バイレロBAIRA BAILERO LERO BAIRA BAILERO LERO 恋に悩めるものは 何と幸せなこと BAIRA BAILERO LERO この世に咲くたった一輪の 黒い幻想の花 それを胸にかざれるのは 何と幸せなこと BAIRA BAILERO LERO おもい出そうとしても もう忘れてしまった 恋のときめき 去って行った人を 忘れないで あんなに苦しんで そして 忘れないことにして これからはこの苦しみを 大切に抱いて行こうと思ったのに いつのまにか その苦しささえ消えて行ってしまった 忘れないようになさい 苦しい思い出も BAIRA BAILERO LERO この世に咲くたった一輪の 黒い幻想の花 それを胸にかざれるのは 何と幸せなこと BAIRA BAILERO LERO | 長谷川きよし | 津島玲 | 長谷川きよし | | BAIRA BAILERO LERO BAIRA BAILERO LERO 恋に悩めるものは 何と幸せなこと BAIRA BAILERO LERO この世に咲くたった一輪の 黒い幻想の花 それを胸にかざれるのは 何と幸せなこと BAIRA BAILERO LERO おもい出そうとしても もう忘れてしまった 恋のときめき 去って行った人を 忘れないで あんなに苦しんで そして 忘れないことにして これからはこの苦しみを 大切に抱いて行こうと思ったのに いつのまにか その苦しささえ消えて行ってしまった 忘れないようになさい 苦しい思い出も BAIRA BAILERO LERO この世に咲くたった一輪の 黒い幻想の花 それを胸にかざれるのは 何と幸せなこと BAIRA BAILERO LERO |
ダンサーいつでも彼のうしろには 小さな女が立っている 造花のようなダンサーは あたかも彼の影のよう いつでも彼の肩の上 かなわぬ夢がのっている 暗い目をしたダンサーは あたかも彼の過去のよう 箱をあけると彼女は回わる 金の刺繍のスカートで ねじがもどれば彼女も止まる 彼の愛した夜想曲(ノクターン) 私が赤い靴をはき 死ぬまで踊り続けたら いつかはきっとあの人も 微ってくれるときがくる 微ってくれるときがくる 微ってくれるときがくる | 長谷川きよし | 荒井由実 | 長谷川きよし | | いつでも彼のうしろには 小さな女が立っている 造花のようなダンサーは あたかも彼の影のよう いつでも彼の肩の上 かなわぬ夢がのっている 暗い目をしたダンサーは あたかも彼の過去のよう 箱をあけると彼女は回わる 金の刺繍のスカートで ねじがもどれば彼女も止まる 彼の愛した夜想曲(ノクターン) 私が赤い靴をはき 死ぬまで踊り続けたら いつかはきっとあの人も 微ってくれるときがくる 微ってくれるときがくる 微ってくれるときがくる |
椅子とりもどした温かさに 貧しい木造りの椅子を置こう 光を浴びながら 椅子はまぶしそうだ その椅子には ゆきずりの女が座るんじゃない ショールより温かく きみが座るんだ きみが座るにふさわしいのは 陽溜りの椅子に似ている 忘れられながら 椅子は待ちつづけて その椅子では たそがれの風景が通りすぎると おだやかなことばが きみに与えられる でもやがて ぼくに気づくと きみは くるりと椅子を廻すかも知れないけれど | 長谷川きよし | 岡本おさみ | 長谷川きよし | | とりもどした温かさに 貧しい木造りの椅子を置こう 光を浴びながら 椅子はまぶしそうだ その椅子には ゆきずりの女が座るんじゃない ショールより温かく きみが座るんだ きみが座るにふさわしいのは 陽溜りの椅子に似ている 忘れられながら 椅子は待ちつづけて その椅子では たそがれの風景が通りすぎると おだやかなことばが きみに与えられる でもやがて ぼくに気づくと きみは くるりと椅子を廻すかも知れないけれど |
光る河思い出すのはよして 私の声を歌を 思い出すのはよして 私の涙を笑いを もう私は あなたのものじゃない あなたが愛を止めた時 私の愛も止ったの 思い出すのはよして 私のものだった光を もう私は忘れてしまったの あなたを恨みはしないけど 許すこともしないのよ 思い出すのはよしたわ 悲しみだけが ふえたわ | 長谷川きよし | 津島玲 | 長谷川きよし | | 思い出すのはよして 私の声を歌を 思い出すのはよして 私の涙を笑いを もう私は あなたのものじゃない あなたが愛を止めた時 私の愛も止ったの 思い出すのはよして 私のものだった光を もう私は忘れてしまったの あなたを恨みはしないけど 許すこともしないのよ 思い出すのはよしたわ 悲しみだけが ふえたわ |
ひとりぼっちの歌ひとりぼっちってなあに 可愛いい三つの女の子がいう そっとその子を抱き上げて きっとボクみたいさ それでも又聞いた ひとりぼっちって何 わかることならおしえてあげたい あの山の その又向こうの山に ひとりぼっちは立っている 春も夏も 秋も冬も 風に吹かれて 立っている 四季の風に乗って ときどき聞こえる 聞かせてあげよう ひとりぼっちのその詩を 青い空のあぜ道を ひとりぼっちのボクはあゆむ ボク ボク 何処へ行くの 雑木林の空も青い空 暗い空の山道を ひとりぼっちのボクは歩く ボク ボク 何処へ行くの 雑木林の上にふくろう鳴く 遠い空の人生を ひとりぼっちのボクは進む ボク ボク 何処へ行くの しあわせ目ざして ゆっくりと行く わかったかい 可愛いい三つの女の子 わかったなら早く お家へお帰り かえるが鳴くから 帰ろう | 長谷川きよし | 的野硯郎 | 長谷川きよし | | ひとりぼっちってなあに 可愛いい三つの女の子がいう そっとその子を抱き上げて きっとボクみたいさ それでも又聞いた ひとりぼっちって何 わかることならおしえてあげたい あの山の その又向こうの山に ひとりぼっちは立っている 春も夏も 秋も冬も 風に吹かれて 立っている 四季の風に乗って ときどき聞こえる 聞かせてあげよう ひとりぼっちのその詩を 青い空のあぜ道を ひとりぼっちのボクはあゆむ ボク ボク 何処へ行くの 雑木林の空も青い空 暗い空の山道を ひとりぼっちのボクは歩く ボク ボク 何処へ行くの 雑木林の上にふくろう鳴く 遠い空の人生を ひとりぼっちのボクは進む ボク ボク 何処へ行くの しあわせ目ざして ゆっくりと行く わかったかい 可愛いい三つの女の子 わかったなら早く お家へお帰り かえるが鳴くから 帰ろう |
別離これでもう 終わりなの あなたとの 愛の暮し 明日からは ワイングラスも この灰皿も なにもかも あなたの 匂いのするものは みんな 捨てましょう 忘れるために 捨てましょう 愛の暮しを 涙も 流さないで 想い出と 別れるの あきらめて 別れるの 今日でもう おしまいなの あなたとの お話も 明日からは このワイングラスも この灰皿 何もかも あなたの 匂いのするものは みんな 捨てましょう 忘れるために 捨てましょう 愛の暮しを 涙も 流さないで 想い出と 別れるの 涙も 流さないで 想い出と 別れるのよ | 長谷川きよし | Nino Ferrer・Gaby Verlor・訳詞:漣健児 | Nino Ferrer・Gaby Verlor | | これでもう 終わりなの あなたとの 愛の暮し 明日からは ワイングラスも この灰皿も なにもかも あなたの 匂いのするものは みんな 捨てましょう 忘れるために 捨てましょう 愛の暮しを 涙も 流さないで 想い出と 別れるの あきらめて 別れるの 今日でもう おしまいなの あなたとの お話も 明日からは このワイングラスも この灰皿 何もかも あなたの 匂いのするものは みんな 捨てましょう 忘れるために 捨てましょう 愛の暮しを 涙も 流さないで 想い出と 別れるの 涙も 流さないで 想い出と 別れるのよ |
愛の讃歌たとえ空が落ちて 地が裂け崩れても ただおまえだけを愛する私 抱き空いて眠る このひと時こそは 口付けの内に この世は消え果てる Le ciel bleu sur nous peut s'effondrer Et la terre peut bien s'ecrouler Peu m'importe si tu m'aimes Je me fous du monde entier Tant que I'amour inondera mes matins Tant que mon corps fremira sous tes mains Peu m'importent les problemes Mon amour, puisque tu m'aimes おまえのためなら 空の果てまで地の果てまでも おまえのためなら 陽でも月でも盗みもしよう おまえのためなら 友も裏切り国も捨てるさ 人よ笑え私を憎め それでいいのさ おまえが死ぬ時は 私も死ぬ時さ 二人の命は 変わらぬ愛を 歌い続けるのさ 空の青い果てから もう誰の手にも 届かぬあの世界で | 長谷川きよし | EDITH PIAF・訳詞:栗原野里子 | MARGUERITTE MONNOT | | たとえ空が落ちて 地が裂け崩れても ただおまえだけを愛する私 抱き空いて眠る このひと時こそは 口付けの内に この世は消え果てる Le ciel bleu sur nous peut s'effondrer Et la terre peut bien s'ecrouler Peu m'importe si tu m'aimes Je me fous du monde entier Tant que I'amour inondera mes matins Tant que mon corps fremira sous tes mains Peu m'importent les problemes Mon amour, puisque tu m'aimes おまえのためなら 空の果てまで地の果てまでも おまえのためなら 陽でも月でも盗みもしよう おまえのためなら 友も裏切り国も捨てるさ 人よ笑え私を憎め それでいいのさ おまえが死ぬ時は 私も死ぬ時さ 二人の命は 変わらぬ愛を 歌い続けるのさ 空の青い果てから もう誰の手にも 届かぬあの世界で |
恋はせつなくアンポルテ モナムール 消えた恋よ 別れても 未練は無いの この指輪も このドレスも 思い出に 纏るものは 何ものこさず ぬぐい去るの 命かけ 愛し合って それでも尚 別れるなら 追いかけても 無駄な事ね 涙をふいてお別れしましょう 私は今も 好きよ 好きよ アンポルテ モナムール 消えた恋よ 美しい思い出ばかり あの口づけ あの吐息が この胸に よみがえる夜 一人私は 涙にくれる アンポルテ モナムール アンポルテ モナムール アンポルテ モナムール | 長谷川きよし | H.Contet・訳詞:なかにし礼 | E.Stern | | アンポルテ モナムール 消えた恋よ 別れても 未練は無いの この指輪も このドレスも 思い出に 纏るものは 何ものこさず ぬぐい去るの 命かけ 愛し合って それでも尚 別れるなら 追いかけても 無駄な事ね 涙をふいてお別れしましょう 私は今も 好きよ 好きよ アンポルテ モナムール 消えた恋よ 美しい思い出ばかり あの口づけ あの吐息が この胸に よみがえる夜 一人私は 涙にくれる アンポルテ モナムール アンポルテ モナムール アンポルテ モナムール |
むさしの(夢探忍)野火止めの杜の境内平林寺 都会景色から一日だけの逃避行 君ときたら向かいの茶屋の 風のような気まぐれお客 歩き疲れた陽時計は 木々の梢の影絵です 夕暮れの原を野鳥の影奔り 僕の中では都会の日々が渦を巻く 君ときたら風を集めて 寒がるだけの気まぐれ小径 声を潜めた風景は ふたりぼっちの墓参道 君ときたら声まで枯れて 敷石づたい気まぐれ日和 歩き疲れた武蔵野は 尾花野原がうねります | 長谷川きよし | 青野智 | 長谷川きよし | | 野火止めの杜の境内平林寺 都会景色から一日だけの逃避行 君ときたら向かいの茶屋の 風のような気まぐれお客 歩き疲れた陽時計は 木々の梢の影絵です 夕暮れの原を野鳥の影奔り 僕の中では都会の日々が渦を巻く 君ときたら風を集めて 寒がるだけの気まぐれ小径 声を潜めた風景は ふたりぼっちの墓参道 君ときたら声まで枯れて 敷石づたい気まぐれ日和 歩き疲れた武蔵野は 尾花野原がうねります |
鳩笛鳩笛は 日の昏の音色 しのび寄る 冬のあしおと 鳩笛に なき友をおもう 岩木山 雨にけむる日 鳩笛をくちびるにあてる 思い出は 雲とながれて 鳩笛に 涙する人よ 君もまた 津軽生まれか 鳩笛をくちびるにあてる 思い出は 雲とながれて 鳩笛に 涙する人よ 君もまた 津軽生まれか | 長谷川きよし | 清水みのる | 長谷川きよし | | 鳩笛は 日の昏の音色 しのび寄る 冬のあしおと 鳩笛に なき友をおもう 岩木山 雨にけむる日 鳩笛をくちびるにあてる 思い出は 雲とながれて 鳩笛に 涙する人よ 君もまた 津軽生まれか 鳩笛をくちびるにあてる 思い出は 雲とながれて 鳩笛に 涙する人よ 君もまた 津軽生まれか |
裸馬裸馬にまたがったお前の身區は 乾いた小麦の匂い 黒髪は草の匂い こんなにもやさしいお前が他人なんて こんなにもやさしいお前が他人なんて ああまた帰ってゆく旅なのか かがり火の暖かさでお前を抱けば いちめんの黒い闇 いちめんの星座 生きてる証しは燃えるしかない 生きてる証しは燃えるしかない ああまた帰ってゆく旅なのか 季節に飢えながら冬枯れの時代を 爽やかに駆けめぐる旅人であれ つかのまに燃えておまえと寝よう つかのまに燃えておまえと寝よう ああまた帰ってゆく旅なのか 燃えてるうちに去るのがいいさ 燃えてるうちに去るのがいいさ 醒めてしまえばゆきどまりだけ 醒めてしまえばくりかえしだけ ああまた帰ってゆく旅なのか | 長谷川きよし | 岡本おさみ | 長谷川きよし | | 裸馬にまたがったお前の身區は 乾いた小麦の匂い 黒髪は草の匂い こんなにもやさしいお前が他人なんて こんなにもやさしいお前が他人なんて ああまた帰ってゆく旅なのか かがり火の暖かさでお前を抱けば いちめんの黒い闇 いちめんの星座 生きてる証しは燃えるしかない 生きてる証しは燃えるしかない ああまた帰ってゆく旅なのか 季節に飢えながら冬枯れの時代を 爽やかに駆けめぐる旅人であれ つかのまに燃えておまえと寝よう つかのまに燃えておまえと寝よう ああまた帰ってゆく旅なのか 燃えてるうちに去るのがいいさ 燃えてるうちに去るのがいいさ 醒めてしまえばゆきどまりだけ 醒めてしまえばくりかえしだけ ああまた帰ってゆく旅なのか |
人生という名の旅海 浜辺 空や風景 あちこちの港 みんな 僕は見て来た 黄金の砂浜の散歩 谷間の日向ぼっこ みんな いつでも出来た 僕は見た 微笑みもジェラシーも 苦しみも幸せも もう終わりは近いけど 生きるべき夢がまだあると 心が囁く J'ai vu Des matins De joies de chagrins De rires et d'envies De peines et de bonheur dans ma vie J'ai cru Etre au bout de l'aventure Mais mon coeur lui me murmure Qu'il y a tant de reves a vivre encore | 長谷川きよし | MICHEL MODO・訳詞:長谷川きよし | HENRI SALVADOR | 林正樹 | 海 浜辺 空や風景 あちこちの港 みんな 僕は見て来た 黄金の砂浜の散歩 谷間の日向ぼっこ みんな いつでも出来た 僕は見た 微笑みもジェラシーも 苦しみも幸せも もう終わりは近いけど 生きるべき夢がまだあると 心が囁く J'ai vu Des matins De joies de chagrins De rires et d'envies De peines et de bonheur dans ma vie J'ai cru Etre au bout de l'aventure Mais mon coeur lui me murmure Qu'il y a tant de reves a vivre encore |
風のささやきどうして心が今もざわめくのか 水に投げた石の波紋のよう 宇宙のメリーゴーラウンド そしてカーニヴァルバルーン 陽射しを求めるひまわりのよう 無情の時を針が刻んでも おまえは風になり回し続ける 心の中のこの風車 この手の中絡んだ糸のよう 風のハープ揺らす切ない歌 北の海に踊るカモメのよう 陽射しを求めるひまわりのよう 無情の時を針が刻んでも おまえは風になり回し続ける 心の中のこの風車 泉のほとりでおまえがあの日 ささやいた言葉 あれは幻 二人の足跡 砂に消え果て 夏は去り 夢覚めてただ一人 残されて聞く雨 虚しい音 口ずさむ人もなく消える歌 枯葉の色も空も黄昏も ものみなおまえのあの髪の色 無情の時を針が刻んでも おまえは季節の風の姿で 回し続ける 心の中のこの風車 | 長谷川きよし | MARILYN & ALAN BERGMAN・訳詞:長谷川きよし | MICHEL LEGRAND | 林正樹 | どうして心が今もざわめくのか 水に投げた石の波紋のよう 宇宙のメリーゴーラウンド そしてカーニヴァルバルーン 陽射しを求めるひまわりのよう 無情の時を針が刻んでも おまえは風になり回し続ける 心の中のこの風車 この手の中絡んだ糸のよう 風のハープ揺らす切ない歌 北の海に踊るカモメのよう 陽射しを求めるひまわりのよう 無情の時を針が刻んでも おまえは風になり回し続ける 心の中のこの風車 泉のほとりでおまえがあの日 ささやいた言葉 あれは幻 二人の足跡 砂に消え果て 夏は去り 夢覚めてただ一人 残されて聞く雨 虚しい音 口ずさむ人もなく消える歌 枯葉の色も空も黄昏も ものみなおまえのあの髪の色 無情の時を針が刻んでも おまえは季節の風の姿で 回し続ける 心の中のこの風車 |
ミラボー橋Sous le pont Mirabeau coule la Seine. Et nos amours Faut-il qu'il m'en souvienne La joie venait toujours apres la peine Vienne la nuit sonne l'heure Les jours s'en vont je demeure. L'amour s'en va comme cette eau courante L'amour s'en va comme la vie est lente Et comme l'Esperance est violente Vienne la nuit sonne l'heure Les jours s'en vont je demeure. Passent les jours et passent les semaines Ni temps passe Ni les amours reviennent Sous le pont Mirabeau coule la Seine Vienne la nuit sonne l'heure Les jours s'en vont je demeure. | 長谷川きよし | GUILLAUME APOLLINAIRE | LEO FERRE | 林正樹 | Sous le pont Mirabeau coule la Seine. Et nos amours Faut-il qu'il m'en souvienne La joie venait toujours apres la peine Vienne la nuit sonne l'heure Les jours s'en vont je demeure. L'amour s'en va comme cette eau courante L'amour s'en va comme la vie est lente Et comme l'Esperance est violente Vienne la nuit sonne l'heure Les jours s'en vont je demeure. Passent les jours et passent les semaines Ni temps passe Ni les amours reviennent Sous le pont Mirabeau coule la Seine Vienne la nuit sonne l'heure Les jours s'en vont je demeure. |
Danny boyOh, Danny Boy, the pipes, the pipes are calling, From glen to glen and down the mountain side. The summer's gone and all the roses fallin'. It's you, it's you must go and I must bide. But come ye back when summer's in the meadow. Or when the valley's hushed and white with snow. It's I'll be here in sunshine or in shadow. Oh, Danny Boy, O, Danny Boy, I love you so. But come ye back when summer's in the meadow. Or when the valley's hushed and white with snow. It's I'll be here in sunshine or in shadow. Oh, Danny Boy, O, Danny Boy, I love you so. | 長谷川きよし | FREDERICK WEATHERLY | TRADITIONAL | 長谷川きよし | Oh, Danny Boy, the pipes, the pipes are calling, From glen to glen and down the mountain side. The summer's gone and all the roses fallin'. It's you, it's you must go and I must bide. But come ye back when summer's in the meadow. Or when the valley's hushed and white with snow. It's I'll be here in sunshine or in shadow. Oh, Danny Boy, O, Danny Boy, I love you so. But come ye back when summer's in the meadow. Or when the valley's hushed and white with snow. It's I'll be here in sunshine or in shadow. Oh, Danny Boy, O, Danny Boy, I love you so. |
月夜の浜辺月夜の晩に、ボタンが一つ 波打際に、落ちてゐた。 それを拾つて、役立てようと 僕は思つたわけでもないが なぜだかそれを捨てるに忍びず 僕はそれを、袂に入れた。 月夜の晩に、ボタンが一つ 波打際に、落ちてゐた。 それを拾って、役立てようと 僕は思つたわけでもないが 月に向つてそれは抛れず 浪に向つてそれは抛れず 僕はそれを、袂に入れた。 月夜の晩に、拾つたボタンは 指先に沁み、心に沁みた。 月夜の晩に、拾つたボタンは どうしてそれが、捨てられようか? | 長谷川きよし | 中原中也 | 長谷川きよし | 林正樹 | 月夜の晩に、ボタンが一つ 波打際に、落ちてゐた。 それを拾つて、役立てようと 僕は思つたわけでもないが なぜだかそれを捨てるに忍びず 僕はそれを、袂に入れた。 月夜の晩に、ボタンが一つ 波打際に、落ちてゐた。 それを拾って、役立てようと 僕は思つたわけでもないが 月に向つてそれは抛れず 浪に向つてそれは抛れず 僕はそれを、袂に入れた。 月夜の晩に、拾つたボタンは 指先に沁み、心に沁みた。 月夜の晩に、拾つたボタンは どうしてそれが、捨てられようか? |
夜はやさし夜はやさし 月は昇り 全てのものを 魔法の時間に変える 今宵君の その手を取り歩けば ほらごらん あんなに長い影法師 遠い遠い昔 出会った頃のままの 無邪気な笑顔をこっそり見せておくれ 夜はやさし 人はさみし たしかなものは 繋ぎ合う手のぬくもり 夜はやさし 風もひそか あなたの胸に 耳をあて鼓動を聞いてる 今宵踊りたい 若き日のように 兎のように 震えてた 初めての くちづけ 長い長い時を ともに過ごしてきた 喜びも悲しみも思い出が溢れ出すわ 夜はやさし 人はさみし たしかなものは 繋ぎ合う手のぬくもり 広い広い宇宙でめぐり逢った奇跡 ありふれた日常 かけがえのない日々 夜はやさし 人はさみし たしかなものは 繋ぎ合う手のぬくもり 繋ぎ合う手のぬくもり | 長谷川きよし | 長谷川孝水 | 長谷川きよし | 林正樹 | 夜はやさし 月は昇り 全てのものを 魔法の時間に変える 今宵君の その手を取り歩けば ほらごらん あんなに長い影法師 遠い遠い昔 出会った頃のままの 無邪気な笑顔をこっそり見せておくれ 夜はやさし 人はさみし たしかなものは 繋ぎ合う手のぬくもり 夜はやさし 風もひそか あなたの胸に 耳をあて鼓動を聞いてる 今宵踊りたい 若き日のように 兎のように 震えてた 初めての くちづけ 長い長い時を ともに過ごしてきた 喜びも悲しみも思い出が溢れ出すわ 夜はやさし 人はさみし たしかなものは 繋ぎ合う手のぬくもり 広い広い宇宙でめぐり逢った奇跡 ありふれた日常 かけがえのない日々 夜はやさし 人はさみし たしかなものは 繋ぎ合う手のぬくもり 繋ぎ合う手のぬくもり |
Over the rainbowSomewhere over the rainbow, way up high There's a land that I heard of once in a lullaby Somewhere over the rainbow, skies are blue And the dreams that you dare to dream really do come true Someday I'll wish upon a star, And wake up where the clouds are far behind me Where troubles melt like lemon drops, Away above the chimney tops, that's where you'll find me Somewhere over the rainbow, bluebirds fly Birds fly over the rainbow Why, then oh why, can't I? Someday I'll wish upon a star, And wake up where the clouds are far behind me Where troubles melt like lemon drops, Away above the chimney tops, that's where you'll find me Somewhere over the rainbow, bluebirds fly Birds fly over the rainbow Why, then oh why can't I? If happy little bluebirds fly beyond the rainbow Why, oh why, can't I? | 長谷川きよし | E.Y.HARBURG | Harold Arlen | 林正樹 | Somewhere over the rainbow, way up high There's a land that I heard of once in a lullaby Somewhere over the rainbow, skies are blue And the dreams that you dare to dream really do come true Someday I'll wish upon a star, And wake up where the clouds are far behind me Where troubles melt like lemon drops, Away above the chimney tops, that's where you'll find me Somewhere over the rainbow, bluebirds fly Birds fly over the rainbow Why, then oh why, can't I? Someday I'll wish upon a star, And wake up where the clouds are far behind me Where troubles melt like lemon drops, Away above the chimney tops, that's where you'll find me Somewhere over the rainbow, bluebirds fly Birds fly over the rainbow Why, then oh why can't I? If happy little bluebirds fly beyond the rainbow Why, oh why, can't I? |
RAINBOW にじ(「組曲ふるいみらい」より)もしもきみが にじをかけたいのなら だれひとりいないところをえらぶべし くうきにじゅうぶんみずけがあって ななめからひがさすときをえらぶべし からだをらくにして それから… ひといきにおもいうかべるんだ! きみがきれいだとおもうものすべてを たちまちにじが きみからふきだす こどもたちのかんせいが にじをもっとはっきりさせる そのなかで にじますがはねる ただし きれいだとおもうものが たりなくちゃあだめなんだ さあ さがしておいで たくさんね | 長谷川きよし | 中山千夏 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | もしもきみが にじをかけたいのなら だれひとりいないところをえらぶべし くうきにじゅうぶんみずけがあって ななめからひがさすときをえらぶべし からだをらくにして それから… ひといきにおもいうかべるんだ! きみがきれいだとおもうものすべてを たちまちにじが きみからふきだす こどもたちのかんせいが にじをもっとはっきりさせる そのなかで にじますがはねる ただし きれいだとおもうものが たりなくちゃあだめなんだ さあ さがしておいで たくさんね |
FLOWER はな(「組曲ふるいみらい」より)だいすきなきみのたんじょうびに いろとりどりのかぐわしい はなたばをおくろうとおもったのです はなをつみにのはらへいったのです とてもざんねんなのですが ぜんぶしらべてみたのですが はなにはみんなだれかすんでいました はなはつまずにかえってきました | 長谷川きよし | 中山千夏 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | だいすきなきみのたんじょうびに いろとりどりのかぐわしい はなたばをおくろうとおもったのです はなをつみにのはらへいったのです とてもざんねんなのですが ぜんぶしらべてみたのですが はなにはみんなだれかすんでいました はなはつまずにかえってきました |
QUILL がぺん(「組曲ふるいみらい」より)あおいいけのほとり にれのした がちょうたちの だいかいぎ おわったあとに はねいっぽん ひろってさっそくがぺんにしたて はいけい はねいっぽん おあずかり もちぬし どなた おしらせを あおいいけのほとり にれのした がちょうさま | 長谷川きよし | 中山千夏 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | あおいいけのほとり にれのした がちょうたちの だいかいぎ おわったあとに はねいっぽん ひろってさっそくがぺんにしたて はいけい はねいっぽん おあずかり もちぬし どなた おしらせを あおいいけのほとり にれのした がちょうさま |
OWL ふくろう(「組曲ふるいみらい」より)なみだなしにはかたれない 「けんかしちゃったの あのこと すきですきで こんなにすきなのに けんかしちゃったの」 「ほう ほう ほう」 ふくろうだけが きにかけて きいてくれました 「ほう ほう ほう」 | 長谷川きよし | 中山千夏 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | なみだなしにはかたれない 「けんかしちゃったの あのこと すきですきで こんなにすきなのに けんかしちゃったの」 「ほう ほう ほう」 ふくろうだけが きにかけて きいてくれました 「ほう ほう ほう」 |
NEST す(「組曲ふるいみらい」より)よろしかったら どうぞ じまんできるものは なにもない かべに え さえかかっていない でも まどは そらもよう あめのふうが このはのしゃんそん ねどこはじぶんでととのえて …それで よろしかったらどうぞ わたくしのすへ どうぞ おじゃまはしませんから | 長谷川きよし | 中山千夏 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | よろしかったら どうぞ じまんできるものは なにもない かべに え さえかかっていない でも まどは そらもよう あめのふうが このはのしゃんそん ねどこはじぶんでととのえて …それで よろしかったらどうぞ わたくしのすへ どうぞ おじゃまはしませんから |
MOON つき(「組曲ふるいみらい」より)まちのこは あわれ つきのほんとうのすがたをしらない でんこうのらんぼうなひかりのうずに つきはただ しっしんするばかり ぎんぷんをあまねくふりまき ものもこころもくるわせるつきの まほうをしらぬこは あわれ いなかのこは あわれ つきのめぐみにきづかない つきがひやしたあまいみずによいつつ にがくよどむ まちのさけをしたう 「ほんとうのつきをぼくは しってる」 まちのくらしに くたびれて よぞらをあおいだ いなかのこがいった | 長谷川きよし | 中山千夏 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | まちのこは あわれ つきのほんとうのすがたをしらない でんこうのらんぼうなひかりのうずに つきはただ しっしんするばかり ぎんぷんをあまねくふりまき ものもこころもくるわせるつきの まほうをしらぬこは あわれ いなかのこは あわれ つきのめぐみにきづかない つきがひやしたあまいみずによいつつ にがくよどむ まちのさけをしたう 「ほんとうのつきをぼくは しってる」 まちのくらしに くたびれて よぞらをあおいだ いなかのこがいった |
INSECT こんちゅう(「組曲ふるいみらい」より)じっとしている こんちゅうの じゃまはしないがいいようです こそともしない れんちゅうの おごそかなさまをごらんなさい だいじないのりのさいちゅうと きまっているじゃあないですか じゃまするとせかいがきえてしまうって わかっているじゃあないですか | 長谷川きよし | 中山千夏 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | じっとしている こんちゅうの じゃまはしないがいいようです こそともしない れんちゅうの おごそかなさまをごらんなさい だいじないのりのさいちゅうと きまっているじゃあないですか じゃまするとせかいがきえてしまうって わかっているじゃあないですか |
JOY よろこび(「組曲ふるいみらい」より)だれともあらそわない あなたに だれをもきずつけない あなたに ふるさとのかんきのくにから おおいなるとうめいなよろこびがくる だれかとあらそう あなたに だれかをきずつける あなたに そして それを かなしむあなたに やはりよろこびはくる はじらいながら | 長谷川きよし | 中山千夏 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | だれともあらそわない あなたに だれをもきずつけない あなたに ふるさとのかんきのくにから おおいなるとうめいなよろこびがくる だれかとあらそう あなたに だれかをきずつける あなたに そして それを かなしむあなたに やはりよろこびはくる はじらいながら |
EAGLE わし(「組曲ふるいみらい」より)わたしがわしだったとき くうきはちょうど みずのようだった つばさをひろげておよいでゆくと くうきはあわだち しぶきをあげた わたしがわしだったとき ちっぽけなどうぶつを つめでころした わたしはわしだということしか かんがえようともしなかったから | 長谷川きよし | 中山千夏 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | わたしがわしだったとき くうきはちょうど みずのようだった つばさをひろげておよいでゆくと くうきはあわだち しぶきをあげた わたしがわしだったとき ちっぽけなどうぶつを つめでころした わたしはわしだということしか かんがえようともしなかったから |
BOAT こぶね(「組曲ふるいみらい」より)だいてあげる いのちがいっぱいのうでで ゆすってあげる しにもやさしいうでで あまりになぞめくわたしのふかさを もしもいくらかおそれるのなら かいをにぎって こぶねにのっていらっしゃい | 長谷川きよし | 中山千夏 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | だいてあげる いのちがいっぱいのうでで ゆすってあげる しにもやさしいうでで あまりになぞめくわたしのふかさを もしもいくらかおそれるのなら かいをにぎって こぶねにのっていらっしゃい |
ANT あり(「組曲ふるいみらい」より)あんまりしっかりめをあけて あんまりみすぎてつかれたときには かあてんをおろしましょう めにかあてんをおろしましょう しばらくは くらい なれるまで こわい でもやがて きみは ちいさなありのめをあける しょっかくをそっとふってみる そうしてきっとおどろくでしょう あんまりせかいがよくみえるから 「そうだったのか!」 ありになったきみがいう 「これだったのか!」 | 長谷川きよし | 中山千夏 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | あんまりしっかりめをあけて あんまりみすぎてつかれたときには かあてんをおろしましょう めにかあてんをおろしましょう しばらくは くらい なれるまで こわい でもやがて きみは ちいさなありのめをあける しょっかくをそっとふってみる そうしてきっとおどろくでしょう あんまりせかいがよくみえるから 「そうだったのか!」 ありになったきみがいう 「これだったのか!」 |
DAWN あけぼの(「組曲ふるいみらい」より)ほのぼのとあけぼの よるがあおざめおわれゆく うつくしいのやこわいのや あらゆるゆめをひきつれて ゆうべ なんともかなしくて このよもおわり とないたものだが いつしかそれもすぎさって ほのぼのとあけぼの ひかりがよるをおいはらう すばらしいのやひどいのや あらゆるじけんをひきつれて なにがある なににあう あんじていてもいなくても いつしかそれもすぎさって | 長谷川きよし | 中山千夏 | 長谷川きよし | | ほのぼのとあけぼの よるがあおざめおわれゆく うつくしいのやこわいのや あらゆるゆめをひきつれて ゆうべ なんともかなしくて このよもおわり とないたものだが いつしかそれもすぎさって ほのぼのとあけぼの ひかりがよるをおいはらう すばらしいのやひどいのや あらゆるじけんをひきつれて なにがある なににあう あんじていてもいなくても いつしかそれもすぎさって |
わが喫煙おまへのその、白い二本の脛(あし)が、 夕暮、港の町の寒い夕暮、 によきによきと、ペエヴの上を歩むのだ。 店々に灯がついて、灯がついて、 私がそれをみながら歩いてゐると、 おまへが声をかけるのだ、 どつかにはひつて憩(やす)みませうよと。 そこで私は、橋や荷足(にたり)を見残しながら、 レストオランに這入(はひ)るのだ―― わんわんいふ喧騒(どよもし)、むつとするスチーム、 さても此処は別世界。 そこで私は、時宜にも合はないおまへの陽気な顔を眺め、 かなしく煙草を吹かすのだ、 一服、一服、吹かすのだ…… | 長谷川きよし | 中原中也 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | おまへのその、白い二本の脛(あし)が、 夕暮、港の町の寒い夕暮、 によきによきと、ペエヴの上を歩むのだ。 店々に灯がついて、灯がついて、 私がそれをみながら歩いてゐると、 おまへが声をかけるのだ、 どつかにはひつて憩(やす)みませうよと。 そこで私は、橋や荷足(にたり)を見残しながら、 レストオランに這入(はひ)るのだ―― わんわんいふ喧騒(どよもし)、むつとするスチーム、 さても此処は別世界。 そこで私は、時宜にも合はないおまへの陽気な顔を眺め、 かなしく煙草を吹かすのだ、 一服、一服、吹かすのだ…… |
雪の宵ホテルの屋根に降る雪は 過ぎしその手か、囁きか ふかふか煙突煙(けむ)吐いて、 赤い火の粉も刎(は)ね上る。 今夜み空はまつ暗で、 暗い空から降る雪は…… ほんに別れたあのをんな、 いまごろどうしてゐるのやら。 ほんにわかれたあのをんな、 いまに帰ってくるのやら 徐(しづ)かに私は酒のんで 悔と悔とに身もそぞろ。 しづかにしづかに酒のんで いとしおもひにそそらるる…… ホテルの屋根に降る雪は 過ぎしその手か、囁きか ふかふか煙突煙吐いて、 赤い火の粉も刎ね上る。 | 長谷川きよし | 中原中也 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | ホテルの屋根に降る雪は 過ぎしその手か、囁きか ふかふか煙突煙(けむ)吐いて、 赤い火の粉も刎(は)ね上る。 今夜み空はまつ暗で、 暗い空から降る雪は…… ほんに別れたあのをんな、 いまごろどうしてゐるのやら。 ほんにわかれたあのをんな、 いまに帰ってくるのやら 徐(しづ)かに私は酒のんで 悔と悔とに身もそぞろ。 しづかにしづかに酒のんで いとしおもひにそそらるる…… ホテルの屋根に降る雪は 過ぎしその手か、囁きか ふかふか煙突煙吐いて、 赤い火の粉も刎ね上る。 |
湖上ポッカリ月が出ましたら、 船を浮べて出掛けませう。 波はヒタヒタ打つでせう、 風も少しはあるでせう。 沖に出たらば暗いでせう、 櫂(かい)から滴垂(したた)る水の音は 昵懇(ちか)しいものに聞こえませう、 ――あなたの言葉の杜切(とぎ)れ間を。 月は聴き耳立てるでせう、 すこしは降りても来るでせう、 われら接唇(くちづけ)する時に 月は頭上にあるでせう。 あなたはなほも、語るでせう、 よしないことや拗言(すねごと)や、 洩らさず私は聴くでせう、 ――けれど漕ぐ手はやめないで。 ポッカリ月が出ましたら、 舟を浮べて出掛けませう、 波はヒタヒタ打つでせう、 風も少しはあるでせう。 | 長谷川きよし | 中原中也 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | ポッカリ月が出ましたら、 船を浮べて出掛けませう。 波はヒタヒタ打つでせう、 風も少しはあるでせう。 沖に出たらば暗いでせう、 櫂(かい)から滴垂(したた)る水の音は 昵懇(ちか)しいものに聞こえませう、 ――あなたの言葉の杜切(とぎ)れ間を。 月は聴き耳立てるでせう、 すこしは降りても来るでせう、 われら接唇(くちづけ)する時に 月は頭上にあるでせう。 あなたはなほも、語るでせう、 よしないことや拗言(すねごと)や、 洩らさず私は聴くでせう、 ――けれど漕ぐ手はやめないで。 ポッカリ月が出ましたら、 舟を浮べて出掛けませう、 波はヒタヒタ打つでせう、 風も少しはあるでせう。 |
汚れつちまつた悲しみに汚れつちまつた悲しみに 今日も小雪の降りかかる 汚れつちまつた悲しみに 今日も風さへ吹きすぎる 汚れつちまつた悲しみは たとへば狐の革衣(かはごろも) 汚れつちまつた悲しみは 小雪のかかつてちぢこまる 汚れつちまつた悲しみは なにのぞむなくねがふなく 汚れつちまつた悲しみは 倦怠(けだい)のうちに死を夢(ゆめ)む 汚れつちまつた悲しみに いたいたしくも怖気(おぢけ)づき 汚れつちまつた悲しみに なすところもなく日は暮れる…… | 長谷川きよし | 中原中也 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | 汚れつちまつた悲しみに 今日も小雪の降りかかる 汚れつちまつた悲しみに 今日も風さへ吹きすぎる 汚れつちまつた悲しみは たとへば狐の革衣(かはごろも) 汚れつちまつた悲しみは 小雪のかかつてちぢこまる 汚れつちまつた悲しみは なにのぞむなくねがふなく 汚れつちまつた悲しみは 倦怠(けだい)のうちに死を夢(ゆめ)む 汚れつちまつた悲しみに いたいたしくも怖気(おぢけ)づき 汚れつちまつた悲しみに なすところもなく日は暮れる…… |
心震える時心震える時 言葉なくした時 ひとり戸惑う時 どうぞ思い出して 雨上がりの朝の 湿った土の匂い 萌える草の匂い 命の匂い 誰の言葉も心に届かない 過去と未来の狭間で眠れない時は ひとつ息をする もうひとつ息をする 胸の奥の奥で 何かが生まれる 心震える時 夢もなくした時 闇にさまよう時 どうぞ思い出して 木漏れ日を浴びながら 子猫が遊んでる 疲れを知らない 命の匂い 吹きわたる風の中で立ち止まる 悲しいくらい世界が美しくみえる ひとつ息をする もうひとつ息をする 胸の奥の奥で 何かが生まれる 吹きわたる風の中で歩き出す 今この時を私は生きていく 君と ひとつ息をする もうひとつ息をする 胸の奥の奥で 何かが生まれる さぁ微笑んで | 長谷川きよし | 長谷川孝水 | 長谷川きよし | 林正樹 | 心震える時 言葉なくした時 ひとり戸惑う時 どうぞ思い出して 雨上がりの朝の 湿った土の匂い 萌える草の匂い 命の匂い 誰の言葉も心に届かない 過去と未来の狭間で眠れない時は ひとつ息をする もうひとつ息をする 胸の奥の奥で 何かが生まれる 心震える時 夢もなくした時 闇にさまよう時 どうぞ思い出して 木漏れ日を浴びながら 子猫が遊んでる 疲れを知らない 命の匂い 吹きわたる風の中で立ち止まる 悲しいくらい世界が美しくみえる ひとつ息をする もうひとつ息をする 胸の奥の奥で 何かが生まれる 吹きわたる風の中で歩き出す 今この時を私は生きていく 君と ひとつ息をする もうひとつ息をする 胸の奥の奥で 何かが生まれる さぁ微笑んで |
南風(SANGRE LATINA)鶏よ 北の空を 見る ブリキの風見よ さびた 足を 回せ いま その日 雲高く ちぎれ うねり寄せる 草の海 風は南から はげしく 吹く 風よ <時>よ 君よ いまー 羽根よ 寒くこごえ 立つ 破れた風車よ つらい 眠り さませ いま その日 空高く ひかり 風は南から はげしく 吹く | 長谷川きよし | Paulinho Mendoncap・日本語詞:山元清多 | Joao Ricardo | | 鶏よ 北の空を 見る ブリキの風見よ さびた 足を 回せ いま その日 雲高く ちぎれ うねり寄せる 草の海 風は南から はげしく 吹く 風よ <時>よ 君よ いまー 羽根よ 寒くこごえ 立つ 破れた風車よ つらい 眠り さませ いま その日 空高く ひかり 風は南から はげしく 吹く |
遠い風紋若者たちに 風に吹き かすかにかすかに 髪を吹き 歩いても 歩いても たどりつかない 海 海 サララ サルル サラサララ サルル 浜にがなの 黄色い花びら ものうい瞳に 写すばかり 若者たちの 夏はゆき 知らないあいだに 夏はゆき ゆるやかに ゆるやかに 流れ流れる 砂 砂 サララ サルル サラサララ サルル 弘法むぎの穂 折れたままで 記憶のページに 遠い風紋 | 長谷川きよし | 中村千栄子 | 長谷川きよし | 乾裕樹 | 若者たちに 風に吹き かすかにかすかに 髪を吹き 歩いても 歩いても たどりつかない 海 海 サララ サルル サラサララ サルル 浜にがなの 黄色い花びら ものうい瞳に 写すばかり 若者たちの 夏はゆき 知らないあいだに 夏はゆき ゆるやかに ゆるやかに 流れ流れる 砂 砂 サララ サルル サラサララ サルル 弘法むぎの穂 折れたままで 記憶のページに 遠い風紋 |