LIVE REPORT

nano.RIPE ライヴレポート

nano.RIPE ライヴレポート

【nano.RIPE ライヴレポート】 『nano.RIPE TOUR 2019 「せかいじゅのはな」』 2019年12月28日 at 渋谷CLUB QUATTRO

2019年12月28日@渋谷CLUB QUATTRO

撮影:中島未来/取材:榑林史章

2020.01.09

2019年10月にスタートしたツアーが12月28日と29日、渋谷CLUB QUATTROでの2デイズでファイナルを迎えた。12月28日は“ジュンメロ”と題し、最新シングル曲「エムブレム」などササキジュン(Gu)が作曲を手掛けた楽曲のみを選曲(対して29日は“キミメロ”と題し、きみコ(Vo&Gu)作曲の楽曲のみ)。いつもの一緒に歌って盛り上がるステージとはひと味違い、ソリッドなギターをメインにしたサウンドとキャッチーで耳に残るメロディラインで観客を魅了した。また声優・愛美がゲストに登場し、きみコは“今までぼくらのライヴに来なかったことを後悔させる夜にします!”と、nano.RIPEのライヴ初体験の愛美ファンを挑発。愛美をイメージして制作したと言う未発表曲「スピカ」も初披露し、この日限りのコラボでもファンを熱くさせた。

そんな“ジュンメロ”公演は「フラッシュキーパー」で幕を開ける。ファンにはお馴染みの「面影ワープ」はイントロが鳴っただけで歓声が沸き、爽快でキャッチーなサビでは観客の大合唱とクラップが会場に響き渡る。クールで激しいロックサウンドはササキジュンが作曲したナンバーの魅力だ。「スノードロップ」と「虚虚実実」を立て続けに繰り出すと会場がひとつになって盛り上がった。その一方、仲間の死と真正面から向き合い、受け入れることで悲しみから立ち上がったふたりの気持ちが表れた「ヨルガオ」では、しっとりとしたバラード調のサウンドとファンタジックな歌詞の世界観にフロアーは静かに耳を傾ける。

また、この日のゲストは2014年に『アイドルマスター ミリオンライブ!』で彼女が演じたジュリアのキャラクターソングを提供したことが交流のきっかけという愛美。nano.RIPEの「アザレア」を歌った他、きみコ曰く“愛美ちゃんに楽曲提供するつもりで作った”という未発表曲「スピカ」を熱唱。歌詞はメールで愛美の気持ちを訊きながら書いたとのことで、愛美の音楽との向き合いが表現されていて、まさしくエモいのひと言。ファンは拳を振り上げながら声を上げ、最後は愛美と一緒にジャンプで曲を締め括った。

結成21年、今年メジャーデビュー10周年イヤーのnano.RIPE。1本筋の通ったバンドサウンドと曲に込められたメッセージ、その魅力が凝縮されたスペシャルな夜だった。

撮影:中島未来/取材:榑林史章

nano.RIPE

前身バンドを経て2004年にnano.RIPEとなり、地元である千葉・東京を中心に本格的な活動を開始。08年、インディーズレーベルよりミニアルバム『空飛ぶクツ』を発売。草野マサムネ(スピッツ)など多くのアーティストから推薦コメントが寄せられ、話題となる。10年、Lantisよりメジャーデビュー。その後、メンバーチェンジを経て、現在はきみコとササキのふたり編成で活動を続けている。

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