僕らの明日を一生懸命生きる。

 2022年10月23日に“麗奈”が3rd Single「ワカレミ」を配信リリースしました。絶賛配信中の「好いひと」が、ABEMAオリジナル恋愛番組『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』のBGMとして起用。そして今作「ワカレミ」は、「キミをアイス」「好いひと」に次ぐ、“恋”三部作の第三弾となる楽曲で、実は『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』にインスパイアを受けて、制作された楽曲となっております。
 
 さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“麗奈”による歌詞エッセイをお届け!今回は第3弾、最終回です。中学生の頃に作詞・作曲を始め、高校生からは鹿児島を中心に路上ライブやライブハウスでの活動を開始。そして今夏にメジャーデビューを果たした彼女にとっての“音楽”という存在について、綴っていただきました。今の正直な想いを受け取ってください。



悩みは尽きない。
どうでも良いようなことから、重要なことまで。
それは、自分が物心付いた頃から変わらない。
その時の自分は、今の自分よりきっともっと悩んでたのかもしれない。
 
自分は人と接することがこの世界で一番苦手だ、ってぐらい苦手だ。できることなら、外では誰とも会いたくない、話したくない。小さな頃から、人前では一言も話すことが出来なかった。小学生の頃だって必要最低限しか話せなくて、凄く悩んだ記憶がある。
 
そんな時に出会ったのが、音楽だった。
 
友達と遊ぶこともなかったから、自分にとってはようやく熱中できるものとの出会いだったのかもしれない。クラスの皆は自分が音楽を始めたことなんて知らなかっただろう。そこから、人と関わることが自然と増えて、今では少し話せるようになった。そしてすぐ高校卒業間近。
 
進路について苦しいぐらいに悩んだ。やりたい事は心の中に沢山ある、不安だってある。色々な気持ちや思いがぐちゃぐちゃになってそして選んだ道。
 
毎日毎日同じようなことを考えて、今日が辛くて仕方が無かった、明日をどうやって生きようか、これから先自分は生きていけるのかなって。明日が嫌で嫌で仕方がなかった。
 
今だってたまにある、SNSを見ていても本を読んでいても音楽を聴いてても買い物をしていても歌ってても、明日が不安で不安で仕方が無い。
 
きっと皆だってそうだと思う、数えられない程の悩みとか不安を持っていても見て見ぬふりして今日を必死に生きる。
 
自分だけじゃないんだって思うと、少し心が支えられる気がして、こうして歌っていると「頑張れ」って声をかけてくれる人が沢山そばに居てくれる事にとても感謝する。
 
たまには、その言葉に、プレッシャーに押し潰されそうになっちゃうけど、その言葉が大きな力になってることは確かだ。その言葉に支えられて、そして自分もできるだけの力で皆の支えになりたいし、少しでも力を恩返ししたい。
 
そんな気持ちを持ちながら、夢を持ちながら、また明日も生きていこうと思う。
 
1つでも幸せを見つけて、1つだけでも希望を見つけて。
 
沢山悩みもあるし、沢山出来ないことがあるけど、自分だけの明日、そして僕らの明日をまた今から一生懸命に生きていこうと思う。

<麗奈>