湖上ポッカリ月が出ましたら、 船を浮べて出掛けませう。 波はヒタヒタ打つでせう、 風も少しはあるでせう。 沖に出たらば暗いでせう、 櫂(かい)から滴垂(したた)る水の音は 昵懇(ちか)しいものに聞こえませう、 ――あなたの言葉の杜切(とぎ)れ間を。 月は聴き耳立てるでせう、 すこしは降りても来るでせう、 われら接唇(くちづけ)する時に 月は頭上にあるでせう。 あなたはなほも、語るでせう、 よしないことや拗言(すねごと)や、 洩らさず私は聴くでせう、 ――けれど漕ぐ手はやめないで。 ポッカリ月が出ましたら、 舟を浮べて出掛けませう、 波はヒタヒタ打つでせう、 風も少しはあるでせう。 | 長谷川きよし | 中原中也 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | ポッカリ月が出ましたら、 船を浮べて出掛けませう。 波はヒタヒタ打つでせう、 風も少しはあるでせう。 沖に出たらば暗いでせう、 櫂(かい)から滴垂(したた)る水の音は 昵懇(ちか)しいものに聞こえませう、 ――あなたの言葉の杜切(とぎ)れ間を。 月は聴き耳立てるでせう、 すこしは降りても来るでせう、 われら接唇(くちづけ)する時に 月は頭上にあるでせう。 あなたはなほも、語るでせう、 よしないことや拗言(すねごと)や、 洩らさず私は聴くでせう、 ――けれど漕ぐ手はやめないで。 ポッカリ月が出ましたら、 舟を浮べて出掛けませう、 波はヒタヒタ打つでせう、 風も少しはあるでせう。 |
帰っておいで帰っておいで 迎えに来たんだ もうやめにしよう むずかしい顔は 帰っておいで わかっていたんだ いつかこの戸口に こうして立つ日が 来ることを 君は僕を憎み 僕は君をののしった あの日の言葉が ふたりの心に凍りついてる でもそんなこと 忘れてしまえるさ 帰っておいで ふるえながら 君の言葉を 待っているんだ 帰っておいで 何か云ってくれ 助けてほしいんだ タクシーが待ってる さあ行こう 帰っておいで | 長谷川きよし | ジルベール・ベコー、訳詞:長谷川きよし | ジルベール・ベコー | 川口真 | 帰っておいで 迎えに来たんだ もうやめにしよう むずかしい顔は 帰っておいで わかっていたんだ いつかこの戸口に こうして立つ日が 来ることを 君は僕を憎み 僕は君をののしった あの日の言葉が ふたりの心に凍りついてる でもそんなこと 忘れてしまえるさ 帰っておいで ふるえながら 君の言葉を 待っているんだ 帰っておいで 何か云ってくれ 助けてほしいんだ タクシーが待ってる さあ行こう 帰っておいで |
TOKYOワルツ脱いだヒールを 両手にさげて 裸足で街を 歩きます 赤や青 むらさきの ネオン地獄に のみこまれ 迷子になって しまいたい 愛しても 愛しても 不幸ばっかり続くなら 女なんか やめたい 男が悪い 東京が悪い 負ける女が なお悪い 三拍子そろった 東京ワルツ 三拍子そろった 東京ワルツ 仲間はずれに された気分で 知らない店で のんでます 左手に ゆれている 金の鎖を ひきちぎり 未練ばかりか 縁も切る 愛しても 愛しても 二度とあなたに逢えぬなら 女なんか やめたい 男が悪い 東京が悪い 負ける女が なお悪い 三拍子そろった 東京ワルツ 三拍子そろった 東京ワルツ 愛しても 愛しても 不幸ばっかり続くなら 女なんか やめたい 男が悪い 東京が悪い 負ける女が なお悪い 三拍子そろった 東京ワルツ 三拍子そろった 東京ワルツ | 長谷川きよし | なかにし礼 | 宇崎竜童 | 丸山恵市 | 脱いだヒールを 両手にさげて 裸足で街を 歩きます 赤や青 むらさきの ネオン地獄に のみこまれ 迷子になって しまいたい 愛しても 愛しても 不幸ばっかり続くなら 女なんか やめたい 男が悪い 東京が悪い 負ける女が なお悪い 三拍子そろった 東京ワルツ 三拍子そろった 東京ワルツ 仲間はずれに された気分で 知らない店で のんでます 左手に ゆれている 金の鎖を ひきちぎり 未練ばかりか 縁も切る 愛しても 愛しても 二度とあなたに逢えぬなら 女なんか やめたい 男が悪い 東京が悪い 負ける女が なお悪い 三拍子そろった 東京ワルツ 三拍子そろった 東京ワルツ 愛しても 愛しても 不幸ばっかり続くなら 女なんか やめたい 男が悪い 東京が悪い 負ける女が なお悪い 三拍子そろった 東京ワルツ 三拍子そろった 東京ワルツ |
美しい日々古いアパートで マルクは絵を画く 故郷の森を 風の吹く丘を 今日は誕生日 祝うひともなく 床にうずくまり彼は夢を見る ベラが花束を抱え 空を翔んで来るよ 碧い山々を越えて 彼の窓に降りる ドアを叩く音に ふと目を醒ますと 懐しい声が彼の名を呼んだ ベラが花束を抱え そこに立っていたよ ひとり夜汽車に揺られて 遠いこのパリまで 広いアトリエで いまは想い出す 若いあの頃を 美しい日々を ベラが花束を抱え 空を翔んでいるよ 彼のキャンバスの上に スカートを拡げて | 長谷川きよし | 荒井由実 | 長谷川きよし | 本多俊之 | 古いアパートで マルクは絵を画く 故郷の森を 風の吹く丘を 今日は誕生日 祝うひともなく 床にうずくまり彼は夢を見る ベラが花束を抱え 空を翔んで来るよ 碧い山々を越えて 彼の窓に降りる ドアを叩く音に ふと目を醒ますと 懐しい声が彼の名を呼んだ ベラが花束を抱え そこに立っていたよ ひとり夜汽車に揺られて 遠いこのパリまで 広いアトリエで いまは想い出す 若いあの頃を 美しい日々を ベラが花束を抱え 空を翔んでいるよ 彼のキャンバスの上に スカートを拡げて |
遠い風紋若者たちに 風に吹き かすかにかすかに 髪を吹き 歩いても 歩いても たどりつかない 海 海 サララ サルル サラサララ サルル 浜にがなの 黄色い花びら ものうい瞳に 写すばかり 若者たちの 夏はゆき 知らないあいだに 夏はゆき ゆるやかに ゆるやかに 流れ流れる 砂 砂 サララ サルル サラサララ サルル 弘法むぎの穂 折れたままで 記憶のページに 遠い風紋 | 長谷川きよし | 中村千栄子 | 長谷川きよし | 乾裕樹 | 若者たちに 風に吹き かすかにかすかに 髪を吹き 歩いても 歩いても たどりつかない 海 海 サララ サルル サラサララ サルル 浜にがなの 黄色い花びら ものうい瞳に 写すばかり 若者たちの 夏はゆき 知らないあいだに 夏はゆき ゆるやかに ゆるやかに 流れ流れる 砂 砂 サララ サルル サラサララ サルル 弘法むぎの穂 折れたままで 記憶のページに 遠い風紋 |
風景画緑おりなす 草原の風 あなたの髪を 櫛けずってゆく 果てしない海 わだつみの中 白い小舟は二人を乗せて 青い海面を すべってゆくよ オリーブの葉は 風とたわむれ 白い下着をきらめかせてる 荷車引いた ロバの背中に 春のにおいが かすかに揺れる 淡い陽射しよ 静かな愛よ 乾いた空は 霧をとじこめ ラウリヨンの町に 夏の日を告げ 陽炎は道を 旅へと誘う 銀色の葡萄 真球のように 坂を転がり 子供等の手に 坂を転がり 子供等の手に | 長谷川きよし | つのだ・ひろ | 長谷川きよし | | 緑おりなす 草原の風 あなたの髪を 櫛けずってゆく 果てしない海 わだつみの中 白い小舟は二人を乗せて 青い海面を すべってゆくよ オリーブの葉は 風とたわむれ 白い下着をきらめかせてる 荷車引いた ロバの背中に 春のにおいが かすかに揺れる 淡い陽射しよ 静かな愛よ 乾いた空は 霧をとじこめ ラウリヨンの町に 夏の日を告げ 陽炎は道を 旅へと誘う 銀色の葡萄 真球のように 坂を転がり 子供等の手に 坂を転がり 子供等の手に |
どうしてあの日どうして あの日 ふたりは出会ったの 人恋しい 人恋しいと 風の鳴る中で どうして あの日 ふたりは 見つめあったの 人生の切なさを 見たことのある瞳で 出会いは突然 出会いは偶然 だけど少しだけ 運命のにおい どうして あの時 ふたりは 思い出していたの あっさり捨ててきた故郷の町を どうして あの日 ふたりは 歩いたの 淋しいよう 淋しいようと 胸をふるわせて どうして あの日 ふたりは ふりかえったの 夕べから 明日まで 歩き続けた舗道を 出会いは突然 出会いは偶然 だけど少しだけ 運命のにおい どうして あの時 ふたりは 思い出していたの あっさり捨ててきた故郷の町を | 長谷川きよし | 中山千夏 | 長谷川きよし | | どうして あの日 ふたりは出会ったの 人恋しい 人恋しいと 風の鳴る中で どうして あの日 ふたりは 見つめあったの 人生の切なさを 見たことのある瞳で 出会いは突然 出会いは偶然 だけど少しだけ 運命のにおい どうして あの時 ふたりは 思い出していたの あっさり捨ててきた故郷の町を どうして あの日 ふたりは 歩いたの 淋しいよう 淋しいようと 胸をふるわせて どうして あの日 ふたりは ふりかえったの 夕べから 明日まで 歩き続けた舗道を 出会いは突然 出会いは偶然 だけど少しだけ 運命のにおい どうして あの時 ふたりは 思い出していたの あっさり捨ててきた故郷の町を |
街角今夜もあの男は 帰って来ない 束の間の愛を 拾っては捨てて 彷徨う男の 後姿 暗い夜の街に あの男は何を 見つめているのか 過ぎた日々の夢 それとも癒えない寂しさなのか 私の漂泊人は 今夜は何処の港に 安らぐのだろうか わかってきた このまま私 待ってもいいと | 長谷川きよし | 津島玲 | 長谷川きよし | | 今夜もあの男は 帰って来ない 束の間の愛を 拾っては捨てて 彷徨う男の 後姿 暗い夜の街に あの男は何を 見つめているのか 過ぎた日々の夢 それとも癒えない寂しさなのか 私の漂泊人は 今夜は何処の港に 安らぐのだろうか わかってきた このまま私 待ってもいいと |
巡礼者飢えた小羊が一匹行く 砂漠を灼けた砂漠を もうずっと歩いて来たので 何も持ってはいない 飢えた小羊が一匹行く あなたのもとへと あなたはもう そこには居ない 何故それが分るのか もうずっと歩いて来たので 誰にも巡り会わない いくつ丘を越えたのか いつ国を捨てたのか もうずっと歩いて来たので 何も覚えていない 飢えた小羊が一匹行く 砂漠を 星明りの中を もうずっと歩いて来たので 何も持ってはいない 飢えた小羊が一匹行く あなたのもとへと | 長谷川きよし | 津島玲 | 長谷川きよし | | 飢えた小羊が一匹行く 砂漠を灼けた砂漠を もうずっと歩いて来たので 何も持ってはいない 飢えた小羊が一匹行く あなたのもとへと あなたはもう そこには居ない 何故それが分るのか もうずっと歩いて来たので 誰にも巡り会わない いくつ丘を越えたのか いつ国を捨てたのか もうずっと歩いて来たので 何も覚えていない 飢えた小羊が一匹行く 砂漠を 星明りの中を もうずっと歩いて来たので 何も持ってはいない 飢えた小羊が一匹行く あなたのもとへと |
Over the rainbowSomewhere over the rainbow, way up high There's a land that I heard of once in a lullaby Somewhere over the rainbow, skies are blue And the dreams that you dare to dream really do come true Someday I'll wish upon a star, And wake up where the clouds are far behind me Where troubles melt like lemon drops, Away above the chimney tops, that's where you'll find me Somewhere over the rainbow, bluebirds fly Birds fly over the rainbow Why, then oh why, can't I? Someday I'll wish upon a star, And wake up where the clouds are far behind me Where troubles melt like lemon drops, Away above the chimney tops, that's where you'll find me Somewhere over the rainbow, bluebirds fly Birds fly over the rainbow Why, then oh why can't I? If happy little bluebirds fly beyond the rainbow Why, oh why, can't I? | 長谷川きよし | E.Y.HARBURG | Harold Arlen | 林正樹 | Somewhere over the rainbow, way up high There's a land that I heard of once in a lullaby Somewhere over the rainbow, skies are blue And the dreams that you dare to dream really do come true Someday I'll wish upon a star, And wake up where the clouds are far behind me Where troubles melt like lemon drops, Away above the chimney tops, that's where you'll find me Somewhere over the rainbow, bluebirds fly Birds fly over the rainbow Why, then oh why, can't I? Someday I'll wish upon a star, And wake up where the clouds are far behind me Where troubles melt like lemon drops, Away above the chimney tops, that's where you'll find me Somewhere over the rainbow, bluebirds fly Birds fly over the rainbow Why, then oh why can't I? If happy little bluebirds fly beyond the rainbow Why, oh why, can't I? |
さよならさよなら。さよなら。 ……さようなら。さよなら。 又 逢おうね 又 逢えるね 笑って逢える日が きっと来るさ あなたが悪いんじゃない 僕が悪いのでもない 逢って 別れて 又逢って 笑っていられる人生を生きよう どうして。どうして。 ……どうして。どうして? もう 逢わない なぜ 逢えない 二度と逢わないと いいきれるの あなたは疲れきっている 僕も疲れてしまった 逢って 別れて 又逢って 少しづつ大人になってゆけるさ | 長谷川きよし | 永六輔 | 長谷川きよし | 乾裕樹 | さよなら。さよなら。 ……さようなら。さよなら。 又 逢おうね 又 逢えるね 笑って逢える日が きっと来るさ あなたが悪いんじゃない 僕が悪いのでもない 逢って 別れて 又逢って 笑っていられる人生を生きよう どうして。どうして。 ……どうして。どうして? もう 逢わない なぜ 逢えない 二度と逢わないと いいきれるの あなたは疲れきっている 僕も疲れてしまった 逢って 別れて 又逢って 少しづつ大人になってゆけるさ |
もう飽きてしまったIIもうあきてしまった もうあきてしまった バラのつぼみは 咲かずに散った お前と話すことさえも もうあきてしまった もうあきてしまった 窓のカーテン 黙ってゆれて 沈みかけた 太陽は動かない 夜はもうこない 夜はもうこない もうあきてしまった もうあきてしまった 鏡の中で ナイフが笑う 黙っていることさえも もうあきてしまった もうあきてしまった 窓のカーテン 黙ってゆれて 沈みかけた 太陽は動かない 夜はもうこない 夜はもうこない | 長谷川きよし | 津島玲 | 長谷川きよし | | もうあきてしまった もうあきてしまった バラのつぼみは 咲かずに散った お前と話すことさえも もうあきてしまった もうあきてしまった 窓のカーテン 黙ってゆれて 沈みかけた 太陽は動かない 夜はもうこない 夜はもうこない もうあきてしまった もうあきてしまった 鏡の中で ナイフが笑う 黙っていることさえも もうあきてしまった もうあきてしまった 窓のカーテン 黙ってゆれて 沈みかけた 太陽は動かない 夜はもうこない 夜はもうこない |
白い小部屋白い小部屋で 私はとても幸せ 窓辺の木々が きらりと光る あなたはじっと ベットの上の 動かぬ足を 見つめている もしもあなたが 愛してくれるなら この日々を とても愛おしく 思えるはずなのに やわらかな春の陽に あなたはまどろみの中 となりの小さな 溜息など 気づきもせずに 白い小部屋で 私は話し続ける 小さな頃の 街の家並や 遠く旅した 夏の日の事 時はゆっくり 流れて行く もしもあなたが 愛してくれるなら 見つめ合う ただそれだけで 幸せなはずなのに もうすぐに よくなると あなたは微笑んでいる 優しい光が 揺れている 白い部屋の中 | 長谷川きよし | 津島玲 | 長谷川きよし | 乾裕樹 | 白い小部屋で 私はとても幸せ 窓辺の木々が きらりと光る あなたはじっと ベットの上の 動かぬ足を 見つめている もしもあなたが 愛してくれるなら この日々を とても愛おしく 思えるはずなのに やわらかな春の陽に あなたはまどろみの中 となりの小さな 溜息など 気づきもせずに 白い小部屋で 私は話し続ける 小さな頃の 街の家並や 遠く旅した 夏の日の事 時はゆっくり 流れて行く もしもあなたが 愛してくれるなら 見つめ合う ただそれだけで 幸せなはずなのに もうすぐに よくなると あなたは微笑んでいる 優しい光が 揺れている 白い部屋の中 |
夜が更けてもけだるい疲れに おぼれていたいから 夜が更けても 唄っている 唄っていたいと いうのじゃないけど ム…… こんな気持も おもしろいものよ ム…… ム…… ラ…… そんな調子で 生きてゆこうか こんなにあなたを 愛したからといって 何んにも 変わる訳じゃない あなたはやっぱり 家へ帰るし ム…… 私はいつも 一人ぼっちよ ム…… ム…… ラ…… そんな調子で 生きてゆこうか | 長谷川きよし | 津島玲 | 長谷川きよし | 山木幸三郎 | けだるい疲れに おぼれていたいから 夜が更けても 唄っている 唄っていたいと いうのじゃないけど ム…… こんな気持も おもしろいものよ ム…… ム…… ラ…… そんな調子で 生きてゆこうか こんなにあなたを 愛したからといって 何んにも 変わる訳じゃない あなたはやっぱり 家へ帰るし ム…… 私はいつも 一人ぼっちよ ム…… ム…… ラ…… そんな調子で 生きてゆこうか |
愛は夜空ヘ今夜二人で歌った愛は 明りとりの窓から 夜空へ帰ってゆく 今夜二人で歌った愛は 夏の風に吹かれて 今どこを飛んでいるの? 美しい調べはいつも つゆくさのつゆのようです せめて明日の朝まで 二人を包んでおくれ それぞれちがう涙をもって 生まれて来たけれども 今わかった あなたの悲しみ 今わかった あなたの淋しさ | 長谷川きよし | 荒井由実 | 長谷川きよし | 乾裕樹 | 今夜二人で歌った愛は 明りとりの窓から 夜空へ帰ってゆく 今夜二人で歌った愛は 夏の風に吹かれて 今どこを飛んでいるの? 美しい調べはいつも つゆくさのつゆのようです せめて明日の朝まで 二人を包んでおくれ それぞれちがう涙をもって 生まれて来たけれども 今わかった あなたの悲しみ 今わかった あなたの淋しさ |
真夜中のエレベーターゆるやかにドアが開いて 真夜中のエレベーター いつものようにふたり つかずはなれず乗り込む 青いランプが降りはじめ 君はため息をつく 僕はぼんやり床を見て考えてる 冷たいこの箱の中は 意味もなく醒めてゆくのさ 送られ慣れてる君が うとましくなるなんて あぶなく気持ちが宙に浮く 沈黙の20秒 君の頬に影をおとす 真夜中のエレベーター 恋のあとのけだるさ 消してゆくモーターのうなり ふたりだけでいると何も 話すことがないわね いつか君が言ったことを思い出したよ 冷たいこの都市の中は さよならも軽いきっかけ きっと君は次の車 用意しているだろう 気まずい空気に窓がない 沈黙の20秒 冷たいこの都市の中は さよならも軽いきっかけ きっと君は次の車 用意しているだろう 気まずい空気に窓がない 沈黙の20秒 | 長谷川きよし | 有川正沙子 | 長谷川きよし | 石川鷹彦 | ゆるやかにドアが開いて 真夜中のエレベーター いつものようにふたり つかずはなれず乗り込む 青いランプが降りはじめ 君はため息をつく 僕はぼんやり床を見て考えてる 冷たいこの箱の中は 意味もなく醒めてゆくのさ 送られ慣れてる君が うとましくなるなんて あぶなく気持ちが宙に浮く 沈黙の20秒 君の頬に影をおとす 真夜中のエレベーター 恋のあとのけだるさ 消してゆくモーターのうなり ふたりだけでいると何も 話すことがないわね いつか君が言ったことを思い出したよ 冷たいこの都市の中は さよならも軽いきっかけ きっと君は次の車 用意しているだろう 気まずい空気に窓がない 沈黙の20秒 冷たいこの都市の中は さよならも軽いきっかけ きっと君は次の車 用意しているだろう 気まずい空気に窓がない 沈黙の20秒 |
波止場ひとり 波止場に佇ずんで 遠く見てる あの女 なにか気になる 今日の俺は やっぱり このまま引き返そう 馬鹿な奴と笑っとくれ かまわないさ 佇ずむ女の影は長い 水夫が馳けて行く 同じ処を女は見ていた 海の向こうに何が見える 思いがけない 時間を過ごし この景色を 俺は見ていた 明るさと また 果てしのない暗さが なぜか 奇妙な程 入り混ざって 戦っている そんな気がして 久し振りに いまの俺は 苦しい程のときめき いつだって 波止場は深い いつかまた 逢えるさ 誰れかに 後影 それだけでいいの | 長谷川きよし | 浅川マキ | 吉野金次 | 本多俊之 | ひとり 波止場に佇ずんで 遠く見てる あの女 なにか気になる 今日の俺は やっぱり このまま引き返そう 馬鹿な奴と笑っとくれ かまわないさ 佇ずむ女の影は長い 水夫が馳けて行く 同じ処を女は見ていた 海の向こうに何が見える 思いがけない 時間を過ごし この景色を 俺は見ていた 明るさと また 果てしのない暗さが なぜか 奇妙な程 入り混ざって 戦っている そんな気がして 久し振りに いまの俺は 苦しい程のときめき いつだって 波止場は深い いつかまた 逢えるさ 誰れかに 後影 それだけでいいの |
夕陽の中にもう秋になったの 窓をあけることも 忘れていたうちに 夕陽の中に 梢の葉が光ってる 早くもとの私に もどらなくてはいけないの 秋の歩道は 一人で歩くのが よく似合うわ 新しい秋のドレスも 作らなくてはならないし そう 忙しくなるわ 解るでしょう 秋の歩道は 一人で歩くのが よく似合うわ 新しい秋のドレスも 作らなくてはならないし そう 忙しくなるわ 解るでしょう | 長谷川きよし | 津島玲 | 長谷川きよし | 村井邦彦 | もう秋になったの 窓をあけることも 忘れていたうちに 夕陽の中に 梢の葉が光ってる 早くもとの私に もどらなくてはいけないの 秋の歩道は 一人で歩くのが よく似合うわ 新しい秋のドレスも 作らなくてはならないし そう 忙しくなるわ 解るでしょう 秋の歩道は 一人で歩くのが よく似合うわ 新しい秋のドレスも 作らなくてはならないし そう 忙しくなるわ 解るでしょう |
南風(SANGRE LATINA)鶏よ 北の空を 見る ブリキの風見よ さびた 足を 回せ いま その日 雲高く ちぎれ うねり寄せる 草の海 風は南から はげしく 吹く 風よ <時>よ 君よ いまー 羽根よ 寒くこごえ 立つ 破れた風車よ つらい 眠り さませ いま その日 空高く ひかり 風は南から はげしく 吹く | 長谷川きよし | Paulinho Mendoncap・日本語詞:山元清多 | Joao Ricardo | | 鶏よ 北の空を 見る ブリキの風見よ さびた 足を 回せ いま その日 雲高く ちぎれ うねり寄せる 草の海 風は南から はげしく 吹く 風よ <時>よ 君よ いまー 羽根よ 寒くこごえ 立つ 破れた風車よ つらい 眠り さませ いま その日 空高く ひかり 風は南から はげしく 吹く |
Danny boyOh, Danny Boy, the pipes, the pipes are calling, From glen to glen and down the mountain side. The summer's gone and all the roses fallin'. It's you, it's you must go and I must bide. But come ye back when summer's in the meadow. Or when the valley's hushed and white with snow. It's I'll be here in sunshine or in shadow. Oh, Danny Boy, O, Danny Boy, I love you so. But come ye back when summer's in the meadow. Or when the valley's hushed and white with snow. It's I'll be here in sunshine or in shadow. Oh, Danny Boy, O, Danny Boy, I love you so. | 長谷川きよし | FREDERICK WEATHERLY | TRADITIONAL | 長谷川きよし | Oh, Danny Boy, the pipes, the pipes are calling, From glen to glen and down the mountain side. The summer's gone and all the roses fallin'. It's you, it's you must go and I must bide. But come ye back when summer's in the meadow. Or when the valley's hushed and white with snow. It's I'll be here in sunshine or in shadow. Oh, Danny Boy, O, Danny Boy, I love you so. But come ye back when summer's in the meadow. Or when the valley's hushed and white with snow. It's I'll be here in sunshine or in shadow. Oh, Danny Boy, O, Danny Boy, I love you so. |
雪の宵ホテルの屋根に降る雪は 過ぎしその手か、囁きか ふかふか煙突煙(けむ)吐いて、 赤い火の粉も刎(は)ね上る。 今夜み空はまつ暗で、 暗い空から降る雪は…… ほんに別れたあのをんな、 いまごろどうしてゐるのやら。 ほんにわかれたあのをんな、 いまに帰ってくるのやら 徐(しづ)かに私は酒のんで 悔と悔とに身もそぞろ。 しづかにしづかに酒のんで いとしおもひにそそらるる…… ホテルの屋根に降る雪は 過ぎしその手か、囁きか ふかふか煙突煙吐いて、 赤い火の粉も刎ね上る。 | 長谷川きよし | 中原中也 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | ホテルの屋根に降る雪は 過ぎしその手か、囁きか ふかふか煙突煙(けむ)吐いて、 赤い火の粉も刎(は)ね上る。 今夜み空はまつ暗で、 暗い空から降る雪は…… ほんに別れたあのをんな、 いまごろどうしてゐるのやら。 ほんにわかれたあのをんな、 いまに帰ってくるのやら 徐(しづ)かに私は酒のんで 悔と悔とに身もそぞろ。 しづかにしづかに酒のんで いとしおもひにそそらるる…… ホテルの屋根に降る雪は 過ぎしその手か、囁きか ふかふか煙突煙吐いて、 赤い火の粉も刎ね上る。 |
私のWeekend事務所ばかりの古いビルの ペントハウスに帰るのよ 朝は早くから陽を浴びて 洗濯物を干したりする 街がだんだんにぎやかになると 私はベットにもぐり すぐに深い眠りにつく おやすみ 夕暮れがあたりをつつむ頃 ペントハウスは静かになる 眠気ざましのコーヒーを飲み 望遠鏡をセットする 空は一面の星の世界 ふかすタバコの煙が 溜息だらけの夜の街を飛んで行く これが私のウィークエンド 誰も知らない秘密の世界 いくら愛するあなたでも 招待する事はできない 日曜の夕焼けを憎みながら あなたの部屋に帰るわ だから待っててこれ以上は 聞かないで | 長谷川きよし | 津島玲 | 長谷川きよし | 船山基紀 | 事務所ばかりの古いビルの ペントハウスに帰るのよ 朝は早くから陽を浴びて 洗濯物を干したりする 街がだんだんにぎやかになると 私はベットにもぐり すぐに深い眠りにつく おやすみ 夕暮れがあたりをつつむ頃 ペントハウスは静かになる 眠気ざましのコーヒーを飲み 望遠鏡をセットする 空は一面の星の世界 ふかすタバコの煙が 溜息だらけの夜の街を飛んで行く これが私のウィークエンド 誰も知らない秘密の世界 いくら愛するあなたでも 招待する事はできない 日曜の夕焼けを憎みながら あなたの部屋に帰るわ だから待っててこれ以上は 聞かないで |
わが喫煙おまへのその、白い二本の脛(あし)が、 夕暮、港の町の寒い夕暮、 によきによきと、ペエヴの上を歩むのだ。 店々に灯がついて、灯がついて、 私がそれをみながら歩いてゐると、 おまへが声をかけるのだ、 どつかにはひつて憩(やす)みませうよと。 そこで私は、橋や荷足(にたり)を見残しながら、 レストオランに這入(はひ)るのだ―― わんわんいふ喧騒(どよもし)、むつとするスチーム、 さても此処は別世界。 そこで私は、時宜にも合はないおまへの陽気な顔を眺め、 かなしく煙草を吹かすのだ、 一服、一服、吹かすのだ…… | 長谷川きよし | 中原中也 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | おまへのその、白い二本の脛(あし)が、 夕暮、港の町の寒い夕暮、 によきによきと、ペエヴの上を歩むのだ。 店々に灯がついて、灯がついて、 私がそれをみながら歩いてゐると、 おまへが声をかけるのだ、 どつかにはひつて憩(やす)みませうよと。 そこで私は、橋や荷足(にたり)を見残しながら、 レストオランに這入(はひ)るのだ―― わんわんいふ喧騒(どよもし)、むつとするスチーム、 さても此処は別世界。 そこで私は、時宜にも合はないおまへの陽気な顔を眺め、 かなしく煙草を吹かすのだ、 一服、一服、吹かすのだ…… |
もう一つのドア僕の言葉に 私もと 言わなかった 君はうつ向いたまま それから 立ち上がり 私ね……と 言いかけて それっきり 何も言わなかった 君の言葉に やめろと 言わなかった 君の背中を見つめ したい様にしろと 冷たく言ってしまい それが嘘だと 言えなかった 君のトランクを 取り上げて 冗談だろうと 言わなかった ドアに手をかけた時 僕は外を見ていた 行くなと 言わなかった 傾いた陽の影が ドア迄差込んでいた 君は君で じゃあねと 言った すぐに帰ると 君は言わなかった ドアに手をかけたまま 静かに振り向いて やめると 言わなかった 僕は待ってると 言わなかった | 長谷川きよし | 寺井れい子・補作詞:津島玲 | 長谷川きよし | 乾裕樹 | 僕の言葉に 私もと 言わなかった 君はうつ向いたまま それから 立ち上がり 私ね……と 言いかけて それっきり 何も言わなかった 君の言葉に やめろと 言わなかった 君の背中を見つめ したい様にしろと 冷たく言ってしまい それが嘘だと 言えなかった 君のトランクを 取り上げて 冗談だろうと 言わなかった ドアに手をかけた時 僕は外を見ていた 行くなと 言わなかった 傾いた陽の影が ドア迄差込んでいた 君は君で じゃあねと 言った すぐに帰ると 君は言わなかった ドアに手をかけたまま 静かに振り向いて やめると 言わなかった 僕は待ってると 言わなかった |
夕凪のマルシヤ今 夕凪の時 沖行く船の白い帆 浜辺は人も皆去って 静けさを取り戻す 波の寄せる音だけ 今 夕凪の時 思い出はよみがえってくる ほてった体に ああ 遠いあの日よ 僕の胸は 切なく疼く 広げた両手一杯に 今夜は星の夜 波の寄せる音だけ 今 夕凪の時 思い出はよみがえってくる ほてった体に | 長谷川きよし | 津島玲 | 平野融 | 乾裕樹 | 今 夕凪の時 沖行く船の白い帆 浜辺は人も皆去って 静けさを取り戻す 波の寄せる音だけ 今 夕凪の時 思い出はよみがえってくる ほてった体に ああ 遠いあの日よ 僕の胸は 切なく疼く 広げた両手一杯に 今夜は星の夜 波の寄せる音だけ 今 夕凪の時 思い出はよみがえってくる ほてった体に |
RAINBOW にじ(「組曲ふるいみらい」より)もしもきみが にじをかけたいのなら だれひとりいないところをえらぶべし くうきにじゅうぶんみずけがあって ななめからひがさすときをえらぶべし からだをらくにして それから… ひといきにおもいうかべるんだ! きみがきれいだとおもうものすべてを たちまちにじが きみからふきだす こどもたちのかんせいが にじをもっとはっきりさせる そのなかで にじますがはねる ただし きれいだとおもうものが たりなくちゃあだめなんだ さあ さがしておいで たくさんね | 長谷川きよし | 中山千夏 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | もしもきみが にじをかけたいのなら だれひとりいないところをえらぶべし くうきにじゅうぶんみずけがあって ななめからひがさすときをえらぶべし からだをらくにして それから… ひといきにおもいうかべるんだ! きみがきれいだとおもうものすべてを たちまちにじが きみからふきだす こどもたちのかんせいが にじをもっとはっきりさせる そのなかで にじますがはねる ただし きれいだとおもうものが たりなくちゃあだめなんだ さあ さがしておいで たくさんね |
JOY よろこび(「組曲ふるいみらい」より)だれともあらそわない あなたに だれをもきずつけない あなたに ふるさとのかんきのくにから おおいなるとうめいなよろこびがくる だれかとあらそう あなたに だれかをきずつける あなたに そして それを かなしむあなたに やはりよろこびはくる はじらいながら | 長谷川きよし | 中山千夏 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | だれともあらそわない あなたに だれをもきずつけない あなたに ふるさとのかんきのくにから おおいなるとうめいなよろこびがくる だれかとあらそう あなたに だれかをきずつける あなたに そして それを かなしむあなたに やはりよろこびはくる はじらいながら |
FLOWER はな(「組曲ふるいみらい」より)だいすきなきみのたんじょうびに いろとりどりのかぐわしい はなたばをおくろうとおもったのです はなをつみにのはらへいったのです とてもざんねんなのですが ぜんぶしらべてみたのですが はなにはみんなだれかすんでいました はなはつまずにかえってきました | 長谷川きよし | 中山千夏 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | だいすきなきみのたんじょうびに いろとりどりのかぐわしい はなたばをおくろうとおもったのです はなをつみにのはらへいったのです とてもざんねんなのですが ぜんぶしらべてみたのですが はなにはみんなだれかすんでいました はなはつまずにかえってきました |
ANT あり(「組曲ふるいみらい」より)あんまりしっかりめをあけて あんまりみすぎてつかれたときには かあてんをおろしましょう めにかあてんをおろしましょう しばらくは くらい なれるまで こわい でもやがて きみは ちいさなありのめをあける しょっかくをそっとふってみる そうしてきっとおどろくでしょう あんまりせかいがよくみえるから 「そうだったのか!」 ありになったきみがいう 「これだったのか!」 | 長谷川きよし | 中山千夏 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | あんまりしっかりめをあけて あんまりみすぎてつかれたときには かあてんをおろしましょう めにかあてんをおろしましょう しばらくは くらい なれるまで こわい でもやがて きみは ちいさなありのめをあける しょっかくをそっとふってみる そうしてきっとおどろくでしょう あんまりせかいがよくみえるから 「そうだったのか!」 ありになったきみがいう 「これだったのか!」 |
EAGLE わし(「組曲ふるいみらい」より)わたしがわしだったとき くうきはちょうど みずのようだった つばさをひろげておよいでゆくと くうきはあわだち しぶきをあげた わたしがわしだったとき ちっぽけなどうぶつを つめでころした わたしはわしだということしか かんがえようともしなかったから | 長谷川きよし | 中山千夏 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | わたしがわしだったとき くうきはちょうど みずのようだった つばさをひろげておよいでゆくと くうきはあわだち しぶきをあげた わたしがわしだったとき ちっぽけなどうぶつを つめでころした わたしはわしだということしか かんがえようともしなかったから |
MOON つき(「組曲ふるいみらい」より)まちのこは あわれ つきのほんとうのすがたをしらない でんこうのらんぼうなひかりのうずに つきはただ しっしんするばかり ぎんぷんをあまねくふりまき ものもこころもくるわせるつきの まほうをしらぬこは あわれ いなかのこは あわれ つきのめぐみにきづかない つきがひやしたあまいみずによいつつ にがくよどむ まちのさけをしたう 「ほんとうのつきをぼくは しってる」 まちのくらしに くたびれて よぞらをあおいだ いなかのこがいった | 長谷川きよし | 中山千夏 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | まちのこは あわれ つきのほんとうのすがたをしらない でんこうのらんぼうなひかりのうずに つきはただ しっしんするばかり ぎんぷんをあまねくふりまき ものもこころもくるわせるつきの まほうをしらぬこは あわれ いなかのこは あわれ つきのめぐみにきづかない つきがひやしたあまいみずによいつつ にがくよどむ まちのさけをしたう 「ほんとうのつきをぼくは しってる」 まちのくらしに くたびれて よぞらをあおいだ いなかのこがいった |
DAWN あけぼの(「組曲ふるいみらい」より)ほのぼのとあけぼの よるがあおざめおわれゆく うつくしいのやこわいのや あらゆるゆめをひきつれて ゆうべ なんともかなしくて このよもおわり とないたものだが いつしかそれもすぎさって ほのぼのとあけぼの ひかりがよるをおいはらう すばらしいのやひどいのや あらゆるじけんをひきつれて なにがある なににあう あんじていてもいなくても いつしかそれもすぎさって | 長谷川きよし | 中山千夏 | 長谷川きよし | | ほのぼのとあけぼの よるがあおざめおわれゆく うつくしいのやこわいのや あらゆるゆめをひきつれて ゆうべ なんともかなしくて このよもおわり とないたものだが いつしかそれもすぎさって ほのぼのとあけぼの ひかりがよるをおいはらう すばらしいのやひどいのや あらゆるじけんをひきつれて なにがある なににあう あんじていてもいなくても いつしかそれもすぎさって |
OWL ふくろう(「組曲ふるいみらい」より)なみだなしにはかたれない 「けんかしちゃったの あのこと すきですきで こんなにすきなのに けんかしちゃったの」 「ほう ほう ほう」 ふくろうだけが きにかけて きいてくれました 「ほう ほう ほう」 | 長谷川きよし | 中山千夏 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | なみだなしにはかたれない 「けんかしちゃったの あのこと すきですきで こんなにすきなのに けんかしちゃったの」 「ほう ほう ほう」 ふくろうだけが きにかけて きいてくれました 「ほう ほう ほう」 |
INSECT こんちゅう(「組曲ふるいみらい」より)じっとしている こんちゅうの じゃまはしないがいいようです こそともしない れんちゅうの おごそかなさまをごらんなさい だいじないのりのさいちゅうと きまっているじゃあないですか じゃまするとせかいがきえてしまうって わかっているじゃあないですか | 長谷川きよし | 中山千夏 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | じっとしている こんちゅうの じゃまはしないがいいようです こそともしない れんちゅうの おごそかなさまをごらんなさい だいじないのりのさいちゅうと きまっているじゃあないですか じゃまするとせかいがきえてしまうって わかっているじゃあないですか |
BOAT こぶね(「組曲ふるいみらい」より)だいてあげる いのちがいっぱいのうでで ゆすってあげる しにもやさしいうでで あまりになぞめくわたしのふかさを もしもいくらかおそれるのなら かいをにぎって こぶねにのっていらっしゃい | 長谷川きよし | 中山千夏 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | だいてあげる いのちがいっぱいのうでで ゆすってあげる しにもやさしいうでで あまりになぞめくわたしのふかさを もしもいくらかおそれるのなら かいをにぎって こぶねにのっていらっしゃい |
QUILL がぺん(「組曲ふるいみらい」より)あおいいけのほとり にれのした がちょうたちの だいかいぎ おわったあとに はねいっぽん ひろってさっそくがぺんにしたて はいけい はねいっぽん おあずかり もちぬし どなた おしらせを あおいいけのほとり にれのした がちょうさま | 長谷川きよし | 中山千夏 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | あおいいけのほとり にれのした がちょうたちの だいかいぎ おわったあとに はねいっぽん ひろってさっそくがぺんにしたて はいけい はねいっぽん おあずかり もちぬし どなた おしらせを あおいいけのほとり にれのした がちょうさま |
NEST す(「組曲ふるいみらい」より)よろしかったら どうぞ じまんできるものは なにもない かべに え さえかかっていない でも まどは そらもよう あめのふうが このはのしゃんそん ねどこはじぶんでととのえて …それで よろしかったらどうぞ わたくしのすへ どうぞ おじゃまはしませんから | 長谷川きよし | 中山千夏 | 長谷川きよし | 長谷川きよし | よろしかったら どうぞ じまんできるものは なにもない かべに え さえかかっていない でも まどは そらもよう あめのふうが このはのしゃんそん ねどこはじぶんでととのえて …それで よろしかったらどうぞ わたくしのすへ どうぞ おじゃまはしませんから |