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  • 緑黄色社会
    子供の頃のオラに言ってやりたいんだ。
    子供の頃のオラに言ってやりたいんだ。

    緑黄色社会

    子供の頃のオラに言ってやりたいんだ。

     2022年4月20日に“緑黄色社会”がニューシングル「陽はまた昇るから」をリリースしました。タイトル曲は、4月22日(金)公開の『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』主題歌です。日々笑いの絶えない野原家のような家族でも、ふと感じる寂しさは、その温もりを知っているから。そんなささやかな幸せを思って書き下ろされた、バンドの新たなカラーバリエーションを提示するポップソングとなっております。    さて、今日のうたコラムでは、その最新作を放った“緑黄色社会”の小林壱誓(Gt.)による歌詞エッセイをお届け。緑黄色社会「Actor tour 2022」名古屋編当日、移動中の新幹線車内にて執筆。新曲「 陽はまた昇るから 」にも通ずる想いを綴ってくださいました。歌詞と併せて、受け取ってください。 これを書いている現在、 緑黄色社会「Actor tour 2022」名古屋編当日     会場までの移動中 新幹線車内にて綴る     無事に陽は昇り、今日を迎えることができたわけなんだが   朝の支度が遅いオラは 相も変わらず間一髪で新幹線に乗車   ゼェハァと視界を曇らせながら席につく     座席前方に覗けるのはピンク髪の女性 左隣にはラテを片手に小声で電話するアパレル経営者っぽい男性 通路挟んで右手には靴だけお洒落なおじさん     メンバーもスタッフも周りにいない     いま向かっている名古屋は 緑黄色社会の地元であるが故 メンバーの入りがバラバラになることが多い   今回は前日から実家に帰る人多数により オラはひとり当日入り     寂しいな~   いつもメンバーやスタッフが 居てくれてるんだなってことに気づく       ここから空腹に耐える約1時間半… さーて、何で気を散らそう   そうだ、エッセイを書こう   っていう傍から サンドイッチとコーヒーの車内販売   今食べたいのはそれじゃないな~ もっとこう、油っぽいやつ、求む     よーし、エッセイを書こう     緑黄色社会ってバンドは 今年の7月で結成10周年を迎えるようで メンバーとはもう11年ほど 一緒にいることになるらしい   ベースの真吾に至っては 彼が生まれた時からの付き合いだから 24年一緒にいる     “大人といわれる年齢” になってしまったな~   “大人といわれる年齢” になってしまったことは少しやりきれない   心はまだなんとなく子供だったりするからな~   けど、大人って楽しい     何でも自分で選べるんだゾ?     もちろん選ぶための努力は必要かも だけどさ~ 子供の頃のオラに言ってやりたいんだ     「そんだけ遊び倒しても全く疲れを知らないお前なら、何だってできるぜ」ってな~         はい 時空を超えて 「Actor tour 2022」名古屋編 無事終了   ここからは帰りの新幹線にて綴る     よーし 明日は「Actor tour 2022」東京編だゾ!   メンバー皆、迅速に片付けをして 即座に名古屋センチュリーホールと さようならした   前回は規定のコロナキャパシティで 半分しか入れられなかったお客さんが 今回はフル動員     手拍子の音量も圧巻 ほんと、心の声すら聞こえるよ   オラ、思い残すことないんだが 名古屋にまた戻ってくるときは もっと大きな姿を見せたいなって それだけ思う   まだ思い残しあるや   次こそ ちゃんと皆んなの肉声を聞けたらいいな 大きく笑う、大きく歌う その口元をしっかり見たい   今日はもう 疲れ切った 振り絞った   子供の頃のような永久機関にはなれないね   明日また陽が昇ることを信じて 眠りに就くとする   いい夢見て   いいライブするゾ~ <緑黄色社会・小林壱誓(Gt.)> ◆紹介曲「 陽はまた昇るから 」 作詞:小林壱誓 作曲:穴見真吾 ◆ニューシングル「陽はまた昇るから」 2022年4月20日発売   <収録曲 01. 陽はまた昇るから 02. 時のいたずら 03. 陽はまた昇るから-Instrumental- 04. 時のいたずら-Instrumental-

    2022/05/06

  • 緑黄色社会
    ボーカルの長屋晴子には、こんな説明はしていません。
    ボーカルの長屋晴子には、こんな説明はしていません。

    緑黄色社会

    ボーカルの長屋晴子には、こんな説明はしていません。

     2021年8月25日に“緑黄色社会”がニューシングル「LITMUS」をリリースしました。タイトル曲は、木曜ドラマ『緊急取調室』の主題歌として書き下ろされた楽曲で、作詞を小林壱誓(Gt.)、作曲を小林壱誓・穴見真吾(Ba.)が担当。劇中で真摯に目の前の事件と向き合い、容疑者の動機解明にまい進していくキントリメンバー。そのキントリの世界に彩りを添えるのが、緑黄色社会の「LITMUS」です。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“緑黄色社会”の小林壱誓による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、自身の作詞理念と新曲「 LITMUS 」のお話です。いつもはあまり歌詞については説明したくないという彼ですが、今回は歌詞に込めた意図、そしてアフターストーリー考察まで、明かしてくださいました。是非、歌詞と併せてエッセイをお楽しみください…! ~歌詞エッセイ:「 LITMUS 」~ はじめまして。緑黄色社会、ギターの小林壱誓です。今回は新曲「LITMUS」の歌詞について書いていきたいと思います。 まず、先日、霜降り明星のせいやさんとテレビ番組の企画で一緒に作詞をしたのですが、自分以外の目線を曲に取り入れるという、今までやってこなかった作業を通して様々な気づきがありました。 せいやさんとの共作過程で、「作詞は漫才と似ている」とおっしゃっていたのを強く覚えています。ゴールから考えて、そこに対して肉付けをしていく。その過程が漫才のネタ作りに似ていると。 たしかに、間の使い方、耳に残るワードチョイス、オチの作り方、言い出したら切りがないほど似ている点が多いと思いながらも、「漫才の方がもっと高度なことをしているよなぁ」なんて思いながら聞いていました。 さて、せいやさんとの制作を経て、自分の書き方とより向き合えた気がする小林壱誓の歌詞エッセイ(韻踏んでます)、スタートです。 僕の作詞の理念は、 「余白を持たせて、でも具体的に。」 「具体的に」というのは“説明をする”ではなく、聴き手の視覚・嗅覚・触覚、そして記憶にコネクトするということです。 たとえば、新曲「LITMUS」においては、まさにリトマス紙というアイテムを使って、赤と青を視覚的に表現しています。具体性とは僕にとってそういうことです。 (“白黒”はっきりさせるということの比喩表現で“赤青”のリトマス紙を“緑黄色社会”が歌ってるのですから色渋滞極まりないんですけども…。) 余白をもたせるというのは、言い換えれば多くを語りすぎないということで、「秘密」をテーマにした『LITMUS』ではそれがどんな秘密なのかは語っていません。 歌詞について本当はあまり明かしたくないのですが、こういう機会も中々ないので今回はいつもより少し説明をしたいと思います(歌詞考察サイトみたいなテイストでいきます)。 想えば想うほど隠れてしまう いつぞやの朧月の背中へと 「朧月」というのは、雲や霧で霞んで薄く光るような月のことですが、これは“秘密”の隠喩であると同時に、薄い布団をまとった女性の姿を重ねていました。 その手を その目を その輝きをそのままに 怒涛の「その」攻め。 別れも告げずに 離れてしまえたらいいのに 主人公は、かなり後ろめたいことをしてしまったんです。取り返しのつかないこと。でももし隠し通すことができたなら、目の前の「あなた」は変わらずに済む。とても馬鹿です。でも、とても人間です。 どれほどあなたを想っていても リトマスの紙は翳せないまま わたしはそれでも あなたの側に居てしまう 卑怯です。どうすべきかは分かっているのに、自分の愛した“輝き”ともいえるその無垢な姿を壊したくない、という言い訳を盾に、秘密を明かさない選択を続けていきます。 何も言わずに 何も触れずに 全て透かされているかのような夜だ 本当は知られているのかもしれないと思ってしまうほど、何も聞いてこない。触れてこない。これは、曲の最後へ繋がります。 嘘はついてない 本当にも触れない あなたにだけ言えない 秘密がある 「あなた」が何も聞いてこないから、嘘をつく必要もないんです。こういった経験のある人は分かると思うのですが、とても恐ろしいことです。これからこの主人公はどんな選択をしていくのか…。 ここからは前代未聞、作者による曲のアフターストーリー考察です。 きっと、主人公の口から“秘密”を打ち明けることはできません。しかし打ち明けずとも、何かを呼び水に、全てが明るみに出てしまいます。そして何もかもが音を立てて壊れる。一度ついた大きな傷は消えない。一生許されることもない。一生「あなた」に信じてもらえることはない。物語は深い絶望へと沈んでいきます。 ただ、そこからどうなっていくかは、 主人公と「あなた」次第かな。 はい。 かいつまんだ説明にはなりましたが、「LITMUS」ではそんなことを書いています。歌詞の中で答えを出さないのも、余白です。 ボーカルの長屋晴子には、こんな説明はしていません。長屋晴子の歌にしてほしいからです。だから、この記事は長屋には絶対に読まれたくないです(笑)。 みんなとの秘密ができましたね。 バレないように祈ります。 では! <緑黄色社会・小林壱誓> ◆紹介曲「 LITMUS 」 作詞:小林壱誓 作曲:小林壱誓・穴見真吾

    2021/08/27

  • 緑黄色社会
    まるで最初から決まっていたかのように、この人だと思った。
    まるで最初から決まっていたかのように、この人だと思った。

    緑黄色社会

    まるで最初から決まっていたかのように、この人だと思った。

     2021年2月3日に“緑黄色社会”がニューシングル「結証」をリリース。タイトル曲は、テレビアニメ『半妖の夜叉姫』1月クールエンディングテーマであり、同作のために書き下ろされたミディアムナンバーです。作詞を長屋晴子(Vo./Gt.)、作曲を小林壱誓(Gt./Cho.)が手掛けました。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“緑黄色社会”の長屋晴子による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、新曲「 結証 」に通ずるお話です。みなさんは、人と人との“運命”というものを信じますか? 今回は彼女自身が“運命”を実感したときの想いを明かしてくださいました。是非、歌詞と併せて受け取ってください…! ~歌詞エッセイ:「 結証 」~ 新曲「結証」は、運命や絆といった形のないものこそ信じて守っていきたいというテーマで歌詞を書いた楽曲です。 はて、 形のないものって?運命って?絆って?実際どんなもの?本当にあるの? 絆はなんとなく分かるかも。あるとかないとかじゃなくて、自分で築き上げていくことができるものだから。 じゃあ、運命って一体なんだろう。 うんめい【運命】 人間の意志にかかわりなく、身の上にめぐって来る吉凶禍福。それをもたらす人間の力を超えた作用。人生は天の命めいによって支配されているという思想に基づく。めぐりあわせ。転じて、将来のなりゆき。 (広辞苑より引用) どうやら人間の意志とは関係ないらしい。人間の力を超えるらしい。 自分でどうこう出来るものではないとしたら、神様なのかそれ以外の何かなのか分からないけれど、人間以外の何かの力が加わらなければ、一生、運命というものに出会うことはないのかもしれない。 これでは運命に対してあるないの論争が繰り広げられるのも頷ける。 かくいう私は、運命を信じている。あるとかないとかではなく、信じている。 中学3年生。高校では絶対にバンドを組むと決意し、軽音部のある高校を探して受験した。 無事合格し、入学前からSNSでバンドメンバーを探した。軽音部入部希望者は数人いて、その中でも一際変なやつがいた。ギターボーカル志望は被っていたけれど、絶対にこの人とバンドを組みたいと思い連絡をした。 入学式の日、SNSで友達になっていた女の子と校門で出会い話を聞くと、ピアノを長年習っていたという。迷いも躊躇いもなく、バンドを組まないかと声をかけた。迷いも躊躇いもなく「いいよ」と返事をくれた。 軽音部で活動して少し経った頃、それまでのベースが抜け、新しいベースを探していた。ギターが「幼なじみなんだ」と連れてきた2歳年下の男の子がいた。年齢も学校も違う初対面の男の子、同い年で同じ学校の誰よりもガッツがあって不思議な魅力があった。 そんな3人と一緒にやっていこうと決めたのは間違いなく自分の意志だったから、先程の定義に基づけばこれは運命ではないのかもしれない。 それでもこの出会いを運命だと信じたい所以がある。 普段、お店で料理を頼むにも同行者の注文を聞いて回ってからでしか決められないくらい優柔不断な私が、一切迷わなかった。まるで最初から決まっていたかのように、この人だと思った。 自分でもびっくりするくらい、一寸の迷いもなく決めたので、神様のお告げなのか、天使の導きなのか、あの時の決断は何者かに誘導してもらっていたような気さえする。 とするならば、この出会いを運命と呼んでも良いのかもしれない。 運命はあるのかないのか、正直分からない。 分からないので、この話は一旦置いておいて、否、永遠に置いておいて。 運命は信じるか信じないかの話だと思う。 もっと言えば、運命は信じた者勝ちだと思う。 だって 信じていなければ、強く願っていなければ、 運命が存在していても、気付くことさえ出来ずに通り過ぎてしまうから。 <緑黄色社会・長屋晴子> ◆紹介曲「 結証 」 作詞:長屋晴子 作曲:小林壱誓 ◆3rd SINGLE「結証」 2021年2月3日発売 初回生産限定盤 ESCL-5480~1 ¥3,545+税 通常盤 ESCL-5482 ¥1,091+税 期間生産限定盤 ESCL-5483~4 ¥1,818+税

    2021/02/05

  • 緑黄色社会
    どうして詞先、もしくは同時進行の楽曲制作になるのだろう。
    どうして詞先、もしくは同時進行の楽曲制作になるのだろう。

    緑黄色社会

    どうして詞先、もしくは同時進行の楽曲制作になるのだろう。

     4人組バンド“緑黄色社会”がニューアルバム『SINGALONG』をリリース!CDリリースに先がけて、2020年4月22日より配信がスタートしております。映画『初恋ロスタイム』主題歌「想い人」やドラマ『G線上のあなたと私』主題歌「sabotage」といった話題作に加え、新曲も多数収録した充実の内容。彼らの武器である“歌”と、楽曲ごとに異なった彩りを放つバンドサウンドの融合が凝縮された渾身の1枚です。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った緑黄色社会のボーカル・長屋晴子さんによる歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は 第1弾 、 第2弾 に続く最終回。綴っていただいたのは「詞先?曲先?同時?」という話題について。彼女が“曲作りのとき=0を1にするとき”に大事にしていることとは…? 連載ラスト、是非、最後までご堪能ください! ~歌詞エッセイ最終回~ 3回目になるこのコラムも今回で最終回。 さて、何を書こうかしら。 最終回も相変わらずゆるりと綴っていきますので、今回もゆるりとお付き合い下さいませ。 前々回に、0を1にするのが難しいというお話を。前回に、じゃあどんな気持ちを1にしてみたくなるのかというお話をさせていただきました。最終回の今回は、0を1にする段階で大事にしていることについてお話をしようかなと思います。 インタビューや、ミュージシャン同士の会話でよく登場するのが、「この曲は詞先?曲先?もしくは同時?」という話題。分かりやすくお伝えすると、「この曲を作ったとき、歌詞が先に浮かんだの?それともメロディ?もしくは歌詞とメロディが同時に浮かんだの?」というお話です。 曲作りに正解なんてものはなくて、作り方は本当に様々だし、人それぞれだし、その瞬間次第でももちろん変わる。もっといえば楽器なんてなくても、鼻歌だけでも作曲はできる。現に私も楽器を一切使わずに鼻歌で曲作りをすることがよくあります。 先ほどの、詞先、曲先、同時という話に戻ると、私は詞先、もしくは同時のパターンがほとんど。曲先でも曲を作ろうとしてみたことはあるのだけれど、どうも私にはしっくりこなかった。今のところ。 私ではない人(メンバー)が作曲した曲に歌詞を書くこともあって、それはある意味、曲先の作り方になるのだけれど、今回はいったんそれは置いておきます。 私自身、考えてみました。どうして詞先、もしくは同時進行の楽曲制作になるのだろう。むむむと考えてみた結果、なんとなく共通点が見つかってきました。その曲を作る上で何を大事にしたいか。それによって曲の作り方が変わっているなと思います。 詞先の場合は、やっぱり伝えたいメッセージ、歌詞を大事にしています。そんなときは、“この気持ちを曲にしたいんだ!”というテーマが見つかって、色々と先走ってしまうくらい書きたいことが溢れていることが多いです。 想いがばーっと溢れてしまって、それを一つ一つこぼさないようにメモしているといつの間にかメロディをつけるよりも先に詞が出来上がっている、なんてことがよくあります。 だからそんなときは途中で無理やりメロディをつけることはせず、その衝動的な気持ちを優先して、まずは歌詞を大事にしながら曲作りを進めていきます。ニューアルバム『SINGALONG』でいうと「 sabotage 」なんかがそう。 そして歌詞とメロディが同時進行の場合は、いわゆる“降りてくる”アイデアであることが多いので、その直感的なアイデアを大事にしています。 私はよくお風呂や寝る直前にすっとアイデアが“降りてくる”ことが多くて、すぐさまボイスメモに残したり、コードをつけてみたり、睡魔に負けてそのまま夢に溶かしたりしています。笑 “降りてくる”ようなアイデアってきっと、授かりものであるのと同時に、自分でも気付かないうちに心の中で蓄積していて、「ここから出してよ」と放出されたがっていた気持ちのような気がしていて。 そんなときはその気持ちを育むように、すっと“降りてきた”アイデアを大事にして、なるべくそのまま活かして、こねて、ひろげて、またこねて、、、、ニューアルバム『SINGALONG』でいうと、「 Shout Baby 」、「 愛のかたち 」、「 幸せ 」、「 冬の朝 」なんかがそう。 というように、その曲にとって大事なものを見極めて、その曲に合った作り方で曲を作るようにしています。 自分の曲って、子供のようなもの。自分の分身のようだし、とても愛おしいし、守りたい存在。 そんな曲たちが、リリースされて世に出て、私以外の人たちに知られていくことは今でも不思議な感覚です。 そんな我が子についてのお話をこうしてさせてもらえること、本当に有難い機会だと思っています。 3回にわたってコラムを書かせていただきましたが、それらを読んで、今まで聴いていた曲たちもまた違った見方で聴き方で、感じてもらえたら嬉しいです。 我が子が、そして『SINGALONG』が、多くの人から愛される作品でありますように。 というわけで皆さま、ゆるいコラムに長らくお付き合いいただき、ありがとうございました。 それでは。 <緑黄色社会・長屋晴子> ◆ニューアルバム『SINGALONG』 2020年4月22日配信リリース <収録曲> 01. SINGALONG 02. sabotage 03. Mela! 04. 想い人 05. inori 06. Shout Baby 07. スカーレット 08. 一歩 09. 愛のかたち 10. 幸せ 11. Brand New World 12. あのころ見た光 13. 冬の朝

    2020/05/11

  • 緑黄色社会
    当たり前のように、SNS上にみんなの恋愛事情が散らばっている時代…
    当たり前のように、SNS上にみんなの恋愛事情が散らばっている時代…

    緑黄色社会

    当たり前のように、SNS上にみんなの恋愛事情が散らばっている時代…

     4人組バンド“緑黄色社会”がニューアルバム『SINGALONG』をリリース!CDリリースに先がけて、2020年4月22日より配信がスタートしております。映画『初恋ロスタイム』主題歌「想い人」やドラマ『G線上のあなたと私』主題歌「sabotage」といった話題作に加え、新曲も多数収録した充実の内容。彼らの武器である“歌”と、楽曲ごとに異なった彩りを放つバンドサウンドの融合が凝縮された渾身の1枚です。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った緑黄色社会のボーカル・長屋晴子さんによる歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は 第1弾 に続く、第2弾。収録曲「 愛のかたち 」に通ずるお話を綴っていただきました。あなたは<誰かが語る法則や 尾ひれのついた噂>が気になるあまりに、自分や相手の愛の形に対する自信がなくなってしまうこと、ありませんか…? ~歌詞エッセイ第2弾~ さて、何を書こうかしら という感情が再び。 ぼんやりした頭の中をぐるぐると探検しながらゆるりと書き綴っていきますので、今回もゆるりとお付き合いくださいませ。 前回、0を1にするのが難しい。そもそも作曲においてのテーマである0が普段の生活で常日頃発生するわけではなく、じっくりと時間をかけて現れるんだという話をしたのだけれど。 じゃあ一体どんなときに空っぽではない0が生まれるのか。1にしてみたい0が現れるのか。そんなことを今回綴ってみようと思います。 前回と重複してしまうのですが、これまでに作ってきた楽曲の中には、うーんと頭を捻って作り出した0から制作した楽曲ももちろんあります。だけど、日常で起こる疑問や違和感、モヤモヤが溜まりに溜まって自然発生した0を私はいつも大切にしています。 そんな自然発生した0から制作した楽曲を、 曲名をあげて例に出すとすれば、今回のニューアルバム『SINGALONG』でいうと「 愛のかたち 」という楽曲。 小学校高学年の頃から(早い人は幼稚園くらいからなのだろうか)、人の恋愛事情が気になって仕方がなかった。というより、誰が誰を好きなのかクラス中が把握していて、情報を共有することが当たり前という小さな世界で過ごしていたので、人の恋愛事情を気にすることは当たり前のことだと思っていた。 中学校、高校、そして大学と進んでいくと、今度はみんなが当たり前のようにスマートフォンを持っていて、当たり前のようにSNSを使っている時代。そして当たり前のように、SNS上にみんなの恋愛事情が散らばっている時代。別にそれが悪いことだなんて言っているわけではないし、思ってもいない。 ただ、そんな当たり前の中にいると、それが原因で上手くいかないことがあったり、余計なことを考えてしまったりもする。 「あそこのカップルお似合いだよね~」 「あのふたり○○に旅行に行ってきたらしいね、羨ましい~」 「今喧嘩してるらしいよ」 「別れたらしいよ」 こんな会話が飛び交うのも当たり前だった。私も当たり前のように参加して、当たり前のように周りの日常をチェックしていた。 すると、人の恋愛事情が気になって仕方がないのと同時に、周りからの視線も気になって仕方がなくなってきた。 自分も同じように噂されているのだろうか。似合わないと笑われているのだろうか。それって自分がこんな容姿でこんな性格だからなのかな。だんだん失われていく自信。募っていく不安。 「ねえ、私のこと好き?」 「どんなところが好き?」 「私たちってお似合いかな」 「皆から羨ましがられるような所に行ってみたいな」 ううん。違うよ、そうじゃない。 向き合うべきは、手の中にあるスマートフォンなんかではなく、今目の前にいる大切な人、ただひとりなんだ。 人と人が運命的に巡り会って一緒になることに、正解なんてものは絶対にないし、間違いなんてものもない。人と比べる必要なんてないし、誰かからとやかく言われる筋合いもない。 いつだってふたりだけの話。 よそ見なんかしなくていい。 愛のかたちは、人それぞれ。 そんな想いを衝動的に書き上げた楽曲が、 そう、「愛のかたち」でしたとさ。 おしまい。 それではまた。 <緑黄色社会・長屋晴子> ◆紹介曲「 愛のかたち 」 作詞:長屋晴子 作曲:長屋晴子 ◆ニューアルバム『SINGALONG』 2020年4月22日配信リリース <収録曲> 01. SINGALONG 02. sabotage 03. Mela! 04. 想い人 05. inori 06. Shout Baby 07. スカーレット 08. 一歩 09. 愛のかたち 10. 幸せ 11. Brand New World 12. あのころ見た光 13. 冬の朝

    2020/05/04

  • 緑黄色社会
    表現者という立場にありながら私はいつも分からない。
    表現者という立場にありながら私はいつも分からない。

    緑黄色社会

    表現者という立場にありながら私はいつも分からない。

     2020年4月22日に“緑黄色社会”がニューアルバム『SINGALONG』をリリースしました。今作は、映画『初恋ロスタイム』主題歌「想い人」やドラマ『G線上のあなたと私』主題歌「sabotage」といった話題作に加え、新曲も多数収録した充実の内容。彼らの武器である“歌”と、楽曲ごとに異なった彩りを放つバンドサウンドの融合が凝縮された渾身の1枚です。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った緑黄色社会のボーカル・長屋晴子による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回はその第1弾。0を1にするのが難しく、0が0でしかないという彼女が、なぜ“表現者”という道を選んだのか。そして今作『SINGALONG』に込めた想いとは。ニューアルバムと併せて、是非このエッセイもじっくりとご堪能ください。 ~歌詞エッセイ第1弾~ さて、何を書こうかしら。 何をするにも0から1にする工程が一番難しい、と思っている。真っ白でまっさらな画用紙に一番はじめに何色を使って、どんな線を描いてやろうか、私はそれが永遠に決められなくて、どんどん彩られていくクラス中の画用紙を見渡しながら、ヒントをかき集めてアイデアを絞り出すようなタイプだった。 私は私が分からない。何がしたいのか、分からない。何を伝えたいのか、分からない。表現者という立場にありながら私はいつも分からない。 それはきっと0が本当に0だから。 何も考えていないわけじゃない。ただ毎分毎秒頭のどこかに信念のようなものがビシッと聳(そび)え立っているようなタイプではないから、急に「かきたいものをかいてください」、「あなたのモットーはなんですか」、「今の気持ちを教えてください」なんてことを言われてしまうと大変困ってしまう。 じゃあ何故そんな私が、自分で曲をかいて歌を歌っているのかというとそれは、0が0でない瞬間が私にもふと訪れるから。そしてその訪れた瞬間が何故そんな私が、自分で曲をかいて歌を歌っているのかというととてつもなく愛おしく感じるから。 なんだかモヤモヤすることがあると、私はそれについてじっくりじっくり考える。「なんだかモヤモヤするな」「モヤモヤの原因はなんだろう」「なるほど私はここに引っかかっていたのか」自問自答を繰り返して、たくさん時間をかけてようやく0(いわゆるテーマのようなもの)が生まれる。見えてくる。そして私がだんだん分かってくる。 0が生まれただけで自分的には心のモヤモヤが解決した気持ちだし、そこで留めておいても良いのだけれど、私は歌を歌うことが心底好きで、その歌を誰かに聴いてもらいたいと思っている。そしてその歌が自分の気持ちであったらもっと素敵だなと思っている。さらに言えば同じような気持ちの人に届いて、染み渡って、何か少しでも感じてもらえたら最高だなと思っている。 そんな妄想が膨らんでしまって、0を1にしてみたくなるんだよな。 0を1にしたくなる瞬間というのは本当に衝動的で、クラス中の画用紙を盗み見ていたことがまるで嘘だったかのように、言葉やメロディ、コードや景色がぶわっと一気に溢れ出す。 0が本当に空っぽな0のとき、頑張って頑張ってひねり出したアイデアはやっぱり最後までどこか納得がいかない。 だけど0が0でないときに生まれたアイデアは輝いていて愛おしくて自信をまとっている。 真っ白だった頭の中で、ふわっと生まれた0の欠片がたまりたまって大きくなったら衝動的に吐き出して、また真っ白に戻す。そしてまたため込んで吐き出す。 私はそんなことをいつもしている。 そんな衝動的な気持ちが集まって生まれたのが、そう、『SINGALONG』なのである。 衝動的な気持ちの詰まった作品だから、きっとそれを聴いてくれるあなたにも、衝動的な何かが訪れるのではないかなと思っています。 何かを始めてみたくなったり、モヤモヤしていた気持ちが晴れたり、誰かに会いたくなったり、誰かに悩みを打ち明けてみてもいいかなと思えたり、つい歌って踊ってみたくなったり。 まあ、『SINGALONG』を聴いてあなたがどう感じるかなんて結局のところ自由だし私には分からないことなのだけれどね。 それでも、そうであったら最高だな、とまた妄想が膨らんでしまうのです。 おしまい。 さて、次は何を書こうかな。 また真っ白になってしまった。 <緑黄色社会・長屋晴子> ◆ニューアルバム『SINGALONG』 2020年4月22日配信リリース <収録曲> 01. SINGALONG 02. sabotage 03. Mela! 04. 想い人 05. inori 06. Shout Baby 07. スカーレット 08. 一歩 09. 愛のかたち 10. 幸せ 11. Brand New World 12. あのころ見た光 13. 冬の朝

    2020/04/29

  • 緑黄色社会
    愛には加減があるなんて、誰も教えてはくれなかったのに。
    愛には加減があるなんて、誰も教えてはくれなかったのに。

    緑黄色社会

    愛には加減があるなんて、誰も教えてはくれなかったのに。

     2018年11月7日に“緑黄色社会”が最新ミニアルバム『溢れた水の行方』をリリースしました。今日のうたコラムでは、今作に収録されている新曲「サボテン」をご紹介いたします。サボテンと言えば【植物のなかでもとくに育てるのが簡単】というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。しかし実は、そうでもないみたいなんです。 ごめんね 私はサボテンさえ上手く育てられずに やりすぎた水が溢れていったよ ごめんね 今さら気付いたって元には戻らない 謝ることしかできなくなったよ 水だけあげてりゃいいなんて 間に受けてたらこうなった 愛には加減があるなんて 誰も教えてはくれなかったのに 「サボテン」/緑黄色社会  必要としてないのに水をやりすぎると腐ってしまう。何の管理もせずに放っておいても乾燥してダメになってしまう。それが<サボテン>です。もちろんどの植物にも通じることでしょうが、サボテンは<水だけあげてりゃいい>と思われがちだからこそ、その“水やり”に<加減があるなんて>知らずにいつのまにか枯らしてしまうのでしょう。    そして、この歌の<私>はそんな<サボテン>に似た“恋”を<上手く育てられずに>失ってしまいました。きっと“簡単に上手くやっていけるだろう”と思っていた恋。愛を注げば注ぐほど、尽くせば尽くすほど、長生きするに違いないと。でもそれはこの恋に“適量”ではなかったのです。結果、もう<あなた>とは<元には戻らない>のです。 溺れて枯れた窓際の愛は 間違っていたのかな 花が咲くのが見たかったから 良かれと思ってた ただただ私は私なりに育てました ただただ私は私なりに愛を注いだの 「サボテン」/緑黄色社会  ただただ<花が咲くのが見たかった>だけ。サビからは、いつも相手の笑顔を願い、幸せになってほしくて、一緒に幸せになりたくて、一途に<私なりに愛を注いだ>これまでの姿が伝わってきますね。だけど結局は“重い”だけだったのだろうかと“愛”に対する自信を失いそうな今…。では、本当に<私>の愛し方は<間違っていた>のでしょうか。 ごめんね 私は大丈夫と関係ないふりして いらない自信が溢れていったよ 「サボテン」/緑黄色社会 溺れて枯れた窓際の愛が 教えてくれたかな 知らない間にすれ違っていた 愛の育て方 ただただ私はあなたの喜ぶ顔が ただただ私はあなただけに愛を注いだの 「サボテン」/緑黄色社会  また、育てやすい<サボテン>のような恋だと思い込んでいた頃は、よくある恋人同士の問題なんて<私は大丈夫と関係ないふり>でした。その自信は<良かれと思って>たっぷり<あなた>に“愛”を注いできたゆえのもの。だけどそんな<愛の育て方>こそが<サボテン>には合わなかった。そのことに、手遅れになって初めて気がついたのです。 溺れて枯れた窓際の愛は 間違っていなかった 丁度良さなんて分かっていても 愛は止まらなかった 必ず無駄にはしないよ枯れたサボテン いつかいつか私の愛の花を咲かせよう 「サボテン」/緑黄色社会  そして、この恋における<愛の育て方>が合ってなかったと気がついたからこそ、わかったこともあります。それは、自分の一途な“愛”そのものは<間違っていなかった>ということ。つまり<サボテン>には、<あなた>には、<私の愛>が適していなかっただけなのです。一方で必ずどこかに<私の愛>を求めている<花>があるはずなのです。    そのことを教えてくれた<あなた>への、感謝も込めて綴られているのが<必ず無駄にはしないよ枯れたサボテン>というフレーズでしょう。もう<ごめんね>は“ありがとう”に変わろうとしております。こうして気持ちが少し前に進めたからこそ、最後の最後には<いつかいつか私の愛の花を咲かせよう>と希望的な意志が掲げられているんですね。    失恋して、自分の<愛の育て方>に自信を失っている方。上手くいかなかったのは、ただそのお相手とあなたの愛が合わなかっただけのこと。きっといつか別の誰かと<愛の花>を咲かせることができるはず。歌を聴き終えると心が上向きになる、緑黄色社会の「サボテン」を是非、聴いてみてください…! ◆紹介曲「 サボテン 」 作詞:長屋晴子 作曲:長屋晴子 ◆ミニアルバム『溢れた水の行方』 2018年11月7日発売 ESCL-5118 ¥2,000(税込) <収録曲> 1. あのころ見た光 2. 視線 3. Never Come Back 4. サボテン 5. Bitter 6. リトルシンガー

    2018/11/19

  • 緑黄色社会
    私、あなたの前ではずっと笑って、それ以外の顔出せなかった。
    私、あなたの前ではずっと笑って、それ以外の顔出せなかった。

    緑黄色社会

    私、あなたの前ではずっと笑って、それ以外の顔出せなかった。

    世の中のうまくいってるカップルや夫婦は みんな相手を気遣ってるの。 それができる相手だから続いてるんじゃない。 (ドラマ『失恋ショコラティエ』より)  ありのままの自分で愛されたい。気を遣わない関係が良い。恋愛においてそう考えている方、多いのではないでしょうか。でも、冒頭のセリフを受け、改めて考えてみると、もしかしたら【心地よさ】とは、お互いのさりげない気遣いによって出来上がっているものなのかもしれません。もちろん、無理をしているわけではなく自然に「そうしてあげたい」と思う気持ちがあるからこそ、続いているのでしょう。  ただし、どちらかが相手の【心地よさ】に一方的に甘え続けている場合。または、どちらかの【気遣い】に限界がやって来てしまった場合。やがて二人の関係は終わりを迎えることになります…。今日のうたコラムでは、そんな恋の終焉を描いたラブソングをご紹介。2018年3月14日に“緑黄色社会”がリリースした1st Full Album『緑黄色社会』に収録されている楽曲「またね」です。 私 あなたの前ではずっと笑って それ以外の顔出せなかった 寝息が途切れないように そっとドアを閉めた 「またね」 「またね」/緑黄色社会  このように幕を開ける歌。きっと<私>もまた<あなたの前ではずっと笑って>いつも【心地よい】居場所を作り続けてきたのでしょう。好きだから。ずっと一緒に仲良くしていきたいから。いつも笑っていてほしいから。自分がそうしたいと思えたから。泣いたり怒ったりわがまま言ったりせず、うまくやってきたのだと思います。でも、ついに【気遣い】に限界がやって来てしまった…。そして今日、自ら終止符を打ったのです。 雲が見えたのはずっと前 雨は降らないでいてくれる 空はとても優しいのね 気づかないフリをしてる 「またね」/緑黄色社会  おそらく限界は、突然にやってきたものではありません。二人の関係に<雲が見えたのはずっと前>のこと。少しずつモヤモヤが<私>の心に広がっている様子が伝わってきます。だけど、いつまでも<雨は降らないでいてくれる>優しい空。これは<あなた>のことを表しているのかもしれません。関係の曇りも<私>の笑顔の下の本音も<気づかないフリをしてる>のです。このままでいい、と。まさに【心地よさ】に寄りかかっている状態ですね。 私 あなたの前ではずっと笑って それ以外の顔出せなかった 別に無理をしていたわけじゃないのに あなたがいない場所であなたを想うと いつの間にか涙がこぼれて この恋がニセモノだって やっと気づいたの 「またね」/緑黄色社会  そのうちに<私>は<別に無理をしていたわけじゃない>はずの色んなことが変わっていったのでしょう。ずっと笑っていたいというポジティブな気持ちが<それ以外の顔>を出せない苦しみになってしまうほど。心の<雲>はもう<あなたがいない場所であなたを想うと>涙の雨になってしまうほど。また<この恋がニセモノだって やっと気づいたの>というフレーズは、同時に、これまで“本物”だと信じてきたものがあることも含んでおります。 “いつか”なんて言葉はいつも 口に出したらすぐに消える それを全部叶えていたら 変わっていたのかも 「またね」/緑黄色社会 期待したい気持ちはもう捨てて これ以上は前に進めない 「またね」/緑黄色社会  たとえば<“いつか”なんて言葉>は<あなた>の口癖だったとも、<私>から<あなた>に対する願望や期待であったとも考えられます。どちらにしてもそれを信じてきたからこそ、ここまで進めたのでしょう。でも、何もかも叶わない<ニセモノ>だと気づいてしまった…。だからこそ、二人ではもう<これ以上は前に進めない>と、決意をしたのです。ひとことで言えば<私>はもう“疲れてしまった”のではないでしょうか。 抜け殻に気づいたなら 私を探して もう戻らないのだろうと 少し焦って 寂しくなってほしい それだけ感じてほしい 私 あなたの前ではずっと笑って それ以外の顔出せなかった 別に無理をしていたわけじゃないのに これが最後だからいいよねと 笑顔を崩して起き上がる 寝息が途切れないように そっとドアを閉めた 「またね」 「またね」/緑黄色社会  そして歌の終盤、いつだって愛する人のために笑顔を絶やさず【心地よさ】を作ってきた<私>が、今は<あなた>に<少し焦って 寂しくなってほしい>と願っております。そこには、自分がいなくなったことで失ったものの大きさを感じてほしいという痛切な想いが込められている気もします…。その想いにこそ、これまで出せなかった<それ以外の顔>が表れているように思えるのです。    一方で、最後の最後まで【心地よさ】を作ろうとするのも<私>の姿です。眠っている<あなた>を起こしてしまわぬように、そっとドアを閉めること。「さようなら」ではなくて「またね」と告げること。まだ愛のぬくもりが残っているからこその行動ですよね。  そんな<私>が次に出会う恋人は、どうか、笑顔以外の顔も見せられるような相手でありますように。お互いささやかな【気遣い】を忘れず、うまくやっていける相手でありますように…。そう願わずにはいられない、この歌。是非、歌詞をじっくりよみながら聴いてみてください。 ◆1st Full Album『緑黄色社会』 2018年3月14日発売 レーベル:HERE, PLAY POP <収録曲> 01. Re 02. 始まりの歌 03. 大人ごっこ 04. キラキラ 05. Alice 06. 君が望む世界 07. 恋って 08. regret 09. 真夜中ドライブ 10. またね

    2018/03/19

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