LIVE REPORT

キンモクセイ ライヴレポート

キンモクセイ ライヴレポート

【キンモクセイ ライヴレポート】 『祝・GARAGE25周年! キンモクセイ レコ発 ワンマン ~オオハシさん、 超お久しぶりです!~』 2019年12月27日 at 下北沢GARAGE

2019年12月27日@下北沢GARAGE

撮影:髙山基成/取材:池田スカオ和宏

2019.12.31

2018年秋に活動再開し、2019年12月には14年振りのニューアルバム『ジャパニーズ・ポップス』を発表したキンモクセイ。彼らのそのレコ発ライヴが前身バンド時より出演しデビューの糸口を掴んだライヴハウスにて行なわれた。新作全曲再演+αで贈られたこの日。マイペースながら今後再び開かれる彼ら第二章への第一ベージを満場とともに一緒に綴った。

30代で一緒に活動できなかった分も取り戻すかのように、再びこのメンバーで音楽を奏でられる楽しさや嬉しさ、“やっぱりこのグルーブだよ”との再確信。そして、待ってくれていたファンとの再会の歓びを、出自とも言える会場にお祝いをした。曲順通りに再演されたその新作『ジャパニーズ・ポップス』のコンセプト通り、往年のベストテン番組を見ているかのように、どこかで聴き覚えがありながらも彼ら然とした歌世界が次々に現れ、各曲毎に観客をここではないどこかへと誘っていった。

清涼感のある歌声とグルーブ感の健在を再確認した伊藤俊吾(Vo&Gu&Kye)楽曲の「セレモニー」、エキゾチック感がパライソへと誘った白井雄介(Ba)楽曲の「TOKYO MAGIC JAPANESE MUSIC」、張替智広(Dr)楽曲提供の「渚のラプソディ」ではサーフ感とイエイエの融合を、佐々木 良(Cho&Gu)楽曲の「ベター・レター」ではニューウェイブな雰囲気が、はたまた歌謡チックな「あなた、フツウね」や「ない!」等、各曲毎に80年代へとタイムスリップさせていく。後半も新調した際の気分を想起させた「グッバイ・マイ・ライフ」や後藤秀人(Gu)作曲によるジャジーな「今夜」が会場中を温かい気持ちにさせてくれた。

アンコールでは人気曲が次々と贈られる。代表曲「二人のアカボシ」をはじめ、牧歌的な「東京タワー」や再会の約束を込めて「さらば」、最後はデビュー曲「僕の行方」が飾った。最後に満場の会場に向けて“ここから第二章を始めるから、ぜひ一緒にまた歩んでほしい”とマイペースながら活動再開を宣誓した彼ら。その際、“もちろん!”の気持ちの込もった歓びの歓声は信頼感に満ち温かかった。

撮影:髙山基成/取材:池田スカオ和宏

キンモクセイ

キンモクセイ:1998 年地元神奈川県相模原市周辺で前身となるバンド、ASIAN ALL STARSを結成。翌年バンド名を“キンモクセイ”に変更。01年10月にBMGファンハウスよりメジャーデビュー。翌02年、2ndシングル「二人のアカボシ」でNHK紅白歌合戦に出場。その後もコンスタントに活動を続けるが、08年に活動休止。11年3月に東北関東大震災被災地支援コンピレーションアルバムに参加するべく、3年振りに5人が揃い1日で新曲「アシタ」をレコーディング。そして、18年10月、突如地元相模原にてライヴ出演することを告知し、実に10年8カ月振りに5人で公の場に登場。結成20周年を迎え活動を再開し、19年10月に新曲「セレモニー」を配信、同月15日には地元・相模原市民会館ホールにて『キンモクセイ活動再開記念ライブ ちゃんとしたワンマン2019』を開催。同年12月25日には14年振りとなるオリジナルアルバム『ジャパニーズポップス』をリリース。

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