弱肉強食

SIX LOUNGE
弱肉強食
2025年10月1日に“SIX LOUNGE”がEP『燦燦』をリリースしました。今作には、以前から親交の深いバンド“TETORA”より、ボーカル上野羽有音を迎えた記念すべき初コラボ楽曲「おどるらいおん feat. 上野羽有音(TETORA)」を含む全5曲が収録されております。 さて、今日のうたではそんな“SIX LOUNGE”のナガマツシンタロウによる歌詞エッセイを3週連続でお届け。第1弾は収録曲「 おどるらいおん feat. 上野羽有音(TETORA) 」にまつわるお話です。幸せと不安、死にたいと生きたい、満ちては引く日々のなかで生きているあなたへ。ぜひ歌詞とあわせて、エッセイを受け取ってください。 帰ってきたらUNOしよう ご飯はたべた? もう構ってくれるまで寝ないから ランドリー回さなきゃね 「ついでに僕らも洗濯しちゃおうか」 よそ見しない 守れない約束しない 連絡ちゃんと返す イライラしない ちゃんと気持ちを伝える Hitotoshite 東京にいる。何も予定を入れていない。 真っ白なスケジュール。 余白を作ることは、人生においてとても大事なことだと最近思う。 クソでかいビルの下、静かな公園でボケーっとしている。このまま何も考えないでいたい。 いま俺がやるべきことは、乾いたスポンジのような今の自分に、色々なものを吸収させることだ。 全ての感覚を使ってさまざまなものを吸収したい。 そして自分の中で煮込む。食えるようになるまで。 みんな色が違う。 やるべきことも違う。 人生。 一つ一つの可能性が交差していく巨大なスクランブル。 嘘みたいにでかいこの建物が、マンションなのか、オフィスビルなのか、わからない。別に知らなくてもいい。そんなことはどうでもいい。 大分の家賃45000円、1Kの秘密基地があれば十分だ。 でも手に入れたいものはたくさんある。 何もかも必要ない、というわけではない 夢といえばそんなものもある。 生活をしていく中での幸せと不安、心を締め付ける焦燥感。 24時間のうちに頭の中で何度も何度も死にたいと思う。でも同じくらい生きたいとも思う。 溺れそうだからもがいている。踊るようにもがいている。弱肉強食。 笑えるくらい小さな世界の中で、それ以上にちっぽけな悩みなのかもしれない 満ちて引く日々に、溺れてはまた浮き上がる。 そのために大きく息を吸い込んであげる。 いつまでも そこに 太陽がある限り 強くて、あたたかくて、優しい曲です。この曲がとても好きです。何より愛しいです。とても幸せです。 僕らは確かにそこで満ちて引く日々を踊っていました 要するに、 またあえるよ 生きてる限り 俺たちのままで <SIX LOUNGE・ナガマツシンタロウ> ◆紹介曲「 おどるらいおん feat. 上野羽有音(TETORA) 」 作詞:ナガマツシンタロウ 作曲:ヤマグチユウモリ ◆EP『燦燦』 2025年10月1日発売 <収録曲> 1 ロックンロール 2 おどるらいおん feat. 上野羽有音(TETORA) 3 愛don't OK 4 儚げブルー 5 ロリギャングスター