生きてゆく中で感謝できる人でありたい。

湯木慧
生きてゆく中で感謝できる人でありたい。
2025年4月23日に“湯木慧”がニューアルバム『僕がこの世界を歌うのなら』をリリース! LD&K所属最後の作品として贈る、渾身のアルバム。新曲「image」「earth」「being picky」をはじめ、過去の隠れた名曲「ふるさと」「バードコール」を収録。さらにファンの皆様から募集した楽曲の弾き語りバージョン5曲を加え、全12曲からなるアルバムとして結実しております。 さて、今日のうたではそんな“湯木慧”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。最終回は収録曲「image」にまつわるお話です。夢をいったん閉じようと決めたとき、気づいたこと。そして抱いた思いは…。今回も音声版がございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 小学生の時に掲げたミュージシャンになる。 という夢を追い続けて 中学生の時ネットで活動を始めてから12年。 事務所に所属して途中でメジャーデビューしたりして駆け抜けたのは8年。 私は今年、その8年所属した事務所を退所する。 小さな少女が抱いた夢の幕を、一旦閉じるのだ。 それはそれはいろいろな考えや きっかけがあってのことだったけど なんとも大切な一つの答えに辿り着いたから 退所するのだ。 それは、感謝。 いつからかいつも何かしらに不満を抱きイライラしていた。 でも環境のせいにして逃げるのも 環境のせいにする甘えも許せなかったので 活動を粛々と続けた。 それは逃げでも甘えでもないのに。 そんなんでうまくいくわけもないのに。 だんだんと私は 人に感謝することが減った。 だんだんと私は 幸せではないなと思うようになった。 感謝が大事とはわかっているけど 感謝できない自分を責めて自分が変わろうとするのは間違いで 感謝できる自分になれるように選択と行動しなきゃいけなかったみたいでした。 だから、私は、事務所をやめよう。と選択をした。 そして私は そう 決めた途端に あんなのにイライラしてたのに 感謝が湧いてきて。 ああこれが正解の選択だったのか。やっと見つけたよ。やっとわかったよ。 という気持ちだった。 そうすると途端に 光が出てきた。 あたたかくなった。 ああ、これだこれだ。と思い出しました。 人生の幸福度ってもしかして、 というか人生ってもしかして、感謝できるかできないか。 ではないだろうか。と気付いちゃったんです。 そして そう 決めた途端に 未来をイメージすることがまた、出来始めました。 小学生の時決めた夢ではなくて、この場所じゃなくて、 今、 自分はどういう人になりたくて、どこに行きたくて、何をしたいのか。 未来はどんな未来にしたいのか、 どうすれば感謝が溢れるのか。 イメージすることが、また、できたんです。 すごくワクワクして嬉しかった。 イメージすることはとても大切で、光であると、思います。 それはいつだって、誰だって、できる ひかり。 どれもこれも振り返れば、その通り。の話なのだけど、 なんとも当時では難しい問題ばかりなんですよね。 君は、今、どんな未来を夢に見ているだろうか。 僕は、今、どんな未来を夢に見ているだろうか。 そんなことを歌ったのが 「image」 という曲です。 私は生きてゆく中で感謝できる人でありたい。 と、思いました。 そんな私、湯木慧 4月23日にアルバムが出ます。 『僕がこの世界を歌うのなら』というアルバム。 今回書いたコラムは そのアルバムの表題曲についてでした。 以上 湯木慧でした。 <湯木慧> ◆ニューアルバム『僕がこの世界を歌うのなら』 2025年4月23日発売 <収録曲> ≪1枚目≫ 1.image 2.かわるがわる感情に飲まれても 3.earth 4.ふるさと 5.being picky 6.となって。怒鳴って。 7.バードコール ≪2枚目≫ (弾き語り収録) 1.一匹狼 2.金魚 3.スモーク 4.XT 5.バースデイ