令和の歌詞ランキングを動かしてゆくアーティストたちは!?

 新時代・令和になってから早1ヶ月。ついに、歌ネットの歌詞ランキングも音楽シーンの新章を表すかのように、動いてまいりました!そのまえに、昨年からずーっと勢い衰えないのが、米津玄師の「Lemon」です。同曲は、2018年3月14日にリリースされ、2018年2月19日付け~11月19日付けウィークリーランキングにて、なんと40週連続で1位を独走。

あの日の悲しみさえ あの日の苦しみさえ
そのすべてを愛してた あなたとともに
胸に残り離れない 苦いレモンの匂い
雨が降り止むまでは帰れない
今でもあなたはわたしの光
Lemon」/米津玄師


 今年に突入しても歌詞アクセスはまだまだ上昇。2019年3月31日付けのウィークリーから、平成最後の日を越え、令和を迎え、5月19日付けのランキングまで8週連続で首位を記録したのです。総アクセス数は847万回を突破。全アーティストの歴代人気曲で2位にランクインしております(1位はback number「クリスマスソング」の約888万回)!
 
 しかし、そんな米津玄師の「Lemon」とバトンタッチした楽曲が令和に誕生いたしました。Official髭男dismの「Pretender」です!2019年5月15日にリリースされたシングルタイトル曲であり、映画『コンフィデンスマンJP』主題歌として書き下ろされた楽曲。歌詞先行公開がスタートしたばかりの時点(4月28日付け)では、ウィークリー35位でした。

グッバイ
君の運命のヒトは僕じゃない
辛いけど否めない でも離れ難いのさ
その髪に触れただけで 痛いや いやでも
甘いな いやいや
グッバイ
それじゃ僕にとって君は何?
答えは分からない 分かりたくもないのさ
たったひとつ確かなことがあるとするのならば
「君は綺麗だ」
Pretender」/Official髭男dism

 翌週(5月5日付け)は19位。それが5月10日(金)放送の『ミュージックステーション』へ出演し、同曲を披露すると、一気にアクセス数が急上昇!5月12日付けのウィークリーランキングでは4位に、5月19日付けでは3位にランクイン。さらに、歌詞先行公開中の楽曲が対象となる【注目度ランキング】では2週連続で首位に君臨しておりました。
 
 そして、5月26日付けのウィークリーランキングでは、とうとう米津玄師の「Lemon」を押さえ、1位に輝いたのです。令和の歌詞ランキングを動かし、ヒゲダン旋風を巻き起こしています。Twitterでは首位君臨に対し「嬉しい!おめでとう!」の声と共に「紅白が見えてきた…!」とのコメントも多数。令和初の紅白には彼らの姿がありそう…!ですね!

真っ白に全てさよなら
降りしきる雪よ
今だけはこの心を凍らせてくれ
全てを忘れさせてくれよ

朝目覚めたら
どっかの誰かに
なってやしないかな
なれやしないよな
聞き流してくれ
白日」/King Gnu

 また、5月26日付けのウィークリーランキングで、同じく米津玄師の「Lemon」を押さえ、2位に輝いた楽曲がございます。King Gnuの「白日」です!こちらは2019年2月22日にリリースされた配信限定シングルであり、ドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』主題歌として書き下ろされた楽曲。すでにリリース時から人気のある楽曲ではありました。
 
 ただ、4月26日に(金)放送の平成最後の『ミュージックステーション』に出演し、同曲を披露したことで、圧倒的なパフォーマンスが話題となり、いっそう歌詞アクセス数が上昇。歌詞の総アクセスは、76万回を突破。MVの再生数は、2660万回を突破!彼ら史上最大のヒット曲となったのです。今後のさらなる新曲にも期待が高まりますね…!

まちがいさがしの間違いの方に
生まれてきたような気でいたけど
まちがいさがしの正解の方じゃ
きっと出会えなかったと思う
まちがいさがし」/菅田将暉

 さて、着々と歌詞アクセス数を高め、ウィークリーランキングを6位(5月19日付け)→5位(5月26日付け)と上昇しているのは、菅田将暉「まちがいさがし」です。2019年5月14日にリリースされた配信シングルであり、現在放送中のドラマ『パーフェクトワールド』主題歌として書き下ろされた楽曲。米津玄師が作詞・作曲・プロデュースを担当しました。

 同曲は、各所配信ストアにて1位を席巻し、デイリーチャート32冠を達成。今後もまだまだ歌詞アクセス数を伸ばしていくことでしょう。菅田将暉は、2019年7月10日に2nd アルバム『LOVE』もリリース。俳優としてのみならず、音楽アーティストとしても新時代の歌詞ランキングを盛り上げていく予感がします…!
 
 ちなみに、米津玄師「Lemon」も、Official髭男dism「Pretender」も、King Gnu「白日」も、菅田将暉「まちがいさがし」も、誰かを想う美しさ切なさという点で通ずるものがあるように思えます。いわゆる王道“胸キュンラブソング”ではないのです。もしかしたらそこに現代の“ヒットの鍵”が隠れているのかもしれません。今後の歌詞ランキングも、是非是非、ご注目ください…!