この世界には、一人きりでは叶えられない景色がある…。

きっとこの世界の共通言語は
英語じゃなくて笑顔だと思う
笑う門に訪れる何かを 
愚直に信じて生きていいと思う
「福笑い」/高橋優

 先日、24時間テレビで高橋優が名曲「福笑い」を生披露しました。歌詞に込められている“笑顔だけで人々が繋がっていける世界になってほしい”という想いと、メッセージを本気で伝えようとする力強い声に、思わず涙…。その歌はたくさんの視聴者の心へと届き、同曲はすぐに歌詞リアルタイムランキング首位に輝きました。素敵な楽曲がさらにお茶の間へと広まっていくことは本当に嬉しいですねぇ!
 
 さて、そんな高橋優が8月31日に15thシングル「光の破片」をリリースしました。今作の表題曲は、TVアニメ『orange』のオープニングテーマ曲。原作者・高野苺さんのリクエストを受けた彼がアニメのために書き下ろしたものです。今日のうたコラムではこのニューシングルをご紹介いたします!

形も色も違うビーズが
テーブルの上で光ってた
互いが互いを照らし合って
色とりどり輝いてた

ヒビが割れても 少し欠けても
その破片さえ 輝いてた

寄り添い合いながら
ときに遠ざけながら
不揃いな欠片と欠片つなぐ
いつかの悲しみも
涙した思い出も
君の微笑みを彩る光
「光の破片」/高橋優

 高橋優はこの曲について『万華鏡は幾つかの色や形の組み合わせから無限の美しさを見せてくれます。一つ一つをよく見ると歪な形だったり1個だけじゃ美しく見えないものもあるのに、他と組み合わさることで美しさが際立つ万華鏡。もしかしたら僕ら人間も、一人だけでは見られない景色を誰かとつながることで見ることが出来るのかもしれない。『orange』という作品を読ませていただいた時の僕の感想でした。その気持ちを自分なりに音で表現出来ないものかと試行錯誤し「光の破片」を書きました』とコメント。
 
 ひとつのビーズと同じように“ひとり”は微力ですよね。しかし、たくさんの“ひとり”と“ひとり”と“ひとり”とが繋がってゆくことで、私たち自身も万華鏡が魅せる景色のように美しい何かを<作り出せる>のかもしれません。たとえば、捨ててしまいたいような“破片”=“悲しみや苦しみや怒りや孤独”さえ、人との繋がりの中でいつか誰かを、自分を、救うものに変わる可能性もあるのです。また、今作のカップリングにも注目してみましょう。

僕たちは いつからか 
見失った 声も 愛も 恥じらいも
この街で生きるために捨てちまった
何もかもを もう一度
君と見つけられるかな?
「TOKYO DREAM」/高橋優

仲良く出来ない理由があるらしい
戦うための法律もあるらしい
こんな世界が正しいなら
僕は悪魔になりたい
死んでも武器なんか持たない
いつまでも唄って 叫んで叫んで 夢を見て
君に愛を届けさせて欲しいだけ
「誰かの望みが叶うころ」/高橋優

 高橋優が、包み隠さず言葉を剥き出したという「TOKYO DREAM」、今思う事を正直に綴ったという「誰かの望みが叶うころ」、描かれている歌詞は決してキレイゴトではありません。<この街>や<こんな世界>に対する皮肉や怒り、叫び、悲しみに満ちています。そんな感情の“破片”はどうすれば救われるのでしょうか…。きっと、その鍵となるのが、冒頭でご紹介した「福笑い」や新曲「光の破片」で歌われている“繋がり”なのです。<声も 愛も 恥じらいも>見失った現代だからこそ、聴いてほしいニューシングル。歌詞を読みながら、高橋優からの強い想いを受け取ってください!

◆15thシングル「光の破片」
2016年8月31日発売
通常盤 WPCL-12418 ¥1200(税抜)
期間生産限定盤 WPZL-31208 ¥2000(税抜)
秋田CARAVAN MUSIC FES 2016開催記念盤(グッズ付生産限定)
WPCL-12447 ¥2500(税抜)

<収録曲>
1. 光の破片
2.TOKYO DREAM
3.誰かの望みが叶うころ
4.視力検査/メガネツインズ(高橋 優&亀田誠治)