探していたのは、終わるための恋だ。

マカロニえんぴつ
探していたのは、終わるための恋だ。
2019年9月11日に“マカロニえんぴつ”がニューミニアルバム『season』をリリースしました。全メンバー作曲の楽曲が入っている今作。今日のうたコラムではそのなかから、作詞をはっとり、作曲を高野賢也が手掛けた新曲「二人ぼっちの夜」をご紹介いたします。もうなんとなく終焉が透けて見えていても、離れられない恋って、ありませんか…? 「ずっと二人で」が、なんかね、悲しくて 理屈じゃなく退屈を数える お願い、二人ぼっちの夜をどうか離さないで 「二人ぼっちの夜」/マカロニえんぴつ 愛するひとへの告白でも、ドラマの台詞でも、歌詞のフレーズでもよく使われる「ずっと二人で」という言葉。主人公がそれを<なんかね、悲しくて>と感じる理由はきっと“自分たち二人”には叶わないものだからでしょう。つまり、この先の人生を「ずっと二人で」乗り越えていくことはないし、この恋は一生モノじゃないとわかっているのです。 だから、悲しい現実を誤魔化すかのように<理屈じゃなく退屈を数える>主人公。今、一緒にいる意味や、長くは一緒にいられない理由を考えるより、もしも「ずっと二人で」で生きた場合の<退屈>をいくつも想像して“そんな大きな未来はいらない”と自分に言い聞かせようとしているのだと思います。そして“そんな大きな未来”の代わりに、この狭く小さな<二人ぼっちの夜>に必死にしがみついているのではないでしょうか。 ベッドの上 永遠を巻き戻し 電球の下で果物ごっこ ずるいね、すぐ居なくなるくせに 世界は午前2時過ぎに少しだけ優しくなる 「ずっと二人ね」が、なんかもう言えなくて 約束より言い訳を集める お願い、二人ぼっちの夜をどうか許してあげて 「二人ぼっちの夜」/マカロニえんぴつ 二人にとっての“世界”は<ベッドの上>です。午前2時過ぎ、そこにいるときだけは<永遠>を感じられる。たとえ<すぐ居なくなる>としても、また次の夜になれば<永遠を巻き戻し>、優しい世界のなかで過ごす。そうした甘く熟れた時間のことを<果物ごっこ>と呼ぶのでしょう。しかし、美味しい果物もやがて熟しすぎ、腐敗していくんですよね…。 でも、徐々に腐敗していくとわかっていてそれでも、簡単に終われないのが恋。「ずっと二人ね」なんて叶わない<約束>を口にするより、この今の<二人ぼっちの夜>の<言い訳を集め>、恋の延命を繰り返しているのです。どうしても離れたくない気持ちが<二人ぼっちの夜をどうか許してあげて>という、行き場のない祈りから伝わってきます。 「ずっと二人で」が、なんかね、悲しくて ねぇ、ねぇお願い、二人ぼっちの夜をどうか ずっと二人ね もうなんかね、あなたがいいの 理屈なんて知らない 探していたのは 終わるための恋だ 二人ぼっちの夜 二人ぼっちの夜 どうか離さないで 「二人ぼっちの夜」/マカロニえんぴつ こうして幕を閉じてゆく歌。終盤に向かうにつれ、離れられない、離れたくない想いはどんどん増していますね。約束ではなく“強い意志”として口にする<ずっと二人ね>という言葉。ついには<理屈なんて知らない>、<探していたのは 終わるための恋だ>と開き直り、最後の最後まで<あなた>を愛し尽くす決意を胸にしております。 「ずっと二人で」だけが幸せじゃない。終わるための恋でも、せめて<二人ぼっちの夜>のなかを少しでも長く一緒にいたい。そんな静かに熱い恋心が描かれているのが、マカロニえんぴつ「二人ぼっちの夜」です。先の見えない恋をしているあなた。是非、その想いを重ねながら、この歌を聴いてみてください…! ◆紹介曲「 二人ぼっちの夜 」 作詞:はっとり 作曲:高野賢也 ◆5th mini album「season」 2019年9月11日発売 初回限定盤 TLTO-018 ¥2,700(税込) 通常盤 TLTO-019 ¥1,944(税込) <収録曲> 01.ヤングアダルト 02.恋のマジカルミステリー 03.二人ぼっちの夜 04.TREND 05.青春と一瞬 06.two much pain(2019.05.12 恵比寿LIQUIDROOM公演) 07.ワンドリンク別(2019.05.12 恵比寿LIQUIDROOM公演) 08.哀しみロック(2019.05.12 恵比寿LIQUIDROOM公演) 09.レモンパイ(2019.05.12 恵比寿LIQUIDROOM公演) 10.STAY with ME(2019.05.12 恵比寿LIQUIDROOM公演)
























