あの曲が言ったように、生きててよかった そんな夜を探してた。

Shout it Out
あの曲が言ったように、生きててよかった そんな夜を探してた。
ああはなりたくないよな 10代の頃バカにしてた タイプの大人に近づいてる気がして 吐き気がした 「あいつのこと嫌いでさ」 そういう話で盛り上がった日 家にも我にもかえる午後 こんな自分が一番嫌いだ 「大人になれない」/Shout it Out 今日のうたコラムではまず、Shout it Outが3月8日にリリースした初のフルアルバム『青年の主張』から、今作の入口となる新曲「大人になれない」をご紹介いたしました。思わず、あぁ、わかる…と言いたくなる歌詞ですよね。子どものころ(ケッ!大人なんて!)と思っていたのに、いつのまにか自分自身が言われる側の立場になっていて…。そんなことにハッと気づいてしまったときが、少年少女から大人に変わりゆく狭間の“葛藤期”なのでしょう。アルバムの冒頭ではその“葛藤期”のはじまりが描かれております。 どーしたって戻れないし どーもしなくても進んでくし ああもうやだやり直したいのに どこを探してもボタンは見つからないし あー 大人にはなれないし 子供のままじゃいられないし 何か言われるとムカつくし こんな歌聴きたくもないし 「大人になれない」/Shout it Out まず「大人になれない」では、希望的なフレーズが見当たりません。こんな自分になる前に戻ってやり直したいのに、リセットスイッチなんてない。そのくせ時間だけは嫌でも前に進んで、子どものままじゃいられない現状。「大人になれない」というより“大人になりたくない”のに、「ちょっと待ってくれ」という気持ちさえ誰とも分かち合えない寂しさ、焦り、苛立ちが伝わってくるようです。 さて、このようにアルバム『青年の主張』は、大人になることから目を背けたくなる「大人になれない」で幕を開けました。しかし、少年ではなく“青年”になったと気づいた自分が主張したいことは、アルバム終盤に向かうにつれ、少しずつ少しずつ変化していくのです。その成長が歌詞から最もよくわかるのは、アルバムと同タイトルであり、リードトラックでもあるこの曲だと思います。 そうだ 僕らの手の中には 未来なんてなかったんだ 今が良ければいい 明日のことなんて分からない そう言って昨日に片足を残している 吹奏楽の音が流れた放課後 あの日々を思い出していた 本当は知ってた あの大人達も人間だって ただ不自由なようで 実は守られていたって 教室の隅 隠れて聴いた あの曲が言ったように 生きててよかった そんな夜を探してた 「青年の主張」/Shout it Out 「青年の主張」は、メジャーデビュー以来バックアップを続ける“SUPER BEAVER”の柳沢亮太がプロデューサーを務めました。Shout it Outメンバーの平均年齢が20歳になったことで、10代の頃に体験した光も影も受け入れ、未来へ踏み出す決意と覚悟が込められた楽曲。先ほど、負の感情しか感じられなかった「大人になれない」とは異なり、<本当は知ってた あの大人達も人間だって ただ不自由なようで 実は守られていたって>と、ちゃんと“大人”を見つめていますよね…! 年をとったらとるだけ 増えていくものは何? 年をとったらとるだけ 透き通る場所はどこ? 十代はいつか終わる 生きていればすぐ終わる 若さはいつも素裸 見苦しい程ひとりぼっち 生きててよかった 生きててよかった 生きててよかった そんな夜を探してる 生きててよかった 生きててよかった 生きててよかった そんな夜はどこだ 「深夜高速」/フラワーカンパニーズ ちなみに、「青年の主張」は歌の中に別の歌が入っている“入れ子式”の構造になっております。<教室の隅 隠れて聴いた あの曲>とは、フラワーカンパニーズの「深夜高速」のこと。<青春ごっこを今も 続けながら旅の途中>と歌い出すフラカンの名曲を聴きながら、“僕”は大人になっていくことの意味や、生きていくための希望を必死に探してきたのでしょう。そしてこの歌は、今も主人公を強く支える楽曲となっているようです。 本当は知ってた いつかは全部終わるんだって いつまでも子供で 許されるわけないって でもまだ大人にはなれなくて 背伸びしてみたけど 未来はまだ見えず 本当は知ってた あの大人達も怖いんだって それでも何もない顔で 戦ってるんだって 昨日に残していた足を前に 踏み出してみるんだ 僕らは僕らだけの 未来を探していく 「青年の主張」/Shout it Out <いつかは全部終わる>…これは、フラカンの「深夜高速」が教えてくれたことでもあり、今自分がしっかりと向き合っている現実でもあります。それを受け入れた上で、主人公は前に進んでいこうとしているのです。きっと「大人になれない」の“僕”は、“葛藤期”の長いトンネルに入ったばかりで、光など一筋も見えなかったことでしょう。しかし「青年の主張」では<大人にはなれなくて 背伸びしてみたけど 未来はまだ見えず>と歌っているものの、最後には<僕らは僕らだけの 未来を探していく>と主張し、トンネルの向こうにほんの少しの希望が見えているような気がするんです。 今、まさに少年少女から大人に変わりゆく狭間の“葛藤期”にいるという方。そんなあなたにとって、Shout it Outの「青年の主張」が<教室の隅 隠れて聴いた あの曲>のような存在になりますように! ◆1stフルアルバム「青年の主張」 2017年3月8日発売 PCCA-04474 ¥2,800(税込) <収録曲> 01. 大人になれない 02. 17歳 03. 雨哀 04. 道を行け 05. DAYS 06. 夜間飛行 07. トワイライト 08. 青春のすべて 09. 影と光 10. 青年の主張 11. エンドロール 12. 灯火
























