ヨイトマケの唄父ちゃんのためなら エンヤコラ 母ちゃんのためなら エンヤコラ もひとつおまけに エンヤコラ 今も聞える ヨイトマケの唄 今も聞える あの子守唄 工事現場の ひるやすみ たばこふかして 目を閉じりゃ 聞こえてくるよ あの唄が 働く土方の あの唄が 貧しい土方の あの唄が 子供の頃に 小学校で ヨイトマケの子供 きたない子供と いじめぬかれて はやされて くやし涙に くれながら 泣いて帰った 道すがら 母ちゃんの働く とこを見た 母ちゃんの働く とこを見た 姉さんかむりで 泥にまみれて 日に灼けながら 汗を流して 男にまじって 綱を引き 天にむかって 声あげて 力の限りに うたってた 母ちゃんの働く とこを見た 母ちゃんの働く とこを見た 慰めてもらおう 抱いて貰おうと 息をはずませ 帰ってはきたが 母ちゃんの姿 見たときに 泣いた涙も 忘れはて 帰って行ったよ 学校へ 勉強するよと 言いながら 勉強するよと 言いながら あれから何年 たった事だろ 高校も出たし 大学も出た 今じゃ機械の 世の中で おまけに僕は エンジニア 苦労苦労で 死んでった 母ちゃん見てくれ この姿 母ちゃん見てくれ この姿 何度か僕も グレかけたけど やくざな道は ふまずにすんだ どんなきれいな 唄よりも どんなきれいな 声よりも 僕をはげまし 慰めた 母ちゃんの唄こそ 世界一 母ちゃんの唄こそ 世界一 今もきこえる ヨイトマケの唄 今もきこえる あの子守唄 父ちゃんのためなら エンヤコラ 子供のためなら エンヤコラ | 美輪明宏 | 美輪明宏 | 美輪明宏 | | 父ちゃんのためなら エンヤコラ 母ちゃんのためなら エンヤコラ もひとつおまけに エンヤコラ 今も聞える ヨイトマケの唄 今も聞える あの子守唄 工事現場の ひるやすみ たばこふかして 目を閉じりゃ 聞こえてくるよ あの唄が 働く土方の あの唄が 貧しい土方の あの唄が 子供の頃に 小学校で ヨイトマケの子供 きたない子供と いじめぬかれて はやされて くやし涙に くれながら 泣いて帰った 道すがら 母ちゃんの働く とこを見た 母ちゃんの働く とこを見た 姉さんかむりで 泥にまみれて 日に灼けながら 汗を流して 男にまじって 綱を引き 天にむかって 声あげて 力の限りに うたってた 母ちゃんの働く とこを見た 母ちゃんの働く とこを見た 慰めてもらおう 抱いて貰おうと 息をはずませ 帰ってはきたが 母ちゃんの姿 見たときに 泣いた涙も 忘れはて 帰って行ったよ 学校へ 勉強するよと 言いながら 勉強するよと 言いながら あれから何年 たった事だろ 高校も出たし 大学も出た 今じゃ機械の 世の中で おまけに僕は エンジニア 苦労苦労で 死んでった 母ちゃん見てくれ この姿 母ちゃん見てくれ この姿 何度か僕も グレかけたけど やくざな道は ふまずにすんだ どんなきれいな 唄よりも どんなきれいな 声よりも 僕をはげまし 慰めた 母ちゃんの唄こそ 世界一 母ちゃんの唄こそ 世界一 今もきこえる ヨイトマケの唄 今もきこえる あの子守唄 父ちゃんのためなら エンヤコラ 子供のためなら エンヤコラ |
暗い日曜日愛と苦しみの唄をつぶやき 二人暮した部屋にもどる 腕に花を山と抱えて 私を捨てたあんたの為に 声を殺してむせび泣くの あらしのうめきを聴きながら 暗い日曜日 待って待って待ち疲れたら ある日曜の午後に死のう 死んでも開(あ)いてる私の目をみて どうか恐れないで欲しいの それはやっと帰ってくれた 愛(いと)しいあんたを観るために 開(ひら)いてるんだから その目はあんたに告げてるだろう 生命(いのち)よりも愛していたと SOMBRE DIMANCHE | 美輪明宏 | 訳詞:美輪明宏 | Rezso Seress | | 愛と苦しみの唄をつぶやき 二人暮した部屋にもどる 腕に花を山と抱えて 私を捨てたあんたの為に 声を殺してむせび泣くの あらしのうめきを聴きながら 暗い日曜日 待って待って待ち疲れたら ある日曜の午後に死のう 死んでも開(あ)いてる私の目をみて どうか恐れないで欲しいの それはやっと帰ってくれた 愛(いと)しいあんたを観るために 開(ひら)いてるんだから その目はあんたに告げてるだろう 生命(いのち)よりも愛していたと SOMBRE DIMANCHE |
愛の讃歌(日本語バージョン)高く碧(あお)い空が 落ちてきたとしても 海が轟(とどろ)いて 押し寄せたとて 貴方がいるかぎり 私は恐れない 愛する心に 恐れるものはない 貴方が言うなら この黒髪を何色にでも 貴方が言うなら たとえ地の涯(は)て世界の涯ても 貴方が言うなら どんな恥でも耐えしのびます 貴方が言うなら 愛する国も友も捨てよう いつか人生が 貴方を奪っても この愛があれば それで幸福(しあわせ) 死んでもあの空で 苦しみも何もなく 永遠(とこしえ)に歌おう 愛を讃(たた)える歌 ラララ… 神よ結び給(たま)え 愛し合う我らを | 美輪明宏 | Edith Piaf・日本語詞:美輪明宏 | Margueritte Angele Monnot | 中村八大 | 高く碧(あお)い空が 落ちてきたとしても 海が轟(とどろ)いて 押し寄せたとて 貴方がいるかぎり 私は恐れない 愛する心に 恐れるものはない 貴方が言うなら この黒髪を何色にでも 貴方が言うなら たとえ地の涯(は)て世界の涯ても 貴方が言うなら どんな恥でも耐えしのびます 貴方が言うなら 愛する国も友も捨てよう いつか人生が 貴方を奪っても この愛があれば それで幸福(しあわせ) 死んでもあの空で 苦しみも何もなく 永遠(とこしえ)に歌おう 愛を讃(たた)える歌 ラララ… 神よ結び給(たま)え 愛し合う我らを |
愛の讃歌高く青い空が 頭の上に落ちて来たって この大地が割れて ひっくり返ったって 世界中の どんな重要な出来事だって どうってこたぁ ありゃあしない あなたの この愛の前には 朝目が覚めたとき あなたの温かい掌の下で あたしの体が愛にふるえている 毎朝が愛に満たされている あたしにはそれだけで充分 もしあんたが望むんだったら この金髪だって染めるわ もしあんたが望むんだったら 世界の涯だってついて行くわ もしあんたが望むんだったら どんな宝物だって お月様だって盗みに行くわ もしあんたが望むんだったら 愛する祖国も友達もみんな裏切ってみせるわ もしあんたが望むんだったら 人々に笑われたってあたしは平気 どんな恥ずかしいことだってやってのけるわ そしてやがて時が訪れて 死があたしから あんたを引き裂いたとしても それも平気よ だってあたしも必ず死ぬんですもの そして死んだ後でも二人は手に手を取って あのどこまでもどこまでも広がる 真っ青な空の 青の中に座って永遠の愛を誓い合うのよ なんの問題もない あの広々とした空の中で そして神様もそういうあたし達を 永遠に祝福して永遠に祝福して下さるでしょう。 Le ciel bleu sur nous peut s'effonder Et la terre peut bien s'ecrouler Peu m'importe si tu m'aimes Je me fous du monde entier Tant qu' l'amour inondra mes matins Tant que mon corps fremira sous tes mains Peu m'importe les problemes Mon amour puisque tu m'aimes J'irais jusqu' au bout du monde Je me ferais teindre en blonde Si tu me le demandais J'irais decrocher la lune J'irais voler la fortune Si tu me le demandais Je renierais ma patrie Je renierais mes amis Si tu me le demandais On peut bien rire de moi Je ferais n'importe quoi Si tu me le demandais Si un jour la vie t'arrache a moi Si tu meurs, que tu sois loin de moi peu m importe si tu m'aimes Car moi je mourrai aussi Nous aurons pour nous l'eternite Dans le bleu de toute I'immensite Dans le ciel plus de problemes Mon amour puisque tu s'ai ment La La La.......... Dieu r'eunit ceux qui s'ai ment | 美輪明宏 | E.Piaf・M.Monnot・訳詞:美輪明宏 | E.Piaf・M.Monnot | | 高く青い空が 頭の上に落ちて来たって この大地が割れて ひっくり返ったって 世界中の どんな重要な出来事だって どうってこたぁ ありゃあしない あなたの この愛の前には 朝目が覚めたとき あなたの温かい掌の下で あたしの体が愛にふるえている 毎朝が愛に満たされている あたしにはそれだけで充分 もしあんたが望むんだったら この金髪だって染めるわ もしあんたが望むんだったら 世界の涯だってついて行くわ もしあんたが望むんだったら どんな宝物だって お月様だって盗みに行くわ もしあんたが望むんだったら 愛する祖国も友達もみんな裏切ってみせるわ もしあんたが望むんだったら 人々に笑われたってあたしは平気 どんな恥ずかしいことだってやってのけるわ そしてやがて時が訪れて 死があたしから あんたを引き裂いたとしても それも平気よ だってあたしも必ず死ぬんですもの そして死んだ後でも二人は手に手を取って あのどこまでもどこまでも広がる 真っ青な空の 青の中に座って永遠の愛を誓い合うのよ なんの問題もない あの広々とした空の中で そして神様もそういうあたし達を 永遠に祝福して永遠に祝福して下さるでしょう。 Le ciel bleu sur nous peut s'effonder Et la terre peut bien s'ecrouler Peu m'importe si tu m'aimes Je me fous du monde entier Tant qu' l'amour inondra mes matins Tant que mon corps fremira sous tes mains Peu m'importe les problemes Mon amour puisque tu m'aimes J'irais jusqu' au bout du monde Je me ferais teindre en blonde Si tu me le demandais J'irais decrocher la lune J'irais voler la fortune Si tu me le demandais Je renierais ma patrie Je renierais mes amis Si tu me le demandais On peut bien rire de moi Je ferais n'importe quoi Si tu me le demandais Si un jour la vie t'arrache a moi Si tu meurs, que tu sois loin de moi peu m importe si tu m'aimes Car moi je mourrai aussi Nous aurons pour nous l'eternite Dans le bleu de toute I'immensite Dans le ciel plus de problemes Mon amour puisque tu s'ai ment La La La.......... Dieu r'eunit ceux qui s'ai ment |
宵待草待てど 暮らせど 来ぬ人を 宵待草の やるせなさ 今宵は 月も 出ぬそうな 更けて 河原に 星ひとつ 宵待草の 花が散る 更けては 風も 泣くそうな | 美輪明宏 | 竹久夢二 | 多忠亮 | | 待てど 暮らせど 来ぬ人を 宵待草の やるせなさ 今宵は 月も 出ぬそうな 更けて 河原に 星ひとつ 宵待草の 花が散る 更けては 風も 泣くそうな |
メケ・メケ (M'E QUE' M'E QUE')たそがれどき港町の 酒場の片隅で 安い酒にくだまいてる クロンボの色男 別れの 盃 だよ 涙をふいておくれ かわいい わかってるだろ 俺は海の男だ メケメケ これっきり 会えないかも知れぬ メケメケ お前も 達者でくらしな 太い腕に抱かれたまま 泣きじゃくる色女 ブロンドの髪 青い瞳 イヤイヤをしながら “ネエ あんたあたし一人 おいてけぼりはやんだ かわいい いかないでよ あたしは死んじゃうヨ” メケメケ これはまあ お気の毒なこったよ メケメケ つれない 男もいたもの 時は過ぎて汽笛が鳴る 来るときが来ました 男は立つ女すがる 引きずられながらも 想い出の石だたみに 投げ出される女よ 船をめざし走る男 叫ぶ女をすてて メケメケ バカヤロー 情なしのケチンボ メケメケ 手切れの お金もくれない あきらめて帰ろ やがて月も出る港 | 美輪明宏 | C.Aznavour・G.Becaud・訳詞:美輪明宏 | C.Aznavour・G.Becaud | | たそがれどき港町の 酒場の片隅で 安い酒にくだまいてる クロンボの色男 別れの 盃 だよ 涙をふいておくれ かわいい わかってるだろ 俺は海の男だ メケメケ これっきり 会えないかも知れぬ メケメケ お前も 達者でくらしな 太い腕に抱かれたまま 泣きじゃくる色女 ブロンドの髪 青い瞳 イヤイヤをしながら “ネエ あんたあたし一人 おいてけぼりはやんだ かわいい いかないでよ あたしは死んじゃうヨ” メケメケ これはまあ お気の毒なこったよ メケメケ つれない 男もいたもの 時は過ぎて汽笛が鳴る 来るときが来ました 男は立つ女すがる 引きずられながらも 想い出の石だたみに 投げ出される女よ 船をめざし走る男 叫ぶ女をすてて メケメケ バカヤロー 情なしのケチンボ メケメケ 手切れの お金もくれない あきらめて帰ろ やがて月も出る港 |
愛の贈り物生まれた時から 目出たい人生 父親は船乗り 海に消えた 母親は男と 闇に消えた 捨てられて 拾われて たらい回しさ いじめられて 泣いた涙のんで 育った ちっちゃな頃から 醜いアヒルの子 友達も出来ず 独りぼっちで 気持ち悪がられて 惨めに生きた 肩をすぼめ すねてグレた地獄の中で 恨むことと 憎むことで生きて来られた ある晩 いつもの飲み屋で出会った 同じ身の上の 孤独なあなた すぐに解り合えた 傷の深さ 生まれて初めて知った 恋の楽しさ 愛の強さ 人の情け人の温もり 二人で見つけた ちっちゃなアパート 幸福の意味も 初めて知った 優しさも芽生えた 痩せた心に 労りあって暖めあって 貧しいながら 手を取りあって 直向きに生き続けた 幸福も束の間 あの人は死んだ 生まれつきの病と 貧しさとで 疲れ果てて消えた 遠い国へ 手を握って微笑んで 残した言葉 あたたかい思い出を ありがとう あの人は教えた こんな私にも 人並みの労りと やさしい血が 流れていた事を 残っていた事を 人は誰も孤独じゃない 悪魔でもない 愛があれば人は誰も 神になれると 私はこの世の はみ出し者でも 今こそ信じよう この私を こよなく優しい 心があるもの もしも誰か孤独ならば 差し上げましょう 愛の光りに輝く 青い鳥を 愛の光りに輝く この心を | 美輪明宏 | 美輪明宏 | 美輪明宏 | | 生まれた時から 目出たい人生 父親は船乗り 海に消えた 母親は男と 闇に消えた 捨てられて 拾われて たらい回しさ いじめられて 泣いた涙のんで 育った ちっちゃな頃から 醜いアヒルの子 友達も出来ず 独りぼっちで 気持ち悪がられて 惨めに生きた 肩をすぼめ すねてグレた地獄の中で 恨むことと 憎むことで生きて来られた ある晩 いつもの飲み屋で出会った 同じ身の上の 孤独なあなた すぐに解り合えた 傷の深さ 生まれて初めて知った 恋の楽しさ 愛の強さ 人の情け人の温もり 二人で見つけた ちっちゃなアパート 幸福の意味も 初めて知った 優しさも芽生えた 痩せた心に 労りあって暖めあって 貧しいながら 手を取りあって 直向きに生き続けた 幸福も束の間 あの人は死んだ 生まれつきの病と 貧しさとで 疲れ果てて消えた 遠い国へ 手を握って微笑んで 残した言葉 あたたかい思い出を ありがとう あの人は教えた こんな私にも 人並みの労りと やさしい血が 流れていた事を 残っていた事を 人は誰も孤独じゃない 悪魔でもない 愛があれば人は誰も 神になれると 私はこの世の はみ出し者でも 今こそ信じよう この私を こよなく優しい 心があるもの もしも誰か孤独ならば 差し上げましょう 愛の光りに輝く 青い鳥を 愛の光りに輝く この心を |
別れのワルツさようなら 二人の別れの夜 波止場の灯りも 遠くうるむ せつなき思いに 頬すり寄せ 酒場に抱きあう 別れのワルツ “これが最後のワルツですね” 僕は本当に心の底から貴女を愛して居りました。 ありきたりな言葉ですが、今の僕の気持として これ以上の事が言えないのです。 いつ迄もいつ迄も今の様な貴女のその美しい心を 無くさないで下さい。 じゃ身体に気をつけてね、サヨウナラ 霧の中を行く 寂し姿 涙をかくして 送る笑顔 幸あれと祈れば 汽笛の音に 消え行く一と言 只 さようなら | 美輪明宏 | スコットランド民謡・訳詞:丸山明宏 | スコットランド民謡 | | さようなら 二人の別れの夜 波止場の灯りも 遠くうるむ せつなき思いに 頬すり寄せ 酒場に抱きあう 別れのワルツ “これが最後のワルツですね” 僕は本当に心の底から貴女を愛して居りました。 ありきたりな言葉ですが、今の僕の気持として これ以上の事が言えないのです。 いつ迄もいつ迄も今の様な貴女のその美しい心を 無くさないで下さい。 じゃ身体に気をつけてね、サヨウナラ 霧の中を行く 寂し姿 涙をかくして 送る笑顔 幸あれと祈れば 汽笛の音に 消え行く一と言 只 さようなら |
人生は過ぎ行く好きよ ゝ ゝ ゝ 冷たい背中ね 貴方 好きよ ゝ ゝ ゝ どうしたの 何とか云って 好きよ ゝ ゝ ゝ 怒らないで もう云わないから 好きよ ゝ ゝ ゝ 灯りをつけないで お願い 時間は流れる 怖しい速さで 私を見捨てて 人生は過ぎ行く 指からこぼれる最後のこの恋 すがって泣いても残酷に去り行く 好きよ ゝ ゝ ゝ どうして服を着るの 好きよ ゝ ゝ ゝ そんなにお洒落して 何処へ行くの 好きよ ゝ ゝ ゝ わかってるわ あの子の所ね 好きよ ゝ ゝ あの子幸福(しあわせ)ね 昔の私みたいに 時間は流れる 怖しい速さで 私を見捨てて 人生は過ぎ行く 指からこぼれる最後のこの恋 すがって泣いても 残酷に去り行く ジュテイム ヽ ヽ ヽ どうしてそんな目で見るの ジュテイム ヽ ヽ ヽ 老けたでしょ 私 ハ ハ ハ ジュテイム ヽ ヽ ヽ 同情なんかまっぴらよ さあ 行って! ジュテイム ヽ ヽ ヽ お願い行かないで 行ったら死ぬわよ! 時間は飛びたつ 怖しい速さで 私を見捨てて 人生は過ぎ行く 指からこぼれる最後のこの恋 すがって泣いても残酷に去り行く 行かないで ゝ ゝ ゝ 窓から飛び降りるわ! | 美輪明宏 | 訳詞:美輪明宏 | Joel Holmes | | 好きよ ゝ ゝ ゝ 冷たい背中ね 貴方 好きよ ゝ ゝ ゝ どうしたの 何とか云って 好きよ ゝ ゝ ゝ 怒らないで もう云わないから 好きよ ゝ ゝ ゝ 灯りをつけないで お願い 時間は流れる 怖しい速さで 私を見捨てて 人生は過ぎ行く 指からこぼれる最後のこの恋 すがって泣いても残酷に去り行く 好きよ ゝ ゝ ゝ どうして服を着るの 好きよ ゝ ゝ ゝ そんなにお洒落して 何処へ行くの 好きよ ゝ ゝ ゝ わかってるわ あの子の所ね 好きよ ゝ ゝ あの子幸福(しあわせ)ね 昔の私みたいに 時間は流れる 怖しい速さで 私を見捨てて 人生は過ぎ行く 指からこぼれる最後のこの恋 すがって泣いても 残酷に去り行く ジュテイム ヽ ヽ ヽ どうしてそんな目で見るの ジュテイム ヽ ヽ ヽ 老けたでしょ 私 ハ ハ ハ ジュテイム ヽ ヽ ヽ 同情なんかまっぴらよ さあ 行って! ジュテイム ヽ ヽ ヽ お願い行かないで 行ったら死ぬわよ! 時間は飛びたつ 怖しい速さで 私を見捨てて 人生は過ぎ行く 指からこぼれる最後のこの恋 すがって泣いても残酷に去り行く 行かないで ゝ ゝ ゝ 窓から飛び降りるわ! |
人生の大根役者お世辞も言えず 頭をさげず 嘘もつけない 立ちまわるのも世渡りも下手 正直なだけ お決まりどうり お金がない貧しい暮らし だから私は この人生の大根役者 だけど もしも人々よ私に光を 舞台を チャンスを 与えてくれたら そのかわりに 輝き渡る 天才の仕事をお目にかけましょう そうだ私は天才なのだ 誰にも負けない 溢れこぼれる才能豊かに生まれてきたのだ いつの世でも天才達は恵まれない それにくらべて 小手先の世渡りだけで うまくやっている 偽物共がもてはやされる おう 情けないが それが人生 それが浮世さ だけど 私は違う そうはならない なりはしない 己をだまし もみ手をするなど 惨めなだけ たとえ私は 飢えて死んでも 魂(こころ)は売らぬ だから私は この人生の大根役者 だけど人にあざけられ 指を差されても 憐れみ乞うなど 断じてしないさ 泥にまみれても輝き放つ 天才の意気地を お目にかけましょう そうだ私は誇り高く 顔を上げて 生きて行くのだ 大根役者! それも結構さ ラララ ラララ ラララ………… | 美輪明宏 | 訳詞:美輪明宏 | Garuarentz | | お世辞も言えず 頭をさげず 嘘もつけない 立ちまわるのも世渡りも下手 正直なだけ お決まりどうり お金がない貧しい暮らし だから私は この人生の大根役者 だけど もしも人々よ私に光を 舞台を チャンスを 与えてくれたら そのかわりに 輝き渡る 天才の仕事をお目にかけましょう そうだ私は天才なのだ 誰にも負けない 溢れこぼれる才能豊かに生まれてきたのだ いつの世でも天才達は恵まれない それにくらべて 小手先の世渡りだけで うまくやっている 偽物共がもてはやされる おう 情けないが それが人生 それが浮世さ だけど 私は違う そうはならない なりはしない 己をだまし もみ手をするなど 惨めなだけ たとえ私は 飢えて死んでも 魂(こころ)は売らぬ だから私は この人生の大根役者 だけど人にあざけられ 指を差されても 憐れみ乞うなど 断じてしないさ 泥にまみれても輝き放つ 天才の意気地を お目にかけましょう そうだ私は誇り高く 顔を上げて 生きて行くのだ 大根役者! それも結構さ ラララ ラララ ラララ………… |
想い出のサントロペサントロペには この夏はまいれません お借りしていた 白い別荘には 行くつもりで 支度はしてましたが 私達は行けなくなりました 他のどなたかに お貸し下さいな 約束していて 本当にごめんなさい 青い海辺の幸せな想い出 去年の夏は素敵な夢でした 愛(いと)しいあの人を今失って 私の人生もこれで終わりました 想えば去年の 激しい日差しに あの人の恋は 燃えつきたのでしょう サントロペには この夏はまいれません 私は今 電話をしたところです もうすぐここに 警察がくるでしょう あの人を とうとう殺しました それではマダムお元気で あなたの御親切は 一生忘れません ありがとうございました さようなら | 美輪明宏 | 訳詞:美輪明宏 | Francis Lai | | サントロペには この夏はまいれません お借りしていた 白い別荘には 行くつもりで 支度はしてましたが 私達は行けなくなりました 他のどなたかに お貸し下さいな 約束していて 本当にごめんなさい 青い海辺の幸せな想い出 去年の夏は素敵な夢でした 愛(いと)しいあの人を今失って 私の人生もこれで終わりました 想えば去年の 激しい日差しに あの人の恋は 燃えつきたのでしょう サントロペには この夏はまいれません 私は今 電話をしたところです もうすぐここに 警察がくるでしょう あの人を とうとう殺しました それではマダムお元気で あなたの御親切は 一生忘れません ありがとうございました さようなら |
サンジャンの恋人アコルデオンの流れに 誘われいつの間にか サンジャンの人波に 私は抱かれていた 甘い囁やきなら 信じてしまうもの あの腕に抱かれれば 誰だってそれっきりよ あの眼差しに 見つめられた時から もう私は あの人のものよ 何も考えずに みんなあげてしまった たとえだまされても 愛してしまった私 甘い囁きなら 信じてしまうもの あの腕に抱かれれば 誰だってそれっきりよ あの言葉は 口先だけの嘘と でも私は いつも信じたのよ アコルデオンの調べも みんな誘いのわなだった 初めての恋だから 私は夢中だったのね 甘い囁きなら 信じてしまうもの あの腕に抱かれれば 誰だってそれっきりよ いいじゃないの あの人の事はもう 皆な終って 過ぎた夢なのよ 皆な終って 過ぎた夢なのよ | 美輪明宏 | 訳詞:山本雅臣 | Emile Carrara | | アコルデオンの流れに 誘われいつの間にか サンジャンの人波に 私は抱かれていた 甘い囁やきなら 信じてしまうもの あの腕に抱かれれば 誰だってそれっきりよ あの眼差しに 見つめられた時から もう私は あの人のものよ 何も考えずに みんなあげてしまった たとえだまされても 愛してしまった私 甘い囁きなら 信じてしまうもの あの腕に抱かれれば 誰だってそれっきりよ あの言葉は 口先だけの嘘と でも私は いつも信じたのよ アコルデオンの調べも みんな誘いのわなだった 初めての恋だから 私は夢中だったのね 甘い囁きなら 信じてしまうもの あの腕に抱かれれば 誰だってそれっきりよ いいじゃないの あの人の事はもう 皆な終って 過ぎた夢なのよ 皆な終って 過ぎた夢なのよ |
恋のロシアンカフェ青いインテリアのロシアンカフェに 紳士達の取り巻きにいつも囲まれて 黒い眼黒髪の女が来る バラと宝石と絹と恋に包まれて (ルフラン) むせぶ ヴィオロンロンロン 恋の ヴィオロンロンロン 束の間の人生を踊れロンロンロン 狂えロンロン青いジプシーミュージックで 美しいけれど危ない女さ 男たちは破滅する次から次へと けれど彼女には罪はない バラと宝石と絹と恋が好きなだけ (ルフラン) 豪奢な彼女に片思いしている バラライカを弾く男 叶わぬとしりながら 彼女の為に奏でるのは バラと宝石と絹と恋の代わりです (ルフラン) 今は年老いてうらぶれて 半年に一度だけお金を貯めて来る 孤独な彼女にはバラライカだけ バラと宝石と絹と恋の想い出と (ルフラン) ライララ ライララ リイララ ライララ ライ ライ ライ | 美輪明宏 | F.M.Botton・訳詞:美輪明宏 | F.M.Botton | | 青いインテリアのロシアンカフェに 紳士達の取り巻きにいつも囲まれて 黒い眼黒髪の女が来る バラと宝石と絹と恋に包まれて (ルフラン) むせぶ ヴィオロンロンロン 恋の ヴィオロンロンロン 束の間の人生を踊れロンロンロン 狂えロンロン青いジプシーミュージックで 美しいけれど危ない女さ 男たちは破滅する次から次へと けれど彼女には罪はない バラと宝石と絹と恋が好きなだけ (ルフラン) 豪奢な彼女に片思いしている バラライカを弾く男 叶わぬとしりながら 彼女の為に奏でるのは バラと宝石と絹と恋の代わりです (ルフラン) 今は年老いてうらぶれて 半年に一度だけお金を貯めて来る 孤独な彼女にはバラライカだけ バラと宝石と絹と恋の想い出と (ルフラン) ライララ ライララ リイララ ライララ ライ ライ ライ |
黒蜥蜴の唄だれも入れぬ ダイヤの心 冷たい私の 心の中には どんな天使も 悪魔のささやきも 男の愛など とどきやしない そんな私を 恋のどれいに するほどすてきな かがやきに会ったら ダイヤの心を 守り通すため 私は死ぬのよ 愛をのがれて ウウー | 美輪明宏 | 美輪明宏 | 美輪明宏 | | だれも入れぬ ダイヤの心 冷たい私の 心の中には どんな天使も 悪魔のささやきも 男の愛など とどきやしない そんな私を 恋のどれいに するほどすてきな かがやきに会ったら ダイヤの心を 守り通すため 私は死ぬのよ 愛をのがれて ウウー |
ラ・ボエームモンマルトルの アパートマンの 窓べに開く リラの花よ 愛の部屋で ぼくはいつも 絵を書いてた いとしい人 君をモデルに 愛し合った 君とぼくの 二十才(はたち)のころ ラ・ボエーム ラ・ボエーム 幸福(しあわせ)の夢よ ラ・ボエーム ラ・ボエーム 根のない草花 すいた腹を かかえながら 虹のおとずれ 夢見ていた 仲間たちと キャフェの隅で ボードレールや ベルレーヌの 詩を読んでいた 愛し合った 君とぼくの 二十才のころ ラ・ボエーム ラ・ボエーム きれいだった君よ ラ・ボエーム ラ・ボエーム 夢みるさすらい 君の胸や 腰の線を 書いては消して 夜を明かし 朝になると コーヒーなど 飲んで語り 夢を見たね 愛のねむりに 愛し合えば 感じないさ 冬の寒さ ラ・ボエーム ラ・ボエーム 青春の唄よ ラ・ボエーム ラ・ボエーム 儚(はかな)く麗(うるわ)しい ある日のこと 君とぼくの 愛の街角 尋ねてみた リラも枯れて アパートマンの 影さえなく 歩きなれた 道も消えてた 若き日々の くつの音は 聞こえなかった ラ・ボエーム ラ・ボエーム かえらぬ夢よ ラ・ボエーム ラ・ボエーム いちまつの夢よ | 美輪明宏 | 訳詞:美輪明宏 | Charles Aznavour | | モンマルトルの アパートマンの 窓べに開く リラの花よ 愛の部屋で ぼくはいつも 絵を書いてた いとしい人 君をモデルに 愛し合った 君とぼくの 二十才(はたち)のころ ラ・ボエーム ラ・ボエーム 幸福(しあわせ)の夢よ ラ・ボエーム ラ・ボエーム 根のない草花 すいた腹を かかえながら 虹のおとずれ 夢見ていた 仲間たちと キャフェの隅で ボードレールや ベルレーヌの 詩を読んでいた 愛し合った 君とぼくの 二十才のころ ラ・ボエーム ラ・ボエーム きれいだった君よ ラ・ボエーム ラ・ボエーム 夢みるさすらい 君の胸や 腰の線を 書いては消して 夜を明かし 朝になると コーヒーなど 飲んで語り 夢を見たね 愛のねむりに 愛し合えば 感じないさ 冬の寒さ ラ・ボエーム ラ・ボエーム 青春の唄よ ラ・ボエーム ラ・ボエーム 儚(はかな)く麗(うるわ)しい ある日のこと 君とぼくの 愛の街角 尋ねてみた リラも枯れて アパートマンの 影さえなく 歩きなれた 道も消えてた 若き日々の くつの音は 聞こえなかった ラ・ボエーム ラ・ボエーム かえらぬ夢よ ラ・ボエーム ラ・ボエーム いちまつの夢よ |
愛する権利この地球の常識など 愛の宇宙じゃ小さなもの どこの国の神も法も 愛を禁じる権利はない 裁く事は出来やしないさ 人が人を愛する事は悪ではない罪ではない 男と女が 女と女が 男と男が 年寄りと若者が 異国人同士が愛し合っても 人間同士が愛し合う事に変わりはない 殺したわけでも 盗んだわけでもないのだから 人は誰も 幸福(しあわせ)になる権利がある 私も又 孤独と闘い 人生に傷つき 血を流して 代償を払った どんな力も奪えるものか この権利を守り抜くのだ やっと手にした愛の権利を 貴方を愛する権利を | 美輪明宏 | 訳詞:美輪明宏 | Francis Lai | | この地球の常識など 愛の宇宙じゃ小さなもの どこの国の神も法も 愛を禁じる権利はない 裁く事は出来やしないさ 人が人を愛する事は悪ではない罪ではない 男と女が 女と女が 男と男が 年寄りと若者が 異国人同士が愛し合っても 人間同士が愛し合う事に変わりはない 殺したわけでも 盗んだわけでもないのだから 人は誰も 幸福(しあわせ)になる権利がある 私も又 孤独と闘い 人生に傷つき 血を流して 代償を払った どんな力も奪えるものか この権利を守り抜くのだ やっと手にした愛の権利を 貴方を愛する権利を |
老女優は去りゆくこれでお別離なのね この劇場も 化粧を落として 煙草をふかせば 思い出すわ あの頃を 過ぎた昔を 女優を夢に描いて 街へ来た頃を 私は十六 田舎訛りで 震えながら訪ねた ここの楽屋口 長い下積みの後で やっとありついた 端役でも 私は嬉しかったわ それからは だんだんと主役になれて 輝くスポットライト浴びた歓び 楽屋には花々 拍手の嵐 取巻きの人々 甘い生活 でも 若くして成功した誰しもがそうであるように 私もまたつい いい気になっていた その後 数多くの失敗が続いた 批評家には叩かれ 主役はライバルに持って行かれた おまけに愛する夫は 若い女優と駈落ち たった一つ心の支えだった子供は 病気で死んで それを優しく慰めてくれていたあの人も 事故で死んだ ふと気が付くと まるで潮が引くように 私の身の回りから人々が遠ざかっていた 孤独の中で 毎晩 毎晩 浴びるようにお酒を飲んで やがてアルコールと麻薬の中毒 そして入院 あの泥沼の中から私が這い上がるまでに どんな思いをしたか 決して誰にもわからないわ 世間では私のことを再起不能と嘲笑っていた 落ちぶれた過去のスター 落ち目の流れ星 もう一度 舞台に立ちたい あのスポットライトの下で拍手を浴びたい 私は恥を忍んで カムバックを目差して 通行人の端役から出直した 人々の同情の眼 蔑みの眼にも私は耐えた なぜならば 私には女優としての誇りと自信があったから でもその後の想像を絶する人々の悪意 意地悪 屈辱の数々 でも私は負けなかったわ 耐えて 耐えて 耐えて 耐えぬいた そして とうとうあの念願かなった あのカムバックの日の 太陽のように輝くスポットライト 嵐のような拍手を私は一生忘れないわ いろんな役をやった 女王も 娼婦も 人妻も 娘も でもそれらは 今は皆幻のように消えて 私は すっかり老いさらばえて 今日 この劇場で引退して行くのだ そうよ この劇場は解っているのね 舞台に人生を 賭けた私を 私の何もかも 生きて来た道を さようなら 愛する我が劇場 老兵は静かに消え去るのみ 出て行く迄明かりは消さないでね 出て行く迄明かりは消さないでね | 美輪明宏 | 美輪明宏 | 美輪明宏 | | これでお別離なのね この劇場も 化粧を落として 煙草をふかせば 思い出すわ あの頃を 過ぎた昔を 女優を夢に描いて 街へ来た頃を 私は十六 田舎訛りで 震えながら訪ねた ここの楽屋口 長い下積みの後で やっとありついた 端役でも 私は嬉しかったわ それからは だんだんと主役になれて 輝くスポットライト浴びた歓び 楽屋には花々 拍手の嵐 取巻きの人々 甘い生活 でも 若くして成功した誰しもがそうであるように 私もまたつい いい気になっていた その後 数多くの失敗が続いた 批評家には叩かれ 主役はライバルに持って行かれた おまけに愛する夫は 若い女優と駈落ち たった一つ心の支えだった子供は 病気で死んで それを優しく慰めてくれていたあの人も 事故で死んだ ふと気が付くと まるで潮が引くように 私の身の回りから人々が遠ざかっていた 孤独の中で 毎晩 毎晩 浴びるようにお酒を飲んで やがてアルコールと麻薬の中毒 そして入院 あの泥沼の中から私が這い上がるまでに どんな思いをしたか 決して誰にもわからないわ 世間では私のことを再起不能と嘲笑っていた 落ちぶれた過去のスター 落ち目の流れ星 もう一度 舞台に立ちたい あのスポットライトの下で拍手を浴びたい 私は恥を忍んで カムバックを目差して 通行人の端役から出直した 人々の同情の眼 蔑みの眼にも私は耐えた なぜならば 私には女優としての誇りと自信があったから でもその後の想像を絶する人々の悪意 意地悪 屈辱の数々 でも私は負けなかったわ 耐えて 耐えて 耐えて 耐えぬいた そして とうとうあの念願かなった あのカムバックの日の 太陽のように輝くスポットライト 嵐のような拍手を私は一生忘れないわ いろんな役をやった 女王も 娼婦も 人妻も 娘も でもそれらは 今は皆幻のように消えて 私は すっかり老いさらばえて 今日 この劇場で引退して行くのだ そうよ この劇場は解っているのね 舞台に人生を 賭けた私を 私の何もかも 生きて来た道を さようなら 愛する我が劇場 老兵は静かに消え去るのみ 出て行く迄明かりは消さないでね 出て行く迄明かりは消さないでね |
不倫やるせない風が 湯上りの肌を 優しくくすぐる 海辺のホテルに またたく漁火(いさりび) 潮騒のハーモニー 星影にゆれる レースのカーテン 若い貴方の腕が 私をそっと包み 人妻の愁いを 一時(ひととき)忘れさせ 乙女の日に かえすの テラスに腰かけ 貝を投げている 貴方を見ている 私は年上 海沿いのハイウェイ ドライブしながら それぞれの家へ 又帰って行くの いけない事と知ってて 離れられないのよ 子供の寝顔に 詫びて泣いて 不倫の恋に 又身を焦がすの 末は地獄だと 恐れていながら ほの暗い路地で 逢瀬を重ねる 乙女の頃から あこがれた夢を やっと手にしたの 離せやしません 日毎の苦しみも 夜毎の悲しみも たまに逢う日の 恋の炎で 焼き尽くし 燃え尽くしてしまうの | 美輪明宏 | 美輪明宏 | 美輪明宏 | | やるせない風が 湯上りの肌を 優しくくすぐる 海辺のホテルに またたく漁火(いさりび) 潮騒のハーモニー 星影にゆれる レースのカーテン 若い貴方の腕が 私をそっと包み 人妻の愁いを 一時(ひととき)忘れさせ 乙女の日に かえすの テラスに腰かけ 貝を投げている 貴方を見ている 私は年上 海沿いのハイウェイ ドライブしながら それぞれの家へ 又帰って行くの いけない事と知ってて 離れられないのよ 子供の寝顔に 詫びて泣いて 不倫の恋に 又身を焦がすの 末は地獄だと 恐れていながら ほの暗い路地で 逢瀬を重ねる 乙女の頃から あこがれた夢を やっと手にしたの 離せやしません 日毎の苦しみも 夜毎の悲しみも たまに逢う日の 恋の炎で 焼き尽くし 燃え尽くしてしまうの |
金色の星何気ない夕べのひと時 アパートの窓べにもたれて 過ぎていった昔を 一人思い浮かべる あれもこれも時の流れにのり 今は遠い空の果てに 消えていって 美しい星と輝く あああの星は赤い光 恋に燃えてた青春の星 あああの星は青い光 悲しい別れに泣いた星よ 今は皆な綺麗(きれい)な星よ 思えばよくもただ一人で 険(けわ)しかった茨(いばら)の道を傷つきながら 生きて来たのが不思議だけれども それはきっとあの星のためよ いつもいつも私を見て 優しく微笑(ほほえ)んでいるあの金の星よ あああの星は金の光 希望に満ちた愛の光 あああの星をいつの日か 輝く思い出で飾るだろう いつか逢える愛する人と 金の星を | 美輪明宏 | 美輪明宏 | 美輪明宏 | | 何気ない夕べのひと時 アパートの窓べにもたれて 過ぎていった昔を 一人思い浮かべる あれもこれも時の流れにのり 今は遠い空の果てに 消えていって 美しい星と輝く あああの星は赤い光 恋に燃えてた青春の星 あああの星は青い光 悲しい別れに泣いた星よ 今は皆な綺麗(きれい)な星よ 思えばよくもただ一人で 険(けわ)しかった茨(いばら)の道を傷つきながら 生きて来たのが不思議だけれども それはきっとあの星のためよ いつもいつも私を見て 優しく微笑(ほほえ)んでいるあの金の星よ あああの星は金の光 希望に満ちた愛の光 あああの星をいつの日か 輝く思い出で飾るだろう いつか逢える愛する人と 金の星を |
花(すべての人の心に花を)川は流れて どこどこ行くの 人も流れて どこどこ行くの そんな流れが つくころには 花として 花として 咲かせてあげたい 泣きなさい 笑いなさい いつの日か いつの日か 花を咲かそうよ 泣きなさい 笑いなさい いつの日か いつの日か 花を咲かそうよ 涙流れて どこどこ行くの 愛も流れて どこどこ行くの そんな流れを この胸に 花として 花として 迎えてあげたい 泣きなさい 笑いなさい いつの日か いつの日か 花を咲かそうよ 泣きなさい 笑いなさい いつの日か いつの日か 花を咲かそうよ 花は花として 笑いもできる 人は人として 涙も流す それが自然の 歌なのさ こころのなかに こころのなかに 花を咲かそうよ 泣きなさい 笑いなさい いついつまでも いついつまでも 花を掴もうよ 泣きなさい 笑いなさい いつの日か いつの日か 花を咲かそうよ 泣きなさい 笑いなさい いつの日か いつの日か 花を咲かそうよ | 美輪明宏 | 喜納昌吉 | 喜納昌吉 | | 川は流れて どこどこ行くの 人も流れて どこどこ行くの そんな流れが つくころには 花として 花として 咲かせてあげたい 泣きなさい 笑いなさい いつの日か いつの日か 花を咲かそうよ 泣きなさい 笑いなさい いつの日か いつの日か 花を咲かそうよ 涙流れて どこどこ行くの 愛も流れて どこどこ行くの そんな流れを この胸に 花として 花として 迎えてあげたい 泣きなさい 笑いなさい いつの日か いつの日か 花を咲かそうよ 泣きなさい 笑いなさい いつの日か いつの日か 花を咲かそうよ 花は花として 笑いもできる 人は人として 涙も流す それが自然の 歌なのさ こころのなかに こころのなかに 花を咲かそうよ 泣きなさい 笑いなさい いついつまでも いついつまでも 花を掴もうよ 泣きなさい 笑いなさい いつの日か いつの日か 花を咲かそうよ 泣きなさい 笑いなさい いつの日か いつの日か 花を咲かそうよ |
群衆世間は春でも祭でも 私にゃなんでもないのさ お針子暮しで空しく ただ歳を取って行くのさ みにくい女の私でも 今日は楽しい騒(ざわ)めき 祭に華やぐ街並へ 誘われ入って行った おずおず近より 見回し 躊躇(ためら)い 震えて 思わず立止まれば 私を嘲笑(あざわら)っているよな 踊りに狂いまわる人々 人の波が押し寄せ 私を抱きこみ 踊りの渦巻の中へ 戸惑う私の愚な指を 誰かの手がしっかりと掴んだ 激しく抱かれて見上げれば 明るく笑った眼差(まなざ)し 子供のようにイタズラな 若者の甘い微笑み 見詰めるその人の瞳に 何故か胸がときめき 息も出来ない苦しさに ただ見返すばかり そのうち思わず微笑み 互いに抱き合い 踊りの渦の中へ 初めて知る恋の心に 妖しく乱れる紙吹雪 くるくる廻りながら 見上げる空には バラ色の雲が輝き 生まれて初めて知る幸福よ この思いよ 永久(とわ)に 永遠に その時いきなり押し寄せた 踊りに狂った群衆 悪魔の使いのその波が 彼を奪い連れ去る 揉(も)み合い犇(ひしめ)く人波を 夢中でかきわけ かきわけ 捜せばまたもその波が 彼を奪い連れ去る 人の気持も知らず 騒ぎに騒いで 笑ってさざめく群集 ただ一度の恋の歓びを 与えて またそれを持ち去る 捜し疲れて一人佇む 孤独な夕陽が沈みかける町 涙に霞みながら遠のく 群衆を私は憎むの | 美輪明宏 | A.Cabral・M.Rivgauche・E.Dizeo・訳詞:美輪明宏 | A.Cabral・M.Rivgauche・A.Amato | | 世間は春でも祭でも 私にゃなんでもないのさ お針子暮しで空しく ただ歳を取って行くのさ みにくい女の私でも 今日は楽しい騒(ざわ)めき 祭に華やぐ街並へ 誘われ入って行った おずおず近より 見回し 躊躇(ためら)い 震えて 思わず立止まれば 私を嘲笑(あざわら)っているよな 踊りに狂いまわる人々 人の波が押し寄せ 私を抱きこみ 踊りの渦巻の中へ 戸惑う私の愚な指を 誰かの手がしっかりと掴んだ 激しく抱かれて見上げれば 明るく笑った眼差(まなざ)し 子供のようにイタズラな 若者の甘い微笑み 見詰めるその人の瞳に 何故か胸がときめき 息も出来ない苦しさに ただ見返すばかり そのうち思わず微笑み 互いに抱き合い 踊りの渦の中へ 初めて知る恋の心に 妖しく乱れる紙吹雪 くるくる廻りながら 見上げる空には バラ色の雲が輝き 生まれて初めて知る幸福よ この思いよ 永久(とわ)に 永遠に その時いきなり押し寄せた 踊りに狂った群衆 悪魔の使いのその波が 彼を奪い連れ去る 揉(も)み合い犇(ひしめ)く人波を 夢中でかきわけ かきわけ 捜せばまたもその波が 彼を奪い連れ去る 人の気持も知らず 騒ぎに騒いで 笑ってさざめく群集 ただ一度の恋の歓びを 与えて またそれを持ち去る 捜し疲れて一人佇む 孤独な夕陽が沈みかける町 涙に霞みながら遠のく 群衆を私は憎むの |
初日の夜貴方のお芝居の 初日の夜だった やっと幕が上り 貴方の登場 なんて立派になって まばゆいばかりよ 私は片隅で 神様に祈る 満場総立ちで ブラボーを叫ぶ 貴方は大勝利 とうとうスターに 本当にお目出度う 忘られぬ夜 私は招かれず 切符を買って観た 人種が違うとでも 恥をかくとでも 貴方は思ったのね みすぼらしい私を けれどけれど二人は 愛し合ってきたでしょう 私は貴方に 全てを捧げた 楽屋につめかけた 人々の向うで 貴方も賑やかに 笑いさざめいて 鏡のまわりには お花と電報 私はおじけづき 一人外に出た 暗い路地をつたい 泣きながら走る 何故ならば私は ゆうべすてられたのだから | 美輪明宏 | 訳詞:美輪明宏 | P.Auriat | | 貴方のお芝居の 初日の夜だった やっと幕が上り 貴方の登場 なんて立派になって まばゆいばかりよ 私は片隅で 神様に祈る 満場総立ちで ブラボーを叫ぶ 貴方は大勝利 とうとうスターに 本当にお目出度う 忘られぬ夜 私は招かれず 切符を買って観た 人種が違うとでも 恥をかくとでも 貴方は思ったのね みすぼらしい私を けれどけれど二人は 愛し合ってきたでしょう 私は貴方に 全てを捧げた 楽屋につめかけた 人々の向うで 貴方も賑やかに 笑いさざめいて 鏡のまわりには お花と電報 私はおじけづき 一人外に出た 暗い路地をつたい 泣きながら走る 何故ならば私は ゆうべすてられたのだから |
ちんちん千鳥ちんちん千鳥(ちどり)の 啼(な)く夜(よ)さは 啼く夜さは 硝子戸(がらすど)しめても まだ寒い まだ寒い ちんちん千鳥の 啼く声は 啼く声は 燈(あかり)を消しても まだ消えぬ まだ消えぬ ちんちん千鳥は 親無いか 親無いか 夜風(よかぜ)に吹かれて 川の上(うえ) 川の上 ちんちん千鳥よ お寝(よ)らぬか 〔お寝(よ)らぬか〕 夜明(よあけ)の明星(みょうじょう)が 早や白(しら)む 〔早や白む〕 | 美輪明宏 | 北原白秋 | 近衛秀麿 | | ちんちん千鳥(ちどり)の 啼(な)く夜(よ)さは 啼く夜さは 硝子戸(がらすど)しめても まだ寒い まだ寒い ちんちん千鳥の 啼く声は 啼く声は 燈(あかり)を消しても まだ消えぬ まだ消えぬ ちんちん千鳥は 親無いか 親無いか 夜風(よかぜ)に吹かれて 川の上(うえ) 川の上 ちんちん千鳥よ お寝(よ)らぬか 〔お寝(よ)らぬか〕 夜明(よあけ)の明星(みょうじょう)が 早や白(しら)む 〔早や白む〕 |
ふるさとの空の下でふるさとのふるさとの 駅に降りたちただひとり 迎える人もないままに 静かな町をコツコツと 歩けば涙あふれでる 幾年前か忘れたが あの原爆の火の中を 逃げて走った思い出が 今さらながらによみがえる 平和なころには家中で 遊んだ丘もここあたり みんなの名前呼んでみよう オーイ オーイ 傷ついて傷ついて 別れ別れた親や子が 眠ってるのか安らかに 空を指さす慰霊塔 拝めば胸もこみあげる とうさんかあさんにいさんも きっとここだろ一緒だろ 皆さん僕は来ましたよ こんなに大きくなりました からだにゃ傷もあるけれど 心に傷はないはずだ 空を見上げて胸を張ろう オーイ オーイ 泣きながら泣きながら 飢えてた幼い僕たちの あの焼け跡ももう今は きれいな店が並んでる かわいい子供が遊んでる 悪い生活(くらし)もしてきたが 今では立派に東京の 小さいながらも工場で 明るく働くからだです この長崎の青い海 この長崎の青い空が いつも励ましてくれたんだ このふるさとのこの大地 僕はしっかと踏みしめて 強くこの世を生きるんだ オーイ オーイ | 美輪明宏 | 美輪明宏 | 美輪明宏 | | ふるさとのふるさとの 駅に降りたちただひとり 迎える人もないままに 静かな町をコツコツと 歩けば涙あふれでる 幾年前か忘れたが あの原爆の火の中を 逃げて走った思い出が 今さらながらによみがえる 平和なころには家中で 遊んだ丘もここあたり みんなの名前呼んでみよう オーイ オーイ 傷ついて傷ついて 別れ別れた親や子が 眠ってるのか安らかに 空を指さす慰霊塔 拝めば胸もこみあげる とうさんかあさんにいさんも きっとここだろ一緒だろ 皆さん僕は来ましたよ こんなに大きくなりました からだにゃ傷もあるけれど 心に傷はないはずだ 空を見上げて胸を張ろう オーイ オーイ 泣きながら泣きながら 飢えてた幼い僕たちの あの焼け跡ももう今は きれいな店が並んでる かわいい子供が遊んでる 悪い生活(くらし)もしてきたが 今では立派に東京の 小さいながらも工場で 明るく働くからだです この長崎の青い海 この長崎の青い空が いつも励ましてくれたんだ このふるさとのこの大地 僕はしっかと踏みしめて 強くこの世を生きるんだ オーイ オーイ |
我は海の子我は海の子 白浪の さわぐいそべの 松原に 煙たなびく とまやこそ わがなつかしき 住家(すみか)なれ 生れて潮(しお)に 浴(ゆあみ)して 浪を子守の 歌と聞き 千里寄せくる 海の気を 吸いてわらべと なりにけり 高く鼻つく いその香(か)に 不断の花の かおりあり なぎさの松(まつ)に 吹く風を いみじき楽(がく)と 我(われ)は聞く 丈余(じょうよ)のろかい 操(あやつ)りて 行手(ゆくて)定めぬ 浪まくら 百尋千尋(ももひろちひろ) 海の底 遊びなれたる 庭広し 遊びなれたる 庭広し | 美輪明宏 | 文部省唱歌 | 文部省唱歌 | | 我は海の子 白浪の さわぐいそべの 松原に 煙たなびく とまやこそ わがなつかしき 住家(すみか)なれ 生れて潮(しお)に 浴(ゆあみ)して 浪を子守の 歌と聞き 千里寄せくる 海の気を 吸いてわらべと なりにけり 高く鼻つく いその香(か)に 不断の花の かおりあり なぎさの松(まつ)に 吹く風を いみじき楽(がく)と 我(われ)は聞く 丈余(じょうよ)のろかい 操(あやつ)りて 行手(ゆくて)定めぬ 浪まくら 百尋千尋(ももひろちひろ) 海の底 遊びなれたる 庭広し 遊びなれたる 庭広し |
孤独孤独を逃れて暖め合おうと 結ばれてみたが のがれるすべなく二人は別れる 思い出の街角 一人の淋しさはこらえきれるけれど 二人で居てこの淋しさは どうにも耐えられず この浮世にただ二人だけで 残された様な惨めな思いは 一人の淋しさは希望と 夢とがあるけれど 二人で居ればただ二人だけヨ 人はみんな所詮は孤独サ 愛し合ったとてどうにもならない 今日も街へ出る 無駄だと知っても 無駄だと知っても | 美輪明宏 | 美輪明宏 | 美輪明宏 | | 孤独を逃れて暖め合おうと 結ばれてみたが のがれるすべなく二人は別れる 思い出の街角 一人の淋しさはこらえきれるけれど 二人で居てこの淋しさは どうにも耐えられず この浮世にただ二人だけで 残された様な惨めな思いは 一人の淋しさは希望と 夢とがあるけれど 二人で居ればただ二人だけヨ 人はみんな所詮は孤独サ 愛し合ったとてどうにもならない 今日も街へ出る 無駄だと知っても 無駄だと知っても |
うれしいひなまつりあかりをつけましょ ぼんぼりに お花をあげましょ 桃の花 五人ばやしの 笛太鼓 今日はたのしい ひなまつり お内裏様(だいりさま)と おひな様 二人ならんで すまし顔 お嫁にいらした 姉様(ねえさま)に よくにた官女の 白い顔 金のびょうぶに うつる灯(ひ)を かすかにゆする 春の風 すこし白酒 めされたか あかいお顔の 右大臣 着物をきかえて 帯しめて 今日はわたしも はれ姿 春のやよいの このよき日 なによりうれしい ひなまつり 今日はたのしい ひなまつり | 美輪明宏 | サトウハチロー | 河村光陽 | | あかりをつけましょ ぼんぼりに お花をあげましょ 桃の花 五人ばやしの 笛太鼓 今日はたのしい ひなまつり お内裏様(だいりさま)と おひな様 二人ならんで すまし顔 お嫁にいらした 姉様(ねえさま)に よくにた官女の 白い顔 金のびょうぶに うつる灯(ひ)を かすかにゆする 春の風 すこし白酒 めされたか あかいお顔の 右大臣 着物をきかえて 帯しめて 今日はわたしも はれ姿 春のやよいの このよき日 なによりうれしい ひなまつり 今日はたのしい ひなまつり |
十九の春ながす涙も 輝(かがや)きみちし あわれ十九の 春よ春 菫(すみれ)つみつつ 散(ち)る白露(しらつゆ)に 泣きし十九の 春よ春 君はやさしく 涙は甘く 唄をうたえば 花散(はなち)りぬ 乙女振袖(おとめふりそで) ゆく白雲(しらくも)も われを眺(なが)めて 流れ行く 我世(わがよ)さみしと 嘆(なげ)くな小鳥(ことり) 春はまたくる 花も咲く 愛(あい)の光に 夜はほのぼのと 明(あ)けて十九の 春よ春 | 美輪明宏 | 西条八十 | 江口夜詩 | | ながす涙も 輝(かがや)きみちし あわれ十九の 春よ春 菫(すみれ)つみつつ 散(ち)る白露(しらつゆ)に 泣きし十九の 春よ春 君はやさしく 涙は甘く 唄をうたえば 花散(はなち)りぬ 乙女振袖(おとめふりそで) ゆく白雲(しらくも)も われを眺(なが)めて 流れ行く 我世(わがよ)さみしと 嘆(なげ)くな小鳥(ことり) 春はまたくる 花も咲く 愛(あい)の光に 夜はほのぼのと 明(あ)けて十九の 春よ春 |
長崎育ち久留米絣(がすり)の藍(あい)の匂いに 思い出すのはああ長崎よ ダラダラ坂の石畳 カラリンコン カラリンコン 下駄(げた)履(は)いて 友だちと二人で歩いていたら 「天主堂」の鐘が ユーゴハンって鳴ったよ 祈りの歌も聞こえていたね 「異人屋敷」で港の船に 見とれていたら夜になったよ ポンポン船の赤い灯が ユラリンコン ユラリンコン 波の上 向こう岸のあかりもユラユラゆれて 友だちと二人ため息ついた ザボンの月と夜の長崎 春は「凧(はた)揚げ」夏「精霊(しょうろう)流し」 秋は「お宮日(くんち)」冬だきゃ休み お祭り好きのふるさとは ジャラリンコン ジャラリンコン 聞こえます 賑やかな「蛇(じゃ)踊り」のドラや太鼓が 友だちと二人飴(あめ)しゃぶって歩いたよ 揃いの絣で長崎育ち 久留米絣の藍の匂いに 思い出すのは ああ長崎よ | 美輪明宏 | 美輪明宏 | 美輪明宏 | | 久留米絣(がすり)の藍(あい)の匂いに 思い出すのはああ長崎よ ダラダラ坂の石畳 カラリンコン カラリンコン 下駄(げた)履(は)いて 友だちと二人で歩いていたら 「天主堂」の鐘が ユーゴハンって鳴ったよ 祈りの歌も聞こえていたね 「異人屋敷」で港の船に 見とれていたら夜になったよ ポンポン船の赤い灯が ユラリンコン ユラリンコン 波の上 向こう岸のあかりもユラユラゆれて 友だちと二人ため息ついた ザボンの月と夜の長崎 春は「凧(はた)揚げ」夏「精霊(しょうろう)流し」 秋は「お宮日(くんち)」冬だきゃ休み お祭り好きのふるさとは ジャラリンコン ジャラリンコン 聞こえます 賑やかな「蛇(じゃ)踊り」のドラや太鼓が 友だちと二人飴(あめ)しゃぶって歩いたよ 揃いの絣で長崎育ち 久留米絣の藍の匂いに 思い出すのは ああ長崎よ |
兄弟さあ着いたぞおまえが生まれたとこだ ふるさとの匂(にお)いがわかるだろう あの山はとうさん川はかあさん みんな喜んでるよ弟よ 君がここをいやがり都に出て いろんな苦労をしていることを 風のたよりに聞くたびに 胸を痛くしてたよ弟よ 親父(おやじ)たちもあの世で泣いてるだろう たった二人だけの身内だから それを思えばもう畑仕事が 手につかず困ったよ弟よ それからしばらく後君の名前が 新聞や雑誌に出てきたね 挙闘選手で強い奴だと それで僕もテレビを買ったんだ とうとう恐れてたその日が来た 君が命をかけた選手権 心ない運命(さだめ)に目はつぶれて 何も見えなくなった弟よ だけど君は偉いよいいじゃないか 男として立派に闘(たたか)った 栄光に輝く思い出を鮮やかに その胸に持っている さあ行こう二人で手をつないで 子供のころ仲よく走った道 あの山も小川も君の帰りを 温(あたた)かく待ってるよ弟よ | 美輪明宏 | 美輪明宏 | 美輪明宏 | | さあ着いたぞおまえが生まれたとこだ ふるさとの匂(にお)いがわかるだろう あの山はとうさん川はかあさん みんな喜んでるよ弟よ 君がここをいやがり都に出て いろんな苦労をしていることを 風のたよりに聞くたびに 胸を痛くしてたよ弟よ 親父(おやじ)たちもあの世で泣いてるだろう たった二人だけの身内だから それを思えばもう畑仕事が 手につかず困ったよ弟よ それからしばらく後君の名前が 新聞や雑誌に出てきたね 挙闘選手で強い奴だと それで僕もテレビを買ったんだ とうとう恐れてたその日が来た 君が命をかけた選手権 心ない運命(さだめ)に目はつぶれて 何も見えなくなった弟よ だけど君は偉いよいいじゃないか 男として立派に闘(たたか)った 栄光に輝く思い出を鮮やかに その胸に持っている さあ行こう二人で手をつないで 子供のころ仲よく走った道 あの山も小川も君の帰りを 温(あたた)かく待ってるよ弟よ |