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  • 松室政哉
    番組の途中だったが僕はテレビを消し、ピアノの前に座った。
    番組の途中だったが僕はテレビを消し、ピアノの前に座った。

    松室政哉

    番組の途中だったが僕はテレビを消し、ピアノの前に座った。

     2020年3月11日に“松室政哉”が最新EP『ハジマリノ鐘』をリリース!つらく苦しい日常が続いても、今の人生を、今の自分を、今生きているこの世界を愛したい。主人公の苦悩と葛藤を綴った【ハジマリ】のラブソングとなっているタイトル曲「ハジマリノ鐘」他、全5曲が収録されております。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“松室政哉”本人による歌詞エッセイを、3週に渡りお届け!その第1弾で綴っていただいたのは、タイトル曲「ハジマリノ鐘」にまつわるお話です。上京する前の気持ち、上京したての頃の気持ち、そして今の気持ち…。彼のなかで“ハジマリノ鐘”が鳴ったのは、一体どんな瞬間だったのでしょうか。 ~第1弾歌詞エッセイ「ハジマリノ鐘」~  2012年、春。高校時代の同級生が運転してくれる軽自動車で僕は上京した。その日は爆弾低気圧の影響で暴風雨が東京を襲っていた。しかし荒れた天気とは裏腹に、僕はこれから始まる新しい生活への期待に胸を膨らませていた。  14歳の頃から大阪で音楽活動を始め、10代の音楽コンテストでは数回全国大会に出場するなど、周りから見ると順調な音楽生活を送っていたのかも知れない。でも何故か満足できなかった。正確に言うと、満足してしまいそうな自分に満足できなかった。自分の音楽をもっと多くの人に届けたい。ただそれだけの思いで僕は上京することを決めた。22歳の僕には何のプランも無かったが、今の状況をガラッと変えて音楽と向き合あう事が必要だと考えたのだ。  母に上京したいと伝えた時の話がある。大学も中退して、先の見えない音楽活動をしている僕が、もっと先の見えない選択である上京を決断したことには反対されるのではないかと思っていた。意を決して話し出すと、案の定、母は泣き出した。やっぱり反対されるか、と思ったが母の言葉は僕の予想とは真逆の答えだった。 「やっと言ってくれた。あんたが本気で音楽したいのなら、私は東京しか無いと思っていた。」  反対されると思っていた10秒前の自分が急に情けなく思えた。こんなに近くで応援してくれている人の気持ちをちゃんとわかってなかったのだ。  東京に活動の場を移した頃に出来たのが「ハジマリノ鐘」だ。テレビで隕石についての番組が放送されていて、僕はぼんやりと観ていた。地球の46億年の歴史の中で壊滅的な被害を及ぼす隕石は幾度となく落ちている。そしてこれからも隕石は地球に落ちてくると言う。その狭間で生命が誕生し、僕らは今生きているのだ。地球の歴史の中で見るとちっぽけな時間だが、だからこそ今僕らが生活していることが奇跡に思えた。番組の途中だったが僕はテレビを消し、ピアノの前に座った。Cのコードを弾きながら自然とメロディと言葉が出てきた。 “はじまりの鐘が鳴る”  その言葉がどこから出てきたのかは正直あまり覚えていない。ただ、壮大なテーマを扱った番組を見た後だが、むしろすごく身近な世界を歌いたいと曲を作りながら思っていたのは覚えている。まだ上京したばかりで知り合いもいない、まさに一人を感じるあの時だったからこそ、自分の人生で身近に感じられる人々への思いが溢れていたのだと思う。 そしてこれからそんな風に思える出会いがいくつあるのだろうか、とも。  上京という選択が、自分の人生の終わりに間違ってなかったと思えるために何をすれば良いのか。僕を送り出してくれた人々に喜んでもらうために何をすれば良いのか。そして自分が信じる音楽をたくさんの人に届けるために何をすれば良いのか。そんな事をこの曲を作りながら考え始めた。そして、それは今も考えている。  曲作りは、僕の中に存在している言葉やメロディをその時の感情のうねりに合わせて吐き出していく作業だと思っている。「その言葉がどこから出てきたのかは正直あまり覚えていない。」と言ったが、いつからか心の中に浮かんでいたぼんやりとした何かが形になったのがサビの言葉なのだと思う。  あの日、大雨の東京に降り立った僕の中ではじまりの鐘は鳴っていたのだ。 <松室政哉> ◆紹介曲「 ハジマリノ鐘 」 作詞:松室政哉 作曲:松室政哉 ◆EP『ハジマリノ鐘』 2020年3月11日発売 UMCA-10073 ¥3,300(税別) <収録曲> M1.ハジマリノ鐘 M2.にらめっこ M3.My Hero M4.どんな名前つけよう M5.マーマレードジャム

    2020/03/04

  • MACO
    極端な自分をやめられない。
    極端な自分をやめられない。

    MACO

    極端な自分をやめられない。

     ラブソングで人気のシンガーソングライター“MACO”が2020年2月14日に新曲「恋蛍」を配信リリースしました。さらに“佐野勇斗×飯豊まりえ”のダブル主演AbemaTVオリジナルドラマ『僕だけが17歳の世界で』挿入歌に、書き下ろしの新曲「桜の木の下」と、卒業ソングの代表とも言えるレミオロメンの名曲「3月9日」カバーが決定…!    さて、今日のうたコラムでは、そんなさらなる飛躍を感じさせる“MACO”本人による歌詞エッセイをお届けいたします!第1弾~第3弾に分けてお届け。その第1弾では「 恋蛍 」について綴っていただきました。みなさんは恋をしたら、好きなひとができたら、変化はありますか? どんな自分になりますか…? ~歌詞エッセイ第1弾:極端な自分をやめられない。~ 私の曲は「恋」のつく楽曲が多い。 恋人同士 恋するヒトミ 恋の道 恋心 初恋はいつも君と 狙ってるんではなくて 自ずとそうなってるのはわかってほしい。 恋蛍がリリースされた時には ファンの間で 「MACOの“恋シリーズ”きた!」と ひそかに沸いていたのを知ってる。 きっとそんな風に言われるんだろうなって 予想もしていたよ。笑 そんな風に言ってもらえるほど 恋のつく曲をリリースできていることは とてもとても嬉しいこと。 ところで私は、 めちゃくちゃ極端で 好きな食べ物にハマると 一時はそれしか食べなくなったり だるいときに 好きな曲をイヤフォンで聴くだけで 掃除する気になったり 夜中でも外に駆け出したり 好きな人に会えたら 寝ないでも仕事に行けるし 好きな人が出来たら、 「今までの恋なんてもう覚えてないや」 の勢いでその人へ一直線になってしまう。 完璧な人間などいないけど、 私はこの部分が欠けすぎているから きっと歌を歌っているんだと思う。 “長いようで短いこの瞬間を 君と生きていたいよ” MACO 「恋蛍」 歌詞を書きながら、 そしてレコーディングでこの部分を歌いながら 密かに思っていた。 「長いようで短い」んじゃなくて 「短いようで長い」のに、って。 きっとね。人生なんて。 恋をすると こんなことまで大袈裟に言っちゃう 自分の人生に起こる ほんのひとつの恋愛を 「蛍」に例えちゃったりもする。 私、この人生あなたと生きていきたい! って思ったこの気持ちが 明日、もしくは既に今日には 変わっているかもしれない。 でも、その時の心情感情温度、 全て切り取って 世の中へ飛び出していった曲達。 みんなの気持ちに入り込んで リンクして、 私の曲でなく、 みんなの曲になる。 私の恋蛍ではなく、 みんなの恋蛍になっていく。 だから、 こんな極端な自分がやめられない。 こんな自分が大好きで止まない。 でないとこの道を走れない。 <MACO> ◆紹介曲「 恋蛍 」 作詞:MACO 作曲:浦島健太・菊池博人

    2020/03/03

  • リーガルリリー
    私はいつでも、言葉を音に乗せてファイリングして部屋に飾ります。
    私はいつでも、言葉を音に乗せてファイリングして部屋に飾ります。

    リーガルリリー

    私はいつでも、言葉を音に乗せてファイリングして部屋に飾ります。

     2020年2月5日に“リーガルリリー”が1stアルバム『bedtime story』をリリースしました。彼女たちは、東京都出身の3人組バンド。今作には、新曲11曲と映画『惡の華』主題歌「ハナヒカリ」の全12曲が収録されております。儚く透明感のある独特な詩世界と切り裂くような鋭いサウンドが響き合う作品になっているので、是非じっくりとご堪能を。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作をリリースしたリーガルリリーのボーカル&ギターであり、全曲の作詞作曲を手掛けている“たかはしほのか”による歌詞エッセイを【前編】【後編】に分けてお届けいたします!今回は 【前編】 に続く【後編】。綴っていただいたのは、アルバムリード曲「 GOLD TRAIN 」にまつわる散文と、アルバムに関してのお話。是非、歌詞と併せてご堪能ください。 ~スペシャルエッセイ【後編】:「 GOLD TRAIN 」~ このアルバムの制作をしている時、川沿いに住んでいました。トラス橋の上を通る電車が水面に映ると、わたしも何処かへ行けるようです。満員電車の窓から顔を覗かせたサラリーマンも、水面に映り美しく揺れています。「GOLD TRAIN」は、電車の光に包まれた人々の帰る場所を曲にしました。私はどこへ向かうのだろうか。最終地点はきっと誰にも訪れる死です。 誰の元で死にたいんだろう、一生の無意識の中。 わたしは、そこへ向かいます。 宝石を覗き込んだ君の目は宝石だった 僕を覗き込んだ君の目は僕だった! このアルバムで1番大切にしたのは、五感です。もし、その一つ一つが考える力を持っていたのなら、それぞれの目先の風景もまた違います。 初めて空の大きさに気づいた足。 月の小ささに泣いた目。 誰かを喜ばせた手。 ノイズに手を伸ばす耳。 私はいつでも、言葉を音に乗せてファイリングして部屋に飾ります。音楽を使って写真を撮るように、またその雰囲気に帰ることができるように。いつまでもこのアルバムが私の隣で元気付けてくれますように。 <たかはしほのか> ◆紹介曲「 GOLD TRAIN 」 作詞:たかはしほのか 作曲:たかはしほのか ◆1st Full Album『bedtime story』 2020年2月5日発売 KSCL-3205 ¥2,727+tax <収録楽曲> 1. ベッドタウン 2. GOLD TRAIN 3. 1997 4. 林檎の花束 5. キツネの嫁入り 6. そらめカナ 7. ハナヒカリ 8. 猫のギター 9. まわるよ 10. 子守唄のセットリスト 11. ハンシー 12. bedtime story

    2020/03/02

  • 東京事変
    歌ネット的TOP20&ユーザーからの人気フレーズをご紹介!
    歌ネット的TOP20&ユーザーからの人気フレーズをご紹介!

    東京事変

    歌ネット的TOP20&ユーザーからの人気フレーズをご紹介!

     2012年の閏日、多くのリスナーに惜しまれつつも解散したバンド“東京事変”が、8年の時を経て、閏年となる2020年ついに“再生”を発表! 1月1日には新曲「選ばれざる国民」を配信し、来たる4月8日には最新作『ニュース』をリリースします。今作には「選ばれざる国民」を含む、メンバー5人がそれぞれ1曲ずつ作曲した新曲5曲が収録予定。  さらに、解散日である2月29日からは全国ツアー『Live Tour 2O2O ニュースフラッシュ』を開催し、全国6都市7会場で13公演を行う予定です。再び動き出した彼らが、一体どんな新しい音楽を届けてくれるのでしょうか…! さて、今日のうたコラムでは、そんな【東京事変再生記念】の記事をお届けいたします。    現在、全81曲中26曲が歌詞アクセス数10万回以上の【歴代人気曲】に認定されている東京事変。まずは【東京事変の歌詞アクセスランキングTOP20】を発表。また、お気に入りフレーズ投稿コーナー『コトバのキモチ』で、投稿数や「いいね!」数、コメント数が多い人気フレーズもピックアップ!歌ネットで支持率の高い=歌詞人気の高い楽曲とは!? 【東京事変の歌詞アクセスランキングTOP20】 1位:「 群青日和 」 2位:「 能動的三分間 」 3位:「 新しい文明開化 」  4位:「 閃光少女 」 5位:「 キラーチューン 」 6位:「 遭難 」  7位:「 今夜はから騒ぎ 」 8位:「 修羅場 」 9位:「 透明人間 」  10位:「 絶体絶命 」  11位:「 女の子は誰でも 」  12位:「 シーズンサヨナラ 」  13位:「 電波通信 」  14位:「 落日 」 15位:「 空が鳴っている 」 16位:「 スーパースター 」  17位:「 生きる 」 18位:「 OSCA 」 19位:「 入水願い 」  20位:「 乗り気 」  やはり1位に輝いたのは、2004年にリリースされたデビューシングルのタイトル曲「群青日和」です。約75万回の歌詞アクセス数を記録中。そして「能動的三分間」「新しい文明開化」といったタイアップソングも上位に。一方で「絶体絶命」「シーズンサヨナラ」「電波通信」などのアルバム曲も多くランクインしており、いずれも【歴代人気曲】に認定。とくにアルバム『スポーツ』収録曲の歌詞人気が高く、計7曲がTOP20入り…! 【東京事変『コトバのキモチ』人気フレーズ10選!】 あなたが元気な日はそっと傍に居たい あとどれくらい生きられるんだろう? 行かないで! 「私生活」(いいね!数:111) 静寂が嘯く「騒いだ所で出される答は同じ」と 「絶体絶命」(いいね!数:113) 明日はあなたを燃やす炎に向き合うこヽろが欲しいよ もしも逢えたときは誇れる様に 「スーパースター」(いいね!数:115) 今日現在(いま)を最高値で通過して行こうよ 明日まで電池を残す考えなんてないの 「閃光少女」(いいね!数:135) またあなたに逢えるのを楽しみに待って さようなら 「透明人間」(いいね!数:140) ご覧、険しい日本(ここ)で逢えたんだ 探し出してくれて有り難う 「キラーチューン」(いいね!数:142) だって真実等に興味は無い…下品な芝居で定刻 「遭難」(いいね!数:163) 春夏秋冬雲の色まであなたとお揃いで 何一つ欲しいものがないの もしも望みが叶うとしたら言葉を交わしたい 母国だって同じだもの 「母国情緒」(いいね!数:167) 何方かに会えば記憶を奪取まれよう 喉を使えば貴方が零れ出で溢れよう 「修羅場」(いいね!数:190) 独りきり置いていかれたって サヨナラを言うのは可笑しいさ 丁度太陽が去っただけだろう 「落日」(いいね!数:221)  各投稿にユーザーの方から様々な想い、エピソードが綴られておりました。ちなみに「透明人間」は、東京事変の解散ライブでいちばん最後に披露された歌。だからこそコメント欄には「事変の解散ライブでこの歌詞は流石に泣いた」「東京事変復活待ってます!」「つねに復活を望んでいます!」といった声も多々。    果たして『Live Tour 2O2O ニュースフラッシュ』はどんなセットリストになるのでしょうか。ライブに足を運ぶみなさんは是非、この機会に改めて歌詞をチェックしてみてください。また、あなたの人生にとっての大切なフレーズやイチオシのフレーズも、 こちら からご投稿をお待ちしております! ◆New EP『ニュース』 2020年4月8日発売 初回生産限定仕様 UPCH-29360 ¥1,700(税抜)

    2020/02/28

  • 川村結花
    ああ、ここ変えて正解。ヨカッタ。と確信したのでした。
    ああ、ここ変えて正解。ヨカッタ。と確信したのでした。

    川村結花

    ああ、ここ変えて正解。ヨカッタ。と確信したのでした。

     2020年は、シンガーソングライター“川村結花”のCDデビュー25周年のアニバーサリーイヤー!そこで、今日のうたコラムでは、その記念企画として1年を通じてのご本人によるスペシャル歌詞エッセイをお届けいたします。更新は毎月第4木曜!    シンガーソングライターとして活躍しながら、様々なアーティストへの楽曲提供も行い、ここ数年はピアノ弾き語りのLiveをコンスタントに続けている彼女。この1年の連載でどんな言葉を綴ってくださるのでしょうか…!今回は第2回をお届けいたします。 第2回歌詞エッセイ:エチュード~後編 こんにちは。ご機嫌いかがですか。わたしはといえば年が明けてほどなく自分の弾き語りLiveである「25年目の独奏」を大阪、京都、東京と終え、他にもろもろイベントに出演させていただいたりしながらこの冬を過ごしています。 前回、結局何もお話しできないまま終わってしまいました「 エチュード 」。「エチュード」はわたし川村結花の2002年リリース作品、『春盤』というミニアルバムの中の表題曲です。 もともとは冬の場面のつもりで作っていたこの曲でしたが、急遽春にリリースする『春盤』に収録されることとなり、そうなると季節感を冬から春へ変更する必要が出て来たのでした。 歌詞の内容をザックリ言えば「別れた恋人を思いながら一人町を歩いている。あなたじゃない誰かとの未来なんて今はまるで考えられない。けれどこの痛みもいつか癒えてしまうのであろう。このサヨナラも人生のエチュードということなのであろうか」というようなことでした。 これ自体普遍的な内容でもあることですし、特に問題はなかったのですが、いきなりアタマのフレーズが “いつのまにか風は 乾いた落ち葉揺らし 12月のための歌が 町に溢れだして” というー、春にリリースする春盤なのに。これはもう思いっきり冬やん。しかもクリスマス前やん。と、イメージできてしまうので、そこだけは書き直しました。そのバージョンはこちらです。 “いつのまにか風は 次の季節を連れて 新しい人波が 町に溢れだして” 季節はもう春。ぎこちないスーツ姿の新社会人や上京してきたばかりであろう新入生たちが希望を胸に抱き、エスカレーターに、電車のホームに、スクランブル交差点に、あらゆる場所に溢れ行き交う姿がきらきらまぶしい。これならだいたい3月から4月にかけてをイメージできるのではないか。 要は、「そんな季節の流れについて行けていない感」を出したかったアタマの2行。なので、最初のバージョンの「イルミネーションが灯るの冬の町、クリスマスを前に幸せそうな人たち」というような心温まる世間の雰囲気について行けない寂しさを表すより、「新年度。重たい冬服脱ぎ捨てよう。希望を抱こう。変わろう」などというキラキラ前向き砲撃のキツさを表したほうがより良いなあ、と思った瞬間、ああ、ここ変えて正解。ヨカッタ。と確信したのでした。かくして「エチュード」は出来上がったのでした。 そう、そして気づけばもうあと何週間かすれば、その季節がやって来るわけですね。おえーっ。春野菜、淡い色の洋服、桜、、、イメージとしての春は好きだけれど、変化が嫌いなわたしにとっては精神的にはどうも苦手です。今年もあのキラキラ前向き砲撃にやられないように心してかからねば。と気を引き締める昨今、なのでありました。 <川村結花> ◆紹介曲「 エチュード 」 作詞:川村結花 作曲:川村結花 ◆プロフィール 川村結花(シンガー・ソングライター) 大阪府生まれ。東京芸術大学作曲学科卒業。1995年、アルバム「ちょっと計算して泣いた」でシンガーソングライターとしてデビュー。同時に作詞家作曲家として楽曲提供を行い、主な提供楽曲は、夜空ノムコウ(作曲)をはじめ2019年現在までに100曲以上。2010年「あとひとつ」(作詞作曲共作)でレコード大賞作曲賞を受賞。2017年、アルバム「ハレルヤ」をリリース。ここ数年は、提供楽曲の作詞作曲も行いながら、ピアノ弾き語りのLiveをコンスタントに続けている。 オフィシャルサイト: https://www.kawamurayuka.com ◆歌詞エッセイバックナンバー 【第1回】

    2020/02/27

  • Official髭男dism
    君がくれたプレゼントはこのやけに優しい世界だ。
    君がくれたプレゼントはこのやけに優しい世界だ。

    Official髭男dism

    君がくれたプレゼントはこのやけに優しい世界だ。

     2020年2月12日に“Official髭男dism”がニューシングル「I LOVE…」をリリースしました。タイトル曲は、現在放送中の“佐藤健×上白石萌音”による火曜ドラマ『恋はつづくよどこまでも』主題歌として書き下ろされた楽曲です。SNSでは「ドラマでヒゲダンの主題歌が流れるタイミングがヤバい!」「歌詞がピッタリ過ぎる!」と話題に。    そして「I LOVE…」は連日、歌詞アクセスデイリーランキングの首位をキープ。さらにウィークリーランキングでは、歌詞先行公開時の15位(1/19)から6位(1/26)→4位(2/2)と着実に順位を上げ、ついに1位(2/9)を記録。その後は3週連続で首位を独走しているんです。さて、今日のうたコラムではその大ヒット中の新曲をご紹介いたします。 僕が見つめる景色のその中に 君が入ってから 変わり果てた世界は いつも卒なくこなした日々の真ん中 不思議な引力に逆らえず崩れてく 「 I LOVE... 」/Official髭男dism  これまでの<僕が見つめる景色>とは<いつも卒なくこなした日々>のなかのもの。失敗なくサラッと何事も終えられる平穏な毎日。それは同時に、目の前のことをただ無難に解決していくだけの淡白な景色であり、感情が凝り固まってしまうものでもあったのでしょう。でもそんな“僕の世界”は、突如<君>の存在によって<変わり果て>ました。  当たり前だった世界が<崩れてく>ことには、不安も戸惑いも伴うはず。思い通りにならないことが増え、なぜか<君>といると調子が狂う。しかしそれ以上に<僕>は、<君>の<不思議な引力に逆らえず>自分が変容していくおもしろさを感じているのではないでしょうか。独りで見つめてきた景色は、とても狭いものだったと気づいたのです。 I Love なんて 言いかけてはやめて I Love I Love 何度も  そして<君>と過ごすうちに、込み上げてくるのは「I Love」という言葉。これを<言いかけてはやめ>るのは、素直になれないから。ただ、それだけではなく「Love」の意味をちゃんと“確かめている”ようにも思えませんか?「愛してる」とか「好き」とか、そんな“当たり前の言葉”に収まりきらない感情だから。自分のなかに生まれた初めての感情だから。つまり<I Love I Love 何度も>、この愛にふさわしい“日本語訳=気持ちの名前”を探しているのです。 高まる愛の中 変わる心情の中 燦然と輝く姿は まるで水槽の中に飛び込んで溶けた絵の具みたいな イレギュラー 独りじゃ何ひとつ気付けなかっただろう こんなに鮮やかな色彩に 普通の事だと とぼける君に言いかけた I Love その続きを贈らせて  サビでは、そんな変容していく世界の様子や自分の心模様が鮮やかに描かれております。自分の心を<水槽>に例えるのなら、<君>に出逢う前の水槽の景色は常に透明で変わらず、誰にも何にも影響を受けず、水面さえ揺れなかったのでしょう。だけど<君>と出会って<高まる愛>により水位は上がり、<変わる心情>により水面は揺れ、そこに<君>は<飛び込んで溶けた絵の具みたいな>色彩を加えてゆきます。 見えない物を見て笑う君の事を 分かれない僕が居る 美しすぎて目が眩んでしまう 今も劣等感に縛られて生きている  また、もちろん<僕>は<イレギュラー>な景色をすんなり受け入れられたわけではないことも、歌詞から伝わってきます。もともと<いつも卒なく>こなしてきたタイプの主人公。だからこそ、自分には見えてないものがあること、相手を分かり切れないこと、君の美しさ、あらゆる面で“僕にはない”という<劣等感>が際立ったことでしょう。 喜びも悲しみも句読点のない想いも 完全に分かち合うより 曖昧に悩みながらも 認め合えたなら 重なる愛の中 濁った感情の中 瞬きの僅かその合間に 君がくれたプレゼントはこの やけに優しい世界だ イレギュラー 独りじゃ何ひとつ気付けなかっただろう こんなに大切な光に 普通の事だと とぼける君に言いかけた I Love その続きを贈らせて 受け取り合う僕ら 名前もない夜が更けていく  しかし、そんな<劣等感>に縛られた<僕>の価値観をも変えてくれるのが<君>です。<完全に分かち合うより 曖昧に悩みながらも 認め合えたなら>それでいい。<句読点のない想い>に名前をつけなくたっていい。「I Love」は「I Love」のまま伝えればいい。そうして<君>は<やけに優しい世界>に“気付かせてくれる”という<プレゼント>を贈ってくれたのです。    ゆえに<僕>は今、まっすぐ<君>に「I Love」と<その続き>を贈ります。<その続き>とは、相手の名前でもあり、愛を伝えた先に続いてゆく未来でもあるのでしょう。いろんなものを贈り合い、受け取り合いながら、人と人は生きてゆく。そんなメッセージを届けてくれるのが、Official髭男dism「I LOVE...」なのです。今、あなたが「I LOVE...」と贈りたい相手は、誰ですか…? ◆紹介曲「 I LOVE... 」 作詞:藤原聡 作曲:藤原聡 ◆New Single「I LOVE...」 2020年2月12日発売 PCCA-70549 ¥700+税 <収録曲> M1.I LOVE... M2.I LOVE...~Instrumental~

    2020/02/26

  • イチオシ!
    28歳までは、ゴッリゴリのイタリア料理のコックさんだった。
    28歳までは、ゴッリゴリのイタリア料理のコックさんだった。

    イチオシ!

    28歳までは、ゴッリゴリのイタリア料理のコックさんだった。

     今日のうたコラムでは、2月に歌詞エッセイを執筆いただいた作詞家・鈴木まなかさんからバトンを受け継ぐ形で、同事務所の作詞家・渡邉シェフさんによる歌詞エッセイをお届けいたします!彼は、クラブミュージックから、歌謡曲まで幅広いジャンルに精通しており、その曲が本来持っている美しい音の響きや、言葉選びを最も重要視しているスタイルの作詞家。提供アーティストのファンやリスナーから多くの支持を集めております。  そんな渡邉シェフさんが今回綴ってくださったのは、所属事務所『Relic Lyric,inc.』のコンセプト、そして事務所設立後の初仕事となった、アイドルグループ“わーすた”の楽曲「グレープフルーツムーン」にまつわるお話です。アルバムリリースより一足先に、この歌詞に込めた想いを是非、ご熟読くださいませ…! ~歌詞エッセイ~ お控えなすって!!!所属事務所『Relic Lyric,inc.』作詞家の渡邉シェフです! 鈴木まなかから、バトンを受け継ぐ形で、今回コラムを書かせて頂く事になりました。ちなみに事務所名は僕が考えた名前です。Relic(歴史の遺物)Lyric(詩)inc(なんか好き)。わかりやすく言えば遺跡の壁画のように後世に伝わる音楽を作れますようにとゆうのと、音楽事務所なので、響きにリズムを感じる言葉をチョイスしました。RelicのHPでロゴをクリックしたら出てくる 「10000年後のあなたへ、僕らの音は響いてますか?」 この言葉が『Relic Lyric,inc.』のコンセプトです。遠い未来ではピラミッドのようにネットを深く深く採掘してるかもしれない。そんな時にRelic Lyricが生み出した音楽が時代を越えて響くのなら、すごいロマンがあるよなぁて感じです。 さて本題ですが、そんなRelic Lyric設立後の初仕事。来たる2020年3月25日にリリース“わーすた”結成5周年記念のBESTアルバムのリード曲「グレープフルーツムーン」の制作時のエピソードや想いを綴ろうと思います。 この曲の依頼が来たのは、クリスマス前。どいつもこいつも浮かれやがって!と拗ねている僕はEazy-Eの“Merry Muthafu××in Xmasを口ずさみながらケンタかモスのどっちを食べるか熟考していた。すると、まなかちゃんからの電話が鳴った。なにかしら?と電話に出てみると「なべさん!仕事の依頼やで!」と…詳しく聞かせてもらおうかと続けてもらうと、 今回はコンペでは無くて決め打ち案件 3月に出るBESTアルバムに収録予定 ふむふむ… かつ!リード曲! サンタさん居るるるぅぅうう!! さっきは乱暴なことを言ってごめんなさい! 詳細は後ほどメールで、と言うことなので急いで 帰宅しチキンをくわえて待つ…来た! 前回のシングル曲で僕とまなかちゃん共作詞の「遮二無二生きる!」に続きエモ路線でアッパーバラード。だが、感動系に寄りすぎずに力強く!遮二無二ではメンバーの今の想いを代弁するような方向性で書いたが、今回のキーポイントの1つでもある“客観性”を持たせながら、わーすたメンバーはあくまでもストーリーテラーのようなポジションで、この曲を聴いているリスナー自身の夢と重ねられるような距離感で書いて欲しいとの事だ。 その為、「グレープフルーツムーン」には一人称も二人称も出てこない。主人公はわーすたでもあり夢を追ってるすべての人達だ。 話は少し逸れるが、僕の作家名は渡邉シェフ。今年の1月に33歳になったが28歳までは、ゴッリゴリのイタリア料理のコックさんだった。5年前には、まさか自分が作詞家になっているとは思ってもなかったしなろうと思った事も無かった。 きっかけは幼稚園からの幼馴染みでもあり『Relic Lyric,inc.』のもう1人の代表でもある作曲家のHiroki Sagawa。中学、高校で一緒に“Soul-273”と言うバンドを組んでいて、ガキの遊びで書いていたくらいだ。 それが5年前の夏、さがわスタジオで歌詞に煮詰まっていたHiroki Sagawaの代りに仮歌詞を書いた事をきっかけにマネージャーを紹介してもらい、コンペに参加させて貰うと、幸か不幸か3回目でラッキーパンチが炸裂し、勘違いした僕はコックさんを辞めて今に至る。夢はときに奇想天外な場面転換をするから面白い。が、とても厳しい! 僕の座右のシーンであるアントニオ猪木氏の「出る前に負けること考える馬鹿いるかよ!」と言う言葉を胸に裸一貫出発したものの、簡単に勝てるはずも無く現実に往復ビンタ一万発喰らったのち卍固めでバッキバキにボコられた。そして奇しくも、わーすたと同じく5年目を迎えてのこの曲。想いが乗らない訳がない! 基本的に僕の作詞スタイルは、静かな真夜中に目を閉じてテーマを頭の片隅に置きながらデモを聴き、脳内PVを再生してそれを言語化する。いつもの事ながら素晴らしく綺麗な岸田さんのピアノが造る世界を言葉にして相性を探りながらメロディにはめていく。そして制作スタッフとの共同作業で何度かの修正を繰り返し、脳みそがちぎれそうになりながらイメージに近づけていく。そうしてやっと出来た歌詞。 空のほとりに立って見上げてる あの頃よりは近いグレープフルーツムーン 手を伸ばせば掴めそうで いつもいつも願ってそれでもまだ届かない 近づくほどに遠くて 流れ星には願わない 叶えてじゃ叶わない まずタイトルでもある「グレープフルーツムーン」 なぜこの言葉にしたか。 僕の幼い頃、夜に車に乗ることがあるとサンルーフを開けて寝転んで空を眺めるのが好きだった。宇宙を飛んでるような気分だった。そして車は月に向かっているのに全然近くならないなぁと不思議に思っていた。この感覚が夢と重なった。 夢の途中で触れそうな場所に近づけば近づくほどに、夢を掴むことの大変さや、そこに到達出来た人の偉大さを感じる。それはとてもほろ苦くて甘酸っぱい。「叶えて」で叶うような簡単なことでは無い!それでもたまに起こる幸せな瞬間や、応援してくれている大切な人の為、なにより自分を信じ続ける限り、心が折れても薄皮一枚でも残っているのなら、たとえ届かなかったとしても本当の意味で生きることができると思う。僕自身も音楽には随分支えられてきた。 だからこの曲を聴いたどこかの誰かの力になれたなら 最高だ!  わーすたもこの曲を聴いてくれた誰かも超がんばれ! 世界が変わるその日まで…… 『世界』を変えてみたいんだ。 <渡邉シェフ>

    2020/02/25

  • SCANDAL
    良い日も悪い日も一緒に生きてきたから特別な人になっていったんだ。
    良い日も悪い日も一緒に生きてきたから特別な人になっていったんだ。

    SCANDAL

    良い日も悪い日も一緒に生きてきたから特別な人になっていったんだ。

     2020年2月12日に“SCANDAL”がプライベートレーベル“her”より第1弾アルバム『Kiss from the darkness』をリリース。アルバムには全11曲が収録。ボーカルのHARUNAは「自信をもって言います、まじで最高のやつです。4人のクリエイティブなエネルギーが大爆発してます」と今作がメンバーにとってかなりの意欲作であることを語っております。    そして、今日のうたコラムでは、多くの楽曲で作詞を務めたドラムのRINAによる歌詞エッセイを3週に渡りお届け!今回は 第1弾 、 第2弾 に続く最終回。綴っていただいたのは、収録曲「 月 」にまつわるお話。大人になって、会えなくなってしまった特別な誰かの顔を思い浮かべながら、読んでみてください。 ~最終回歌詞エッセイ「 月 」~ 仕事から早めに帰宅できた日は、家で夜ご飯を食べられるのが嬉しい。Netflixでドラマの続きを再生し、ゆっくり湯船に浸かる。あっという間に時間が経って、なんだかんだで気が付けば日付けは変わっている。今日をやり終えた少しの達成感と疲労感を連れてベッドに潜り込む。 深夜って“完全に自分だけの時間”って感じがして好きだ。そういえば昔から、どちらかというと夜型だった気がする。窓から見える景色は変わったけれど、視界を遮るものが何もない静かな地元の空も、ビルの隙間を埋める東京の狭い空も、良い。 アラームをセットしながら、明日のことを考える。特に意味もなくぼんやり誰かを思い浮かべたりすることもある。生活感のあるラブソングを沢山リリースできるようになってから、ファンレターやSNSで恋愛や日常のことについて書いてくれる子も増えた。その度に、自分たちの音楽も誰かの生活に入り込めるようになったことを実感できてうれしくなる。 「月」という曲は、アルバム『Kiss from the darkness』のラストに収録されている。タイトルを直訳すると“暗闇からのキス”となるけど、「きっと、いつかは全てなんとかなる。明日はくるから。」―そんなイメージで付けたタイトルだ。コレのひとつ前に『Happiness from darkness』というアイディアがあった。つまり、そんな感覚。 いつでも会えると思っていた人と、次に会う約束が出来なくなったとき、ひとり置いてけぼりにされたみたいで急に不安になる。なんとなく漂う予感をキャッチして心の準備をしていたつもりでも、“別れ”はどちらかにとって突然やってくる。あの時、ああしておけば…みたいな後悔が涙になって溢れてくる。部屋中に落っこちてる思い出に囲まれて、何も手につかなくなる。 だからといって、少しでも早く復活しようとその後悔を無かったことにするのは、楽しかった記憶までもを薄めてしまうことになる気がする。良い日も悪い日も一緒に生きてきたから特別な人になっていったんだと思う。だから別に何も忘れなくて良いし、立ち止まっても泣いてもいいのだ。心にぽっかり月みたいな穴を浮かべたまま、出会えて良かったとお互いに思えるようになれたら、それは本当に大切に想い合えてきた証拠だと思う。 大人になるたび会いたくても会えない人が増えてゆくのかもしれないけれど、何があっても最後まで明日はやってくるし、全部なんとかなるはずなのだ。例えば、今ネガティブな気持ちから抜け出す出口が見えなかったとしても、全ては永遠じゃない。センチメンタルな夜にも、いつも通りにただ小さく光ってる月明かりみたいな曲ができた。 <SCANDAL・RINA> ◆紹介曲「 月 」 作詞:RINA 作曲:MAMI ◆Album『Kiss from the darkness』 2020年2月12日発売 通常盤 VICL-65310 ¥3,000+tax 初回限定盤A VIZL-1706 ¥4,000+tax 初回限定盤B VIZL-1707 ¥3,800+tax 完全生産限定盤 VIZL-1708 ¥8,500+tax <収録曲> 1. Tonight 2. マスターピース 3. Fuzzy 4. 最終兵器、君 5. ランドリーランドリー 6. NEON TOWN ESCAPE 7. セラミックブルー 8. 記念日 9. まばたき 10. A.M.D.K.J. 11. 月

    2020/02/21

  • edda
    その子がひとり歩きしていって、あとを私が追っていく。
    その子がひとり歩きしていって、あとを私が追っていく。

    edda

    その子がひとり歩きしていって、あとを私が追っていく。

     2020年2月19日に“edda”がニューアルバム『いつかの夢のゆくところ』をリリース。アーティスト名に“物語を語り継ぐ”という意味を持つ彼女。今作の物語の舞台は、忘れられた夢を追いかけて辿りついた【夢の館】です。そこに集まった、様々な主人公の夢のお話が1枚のアルバムへと描き出されております。全11曲、じっくりとご堪能あれ…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“edda”のインタビューを【前編】【中編】【後編】に分けてお届けいたします。今回は 【前編】 、 【中編】 に続く、ラスト【後編】です。とにかく物語を愛し、主人公ひとりひとりを「この子」として語るeddaの言葉を、是非、アルバムと併せて、受け取ってください。よりいっそう物語の世界を楽しめるはず…! ― 7曲目「 ルンペル 」は前編でもお話しいただいたように、既存の童話をもとに作られた曲ですが、童話の主人公の女の子ではなく、悪魔目線で描かれているのが面白いですね。 実際に絵本を読んだときにも思ったんですけど、すごく悪魔が可愛いんですよ。だからただの悪者にされているのがもったいないなって。でもかなり試験的ではあったんです。この曲を作ったのって、まだ初期で、「 半魚人 」を作ったあとぐらいだったかな。ファンタジーの世界にどっぷりハマった物語を書いたこともないし、そもそも歌詞を書くということもそんなにやったことがなかったんですね。なので試験的に、ナレーションを入れたり、既存の物語のアナザーカットのような、別視点から描いた歌詞にしてみたり。物語をより好きになれるように意識しました。結局、今はそれが自分のメインストリートになっているので、この「ルンペル」でいろいろひらけてきた気もします。 ― eddaさんは本当にいろんな立場から物語を描かれますよね。 そういうのが好きですね。ちょっとひねくれているというか、へそ曲がりなところがあるので。ヒロイン目線はいつだって正義であることは、もう世の常じゃないですか。でも悪者にも物語はあって、悪者になりたくてなっているやつなんてそうそういないし、なりたくてなったならそれはそれでちょっと可愛らしいと思うんですよ。だから逆目線で、正義に対して「いや、でもさ、あなたもここは結構、悪くない?」って言ってみるのも好きですね。「ルンペル」もそういう要素が強かったと思います。 ― 8曲目「 戯曲 」は、少し解釈が難しかったのですが、どんな物語なのでしょうか。 蒸気をうならせて 導き出すは理想郷 鉄まみれ心臓が軋む 信者が群がった 筆先を讃えしゃれこうべ 泣き方も記された戯曲 「 戯曲 」 これはまず“戯曲を作る機械”があるんです。何のために作られたかというと、理想郷を作るため。生まれてきたひと全員に一生分の戯曲(台本)を与える機械なんですね。そこに書かれているとおりに生きれば、みんな苦労せずに就職できて、結婚できて、幸せになって死にますと。犯罪も起こすことはない。だって戯曲には書かれてないから。ただ機械は潜在的に、自分の使命がわかっているので、それだけでは理想郷ができないことも知っていて。だから「救世主」という役割を与えるにふさわしい、説得力を持つ子が生まれるのを待っていたんです。 差し出された其れに 与える戯曲は「救世主」 待ちわびた心臓が軋む 全てを巻き込んで 何もかもを塗り替えてゆく 打ち壊せ 不覇なる言葉で 「 戯曲 」 そしてやっとそのひとりの子に「救世主」の戯曲を与えて、みんなに「これじゃ理想郷は作れないよ!与えられたものだけで生きるなんて馬鹿げてる!」って訴えさせて。そしてまんまとみんなは感化されて、戯曲を捨てて、はい!これで理想郷ができましたね!ってお話なんです。それぞれの意志を持って、自分の望むものを掴まないといけないんだって。ただ、この「救世主」って結局、戯曲のとおりに動いているんですよね。 ― これもまた一見、正義に感じられるものに対する皮肉ですね。 そう。戯曲のとおりに動かされている「救世主」に動かされているみんなもやっぱりまた、戯曲のとおりに動いているっていう。じゃあ何が理想郷なのかしら?っていう面白みを表現しました。私自身、書きながら「あれ?これって良いことなんだっけ?どっちだっけ」とわからなくなりましたけど(笑)。結局、正解は私にもわからないんです。戯曲どおりに生きてしまって愚かだ、なのか。いや、ちゃんと道は開けている、まぁひとりの“犠牲者=「救世主」”は生まれているけど、なのか。それはもう聴いていただいた方に好きに解釈してもらえればと思います。 ― ちなみにこの“戯曲を作る機械”を操作するのは、神様ですかね。 あー、そこも考えますよね。これを作ったひと、操作するひとはどうだったのかな? というところも今後、曲にできるかもと思っています。多分「このままじゃ世界がダメになっちゃう!」って思ったひとが「戯曲を作る機械を作って、みんなに役を与えればいいんだ!」と。まぁそれってAIに近いというか、人類全自動という感じの曲ですよね。 ― 10曲目「 リブート 」は、ドラマ『忘却のサチコ』シリーズ主題歌として過去に書かれた「 リピート 」「 ループ 」に通ずるものを感じました。 まさにそのとおりです。まず「リピート」は、ひとりぼっちの世界にいるロボットの話なんですけど、この子は小説が好きでそれしか友達がいないんですね。でも本って、一回読み終わってしまうと、自分だけ疎外感があるというか。初めて読んだときには自分も入り込んで、仲間の一員のような気持ちで冒険していたのに、二回目はどこか客観視しちゃうところがあって。それが嫌だから、記憶を何度も消して冒険を楽しんでいるんですよ。 忘れちゃおう! あれもこれも全部 何度も何度も 君を知りたいの 新しい世界は要らない 繰り返そう またとない「初めまして」 錆び付いた背中を照らす夜明け 「 リピート 」 そして「ループ」は「リピート」のアンサーソングというか、ロボットによって何度も再生された小説のなかの子が主人公ですね。これは結構「戯曲」にも近いんですけど、物語の主人公なので本に書かれているとおりにしか動くことが出来なくて。そこから抜け出したいとも思うんですけど、そうすると自分ではなくなってしまうだろうから、きっとここにいるのがいちばん良いんだ、みたいなお話になっています。 綴られた声を響かせたら 転んだって きっと前を向いて進めるでしょ それじゃあね ほら大きく手を振ったら 忘れよう、また笑えるように。 忘れよう、また今日が来るように。 なんて 「 ループ 」 で、今回の「リブート」は「リピート」に出てきたロボットのその後のお話なんです。結構、次元がすごいことになっていて…。まず、この子を作ったという文明があり、この子を残して文明だけが廃れてしまってひとりぼっちになった期間があって、それが「リピート」の頃なんですね。だけど「リピート」の曲の後でこの子は一回崩れちゃって。そこから、この子を修理できる文明がまた生まれたという世界が「リブート」になっています。そして修理してもらって、ここはどこだ?と物語が始まるわけです。 おつむに花こさえて おはよう ここはどこ? 鮮やかな世界に スコープを回した 「 リブート 」 ― しっかり三部作として作られていたんですね…! そうなんですよ。そこからこの子は「そういえば自分は、本を大事に思っていて、記憶を何度も消して、そのせいで壊れちゃったんだ。それは良くないことだったんだ」って思うんですけど、やっぱりその本が好きだから「じゃあ続きを自分で書けばいいんだ!」と、続きを書いて物語を終わらせないという選択を取るんです。私のなかで「リピート」「ループ」「リブート」は完全にシリーズものになっていますね。 ― そして、アルバムの最後に収録されている「 バク 」は、アルバムテーマでもある【夢の館】の主の物語だそうですが、この主はどんな気持ちなのでしょうか。 遠い昔に 「幸せな夢だけをどうか君に」と贈られた願いは 手折られた羽に影を落とした そんな化け物の話 「 バク 」 この曲はMVをアップする予定があったので、映像の方でこの子の物語や心情は表現してもらって、曲自体は言い伝えというか、わらべうたのようなニュアンスにしてみました。だから、聴いただけではなかなかすべてを掴むのは難しいんですけど、この子のもとに来るのは忘れられた夢ばかりなんですね。で、MVではこの子のところに男の子が遊びに来るんですけど、それはつまり男の子がこの子の夢を見ているということなんです。 そして、MVでは表現しなかったんですけど、この子は「もしかしたらいつか自分と一緒に遊んだ男の子の夢が流れ着いてくるかもしれないなぁ」と思っていて。そのときは「あぁ自分のことを忘れちゃったんだな」と思うし、なかなか流れてこなければ「あぁまだ覚えてくれているのかな」と思う。そういう“来ては去り”みたいなものに対して想いを馳せながら、ずっと【夢の館】で夢たちと暮らしているというようなイメージですね。 ― 「バク」って夢を食べると言われていますけど、この子は取って置くんですね。 そうなんですよ。食べないんですか?って思うんですけど、この子は実際にはバクではないんです。じゃあなんで「バク」ってタイトルにしたかというと、客観的にそう言われているから。要は、そこに行った夢が返ってこないから、忘れちゃうから、食べられているんだって思われているだけで、本当はそうじゃない。言い伝え的に“夢を食べるバク”だと言われている子の真の物語をこの曲では書いてみました。 ― では、eddaさんがこのアルバムのなかでとくに「良く書けたな」と思うフレーズはありますか? フレーズというより「 イマジナリーフレンド 」は歌詞を書くのがすごく難しかったので、この曲ですかね。そもそもこういうわかりやすいコード進行で、次の展開がちゃんと見えてくるような曲を書くのが得意ではなくて。そこに、耳に触らない、優しく子どもに話すような、いじわるな言葉が存在しないような歌詞を乗せることって今までやってこなかったことなんです。だからよく頑張れたな、新しかったなと思います。 これから 1歩1歩 嘘になる 虫食いだらけの思い出でも それでも 小さな手が 痛みを覚えて いつしか素敵な大人になる 懐かしく思うたびに そこにいるよ 白昼夢の続きにもそう 名前をつけて 「 イマジナリーフレンド 」 ― 「イマジナリーフレンド」とは、本人の空想のなかに存在する友達のことだそうですが、eddaさんはイマジナリーフレンドっていたことありますか? それがいなかったんですよー。今回この曲を書くときにも、イマジナリーフレンドがいたひとに話を聞いてみたいとすごく思っていて。でも周りにもいなかったので、また『Yahoo!知恵袋』で検索しました(笑)。そうしたらたくさん出てきて!それがめちゃくちゃ面白くって。たとえば「イマジナリーフレンドと喧嘩しました。どう言えば傷つけずに済んだのでしょうか」みたいな。 でも、すべての投稿に言えるのは、イマジナリーフレンドがいることに対して「こういうことっておかしいですか?」と書いているひとっていなくて。いるのは当たり前。いるのはいいんですけど、こうなんです、ああなんですっていう相談なんですよね。存在を認めているんですよ。ネットで検索しただけでもそれだけ面白かったので、今後なんとかイマジナリーフレンドがいるひとと話せないかなと思っています。 ― eddaさんにとって、歌詞を書くってどんなことだと思いますか? いちばん主人公と触れ合える時間。それこそ夢を見ているときに近いですね。一瞬、トリップすることなんかもよくあります。小説とか読んでいて、紙に書かれている文字を読んでいる感覚じゃなくなるときってあるじゃないですか。映像が浮かんで、そこに自分もいるような感覚というか。同じように歌詞も、パソコンの画面を見て文字を打っているんですけど、主人公の物語のなかに私もトリップしちゃうんですよ。 だから、ドアをひらいて交友して、話しているような感覚がすごく強くて。そこで、この子はこうだな、ああだなっていうキャラクター像がしっかりしてくると、もう主人公は自分で歩き出しますね。勝手に言っちゃうとか。私自身、書いていて「あーそれ言っちゃう!?」って思うことありますもん(笑)。その子がひとり歩きしていって、あとを私が追っていく。なぞり書きしていく。そういう感じです。歌詞を書くときがいちばんその子に触れることができるので、本当に楽しい時間ですね。 ― 面白い感覚ですね…! 逆に自分の気持ちを日記のように書くとかは、私には無理ですね。だって、歌詞になれるような生活を送っていないから(笑)。ずーっと家にいるので、そもそも自分のことで書くことなんてないんですよ。でも他のアーティストさんは、実体験で素敵な歌詞を書かれたりしているから、すごいなぁと思います。充実した人生を過ごされているなぁと。 ― ありがとうございました!最後に、これから書いてみたいと思うテイストの歌詞や物語はありますか? ダークファンタジーはずっと好きなので、その世界がより色濃く出るような歌詞を書いていきたいですね。でも一方で、私はバッドエンドが嫌いなんですよ(笑)。だから結局は、希望の見えるものになるのかな。あと宇宙ものは書きたいですね。なかなか切り出し方が難しいんですけど、楽曲的に四つ打ちでスペースっぽいものがまだあまりないので、そういう曲を作ってみたいですね。 (取材・文/井出美緒) ◆2nd Album 『いつかの夢のゆくところ』 2020年2月19日発売 初回盤 VIZL-1709 ¥3,600 通常盤 VICL-65311 ¥3,000 <収録曲> 1. こもりうた 2. 夢日記 3. ポルターガイスト 4. 時をかけ飽きた少女 5. Alice in... 6. イマジナリーフレンド 7. ルンペル 8. 戯曲 9. 雨の街 10. リブート 11. バク

    2020/02/20

  • edda
    フィクションってわかっているよ、いや、でもどっかにはあるんだよ。
    フィクションってわかっているよ、いや、でもどっかにはあるんだよ。

    edda

    フィクションってわかっているよ、いや、でもどっかにはあるんだよ。

     2020年2月19日に“edda”がニューアルバム『いつかの夢のゆくところ』をリリース。アーティスト名に“物語を語り継ぐ”という意味を持つ彼女。今作の物語の舞台は、忘れられた夢を追いかけて辿りついた【夢の館】です。そこに集まった、様々な主人公の夢のお話が1枚のアルバムへと描き出されております。全11曲、じっくりとご堪能あれ…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“edda”のインタビューを【前編】【中編】【後編】に分けてお届けいたします。今回は 【前編】 に続く【中編】です。とにかく物語を愛し、主人公ひとりひとりを「この子」として語るeddaの言葉を、是非、アルバムと併せて、受け取ってください。よりいっそう物語の世界を楽しめるはず…! ― ここからは、ニューアルバム『いつかの夢のゆくところ』についてお伺いしていきます。まず“夢”をテーマに選んだ理由をお聞かせください。 そもそも眠っているときに見る“夢”というものに関心がありまして。自分で夢日記もつけているし、その夢に対しての考察をするのも好きなんですね。なんか夢って、いちばん身近にあるファンタジーじゃないですか。実際に体験できるファンタジーなんて正直、夢しかないですし。だからそこに焦点を当てたアルバムを作ったら面白いなというところから制作が始まりました。そして1曲目の「 こもりうた 」はプロローグ的な役割で、聴き手を夢の世界に導いていくというイメージです。 乾いたまつ毛に うつるや 彼の色 星舞う まぶたに 千の代をのせ 目を閉じて 夢が終わる バクの声が聞こえたら おやすみ 「 こもりうた 」 ― 1曲目「 こもりうた 」は、夢の世界へ導入する歌ですが、歌詞の<目を閉じて 夢が終わる>というフレーズが不思議でした。“夢が始まる”ではないのですね。 そう、そうなんです。実はこれ、私が初めて見た“明晰夢”のことなんですよ。夢のなかで夢だと気づいて、自分の意志で行動できるっていう。それを人生で一回だけ見たことがありまして。私は中学の同級生とご飯を食べているんですけど、途中で「あ、これ夢だ」って気づいたんです。でもいつもなら気づいた瞬間に目が覚めるんですけど、そのときだけは覚めなくて「どうしよう…!」ってビックリして。 そうしたらその子が「久々やね」と話しかけてきたので、とりあえず私は「でも夢の中では結構会ってるんだけどね、まぁこれも夢なんだけどね」と言ってみたんです。それでも目が覚めなくて!その子も「えぇ!?そうなの!?」ってめっちゃ驚いていて。だけど、目にグッと力を入れて、大きく見開いていないと、目が覚めてしまうんですよ。こう…今まで目を閉じると夢が覚めていく感覚があったから。 ― なるほど…!だから<目を閉じて 夢が終わる>なんですね。 そうそう。で、結局その夢は、私がずっと目を見開いていたらその子が「なんでそんな顔しとん?」って言ってきて「だってこうしとかんと目が覚めるー…」って言いながら、目が覚めてしまいました(笑)。だから“夢の世界では目を閉じると夢が覚めてしまうんだよ”というメッセージを、導入にも反映させてみたんです。このフレーズの意味って、言わないとわかんないですよね(笑)。でも、明晰夢は本当にその一回しか見たことがないので、忘れがたい夢でしたし、曲にできて良かったです。 寝ぼけたペン先ため息をなぞる “2501回目 またダメだった” 憎らしい日差しに おはようを投げて 取りこぼさないよう書き殴った 「 夢日記 」 ― 2曲目「 夢日記 」の主人公は、もう<2501回>同じ夢を見ていて、何かを変えようとしている…、という解釈で合っていますか? はい、ほとんど合っています。同じ夢というか、同じひとが出てくる夢。そのひとはもう夢でしか会えなくなってしまった存在だから、なんとか夢で気持ちを伝えようとしているんです。だけどなかなか上手くいかない。明晰夢にはならない。夢を見て「会えた!」と思っても、自分の意志では動くことができない、という物語ですね。 ― この主人公は、eddaさん自身が夢日記をつけていることから生まれたそうですが、どのように物語を膨らませていったのでしょうか。 夢日記って明晰夢を見るために書いているひともいるらしいんですよ。夢を記録しておくことで、見たい夢が見られるようになるとも言われていて。そこから「もしこの子が明晰夢を見るために夢日記をつけていたとしたら、なんでそんなに明晰夢が見たいのか」と考えていきました。で、夢のなかでしか会えなくなってしまったひとって、私にもいるし、多分そういう存在がいるひとって多いだろうなって思ったんですね。そこから、きっとこの子も夢でしか会えない<君>に何か伝えたいからなんだろうな、たとえ夢の中だとしても自分で動いて何かを変えたいんだろうなって膨らましていった感じです。 ― 3曲目「 ポルターガイスト 」の“夢”は、ちょっと異質ですね。 ですね。このアルバムでは一概に“夢”と言っても、いろんな形を描いたんです。そのなかで「ポルターガイスト」は、この子自身が夢になっていくというか、このまま眠りについて夢になっていくというイメージで作りました。このアルバムでとくに好きな主人公は「ポルターガイスト」の<アタシ>ですね。可愛いし、はっきりものを言える子って素敵だなって。あとこの<お前のためじゃない>の<お前>は私のことなんですよ。 観光気分 馬鹿な奴カメラ越し 「なんちゅう絶景!」だって失礼しちゃうわ 嫌気がさす いつだってきらめいて 居たいのは痛いのは お前のためじゃない どうしてたって紛れはしないの ねえ 孤独なガラクタよ 「 ポルターガイスト 」 私は廃墟が好きなので、廃墟に行ったときは「あー可愛いー!」とか「絶景だー!」とか言って、気安く写真を撮っちゃうんですけど…嫌だろうなって。やっぱり本人的には綺麗なままでいたいし、ボロボロになった姿を興味本位で撮られるのって「バカにしやがって!」って思うだろうし。それで「ごめんね!」という私の気持ちも込めつつ(笑)、自虐的に書いたのが<お前のためじゃない>というワンフレーズだったりします。 ― 4曲目「 時をかけ飽きた少女 」は“郷拓郎”さんによる作詞作曲です。アルバム曲として収録するにあたり、何か具体的なイメージをお伝えしたのでしょうか。 私は郷拓郎さんのことが好きすぎて、よく「好きにやってください」と言っていて、今回も「夢をテーマにします」ということと「今こういう曲たちが出揃っているので、その間を縫うような夢をお願いします」とだけお伝えしたぐらいですね。あとは郷さんの楽曲のなかから「これ好き!」というものを挙げて、こういう感じのものがあるとアルバムにハマるかもしれないとも言ったかな。そういう感じで作っていただいたんですけど、この曲はもう解釈するのがかなり大変で。レコーディングもすっごい緊張しました。 ― eddaさんはこの曲をどのように解釈されましたか? 本当に捉えどころのない女の子がいるというお話だと思っています。これは私が書いていないから、ずっとこの子に語りかけられている目線で聴いていて。なんか…どういうふうに時をかけたのか、時をかけた先で何をしたのか、どうして時をかけているのか、そういうことは一切書かれていないんですけど、とにかくこの子はちょっと疲れていて<私が消えてなくなっても 大丈夫>と言っている、と。 ただ、嘘かもしれないな、とも思いました。突然「未来から来た」とか言ってくる子っているじゃないですか。で、それは嘘かもしれないし、本当かもしれないっていうところを描いた話なのかもなって。だからこの子が本当に時をかけているかは知らないし、姿を消したあとも実は近くにこっそり住んでいるのかもしれない。でもこの子の言葉には、なんだか説得力があって、本当に時をかけてきたんだなと思わされる…みたいな。レコーディングのときは、掴みどころがないけれどすごく掴みたくなる女の子がそこにいて、わけのわからないことを言ってくる、というイメージで歌いましたね。 「約束できないね」「無理だね」って笑う すべてを忘れたらきっと 逢えるね 「 時をかけ飽きた少女 」 私はこのフレーズがとくに好きです。最初のデモを聴いた段階で「あぁ~郷さんっぽいなぁ~」って刺さって。この言葉は、軽くもなるし重くもなる、冷たくも優しくも聞こえる、そこをいちばん良いニュアンスで捉えないといけないなと思っていたので、とくに注意して歌った歌詞ですね。なんか本当に不思議な女の子だったなぁ…と思います。 ― 5曲目「 Alice in... 」は『不思議の国のアリス』…のその後でしょうか。 そうです。このアルバムを通していちばん好きな曲ですね。書いていてめちゃくちゃ楽しかったです。結構ゲームや小説での『不思議の国のアリス』の二次創作って、あのあとアリスが病んでしまったとか、精神病扱いされているとか、そういう設定が多くて。今回は私もそこにスポットを当ててみようかなって。で、アリスは実際はそうじゃないけど<イカれた子>って扱われていて、周りに「この子はちょっとおかしくなってしまったから、治療が必要だ」って薬を投与されたりとか…。 不快な電子音 お薬、紅茶で流し込む 「イカれた子ね こんなの捨ててしまいなさい」 浮かれた三拍子 駆けたワンダーランド 好奇心はあの日のまま 目指すは何処? 手の鳴る方へ 「 Alice in... 」 ― なるほど…!歌詞の中の<電子音>や<お薬>や<注射>は、治療を意味していたんですね。 そう。で、その治療はキツいもので、アリスに合わなくて、かなり体に無理をさせている状態なわけです。このままでは<ワンダーランド>の記憶も忘れてしまうかもしれない。でもこれはすっごく大事な夢だから、夢を取っておいてくれると噂に聞いた<夢の館>に行こうと。そういう物語ですね。そこに向かうなかで、アリスが心身を薬に侵されながらも頑張る…みたいな曲。 現実と夢の世界が交差していくような感じを表現したかったので、アレンジャーさんともそのへんはすごく話し合いました。現実のことを綴っているパートは、病院の音だったり、ピーッて電子音だったりを入れてもらって、サビの<ワンダーランド>に想いを馳せている部分はちょっとひらけるようにストリングにしてもらって。 きっとこれで最期 咲えワンダーランド ホンモノじゃないなんて知っていた 穴に落ちたあの日から 「 Alice in... 」 ― とくに<ホンモノじゃないなんて知っていた>というフレーズが印象的でした。これはどういう意味なのでしょうか。 アリスは「夢だよ!そんなのに没頭するのはおかしい!」って言われ続けてきたと思うんですけど、彼女のなかには「そんなのわかってますけど」っていう気持ちがあるんですよ。私も結構そう思うし。これは昔から言っているんですけど、曲を書いていて、物語があって、それが100%フィクションだってわかっている自分と、100%本当だって思っている自分がいて。50%ずつではなくて、どっちも100%なんですね。フィクションってわかっているよ、いや、でもどっかにはあるんだよって。 多分、アリスもそうだと思うんです。夢だってわかっているけど、体験した自分は確かにいるから。あとこれも私がいつも思っていることなんですけど、夢って記憶じゃないですか。でも、体験してきた現実も今の自分にとっては記憶じゃないですか。ということは夢だって“体験”であり“現実”なんじゃないか…という考え方には無理がありますけど(笑)。でもそういう考え方を「Alice in...」に反映しているんです。だから<ホンモノじゃないなんて知っていた>、でも覚えている以上はホンモノでしょ?っていう想いが含まれているフレーズですね。 ― ちなみに、他にも続きが気になっているものや、続きを書きたい物語ってありますか? この曲を書きたいというわけではないんですけど、スティーヴン・スピルバーグ監督の『A.I.』がすっごく好きで。終わり方がかなりこちらに委ねられていて、毎回「うわーっ!」ってなるからこそ、何回も観ちゃうんですよ。最後「え、これってハッピーエンドで良いんですよね?」って物語、結構あるじゃないですか。そういうものに対しては「じゃあもうこっちでハッピーエンドにしちゃいますよ」って思いますし(笑)、自分のなかで続きを考えます。二次創作的なものは大好きですね。 【インタビュー後編に続く!】 (取材・文/井出美緒) ◆2nd Album 『いつかの夢のゆくところ』 2020年2月19日発売 初回盤 VIZL-1709 ¥3,600 通常盤 VICL-65311 ¥3,000 <収録曲> 1. こもりうた 2. 夢日記 3. ポルターガイスト 4. 時をかけ飽きた少女 5. Alice in... 6. イマジナリーフレンド 7. ルンペル 8. 戯曲 9. 雨の街 10. リブート 11. バク

    2020/02/19

  • edda
    なるべくあっけらかんとひょうきんに伝える。主人公を強がらせる。
    なるべくあっけらかんとひょうきんに伝える。主人公を強がらせる。

    edda

    なるべくあっけらかんとひょうきんに伝える。主人公を強がらせる。

     2020年2月19日に“edda”がニューアルバム『いつかの夢のゆくところ』をリリース。アーティスト名に“物語を語り継ぐ”という意味を持つ彼女。今作の物語の舞台は、忘れられた夢を追いかけて辿りついた【夢の館】です。そこに集まった、様々な主人公の夢のお話が1枚のアルバムへと描き出されております。全11曲、じっくりとご堪能あれ…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“edda”のインタビューを【前編】【中編】【後編】に分けてお届けいたします。今回はその【前編】です。とにかく物語を愛し、主人公ひとりひとりを「この子」として語るeddaの言葉を、是非、アルバムと併せて、受け取ってください。よりいっそう物語の世界を楽しめるはず…! ― アーティスト名に“物語を語り継ぐ”という意味を持つeddaさんですが、いつ頃から物語というものに惹かれ始めたのでしょうか。 もう本当に幼い頃から。とにかくファンタジーばかり観ていました。とくにNHKの作品が好きで。物語のタイプで言うと、人間じゃないものと人間との関わり合いを描いたような作品が好みです。人間の持つポテンシャルみたいなものにもすごく興味がありますね。今回のアルバムのなかにもいくつもそういう物語を入れました。 ― これまでいろんな物語を読んできたなかで、とくに忘れられない作品はありますか? それこそ、今回のアルバムに入っている「 ルンペル 」がそうですね(※正式名:『ルンペルシュティルツヒェン』というグリム童話。今作の“悪魔の名前当て”というモチーフは、イギリスの『トム・ティット・トット』などにも見られる)。子どもの頃『トム・ティット・トット』という絵本を読んで、そのイラストの印象が強烈で、ずっとまた見たいと思っていたんですけど、タイトルが思い出せなくて。10年ぐらい探していたんですよ。でも母と「これはもう見つからないね」って話していて、最終手段として『Yahoo!知恵袋』で調べまして。 ― ご自身で投稿されたんですか? はい。「ある女の子がいて、悪魔の名前を当てたら助かるよというような内容で、多分その悪魔の名前がタイトルだったと思うんですけど」って書いたら「『ルンペルシュティルツヒェン』じゃないですか?」って回答してくれたひとがいて。でもそのときは「いや、絶対に違うわ」と思ったんですよ(笑)。なんで違うと思ったかというと、ちょうど海外ドラマの『ワンス・アポン・ア・タイム』を観ていて、それに“ルンペル”が出てくるんです。「だったら、私は観たときに気づく!」って。 だけど一応『ルンペルシュティルツヒェン』で調べてみたら『トム・ティット・トット』にたどり着いて。これは“ルンペル”から派生した別のタイトルだったんですよね。そこで「同じだったんだぁ…!」という衝撃がありました。そうやって、私の人生の長い期間をかけて調べた絵本だったから、いつか曲にしようと思っていて。実は2014年くらいに作った曲なんです。それを今回やっとみなさんの前に出すことができました。だからすごく思い入れの強い物語ですね。 ― eddaさんはずっと“物語の主人公”を曲で描いていますが、それはご自身の想いや体験とはほぼ関係ないものなのでしょうか。 基本的にはそうですね。主人公と私はまったくの別人。だけど実は、書いている途中に「あ、自分も結構こういうことを思ったりするな」とか「あ~、こういうときってこう言いたくなるよね~」とか、物語の主人公と自分がリンクする瞬間はあります。その共感みたいなものがあるときには結構、筆が乗りますね。 ― ちなみにeddaさんご自身はどんな性格・性質だと思いますか? めちゃくちゃ感情がわかりやすい人間だと思います。全部わかりやすく表現する。悲しいときには本当に悲しい顔をするし、楽しいときはワーッ!って楽しむし、怒るときはガーッ!って怒るし。かなり言葉にもするタイプですね。すぐ「嫌だ!」とか言いますもん(笑)。 ― 各物語の主人公は、どのように生まれることが多いのでしょうか。 今回のアルバムでいうと、たとえば「 ポルターガイスト 」は、写真からインスピレーションを受けてというパターンでした。私は廃墟が好きで、よく写真集を買って読んだりもするんですけど、ある廃墟のなかに置いてあるピアノの写真がすごく綺麗だったんです。それで、この子を主人公にしたいと思ったところから、曲ができました。あと「 夢日記 」は、実際に私が夢日記をつけていまして。同じように夢日記をつけている子がいたら、どんな感じなんだろうと想像したところから発展したパターンです。 言葉がきっかけになることもありますね。前の曲なんですけど「 不老不死 」は、まず<お前なら私のことを ねぇ殺してくれるでしょ>というワードが先にあって。じゃあそんなことを言う子はどんな主人公かな? 不老不死にしたら面白いんじゃないかな? とイメージを膨らませた感じです。生まれ方はかなりバラバラですね。いろんなところに誕生のきっかけは転がっている気がします。 ― 人称にもかなりこだわりがありそうですね。 ですね。その子の性格で使い分けています。わかるので。「この子は自分のことを名前で呼んでいるだろうな」って思ったときには、あえて一人称を出さなかったり。あと、さっきの「 ポルターガイスト 」の子は<アタシ>なんですけど、この曲はアニメーションでクリエイターさんとコラボレーションするために書いた楽曲でもあって、コラボ相手の“ギブミ~!トモタカ”さんをイメージした主人公でもあるんです。ちょっと強い女の子というか。芯が通っていて、平たく言うとヤンキーみたいな(笑)。そういうイメージがすごくあったので、これは<アタシ>しかないなと、この一人称にしましたね。 ― その子たちの物語をご自身で歌うときは、どんな感覚なのでしょう。 めちゃくちゃなりきって歌います(笑)。演じる感覚に近いですね。ただ、最も時間がかかるのが1番のAメロで、そこで物語を曲としてすり合わせているんですよ。「歌詞をこういうふうに読むとよくない」とか「こう歌うとハマるな」とか。そこがスルッといけたら、1番のサビから2番のBメロぐらいまでは、主人公になりきった気分で歌って。そして終盤では、客観的に「この子はこうだなぁ…」という気持ちが浮かんできたりするんです。いろんな視点で見ながらレコーディングすることが多いですね。 ― ライブのときはまた違いますか? 全然違うんですよ。レコーディングは音が近いというか。全部の細かいニュアンスがちゃんと入るので「ここはメロディー通りに歌うんじゃなくて、音を投げて、喋っているように歌おう」とかそういう表現ができるんです。でもライブではそれがなかなか伝わりにくいので、どちらかというと、曲のノリとか歌詞をはっきり伝えることを意識します。だから、レコーディング中や歌詞を書いているときは“物語を作り込む”ところに特化して、ライブのときは“音楽を楽しむ”ところに重点を置いている気がしますね。 ― eddaさんは今年で活動4年目に突入しますが、歌詞面で変化したと思うところはありますか? あぁ~…どうかなぁ…。これはすごく感覚的な話になるんですけど、私は結構ワードを色や形で見ているんですね。でも初期はそうでもなくて。本当に絵本を書くような感じで、物語を歌詞でどう伝えるかということだけをすごく気にしていました。それが最近は、差しとか抜きとかを意識するようになっていて。 ― 言葉の“差し色”みたいなイメージでしょうか。 そうそう。重い色ばっかりだったから、ここはちょっと黄色にしてみようという感覚。文字が淡々と説明的になってしまうと色が重たいとか、この子の性格だともっと軽めにしないといけないとか、そういうときにはカタカナを使ってみたり。なんかそういうところは、少しずつ上手になってきたんじゃないかなと思いますね。絵を描く感覚に近いです。 ― 歌詞を書くときに、好きでよく使う言葉や、逆にあまり使わないように意識している言葉はありますか? 好きなワードは使えるのが一回だけという意識が強いので、よく使うものはあまり思い浮かばないんですけど、使わないようにしているのは「そのひとことを言っちゃったら終わりじゃん」って言葉。そのひとことに委ねちゃうような言葉ですね。たとえば「愛してる」とか。その「愛してる」に委ねず、どういう目線で、どういう心境だから出た言葉なのかを描きたいですね。 なるべく「悲しい」とか「切ない」とか「傷ついた」とかも、直接的に表現しないほうがいい。あと、昔から注意していることなんですけど、悲しいことを悲しく言わないようにしたくて。なるべくあっけらかんとひょうきんに伝える。主人公を強がらせる。そのほうが「あぁ、無理してるこの子」って逆に刺さるので。それは私が歌詞を書くときに大切にしていることでもありますね。 【インタビュー中編に続く!】 (取材・文/井出美緒) ◆2nd Album 『いつかの夢のゆくところ』 2020年2月19日発売 初回盤 VIZL-1709 ¥3,600 通常盤 VICL-65311 ¥3,000 <収録曲> 1. こもりうた 2. 夢日記 3. ポルターガイスト 4. 時をかけ飽きた少女 5. Alice in... 6. イマジナリーフレンド 7. ルンペル 8. 戯曲 9. 雨の街 10. リブート 11. バク

    2020/02/18

  • イチオシ!
    慰めるために握った手が、気付いたら私の涙で濡れていた。
    慰めるために握った手が、気付いたら私の涙で濡れていた。

    イチオシ!

    慰めるために握った手が、気付いたら私の涙で濡れていた。

     今日のうたコラムでは、人気コーナー『言葉の達人』にもご登場いただいた作詞家・鈴木まなかさんによる歌詞エッセイを第1弾~第3弾に分けてお届けいたします。2011年、17歳にして作曲家としてメジャーデビュー。わーすた、こんどうようぢのサウンドプロデューサーを担当し、SUPER☆GiRLS、私立恵比寿中学などの作詞も手がけている彼女。    そんな鈴木まなかさんが、歌詞エッセイの 第1弾 、 第2弾 に続く、最終回で綴ってくださったのは女性アイドルグループ“わーすた”に提供した楽曲「 いまはむかし 」にまつわる、彼女の実体験。第2弾エッセイの 「つづく」 の先のお話です。是非、最後までご熟読くださいませ。 ~歌詞エッセイ最終回「いまはむかし」10年後のもう1つの物語。~ 以前プロデュースしていたアイドル“わーすた”に提供した「 いまはむかし 」という楽曲は、大好きなお祖父ちゃんが亡くなってしまう物語。歌詞は淡々と書いて、仮歌は泣きながら録音したのを今でも覚えています。実はこの曲はノンフィクションです。 幼少期、祖父と祖母に育てられた私にとって、とても思い入れの強い楽曲となりました。そして、リリース後しばらくの間、自らこの曲を聞くことはありませんでした。私が久しぶりにこの楽曲を聴いた、意外なきっかけをお話させてください ------------------------- 「ねぇ、おばあちゃんは知りたい?」 私は何も知らずに微笑んでるおばあちゃんに問いかけた。察したのか、それとも元々勘付いていたのか、すぐにこう答えた。 「知りたいよ。もうここまで生きれて幸せな人生だったから、何も悔いはないよ。」 そう言い放ったおばあちゃんに、肺ガンから骨転移している末期癌の事、ずっと嘘をついていた事、全てを打ち明けた。おばあちゃんは一筋の涙を流しながら、無理に作った笑顔で、俯く私に話しかけた。 「おじいちゃんと同じ肺ガンだ、嬉しいね」 それからも希望が小さくなっていく日々は続いたが、おばあちゃんは常に希望を失わなかった。奇跡が起こる。そんな予感すらした。 「いつか、トイレに一人で行けるようにリハビリを頑張るね。」 「いつか、寝返りが打てるようになるといいなぁ。」 「いつか、また大声で笑いたいな。」 そんなおばあちゃんが突然私の名前を呼んで、話を始めた。 「早くおじいちゃんに会いたいな。まなかちゃんも、おじいちゃんみたいな人と結婚したらおばあちゃんみたいに幸せになれるからね。」 そう言いながら、おばあちゃんは初めて号泣していた。慰めるために握った手が、気付いたら私の涙で濡れていた。時間を忘れて2人でずっと泣いていた。 「ありがとう、ありがとう」と伝え合いながら。 その晩、おじいちゃんがお迎えに来ておばあちゃんはゆっくりと人生の卒業式を迎えた。 それから1年経った頃、おばあちゃんが大切にしていた一軒家の片付けやリノベーションをすることにした。色んなものが無造作に詰め込まれている棚がある。片付けようと思い、一番手前にあるCDプレイヤーを手にとった。 よく見ると、CDが入ったままになっている。美空ひばりさんが大好きだったおばあちゃんは、どんな曲を聞いていたのか気になって開けてみたら、CDに印刷されていたのは「The world Standard/わーすた」の文字だった。 私が全曲サウンドプロデュースを手掛けたアルバム。胸が熱くなりながらも、片付けを再開したらすぐにわーすたのCDのケースが出てきた。プレイヤーに入りっぱなしだったCDをしまうために開けてみると、歌詞カードが「いまはむかし」のページで裏返しになったまま、しまってある。 久しぶりに歌詞を読んでみたら、滲んでいて読めない部分があった。おばあちゃんは少女のようにいつも笑っていたけど、実はこっそり泣いている事もあったのだろう。 私はCDプレイヤーの電源をいれて、久しぶりに「いまはむかし」を聞いた。おじいちゃんとおばあちゃんの写真が並ぶ仏壇に手を合わせながら。 <鈴木まなか> ◆紹介曲「 いまはむかし 」 作詞:鈴木まなか 作曲:鈴木まなか・宇佐美宏 ★鈴木まなか 『言葉の達人』登場回

    2020/02/17

  • ロザリーナ
    あの時から、何がいちばん変わったかと言うと仲間が増えたことです。
    あの時から、何がいちばん変わったかと言うと仲間が増えたことです。

    ロザリーナ

    あの時から、何がいちばん変わったかと言うと仲間が増えたことです。

     2020年1月29日に“ロザリーナ”が1st Album『INNER UNIVERSE』をリリースしました。今作は、これまでのシングルを中心とした多種多様な楽曲が形成し、彼女自身の“内なる宇宙”をイメージしたアルバムタイトルとなっております。キュートなルックスとエッジの効いたサウンド、そして“忘れられない声”を持つ彼女。その才能に触れた関係者・クリエイターたちが絶賛するシンガーソングライターです。  さて、今日のうたコラムではそんな“ロザリーナ”本人による歌詞エッセイを3週に渡り、お届けいたします!今回は 第1弾 、 第2弾 に続く最終回!綴っていただいたのは、今作『INNER UNIVERSE』をリリースするにあたり、改めて振り返る軌跡と“今”のお話。是非、アルバムと併せてご堪能ください…! 歌詞エッセイ最終回:インナーユニバース~今思うこと~ 「高校を卒業したら音楽をやるぞ」と決めたものの、それまで音楽について勉強したことがなかった私は、そもそも何から始めれば歌手になれるか、全くわかりませんでした。 ただ私の中では、曲が作れないと歌手になれないと思っていたので、当時少しだけ弾けたギターで手探りで曲作りを始めました。今思えば計画性が無く、何の未来も想像していなかったけれど、ただ曲作りだけを続けてきました。 そんな私のメジャーデビューまでの道のりは簡単なものではありませんでした。なので、いつからかメジャーデビューがゴールのように感じてしまっていた時もありました。 2018年の4月にメジャーデビューをして、もうすぐ2年がたちます。流れるままに今ここにいるけど、運がいい沢山の出会いがありました。1人で部屋で曲作りをしていたあの時から、何がいちばん変わったかと言うと仲間が増えたことです。 嬉しいこともメリットも沢山あるし、いつも支えてもらっていて感謝しかないです。だけど、人が増えた分、意見の数も増えます。 例えば曲のアレンジの場合、「~っぽい音」とか、「もう少し派手に」とか、音を共通のイメージの言葉にするのも難しいし、その言葉を曲の中で具体的に音としてイメージするのも人それぞれ違いがあると思います。 デビューしてから2年の間、揉めたことも何度かありました。でも、それがあったからこそ、デモ段階でみんなのイメージが一致するように、自分で出来るだけアレンジも形にするようになりました。 前だったらアレンジはアレンジャーさんにおまかせで、なんて思っていたので、それは私の中で特に変わったことかな。うん、デモのアレンジのクオリティが上がった!笑 そして、やれることが広がった。だからこそ、やりたいことも変わってきました。 そうやって少しずつ変わっていくことが沢山あって、基本的には雑食だけど、好きな曲調も変わってきました。今やりたい音楽が1番かっこいいと、今は思います。 でもきっと今思ってることも来年には変わってるかもしれない。そうやって変わっていくものも、変わっていくことも、自分のなかで色んな光り方をする宇宙になる。 そんなデビュー前から今にかけて、長い時間をかけて出来たいろんな曲調の楽曲が収録されているALBUM。 【私の内なる宇宙】 ≪INNER UNIVERSE≫ ぜひ、聴いてみてください。 三週にわたり読んでくださった方、ありがとうございました。ロザリーナでした! <ロザリーナ> ◆1st Album『INNER UNIVERSE』 2020年1月29日発売 【初回盤】SRCL-11403~11404 ¥4,500(税込) 【通常盤】SRCL-11405 ¥3,300(税込) <収録曲> 1.Good Night Mare 2.タラレバ流星群 3.悲しみのセル(新曲) 4.音色 5.I.m. 6.ドレスコード 7.にじいろ 8.マリオネット 9.Over me 10.Stereo 11.何になりたくて、(新曲) 12.ボクラノカタチ 13.百億光年

    2020/02/14

  • SCANDAL
    何かの手違いで、ユーモア禁止!みたいなことにはなって欲しくないな
    何かの手違いで、ユーモア禁止!みたいなことにはなって欲しくないな

    SCANDAL

    何かの手違いで、ユーモア禁止!みたいなことにはなって欲しくないな

     2020年2月12日に“SCANDAL”がプライベートレーベル“her”より第1弾アルバム『Kiss from the darkness』をリリース。アルバムには全11曲が収録。ボーカルのHARUNAは「自信をもって言います、まじで最高のやつです。4人のクリエイティブなエネルギーが大爆発してます」と今作がメンバーにとってかなりの意欲作であることを語っております。    そして、今日のうたコラムでは、多くの楽曲で作詞を務めたドラムのRINAによる歌詞エッセイを3週に渡りお届け!今回は 第1弾 に続く第2弾。今作の収録曲「 A.M.D.K.J. 」にまつわるお話です。彼女がとあるニュースを観ていて感じた気持ち、そこで改めて確認した自身の意思を綴っていただきました。 ~第2弾歌詞エッセイ「 A.M.D.K.J. 」~ 毎日テレビやネットニュースから様々な情報が流れてくる。中にはショッキングなものもあって、その度に遣る瀬無い気持ちになったりする。 ある番組で、女性蔑視と問題になっていた広告を取り上げて、タレントやコメンテーターがその広告やアーティストに関して議論する場面があった。私は、その広告に対して特別に嫌な感情は抱かなかったけれど、生活する環境やその人の経験、立場などによって傷つく人も居るよなぁと改めて思ったし、そのこと自体はとてもよく理解できた。 ディスカッションもヒートアップした終盤に、ある女性コメンテーターが「私はアートの世界のことは分からないし、何故この作家はこんな広告を作ったのか全く理解できない」と、言い放った。その強気な言い切りっぷりに、画面越しに「うっ。」っと止まってしまった。なんだかシャットダウンされたような気分になった。 もしかしたらその女性も、問題になった広告を見て傷ついたひとりだったかもしれない。でも、分からないことを知ろうともしないまま否定していたのなら勿体ないなぁと思った。 曲やCDジャケット、アーティスト写真など新しいものを作るときに、好き嫌いが分かれることも承知でギリギリを攻めたい気持ちになるときがある。変化球を投げたい訳ではないけれど、まだ試したことのない振り切った表現をしたいときがある。ニュース番組が終わったあと、なんとなくそんなことを思い浮かべていた。 何でもないような日常に刺激的な色付けをしたり、現実を突き付けて美化されたイメージを壊したりすることってポジティブなエネルギーのはずだ。もっと良く、もっと楽しく、新しくって気持ちの塊に思える。 「A.M.D.K.J.」(読み:あみだくじ)では、初めて喜怒哀楽の“怒”の部分を形に出来たと思う。なんていうか、冷静に爆発している感じ。 生活していると大なり小なり誰にでも当たり前にあるべき感情が、これでやっと揃った感じがした。怒るって凄く体力がいる事だし、本気で大切にしているものがないと湧き上がりにくい感情だと思う。喜びや切なさだけではリアリティーが足りなくなってきたタイミングで、この曲が書けてスカッとした。 コンプライアンスの範囲がどんどん広がることで、違いを受け入れられる人が増えたり、誰もが生きやすい世の中になって欲しい。何かの手違いで、ユーモア禁止!みたいなことにはなって欲しくないなと思う。 <SCANDAL・RINA> ◆Album『Kiss from the darkness』 2020年2月12日発売 通常盤 VICL-65310 ¥3,000+tax 初回限定盤A VIZL-1706 ¥4,000+tax 初回限定盤B VIZL-1707 ¥3,800+tax 完全生産限定盤 VIZL-1708 ¥8,500+tax <収録曲> 1. Tonight 2. マスターピース 3. Fuzzy 4. 最終兵器、君 5. ランドリーランドリー 6. NEON TOWN ESCAPE 7. セラミックブルー 8. 記念日 9. まばたき 10. A.M.D.K.J. 11. 月

    2020/02/13

  • マカロニえんぴつ
    「ねえ、もう一度だけ」もう無しにしよう?そういう運命を取ろう。
    「ねえ、もう一度だけ」もう無しにしよう?そういう運命を取ろう。

    マカロニえんぴつ

    「ねえ、もう一度だけ」もう無しにしよう?そういう運命を取ろう。

    「ただいま」またここに帰って来て、 少し違ってやっぱり変わらないさよならを何度も。 「あたしね、もし猫を飼ったら、もう会わないかも」 離れられないのに離れないといけない恋人たちがいる。 思い出にしないために忘れないといけない恋がある。 (Vo.はっとり「恋人ごっこ」セルフライナーノーツ)  2020年4月1日に“マカロニえんぴつ”が2ndフルアルバム『hope』をリリース。今日のうたコラムでは、今作の収録曲であり、2月7日からデジタル先行配信されている新曲「恋人ごっこ」をご紹介いたします。まず印象的なのは、冒頭で引用したセルフライナーノーツに綴られている「あたしね、もし猫を飼ったら、もう会わないかも」というセリフ。  この言葉は、歌のなかに登場するわけではありませんが、「あたし」にとって<僕>との関係がどんなものなのかは伝わってきます。何かしらの理由さえあれば、会う必要がなくなるかもしれない程度のもの。今、行き場のない寂しさや時間をただ埋めているだけのもの。とはいえ、何かしらの理由がないと離れられないもの。そんな恋をしている二人の、<僕>目線の感情が描かれているのが「恋人ごっこ」なのです。 「ねえ、もう一度だけ」 を何回もやろう、そういう運命をしよう 愛を伝えそびれた でもたしかに恋をしていた 恋をしていた 「 恋人ごっこ 」/マカロニえんぴつ  もし神様が決めた運命のとおりに生きていたら、もし続ける意志がなければ、簡単になくなってしまうであろう、この恋。主人公の<僕>はそれがわかっているからこそ、たとえ別れそうになっても何回も「ねえ、もう一度だけ」を繰り返し、自ら<そういう運命をしよう>と“決められた運命のままじゃない、運命”を作り出そうとしております。  きっと<愛を伝えそびれた>のは、自信がなかったから。相手は「もし猫を飼ったら、もう会わないかも」ぐらいの感覚で自分と一緒にいるから。だけど、記憶をなぞってみれば<たしかに恋をしていた>二人がいる。その事実は「もう一度だけ」やり直してみれば、今度こそうまくいくかもしれないという希望にもなり、自分自身に<たしかに恋をしていた 恋をしていた>と言い聞かせ、離れられなくなる執着にもなるのでしょう。 缶コーヒーで乾杯 シーツは湿って どうにもならない二人だ 言う通りにするから、 恋人ごっこでいいから 今だけ笑っていてほしい 余計な荷物に気付くのは 歩き疲れた坂道だ 忘れていいのはいつからで 忘れたいのはいつまでだ? 「ねえ、もう一度だけ」 を何回もやろう、そういう運命でいよう 愛を伝えそびれた でもたしかな恋をしていた 恋をしていた  そして、歌詞はこのように続いていくのですが、この恋はまさに<缶コーヒー>みたいなものだったのかもしれません。お気に入りのコーヒー豆のように、いつも家にあるわけではない。飲みたくなったときだけ、手っ取り早く買えて、ほろ苦さと甘さを味わえる。飲み終えたら捨てて終わり。そんな<どうにもならない>恋です。  おそらく最初は<僕>も<どうにもならない二人>であることをわかっていたし、それゆえに<恋人ごっこでいいから 今だけ笑っていてほしい>と、手っ取り早い幸せを求めていたのではないでしょうか。しかし<僕>は“恋人ごっこがいい”わけではありません。本当は別に求めるものがありながらも、可能性を失いたくないから<恋人ごっこでいい>と、本心を抑えてきたんですよね。  その本心こそが、気づいてしまった<余計な荷物>なのだと思います。気づかないふりをしていれば<恋人ごっこ>のまま、いつまでも<どうにもならない二人>のまま、笑い合っていられたはず。だけどもう<僕>は、そんな坂道は<歩き疲れた>のです。「ねえ、もう一度だけ」を続けて“少し違ってやっぱり変わらないさよなら”を繰り返すのは、嫌なのです。 「ねえ、もう一度だけ」 もう無しにしよう?そういう運命を取ろう 愛を伝え損ねた またこんな恋をしてみたい 恋をしてみたい 裸や、撫で肩や、キスや乾かない髪 もう一度あなたと居られるのなら きっともっともっとちゃんと ちゃんと愛を伝える もう二度とあなたを失くせないから 言葉を棄てる 少しずつ諦める あまりに脆い今日を抱き締めて手放す ただいま さよなら たった今 さよなら  本当に求めていたのは<恋人ごっこ>じゃなく、恋じゃなく愛のなかで、ずっと一緒にいることでした。ただし、それは叶わない願いで、このままだとズルズルとダメになって、思い出になってゆくだけ…。だから歌の終盤、ついに<僕>は<「ねえ、もう一度だけ」 もう無しにしよう?そういう運命を取ろう>という道を自ら選びます。    <もう二度とあなたを失くせない>のは、何度も「ねえ、もう一度だけ」と繰り返してきた<恋人ごっこ>に終止符を打つから。何度も「さよなら」に「ただいま」と告げては、また抱き合ってしまった日々を終えるから。これが最後の「さよなら」です。たった今、本当の意味の「さよなら」を告げたのです。    ツラくても痛くても、この恋を手放す運命を取った主人公。でも同時に<またこんな恋をしてみたい>とこの恋の存在を肯定し、未来の希望を忘れずにおります。愛にはなれなかったけれど、自分が変われるぐらいに<たしかな恋をしていた>ことがわかりますね。今、先が見えない不安定な恋をしているあなた。是非、マカロニえんぴつ「恋人ごっこ」を聴いてみてください。いつかはその運命の選択が報われる日が来ますように…! ◆紹介曲「 恋人ごっこ 」 作詞:はっとり 作曲:はっとり

    2020/02/12

  • イチオシ!
    久しぶりにこの楽曲を聴いた、意外なきっかけをお話させてください。
    久しぶりにこの楽曲を聴いた、意外なきっかけをお話させてください。

    イチオシ!

    久しぶりにこの楽曲を聴いた、意外なきっかけをお話させてください。

     今日のうたコラムでは、人気コーナー『言葉の達人』にもご登場いただいた作詞家・鈴木まなかさんによる歌詞エッセイを第1弾~第3弾に分けてお届けいたします。2011年、17歳にして作曲家としてメジャーデビュー。わーすた、こんどうようぢのサウンドプロデューサーを担当し、SUPER☆GiRLS、私立恵比寿中学などの作詞も手がけている彼女。    そんな鈴木まなかさんが、歌詞エッセイの 第1弾 に続く第2弾で綴ってくださったのは、女性アイドルグループ“わーすた”に提供した楽曲「 いまはむかし 」にまつわる、彼女の実体験のお話。是非、このエッセイを読み終えたあと、改めて歌詞を読みながら、曲を聴いてみてください。 ~歌詞エッセイ第2弾「いまはむかし」10年後のもう1つの物語。~ 以前プロデュースしていたアイドル“わーすた”に提供した「 いまはむかし 」という楽曲は、大好きなお祖父ちゃんが亡くなってしまう物語。歌詞は淡々と書いて、仮歌は泣きながら録音したのを今でも覚えています。実はこの曲はノンフィクションです。 幼少期、祖父と祖母に育てられた私にとって、とても思い入れの強い楽曲となりました。そして、リリース後しばらくの間、自らこの曲を聞くことはありませんでした。私が久しぶりにこの楽曲を聴いた、意外なきっかけをお話させてください。 ------------------------- おばあちゃんは古くなった家で一人暮らし。孫の私も、おばあちゃん家からすぐ近くのマンションで一人暮らし。仕事を初めてからもずっと祖母離れができず、週に2日ぐらいは夕ご飯を一緒に食べて、休日は大体おばあちゃんの家で過ごしていた。 おばあちゃんは、朝7時に起きて、仏壇に手を合わせる事から一日が始まる。朝ごはんを食べる時も、お昼ごはんを食べる時も、夜ご飯を食べる時も、「あなたのおかげでこんなに美味しいご飯が食べれているよ!いつもありがとう!いただきます!」と、元気に独り言を言い、夜寝る前も、手を合わせて一日が終わる。 そういえばお風呂に入っている時も、「あなたのおかげで今日も幸せな1日でした、ありがとう!」って独り言がよく聞こえてきてたなぁ。 いつも健康だけが取り柄だと、喜んだ時にジャンプをしたり、前屈で勝負を挑んできたり、そんな少女のような可愛らしいおばあちゃんから着信があった。 -Trrrru Trrrru- 「もしもし、どうしたの??」 「それがねぇ、、、、、」 おばあちゃんは、腰を痛めて動けないらしい。なんとそのきっかけは、スキップ。私は呆れながらも、クスッとしてしまった。その日をきっかけにおばあちゃんの家に行く頻度は増えたものの、おばあちゃんの腰痛は一向に治らず、それどころかどんどん悪化していった。 -Trrrru Trrrru- 「もしもし、どうしたの??」 「まなかちゃん、、、、、」 腰痛が急に悪化して動けなくなってしまったらしい。急いで駆けつけ、救急車で病院に向かった。検査を終えて、その日からおばあちゃんは入院することになった。その後、先生から私だけ呼び出しがあり、診察室のドアを開けると、思いのほか深刻な顔をした先生を見て、嫌な予感がした。一通り話を聞いたが、ハッキリと記憶に残っているのは一言だった。 「ガンです。余命3ヶ月です。」 変わりなく思えていた毎日は、すでにカウントダウンが始まっていたのだ。 その後すぐに家族会議をした。話し合いの結果、おばあちゃんには最後まで秘密にすることに決定したが、それで良いのか私一人モヤモヤが募っていた。翌日、複雑な心境の中病室に入ると、おばあちゃんは元気そうに笑っている。 「病院で安静にしていたら、もう治ったみたい!すぐ退院できそうだから、そうしたら一緒にステーキ食べに行こうね!」 その日を境に私は毎日病院へ行くようになった。何も知らないおばあちゃんは、痛み止めが聞いてる間は希望に満ち溢れていた。痛み止めが日に日に増えていることを悟られないように、おばあちゃんに薬を飲ませていたが、それでも、ガンの進行は抑えきれないようだった。 自分が癌だとは知らずとも、痛みが無くなっては薬が切れて激しい痛みが来るのを繰り返すことにより、いつまで続くかわからない闘病生活と共に、だんだんと希望が小さくなっていった。 「退院したら、また自転車に乗れるようになるといいなぁ。」 「退院したら、せめてお散歩はできるようになるといいなぁ。」 「退院できたとしても、車椅子になっちゃうかもしれないから、大きい車をまなかちゃんに買ってあげるね。また一緒にお出かけしたいねぇ。」 おばあちゃんは痛み止めが切れる度に、「なんでだろう?あんなに良くなっていたのに、またぶり返しちゃった、、、」と繰り返し、先の見えない不安に怯えていた。そんな姿を見ていて、私の中でおばあちゃんに伝えたほうが良いんじゃないかというモヤモヤは確信に変わった。 「ねぇ、おばあちゃんは知りたい?」 つづく。 <鈴木まなか> ◆紹介曲「 いまはむかし 」 作詞:鈴木まなか 作曲:鈴木まなか・宇佐美宏 ★鈴木まなか 『言葉の達人』登場回

    2020/02/10

  • ロザリーナ
    なんの為に歌っているのだろう。
    なんの為に歌っているのだろう。

    ロザリーナ

    なんの為に歌っているのだろう。

     2020年1月29日に“ロザリーナ”が1st Album『INNER UNIVERSE』をリリースしました。今作は、これまでのシングルを中心とした多種多様な楽曲が形成し、彼女自身の“内なる宇宙”をイメージしたアルバムタイトルとなっております。キュートなルックスとエッジの効いたサウンド、そして“忘れられない声”を持つ彼女。その才能に触れた関係者・クリエイターたちが絶賛するシンガーソングライターです。  さて、今日のうたコラムではそんな“ロザリーナ”本人による歌詞エッセイを3週に渡り、お届けいたします!今回は 第1弾 に続く、第2弾!綴っていただいたのは、今作に収録されている新曲「 悲しみのセル 」誕生のきっかけとなった、とあるニュースのお話。自分は“ここにいるよ”と、誰かに伝えたい、誰かにわかってほしい、あなたに届きますように。 ~歌詞エッセイ第2弾「人との繋がり」~ たまたま、あるニュースで町おこしをしている人達が取り上げられているのを見ました。その人達は、それぞれの家に電飾などをつけて、町が1つのイルミネーションみたいになるようにしていました。 「なんのためにやられているんですか?」という取材者の質問に、年長者の女性が「人が少なくなった小さな町だけど、それでも私たちはここにいるんだっていう気持ちでやってる」と答えていました。 私はただそのニュースをぼーっと見ていたのだけど、その「ここにいるんだ」という言葉が何だかずっと忘れられませんでした。 小さい時から「大人」の人は強いとか、どこかで思っていました。 だけど、誰でもいくつになっても人と繋がっていたい気持ちだったり、孤独感だったり、そういうものがあることを、改めて考える機会になりました。 その町は今では小さな観光地となって、人が少しずつ遊びに来るようになったそうです。 私にはいつも支えてくれる大切な人達がいます。 私は人といるのは凄く好きです。 だけど、傷つく時もだいたい人との事です。 だけど、助けてくれるのもだいたい人です。 傷つくたびに1人の方が楽だなと思うけれど、救われるたびに1人では生きていけないな、と思います。人と関わりながら生きていく分、傷も増えていくけど、その痛みや後悔は人への優しさに変えられる気もしています。 私はふと“なんの為に歌っているのだろう”と思う時があります。いろいろ理由はあるけど、今回のニュースを見て「私もここにいるんだ」って、「誰かと繋がっていたい」って、そういう気持ちがあることに気づきました。 だから誰かに自分の書いた気持ちを共感してもらえると凄く嬉しいのだと。1人じゃないんだと。 きっと世界には私と同じ気持ちの人が必ずいると信じています。普通に生きていて、なかなかそういう人と出会うことは難しいかもしれない。だからこれからも歌を歌います。 今回のアルバムに入っている新曲「悲しみのセル(細胞)」は、そのニュースが刺激となって書いた歌です。 cell(細胞)と調べたら、小部屋と出てきました。 私の体の細胞の1つ、小さな部屋のお話です。 ぜひ聴いてみてください。 <ロザリーナ> ◆紹介曲「 悲しみのセル 」 作詞:Lozareena 作曲:Lozareena ◆1st Album『INNER UNIVERSE』 2020年1月29日発売 【初回盤】SRCL-11403~11404 ¥4,500(税込) 【通常盤】SRCL-11405 ¥3,300(税込) <収録曲> 1.Good Night Mare 2.タラレバ流星群 3.悲しみのセル(新曲) 4.音色 5.I.m. 6.ドレスコード 7.にじいろ 8.マリオネット 9.Over me 10.Stereo 11.何になりたくて、(新曲) 12.ボクラノカタチ 13.百億光年

    2020/02/07

  • SCANDAL
    “ドキドキ”というガソリンが心に溜まっていることはとても大切だ。
    “ドキドキ”というガソリンが心に溜まっていることはとても大切だ。

    SCANDAL

    “ドキドキ”というガソリンが心に溜まっていることはとても大切だ。

     2020年2月12日に“SCANDAL”がプライベートレーベル“her”より第1弾アルバム『Kiss from the darkness』をリリース。アルバムには全11曲が収録。ボーカルのHARUNAは「自信をもって言います、まじで最高のやつです。4人のクリエイティブなエネルギーが大爆発してます」と今作がメンバーにとってかなりの意欲作であることを語っております。    そして、今日のうたコラムでは、多くの楽曲で作詞を務めたドラムのRINAによる歌詞エッセイを3週に渡りお届け!今回はその第1弾。綴っていただいたのは、彼女たちが立ち上げたプライベートレーベル“her”に対する想いと、その気持ちが反映された楽曲「 マスターピース 」についてのお話。新たな挑戦を目の前にドキドキワクワクしているあなたにイチオシ!是非、エッセイも歌詞もじっくりとお楽しみください…! ~第1弾歌詞エッセイ「 マスターピース 」~ 2019年、春。 メジャーデビュー10周年の節目を通過して数ヶ月が経った私たちは、“her”というプライベートレーベルを立ち上げ、始動させた。プライベートレーベルなんてワードを聞いても、いまいちピンとこない人もたくさん居ると思う。簡単に言ってしまうと、音楽を作る場所・発信地を新しくしたのだ。 レーベル名を“her”にしたのは、ひと目見て“女性が関連していること”をキャッチしてもらえたら良いなと思ったからだ。まさかこんな日がくるなんて想像もしていなかったし、どんな変化が起こるかも曖昧だったけれど、自分たちだけのアトリエが出来たみたいで単純にドキドキした。 音楽みたいな目に見えない、手で掴めないものを作るとき、“ドキドキ”というガソリンが心に溜まっていることはとても大切だ。それが多ければ多いほど長距離を走れるような気がするし、その道中にある良いこと/悪いこと、それによって動かされた心の振れ幅がメロディやリリックになったりするんだと思う。 ガソリンを補充して、真っ新な道の前に立つ。行き先も決めずに“さあ、これからどこへ向かおう?”そんな時に書いた曲が「マスターピース」だ。 何だか想いが溢れすぎて、完成するまで結構時間も掛かったけれど、とっても潔く、迷う暇も与えない程に爽快でパンキッシュな“始まりの歌”に仕上げられたと思う。 ――― 第2章が始まる。そんな気分だった。 それからあっという間に1年が過ぎた今、過去最高に自由な気持ちで音楽を作っている自分たちがいる。“SCANDALとはこうあるべき”という考え方や、制作する上でのルール、知らぬ間に自分たちが自らにかけた呪縛から解放された。 それから、レーベルを立ち上げたことに関して、予想以上にミュージシャン達が興味を持ってくれた。フェスのバックヤードなどで何度か話題に上がることもあって嬉しかった。あるミュージシャンは、「“her”になってから血が通った感じがする」と、表現してくれた。 何かに迷ったときこの曲を聴くと“いつまでも怖がらずに挑戦を選べる大人で居たい”と、強気になれた日のことを思い出せる気がする。 これまでとこれからに起きるどんな出来事も受け入れて、剥き出しの自分たちでステージに立つ。重ねてきた毎日を傑作だったと思いたい。マスターピースは、“ドキドキ”を補充するスタンドだ。 <SCANDAL・RINA> ◆Album『Kiss from the darkness』 2020年2月12日発売 通常盤 VICL-65310 ¥3,000+tax 初回限定盤A VIZL-1706 ¥4,000+tax 初回限定盤B VIZL-1707 ¥3,800+tax 完全生産限定盤 VIZL-1708 ¥8,500+tax <収録曲> 1. Tonight 2. マスターピース 3. Fuzzy 4. 最終兵器、君 5. ランドリーランドリー 6. NEON TOWN ESCAPE 7. セラミックブルー 8. 記念日 9. まばたき 10. A.M.D.K.J. 11. 月

    2020/02/06

  • リーガルリリー
    私の生活を誰が知ってるの、誰も知らないの。
    私の生活を誰が知ってるの、誰も知らないの。

    リーガルリリー

    私の生活を誰が知ってるの、誰も知らないの。

     2020年2月5日に“リーガルリリー”が1stアルバム『bedtime story』をリリースしました。彼女たちは、東京都出身の3人組バンド。今作には、新曲11曲と映画『惡の華』主題歌「ハナヒカリ」の全12曲が収録されております。儚く透明感のある独特な詩世界と切り裂くような鋭いサウンドが響き合う作品になっているので、是非じっくりとご堪能を。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作をリリースしたリーガルリリーのボーカル&ギターであり、全曲の作詞作曲を手掛けている“たかはしほのか”によるスペシャルエッセイを【前編】【後編】に分けてお届けいたします。まず【前編】では、彼女が今思うことをひとつの“詩”として制作していただきました。ニューアルバムの歌詞と併せて、想いを受け取ってください。 ~スペシャルエッセイ【前編】~ おはよう クラスの有名人はブランコで宙返り おはよう クラスの宇宙人は、鉄棒に叩きつけられ 大人になっても引きずりまわる 久しぶりに蟻の巣に水を入れてみたら、あのさみしさがやってきた。 世界が終わった時、きっとそんな感じなのかもしれない。 明日の学校の支度、 ランドセルに入れたママの夢とパパの愛 どうか笑ってちょうだい。子どもでいるから ストロー噛む癖直そう。今日はおばあさんに席をゆずる余裕もないけど 私の生活を誰が知ってるの 誰も知らないの 上映会が始まる 人間の姿を感じるたびに 私の生活が、誰かの生活になるが 私の生活を、誰が知っているの どれだけの物差しをさしただろう 命が時間にさした どれだけの目印を書いただろう 世界地図の紙をヤギは食べる たまに思うのさ 無差別の世界で、どうやって君を探せばいいか そして、わからないことも 技術は追いつかないよ。人類が終わるまで <たかはしほのか> ◆1st Full Album『bedtime story』 2020年2月5日発売 KSCL-3205 ¥2,727+tax <収録楽曲> 1. ベッドタウン 2. GOLD TRAIN 3. 1997 4. 林檎の花束 5. キツネの嫁入り 6. そらめカナ 7. ハナヒカリ 8. 猫のギター 9. まわるよ 10. 子守唄のセットリスト 11. ハンシー 12. bedtime story

    2020/02/05

  • イチオシ!
    声にするべきは「さよなら」ではなく、「ありがとう」でした。
    声にするべきは「さよなら」ではなく、「ありがとう」でした。

    イチオシ!

    声にするべきは「さよなら」ではなく、「ありがとう」でした。

     今日のうたコラムでは2020年1月、第1回~第4回に分けて、作詞家・森月キャスさんによる【別れ】をテーマにした歌詞エッセイをお届けいたしましたが、このたび、その反響からアンコール回を掲載…!尚、 第1回 では、Do As Infinity。 第2回 では、X21。 第3回 では、AAA。 第4回 では、浪川大輔の楽曲にまつわるお話を綴っていただきました。    そして、アンコール回となる今回のテーマ曲は AAA「 涙のない世界 」 です。2020年12月31日をもって、活動休止することを発表したばかりの彼ら。そんなAAAの楽曲を数多く手がけてきた作詞家・森月キャスの今の想いも交えた、この歌詞エッセイを是非、受け取ってください…! ~アンコール回歌詞エッセイ:AAA~ 「さよなら。」で幕を閉じた全4回のコラムですが、こんなにも早く再会の機会を頂けたことをたいへん嬉しく思っています。 前回のコラムの執筆中にAAAから2020年12月31日を以って活動を休止すると発表がありました。個人的にファンであると同時に、作詞家としても多くの楽曲に携わらせて頂いていますので何も語らないままでは終われない。その想いを、AAA「 涙のない世界 」をピックアップしながら綴りたいと思います。 「涙のない世界」の作曲は日比野裕史さん、編曲はats-さん、清水武仁さん、渡辺徹さん。私を含め皆が所属するチーム(Blue Bird's Nest)のクリエイターで、想いを一つにして制作した作品です。 4回の連載コラムで私が伝えたこと。それは、 ・“君がいない未来”を想像することがどれだけ人を強くするか ・予め想像していたとしても、実際に別れることはとても辛い ・この主人公たちはやがて別れの時を迎えますが、決して泣いていない ・ずっと立ち止まっていても、願いは叶わない でした。 そう自分の言葉で綴っておきながら、裏腹に突然のAAAの発表に動揺する自分がいました。夕方の週刊誌のリーク記事がネットニュースとして上がり、ファンの皆さんと同じように誰にも確認出来ず不安な気持ちのまま、あの瞬間を迎えました。 活動休止なのだからと、どんなに心を納得させようとしても、来年も再来年もAAAの歌が聴きたい。ライブを観たい。それに、まだまだファンの皆さんに届けて欲しい歌詞がたくさんある。この想いをどこに仕舞えばいいんだろう。さながら、「涙のない世界」の主人公のように狼狽しました。 “涙のない世界があるのなら 今すぐに僕を導いて 君がいない未来で一人きり もう二度とめぐり逢えない愛を探してる” 作詞家は、実はとても無力で、どんなに伝えたいメッセージがあっても、それがどんなに素晴らしいものでも、それを歌にしてくれる曲がないと、それを歌ってくれるアーティストがいないと、虚無と同じなんです。 もしかしたら私達もファンの皆さんの想いと似ているところがあるのかもしれませんね。どんなに伝えたいメッセージがあっても、どんなに逢いたい想いがあっても、その機会を待つことしかできないのですから。 だからアーティストには感謝しかないんです。想いを伝える機会を与えてもらえた感謝の気持ちがライブでの熱狂になるんです。その機会がなくなることを想像すると、涙しかないと想ってしまう。 でも、彼らのクリエイティヴコーディネーターで私達を率いるクリエイターチームのプロデューサーは発表直後のツイッターでこうつぶやきました。 「今は作品に携わってきた音楽クリエイター共々、AAAが見せてくれている沢山の素晴らしい出来事の数々を思い出しながらこれまでの作品1曲1曲をただただ聴き返します」 我々ファンやクリエイターがすべきことは、悲しむことではなくて、想い出を胸に前に進み続けることだと思うんです。これまでリリースされた楽曲を聴けば、いつでもそばに感じられるのですから。 “I'll be there Forever 君をつつむ風のように” 再会は未来でしかできないのだから、立ち止まっていても仕方ない。歩き続ける先にこそ「涙のない世界」があると信じて。 最後に、前回のコラムの内容を一部修正させてください。 “もしも、大切な人を失ったり、夢や生き甲斐、今まで当たり前にあったものを無くして悲しんでいるのなら、無くしたものを数えるのではなく、精一杯のさよならを声にしてください。” と綴りましたが、声にするべきは「さよなら」ではなく、「ありがとう」でした。その感謝の気持ちを胸にファンの皆さんと一緒に11月からのツアーを目に焼きつけたいと思います。 これで本当に、私のコラムはおしまいです。 最後までお付き合い頂けた皆さんに心を込めて伝えます。 ありがとう。 <森月キャス> ◆Information 森月キャス所属 Blue Bird's Nest(エイベックス・マネジメント) プロデューサーTwitterアカウントは コチラ ! 森月キャスや所属クリエイターの最新情報をお届け! ◆森月キャス 『言葉の達人』 登場回

    2020/02/04

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