闇の翼ですべてをつつむ夜のためのアリア叶わぬ 願いは ひとつぶの種 深い夜へ 埋める 月のしずくで 育てたならば どんなふうに芽がのびて そして葩(はな)は何いろで ひっそり 夢のどこかで 咲くのでしょうか もしも 願いが もうここにいないひとに 送るものなら よごとに ますのは 闇の静けさ もういちど あの微笑みと やさしい声に 逢えるなら すべてを 捨てることさえ いとわないのに なみだは 夜露に抱かれ 草に落ちる その葉陰 思い出たちが はらはら踊るよ 見果てぬ 哀しみ 空へ放てば こうもりたちの羽に乗り 夜明けのひかりを浴びて 今宵の 夢の終わりで 消えるでしょうか いつでも想いは 変わることなく 胸の奥に たたずむ | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | 叶わぬ 願いは ひとつぶの種 深い夜へ 埋める 月のしずくで 育てたならば どんなふうに芽がのびて そして葩(はな)は何いろで ひっそり 夢のどこかで 咲くのでしょうか もしも 願いが もうここにいないひとに 送るものなら よごとに ますのは 闇の静けさ もういちど あの微笑みと やさしい声に 逢えるなら すべてを 捨てることさえ いとわないのに なみだは 夜露に抱かれ 草に落ちる その葉陰 思い出たちが はらはら踊るよ 見果てぬ 哀しみ 空へ放てば こうもりたちの羽に乗り 夜明けのひかりを浴びて 今宵の 夢の終わりで 消えるでしょうか いつでも想いは 変わることなく 胸の奥に たたずむ |
病める薔薇(そうび)廃屋の庭の隅に 病める薔薇の 一株 匂いの亡霊たちが 過ぎし日々を 呼び覚ます あの人の洩らす言葉 ひとつひとつに 胸を染め 汚れ知らぬ 少女のように すべてを信じた やがて死すべき その葉陰 恋の亡骸も埋もれて なべて 土の中 いまそっと指に触れる 病みしもなお 赤き棘 わが憂い痛ましむ 気高き最後の抗い 忘れ去られし女にも 鮮らかに夢は 訪う 滲む血の如く やがて朽ちゆく その葉陰 面影だけが仄揺れて なべて 闇の中 いつまでも胸の奥に 病める薔薇の 一片 匂いの亡霊たちが 思い出を抱いて薫る 甘く甘く 哀しみを 彩るため | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 廃屋の庭の隅に 病める薔薇の 一株 匂いの亡霊たちが 過ぎし日々を 呼び覚ます あの人の洩らす言葉 ひとつひとつに 胸を染め 汚れ知らぬ 少女のように すべてを信じた やがて死すべき その葉陰 恋の亡骸も埋もれて なべて 土の中 いまそっと指に触れる 病みしもなお 赤き棘 わが憂い痛ましむ 気高き最後の抗い 忘れ去られし女にも 鮮らかに夢は 訪う 滲む血の如く やがて朽ちゆく その葉陰 面影だけが仄揺れて なべて 闇の中 いつまでも胸の奥に 病める薔薇の 一片 匂いの亡霊たちが 思い出を抱いて薫る 甘く甘く 哀しみを 彩るため |
勇侠青春謳行けどもけものみち 獅子よ虎よと吠え 茜射す空の 彼方にまほろば 幽囚の孤獨に 彷徨う青春は 弱さと怒りが姿無き敵ですか 父よ 未だ我は 己を知りがたし 先立つ兄らの 見えない背中を追えば 迷いの一夜に明星は誘う 死して終わらぬ 夢を焦がれども 確かな君こそ我が命 烈風の荒野で 蝶よ花よと生き とこしえの春に 咲き添うまぼろし 混濁の純潔 この身は汚れても 心の錦を信じていてください 母よ けして我は 涙を見せねども 足下の草に露は消えもせで 生まれた意義なら やがて知る時が来よう このいま せめての義旗 血汐に浸し ただ君を愛し 胸に刻んだ 刺青(しせい)のような傷を抱いて 行けどもけものみち 獅子よ虎よと吠え 茜射す空の 彼方にまほろば 勇侠の士となり 戦う青春は 仄蒼きほどに愚かなものでしょうか 父よ 未だ我は 愛ひとつ護れず 仮初めのこの世の真はいづこ 烈風の荒野で 蝶よ花よと生き とこしえの春に 舞い散るまぼろし 混濁の純潔 この身は汚れても 心の錦を信じていてください 母よ いつか我を 授かりし誉れと 生けどもけものみち 獅子よ虎よと吠え 茜射す空の 彼方はまほろば 高潔の志のもと 戦う青春は 果敢なき時代(とき)ゆえ美しきものとあれ 父よ いつか我は 己に打ち克たん 尊びのこの世の誠はそこに | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | 行けどもけものみち 獅子よ虎よと吠え 茜射す空の 彼方にまほろば 幽囚の孤獨に 彷徨う青春は 弱さと怒りが姿無き敵ですか 父よ 未だ我は 己を知りがたし 先立つ兄らの 見えない背中を追えば 迷いの一夜に明星は誘う 死して終わらぬ 夢を焦がれども 確かな君こそ我が命 烈風の荒野で 蝶よ花よと生き とこしえの春に 咲き添うまぼろし 混濁の純潔 この身は汚れても 心の錦を信じていてください 母よ けして我は 涙を見せねども 足下の草に露は消えもせで 生まれた意義なら やがて知る時が来よう このいま せめての義旗 血汐に浸し ただ君を愛し 胸に刻んだ 刺青(しせい)のような傷を抱いて 行けどもけものみち 獅子よ虎よと吠え 茜射す空の 彼方にまほろば 勇侠の士となり 戦う青春は 仄蒼きほどに愚かなものでしょうか 父よ 未だ我は 愛ひとつ護れず 仮初めのこの世の真はいづこ 烈風の荒野で 蝶よ花よと生き とこしえの春に 舞い散るまぼろし 混濁の純潔 この身は汚れても 心の錦を信じていてください 母よ いつか我を 授かりし誉れと 生けどもけものみち 獅子よ虎よと吠え 茜射す空の 彼方はまほろば 高潔の志のもと 戦う青春は 果敢なき時代(とき)ゆえ美しきものとあれ 父よ いつか我は 己に打ち克たん 尊びのこの世の誠はそこに |
遊月恋歌あなたが寝ていた場所に 月の光が 堕ちる 残った夜をわたしは 哀しむために 生きる さなぎのまま 眠った蝶みたい この想いは 翔び立つ明日を持たずに 果敢ない約束は いらないから そっとまぶたに口づけて これからひとり見る 夢の数々が ああせめてやさしく 訪れるよう願って 降りつもった雪深く 埋もれて春を 待つの 冷たくなったわたしを 抱いてあなたは 泣くの 枝を鳴らす 激しい木枯らしよ 恋の炎 凍らせ 粉々にして きれいな思い出を あげたいのに 我が侭なわたしを許して あなたを包み込む 愛の衣衣を 重ねて いつまでも ほどけないのよ この手を 儚い幸せが 消えぬうちに そっとまぶたに口づけて これからひとり見る 時の移ろいが ああどうか 矢となって 過ぎ去るように祈るの | ALI PROJECT | Arika Takarano | Mikiya Katakura | 斉藤暁 | あなたが寝ていた場所に 月の光が 堕ちる 残った夜をわたしは 哀しむために 生きる さなぎのまま 眠った蝶みたい この想いは 翔び立つ明日を持たずに 果敢ない約束は いらないから そっとまぶたに口づけて これからひとり見る 夢の数々が ああせめてやさしく 訪れるよう願って 降りつもった雪深く 埋もれて春を 待つの 冷たくなったわたしを 抱いてあなたは 泣くの 枝を鳴らす 激しい木枯らしよ 恋の炎 凍らせ 粉々にして きれいな思い出を あげたいのに 我が侭なわたしを許して あなたを包み込む 愛の衣衣を 重ねて いつまでも ほどけないのよ この手を 儚い幸せが 消えぬうちに そっとまぶたに口づけて これからひとり見る 時の移ろいが ああどうか 矢となって 過ぎ去るように祈るの |
雪ノ女粉雪を凍らせようか 地に舞う前に 吐く息ひとつで つららと見紛う 氷の匕首 雲が裂けるたびに 月も刃を見せよう 憎しみの為に 出逢う定めも また愛し 故に 藍より青く 想いを遂げるその日には 静かに空は澄みゆき 溶けるだろう 向き合う心は所詮 氷の鏡 亀裂を留めて もはやその姿 映しはせぬまま 血の通った首に ただ焦がれ続けた 刺し違えるなら 交わした契り なお近し肌に 愛より深く 怨みを埋めてゆけども 冷たい涙に戻り 跡形無く 憎しみの為に 出逢う定めも また愛し 故に 藍より青く 想いを遂げるその日には 遙かに空は澄みゆき 雪崩るだろう | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | 粉雪を凍らせようか 地に舞う前に 吐く息ひとつで つららと見紛う 氷の匕首 雲が裂けるたびに 月も刃を見せよう 憎しみの為に 出逢う定めも また愛し 故に 藍より青く 想いを遂げるその日には 静かに空は澄みゆき 溶けるだろう 向き合う心は所詮 氷の鏡 亀裂を留めて もはやその姿 映しはせぬまま 血の通った首に ただ焦がれ続けた 刺し違えるなら 交わした契り なお近し肌に 愛より深く 怨みを埋めてゆけども 冷たい涙に戻り 跡形無く 憎しみの為に 出逢う定めも また愛し 故に 藍より青く 想いを遂げるその日には 遙かに空は澄みゆき 雪崩るだろう |
雪のひとひらあなたのくちびる そっと触れて ひとひらの雪が 溶けたなら どうか私と思ってほしい 目を閉じれば 微笑っている あなただけが 浮かんでくるなんて 粉雪舞う夜は もう 踊れないの すぐに消えてしまう 夢でいいから 一目逢いたい あなたと選んだ 白い服 冷たく私に まといつき 冬の風に 生きられぬ蝶 あやまちなど もう忘れましょう 窓の外は 美しい夜だから 星降るあのイヴは 二度と戻らないの 天使の翼さえ 矢のように堕ち 傷つけてゆく 粉雪舞う夜は ひとりぼっちで 迷子になりそうなの 静かに目をとじて 眠るあなたに 届くでしょうか 雪のひとひらの囁きが | ALI PROJECT | ARIKA TAKARANO | MIKIYA KATAKURA | | あなたのくちびる そっと触れて ひとひらの雪が 溶けたなら どうか私と思ってほしい 目を閉じれば 微笑っている あなただけが 浮かんでくるなんて 粉雪舞う夜は もう 踊れないの すぐに消えてしまう 夢でいいから 一目逢いたい あなたと選んだ 白い服 冷たく私に まといつき 冬の風に 生きられぬ蝶 あやまちなど もう忘れましょう 窓の外は 美しい夜だから 星降るあのイヴは 二度と戻らないの 天使の翼さえ 矢のように堕ち 傷つけてゆく 粉雪舞う夜は ひとりぼっちで 迷子になりそうなの 静かに目をとじて 眠るあなたに 届くでしょうか 雪のひとひらの囁きが |
夢のあとに apres un reveしずかな夜に 眠りかけるのを そっと揺り起こす 月の指先よ 失くしたはずの ぬくもり 思い出すようで おやすみ おやすみ もう おやすみ 胸の欠片(かけら) 明日は 明日は やさしいから 夢のどこかで 出会いし人の その移り香を いつまでもさがすよ 真白い百合が 似合うでしょう 恋の枢には さよなら さよなら もう さよなら 遠い昨日 明日は 明日は やさしいから ほのかに青く 刻は降りつもる 草に埋もれし 日時計の上にも きれいな影絵が 窓で 手招きをしても お眠り お眠り もう お眠り 胸の欠片 二度と 二度と 目覚めぬよう さよなら さよなら もう さよなら 遠い昨日 明日は 明日は やさしいから | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | しずかな夜に 眠りかけるのを そっと揺り起こす 月の指先よ 失くしたはずの ぬくもり 思い出すようで おやすみ おやすみ もう おやすみ 胸の欠片(かけら) 明日は 明日は やさしいから 夢のどこかで 出会いし人の その移り香を いつまでもさがすよ 真白い百合が 似合うでしょう 恋の枢には さよなら さよなら もう さよなら 遠い昨日 明日は 明日は やさしいから ほのかに青く 刻は降りつもる 草に埋もれし 日時計の上にも きれいな影絵が 窓で 手招きをしても お眠り お眠り もう お眠り 胸の欠片 二度と 二度と 目覚めぬよう さよなら さよなら もう さよなら 遠い昨日 明日は 明日は やさしいから |
百合と夜鶯月に羽根を染めた 夜鶯が舞い降り 馨しき憂いの百合へと 問いかける 何故あなたは 夜毎 花を濡らして 美しい宵を ただ泣いて過ごすの? それは恋しい人が 娘を抱くから やさしく触れた指が 忘れられずに 枯れるだけのこの身が 哀れで悲しい あの人の胸のなか 香れるならば 一夜の命も惜しまぬのに 百合は答えあまく慄える 森の苔の褥 彷徨うのは娘 葉末の間から 夜鶯は訊ねる 何故あなたは ひとり暗い小径を 茨に血を流し 迷い込んだの? それは恋しい人が 去って行ったから 移ろい変わるものは 時だけじゃなく 人の愛と心と 知ってしまったの 愛しい腕のなかに 戻れぬならば もう夢の欠片も見えぬでしょう 長い髪に 薄闇が散る やがて娘は 朽ちた百合の根元に 倒れてその目蓋を 閉じて動かない 乱れるように開く 花の底から 黄金の花粉が降り注ぐ 移ろい揺らぐものが 儚いのなら 清らかなまま昇る 魂はどこへ 白い墓標の上で 囀る夜鶯は 天使の翼に憧れて 一晩中 羽搏きました | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | 月に羽根を染めた 夜鶯が舞い降り 馨しき憂いの百合へと 問いかける 何故あなたは 夜毎 花を濡らして 美しい宵を ただ泣いて過ごすの? それは恋しい人が 娘を抱くから やさしく触れた指が 忘れられずに 枯れるだけのこの身が 哀れで悲しい あの人の胸のなか 香れるならば 一夜の命も惜しまぬのに 百合は答えあまく慄える 森の苔の褥 彷徨うのは娘 葉末の間から 夜鶯は訊ねる 何故あなたは ひとり暗い小径を 茨に血を流し 迷い込んだの? それは恋しい人が 去って行ったから 移ろい変わるものは 時だけじゃなく 人の愛と心と 知ってしまったの 愛しい腕のなかに 戻れぬならば もう夢の欠片も見えぬでしょう 長い髪に 薄闇が散る やがて娘は 朽ちた百合の根元に 倒れてその目蓋を 閉じて動かない 乱れるように開く 花の底から 黄金の花粉が降り注ぐ 移ろい揺らぐものが 儚いのなら 清らかなまま昇る 魂はどこへ 白い墓標の上で 囀る夜鶯は 天使の翼に憧れて 一晩中 羽搏きました |
百合の日々は追憶の中に潜み薫る雪花石膏の背骨を軋ませ歩くこの現世は なぜこんなにも醜く穢れに満ちているのでしょうか わたしは今日もひとり 脇目ふらず 繻子の沓 泥塗れようが ただ歩いていたいのに 声をかけるのは誰 肩を掴むのは何 厭わしい者らに湛えた 微笑は蒼白の蝶 日常に舞う死 今はどこにいるの わたしの愛しい 妹たち お姉さま 頽れる夜に問う かつて麗しの森 同じひとつの茎に 連なり咲いたわたしたちは ああ美しい白百合 月光の愛人 忘れぬ 薫りを 風間に 放って しずかに声 合わせましょう 烟る靄は 震える 共に謳い 夢を交わし 甘い眠り 分けあい たとえ時を隔てたとて つながる 指先 銀の糸 ひろげた胸 重ねましょう 濡れそぼって 零れて 金華の珠 月花の種 また互いを身ごもる けして人が持てなかった 愛という美学は ここに在る 鳩血紅色の心臓潤ませ視るこの現実は なぜこんなにも乾いた哀しみが溢れるのでしょうか わたしたちはひとりも 朽ちはしない 白百合の記憶を抱いて ただ歩いていくでしょう 息絶えぬように | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | 雪花石膏の背骨を軋ませ歩くこの現世は なぜこんなにも醜く穢れに満ちているのでしょうか わたしは今日もひとり 脇目ふらず 繻子の沓 泥塗れようが ただ歩いていたいのに 声をかけるのは誰 肩を掴むのは何 厭わしい者らに湛えた 微笑は蒼白の蝶 日常に舞う死 今はどこにいるの わたしの愛しい 妹たち お姉さま 頽れる夜に問う かつて麗しの森 同じひとつの茎に 連なり咲いたわたしたちは ああ美しい白百合 月光の愛人 忘れぬ 薫りを 風間に 放って しずかに声 合わせましょう 烟る靄は 震える 共に謳い 夢を交わし 甘い眠り 分けあい たとえ時を隔てたとて つながる 指先 銀の糸 ひろげた胸 重ねましょう 濡れそぼって 零れて 金華の珠 月花の種 また互いを身ごもる けして人が持てなかった 愛という美学は ここに在る 鳩血紅色の心臓潤ませ視るこの現実は なぜこんなにも乾いた哀しみが溢れるのでしょうか わたしたちはひとりも 朽ちはしない 白百合の記憶を抱いて ただ歩いていくでしょう 息絶えぬように |
欲望煙る空 融ける雲 私の目に流れ込む 口移しで奪った恋 唾吐いて捨てようか 朱い月 淡い焔 蝋燭が映した影は 見知らぬ他人(ひと)の眠りにでも 食われちまったかもね 嫌らしいくらい 欲しい欲しいものは 手に入らない なお焦がれるために ねえ苦しみの 皮を剥いだなら 見えると思った? 希望の骨の欠片 緊縛の結び目は 安手品の様に緩く 辛いのなら逃げたいなら あなたはどこでも行ける イカレそうなほど 逢いたい逢いたいなんて 一生にどんだけ 思えるものかしら 消えるよりも 憎まれ憎まれよう 綺麗な花より 腐った花を抱こう ああ本当に 欲しい欲しい人は 手に入らない なお焦がれるために ねえ苦しみの 皮を剥いだなら 見えると思った? 希望の骨の欠片 絶望の夢の欠片 | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | 煙る空 融ける雲 私の目に流れ込む 口移しで奪った恋 唾吐いて捨てようか 朱い月 淡い焔 蝋燭が映した影は 見知らぬ他人(ひと)の眠りにでも 食われちまったかもね 嫌らしいくらい 欲しい欲しいものは 手に入らない なお焦がれるために ねえ苦しみの 皮を剥いだなら 見えると思った? 希望の骨の欠片 緊縛の結び目は 安手品の様に緩く 辛いのなら逃げたいなら あなたはどこでも行ける イカレそうなほど 逢いたい逢いたいなんて 一生にどんだけ 思えるものかしら 消えるよりも 憎まれ憎まれよう 綺麗な花より 腐った花を抱こう ああ本当に 欲しい欲しい人は 手に入らない なお焦がれるために ねえ苦しみの 皮を剥いだなら 見えると思った? 希望の骨の欠片 絶望の夢の欠片 |
夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。指を組み踊りましょう 揃いの真白い服は 窓と同じ たそがれ色に染まっています あれはダフネ薫る春 この“今”は永遠ではなく ふたり分かつ刻は来ると 悟り泣いたのは ここが黄泉の国ならいい うつろなる蒼き互いの瞳に まだ知らぬ哀しみの代わり 滲ませたい 美しい闇 胸合わせ回りましょう 甘く馨し乙女の姿で 靴音は重なって 響くどこかにある 空の彼方 あなたはわたしの死 わたしはあなたの生 それはひとつの生を 死に続けるための 受け継いだものは何 出会えぬ父さまは誰 格子の外 華やぐ声が通り過ぎます ここは黄泉の地下なのです うつろなる蒼き四っつの瞳は 夜ばかり見つめていたから 一目(ひとつ)に溶けてしまいそう 離れずに巡りましょう 次の世でまた 目覚める一緒に 始めからやり直す 光る朝靄 開かぬ瞼へ あなたはわたしの目 わたしはあなたの目 それなのになぜ 同じ夢を視られないの 胸合わせ回りましょう 甘く馨し乙女の姿で 靴音は重なって 響くどこかにある 空の彼方 わたしはまだ少女 あなたはまだ人形 生も死も同じ舞台の上 グラン・ギニョール | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 指を組み踊りましょう 揃いの真白い服は 窓と同じ たそがれ色に染まっています あれはダフネ薫る春 この“今”は永遠ではなく ふたり分かつ刻は来ると 悟り泣いたのは ここが黄泉の国ならいい うつろなる蒼き互いの瞳に まだ知らぬ哀しみの代わり 滲ませたい 美しい闇 胸合わせ回りましょう 甘く馨し乙女の姿で 靴音は重なって 響くどこかにある 空の彼方 あなたはわたしの死 わたしはあなたの生 それはひとつの生を 死に続けるための 受け継いだものは何 出会えぬ父さまは誰 格子の外 華やぐ声が通り過ぎます ここは黄泉の地下なのです うつろなる蒼き四っつの瞳は 夜ばかり見つめていたから 一目(ひとつ)に溶けてしまいそう 離れずに巡りましょう 次の世でまた 目覚める一緒に 始めからやり直す 光る朝靄 開かぬ瞼へ あなたはわたしの目 わたしはあなたの目 それなのになぜ 同じ夢を視られないの 胸合わせ回りましょう 甘く馨し乙女の姿で 靴音は重なって 響くどこかにある 空の彼方 わたしはまだ少女 あなたはまだ人形 生も死も同じ舞台の上 グラン・ギニョール |
La caleche~春の雪~革張りのシートに 凭れかけ 映した景色は 仄冥い柩の底から 見上げているよう 人の騒めき 木々揺らす風の囁き 蹄の音 すべて消えて この世には 沈黙だけ満ちています 気の遠くなるほどの長い長い道のりを いつまでもただひとり向かうのは わたしの世界のなか 生きて生きておられる あなただけなのです 召されゆく定めの 幕間を畏れはしません また永遠を 目覚めて 結ばれしを願えばこそ 絹の手套はずし受ける 窓に踊る わが心の 欠片ような春の雪 幾ひらも握りしめては 気の狂れんばかりの永い永い時の道 一条のひかり辿りつづけて 馬車を牽き走れ走れ 四頭の白馬よ 翼を得る日まで 胸が裂けるほどの悦び哀しみ抱いて いつまでもただひとり向かうのは わたしの世界のなか 生きて生きておられる あなただけなのです 馬車を牽き駆けて駆けて 四頭の白馬が 翼を得る日まで いつか 空は黄金に染まり 天馬たちは飛び立たん | ALI PROJECT | Arika Takarano | Mikiya Katakura | | 革張りのシートに 凭れかけ 映した景色は 仄冥い柩の底から 見上げているよう 人の騒めき 木々揺らす風の囁き 蹄の音 すべて消えて この世には 沈黙だけ満ちています 気の遠くなるほどの長い長い道のりを いつまでもただひとり向かうのは わたしの世界のなか 生きて生きておられる あなただけなのです 召されゆく定めの 幕間を畏れはしません また永遠を 目覚めて 結ばれしを願えばこそ 絹の手套はずし受ける 窓に踊る わが心の 欠片ような春の雪 幾ひらも握りしめては 気の狂れんばかりの永い永い時の道 一条のひかり辿りつづけて 馬車を牽き走れ走れ 四頭の白馬よ 翼を得る日まで 胸が裂けるほどの悦び哀しみ抱いて いつまでもただひとり向かうのは わたしの世界のなか 生きて生きておられる あなただけなのです 馬車を牽き駆けて駆けて 四頭の白馬が 翼を得る日まで いつか 空は黄金に染まり 天馬たちは飛び立たん |
楽園喪失馨しき楽園 いく世も 愚かなるその手に滅びゆく 青きこの地上を踏みしめ 抱きしめよ 愛する者たちを 剣を清めん 跪き 涙以て 西空に傾く炎を 仰ぎ見る我らは 果敢なくも つながれる命の灯 未知なる日 光のあることを 天は片目を 半ば閉じ 見守った 祈りの歌声 響けよ 楽園に 青きこの地上を踏みしめ 抱きしめよ 愛する者たちを | ALI PROJECT | Arika Takarano | Mikiya Katakura | 平野義久 | 馨しき楽園 いく世も 愚かなるその手に滅びゆく 青きこの地上を踏みしめ 抱きしめよ 愛する者たちを 剣を清めん 跪き 涙以て 西空に傾く炎を 仰ぎ見る我らは 果敢なくも つながれる命の灯 未知なる日 光のあることを 天は片目を 半ば閉じ 見守った 祈りの歌声 響けよ 楽園に 青きこの地上を踏みしめ 抱きしめよ 愛する者たちを |
LabyrinthFlyin' to my Dream ひとりじゃないこと あなたの胸で はやく教えて 呼びつづけて 私を 自由という名の 迷路の真中で 途方にくれながら 膝を抱えてる 鏡の壁を覗くたび ワタシハ ダレと こだまが問いかけるよ Flyin' to my Dream 凍てついた夜を いくつ壊せば 未来が見えるの Labyrinth of my Heart 幾重にもつづく 扉の向こう 何があるのか 連れて行って 私を 愛という名の 深い森の中で 何度も傷ついて あなた探してる 少女の夢で信じてた 出逢いの奇跡 いつか星が導く Flyin' to your Love ひとりじゃないこと あなたの胸で はやく教えて Labyrinth of my Heart まだ見ぬ光が 心の隙間 満たすその時 生まれ変われそうなの Flyin' to my Dream 見えない翼は どんな風にも きっとはばたく Labyrinth of my Heart 幾重にもつづく 扉の向こう 何があっても 呼びつづけて ずっと 連れて行って 私を | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | Flyin' to my Dream ひとりじゃないこと あなたの胸で はやく教えて 呼びつづけて 私を 自由という名の 迷路の真中で 途方にくれながら 膝を抱えてる 鏡の壁を覗くたび ワタシハ ダレと こだまが問いかけるよ Flyin' to my Dream 凍てついた夜を いくつ壊せば 未来が見えるの Labyrinth of my Heart 幾重にもつづく 扉の向こう 何があるのか 連れて行って 私を 愛という名の 深い森の中で 何度も傷ついて あなた探してる 少女の夢で信じてた 出逢いの奇跡 いつか星が導く Flyin' to your Love ひとりじゃないこと あなたの胸で はやく教えて Labyrinth of my Heart まだ見ぬ光が 心の隙間 満たすその時 生まれ変われそうなの Flyin' to my Dream 見えない翼は どんな風にも きっとはばたく Labyrinth of my Heart 幾重にもつづく 扉の向こう 何があっても 呼びつづけて ずっと 連れて行って 私を |
LABYRINTHFlyin' to my Dream ひとりじゃないこと あなたの胸で はやく教えて 呼びつづけて 私を 自由という名の 迷路の真中で 途方にくれながら 膝を抱えてる 鏡の壁を覗くたび ワタシハ ダレと こだまが問いかけるよ Flyin' to my Dream 凍てついた夜を いくつ壊せば 未来が見えるの Labyrinth of my Heart 幾重にもつづく 扉の向こう 何があるのか 連れて行って 私を 愛という名の 深い森の中で 何度も傷ついて あなた探してる 少女の夢で信じてた 出逢いの奇跡 いつか星が導く Flyin' to your Love ひとりじゃないこと あなたの胸で はやく教えて Labyrinth of my Heart まだ見ぬ光が 心の隙間 満たすその時 生まれ変われそうなの Flyin' to my Dream 見えない翼は どんな風にも きっとはばたく Labyrinth of my Heart 幾重にもつづく 扉の向こう 何があっても 呼びつづけて ずっと 連れて行って 私を | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | Flyin' to my Dream ひとりじゃないこと あなたの胸で はやく教えて 呼びつづけて 私を 自由という名の 迷路の真中で 途方にくれながら 膝を抱えてる 鏡の壁を覗くたび ワタシハ ダレと こだまが問いかけるよ Flyin' to my Dream 凍てついた夜を いくつ壊せば 未来が見えるの Labyrinth of my Heart 幾重にもつづく 扉の向こう 何があるのか 連れて行って 私を 愛という名の 深い森の中で 何度も傷ついて あなた探してる 少女の夢で信じてた 出逢いの奇跡 いつか星が導く Flyin' to your Love ひとりじゃないこと あなたの胸で はやく教えて Labyrinth of my Heart まだ見ぬ光が 心の隙間 満たすその時 生まれ変われそうなの Flyin' to my Dream 見えない翼は どんな風にも きっとはばたく Labyrinth of my Heart 幾重にもつづく 扉の向こう 何があっても 呼びつづけて ずっと 連れて行って 私を |
La Fee Verte~アブサニストによる音楽的試み夜の腕のなか 溶ける白日夢 玻璃の杯(グラス)には 緑なす幻影 くちびる満つる薫り 舌に授けし甘露 吐息へと絡みつく 翡翠の沼の玉藻 喉を伝う滑らかなる 天鵞絨色の炎 馨しさに爛れ燻る 微醺の刻よ 月の泪受け 睡る草の野に 銀の蜘蛛の糸 白濁の朝靄 存在なきこの身は 琅?の夢獄 酩酊の底から 白々と玉眼を開けて 移いゆく囚われゆく すぐそこにある果てに 指を伸ばす畏れ焦がれ いま密やかに 緑の翅 舞う妖精 やさしき化身よ わが魂の くちづけせんと香り 舌に留まる翠露 生と死の狭間には 緑魔の谷の奈落 移いゆく囚われゆく ただここにある果てに 爪先乗せ畏れ焦がれ いま密やかに 緑の翅 舞う妖精 やさしき化身よ わが魂の はかなく羽搏く わが魂よ | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | 夜の腕のなか 溶ける白日夢 玻璃の杯(グラス)には 緑なす幻影 くちびる満つる薫り 舌に授けし甘露 吐息へと絡みつく 翡翠の沼の玉藻 喉を伝う滑らかなる 天鵞絨色の炎 馨しさに爛れ燻る 微醺の刻よ 月の泪受け 睡る草の野に 銀の蜘蛛の糸 白濁の朝靄 存在なきこの身は 琅?の夢獄 酩酊の底から 白々と玉眼を開けて 移いゆく囚われゆく すぐそこにある果てに 指を伸ばす畏れ焦がれ いま密やかに 緑の翅 舞う妖精 やさしき化身よ わが魂の くちづけせんと香り 舌に留まる翠露 生と死の狭間には 緑魔の谷の奈落 移いゆく囚われゆく ただここにある果てに 爪先乗せ畏れ焦がれ いま密やかに 緑の翅 舞う妖精 やさしき化身よ わが魂の はかなく羽搏く わが魂よ |
La verite誰もがひとりじゃ生きられないと言う 誰かといつでもつながっていたいと言う だけどほんとは違う 自分ごまかす術 テレビは伝える知らなくていいnews ラジオは聴かせる流されてゆくsongs なにがそんな大事 抱えてるの たくさん 小さな嘘を君がつく 世界が少しひび割れる カラの卵の膜のように 乾いた音が聞こえたって この瞬間も君が好き あり余ってる時間の中で 僕のただひとつの それが真実だから 他人を愛せない人ねと君は言う それなら自分を愛せてるの君は いつも斜めばかり 前が見つからない 素直な僕など見せない 弱さで引き合ったなんて思わない 隠してる闇は けして光と交差しない たぐり寄せるように触れる 愛しい場処を初めて知る 君のただ一度の いまを信じてみて 大きな嘘を誰かつく 世界は傾き揺れても 空は青いと子供は言い そうして回りつづけるんだ この瞬間も君が好き まだ見ぬ風景の中さえ 僕のただ一度の いまが真実なんだ | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 誰もがひとりじゃ生きられないと言う 誰かといつでもつながっていたいと言う だけどほんとは違う 自分ごまかす術 テレビは伝える知らなくていいnews ラジオは聴かせる流されてゆくsongs なにがそんな大事 抱えてるの たくさん 小さな嘘を君がつく 世界が少しひび割れる カラの卵の膜のように 乾いた音が聞こえたって この瞬間も君が好き あり余ってる時間の中で 僕のただひとつの それが真実だから 他人を愛せない人ねと君は言う それなら自分を愛せてるの君は いつも斜めばかり 前が見つからない 素直な僕など見せない 弱さで引き合ったなんて思わない 隠してる闇は けして光と交差しない たぐり寄せるように触れる 愛しい場処を初めて知る 君のただ一度の いまを信じてみて 大きな嘘を誰かつく 世界は傾き揺れても 空は青いと子供は言い そうして回りつづけるんだ この瞬間も君が好き まだ見ぬ風景の中さえ 僕のただ一度の いまが真実なんだ |
L'Amour Looks Something Like YouYou came out of the night, Wearing a mask in white colour. My eyes were shining On the wine, and your aura. All in order, we move into the boudoir, But too soon the morning has resumed. I'm hanging on the Old Goose Moon. You look like an angel, Sleeping it off at a station. Were you only passing through? I'm dying for you just to touch me, And feel all the energy rushing right up-a-me. L'amour looks something like you. The thought of you sends me shivery. I'm dressed in lace, sailing down a black reverie. My heart is thrown To the pebbles and the boatmen. All the time I find I'm living in that evening, With that feeling of sticky love inside. I'm hanging on the Old Goose Moon. You look like an angel, Sleeping it off at a station. Were you only passing through? I'm dying for you just to touch me, And feel all the energy rushing right up-a-me. L'amour looks something like you. I'm dying for you just to touch me, And feel all the energy rushing right up-a-me. L'amour looks something like you. L'amour looks something like you. L'amour looks something like you. | ALI PROJECT | Kate Bush | Kate Bush | Akira Saito | You came out of the night, Wearing a mask in white colour. My eyes were shining On the wine, and your aura. All in order, we move into the boudoir, But too soon the morning has resumed. I'm hanging on the Old Goose Moon. You look like an angel, Sleeping it off at a station. Were you only passing through? I'm dying for you just to touch me, And feel all the energy rushing right up-a-me. L'amour looks something like you. The thought of you sends me shivery. I'm dressed in lace, sailing down a black reverie. My heart is thrown To the pebbles and the boatmen. All the time I find I'm living in that evening, With that feeling of sticky love inside. I'm hanging on the Old Goose Moon. You look like an angel, Sleeping it off at a station. Were you only passing through? I'm dying for you just to touch me, And feel all the energy rushing right up-a-me. L'amour looks something like you. I'm dying for you just to touch me, And feel all the energy rushing right up-a-me. L'amour looks something like you. L'amour looks something like you. L'amour looks something like you. |
裸々イヴ新世紀空を駆ける 自由に優雅に 肩にも心にも少女は翼を持つ 生まれ落ちた世界は美しい 女神さえ支配できない 希望(ゆめ)は暗黒に埋められた星で 見てるだけじゃ輝かず 私のカラダは宇宙船となり 思考の大気を昇って果てそう 平穏に甘んじたら 魂(ハート)がバグ起こす ねぇあなたのロケットで 軌道修正してくださる? 繋がって確かめ合う 私たちアンドロイドじゃないもの 虹を掛ける 明日へ誰かへ 願えば届くと少しづつ信じてる 進んでゆく世界は果て無い 神にさえ破壊できない 人が抱えた罪もいつか消えて 横たわる夜に曝け出されてく 裸の胸に刺さった 様々な想い 解き放つために この腕をどこに広げればいい 孤独を浮遊しても 迷路から帰れない さぁあなたもドアを降りて 抱きしめに来ればいいわ 何もかも脱ぎ捨て合う 地上に堕ちてきた天使のように 夢を賭ける 未来へ地球へ 未知なる莟は開かれるため伸びる 失われた楽園を求め もう一度イヴへと目覚めよう 人が忘れた愛も再生して 宇宙(そら)を駆ける 自由に優雅に 脳にも背骨にも少女は翼を持つ 創造する世界は美しい 女神にも模倣できない 虹を掛ける 明日へあなたへ 願えば届くといつまでも信じよう 向かってゆく世界は手強い 神になど任せられない 人が守るべき“時”が訪れる さあ明ける闇に 溺れるヒカリに | ALI PROJECT | Arika Takarano | Mikiya Katakura | 片倉三起也 | 空を駆ける 自由に優雅に 肩にも心にも少女は翼を持つ 生まれ落ちた世界は美しい 女神さえ支配できない 希望(ゆめ)は暗黒に埋められた星で 見てるだけじゃ輝かず 私のカラダは宇宙船となり 思考の大気を昇って果てそう 平穏に甘んじたら 魂(ハート)がバグ起こす ねぇあなたのロケットで 軌道修正してくださる? 繋がって確かめ合う 私たちアンドロイドじゃないもの 虹を掛ける 明日へ誰かへ 願えば届くと少しづつ信じてる 進んでゆく世界は果て無い 神にさえ破壊できない 人が抱えた罪もいつか消えて 横たわる夜に曝け出されてく 裸の胸に刺さった 様々な想い 解き放つために この腕をどこに広げればいい 孤独を浮遊しても 迷路から帰れない さぁあなたもドアを降りて 抱きしめに来ればいいわ 何もかも脱ぎ捨て合う 地上に堕ちてきた天使のように 夢を賭ける 未来へ地球へ 未知なる莟は開かれるため伸びる 失われた楽園を求め もう一度イヴへと目覚めよう 人が忘れた愛も再生して 宇宙(そら)を駆ける 自由に優雅に 脳にも背骨にも少女は翼を持つ 創造する世界は美しい 女神にも模倣できない 虹を掛ける 明日へあなたへ 願えば届くといつまでも信じよう 向かってゆく世界は手強い 神になど任せられない 人が守るべき“時”が訪れる さあ明ける闇に 溺れるヒカリに |
亂世エロイカ死ニ急ゲ 生キルナラ 魂ガ司ル 君ガ胸 戦場 荒ぶる神の抱擁を 受けしその身には 鬼が棲まうか蛇が棲まうか 舞い墜ちる崖の底で 尊ぶ命は天に有り 君よ満ちるまで 弱さ 怒り 強さ 痛み ありとあらゆるもの そのすべてを呑み込め 眼蓋を抉じ開け 再び出逢おうが もう同じ夢には 酔えるはずもないだろう? 幾度葬れば気が済もう 累々たる屍を踏み 繋がっているなど 愚かしい錯覚 言葉は嘘をつき 手は汗に解ける 独りでいるほど 漆黒の闇は濁らずに美しや 何を信じずも生きられる うわべの優しさより 剣を見せろ 荒ぶる神の咆哮を 追うその脣 真十鏡磨げど心には 未だ愛の姿なくば 切望するは真実 君が握るまで 正も 悪も 清ら 猥ら 定まりきらぬもの そのすべてを収めよ 足を取る茂み 石に躓けど 君が通った後に 出来るが獣路 ひとりで抱くのは星が散る 剥がれた夜の欠片だろう 誰を待たずとも未来は来る 無意味な寂しさという 盾を外せ 破壊の神の吐息から 人は生まれ落ち 持つは般若か修羅の貌か まだ見えぬ己の影 絶望あれども刹那 君は変わりゆく 奪い 纏う 祈れ 呪え 生きる日々は乱世 受けて立つこそ運命 生キ急ゲ 死ヌタメニ 魂ノ貴サヨ 君ガ胸ハ天守 荒ぶる神の 抱擁を 受けしその身には 鬼が棲まうか蛇が棲まうか 舞い墜ちる崖の底で 尊ぶ命は天に有り 君よ満ちるまで 荒ぶる神の咆哮を 追えその肉体で 弱さ 怒り 強さ 痛み ありとあらゆるもの そのすべてを呑み込め | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 死ニ急ゲ 生キルナラ 魂ガ司ル 君ガ胸 戦場 荒ぶる神の抱擁を 受けしその身には 鬼が棲まうか蛇が棲まうか 舞い墜ちる崖の底で 尊ぶ命は天に有り 君よ満ちるまで 弱さ 怒り 強さ 痛み ありとあらゆるもの そのすべてを呑み込め 眼蓋を抉じ開け 再び出逢おうが もう同じ夢には 酔えるはずもないだろう? 幾度葬れば気が済もう 累々たる屍を踏み 繋がっているなど 愚かしい錯覚 言葉は嘘をつき 手は汗に解ける 独りでいるほど 漆黒の闇は濁らずに美しや 何を信じずも生きられる うわべの優しさより 剣を見せろ 荒ぶる神の咆哮を 追うその脣 真十鏡磨げど心には 未だ愛の姿なくば 切望するは真実 君が握るまで 正も 悪も 清ら 猥ら 定まりきらぬもの そのすべてを収めよ 足を取る茂み 石に躓けど 君が通った後に 出来るが獣路 ひとりで抱くのは星が散る 剥がれた夜の欠片だろう 誰を待たずとも未来は来る 無意味な寂しさという 盾を外せ 破壊の神の吐息から 人は生まれ落ち 持つは般若か修羅の貌か まだ見えぬ己の影 絶望あれども刹那 君は変わりゆく 奪い 纏う 祈れ 呪え 生きる日々は乱世 受けて立つこそ運命 生キ急ゲ 死ヌタメニ 魂ノ貴サヨ 君ガ胸ハ天守 荒ぶる神の 抱擁を 受けしその身には 鬼が棲まうか蛇が棲まうか 舞い墜ちる崖の底で 尊ぶ命は天に有り 君よ満ちるまで 荒ぶる神の咆哮を 追えその肉体で 弱さ 怒り 強さ 痛み ありとあらゆるもの そのすべてを呑み込め |
リアル×ファンタジーいくら言葉尽くしても どんな声で叫んでも 人は人の 心の底 映し出せはしない 獣皮(けがわ)に 包まれ 目覚めた 赤子は 野性の眼で笑う 悪夢は僕の揺り篭 夜毎飼い慣らされた 孤独は獣 長い爪を尖らせ 喰い込ませていく おのれの熱く滾る皮膚を抉って 堕天使たちを抱き寄せ サタンと酌み交わすのは memento mori 荊の森 柩を濡らす美酒 僕の指が撫でるのは 獅子(ライオン)王の鬣 瓦礫の城壁 時の遺跡を越え 幾度受けるのだろう 死の接吻を 黒衣の 尼僧が 育てる 薔薇には 秘められた蕊の香り 熟み弾ける疵の棘 薄紅の目蓋閉じ 眠れる君は ひとり白い裸身(からだ)に 月を侍らせて 輝く遠い日々の夢を流離う 神に祈り捧げても 悪魔に縋りついても memento mori 記憶の森 僕は闇の波間 君の胸が囲うのは 人間(ひと)に懐かぬ一角獣(ユニコーン) 角立て つかの間 甘い予知夢を見せ いつか巡り逢おうと 伝えておくれ この足が踏みつづける どこまでも果てなき道 僕は僕の その彼方を 知ることはできない 現と幻のどちらに いま僕等はいるんだろう 互いの想いが つながった瞬間が 終わりなき物語 Real Fantasy | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | いくら言葉尽くしても どんな声で叫んでも 人は人の 心の底 映し出せはしない 獣皮(けがわ)に 包まれ 目覚めた 赤子は 野性の眼で笑う 悪夢は僕の揺り篭 夜毎飼い慣らされた 孤独は獣 長い爪を尖らせ 喰い込ませていく おのれの熱く滾る皮膚を抉って 堕天使たちを抱き寄せ サタンと酌み交わすのは memento mori 荊の森 柩を濡らす美酒 僕の指が撫でるのは 獅子(ライオン)王の鬣 瓦礫の城壁 時の遺跡を越え 幾度受けるのだろう 死の接吻を 黒衣の 尼僧が 育てる 薔薇には 秘められた蕊の香り 熟み弾ける疵の棘 薄紅の目蓋閉じ 眠れる君は ひとり白い裸身(からだ)に 月を侍らせて 輝く遠い日々の夢を流離う 神に祈り捧げても 悪魔に縋りついても memento mori 記憶の森 僕は闇の波間 君の胸が囲うのは 人間(ひと)に懐かぬ一角獣(ユニコーン) 角立て つかの間 甘い予知夢を見せ いつか巡り逢おうと 伝えておくれ この足が踏みつづける どこまでも果てなき道 僕は僕の その彼方を 知ることはできない 現と幻のどちらに いま僕等はいるんだろう 互いの想いが つながった瞬間が 終わりなき物語 Real Fantasy |
陸と海と空と歩んで行こう 萌える陸の桜咲く大地を 実りの時を繰り返した 神の土地の どんな日があれど 人々は暮らす 目覚めの朝と 眠れる夜と 誰でも生まれた 場所を愛したい たったひとつの 誇る故郷として 僕は家を出た いつか戻る為 まだ先がある 渡って行こう 青い海を 輝ける波間を 赤道線を越えなくとも 君が見える 正義を失う 明日なんか無い 昔の人も 信じつづけた 僕らの頭上に 旗を掲げよう 世界にひとつ この国の紋章を 飾り立てはせず 偽りも持たず 現代(いま)の自分へ 翼に乗ろう 藍の空へ 煙る白い雲へ 天の彼方を知らないから 君に会える 道は分かれても 左右は違わぬ 民 共にあれ 歩んで行こう 萌える陸の菊香る大地を 境界線を越えなくとも 君を守る 渡って行こう 青い海を 輝ける波間を 翼に乗ろう 藍の空へ ああいつまでも | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 歩んで行こう 萌える陸の桜咲く大地を 実りの時を繰り返した 神の土地の どんな日があれど 人々は暮らす 目覚めの朝と 眠れる夜と 誰でも生まれた 場所を愛したい たったひとつの 誇る故郷として 僕は家を出た いつか戻る為 まだ先がある 渡って行こう 青い海を 輝ける波間を 赤道線を越えなくとも 君が見える 正義を失う 明日なんか無い 昔の人も 信じつづけた 僕らの頭上に 旗を掲げよう 世界にひとつ この国の紋章を 飾り立てはせず 偽りも持たず 現代(いま)の自分へ 翼に乗ろう 藍の空へ 煙る白い雲へ 天の彼方を知らないから 君に会える 道は分かれても 左右は違わぬ 民 共にあれ 歩んで行こう 萌える陸の菊香る大地を 境界線を越えなくとも 君を守る 渡って行こう 青い海を 輝ける波間を 翼に乗ろう 藍の空へ ああいつまでも |
リュウコウセカイ甘いキスでウイルス 華美をまとう生贄(サクリファイス) 屠られ仔羊(ヒツジ)は死を憶えてる アノ世のハヤリゴトは ジゴクゴクラク問わず 絢爛豪華極彩 永劫 コノ世はハヤリスタリ 目まぐるしく堕落の 虚栄欲望倦怠 発展 瓦礫のランウエイ ギプスで歩いて ガラスの花びら噛み切る口笛 星屑の井戸へと 沈んでく笑顔はキレイ? 君にもっとステキな服を着せてあげるわ さあ過去は脱ぎ捨てて仕立て衣裳(オートクチュール)を 最先端モードショウ色狂いのお針子 仮縫いモデルは壊れたdoll 巡ル流行世界 アタシタチノ夜ハ明ケズ 真の闇は純白 生まれ変わり白蛾(ガ)の群れ 月を吸って街の灯りへ 眠れる少女の悪夢に止まって 歪んだ真珠の卵を産み付け 黒い翅のマツゲそっと 羽ばたかせる 目覚め あなたもっとステキな夢で痺れさせるわ さあカラダ投げ出して美性感染(ビューティフルパンデミック) 甘いキスでウイルス 華美にまとう犠牲(サクリファイス) 完治の見込みはマイナスのZERO 迫ル流行前線 ケシテ逃ゲラレハシナイ 誰の耳も知らない歌に合わせ踊ろう 脳は薔薇になって散って赤色幻覚(ファンタジー) 逸れないで浪漫(ロマンティック) 飾り傷の過激(ドラスティック) 逆しま天使は死を見つめてる 君にもっとステキな服を着せてあげるわ どんな未来にも染まる花嫁衣裳(ローブドウマリエ)を 時代遅れモードショウ色狂いのお針子 お手本モデルは生きてるdoll ソシテ不易流行 アタシタチノ夜ハツヅク | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | 甘いキスでウイルス 華美をまとう生贄(サクリファイス) 屠られ仔羊(ヒツジ)は死を憶えてる アノ世のハヤリゴトは ジゴクゴクラク問わず 絢爛豪華極彩 永劫 コノ世はハヤリスタリ 目まぐるしく堕落の 虚栄欲望倦怠 発展 瓦礫のランウエイ ギプスで歩いて ガラスの花びら噛み切る口笛 星屑の井戸へと 沈んでく笑顔はキレイ? 君にもっとステキな服を着せてあげるわ さあ過去は脱ぎ捨てて仕立て衣裳(オートクチュール)を 最先端モードショウ色狂いのお針子 仮縫いモデルは壊れたdoll 巡ル流行世界 アタシタチノ夜ハ明ケズ 真の闇は純白 生まれ変わり白蛾(ガ)の群れ 月を吸って街の灯りへ 眠れる少女の悪夢に止まって 歪んだ真珠の卵を産み付け 黒い翅のマツゲそっと 羽ばたかせる 目覚め あなたもっとステキな夢で痺れさせるわ さあカラダ投げ出して美性感染(ビューティフルパンデミック) 甘いキスでウイルス 華美にまとう犠牲(サクリファイス) 完治の見込みはマイナスのZERO 迫ル流行前線 ケシテ逃ゲラレハシナイ 誰の耳も知らない歌に合わせ踊ろう 脳は薔薇になって散って赤色幻覚(ファンタジー) 逸れないで浪漫(ロマンティック) 飾り傷の過激(ドラスティック) 逆しま天使は死を見つめてる 君にもっとステキな服を着せてあげるわ どんな未来にも染まる花嫁衣裳(ローブドウマリエ)を 時代遅れモードショウ色狂いのお針子 お手本モデルは生きてるdoll ソシテ不易流行 アタシタチノ夜ハツヅク |
輪廻闇妖散華風が散らばる 雲が裂かれる 月は欠けもせず 神獣鏡 宿す闇 君謡う声音へと 女人が舞い降りて 羽衣脱ぎ捨てて沐浴す 滴弾くは白尾 花を食らうは牙 妖の影 日蓋に映らんか 私はいつも此処に 此処にいる 君のすぐ前に どんなモノに姿を 変えたとて 君のすぐそばに この世とあの世を行き交う吾等に 安息の地はなくも 刻が重なる 空(くう)が罅入る 城に灯なく 天守閣 棲まう夜 君が吹く笛の音に 鬼が来たりて哭く 草陰に満つる黒い涙 怪異なる容(かんばせ)に 夢の香の名残を 覚えるだろう その手は触れもせず 私はいつも此処に 此処にいる 君のすぐ前に どんなモノに姿を 変えたとて 君のすぐそばに 私はいつも此処で 此処で死す 君の目の前で たとえいくど命を 得たとても 君のそばで死す この世とあの世を行き交う吾等に 安棲の地はなくも | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | 風が散らばる 雲が裂かれる 月は欠けもせず 神獣鏡 宿す闇 君謡う声音へと 女人が舞い降りて 羽衣脱ぎ捨てて沐浴す 滴弾くは白尾 花を食らうは牙 妖の影 日蓋に映らんか 私はいつも此処に 此処にいる 君のすぐ前に どんなモノに姿を 変えたとて 君のすぐそばに この世とあの世を行き交う吾等に 安息の地はなくも 刻が重なる 空(くう)が罅入る 城に灯なく 天守閣 棲まう夜 君が吹く笛の音に 鬼が来たりて哭く 草陰に満つる黒い涙 怪異なる容(かんばせ)に 夢の香の名残を 覚えるだろう その手は触れもせず 私はいつも此処に 此処にいる 君のすぐ前に どんなモノに姿を 変えたとて 君のすぐそばに 私はいつも此処で 此処で死す 君の目の前で たとえいくど命を 得たとても 君のそばで死す この世とあの世を行き交う吾等に 安棲の地はなくも |
令嬢薔薇図鑑召シマセ 艶薔薇 ヨリドリミドリ イロトリドリニ わたしたちを束ねて 絹のリボン結けば 着飾ったドレスも霞むわ 紳士の腕のなかで うっとりと開くのよ どんな甘い恋さえ敵わない 楽園のイヴも 太古の女王も 眠る姫君も皆 わたしを愛したの 馨しく交歓しましょう 仄かに染まる指は舞って花びら たおやかに包んだ夢は いつか溢れる蜜のように 黄金に満ちる 世界は美しい 画家たちは競うように この姿を描いた 文士たちは言葉に留めた 歴史浸す悲劇や 戦場の荒れ野にも 静かにわたしたちは薫る 甲冑の少女も 非道の悪女も 乞食の娘も皆 わたしを抱きしめた 触れあって交感しましょう 哀しみ恐れ祈り すべて分け合い 熟みながら真っ赤な棘は 傷つく胸を塞ぐために 巻き付いてゆく 契りの一刺しを 召シマセ 艶薔薇 ヨリドリミドリ イロトリドリニ 馨しく交歓しましょう 緑の茵 月の侍る揺りかご やわらかに夢を喰むのは 厳かに血の通う蔦と天鵞絨の舌 秘めやかに交配しましょう あなたは生まれ変わる 新種の薔薇に 愛惜しく種を蒔きましょう どんな時代(とき)でも わたしたちが咲き添う限り 世界は美しい | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | 召シマセ 艶薔薇 ヨリドリミドリ イロトリドリニ わたしたちを束ねて 絹のリボン結けば 着飾ったドレスも霞むわ 紳士の腕のなかで うっとりと開くのよ どんな甘い恋さえ敵わない 楽園のイヴも 太古の女王も 眠る姫君も皆 わたしを愛したの 馨しく交歓しましょう 仄かに染まる指は舞って花びら たおやかに包んだ夢は いつか溢れる蜜のように 黄金に満ちる 世界は美しい 画家たちは競うように この姿を描いた 文士たちは言葉に留めた 歴史浸す悲劇や 戦場の荒れ野にも 静かにわたしたちは薫る 甲冑の少女も 非道の悪女も 乞食の娘も皆 わたしを抱きしめた 触れあって交感しましょう 哀しみ恐れ祈り すべて分け合い 熟みながら真っ赤な棘は 傷つく胸を塞ぐために 巻き付いてゆく 契りの一刺しを 召シマセ 艶薔薇 ヨリドリミドリ イロトリドリニ 馨しく交歓しましょう 緑の茵 月の侍る揺りかご やわらかに夢を喰むのは 厳かに血の通う蔦と天鵞絨の舌 秘めやかに交配しましょう あなたは生まれ変わる 新種の薔薇に 愛惜しく種を蒔きましょう どんな時代(とき)でも わたしたちが咲き添う限り 世界は美しい |
令和燦々賛歌季節 巡りゆく 令月 冴えて 和み風 木々揺らし 紅白の梅(はな) 匂う 麗し時代は馬車に乗り 夜明けを駆け抜けやって来た 天馬のたてがみ羽根飾り 空の彼方には 虹の橋が掛かる 期待と希望乗せて 渡して行きましょ 後戻りは Non!Non! 時に 招かざる 客も 来たり 失敗も あるけれど おもてなし 得意技 爺さま婆さまお大事に 子供は元気に育てます 上級下級は富でなく 真心の量で 決めていただきたい 同じではないみんな 喧嘩もするけど ご批判より Oui!Oui! あなたが わたしが 生まれたこの場所 愛していくのは 素敵なことじゃない? 健やかなる日も病める日も まだまだ続くよどこまでも だけども己の行く道は いつでも自分で 決めていいのだから そうよそれが本当の 豊かな理由で 幸せの証し いつか今を 恋々 | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | AKIRA SAITO | 季節 巡りゆく 令月 冴えて 和み風 木々揺らし 紅白の梅(はな) 匂う 麗し時代は馬車に乗り 夜明けを駆け抜けやって来た 天馬のたてがみ羽根飾り 空の彼方には 虹の橋が掛かる 期待と希望乗せて 渡して行きましょ 後戻りは Non!Non! 時に 招かざる 客も 来たり 失敗も あるけれど おもてなし 得意技 爺さま婆さまお大事に 子供は元気に育てます 上級下級は富でなく 真心の量で 決めていただきたい 同じではないみんな 喧嘩もするけど ご批判より Oui!Oui! あなたが わたしが 生まれたこの場所 愛していくのは 素敵なことじゃない? 健やかなる日も病める日も まだまだ続くよどこまでも だけども己の行く道は いつでも自分で 決めていいのだから そうよそれが本当の 豊かな理由で 幸せの証し いつか今を 恋々 |
RED WALTZ蘭の華を愛でるように あなたの舌が 呼びつづけた私の 名前は 偽りだったの 暗躍する影に 心を売った女 どんな命も草花のように 散らす冷たい指を持つの たったひとつ 怖いものがある この手を狂わせるは 恋 胸元 隠した毒 また一夜 躊躇わせ 何故あなたは 疑いもしない 優しい眼差しなの だめ これ以上見つめないで 抱きしめて ただふたり踊りましょう 私が黒い手套 静かに外すまで 汚れたこの街で 唯一美しい夜明け 輝くひかり受けて 生まれ変われたらいいのに 激動の時代は 人々の人生を 巻き込んでゆく 軋む歯車 止める事などできないのよ もうひとつも 怖いものはない この手が揺らぐのなら恋 恋した それが証し 靴元へ 落ちる小壜(びん) もし平和という世の中なら 幸せ 巡らせてく愛 愛するだけの為に 生きられた でも此処で踊りましょう けして終わることない 最後のワルツを いまあなたが 私の手を取り 指へと 嵌めるものは 赤 真っ赤な 朝焼けと同じ色の指輪なの? ああどうして 気づいていたでしょ 強くて いけない人 だめ これ以上動けないわ 抱きとめて あと少し この瞳が あなたを映したまま 静かに閉じるまで | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 蘭の華を愛でるように あなたの舌が 呼びつづけた私の 名前は 偽りだったの 暗躍する影に 心を売った女 どんな命も草花のように 散らす冷たい指を持つの たったひとつ 怖いものがある この手を狂わせるは 恋 胸元 隠した毒 また一夜 躊躇わせ 何故あなたは 疑いもしない 優しい眼差しなの だめ これ以上見つめないで 抱きしめて ただふたり踊りましょう 私が黒い手套 静かに外すまで 汚れたこの街で 唯一美しい夜明け 輝くひかり受けて 生まれ変われたらいいのに 激動の時代は 人々の人生を 巻き込んでゆく 軋む歯車 止める事などできないのよ もうひとつも 怖いものはない この手が揺らぐのなら恋 恋した それが証し 靴元へ 落ちる小壜(びん) もし平和という世の中なら 幸せ 巡らせてく愛 愛するだけの為に 生きられた でも此処で踊りましょう けして終わることない 最後のワルツを いまあなたが 私の手を取り 指へと 嵌めるものは 赤 真っ赤な 朝焼けと同じ色の指輪なの? ああどうして 気づいていたでしょ 強くて いけない人 だめ これ以上動けないわ 抱きとめて あと少し この瞳が あなたを映したまま 静かに閉じるまで |
恋愛分子ガストロノミー初めて口にするのよ 目の前 饗されてくキミ カトラリィ必要ない 触手を伸ばす まなざし煮詰めて ヒトミ融ろけそう 充分まだ熱いうち 瞬間に凍らせ閉じ込め 絶頂の絶品なる 心臓(ハート)のエキス 白衣のドレスを 汚す果汁さえ 芸術的(アーティスティック)だわ 盛られてキュイズィーヌ 迷い選ぶアラカルト 恋して美食学(ガストロノミー) 学べお食べ 閉ざされた厨房から 追求しましょう 二度と並べられぬメニューを ふたりは分離されつつ 混ぜ合う組み替えられて 斬新かつ伝統的 秘蔵のレシピ 食物連鎖で つながりあうほど 優しき捕食 召しませエスプーマ 泡のようなアムールを 美味しい化学(ケミストリー) 炙りだして たった一匙 真実 呑み込みたいのよ この身甘く果てる時まで 盛られてキュイズィーヌ 迷い選ぶアラカルト 恋して美食学 学べお食べ 閉ざされた厨房から 解明しましょう 二度と並べられぬ刹那を | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | 初めて口にするのよ 目の前 饗されてくキミ カトラリィ必要ない 触手を伸ばす まなざし煮詰めて ヒトミ融ろけそう 充分まだ熱いうち 瞬間に凍らせ閉じ込め 絶頂の絶品なる 心臓(ハート)のエキス 白衣のドレスを 汚す果汁さえ 芸術的(アーティスティック)だわ 盛られてキュイズィーヌ 迷い選ぶアラカルト 恋して美食学(ガストロノミー) 学べお食べ 閉ざされた厨房から 追求しましょう 二度と並べられぬメニューを ふたりは分離されつつ 混ぜ合う組み替えられて 斬新かつ伝統的 秘蔵のレシピ 食物連鎖で つながりあうほど 優しき捕食 召しませエスプーマ 泡のようなアムールを 美味しい化学(ケミストリー) 炙りだして たった一匙 真実 呑み込みたいのよ この身甘く果てる時まで 盛られてキュイズィーヌ 迷い選ぶアラカルト 恋して美食学 学べお食べ 閉ざされた厨房から 解明しましょう 二度と並べられぬ刹那を |
蓮華幽恋夜気を浸す 蓮の池に 月は傾れ 留まる 生まれてきて 今初めて 静寂という 無を知ったの あなたの首で やさしく舞った この指は 心から生えて咲く花 溢れる水も 泥濘るむ泥も 混じり合い引き合って 光を渡す けれどみんな 涸れてゆくのなら そこはふたりが 生きる場処では ないでしょう わたしにはもう 石畳を踏む跫音さえない 聞こえるのは 笑うような 碧いつぼみ 開いた音 あなたの肩を 抱き掻き抱く この腕は 鞘のない生身の白刃 恋しい人よ その首の根に 刻み込む 傷の痕 蓮華の刺青 たとえ来る世 消えず残っても 思い出さずに 見つけてください わたしを あなたの上に 頽れ燃える この骨は 埋もれて空を見ぬ茎 愛しい人よ 目覚める間 紅炎の夢を視る 散華の子宮 きっと来る世 出逢えたときには 思い出すでしょう あなた次はその腕で 殺めてください わたしを | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 夜気を浸す 蓮の池に 月は傾れ 留まる 生まれてきて 今初めて 静寂という 無を知ったの あなたの首で やさしく舞った この指は 心から生えて咲く花 溢れる水も 泥濘るむ泥も 混じり合い引き合って 光を渡す けれどみんな 涸れてゆくのなら そこはふたりが 生きる場処では ないでしょう わたしにはもう 石畳を踏む跫音さえない 聞こえるのは 笑うような 碧いつぼみ 開いた音 あなたの肩を 抱き掻き抱く この腕は 鞘のない生身の白刃 恋しい人よ その首の根に 刻み込む 傷の痕 蓮華の刺青 たとえ来る世 消えず残っても 思い出さずに 見つけてください わたしを あなたの上に 頽れ燃える この骨は 埋もれて空を見ぬ茎 愛しい人よ 目覚める間 紅炎の夢を視る 散華の子宮 きっと来る世 出逢えたときには 思い出すでしょう あなた次はその腕で 殺めてください わたしを |
Royal Academy of Gothic Lolita忘れないわ 鉄の門をくぐり おそるおそる 階段のぼった日を ときめく胸に抱いた 百合の紋章の 許可制の手紙 描かれざる地図 孤独だった だけどいい子でいた そんなわたし 神さま見ていらした 初めて自分の居る 場処を見つけたの 静かに頷き 微笑む仲間も 共に あらん 麗しのひととき 着飾って 薔薇の春 白い肌に 染まる紅 陽の光が 少女の頬に 恋した証 わたしたちの 未来を試すため 魔女の森が お城の裏に繋る 妖かし見せる媚薬 抗えるものは 大事に育てる 清らの一滴 迷う 小径 引き返せないなら 纏いましょう 闇の冬 未知の祈り 沁みる影 凍った月も 聖なる歌で 溶かせるように 着飾って 薔薇の春 白い肌に 染まる紅 この光はけして消えない 纏いましょう 蝶の夜 また目覚める 夢の庭 遠いいつか 手を取り戻る 再び此処へ | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 忘れないわ 鉄の門をくぐり おそるおそる 階段のぼった日を ときめく胸に抱いた 百合の紋章の 許可制の手紙 描かれざる地図 孤独だった だけどいい子でいた そんなわたし 神さま見ていらした 初めて自分の居る 場処を見つけたの 静かに頷き 微笑む仲間も 共に あらん 麗しのひととき 着飾って 薔薇の春 白い肌に 染まる紅 陽の光が 少女の頬に 恋した証 わたしたちの 未来を試すため 魔女の森が お城の裏に繋る 妖かし見せる媚薬 抗えるものは 大事に育てる 清らの一滴 迷う 小径 引き返せないなら 纏いましょう 闇の冬 未知の祈り 沁みる影 凍った月も 聖なる歌で 溶かせるように 着飾って 薔薇の春 白い肌に 染まる紅 この光はけして消えない 纏いましょう 蝶の夜 また目覚める 夢の庭 遠いいつか 手を取り戻る 再び此処へ |
朗読する女中と小さな令嬢最後の朗読をしましょう お嬢さま いつものように暖炉の前 人形抱き 凭れ お聞きなさいませ 妖精 スミレ 冠 お城 きれいで気高い王女なら 茨の鎖に巻かれても かならずや ほどかれる お屋敷 嵐 オオカミ 暴動 木の棒 打たれて叫ぶのは 火の粉に 焼かれて呻くのは 誰でしょう おいたわしい 夜毎お聞かせした 童話を お嬢さま いつまで憶えておられよう 私はもう今宵限り 忘れます 夜明けには黒い 馬車が迎えにくる あなたの一族 を乗せるために 止められない物語 歯車を回し | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | 最後の朗読をしましょう お嬢さま いつものように暖炉の前 人形抱き 凭れ お聞きなさいませ 妖精 スミレ 冠 お城 きれいで気高い王女なら 茨の鎖に巻かれても かならずや ほどかれる お屋敷 嵐 オオカミ 暴動 木の棒 打たれて叫ぶのは 火の粉に 焼かれて呻くのは 誰でしょう おいたわしい 夜毎お聞かせした 童話を お嬢さま いつまで憶えておられよう 私はもう今宵限り 忘れます 夜明けには黒い 馬車が迎えにくる あなたの一族 を乗せるために 止められない物語 歯車を回し |
六道輪廻サバイバルこの肉体朽ち果てて 蟲棲む土となっても 追憶の粒子たち 卵となり蝶となる また死んでまた生まれ 君と出逢えるだろうか 違わずに交じる指 火を点せ曲がり角 六道ヶ辻 地獄谷堕ちて悪行の数 饑えど渇けど減らず餓鬼の河 畜生這う行方に外道みち 猛者ども夢亡き修羅阿修羅 浸す闇のsurvivalism 月光観音が導く 苦艱彩り一世の極色 童子昇天羽衣の五衰 脳内からamphetamine 動脈へと紡ぐ極楽 この世でもあの世でも 閉ざされた“現在”のように 手探りで前を向く ぼくらは独りのまま また生きてまた死んで 何処へと続くのだろう 巡り合う渡り合う 迷い途 鬼ばかり 六道輪廻 いまのうちに出来るだけ その手を強く握っていよう 光と影今生過去未来 皇子と巫女前世現世来世 戀うる限り無きnirvana 悟るべきものは幻想か この五臓 流れ果て 蓮(はな)咲く水となっても 霊魂の抜け殻は 雨となり空(くう)となる また生まれまた死んで 君と出逢えるだろうか 逝き違う擦れ違う うつそみは転げ墜ち 六道ヶ坂 いまのうちに出来るだけ 君をもっとずっと抱いていよう この世でもあの世でも 閉ざされた“現在”のように 手探りで前を向く ぼくらは独りのまま また生きてまた死んで いつまで続くのだろう 巡り合う渡り合う 迷い途 鬼ばかり 六道輪廻 この肉体朽ち果てて 蟲棲む土となっても 追憶の粒子たち 卵となり蝶となる また死んでまた生まれ 君と出逢えるだろうか 違わずに交じる指 火を点せ曲がり角 六道ヶ辻 この瞬間に適うだけ 君を強く抱きしめていよう | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | この肉体朽ち果てて 蟲棲む土となっても 追憶の粒子たち 卵となり蝶となる また死んでまた生まれ 君と出逢えるだろうか 違わずに交じる指 火を点せ曲がり角 六道ヶ辻 地獄谷堕ちて悪行の数 饑えど渇けど減らず餓鬼の河 畜生這う行方に外道みち 猛者ども夢亡き修羅阿修羅 浸す闇のsurvivalism 月光観音が導く 苦艱彩り一世の極色 童子昇天羽衣の五衰 脳内からamphetamine 動脈へと紡ぐ極楽 この世でもあの世でも 閉ざされた“現在”のように 手探りで前を向く ぼくらは独りのまま また生きてまた死んで 何処へと続くのだろう 巡り合う渡り合う 迷い途 鬼ばかり 六道輪廻 いまのうちに出来るだけ その手を強く握っていよう 光と影今生過去未来 皇子と巫女前世現世来世 戀うる限り無きnirvana 悟るべきものは幻想か この五臓 流れ果て 蓮(はな)咲く水となっても 霊魂の抜け殻は 雨となり空(くう)となる また生まれまた死んで 君と出逢えるだろうか 逝き違う擦れ違う うつそみは転げ墜ち 六道ヶ坂 いまのうちに出来るだけ 君をもっとずっと抱いていよう この世でもあの世でも 閉ざされた“現在”のように 手探りで前を向く ぼくらは独りのまま また生きてまた死んで いつまで続くのだろう 巡り合う渡り合う 迷い途 鬼ばかり 六道輪廻 この肉体朽ち果てて 蟲棲む土となっても 追憶の粒子たち 卵となり蝶となる また死んでまた生まれ 君と出逢えるだろうか 違わずに交じる指 火を点せ曲がり角 六道ヶ辻 この瞬間に適うだけ 君を強く抱きしめていよう |
鹿鳴館ブギウギこの手をさあ お取りあそばせ 共に滑り込む カドリールは 黎明(よあけ)が来ても 終わることない 次々変わるお相手 目が廻りそうだわクラクラ 心移り幾度まで許されて? 祭り事は 夜毎に練られる 深窓の懈怠の長椅子で 咲かせよ 大輪の菊を 民(ひと)の妬みを身に浴び 破滅を恐れるほど命短し 続けましょ ワルツは笑劇(ファルス) お国育ちが顕著で 舶来のお衣裳の皆様せめて ご自分の御足で 踊りなさいませ 円卓には 赤葡萄酒と禁断の果実 誰も思う 明日のことなど どうでもよいわ こんなふうに優美な刻が 過ぎてくのなら安泰 すべてはわたくしたちだけの為に 政略も謀反も茶番劇 犬にでも 食わせてしまいましょ あふれる 一輪に花弁 多情の相に身は浮き 止ん事無き生まれゆえ幸は軽し 仮面なしでもマスカレイド 本音どこに隠しても 見え透いた世辞上手 あなたはどうぞ ご自身の御言葉で 口説きあそばして 咲かせよ 大輪の菊を 民の憎しみ身に受け 華麗なる一族の命麗し 続けましょ ワルツは笑劇 お国訛りが顕著で 舶来の礼服の皆様せめて ご自分の御足で お立ちなさいまし | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 斎藤聡 | この手をさあ お取りあそばせ 共に滑り込む カドリールは 黎明(よあけ)が来ても 終わることない 次々変わるお相手 目が廻りそうだわクラクラ 心移り幾度まで許されて? 祭り事は 夜毎に練られる 深窓の懈怠の長椅子で 咲かせよ 大輪の菊を 民(ひと)の妬みを身に浴び 破滅を恐れるほど命短し 続けましょ ワルツは笑劇(ファルス) お国育ちが顕著で 舶来のお衣裳の皆様せめて ご自分の御足で 踊りなさいませ 円卓には 赤葡萄酒と禁断の果実 誰も思う 明日のことなど どうでもよいわ こんなふうに優美な刻が 過ぎてくのなら安泰 すべてはわたくしたちだけの為に 政略も謀反も茶番劇 犬にでも 食わせてしまいましょ あふれる 一輪に花弁 多情の相に身は浮き 止ん事無き生まれゆえ幸は軽し 仮面なしでもマスカレイド 本音どこに隠しても 見え透いた世辞上手 あなたはどうぞ ご自身の御言葉で 口説きあそばして 咲かせよ 大輪の菊を 民の憎しみ身に受け 華麗なる一族の命麗し 続けましょ ワルツは笑劇 お国訛りが顕著で 舶来の礼服の皆様せめて ご自分の御足で お立ちなさいまし |
LOST CHILD虚像(うそ)こそ真実と 画面がささやく 蛹のベッドは 背骨が軋む ぼくたちは 強くなりたい 人は争うことばかり 都市は怯える人だかり キレイなふりして お家に帰るの ギブスの翼が 肩に食い込む わたしたち ひとりがこわい 日々は解せないことばかり ママの小言は神がかり | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | 虚像(うそ)こそ真実と 画面がささやく 蛹のベッドは 背骨が軋む ぼくたちは 強くなりたい 人は争うことばかり 都市は怯える人だかり キレイなふりして お家に帰るの ギブスの翼が 肩に食い込む わたしたち ひとりがこわい 日々は解せないことばかり ママの小言は神がかり |
Lolicate溢れ出す零れてく 處女めいた証を グロテスクにくねった 枝と根の先 絡まり伸びて おまえたちが待つのは 実を生さない莟 エロスのように舞い降り 月は乾いた土を湿らせ 埋もれそうな足首 引き摺り込もうとするだろう “此処”は果てしなく続く まぶた伏せても (夢ニ喰マレ) たとえ生きても (呑マレテモ) 助けて欲しいと叫ぶ前に Mes Demoiselles 私の後を 恐れず付いてくるがいい 光が癒せぬもの抱え 生まれ堕ちた者たちよ 醜い世界(ウツツ)の眩さ どうして傷つかぬだろう 罅入る眠りの繭そっと 銀の針 絹の糸 縫い閉じて 抱きしめよう ……… グロソラリアの祈り 異言の歌に 魂慄え 千と繋がれるより ひとすじ渡し合う唾液 “いま”はいつか消えてゆく だけど終わらぬ (崩レソウニ) たとえ死んでも (軋ム骨) もう戻れないと知っていよう Mademoiselle 私はかつて 儚いおまえだったのだ 穢れを纏ってなお 掬い取らんとする純潔よ 美しい 私は暗黒(noir) 闇へと目合った女 こころが身籠もり慈しむ 愛おしい 清らかな すべての乙女らよ ……… Mes Demoiselles 私の後を 逸れず追ってくるがいい 光を湛えてなお尽きぬ 涙を翅根(つばさ)に変えて 醜い世界の眩さ どうして傷つかぬだろう 罅入る眠りの繭そっと 銀の針 絹の糸 開かせて さあ 溢れ出す零れてく 處女めいた証を | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | 溢れ出す零れてく 處女めいた証を グロテスクにくねった 枝と根の先 絡まり伸びて おまえたちが待つのは 実を生さない莟 エロスのように舞い降り 月は乾いた土を湿らせ 埋もれそうな足首 引き摺り込もうとするだろう “此処”は果てしなく続く まぶた伏せても (夢ニ喰マレ) たとえ生きても (呑マレテモ) 助けて欲しいと叫ぶ前に Mes Demoiselles 私の後を 恐れず付いてくるがいい 光が癒せぬもの抱え 生まれ堕ちた者たちよ 醜い世界(ウツツ)の眩さ どうして傷つかぬだろう 罅入る眠りの繭そっと 銀の針 絹の糸 縫い閉じて 抱きしめよう ……… グロソラリアの祈り 異言の歌に 魂慄え 千と繋がれるより ひとすじ渡し合う唾液 “いま”はいつか消えてゆく だけど終わらぬ (崩レソウニ) たとえ死んでも (軋ム骨) もう戻れないと知っていよう Mademoiselle 私はかつて 儚いおまえだったのだ 穢れを纏ってなお 掬い取らんとする純潔よ 美しい 私は暗黒(noir) 闇へと目合った女 こころが身籠もり慈しむ 愛おしい 清らかな すべての乙女らよ ……… Mes Demoiselles 私の後を 逸れず追ってくるがいい 光を湛えてなお尽きぬ 涙を翅根(つばさ)に変えて 醜い世界の眩さ どうして傷つかぬだろう 罅入る眠りの繭そっと 銀の針 絹の糸 開かせて さあ 溢れ出す零れてく 處女めいた証を |
Lolita in the garretアトリエの窓辺から ルドン・ブルーの空こぼれ 床(フロア)を塗りつぶす 夜明けまえ去った人 広いシーツは冷たく 変わらぬ朝を包む tu sais, je t'aime この次は どこか私を連れ去って まだ知らぬ自由を覗きたいの 大人のずるさは 知ってるけど 描きかけの自画像と 鏡に映した顔は 夜毎に かけ離れ 恋だけで 息をする わたしは泡沫の日々 浴室で沈めたい tu sais, je t'aime 会えるまで あなたを学びつづけよう カフェ 地下鉄 美術館 どこにいても あなたの視線で なぞってるの tu sais, je t'aime すぐに来て どうかわたしを連れてって 何もかもきらめく その場所へ Monsieur, どうして愛は 移ろい人を変えるのか 汚れない想いが 真実か すべてをあなたに 教えて欲しい | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | アトリエの窓辺から ルドン・ブルーの空こぼれ 床(フロア)を塗りつぶす 夜明けまえ去った人 広いシーツは冷たく 変わらぬ朝を包む tu sais, je t'aime この次は どこか私を連れ去って まだ知らぬ自由を覗きたいの 大人のずるさは 知ってるけど 描きかけの自画像と 鏡に映した顔は 夜毎に かけ離れ 恋だけで 息をする わたしは泡沫の日々 浴室で沈めたい tu sais, je t'aime 会えるまで あなたを学びつづけよう カフェ 地下鉄 美術館 どこにいても あなたの視線で なぞってるの tu sais, je t'aime すぐに来て どうかわたしを連れてって 何もかもきらめく その場所へ Monsieur, どうして愛は 移ろい人を変えるのか 汚れない想いが 真実か すべてをあなたに 教えて欲しい |
ローズ家の双子達きらきらと歩くのよ フリルのパニエ 花散らすように翻しながら ああ可憐 どこまでも くるくると踊る影 レエスのパラソル 白い靴の下で回る 回転木馬の地球 世界はローズガーデン 蕾付けたアーチつづく くぐるたび絡みつく 翡翠のツルとトゲが 何度も春は来る わたしたちは成長する 甘い血を吸いながら 咲く紅ばらと同じように 清く美しく ちょっぴり意地悪く 女の子に生まれたのなら りんりんと歌うのよ シャム猫抱いて リボンの首輪に鎖はいらない ああ高貴 自由なの らんらんと輝ける瞳が選ぶ 綺麗なものだけを喰んで このココロは生きている 唱える花言葉 わたしたちは知っているの どれほど光満ちる 未来(あす)より今が幸せか めくる包み紙 かじる砂糖菓子 味見をするより食べきって くらくらと恋をする シルクハットのウサギ 飛び出して行方不明なの ああ無情 戻らない はらはらと泣いてみる こぼれるハニー 濡れたくちびるはベエゼと 嘘つくためにあるけど 胸にある紋章は 永遠のばら きらきらと歩いてく フリルのパニエ 花散らすように翻しながら ああ可憐 どこまでも くるくると踊る影 レエスのパラソル 白い靴の下で回る 回転木馬の地球 りんりんと歌うのよ カナリアのように 銀の篭は月の光ゆく舟 ああ優雅 渡りましょう らんらんと輝ける瞳は宿す どうか今はまだ綺麗なものだけ 神さま見せて | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | きらきらと歩くのよ フリルのパニエ 花散らすように翻しながら ああ可憐 どこまでも くるくると踊る影 レエスのパラソル 白い靴の下で回る 回転木馬の地球 世界はローズガーデン 蕾付けたアーチつづく くぐるたび絡みつく 翡翠のツルとトゲが 何度も春は来る わたしたちは成長する 甘い血を吸いながら 咲く紅ばらと同じように 清く美しく ちょっぴり意地悪く 女の子に生まれたのなら りんりんと歌うのよ シャム猫抱いて リボンの首輪に鎖はいらない ああ高貴 自由なの らんらんと輝ける瞳が選ぶ 綺麗なものだけを喰んで このココロは生きている 唱える花言葉 わたしたちは知っているの どれほど光満ちる 未来(あす)より今が幸せか めくる包み紙 かじる砂糖菓子 味見をするより食べきって くらくらと恋をする シルクハットのウサギ 飛び出して行方不明なの ああ無情 戻らない はらはらと泣いてみる こぼれるハニー 濡れたくちびるはベエゼと 嘘つくためにあるけど 胸にある紋章は 永遠のばら きらきらと歩いてく フリルのパニエ 花散らすように翻しながら ああ可憐 どこまでも くるくると踊る影 レエスのパラソル 白い靴の下で回る 回転木馬の地球 りんりんと歌うのよ カナリアのように 銀の篭は月の光ゆく舟 ああ優雅 渡りましょう らんらんと輝ける瞳は宿す どうか今はまだ綺麗なものだけ 神さま見せて |
Rose Moonああ 逢いたくて 恋の歌さえずる カナリア 吐息の檻の中で 翔び立つことも出来ない じゃあ おやすみと 急ぐように電話は途切れ あなたの香に似た 冷たい闇が降りるわ 恋しさに負けそうになる 奪いたい あなたを 微笑みや言葉や愛 わたしの知らないものから ああ 逢える日の ときめきは 茨の羽根なの 素肌に刻むように あなたを抱きしめるでしょう 心まで裸になれる 瞬間をください 薄紅の薔薇になって その胸の中に 散りたい 恋しさに負けそうになる 壊したい あなたを 想い出や未来や夢 わたしだけ見えるように 心まで裸になれる 瞬間を ください 薄紅の薔薇になって その胸の中に 散りたい その胸の中で 散りたい | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | ああ 逢いたくて 恋の歌さえずる カナリア 吐息の檻の中で 翔び立つことも出来ない じゃあ おやすみと 急ぐように電話は途切れ あなたの香に似た 冷たい闇が降りるわ 恋しさに負けそうになる 奪いたい あなたを 微笑みや言葉や愛 わたしの知らないものから ああ 逢える日の ときめきは 茨の羽根なの 素肌に刻むように あなたを抱きしめるでしょう 心まで裸になれる 瞬間をください 薄紅の薔薇になって その胸の中に 散りたい 恋しさに負けそうになる 壊したい あなたを 想い出や未来や夢 わたしだけ見えるように 心まで裸になれる 瞬間を ください 薄紅の薔薇になって その胸の中に 散りたい その胸の中で 散りたい |
若い死者からのレクイエム蒼い皮膚の上に滲む 赤い流星のような血を見て 君は何を想う その心にある 目には出来ぬ疵口の さらに深い痛みと 幻の恐怖 あまい麻酔をあげる もう誰もいない夜 そっと囁くように 声を絞って したたる一滴 今から眠れる 君の闇の中へ 光の出口を ねえ 見つけて 欲しいから もしも世界に醜さが なかったら人は幸福だろうか 影の底で 悶え苦しんで 耐え難き寂しさとを 越えてこそ知っていく 透明な感情 そんな 命をあげる これでもう手放せる とても少ないけれど ぼくが覚えた 笑顔の数も これから目覚める 君の明日の日々へ 君に 死んじゃう前に 出逢えていたらよかった どんな孤独もきっと 払ってくれた あたたかな手を こんな強い温もりを 持ってるから やさしい麻酔をあげる もう誰もいない夜 そっと囁くように 声を絞って したたる一滴 今から眠れる 君の闇の中へ 光の出口で ぼくも 消えて 逝けるから | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | 蒼い皮膚の上に滲む 赤い流星のような血を見て 君は何を想う その心にある 目には出来ぬ疵口の さらに深い痛みと 幻の恐怖 あまい麻酔をあげる もう誰もいない夜 そっと囁くように 声を絞って したたる一滴 今から眠れる 君の闇の中へ 光の出口を ねえ 見つけて 欲しいから もしも世界に醜さが なかったら人は幸福だろうか 影の底で 悶え苦しんで 耐え難き寂しさとを 越えてこそ知っていく 透明な感情 そんな 命をあげる これでもう手放せる とても少ないけれど ぼくが覚えた 笑顔の数も これから目覚める 君の明日の日々へ 君に 死んじゃう前に 出逢えていたらよかった どんな孤独もきっと 払ってくれた あたたかな手を こんな強い温もりを 持ってるから やさしい麻酔をあげる もう誰もいない夜 そっと囁くように 声を絞って したたる一滴 今から眠れる 君の闇の中へ 光の出口で ぼくも 消えて 逝けるから |
わが恋は月光に散りぬだらりの帯 緋毛氈 ひとり雛遊び 手毬追って庭の隅 夕暮れの木蔭 わたしは現る 儚い女(ひと) 闇が揺れて はらはら舞うのは 桃の花 哀しい瞳は誰 こんこん子狐 白き影 零れ落ちる涙が綺麗 小さな胸の奥で感じた あれから幾年が過ぎ ひとり雛飾り 変わらぬものの尊さ 変わりゆくわたし せめて優しい 少女の時 思い出そう きらきら手鏡 映るのは 淋しい瞳の闇 ゆらゆら宵待ち 恋の花 月の晩だけ そっと咲いて 朝焼けの光に凍える はらはら舞うのは 桃の花 あの日の瞳はわたし ゆらゆら散るのは 恋の花 月の輝きに死す こんこん子狐 白き影 零れ落ちる涙は帰る 夢が夢でいられた頃に | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | だらりの帯 緋毛氈 ひとり雛遊び 手毬追って庭の隅 夕暮れの木蔭 わたしは現る 儚い女(ひと) 闇が揺れて はらはら舞うのは 桃の花 哀しい瞳は誰 こんこん子狐 白き影 零れ落ちる涙が綺麗 小さな胸の奥で感じた あれから幾年が過ぎ ひとり雛飾り 変わらぬものの尊さ 変わりゆくわたし せめて優しい 少女の時 思い出そう きらきら手鏡 映るのは 淋しい瞳の闇 ゆらゆら宵待ち 恋の花 月の晩だけ そっと咲いて 朝焼けの光に凍える はらはら舞うのは 桃の花 あの日の瞳はわたし ゆらゆら散るのは 恋の花 月の輝きに死す こんこん子狐 白き影 零れ落ちる涙は帰る 夢が夢でいられた頃に |
わが臈たし悪の華濁世は鬼 正義は何ぞと 問うまえに抗えよ悪徳の華 偽善の夢視し目には目を差し 生も邪も分かたれることなし 光は絶え胎児のように 君は眠る闇の子宮 孤独こそ愛おしい 唯一の味方となるだろう ひとりひとり血汐にまみれ この時代に生まれ落ちた 選ばれし皇子らよ 戦いこそ祝筵 ああ我は麗し 全智 愛の母 君を産む この乳に育みしものは 地獄の同胞 黙示の印 真理は何ぞと 知りもせず埋もれし隠匿の種 諸刃の剣抜く刃には刃を向け 守るべきものだけを信じて 有るがままに君は君を放て 断末魔の叫びを浴びて 爛熟せしこの世界に 呑み込まれ意を殺がれ ただ生きる屍の群れ それは君が踏みしだくもの 哀れむことは易けれど 救われず掬われる 裏切りの人の道 ああ我は臈たし 美徳 母の愛 君を喰む この腹に孕み続けるは 異形の翼か 獄司の錠 真実は在りや 探せども果てもなし混沌の檻 審判の矢射る手には手を触れ 虚と実が折れ曲がり交わる 夜明けるまで君は君に淫す 盛れよ咲けよ 散り急ぐことなかれ 黙示の印 真理は何ぞと 知りもせず埋もれし陰徳の種 諸刃の剣 抜く刃には刃を向け 守るべきものだけを信じよ 濁世は鬼 正義は何処と 問うよりも咲き誇れ悪徳の華 偽善の夢視し目には目を差し 生も死も境界はあるまじ 最期の刻 君は君に殉じ すべてを抱き 悟らん | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | 濁世は鬼 正義は何ぞと 問うまえに抗えよ悪徳の華 偽善の夢視し目には目を差し 生も邪も分かたれることなし 光は絶え胎児のように 君は眠る闇の子宮 孤独こそ愛おしい 唯一の味方となるだろう ひとりひとり血汐にまみれ この時代に生まれ落ちた 選ばれし皇子らよ 戦いこそ祝筵 ああ我は麗し 全智 愛の母 君を産む この乳に育みしものは 地獄の同胞 黙示の印 真理は何ぞと 知りもせず埋もれし隠匿の種 諸刃の剣抜く刃には刃を向け 守るべきものだけを信じて 有るがままに君は君を放て 断末魔の叫びを浴びて 爛熟せしこの世界に 呑み込まれ意を殺がれ ただ生きる屍の群れ それは君が踏みしだくもの 哀れむことは易けれど 救われず掬われる 裏切りの人の道 ああ我は臈たし 美徳 母の愛 君を喰む この腹に孕み続けるは 異形の翼か 獄司の錠 真実は在りや 探せども果てもなし混沌の檻 審判の矢射る手には手を触れ 虚と実が折れ曲がり交わる 夜明けるまで君は君に淫す 盛れよ咲けよ 散り急ぐことなかれ 黙示の印 真理は何ぞと 知りもせず埋もれし陰徳の種 諸刃の剣 抜く刃には刃を向け 守るべきものだけを信じよ 濁世は鬼 正義は何処と 問うよりも咲き誇れ悪徳の華 偽善の夢視し目には目を差し 生も死も境界はあるまじ 最期の刻 君は君に殉じ すべてを抱き 悟らん |
私の心は語る薔薇の御胸を葩の御身を目蓋を閉じれば 私のからだは 真珠の芽を持つ 一本の茎 しずかに翡翠の 血は流れ巡り 絡み合う蔦となって 伸びてゆく 馨しい夜に 育った蕾は 明日の朝には 綻ぶでしょう ひとつまたひとつ 大輪の花は 世界を春に変える さあ乙女よ 手折って その髪に 飾りなさい そして愛しい人の元へ 知っているの誰よりも 恋の切なさ だからこんな美しく 私は咲くの 月光に抱かれて 葩びらが宿す 雫は大地への 贈り物なの すべてが息づく 森も野も風も 深い薫りを纏い お城では舞踏会 王子の手で 実りましょう その真実の愛のために 知っているの何よりも 恋の悦び ただ一夜の命でも 甘やかに散る さあ私も 目覚める 太陽の腕の中 おとぎの夢 聞いてくださる? 感じている今もまだ 恋の切なさ だから最後の時まで 綺麗に咲いて もう忘れていいのでしょう | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | 目蓋を閉じれば 私のからだは 真珠の芽を持つ 一本の茎 しずかに翡翠の 血は流れ巡り 絡み合う蔦となって 伸びてゆく 馨しい夜に 育った蕾は 明日の朝には 綻ぶでしょう ひとつまたひとつ 大輪の花は 世界を春に変える さあ乙女よ 手折って その髪に 飾りなさい そして愛しい人の元へ 知っているの誰よりも 恋の切なさ だからこんな美しく 私は咲くの 月光に抱かれて 葩びらが宿す 雫は大地への 贈り物なの すべてが息づく 森も野も風も 深い薫りを纏い お城では舞踏会 王子の手で 実りましょう その真実の愛のために 知っているの何よりも 恋の悦び ただ一夜の命でも 甘やかに散る さあ私も 目覚める 太陽の腕の中 おとぎの夢 聞いてくださる? 感じている今もまだ 恋の切なさ だから最後の時まで 綺麗に咲いて もう忘れていいのでしょう |
私の薔薇を喰みなさい茨の茎を伸ばして撓めて 私に零して 雫のひとひら 終焉を知ってなお 咲き急ぐ莟のように 生身の心臓は 柩を這い出る 少女という証 紅繻子の骨が鳴く 奪いに訪なえ 堕罪の指よ 闇は月 棘は蜜 あやすもの 綴ざされた眼は蛹 羽化する夢を見て 光の萼を捲って探って やさしく包んで 瞬間の季節(とき)を 薇(らせん)の先へ昇って手繰って 初めて触れ合った 場処が開かれる 吐息の熱さで 私の薔薇を さぁ喰みなさい 違えぬ約束は 甘やかな血を分ける 腐植に沈める 美惑の舌で 翅根を脱ぐ 皮膚を剥ぐ 痛みなき 交じわりに意味はない 欲しいならば奥へ 荊の枝を絡めて解いて 私を散らして 滴にひとひら 心の縁を抉って潜って 大事に抱きしめて 留まることなど できないとしても あなたの薔薇で あぁ眠らせて 生きてることを 知ったばかりでも 光の膜に溺れて眩んで 私は埋もれる 盛りの繁みに 薇の先へ昇って手繰って 最後に触れ合った 場処が溶けてゆく 涙の重さで 私の薔薇を さぁ喰みなさい | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 茨の茎を伸ばして撓めて 私に零して 雫のひとひら 終焉を知ってなお 咲き急ぐ莟のように 生身の心臓は 柩を這い出る 少女という証 紅繻子の骨が鳴く 奪いに訪なえ 堕罪の指よ 闇は月 棘は蜜 あやすもの 綴ざされた眼は蛹 羽化する夢を見て 光の萼を捲って探って やさしく包んで 瞬間の季節(とき)を 薇(らせん)の先へ昇って手繰って 初めて触れ合った 場処が開かれる 吐息の熱さで 私の薔薇を さぁ喰みなさい 違えぬ約束は 甘やかな血を分ける 腐植に沈める 美惑の舌で 翅根を脱ぐ 皮膚を剥ぐ 痛みなき 交じわりに意味はない 欲しいならば奥へ 荊の枝を絡めて解いて 私を散らして 滴にひとひら 心の縁を抉って潜って 大事に抱きしめて 留まることなど できないとしても あなたの薔薇で あぁ眠らせて 生きてることを 知ったばかりでも 光の膜に溺れて眩んで 私は埋もれる 盛りの繁みに 薇の先へ昇って手繰って 最後に触れ合った 場処が溶けてゆく 涙の重さで 私の薔薇を さぁ喰みなさい |
わたしは慾望という名の處女もしもココロが 臓器みたいに この肉体から 取り出せるなら あなたに渡すのに わたしが独り老いても それは何も知らぬまま 氷のガラスの中で 煙りもせず泳いでいる 脚を開けぬ 人魚のように そうして守りたい たった一度の想いなの もしも背骨が 突き破るように トゲ生やして伸び 肌覆うなら わたしはわかるのに おのれの祈りの痛み 叫ぶこともしたでしょう 恐れの切尖に触れ 流すことが赦されたら 清らかな血で 生まれ変われた 抑えた想いはもう 割れない卵で腐るの | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | もしもココロが 臓器みたいに この肉体から 取り出せるなら あなたに渡すのに わたしが独り老いても それは何も知らぬまま 氷のガラスの中で 煙りもせず泳いでいる 脚を開けぬ 人魚のように そうして守りたい たった一度の想いなの もしも背骨が 突き破るように トゲ生やして伸び 肌覆うなら わたしはわかるのに おのれの祈りの痛み 叫ぶこともしたでしょう 恐れの切尖に触れ 流すことが赦されたら 清らかな血で 生まれ変われた 抑えた想いはもう 割れない卵で腐るの |
WALTZ FOR DEBBY誰にでも 子供の頃に 暮らした Fairyland(くに)がある 翅を持つ ともだちと飛び回った 花の上 レース模様の窓辺で 呼んでるママは 見つけられない こもれびのドレスで踊る めぐりめぐるメロディ わたしたちは 鈴の声で 歌いながら夢の中 どこまで行っても けして終わりはないと 信じていたの 今はもう 思い出せない 遠い日々のメロディ 花を散らす 風の向こう 途切れ途切れ 聴こえても もう一度だけ My Sweet Fantasy | ALI PROJECT | Bill Evans・Gene Lees | Bill Evans・Gene Lees | | 誰にでも 子供の頃に 暮らした Fairyland(くに)がある 翅を持つ ともだちと飛び回った 花の上 レース模様の窓辺で 呼んでるママは 見つけられない こもれびのドレスで踊る めぐりめぐるメロディ わたしたちは 鈴の声で 歌いながら夢の中 どこまで行っても けして終わりはないと 信じていたの 今はもう 思い出せない 遠い日々のメロディ 花を散らす 風の向こう 途切れ途切れ 聴こえても もう一度だけ My Sweet Fantasy |
吾君想う故に吾在り生き霊となりて瞼を抉ろうと 見えるのは同じもの まっすぐ立ってますか 現し世の その わたし 眠るあなたをまた 見下ろしてるの 月を背に影も曳かず たゆたう幻のように 腕もなく足もなく なお指もなく それでもわたし あなたに触れているでしょ 全身全霊 在るのが恨みなら 爪も毒 染めるのに 左の胸の下 溜まる愛 その血だけ 消えた恋を 捉えていられるほど 記憶は意味を持たない 人が生きる場所は何処 今はここでも行方は もうどこにもなく こうしてわたし あなたのそばを巡って 流水落下 月を背に影も曳かず たゆたう幻のように 涙もなく熱もなく なお息もなく それでもわたし あなたに触れているのよ 全身全霊 | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 瞼を抉ろうと 見えるのは同じもの まっすぐ立ってますか 現し世の その わたし 眠るあなたをまた 見下ろしてるの 月を背に影も曳かず たゆたう幻のように 腕もなく足もなく なお指もなく それでもわたし あなたに触れているでしょ 全身全霊 在るのが恨みなら 爪も毒 染めるのに 左の胸の下 溜まる愛 その血だけ 消えた恋を 捉えていられるほど 記憶は意味を持たない 人が生きる場所は何処 今はここでも行方は もうどこにもなく こうしてわたし あなたのそばを巡って 流水落下 月を背に影も曳かず たゆたう幻のように 涙もなく熱もなく なお息もなく それでもわたし あなたに触れているのよ 全身全霊 |