My Roots

 聞くひとの心を捉えて離さない、染み入る歌声と歌詞が多くのリスナーを惹きつけるシンガーソングライター・新山詩織。そんな彼女が、2022年12月にアーティストデビュー10周年を迎え、2022年4月17日にはメジャーデビュー10周年を迎えます…!
 
 さて、今日のうたコラムでは、メモリアルイヤーを記念して“新山詩織”による歌詞エッセイを1年を通じ、12ヶ月連続でお届け!今回はその第1弾。人との関わり方も全てがうまくいかなかったあの頃。音楽に出会い憧れたあの頃。そして積み重ねてきた10年…。「今」に繋がっているすべてのルーツを振り返りながら、様々な気づきや想いを明かしてくださいました。



“人が好きなのに 上手く関われなくて
人を信じたいのに 信じきれなくて”
 
“やりきれない 情けない  どうしようもない”
 
あの頃は、なんだか全てがうまくいかなくて
周りと比べては、自分の嫌な部分だけが目に映り
声にならない言葉は全部、涙となって流れていった。
 
でも、10代で軽音楽部に入りギターを知り、先輩たちがバンドで演奏する姿に惹かれ
父が「これやばいぞ!」と観せてくれたロックに恋をし、初めてLIVEに行き
ステージに立ち、目の前の人たちをこれでもかと動かすアーティストに憧れを抱いてから
 
言葉の交わし方は一つだけじゃないと分かった
伝わらなくても、とにかくがむしゃらに、声に出してみる
それが出来たなら、きっと誰にも負けないんじゃないかと思った。
 
そんな16才だった自分も、気づけば10年という月日を経ていた
学生でもなく、二十歳の初々しさもない。26歳の自分。
 
気付けば周りの友人たちは、結婚したり、子どもが生まれていたり
転職をしたり、仕事を辞めて旅に出ていたり
それぞれが同じ節目を迎え、新しい環境へと向かおうとしていた。
 
そんな風の噂を耳にする度に、未だ大人になりきれていない気がして
ため息をつきたくなることもあるけれど
 
今、私の周りにいる人たちは皆、音楽が大好きで、心底愛していて
少年少女の心をこれでもかというほど持っている。
 
私はそうでありたいと思っていたんだと思い出した。
 
どんなに一人寂しい夜も、怒り狂った日も、幸せを身に沁みて感じた日も
無駄なことなんて一つもなく、全てが私のルーツとなって「今」に繋がっている。
 
そう気づけたのは、この10年があったから。
 
“やりきれなくたって 情けなくたって どうしようもなくたって、それでいいんだ”と
人と関わるとはそういうことだと気付けたから。
 
また一歩、前に行ける。そう思った。

<新山詩織>



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場所:幕張メッセ イベントホール
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