谷山浩子作曲の歌詞一覧リスト  311曲中 201-311曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
息を深く吸う森谷山浩子谷山浩子山川啓介谷山浩子もぎたての秋風が 貨物列車で着いたから 街中がいい匂い こもれび色の真昼です  知らず知らず 軽やかに 深い息 いきいき 好奇心の森でちょっと 行方不明になるの  あの人いつ 気づくかしら きのうと違う はつらつさに ハイヒールの 赤ずきんは いたずらっぽく メロウです  ハチミツの味がする りんごみたいに まろやかな この愛が実っても わたしの秋は緑です  心いっぱい あざやかに 深い息 いきいき 針葉樹になったような エバー・グリーンのエナジー  あの人にも 分けてあげよう この不思議な みずみずしさ コーヒー好きの 眠り姫は 白いバックが 自慢です
こわれたオルゴール谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子オルゴールの箱の中に とじこめたまま 大切にしてきた 思い出のかけらたち 手紙の束 古い写真 夢色ビーズ ひびわれた貝殻 ガラスの仔馬  まわれオルゴール まわせ 思い出を TIN TIRI TIM PAM TITITIRI TIM PAM 思い出まわせ オルゴール  オルゴールの箱をかかえ 街に出たのよ 突然出会ったの いたずらなまなざしに 吹き抜けた春風 そしてめまいのように よろめいて倒れた あなたの腕の中  思わずオルゴール 落としてしまったの TIN TIRI TIM PAM TITITIRI TIM PAM 舗道に落ちたオルゴール  アスファルトの上に散らばる 思い出たちは 悲しげに微笑み わたしに告げていたの 誰でも新しい船に 乗る時がくる このままふりむかず その人とお行きよ  まわるオルゴール こわれたオルゴール TIN TIRI TIM PAM TITITIRI TIM PAM 最後の歌 聴かせてくれた  TIN TIRI TIM PAM TITITIRI TIM PAM さよなら わたしのオルゴール
何かが空を飛んでくる豊崎愛生豊崎愛生谷山浩子谷山浩子石井AQそこの少年 ちょっとお待ちよ 銀河の水はまだ冷たいよ あと3秒考えてみて。  飛びこむのはサルでもできる きみはサルよりかしこい人間 あと10秒あたしを見て。  ここで きみにすごいラッキーな ニュースがあります はるか宇宙の彼方から  right now! 何かが空を飛んでくる きみの悩みを 食べるために あの子が空を飛んでくる しあわせ運び屋 銀河の青いSAVA  そこの少年 別にいいけど 銀河の水はおいしくないよ あたしなら ゼッタイ飲まない  飛び込むのはエビでもできる きみはエビよりステキな人間 ほんとだよ。おせじじゃないよ。  誰も きみのすごいラッキーを 止めることはできない 指をくわえて見てるだけ  right now! 何かが空を飛んでくる きみの未来を 祝福する あの子が空を飛んでくる お料理じょうずな 銀河の青いSAVA  ここで きみをギュッと抱きしめて 教えてあげるよ (待てば海路のヒヨリあり)  うわっほー! 何かが空を飛んでくる きみの涙を 食べるために あの子が空を飛んでくる つぶらなひとみの 銀河の青いSAVA  何かが空を飛んでくる きみの悩みを 食べるために あの子が空を飛んでくる しあわせ運び屋 銀河の青いSAVA
SHADOWLESS今井麻美今井麻美谷山浩子谷山浩子町の広場 踊る影法師 誘うように 手をふる わたしのほか 誰も気づかない 主のない影 歩きだす  あとをついて 月あかり野原 道はやがて途切れて ふと気づけば 影も消え失せて わたしの前に もとの町  首をかしげ 足を踏み入れた 町の中で見たのは いつもの店 見慣れた人たち すべてのものに 影がない  光さざめく 祭広場の にぎわいのただ中に あなたがいた どうかしたのと やさしい顔で ほほえむあなたにも 影がない  話を聞き あなたは尋ねた それは何のことだと まわり囲む人も口々に 影というのはどんなもの?  言われてみて わたしも気づいた 何のことかわからない わたし何を 何を言ってるの 影というのは何のこと?  祭の夜は 物の怪たちが 人の心 惑わす 不思議な夢 みていた気がする 背中で誰か 笑ってる  不思議な夢 みていた気がする わたしの声が 笑ってる
恋するニワトリ増田直美増田直美谷山浩子谷山浩子石川大明晴れた朝のニワトリは 元気がないの ゴメンナサイ トサカサカサカ さか立ちしても かなわぬお方に恋をした  ココ コココ ココ ココ コココ 恋は恋は恋  屋根の上に 呼びかける わたしはここよ ここ ここよ だけどあの人 こっちをみても すぐに向きをかえる くるくると  ココ コココ ココ ココ コココ 恋は恋は恋  あのひとりっぱな 風見鶏(かざみどり) わたしは小さい ニワトリよ 貝がら食べても 鉄にはなれず 貝がらはじける 胸の中  ココ コココ ココ ココ コココ 恋は恋は恋  旅に出るのは ツバメたち お化粧するのは ジュウシマツ 庭にはニワトリ 思いをこめて ひとりでタマゴを うみました  ココ コココ ココ ココ コココ 恋は恋は恋
きみのともだち持田香織持田香織持田香織谷山浩子石井AQぼくを きみのともだちといって いつも隣に置いてくれた  どこへゆくにも ずっとずっと 一緒にいたね  あれから いろんな日々を越えて いくつもの季節 通り越して  いつのまにか きみは大きくなり 少しずつ ぼくを忘れていった  朝になれば朝陽を浴びて 夜になれば星をみた  きみが出逢ったいっぱい きみが育ったいっぱい 知ってるよ  きみは いつもがんばっている うつむき顔の今日があっても 明日の朝にはわらってみせる 声を出さずに泣いた夜 静かに流れる心の音  もしも ぼくに力があれば うんとうんと だきしめるのに  もしも ぼくが話せるのなら 勇気づけることできたのに  悲しいは痛いとわかった 嬉しいは満ちるとわかった 寂しいと孤独も知った 愛しいと心も  きみは いつもがんばっている 楽しいだけが しあわせじゃない 数えきれない夜を越えて きみの しあわせが できあがるんだ  もしも ぼくに力があれば うんとうんと だきしめるのに  もしも ぼくが話せるのなら 勇気づけることできたのに  もしも ぼくに力があれば うんとうんと だきしめるのに  もしも ぼくが話せるのなら 勇気づけることできたのに  ばくは ずっとここにいるよ きみの部屋の壁にもたれて  ぼくは ずっとここにいるよ きみをずっと見守るよ  きみと出逢った 小さな世界で きみと大きな夢をみる  くたくたになって まっくろになって きみがぼくを忘れても  ぼくは きみのともだち  それが ぼくのしあわせ
テルーの唄ベイビーブーベイビーブー宮崎吾朗谷山浩子夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる 鷹はきっと悲しかろう 音も途絶えた風の中 空を掴んだその翼 休めることはできなくて  心を何にたとえよう 鷹のようなこの心 心を何にたとえよう 空を舞うよな悲しさを  雨のそぼ降る岩陰に いつも小さく咲いている 花はきっと切なかろう 色も霞んだ雨の中 薄桃色の花びらを 愛でてくれる手もなくて  心を何にたとえよう 花のようなこの心 心を何にたとえよう 雨に打たれる切なさを  人影絶えた野の道を 私とともに歩んでる あなたもきっと寂しかろう 虫の囁く草原を ともに道行く人だけど 絶えて物言うこともなく  心を何にたとえよう 一人道行くこの心 心を何にたとえよう 一人ぼっちの寂しさを
おうちでかくれんぼ斉藤由貴斉藤由貴谷山浩子谷山浩子齊藤恵おうちでピョン かくれんぼ ピンクの消しゴムかくれんぼ 今ここに 置いたのに 確かにここにあったのに 引き出しの中「ないなァ‥」机の後ろ「ないネ‥」 お鍋のフタ開けて「やっぱりないか‥」どこにも見つからない 探してもない時は お茶でも飲んで一休み なければないで‥まァ いいか?  おうちでピョン かくれんぼ パパのメガネがかくれんぼ 今ここに 置いたのに 確かにここにあったのに ベッドの枕元「ないヨ‥」リビングの椅子「ないない‥」 冷蔵庫の野菜室「なんでだヨ‥」どこにも見つからない 探してもない時は お茶でも飲んで一休み なければないで‥まァ いいか?…「困るんだケドなあ‥」  おうちでピョン かくれんぼ 私の妹かくれんぼ 今ここで 寝てたのに 確かにここで寝てたのに トイレにバスルーム「居た?」「いない!」 ベランダ押入れ「そっちはいないよ」 エプロンのポケット「入らないよ!」どこにも見つからない 探してもいなければ お茶でも飲んで一休み いなけりゃいないで‥まァ いいか? …「!?良くないよ!!‥」  妹の声「いるヨ‥」妹の声「ここだヨ!」 すぐそばで聞こえる「ここにいるヨ!」 目の前にいましたよ!「えっ何?それ!」 初めからいましたよ 一緒にずっといましたよ 一緒に探してましたよ‥まァ いいか? …「ま いっか!?」
KARA-KURI DOLL豊崎愛生豊崎愛生谷山浩子谷山浩子石井AQわたしは夢みるからくりドール 毎時ちょうどに 時計の中から 笑顔で飛び出し くるくるまわるの 小鳥と 子猫と 双子のロバと  朝の8時と 夕方5時に いつも見ている人がいるのよ 熱いまなざし 見つめられると わたしもゆらゆら 胸がときめく  誰も知らない わたしの中に こんなに燃える 心があると  cu cura pa cu cura まわるわたし cu cura pa cu cura 世界もまわる  毎朝毎晩 姿を見ても 彼に近づくことさえできない せつない想いで 見つめているだけ 誰か助けて わたしの恋を  ある日 真夜中 訪ねてきたの 魔法使いの お助けおばあさん 人間の娘に 変えてあげるよ 二度ともとには 戻れないがね  戻ることなど 望みはしない 彼のところに 行ければいいの  cu cura pa cu cura 魔法の杖が cu cura pa cu cura 妖しく光る  彼に近づき 言葉をかけた わたしが誰だかわかりますか? と 彼はうなずき なぜだと叫んだ ほんとにきみを愛してたのに  人間なんて寒気がするよ 君を返して 人形のきみ  cu cura pa cu cura 彼が逃げる cu cura pa cu cura 心が割れる  cu cura pa cu cura 彼が逃げる cu cura pa cu cura 世界が割れる
空のオカリナ岩男潤子岩男潤子谷山浩子谷山浩子指を空にひたせば 心までも染まる ピポポ パポポ ピポポ パ 透きとおる青さ  空色の少年が オカリナを吹いてる ピポポ パポポ ピポポ パ 雲にこしかけて  ほら 風の中 足をとめれば きこえてくる  しかられて泣いている 子供たちのために 疲れたおとなたちを なぐさめるために  どんなにぎやかな 街の中でも きっときこえる  ピポポ パポポ ピポポ パ ぼくはここにいるよ ピポポ パポポ ピポポ パ きみのすぐそばに
初恋の頃手嶌葵手嶌葵宮崎吾朗・谷山浩子谷山浩子武部聡志あなたの影を 踏んで歩いた 夕陽 空ににじんでた 丘の上 つかずはなれず 並んで歩く そんな 二人あの頃  会えばいつも 照れてばかりいて 大切なことは なにも言えなくて 笑いながら うわさ話とか 他愛のないこと おしゃべりした  ただそれだけで わたし よかったの ただそれだけですべて 満たされた つかずはなれず 並んで歩く そんな 初恋の頃  恋人なら もどかしく思う その距離がなぜか とても愛しくて 心の中 どんな夢よりも 真珠や星より 輝いてた  あなたの影を 踏んで歩いた 夕陽 空ににじんでた 丘の上 つかずはなれず 並んで歩く そんな 初恋の頃  そんな 初恋の頃
朝ごはんの歌GOLD LYLIC手嶌葵GOLD LYLIC手嶌葵宮崎吾朗・谷山浩子谷山浩子武部聡志お鍋はグラグラ お釜はシュウシュウ まな板はトントトン お豆腐フルフル 卵はプルプル 納豆はネバネバ  焼けたフライパンに卵をおとして お鍋に味噌をといて あつあつご飯はおひつにうつして 支度は上々  みんなを起こして みんながそろったら さぁ沢山めしあがれ お日様も輝いてる  みんなで朝ごはん わたしが作った いそいで いそいで でも味わって食べてね  魚はジュウジュウ 脂もジュワジュワ 素手で触ってアッチチ 耳たぶつまんで お水で冷やして そんなヒマありません  キュウリを刻んで小鉢に分けたら 味噌汁に葱パッパパ お茶碗並べて お箸も配って 支度は上々  眠そうな顔して みんながそろったら さぁ沢山めしあがれ 今日も一日がんばろうね  みんなで朝ごはん わたしが作った ゆっくり 食べてね でも遅刻しないでね  みんなで朝ごはん わたしが作った いそいで いそいで でも味わって食べてね
テルーの唄池田綾子池田綾子宮崎吾朗谷山浩子夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる 鷹は きっと悲しかろう 音も途絶えた風の中 空を掴んだその翼 休めることはできなくて  心を何にたとえよう 鷹のようなこの心 心を何にたとえよう 空を舞うような悲しさを  雨のそぼ降る岩陰に いつも小さく咲いている 花は きっと切なかろう 色も霞んだ雨の中 薄桃色の花びらを 愛(め)でてくれる手もなくて  心を何にたとえよう 花のようなこの心 心を何にたとえよう 雨に打たれる切なさを  人影絶えた野の道を 私とともに歩んでる あなたもきっと寂しかろう 虫のささやく草原を ともに道行く人だけど 絶えて物言う こともなく  心を何にたとえよう 一人道行くこの心 心を何にたとえよう 一人ぼっちの寂しさを
愛をこめて。海手嶌葵手嶌葵宮崎吾朗谷山浩子武部聡志あなたと出会ったころ コクリコの花が咲いていたことを まだ憶えてますか  古い石垣と生垣 かたむいた電信柱 黒くて重たい自転車で あなたは風になって わたしを丘の上から連れ去った  あなたが旅立ったころ コクリコの花が咲いていたことを まだ憶えてますか  輝く海に浮かぶ船影 青い松の木の香り それはやっぱり悲しかったけど わたしはもう一人でも 漕ぎ出すことができると知っていた  坂道を駆け上がる潮風が 手紙を運んでくれる きっと、ずっと、あなたが あなたがどこにいても  わたしはとても元気です 去年より背が伸びました わたしはいつもここにいて いまも、これから先も あなたの旅の無事を祈っています  コクリコ坂から 愛をこめて
紺色のうねりが手嶌葵手嶌葵宮崎駿・宮崎吾朗、原案:宮沢賢治谷山浩子武部聡志紺色のうねりが のみつくす日が来ても 水平線に 君は没するなかれ  われらは 山岳の峰々となり 未来から吹く風に 頭をあげよ  紺色のうねりが のみつくす日が来ても 水平線に 君は没するなかれ  透明な宇宙の 風と光を受けて 広い世界に 正しい時代をつくれ  われらは たゆまなく進みつづけん 未来から吹く風に セイルをあげよ  紺色のうねりが のみつくす日が来ても 水平線に 君は没するなかれ
手嶌葵手嶌葵宮崎吾朗・谷山浩子谷山浩子武部聡志雨が遠く 街並み霞ませて 春の木々を 冷たく濡らす  窓をつたい 流れる雨だれは 泣けぬばかな わたしの涙  あぁ 流れて ひとつになって河になり あぁ 溢れる悲しみが 消え去ればいいのに  窓を叩く 雨音絶え間なく 濡れた心 かき乱すから 何も知らぬ 幼い子のように 雨に指を さしのべてみる  あぁ わたしも ひとつぶの雨になって 流れ行き 海になり 空へ帰れるなら  雨 雨 雨 雨
並木道 帰り道手嶌葵手嶌葵宮崎吾朗谷山浩子武部聡志放課後の並木道 お下げ髪がゆれる 早足で歩み去る きみの後ろ姿  丘の上 古い家(うち) 揺れる二つの旗 海原を見つめてた 一人の女の子  僕は遠くから見つめるだけ 今日も 長い時が過ぎても 名前も知らない  放課後の並木道 お下げ髪がゆれる いつだって少しだけ うなじ寂しそうで  呼び止めて君の かたく握りしめた その手を僕がそっと ほどいてあげたい
懐かしい街手嶌葵手嶌葵宮崎吾朗・谷山浩子谷山浩子武部聡志懐かしい街を 二人で歩こう 君と手を取り合って 言葉はいらない あの頃の街は 光にあふれて どんなときでもいつも 輝いて見えた  君が僕を怒らせて 喧嘩したときも 僕が君を泣かせて 途方にくれたときも 街は笑っていて 僕らを包んでいた  懐かしい街で 二人は育った 坂を登ればそこに 今でも見えるよ つつましい暮らし やさしい人たち 変わるもの 変わらぬもの 見おろす青空  僕が君に打ち明けた 胸の悲しみを 君がそっと両手で 受け止めたあのときも 街は笑っていて 僕らを包んでいた ふたりを包んでいた
春の風手嶌葵手嶌葵宮崎吾朗・谷山浩子谷山浩子武部聡志煌く 街の灯 さわぐ春の風 揺らめく 大きな 船の影 夕闇 カモメも 静かにまどろむ あなたの 右手が 暖かい  確かな手のぬくもり あなたのその手を 離そうとしたのは 昨日までのわたし 残酷な運命に ただ身を委ねていた  ごめんね こんなに 今はそばにいる わたしはもう 迷わない あなたと生きてゆく  煌く 街の灯 さわぐ春の風 坂道 登れば 星が降る 木立も 舗道も 星に飾られて あなたの目の中 星が降る  答が見えなくても 夜に迷っても 逃げ出したりしない 走り出した心 つないだ手よ 伝えて 言葉にならぬ想い  出会った日のように あなたともう一度 コクリコ咲く坂道で 始まる物語  コクリコ咲く坂道で 始まる物語
手嶌葵手嶌葵宮崎吾朗谷山浩子武部聡志朝日をあびた 丘の上の 木立にうもれた 古い家 朝吹く風に 想いたくし 今日もまた君は 旗をあげる  丘の上の君 海の上の僕 君の想いが 届くのならば 僕の想いも 届くだろうか  航海の安全を 祈りながら 彼方に君は 呼びかける 三つの色の 二つの旗 知っているのは 僕とカラスだけ  丘の上の君 海の上の僕 君の想いは 風に舞いとび 僕の想いは 潮に流れる  今日もまた君は 旗をあげる 帰らぬ返事を 待ちながら 今日もまた僕は 返事をする 返事がなくとも 君からの
風の子供谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子空は青く山はまどろみ空は青く空は青く 山はまどろみ あなたにだけは 言葉がない 光に溶けて ゆらゆら燃える どこから生まれた 風の子供  たんぽぽ れんげ 小川の子ブナ みんなあなたに あまえている 草むらの山羊 青い眼の子猫 やさしく語る 風の子供  にぎやかな 都会のかたすみで どんな夢を みていたのか  水にかえった さかなのように きらきら光る あなたの目が 追いかけて行く やさしい季節 どこまで行くの 風の子供  雲が光るよ 森が歌うよ あなたのことを ささやきながら 口笛ひとつで 虹が生まれる 手のひらの中 風の子供  わたしのはいる すきまはないけれど ただ黙って そばにいたい  水にかえった さかなのように きらきら光る あなたの目が 追いかけて行く やさしい季節 どこまで行くの 風の子供  どこまで行くの 風の子供
星のマリオネット谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子星が降るよ星が降るよ あたしの心の中を 星が降るよ 星が降るよ あたしの心の中を 風が通るよ そうよ今夜 糸が切れて あなたのその手をはなれ 歩き出すのよ  世界中きらきらの 星くずの中 あなたのことも ぬくもりも すぐ忘れてしまう  寒くないよ 寒くないよ ひとりが淋しいなんて ただの病気さ  星が降れば 星が降れば はるか遠くで誰か 呼んでるみたい ひとり歩きの マリオネット なんにも見えない 雲の雲の中さ  遠くまで行けそうな 不思議な夜 さよならあなた 手をふるあなた 素敵よ とても  寒くないよ 寒くないよ ひとりが淋しいなんて ただの病気さ  ひとりが淋しいなんて ただの病気さ
忘れられた部屋で谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子あなたが誰かと汽車に乗る頃 私は部屋の中 白い子猫をひざにかかえて 黙って坐っていました ゆうべのあなたの煙草の吸いがら 灰皿にそのまま 少しでも動けば 心くずれて 泣き出してしまいそうでした  すまなそうに出かけるあなたを 背中に感じながら 気にもとめないふりをして テレビの画面ばかり見つめてた  あなたが誰かと旅に出た日 忘れられた部屋で やさしい奴だとあなたの口ぐせ 真似して無理に笑いました  ひとつだけお願いがあるの わかってくれるなら あの日歩いた思い出の場所 あの人つれてなんか行かないで  あなたが誰かと旅に出た日 忘れられた部屋で やさしい女と呼ばれることに 疲れた私ひとりきり やさしい女と呼ばれることに 疲れた私ひとりきり
風を忘れて谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子気まぐれ風に 傷ついた あの子のこころ どこへ行くの  その日を見るのが つらいから そんなに楽しそうに もう電話かけないで  あやまらないわ わたし 悪いことは してない 気になんか してないわ だけどあなた 風を忘れて  風は気まぐれ いつだって 誰かの心を 吹きぬけて  どこかへ飛んで 行きたいの 夢のすき間を ふらふらとふらふらと  あやまらないわ わたし 悪いことは してない 気になんか してないわ だけどあなた 風を忘れて
さよならのかわりに新垣勉新垣勉谷山浩子谷山浩子僕の手に触れてみて きみの手とひとつになる 静かにかよいあうもの これが生きている温かさ  どんなに離れても きみをずっと覚えている どこにいても 信じていて 僕はいつもきみと生きている  会えない朝も昼も 疲れて眠る夜も  生きていく街の中 たたずむ人混みの中 見上げればそこには空がある きみと同じ空を見る  何を見ても聞いても きみのことを思うだろう いろんなことがあるたび きっときみに語りかけるだろう  かわいた風の中で やまない雨の中で  どんなに離れても きみをそばに感じるだろう 淋しいかい 僕も同じだよ だけどもう歩き出そう  心で抱きしめるよ さよならのかわりに  僕の手に触れてみて きみの手とひとつになる 静かにかよいあうもの これが生きている温かさ  どんなに離れても きみをずっと支えている くじけないで 信じていて 僕はいつもきみと生きている  くじけないで 信じていて 僕はいつもきみと生きている
メリーメリーゴーラウンド谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子みがかれた ガラス窓こえてくる 陽ざしに抱かれ あなたとゆれている ビルの窓から ある日虹を見た はばたく幻の 白い木馬を  メリーメリーゴーラウンド うたうよ メリーゴーラウンド あなたとわたしをのせながら 時が走る  うとうととまどろむ その人の くちびるに永遠が 羽根をやすめる 指をふれれば すぐにとび去って あなたの寝顔が 少しつかれてる  メリーメリーゴーラウンド うたうよ メリーゴーラウンド あなたとわたしをのせながら 時が走る  さっき明け方の夢の中 あなた少年の顔をして 楽しかったよなんて 忘れないよなんて わたしを抱きしめて 涙ながした ねえ どうして泣くのよ どうして おかしいわ 大声で怒って目がさめたの となりを見るとあなた すやすや眠ってる 思わず胸をなでおろしたけど  あなたといても いつでも胸の中 からっぽの椅子ひとつ黙りこむ ある日見上げる 空にそびえ立つ 夕陽に輝く 白いたてがみ  メリーメリーゴーラウンド 急ぐよ メリーゴーラウンド 急いで あなたをつれて行く 笑いながら メリーメリーゴーラウンド 急ぐよ メリーゴーラウンド 急いで あなたをつれて行く 時の彼方
ほうき星の歌谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子空は空の色 水は水の色 人たちは土の上 やわらかな夢をみていた 世界はとてつもなく 大きな万華鏡 触れるたびに まわすたびに さまざまなものを みせてくれた  それから長い時が流れて 流れる時に おし流されて 人の世界だけが変わっていった 知らず知らずに変わっていった  夜は短くなる 星はかわいてゆく 人たちは夢からさめ せわしく何かを考えはじめた 最後の光る夢 気まぐれほうき星 きらめいてきらめいて わたしの眠りの中へ  今夜もまた たずねてきたよ 足音しのばせ 窓をたたいた 目をあけてよ 僕は 僕はここだよ 忘れちゃいやだよ 僕はここだよ
きみのともだち谷山浩子谷山浩子持田香織谷山浩子ぼくを きみのともだちといって いつも隣に置いてくれた  どこへゆくにも ずっとずっと 一緒にいたね  あれから いろんな日々を越えて いくつもの季節 通り越して  いつのまにか きみは大きくなり 少しずつ ぼくを忘れていった  朝になれば朝陽を浴びて 夜になれば星をみた  きみが出逢ったいっぱい きみが育ったいっぱい 知ってるよ  きみは いつもがんばっている うつむき顔の今日があっても 明日の朝にはわらってみせる 声を出さずに泣いた夜 静かに流れる心の音  もしも ぼくに力があれば うんとうんと だきしめるのに  もしも ぼくが話せるのなら 勇気づけることできたのに  悲しいは痛いとわかった 嬉しいは満ちるとわかった 寂しいと孤独も知った 愛しいと心も  きみは いつもがんばっている 楽しいだけが しあわせじゃない 数えきれない夜を越えて きみの しあわせが できあがるんだ  もしも ぼくに力があれば うんとうんと だきしめるのに  もしも ぼくが話せるのなら 勇気づけることできたのに  もしも ぼくに力があれば うんとうんと だきしめるのに  もしも ぼくが話せるのなら 勇気づけることできたのに  ぼくは ずっとここにいるよ きみの部屋の壁にもたれて  ぼくは ずっとここにいるよ きみをずっと見守るよ  きみと出逢った 小さな世界で きみと大きな夢をみる  くたくたになって まっくろになって きみがぼくを忘れても  ぼくは きみのともだち  それが ぼくのしあわせ
夢みる力谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ心 僕をのせて飛べ 夢の彼方 遠い空  どんな悲しい時でも 疲れて泣きたい夜も 小さな体からあふれ ひろがる無限の力  眠れ そして目を開け 夢の門を 押し開け  地図は微塵に砕けて 誰も見たことのない 千の海原を越えて 果てない砂丘を越えて  やがて行く手の空に のしかかるような 峨々たるきらめき 碧き翡翠山脈  生まれることのなかった 伝説が語る 光より速く飛べる鳥が そこに棲んでる  眠れ そして目を開け 夢の門を 押し開け  竜のかたちの大陸 燃えて立ち上がる河 すべてが僕の中にある 望めばどこでも行ける  眠れ 深く激しく 眠れ 晴れやかに 夢みる力は 宇宙を越え行く船  眠れ 涙の海を 泳いで向こうへ 時を往き 時を戻り 永遠の庭 駆けよう  心 僕をのせて飛べ 夢の彼方 遠い空 眠れ そして目を開け 夢の門を 開け放て  心 僕をのせて飛べ 夢の彼方 遠い空 眠れ そして目を開け 夢の門を 開け放て
わたし帽子谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQわたし帽子 あなたに似合う あなた人間 わたしに似合う 世界でいちばん似合う わたしたち  いつも一緒 どこへ行くのも 買物も 散歩の時も あなたのそばで 生きてるわたし  午後の陽射し はしゃぐ坂道 ふいに風が吹いて わたしは飛んだ 風に  こころころころころがる 坂をころころころがる 追いかけてきてくれる あなたの手が 好きだよ  ある日ふと 足がとまった あなたじっと あの子を見てた 見つめあうふたり 時が停まった  風が吹いて わたしは飛んだ 風が吹いて 舗道に落ちた あなた気づかない あの子に夢中  ねえ気づいて わたしここだよ ねえ気づいて あなたの好きな帽子 風に  こころころころころがる ひとりころころころがる 追いかけてつかまえて だけど声も とどかない  こころころころころがる ひとりころころころがる 遠く離れてしまった もうあなたに 会えない
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
初恋の頃谷山浩子谷山浩子宮崎吾朗・谷山浩子谷山浩子石井AQあなたの影を 踏んで歩いた 夕陽 空ににじんでた 丘の上 つかずはなれず 並んで歩く そんな 二人あの頃  会えばいつも 照れてばかりいて 大切なことは なにも言えなくて 笑いながら うわさ話とか 他愛のないこと おしゃべりした  ただそれだけで わたし よかったの ただそれだけですべて 満たされた つかずはなれず 並んで歩く そんな 初恋の頃  恋人なら もどかしく思う その距離がなぜか とても愛しくて 心の中 どんな夢よりも 真珠や星より 輝いてた  あなたの影を 踏んで歩いた 夕陽 空ににじんでた 丘の上 つかずはなれず 並んで歩く そんな 初恋の頃  そんな 初恋の頃
おうちでかくれんぼ谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQおうちでピョン かくれんぼ ピンクの消しゴム かくれんぼ 今ここに 置いたのに たしかにここに あったのに  引き出しの中 (ないなー) 机のうしろ (ここにもない) おなべのフタあけて (やっぱりないか…) どこにもみつからない  さがしてもない時は お茶でも飲んでひと休み なければないで ま、いっか。  おうちでピョン かくれんぼ パパのメガネが かくれんぼ 今ここに 置いたのに たしかにここに あったのに  ベッドのまくらもと (ないよ) リビングの椅子 (ないない) 冷蔵庫の野菜室 (なんでだよ!) どこにもみつからない  さがしてもない時は お茶でも飲んでひと休み なければないで ま、いっか。 (困るんだけど…ブツブツ)  おうちでピョン かくれんぼ わたしの妹 かくれんぼ 今ここで 寝てたのに たしかにここで 寝てたのに  トイレにバスルーム (いた? いないー) ベランダ 押し入れ (そっちは? いないよー) エプロンのポケット (はいらないよ!) どこにもみつからない  さがしてもいなければ お茶でも飲んでひと休み いなけりゃいないで ま、いっか。 (よくないよ!)  妹の声… (いるよー) 妹の声… (ここだよー) すぐそばで聞こえる… (ここにいるよー) 目の前にいましたよ! (えーーっ/なにそれー どういうこと?ガヤガヤザワザワ)  はじめからいましたよ 一緒にずっといましたよ 一緒にさがしていましたよ ま、いっか。  (まいっか~)
SHADOWLESS谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ町の広場 踊る影法師 誘うように 手をふる わたしのほか 誰も気づかない 主のない影 歩きだす  あとをついて 月あかり野原 道はやがて途切れて ふと気づけば 影も消え失せて わたしの前に もとの町  首をかしげ 足を踏み入れた 町の中で見たのは いつもの店 見慣れた人たち すべてのものに 影がない  光さざめく 祭広場の にぎわいのただ中に あなたがいた どうかしたのと やさしい顔で ほほえむあなたにも 影がない  話を聞き あなたは尋ねた それは何のことだと まわり囲む人も口々に 影というのはどんなもの?  言われてみて わたしも気づいた 何のことかわからない わたし何を 何を言ってるの 影というのは何のこと?  祭の夜は 物の怪たちが 人の心 惑わす 不思議な夢 みていた気がする 背中で誰か 笑ってる  不思議な夢 みていた気がする わたしの声が 笑ってる
何かが空を飛んでくる谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQそこの少年 ちょっとお待ちよ 銀河の水はまだ冷たいよ あと3秒 考えてみて  飛びこむのはサルでもできる きみはサルよりかしこい人間 あと10秒 あたしを見て  ここできみにすごいラッキーな ニュースがあります はるか宇宙の彼方から right now!  何かが空を飛んでくる きみの悩みを食べるために あの子が空を飛んでくる しあわせ運び屋 銀河の青いsava  そこの少年 別にいいけど 銀河の水は美味しくないよ あたしなら ぜったい飲まない  飛びこむのはエビでもできる きみはエビよりステキな人間 ほんとだよ おせじじゃないよ!  誰もきみのすごいラッキーを 止めることはできない 指をくわえて見てるだけ right now!  何かが空を飛んでくる きみの未来を祝福する あの子が空を飛んでくる お料理じょうずな 銀河の青いsava  ここできみをギュッと抱きしめて 教えてあげるよ <待てば海路のヒヨリあり> うわっほー!  何かが空を飛んでくる きみの涙を食べるために あの子が空を飛んでくる つぶらなひとみの 銀河の青いsava  何かが空を飛んでくる きみの悩みを食べるために あの子が空を飛んでくる しあわせ運び屋 銀河の青いsava
NANUK谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ白くきらめく 氷の世界 歌もことばも きみは知らない きびしい冬と めぐみの春と 数えきれぬ毎日を ひとりみつめている  わけは知らない ここで生まれた わけは知らない ここで生きてる わけは知らない 何があっても 強く強く 生きていく 前へ 歩いていく  きみの 果てしない旅の 未来は どこへつづく きみの もの言わぬ背中 風だけが吹きぬける 明日へ  わけは知らない ここで生まれた わけは知らない ここで生きてる わけは知らない 宇宙の中で 鳥や けもの さかなたち ともに 息づいてる  きみの 果てしない旅の 未来は ぼくの未来 遠くはなれた この国から 生きぬいてと 祈るよ 祈るよ  母から子へと つづく命を ただ守って 生きていく きみは 歩いていく  強く強く 生きていく 前へ 歩いていく
KARA-KURI-DOLL~Wendy Dewのありふれた失恋~谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子わたしは夢みるからくりドール 毎時ちょうどに 時計の中から 笑顔で飛びだし くるくるまわるの 小鳥と 子猫と 双子のロバと  朝の8時と 夕方5時に いつも見ている人がいるのよ 熱いまなざし 見つめられると わたしもゆらゆら 胸がときめく  誰も知らない わたしの中に こんなに燃える 心があると  cu cura pa cu cura まわるわたし cu cura pa cu cura 世界もまわる  毎朝毎晩 姿を見ても 彼に近づくことさえできない せつない想いで 見つめているだけ 誰か助けて わたしの恋を  ある日 真夜中 訪ねてきたの 魔法使いの お助けおばあさん 人間の娘に 変えてあげるよ 二度ともとには 戻れないがね  戻ることなど 望みはしない 彼のところに 行ければいいの  cu cura pa cu cura 魔法の杖が cu cura pa cu cura 妖しく光る  彼に近づき 言葉をかけた わたしが誰だかわかりますか?と 彼はうなずき なぜだと叫んだ ほんとにきみを愛してたのに  人間なんて寒気がするよ 君を返して 人形のきみ  cu cura pa cu cura 彼が逃げる cu cura pa cu cura 心が割れる  cu cura pa cu cura 彼が逃げる cu cura pa cu cura 世界が割れる
さよならDINO谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQあの日 空から 不思議な雨が降るのを見た twi twi tu twa tu twi tu twa つぶやき 落ちてくる  Plankton 鏡文字 数えきれない言葉の Plankton 幾千万 砕けて散った言葉の  きみの最後の手紙が 届くのを待っていた twi twi tu twa tu twi tu twa 明け方 道の上  Plankton 鏡文字 空を埋めた その時 全部わかったんだ きみにはもう会えない  DINO さよなら 魔法の風 さよなら きみは僕の 宇宙だったんだよ  きみと僕との 二億二千二百五十八万年 twi twi tu twa tu twi tu twa 瞬く 光と闇  笑いころげたジュラ紀 夢と過ぎた白亜紀 文字を覚えて書いた 謎の星の哲学  始まりのない 終わりのない 永遠の時間を twi twi tu twa tu twi tu twa きみとずっと 生きたかった  終わりはあった方が いいんだよって きみの声 聞こえるはずがない きみはいない どこにも  DINO さよなら 欠けたティーカップ さよなら 夜 さよなら 僕は旅立つ  巨大なきみの背中が 僕を乗せて走る twi twi tu twa tu twi tu twa あの日のふたりを見た  Plankton 鏡文字 さかさに書いたARIGATO Plankton いつまでも 僕の空で ゆれてる
おひるねしましょう石田よう子石田よう子谷山浩子谷山浩子おひるね しましょう こねこになって ひざの うえで おやすみなさい こねこの ゆめは どんな ゆめかな しっぽが はえてる おひさまの ゆめ  おひるね しましょう ちょうちょになって はねを たたんで おやすみなさい ちょうちょの ゆめは どんな ゆめかな ひらひら そらとぶ たんぽぽの ゆめ  おひるね しましょう さかなになって うみの そこで おやすみなさい さかなの ゆめは どんな ゆめかな おしゃべりが すきな かいがらの ゆめ  おひるね しましょう ちきゅうになって まわりながら おやすみなさい ちきゅうの ゆめは どんな ゆめかな かみさまが たべた みかづきの ゆめ
まっくら森の歌KUKOKUKO谷山浩子谷山浩子光の中で みえないものが やみの中に うかんでみえる まっくら森の やみの中では きのうは あした まっくら クライ クライ  さかなは空に 小鳥は水に タマゴがはねて 鏡が歌う まっくら森は 不思議なところ 朝から ずっと まっくら クライ クライ  耳をすませば 何もきこえず 時計をみれば さかさま回り まっくら森は 心の迷路 早いは 遅い まっくら クライ クライ  どこにあるか みんな知ってる どこにあるか 誰も知らない まっくら森は 動きつづける  近くて 遠い まっくら クライ クライ  近くて 遠い まっくら クライ クライ
カズオくんと不思議なオルゴール谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子谷山浩子蓋を開ければ カタカタと 錆びた歯車 軋ませて 見るも無残な 踊り子が 立ち上がる  飛び出た目玉 裂けた服 両手はもげて ぶら下がる 回ろうとして 回れずに 震え もがく  自分の目から 淋しさを えぐり出しては 踊り子に 貼りつけていく きみの密かな ひとり遊び  月日は流れ ある夜更け きみは静かに 立ち上がり 不思議な歌を 歌いながら 回りだした
哀しみのからくり人形楽団谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子谷山浩子ラララ からくり仕掛けの 人形の楽団だ ラララ ぜんまいとばして 意味のない歌 歌うよ  ラララ からくり仕掛けの 人形の楽団だ ラララ 死ぬまで聴かせる 逃げても追いかけるよ
ねこの森には帰れない谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子谷山浩子きのう手紙がとどきました ふるさとのねこの森から お元気ですかもう10年も 帰らないので心配してます あたしの好きな赤いきのこ なつかしい朝のそよ風 思い出したら 泣きたくなった だけど今では仕方ないこと  ねこの森には帰れない ここでいいひとみつけたから ねこの森には帰れない なくした夢は もどらない  きのう手紙がとどきました ふるさとのねこの森から どこにあるのかもうわからない 海の底か雲のあいだか だけど返事を書きました ここはとてもいいところです 仕事をしてます 恋もしました 人混みの中はとても休まります  ねこの森には帰れない 帰る道だっておぼえてない ねこの森には帰れない なくした歌は うたえない  きのう手紙がとどきました ふるさとのねこの森から お元気ですかもう10年も 帰らないので心配してます 思い出すなんてしたくないの 淋しいのはいやだから 淋しくなったら 電話をかけて あのひととふたり街を歩くわ  ねこの森には帰れない ここでいいひとみつけたから ねこの森には帰れない なくした夢は もどらない
あたしの恋人谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子谷山浩子あたしの恋人は 飛行士で 初めての 空を 飛んだ時に 真赤な炎 吹き上げながら 落ちて来たけど 死ななかった それから今まで 生きつづけて あたしのとなりに 今もいるわ これからもずっと このままだと あたしの髪を なでながら  あたしは知ってる あの人が 夜ごとの眠りに夢みるのは あの日の きらめく 風の中で 燃えつき砕ける 自分の姿 夢から醒めれば またためいき あたしのからだにしがみついて 光のかわりに暗い汗を 風のかわりにくちづけを  あなたが好き あなたが好き 死ぬまで そばに いてあげるよ あなたのもの あなたのもの 死ぬまで そばに いてあげるよ
ヤマハ発動機社歌谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)鈴木恵子・橋本初江谷山浩子輝く富士の 嶺より高く 大空翔ける 理想の翼 世界に拡がる 高き文化は 豊かな英知の 芽生えと共に 伸びよ 伸びよ 翔べよ 世界の人が 見つめる中で ヤマハ ヤマハ ヤマハ ヤマハ発動機  青い海原 超えゆく彼方 緑の大地 希望の光 世界に輝く 高き文化は 躍進の道を 開拓く(きりひらく) 伸びよ 伸びよ 翔べよ 世界の人が 見つめる中で ヤマハ ヤマハ ヤマハ ヤマハ発動機  朝日の如く 漲る力 今日より明日へ 連なる精神(こころ) 世界を結べる 高き文化は 新しい時を 創り出す 伸びよ 伸びよ 翔べよ 世界の人が 見つめる中で ヤマハ ヤマハ ヤマハ ヤマハ発動機
第5の夢・そっくり人形展覧会谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子谷山浩子そっくりだけどちがう そっくりだけどちょっとね どこがどこがちがうの? よく見てごらん  目がふたつ 鼻ひとつ 口ひとつで 耳ふたつ まる顔で 面長で ちょっぴりタマゴ型(ホー)  そっくりだけどちがう ちがうけど平気 なぜなぜ平気なの? そっくりだから  こっそりととりかえて にっこり笑えばわからない わたしでもあなたでも 誰でもかまわない(エー)  そっくりだけどちがう そっくりだけどちょっとね どこがどこがちがうの? あててごらんよ  ほんものはひとつだけ チャンスはたった一度だけ まちがえて選んでも つれて帰らなきゃ(マー)  まちがえたその人が 死ぬまできみのもの まちがえたその人が 死ぬまできみのもの  そっくりだけどちがう ちがうけど平気 なぜなぜ平気なの? そっくりだから
第2の夢・骨の駅谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子谷山浩子山奥の 小さな駅に とまったら 青い空気を ごらんなさい 青い空気は 骨が好き あなたの骨を 食べてしまいます 青い空気は 骨が好き あなたの命を 食べてしまいます  山奥の 小さな駅に とまったら 暗い緑を ごらんなさい 暗い緑は 骨が好き あなたの骨を なめてとかします 暗い緑は 骨が好き あなたの命を なめてとかします (すてきなごちそう)  忘れている 幼い頃 神社の森の暗がりで 約束したことはないか? 思い出せないことはないか? 来てはいけない骨の駅 忘れていた骨の駅 吸い寄せられた 古い力に  山奥の 小さな駅に とまったら のぞきこんでは いけません かたく目を閉じて 早くこの駅を 通りすぎるのを 待ちなさい 山の奥へとつづく細道を ホームに降りて ふらふらと 歩き出してはいけません
KARA-KURI-DOLL~Wendy Dewのありふれた失恋~谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子谷山浩子わたしは夢みるからくりドール 毎時ちょうどに 時計の中から 笑顔で飛びだし くるくるまわるの 小鳥と 子猫と 双子のロバと  朝の8時と 夕方5時に いつも見ている人がいるのよ 熱いまなざし 見つめられると わたしもゆらゆら 胸がときめく  誰も知らない わたしの中に こんなに燃える 心があると  cu cura pa cu cura まわるわたし cu cura pa cu cura 世界もまわる  毎朝毎晩 姿を見ても 彼に近づくことさえできない せつない想いで 見つめているだけ 誰か助けて わたしの恋を  ある日 真夜中 訪ねてきたの 魔法使いの お助けおばあさん 人間の娘に 変えてあげるよ 二度ともとには 戻れないがね  戻ることなど 望みはしない 彼のところに 行ければいいの  cu cura pa cu cura 魔法の杖が cu cura pa cu cura 妖しく光る  彼に近づき 言葉をかけた わたしが誰だかわかりますか?と 彼はうなずき なぜだと叫んだ ほんとにきみを愛してたのに  人間なんて寒気がするよ 君を返して 人形のきみ  cu cura pa cu cura 彼が逃げる cu cura pa cu cura 心が割れる  cu cura pa cu cura 彼が逃げる cu cura pa cu cura 世界が割れる
Elfin谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子谷山浩子森の中で待っているElfin ほらそこの樹のかげ のぞいている ふりむけば姿はなく ひそやかな気配だけが あなたをみつめている ほらもう少しで思い出しそう  森の中で待っているElfin 白い指が首筋をなでる ふりむけば 誰もいない ささやきが聴こえてくる この森は危険な場所と 教えたはずよ なぜ忘れたの?  Feus Wi Rau Laut! 森の奥に隠した Feus Wi Rau Laut! 古い井戸に月を浮かべ Feus Wi Rau Laut! 映る自分の顔を Feus Wi Rau Laut! あなたは今 見てしまった  たとえあなたが気づかなくても 森はたぶんあなたを許さない 鳥かごを胸に抱いて これがぼくの愛だという 見えないの? その小鳥は とっくの昔に骨になってる  Bis Mait Du Laut! 人間の食べ物を Bis Mait Du Laut! あなたは食べてしまったのね Bis Mait Du Laut! ここへ来てはいけなかった Bis Mait Du Laut! でも もう遅い  わたしの夢に棲んでいるElfin 燃える森の燃える枝の上に 小鳥を殺したのは ほんとうは誰だったの? 人間の食べる物を 彼の家に投げこんだのは? だけどもう何もかもが 燃えさかる炎の中 恋人も彼の家も 思い出もみんな燃えてしまった
ねむの花咲けばジャックはせつない谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子谷山浩子おぼんのようにまんまるな ララ月が ララ浮かんでいる おぼんのようにまんまるな あの子の瞳が浮かんでる  きょうもジャックは登る 月明かりさす丘の道を きょうもジャックは登る わけもなく ララ丘の道  ねむの花咲けばジャックはせつない ねむの木の下で考えてる なぜ僕は こんなに僕は せつないんだろう  それはジャックが恋を ララ恋を ララしているから そんなことにも気づかない 珍しい ララこの男  おぼんのようにまんまるな ララ月が ララ浮かんでいる おぼんのようにまんまるな あの子の胸を思い出す  ねむの花咲けばジャックはせつない ねむの木の下で 見回してる 今誰かためいきをついたよ 誰か  それは誰かじゃなくて自分です 自分のためいき そんなことにも気づかない 珍しい ララこの男  あの子は全部わかってる 今か今かと待ちわびてる あの子はジャックを待っている ただ待っている 待っているだけ  ねむの花咲けばジャックはせつない ねむの木の下で 時をすごす なんにもならない なんにも起きない 無意味な時を  いつまでも 夢の中 この場所に根がはえて 岩になって苔がむして 未来永劫 話が進まない  おぼんのようにまんまるな ララ月が ララ浮かんでいる おぼんのようにまんまるな あの子の瞳が浮かんでる  きょうもジャックは登る 月明かりさす丘の道を きょうもジャックは登る わけもなく ララ丘の道  ねむの花咲けばジャックはせつない ねむの木の下で 考えてる なぜ僕は こんなに僕は せつないんだろう
素晴らしき紅マグロの世界谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子谷山浩子幸せの予感 それは紅マグロ お口の誘惑 それは紅マグロ ピチピチのプリプリで ほどよく締まってジューシーで ひと口かめば脳天突き抜け 広がる旨味  誰もがほほえむ そんな紅マグロ つぶらな瞳 そんな紅マグロ できることなら紅マグロと お手々つないで歩きたい 紅マグロの誕生日に お呼ばれしたい  ああ呼んでいる ものすごく呼んでる わたしのこの道は マグロへつづく道 ああ呼んでいる とめどなく呼んでる わたしのこの道は マグロへつづく道  そのままで食べたい でかい紅マグロ かかえて食べたい 重い紅マグロ できることなら紅マグロのおうちに住みたい 暮らしたい 壁も畳もお風呂もベッドも 全部紅マグロ  ああ呼んでいる ものすごく呼んでる わたしのこの道は マグロへつづく道 ああ呼んでいる とめどなく呼んでる わたしのこの道は マグロへつづく道
さよならDINO谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子谷山浩子あの日 空から 不思議な雨が降るのを見た twi twi tu twa tu twi tu twa つぶやき 落ちてくる  Plankton 鏡文字 数えきれない言葉の Plankton 幾千万 砕けて散った 言葉の  きみの最後の手紙が 届くのを待っていた twi twi tu twa tu twi tu twa 明け方 道の上  Plankton 鏡文字 空を埋めた その時 全部わかったんだ きみにはもう会えない  DINO さよなら 魔法の風 さよなら きみは僕の 宇宙だったんだよ  きみと僕との 二億二千二百五十八万年 twi twi tu twa tu twi tu twa 瞬く 光と闇  笑いころげたジュラ紀 夢と過ぎた白亜紀 文字を覚えて書いた 謎の星の哲学  始まりのない 終わりのない 永遠の時間を twi twi tu twa tu twi tu twa きみとずっと 生きたかった  終わりはあった方が いいんだよって きみの声 聞こえるはずがない きみはいない どこにも  DINO さよなら 欠けたティーカップ さよなら 夜 さよなら 僕は旅立つ  巨大なきみの背中が 僕を乗せて走る twi twi tu twa tu twi tu twa あの日のふたりを見た  Plankton 鏡文字 さかさに書いたARIGATO Plankton いつまでも 僕の空で ゆれてる
ハートのジャックが有罪であることの証拠の歌谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)ルイス・キャロル・日本語詩:谷山浩子谷山浩子おまえはきみが彼に聞いた 彼女は答えた 彼はいい人だけれど わたしも僕が泳げない  やつらに彼がやつは言った 出かけなかったと僕が それをわれらも知ってると彼女が思ったら  僕から彼女に1つ 彼らから彼に2つ きみから僕らに3つか4つか5つか6つか7つ それらは彼からきみに 戻ってきたよ全部 だけどほんとはもとはといえば僕の物でした。  わたしか彼女がこのことに 巻き込まれた時 彼はそなたが彼らを釈放されたよ僕たちも  俺はきみを彼女が癇癪を起こす前まであなたは 彼と我々とそれの間の邪魔な奴って  彼女の一番好きな 彼らのあれらのそれら そのこと絶対言っちゃいけない あいつにも他の誰にも 僕とわたしとおまえとそなたとわしとの秘密 そうさほんとはもとはといえば最初から終わります。
公爵夫人の子守唄谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)矢川澄子谷山浩子かわいいぼうやはどなりつけ くしゃみをしたらひっぱたけ 大人をこまらせるためにこそ くしゃみしているだけだもの  ワーウ ワーウ ワーウ ワーウ ワーウ ワーウ  わたしゃぼうやにきびしくて くしゃみをすればひっぱたく この子コショウが大好きで どうせよろこんでいるだけさ  ワーウ ワーウ ワーウ ワーウ ワーウ ワーウ
パラソル天動説谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子谷山浩子僕らのまわりを 月が回る 星が回る 太陽が回る くるくる休みなく 彼らが回ると同時に 僕らもまた回っている 互いにそれぞれ回って それぞれめまいを起こして  足がもつれてる ふらふら揺れてる 宇宙の船酔い 天空抜けて落ちていく  月と太陽の軌道 斜めに横切って メガネが回ってる 一日ひとまわり メガネはきみの忘れ物 きのう会社に忘れてきた きみが忘れたものはなぜか 次々空を回りだす  帽子に手鏡 スカーフ ボールペン 読みかけの本に 花柄のパラソル…パラソル…  それはきみの誕生日に 僕があげたプレゼントさ 「日傘すごくほしかったの ぜったい大事にするからね」って 言った次の日 駅に忘れてきた もうあげないよ 日傘あげないよ  それはそれとして すごいことに気がついたんだ パラソルが仮に 動いていなくて 他のあらゆる天体が そのまわりを回っている そう考えると 全てが驚くほど単純になる  くわしい説明は省略するけど 要するに 僕の愛はとてつもなく深いっていうこと きみを抱きしめて 宇宙の井戸から 天空抜けて落ちていく
ROLLY&谷山浩子のからくり人形楽団谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子谷山浩子見えない国から 見える船で山を越え はるばる来ました 今宵あなたの町へ  ラララ からくり仕掛けの 人形の楽団だ ラララ 自分で自分の ねじを巻いて動くよ  ラララ からくり仕掛けの 人形の楽団だ ラララ 魅惑の調べが あなたを連れていく  遠い木星の月の上で もう戻れない 帰り道はない  ブカブカの国から キチキチの靴で空を飛び はるばる来ました 今宵あなたの部屋へ  ラララ からくり仕掛けの 人形の楽団だ ラララ ぜんまいとばして 意味のない歌 歌うよ  ラララ からくり仕掛けの 人形の楽団だ ラララ 死ぬまで聴かせる 逃げても追いかけるよ  ラララ からくり仕掛けの 人形の楽団だ ラララ ぜんまいとばして 意味のない歌 歌うよ  ラララ からくり仕掛けの 人形の楽団だ ラララ 死ぬまで聴かせる 逃げても追いかけるよ
少女石川さゆり石川さゆり谷山浩子谷山浩子斎藤ネコ糸のほつれた人形や 色とりどりのガラス玉 畳の上に並べては ひとり遊びする幼い子  わたしの胸の奥の奥 いつも住んでるその少女 時の流れに色あせず 風の寒さにも凍えずに  悲しみに心が つぶれそうな時 泣かないで ここにいるよと あの子の声がする  無邪気な指で縁側の 雀を差して笑ってる あの子はわたし 遠い過去の あの子はわたし 今もここに  女の人の心には ひとりの少女が住んでいる どんな暮らしをしていても 疲れ果てて 夜に沈んでも  命もいらないと 思いつめた時 陽だまりにとろけるように あの子があくびする  両手で猫を抱きしめて 空ゆく雲に見とれてる あの子はわたし 遠い過去の あの子はわたし 今もここに  だからわたしは 大丈夫 生きてゆける 大丈夫
同じ月を見ている谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子どこか 知らない町 知らないアパートの部屋 眠れずに月を見ている 誰か 名前も知らない人  ひとり 髪を洗う ひとり 机に向かう 別に 淋しくはない ただ 胸さわぐ 今夜はなぜか  今夜 同じ月を 違う場所で見てる たぶん一度も 会うことのない あなたとわたし  伝えたい 元気でいると 伝えたい 元気でいてと 心が 静かに溶けて 今 流れ出す あなたへの歌  世界に 数えきれない ひとりが 今日も生きてる 泣きながら 笑いながら 迷い うつむき とまどいながら  今夜 同じ月を 違う場所で見てる ひとりひとりの ひとりの思い 夜は抱きしめる  伝えたい 元気でいると 伝えたい 元気でいてと 心が 静かに溶けて 今 流れ出す あなたへの歌  生きている それだけでいい 生きている それが奇跡と 思える時がくるまで 今 この歌は あなたへの歌  この歌は あなたへの歌
恋するニワトリやくしまるえつこやくしまるえつこ谷山浩子谷山浩子晴れた朝のニワトリは 元気がないの ゴメンナサイ トサカサカサカ さか立ちしても かなわぬお方に恋をした  ココ コココ ココ ココ コココ 恋は恋は恋  屋根の上に 呼びかける わたしはここよ ここ ここよ だけどあの人 こっちをみても すぐに向きをかえる くるくると  ココ コココ ココ ココ コココ 恋は恋は恋  あのひとりっぱな 風見鶏 わたしは小さい ニワトリよ 貝がら食べても 鉄にはなれず 貝がら はじける 胸の中  ココ コココ ココ ココ コココ 恋は恋は恋  旅に出るのは ツバメたち お化粧するのは ジュウシマツ 庭にはニワトリ 思いをこめて ひとりでタマゴを うみました  ココ コココ ココ ココ コココ 恋は恋は恋
FANTASY豊崎愛生豊崎愛生谷山浩子谷山浩子石井AQそれは不思議な物語 虹の絵の具で描いた リアルよりリアルなファンタジー  遠い昔の恋人が 生まれ変わって 何度でも めぐり合う定めの縁(えにし)  笑わずに 信じてね わたしときみのてのひらを合わせて 感じて  空を飛べる力を 時を超える力を ふたりなら持てるはず ダンボールとセロファンのタイムマシンで 旅に出よう  奇跡のように現れた ふたりの愛の科学反応 見えないものが見えてくる  全力で 信じてね ふたりの出会い 始まりの時へと さかのぼる  小さな細胞核と 走るミトコンドリア 見つめあうアンモナイト 魚 トカゲ 何度でも わたしたち 恋したね  大丈夫 信じてね わたしはきみの きみはわたしの ドア 開く鍵  ファンタジー ここから先は ファンタジー 2人が作る未来は 真っ白な地図 紙で作ったドラゴンの背に乗って 旅に出よう  空を飛べる力を 時を超える力を ふたりなら持てるはず 紙で作ったドラゴンの背に乗って 旅に出よう  どこまでも 果てのない 世界へと
不眠の力谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子谷山浩子恋する人は眠れない 恋する人は眠れない  真夜中に 天井をとおして星を見る 星はわたしの瞳の レンズに降りてくる それは世にも恐ろしい 星座のかたち それは世にも恐ろしい 殺戮の暗号  恋する人は眠れない 恋する人は眠れない  明け方に彼の家のまわり 5キロ四方 いちめんの砂漠になる 人は死に絶える 鳥も獣も魚も 水も緑も 干涸びて崩れ落ちる 砂はサラサラと  そして砂漠はさらに ひろがりつづける 消える街 渇れる海  やがて彼の美しい 死骸の上に 自由になった わたしの心がかがみこむ 一度だけのくちづけの 夢をかなえるため すべては死んだ わたしのすべては死に絶えた  誰かわたしに眠りを 安らかな眠りを 眠れぬかぎり砂漠は どこまでもひろがる 誰かわたしに眠りを 安らかな眠りを 眠れぬかぎり世界は やがて廃墟になる  たとえ宇宙を滅ぼす力を手にしても あなたにとどかない 想いはとどかない 大きく開いたままの目に 星座は焦げつき 瞳の黒いガラスが 静かにひび割れる
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
キャンディーヌ谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子谷山浩子7123年前に 僕はきみと初めて出会ったんだ 通りかかる人もない 高速道路の下で 星を口に詰めこんで 笑っていた それがキャンディーヌ きみ  きみは誰より巨大な女の子 普通の人のおよそ3倍くらい 時々は25倍 クリスマスには100倍 でも誕生日には小さくなる 7123分の1  めまいがする こんなの初めてさ 夢のような でも夢じゃないような 長い長いキスをした 高速道路の陰で ぐらりと傾く柱 7つの色 変わるキャンディーヌ きみ  7つの色の 7つの海へと ふたりは行く 7つの草原 ギラギラ光る 油の虹  <モウ目ガ覚メナイヨ> <モウ僕ハ帰ラナイ>  時が流れた 長い長い時が 7124年の時が きみは今どこにいるの? もちろんあなたの前よ。 あれからどこへも行かず ずっと愛した そして今も  星を口に詰めこんで 笑っている 僕のキャンディーヌ きみ
あやつり人形谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子谷山浩子あたし 悲しいあやつり人形 あなたはあたしの 人形使い いくら逃げても すぐにひきもどされて 泣きながら 泣きながら あなたの腕の中  人形小屋の幕が上がれば まぶしいライトに 照らされながら  あたしは踊るの あやつり人形 あなたのつくった 舞台の上で 何度も思った あなたを殺せば あたしはひとりで 歩けるかしら だけど かぼそい こんな腕では ナイフひとつも 握れはしない  あたし 悲しいあやつり人形 あなたはあたしの 人形使い いくら逃げても すぐにひきもどされて 泣きながら 泣きながら あなたの腕の中  あなたはいつも 片手間にしか あたしの糸を たぐり寄せない あなたはいつも よそ見している あたしひとりが 踊りつづける 愛しているわと あたしが言えば 愛しているよと あなたも答える 不思議なものね あたしとあなた ひとつの言葉が こんなにちがう  あたし 悲しいあやつり人形 あなたは あたしの人形使い いくら逃げても すぐにひきもどされて 泣きながら 泣きながら あなたの腕の中  ある日気づくと あなたいなくて あたしひとりが 踊っていたわ あなたの動かす くせのとおりに あたし それでも 踊っていたわ  あたし悲しい あやつり人形 人形使いの指をはなれて ひとりになっても どこへも行けない いつまでも いつまでも あなたの影の中
王国谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子谷山浩子歪んだ王国に ぼくたちは住んでる 歪んだ鏡を守っている 歪んだ王国の 歪んだ鏡に ぼくときみだけが まっすぐにうつる  広間にさしこむ 日射しの角度は 凍りついたように幾千年 動かない ほかに誰もいない ふたりだけの国で ヒスイの玉座に きみをそっとすわらせて  やさしく きみの目に 目かくししてあげよう 白い首筋に キスをあげよう  歪んだ王国に ぼくたちは住んでる ほかに住めるところが ふたりにはない ここでだけ ガラスの美しい花が咲き 泉は歌い 風はまどろむ  広間の地下には 巨大な迷宮 ひとすじの光も 射さない闇の底 死者のざわめきと 身もだえ泣く声 錆びついた仮面と 砕かれた時計たち  だけど きみは何も 知らないままでいい ふるえて お休み ぼくの腕の中で  翼ある鳥は 翼をもぎとれ 世界へと続く 通路をとざせ すべて そして ぼくたちは 王宮の床に 輝く偽りの歌を 刻みつけた  『きみを永遠に ぼくは愛しつづける きみだけを ぼくは愛しつづける』 …
しっぽのきもち谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子谷山浩子なりたいものは たくさんあるけど いちばん なりたいものは きまってる それは しっぽしっぽ しっぽよ あなたの しっぽよ スキというかわりに しっぽがゆれるの  そよかぜふいて わたしをさそうの 「ぼくとあそぼう」 ダメよ 行かないわ わたし しっぽしっぽ しっぽよ あなたの しっぽよ スキというかわりに しっぽがゆれるの  だけどねすこし みじかいきがする これじゃ あなたのかおが 見えないよ わたし しっぽしっぽ しっぽよ あなたの しっぽよ あなたが にしをむけば しっぽはひがしよ  あなたがわらう しっぽもわらうよ あなたがふりむく しっぽもふりむく わたし しっぽしっぽ しっぽよ あなたの しっぽよ ガンバル わたしまけない しっぽのきもちよ  しっぽしっぽ しっぽよ あなたの しっぽよ スキというかわりに しっぽがゆれるの
楽園のリンゴ売り谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子谷山浩子快楽のトゲがキラキラと 砂漠に星のように 降り注ぐ 血を流しながら 人は夢を貪る  楽園を追われた 僕たちのすみかに 禁断の果実を 売りにくる蛇の群れ  いかがです もしよろしければ 極上の酒もある 言い知れぬ深い酔い心地 誘う リンゴの魔力  わたしどもの店の 直営の工場で 大量に毎日 作られておりますので いくらでもあります おかわりもご自由に おや、お客さまどこへ? そんなにフラフラで  鏡の中に 映る姿は この世のものとも思えぬ美しさ くちびるなめて にやりと笑う ダイヤの肌に プラチナの牙  意味もなく時は過ぎ もう誰もわからない 自分が何のため 何をしているのか 僕の子供たちは 見たこともない顔で 電源を入れれば 会話とダンスをする  ぱりらりらりらり ぱりらりら 踊るリンゴの家族! ぱりらりらりらり ぱりらりら 回るリンゴの世界!  ぱりらりらりらり ぱりらりら 踊るリンゴの家族! ぱりらりらりらり ぱりらりら 回るリンゴの世界!
手品師の心臓谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子谷山浩子さあカードを裏返すよ よく見てごらん 裏返すよ 手品師はそう言ったきり カードを持つ手をとめてる  カードの裏に何があるのか 息をつめてみつめる子供 カードの裏の恐るべきからくりが ゼンマイ仕掛けで地球をこわすのか? 違う! 違う!  さあカードを裏返すよ 今度こそは本当に  手品師は長い指を翻した 目にもとまらない早業  カードの裏に貼り付いている それは何だ? 息をしている 赤くて黒い ヌメヌメと柔らかい 知らない星の生き物のよう 違う! 違う! それは彼の心臓  手品師は言った これはきみのもの ぼくの命 きみにあげる 指先でそっと 触れてごらんほら こわくないよ 抱いてごらん  抱いたら次は 口に入れてみて きっときみは 夢中になる からくりはそこだ それが彼の罠 だけど子供は何も気づかない  さあもうきみは逃げられない このぼくの心臓から 手品師はそうつぶやいて 突然すべての動きを止めた  ゼンマイが切れ 動かない手品師が 転がる床に 矢印がある お帰りはこちら 指し示す方向に 出口のドアがない 壁だけがある ここは ここは 逃げていった彼の夢の迷路の中
人魚は歩けない谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子谷山浩子人魚は歩けない あなたは歩ける 人魚は歩けない あなたは歩ける 人魚は歩けない あなたは歩ける 人魚は歩けない あなたは歩ける  あなたと街を歩いてるけど 歩くフリをしてるだけなの 鱗がざりざり アスファルトにこすれる 鱗がこすれて ぽろぽろ落ちる 黄昏  人魚は歩けない あなたは歩ける 人魚は歩けない あなたは歩ける 人魚は歩けない あなたは歩ける 人魚は歩けない あなたは歩ける  わたしが道でよろけるわけを あなた知らない 気づくこともない ここが海なら 困るのはわたしじゃない ここが海なら あなた溺れて死ぬでしょう  人魚は歩けない あなたは歩ける 人魚は歩けない あなたは歩ける 人魚は歩けない あなたは歩ける 人魚は歩けない あなたは歩ける  帰りたいけど 帰りたくない ホタテ ナマコ 会いたいハタハタ だけどここにいる 鱗が全部落ちても あなたは海では生きていけない ヒトだから  人魚は歩けない あなたは知らない 人魚は歩けない あなたは知らない 人魚は歩けない あなたは知らない 人魚は歩けない あなたは知らない
意味なしアリス谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子谷山浩子キノコの上の芋虫は 淋しさを教える教授だった それじゃ始めるよと言い残して 芋虫はどこかへ行ってしまった もう二度と帰らない キノコだけ残った  アリスはそこで待っていた 2時間 2ヶ月 2100万年 それでも芋虫は帰らない どうしていいのかわからなくなって アリスは試しに キノコと寝てみた  それは全然意味がないアリス 何をやってるのかわからない まるで全然意味がないアリス 意味がないアリスがそこにいる  公爵夫人はわからない 何を言われてもわからない 足し算と引き算と割り算と  チェシャ猫とカボチャの見分け方は なんとかなるけど それだけじゃしょうがない  なにしろなんにも聞いてない そもそも興味を持っていない 頭にきたよもう アリスは 公爵夫人の頭を持って 鍋にぶちこんで キノコと煮てみた  それは全然意味がないアリス 耳のないウサギが言いました まるで全然意味がないアリス 意味がないアリスがくしゃみした  キノコの上に陽があたる 2100万年の陽があたる いつまでもアリスは待っている いつまでも待ってる 石になって 苔むしたアリスの上にも陽があたる  というのは実は言い過ぎで そんなにたいした話じゃない ほんとのアリスはアパートで 伸びすぎた足の爪を切ってる 何もない暮らしに うんざりしてただけ  ダメだ全然意味がないアリス 何をやってるのかわからない まるで全然意味がないアリス 意味がないアリスがそこにいる  ダメだ全然意味がないアリス 2100万年 すわったきり まるで全然意味がないアリス 意味がないアリスは動かない
ハサミトギを追いかけて谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子谷山浩子ハサミトギ どこにいる ハサミトギ 追いかけて どこまでも 雲の上・波の下 そこへ出てくるマモノ 邪魔するやつら どいてよ そこを どいてよ 早く 追いかけて ハアー ハサミとぎましょォ  幻の影を踏み何千里 旅すれば 見えて来る 赤いサビ 黒いサビ だから からだが重い 力が出ない 心が重い 元気が出ない 闇を裂き ハアー ハサミとぎましょォ  ピカピカの どんなものでも切れる ああ そんなハサミを夢みて 心はとぶの 遠い銀河の果て  ハサミトギ どこにいる ハサミトギ 追いかけて どこまでも 夜の国・燃える街 そこへ猫なで声の猫があらわれて モシモシ ぼくといーことしようよ あとよあと! ハサミとがなきゃ  みつめれば どんな願いもかなう ああ そんなハサミを夢みて 心ふるえる 青い時間の旅  幻の影を踏み何千里 その姿 見えかくれ パタパタと 風マント それは あなたの胸の迷路の彼方 いつもあなたを呼んでる声よ 永遠の ハアー ハサミとぎましょォ
ウミガメスープ谷山浩子×ROLLY(THE 卍)谷山浩子×ROLLY(THE 卍)ルイス・キャロル・日本語詩:矢川澄子谷山浩子すてきなス・スープ たっぷりみ・みどり あついおな・なべで ま・ま・まってるよ だれがのまずにいられるかい 夕げのス・スープ すてきなスープ 夕げのス・スープ すてきなスープ  す・すてきな ス・スープ す・すてきな ス・スープ ゆ・ゆうげの ス・スープ すてきなすてきなスープだよ  すてきなス・スープ おかずはいらない 肉も魚も・もいるも・ものか これ一ぱいでことたりる すてきなスープが二円ぽっち すてきなスープが一円ぽっち  す・すてきな ス・スープ す・すてきな ス・スープ ゆ・ゆうげの ス・スープ すてきなすてきなスープ!
愛をもう一度研ナオコ研ナオコ谷山浩子谷山浩子松井忠重いつでも風は吹いてる 悲しみのあいだすりぬけて くちさきだけの愛なんてやつを 笑いとばして  だから ききたいことはたったひとつさ もう一度きみは愛せるか 変わり果てたこの地球を きみの目の前にいるひとりの人を もう一度  自由にはずむ心と しなやかな手足があれば 生きてゆけるさ言葉はいらない 空の下では  だから けもののように魚のように もう一度生まれ変わるんだ くずれ落ちた世界のあと きみのかけがえのない大事な人と もう一度  だから ききたいことはたったひとつさ もう一度きみは愛せるか 変わり果てたこの地球を きみの目の前にいるひとりの人を もう一度
旅立ちの歌MEGMEG谷山浩子谷山浩子AQ Ishii東の空は 夜明け間近 誰にも告げず 家を抜け出した まだ醒めやらぬ 街をあとに 海へと続く ひとすじの道  ここからはひとりきり 孤独な旅が始まる  わたしを包み 育ててくれた 暖かな手に 別れ告げて  おだやかな日々 幼馴染 笑いこぼれる 南向きの窓 できることなら このままずっと ここにいたいと 願っていた  でも大きな世界へと 心はもう急いでる  誰のためにか 何のためにか わからぬままに 漕ぎ出す舟  風叫ぶ海原へと 心はもう急いでる  さよなら みんな さよなら 歌 さよなら いつか 帰る日まで  さよなら みんな さよなら 街 さよなら いつか 帰る日まで
一枚の写真島田歌穂島田歌穂谷山浩子谷山浩子聞こえるよ 耳をすませば 聞こえるよ 笑うあの声 悲しい時も 淋しい時も 支えてくれた 大切な場所  懐かしい 写真の中に くもりなき 友のまなざし あの日ここから 道は分かれて 風に吹かれた それぞれの旅  どんなに遠く 離れていても いつも心に 抱いていた  闇を照らす あかりのように たったひとつの 約束のように きみがいたから 胸にいたから 歩いてきたんだ 顔を上げて  生きてゆこう 明日へと強く 生きてゆこう どんな道でも きみがいるから 胸にいるから 歩いてゆくんだ 顔を上げて
クリスマスツリー谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子きょうは静かな クリスマスイヴ ともしびゆらら ゆれている きょうは静かな クリスマスイヴ 雪がちらちら まっている  しずかな しずかな クリスマスツリー あしたを あしたを まっている  きょうは楽しい クリスマス どこかで かねが なっている きょうは楽しい クリスマス 雪がちらちら まっている  すてきな すてきな クリスマスツリー 金銀ろうそく ゆらゆらと  きのうは楽しい クリスマス きょうはもうない 何もかも  淋しい淋しい クリスマスツリー ひとりぼっちで 小屋のすみ ひとりぼっちで 小屋のすみ
ほしのよる谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子明るいほしのてるよるは ほしの光にさそわれて わたしはさんぽに出たくなる でんちゅうの光と ほしの光 わたしはうたってみたくなる
春のさけび手嶌葵手嶌葵宮崎吾朗谷山浩子武部聡志ちいさな若葉がのびるよに りょうの手 空にさしあげて 大地のかおり すいこめば わたしが緑にそまってく  わたしの中からあふれだす 春のさけびは いのちのさけび こずえをわたる風のよに 春のさけびよ かなたへとどけ  ぶんぶん野原のハチのよに 光の中をとびまわり あつい空気をすいこめば わたしは夏いろ 蜜のいろ  わたしをこんがり焼きあげる 夏のかがやき いのちのひかり おわることない歌のよに 夏のよろこび はてなくつづけ  木の葉がはらりとおちるよに まつげを濡らして うつむいて ちいさな溜息こぼしてる わたしが小雨に にじんでる  わたしの深くにしずんでく 秋のしずけさ いのちの吐息 水面にうつる影のよに 秋のうれいは かすかにゆれる  落葉にうもれたタネのよに いのちをそうっと抱きしめて 息をひそめてねむってる わたしは春をまっている  わたしの中からあふれだす 春のさけびは いのちのさけび 雪わる 南の風のよに 春のさけびよ はるかにとどけ  こずえをわたる風のよに 春のさけびよ かなたへとどけ  こずえをわたる風のよに 春のさけびよ かなたへとどけ
ピヨの恩返し岩男潤子岩男潤子谷山浩子谷山浩子川村竜よくお休みのところ ちょっと失礼しますね いえ、そのまま 寝たまま どうぞそのままで 今まで言えなかった ひみつの打ち明け話 目を覚まさず寝たまま 聞いてくださいね  実を言えばわたし ええ、あなたの妻ですが これにはいろいろと 深いわけが 事情が 何と言ったらいいのか…  あの日 雨の夜に あなたに助けられた ピヨヨ ピヨヨ そうです ヒヨコのピヨです わたし  お薬ぬってくださって お水飲ませてくださって おいしいトウモロコシやキャベツ お豆もいただいて お布団に入れてくださって 背中をなでてくださって 命助けてくださって ありがとございます  突然いなくなって 心配かけてごめんなさい あなたに恋をして つらくてピヨ 黙って家を出たピヨ  あの日 雨の夜に あなたに助けられた ピヨヨ ピヨヨ そうです ヒヨコのピヨです わたし  ニワトリになるのあきらめて 人間の姿になって あなたに会いに来るまでに 苦労もありました 会ってすぐ惹(ひ)かれあって 恋人から夫婦になって ともに過ごした日々 あしたで50年  家族のために 料理 そうじ せんたく 50年 子どもたちも孫も 巣立ち 今は あなたとふたりきりピヨ  生まれてきてよかった 生きててよかったピヨ ずっと ずっと これからも あなたと生きていくピヨ  あの日 雨の夜に あなたに助けられた ピヨヨ ピヨヨ そうです ヒヨコのピヨです わたし  よくお休みのところ たいへん失礼しました 今まで話したことは 全部嘘(うそ)ですよ ヒヨコが人になるなんて そんなわけないです そうですよ 見えますか 窓の外 月がきれいです
テルーの唄柴咲コウ柴咲コウ宮崎吾朗谷山浩子渡辺シュンスケ夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる 鷹はきっと悲しかろう 音も途絶えた風の中 空を掴んだその翼 休めることはできなくて  心を何にたとえよう 鷹のようなこの心 心を何にたとえよう 空を舞うよな悲しさを  雨のそぼ降る岩陰に いつも小さく咲いている 花はきっと切なかろう 色も霞んだ雨の中 薄桃色の花びらを 愛でてくれる手もなくて  心を何にたとえよう 花のようなこの心 心を何にたとえよう 雨に打たれる切なさを  人影絶えた野の道を 私とともに歩んでる あなたもきっと寂しかろう 虫の囁く草原(くさはら)を ともに道行く人だけど 絶えて物言うこともなく  心を何にたとえよう 一人道行くこの心 心を何にたとえよう 一人ぼっちの寂しさを
月が誘う谷山浩子と栗コーダーカルテット谷山浩子と栗コーダーカルテット谷山浩子谷山浩子栗原正己月が誘う 夜の遊び 追いかけるわたしから 逃げてごらんよ 世界はただ がらんとした 道もない 壁もない 何もない迷路  走りだせばいい でも走りだせない 月が頭の上で ケラケラ笑う 自由なのに きみはそんなにも  逃げてごらん さあ今すぐ 逃げなくちゃ追えないよ 月がささやいた だけどきみは とまどうだけ 道もない 壁もない 何もない迷路  どこへでも行けるから どこへも行かず 誰でも愛せるから 誰も愛さない いつもきみは 同じ場所にいる  「時間は無限にある」きみはつぶやく 「あわてずに思い出せ あの日の地図を 子供の頃 誰かにもらった……」  そんなものは どこにもない みせかけのガラクタで ごちゃごちゃのポケット 月はきみを まだ待ってる ほらきみの心臓を ころがしはじめた
意味なしアリス谷山浩子と栗コーダーカルテット谷山浩子と栗コーダーカルテット谷山浩子谷山浩子栗コーダーカルテットキノコの上の芋虫は 淋しさを教える教授だった それじゃ始めるよと言い残して 芋虫はどこかへ行ってしまった もう二度と帰らない キノコだけ残った  アリスはそこで待っていた 2時間 2ヶ月 2100万年 それでも芋虫は帰らない どうしていいのかわからなくなって アリスは試しに キノコと寝てみた  それは全然意味がないアリス 何をやってるのかわからない まるで全然意味がないアリス 意味がないアリスがそこにいる  公爵夫人はわからない 何を言われてもわからない 足し算と引き算と割り算と チェシャ猫とカボチャの見分け方は なんとかなるけど それだけじゃしょうがない  なにしろなんにも聞いてない そもそも興味を持っていない 頭にきたよもう アリスは 公爵夫人の頭を持って 鍋にぶちこんで キノコと煮てみた  それは全然意味がないアリス 耳のないウサギが言いました まるで全然意味がないアリス 意味がないアリスがくしゃみした  キノコの上に陽があたる 2100万年の陽があたる いつまでもアリスは待っている いつまでも待ってる 石になって 苔むしたアリスの上にも陽があたる  というのは実は言い過ぎで そんなにたいした話じゃない ほんとのアリスはアパートで 伸びすぎた足の爪を切ってる 何もない暮らしに うんざりしてただけ  ダメだ全然意味がないアリス 何をやってるのかわからない まるで全然意味がないアリス 意味がないアリスがそこにいる  ダメだ全然意味がないアリス 2100万年 すわったきり まるで全然意味がないアリス 意味がないアリスは動かない
猫のみた夢谷山浩子と栗コーダーカルテット谷山浩子と栗コーダーカルテット谷山浩子谷山浩子栗原正己サンマの花が咲いている マグロの花はまだつぼみ NYANNYA NYANNYA 待ちましょう マグロの花は まだつぼみ  イワシの花は花盛り カツオの花はまだつぼみ NYANNYA NYANNYA 待ちましょう カツオの花は まだつぼみ  わたしの夢は空を飛ぶ 綿毛のように軽やかに 見渡すかぎりのニボシの平原 幸せ者  ジャパネの猫は さかな好き ロシアの猫は何が好き? NYANNYA NYANNYA 知りたい アラブの猫は 何が好き?  ジャパネの猫は NYANNYAと鳴く チベット猫は何て鳴く? NYANNYA NYANNYA 知りたい アンデス猫は 何て鳴く?  ひとみは燃える ブリの色 妖しい風にせかされて どこまで歩けば まだ見ぬトビウオ 憧れ ああ  ヒラメの花は ヒラヒラと ナマコの花は眠ってる NYANNYA NYANNYA おやすみ ナマコの花は 眠ってる
そっくりハウス谷山浩子と栗コーダーカルテット谷山浩子と栗コーダーカルテット谷山浩子谷山浩子栗原正己真夜中 目がさめた おへやのまん中に 小さなおうちがありました わたしの住んでいる おうちとよくにてる やねもとびらも かべの色も  そっくりハウス どこからきた そっくりハウス ここにある そっくりハウス 何から何までおんなじおうち  まどからのぞいたら 小さなおとうさん 小さなテレビを見ているよ 小さなおかあさん 小さなテーブルで 小さな花びんに花をいけた  そっくりハウス あかりが消えた そっくりハウス 夜がふける そっくりハウス きこえてくる しずかなねいき  小さな子どもべや 小さな女の子 わたしとおんなじパジャマをきて こちらにせを向けて 何かをのぞいてる ほんとに小さな 小さなまどを  そっくりハウス おうちの中に そっくりハウス うちがある そっくりハウス その中にまた おんなじおうち  そっくりハウス おうちの外に そっくりハウス うちがある そっくりハウス その外にまた おんなじおうち
ピヨの恩返し谷山浩子と栗コーダーカルテット谷山浩子と栗コーダーカルテット谷山浩子谷山浩子栗原正己よくお休みのところ ちょっと失礼しますね いえ、そのまま 寝たまま どうぞそのままで 今まで言えなかった ひみつの打ち明け話 目を覚まさず寝たまま 聞いてくださいね  実を言えばわたし ええ、あなたの妻ですが これにはいろいろと 深いわけが 事情が 何と言ったらいいのか…  あの日 雨の夜に あなたに助けられた ピヨヨ ピヨヨ そうです ヒヨコのピヨです わたし  お薬ぬってくださって お水飲ませてくださって おいしいトウモロコシやキャベツ お豆もいただいて お布団に入れてくださって 背中をなでてくださって 命助けてくださって ありがとございます  突然いなくなって 心配かけてごめんなさい あなたに恋をして つらくてピヨ 黙って家を出たピヨ  あの日 雨の夜に あなたに助けられた ピヨヨ ピヨヨ そうです ヒヨコのピヨです わたし  ニワトリになるのあきらめて 人間の姿になって あなたに会いに来るまでに 苦労もありました 会ってすぐ惹かれあって 恋人から夫婦になって ともに過ごした日々 あしたで50年  家族のために 料理 そうじ せんたく 50年 子どもたちも孫も 巣立ち 今は あなたとふたりきりピヨ  生まれてきてよかった 生きててよかったピヨ ずっと ずっと これからも あなたと生きていくピヨ  あの日 雨の夜に あなたに助けられた ピヨヨ ピヨヨ そうです ヒヨコのピヨです わたし  よくお休みのところ たいへん失礼しました 今まで話したことは 全部嘘ですよ ヒヨコが人になるなんて そんなわけないです そうですよ 見えますか 窓の外 月がきれいです
不思議なアリス谷山浩子と栗コーダーカルテット谷山浩子と栗コーダーカルテット谷山浩子谷山浩子栗原正己あたしはアリス 弟はナルシス 絵本の中で暮らす とびきり美しい とびきり素敵な物語つくる あたしのナイト 闘って死んだ あたしのために死んだ とっても悲しい 一晩泣いたの 涙は出なかった  夜はペパーミント ト・ト・ト 雲はダイヤモンド ド・ド・ド 歌がこぼれる る・る・る 手のひらからあふれちゃう あたしはアリス 不思議なアリス 今15才  あたしはアリス 弟はナルシス ガラスの箱で眠る 素敵なものより素敵な言葉よ 言葉が好きよ やさしいメアリー 血い吐いて死んだ あたしのために死んだ とっても悲しい 歌をつくったの メアリーに贈る歌  夜はペパーミント ト・ト・ト (Good night, good night, my dear) 雲はダイヤモンド ド・ド・ド (Sleep tight, I'm here, my dear) 歌がこぼれる る・る・る 手のひらからあふれちゃう あたしはアリス 不思議なアリス 今15才 (Well, my dear, I long to see you die.)
恋するニワトリ谷山浩子と栗コーダーカルテット谷山浩子と栗コーダーカルテット谷山浩子谷山浩子栗コーダーカルテットはれたあさの ニワトリは げんきがないの ごめんなさい トサカ サカサカ さかだちしても かなわぬおかたに 恋をし  ココ コココ ココ ココ コココ 恋は 恋は 恋  やねの上に よびかける わたしはここよ ここ ここよ だけどあの人 こっちを見ても すぐに むきをかえる クルクルと  ココ コココ ココ ココ コココ 恋は 恋は 恋  あの人 りっぱな かざみどり わたしは 小さいニワトリよ かいがらたべても てつにはなれず かいがらはじける むねの中  ココ コココ ココ ココ コココ 恋は 恋は 恋  たびに出るのは ツバメたち おけしょうするのは ジュウシマツ にわにはニワトリ おもいをこめて ひとりでタマゴを うみました  ココ コココ ココ ココ コココ 恋は 恋は 恋
ごめんね谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子平野孝幸雨が降ってる きょうは一日 ぼくの心にも 銀のしずくが 何も知らずに きみは眠るよ あどけない横顔が ぼくをはなさない ごめんね ごめんね 嘘を言ったね ごめんね ごめんね 何もあげずに ぼくを待ってる人のところへ 帰る ぼくは 帰る 夜が明ければ きみはひとりだ さよならは 言わないよ そのままお休み  笑顔だったね ぼくの前では まるで 幸せな少女のように 責める言葉も 何も言わずに いつだって さりげなく 悲しみかくして ごめんね ごめんね きみを泣かすよ ごめんね ごめんね 夢をみさせて いつも言ってた きみの口癖 いいの あたしは いいの きみはひとりで 生きて行けると 信じても いいよね 信じて帰るよ  ごめんね ごめんね 嘘を言ったね ごめんね ごめんね 何もあげずに ぼくを待ってる人のところへ 帰る ぼくは 帰る 雨が降ってる きょうも あしたも 降りつづく きっときみの眠りの中まで
ミスティーナイト谷山浩子谷山浩子安田義文谷山浩子山川恵津子書きかけの 手紙を置いて立ち上がり 窓をあければ ミスティーナイト コスモス色の 霧が降ってた  ひそやかに 街を流れて行くよ 木々をやさしく抱くように コスモス色の 霧が降ってた  ミスティーナイト ミスティーナイト ひとりでいるのが 惜しい夜 ああ ミスティーナイト ミスティーナイト あなたがもしも ここに今 いればどんなに いいでしょう  ひめやかに 白い花の香りが 甘く漂う ミスティーナイト 教えてほしい 知っているなら  傷つくこともない 悔やむこともない そんな手紙の書き方を 教えてほしい 知っているなら  ミスティーナイト ミスティーナイト コスモス色の 霧の夜 ああ ミスティーナイト ミスティーナイト 想う心のどれほどを 言葉にすれば いいですか 手紙につづれば いいですか
ゲームの終わり谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子萩田光雄あの頃は毎日 ふたりして 砂のお城をつくってた ふたりで一羽の小鳥を飼って ふたりでひとつのバラを育てた  あの頃は毎日 夢のように くちづけとほほえみで 過ぎていた ふたりでひとつの いのちになりたい あなたを奪って食べてしまいたい  ふたりでつくった 砂のお城を 波がこわして すべてが消えた あなたの顔が 小さくゆがんで おしまいだねってつぶやいて それきり サヨナラ  あの頃は 本気で思ってた 恋は不思議な出来事と だから思い出も大事にしてた もらった手紙も大事にしてた  あの頃は本気で思ってた 夢は死ぬまでつづくものと それも 今ではまるで色あせて 思い出それさえ 汚れてしまった  ふたりでつくった 恋のまぼろし ふたりのこの手でこわしてしまう はじめから遊びのつもりだったなんて 苦しい嘘で笑うの あなた サヨナラ
金色野原谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子寺嶋民哉あなたの声がする かわらぬやさしい声 どんなに離れても もう二度と会えなくても  わたしのそばにいる 見守るように 寄りそうように 生きてゆくわたしの 道を照らす あなたの光  わたしの中にいる たくさんの心たち やさしくて意地悪 強くて 淋しがり屋  めぐりめぐる心 きょうは雨にうなだれても 明日はきっと青空 どこまでも 澄んで広がる  金色に輝く 野原にひとり立てば 花も木もわたしも あなたに抱かれている  悲しむことはない 生きること 死んでゆくこと 命は響きあう 時を超えて わたしの胸に  あなたの声がする かわらぬやさしい声 大きくなりなさい 豊かになりなさい  あなたの声がする
ジリスジュリス谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ走る走るジリス ジリスは地上リス ララ ジュリス ジュリスは樹上リス ララ ジリス ジリスは地上リス ララ ジュリス ジュリスは樹上リス  スキサスキサ ジリス ジリスが恋をした ララ ジュリス ジュリスに恋をした なかなか 珍しいことだが 向こうも わりとその気みたい  こっちへおいでよ遊ぼう 広い野原をふたりで駆けよう ダメよあたしは樹から降りたくない 遊びたいならあなたが登って  意地っ張りのジリス ジリスは登らない ララ ジュリス ジュリスも降りてこない 樹の上と下でにらみあい とても恋してる感じじゃない  どうしたらいいか わからない ほんと どうしたらいいの わからない やがて西にお日さま傾いて ふたりの顔も薄れる夕方  そこへピュンと飛んだモモンガ 夜じゃないけどモモンガ よーおまえたち どうしたの どうもしないわ あっち行け  モモンガ去りて  どうする さてどうする 内心 これにも飽きてきた でも先に 動くのはシャクだし このままいるのも しんどいし  ジリスはジュリスが好きだし そして ジュリスもジリスが好きだし あとは素直に動けばいいだけ それができれば何も苦労はない  そこへピュンと飛んだモモンガ 夜が大好きモモンガ キュッと驚きジュリスは 高い枝から落ちたよ  モモンガ去りて モモンガ去りて  落ちてくる彼女を あわてて ジリスが受け止めた 何もかも忘れて樹を登り 低い枝の上で受け止めた  ありがとうってはにかむ彼女と 優しく抱きしめたジリスと ほんとはわざと落ちたことは 内緒ねってジュリスが目くばせ
白雪姫と七人のダイジョーブ谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ僕はきみのために小さな家を建てる 獣や嵐から きみを守る家を  僕はきみのために 井戸掘り 水を引くよ きみがきれいな水を いつも使えるように  甘い夢の中で きみはまどろんでいて きみが幸せなら 僕らは満足さ  僕はきみのために 太陽光で電気を作る 夜も明るい 冬もあたたか 楽しいゲームもできる  僕はきみのために 畑や牧場を作る 僕はきみのために 機械を組み立てる  安全な繭の中で きみは微笑んでいて きみの幸せは全部 僕らが守るから  僕はきみのために 悪い魔女と戦いに行く この森の中までは 誰も来ないよ ダイジョーブ  ケガや病気の時は 僕が治してあげる 強い鎮痛剤もある 一瞬でラクになるよ  安全な繭の中で きみは歌っていてね きみの幸せは全部 僕らが守るから  ダイジョーブ ダイジョーブ 僕らが生きている限り 近ごろ少しくたびれて 眠りにつきたくなるけれど  ダイジョーブ もう少し がんばるよ ダイジョーブ
城あとの乙女谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子寺嶋民哉小高い丘の上 名もなき城あとが 訪れる人もなく ひっそりと眠っているよ  わずかに残る壁 苔むした石段 千年の時を超え 在りし日の夢を語る  あの日高い窓で 娘は待っていた 遠くからもうすぐ帰る愛しい人を  空には鳥が鳴き 小川はきらめき もう二度と会えないこと まだ何も知らなかった  残酷な出来事が すべてを奪い去り 偶然に娘だけが ただひとり生き残った  ひばり ひばり 空を 自由に飛べるなら ひばりになって 彼のところへ 飛んでいきたい  窓から大きく からだをのりだして 降り出した雪の中 まっすぐに 娘は飛んだ  ひばり ひばり 空を 自由に飛べるなら ひばりになって わたしも空を 飛びたかったよ  小高い丘の上 もの言わぬ城あと 山あいに日は落ちて 風の草むら 虫の声  今でも ここにいる 月明かりに浮かび出る 千年の時を超え たたずむ乙女の姿  千年の時を超え 愛しい人を待っている
旅立ちの歌谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子寺嶋民哉古い港は 夜明け間近 誰にも告げず 家を抜け出した まだ醒めやらぬ 家並(やな)みを抜け 海へと続く ひとすじの道  ここからはひとりきり 孤独な旅が始まる  わたしを包み 育ててくれた 暖かな手に 別れ告げて  おだやかな日々 幼なじみ 笑いこぼれる 南向きの窓 できることなら このままずっと ここにいたいと 願っていた  でも大きな世界へと 心はもう急いでる  誰のためにか 何のためにか わからぬままに 漕ぎ出す舟  風叫ぶ海原へと 心はもう急いでる  さよなら みんな さよなら 町 さよなら いつか 帰る日まで  さよなら みんな さよなら 歌 さよなら いつか 帰る日まで
サンタクロースを待っていた谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子蓜島邦明遠くから 近づいてくる シャンシャンシャンシャン 鈴の音が 少しずつ 近づいてくる 森をぬけて 川を越え  少しずつ 近づいてくる きみの家をめざしてくる 聞こえるかい? ほらすぐそこ 門の前で とまったよ  何十年も待っていたんだ 子供の頃からね 何百年も待っていたんだ 奇跡の夜  ついにかなう あの日の夢が ついに今夜 きみを訪れた tinka tonka tinka pla tinka tonka tinka plu  黒い服着たサンタクロース 煙突からはいってきた 黒い服着たサンタクロース 煙突なんてないのにね  白い目玉のサンタクロース 背中で何か 動いている 白い目玉のサンタクロース 袋 もぞもぞ動いてる  悪い子さがしてる きみの顔のすぐそばで 寝ない子さがしてる 息がかかる  何か変だ そもそも今日は 何月何日? 思い出せない tinka tonka tinka pla tinka tonka tinka plu  ごらんよ 窓の外 トナカイは骨だけさ おそらく百年前は 生きてたかも  だけど考えて それならきみは 生きているのかい? それは確かかい? tinka tonka tinka pla tinka tonka tinka plu  静まりかえる真夜中に きみはそっと目をあけてみた 朽ち果てた廃屋の床 ぽとり落ちたしゃれこうべ  不意にまぶたが裏返り やっときみは思い出した 「ぼくはいない。そう、いないんだ」 そして最後の 灯が消えた  ラララ…
きつね谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ嘘つきのきつねがいたよ 絵に描いた宮殿に住んでいた 何もない空間に次々 魔法のように生み出すパラダイス  千の部屋と 千のメイド 何十万冊の本 金のライオン 銀のグリフォン 水晶の竪琴 弾く人魚  展望室には天体望遠鏡 遠くで星が ぶつかり散らばる 見飽きた光景 でもよろしければ ごらんに入れよう まあいつかそのうち  世界中の知識と知恵を 学びつくした僕は 何か少々 厭世的に なってしまっているようだ  言葉を並べ 言葉をあやつり 豊かに深く 愛を語るよ 手品のように 愛が降り注ぎ 煙のように 女をケムに巻く  だけど実は 愛がわからない 学問もかじっただけ 天才詐欺師 いかさまマジシャン 心の中はからっぽの  この宇宙を お作りになった 神様はきっと どんな屑でも 愛してくださる だけど僕は 屑ですらない  嘘つきのきつねがいたよ 絵に描いた宮殿に住んでいた 時が流れ 今ごろ彼は どこにいるか 何をしてるのか  愉快な声と 素敵な服と まやかしを友として 自分のことを愛せないまま 神様に背を向けたまま  きつね きつね 気づかないのか 神様は鏡 きみが笑えば 鏡も笑う きみが憎めば 鏡も  ラララ……
テルーの唄朝倉さや朝倉さや宮崎吾朗谷山浩子夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる 鷹はきっと悲しかろう 音も途絶えた風の中 空を掴んだその翼 休めることはできなくて  心を何にたとえよう 鷹のようなこの心 心を何にたとえよう 空を舞うよな悲しさを  雨のそぼ降る岩陰に いつも小さく咲いている 花はきっと切なかろう 色も霞んだ雨の中 薄桃色の花びらを 愛でてくれる手もなくて  心を何にたとえよう 花のようなこの心 心を何にたとえよう 雨に打たれる切なさを  人影絶えた野の道を 私とともに歩んでる あなたもきっと寂しかろう 虫の囁く草原を ともに道行く人だけど 絶えて物言うこともなく  心を何にたとえよう 一人道行くこの心 心を何にたとえよう 一人ぼっちの寂しさを
花さかニャンコGOLD LYLIC谷山浩子GOLD LYLIC谷山浩子谷山浩子谷山浩子栗原正己ニャンコ ニャンコ 花さかニャンコ あの子が歩けば花がさく ニャンコ ニャンコ 花さかニャンコ 赤 白 黄色に 青 ピンク  枯れ木に花を ピポパポパ 屋根にも花を ピポパポパ ジャングルジムにも ピポパポパ ピポパポパ!  ニャンコ ニャンコ 花さかニャンコ ケンカする人 花さかす ニャンコ ニャンコ 花さかニャンコ 泣いてる人も 花さかす  頭に花を ピポパポパ 指にも花を ピポパポパ 鼻にも花を ピポパポパ ピポパポパ!  ニャンコ ニャンコ 花さかニャンコ 仲間がどんどん ふえていく ニャンコ ニャンコ 花さかニャンコ 次から次へと ふえていく  町中 花を ピポパポパ 国中 花を ピポパポパ 地球がぜんぶ ピポパポパ ピポパポパ!  ニャンコ ニャンコ 花さかニャンコ こんどは宇宙にチョーセンだ ニャンコ ニャンコ 花さかニャンコ みんな乗りこめ ロケットに  ニャンコ ニャンコ 花さかニャンコ 銀河に花を さかせましょ ニャンコ ニャンコ 花さかニャンコ ブラックホールに さかせましょ  ニャンコ ニャンコ 花さかニャンコ 宇宙の果てまで 花いっぱい ニャンコ ニャンコ 花さかニャンコ 赤 白 黄色に 青 ピンク 赤 白 黄色に 青 ピンク 赤 白 黄色に 青 ピンク 赤 白 黄色に 青 ピンク
ピヨの恩返し谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子栗原正己よくお休みのところ ちょっと失礼しますね いえ、そのまま 寝たまま どうぞそのままで 今まで言えなかった ひみつの打ち明け話 目を覚まさず寝たまま 聞いてくださいね  実を言えばわたし ええ、あなたの妻ですが これにはいろいろと 深いわけが 事情が 何と言ったらいいのか…  あの日 雨の夜に あなたに助けられた ピヨヨ ピヨヨ そうです ヒヨコのピヨです わたし  お薬ぬってくださって お水飲ませてくださって おいしいトウモロコシやキャベツ お豆もいただいて お布団に入れてくださって 背中をなでてくださって 命助けてくださって ありがとございます  突然いなくなって 心配かけてごめんなさい あなたに恋をして つらくてピヨ 黙って家を出たピヨ  あの日 雨の夜に あなたに助けられた ピヨヨ ピヨヨ そうです ヒヨコのピヨです わたし  ニワトリになるのあきらめて 人間の姿になって あなたに会いに来るまでに 苦労もありました 会ってすぐ惹かれあって 恋人から夫婦になって ともに過ごした日々 あしたで50年  家族のために 料理 そうじ せんたく 50年 子どもたちも孫も 巣立ち 今は あなたとふたりきりピヨ  生まれてきてよかった 生きててよかったピヨ ずっと ずっと これからも あなたと生きていくピヨ  あの日 雨の夜に あなたに助けられた ピヨヨ ピヨヨ そうです ヒヨコのピヨです わたし  よくお休みのところ たいへん失礼しました 今まで話したことは 全部嘘ですよ ヒヨコが人になるなんて そんなわけないです そうですよ 見えますか 窓の外 月がきれいです
ネムルル谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子栗原正己名前はネムルル いつも眠たい子猫 そばにいるだけで みんな眠たくなるよ  おやすみ ネムルル きもちよく丸まって おやすみ ネムルル 夢の毛布にくるまって  名前はネムルル 目には見えない子猫 目には見えないけど 眠くなるからわかる  おやすみ ネムルル 夢の橋を渡ろうね おやすみ ネムルル お月さまをかじろうね  paraririran panpon tufan paraririran tufan paraririran ponpin tufan paraririran tufan  今夜は満月 猫の力が強い 半径9キロ圏内 人も電車も眠った  おやすみ ネムルル 町中の人たちと おやすみ ネムルル 終わりのないメリーゴーラウンド  おやすみ ネムルル 町中の人たちと おやすみ ネムルル とろけるようなメリーゴーラウンド  paraririran panpon tufan paraririran tufan paraririran ponpin tufan paraririran tufan
朝ごはんの歌谷山浩子谷山浩子宮崎吾朗・谷山浩子谷山浩子栗原正己お鍋はグラグラ お釜はシュウシュウ まな板はトントトン お豆腐フルフル 卵はプルプル 納豆はネバネバ  焼けたフライパンに卵をおとして お鍋に味噌をといて あつあつご飯はおひつにうつして 支度は上々  みんなを起こして みんながそろったら さぁ沢山めしあがれ お日様も輝いてる  みんなで朝ごはん わたしが作った いそいで いそいで でも味わって食べてね  魚はジュウジュウ 脂もジュワジュワ 素手で触ってアッチチ 耳たぶつまんで お水で冷やして そんなヒマありません  キュウリを刻んで小鉢に分けたら 味噌汁に葱パッパパ お茶碗並べて お箸も配って 支度は上々  眠そうな顔して みんながそろったら さぁ沢山めしあがれ 今日も一日がんばろうね  みんなで朝ごはん わたしが作った ゆっくり 食べてね でも遅刻しないでね  みんなで朝ごはん わたしが作った いそいで いそいで でも味わって食べてね
春のさけび(初DAWデモ)谷山浩子谷山浩子宮崎吾朗谷山浩子ちいさな若葉がのびるよに りょうの手 空にさしあげて 大地のかおり すいこめば わたしが緑にそまってく  わたしの中からあふれだす 春のさけびは いのちのさけび こずえをわたる風のよに 春のさけびよ かなたへとどけ  こずえをわたる風のよに 春のさけびよ かなたへとどけ
愛を込めて。海谷山浩子谷山浩子宮崎吾朗谷山浩子谷山浩子あなたと出会ったころ コクリコの花が咲いていたことを まだ憶えてますか  古い石垣と生垣 かたむいた電信柱 黒くて重たい自転車で あなたは風になって わたしを丘の上から連れ去った  あなたが旅立ったころ コクリコの花が咲いていたことを まだ憶えてますか  輝く海に浮かぶ船影 青い松の木の香り それはやっぱり悲しかったけど わたしはもう一人でも 漕ぎ出すことができると知っていた  坂道を駆け上がる潮風が 手紙を運んでくれる きっと、ずっと、あなたが あなたがどこにいても  わたしはとても元気です 去年より背が伸びました わたしはいつもここにいて いまも、これから先も あなたの旅の無事を祈っています  コクリコ坂から 愛をこめて
双子の鳥谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子風から生まれた 双子の鳥がいた 生まれた時から 一緒に生きていた 赤い実 青い実 ふたりで分けあって 同じとき笑って 同じとき泣いたよ  やがておとなになり ふたりは別々に 小高い山の上へ 深い森の奥へ それでも心は いつもつながってた 同じとき眠って 同じとき目覚めた  空へと帰る日が ひとりにおとずれた 姿が見えない 呼んでも声はない こんなこと 今まで 思いもしなかった ひとりはうずくまる 夜は暗く長く  風から生まれた 双子の鳥が飛ぶ 真っ白な翼と 透明な翼が 重なり よりそい 大空飛んでいく 泣かないで ぼくはいつも きみの中にいるよ  ふたりの翼が 明日へと飛んでいく 生きていけ ぼくはいつも きみの中にいるよ
谷山浩子谷山浩子宮崎吾朗谷山浩子谷山浩子雨が遠く 街並み霞ませて 春の木々を 冷たく濡らす  窓をつたい 流れる雨だれは 泣けぬばかな わたしの涙  あぁ 流れて ひとつになって河になり あぁ 溢れる悲しみが 消え去ればいいのに  窓を叩く 雨音絶え間なく 濡れた心 かき乱すから 何も知らぬ 幼い子のように 雨に指を さしのべてみる  あぁ わたしも ひとつぶの雨になって 流れ行き 海になり 空へ帰れるなら  雨 雨 雨 雨……
水晶散歩谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子僕は探していた 姿を消した子猫 歩いているとふいに 知らない人が僕に 「ねえ君 頼みがある わしは水族館の 館長をしてる者だが 水族館から逃げ出した  砂版魚を全部つかまえないと帰れない どうかこの時計を 水族館の者に渡してほしい」  僕は時計を受け取り 街へと歩いていく 「水族館はどこにありますか」とたずねた 「ねえ君」と男が言った 「もしかしたら君は 水族館にその時計を 持って行くんじゃないのかい」  「どうしてそのことを」とたずねると男は 「俺も前 水族館の館長をしてたから」そう答えた  街の真ん中 煙を噴く山 地理学者がいる これで8日目 8日間も地理学者 あいつは運がいい  僕はやっと水族館に着いて そこにいた人に 「館長さんに頼まれて来ました」と言うと彼は 「館長はわたしですよ あなたが会ったその人は おそらく時計屋です 館長になりたがってる  こんなふうに次々 時計をよこしても それで館長になれるわけもないのに  こんなふうに次々 時計が届いて それで館長になれるわけもないことは  知っているのに 知っているのに 知っているのに」
箱の中にいる谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子暗闇の路地を7つ折れて 自分が今どこにいるのかも わからなくなった きみの前に 不意に現れた 古い道具屋  欠けた壺や 変な彫刻 瓶の中の蛇 歯抜けのタイプライター 耳をすませば かすかな音が 廊下のつきあたり 床の暗がり  僕はここにいる 箱の中に 遠い昔から きみを待ってた 何百何千万回も 電話をかけた 何百何千万回の 間違い電話  やめてください 間違いです あなたは誰? 間違いです 僕はきみを 呼び続けた いつも答は 間違いです でも 今夜きみは来る 必ず来る 月の指先に 操られて フラフラ近づく 気配がしてる ついについについに今夜 きみに会える!  愉快なサーカス 大好きだろう? 虹色テント 弾むジンタ そうだここに 全部そろってる(嘘だけどね) 虎 象 ポニー 真っ二つ美女  僕はここにいる 箱の中に 宇宙の初めから きみを待ってた 胸のワクワクが 止められないよ! 息が荒くなる! 気が遠くなる……  気がつけば 朝の日射しの中 瓦礫を枕に 寝てた中年男 見たこともない国 知らない言葉 ここはどこなんだ 俺は誰なんだ……
よく見えない子供谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子そこにいるような いないような よくわからない子供がいる そこにあるような ないような 木馬にまたがり 揺れてるような  記憶の樹海の奥深く 人のいた気配もない隠れ家 子供の姿を描いてた あの絵描きはどこへ消えた  そこにいるような いないような よくわからない子供がいる まばたきひとつで いなくなり まばたきふたつで 隣にいる  戯れに言葉をかければ 返事が聞こえる 木霊のように 本当にわたしはいるのか わたしという言葉の嘘  雨が降る ブーツの中に 雨が降る 鏡の中に 雨が降る 世界の外に 雨が降る ここは光る境界線の上  そこにいるような いないような 子供がいない 子供がいる いるって いないって どういうこと? 尋ねる声が 聞こえたような  心が動かない心が 子供が動かない 声もしない 今どこにわたしはいるのか わたしという言葉はない  雨が降る 電車の中に 雨が降る まぶたの中に 雨が降る 世界の外に 雨が降る ここは暗い境界線の上
鯨のため息(full version)谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子憧れる遠い南 揺れ揺れる海の上 まどろむ鯨 黒光り  ため息は水の香り 不思議な水のしぶき それは信じられないほど細かい それは粒子よりもっと細かい とても細かい 顔に 髪に 吹きつければ 僕も 砕けて霧に  僕は海 僕は潮 僕の中で大きく 寄せては返す波の音  憧れる遠い南 揺れ揺れる海の上 まどろむ鯨 息を吐く  その息を吸い込む時 初めて知る 世界を つないでほどく そしてまたつないで またほどく そのくり返し 永遠の 香りの波 香りの力 僕は 僕を突き抜ける  僕は海 僕は潮 鯨のつくため息 それは切ない幸せな
きみがいるから谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子栗原正己・谷山浩子血管 ありがと いつもそばにいてくれて いろんなものを 運んでくれて 内臓 ありがと いつもそばにいてくれて ずっと眠らず 働いてくれて  きみがいるから わたし今日も生きてる 無口な優しさに守られて  骨 ありがと いつもそばにいてくれて わたしのすべて 支えてくれて 他のみんなもありがと まとめてでごめん ほんとありがと 言葉じゃ足りない  生まれたときからずっと 一緒にいたね 一緒に遊んで一緒に泣いて  陽射しのきらめく 野原を きみと歩くシアワセ  きみがいるから わたし今日も生きてる これからも笑って 生きていくよ
テルーの唄世武裕子世武裕子宮崎吾朗谷山浩子夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる 鷹はきっと悲しかろう 音も途絶えた風の中 空を掴んだその翼 休めることはできなくて 心を何にたとえよう 鷹のようなこの心 心を何にたとえよう 空を舞うよな悲しさを  雨のそぼ降る岩陰に いつも小さく咲いている 花はきっと切なかろう  色も霞んだ雨の中 薄桃色の花びらを 愛でてくれる手もなくて  心を何にたとえよう 花のようなこの心 心を何にたとえよう 雨に打たれる切なさを  人影絶えた野の道を 私とともに歩んでる あなたもきっと寂しかろう  虫の囁く草原を ともに道行く人だけど 絶えて物言うこともなく  心を何にたとえよう 一人道行くこの心 心を何にたとえよう 一人ぼっちの寂しさを
テルーの唄Little Glee MonsterLittle Glee Monster宮崎吾朗谷山浩子寺嶋民哉夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる 鷹はきっと悲しかろう 音も途絶えた風の中 空を掴んだその翼 休めることはできなくて  心を何にたとえよう 鷹のようなこの心 心を何にたとえよう 空を舞うよな悲しさを  雨のそぼ降る岩陰に いつも小さく咲いている 花はきっと切なかろう 色も霞んだ雨の中 薄桃色の花びらを 愛でてくれる手もなくて  心を何にたとえよう 花のようなこの心 心を何にたとえよう 雨に打たれる切なさを  人影絶えた野の道を 私とともに歩んでる あなたもきっと寂しかろう 虫の囁く草原(くさはら)を ともに道行く人だけど 絶えて物言うこともなく  心を何にたとえよう 一人道行くこの心 心を何にたとえよう 一人ぼっちの寂しさを
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