自分らしさってなんだろう?

 2022年12月2日に“Amber’s”が配信EP『AUTHENTIC』でメジャーデビュー!今作には、リード曲のバラードソング「例えばの話」、アップテンポな「AUTHENTIC」、「1!2!3!(ワンツースリー)」に加えて、Amber’sの新たな一面が見える「Blac Swan」とバラエティ豊かな楽曲が収録。全4曲入りの渾身のEPが完成いたしました。
 
 さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“Amber’s”の福島拓人による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回が最終回。綴っていただいたのは、今作のラストを飾る「例えばの話」にまつわるお話です。あなたにとって“自分らしさ”とは何ですか…? ぜひ歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。



厳しい世の中を必死に生きていると、自分を見失ってしまう時がある。自分らしく生きたくても、何かに傷つき、それを恐れて自分を押し殺してしまうようになったり、周りの目を気にし過ぎてしまったり。きっと経験したことのある人も多いだろう。
 
しかし、他人の意見に合わせて自分が行動すること、それは果たして本当に自分なのだろうか? これは他人の人生を生きているだけにすぎないのかもしれない。
 
全く同じバッググラウンドを持つ人はいない。
それゆえ、意見や考え方、目指している場所など、全てが同じになることはない。
自分勝手に生きる。と、自分らしく生きる。は似ているようで全然違う。僕は自分らしく生きたい。譲れない核となる考えやこだわりは、自分が自分である為にも大切にするべきだと思う。
 
“自分らしさ”について考えてみる。
自分らしさってなんだろう? 
人との違い? 個性? こだわり?
 
自分らしく生きたくても、そもそもその“自分らしさ”がわからなくなるときもある。
そんな時は「自分を変えなきゃいけない!」ではなく、今の自分のままで心地よく生きられる方法を考えてみてほしい。
心地よいか、心地悪いか。
この選択だけでも自分を知ることはできる。
自分の心の動きを観察して、自分と向き合う。
核となる考えやこだわりは捨てるべきじゃない。
 
綺麗なまま生きていけない世界で
傷ついても黒く染まっても
それでも抗いながら強く自分なりに生きていたい。
 
「例えばの話」
あれがしたい! これがしたい! それは嫌だ!
理想と現実は一致することの方が少ない。
年を重ねると自分を守ることが上手になる。
例えばの話や妄想をする度、現実を叩きつけられる。
 
僕らはこれまで妄想や理想を描き、現実をそれに近づけることを積み重ねてここまで生きて来られたはずなのに、いつしか「どうせこうなるからやめておこう」と未来を決めつけて自己防衛をしている。
 
今のあなたがこの文章を読んでくれているのも積み重ねてきたからこそだ。
こんなにも素敵なことがあるのならば、僕は逃げずにこれからも向き合う。
 
あなたの心に直接届ける音楽。
「例えばの話」を是非聴いてください。

<Amber’s・福島拓人>



◆紹介曲「例えばの話
作詞:豊島こうき
作曲:Amber's

◆配信EP『AUTHENTIC』
2022年12月2日発売
 
<収録曲>
01.「1!2!3!」
02.「AUTHENTIC」
03.「Black Swan」
04.「例えばの話」