赤くぬれハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ハルカ | | 知らないうちに処刑が済んで 街はお祭り騒ぎ ダンスをしよう 西のかなたが真っ赤に染まり 鉄の匂いが流れたら ダンスをしよう クレヨンを口紅にして 少女は楽しそうに踊る 幼心にやがて気づく 死にたくなければ踊りましょう 全部赤く塗れ 知らないうちに処刑が済んで 街はお祭り騒ぎ ダンスをしよう 焼却炉から煙が上がり 動物達が鳴いている ダンスをしよう マジックをマニキュアにして 少女は泣きながらも踊る 大好きな詩を唱えたら きっと痛くなんてない 全部赤く塗れ 全部赤く塗れ 赤く赤く赤く赤く 塗れ |
POOLハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ハルカトミユキ | | 君がいなくなる前に何をしようか 電車に乗るのもそろそろ飽きた 少年たちよ 嘘つけよ 楽しいことがしたいだろう 笑いたいなら笑っていいよ 君にはきっと分かんないよ。 いつか書いた歌を燃やしてしまいたい フィクションの中で紙切れになりたい 部屋の隅から違う景色を見たい 何より先に君を忘れたい いいだろう いいだろう それで満足か。 行方知れずになる計画は また明日まで延期にしよう。 少年たちよ 嘘つけよ 悲しいことが嫌いだろう 笑いたいなら笑っていいよ 君にはきっと分かんないよ。 僕の姿を肯定してもらいたい とんでもない嘘を並べて驚かせたい 明日起きたら少しは歩き出したい 何よりもただ、昨日を忘れたい いいだろう いいだろう それで満足か。 あの日笑った訳を忘れたい あの時なんて言ったか忘れたい 何より先に君を忘れたい そんなの全部嘘だと言いたい いいだろう いいだろう それで満足か。 いいだろう いいだろう それくらいは。 |
プラスチック・メトロハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ハルカトミユキ・安原兵衛 | | 数字と矢印と機械と沈黙の地下道を行く 同じところをぐるぐる回る男の横を通り過ぎ 口の中で異物を転がす プラスチックをしゃぶり続ける すれ違った女は壊れていた 化学物質の花の匂い 目の前を流れていく男女男男女男女 誰かいる たくさんいる 誰もいない 誰かが名前を叫んだようで いつもそうして振り返りまた歩き出す 誰かが腕をつかんだようで いつもそうして振り返りまた歩き出す もしも触れれば跳ね飛ばされる ぎりぎりのところに立っている もしも触れれば跳ね飛ばされる ぎりぎりのところに立っている 「浪費せよ 消費せよ」 「金を労力を命を時間を情報を」 異議を唱える前にとりあえずの睡眠と食事 それでまたなんだか忘れちゃってまあいいか 上がっても上がっても地下道 矢印の果てには真っ黒い海 覗き込んで引き返す どこかで道を間違えた 「どうしようもない」と聞こえたが誰の声かわからない まだ流れていく男女男男女男女 誰かが名前を叫んだようで いつもそうして振り返りまた歩き出す 誰かが腕をつかんだようで いつもそうして振り返りまた歩き出す もしも触れれば跳ね飛ばされる ぎりぎりのところに立っている もしも触れれば跳ね飛ばされる ぎりぎりのところに立っている |
種を蒔く人ハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ハルカ | 野村陽一郎・ハルカトミユキ | 月も 太陽も 星も 宇宙も 泣いてる 聴こえる 愛しさよ 哀しみよ 夢中で 残酷な世界の肩を 抱いたあなたは 優しい人 夢は時の窓辺で 人知れずに目を閉じる 舞い上がった声 遠くなった空 人はずっと 種を蒔いてゆく 振り返る日々は なぜにあたたかく 去り行く友の憧れの跡で 通り越した街 消えていった名前 もうちょっと もうちょっと 手を伸ばしながら そっと落としていった 小さな願いを 次の誰かが拾って歩きだす 海のなみだも 風の歌も 届かず忘れた 切なさの言の葉と 罪を流して 上がった雨が 指の隙間をこぼれてゆく 花が散った浜辺で うなだれた夏の影 身を焦がした愛 溶けていった虹 人はずっと 種を蒔いてゆく 浮かぶ面影は 蜃気楼の果てに 還らぬときを儚く揺らした 通り越した街 消えていった名前 もうちょっと もうちょっと 手を伸ばしながら そっと落としてった 最後の祈りを 次の誰かがすくって捧げる 生命にそっと触って 存在に声を絞って 勇敢に門をくぐって 永遠に今日を探して |
どうせ価値無き命ならハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ミユキ | 野村陽一郎・ハルカトミユキ | 目に見える全てがついに 見えぬもの侵したとき 何を振り捨てても構わず 君は化物に変われ 産まれたなら 若さを餌食にする人に 道委ねるものじゃない 説明を求める世間は 未来を根絶やしにする 誰の為に、時代は今 使い捨てと化してゆく 一枚だって花びらを 奪われはするな 明日には枯れる花も 可能性と名付けよう どうせ価値無き命なら 何に怯えるんだろう 当たり前のように風は冷たいさ 生きてやろうよ 真実を曲げなきゃ何も 守れない日がくるだろう 本当に大事なものが 何かわからなくなって 「抗うのは未熟だから」と 覚えてきた僕たちは いつまでだって熟さない 子供でいようか 窓辺から見える川を 世の中と名付けよう どうせ選べぬ命なら 何を出し惜しむんだろう 当たり前のように人は醜いさ それが何だろう 無邪気な喜びがいつか 鎖に繋がれたとき 何と呼ばれようと構わず 君はしたたかに走れ 他人(ひと)は黒を白と言うが 澄んだ目を開いてくれ 無いものねだりしないで 創り出せばいい 明日には枯れる花も 可能性と名付けよう どうせ価値無き命なら 何に怯えるんだろう 当たり前のように風は冷たいさ 生きてやろうよ 産まれたなら |
朝焼けはエンドロールのようにハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ミユキ | | ゆっくり 注いでゆく ゆっくり 溢れてゆく ゆっくり ゆっくり 流れてゆく あと一歩ずつ近づいたら 僕たちは戻れない 寂しさと退屈はいつも 同じような色だから 部屋には 匂いも残さない 期待は抱かない 最後に失うなら 朝焼けの街なんて 見たくはなかった ひとりぼっち 青く冷えていく 道端に捨てられた人形と同じ 僕は帰れない 同じ煙草に火を着ければ 沈黙が流れてく 汚れたものは戻せないこと 本当は気づいてた いつでも 苛立ち傷つけて そのくせ怖くなって 優しいふりをしてる 錆び付いた愛情じゃ どこへもゆけない 二度と来ない迎えを待っている 駅前に捨てられた自転車と同じ 僕は動けない 窓辺に置いた 果実は腐り 許されていた刻を知る 隠せないのは 証拠じゃなくて 弱さだった 朝焼けの街なんて 見たくはなかった ひとりぼっち 青く冷えていく 道端に捨てられた人形と同じ 帰れない 錆び付いた愛情じゃ どこへもゆけない 二度と来ない迎えを待っている 駅前に捨てられた自転車と同じ 僕は動けない |
わらべうたハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ハルカ | 野村陽一郎・ハルカトミユキ | 今日は何曜日? 頭でうごめく カゲロウ 痛くもかゆくもない 宙づりで約束を放棄 できたらいいがちゃんと行きます 今日は何時にどこでしたか? 相談しましょ そうしましょう 相談しましょ そうしましょう どうせ言ってもわからない 死んだフリしながらやり過ごす 白か黒しかわからない 想像力のない奴ら 毒には毒と書けと言う 想像力のない奴ら 今日は何曜日? 聞いてない留守番電話 期限が切れてる 宙づりで人間を放棄 できたらいいがちゃんと生きます ところであなた誰でしたか? 降参しましょ そうしましょう 降参しましょ そうしましょう どうせ言ってもわからない 言葉を飲みこめば思う壷 十からやっと一を知る 想像力のない奴ら 毒には毒と書けと言う 想像力のない奴ら テキテキテッキョ メッキメッキメッショウ... あの子がほしい あの子じゃわからん この子がほしい この子じゃわからん 相談しましょ そうしましょう 相談しましょ そうしましょう |
Stand Up, Babyハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ハルカ | | 子供のふりしなきゃ ここじゃ生きていけないこと 思い知らされてきた “強く正しく”より “か弱く可愛い馬鹿”が好き 優しく呼びかける こんな風に 「君はありのままでいいよ」 それらしいセリフ 飲み込んで しまえない私がおかしいの? 指を咥えて いつまでも 幼稚なのは一体、誰だ Can you stand up, baby? 歩き出せ さあ 一人だって お揃いの言葉で 同じ動きの繰り返し みんなそれで良くなった お遊戯の時間は 大人になっても終わらない 必死に生きてきた その数が 恥ずかしくて仕方がない 染み付いてしまった 劣等感で 気づけば私 空っぽになった 開き直って どこまでも 無意味を競い合うなら Can you stand up, baby? 逃げてしまえ ah 戦わないで 心は何処へ行った? 身体は何処へ行く 私は何処へ行って あなたは何処へ行く 何も選ばずに 何も思わずに 涙を流すだけ 指を咥えて いつまでも 幼稚なのは一体、誰だ Can you stand up, baby? 歩き出せ さあ 開き直って どこまでも 無意味を競い合うなら Can you stand up, baby? 逃げてしまえ ah 戦わないで |
永遠の手前ハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ハルカ | 野村陽一郎・ハルカトミユキ | どこにも続かない 扉をいくつくぐってきた? 入った場所からは 出なければと思い続けて 永遠の手前の Y字路でいつも立ち止まる 世界でここだけが 動いていないようだった リレーのバトンを渡せないまま いつの間にみんないなくなり 終わりの合図は突然響く 声は掻き消された ただ一度輝いてみせた夢は 目の前で消えてった 幸せは泣きたいほどに怖くて 今くらいが丁度いい お別れが言えずに 夜をひらひらとさまよった ちぎれそうな思いも 小さな腕に抱きしめて どこまで行っても終わらない道を 泣きそうなままで歩いている 生きてゆくことの約束をした それだけを守るために さよならと言えば優しく手を振る 君だけに雨が降る 今ならばちゃんと言えることがある 君だけに雨は降る ただ一度輝いてみせた夢は 目の前で消えてった 幸せは泣きたいほどに怖くて 今くらいが丁度いい |
長い待ち合わせハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ハルカトミユキ | | それじゃあね。 あそこの角を曲がってすぐのとこにいるから。 詰めすぎた重い鞄を 今更少し後悔してる どうしても見せたい本と 言いたいことが沢山あって 約束の時間がきても なぜだか一人ぼっちで 「今から走ってくから、もう少し待っていてよ。」 って言うから待ってたのに 映画も祭りも終わってしまって 少しずつ諦めて、一人で帰る 疑いの意味も知らない少女は 好きな歌を歌った あれからもう何年過ぎて 今度は誰の事を待ってる 忘れてしまったのかな、 それとも寝てるのかな。 「ごめんね、まだまだ遅くなるけど、待っていてよ。」 って言うなら怒らないのに ご飯の時間も間に合わないけど そんなことどうでもいい 迎えに来てほしい 「また明日、ここにいるよ。」 「もう少し待っていてよ。」 「今から走って行くよ。」 「それじゃあね、またあとで。」 って言うから待ってたのに 映画も祭りも終わってしまって 少しずつ諦めて、一人で帰る ああ待ってたのに もう何もかも終わってしまって 少しずつ諦めて、一人で帰る |
385ハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ハルカトミユキ | | つまらないなこんなとこ つまらないなお前なんか もう明日の予報はいらないんだよ いい子ちゃんたちのマネして 歩いてみたの 僕は自分に裏切られる 氷が溶けて薄くなったジュース みたいなお前と いつまでも戯れちゃいない 密かに誓う 僕にできなくて誰かにできるような そんなことばかり溢れているけど ぐちゃぐちゃな心は誰にも言えなくて バカみたいな顔で空を見ている 思い通りにならない 全てのことを許したら 僕は大人になれるだろうか ほんの小さな罪を犯して、 また隠しては 熱い身体を守るために ゴミ箱行きの日々をもう一度 大事に開いて 届くように祈るのは 無駄なことか? やっと見つけたのに消えてしまうの ならば 最初から何も知らなきゃよかった 途方に暮れて立ち尽くす日は 汗ばむ顔がひどく綺麗だ。 何にも言わずに どこまでも行くの 誰にも言わずに どこまでも行くと密かに 誓う。 いつも 僕にできなくて 誰かにできるような そんなことばかり 溢れているけど ぐちゃぐちゃな心は 誰にも言えなくて バカみたいな顔で 空を見ている やっと見つけたのに消えてしまうの ならば 最初から何も知らなきゃよかった 途方に暮れて立ち尽くす日は 汗ばむ顔がひどく綺麗だ。 |
近眼のゾンビハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ハルカ | 野村陽一郎・ハルカトミユキ | 頭に焼き付けろ 同情は残さず捨てろ 大きな夢を持て 死に物狂いの顔を見せろ 体に焼き付けろ 飛べない鳥はいらない 自由にやればいい ただし、ここから出てはいけない 大人になっても従うばっか ショートしちゃってる愛憎で こんがらがってるイノセンス 不気味な正義感 近眼のゾンビ 退化しちゃってる感情で 末期症状のルール 規則正しく 神経衰弱 他人の部屋の中 土足で上がり込んで 勝手に掃除している 手垢だらけの言葉 土産に 巧みにすり替える 好きと嫌いと 善悪 反論する気も失せて さじを投げ出す時を狙う 退屈しのぎで裁判ごっこ 誰かが死ぬまで裁判ごっこ 匿名程度の才能で 毒にもならない名言 滲み出してる 不幸願望 ぞっとしちゃうほど正論で 親切ヅラしたジェラシー 脱力気取り 見え透いた煩悩 ショートしちゃってる愛憎で こんがらがってるイノセンス 不気味な正義感 近眼のゾンビ 退化しちゃってる感情で 末期症状のルール 規則正しく 神経衰弱 匿名程度の才能で 毒にもならない名言 滲み出してる 不幸願望 ぞっとしちゃうほど正論で 親切ヅラしたジェラシー 脱力気取り 見え透いた煩悩 誰か来てくれ どうにかしてくれ だけどなんだか 心地がいいな 誰か来てくれ どうにかしてくれ だけどやっぱり 明日でいいや 頭に焼き付けろ |
DRAG & HUGハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ミユキ | 野村陽一郎・ハルカトミユキ | 「願いごとをひとつ叶えてあげよう」 あなたが僕にそう言った もしどこか戻ってやり直せるなら 後悔を消しされるなら どこにも戻らない ああ なんて愛おしい 曖昧な日々 苛立ちさえ うやむやにして 後味悪いままゆく 死んだように生きろと責めたてる 新宿 高層ビルの灯り 右目で媚びて 左目で見下した 残酷な自分にゾッとしてた まばたきもできない ああ なんて可笑しい 曖昧な日々 白黒つかない 割り切れやしない 感情ひきずってゆく ああ なんて愛おしい 曖昧な日々 過去はいつも 美化されるだけ やり直すのはごめんだ ああ なんて愛おしい 曖昧な日々 苛立ちさえ うやむやにして 後味悪いままゆく 白黒つかない 割り切れやしない 感情ひきずってゆく |
かたくてやわらかいハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ミユキ | | また騒ぎだした胸の奥に 手を伸ばした (鍵を開ける) そっとドアを引いて さらけ出した心のひだ らんらんらんと歌っていた ありふれた夢のよう 生まれない何かを待っていた君とふたり 延々と絡まっている (流れ始める) 思考回路の端っこを 指先でそっとなぞっている ほどけだした (体を開いてみたら) あいまいな 混ざり合っているまま 思いをちぎりながら 不器用に生きてる ああ、今は 風が吹き抜けるように おやすみ、おやすみ。 とりとめないこの夜も (せめてただ、歌にして。) ああ、ため息、まばたき、そして嘘を。 またうずきだした言葉そっと 掬い上げる ずるずると寄り添っていた 恥ずかしい生傷を 慰め合って眠っている 君とふたり 食べ散らかす日々の 残像 味気ない生活に愛を 指先でそっと護っている 祈るように 大切な 死んでしまったなら ひとつひとつつむいだ 歌はどこへいくの。 ああ、季節は ぬけがら残して いつも過ぎたあと気づく とりとめないこの夜も ああ、ため息 ねえ、ただ あいまいな 混ざり合っているまま 思いをちぎりながら 不器用に生きてる ああ、今は 風が吹き抜けるように おやすみ、おやすみ。 とりとめないこの夜も せめてただ 染み付いて 忘れない 歌にした。 ああ、ため息、まばたき、安らぎ、ぼやけた、幸せ、 まだ終わらぬ憂いを。 |
それを僕は強さと呼びたい楠木ともり | 楠木ともり | ハルカ | ハルカトミユキ | 安原兵衛 | 悲しいとか悔しいとか 簡単な言葉にしないのは 流され続ける僕らのわずかな抵抗だ 何一つ生まれない日も生きていること それを僕は強さと呼びたい 同じ夜を過ごしているんだろう うずくまり膝を抱えて 重なっては溢れていく胸の痛みには 答えなんかなくていい 思い出は滲んで 未来は真っ黒だ 臆病な奴だって笑うかい? ここで泣いたっていいけど 君の思う壺になるのは嫌なんだ 静かな朝を待った。 悲しいとか悔しいとか 簡単な言葉にしないのは 流され続ける僕らのわずかな抵抗だ 何一つ生まれない日も生きていること それを僕は強さと呼びたい 違和感には気付いていたんだよ だけどただ好かれていたくて 君だって似たようなもんだったじゃないか 僕を責められるか? 愛されたいがうまくいかない 「考えすぎだ」って人は言うさ まあいいか、って割り切れたらいいのに わかってくれなくていいけど 君と同じ顔になるのは嫌なんだ 静かに風が吹いた 美しさや感動さえ その辺でもらえる世界でさ 舐められ続ける僕らのわずかな本能が 捨てられないもどかしさに火を灯すとき それはいつもひとりぼっちだ 「楽になれよ」って 誰かが囁いた 暗いみずうみへ引きずり下ろされそうだ 甘ったるい地獄へどろり飲まれていく ああ ここで泣いたっていいけど 君の思う壺になるのは嫌なんだ 静かな朝を待った。 悲しいとか悔しいとか 簡単な言葉にしないのは 流され続ける僕らのわずかな抵抗だ 何一つ生まれない日も生きていること 無様だっていい 美しさや感動さえ その辺でもらえる世界でさ 舐められ続ける僕らのわずかな本能が 捨てられないもどかしさに火を灯すとき そうさ、いつもひとりぼっち それを僕は強さと呼びたい |
Septemberハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ハルカ・A.Saruta・i-dep | | あの日、僕が欲しかったものは 突き刺すような言葉だった 隣の壁しか見えない窓から 何を見てた? 期待通りに期待外れだ それを優しさと思い込んで 曇り空が映る僕の目に 何を見てた? 咲いた花は散るけれども めまぐるしくて構っちゃいられない 変わっていくんだ ついてこいよ 邪魔をしないでよ ああ 9月がきたら 全てを終わりにしよう ああ 君のそばにいたこと 忘れていく 忘れていく あの日、僕が欲しかったものは 撃ち抜くような覚悟だった 何度も否定し合っただろう 生きていたんだ 知らないことが増えてゆけば みんな揃って目を塞いでる 変わっていくんだ 見届けてよ 手を放してよ ああ 雨が降ったら 全てを流してしまおう ああ 答えなんて あってもなくてもいいのだろう ああ 9月がきたら 全てを終わりにしよう ああ 僕のそばにいたこと 忘れてくれ 忘れてくれ 甘やかす仕草や 媚を含んだ笑顔も 泣きたいほど何も感じない ああ 9月がきたら 全てを終わりにしよう ああ 答えなんて あってもなくてもいいのだろう ああ 9月がきたら 全てを終わりにしよう ああ 君のそばにいたこと 忘れていく 忘れていく あの日、僕が欲しかったものは。 |
二十歳の僕らは澄みきっていたハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ハルカトミユキ | 野村陽一郎・ハルカトミユキ | 新しい季節 過ぎ去って 見慣れていたサンプラザも遠く ああ 君と中央線、過去に変わった レンタルのパンクロックには 魔法がかかってたはずなのに ああ 夜と環状線、僕をせかした 立ち読みした小説の中 ださいセリフをお守りにして ユラユラゆれた時のはざまで 二十歳の僕らは澄みきっていた 寝っころがって夢をなぞった 怒りと若さのやり場探して 君と歩いた線路の上で 煙草ふかして笑った 何もなくってもこわくなかった 37度の微熱がいつか 冷めてくことがこわかったんだ 変わらない景色 見送って 見飽きていたライブハウスの中 ああ 君は歌うことやめると言った 池袋で日々はもつれて 「ぼくたちの失敗」を聴いてた ああ 長い自由時間 終わる気がした 他愛なく君と話した 悪口だけが希望だったよ イライラしてたフラフラしてた 普通の僕らが愛おしくって 絶望なんて当たり前だと 昔の誰かは歌ってくれた 忘れることも壊れることも うまくできない僕らは 謝りたくて殴られたくて それでもいいよ、と許されたくて 他愛なく君と話した 悪口だけが希望だったよ 希望だったよ ユラユラゆれた時のはざまで 二十歳の僕らは澄みきっていた 寝っころがって夢をなぞった 怒りと若さのやり場探して 忘れることも壊れることも うまくできない僕らは 謝りたくて殴られたくて それでもいいよ、と許されたくて 正気のままで愛されたくて |
ヨーグルトホリックハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ハルカトミユキ・安原兵衛 | 安原兵衛 | 週刊誌右手の人生参加 誕生日過ぎたら一体何歳 Cランク程度の人生評価 冗談ですませた将来設計 感情の渦を上がって落ちる 本当の声はシンクの中へ 環状の日々を廻ってせめての 抵抗で漁る栄養剤 いいか、いいや、いいよ、いいさ。 だって、そうか、しょうがないな。 給料日限りの人生賛歌 信号機過ぎたら酩酊状態 冷蔵庫の中で増えるヨーグルト 冗談で済ませた恋愛感情 10分の距離を歩いて帰る 出迎えている防犯のライト Tシャツの染みが増えてせめての 抵抗で入れる漂白剤 いいか、いいや、いいよ、いいさ。 やっぱ、そうか、しょうがないや。 このままでいいな、それじゃいけないかな こんなはずじゃないけど、こんなもんだったかもな 冷凍の愛をチンして食べる 不健全な夢はベッドの中で 最低な日々が果てなく見えても そんなに長く続きはしない いいか、いいや、いいよ、いいさ。 だって、そうか、しょうがないな。 いいか、いいや、いいよ、いいさ。 やっぱ、そうか、しょうがないや。 |
tonightハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ハルカ・NAOKI-T | Naoki-t | まるめこまれて笑う 媚を売ってる 私 don't call me. you don't call me. 言いなりになったんだ か弱いね 可愛いね ひきつる笑顔 許せない 私だけが 醜くなっていくの? call me, call me, call me stoppin' stoppin' stoppin' 泣いて stoppin' stoppin' 止まっていないで stoppin' stoppin' stoppin' 泣いて やられてばっかで stoppin' stoppin' stoppin' 泣いて stoppin' stoppin' 止まっていないで stoppin' stoppin' stoppin' 泣いて それで友達? 「それがいいね」と笑う あんたみたいな女 don't call me. you don't call me. 断ち切ってしまったんだ 散々だ、もうたくさんだ 今日で終わりだ 最低だ 関係ない でも プライドってやつだ call me, call me, call me stoppin' stoppin' 笑ってないで stoppin' stoppin' 笑っていたくて stoppin' stoppin' 殴っていっそ こんな、こんな私 stoppin' stoppin' 笑ってないで stoppin' stoppin' 笑っていたくて stoppin' stoppin' stoppin' 今夜 殴りに行くんだ tonight tonight tonight… 嫌い嫌い嫌い… stoppin' stoppin' 止まってないで stoppin' stoppin' 止まっていないで stoppin' stoppin' 黙ってないで もう許さないから stoppin' stoppin' 止まってないで stoppin' stoppin' 止まっていないで stoppin' stoppin' 待ってて今夜 殴りに行くから! |
トーキョー・ユートピアハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ミユキ | 野村陽一郎・ハルカトミユキ | ゲームオーバー コントローラー上手く使えない 放り投げて大きくため息 敵だらけの世界 東京は 汗流して 笑顔晒して 自分を売って登ったヒエラルキー 今レベルはいくつ? 「一番じゃなくていいんだ」と うそぶいて 腹の底探り合う 倒す隙を狙って でも人生の勝敗は どうやって決めるの? 武器を磨いたって幸せかい? 遊んでいる気になって 遊ばれてるだけなの? 生き残るため。 タイムオーバー 信じらんない 受け入れらんない リセットボタン連打してるんだ ああ見苦しいだけ もういっそ 他人の声に消え入りそうな ポッシビリティなんか捨て去って ギブアップしちゃえばいいのに あと10パーセントの体力 負け戦も 宣戦布告 残念賞 いつか 名誉挽回 ただイエス・ノーの 選択を間違ったらさよなら? 過密都市には空席は無い。 本当は最初から 決まっている結末 運命を変えたい。 目指していた ユートピア 見つけたんだ ディストピア 主人公は 誰だったっけ 気付いて 最後の最後の敵は いつもここに でも人生の勝敗は どうやって決めるの? 武器を磨いたって幸せかい? 選んできた場所だって 選ばれなきゃムダなの? 生き残るため。 イエス・ノーの 選択を間違ったらさよなら? 過密都市には空席は無い。 本当は最初から 決まっている結末 運命を変えたい。 |
youハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ハルカ | 野村陽一郎・ハルカトミユキ | ただがむしゃらに 夜を朝に塗り替えても 街のネオンに 飲み込まれて消えるだけ 愛されない 許されない 生きる意味も忘れた日に 傘さし歩く 冷たい微笑み 何もかもすべて見透かすように 奪われた you 手を伸ばしても 消えてしまいそうなあなたを追いかけた I その背中の あふれた痛みに触れてしまったから やっと見つけた その瞳は優しすぎて 「だから僕らはすぐ壊れてしまったね」 傷口も 醜さも 改札にばら撒いて すべての光ただあげたかった だけどあなたのその海をこれ以上 泳げない you 長い長い 冬の終わりを一緒に見たかった I ひとりきりで 生きてゆかずにどうか思い出して |
Sunny, Cloudyハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | 野村陽一郎 | 野村陽一郎・ハルカトミユキ | 飴色の黄昏が 街路樹を染めてゆく 路地裏に夜が来て そそくさと逃げていく この街は何もない 僕にもさ、何もない そう言ってはにかんだ 君の声思い出す 優しさは弱さと思っていたんだ 変わらぬものを探す間に こんなに変わってしまった 名も無き日に託した夢も 裁きを受けてゆく 喜びを分かち合えば 孤独の糸が切れると ひとり歩いてきたけれど 本当はすべて聞いて欲しかったんだ 好きだった公園は いつの間になくなって 好きだった横顔も 今はもう遠い過去 情熱の重さには 釣り合わないたわむれは 街風の冷たさを 紛らわす淡き願い やるせない悔しさを抱え込んでいた さんざめく夜を越える度 手に入れては捨ててきた 東京はただ明るすぎて 僕は迷ってしまった もう何回も笑い合って 全部知った気がしてた 答え合わせもできぬまま 帰れない場所まできてしまったんだ 戻らないものたちの 亡き骸を抱いていた だけどもう置いてゆこう すべて持ったまま生きてはいけないんだ 変わらぬものを探す間に こんなに変わってしまった 名も無き日に託した夢も 裁きを受けてゆく さんざめく夜を越える度 手に入れては捨ててきた 東京はただ明るすぎて 僕は迷ってしまった 喜びを分かち合えば 孤独の糸が切れると ひとり歩いてきたけれど 本当はすべて聞いて欲しかったんだ |
インスタントラブハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ミユキ | 野村陽一郎・ハルカトミユキ | 完璧な嘘ついたつもりの君と 所詮、恋とは 損得勘定だけだった私 空腹 満たすために 適当に食べた 味とかもうどうでもいい 熱帯夜はだるい 「現在(いま)」なんて青春の廃棄物だし ツケは未来に回ってくし 甘えた2人を7月が 取り残していく 今すぐ欲しかったその体温 即席でいい でももういらない 3分待って食べられるインスタント そうして生きてきた 待たせてたって 腐らない 片付けもない だけど気がつけば 空っぽで 虚しい 感傷をネタにして馴れ合うことで 面倒くさい 必要な会話 省いて済んでた 食べ残しなら 冷凍しとけばいいでしょう つまみ食いして 何も責任を持ちたくないだけ せめて感受性は守りたいし 本気にしたって後悔するし 情はいつだって邪魔なだけと 言い聞かせている 大人って言葉はき違えた子供だから 私たち2人 3分待って食べられるインスタント そうして生きてきた うっかりちゃんと 触れちゃって 火傷をして 馬鹿みたいね もう嫌だから 消化できない昨日 胃もたれしている今日 甘えた2人を7月が 取り残していく 大人って言葉はき違えた子供だから 私たち2人 3分待って食べられるインスタント そうして生きてきた うっかりちゃんと 触れちゃって 火傷をして 馬鹿みたいだ もう嫌だから 今すぐ欲しかったその体温 即席でいい でももういらない 3分待って食べられるインスタント そうして生きてた 待たせてたって腐らない 片付けもない だけど気がつけば 空っぽで 虚しい |
宝物ハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ハルカ | 野村陽一郎・ハルカトミユキ | 夕暮れのため息と空 気づけば年をとって 今問いかける ここで生きている理由(ワケ)を ごめんねも 好きだよも もう言い出せず背を向けた 日々 あの街の君が浮かんで消えた 苛立ちざわめき 喩えようもない 幼さを持て余して 行かないで 急がなくたっていい 時がくるまで気づかないような宝物がある 夜は明ける たった一つの夢も 互いの愛情も 守れなかった 青いままの春 今も続いてる 子供にも大人にも もうなれない僕らの歌 でも溢れてく涙に嘘はないこと 忘れ物してるような 気がしたまま次の場所へ 行く それこそを思い出と呼ぶのだろう いらない 足りない 振り回してきた 罪な無邪気さを悔やんで ためらわず 生きてゆけるかなんて 堪えてもきっと 誰かを愛してしまう日がくる 近づいても結び合えないことで 孤独の置き場所を 間違えるほどは若くないから 行かないで 急がなくたっていい 時がくるまで気づかないような宝物がある 夜は明ける たった一つの夢も 互いの愛情も 守れなかった 青いままの春 今も続いてる |
僕は街を出てゆくハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ハルカ | 野村陽一郎・ハルカトミユキ | どこまで行こうか? 書きかけの手紙をやぶいて 街を出てゆく 空につき刺さる 飛行機雲ながめていたら 夜がみちてく さみしさは隠さず 傘は持たず よろこびは鞄に 入れて歩く 月があくびしている 夢からさめないままに 眠ってる景色に手を振った からだをひとつ抱えて これから知らないきみを 探しにゆこうか どこまで行こうか? さよなら返事のない明日 僕は出てゆく 迷子のカラスと カラメル色したアスファルト ブルーベリーの海 約束はしないで 嘘はあまく 哀しみはそのうち 歌にするよ 星がくしゃみしている いつでも見えない風が とおくで黙って呼んでいる 会えたら全部あげるよ どこかで知らないきみが おなじ空を見てる 夢からさめないままに 眠ってる景色に手を振った からだをひとつ抱えて これから知らないきみを いつでも見えない風が とおくで黙って呼んでいる 会えたら全部あげるよ どこかで知らないきみが おなじ星座を おなじ夜明けを おなじ空を見てる |
君に幸あれハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ハルカ | 江畑兵衛 | 消えそうなくらいに頼りない希望繋いで 甘えることも泣くことも許されないまま まっすぐただまっすぐ生きてきた人が 当たり前に報われる世界でありたい 道を譲り続けて遅れて歩く 言い訳一つもせずに その優しさに気付かぬままでいたくない たった一筋の光でさえも 闇の向こうに消え去って 俯いた背中 それでもどうか笑顔が見たいよ どんなに今日が辛くたって 決して誰かを傷つけはしない 気高き人よ 君に幸あれ 取り返しもつかないくらいの過去とは何? 一点の傷も恥もない人とは誰? 邪魔にならない場所でひそかに咲いた 花のような喜びさえ 心無い手にむしりとられてしまうのか? 産まれたばかりのヒナを守って震える親鳥のように 凍える手足に構わず耐えるその目は綺麗だ 涙も枯れたその後で それでも未来は素晴らしいと 祈り続ける 君に幸あれ まるで生きていく意味などないかのように風たちは話しかけてくるよ ひとり強く、強くいなければ駄目と 震わせた肩を抱きしめたい たった一筋の光でさえも 闇の向こうに消え去って 俯いた背中 それでもどうか笑顔が見たいよ どんなに今日が辛くたって 決して誰かを傷つけはしない 気高き人よ 君に幸あれ 涙も枯れたその後で それでも未来は素晴らしいと 祈り続ける 君に幸あれ |
Are you ready?ハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ミユキ | 野村陽一郎・ハルカトミユキ | 1, Choose the path which makes you fear. 2, Always be with your belief. 3, Just forget about all the noise. 4, Give them laugh when they lie you. 1, 怖い方へ飛び込め 2, いつも美学を持て 3, 陰口は無視して 4, 嘘の前で笑え Take a risk, Come here 一か八か ここへおいで |
All I wantハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ハルカ・NAOKI-T | | また君を探す 消えてしまうんだ 明日は バカみたいと笑って ふいに泣いた 夜がきて だけどもうためらいは消えたから 君を迎えにゆく 窓を開け放って 地平線追いかける 君にはまだ届かない 移り変わる空に流されぬように 走ってく 走ってく ひりひりの肌 切り裂いて 5時のチャイム 夜が溶けていく すぐ抱きしめて 夏なんて 騙されないよ 今だけは もう少し僕のために生きて 僕は僕のために 運命なんて言って 呼吸もできず奪って 僕は今しかないの 消えてしまうよ… 逃げられない場所でキスをして 笑って 笑って ああ スコールが去って 僕をひとり置いていく 明日なんてどうだっていい 一生分の光を、今 窓を開け放って 地平線追いかける 君にはまだ届かない 移り変わる空に流されぬように 走ってく 走ってく |
LIFE 2ハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | 野村陽一郎 | 野村陽一郎・ハルカトミユキ | 今日にあとがきはない 明日にあらすじはない 過去への切符はない 未来のバス停はない 心に差す傘はない 思い出に鍵はない 後悔に名前はない 涙に蛇口はない 破れない鞄はない 汚れない靴はない 迷わない道はない 怖くない旅はない 絶望に足音はない 天国に裏口はない 年老いぬ友はいない 負け犬に慰めはない 燃えないゴミじゃない 腐らない造花じゃない 絵に描いた虎じゃない 僕らは機械じゃない 終わらない季節はない 青春に余白などない 過ちは消えはしない 間違わぬ人はいない 変わらない故郷はない 本当の居場所などない 憎しみじゃ答えは出ない 傷つかない別れはない それでも いいさ いいさ わからないことがある わかりたいことがある まだ欲しいものがある まだ見たいことがある 母との約束がある 父との歳月がある あなたとの誓いがある まだ話したいことがある 重たい荷物がある 山積みの仕事がある 疲れた体がある 止まらない心臓がある 乗り越えた昨日がある 蹴飛ばされた今日がある だけどまだ時間がある あたたかい命がある それでも いいさ いいさ それだけで いいさ いいさ 今日にあとがきはない 明日にあらすじはない 過去への切符はない 未来のバス停はない |
WILL(Ending Note)ハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ミユキ | 野村陽一郎・ハルカトミユキ | 道 照らした存在 橋 かけた存在 風 塞いだ存在 旗 振った存在 氷 溶かした存在 縄 ほどいた存在 檻 壊した存在 砂 洗った存在 Ah... 花 咲かせた存在 音 奏でた存在 雲 晴らした存在 心 染めた存在 糸 繋いだ存在 傷 ふさいだ存在 器 満たした存在 涙 掬った存在 明日 くれた存在 最後に ひとつだけ言えることが あるのならば 愛してると 最初に 出会ったあのときのように 別れゆく その道は 未来になった 棘 残した存在 嘘 刻んだ存在 壁 作った存在 波 乱した存在 朝 奪った存在 肌 穢した存在 痣 増やした存在 見捨てて消えた存在 愛せなかった存在 最後に ひとつだけできることが あるのならば 償いを もう一度 許せない人たちさえも 愛したいと 願っていた 最後に ひとつだけ言えることが あるのならば 愛してると 最初に 出会ったあのときのように 別れゆく その道は 未来になった 未来になった 道 照らした存在 橋 かけた存在 風 塞いだ存在 旗 振った存在 氷 溶かした存在 縄 ほどいた存在 檻 壊した存在 明日 くれた存在 |
嵐の舟ハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | 野村陽一郎 | 野村陽一郎・ハルカトミユキ | 今の私には 死ぬ価値すら無い 失くした何かを探し嘆くより 通じ合った一瞬を 抱いて 立ち上がり去って行く背中は まるで初めて会った日のように 知らない予感に満ちていたけど 全ては 変わった それは愛じゃないと 間違いだと言うけれど 正しい愛など どこにあるというの? こんな風に人を 想ってしまうことを 一度知ったなら 忘れられないでしょう 消えそうなものに怯えてしまうより ここにあった一瞬を 抱いて 嵐の舟になって あなたを乗せてゆく 砂漠の雨になって あなたに降り注ぐ 捧げた命も 要らないと言うのなら 今の私には 死ぬ価値すら無い それは愛じゃないと 間違いだと言うけれど 正しい愛など どこにあるというの? こんな風に人を 想ってしまうことを 一度知ったなら 忘れられないでしょう 失くした何かを探し嘆くより 通じ合った一瞬を 抱いて |
夏にだまされてハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ハルカ | 坂本裕介 | 真夜中の風が鼻に触れて 泣きそうになるのは 寂しさのカケラが夏の中に 紛れ込んでいるから 永遠みたいな顔した季節が サヨナラも言わず気配を残して どうか一人私を置いていかないで うだるような空気 ベランダには遠い日の抜け殻 どんな言葉かき集めてみても心は表せない 正しいことなど今は言わないで 嘘でもいいから信じさせていて あなたのその無責任な笑顔だけ 張り裂けそうな真夏の夜に サンダルのままで駆け出して あなたの胸に飛び込んでみたい 流れる汗も構わずに 無邪気すぎる夏に騙されて あなたが笑ってくれたら あともう少しだけ 二人の今日よ終わらないで 届かないままで消えていった 淡い星のように いくつもの願いが夏の空に 漂い続けてる 眠れない夜に薬はいらない 夢でもいいから信じさせていて あなたのその下手くそな優しさだけ はち切れそうな真夏の夜に Tシャツのままで飛び出して どこか遠くへとさらって欲しい あなたが同じ気持ちなら 走り去ってく夏に騙されて 今を愛してしまいたい 呼吸さえ忘れて輝く今日よ終わらないで (眠れない夜に薬はいらない 昨日はいらない 明日もいらない 正しいことなど今は言わないで 嘘でもいいから 夢でもいいから) 張り裂けそうな真夏の夜に サンダルのままで駆け出して あなたの胸に飛び込んでみたい 流れる汗も構わずに 無邪気すぎる夏に騙されて あなたが笑ってくれたら あともう少しだけ 二人の今日よ終わらないで 呼吸さえ忘れて輝く今日よ終わらないで |
RAINYハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ハルカ | 坂本裕介 | 夕立の匂いがして 街は騒がしくなって 私は一人になってしまった 貸したままの本と 借りたままの傘が 帰る場所なくした 家路を急ぐ人 うるさい雨音 前髪がうねるのをこんな時さえ気にしてる 夕焼けの歩道が綺麗だったことを 話す人がもういないんだな 歩き出した私の歩幅も 流れてるメロディーも すべてがあなたに繋がっていたよ ふと見上げたこの空は 何色と呼ぶのかな 明日になったら私の心も晴れるかな 二人過ごした日々はグラデーションになって 元には戻らないものだったよ ミルクとコーヒーが綺麗に混ざり合ったら 戻れないみたいにさ 生乾きのシャツの匂いが取れずに 私がいない日々に少しは困ってね 傘を忘れて戸惑ったり向かい風に迷ってる あなたの姿が目に浮かぶから ねえ私たちの未来を守れなくてごめんね あなたに降ってる雨が上がるように 飽きるほど見てた横顔 知り尽くした気でいた背中 まだ話し足りないことばかりが溢れてくるの 何年、何十年も先の日の二人が 今もまだ笑いかけてくるよ 退屈に思えたありふれた日々に ただあなたがいればそれでよかったよ 寄り道して買った花束も 好きになった映画も すべてがあなたに繋がっていたよ ふと見上げたこの空は 何色と呼ぶのかな 季節が過ぎたら忘れてしまっても ねえ今日みたいな雨の日は私を思い出して そんなこと言わないから また新しい暮らしの中 いつかきっとあなたの願いが叶うように 晴れるように |
見る前に踊れハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ミユキ | 野村陽一郎・ハルカトミユキ | 途切れた 言葉はもうそのまま 宇宙の向こうの夢 あいつが ずっと探してた場所 なんにもない ゴミすらないよ 迷う前に踊っちゃえよ 裸足で歩く 通じない言葉で パラダイムは壊れてゆく 誰も知らない 今日と明日の隙間で パラダイスは生まれている 止まらない 着信の音ヒステリー 明け方激しい雨 たまらない 甘ったるくてノスタルジー 高円寺で猿真似してる 迷う前に踊っちゃえよ 100まで生きろ 死ぬまで全力疾走 盛大な暇つぶしだ 60億人の 悲しみ知らない ピストルに花が咲いた ジェットコースター ぶら下がったセンチメンタル 少年少女 午前0時センチメンタル 夜明けを歩く 通じない言葉で パラダイムは生まれている 誰も触れない 今日と明日の隙間で パラダイスは壊れてゆく 踊れ 踊れ 踊れ Baby... |
鳴らない電話ハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ミユキ | 安原兵衛 | 心いくつあっても足りない ずっと君の返事を待って 泣き出しそうな空を見ていた 8月の風に気の抜けたビール 流し込み来た道を引き返す どれだけ着飾ってみせても所詮僕は 君の人生のエキストラ 最後のセリフさえなくて 代わりはいくらでもいて ひとりきりで歩く夜を君は知る由もない 午前0時過ぎのキスにきっと意味なんてなかった そうわかっていてもあの時の笑顔は優しすぎたよ だけどこんなにも誰かを好きになれた 僕を僕だけは愛したい コンビニばかりの道をすり抜けて 意味もなく見送った終電車 浮かれたピアスをゆっくりと外し ポケットに突っ込んで握ってた ずぶ濡れになった気持ちと 裏腹なこの足取り 都合のいいだけの人をいつまでも演じられない 君のそばにいるだけで主人公になれた気がした 手応えのない毎日がスポットライト浴びて ほんとはとっくにわかっていたよ僕は そんな自分に恋しただけ 遠いざわめき 光るアスファルト 雨はやがて強くなるのでしょう 帰れない僕の明日を重たく濡らしていく 鳴らない電話 呼ばれない名前 恋の終わりを選ぶ時 さよなら痛いだけの優しさ 甘いだけの思い出よ バイバイ 心いくつあっても足りない ずっと君の返事を待って 泣き出しそうな空には星がひとつ見えたの だからこんなにも誰かを好きになれた 僕を僕だけは愛してる そんな僕を僕だけは愛したい |
TIMEハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ハルカ | 坂本裕介 | 誇れる自分を探してた 順番待ちの列の中で 何を待っているのかもいつしかわからなくなって 強くなろうとするたびに 大事なもの“ひとつだけ”を 選べと詰め寄られるこの街で 『あなたなら大丈夫よ』 優しいあの声が胸に響いてる 華やぐ都会の片隅で 何もできないと泣いてた夜に 人生が始まったことを君は知るのだろう 誰でもなく君のために朝は来るから その涙はいつか輝くだろう 傷を笑われたあの日から ちっとも前に進めなくて 言葉は呪いになって 「あいつのせい」と縛られて こんな時どうしたらいい? あの人に訊きたいけど 自分を信じてあげるよ もう一度 『いつだって帰っておいで』 遠いあの声が今日を支えてる 時間という名の幻が 少しずつ君を脅すけれど 幸せの消費期限は君が決めればいい 歩き方や愛し方を 馬鹿にするような 声に惑わないように それぞれの時計の針は平等な顔で進む わかったフリして 不安、焦り、何もかも違うのに 費やした日々がまるで泡のように消えてたって 無駄なんて言わないで 『あなたなら大丈夫よ』 優しいあの声が胸に響いてる 華やぐ都会の片隅で 何もできないと泣いてた夜に 人生が始まったことを君は知るのだろう 誰でもなく君のために朝は来るから その涙はいつか輝くだろう |
十字路に立つハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ハルカ | 安原兵衛 | 「諦めるにはまだ早い」って誰かが言ってた 考えてみればそうなのかもしれないね できることはまだまだあるって口では言ってみるけど これ以上傷つきたくはないんだ 「今からなんてもう遅い」って誰かが言ってた 冷静に見ればそうなのかもしれないね どうにかしなくちゃと言いながら このままじゃダメだと言いながら 目の前のことに精一杯で時間だけが過ぎてゆく ダサい顔見せたくないし 弱い顔見せたくないし 心配かけたくないしさ 止まる理由ならいくらでもあるけど それだけじゃやめられないんだ 本気で生きるなら 戦うと決めたなら 惨めなくらい孤独で当たり前だ 誰に嫌われてもいい いい人じゃなくていい 高い壁だとわかっていたんだろう 誰かじゃないんだ 自分のためにやるんだ いつからかこんな現状を恥ずかしがってさ 堂々と他人に言うことさえ嫌になった でも やりきれないからやるんだろう ゆき詰まってるからゆくんだろう 抗い続ける人にだけ現実ってやつは強いんだ 幻滅させたくないし がっかりさせたくないし 何より、もう辛いしさ 今簡単な方へと進み出そうとしている 自分がいる 気付いているんだ がむしゃらに走ってきた 声も聞こえないくらいに 生き甲斐だとか綺麗なものじゃなくて うまくやらなくていい 見向きもされなくていい 馴れ合うためにやってるんじゃないだろう 諦めるより悲しいことは そんな自分を馬鹿にすることで 右も左も前も後ろも 本当はどこまでも行きたいと願うのに いつも引き留めようとするのは誰? 本気で生きるなら 戦うと決めたなら 惨めなくらい孤独で当たり前だ 誰に嫌われてもいい いい人じゃなくていい 高い壁だとわかっていたんだろう がむしゃらに走ってきた 声も聞こえないくらいに 理由は君がちゃんと知ってるはずだろう たとえ人の何倍も時間がかかろうとも 君のゴールで笑って欲しいんだよ 誰かじゃないんだ 自分のためにやるんだ |
言えたらいいのにハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ミユキ | 江畑兵衛 | 一体いつから差ができてしまったんだろうか 「どうして私じゃないのか」って叫んでしまいそうになる 一回コケたら戻れないテストみたいだ 鉛筆転がしてたヤツがパスするんだよな また手当たり次第に八つ当たりして 自分が嫌いになっていく 関係ないのに可愛いあの子を恨んでる 誰でもいいから聞いてくれ どうしようもなく 何もかも本当は悔しいのさ 全然どうにもなんなくて泣きそうだよ そんなこと関係ない、信じてよって 言えたらいいのにな 一回限りの人生で何ができるのか あなたにあげたいものばかり 親孝行もしたいのに 一回り下のあの人が表彰されたって ニュースで見るたび心が少しだけ死んでく でも毎朝毎晩必死になって 毎年毎年やってきた 過去にしがみつくそんな未来にはしたくない 誰でもいいから言ってくれ 「大丈夫だ」って そんなこととても頼めないけど ずっと答えがわかんなくて負けそうだよ 惨めでも、それが人間だよって 言えたらいいのにな 大切な一人のこと幸せにできそうもない 私に価値はありますか?神様 誰でもいいから聞いてくれ どうしようもなく 悔しくて悔しくて悔しいよ 全然どうにもなんなくて泣きそうだよ そんなこと関係ない、信じてよって 言えたらいいのに 言えたらいいのに いつか言えるように |
Fairy Trash Taleハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ミユキ | 野村陽一郎・ハルカトミユキ | 一瞬で 閉まるドア駆け込んで 息を切らし、気づいたのは 行きたい場所がないこと 暗い空かきわけて 流れ星 探し 疲れ果て、気づいたのは 心からの願いがないこと ここから抜け出す鍵が欲しくて 華やぐ街で目を閉じる 幸せ抱いて迎えた朝陽が ゴミを抱えた僕を照らす 夢をみた 微笑んでた 毛布の中 あたたかく 輝いた 物語 その先は 知らなかった 何だって できるという 魔法の箱を開け、目にしたのは 無駄にしてきた時間 ただ 綺麗なままでいたいと願い 簡単に、手にしたのは 薬で消毒された 純白 君の心映す みずうみも 近づけば水たまりで 地面に手をついて泣いた僕は 転んだように見えるだけ 記憶を断ち切る鋏が欲しくて ガラスの靴が欲しくて 幻をうつす鏡がほしくて おとぎ話を買いに行く 夢をみた 微笑んでた 毛布の中 あたたかく 輝いた 物語 その先は 知らなかった |
約束ハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ミユキ | 江畑兵衛 | この曲が終わってしまう頃 いつものように二人は また別々の街へと戻っていく こんなにも人で溢れてるのに 世界に一人ぼっちで 逃げるように人混みを泳いだ 乾かない絵の具みたいに じわじわと混ざり合う車のライトが 滲んでいく 何もかも全部あるのに あなただけがいない街 時々波に飲み込まれそうになるけど 誰かの寂しさで出来ている東京が 愛おしくも思えているよ あなたのカバンの中に 私のカケラが一つ 紛れてしまったみたいに胸が痛いよ 近くにいるだけが愛じゃないってことを 私たちは知ってるはずだから 一人きり潰されそうな夜に 抱きしめられないけれど いつだって幸せを願うよ ひび割れたカメラみたいに キラキラ重なり合う思い出ばかりが 溢れてくる あなたが眠るその時 思い浮かべた私は どんなときもできるだけ笑っていたいよ 誰もが約束を抱きしめ歩いている その明日を生きていくために 交差する光の群れ 止まらない人の流れ 取り残されそうな月日の中 指折り数えた日々が終わっても 何度でもまた新しい約束をしよう 何もかも全部あるのに あなただけがいない街 時々波に飲み込まれそうになるけど 誰かの寂しさで出来ている東京が 愛おしくも思えているよ あなたのカバンの中に 私のカケラが一つ 紛れてしまったみたいに胸が痛いよ 近くにいるだけが愛じゃないってことを 私たちは知ってるはずだから |
あの場所でハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ミユキ | 安原兵衛 | まるで夢のように幸せな記憶の粒が 星屑みたいにキラキラ目の前を流れていくよ 僕はただ立ち尽くして見つめている 誰か教えて どこへ向かったらいい? 大切にしまっていた写真の中で笑う ありふれた夏の一日が焼き付いている ここに僕たちがいたこと それは嘘じゃなかったこと テーブルの上のグラスや 溶けたアイスさえも全部 やがて振り向く暇もなく 乾いた季節に揉まれて 君に謝りたいことが ずっと喉につかえている 僕にできることを 今も探し続けて 遠く見える錆びた電波塔 川沿いの道 空き地には露に濡れてきらめくアジサイの花 僕はひたすらに歩き続けている 誰か教えて 何を償えばいい? もう一度、僕に光は射すだろうか 答えのない問いは風に消えて 陽が落ちるだけ 本当は君にもっともっと優しくしたかった いつか来た公園でひとり空を見てるよ いつも帰る場所があって 深く愛されていたこと 僕らはひどく浅はかで 今になってから知るんだ 曲がり角を間違えても きっとあの場所に戻るよ 何日、何年、過ぎようとも この身体が覚えている 残された時間の 意味を探し続けて いびつな幸せを ひとつひとつ集めて まるで夢のように幸せな記憶の中で 夕焼けに染まる君が手を振り、笑っているよ |
アイリスハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ミユキ | ハルカトミユキ | 今、あなたの世界が 狭くて退屈だったならいいのに。 こんな私にも気付けるくらい そんなこと、間違っても言えない 遥か先を見つめるその瞳に 輝くのは他の誰か 私じゃ届かない光 出会えてよかったんだと言い聞かせるけれど 裏腹な思いが溢れてくるよ ただ好きでいられたらそれで良かったのに いつしか いつしか それ以上を願っていた 風がそよぐ窓辺で あなたと今見つめ合えたとしても 繋ぎ留めるのは言葉じゃないと わかってる、だからこそ苦しい 強く優しいのにどこか寂しそうな その笑顔が揺らぐときに 守れるのは私じゃない 終わらない夢の中をさまよう迷子のよう 気が付けばあなたを探しているの ただ見ていられたならそれでいいなんて 嘘だよ 嘘だよ 私に気付いてほしい あなたを知らない 見えない世界へ ねえ誰か私を連れ戻して こんな愛おしさも狂おしい痛みも 知らないままでいたかったな 誰かじゃ意味がないの たった一人でいいの あなたに届くように叫んでいるよ ただ好きでいられたらそれで良かったのに いつしか いつしか 終わらない8月の夜をさまよう迷子のよう いつだってあなたを探しているの ただ見ていられたならそれでいいなんて 嘘だよ 嘘だよ 私に気付いてほしい |
LIFE 2 (LIVE at 日比谷野外大音楽堂[2016/9/24])ハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ハルカ・野村陽一郎 | | 今日にあとがきはない 明日にあらすじはない 過去への切符はない 未来のバス停はない 心に差す傘はない 思い出に鍵はない 後悔に名前はない 涙に蛇口はない 破れない鞄はない 汚れない靴はない 迷わない道はない 怖くない旅はない 絶望に足音はない 天国に裏口はない 年老いぬ友はいない 負け犬に慰めはない 燃えないゴミじゃない 腐らない造花じゃない 絵に描いた虎じゃない 僕らは機械じゃない 終わらない季節はない 青春に余白などない 過ちは消えはしない 間違わぬ人はいない 変わらない故郷はない 本当の居場所などない 憎しみじゃ答えは出ない 傷つかない別れはない それでも いいさ いいさ わからないことがある わかりたいことがある まだ欲しいものがある まだ見たいことがある 重たい荷物がある 山積みの仕事がある 疲れた体がある 止まらない心臓がある 乗り越えた昨日がある 蹴飛ばされた今日がある だけどまだ時間がある あたたかい命がある それでも いいさ いいさ それだけで いいさ いいさ 今日にあとがきはない 明日にあらすじはない 過去への切符はない 未来のバス停はない |
恋に気付くのはハルカトミユキ | ハルカトミユキ | ハルカ | ハルカ | 江畑兵衛 | 思い出すのにちょっと苦労するような パッとしないイントロみたいにさ 喫茶店で聞き流してるくらいの そんな出会いのあなただった 余裕で鼻歌歌ってみたりして 夏の坂道自転車で下って ふと 何気なく考えてみただけなんだ 「今何をしているんだろうな」って 風の匂いに乗って秋が顔を出して 切ない気持ちとあの声が重なって おかしいと思った時にはもう遅い 頭の中離れない もっと知ろうとして 近付こうとして 浮かされてるってわかっているのに 止められない抜け出せない 何もかも手に付かない 理屈じゃ何もくつがえせない 忘れようとして 抗おうとして まだ戻れると思っていたけど ドラマでは描かれないありふれたこんな夜を 恋と呼ぶのだろう 用事もないのにふらっと家を出て 深夜0時のブランコに座って ただ 会いたい気持ちと寂しさってやつを ゆらゆらと比べている 今日までにした失敗 嘘も我慢も知って 簡単には見せられない傷もあるけど 背中まで埋まった甘い痛みが 続きをまた求める 何を好きになって 何に悩んできて どんな景色の街で生まれたの? 知らないでいるうちが華だとはわかってる それでも今は溺れてみたい 格好つけたって心は単純で 何て言えば笑ってくれるだろう ラブソングじゃ歌われない平凡なこんな夜だ 恋に気付くのは 無意味なプライドでねじれてた心がほどかれてゆく あなたの姿を見ているだけで 嬉しさと怖さと声が 愚かさと小さな愛が 同時に溢れて動けない もっと知ろうとして 近付こうとして 浮かされてるってわかっているのに 止められない抜け出せない 何もかも手に付かない 理屈じゃ何もくつがえせない 忘れようとして 抗おうとして まだ戻れると思っていたけど ドラマでは描かれないありふれたこんな夜を 恋と呼ぶのだろう ラブソングじゃ歌われない平凡なこんな夜だ 恋に気付くのは |