怒り”があまりにも大き過ぎる。“短気のショート”と考えてもらえば名前も覚えやすいんじゃないかと。だがしかし、これがとてもストレス発散に有効的です。作ってる間は気持ちが歌詞に持ってかれるので相当体力を使ってしまいますが…。   それともう1つは「自分が誰かに言ってほしいこと」なんじゃないかなと僕は思います。よく僕ら男が女性目線の言葉を使ったり、明らかにその人から想像できない言い回しが出てきたりするのは、「こういうことを考えててほしい」っていう理想の表れのようなものなんじゃないかなと。そう考えるとちょっとだけ自分に酔ってて気持ち悪いですよね、すみません。   何が言いたかったかというと、こういった言葉を残すってことは意外と大事なもんで、ふと見返したときに自分の考え方がアップデートされているのを感じるんです。こんなこと考えてた時期あったな~と。小学生の頃の作文を読んで小っ恥ずかしくなるアレに近いですが、それは自分が確かに大人になっている証拠なのかもしれないなと。   今の時代、僕たちはちょっとした刺激にも弱く何かにつけては気を病んでしまう繊細な人間です。SNSも少し見渡せば愚痴や不満を吐いてしまう人間ばかりで。でもそれは間接的に人を傷つけるってことを気に留めてほしいんですよね。気持ちのやり場に困った人は、詞じゃなくても何かしら違う形で表現したり発散したりできるように試みると、少しは周りの人間もハッピーになれるんじゃないかなと、僕なりのお節介ですが。それでは。 <シンガーズハイ・内山ショート>   ◆ミニ・アルバム『Melody』 2022年11月9日発売   <収録曲> 01. daybreak 02. ノールス 03. 日記 04. すべて 05. エリザベス 06. 朝を待つ 07. 我儘

    2022/12/20

  • Amber's
    自分らしさってなんだろう?
    自分らしさってなんだろう?

    Amber's

    自分らしさってなんだろう?

     2022年12月2日に“Amber’s”が配信EP『AUTHENTIC』でメジャーデビュー!今作には、リード曲のバラードソング「例えばの話」、アップテンポな「AUTHENTIC」、「1!2!3!(ワンツースリー)」に加えて、Amber’sの新たな一面が見える「Blac Swan」とバラエティ豊かな楽曲が収録。全4曲入りの渾身のEPが完成いたしました。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“Amber’s”の福島拓人による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回が最終回。綴っていただいたのは、今作のラストを飾る「 例えばの話 」にまつわるお話です。あなたにとって“自分らしさ”とは何ですか…? ぜひ歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 厳しい世の中を必死に生きていると、自分を見失ってしまう時がある。自分らしく生きたくても、何かに傷つき、それを恐れて自分を押し殺してしまうようになったり、周りの目を気にし過ぎてしまったり。きっと経験したことのある人も多いだろう。   しかし、他人の意見に合わせて自分が行動すること、それは果たして本当に自分なのだろうか? これは他人の人生を生きているだけにすぎないのかもしれない。   全く同じバッググラウンドを持つ人はいない。 それゆえ、意見や考え方、目指している場所など、全てが同じになることはない。 自分勝手に生きる。と、自分らしく生きる。は似ているようで全然違う。僕は自分らしく生きたい。譲れない核となる考えやこだわりは、自分が自分である為にも大切にするべきだと思う。   “自分らしさ”について考えてみる。 自分らしさってなんだろう?  人との違い? 個性? こだわり?   自分らしく生きたくても、そもそもその“自分らしさ”がわからなくなるときもある。 そんな時は「自分を変えなきゃいけない!」ではなく、今の自分のままで心地よく生きられる方法を考えてみてほしい。 心地よいか、心地悪いか。 この選択だけでも自分を知ることはできる。 自分の心の動きを観察して、自分と向き合う。 核となる考えやこだわりは捨てるべきじゃない。   綺麗なまま生きていけない世界で 傷ついても黒く染まっても それでも抗いながら強く自分なりに生きていたい。   「例えばの話」 あれがしたい! これがしたい! それは嫌だ! 理想と現実は一致することの方が少ない。 年を重ねると自分を守ることが上手になる。 例えばの話や妄想をする度、現実を叩きつけられる。   僕らはこれまで妄想や理想を描き、現実をそれに近づけることを積み重ねてここまで生きて来られたはずなのに、いつしか「どうせこうなるからやめておこう」と未来を決めつけて自己防衛をしている。   今のあなたがこの文章を読んでくれているのも積み重ねてきたからこそだ。 こんなにも素敵なことがあるのならば、僕は逃げずにこれからも向き合う。   あなたの心に直接届ける音楽。 「例えばの話」を是非聴いてください。 <Amber’s・福島拓人> ◆紹介曲「 例えばの話 」 作詞:豊島こうき 作曲:Amber's ◆配信EP『AUTHENTIC』 2022年12月2日発売   <収録曲> 01.「1!2!3!」 02.「AUTHENTIC」 03.「Black Swan」 04.「例えばの話」  

    2022/12/19

  • Ran
    私みたいな人間がこの世界に何人いるんだろう。
    私みたいな人間がこの世界に何人いるんだろう。

    Ran

    私みたいな人間がこの世界に何人いるんだろう。

     独自の言語表現を持ったシンガーソングライター“Ran”が、8ヶ月ぶりの新作を4か月連続で配信リリースすることが決定!2022年12月16日に第3弾「ちょうどいい」をリリースしました。Ranにしては珍しい4つ打ちアップテンポの軽快な楽曲。作曲はこれまで何曲もコライト、アレンジを担当している川島章裕との共作。歌詞は、自身を主観的に捉えた内容となっております。  さて、今日のうたコラムでは、そんな“Ran”による歌詞エッセイをお届け!第3弾は新曲「 ちょうどいい 」のお話です。心で消化できなかったこと、言いたいのに言えなかったこと、モヤモヤがたくさんあるのに、「それでちょうどいい」と自分に言い聞かせてしまうあなたへ。この曲とエッセイが届きますように。 この曲は久しぶりにかなり自分に寄った曲になりました。 メロはキャッチーで、詞もわかりやすく作りました。   以前から、Aメロから順に制作しているのですが、例に漏れずこの曲もAメロが先に出来ていました。   前作の「piece of gum」では、海外のトラックメーカーさんからトラック提供してもらって、制作を開始したコライトでしたが、今回の「ちょうどいい」では、まずこのAメロをスタッフさんや制作ディレクターさんに聴いてもらいました。   すると、別件でコライト用に作業していた楽曲で、今作の共作者・川島さんの楽曲を一緒に混ぜたら合うんじゃないか、という話になりました。その案が出た時、それかもしれない!と思いました。   そして2曲を合わせ、聴いてみたら、めっちゃハマってて、上手く2つの曲の欠片を昇華できたかなと思いました。   私のお気に入りポイントは、 2番Aメロと、サビのメロです。   2番Aメロは自分が歌っていて楽しい歌詞にしました。サビはシンプルで、つい口ずさんでしまうようなメロで、私も気づくと口ずさんでいることがあります。   日々過ごしている中での、「これくらいでいいよね」の妥協、批判的な言葉、変わりたいと思って頑張るんだけど上手くいかないこと、そんなところから曲ができました。   どこかにこの気持ちを吐き出したいけど、場所がなくて、本音も何も閉じ込めるようになって。だから、「それでちょうどいいよね」って思うしかなくて。その繰り返し。私みたいな人間がこの世界に何人いるんだろうと、この曲を制作するときに感じていました。   そんな中でも、私であれば曲が出来たり、お気に入りの曲を見つけたり、そういうことが生活で起こると嬉しくて。その時、私はこの連鎖を歌わなきゃいけないって思ったんです。 <Ran> ◆紹介曲「 ちょうどいい 」 作詞:Ran 作曲:Ran・Akihiro Kawashima

    2022/12/16

  • LACCO TOWER
    くしゃみが出るくらい幸せな明日の為に。
    くしゃみが出るくらい幸せな明日の為に。

    LACCO TOWER

    くしゃみが出るくらい幸せな明日の為に。

     今年結成20周年を迎えた“LACCO TOWER”が、2022年12月7日にオールタイム・ベストアルバム『絶好(ぜっこう)』をリリース!インディーズ~メジャー、全キャリアから発売された楽曲をメンバーがセレクトし、CD4枚(メジャーサイドCD2枚、インディーズサイドCD2枚)計50曲を収録する集大成的な作品となっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放つ“LACCO TOWER”の松川ケイスケによる歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回が最終回。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 斜陽 」に通ずるお話です。当たり前が当たり前ではなかったと気づいた今だからこそ、想うことは…。今、なかなか自信を持てずにいるあなたへ。歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 私はボーカリスト。歌い手。バンドマンである。2022年11月、私は歌う事が出来なくなった。度重なる疲労か、ストレスか、喉風邪も相まって、高音域の声が出づらくなってしまったのだ。結果、11月中に予定されていたライブは勿論キャンセル・延期となった。様々な方にご迷惑をかけてしまった事を、改めてこの場を借りて謝罪させて頂きたい。   歌う事、歌える事は当たり前のことだと思っていた。皆さんが朝起きて歯を磨きご飯を食べるように、これから先も一生続いていくものだと勘違いしていた。結果、23年の4月、我々LACCO TOWERの魂ともいうべき主催ロックフェス「I ROCKS 23」までの約5か月間、休養をさせて頂く運びとなった。このコラムを書かせて頂いている12月現在、少しずつ回復傾向にはあるものの、前述した「当たり前」になるにはまだまだ時間を要する事になりそうだ。   私は「おうじさま」だった。周りにあるものが当たり前と勘違いし、自分の所作以外の部分は見えておらず、本当に大事なものを失いそうになった。自分の胸に住むいじわるの蝮は、いよいよ私を何のアイデンティティーも持たない只の野良にさせようとしているのだ。当たり前のものは、そうなるが故の努力があってこそのものなのだ。   運命とか天命とかいう言葉が実在するなら、それに抗う時が今なのではないだろうか。小さすぎて見えない「ずれ」に気付いた時、それは未来へと続く階段にも、ただ下るだけの階段にもなりうるのだから。   何もわからず只がむしゃらに自分を信じていたあの頃。皆さんはまだ覚えているだろうか。あの頃、間違えていた感覚。それは未来に続く階段であり、確かに今の自分をつなぎとめてくれているに違いない。もし今少し自分に自信がない人がいるのであれば、この「 斜陽 」という歌を聴いてほしい。   いつか自分はくしゃみが出るくらい幸せだと、大手を振って笑えるように。 <LACCO TOWER・松川ケイスケ> ◆紹介曲「 斜陽 」 作詞:松川ケイスケ 作曲:LACCO TOWER   ◆オールタイム・ベストアルバム 『絶好(ぜっこう)』 2022年12月7日発売 COCP-41841/4 ¥6,050(税込)   <収録曲>   <Disc.1> 1.薄紅(うすべに) 2.化物(ばけもの) 3.雨後晴(あめのちはれ) 4.魔法(まほう/新曲) 5.嘘(うそ) 6.桜桃(さくらんぼ) 7.怪人一面相(かいじんいちめんそう) 8.傷年傷女(しょうねんしょうじょ) 9.若者(わかもの) 10.喝采(かっさい) 11.星空(ほしぞら) 12.地獄且天国(じごくかつてんごく) 13.雪(ゆき)   <Disc.2> 1.棘(とげ/新曲) 2.未来前夜(みらいぜんや) 3.遥(はるか) 4.葡萄(ぶどう) 5.非公認(ひこうにん/新曲) 6.青春(せいしゅん) 7.歩調(ほちょう) 8.非幸福論(ひこうふくろん) 9.狂喜乱舞(きょうきらんぶ) 10.火花(ひばな) 11.蛍(ほたる) 12.秘密(ひみつ) 13.花束(はなたば)   <Disc.3> 1.藍染(あいぞめ/Re-Recording) 2.杏子(あんず) 3.苺(いちご) 4.恋人(こいびと) 5.斜陽(しゃよう/Re-Recording) 6.栞(しおり) 7.雨(あめ) 8.模細工(もざいく) 9.奇妙奇天烈摩訶不思議 (きみょうきてれつまかふしぎ) 10.蛹(さなぎ) 11.組絵(ぱずる) 12.告白(こくはく)   <Disc.4> 1.林檎(りんご) 2.柘榴(ざくろ) 3.蕾(つぼみ) 4.花弁(はなびら) 5.後夜(こうや/Re-Recording) 6.未来(みらい/Re-Recording) 7.弥生(やよい) 8.鼓動(こどう) 9.紫陽花(あじさい) 10.錻(ぶりき) 11.懐炉(かいろ) 12.一夜(いちや)

    2022/12/15

  • 大原櫻子
    ため息の多い日は、自分が好きなもので満たしたい。
    ため息の多い日は、自分が好きなもので満たしたい。

    大原櫻子

    ため息の多い日は、自分が好きなもので満たしたい。

     2022年12月7日に“大原櫻子”がニューアルバム『FANFARE』をリリースしました。今回のアルバムビジュアルは、ジャンヌダルクの様な“強く生き抜く女性”をイメージして撮影制作したとのこと。初の赤髪ビジュアルで、タイトル含め大原櫻子の強い意志を感じるアルバムパッケージとなっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな大原櫻子による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、今作の収録曲であり、大原櫻子自身が作詞作曲を手掛けた新曲「 ふわふわ 」にまつわるお話です。みなさんは明日も元気で過ごすため、自分をもう一歩愛するための、“特別”ってありますか…? ぜひ歌詞と併せてエッセイを受け取ってください。 忙しない日々、 どれだけ、自分と向き合う時間を作れているだろう。 明日も元気で過ごせるように、 1日の締めくくりは笑顔でいたい。     夜に光る赤提灯。 1日の“終わり”の“始まり”を実感する。     「いらっしゃいませ」が、いつからか、 「おかえりなさい」に聞こえるようになっている。   まだ何も頼んでいないわたしにそっと差し出された飲み物。   「今日もお疲れ様です」 「今日も」の「も」が、私と店主の親しみの表れ。 「お疲れ様です」 働いている店主さん目の前に、 ゴールドの輝き。 一足先に、「いただきます」   …美味しい。   一日働いた私の髪は、いわゆるボッサボサ。 その日の頑張りを全力で表現しているみたい。 恥ずかしいけれど、慣れ親しんだこの場所で隠す必要もない。   夕ご飯にしては、早めの時間。 静かなお店で「乾杯」と大きな声を上げる場は、最近は夢で見るくらい。 今は、ひっそりと、1人時間を楽しむばかり。   世界が大混乱になってから、3年。 忙しく働いていた人間が、一時は自宅待機などで何も出来ない時間を過ごした。 そして今は、その失われた時間を取り戻すように、働き始めている。 自分を見つめ直す時間が減っているように見える。     ご褒美。 これは“甘え”ではなく、明日の自分を愛するためのプレゼントだと思う。   ため息の多い日は、自分が好きなもので満たしたい。   「失礼します」 もう一つ運ばれてきた、わたしの好きなもの。   子供の時は、脂なんて気にしていなかったけど、今は大人。 さっぱり、もっぱら赤身肉。 赤身とはいえ、ジューシーさは、120点満点。 悩みも嫌なことも、甘い肉汁が、優しく包んで流してくれる。   ビール、お肉、ビール、お肉…   こうして、私は、明日も元気に頑張れる。 「こんなに幸せ♡ いいのかしら?」と思える日をちょっと設けるだけで、 自分を愛せる一歩に繋がると信じてる。 <大原櫻子> ◆紹介曲「 ふわふわ 」 作詞:大原櫻子 作曲:大原櫻子 ◆New Album『FANFARE』 2022年12月7日発売 配信サービス一覧: https://jvcmusic.lnk.to/fanfare   <収録曲> 1 Fanfare 2 笑顔の種 3 ポッピンラブ! 4 Greatest Gift 5 愛のせい 6 寄り道 7 ふわふわ  8 それだけでいい 9 Door 10 初恋  

    2022/12/14

  • 坂口有望
    連れ出してくれた、綿毛。
    連れ出してくれた、綿毛。

    坂口有望

    連れ出してくれた、綿毛。

     2022年12月7日に“坂口有望”がニューシングル「サイレント」をリリースしました。今作には、テレビ朝日系『科捜研の女 2022』主題歌のタイトル曲に加えて、自身のライブで披露される人気ミドルバラードナンバーであり、多くのファンから音源が望まれた「綿毛」が収録されます。さらに初回生産限定盤には、メジャーデビュー5周年記念『XL Tour』東京公演の映像が収録。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“坂口有望”による歌詞エッセイを2週連続でお届け!今回は第2弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 綿毛 」にまつわるお話です。自身がハタチになるタイミングだからこそ、届けたかった想いを乗せたこの歌。今、自分を少しでも明るい場所に連れ出してくれる“何かを待っているあなたへ。この歌詞とエッセイを受け取ってください。 もう2023年を迎えようとしている。散歩好きな私も、凍えそうになる今の時期は、家から出たくない。はやく、春よ来てくれ。あ、誕生日だけは抜かさないで。   今やイベントライブでお客さんを引き込む1曲として、毎回歌っている「綿毛」。この曲は2021年の春に書いた。今だから話せること、私の10代終盤は、まさに闇でした。コロナの自粛、進まない筆、荒れ続ける生活。自分が一人で暮らす東京の一部屋が世の中と切り離されているようだった。   大好きなライブがなくなって、お客さんが見えないと、誰に何を届けていいかわからなくなり、闇雲に曲を書いた。闇雲という雲があるなら、そいつが私の部屋の天井を覆って、雨を降らせていた。そんな頃だった。せっかくの20歳のお誕生日だからと、スタッフさんが“Hello Twenty”という有観客ツアーを企画してくれたのは。   決定したライブに向けて気合いが入った私は、新曲を書き下ろすことにした。ハタチになる私に何が歌えるだろうか。10代の終わりを嘆く? 急に大人なラブソングなんてらしくないな、等々考えて、やっぱり私は誰かの味方でいられる曲を書きたいと思った。   同い年の子たちは同じように、色んな夢や希望を捨てて、こんなはずじゃなかったって形で20歳を迎えたんだろう。そして問う、弱っていた私自身に向けても、「大丈夫なんかじゃなかったでしょ?」と。   だけど、どんな形であれ、成人できたのは素晴らしいこと。2011年、日本中がもう立ち直れないと思った。今回ばかりは無理かもしれないという瞬間が、何度も何度も。それでも、20年生き抜いた。   八方塞がりの時、風の吹き抜ける出口(歌詞では「明日の入口」と綴った)を教えてくれるのは、綿毛のように些細なものなのかもしれない。小さな希望を信じてきたから今に辿り着いたのだと、成人する自分たちを祝福する気持ちで「綿毛」という曲が出来ました。闇雲が覆っていたこの部屋で、心を持った曲が、久しぶりに生まれた気がした。   本題の“Hello Twenty”でこの曲を披露した時、全くの未発表曲のはずなのに泣いている人が何人もいた。私は数年ぶりに、自分がミュージシャンであることを誇らしく思った。それからかな、ライブが格段に更に楽しくなったのは。連れ出してくれたんです、「綿毛」が。   さて、来年の3月からバンドでツアーをすることになりました。全国を回りながら、全国のお客さんの心の中に、花を咲かせられるように、頑張りますよ私! <坂口有望> ◆紹介曲「 綿毛 」 作詞:坂口有望 作曲:坂口有望   ◆ニューシングル「サイレント」 2022年12月7日発売   <収録曲> 1. サイレント 2. 綿毛 3. サイレント(Instrumental) 4. 綿毛(Instrumental) 【ライブ情報】 坂口有望 5th Singleリリース記念「耳をすましてよtour」 3月4日 (土)神戸 VARIT.                                            3月5日 (日)岡山 YEBISU YA PRO 3月10日(金)心斎橋 BIGCAT                                                   3月11日(土)名古屋 THE BOTTOM LINE                                              3月19日(日)東京  キネマ倶楽部                                               3月24日(金)熊本  Django                                                       3月25日(土)福岡  OP's                                             3月31日(金)札幌  PLANT                                                       4月02日(日)仙台  CLUB JUNK BOX                                      前売:¥4,500(税込) 別途ドリンク代必要(全自由)   【オフィシャル先行】 URL: https://www.sma-ticket.jp/artist/sakaguchiami 期間:12/10(土)10:00~12/14(水)23:59 【イープラス先行】 https://eplus.jp/sakaguchiami23/   期間:12/17(土)12:00~12/21(水)23:59

    2022/12/13

  • Amber's
    反省なら墓場でしよう。
    反省なら墓場でしよう。

    Amber's

    反省なら墓場でしよう。

     2022年12月2日に“Amber’s”が配信EP『AUTHENTIC』でメジャーデビュー!今作には、リード曲のバラードソング「例えばの話」、アップテンポな「AUTHENTIC」、「1!2!3!(ワンツースリー)」に加えて、Amber’sの新たな一面が見える「Blac Swan」とバラエティ豊かな楽曲が収録。全4曲入りの渾身のEPが完成いたしました。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“Amber’s”の福島拓人による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第2弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 1!2!3! 」と「 AUTHENTIC 」にまつわるお話。人生をもっと楽しみたい、本当にやりたいことをやってみたいあなたへ。2曲の歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 デビューEP『AUTHENTIC』を配信リリースして 3週連続で歌詞エッセイを掲載させていただきます。 前回はメジャーデビューを果たした今 伝えたい素直な気持ちをタイピングさせて頂きました。   第2弾となる今回は デビューEP『AUTHENTIC』に収録されている前半の2曲、 「1!2!3!」「AUTHENTIC」の歌詞と併せて想いを綴らせて頂きます。 第一弾 をまだ読んでいない方は是非、第一弾も読んでみてください。     反省なら墓場でしよう 「 1!2!3! 」   人生はあっという間だ。 生まれてから今日までのことを考えてみる。 長いようであっという間だった。 同じように今日から人生最後の日までも、きっとあっという間だろう。 振り返って反省することはなんだろう? 僕はやったことに反省するよりも、やらなかったことに反省することの方が圧倒的に多い。   チャップリンが言ったとおりだ。 “辛かったことも最後には全部ギャグになる”   ボブマーリーが歌ったとおりだ。 “Everything's gonna be alright”   全て大丈夫って偉大な先人が教えてくれてる。それなら、 やってみたいことは全部やった方がいい! そんな気持ちになってこない?   時には心に絡まって解けない過去の記憶に、新たな一歩を邪魔される時もある。 きっと、本当に大切なのは、自分に素直になること。 今の自分の気持ちにちゃんと寄り添ってあげること。 「本当はどうしたいの?」って。 子どもの頃の気持ちを思い出してみる。 家の扉を開けた途端に、走り出していたあの頃を。   人生はあっという間だ。 騒ぎ出した鼓動が未来へのAnswer "反省なら墓場でしよう"     人生はドラマティック 「 AUTHENTIC 」   僕が思うに、人生から返ってくるのはいつしか自分が投げた球だ。 ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきがテキサスで竜巻を起こすように、 一見関係なく思える出来事が未来に影響している。 人生はドラマティック。予想できないから面白い。   ただ、全てを予想することはできなくても、 こんなパスを未来に投げれば、こういった球が返ってくるだろうな。 そんな、なんとなくの予想ならできる。 「今はできない」と「絶対にできない」を間違えないように、 人生を豊かに、ドラマティックに、そして夢を叶えられるように パスを投げたい。   M2.「AUTHENTIC」は未来のAmber's へのパスだ。 どんな球が返ってくるのか、凄く楽しみだ。 "Everything's gonna be alright" 全て大丈夫。 <Amber’s・福島拓人> ◆紹介曲「 1!2!3! 」 作詞:豊島こうき 作曲:Amber's 「 AUTHENTIC 」 作詞:豊島こうき 作曲:Amber's ◆配信EP『AUTHENTIC』 2022年12月2日発売   <収録曲> 01.「1!2!3!」 02.「AUTHENTIC」 03.「Black Swan」 04.「例えばの話」

    2022/12/12

  • tricot
    私タチハイツマデソレラヲ「利用スル側」デ居ラレルノデショウカ。
    私タチハイツマデソレラヲ「利用スル側」デ居ラレルノデショウカ。

    tricot

    私タチハイツマデソレラヲ「利用スル側」デ居ラレルノデショウカ。

     2022年12月14日に“tricot”がフルアルバム『不出来』をリリース!ドラマ『liar』オープニング主題歌「エンドロールに間に合うように」を含む、Disc-1(12曲)、Disc-2(Disc-1のインスト12曲)の2CD展開で全24曲収録予定。映像特典には結成記念日ライブ『祝とりこちゃん小学六年生』ライブ映像や新曲のMusic Videoも収録予定と豪華内容に…!    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“tricot”の中嶋イッキュウによる歌詞エッセイを2カ月連続でお届け!今回は第1弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 アンドロイド 」にまつわるお話です。わたしたちの生活には、スマホ、PC、キャッシュレス、電化製品、などなど便利なモノが溢れていますが…。歌詞と併せて、このエッセイをお楽しみください。 物心ついた頃からお家に家族用のパソコンが一台ありました。ペイントツールで絵を描いたり、声をかけられるまでマインスイーパしたり、お兄ちゃんがツタヤで借りてきた大量の洋楽とビジュアル系バンドを聴いたり、見知らぬ誰かとチャットしたり。   中学二年生で自分専用の携帯を手に入れ、毎日親友のギャルと連絡を取り、写メを取り、好きな人からのメールは着信音をHYの「Song for...」に変更したりアンテナのライトの色を変えたり、電池パックにプリクラ貼ったりしてたけど、あれは当時の最先端のロケット(ペンダントに写真入れるやつ)みたいなものやったんかなあと思う(思わない)。   そういえば初めての機械での作曲は、携帯でオリジナルの着メロを作った時かもしれない。あれはDTMに入りますか?   いつからか携帯はふたつにパカパカ折れるようになった。お望み通りイキってなるべくパカパカした。アンテナがなくなり、またふたつに折れなくなり、こんどは平たい四角になり、どんどん軽く小さくなり、今度は大きくなり、ボタンが無くなり、SNSが発達し、動画配信サービスが発達し、目的地までの移動にかかる時間が分かり、結婚式の招待状の返事も、友達の子供の成長を知るのも、服を買うのも、曲を作るのも、切符も、ご飯を頼むのも、人を好きになるのも、ありがとうを伝えるのも怒るのも独り言さえも機械を通すようになりました。   まるで一人で話してるかのように手ぶらで電話ができて、家から出ずに遠くの人と会議ができて、話しかければリビングの電気を消してくれる。掃除、洗濯、食器洗いにコーヒーメーカー、電気圧力鍋。ボタンを押すだけで、私の家の中で機械が働いてくれる。   その間に私は少しの休息を取る。 とっても有意義である。 便利万歳!電化製品LOVE!   すると、紙の本を2本の指で拡大しようとしてしまった。いつしか脳は機械に侵されていました。文字も前より集中して読めず、内容が入ってきません。   寝ても覚めてもスマホスマホPCPCスマート便利キャッシュレス、、 スクリーンタイムは一日のうちで22時間10分。 私タチハイツマデ ソレラヲ「利用スル側」デ居ラレルノデショウカ。 キャー!   <tricot・中嶋イッキュウ> ◆紹介曲「 アンドロイド 」 作詞:中嶋イッキュウ 作曲:tricot ◆ニューアルバム『不出来』 2022年12月14日発売   <収録曲> CD - DISC1 - 1. 模造紙ヒデキちゃん 2. #アチョイ 3. OOOL 4. 冗談検定 5. crumb 6. エンドロールに間に合うように 7. アンドロイド 8. 鯨 9. ステンノー 10. アクアリウム 11. 不出来 12. 上出来 ~不出来Remix~   CD - DISC2 - 1. 模造紙ヒデキちゃん - Instrumental 2. #アチョイ - Instrumental 3. OOOL - Instrumental 4. 冗談検定 - Instrumental 5. crumb - Instrumental 6. エンドロールに間に合うように - Instrumental 7. アンドロイド - Instrumental 8. 鯨 - Instrumental 9. ステンノー - Instrumental 10. アクアリウム - Instrumental 11. 不出来 - Instrumental 12. 上出来 ~不出来Remix~ - Instrumental

    2022/12/09

  • LACCO TOWER
    未来にならずば死すべきか。
    未来にならずば死すべきか。

    LACCO TOWER

    未来にならずば死すべきか。

     今年結成20周年を迎えた“LACCO TOWER”が、2022年12月7日にオールタイム・ベストアルバム『絶好(ぜっこう)』をリリース!インディーズ~メジャー、全キャリアから発売された楽曲をメンバーがセレクトし、CD4枚(メジャーサイドCD2枚、インディーズサイドCD2枚)計50曲を収録する集大成的な作品となっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放つ“LACCO TOWER”の松川ケイスケによる歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第2弾です。綴っていただいたのは、今作に収録されている新曲「 棘 」にまつわるお話。今、かなわなかった何かが、未来になれなかった過去が、“棘”になってどこかに刺さっているあなたへ。この歌詞とエッセイを受け取ってください。 どんなタイミングか、どんなきっかけかは分からないが、今この文章を読んでくれている方は、きっとラッコタワーに何かしらの繋がりを見出し、そして限りある時間の中でこの文章を閲覧してくれているのだろう。   我々は20周年を迎えた日本語ロックバンドだ。5人組だ。歌詞は全て日本語だ。インディーズで長い時間を過ごし、30代半ばにしてメジャーデビューをし、20周年を迎える今年、初のオールタイムベストをリリースする。そしてありがたいことに今このような場と、あなたの時間をいただいている。今まで沢山の夢を描いてきた。結果として叶ったものもあれば、変わったものもある。そして勿論叶わなかったものもある。   皆さんはどうだろう?   目指していたもの、描いていたものに、どのくらい近づいた、遠のいただろう。居酒屋で語り合った夢はいつしか愚痴になり、カフェではしゃいでいたあの話題は文句に変わり、疲れた顔で家路についていないだろうか。未来という結果になれなかったあの過去は、今どこで何をしているのだろうか。   世の中の決まり、動き、年齢など、色んなものと自分との掛け合わせで出来上がっていく現実で、そいつは隠れてしまったんじゃないだろうか。   すらっと喉元を過ぎればそれでいい。ただ、風邪を引いたあの時のように、飲み込む前に引っかかる魚の骨のような棘があるのなら、それを胃に落とす必要はないのではないだろうか。ないものにはならない。今までのあなたを作ってきた全てが今のあなたなのだから。   闇の中で光っているピンゾロの目が、閉じ切ってしまう前に、今一度死ねなかったあの未来と会話してみてはどうだろうか。未来にならないものは全て死ぬべきではないのだから。   <LACCO TOWER・松川ケイスケ> ◆紹介曲「 棘 」 作詞:松川ケイスケ 作曲:LACCO TOWER   ◆オールタイム・ベストアルバム 『絶好(ぜっこう)』 2022年12月7日発売 COCP-41841/4 ¥6,050(税込)   <収録曲>   <Disc.1> 1.薄紅(うすべに) 2.化物(ばけもの) 3.雨後晴(あめのちはれ) 4.魔法(まほう/新曲) 5.嘘(うそ) 6.桜桃(さくらんぼ) 7.怪人一面相(かいじんいちめんそう) 8.傷年傷女(しょうねんしょうじょ) 9.若者(わかもの) 10.喝采(かっさい) 11.星空(ほしぞら) 12.地獄且天国(じごくかつてんごく) 13.雪(ゆき)   <Disc.2> 1.棘(とげ/新曲) 2.未来前夜(みらいぜんや) 3.遥(はるか) 4.葡萄(ぶどう) 5.非公認(ひこうにん/新曲) 6.青春(せいしゅん) 7.歩調(ほちょう) 8.非幸福論(ひこうふくろん) 9.狂喜乱舞(きょうきらんぶ) 10.火花(ひばな) 11.蛍(ほたる) 12.秘密(ひみつ) 13.花束(はなたば)   <Disc.3> 1.藍染(あいぞめ/Re-Recording) 2.杏子(あんず) 3.苺(いちご) 4.恋人(こいびと) 5.斜陽(しゃよう/Re-Recording) 6.栞(しおり) 7.雨(あめ) 8.模細工(もざいく) 9.奇妙奇天烈摩訶不思議 (きみょうきてれつまかふしぎ) 10.蛹(さなぎ) 11.組絵(ぱずる) 12.告白(こくはく)   <Disc.4> 1.林檎(りんご) 2.柘榴(ざくろ) 3.蕾(つぼみ) 4.花弁(はなびら) 5.後夜(こうや/Re-Recording) 6.未来(みらい/Re-Recording) 7.弥生(やよい) 8.鼓動(こどう) 9.紫陽花(あじさい) 10.錻(ぶりき) 11.懐炉(かいろ) 12.一夜(いちや)

    2022/12/08

  • ヤングスキニー
    あなたに振られてから、もうそろそろ2年が経ちます。
    あなたに振られてから、もうそろそろ2年が経ちます。

    ヤングスキニー

    あなたに振られてから、もうそろそろ2年が経ちます。

     2022年12月7日に“ヤングスキニー”が配信シングル「好きじゃないよ」をリリースしました。インディーズとして最後となる楽曲であり、未練を描いた冬の季節にピッタリなバラードソングです。2023年2月にビクターエンタテインメント内SPEEDSTAR RECORDSよりメジャーデビューすることを発表した彼ら。勢いを増していくヤングスキニーの今後の発表にも是非、ご注目ください。    さて、今日のうたコラムでは、最新作を放った“ヤングスキニー”のかやゆーによる歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 好きじゃないよ 」に通ずる想いです。別れてから月日も経って、もう好きじゃないはずなのに、忘れようとしているのに、どうしても忘れられない。そんな<あなた>がいる方へ、この歌詞とエッセイを受け取ってください。 あなたに振られてから、もうそろそろ2年が経ちます。散々喧嘩をして別れたはずなのに、日が経つにつれて、あなたとの時間が恋しくなってしまって。あなたなんてもう好きじゃないはずなのに。   いつになったら新しい人と 恋に落ちれるだろうか あなたと比べてはどこが違って また今日も足踏みをしてる   いつになったらあなたを忘れることができるのだろう。もう2年も経ったのにいまだに引きずってしまって、本当にいつまで経っても未練たらたらです。気になる人ができても、あなたと比べてしまっては、どこか合わなくて、なかなか前に進めないままどんどん季節だけが変わっていきます。   あなたとの写真はもちろん消したし、付き合って初めてのクリスマスに2人で作りに行ったペアリングも捨てちゃったし、あなたが取りに来るかもと思って取っておいた傘も、もう捨ててしまいました。思い出さないように、いや思い出せないように全部捨てたのに、どうして離れてくれないのですか。どうして浮かんできてしまうのですか。   そもそも喧嘩して別れたんだから、たとえ復縁したっていつかは同じことを繰り返すだけなのに、なんで恋しくなってしまうのだろう。なんで楽しかった日々しか思い出せないのだろう。あなたがまだ好きなわけじゃなくて、あなたと過ごした時間が好きで忘れられないなんてことはわかっています。あーあ、嫌になっちゃうよ。   やっと私好きな人ができそうなの 邪魔しないでよ、あなたがちらついてしまうよ やっと私好きな人ができそうなの あなたなんてもう、好きじゃないよ   別にあなたは、連絡をしてくるわけじゃないし、何もしてこないから邪魔してるわけじゃないのに、自分が勝手に思い出してしまって、自分が勝手に苦しんでるだけ…   もう何をしたって、あなたを忘れられない。自分の中のあなたを捨てたとしても忘れられない。だったらいつかあなたにこの気持ちが届くように、今日もあなたを想って歌にします。   <ヤングスキニー・かやゆー> ◆紹介曲「 好きじゃないよ 」 作詞:かやゆー 作曲:かやゆー ◆Music Video  ※12月7日(水)22:00~プレミア公開  配信サービス一覧: https://yangskinny.lnk.to/Sukijanaiyo

    2022/12/07

  • 坂口有望
    だから生きていく。
    だから生きていく。

    坂口有望

    だから生きていく。

     2022年12月7日に“坂口有望”がニューシングル「サイレント」をリリースしました。今作には、テレビ朝日系『科捜研の女 2022』主題歌のタイトル曲に加えて、自身のライブで披露される人気ミドルバラードナンバーであり、多くのファンから音源が望まれた「綿毛」が収録されます。さらに初回生産限定盤には、メジャーデビュー5周年記念『XL Tour』東京公演の映像が収録。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“坂口有望”による歌詞エッセイを2週連続でお届け!今回は第1弾。綴っていただいたのは、新曲「 サイレント 」に通ずるお話です。コロナの隔離期間中、布団の中から書いてくださったこのエッセイ。自身が誰とも会っちゃいけない時期だからこそ、より「サイレント」が響いた理由とは…。 11月末のこと。何十回目かのPCR検査で、初めて陽性の文字を見た。第何波なんだろう。もう何波でもいい。ナンパでもいい。これまで皆勤賞のように、誇っていた坂口家の健康記録が途絶え、家族みんな仲良くコロナに。今まさに、隔離中の布団の中、この原稿を綴っています。   こんな風に気付きたくもなかったのだけれど、自分の曲「2020」の<繋いだ手と手を嘲笑う そんな悪者に踊らされてる>という歌い出しは、なかなか意表を突いていると思った。くぅ。   そしてもう一つ、コロナになってわかったこと。それは、誰とも会っちゃいけない時ほど、たまらなく誰かに会いたくなる、ということ。いつもは「俺にかまわないでくれ」みたいなキャラを演じているくせに、こればかりはクールが貫けない。会いたい人には会える内に会いに行こう。   今回の新曲「サイレント」はそんな私に痛いほど響いてしまった。最初は、天国へのラブソングのつもりだった。天国に咲く花があるらしい。その白い美しい花言葉は「私は幸せ」。   私も、そしてきっとあなたも、空の上に会いたい人がいる。その人がいないことが寂しくて、愛おしく思って流した涙が、きっとその花を咲かせるんだろうなと思った。だけど今は、もっと広い意味で、この曲を歌える気がする。   人は生きている限り、例え病床にあっても、鼓動を鳴らし続けている。それは他人へ「私はここで生きているんだぞ」と知らせ続ける音。誰かがいなくなると悲しい。けど、会えなくなったあなたは、私に元気でいてほしいと思ってるでしょ? 私もあなたにそう願っている。こんな相互関係が人と人の隙間に、至る所にあって。そうやってこの時代は成り立っているんじゃないかと思うのです。だから生きていくんだ、みんなで。   公開されたMV、見てくれましたか? 私、実はできあがったものを見て、不覚にも泣いてしまった。海の波の音を感じながら、満点の星空の下で撮影した映像で、出演していただいた凛くんの叫ぶ声が、当たり前だけど音楽に掻き消される。それが、あまりに儚くて美しい。日本中、世界中、いや空の上にだって届いてほしい。必見です!! <坂口有望> ◆紹介曲「 サイレント 」 作詞:坂口有望 作曲:坂口有望  ◆ニューシングル「サイレント」 2022年12月7日発売 <収録曲> 1. サイレント 2. 綿毛 3. サイレント(Instrumental) 4. 綿毛(Instrumental) 【ライブ情報】 坂口有望 5th Singleリリース記念「耳をすましてよtour」 3月4日 (土)神戸 VARIT.                                            3月5日 (日)岡山 YEBISU YA PRO 3月10日(金)心斎橋 BIGCAT                                                   3月11日(土)名古屋 THE BOTTOM LINE                                              3月19日(日)東京  キネマ倶楽部                                               3月24日(金)熊本  Django                                                       3月25日(土)福岡  OP's                                             3月31日(金)札幌  PLANT                                                       4月02日(日)仙台  CLUB JUNK BOX                                      前売:¥4,500(税込) 別途ドリンク代必要(全自由)   【ファンクラブ先行】 URL: https://smam.jp/ticket_221130/ 期間:11/30(水)12:00~12/7(水)23:59   【オフィシャル先行】 URL: https://www.sma-ticket.jp/artist/sakaguchiami 期間:12/10(土)10:00~12/14(水)23:59

    2022/12/06

  • Amber's
    2022年12月3日、僕たちAmber'sはメジャーデビューしました。
    2022年12月3日、僕たちAmber'sはメジャーデビューしました。

    Amber's

    2022年12月3日、僕たちAmber'sはメジャーデビューしました。

     2022年12月3日に“Amber’s”が配信EP『AUTHENTIC』でメジャーデビュー!今作には、リード曲のバラードソング「例えばの話」、アップテンポな「AUTHENTIC」、「1!2!3!(ワンツースリー)」に加えて、Amber’sの新たな一面が見える「Blac Swan」とバラエティ豊かな楽曲が収録。全4曲入りの渾身のEPが完成いたしました。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“Amber’s”の福島拓人による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第1弾です。綴っていただいたのは、メジャーデビューを果たした今、伝えたい素直な気持ち。EP『AUTHENTIC』の歌詞と併せて、その想いを受け取ってください。 初めてコンサートを観に行った小学校4年生の夏。僕の好きなアーティストはステージの上で輝き、僕の心を制御出来ないほどに躍らせた。   メジャーデビューをすることはあの日からの夢。 そしてギターを手に取り、音楽を始めた10年前には夢は目標に変わっていた。   2022年12月3日 僕たちAmber'sはメジャーデビューしました。 今の僕らの夢は東京ドームでワンマンライブ。   変わらず変化し続ける僕らの夢と音楽を楽しみにしていて欲しいです。       「長い旅に必要なのは大きなカバンじゃなく、口ずさめる一つの歌さ。」   人は旅にでようと思うと多くの荷物をカバンに入れてしまう。 その旅が長く険しければ尚更だ。 食糧に水、寒さを乗り越えられる服、地図にコンパス。きっと調理器具も必要になるだろうな。携帯の充電器も欲しいし、一応漫画も入れておこうかな…   どんどんどんどん荷物を増やしたくなるけれど、そんな大荷物を持ってちゃ、険しい道を、山を乗り越えられるはずがない。   きっと本当に必要なのは核となる“気持ち”。   僕らはメジャーという新たな一歩を踏み出して、これから長く険しい旅が始まるけれど、不安や心配事、そんなものは持っていかない。 持ち物は“信念を持って気持ちを込めた楽曲を全力で届ける気持ち”これだけ。 余計な物は持っていかない。   インディーズの期間にいろんな経験をさせてもらった。 嬉しかったこと、悲しかったこと、悔しかったこと、たくさんある。 一人じゃ挫けそうな時でも相方と支え合って乗り越えてきた。   僕らは体力づくりをしてきた自負がある。 準備は万端。今この文章を読んで下さってるあなたに信念を持って、気持ちを込めた楽曲を届けます。届け続けます。受け取って欲しいな。     既にAmber's を知ってくれている人にも これから僕たちを知ってくれる方にも 10年後20年後、Amber'sの音楽に出会う人にも 届けたい今のAmber'sの決意を込めたメジャーデビューEPの4曲となっています。   今回の歌ネットのエッセイでは「メジャーデビュー」にフォーカスを当ててタイピングさせていただきました。次回はメジャーデビューEPに収録されている楽曲について想いを語らせて頂きます。一曲一曲、強い想いが込められているので、是非読んでください! <Amber's ・福島拓人> ◆配信EP『AUTHENTIC』 2022年12月3日発売   <収録曲> 01.「1!2!3!」 02.「AUTHENTIC」 03.「Black Swan」 04.「例えばの話」  

    2022/12/05

  • 麗奈
    僕らの明日を一生懸命生きる。
    僕らの明日を一生懸命生きる。

    麗奈

    僕らの明日を一生懸命生きる。

     2022年10月23日に“麗奈”が3rd Single「ワカレミ」を配信リリースしました。絶賛配信中の「好いひと」が、ABEMAオリジナル恋愛番組『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』のBGMとして起用。そして今作「ワカレミ」は、「キミをアイス」「好いひと」に次ぐ、“恋”三部作の第三弾となる楽曲で、実は『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』にインスパイアを受けて、制作された楽曲となっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“麗奈”による歌詞エッセイをお届け!今回は第3弾、最終回です。中学生の頃に作詞・作曲を始め、高校生からは鹿児島を中心に路上ライブやライブハウスでの活動を開始。そして今夏にメジャーデビューを果たした彼女にとっての“音楽”という存在について、綴っていただきました。今の正直な想いを受け取ってください。 悩みは尽きない。 どうでも良いようなことから、重要なことまで。 それは、自分が物心付いた頃から変わらない。 その時の自分は、今の自分よりきっともっと悩んでたのかもしれない。   自分は人と接することがこの世界で一番苦手だ、ってぐらい苦手だ。できることなら、外では誰とも会いたくない、話したくない。小さな頃から、人前では一言も話すことが出来なかった。小学生の頃だって必要最低限しか話せなくて、凄く悩んだ記憶がある。   そんな時に出会ったのが、音楽だった。   友達と遊ぶこともなかったから、自分にとってはようやく熱中できるものとの出会いだったのかもしれない。クラスの皆は自分が音楽を始めたことなんて知らなかっただろう。そこから、人と関わることが自然と増えて、今では少し話せるようになった。そしてすぐ高校卒業間近。   進路について苦しいぐらいに悩んだ。やりたい事は心の中に沢山ある、不安だってある。色々な気持ちや思いがぐちゃぐちゃになってそして選んだ道。   毎日毎日同じようなことを考えて、今日が辛くて仕方が無かった、明日をどうやって生きようか、これから先自分は生きていけるのかなって。明日が嫌で嫌で仕方がなかった。   今だってたまにある、SNSを見ていても本を読んでいても音楽を聴いてても買い物をしていても歌ってても、明日が不安で不安で仕方が無い。   きっと皆だってそうだと思う、数えられない程の悩みとか不安を持っていても見て見ぬふりして今日を必死に生きる。   自分だけじゃないんだって思うと、少し心が支えられる気がして、こうして歌っていると「頑張れ」って声をかけてくれる人が沢山そばに居てくれる事にとても感謝する。   たまには、その言葉に、プレッシャーに押し潰されそうになっちゃうけど、その言葉が大きな力になってることは確かだ。その言葉に支えられて、そして自分もできるだけの力で皆の支えになりたいし、少しでも力を恩返ししたい。   そんな気持ちを持ちながら、夢を持ちながら、また明日も生きていこうと思う。   1つでも幸せを見つけて、1つだけでも希望を見つけて。   沢山悩みもあるし、沢山出来ないことがあるけど、自分だけの明日、そして僕らの明日をまた今から一生懸命に生きていこうと思う。 <麗奈>

    2022/12/02

  • LACCO TOWER
    ちちんぷいで変わらない現実の為に。
    ちちんぷいで変わらない現実の為に。

    LACCO TOWER

    ちちんぷいで変わらない現実の為に。

     今年結成20周年を迎えた“LACCO TOWER”が、2022年12月7日にオールタイム・ベストアルバム『絶好(ぜっこう)』をリリース!インディーズ~メジャー、全キャリアから発売された楽曲をメンバーがセレクトし、CD4枚(メジャーサイドCD2枚、インディーズサイドCD2枚)計50曲を収録する集大成的な作品となっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放つ“LACCO TOWER”の松川ケイスケによる歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第1弾です。綴っていただいたのは、今作に収録される新曲「 魔法 」に通ずるお話。魔法にかかった最初の日から続いてきた物語の半ば、「あの時こうだったら」「あの日こうしていれば」と、思うことが増えたあなたへ。歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 「あの時こうだったら」「あの日こうしていれば」   今まで生きてきて、そんな事が頭をよぎらなかった人はいないんじゃないだろうか。   漫画に登場するとんがり帽子を被ったあの人のように、ステッキや指をくるんと回したその瞬間、リセットボタンを押すより早く世界を変えてしまう。そんな魔法を誰もが願ったことがあるのではないだろうか。   物語の始まりは、いつだって希望に満ちている。夜が早く終わるのを願い、太陽が昇るのが待ち遠しくてたまらなくなる。希望に満ち満ちた行動は、その熱量に後押しされるように続いていく。きっとこの物語のエンドロールは花弁の舞う中執り行われるのだろうと。誰かと恋をすることなんて、その最たる例だろう。   おかえりの笑顔が減った。ご馳走様の言葉が減った。かわいいねと、かっこいいねと、言い合う回数が減り、キスの回数が減った。ため息の数が増えた。口を利かない時間が増えた。   あの物語の始まりを基準として、減ったものと増えたものを数えていく。変わってしまったものばかりを計測してしまう。変わってしまったものは数えやすいから。   「あの時こうだったら」「あの日こうしていれば」   我々は元々願っていた未来がそうでなくなると感じた時、こんなふうに思うのかもしれない。まるで魔法にかけられてしまったようなあの瞬間から、変わったものばかりを数えてしまう。ただ、全てが始まった0の地点。つまり魔法にかかったあの地点でかかった魔法は、決して嘘ではない。何事にも変えることのない事実だ。   解けていった魔法は沢山ある。でも、解けなかった魔法があるからこそ、魔法が解けたと感じるのではないだろうか。「ちちんぷい」なんて一言じゃ変わらない現実に打ちのめされないように、今一度自分がなんの魔法にかかったのか確かめてみてほしい。きっと解けなかった魔法も山ほどあるのだから。 <LACCO TOWER・松川ケイスケ> ◆紹介曲「 魔法 」 作詞:松川ケイスケ 作曲:LACCO TOWER ◆オールタイム・ベストアルバム 『絶好(ぜっこう)』 2022年12月7日発売 COCP-41841/4 ¥6,050(税込)   <収録曲>   <Disc.1> 1.薄紅(うすべに) 2.化物(ばけもの) 3.雨後晴(あめのちはれ) 4.魔法(まほう) 5.嘘(うそ) 6.桜桃(さくらんぼ) 7.怪人一面相(かいじんいちめんそう) 8.傷年傷女(しょうねんしょうじょ) 9.若者(わかもの) 10.喝采(かっさい) 11.星空(ほしぞら) 12.地獄且天国(じごくかつてんごく) 13.雪(ゆき)   <Disc.2> 1.棘(とげ) 2.未来前夜(みらいぜんや) 3.遥(はるか) 4.葡萄(ぶどう) 5.非公認(ひこうにん) 6.青春(せいしゅん) 7.歩調(ほちょう) 8.非幸福論(ひこうふくろん) 9.狂喜乱舞(きょうきらんぶ) 10.火花(ひばな) 11.蛍(ほたる) 12.秘密(ひみつ) 13.花束(はなたば)   <Disc.3> 1.藍染(あいぞめ/Re-Recording) 2.杏子(あんず) 3.苺(いちご) 4.恋人(こいびと) 5.斜陽(しゃよう/Re-Recording) 6.栞(しおり) 7.雨(あめ) 8.模細工(もざいく) 9.奇妙奇天烈摩訶不思議 (きみょうきてれつまかふしぎ) 10.蛹(さなぎ) 11.組絵(ぱずる) 12.告白(こくはく)   <Disc.4> 1.林檎(りんご) 2.柘榴(ざくろ) 3.蕾(つぼみ) 4.花弁(はなびら) 5.後夜(こうや/Re-Recording) 6.未来(みらい/Re-Recording) 7.弥生(やよい) 8.鼓動(こどう) 9.紫陽花(あじさい) 10.錻(ぶりき) 11.懐炉(かいろ) 12.一夜(いちや)

    2022/12/01

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