石松秋二作詞の歌詞一覧リスト  21曲中 1-21曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
長篇歌謡浪曲 九段の母天津羽衣天津羽衣石松秋二能代八郎上野駅から 九段まで 勝手知らない じれったさ 人とくるまに 追いかけられて 伜来たぞや 逢いに来た  「ほんに十年振りじゃのお。淋しかったろのう、堪忍して呉れや、 女手一つじゃで、そう ちょくちょくと来てもやれんのでの」  空を突くよな 大鳥居 見れば落ちます 一ト雫 遠いあの日の 道途(かどで)の朝が 今もこの目にありありと  「あの時御子息名誉の戦死ですよと、村長さまに頭下げられて… 両手をつかれて…伜も、これで一人前、 肩身が広うございます。 わたしゃ満足でこざいます。と言っただが… 一人息子が死んだのに、嬉しいなどとはそりゃ大嘘じゃ…」  いくら心が辛かろうと 口がさけても 人前で 泣いちゃいけない 軍国の 母の掟の 切なさよ 裏の畑に 馳け込んで 他人(ひと)に見せじと ため涙 窃と流した 親ごころ  「返してお呉れーおらの大切な伜を、返してお呉れ!」  おらに伜を 返してと 朝は朝星 夜は夜星 叫び続けた ふた昔 隣り村から 嫁もろて でんでん太鼓の 孫だいて 一家揃うて 倖せに わたしゃ気軽な 御隠居さまで 無事に暮らせて 居たものを  「お前と一緒に出征した、新田の三やんを見ろや、村会議員に納って、 えろう羽振りきかして居なさるわな。 五人の子持ちでの、上の娘っこは来春、嫁に行くだとよ、 村長さまの孫さんだとよ」  愚痴はよしましょ 折角の 十年振りの対面じゃ…  「ほら、ここへ鎮守様のお神酒(みき)を もろて来たで、 母子見ず入らずでよ、 ここで一杯やり乍ら、つもる話でもしようかの それにしても東京はえらくひらけたもんだのう。 おッたまげただよ。戦争には負けても、お前の働きは無駄じゃ なかったと、人は知らぬが、母はかとう信じるとるぞ、 今年は村も豊年万作で、大よろこびじゃった、二日二晩も、 ヨイヨイヨイヨイと、村の衆総出で踊り明かしたぞ。 こんな手振りでよ、たっぷり踊ってやったぞネ、 おらが村さの馬鹿踊りをよ…」  余り長居は別れが辛い。また逢う日をたのしみに、 待っててお呉れよ これ伜、  「そいじゃ…おッ母(かあ)は…もう行くぞよ…」  名残り惜しさに 振り返る 赤い夕陽の 九段坂 空を群れとぶ 親鳩子鳩 老いの瞼が また濡れる
長篇歌謡浪曲 十三夜天津羽衣天津羽衣石松秋二長津義司河岸の柳の ゆきずりに ふと見合せる 顔と顔 立ち止まり なつかしいやら 嬉しやら 青い月夜の 十三夜  「下らない事を云って何時までめそめそ泣いているんだいね、 お雪、幾ら気の長い私だって終いにゃ腹を立てるよ」 「お母さん それだけは それだけは堪忍して その代り、他の事ならなんでも聞きます」 「判らない子だねえ本当に、私しゃね お前の為を思って 云ってるんだよ、何時まで半玉(おしゃく)でいられるもんじゃア なしそれにゃ良い機会じゃないか。鶴田の旦那に 可愛がって貰ったら、襟(えり)変(か)へどころか一生お小遣いにも 困らないし、 お前の親達だってそれこそ大扇(うちわ)で暮らせるんだよ」 「お内儀さん、それじゃ家の親達もそれを 承知だと云ったんでしょう?」 「―そりゃアま、未だ聞いちゃいないけどさ、お父つあんは あの通りの永患(わずら)いでおッ母さん独りの手内職じゃ どうにも成りゃしないだろう、考えても御覧親孝行を されて怒る親ァ有りゃしない、ほんの僅かの辛抱だし、 女はみんな黙って通る道なんだよ」  お白粉つけて紅差して、 銀のかんざしゆらゆら 笑えば弾(はず)むぽっくりに 何の苦労も無い様な、 花の半玉の愛らしさ、 けれども裏を覗(のぞ)いたら こんなみにくいからくりが 有って泣かせる夜の街  「―可哀想に、お雪ちゃん」 「あ、染香姐さん」 「…又あの欲張りお内儀が、阿漕(あこぎ)な金儲けを 仕様と云うんだろ、今まで幾人の女達が同じ手で 泣かされて来たか…あ、そうそう、ほら、 何時だったかの、東京の学生さんがお雪ちゃんに、 会い度いって云ってるよ」 「でも、姐さん―」 「構うもんか、お内儀は私が誤魔化しとくから、 さ、直ぐにお行き、柳の河岸の船着場だよ―」  桜の花には来だ早い 風が冷たい春の夜 そっと抜け出て裏街を 行けば柳の河岸通り、 土堤を背にした船着場、 薄い灯りにたたずんで 待っているのかあの人は、 会えば別れが悲しかろ、 啜り泣くよな川の音  「…あら、こんな所へしゃがみ込んで、 どうしたのお雪ちゃん、可哀想にねえ」  初恋は破れ易いと誰が云う 一年前にお座敷でたった一回会ったきり 二本貰った絵葉書に 抱いて温(ぬく)めた想い出も 消してゆきましょ今日限り  「お雪ちゃんそれじゃアせめてさよならを」 「いいえお姐さん、もう何も云わないで」  空を千鳥が飛んでいる 今更泣いて 何としょう さようならと こよない言葉 かけました 青い月夜の 十三夜
九段の母岩本公水岩本公水石松秋二能代八郎上野駅から 九段まで かって知らない じれったさ 杖をたよりに 一日がかり せがれ来たぞや 会いに来た  空をつくよな 大鳥居 こんな立派な お社に 神とまつられ もったいなさよ 母は泣けます うれしさに  両手あわせて ひざまづき おがむはずみの お念仏 はっと気づいて うろたえました せがれ許せよ 田舎もの  鳶が鷹の子 うんだよで いまじゃ果報が 身にあまる 金鵄勲章(きんしくんしょう)が 見せたいばかり 逢いに来たぞや 九段坂
十三夜GOLD LYLIC小笠原美都子GOLD LYLIC小笠原美都子石松秋二長津義司長津義司河岸の柳の 行きずりに ふと見合せる 顔と顔 立止り 懐しいやら 嬉しやら 青い月夜の 十三夜  夢よ昔よ 別れては 面影ばかり 遠い人 話すにも 何から話す 振袖を 抱いて泣きたい 十三夜  空を千鳥が 飛んでいる 今更泣いてなんとしょう さようならと こよない言葉 かけました 青い月夜の 十三夜
九段の母川中美幸川中美幸石松秋二能代八郎蔦将包上野駅から 九段まで 勝手知らない 焦(じ)れったさ 杖を頼りに一日がかり 悴(せがれ)来たぞや 逢いに来た  空を衝くよな 大鳥居 こんな立派な 御社(おやしろ)に 神と祀(まつ)られ 勿体なさよ 母は泣けます 嬉しさに  両手合わせて 跪(ひざまず)き 拝むはずみの 御念仏(おねんぶつ) ハッと気付いて うろたえました 悴(せがれ)許せよ 田舎者  鳶が鷹の子 生んだ様で 今じゃ果報が 身に余る 金鵄勲章(きんしくんしょう)が 見せたいばかり 逢いに来たぞや 九段坂
九段の母塩まさる塩まさる石松秋二能代八郎上野駅から 九段まで 勝手知らない 焦れったさ 杖を頼りに 一日がゝかり 伜来たぞや 逢いに来た  空を衝くよな 大鳥居 斯んな立派な 御社に 神と祀られ 勿体なさよ 母は泣けます 嬉しさに  両掌合わせて 跪き 拝むはづみの 御念仏 ハッと気付いて うろたえました 伜許せよ 田舎者  鳶が鷹の子 生んだ様で 今じゃ果報が 身に余る 金鵄勲章が 見せたいばかり 逢いに来たぞや 九段坂
九段の母清水博正清水博正石松秋二熊代八郎上野駅から 九段まで かって知らない じれったさ 杖(つえ)をたよりに 一日がかり せがれ来たぞや 会いに来た  空をつくよな 大鳥居 こんな立派な おやしろに 神とまつられ もったいなさよ 母は泣けます うれしさに  両手あわせて ひざまづき おがむはずみの おねんぶつ はっと気付いて うろたえました せがれゆるせよ 田舎者  鳶(とび)が鷹(たか)の子 うんだよで 今じゃ果報(かほう)が 身にあまる 金鵄勲章(きんしくんしょう)が みせたいばかり 逢いに来たぞや 九段坂
還らぬ白衣東海林太郎東海林太郎石松秋二長津義司つわもの達は 銃をとり 君は担架と 弾丸の中 愛の天使は 赤十字 真白い腕(かいな) 血に染めて あわれ黒髪 還らぬ白衣(びゃくえ)  病院船の 揺れる燈に 乳房おさえて 呼子鳥 愛の天使は 赤十字 みくにのために 母の身を 海の果て行き 帰らぬ白衣  サルビアの花 ほろと散る 野戦病舎の夜の窓 愛の天使は 赤十字 看護(みと)るその身を 看護られて 純情(まこと)捧げて 還らぬ白衣  女は弱し 弱けれど 紺の制服 健気にも 愛の天使は 赤十字 召された君が 勲(いさおし)を とわに讃えん 還らぬ白衣
吹雪の橇(そり)菅原都々子菅原都々子石松秋二陸奥明白樺の 林にかかる 吹雪の橇よ 遠い街の灯 まだ見えぬ 風あげて ハイヨー 高らに 鞭を振り鳴らす  うとうとと もたれて眠る 吹雪の橇よ 旅に疲れた母の顔 励まして ハイヨー 急げと 手綱引き違える  振りかえる 果てなき荒野 吹雪の橇よ ちらと瞼を 重ねゆく ふるさとは ハイヨー どちらが空か 暗い空  鳴れよ鳴れよ 鈴の音高く 吹雪の橇よ ここは国境 北の果て 風あげて ハイヨー いななけ馬よ まだ遠い
九段の母鶴田浩二鶴田浩二石松秋二能代八郎寺岡真三上野駅から 九段まで かってしらない じれったさ 杖をたよりに 一日がかり せがれきたぞや 逢いにきた  空をつくよな 大鳥居 こんな立派な おやしろに 神とまつられ もったいなさよ 母は泣けます うれしさに  とびが鷹の子 うんだよで 今じゃ果報が 身にあまる 金鵄勲章が 見せたいばかり 逢いに来たぞや 九段坂
九段の母天童よしみ天童よしみ石松秋二能代八郎上野駅から 九段まで かってしらない じれったさ 杖をたよりに 一日がかり せがれきたぞや 会いにきた  空をつくよな 大鳥居 こんな立派な おやしろに 神とまつられ もったいなさよ 母は泣けます うれしさに  両手あわせて ひざまづき おがむはずみの おねんぶつ はっと気づいて うろたえました せがれゆるせよ 田舎もの  鳶(とび)が鷹(たか)の子 うんだよで いまじゃ果報(かほう)が 身にあまる 金鵄勲章(きんしくんしょう)が みせたいばかり 逢いに来たぞや 九段坂
十三夜野中さおり野中さおり石松秋二長津義司河岸(かし)の柳の 行きずりに ふと見合せる 顔と顔 立止まり 懐しいやら 嬉しやら 青い月夜の 十三夜  夢の昔よ 別れては 面影ばかり 遠い人 話すにも 何から話す 振袖(ふりそで)を 抱いて泣きたい 十三夜  空を千鳥が 飛んでいる 今更泣いて なんとしょう さよならと こよない言葉 かけました 青い月夜の 十三夜
満州娘服部富子服部富子石松秋二鈴木哲夫私十六 満州娘 春よ三月 雪解けに 迎春花(インチュウホウ)が 咲いたなら お嫁に行きます 隣村 王さん 待ってゝ 頂戴ネ  銅鑼や太鼓に 送られながら 花の馬車に 揺られてる 恥かしいやら 嬉しいやら お嫁に行く日の 夢ばかり 王さん 待ってゝ 頂戴ネ  雪よ氷よ 冷たい風は 北のロシアで 吹けば良い 晴衣も母と 縫うて待つ 満州の春よ 飛んで来い 王さん 待ってゝ 頂戴ネ
九段の母氷川きよし氷川きよし石松秋二能代八郎石倉重信上野駅から 九段まで かってしらない じれったさ 杖(つえ)をたよりに 一日がかり せがれきたぞや 会いにきた  空をつくよな 大鳥居 こんな立派な おやしろに 神とまつられ もったいなさよ 母は泣けます うれしさに  両手あわせて ひざまずき おがむはずみの おねんぶつ はっと気づいて うろたえました せがれゆるせよ 田舎もの  鳶(とび)が鷹(たか)の子 うんだよで いまじゃ果報(かほう)が 身にあまる 金鵄勲章(きんしくんしょう)が みせたいばかり 逢いに来たぞや 九段坂
九段の母藤田まこと藤田まこと石松秋二能代八郎母さん元気で さよならと 笑って行った 愛し子は 雲の墓標と 散ったけど されど泣くまい 靖国の 母と呼ばれる 身じゃものを  上野駅から 九段まで 勝手知らない じれったさ 杖を頼りに 一日がかり 伜来たぞや 逢いに来た  空をつくよな 大鳥居 こんな立派な 御社(おやしろ)に 神と祀られ 勿体なさに 母は泣けます 嬉しさに  両手掌(あ)わせて ひざまづき 拝むはずみの お念仏 ハッと気付いて うろたえました 伜許せよ 田舎者  鳶が鷹の子 うんだよで いまじゃ果報が 身にあまる 金鵄勲章(きんしくんしょう)が みせたいばかり 逢いに来たぞや 九段坂
五人の特務兵藤山一郎藤山一郎石松秋二佐渡暁夫吹雪を衝いて 暗闇に 火焔一閃(ほのおいっせん) 銃声ぞ 素破(すわ)敵襲よ 応戦と 班長すでに 刀(とう)を抜く  無念や吾等 特務兵 くつわとる身に 銃は無し 逆手に握る 腰の剣 それ突込(つっこ)めと 突撃す  獅子奮迅と 戦えど 味方五人の 白兵戦(はくへいせん) 雄叫(おたけ)び揚げて 血達磨に 紅(くれない)染むる 雪野原  満身創痍 吾(われ)も亦(また) 力尽き果て 呆然と 愛馬と共に 仆(たお)れつつ 君萬才(ばんざい)も 口の内(なか)  ああそれからの 幾時間 生死(せいし)の巷(ちまた)を 彷徨(さまよ)えど 武運拙(つた)なや 死にもせず 不図(ふと) 蘇る 朝ぼらけ  班長殿よ 戦友よ 呼べど帰らぬ 悲しさに 主(ぬし)なき愛馬 曳き寄せつ 声忍ばせて 男泣き
九段の母GOLD LYLIC二葉百合子GOLD LYLIC二葉百合子石松秋二能代八郎上野駅から 九段まで かってしらない じれったさ 杖をたよりに 一日がかり せがれきたぞや 会いにきた  空をつくよな 大鳥居(おおとりい) こんな立派な おやしろに 神とまつられ もったいなさよ 母は泣けます うれしさに  両手あわせて ひざまずき おがむはずみの おねんぶつ はっと気づいて うろたえました せがれゆるせよ 田舎もの  鳶が鷹の子 うんだよで いまじゃ果報が 身にあまる 金鵄勲章(きんしくんしょう)が みせたいばかり 逢いにきたぞや 九段坂
十三夜二葉百合子二葉百合子石松秋二長津義司河岸(かし)の柳の 行きずりに ふと見合せる 顔と顔 立止り 懐しいやら 嬉しやら 青い月夜の 十三夜  (セリフ) 「あの方とまた逢えた。にっこ り笑って下さった。それだけを楽しみに、 いつも河岸でお待ちした。なのに、もう あの方はいらっしゃらない」  夢の昔よ 別れては 面影ばかり 遠い人 話すにも 何から話す 振袖(ふりそで)を 抱いて泣きたい 十三夜  (セリフ) 「ご病気かしら、他の土地へい らしたのかしら。それとも私が半玉だか らかしら。でも、もしかしたらと来てみ たのに。やっぱりお空の月はあの方と最 後にお逢いした夜と同じ月なのに…」  空を千鳥が 飛んでいる 今更(いまさら)泣いて なんとしょう さようならと こよない言葉 かけました 青い月夜の 十三夜
歌謡芝居 九段の母真木柚布子真木柚布子石松秋二能代八郎上野駅から 九段まで かってしらない じれったさ 杖(つえ)をたよりに 一日がかり せがれきたぞや 会いにきた  空をつくよな 大鳥居(おおとりい) こんな立派な おやしろに 神とまつられ もったいなさよ 母は泣けます うれしさに  【セリフ】 「せがれや とうとう来ただよ やっと来ただよ この命のあるうちに 足腰の動くうちに 一度は参らにゃ死ぬにも死ねん思いじゃった 病気でずーっと寝たっきりだった父ちゃんも 去年の冬 とうとうおめぇの傍へ 行ってしもうて 母ちゃん 一人ぼっちになってしもうた せがれや 父ちゃんに会ったかや 父ちゃんに会ったら 一緒に酒でも飲んで 昔話や戦地の話をしてやってくんろ おめぇに先立たれて 父ちゃん 心の支えを失くした様じゃった 戦死の知らせを 聞いたときゃ 握り拳 床に叩きつけて 涙こぼしていただよ その夜は 布団かぶって 背中震わせて ずーっとずーっと泣いていただよ」  両手あわせて ひざまづき おがむはずみの おねんぶつ はっと気づいて うろたえました せがれゆるせよ 田舎もの  鳶(とび)が鷹(たか)の子 うんだよで いまじゃ果報(かほう)が 身にあまる 金鵄勲章(きんしくんしょう)が みせたいばかり 逢いに来たぞや 九段坂  【セリフ】 「おめぇのお陰で 国さからぎょうさんご褒美もろて… そうじゃ そうじゃ こんな立派な勲章までもろて… それにな 村の役場の偉えお人も母ちゃんに頭を下げてくんなすった あぁ ありがてぇ あぁ もってぇねぇ… …でもな…でもな…勲章やお金をいくらもろても 母ちゃんちっとも 嬉しいことなんかねぇ こんな触っても冷てえ勲章より おらぁ おめぇの温(あった)けえ 手に触りてぇ… お国のためじゃと おめぇは勇んで行ったが 帰って来たときゃ ちいせえ箱ん中であんな姿で… あんまりじゃ…あんまりじゃ… 玉が当たってさぞや痛かったろう…つらかったろう…淋しく死んでった おめぇの背中 さすってやりてぇ…抱きしめてやりてぇ… 母ちゃんの作った芋の煮っ転がしを食わしてやりてぇ… せがれや、おらぁ おめぇに会いてぇ 一目でもええ、夢ん中でもええ、母ちゃんに会いに来てくんろ せがれや せがれや せがれやぁ…」
九段の母美空ひばり美空ひばり石松秋二能代八郎佐伯亮上野駅から 九段まで 勝手知らない じれったさ 杖をたよりに 一日がかり せがれきたぞや 逢いにきた  空をつくよな 大鳥居 こんな立派な おやしろに 神とまつられ もったいなさよ 母は泣けます うれしさに  とびがたかの子 生んだよで 今じゃかほうが 身にあまる 金鵄勲章が みせたいばかり 逢いにきたぞや 九段坂
身代わり警備美ち奴美ち奴石松秋二能代八郎雪の鴨緑江(アリナレ) 国境の空に 死ぬも生きるも 二人連れ 今宵夫の 身代わり警備 女ながらも 銃(つつ)を執る  「ほんとにすまぬ」と 声かけられて 辞める夫に 笑い顔 なんのこれしき 御国の為と 握るその手を 胸に抱く  揺らぐランプに 灯入れて 「行って来ます」と銃執れば 勤務服着た 私の傍で ポチが尾を振る いじらしさ  凍る吹雪に 曝されながら 辿る警備の 巡回船 ほめて下さい 身代わり警備 遠い故郷の お父様
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