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  • ハルレオ
    あふれそうな言葉を、慌ててたばこに火をつけ塞いだ。
    あふれそうな言葉を、慌ててたばこに火をつけ塞いだ。

    ハルレオ

    あふれそうな言葉を、慌ててたばこに火をつけ塞いだ。

     2019年5月22日に“ハルレオ”がEP『さよならくちびる』をリリースしました。彼女たちは、5月31日から公開の映画『さよならくちびる』の劇中ギターデュオ。門脇麦が演じる“ハル”と、小松菜奈が演じる“レオ”による女性2人組であり、現実でも奇跡のデビューを果したのです。タイトル曲の作詞・作曲・プロデュースは“秦基博”が担当!    この映画は、インディーズで人気のハルレオ(門脇麦×小松菜奈)と、ふたりの付き人・シマ(成田凌)の青春音楽ストーリー。物語は、なんと【解散】から幕を開けます。さよならツアーに出発する、ハル、レオ、シマ。強い絆で結ばれていたふたりに一体、何があったのか。旅を重ねるうちに、明らかになってゆく本音とは。そしてツアーの結末は…? 体温の上昇が 伝わっている気がして 目蓋を開けるのを躊躇した 二秒後の私たち これが最後だとわかって 無理して ふたりとも ほほえんだ この棘は抜けないままでいい ずっと 忘れないでいるから 「さよならくちびる」/ハルレオ  さて、今日のうたコラムでは、そんな物語にとって大切な1曲となるであろうこの歌をご紹介。まず、歌詞から伝わってくるのは<これが最後>の時間だということ。また、おそらくふたりは同じ気持ちを抱いているということです。感情の高揚、湧き上がってくる情熱、熱くなる目頭、愛、それらを含む<体温の上昇>がこの場を満たしてゆきます。    しかし、どうしてか<私たち>はお互い、自分の“<体温の上昇>=本当の気持ち”が伝わってしまうことを<躊躇>しているのです。だからこそ<二秒後>に<無理して ふたりとも ほほえんだ>のでしょう。これが“三秒”だとダメな気がします。ちなみに【見つめ合う】というのは、三秒以上目が合うことを意味するのですが、見つめ合ってしまえば、本音が届いてしまいそうで、本音に気づいてしまいそうで。    だから目が合って二秒後、本音が伝わる前に、誤魔化すように、吹っ切るように、無理して微笑んだのではないでしょうか。その秘めた本音を表すのは、胸の内に刺さっている<棘>でしょう。これまでの痛み、現在の痛み、これからの痛み、きっと<君>に関するすべての痛みが、大切なのです。どんなに痛みを伴っても、すべてを<ずっと 忘れないで>いたい。それこそがふたりの本音なのだと思います。 さよならくちびる 私は 今 誰に 別れを告げるの 君を見つめながら さよならくちびる 私は 今 はじめて ここにある痛みが 愛だと知ったよ 「さよならくちびる」/ハルレオ さよならくちびる それでも まだ 君に 心が叫ぶの 離れたくないよと さよならくちびる あふれそうな言葉を 慌てて たばこに火をつけ 塞いだ 自分の弱さを 重ねて ごまかして これ以上はもうダメだよね 「さよならくちびる」/ハルレオ  そしてサビでは、歌のなかでだけ伝えられる本音がポロポロと溢れ出します。胸の内の<この棘>による<痛みが 愛だと知った>こと。本当はまだ<離れたくない>こと。それでも、自分のために、<君>のために、<私たち>のために、<あふれそうな言葉を 慌てて たばこに火をつけ 塞いだ>こと。様々な感情を噛み締めた上で<これ以上はもうダメだよね>と、お互い心で確かめ合って、終止符を打つのでしょう。 つめたいくちびる 君は 今 なんて 優しく 悲しい 眼差しをしてるの ほどけるくちびる 私は でも 確かに 救われてたんだ さよならくちびる 私は 今 誰に 別れを告げるの 君を見つめながら さよならくちびる 私は 今 私に 別れを告げるよ ありがとう さよなら 「さよならくちびる」/ハルレオ  こうして幕を閉じてゆく歌。最後に別れを告げたのは、他の誰でもない<私>自身にです。ずっと<弱さを 重ねて ごまかして>いた自分に。まだ<君>への想いがあふれそうな自分に。また、同じ気持ちを抱き合っている<私>に似た<君>に。ちゃんと感謝と別れを告げ、新たな道へ進んでいくのです。    物語のなかで、この歌はどのように響くのでしょうか。ハル(門脇麦)とレオ(小松菜奈)の重なる歌声が、いっそう切なさを膨らませる、ハルレオ「さよならくちびる」を是非、劇場でご堪能ください。 ◆紹介曲「 さよならくちびる 」 作詞:秦基博 作曲:秦基博

    2019/06/03

  • ハルカトミユキ
    ボロボロにされた今がある。でも絶対に欲しいものがある。
    ボロボロにされた今がある。でも絶対に欲しいものがある。

    ハルカトミユキ

    ボロボロにされた今がある。でも絶対に欲しいものがある。

     2019年5月29日に“ハルカトミユキ”が初のベストアルバム『HARUKATOMIYUKI BEST 2012-2019』をリリースしました。今作は、彼女たちの全キャリアから選曲されたフルボリュームの2枚組。さらに、YouTubeのみで限定公開し話題となった「どうせ価値無き命なら」、LIVEで披露されていたものに加筆して完成した「LIFE 2」の初スタジオバージョン、書き下ろし新曲「二十歳の僕らは澄みきっていた」という新録3曲も収録。そんな過去と未来を繋ぐ全32曲入りの作品です。  さて、今日のうたコラムでは、そのベストアルバムに収録される新曲 「LIFE 2」 をご紹介いたします。今回は 第1弾 と 第2弾 に引き続き、最終章・第3弾としてハルカトミユキの“ハルカ”さんが歌詞エッセイを執筆。第1弾では「二十歳の僕らは澄みきっていた」について、第2弾では「どうせ価値無き命なら」について綴ってくださいました。是非、歌詞と併せて、ご熟読を。 ~「LIFE 2」歌詞エッセイ~  彼女は多才だった。子供の頃から足が速くて、スポーツをやらせればある程度器用にこなせたし、学校のテストはどの教科もいつも90点以上をとった。何となく書いた絵は地域の展覧会で表彰され、おまけに歌も上手かった。くりっとした大きな瞳で屈託のない笑い方をする子で、誰からも可愛がられる容姿をしていたが、その生まれ持った才能のせいで彼女を妬む子達も少なくなかった。    小学生の頃の水泳大会で、スイミングスクールに通っていた友達に勝ってしまったとき、彼女に向けられたのは賞賛ではなくある種の諦めに似た視線で、負けた友達はそれからその子を避けるようになった。それ以来、彼女は自分の才能を隠し、何をするにもわざと手を抜くようになる。  彼女の家庭は恵まれているとは言えなかった。学校が終わると小さな団地の一室に帰って行き、そこには誰も待っていなかった。あるとき彼女は、歌手になりたいと言った。歌うことが好きだった。どうしたら歌手になれるのかわからぬまま、本屋さんで見つけたオーディション雑誌に載っていた住所に自分の写真を送った。  しばらくして、あるファッション雑誌に読者モデルとして小さく彼女の写真が載るようになる。到底自分では買えない可愛らしい洋服を身にまとい、同世代の華やかな女の子達に囲まれて、彼女はあの頃と同じ笑顔で笑っている。雑誌でその姿を見かけてから数年が経った頃、ある深夜番組に数人の女の子が出演していて、その中に懐かしい顔があった。彼女は水着姿で、男性タレントの卑猥なギャグに手を叩いて笑っていた。  彼女が歌手になることはなかった。その子が一番欲しかったものは何だっただろうか。その子を妬んでいた子供達が一番欲しかったものは何だっただろうか。今大人になって、あの頃の子供達と、そして私自身が、手に入れたものは何だろうか。  人生は、「あるもの」と「ないもの」でできている。「LIFE」という言葉について考え続け、最終的に私がたどり着いた結論はそれだった。どんなに考えたってそれ以外のことは何もわからない。幸せがどんな形であっても、そこにあるのは「あるもの」と「ないもの」だけだ。邪魔なのに捨ててしまえないもの。欲しいのに手に入らないもの。生きていて悩むのはいつだってこの二つのことについてだった。  だからそればかり繰り返し繰り返し歌ってきた。人生、命、生活、という意味の言葉を前にしたとき、自分自身はあまりにも小さく無力で、そこにあるものとないものをひたすら羅列していくしかできないと思った。そしてそれをどうしたって、希望として書きたかった。  私は彼女の人生と自分の人生を、何故だか重ねてしまう。妬んでいたのは自分だったか彼女だったか、妬まれていたのが自分だったか彼女だったか、わからなくなるときがある。恵まれた才能を持ちながら何にもなれなかったのは私かもしれない。最後に一番欲しいものを手に入れて幸せに暮らしているのは彼女かもしれない。二人の人生がパラレルワールドのように存在しては、どこかで交差して入れ替わっては戻ったりを繰り返す。  人生で何よりも欲しいと願ってきたものを、私はまだ手に入れていない。それを後からきた誰かがいとも簡単に手にして「こんなもの別にいらないんですけどね」と涼しい顔で笑っている。他人にあるものとないものを数え、羨み、時に蔑んで、自分にもあんなに才能があったはずなのにと、苦しくてたまらなくなる。    でも結局私たちにできるのは、今自分にあるものとないもので生きていくことだけだ。それなら。私にはまだやりたいことがある。ボロボロにされた今がある。でも絶対に欲しいものがある。まだまだ見たい景色がある。あるものがこんなにある。そう言ってやりたい。ほらまだ全然、時間があるじゃないか。 <ハルカトミユキ・ハルカ> ◆紹介曲「 LIFE 2 」 作詞:ハルカ 作曲:野村陽一郎 ◆『BEST 2012-2019』 2019年5月29日発売 初回盤 AICL-3703~3705 ¥4,500(税込) 通常盤 AICL-3706~3707 ¥3,200(税込) <Disc-1: Honesty> 1.17才 2.世界 3.光れ 4.どうせ価値無き命なら (新録) 5.ヨーグルト・ホリック 6.シアノタイプ 7.春の雨 8.Vanilla 9.夜明けの月 10.ドライアイス 11.肯定する 12.宝物 13.感情七号線(フラワーカンパニーズカバー) 14.種を蒔く人 15.手紙 16.LIFE 2 (新録) <Disc-2: Madness> 1.二十歳の僕らは澄みきっていた (新録) 2.ニュートンの林檎 3.振り出しに戻る 4.Hate you 5.インスタントラブ 6.マネキン 7.その日が来たら 8.Pain 9.奇跡を祈ることはもうしない 10.絶望ごっこ 11.わらべうた 12.バッドエンドの続きを 13.DRAG & HUG 14.近眼のゾンビ 15.青い夜更け 16.終わりの始まり <Disc-3: Early Years> ※初回限定盤のみ 1.夏のうた 2.僕達は(from 1st DEMO) 3.アパート 4.空 5.水槽 6.僕達は(from 2nd DEMO) 7.マゼンタ 8.MONDAY 9.POOL 10.385

    2019/05/31

  • 菅田将暉
    まちがいさがしの正解の方じゃ、きっと出会えなかったと思う。
    まちがいさがしの正解の方じゃ、きっと出会えなかったと思う。

    菅田将暉

    まちがいさがしの正解の方じゃ、きっと出会えなかったと思う。

     2019年5月14日に“菅田将暉”が新曲「まちがいさがし」を配信リリースしました。この歌は、米津玄師が作詞・作曲・プロデュースをしており、現在放送中の火曜ドラマ『パーフェクトワールド』主題歌となっております。各所配信ストアでは1位を席巻し、デイリーチャート32冠を達成。歌詞アクセスも日に日に増え続け、ランキング上昇中です。    ドラマ『パーフェクトワールド』は、自らの障がいが原因で恋を諦めた主人公(松坂桃李)と、車イスに乗った初恋の相手に恋心が再燃したヒロイン(山本美月)がつむぐ愛の物語。障がいなど関係なく、愛し合おうとする二人。しかし目の前には、さまざまな困難が立ちはだかり、お互いを幸せにしたいと想えば想うほど、すれ違ってしまうのです…。 まちがいさがしの間違いの方に 生まれてきたような気でいたけど まちがいさがしの正解の方じゃ きっと出会えなかったと思う 「まちがいさがし」/菅田将暉  さて、そんなラブストーリーに寄り添うのが、この歌。みなさんも<まちがいさがし>ゲームって、一度はやったことがあるでしょう。並んだよく似た絵から、いくつかの“違っている部分”を探すというあれです。だけど、ときにわたしたちは、お遊びでない<まちがいさがし>をしてしまうこともあるんですよね。人と人の<まちがいさがし>を。  誰かと比べてみたとき、<僕>が持ってないもの、できないこと、いわゆる“普通”に思われないこと…。それらを実感するたび、自分は<まちがいさがしの間違いの方に 生まれてきたような気>に陥るのです。言い換えれば“劣等感”なのかもしれません。また、周りからいつも<間違い>ばかり探されているように感じる肩身の狭さも伝わってきます。  でも、その価値観を変えたのが<君>という存在です。まだ自分にとっての<間違い>は拭えはしない。けれど少なくとも<正解の方じゃ きっと出会えなかった>と思えるようになった。その変化はまず“<間違い>=劣等感”や“<間違い>=肩身狭さ”という、これまで抱いてきた気持ちを薄れさせてくれたのではないでしょうか。そして“<間違い>=君と出会えたきっかけ”という希望的な意味合いを新たに持ち始めたのです。 君の目が貫いた 僕の胸を真っ直ぐ その日から何もかも 変わり果てた気がした 風に飛ばされそうな 深い春の隅で 退屈なくらいに何気なく傍にいて 「まちがいさがし」/菅田将暉  ずっと誰かから<間違い>ばかり見られている寂しさや悔しさがあったとすると、きっと<僕>は少しでも“正しくあろう”と無理をしていたところもあったのでしょう。ただし<君の目が貫いた>のは、上辺の<間違い>ではなかった。<間違いの方>だと思い込んでいる<僕の胸を真っ直ぐ>に見つめて、ちゃんと<僕>の本質に触れたのだと思います。 君の手が触れていた 指を重ね合わせ 間違いか正解かだなんてどうでもよかった 瞬く間に落っこちた 淡い靄の中で 君じゃなきゃいけないと ただ強く思うだけ 「まちがいさがし」/菅田将暉  さらに<君の手が触れて>、二人の<指を重ね合わせ>ると、まるで<君>の心が移ってゆくかのように<僕>も変わってゆくのです。もう<間違いか正解かだなんてどうでもよかった>。もう「まちがいさがし」は必要ない。誰にとって間違いに見えようが、正しく見えようが、大切なことはひとつ、<君じゃなきゃいけない>、それだけなのです。それが<僕>にとっての世界で一番の“価値”となったのです。 君の目が貫いた 僕の胸を真っ直ぐ その日から何もかも 変わり果てた気がした 風に飛ばされそうな 深い春の隅で 誰にも見せない顔を見せて 君の手が触れていた 指を重ね合わせ 間違いか正解かだなんてどうでもよかった 瞬く間に落っこちた 淡い靄の中で 君じゃなきゃいけないと ただ強く思うだけ 「まちがいさがし」/菅田将暉  歌のラスト<君じゃなきゃいけないと ただ強く思うだけ>と、力強く伝える声からは、まったく劣等感も肩身の狭さも感じません。今、抱くのは揺るぎない“価値=愛”のみ。菅田将暉「まちがいさがし」は、そんな自分の存在意義や価値観を<何もかも>変え得る、出会いの尊さを教えてくれるのです。自分も<まちがいさがしの間違いの方に 生まれてきたような気で>いるアナタへ。どうかこの歌が届きますように…! ◆紹介曲「 まちがいさがし 」 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

    2019/05/30

  • イチオシ!
    令和の歌詞ランキングを動かしてゆくアーティストたちは!?
    令和の歌詞ランキングを動かしてゆくアーティストたちは!?

    イチオシ!

    令和の歌詞ランキングを動かしてゆくアーティストたちは!?

     新時代・令和になってから早1ヶ月。ついに、歌ネットの歌詞ランキングも音楽シーンの新章を表すかのように、動いてまいりました!そのまえに、昨年からずーっと勢い衰えないのが、米津玄師の「Lemon」です。同曲は、2018年3月14日にリリースされ、2018年2月19日付け~11月19日付けウィークリーランキングにて、なんと40週連続で1位を独走。 あの日の悲しみさえ あの日の苦しみさえ そのすべてを愛してた あなたとともに 胸に残り離れない 苦いレモンの匂い 雨が降り止むまでは帰れない 今でもあなたはわたしの光 「 Lemon 」/米津玄師  今年に突入しても歌詞アクセスはまだまだ上昇。2019年3月31日付けのウィークリーから、平成最後の日を越え、令和を迎え、5月19日付けのランキングまで8週連続で首位を記録したのです。総アクセス数は847万回を突破。全アーティストの歴代人気曲で2位にランクインしております(1位はback number「クリスマスソング」の約888万回)!    しかし、そんな米津玄師の「Lemon」とバトンタッチした楽曲が令和に誕生いたしました。Official髭男dismの「Pretender」です!2019年5月15日にリリースされたシングルタイトル曲であり、映画『コンフィデンスマンJP』主題歌として書き下ろされた楽曲。歌詞先行公開がスタートしたばかりの時点(4月28日付け)では、ウィークリー35位でした。 グッバイ 君の運命のヒトは僕じゃない 辛いけど否めない でも離れ難いのさ その髪に触れただけで 痛いや いやでも 甘いな いやいや グッバイ それじゃ僕にとって君は何? 答えは分からない 分かりたくもないのさ たったひとつ確かなことがあるとするのならば 「君は綺麗だ」 「 Pretender 」/Official髭男dism  翌週(5月5日付け)は19位。それが5月10日(金)放送の『ミュージックステーション』へ出演し、同曲を披露すると、一気にアクセス数が急上昇!5月12日付けのウィークリーランキングでは4位に、5月19日付けでは3位にランクイン。さらに、歌詞先行公開中の楽曲が対象となる【注目度ランキング】では2週連続で首位に君臨しておりました。    そして、5月26日付けのウィークリーランキングでは、とうとう米津玄師の「Lemon」を押さえ、1位に輝いたのです。令和の歌詞ランキングを動かし、ヒゲダン旋風を巻き起こしています。Twitterでは首位君臨に対し「嬉しい!おめでとう!」の声と共に「紅白が見えてきた…!」とのコメントも多数。令和初の紅白には彼らの姿がありそう…!ですね! 真っ白に全てさよなら 降りしきる雪よ 今だけはこの心を凍らせてくれ 全てを忘れさせてくれよ 朝目覚めたら どっかの誰かに なってやしないかな なれやしないよな 聞き流してくれ 「 白日 」/King Gnu  また、5月26日付けのウィークリーランキングで、同じく米津玄師の「Lemon」を押さえ、2位に輝いた楽曲がございます。King Gnuの「白日」です!こちらは2019年2月22日にリリースされた配信限定シングルであり、ドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』主題歌として書き下ろされた楽曲。すでにリリース時から人気のある楽曲ではありました。    ただ、4月26日に(金)放送の平成最後の『ミュージックステーション』に出演し、同曲を披露したことで、圧倒的なパフォーマンスが話題となり、いっそう歌詞アクセス数が上昇。歌詞の総アクセスは、76万回を突破。MVの再生数は、2660万回を突破!彼ら史上最大のヒット曲となったのです。今後のさらなる新曲にも期待が高まりますね…! まちがいさがしの間違いの方に 生まれてきたような気でいたけど まちがいさがしの正解の方じゃ きっと出会えなかったと思う 「 まちがいさがし 」/菅田将暉  さて、着々と歌詞アクセス数を高め、ウィークリーランキングを6位(5月19日付け)→5位(5月26日付け)と上昇しているのは、菅田将暉「まちがいさがし」です。2019年5月14日にリリースされた配信シングルであり、現在放送中のドラマ『パーフェクトワールド』主題歌として書き下ろされた楽曲。米津玄師が作詞・作曲・プロデュースを担当しました。  同曲は、各所配信ストアにて1位を席巻し、デイリーチャート32冠を達成。今後もまだまだ歌詞アクセス数を伸ばしていくことでしょう。菅田将暉は、2019年7月10日に2nd アルバム『LOVE』もリリース。俳優としてのみならず、音楽アーティストとしても新時代の歌詞ランキングを盛り上げていく予感がします…!    ちなみに、米津玄師「Lemon」も、Official髭男dism「Pretender」も、King Gnu「白日」も、菅田将暉「まちがいさがし」も、誰かを想う美しさ切なさという点で通ずるものがあるように思えます。いわゆる王道“胸キュンラブソング”ではないのです。もしかしたらそこに現代の“ヒットの鍵”が隠れているのかもしれません。今後の歌詞ランキングも、是非是非、ご注目ください…!

    2019/05/29

  • イチオシ!
    何故、マクドナルドでは満足のいく歌詞が書けるのか。
    何故、マクドナルドでは満足のいく歌詞が書けるのか。

    イチオシ!

    何故、マクドナルドでは満足のいく歌詞が書けるのか。

    居場所をきれいに整えることは 居心地をよくしてその場所を 味方につけるようなものだ。 (宮下奈都『スコーレNo.4』より引用)  作家・宮下奈都さんの小説『スコーレNo.4』の一節です。みなさんも勉強をするときや仕事をするときに【居場所をきれいに整えること】ってありませんか? それは必ずしも整理整頓するということではなく、あくまで“自分にとって【居心地】がよい場所”を作り上げるということでしょう。するとその場の空気が作業の【味方】になるのです。  同様に“作詞”をする際にも、アーティストにとって【その場所を味方につける】ことは大切。さて、これまで歌ネットのインタビューや人気コーナー『言葉の達人』では、プロたちがどのように環境づくりをし【居心地をよく】作詞をしているのかお伺いしてきました。それぞれに必須な仕事道具や環境、場所とは…? 今日のうたコラムで一挙ご紹介! <杉山勝彦> 曲とセットで作る場合が多いので、音をあてはめてイメージしていくのにピアノがある方がいいですね。言葉のイントネーション等の確認も早くなります。ゼロからアイデアを練る時は、カフェに行くこともあります。僕は花粉症持ちなので、花粉の季節は沖縄のホテルに避難して、ホテルから一歩も出ずに部屋にこもって、ひたすら曲を書いていることもあります。基本的に場所にこだわりは無いのですが、コーヒーは必須です。 <新藤晴一(ポルノグラフィティ)> 自分用の作業用のスタジオです。考えている時間、うなったり、ソファに飛び込んだり、タバコ吸ったり。カフェや人前では書けないです。 <槇原敬之> 出来ればおいしいコーヒーとチョコレートがあればいいなと思いますね(笑)あと、できるだけ静かじゃないところの方が集中できる気がします。犬がガシャガシャ遊んでいる音とか、テレビの音とか、人が話している声があるほうが集中しやすいかもです。逆にシーンと静まり返った場所にいると、「んぎ~~~っっ!!」となっちゃいますね。 <マシコタツロウ> 作詞に行き詰まると、リビングのソファに座りPCをひざの上に置いて、TVのワイドショーを流したりします(効果音やBGMが少ないものがベター)。コメンテーターや街の人が口にしたインパクトのある言葉を、制作中の歌詞に放り込んでみると、急に内容が展開して世界がガラッと変わったりします。その後の着地(結び)はかなり難しいのですが(笑)。金魚の水槽にサメを入れたり、フレンチディナーにカップラーメンを登場させるようなびっくり感です。そこからドラマが生まれることもあります。 <宮川弾> デスクトップをいじってみたり新しいコーヒー豆にしてみたり、形から入りたくていろいろやってみるのです。でもボクの実力が振りまわす小手先の付け焼き刃では、歯がたたない。結局のところ泥酔した翌朝に床に落ちた殴り書きを見つけ、そのなかにちょこっとだけヒントがあることが多いです。 <家入レオ> 私の場合は家かスタジオで書くのがほとんどです。で、前までは4Bの鉛筆で書いていたんですけど、最近はもうパソコンで書いちゃいます。だからMacのパソコンが必須アイテムですね!あと、私は少し神経質なので、誰かがいるとこの歌詞どう思われているのかなって考え始めちゃうから、必ず一人で書きます。スタッフとかに「どんな感じ?」とか見られると、もうダメですねぇ、急かされている気持ちになっちゃう(笑)。 <鬼龍院翔(ゴールデンボンバー)> 作詞は必ずマクドナルドです。それで自分なりに考えてみたんですよ。何故、マクドナルドでは満足のいく歌詞が書けるのかって。それは、家で書くと今の日本のリアルとは全然かけはなれた歌詞になってしまいがちだからなんです。でも、マクドナルドで作詞をしていると、ずっと店内で時間を潰している女子高生や、もう世を捨てているような人がいて。窓の外を見れば、忙しく信号を渡っていくビジネスマンもいて。そういう景色を見ながら作詞をすると、ちゃんと日本を書けているような気持ちになってくるんです。 そういう情報(日本のリアル)を遮断して作詞をすると、自分の思い込みの世界のものが出来上がってしまうので。たとえば「深夜二時の渋谷交差点に今日も男女が行き交う」と書いていたとしても、実際にマクドナルドの窓から景色を見てみたら「そんなに女性はいないなぁ…男性ばっかりだなぁ」ということに気づけたりするかもしれないし。それなら「深夜二時の渋谷の交差点 男しかいない」って書いた方がリアルというか。だから、マクドナルドで書くことで、歌詞がみなさんの中に入っていきやすいものになると思っています。  家でひとりで書くのが好きな方、カフェやマクドナルドなど他者がいる場所で書くのが好きな方、相反するそれぞれの“居心地の良さ”がおもしろいですね。また、多くの方から“コーヒー”というワードが出ているのが印象的。調べてみると、コーヒーの香りにはリラックス効果があり、かつ脳の働き、頭の回転を活性化する効果があるんだそう!    みなさんの好きなあの曲も、もしかしたらコーヒーの香りが誕生の支えになっていたのかもしれませんね…!これからもいろんなアーティストの心地良い“環境”作りについて、引き続きお伺いしてまいりますので、是非是非、チェックしてみてください。 【前編】はコチラ!

    2019/05/28

  • イチオシ!
    エスプレッソのダブルに砂糖を4~5杯くらい入れたのがあれば…。
    エスプレッソのダブルに砂糖を4~5杯くらい入れたのがあれば…。

    イチオシ!

    エスプレッソのダブルに砂糖を4~5杯くらい入れたのがあれば…。

    居場所をきれいに整えることは 居心地をよくしてその場所を 味方につけるようなものだ。 (宮下奈都『スコーレNo.4』より引用)  作家・宮下奈都さんの小説『スコーレNo.4』の一節です。みなさんも勉強をするときや仕事をするときに【居場所をきれいに整えること】ってありませんか? それは必ずしも整理整頓するということではなく、あくまで“自分にとって【居心地】がよい場所”を作り上げるということでしょう。するとその場の空気が作業の【味方】になるのです。  同様に“作詞”をする際にも、アーティストにとって【その場所を味方につける】ことは大切。さて、これまで歌ネットのインタビューや人気コーナー『言葉の達人』では、プロたちがどのように環境づくりをし【居心地をよく】作詞をしているのかお伺いしてきました。それぞれに必須な仕事道具や環境、場所とは…? 今日のうたコラムで一挙ご紹介! <Sally#Cinnamon> よほど大きなBGMが流れている場所でなければ、ある程度騒がしくても静かでもどこでも書けます。手書きではなく、ほとんどスマホで書きます。場所を選ばないし、無機質な文字ほど集中できるので。 <水野良樹(いきものがかり)> MacOSの標準アプリなのですが、スティッキーズというメモ用ソフトがあって。それをいつも使って作詞しています。作詞は手書きから始めて、ある程度まとまったところでスティッキーズに打ち込んでみる流れです。同じ色のメモ用紙に、同じフォントの同じサイズで、どの楽曲の歌詞も書きます。それはなぜかというと、前に書いた歌詞と比較するためです。同じフォーマットですべてを書いていれば、フォント自体が持っているイメージとかに左右されず、微細な雰囲気の違いなどを比べやすいんですね。画面上に何曲も歌詞を並べて、見比べるときもあります。 <平義隆> 毎朝、モーニングのあるお店を巡回して2時間位、詞を書いています。 <michico> 仕事道具は携帯電話。 いつでもどこでも書けるので、拘りはありません。マイクには拘っています。機内で作った曲も多いです。 <玉井健二> 甘めのコーヒーとちょっと不自由な環境です。エスプレッソのダブルに砂糖を4~5杯くらい入れたのがあれば最高です。それを持って決してベストではない環境で軽くストレスを感じるくらいの方がはかどります。すぐ近くでわりと大声で打ち合わせをされている、とか。 <高橋優> 喫茶店で知らない人たちの会話を聞きながら書くのが最近は好きでした。 <志倉千代丸> 背もたれ付きのベッドとPC。あとはデジタルではなく紙で出来た、いくつかの辞典です。作詞はもちろんシナリオ執筆などもするので必須なんです。今の時代とてもユニークな発想から作られた辞典も多く、逆引きのように言葉を探し、突き当たった言葉をそのまま使うのではなく、そこからさらにヒントを得て一手間考えて落とし込んで行く感じでしょうか。 <大宮エリー> コーヒーを豆から挽いていれるのが儀式のようになっています。喫茶店を転々として書くことが多いのですが、歌詞は実は、飛行機の中がいちばん、はかどります。なぜか。あとは移動中の電車とか。移動と集中により歌詞が生まれますね。 <さだまさし> 場所も時間も道具もこだわりはありません。飛行機や新幹線の移動中、また、仲間と呑んでいても歌詞やメロディが浮かぶことがあります。そういうときには頭の中にメモるだけで、何かに書き留めることはしません。後で思い出せないものは「きっとつまらないもの」と思うことにしています。 【後編】に続く!

    2019/05/27

  • イチオシ!
    ボクのせいいっぱいのキラキラしたいよ隣じゃなくても。
    ボクのせいいっぱいのキラキラしたいよ隣じゃなくても。

    イチオシ!

    ボクのせいいっぱいのキラキラしたいよ隣じゃなくても。

    「この味がいいね」と君が言ったから 七月六日はサラダ記念日 (俵万智)  こちらは歌人・俵万智さんの有名な一首です。なんでもない日が、大切なひとのたった一言で、オリジナルの“記念日”になるほどの嬉しさ。君の声のトーンや表情を味わう幸せ。そんな気持ちが伝わってきます。ところで、現代ではこの「いいね」という言葉が、みなさんご存知のとおり、より身近で頻繁に触れるものとなっておりますよね。 きみがいいねくれたら きみがいいねくれたら みっともない じっとしていれないの 離れたくない ボクのせいいっぱいの キラキラしたいよ 隣じゃなくても 「 きみがいいねくれたら 」/きゃりーぱみゅぱみゅ  たとえばこの歌も「いいね」という言葉がキーワード。2019年5月10日に“きゃりーぱみゅぱみゅ”が配信リリースした最新曲であり、現在オンエア中のドラマ『向かいのバズる家族』主題歌です。ドラマは“SNS”をテーマに展開してゆく内容。その物語に沿うように、歌詞にも“投稿に「いいね」をもらえたときの歓び”が表現されています。  つまり、現代では「いいね」といえば“SNS”なのです。目の前で【「この味がいいね」と君が言った】わけではなくても、サラダの写真を投稿して、好きなひとが「いいね」してくれたら、その日はちょっと特別になる。昔より手軽な、新しい幸せの生じ方と言えるでしょう。さらにSNSの「いいね」が使われている楽曲は、まだまだございます。 君がいいねしてくれた夜は ふわふわして 眠れなくなるよ また 明日会ったら何話そうって つぶやいちゃいそうになるよ 「 いいね! 」/足立佳奈 いいね! それっていいね! いいね! だけ信じて それ以外 気にしない 何回だってトライしよう 「 #いいね! 」/板野友美 好きになったら『好きだ』と言おう 君と僕とを繋ぐ “SNS” タイムラインに 君の笑顔が流れてくれば PUSH『いいね x 2』 恋のルールは “SNS” 「正直」と「熱意」と「素直さ」で 出してみました 恋人申請 承認してくれたら『いいね x 2』 スマホの中のラブレター 「 スマホの中のラブレター 」/DISH//  いずれの歌でも「いいね」がプラスの意味で描かれておりますね。好きなひとからの「いいね」で高まったり、いろんなひとからの「いいね」で前向きになれたり、逆に自分の恋心を込めて「いいね」を押したり。また、セットで<つぶやいちゃいそう>や「#(ハッシュタグ)」や<タイムライン>といった現代的ワードが綴られているのも印象的。  ただし、このようにたった1プッシュでわたしたちの感情を揺さぶる「いいね」は、必ずしもプラスに作用するばかりではありません。逆に言えば<君がいいね>してくれなかった夜は、それはそれで眠れなくなるのでしょう。さらに「いいね」が少なくて落ち込んだり、むやみに「いいね」をしすぎて相手に疎まれてしまったりすることもありそう。 夕暮れ電車に乗った ドアに背を向けて立った ほぼ全員がスマホとにらめっこ 何か事件でもあった?“いいね!”の数が気になった? 窓の外はまさにマジックアワー 「 アレ 」/斉藤和義 気にしてる「いいね!」の数 けど「いいね!」の中身に真意はねぇ いらねぇぜそんな意味ねぇ声 こちとら「フツウ」に本気の本音 「 BooOOO!!! 」/SANABAGUN. きっと 本当のSOSは見えるところには 誰も見せちゃいなくて 「いいね」一つじゃ消えないものがあるから 君に会いたくて ここにいるんだよ 「 あのね 」/THE BEAT GARDEN 便利な時代になったもんだ あまり会えなくたって SNSを開いて顔見たら なんだか会ったような満足感に いつの間にか心が満たされて 「いいね!」って… ほんとにそれで「いいの?」かな? 「 メリーゴーランド 」/シクラメン  「いいね」による新しい幸せの在り方を描いた歌もあれば、一方でこうして<それで「いいの?」かな?>と、現代に問いかける歌もあるんです。SNS上の「いいね」を気にするのもいいけど、そのせいで<窓の外>の美しさを見逃してしまう、本気の本音に気づけない、会ったような満足感に満たされてしまう。それは「よくないね」ですよね。    指ひとつで伝えられる「いいね」ではなく、やっぱり直接【「この味がいいね」と君が言ったから】こその幸せにはかけがえないものがあります。そんな当たり前だけど忘れがちなことを、改めて教えてくれるのも「いいね」ソングの魅力。他にもまだ様々な「いいね」ソングがございますので是非、歌詞検索をして、描かれているメッセージの違いを楽しんでみてください…!

    2019/05/24

  • 関取花
    甘いフレーズを頬張って、君のえくぼのとなりへと向かう。
    甘いフレーズを頬張って、君のえくぼのとなりへと向かう。

    関取花

    甘いフレーズを頬張って、君のえくぼのとなりへと向かう。

    ああ 麗らかすぎる 今日に変わって行くんだよ ああ 太陽の君に 包まれて行くよ 「太陽の君に」/関取花  2019年5月8日に“関取花”がメジャーデビュー作品となるミニアルバム『逆上がりの向こうがわ』をリリースしました。冒頭でピックアップしたのは、今作の入口となるリード曲。歌詞も歌声もまさに太陽のような明るさ、朗らかさが溢れる1曲となっているんです。さらに今日のうたコラムでは、2曲目に続く収録曲「春だよ」をご紹介いたします。 花が咲いたんだ 見せてあげたいな なんて思いながら 浮かべた君の顔 胸ポケットの中 しぼんでいた風船に 穏やかな風が吹いた 忘れかけてた 柔いつぼみが 弾け飛んでしまったなら止められないな 「春だよ」/関取花  1曲目「太陽の君に」の温度感をまといつつ、さらにワクワク・ウズウズする高鳴りや、光の中を駆け抜けてゆくような疾走感、生命力に満ちているのがこの歌。きっと最近の主人公の心も“季節の変わり目”だったのでしょう。ちゃんと春を迎える準備が出来ていた。だからこそ<花が咲いたんだ>という気づきが、変化のスイッチになったのです。  ふと<花が咲いたんだ>と気づくと、次に胸の内に浮かんだのは<見せてあげたいな>という気持ちと<君の顔>でした。もしかしたら<花が咲いた>とは、自身の夢や目標が叶ったことを意味しているのかもしれませんね。そして、そんな嬉しさを共有したいひとは<君>だと実感したとき、<胸ポケットの中 しぼんでいた風船>に吹く穏やかな風。  弾け飛ぶ<忘れかけてた 柔いつぼみ>。心身に湧き上がってくるエネルギー。こうして主人公の心にもついに“春=変化のとき”が訪れたのです。歌はその<止められない>想いの勢いのままにサビへと突入してゆきます。 淡いブルーの列車に乗って 木漏れ日のアーチをくぐって会いに行くよ 甘いフレーズを頬張って 君のえくぼのとなりへと向かう 春だよ 「春だよ」/関取花  新しい自分で、想いに正直に、<君のえくぼのとなりへと向かう>姿が見えてきそう。また<淡いブルーの列車>は、海や空を映しながら走っているかのようで、無限の可能性の広がりを感じさせてくれます。<木漏れ日のアーチ>は、まるで祝福と希望の象徴。そんなひらけた“未来”への確信が<春だよ>という一言に込められているのではないでしょうか。 履きもしないまま しまっていた 真っ白なスニーカーで飛び出すから 何してるかな 笑ってるかな 想像だけじゃわからないとこ知りたいな 淡いブルーの列車に乗って 書きかけの手紙の続きを確かめに行こう 浅いドリームも胸張って 思わず叫んでしまいたくなる 春だよ 「春だよ」/関取花  歌が進むにつれ、ますます主人公の“変化”は確かなものとして描かれてゆきます。あの頃は<真っ白なスニーカー>を<履きもしないまま しまっていた>。手紙だって<書きかけ>だった。まだいろんなことに自信がなかったから。だけど“春”を迎えた今。止まっていた日々を自ら動かすのです。やっと<浅いドリームも胸張って 思わず叫んでしまいたくなる>くらいの自分になることができたのです。 淡いブルーの列車に乗って 木漏れ日のアーチをくぐって会いに行くよ 甘いフレーズを頬張って  君のえくぼのとなりへと向かう 春だよ 春だよ 「春だよ」/関取花  咲いた花も、叶った夢も、春の訪れも、少し自信をつけた自分も、大切な<君>に伝えたい。その真っ直ぐな気持ちに突き動かされてゆくのが、関取花の「春だよ」です。ちょっと心が憂いがちな方。是非、この歌を聴いてみてください。春の生命力があなたの心にも注がれて、ほんの少し上向きになれるかもしれません…! ◆紹介曲「 春だよ 」 作詞:関取花 作曲:関取花 ◆Major Debut Mini Album『逆上がりの向こうがわ』 2019年5月8日発売 初回生産限定盤 UMCK-7011 ¥2,500(税込) 通常盤 UMCK-1621 ¥1,800(税込) <収録曲> 1.太陽の君に 2.春だよ 3.僕のフリージア 4.休日のすゝめ 5.カメラを止めろ! 6.嫁に行きます

    2019/05/23

  • indigo la End
    寒くなっても衣替えせず、まだ夏を引きずってやるから。
    寒くなっても衣替えせず、まだ夏を引きずってやるから。

    indigo la End

    寒くなっても衣替えせず、まだ夏を引きずってやるから。

    切れやすい糸でむすんでおきましょう いつかくるさよならのために (笹井宏之)  こちらは歌人・笹井宏之さんの作品です。みなさんも【いつかくるさよなら】に先回りして、恋の予防線を張ることってありませんか? いざというときに傷が浅くて済むから。切れにくい糸で固結びしてしまうと、離れるとき痛くて苦しむから…。さて、今日のうたコラムでは、そんな短歌にも通ずる想いが込められている新曲をご紹介いたします。 ありふれた夏の瀬に おまじないみたいな恋をした 確信に満たないことだらけ 最初に解けて欲しかった 素直になれない心地良さ 他人と他人の馴れ合いを それなりに楽しんだ 隙を見せるのはこれからだった 短い筒の穴から覗く 視野の狭い愛情を送り合った そんなことしてたら 触れ合える距離に君はいなかった 「はにかんでしまった夏」/indigo la End  2019年4月27日に“indigo la End”が配信リリースした「はにかんでしまった夏」です。描かれているのは<ありふれた夏の瀬>のとある恋。ちなみに<瀬>とは【川の流れが速く、水深が浅い場所】を指す言葉なので、月日はみるみる流れ去り、何かに深入りすることもなく浅いところで過ごしてきた<僕>の“これまで”が見えてきそうですね。    その<僕>の<おまじないみたいな恋>もまた、最初は<瀬>のようなものだったはずではないでしょうか。つまり、深入りするつもりはなかったのです。あくまで<おまじないみたい>に「続いたらいいな」と願い、一方で「叶わなくても仕方ない」とダメもとの気持ちもあり。どこかで期待することや本気になることを恐れていたように思えます。    だからこそ<他人と他人の馴れ合いを それなりに>楽しむ程度だったのでしょう。隙も見せず“好き”も見せすぎず<短い筒>を隔てているかのような、恋をしていたのでしょう。前述した短歌の言葉を借りれば【切れやすい糸でむすんで】おいたのです。でも、やっぱり【切れやすい糸】で結べば、繋がりは切れやすいもの。結局、待っていたのは<そんなことしてたら 触れ合える距離に君はいなかった>という終焉でした。 全然何ともないのに 涙が出るなんて困ったな 愛想笑いも様にならないくらいに 今日は変だ 考えたっていないのに 君は絶対にいないのに おかしいな はにかんでしまった夏を 見逃さず睨んだ 「はにかんでしまった夏」/indigo la End 全然何ともないはず 涙が出るなんてないはず でも感情的なブランコに 振られ続けるの何で 考えたっていないのに 君は絶対にいないのに おかしいな はにかんでしまった夏を 見逃さず睨んだ 「はにかんでしまった夏」/indigo la End  では【切れやすい糸】で結んでおけば、本当に【さよなら】の傷も、浅くて済むのでしょうか。決して、そうではないことが、この唄のサビに表れておりますよね。すぐ流れ去る浅い恋をしていたはずなのに、おまじない程度の期待だったはずなのに、<全然何ともないはず>なのに、<涙が出るなんてないはず>なのに、涙が出て、愛想笑いも様にならなくて、ただただ<感情的なブランコに 振られ続け>ている<僕>がいます。    同時に、後悔しているのではないでしょうか。この<はにかんでしまった夏>のことを。<はにかんでしまった>とは“うっかり照れてしまったこと=恋にしてしまったこと”を意味しているようにも、“恥ずかしがって本気を見せなかったこと=【切れやすい糸】で結んでしまっていたこと”を意味しているようにも捉えられそう。というより、両方の狭間で<感情的なブランコに 振られ続け>ているのかもしれません。 寒くなっても 衣替えせず まだ夏を引きずってやるから 覚えてろってさ 全く誰に言ってんだか 「はにかんでしまった夏」/indigo la End  唄の終盤。本当なら<ありふれた夏の瀬>だったはずのこの季節が、今や<寒くなっても 衣替えせず まだ夏を引きずってやるから 覚えてろ>と思うほどの、特別で深い深いものになっていることが伝わってきます。いつのまにか<僕>は、自分が思っている以上に“本気”になっていて、この恋に深く沈んでしまっていたのでしょう。 結局 君のことが好きなんです 涙が出て今日も困ってます 感傷的なスタイルは 似合わないはずなんだ 考えたっていないのに 君は絶対にいないのに おかしいな はにかんでしまった夏を 見逃さず睨んだ はにかんでしまった秋は 見逃してしまった 「はにかんでしまった夏」/indigo la End  そして最後のサビ。あれほど“隙”を見せなかった<僕>からついに<結局 君のことが好きなんです 涙が出て今日も困ってます>と、本音が溢れ出しております。別れてから、やっと“本気な自分”に素直になれた。でも、時すでに遅し。切ないですね…。あの季節の恋を、まだ引きずっているあなた。心の<衣替え>をしていないあなた。是非、その行き場のない想いを重ねながら、indigo la Endの新曲「はにかんでしまった夏」を聴いてみてください。 ◆紹介曲「 はにかんでしまった夏 」 2019年4月27日配信 作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音

    2019/05/22

  • イチオシ!
    アーティストが“歌詞面”で影響を受けたアーティストとは?後編!
    アーティストが“歌詞面”で影響を受けたアーティストとは?後編!

    イチオシ!

    アーティストが“歌詞面”で影響を受けたアーティストとは?後編!

    夢を碾く わたしのゆめが どなたかのゆめの地層をなしますように (佐藤弓生)  こちらは歌人・佐藤弓生さんの作品。【碾く(ひく)】とは、何かを切ったり削ったりすることや、ひき臼などで細かくすることを意味する言葉です。そうやって、今日もどこかで誰かが“夢を碾き”ながら生きていて、そこから生じる欠片は着々と降り積もっております。そしてその重なりがいつか<どなたかのゆめの地層をなす>ことがあるのです。    たとえば“歌詞”も然り。短歌の中の【ゆめ】というワードを【言葉】に置き換えてみてください。わたしの言葉が、どなたかの言葉の地層をなしますように。そんな繋がりは、実際にあるんです。つまり、誰かの綴ってきた言葉が、誰かの“歌詞”という地層を形成するということ。そこで今日のうたコラムでは、過去の歌ネットインタビューを元に、様々なアーティストの“地層”をご紹介いたします!本日は後編! 【あなたが“歌詞”で影響を受けたアーティストは?】 <柴田淳> スガ シカオさん!間違いないですね!あの声もズルイよねぇ。大好きすぎて、どの曲が1番とか選べないんですけど、勝手に私と括りつけて聴いていたのが「 モノラルセカイ 」って楽曲なの。その歌詞にね“ぼくの味方”って言葉が出てくるんですよ(※「ぼくの味方」は柴田淳のメジャー1stシングルのタイトル) 。で、この曲ってすごく素敵な恋に出逢ったっていう歌だから、その相手を「これ私のこと♪」と勝手に思って聴いていました(笑)。 あと「 日曜日の午後 」っていう楽曲の情景描写の凄いこと!吐き気を催すような気だるさ、憂鬱さ、退屈さが声にまで出ていて、まさに“日曜日の午後”そのものを歌っているんですよ。その世の中に対してイラついているような、ちょっと冷めた感情も私と重なる部分があるんですよねぇ(笑) 口の周りにミートソースをたくさんつけた女が出てくる歌とかも良かったなぁ(「 ミートソース 」)。もうね、スガさん特集組んでほしい。延々と話せる。 <フレデリック・三原健司> 康司も言ってましたけど、やっぱり“たま”が良いなぁと思っています。「 きみしかいない 」という曲があって、一応、彼らなりのラブソングなんですけど、すごくひねくれているんですよ。<誰もいないから きみしかいない 誰もいないから きみがこの世でいちばん>っていうフレーズがあったりとか。2コーラス目にも同じサビが来るんですけど<誰もいないから きみしかいない 誰もいないから きみがこの世でいちばんぶす>って終わるんです(笑)。裏を返せば<誰もいないから きみがこの世でいちばんかわいい>とも言えるのに、それを敢えてひねくれた方に持っていくのが“たま”らしいなぁって。 <フレデリック・三原康司> “松本隆”さんの書く歌詞も好きですね。はっぴいえんどの「 風をあつめて 」は、もう映像なんていらないなって思うくらい、その時代の風景が浮かんできます。しかも、どのアーティストに提供する楽曲にも必ず鮮やかな色をつけてくれる人だなと思うんです。だからすごく尊敬しています。 <井上苑子> 一番は“SUPER BEAVER”さんですかねぇ。私も何曲か、ボーカルの柳沢亮太さんと一緒に自分の曲を作らせてもらったんですけど、柳沢さんの書く歌詞は毎回すっごいなって思います。なんて言うんだろう…たとえば「 赤いマフラー 」とかもそうなんですけど、<肌を刺すような風吹く>っていうフレーズが最初にあったら、それを最後にもう一回出すことで物語の芯を作る、というのがすごくお上手なんです。SUPER BEAVERさんの新譜も出るたびにチェックして、歌詞をめっちゃ読むんですけど、全部にうわぁ!やられたぁ!って思わされますね。あと私自身がすごく救われた音楽でもあります。 上京した当時、聴いていて助けられたのは「 証明 」という曲です。歌詞に<産まれて死ぬまで一人なのは 誰も独りきりでは無いという「証明」>っていうフレーズがあって。一人でいられるってことは、同時に、誰かがいるってことでもあるんだという意味だと私は受け取りました。だから寂しいとき、(今自分が一人ぼっちだと思っていても、きっと気づかないところで誰かに助けられていて、実はそばにいてくれているんだろうなぁ…)とか、そういうことを思わせてくれましたね。今でも大好きな曲です。 <I Don't Like Mondays.・Yu> めちゃくちゃ王道なんですけど、Mr.Childrenさん、BUMP OF CHICKENさん、RADWIMPSさんはやっぱり三大ですよね。そういえば最近ふと口ずさんでいたのもミスチルさんの曲だったな。“幸せすぎて大切な事が 解りづらくなった 今だから”~♪っていう…「 Everything (It's you) 」か。そういうフレーズをふと思い出したりもします。 <chay> 一番は、松任谷由実さんですね。小さい頃から家族でライブに行ったりしていました。松任谷さんの歌は言わずもがな素晴らしいですし、物心ついてから歌詞も大好きになったんですけど、小さい頃は歌の内容はそこまで理解できないじゃないですか。でも、パフォーマンスだったり演出だったり衣装だったりっていうところで、すっごく楽しかったんですよね。シンディ・ローパーにも通じますけど、耳だけじゃなく目でも楽しませてくれるエンターテインメント性がとても魅力的で。今でも本当に憧れです。だから私自身のライブでも、視覚的にもワクワクするような演出だったりとか、衣装を7回着替えたりとか、そういう部分もこだわって大切にしています。 <Rihwa> aikoさんと高橋優さんです。高橋優さんは、私が札幌でインディーズ活動している時にお世話になった方が結構同じだったことがきっかけで知り合ったんですけど、遊び心の部分なんかは高橋優さんに影響されている部分もあると思います。aikoさんは彼女なりの表現で私やリスナーが言いたかったことを上手く言ってくれる。しかも、イメージし易い言葉で言ってくれるので、“こんな言い方があったのか!”っていう驚きと感動を毎回くれるアーティストですね。 <ナオト・インティライミ> Mr.Childrenの桜井さんの歌詞を見ちゃうと、もう書けなくなる(笑)。「なんだ、これは?」って、自分が書くのが恥ずかしくなっちゃう(笑)。難しい言葉をトリッキーに使ったりとかじゃないんだよね。誰もが知っている言葉なんだけど、組み合わせや表現力で「うわぁ」っていう感動に変わる。あれはもう魔法だね。 <片平里菜> 日本の方だと、中島みゆきさんと松任谷由実さんはすごいなと思いますね。中島みゆきさんの「 ファイト! 」を聴いた時は、衝撃を受けました。私的なことを歌っているのに、どこか達観しているところやグサっと斬りつけることもできれば、逆にそれで救うこともできるような歌詞を書きますよね。松任谷由実さんは比喩がすごく好きで、人それぞれの受け取り方ができる。答えは松任谷由実さんが知っているんだと思うけど、深いことをポップに喩えて見せてるのがすごいと思います。 <ACE COLLECTION・たつや◎> 高校の頃に聴いた、中島みゆきさんの「 時代 」です。この歌詞を聴いて、泣きました。なんというか…「頑張ったら絶対にいいことあるよ!」とか「楽しいことが待っているよ!」とかじゃなくて。「つらいよね。でもしょうがないんだよね。わかるわかる…」みたいな寄り添い方。僕自身が、ただ単にポジティブなことを言われても「そんな簡単に前向けないわ!」って思っていた時期だったからこそ、そんな心にも沁みる歌がすごいなぁと思いました。 そして、自分の音楽も誰かにとってのそういうものになればいいなぁと思ったんです。正直「時代」を聴くまでは、どういう歌が世間に気に入られるんだろうとか、ウケるんだろうとか、そんなことばかり考えて曲を作っていました。だけど音楽の魅力って、アーティストの人生がそのまま歌に投影されていて、聴くひとがそれに出会って、共感したり、心癒されたりするところにあるんだなぁって気づかされて。だから僕もその誰かに出会ってもらえるべき音楽のひとつになろうと思うんです。そのためにいろんな経験をして、その都度、歌にして残してゆく。それが自分が歌っていく意味だなって、今は思いますね。  【前編】【後編】とご紹介いたしましたが、このようにあるアーティストの言葉が、時を経て他のアーティストの言葉の地層を形成するのに欠かせないものとなっていることがわかりますね。新時代・令和でも歌ネットのインタビューで是非、様々な“地層”にご注目くださいませ…!

    2019/05/21

  • イチオシ!
    アーティストが“歌詞面”で影響を受けたアーティストとは?前編!
    アーティストが“歌詞面”で影響を受けたアーティストとは?前編!

    イチオシ!

    アーティストが“歌詞面”で影響を受けたアーティストとは?前編!

    夢を碾く わたしのゆめが どなたかのゆめの地層をなしますように (佐藤弓生)  こちらは歌人・佐藤弓生さんの作品。【碾く(ひく)】とは、何かを切ったり削ったりすることや、ひき臼などで細かくすることを意味する言葉です。そうやって、今日もどこかで誰かが“夢を碾き”ながら生きていて、そこから生じる欠片は着々と降り積もっております。そしてその重なりがいつか<どなたかのゆめの地層をなす>ことがあるのです。    たとえば“歌詞”も然り。短歌の中の【ゆめ】というワードを【言葉】に置き換えてみてください。わたしの言葉が、どなたかの言葉の地層をなしますように。そんな繋がりは、実際にあるんです。つまり、誰かの綴ってきた言葉が、誰かの“歌詞”という地層を形成するということ。そこで今日のうたコラムでは、過去の歌ネットインタビューを元に、様々なアーティストの“地層”をご紹介いたします!本日は前編! 【あなたが“歌詞”で影響を受けたアーティストは?】 <足立佳奈> アンジェラ・アキさんですね。小学生の頃は、ふと「私は一人だなぁ」とか「今日はあんまり学校に行きたくないなぁ」とか「歌は好きだけど、将来どうしていいかわからないなぁ」とか、いろいろ考え込んで、自分に負けそうなときってたくさんあって。でもそんなときにアンジェラさんの「 手紙 ~拝啓 十五の君へ~ 」の歌詞に出逢ったんですよね。小学生にもわかりやすいストレートな言葉で、すごく刺さるし、素敵だなって感じて。そこから「私も頑張ろう!」って思えるようになったんです。そして、私はアンジェラさんのこの歌で励まされて変わることが出来たので、私もこういう応援歌を歌えるアーティストになりたいなと思いました。 <androp・内澤崇仁> さだまさしさん、かな。たとえば「 主人公 」という曲とか結構好きで。さだまさしさんの歌詞の世界観には、小さい頃からかなり影響を受けていると思います。広い意味での愛の表現の仕方だったりとか。物語のような、小説のような、歌詞も書かれたりするし。歌って、いろいろと顔を変えられるんだなということを学ばせていただいた、最初のひとですね。 <吉澤嘉代子> 倉内太さんっていうシンガーソングライター。この人は私なんじゃないかって思うような言葉が歌詞に散りばめられていて。とくに『刺繍』ってアルバムが大好きなんですけど、インタビューの最初にお話した夢のこととか、そういうことをきっと倉内さんも考えているんだろうなって。感覚的なところなんですけど、すごく良いんですよね。 <ビッケブランカ> ユーミンさんかな!完全に。自分で作詞法を模索していたときに、どうしてユーミンさんはこんなに歌詞が良いと言われるんだろうと思って、いろんな曲の歌詞を読んでみたんですよ。そうしたら、主人公はフラれた女の人とか、強くありたい女の人とか、人物像はわりと同じタイプが多かった。でも、物語はものすごくいろんな方向に何パターンもある。これは絶対に一人の感覚や経験ではないと思ったの。それで偶然お会いした、ユーミンさんと一緒に仕事をしたことがあるというディレクターさんに作詞法についての話を聞いたんです。 ユーミンさんは人の話を聞いて、それをすぐメモするんですって。その人がどう思ったのか、どこで待ち合わせて、どういう思い出があって、彼は何色のクーペに乗っていて、というのを全部メモして、歌詞に落とし込むんですって。自分の経験ではなくて。それを聞いて「そういう書き方もあるんだ!」って、僕も先ほどお話したストーリーテリングの作詞法を覚えたんです。情景がしっかり見えて、ストーリーが伝わってくるというところも、ユーミンさんの歌詞をすごく参考にさせてもらいました。僕の場合はユーミンさんよりも主人公がもっと自分自身に重なっているような感覚ですけど、ビッケブランカを育ててくれた方だなぁと思いますね。 <黒木渚> 村下孝蔵。「 しゃぼん玉 」とか「 初恋 」とか、「 踊り子 」とか、感性がぶっ飛んでいるというか、理解はできるんだけど、なんでこんな表現を思いつくんだろうって曲ばかりです。<つまさきで立ったまま 僕を愛してきた 狭い舞台の上で ふらつく踊り子>って、ちょっと無理して恋愛している感じを踊り子に重ねたり。あと<しゃぼん玉 だんだん薄くなる さみしくてとりたくなる>ってフレーズとかも、あーわかる!素敵!って思います。すごく尊敬していますね。 <忘れらんねえよ・柴田隆浩> やっぱりミスチルとエレカシかな。俺はわりと理屈っぽい歌詞が好きで、ミスチルも理屈っぽいじゃないですか。でも理屈だけじゃないんだよなぁ…。まず、桜井さんは大体どの曲でも最初に「こういう気持ちでいるでしょう」って問い掛けてくれるんですけど、その精度と深さがハンパないんですよ。しかも桜井さんがすごいのは、そこから先の解決策もちゃんと教えてくれるところなんです。こうしたらいいよって。ものすごく美しい例えで、その希望を提示してくれるんですよ。そこが素敵すぎる。 (中略)ミスチルの歌詞は人を変える力を持っていると思います。でも、桜井さんには敵わないとかは言いたくないんだよなぁ。目標ですね。自分もそういうものを作りたい。一方で、エレカシの歌詞も大好きなんですけど、宮本さんはそんなに理屈を使わない気がするんですよね。ただひとこと「頑張れ!」って言ってるんですよ。さあがんばろう~ぜ~♪って(笑)。けど、桜井さんの歌と同じレベルで「頑張ろう!」って気持ちになるわけですよ。 そこにはやっぱり、宮本さんの誠実さとか生きてきた歴史とか、人間性を含めての表現というか。宮本さんって絶対に嘘を吐かない人だと思います。だからこそ、あんまり何もかもうまくやれているわけじゃない気がするんですよね。日常で苦しんでいる瞬間もあると思う。それでも<さあがんばろうぜ>って歌っている美しさとか説得力にすごく感動するんじゃないかな。「わかりました!宮本さんが頑張ってるんだったら、俺みたいなもんも頑張ります!」って。そういう真っ直ぐなタイプの歌も大好きです。だから桜井さんと宮本さんは俺にとっての二大巨頭だと思いますね。 <Uru> back numberさんが好きなんですけど、とくに「 青い春 」の<教えられたものだけじゃ いまいち完成しないんだ>っていうフレーズが刺さりましたね。やっぱり、実践あるのみというか。いざ社会に出てみると、学校で学んだ勉強が使える部分は本当にわずかで、経験を積み重ねていくことで、自分の価値観や仕事に対する観念が出来上がってくると思うので。私もいろんな人からアドバイスや意見をいただいていて、それはもちろんすごく大事なんですけど、実践するのは自分なので、この歌詞を読んで「あぁ本当にそうだよなぁ」って感じました。 <ゴールデンボンバー・鬼龍院 翔> B'zの稲葉さん、中島みゆきさん、あとGLAYさんもそうですね。とくに稲葉さんの歌の主人公って結構、情けない奴が多いんですよ。ソロアルバムの「 台風でもくりゃいい 」って曲には<自動販売機を こわして逃げた>なんて歌詞もあったりするし。なんかそこまで書けるってすごいなぁって思うんですよ。音楽で格好つけたいならそんなこと書かないじゃないですか。でも、誰だって人生で一回くらい悪いことをするときもあるという人間味を感じて、好きですねぇ。だから僕も、たとえカッコ悪くても、生々しい人間味が出ている歌詞にするということを大切にしています。 【後編に続く!】

    2019/05/20

  • ハルカトミユキ
    命を半分透き通らせながら、彼は今も生きている。
    命を半分透き通らせながら、彼は今も生きている。

    ハルカトミユキ

    命を半分透き通らせながら、彼は今も生きている。

     2019年5月29日に“ハルカトミユキ”が初のベストアルバム『HARUKATOMIYUKI BEST 2012-2019』をリリースします。今作は、彼女たちの全キャリアから選曲されたフルボリュームの2枚組。さらに、YouTubeのみで限定公開し話題となった「どうせ価値無き命なら」、LIVEで披露されていたものに加筆して完成した「LIFE 2」の初スタジオバージョン、書き下ろし新曲「二十歳の僕らは澄みきっていた」という新録3曲も収録。そんな過去と未来を繋ぐ全32曲入りの作品です。  さて、今日のうたコラムでは、そのベストアルバムに収録される新曲 「どうせ価値無き命なら」 をご紹介いたします。今回は 第1弾 に引き続き、第2弾としてハルカトミユキの“ハルカ”さんが歌詞エッセイを執筆。前週の第1弾では新曲「二十歳の僕らは澄みきっていた」について綴ってくださいました。是非、歌詞と併せて、ご熟読を。 ~「どうせ価値無き命なら」歌詞エッセイ~  とある7月の真夜中、しつこい電話で下北沢に呼び出された。適当な格好で渋々出かけて行き、指定された店の暗い階段を降りると、すでに呂律の回っていない友人が数名ふにゃふにゃ笑いながら飲んでいた。来てみたはいいものの、全員がそこそこに酔っ払っていてまともな会話にならず、私は来てしまったことを早速後悔しながらビールを数杯飲み、まだ居座るとゴネる友人を半ば強引に外に連れ出してタクシーまで送り届けることにした。軽く酔いが覚めるまで、もうすぐ夜が明けそうな国道沿いをしばらく歩く。  彼とは共通の知り合いが多く、たまになんとなく一緒に飲むような仲だった。いつも酔っ払っている適当な奴に見えていたが、気兼ねなく話せる人当たりの良さがあって憎めなかったし、みんなに慕われているようだった。「今度さ、味噌汁作ってよ。あったかいやつ、飲みたいなー」と彼はふざけたことを何度か言って、私は眠い頭のままでそれを適当に聞き流しながら空車の文字を探した。まだ話し続けている彼を諭しながらやっとタクシーを捕まえると、意外にも素直に乗り込み、相変わらずにやにやした笑顔で「じゃ」と手をあげて去っていった。  それが彼との最後の会話だった。突然の訃報を聞いた日、LINEのトーク画面を探して引っ張り出してみると「明日のライブ遊びに行くよ!」という数ヶ月前の会話で終わっていて、そこに何を送ろうとも、もう永久に既読がつくことはないということを、もう真夜中に酔っ払って呼び出されることがないということを、悪い夢でもみているかのようにぼんやりと考えた。強面なくせにシャイで、一人で帰っていく背中にどこか優しい淋しさをまとっている人だった。  私には友人と呼べる人が少ない。一緒に遠くまで遊びに行ったり、月に何度も飲みに行ったり、しょっちゅう連絡を取ったりする人がいない。ただ、生きてさえいてくれればいいと思う人が何人かいる。そう思う人を私は勝手に友人だと思っているが、「生きてさえ」という最低限の願いも、度々、叶わないことがある。  だから半年に一回くらい、生存確認のように連絡を取り合って、決して元気じゃなくても「元気だよ」と言い合う。嘘でもそう言えるならいいのだ。みんな大抵会えば普通で、くだらないことばかり言っていて大事なことは何にも語らないけれど、そういう人が突然いなくなることも知っている。誰かが出した些細なサインを私たちは簡単に見逃すし、それはきっと見逃してしまいやすくできている。  大学時代仲の良かった友人は、文通かと思うくらいLINEの返信が遅く、何ヶ月も既読にすらならなかったと思えばある日突然全く関係のない話題が送られてきたりする。昔から、命が半分透き通ってしまっているような人だった。明日いなくなってしまってもおかしくないような人だった。    彼を見ていると自分の平凡な器用さが酷くつまらなく思えて、私はどこかで彼を羨ましいと思っていたのかもしれない。「歌詞が書けない」と久々にLINEを送ったとき、「歌詞が書けないときだけ連絡してくるな、君は」と笑われた。命を半分透き通らせながら、彼は今も生きている。生きてさえいてくれればそれでいい。  世間は色々と大げさで、死にたい若者がどうとか自殺率がどうとか言っている。そんなことはよくわからないけれど、いつも通り玄関を出て行くように、夜中に笑って電話を切るように、「じゃ」とタクシーで去っていくように、「それ」はすぐ近くにあって、何かの拍子にうっかり触れてしまうことだってあるということを、忘れてはいけないと思う。そういうことがわからない人とは、そっと距離を取っていい。  私は今も時々、「味噌汁作ってよ」という彼の笑顔を思い出す。そして、もう作れないじゃんばーか、と思っている。 <ハルカトミユキ・ハルカ> ◆紹介曲「 どうせ価値無き命なら 」 作詞:ハルカ 作曲:ミユキ ◆『BEST 2012-2019』 2019年5月29日発売 初回盤 AICL-3703~3705 ¥4,500(税込) 通常盤 AICL-3706~3707 ¥3,200(税込) <Disc-1: Honesty> 1.17才 2.世界 3.光れ 4.どうせ価値無き命なら (新録) 5.ヨーグルト・ホリック 6.シアノタイプ 7.春の雨 8.Vanilla 9.夜明けの月 10.ドライアイス 11.肯定する 12.宝物 13.感情七号線(フラワーカンパニーズカバー) 14.種を蒔く人 15.手紙 16.LIFE 2 (新録) <Disc-2: Madness> 1.二十歳の僕らは澄みきっていた (新録) 2.ニュートンの林檎 3.振り出しに戻る 4.Hate you 5.インスタントラブ 6.マネキン 7.その日が来たら 8.Pain 9.奇跡を祈ることはもうしない 10.絶望ごっこ 11.わらべうた 12.バッドエンドの続きを 13.DRAG & HUG 14.近眼のゾンビ 15.青い夜更け 16.終わりの始まり <Disc-3: Early Years> ※初回限定盤のみ 1.夏のうた 2.僕達は(from 1st DEMO) 3.アパート 4.空 5.水槽 6.僕達は(from 2nd DEMO) 7.マゼンタ 8.MONDAY 9.POOL 10.385

    2019/05/17

  • SHISHAMO
    「気の済むまでぶっていいよ」なんて最後の最後までずるい人。
    「気の済むまでぶっていいよ」なんて最後の最後までずるい人。

    SHISHAMO

    「気の済むまでぶっていいよ」なんて最後の最後までずるい人。

     2019年4月24日に“SHISHAMO”がニューシングル『OH!』をリリースしました。今日のうたコラムでは、カップリングとして収録されている新曲「許してあげるから」をご紹介いたします。疾走感&開放感が溢れるこの歌。ただ、サウンドの明るさに反し、歌詞に描かれているのは胸がギューッと痛むような、どうしようもない恋心なんです。 電話に出ない理由も 既読がつかない理由も 馬鹿なふりして見ないふりした いっそのこと本当の馬鹿になれればよかったのに やめてよ、そんな顔しないでよ やだなあ、終わりみたいなそんな… 謝って欲しくなんかないよ 「許してあげるから」/SHISHAMO  本当はとっくに気づいていた<電話に出ない理由>や<既読がつかない理由>が何かは、みなさんなんとなく想像できますね。とにかく相手の気持ちが<私>から離れていたことは確かです。それを<馬鹿なふりして見ないふり>し続けてきたのは、この恋の延命処置のため。だけどそんな“ふり”にも限界が来たことが、歌詞の余白からわかります。  <いっそのこと本当の馬鹿になれればよかったのに>…この“のに”のあとには、言葉にはされてない様々なシーンと感情が含まれているのです。葛藤の末、やっぱり<見ないふり>はできないという想いが勝ったときの決心。相手に伝えたときの覚悟と不安。すると思いがけず“終わりみたいな顔”で呆気なく謝罪をされたときのショックと後悔。  さらに<そんな…>の“…”の余白からも「そんな反応が欲しかったんじゃないのに…」「そんなのないよ…」というような、言葉にならない淋しさ、悲しさ、空しさ、怒りの入り混じった感情が伝わってきます。そして<やめてよ>、<やだなあ>と、その場を取り繕おうとしている<私>がいるのです。どうしても“終わり”にしたくないから。 「気の済むまでぶっていいよ」なんて 最後の最後までずるい人 かわりに力一杯抱きしめるから ぎゅっと抱きしめ返してよ それだけで全部チャラにしたげるから 「許してあげるから」/SHISHAMO  だけど結局、相手の気持ちは<私>から離れているのです。延命処置が終われば、この恋は終わりだったのです。ゆえに相手は「気の済むまでぶっていいよ」と、すべてを<私>に委ねて“気が済んだら”別れようとしております。タイトルの「許してあげるから」とは、<私>の気持ちを表しているようで、実は、ぶつことを「許してあげるから」別れてほしいという<君>側の“ずるさ”も表しているのではないでしょうか。   もちろん<私>だって、もう今この瞬間が<最後の最後>だとわかっているはず。それでも<全部チャラにしたげるから>と、また<馬鹿なふり>をし直して…。そんな痛ましいフレーズが明るい曲調と相まって、一層“空元気”感が際立ちます。しかし、歌が進むにつれ歌詞も、歌声も、馬鹿なふりをする余裕なく、剥き出しになってゆくのです。 君って、いつもそうだ しょうもないプライド掲げてさ 許しを乞うなんてみっともない真似して見せてよ 「気の済むまでぶっていいよ」なんて 最後の最後までひどい人 そんなことできないの分かってるくせに 最低ね 「許してあげるから」/SHISHAMO  歌の終盤。本当の<私>の気持ちがボロボロと溢れます。せめて<許しを乞う>て、私と同じくらい必死になって、やり直そうとしてほしかった。「気の済むまでぶっていいよ」なんて、気が済むわけない。終わらせたくない。「気の済むまでぶっていいよ」なんて、<そんなことできない>ほど、まだ愛していることを再確認してしまって苦しい。ずるくて、しょうもなくて、ひどくて、最低、なのに、愛している。 「気の済むまでぶっていいよ」なんて 最後の最後までずるい人 かわりに力一杯抱きしめるから 全部嘘だと言ってキスしてよ それだけで全部チャラにしたげるから 君のために私 馬鹿になってあげる 「許してあげるから」/SHISHAMO  歌の最後の最後まで<君のために私 馬鹿になってあげる>とすがってしまう、どうしようもない恋心が切ないですね。とはいえ一体、この恋の正解とは何なのでしょうか…。どうかいつかは、SHISHAMO「許してあげるから」の<私>や<私>のような恋をしている方が報われる日が訪れますように…! ◆紹介曲「 許してあげるから 」 作詞:宮崎朝子 作曲:宮崎朝子 ◆ニューシングル『OH!』 2019年4月24日発売 UPCM-1419 ¥1,200(税込)   <収録曲> 1. OH! 2. ハネノバシ 3. 許してあげるから

    2019/05/16

  • リリィ、さよなら。
    この世で1番悲しい言葉はきっと『ありがとう』なんだって。
    この世で1番悲しい言葉はきっと『ありがとう』なんだって。

    リリィ、さよなら。

    この世で1番悲しい言葉はきっと『ありがとう』なんだって。

    2019年4月24日に“リリィ、さよなら。”が新曲「Clover ~naked version~」を配信リリースしました。シンプルなピアノ1本と歌のみで構成された『naked version』のこの歌。描かれているのは、8月に発売予定のニューアルバムへとつながる、悲しくて、切なくて、優しい、終わりとはじまりです。今日の歌ではそんな1曲をご紹介いたします。 傷つけ合ってもうウンザリさ 同じ道を歩くほど 歩幅がすぐ合わなくなって 立ち止まったり迷ったり 途方に暮れたりもして 何度も遠回りした足跡 探して続けていた物語 それはここだったんだね きっと 「Clover ~naked version~」  これまでの<足跡>を振り返る冒頭。一緒に幸せになりたくて、いつかはハッピーエンドにたどり着けると信じて、なんとか<同じ道>を歩き続けてきた二人の姿が見えてきますね。もちろん、嬉しいときや楽しいときだってたくさんあったはず。だからこそ、何度<傷つけ合って>も<遠回り>しても、諦めずに足並みを揃えようとしてきたのです。  でもそれ以上に<僕ら>には“無理”が生じておりました。「同じ道を歩かなきゃ」「歩幅を合わせなきゃ」「なんとか逆境の出口を見つけなきゃ」と、いつのまにか“幸せになりたい”という想いが“幸せにならなきゃ”という義務に変わっていたように思えます。ゆえに、互いに疲れ切って<もうウンザリさ>なんて本音も溢れているのでしょう。  では、そんな二人が見つけた“<探して続けていた物語>=ここ”とは、何なのでしょうか。J-POP的には“逆境もあったけれど、もう大丈夫。ここから二人で歩んでいこう”というポジティブな展開が予想できそう。しかし、悲しいけれど、そうではありません。歌詞を読み進めていくと明らかになりますが、物語はここで“エンド”なのです。 君の最後の言葉はやっぱり『ありがとう』で だから僕はこの世で1番 悲しい言葉はきっと 『ありがとう』なんだって そう思ったんだ また新しいストーリーを探して 歩き始めていく君に唄う 「Clover ~naked version~」  二人の<探して続けていた物語>の正解とは<同じ道>を歩き続けることではなく“別々の道”を行くことだった。お互いの幸せのために“諦める”ことだった。その正解に丸をつけるかのように、最後に『ありがとう』と告げる<君>。それは<僕>の胸に<この世で1番 悲しい言葉>として響きました。つまり<僕>は<この世で1番 悲しい>選択をし、<この世で1番 悲しい>終焉を受け入れようとしているのでしょう。 君との旅はもう少しで終わってしまって 今はただ 巻き戻されたフィルムだけ ぼんやりと眺めていた 確かめるように 「Clover ~naked version~」  そして<この世で1番 悲しい>時間のなか、ひとり<巻き戻されたフィルム>を眺めて<確かめ>たいことは山ほどあるはず。終わってしまった旅の記憶。最後の『ありがとう』の声。もう思い出は更新されない現実。この選択が正しいこと。<君>が<また新しいストーリーを探して 歩き始めていく>姿。それらを<僕>は、まだ歩き出せずに<確かめるように>眺めているのです。 クローバー 今日までの旅の 栞の代わりにこの唄を持っていってくれ クローバー こぼれそうなくらい君にもらったもの ぜんぶ クローバー 大切にするよ 君と過ごした名もない日々 クローバー 僕らだけの秘密さ 胸に抱いておくよ いつまでも 「Clover ~naked version~」  こうして幕を閉じてゆく歌。今、きっと<僕>は2つの感情の狭間で揺れているのだと思います。というのも【クローバー】には2つの花言葉があるんです。1つは【幸運】。もう1つは【私を思って】です。それは、他の誰かと<君>の幸運を祈りたい、でもやっぱり自分を思い出してほしい、そんな<僕>の相反する本心にリンクするものでしょう。  この唄で<僕>は<君>に『さようなら』とは告げておりません。そんな言葉では片づけられないから。片づけたくないから。だから<この唄>に、【クローバー】に、すべての想いを込めて<君>に捧げるのです。大切なひととお別れをしたばかりだという方。是非、リリィ、さよなら。「Clover ~naked version~」にその想いを重ねながら、聴いてみてください。この唄を聴いたあなたにもどうか【幸運】が訪れますように。 ◆紹介曲「 Clover ~naked version~ 」 2019年4月24日配信 作詞:ヒロキ 作曲:ヒロキ

    2019/05/15

  • イチオシ!
    恋愛のお悩みを抱えているあなたへ贈る歌【後編】をご紹介!
    恋愛のお悩みを抱えているあなたへ贈る歌【後編】をご紹介!

    イチオシ!

    恋愛のお悩みを抱えているあなたへ贈る歌【後編】をご紹介!

     今日のうたコラムでは 【前編】 に引き続き、励ますための応援ソングというより、今抱えている想いにとことん浸ることができるような楽曲を、恋愛のお悩み別にピックアップしてまいります。尚、今回は【恋愛編】を【前編】と【後編】に分け、全8テーマでご紹介。グサッと刺さるフレーズがございましたら、ぜひ歌詞の全文を読み込んでみてください。本日は【後編】です! ~浮気されてしまったあなたへ~ 僕の一番聞きたくないと 思う言葉で君が 楽になったり幸せになれるなら 簡単に言えるよ  よく聞いてて さよなら さよなら 僕という目かくしを はずしてあげるよ さよなら さよなら この魔法をとくよ その人だけ見えるように 「 BLIND 」/槇原敬之 貴方が悪い 貴方が悪い 貴方が悪い 貴方が 貴方が謝らないかぎり私はあの子を狙い続ける 死体が二つにならないといいね だから 好きって言って 好きって言って 好きって言ってよ 「 好きって言ってよ 」/あいみょん いつだって なかなか既読にならない 未読のままのラインが不安で 君が少し会いたいって言うから 思わず飛び出した午後8時 こらえきれずかけてしまう電話 夜の高速道路 耳に飛び込んでくる震えた声で 「私、好きな人ができたの」 「 ホワイトアウト 」/reGretGirl いつでもそばにいるような女より いつかどこかへ行っちゃうような そんな女がいいのでしょう 君が追いかけたあの子はきっと花咲く季節終えて もうきっと君の元には帰らないよ だからねえどうか私の元へ帰ってきて もうどこにも行かないと約束して 花のように枯れたりしないから 「 花 」/SHISHAMO 君が言った「俺、飽きっぽいんだよなぁ」 そうだろうね 何に対してもそうだもんね 好きな食べ物、好きな映画、好きなアーティスト 君が言った「俺、他に好きな子ができたんだ」 一瞬だけ時が止まって 針と糸で縫いつけられていく 噛み砕けないその言葉が滲んでいく 「 嘘つき 」/カノエラナ ~失恋の傷が癒えぬあなたへ~ 再生リストは ほとんどが君から 教えてもらった曲ばっかりで 再生されてく 思い出が痛いから 音楽すらもうきけないのに 洗面台に立って 一本の歯ブラシが また目に入って ない影見ちゃって 流す涙誰が拭ってくれるの? 「 ナンセンスに逆戻り 」/ましのみ 寝る前にちょっと考えた 超好きだったんだな 誰かと結婚なんてしないで忘れないで 正直言うけど ステレオタイプな未来は全然似合ってない 君の才能が欲しかった 超好きだったのにな あたし一人で桃食べて 最速で離れてあげるいいよ 映画見るわ 「 8ミリフィルム 」/アカシック やがて二人は容赦無く 傷つけ合うようになって 愛し合ってた時代を恥じた あなたは最後の最後にはっきりこう言った 「二人出会わなければよかった」と ばかじゃない! 「 美しくってばかみたい! 」/恋は魔物 たばこの嫌いな僕を気遣って ベランダで吸ってたっけな カーテンが揺れて目があつくなった もうそこに君はいない 「もっとちゃんと僕をみててよ もっとちゃんと」って その言葉が君には重かったの? 「もっとちゃんと僕をみててよ もっとちゃんと」って 言わなければ 君はここにいたかな 「 たばこ 」/コレサワ さよなら あなたはわたしのすべてでした 世界でいちばん素敵にみえた横顔も もう会えない 胸にしまうだけ 優しくて切ない 想い出に変わるのね あなたは最後も笑ってくれてたのに わたしは涙がこぼれて何も言えなかった 「もう行きな」と手を離した この恋は夢のように終わったの 「 さよなら 」/大原櫻子 ~遠距離恋愛中のあなたへ~ 手をはなしたすきに ほら それぞれせおうものふくらんで あのころみたく いつでも そばにいれたら はなればなれで 眠る夜はふたりを すこしずつ強くしてくよ すこしずつ強くなれば 「 はなれ ばなれ 」/クラムボン 会いたい時に会えないから 悔しくて泣く気持ちは 他の誰よりも一番 僕が知ってると言ってくれた 遠く遠く離れていても あなたを今日も想ってます いつも隣りで歩きたい いつか二人で暮らしたい 「 流れ星 」/奥華子 今日からまた来る 会えない日々を あなたなしでも生き抜く事が 二人を繋ぐために今わたしができる事 今日からまた来る 会えない日々に わたし時々すごく涙が出そうになるけど ほらね またね笑って会えるから そんな二人を今は、わたし、信じていようと思うの 「 遠距離恋愛 」/the peggies あなたを乗せた最終電車がホームにすべりこんで 溢れる人の波 見なれたチェックのシャツ あたしのおでこに手をあてて笑う 「前髪がのびたね」って いつも受話器越しの声 今日はとなりで聞けるんだね 月明かりの下で はんぶんこした缶コーヒー しあわせはこんな路地裏にもあるよ あなたとならば 「 最終電車 」/中村千尋 離れて過ごした三年間 あなたが来る日 子どもみたいに 指折り数えた あなたを好きでいてよかったな あなたを待っていてよかったな 新しいスタートラインから 今 走り出すよ二人だけを乗せて 「 バスロマンス 」/チャットモンチー ~恋がしたいあなたへ~ 運命の恋に いつ めぐり逢えるんだろう もし出逢ったなら わかるんかな? すぐに この人だって この人やって まだ見ぬ 君を想う恋の歌 「 ラブレター。feat. 井上苑子 」/ハジ→ 恋愛に臆病になってもうどんくらいだろう? 完全な敗北モードに付きまとわれてるんだ 適当な恋にまたがってやり過ごしても 友人の幸福ムードに虚しくなるばかりで 「こういうのってタイミングだ」ってそうは言うけど 勝者の意見でしかないよな 今やパンチドランカー、 恋愛マスターと呼ばれた僕が このザマ 「 恋愛マスター 」/大橋卓弥 小さくつぶやいた このままでいいの? ずっと一人? 嫌だ!! 蘇る恋心 こんな私でも 恋したいの まだ遅くないはず たまには自分の幸せにすべて賭けてみるの 「 My Only Lover 」/青山テルマ 「幸せになりたい!」 大声で叫んでやる! 赤い糸もまだ信じてる 理想的なEnding 期待して辿ってみる糸 どこにいるのよ ねぇ “Mr.Right” 「 Mr.Right 」/Leola 恋がしたい 恋がしたい キスだけで生まれ変われるような 恋がしたい 恋がしたい 人の道外れてしまうような 恋がしたい 恋がしたい これまでの過去を許せるような 恋がしたい 恋がしたい 美少女になれたなら 美少女になれたなら 「 美少女 」/吉澤嘉代子  今、報われない恋をしている方にも、誰にも言えない恋をしている方にも、恋の仕方を忘れてしまっている方にも、大切な恋を失ってしまった方にも、どうか幸せが訪れますように…! 【前編】はコチラ!

    2019/05/14

  • イチオシ!
    恋愛のお悩みを抱えているあなたへ贈る歌【前編】をご紹介!
    恋愛のお悩みを抱えているあなたへ贈る歌【前編】をご紹介!

    イチオシ!

    恋愛のお悩みを抱えているあなたへ贈る歌【前編】をご紹介!

    出したくない元気は 出さなくていいと思いますよ。 (坂元裕二『初恋と不倫』より引用)  ついに元号も【平成】から【令和】へと変わり、気持ちも新たにぐんぐん進んでいきたいところ!…ですが、わたしたちの抱えている現実・現状は、そう簡単に前向きに変化するものでもないんですよね。世の中のムードについてゆけず、ただでさえ“五月病”の時期なのに、いっそうドンヨリしてしまっている方、少なくないと思います。    そこで今日のうたコラムでは、励ますための応援ソングではなく、坂元裕二さんの著書『初恋と不倫』にあるように、出したくない元気を無理に出さず、今抱えている想いにとことん浸ることができるような楽曲を、お悩み別にピックアップしてまいります。今回は【恋愛編】を【前編】と【後編】に分け、全8テーマでご紹介。グサッと刺さるフレーズがございましたら、ぜひ歌詞の全文を読み込んでみてください。本日は【前編】です! ~好きなひとには他の好きなひとがいるあなたへ~ 好きな人はあなただった 好きな人はあなただった 好きな人はあなただった 私の心は あなたでした きっと二人は お似合いだよと 平気な顔をして嘘をつく 何も出来ずに 見ているだけの 弱虫な私が大嫌い 「 好きな人 」/上野優華 君には 好きな人がいて なのに ずるいよ あの日 また連絡をくれて 会える 会えないも いつも 君の都合 それでも よかった 全てが途絶えてしまうよりは 「 カタオモイ。 」/ハジ→ なんでなんで あなたになんで 恋しちゃったんだろう 好きになっちゃいけない この胸がいたいよ いちばんそばにいるのは 素敵なあの彼女(ひと)なんだ もっと早く素直になれてたら なんて言えない 「 なんで 」/いきものがかり 手が繋げなくたっていいの 君が見えるだけでいいの 寂しくなっちゃってもいいの いいの 誰かにとられちゃってもいいの 君が笑顔ならいいの 涙もこらえればいいの いいの 「 いいの 」/Anly あなたが恋に落ちてゆく その横で私は そっとあなたに恋をしていたの 何にも気付かないで笑うあなたの 横顔をずっと見ていました 「 幸せ 」/back number ~好きだから「サヨナラ」を決めたあなたへ~ さよならダーリン さよならダーリン Goodbye, My Darlin' 好きだから 大好きだから わかることもある あなたには無理なこと 選べない 選ばない エンドマーク置く 役目は私ね 「 Goodbye, Darlin' 」/DREAMS COME TRUE 好きだけど 好きだから 好きなまま 思い出に 未来だなんて いつまでも 未来のままだと思ってた 去年の夏に 二人きりでした 線香花火のように 鮮やかで 儚くて 終わらないでと願う日々が 終わる 「 なみだ 」/井上苑子  好き同士なのになぜ 別れが来ることがあるの? 一緒にいることが一番 幸せなはずなのに 僕らは他に何を手にしたがってるんだろう… このドアを開け 飛び出したら そこはもう君なしの世界 「 愛してた 」/ナオト・インティライミ 月が沈み日が昇る 新しい今日がまたやってくる そうやって哀しみはいつしか癒されてゆく 今更何を言ったって 始まりに戻れるわけはないんだ あんなに楽しかった日々に自らピリオド 「 三月の陽炎 」/HY ほんとはあきらめないで欲しいよ 渋滞の街に消えてく私を あともう一回名前叫んでくれたなら 振り返ってバカって泣けるのに 違う腕に抱かれて嘘をついた あなたにこっち向いて欲しいだけだった 飽きれるほど喧嘩して飽きれるほどキスをした 繰り返した 負けず嫌いの恋 「 じゃあね。 」/傳田真央 ~誰にも言えない恋をしているあなたへ~ 抱き合えるならそれだけでいい だけど触れたら何かが壊れだす 始めなければ誰も泣かない あなたを見つめると 悲しみが始まる予感 「 予感 」/JUJU 風に舞う 長い髪 あなたの薬指には いつだって指輪が光って それを見ないふりをしてた 困らせるの 嫌だから 何も聞かずにいたけど あなたは僕を愛してたの? それとも愛は なかったの? 「 ナツノニオイ 」/青柳翔 これ以上私を愛さないで 離れられない夜にしないで あなたが本当に好きな人は 私以外にも いるんだから なぜ あなたが泣くの? 泣くのはいつも私だったのに 突然 砂の城は壊れてしまうものなの 「 他の誰かより悲しい恋をしただけ 」/Flower 柄でも無いのに可愛いコップを買いました リップで汚してあげたあと まるで優しさみたいに置いていくからさ あの子が傷付けば良いけど ねぇ、傷だらけになっても愛しててあげるから 最後に戻ってくるのは私の所にして 貴方のズルさにつけ込んでごめんね また弱虫ごっこで 抱き締めてあげるわ、ダメかな、ダメよね。 「 東京 」/ほのかりん 彼には大切な人がいて 守るべきもの 私にはあったのに Won't you love me 一緒に ただ幸せになりたいだけなのに Love me 愛は簡単に手に入らない そばにいたい 許されはしない 「 Love me, hold me 」/加藤ミリヤ ~付き合っているのに淋しいあなたへ~ 帰らないなら 連絡ぐらいしたらいいのに あたためればいいよ そういうことじゃない 一緒に食べたいだけ 溶けてるから 見えないけど 一番手間かけて炒めた玉ねぎ 「 玉ねぎ 」/ヒグチアイ とんとん 私の心 まな板のように傷だらけ ねぇ、もうじき買い替え時さ とんとん あなたの心 ノックをしても気付かない 言い訳は辛いの 本当に 「 Kitchen 」/LILI LIMIT 気を遣われてツライ あたしはカノジョ 受け止めさせてよ ダーリン キスをもっとちょうだい あなたはカレシ 自分から会いに来てよ 「 カノジョとカレシ 」/Salley いつかあなたが死んでいっても 私なら大丈夫 ずっと前から一人だった あなたを愛した時から たとえ私が先に逝っても あなたなら何も変わらない 振り返らないで生きてゆけるわ 「 Love Letter 」/柴田淳 忘れてるとでも思ってたの? 他の誰よりあなたが大切なのよ 忘れてほしいのは 私以外の他の誰かのことよ 思い出してほしいの 甘くて幸せな時を 携帯鳴ってるよ 何で出ないの? 「 デイジー 」/片平里菜  【後編】はコチラ!

    2019/05/13

  • ハルカトミユキ
    言葉だけは誰よりもパンクでいてやろうと、その時心に誓った。
    言葉だけは誰よりもパンクでいてやろうと、その時心に誓った。

    ハルカトミユキ

    言葉だけは誰よりもパンクでいてやろうと、その時心に誓った。

     2019年5月29日に“ハルカトミユキ”が初のベストアルバム『HARUKATOMIYUKI BEST 2012-2019』をリリースします。今作は、彼女たちの全キャリアから選曲されたフルボリュームの2枚組。さらに、YouTubeのみで限定公開し話題となった「どうせ価値無き命なら」、LIVEで披露されていたものに加筆して完成した「LIFE 2」の初スタジオバージョン、書き下ろし新曲「二十歳の僕らは澄みきっていた」という新録3曲も収録。  そんな過去と未来を繋ぐ全32曲入りの作品となっているんです。さて、今日のうたコラムでは、そのベストアルバムに収録される新曲 「二十歳の僕らは澄みきっていた」 をご紹介いたします。なんと今回は特別に、ハルカトミユキの“ハルカ”さんが同曲の歌詞エッセイを執筆。歌詞に滲んでいるリアルを、あの頃の想いを、あれからの生きざまを、そして今を、じっくりご堪能ください。 ~「二十歳の僕らは澄みきっていた」歌詞エッセイ~  高円寺のピンサロ街の一角、細い路地の地下にそのライブハウスはあった。私は十六歳だった。ピタピタの革ジャンにタータンチェックのスカートを履き、真っ赤なモヒカンをしならせながら、狭いステージで男達がギターを掻き鳴らしている。刺青だらけのお姉さんがビールのプラスチックカップを片手に柱に寄りかかり、私はその後ろで呆然とライブを観ていた。そのバンドの演奏が終わりしばらくすると、真ん中で歌っていた金髪の坊主が近寄ってきて「よう」と言った。私はなんだか照れくさい感じで、「ども」と応え、氷だけになったカップをカラカラと煽った。  金髪坊主は、「ハゲさん」という究極に適当なあだ名で呼んでいた、近所のレンタルビデオ屋で働いている兄ちゃんだった。友達と一緒にそのビデオ屋に遊びに行っては、クダを巻いてよく暇つぶしをした。彼の本当の名前も年齢も知らない。恐らく、二十六、七くらいだったんじゃないかと思う。何かの話の流れでバンドをやっていることを知り、その日初めて足を踏み入れたライブハウスという場所は、衝撃的な空間だった。  容赦ないタバコの煙と壁にびっしり貼られた黄ばんだステッカー。心臓にまで届く爆音の中で観たライブは、けれど本当に、美しかった。頑張れとか大丈夫とか少しも言わない、お世辞にもいい声とは言えないその歌たちに私は何故だか心から救われて、そんな音楽が世界に存在していることを純粋に嬉しいと思った。現実は絶望的で明日すらわからないのに、みんな底抜けに明るい生命力に満ちていて、どんなに暴力的な言葉でもそれは紛れもない希望の歌だった。モヒカンのお兄さんと刺青だらけのお姉さんは楽しそうに乾杯している。「絶望なんて当たり前だ」とその人達は歌っていた。  ありふれた高円寺の夜。私はパンクロッカーになりたいと思った。この人達の歌は優しい。くだらなくて汚くてすごく優しい。十六歳の私に、みんな仲良くしなくたっていいし誰かを嫌ったっていいと教えてくれたのは、彼らだけだった。そして、私にフォークソングを教えてくれたのもまた、彼らだった。高田渡。友部正人。吉田拓郎。森田童子。豊田道倫。    私が好きなパンクバンドはみんな、フォークシンガーの言葉を敬愛していた。大きな音や過激なパフォーマンスがなくても、言葉の力だけで人の魂を揺さぶることができる。ならば私も、言葉だけは誰よりもパンクでいてやろうと、その時心に誓ったのだ。そうして、歌にもならない言葉の破片をノートに書き溜めてもうすぐ十五年が経つ。  ありふれた高円寺の夜。狭いフロアで何度も聴いたあの歌。ピンサロ街のライブハウスに消えていった言葉。音楽番組の陰に埋もれていった言葉。爆音の中、時代と世間に霞んでいった言葉。自分を見失いそうな時、私は今でもその頃ライブハウスで観ていたバンド達のホームページを覗き、いつまでも新鮮なその詩を読み返している。  ハゲさんが働いていたレンタルビデオ屋は今は100円ショップになった。ハゲさんもバンドを辞めて田舎に帰ったと風の噂で聞いた。歌詞だけは何としても直さないと頑なに思っていた私も今では大人になり、それなりに社会や会社に順応しながら音楽をやっている。あの頃のあの人が聞いたら怒られるかもしれないし、笑われるかもしれない。  でも、そうやってなんとか生きてきて、根本は変わっていない。いざとなれば全部投げ出してまたあのライブハウスに戻れるし、今でも昔のあの歌ばっかりずっと聴いている。本当にどうしようもなくなってもパンクソングがあればまあなんとかなるか、っていう気がしている。だって絶望なんて当たり前だろ。 <ハルカトミユキ・ハルカ> ◆紹介曲「 二十歳の僕らは澄みきっていた 」 作詞:ハルカ 作曲:ハルカトミユキ ◆『BEST 2012-2019』 2019年5月29日発売 初回盤 AICL-3703~3705 ¥4,500(税込) 通常盤 AICL-3706~3707 ¥3,200(税込) <Disc-1: Honesty> 1.17才 2.世界 3.光れ 4.どうせ価値無き命なら (新録) 5.ヨーグルト・ホリック 6.シアノタイプ 7.春の雨 8.Vanilla 9.夜明けの月 10.ドライアイス 11.肯定する 12.宝物 13.感情七号線(フラワーカンパニーズカバー) 14.種を蒔く人 15.手紙 16.LIFE 2 (新録) <Disc-2: Madness> 1.二十歳の僕らは澄みきっていた (新録) 2.ニュートンの林檎 3.振り出しに戻る 4.Hate you 5.インスタントラブ 6.マネキン 7.その日が来たら 8.Pain 9.奇跡を祈ることはもうしない 10.絶望ごっこ 11.わらべうた 12.バッドエンドの続きを 13.DRAG & HUG 14.近眼のゾンビ 15.青い夜更け 16.終わりの始まり <Disc-3: Early Years> ※初回限定盤のみ 1.夏のうた 2.僕達は(from 1st DEMO) 3.アパート 4.空 5.水槽 6.僕達は(from 2nd DEMO) 7.マゼンタ 8.MONDAY 9.POOL 10.385

    2019/05/10

  • イチオシ!
    言えないでいたこの気持ち、いますぐ伝えたい
    言えないでいたこの気持ち、いますぐ伝えたい

    イチオシ!

    言えないでいたこの気持ち、いますぐ伝えたい

    胸の中の一言 伝えたら何かが 変わっちゃいそう でも前に進まなくちゃ何も変わることはない このまま 「little flower」/足立佳奈  5月9日は【5(こ)9(く)】の語呂から【告白の日】と呼ばれております。ユニリーバ・ジャパンの男性用化粧品ブランドAXEが2011年に制定した記念日だそうな。そこで、今日のうたコラムでは【告白の日】にふさわしいラブソングを、次々とご紹介!まず冒頭では、2019年4月24日にリリースされたばかりの“足立佳奈”の新曲をピックアップしました。  片想い中のほとんどのひとが抱くであろう<伝えたら何かが 変わっちゃいそう>という不安。もちろん関係を“変えたい”からこそ告白したいわけですが、それで気まずくなって、友達ですらいられなくなるくらいなら、とりあえず現状維持…という方、多いでしょう。しかしその間に、勇気ある他の誰かが告白してしまう可能性だって大です。 嫌われたくはないけれど かけひきなんかしたくないけど ah 言えないでいたこの気持ち いますぐ伝えたい 好きなんだ 君へFlower 渡したい 恋のFlower 受け取ってほしいから 笑わないで聞いてよ 大切なことはただ一つ 自分に正直でいること まっすぐまっすぐ 君に 君に 君に 届くように 「little flower」/足立佳奈  自分の勇気が足りなかったばかりに、大切な<君>が他の誰かと結ばれてしまうその前に。胸の内にある様々な“<けど>”を越えて<まっすぐまっすぐ 君に 君に 君に 届くように>想いを伝えたいですよね…!たとえ結果、恋が実らなかったとしても<自分に正直でいること>ができた自分自身のことは、前よりもずっと好きになれるはず。    さて、ここからはさらに、歌ネットのフレーズ投稿コーナー【コトバのキモチ】から、みなさんが<嫌われたくはないけれど かけひきなんかしたくないけど>という“<けど>”の壁を乗り越えるためのパワーを与えてくれるラブソングのフレーズをご紹介してまいります。とくに「いいね!」が多かった上位5曲はこちらです! 【 キモチを伝えたい…】より5選! 「愛してる」の響きだけで 強くなれる気がしたよ ささやかな喜びを つぶれるほど抱きしめて 「チェリー」/スピッツ 大好きだから踏み出せない 大好きだから臆病になる 淡い恋の真ん中を泳ぎきってみせてよ 「ミュージック・アワー」/ポルノグラフィティ ほら あなたにとって大事な人ほど すぐそばにいるの ただ あなたにだけ届いて欲しい 響け恋の歌 「小さな恋のうた」/MONGOL800 あなたといる意味を探したら 明日を生きる答えになったよ 明日を生きる意味を探したら あなたといる答えになったよ 「いいんですか?」/RADWIMPS 全部伝えたら この関係壊れちゃいそうで でも友達のままじゃ辛くて だから全部伝えたくて 「告白」/FUNKY MONKEY BABYS  また『LINE MUSIC』に掲載中の歌ネットプレイリストでも【キモチを伝えたい!】というテーマで全15曲をセレクト。現在、800以上のお気に入り登録をいただいております。是非 【コチラ】 も併せてチェックしてみてください。それでは、みなさんの恋が音楽の後押しでほんの少しでも前に進むことができますように!自分に正直に、想いを全て伝えることができますように…! ◆紹介曲 「 little flower 」 作詞:Calros K. 作曲:田畑健 「 チェリー 」 作詞:草野正宗 作曲:草野正宗 「 ミュージック・アワー 」 作詞:ハルイチ 作曲:AK.HOMMA 「 小さな恋のうた 」 作詞:Kiyosaku Uezu 作曲:MONGOL800 「 いいんですか? 」 作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎 「 告白 」 作詞:FUNKY MONKEY BABYS 作曲:FUNKY MONKEY BABYS・NAOKI-T

    2019/05/09

  • 半崎美子
    私というフィルターを通して、誰かの想いを歌にしている気持ち。
    私というフィルターを通して、誰かの想いを歌にしている気持ち。

    半崎美子

    私というフィルターを通して、誰かの想いを歌にしている気持ち。

    あなたほど立派な人はいない 昼夜問わず働いて それでもいつも笑っていた 自分のことで涙を見せない そんなあなたを 何度も泣かせてごめんね 「母へ」/半崎美子  2019年5月8日に“半崎美子”がニューシングル「母へ」をリリース。今作のタイトル曲は、コンサートで歌うたびに会場が涙に包まれる歌であり、彼女が大切に温めてきた“母賛歌”となっております。歌ネットでは5月の特集にてその新作についてのインタビューを敢行し、ご自身のお母さんのお話をはじめ、様々な想いを語っていただきました。    是非、歌詞と併せてチェックしてみてください!さらに今日のうたコラムでは、そんな“半崎美子”の作詞論もお届けいたします。彼女は、全国のショッピングモールを回り、歌を届け続けている“ショッピングモールの歌姫”としても有名なんです。そんな半崎美子だからこそ生み出すことができる音楽についてのお話、じっくりとご堪能あれ…! ― ショッピングモールで歌を届けていくなかで、反響の大きい曲と言うと? 半崎:歌う時期やリリース時期にもよりますが、一番みなさんが立ち止まってくださるのは「お弁当ばこのうた~あなたへのお手紙~」と「サクラ~卒業できなかった君へ~」ですかね。ときには、その曲を聴くために来てくださったという方もいらっしゃいます。 赤・緑(あお)・黄色の彩りと 栄養たっぷりのバランスと にんじん・ピーマン・セロリ あの手この手で入れてます 毎朝渡すお弁当は あなたへのお手紙 「お弁当ばこのうた~あなたへのお手紙~」/半崎美子 桜 花びらが舞う 一緒に見ていた夢を ふわり空にのぼった あなたに送りたい 「サクラ~卒業できなかった君へ~」/半崎美子 ― 思わず立ち止まってしまうのは、“会いたい”とか“好き”とかではない、J-POPであまり聴きなれないワードがまず心にとまるからというのもあるかもしれませんね。 半崎:あ、たしかにそうですね!なかなか<お弁当>ってね(笑)。だからこそ、まさに毎日お弁当作りをなさっている方だったり、これからお弁当作りをする方だったりが、ふと聴き入ってくださるのかもしれません。もうお弁当作りを卒業した方でも「当時のことを思い出しました」って。 新曲の「母へ」もそうなんですけど、きっと年齢や自分の人生によって、感じ方が変わってくる歌詞が多い気がします。聴くタイミングのその時々で。たとえば、自分自身が母のことを思い出して聴くこともあれば、自分が母になって子供にお弁当を作る立場で聴くこともあったり。いろんな世代の方に、いろんな形で届けば良いなと思いますね。 あなたが生まれた日 空が笑っていた 予定より早くに 歓びの声あげて あらゆる壁や困難も 乗り越えられると選ばれた 「歓びのうた」/半崎美子 ― 最新作のカップリングである“母目線”の「歓びのうた」といい、代表曲「お弁当ばこのうた~あなたへのお手紙~」といい、どうして美子さんはこんなにお母さんの気持ちがわかるのでしょうか…。 半崎:あはは!多分、自分の母をモデルにしている部分と、ファンの方々のお話から影響を受けている部分と、どちらもあると思います。とくにサイン会やお手紙から、あらゆるお母さんたちの想いや言葉をたくさんいただいているので。そういうものは確実に自分のなかで流れずに残っていくというか、降り積もっていくんですよね。だから自分で書いているんですけど、そんな気がしないというか、書かせてもらっている感覚なんです。私というフィルターを通して、誰かの想いを歌にしている気持ちがいつもありますね。 ― 普段、曲作りはどのようになさっているのですか? 半崎:あまり作為的に「こういうふうにAメロを持ってきて、サビではこうして…」と曲を書くことはなくて。先ほど言った、自分のなかに降り積もっていったものが、ブワーッと溢れてくるんです。メロディーと歌詞が一緒に。それをボイスメモに録って、あとでライターさんのように文字起こしをする感じなんですね。溢れてきた瞬間は何を歌ったかよくわからないんですけど、ボイスメモを聴いて初めて「あ、こんなこと歌っていたんだ」って気づくことも多いです。 ― 降りてくるというより、溢れてくるのですね。 半崎:そうそう。なので、普段もとくにフレーズを書き溜めたり、ということもしないんですよ。自分が日々を生きているなかであったいろんなことと、出逢ったひとから受け取ったいろんなことが、降り積もっていって、そういうものが表面化するときにメロディーを伴ってくるという現象…みたいな感じなんですよね。 ― 曲を書き始めた当時からずっとそのような歌の生まれ方なのでしょうか。 半崎:いや、最初はそれこそフレーズメモとかしていましたし、今のような溢れる感覚はなかったですね。上京した当時って、どちらかというと、誰かの想いというより、ただ自分の想いを伝えたいだけだったんですよ。発信することしか考えていませんでしたし。だけど今は逆に「私はこうです!」って歌がほとんどない気がします。多くが“誰かの歌”なんですよね。 ― ショッピングモールで歌い続け、サイン会で多くの方と出逢い続けてきたからこそ、生まれた歌の形ですね。 半崎:本当にそうだと思います。ショッピングモールで歌うようになってから“受信する”という力が芽生えたように感じていますね。ずっと主観で物事を見ていたけれど、客観性も身についたというか。たとえば、モールで歌を届けるにしても、どういうふうにイスを並べたらいいか、どういうふうにポスターを貼ったらいいか、まずそういうところから相手の立場になって考えられるようになったり。少しずついろんなことが俯瞰で見られるようになっていきました。 そして、やっぱりサイン会というのもすごく私にとって大切で。楽しくお喋りをする“会話”というより、心と心を通わせる“対話”の時間なんですよね。ときにはお互いに涙を流しながら話したり。言葉を介さなくても伝わるものがあったり。こう…その方の番になると、もう目が逢っただけで一緒に泣いていて、それだけで分かり合えるような不思議な瞬間もあるんですよ。そういう方たちの思いを汲み取り、言葉の裏にある感情を受け取ってきたことで、私なりの“受信力”が芽生えていき、自分の曲も大きく変わっていったんだと思うんですよね。 ― 歌詞を書くときに意識していることはありますか? 半崎:う~ん、唯一あまりやらないことは、たとえば1番、2番、3番ってサビがあるとしたら、同じフレーズを繰り返すということはしない。それによって曲をキャッチーにしたりということは、私の場合ないですね。1曲を通して、想いやストーリーを描きたいと思っているので。だから、どの曲も1コーラスで非常に切りづらくなっています(笑)。 ― 美子さんが歌詞面で影響を受けたアーティストを教えてください。 半崎:さだまさしさんですね。とくに「案山子」という曲が好きです。父がこの歌をカラオケで歌って、私はすごく泣いたのを覚えています。 お前も都会の雪景色の中で 丁度あの案山子の様に 寂しい思いしてはいないか 体をこわしてはいないか 「案山子」/さだまさし 半崎:さださんは、人間の心の機敏をすごく繊細に表現されるじゃないですか。そういうところは、聴いていて影響を受けている気がしますね。あと中島みゆきさんの歌詞も、素敵だなぁと思うものがたくさんあります。 ― ありがとうございました!では、最後に美子さんがこれから挑戦してみたい歌詞とはどんなものでしょうか。 半崎:こういう歌を書いてくださいと言っていただくことは結構ありますね。たとえば「介護にすごく疲れているので、そういう方たちを応援するような歌を作ってください」という声だったり。「障害のある子供たちが、ひとりの人間としてもっと尊重されるような自由の歌を作ってください」という声だったり。 あと、学校にもよく歌いに行っていたので、子供たちに歌う曲はあるんですけれど、その子供たちの先生方からお手紙をいただくことも多々あって「子どもたちを見守る先生側の歌も作ってくれたら嬉しいです」という声も印象的でした。 そういう方たちの言葉って、やっぱり絶対に私の心のどこかに残っているから、ニューシングルの「心の活路」や「歓びのうた」を作るときにも、どこか意識していたようなところがありますね。これからもそうやって新しい歌詞が自然と生まれていくんじゃないかなと思います。みなさんの声が、私の音楽の一番の源です。 ◆4th シングル「母へ」 2019年5月8日発売 通常盤(CD) CRCP-10426 ¥1,111+税 特別盤(CD+LIVE DVD) CRCP-10425 ¥3,889+税

    2019/05/08

  • GReeeeN
    8時5分にいつも通りほら、僕をただ運んでく昨日と同じ日常。
    8時5分にいつも通りほら、僕をただ運んでく昨日と同じ日常。

    GReeeeN

    8時5分にいつも通りほら、僕をただ運んでく昨日と同じ日常。

     2019年4月17日に“GReeeeN”が新曲「ノスタルジア」を配信リリースしました。【ノスタルジア】とは、わたしたちが現在いるところから、時間的にさかのぼり、ある“時期”や“場所”に想いを馳せたときの、懐かしい気持ちを意味する言葉。新生活が始まり、新元号に変わった今だからこそ、みなさんもそんなノスタルジアを抱いてはいませんか? 8時5分にいつも通りほら 僕をただ運んでく 昨日と同じ日常 別に何かが困ってるわけじゃない ただここに 息をして 笑顔じゃないだけ きっと僕だけが特別じゃないことくらい わかってるけど いつも通りの足がふと立ち止まってた 「ノスタルジア」/GReeeeN  通学や通勤時間として、まさに<8時5分>というワードがリンクする方、多いのではないでしょうか。そうでない方も、それぞれの<いつも通り>を想像してみてください。普段なら<昨日と同じ日常>を気にすることもなかったはず。だけど、前述したような“世間の変化”のタイミングは、少なからず自分の心にもいつもと違う刺激を与えます。  たとえば「新元号になっても、僕は何ひとつ変わらないなぁ」と自分を見つめたり。「このままツマラナイ日々が続くのかなぁ」とため息をついたり。歌詞にあるように<別に何かが困ってるわけじゃ>ないでしょう。でもきっとそれは<僕>にとって、イコール“何もない”ということ。本気で悔やんだり、泣いたり、怒ったりするようなことがない。  同時に<笑顔じゃない>のです。思い切り笑うこともないのです。そう気づいたとき<いつも通りの足がふと立ち止まって>あの頃を思い出している<僕>がいました。悩みもあったけれど、笑顔が絶えなかったあの頃。一方、忙しない日々に埋もれて<ただここに 息をして>いるだけの感情運動不足な今。単に「昔に戻りたい」わけでもないけれど…。 逢いたい 逢いたいな あの日の君との毎日 どこかへ 連れてって くれないかノスタルジア それもいい どれでもいい 僕らはきっと笑い合い その時まで駆けてくんだ そのための今日だ 「ノスタルジア」/GReeeeN  無性に逢いたくなる“思い出”が、誰しもあるのではないでしょうか。心の宝箱に入れておいて、時々取り出して、愛おしく想う<あの日の君との毎日>が。そういう思い出って、後ろ向きではなく“今”のチカラになるものなのだと思います。どの記憶を手にしても<僕らはきっと笑い合い>ながら、今の自分に“<その時>=目標”とは何かを考えさせてくれる。何のために<今日>があるかを気づかせてようとしてくれるのです。 目的地を見失っていたら いつの間にかじゃ たどり着けないから 僕らのこの心をほら 何に向けようか 『ボクラノ ノスタルジア‥』 サヨナラ サヨウナラ 今はみんな遠く離れて たまにさ 思い出すけど 今日も悪くない 「ノスタルジア」/GReeeeN  そして、この歌では<目的地を見失っていたら いつの間にかじゃ たどり着けない>未来があるのだと【ノスタルジア】によって<僕>がハッとさせられていることが伝わってきます。また、たまに思い出す<みんな>を恋しく思えるのも<今日>があるから。さらに<今はみんな遠く離れて>いるけど、その<みんな>がそれぞれ<今日>を生き抜いているのだと想像することも、自分自身の力になったりしますよね。 逢いたい 逢いたいな あの日の君との毎日 どこかへ 連れてって くれないかノスタルジア 逢いたい 逢いたいな あの日の君はいないけど 心のどこかにいるんだ 嗚呼ノスタルジア 今日も朝が来る たまに逢いにいく 「ノスタルジア」/GReeeeN  懐かしむことも、振り返ることも、悪いことじゃない。思い出に<たまに逢いにいく>ことで、今日を頑張れたりもする。そんなことを教えてくれるのが、GReeeeN「ノスタルジア」です。なんだか聴いていると、忙しくて疎遠になっているいろんなひとに会いたくなってきます。なかには「思い出のGReeeeNのあの曲に改めて浸ってみよう!」という方もいらっしゃるでしょう。是非、みなさんも自身の【ノスタルジア】をじっくり味わってみてください…! ◆紹介曲「 ノスタルジア 」 2019年4月17日配信リリース 作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN

    2019/05/07

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