弟よ内藤やす子 | 内藤やす子 | 橋本淳 | 川口真 | | 独り暮らしのアパートで 薄い毛布にくるまって ふと想い出す故郷の 一つ違いの弟を 暗い 暗い眼をしてすねていた 弟よ 弟よ 悪くなるのは もうやめて あなたを捨てた わけじゃない かれこれ二年ねあの日から 夢がないから恋をして 今じゃ男の心さえ 読めるおんなになりました 遠く 遠く離れて暮らす程 弟よ 弟よ ささいな事が 気にかかる あなたを捨てた わけじゃない 暗い 暗い眼をしてすねていた 弟よ 弟よ 悪くなるのは もうやめて あなたを捨てた わけじゃない |
想い出ぼろぼろ内藤やす子 | 内藤やす子 | 阿木燿子 | 宇崎竜童 | | ドアを細目に開けながら 夜更けにアイツが 帰ってくる 蛇口に顔を 近づけて 水飲む音が 聞こえてくる 言い訳繕う その前に やさしさ装う その前に 聞いておきたい事がある…だけど 幸福ぼろぼろ こぼれるから 寝がえり打って夢ん中 時計をはずす影一つ 薄明りの中 映っている 着替えの間 漂うは 私の知らない 移り香だよ 言い訳繕う その前に やさしさ装う その前に 聞いておきたい事がある…だけど 涙がぼろぼろ 溢れるから 布団かぶって夜ん中 酔いにまかせた体ごと 足音しのばせ 眠る人 背中合せの ぬくもりと 静かな寝息が 聞えてくる 言い訳繕う その前に やさしさ装う その前に 聞いておきたい事がある…だけど 想い出ぼろぼろ くずれるから 瞳こらして闇ん中 |
六本木ララバイ内藤やす子 | 内藤やす子 | エド山口 | エド山口・岡田史郎 | | あなたのやさしさが 痛いほど分かり過ぎる さよならの言葉さえ 言えずに別れた人よ 季節の足音 心で聞きながら ララバイ ララバイ 瞳を閉じて 東京の夜明けに歌う子守歌 明日の運命など 誰にも分かりはしない 出会いと別れのためにだけ生きてる人よ 木枯しささやく 心を抱きながら ララバイ ララバイ 涙をふいて 東京の夜明けに歌う子守歌 失くしたあの夢 心で呼びながら ララバイ ララバイ おやすみよ 東京の夜明けに歌う子守歌 東京の夜明けに歌う子守歌 |
こころ乱して運命かえて内藤やす子 | 内藤やす子 | 阿久悠 | 芳野藤丸 | | また 男が鳥になる 夜明けになったら翔びたがる 今度戻って 来る時は 胸の傷では すまないだろう こころ乱して 運命かえて 時という名の いたずらものが 胸のすきまを いたぶるように 男と女を あそんで 棄てる アア アアア アア アアア また 男が風になる 季節が 変われば 行きたがる こどもみたいに 甘ったれ 泣いたあの夜も 忘れただろう こころ乱して 運命かえて 時という名の いたずらものが 季節がわりの 景色のように 男と女を つないで 離す アア アアア アア アアア |
わたしを棄てたらこわいよ内藤やす子 | 内藤やす子 | 阿久悠 | 芳野藤丸 | | 激しく生きたいけれど 静かにも暮らしたい あなたの心はバラバラで ついて行く私を悩ませる チャンスはあるよでないし いらだちもわかるけど 女にあたってどうするの 不機嫌が三日もつづいてる カッコよく生きるもいいし やさしいだけでもいい いつでもついててあげる だけど わたしを棄てたらこわいよ 少し気障(きざ)にも生きて 世の中に見栄もはる 姿やかたちをピカピカに みがいても悪くはないけれど 男が生きてる限り ブルースはつきもので そいつが似合いになったなら 心から信じてあげられる カッコよく生きるもいいし やさしいだけでもいい いつでもついててあげる だけど わたしを棄てたらこわいよ カッコよく生きるもいいし やさしいだけでもいい いつでもついててあげる だけど わたしを棄てたらこわいよ |
街角すみれ内藤やす子 | 内藤やす子 | 門谷憲二 | 鈴木キサブロー | | ため息 かすかに夜はふけて 灯りも消える 夜空に はぐれた流れ星 どこかに落ちた 今日も また風のように 生きてしまって もの言えば ルージュ哀し 街角すみれ はじめて つかんだ倖せに こわさも忘れ ふたりで 飛ばしたシャボン玉 流れて消えた 花ビラを 散らすように 生きてしまって 捨てきれず 夢も愛(いと)し 街角すみれ 今日も また風のように 生きてしまって もの言えば ルージュ哀し 街角すみれ 捨てきれず 夢も愛し 街角すみれ |
ひきょう内藤やす子 | 内藤やす子 | 大津あきら | 鈴木キサブロー | | なぐさめ上手な自分が嫌いだった 泣きたいくらいにね あなたの見てた夢が 失敗する度に 強がりかざしただけよ 抱いて 優しさホロリと見せて さよなら告げる前に 子供のような寝顔みせるなんて あなた…卑怯よ このドア蹴って去ってく 勇気だけは 綺麗に見せてよね 置き去りにした愛を 悔やむほどあなた 大人じゃなかったはずよ 泣いて 愛しさ肴に酔って あなたの眠る頬に はじめて弱い涙 落とすなんて 私…卑怯ね 振りきれなくて 悪女になれなくて しゃくなろくでなし 帰り道を照らす ささやかな私 燈し火でよかったのに 抱いて 優しさホロリと見せて さよなら告げる前に 子供のような寝顔みせるなんて あなた…卑怯よ お伽ばなしを 聴くように眠る あなた…卑怯よ |
USAGI内藤やす子 | 内藤やす子 | 阿久悠 | 三木たかし | | 時代遅れの純な愛が 妙にキラリキラリ光る 吐息ばかりくもる部屋で わたし 沈黙 祈る心もなしに愛し 熱くなってみても つらい 胸の中で迷ううさぎ 哀しみのうさぎ そんな真夜中は 頬杖つくばかり 恋を信じる少女の 青い目になって 心が軽過ぎる やはり 軽過ぎる 部屋の扉に鍵をかけて ほんの二分たてばわかる なぜか少し不幸なのと 心が波立つ もしも何かに膝をついて 願うような日々であれば 出口さがすうさぎなんか 考えもしない 日付変わるころ 素肌を抱きしめて 痛い痛いと感じる 愛をさがしてる 心が軽過ぎる やはり 軽過ぎる 心が軽過ぎる やはり 軽過ぎる |
落日内藤やす子 | 内藤やす子 | G.Nannini・日本語詞:神田エミ | G.Nannini | | グラスの向こうに夕陽が広がる 心が痛む黄昏 誘いをかける男はいるけど 逢いたい男(ひと)は消えたわ 追いかけて 嫌われるより サヨナラと 言ってしまう 欲しいのは 愛だけなのに 身についた ふられ上手 悲しいね 時々フラリと旅にも出るのよ 海辺のホテルをとるの ジョークのように恋を重ねても とがめる相手はいない 自由だと 人は言うけど 寂しさと 引き替えだよ 想い出を 紛らすうちに 気がつけば ひとり上手 嘘つきね 過ぎ去った 時の重さに 風の中 泣けてくるよ 欲しいのは 愛だけなのに いつの間に 別れ上手 哀しいね |
何よ!!内藤やす子 | 内藤やす子 | 大津あきら | 鈴木キサブロー | | 夜明けが来たら 鴎になると 身支度ひとつ 煙草ふかす そんなあんたの 仕種を見たら しらふのままじゃ いられないよ 夢…男のための そう…ちゃちな言葉 何よ!! 何よ 見送るだけの神様なの あたし 哀し過ぎるよ それじゃ 都会の海で 魚になれば 何処かでめぐり 逢えるかもね そんなあたしの 未練の声が あんたの背中 追いかけるよ 恋…それは女の そう…別れの色 何よ!! 何よ 勝手気ままな愚か者よ あんた 愛した方が 馬鹿ね 何よ!! 何よ 見送るだけの神様なの あたし 哀し過ぎるよ それじゃ |
淋しい天使内藤やす子 | 内藤やす子 | 橋本淳 | 川口真 | | ビルのちいさな エレベーターの 壁にもたれて 私はひとり 心じゃなくて 体がいいわ どうせ別れを 知るのなら 涙がほほに 光ってる 淋しがり屋が 淋しがり屋が またひとり アンタに逢えそな 新宿あたり 道行く人を ボンヤリ見てた 心じゃなくて 体がいいわ どうせ私に あきるなら ピアノの隅に 身を隠し 待ちくたびれた 待ちくたびれた 私なの 夜更けの路地で もつれるように 抱かれたことも あったじゃないの 心じゃなくて 体がいいわ どうせ遊びの つもりなら こんな私が 嫁ぐ日を 待ってる母が 待ってる母が 不憫です |
とまり木内藤やす子 | 内藤やす子 | 阿木燿子 | 宇崎竜童 | | 手を伸ばせば 届きそうな 幸福追いかけて 今日も一人 とまり木の上 喉に熱く 浸み通るは 何杯目の ウイスキーだろう 胸の痛み 沈んでゆくよ 命からがら愛して 命ギリギリ憎んだ アイツの顔が 遠のいてゆく 目を凝らせば 風を避けて 別れの傷をいやす 鳥が一羽 とまり木の上 グラスの中 琥珀(こはく)の海 なんて苦い ウイスキーだろう 波立たせて 飲みほしてゆく 命からがら愛して 命ギリギリ憎んだ アイツの顔が 遠のいてゆく 命からがら愛して 命ギリギリ憎んだ アイツの顔が 遠のいてゆく |
酔ヶ浜内藤やす子 | 内藤やす子 | 阿木燿子 | 宇崎竜童 | | 三軒目からは 意識が薄れ 飲んでる場所さえ はっきりしない 別れの手口が 鮮やかすぎて 責める言葉も 言いそびれたよ 酒には肴が要る 浜には魚が居る 銀の鱗を光らせて 波打ち際で跳ねるのさ 今夜はどこの浜辺へ 泳いでゆこう 三本目までは 笑ってたけど 絡んだ当りは 記憶もまばら 愛する手順を 踏み間違えて 追いかける前に 酔い潰れたよ 酒には肴が要る 浜には魚が居る まばたき出来ぬ目の中で 砂の涙を流すのさ 明日はどこの浜辺に 打ち上げられる |
ラスト・ラブ内藤やす子 | 内藤やす子 | 神田エミ | 高埜秀一 | | もう言わないで それ以上 今はじっと抱きしめて いろんな恋をしたわ 傷つけた人もいるよ だけどそのたび真剣だった きっとあなたも同じね Baby I love you so much ふたりで今 愛の Muh... 扉を開けたいの Last love この愛に決めて Last love いつまでも感じたい 心なんて わがままで 手に負えないこともある あなたがこの先誰か 好きになることがあっても 私にだけは気付かせないで そして必ず戻ってきて I love you so much 風のように 時は Muh... 流れてゆくけれど Last love この愛に決めて Last love 誰よりもあなたと Forever more 想い出には 触れずに 明日の夢 信じて あなただけに Deep in love 夜明けを重ねたい Yeah Yeah wow wow I love you so much ふたりで今 愛の Muh... 扉を開けたいの Last love この愛に決めて Last love いつまでも感じたい |
情断内藤やす子 | 内藤やす子 | 中村泰士 | 中村泰士 | | この暮らしには やさしさもある 退屈なほど おだやか だけど 私の人生に 不安があるの ごめんなさいね 私が悪い ひとり旅をさせてね 愛してた それは本当 他の誰より 情けを断つと書いて 情断と読めるかしら あなたを 傷つけたくない だから情断 あなたを 傷つけたくない だから さ・よ・な・ら 安心だった あなたの胸が ただ疎(うと)ましく思えて 嫌いじゃないの 人生を見つめてみたい あなたにすれば 突然だけど 思い悩んでいたのよ ウソのない本当の私 見つけてみたいの 情けを断つと書いて 情断と読んで欲しい 別れに 微笑みください だから情断 別れに 微笑みください だから さ・よ・な・ら あなたを 傷つけたくない だから情断 別れに 微笑みください だから情断 |
NO MORE ENCORE内藤やす子 | 内藤やす子 | 阿木燿子 | 宇崎竜童 | | これがラストのステージ 客席は総立ちの波さ いつものあの席に アイツの顔はない I'm Lonely, so Lonely 女と男のメロディ ハモらなくなる時が来る どちらかの KEY が 低くなれば それで デュエットは終わりさ ライトの中で 瞼を閉じる たった一人アイツの 拍手聞くため さみしい時には 歌えない歌がある 嗄(しゃが)れた心に これ以上 NO MORE ENCORE 人は誰でもシンガー Blues を歌ってるのさ 生き方はそれぞれ 違ってて良いんだね 裏切りじゃないよ 片手で受けて また投げ返す 花束はバラバラに ほどけて散った さみしい時こそ 歌いたい歌がある 遮ニ無ニ(しゃにむに)求めた あの日々は NO MORE ENCORE さみしい時には 歌えない歌がある 嗄れた心に これ以上 NO MORE ENCORE |