真昼の子供たちGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 亀井亨 | | でかい当たりを掴んでしまった 世界を変えてしまうかもしれない 毎日があっという間に終わった 油断すると大人になっちまう どこで覚えてきたのか忘れた 意外ときみが笑うかもしれない 無い知恵しぼった挙句に言った 雨なんて降るはずがない あれからずっと戻れなくなった 今頃ふと聞こえるのさ あれからずっと途切れていたっけ このままそっと忘れるか 世界を変えてしまうかもしれない 今のきみは笑うかもしれない |
GlareGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 亀井亨 | | 散らばっていた光は 瞬きでは消えなかった 継ぎ足された明日は 眩しさなど通り過ぎて 青になって手をかざして見上げたら もう行くのかい たかが満ち足りた世界で 胸がいっぱいになって 見たろ光を 走り出したくなって正解だ 遮っていた暑さは 夜空に開けた穴を拡げた ただ笑ってそっと寄り添って そう 誰もがわかり合う前提として ここが実態の無い世界なら 街は立体になって 空に届けば 弓の月は弧を描いて 散ったんだ そう照らして いつも照らしているだけの 光になってさ たかが満ち足りた世界で 胸がいっぱいになって ほらもう行かなきゃ 走り出したって 待っててあげるさ |
放浪フリークGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 西川弘剛 | GRAPEVINE | それさえあれば何もいらない きみさえいれば他は同じで 人混み 一呼吸 皆牽制して 外見と想像で 身の振り 利ロなふり いつか見た夢 やばい 宿題終わったっけ 目の前だけ見て やり過ごしてきた日々で はずみでそれは 使い切ってしまうそれは 風になってしまう この際場所はどこだって同じ 短い夏はそこでねばってんぞ 嘘もいい 苦悩もいいが 言訳してると大抵不幸になったよ 放浪フリーク 片道で いつだってうまく言えやしない だからどうか 力とか 光とか …実際苦手で 目の前のせいにして ただ過ごしてきた日々で はずみでそれは 歌になってしまうそれは 風になってしまう きみは |
Darlin' from hellGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 亀井亨 | | 目が覚めれば英雄だったなんて嘯(うそぶ)いた あなたはきっと地獄からやってきたんだろう なぜ 人々の住む世界はなんて美しいと 口一杯にそんな皮肉だらけ 髪に手が触れた だから舞い上がってよダーリン 光の中 天使みたいな詩(うた) おわかれだったわダーリン だけどきっといつかまた会えそうな 気がしてた 思い出の半分くらいは曖昧にでっち上げる その後(のち)あなたを塔に幽閉して この身を臥(ふ)せるわ どこに舞い降りたのダーリン 喝采のような虚空を突き刺す詩 初めて会った日だって忘れてしまう 夏の日の太陽は冷めてくの 目が覚めれば英雄だったなんて嘯いて あなたはきっと神話の中へ さよならhelldarlin' 光の中 天使みたいな詩 初めて会った日なんて忘れてしまう 夏の日の太陽 おわかれだったわダーリン さあダーリン どこへでも行ってよ |
RAKUENGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 亀井亨 | | 子供達の願いはどこか遠くの歌になった 人々は天に怯え壁を積み上げて 叶ったのは 叶ったのはどの夢 決まっていたカタストロフのような 探していた 探していた答えも 見失うのはここがエデンだから 刻まれる轍の上 人々は身を寄せ合った 向こうの方で燃えていた炎を遠ざけて 終わったのは 終わったのはどの夢 燻っていたカタストロフのような ただひとつの たったひとつの世界を 信じていた ここがエデンと きみは丘に立って 空に手を拡げて 星さえも掴んで 何も知らぬままで 叶ったのは 叶ったのはどの夢 決まっていたカタストロフのような 探していた 探していた光を 見失うのはここがエデンだから |
小宇宙GRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 西川弘剛 | | 季節の終わり 風の訪れにも 夏のからくり解けやしないままに 予報は大嘘つき 体中で待ってた明日 小宇宙を埋めつくした 旅立ちの日 きみの睫毛は 時計の針に勝てる気がしたのに ああそうか もう時間だ 今世界が停止した瞬間 行かないでよって云った? この宇宙を埋めつくした邂逅 そう何度も何周も |
COREGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 亀井亨 | 長田進・GRAPEVINE | ここは七色 ここは七色になる ほらもう生まれよう ほら後がつかえてるんだ 狂ってしまいそうだ 狂ってしまいそうだってよ ここはどの色 ここはどの色になる これは洗えない 朦朧すれど洗えないね 叶ってしまいそうだ 笑ってしまいそう 止まってしまいそうだ キマって 決まってたんだろう ずっと待ってたのさ こうなるのを 一瞬の永遠を 熱くなった 熱くなったCOREはどうなるの 洗われる 目が醒めそうなんだ na na na… おれは七色になる ほら後がつかえてるぜ いい子の夢は夜ひらく |
GRAVEYARDGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 亀井亨 | 長田進・GRAPEVINE | 時代の声だ 耳をやられた 聴こえないのはそのせいだ 誓いを立てた指を咬まれた 手懐けたつもりが ムカつく 四つ角の悪魔に会う ここがモダングレイヴヤード たかがそれだけを誇る為 何を捨て 胃から込上げる塊の味を知れ そして 馬鹿みたいな顔ばっか 自分探しはまだ飽きないのかい 見つかるのはきっと樹海のコミュニティ 有財無財餓鬼達と踊れ 伝えるべき事は無え たかがこれだけを誇る為 何をしてる? 胃から込上げる塊 今更手遅れ 無駄に垂流す言葉はもう腐ってる 揺らいだ世界で独り立ってる たかがそれだけの為に何もかも捨て 見たいのかい 聴こえるかい 馬鹿みたいな顔ばっか |
指先GRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 亀井亨 | 長田進・GRAPEVINE | ただ重なった事が 目の前を塗り潰しやがる 何も持っていないわけではない 這って逃げるのもありか きみの手を握った 指先で 何度も奏でて 色褪せて 悲しい程 繰り返そう 何も変わらなくたっていい このままでいられる様 ここに突っ立てるよ くだらない言訳は 人通りの中に埋もれた 腹を割って話すべき事や 迷っている事のすべて 無理矢理 噛み殺して それでさえ どうして誰もが急ぎ足で その次を欲しがるんだろう ここに居てはいけないかな 許されない事だろうか 矛盾をわかっている 指先を伝わって 今さら感じていた 何度も忘れて 思い出して 卑しい程繰り返そう 何も変わらなくたっていい このままでいられる様 誰がそれを笑えるだろう 笑われてもかまわない きみの声がぬくもりが それだけが消えない様 ここに突っ立っていよう |
SilveradoGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | GRAPEVINE | | ここは異郷か これは現実か ただの余興か 真昼の光の中へと出てゆこう 俺は塵芥 黄金を抱いて遠くへ運ぶ その重さがやがて この腰を曲げてしまうまで 何を賭して歩く 素晴らしき地上を 屍を跨いでゆけ シルバラードがどこだって 本当はもうどうでもいいさ 残された地上を 老いぼれどもを跨いでゆけ アルバカーキがどこかなんて 最初からどうでもいい |
エレウテリアGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 亀井亨 | 長田進・GRAPEVINE | 話さ 飽く迄も仮の話だ 過ごした日々を エレウテリアと呼んだ ほら忘れてた事 思い出す 決して枯れない花をそのまま そっと記憶の庭に埋めた いつまでもこうして眺めていたい エレウテリア エレウテリア 許せ 出涸らした弄ばれた後の残滓だ 詩人が唯「どうにもならん」と洩らした けど もう一度きみを抱きたい 美しいままのその花もいつか 少しずつ乾いてゆくことになる いつまでもこうして眺めているさ 嬉しいやら哀しいやら 決して枯れない花をそのまま そっと記憶の庭に埋めた いつまでもこうして眺めていたい エレウテリア エレウテリア 赦せ |
豚の皿GRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 亀井亨 | 金戸覚・GRAPEVINE・高野勲 | 不安な朝 歩く人の列 浮かれた独裁者の 狂える瞼 胃が捩れるのさえ 手にとるように冴え 救いの詩でさえ消える間近 群がりだす群がりだす 豚の皿を満たす 腹を満たす 選び抜かれたストラディヴァリウス 偉大な号令 欲しがり合う何もかも喰らう 掲げ合うスター 消し去り得るこの血の下 主導者にエール 火は消えるのか 浮かぶモニュメント いつか見た世界史の 一頁となる 不安な朝 歩く人の列 疲れた独裁者は 家に火をつける 群がりだす群がりだす 豚の皿を満たす 腹を満たす 選び抜かれたストラディヴァリウス 偉大な号令 欲しがり合う何もかも喰らう 掲げ合うスター 消し去り得るこの血の下 主導者にエール 欲しがり合う骨だけのフラッグ 称え合うストライプ 滴るほどこの血の下 支配者にエールを |
超えるGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | GRAPEVINE | 長田進・GRAPEVINE | うすくちの恋 こうやって夏が終わる 先へ急ぐのが精一杯 だけど降ってきた偶然 こりゃもう思し召しと信じて 今 限界を超える そのくらい言わないと 描き出すもの 愛も欲望も全部絡まっていて きみと出会う幸運が 殊の外 つまらぬ感情を連れてきた きみが察知した運命 ねえ それは聞きたくもない ばかでかい音で砕け散ったっていいんだ その答えなどいつも ひとつじゃないのはわかってた ばかでかい音量で曝け出すつもりだ その答えだって いっそひとつだと思えばいいね 今 限界をも超える そのくらい言っていいか 描き出す世界 愛も欲望もさっきから図々しい 騒々しい |
棘に毒GRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 亀井亨 | | 棘が刺さった 毒がまわった どっかで変わってきたんだ 底に溜まった想いも とっくに乾いてしまった そのうえ 融けない冬は 二人を結ぶ体温さえ 奪っていった 今でも きみの事をうたうリフレインはずっと 溢れるけれど 熱はないんだ 汚れて冷えきってんだ 肩に触った風でわかった だからどうしたって言うんだ きっと心ってそんなもの 時間がさらっていくんだ それでも 人込みの中 歩道橋の上 よみがえるものがこれって だからもう 頭の中満たすリフレインをいっそ 消してしまえば楽になるんだ 優しさなんて 必要なくなったんだ 棘が刺さった 毒がまわった きっと心ってそんなもの だからどうしたと言うんだ 棘が刺さった 毒がまわった 熱が上がった 今でも きみの事をうたうリフレインはずっと 溢れるけれど届かないんだ 汚れてるんだ 熱はないんだ このままではもう もういいって言いそうだ |
FLYGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | GRAPEVINE | 長田進・GRAPEVINE | 宇宙船値札付き なら甲州街道で試したい 可能性などべつに あろうが無かろうがかまわない 夜行性のイラつき いまいち効かない微炭酸 熱中症のガキとか 引きこもる元カレ 風 読め 誘惑らしい 誘惑は地上には無い イメージなら血中に溶かしてしまえばいい 飛行場は停滞 いくら焦ったって加速しないんだ 多幸症の若者 引きこもる元ヤンキー そう可能性など のべつに 生まれ落ちてゆくだけ 風 読め 誘惑らしい 誘惑は地上にはねえ 夢 もうイヤっちゅう程 思い知った やめやめ 誘惑らしい 誘惑なら興味はねえ 風 震わしてくれ 飛ばしてくれよ ねえ 飛ばしてくれ |